JPH09504494A - 自動車用のバックミラー・システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車用バックミラー・システムで、その内容は以下である：コントロール・ユニット（１３）と電源がついたマイクロカメラ（６）一台、外側ケース（１）と外側ケース（１）に接続し連絡する内側ボックス（２）で構成されているマイクロカメラ（６）を挿入する収納ケース、その目的は外側ケース（１）の開口部を通して外に焦点を合わせるためである。マイクロカメラ（６）がとらえた映像を受像するモニター（２１）一台、自動車の両サイドの一方にマイクロカメラ（６）一台を適切に入れた収納ケースを取付ける。オプションとしては後部をより良く見るために車の両サイドにマイクロカメラ（６）一台とその収納ケースを取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用のバックミラー・システム 発明の目的 この発明は観光用自動車、トラック、バス、キャンピングカーやレーシング・ カーまでを含む全ての型式の自動車用の外側バックミラー・システムに関するも のである。 発明の経緯 技術条件では外側バックミラー・システムには、運転者が明確にする必要のあ る定期的情報を減少したり、場合によっては無効にもする一連の制限が生じ、次 のような支障を起こす。見ることができない死角が存在すること、雨の中ではミ ラーの効果がないこと、見ようとする時に必要な前方の視界が失われること、乱 暴な行為や事故やそれに類似したことによって故障したり破損しやすいこと、夜 間走行中の後続車のライトで眩しくなったり、夕方、太陽の位置と反対の方向に 走っている状況下では太陽光線で眩しくなること、地上に線がないために駐車が 困難であること、レッカー車やキャンピング・カーで特定の操車をする場合にミ ラーを見るのが困難であること、その他外側バック・ミラーが空気抵抗を示すこ となどで、多かれ少なかれキャブレーターの消費を増やす結果となる。これらの 支障の多くはレーシング・カーの場合では特に、死角の問題や、ミラーを素早く 見ること、不利な気候条件では効果がないこと、走行中の従来のミラーの抵抗な どに関して重大になる。この場合、空気抵抗は速度に自乗して増えるから、Ｆ− １やプロトタイプ車のような３００ｋｍ以上の速度では、バック・ミラーは前進 との抵抗が大きくなり、速度は小さく、消費は大きい結果となる。 技術要件では、よく知られているビデオ・カメラがある。これは映像と音を収 録してテープに保存し、後でモニターやテレビの画面に再生したり、撮影中にす ぐに映像化するものである。技術が進歩したことと特別な目的のために、今まで のカメラよりサイズが縮小されたモデルが開発されたがその用途は異なる、つま りマイクロカメラと呼ばれるもので非常に異なった用途に使用されるが、特にセ キュリティー（テレビの閉鎖開路）、医薬品、自然観察、スポーツの報道、その 他近づき難い場所での撮影等である。しかしながら、今までは自動車のバックミ ラーに使用されることは考えられなかったし、それに応用する問題も解決されな かった。 発明の説明 前記した支障の全ては、この発明の自動車バックミラー・システムによって全 部除かれるか、少なくとも基本的な支障は除かれる。バックミラーはビデオ・カ メラを利用して自動車の後方を見るものである。 このように、本発明は自動車用バックミラー・システムに関するものであり、 このシステムはマイクロカメラ一台とそのコントロール・ユニット、そのモニタ ー、およびマイクロカメラの収納ケースを含んでいるが、収納ケースはマイクロ カメラの対象物に焦点を合わせる開口部がついた外側ケースと、外側ケースと接 続して、好みの適用のためにマイクロカメラを挿入できるよう反対側が開いた内 側ボックスから成っている。このケースは好みの適用のために外側ケースと反対 側にある内側ボックスを閉じることができるふたが端についている。その上、前 記の開口部を閉じるガラスを固定できる。外側ケースと内側ボックスで構成され ているセット内部のマイクロカメラの周囲の隙間はできれば絶縁物質が詰められ る。また前に示したように、外側ケースの開口部はマイクロカメラを保護するた めにガラスで閉じられる。前記した構成要素は車の両サイドのうちの一方の後方 を見るシステムを形成する。しかしながら、車の反対側に第二の外側ケースを設 置でき、この場合には、反対側も見えるように第二ガラス、第二内側ボックス、 第二マイクロカメラ、第二キャップ、第二マイクロカメラのコントロール・ユニ ットも設置できる。この場合、同じ一台のモニターで二つのマイクロカメラの映 像を受像できるし、モニターを二つ設置することもできる。 図面の簡単な説明 この発明は添付の図を参照すればより理解しやすい。以下の図がある。 第１図はこの発明の実施方法で収納ケースにマイクロカメラをセットして、ふ たをした収納ケースと、マイクロカメラのコントロール・ユニットの収納ケース の縦断面図である。 第２図はまだセットしていないマイクロカメラの収納ケースの遠近図である。 第３図はこの発明のバックミラー装置を取付けた自動車の側面の遠近図である 。 第４図はこの発明のバックミラー装置がついた自動車の制御盤の図である。 好適実施例の説明 第１図、第２図、第３図には自動車の左側にマイクロカメラの収納ケースが描 かれている。分かりやすいことであるが、この発明の自動車用バックミラー装置 は自動車の右側にも同様に取付ける事ができる。この発明を好的に適用する方法 の詳細記述を次に述べるが、マイクロカメラの収納ケースを左側に取付ける場合 も右側に取付ける場合も同じように有効である。 この発明の自動車用バックミラー・システムを好みで適用する時に、第１図に 描かれているように、一台のマイクロカメラ６は外側ケース１、外側ケース１と 接続し、接続した側が開いた内側ボックス２で構成されているセットの内部に設 置されている。 外側ケース１は流線型をしていて、車体の側面の表面１７に連結しているか、 車体の一部を構成する。できれば外側ケース１は第３図に示されているように車 体の前部側面の上部に位置するが（前部側面のフィン）、従来の外側バックミラ ーより心待ち前の方に位置する。内側バックス２と外側ケース１でできたセット は端についたふた３で仕上げられる。このふた３は外側ケース１に向いた開口部 と反対の側で内側ボックス２を閉じるが、これによってマイクロカメラ６を挿入 できる。ふたは第１図、第２図に描かれているように、二本の平ねじ４、４′で 内側ボックス２のリブ２′についているそれぞれのねじ穴２２、２２′に固定さ れる。 外側ケースより幾分大きい内側ボックスは２第１図を見れば分かるように車体 前部の上部シートの内側に（前部側面フィンに）できれば熔接して取付ける。 第１図、第２図に見られるように、外側ケース１には開口部があり、そこにガ ラス８をはめ込み外側ケースを閉じる。このガラス８はできれば熱シールドされ たもの、言い換えると、外気温度の絶縁ガラスで、シールドされていない普通の ガラスより故障に強いものである。ガラス８をはめ込むことができるように、第 １図、第２図の適用方法で外側ケース１にスライド９、９′がつけられ、スライ ドの間に溝１０をつけて、そこにガラス８を挿入する。スライド９は外側ケース １の開口部の内部に当たる内側ボックス２の端に位置し、スライド９′は外側ケ ース１の延長上で、ガラス８を固定するふた３のストッパー３′に相当する位置 にある。外側ケース１の開口部はガラス８より長くなっており、外気からの保護 を目的として窓１１が開けられている。 第１図で見られるように、マイクロカメラ６は外側ケース１と内側ボックス２ から成っているセットの内部に設置されているが、これは対象物を車の後部の方 向に向けて焦点が合うようにするためであり、対象物の角度を最大に利用し、そ れによって視界を広げ死角を減少するために、ガラス８と窓１１を通して、外側 に軽く傾斜させて設置する。 外側ケース１と内側ボックス２から構成され、ガラス８で閉じられたセットの 中のマイクロカメラ６とそのケーブル７の周りにできた隙間には柔らかいゴムと かシリコンといった絶縁物質５が詰められるが、それは振動、外気温度、不具合 とか故障からマイクロカメラを保護するためである。 この絶縁物質５はセット内部の二箇所につめるように成型できる。このセット はガラス８とふた３で閉じられた外側ケース１と内側ボックス２からできており 、絶縁物質５の間に作られたくぼみにマイクロカメラ６とそのケーブル７を挿入 し、絶縁物質５がマイクロカメラの周り前部に行き渡るようにするが、焦点を合 わせ後部が見えるようにするために対象物に相当する部分は除く。このように成 型された絶縁物質５は、ふた３を取付ける前に外側ケース１と内側ボックス２か らなるセットの境の内側の隙間に挿入される。しかしながら、絶縁物質５をその 隙間に挿入する別の方法も考えられる。（例えば、隙間に注入する方法など）。 第１図に見られるように、ガラス８の外側に当たる車体の側面の表面部１７で 、窓１１の境の外側ケース１の端と反対の側に、ヒーターのチューブ１９の出口 となっている穴１８が開けられており、車の主要ヒーター・システムと接続して いる（図には描かれていない）。この結果、この発明を適応する自動車用バック ミラー・システムのヒーター・システムは車の主要ヒーター・システムが起動す ると機能し始める。しかしながら、ほかのヒーター・システムでも可能である（ 例えば、ガラス８に適応される電気抵抗など）。 マイクロカメラ６に入力し、マイクロカメラ６の映像をモニター２１に送る機 能をするマイクロカメラ６のコントロール・ユニット１３は、できれば適切なシ ールドで閉じた箱１４に入れ、またコントロール・ユニット１３とケーブル７、 １５と箱１４の内側の隙間には絶縁物質５′を詰めるが、この絶縁物質は前に書 いた絶縁物質５と同じ材質のもので良いし、同じような方法で詰める。サイズが 小さいので、コントロール・ユニット１３とその箱１４をつける場合、車内の多 くの空き部分のどこにでも取付けることができるが、できれば車のフィンの内部 に取付け、その外部には外側ケース１を内側ボックス２およびそのふた３と一緒 に取付ける。というのは、この場所にはこれらの構成部品全部を取付けるのに十 分なスペースがあるためである。 マイクロカメラ６とそのコントロール・ユニット１３間はケーブル７で接続さ れており、内側ボックス２とコントロール・ユニット１３を保護する箱にそれぞ れついている穴１２、１６によって簡単に接続される。このコントロール・ユニ ット１３を保護する箱１４は従来のどの方法で固定してもよいが、できればフィ ンの内部の車のシートに熔接するのが良い。 マイクロカメラ６のコントロール・ユニット１３の電源は車のバッテリー（図 には描かれていない）をコントロール・ユニット１３に適切に接続してそのまま 使えるし、その上、入力ケーブル１５にヒューズを挿入することによってショー トの場合に入力システムを保護できる。入力ケーブルは箱１４に入っているコン トロール・ユニット１３に接続され穴１６′から箱の中に通される。 このシステムが自動的に作動するように、全システムは自動車のコンタクト・ キー２０によって作動させるのが良い（第４図参照）、そうすれば、忘れたりう っかりすることがあっても傷まない。また、スイッチによって自動車の操縦盤に 接続することもできる。 第４図に描かれているように、モニター２１は自動車の内部の操縦盤に、でき るだけ運転者の前になるように取付けられる。この目的は簡単に見えるようにす るためである。またモニターには外気温度、振動、受けるかも知れない打撃、そ の他の偶発事からモニターを保護するために、安全のための絶縁機能と必要なプ ロテクションの役をする附属品がついている。 前記したように、この発明の自動車用バックミラー・システムが車の両サイド の後部のインフォメーションを得るために使われる場合、モニターを二つ付ける ことができるし、その方がよい（例としては、ハンドルの両サイドの操縦盤に、 できるだけ運転者の前に来るように取付ける）。二つのモニターのそれぞれが一 方の映像を写したり、モニターが一つの場合はその画面を二つに分けてそれぞれ に一方の映像が写るようにする。 前の記述は模範的方法として考慮される必要はあるが、制限する意図ではない 。技術的専門家はこの発明のスコープから離れずに、この発明の別の適用方法を 考えつくであろう。したがって、この発明のスコープを決める時に添付の請求の 範囲を基本的に考慮する必要がある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．自動車用バックミラー・システムにおいて、 ａ）開口部のある外側ケース（１）、 ｂ）外側ケース（１）に接続して連絡のある内部ボックス（２）、 ｃ）外側ケースと内側ボックスからなっているセット内部に置かれたマイクロ カメラ（６）一台は目的として外側ケース（１）の開口部を通して対象物に焦点 を合わせるためである、 ｄ）マイクロカメラ（６）のコントロール・ユニット（１３）、 ｅ）マイクロカメラ（６）の電源とそれに関連するコントロール・ユニット（ １３）、 ｆ）オプションとして、開口部のある第二外側ケース、第二外側ケースに接続 して連絡のある第二内側ボックス、第二マイクロカメラ、マイクロカメラ（６） のついた側と反対側の後部を写せる第二マイクロカメラの第二コントロール・ユ ニット ｇ）マイクロカメラ（６）と場合によっては第二マイクロカメラがとらえた映 像を受像するモニター（２１）を少なくとも一台を含む自動車用バックミラー・ システム。 ２．請求の範囲第１項による自動車用バックミラー・システムにおいて、内側 ボックス（２）は外側ケース側（１）の開口部と反対の側が開いていてふた（３ ）で閉じられる自動車用バックミラー・システム。 ３．請求の範囲第１項または第２項のいずれか１項による自動車用バックミラ ー・システムにおいて、外側ケース（１）は流線型をしている自動車用バックミ ラー・システム。 ４．請求の範囲第１項から第３項までのいずれか１項による自動車用バックミ ラー・システムにおいて、外側ケース（１）と内側ボックス（２）のセット内部 にあるマイクロカメラ（６）とそのケーブル（７）の周囲の隙間を詰めた絶縁物 質（５）をも含む自動車用バックミラー・システム。 ５．請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１項による自動車用バックミ ラー・システムにおいて、外側ケース（１）の開口部を閉じるガラス（８）一枚 も含む自動車用バックミラー・システム。 ６．請求の範囲第５項による自動車用バックミラー・システムにおいて、ガラ ス（８）用のヒーター・システムも含む自動車用バックミラー・システム。 ７．請求の範囲第６項による自動車用バックミラー・システムにおいて、ヒー ター・システムに出口の穴（１８）と自動車の主要ヒーター・システムに接続す るチューブ（１９）がついた自動車用バックミラー・システム。 ８．請求の範囲第１項から第７項までのいずれか１項による自動車用バックミ ラー・システムにおいて、コントロール・ユニット（１３）が箱（１４）に挿入 され、箱とユニット間の隙間と接続ケーブル（７）、（１５）の隙間に絶縁物質 （５′）が詰められた自動車用バックミラー・システム。 ９．請求の範囲第１項から第８項までのいずれか１項による自動車用バックミ ラー・システムにおいて、モニター（２１）が自動車内部の、できるだけ運転者 の前に来るように設置されている自動車用バックミラー・システム。 10．請求の範囲第１項から第９項までのいずれか１項による自動車用バックミ ラー・システムにおいて、マイクロカメラ（６）とそのコントロール・ユニット （１３）の電源が車のバッテリーである自動車用バックミラー・システム。 11．請求の範囲第１０項による自動車用バックミラー・システムにおいて、シ ステムが車のコンタクト・キー（２０）で作動する自動車用バックミラー・シス テム。 12．請求の範囲第１項から第１１項までのいずれか１項によるバックミラー・ システムを含んだ自動車。