JP2000062532A - 走行記録装置、ジャッキ付車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動車車両の前後左右四方位を死
角無しに視認できるとともに、常時走行状態を記録する
ことのできる走行記録装置付車両に関する発明である。 【構成】 本発明は、通常一般に使用される自動車にお
いて、ＣＣＤカメラ等の小型カメラを四方位に向け死角
をなくすように車両の前後バンパー及びボディに複数埋
設し、又はウィンドウから車外四方位に向けて取り付け
た前記小型カメラを車室内に複数設けるとともに、車内
にモニター及び記録装置を設け、前記小型カメラとモニ
タと記録装置を接続し、それぞれ各方位の撮影された映
像を車内にモニタリングするとともに、前記記録装置に
常時走行時の映像を記録することを特徴とする走行記録
装置付車両の構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、自動車車両の前後左右
四方位を死角無しに視認できるとともに、常時走行状態
を記録することのできる走行記録装置付車両に関する発
明である。 【０００２】 【従来の技術】従来、車室内に設けたロールバーや後部
座席付近に設けたカメラ取付部材にビデオカメラを取り
付けて、道交法違反者を撮影するか、又は宣伝用映像撮
影等のために車室内後部座席付近から撮影した走行中の
映像を記録していたりしていた。また、特に１ＢＯＸカ
ー等の死角が多くある大型の車両の車両後方に小型のカ
メラを数個埋設するとともに、車室内にモニターを設け
て、車両をバックさせるときの後方視認装置に利用して
いた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記後
方カメラを有するにも関わらず前後左右四方位に対して
依然として多くの死角があるとともに、走行中において
死角に対する撮影機能を有していないとの欠点があっ
た。また、撮影用のカメラを搭載しているにもかかわら
ず、走行中の記録が残る機能を有するものも今まで無か
った。 【０００４】そこで本発明は、前後左右四方位において
各方向を撮影、モニタリングすることで走行中及び駐停
車時の視認性の向上を計るとともに、四方位の走行中の
映像を常時記録する録画装置を有する走行記録装置付車
両を提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明は、通常一般に使
用される自動車において、ＣＣＤカメラ等の小型カメラ
を四方位に向け死角をなくすように車両の前後バンパー
及びボディに複数埋設し、又はウィンドウから車外四方
位に向けて取り付けた前記小型カメラを車室内に複数設
けるとともに、車内にモニター及び記録装置を設け、前
記小型カメラとモニタと記録装置を接続し、それぞれ各
方位の撮影された映像を車内にモニタリングするととも
に、前記記録装置に常時走行時の映像を記録することを
特徴とする走行記録装置付車両の構成とした。 【０００６】 【実施例】次に、図を参照しながら本発明を詳細に説明
する。図１は本発明である走行記録装置を設けた自動車
の前方斜視図、図２は本発明である走行記録装置を設け
た自動車の後方斜視図である。自動車１は一般に製造さ
れているもので、装備も通常のものを有するものであ
る。 【０００７】前記自動車１の外観はフロントバンパー
２、ヘッドライト３、ボンネットフード４、フロントウ
ィンドウ５、前後タイヤ６、６ａ、前後ドア７、８、リ
アウィンドウ９、トランクフード１０、コンビネイショ
ンランプ１１、リアバンパー１３、マフラー１４を有す
る。 【０００８】前記フロントバンパー２は中央にナンバー
プレート２ａを有するとともに、正面左右端付近にカメ
ラ２ｃ、２ｄが埋設され、レンズ用の孔から車前方を撮
影できる。フロントバンパー２側面にもカメラ２ｂ、２
ｅが埋設され、レンズ用の孔から車前側側方を撮影でき
る。 【０００９】また、フロントバンパー２に埋設される前
記カメラ２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅを、フロントバンパー
２内部にあるバンパーステー等の車体に固定されている
部材に脱外しないように固定する。さらに、フロントバ
ンパー２の所定の位置にカメラ２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅ
の撮影用の孔を設けカメラ２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅをセ
ットする。 【００１０】ところで、前記カメラ２ｂ、２ｃ、２ｄ、
２ｅは運転席から車の前方及び前側方を直視したときに
できる死角に対し、それら前方及び前側方の死角位置を
作らず、前方及び前側方の視認性を持たせるため、なる
べく低い位置で取り付け易い場所に埋設する。本例では
フロントバンパー２に埋設している。デザイン上好まし
くないが車体外部ボディ表面に設けても良い。 【００１１】また、前記カメラ２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅ
は、車両内部に埋設するため小型のビデオカメラであ
る。特に、テレビ放送の特殊撮影用の小型カメラや戦闘
ミサイルの先端にセンサー用として設けられる小型カメ
ラで、電荷結合素子を利用した超小型のビデオカメラ
（以下ＣＣＤカメラという。）を利用すると良い。 【００１２】前記リアバンパー１３は下方にマフラー１
４を有するとともに、背面左右端付近にカメラ１３ｂ、
１３ｃが埋設され、レンズ用の孔から車後方を撮影でき
る。リアバンパー１３側面にもカメラ１３ａ、１３ｄが
埋設され、レンズ用の孔から車後側側方を撮影できる。 【００１３】また、リアバンパー１３に埋設される前記
カメラ１３ａ、１３ｂ、１３ｃ、１３ｄを、リアバンパ
ー１３内部にあるバンパーステー等の車体に固定されて
いる部材に脱外しないように固定する。さらに、リアバ
ンパー１３の所定の位置にカメラ１３ａ、１３ｂ、１３
ｃ、１３ｄの撮影用の孔を設けカメラ１３ａ、１３ｂ、
１３ｃ、１３ｄをセットする。 【００１４】ところで、前記カメラ１３ａ、１３ｂ、１
３ｃ、１３ｄは運転席から車の後方及び後側方を直視若
しくはバックミラーで見たときにできる死角に対し、後
方及び後側方の死角位置を作らず、後方及び後側方の視
認性を持たせるため、なるべく低い位置で取り付け易い
場所に埋設する。本例ではリアバンパー１３に埋設して
いる。デザイン上好ましくないが車体外部ボディ表面に
設けても良い。 【００１５】また、前記カメラ１３ａ、１３ｂ、１３
ｃ、１３ｄは、車両内部に埋設するため小型のビデオカ
メラを使用する。特に、テレビ放送の特殊撮影用の小型
カメラや戦闘ミサイルの先端にセンサー用として設けら
れる小型カメラであるＣＣＤカメラを利用すると良い。 【００１６】前記フロントウィンドウ５及びリアウィン
ドウ９には、車室内から車外に向けて撮影できるよう設
けられたカメラ５ａ、５ｂ、９ａ、９ｂがある。前記カ
メラ５ａ、５ｂ、９ａ、９ｂは車室内のルーフに取り付
けられ、自動車車両のルーフ四隅より車外の前方及び後
方を撮影することができる。 【００１７】後方を撮影するカメラ９ａ、９ｂは視認性
の向上に有効であるが、前方を撮影するカメラ５ａ、５
ｂは運転手とアイポイントがほぼ同じであるので、視認
性の向上にはあまり役立たない。しかし、前記カメラ５
ａ、５ｂ、９ａ、９ｂは死角を減らすよう設置される
が、視認性の向上より走行中の車外を撮影し録画してお
くことに重点を置いて設置したものである。 【００１８】ところで、前記カメラ５ａ、５ｂ、９ａ、
９ｂは、車室内に設置するため小型のビデオカメラを使
用する。特に、テレビ放送の特殊撮影用の小型カメラや
戦闘ミサイルの先端にセンサー用として設けられる小型
カメラであるＣＣＤカメラを利用すると良い。 【００１９】前記前ドア７はドアウィンドウ７ａ及びド
アミラー７ｂを有する。前記ドアミラー７ｂ付近にカメ
ラ７ｃが埋設され、車側方を撮影できる。前記後ドア８
はドアウィンドウ８ａを有する。前記ドアウィンドウ８
ａ最後端付近にカメラ８ｂが設置され、車側方を撮影で
きる。前記カメラ７ｃ、８ｂは前後ドア７、８に固定さ
れ、車両側方を撮影する。 【００２０】ところで、前記カメラ７ｃ、８ｂは運転席
から車の側方を直視したときに、側方に死角位置を作ら
ず、側方の視認性を持たせるため、なるべく低い位置で
取り付けやすい場所に埋設する。本例では前後ドア７、
８にドアウィンドウ７ａ、８ａ越しに撮影できるよう車
室内の前後ドア７、８に設置している。デザイン上好ま
しくないが車体外部の前後ドア７、８パネル下部に設け
ても良い。 【００２１】また、前記カメラ７ｃ、８ｂは、車室内に
設置するため小型のビデオカメラを使用する。特に、テ
レビ放送の特殊撮影用の小型カメラや戦闘ミサイルの先
端にセンサー用として設けられる小型カメラであるＣＣ
Ｄカメラを利用すると良い。 【００２２】図３は本発明である走行記録装置を設けた
自動車室内ダッシュボード付近の拡大斜視図である。自
動車の車室内も一般に製造されているもので、装備も通
常のものを有するものである。 【００２３】前記自動車の車室内の外観はダッシュボー
ド１５にステアリング１６、計器パネル１５ａ、コンソ
ールボックス１５ｂ、空調パネル１５ｃ及びオーディオ
パネル１７を備えるとともに、クラッチ等のペダル１６
ａ、フロアシフト１６ｂ、サイドブレーキ１６ｃ及びシ
ート１８、１８ａを有するもので、ごく一般に製造販売
されているものである。 【００２４】前記オーディオパネル１７には、ＡＭ・Ｆ
ＭラジオやＣＤステレオ、ＭＤステレオといった音楽用
の装備の他、カー・ナビゲイションやテレビ放送用モニ
ターとして利用されるモニター１９を備えている。本発
明である走行記録装置は車外の状況を把握するために前
記モニター１９を利用する。 【００２５】また、モニター１９に近接して設けたスウ
ィッチ１９ａは本装置のカメラの映像を選択するスウィ
ッチで、例えば車をバックさせるときにはスウィッチ１
９ａで後方の映像を選択し、モニターを見ながらバック
するという使い方ができる。さらに、タイヤが溝に落ち
そうなときや、車の角を壁にこすってしまいそうなとき
にもスウィッチで映像を選択してタイヤの方や車の角の
方を見ながら運転することができる。 【００２６】図４は本発明である走行記録装置の回路ブ
ロック図である。本発明である走行記録装置は、カメラ
２０、２０、２０、２０、制御装置２１、記録装置２
２、選択装置２３、モニター２４から構成される。 【００２７】図４で示したカメラ２０、２０、２０、２
０は図１、図２及び図３で示したカメラ２ｂ、２ｃ、２
ｄ、２ｅ、５ａ、５ｂ、７ｃ、８ｂ、９ａ、９ｂ、１３
ａ、１３ｂ、１３ｃ、１３ｄのことを便宜的に示したも
のである。先ず、自動車車両に設けた複数のカメラ２
０、２０、２０、２０によって撮る映像は全て制御装置
２１に送信され、ビデオ信号に変換される。 【００２８】ビデオ信号に変換された映像はそのまま全
て記録装置２２に全映像が記録される。本記録装置２２
は、航空機が有するフライトレコーダが飛行状態を記録
するように、走行自動車の速度、加速度、すれ違った車
両、障害物、事故瞬間映像、加害車両、被害車両等が映
っている、車両の前後左右全方向の映像を自動的に記録
する装置である。 【００２９】また、制御装置２１から記録装置２２に映
像の信号が送られるのと同時に、選択装置２３にも映像
の信号が送信される。前記選択装置２３には図３で示し
たスウィッチ１９ａが設けられており、前記スウィッチ
１９ａによって運転手が見たい方向の映像を選択するこ
とができる。 【００３０】さらに、前記選択装置２３は図３に示した
モニター１９に接続される。図４で示すモニター２４は
図３で示すモニター２４を利用している。前記選択装置
２３で選択された映像の信号は前記モニター２４に送信
され、映像をモニター２４より映しだす。 【００３１】ところで、本記録装置２２は耐火性、耐熱
性及び耐衝撃性を有する防護材で覆った頑丈な容器に内
包して設けてあり、自動車事故が発生したときには記録
装置２２を取り出し、事故発生時の事故車周辺の映像の
記録を調査し検証することができる。 【００３２】図５は本発明である走行記録装置を設けた
自動車の他の実施例の前方斜視図である。図５に示した
自動車車両は、図１、図２、図３及び図４に示した走行
記録装置を有する自動車車両と同一で、前記自動車車両
において、フレーム又はシャシにジャッキを設けた自動
車車両である。 【００３３】一般に製造される自動車には、ジャッキを
あてがってもシャシが変形することなく車体が持ち上げ
られ、支持できるように、ボディ底面にジャッキアップ
ポイントが複数個（一般に四点）設けられている。 【００３４】本発明では前記ジャッキアップポイントの
位置に、若しくはシャシが変形することなく車体を支持
できるに相当な位置に、ジャッキ２５をボディ、フレー
ム又はシャシに埋設するとともに、車室内においてジャ
ッキの上げ下げを制御するスウィッチを設けた。 【００３５】図５に示すように、本例においては、前輪
のタイヤ６の後方のジャッキアップポイントに伸縮式の
ジャッキ２５を設けている。並びに、前記ジャッキ２５
においては、油ポンプ及びシリンダを利用する油圧式、
エアーコンプレッサを利用するエアー式、若しくはモー
タ及びギアを利用する電動式のどの方法で設けてもかま
わない。 【００３６】また、走行中の安全のため、イグニッショ
ンキーを抜いて自動車が動かない状態でしかジャッキア
ップできないようにした方がより効果的である。さら
に、運転席に設けてある自動車走行用のイグニッション
キーシリンダとは別に、ジャッキアップの操作のみをす
ることのできるイグニッションキーシリンダをボンネッ
トフードの下方、エンジンルーム内、又は車両車外ボデ
ィに設け、前記イグニッションキーシリンダにキーを挿
入して回すと、ジャッキアップされるように設けて利用
しても良い。 【００３７】 【発明の効果】本発明は、以上に説明したような構成で
あるから以下の効果が得られる。第１に、左右前後の各
方向をそれぞれモニタリングできるので、発進時、後進
時、乗車時、駐停車時の死角の確認を車から降りなくて
も楽に安全にできる。第２に、走行中でも各方向を死角
無しに視認することが可能である。 【００３８】第３に、走行中の各方向の映像を常に記録
しているので、事故が起きたときの証拠記録になる。さ
らに記録映像から事故がどのようにして起きたのか発生
原因を突き止めることができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明である走行記録装置を設けた自動車の前
方斜視図である。 【図２】本発明である走行記録装置を設けた自動車の後
方斜視図である。 【図３】本発明である走行記録装置を設けた自動車室内
ダッシュボード付近の拡大斜視図である。 【図４】本発明である走行記録装置の回路ブロック図で
ある。 【図５】本発明である走行記録装置を設けた自動車の他
の実施例の前方斜視図である。 【符号の説明】 １ 自動車 ２ フロントバンパー ２ａ ナンバー ２ｂ〜２ｅ カメラ ３ ヘッドライト ４ ボンネットフード ５ フロントウィンドウ ５ａ、５ｂ カメラ ６、６ａ タイヤ ７ 前ドア ７ａ ドアウィンドウ ７ｂ ドアミラー ７ｃ カメラ ８ 後ドア ８ａ ドアウィンドウ ８ｂ カメラ ９ リアウィンドウ ９ａ、９ｂ カメラ １０ トランクフード １１、１１ａ コンビネイションランプ １１ｂ ストップランプ １２ ナンバー １３ リアバンパー １３ａ〜１３ｄ カメラ １４ マフラー １５ ダッシュボード １５ａ 計器パネル １５ｂ コンソールボックス １５ｃ 空調操作パネル １６ ステアリング １６ａ ペダル １６ｂ フロアシフト １６ｃ サイドブレーキ １７ オーディオパネル １８、１８ａ シート １９ モニター １９ａ スウィッチ ２０ カメラ ２１ 制御装置 ２２ 記録装置 ２３ 選択装置 ２４ モニター ２５ ジャッキ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 車両の前後左右を撮影方向として車両の
   前後バンパー及びボディに複数埋設した小型カメラと、
   車内に設けたモニター及び映像記録装置とからなる走行
   記録装置付車両。 【請求項２】 車窓から車両の前後左右を撮影方向とし
   て車室内に複数設けた小型カメラと、車両の前後左右を
   撮影方向として車両の前後バンパー及びボディに複数埋
   設した小型カメラと、車内に設けたモニター及び映像記
   録装置とからなる走行記録装置付車両。 【請求項３】 小型カメラがＣＣＤカメラであることを
   特徴とする請求項１又は２記載の走行記録装置付車両。 【請求書４】 映像記録装置を耐火性、耐熱性を有する
   防護材で覆った容器に内設したことを特徴とする請求項
   １、２又は３記載の走行記録装置付車両。 【請求項５】 請求項１、２、３又は４記載の走行記録
   装置を有する自動車において、フレーム又はシャシにジ
   ャッキを設けたことを特徴とする自動車車両。