JPH07215130A - 車載カメラ切り換え装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】自動車の運転中に容易に周囲の状況を確認でき
るようにすること。 【構成】自動車の各部に設置されたカメラ１〜４から出
力される画像信号は、ウインカー方向検出手段５、ハン
ドル方向検出手段６、指示入力手段７などの運転状態検
出手段からの情報を制御信号とする切り換え制御手段８
により選択され画像表示手段９に表示される。 【効果】自動車の運転者は、カメラ１〜４より得られる
周囲の画像のうち必要な画像を、画像表示手段によって
容易に確認することができ、自動車の運航を安全に行う
ための補助を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車の運航を安全に
行うための装置にかかわり、特にカメラを用いて運転者
の死角や、安全の確認の困難な場合に安全性を高める装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】カメラを自動車の後方に設置し、自動車
内のＴＶモニタで後方を監視する装置を備えた自動車は
既に製品化されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】自動車を運転している
ときに、車線変更を行うような場合、変更しようとする
車線の安全を確認するために ・その方向を見る。

【０００４】・サイドミラーを見る。

【０００５】・バックミラーを見る。

【０００６】などの方法をとるが、死角があるために十
分な安全の確認ができない場合もある。

【０００７】本発明の目的は、前記した問題点を解決す
るために、確認する必要のある場所にカメラを設置し、
自動車の方向指示の検出手段等の運転状態を検出する手
段を備え、表示する画像を制御する手段を備え、表示手
段を備え、自動車の運航を安全に行えるように補助する
ための装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明では、カメラからの画像情報を、自動車の
方向指示装置の指示方向検出手段または、自動車の操舵
装置の操舵方向検出手段または、変速装置の状態検出手
段または、走行速度検出手段または、他物体との距離検
出手段を少なくとも１つ備え、少なくとも１つの手段か
らの信号によって、前記画像情報表示手段に表示する画
像を制御する手段を備えた。

【０００９】

【作用】カメラからの画像情報を、運転状態の検出手段
からの信号によって切り換えることにより、運転者の操
作を少なくし、しかも運転者の知りたいと思われる情報
を表示手段に表示するため、自動車を安全にな運航する
ことができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて詳細に説
明する。

【００１１】図１は、本発明によるカメラ切り換え装置
の実施例を示すブロック図である。本実施例においては
カメラを４台使用し、運転状態の検出手段としてウイン
カー方向検出手段、ハンドル方向検出手段、指示入力手
段を備えているた場合を例に説明を行う。

【００１２】１は自動車の前方を監視するために自動車
の前部に設置されたカメラであり、２は後方を監視する
ために自動車の後部に設置されたカメラであり、３は後
方右側を監視するために自動車の右側に設置されたカメ
ラであり、４は後方左側を監視するために自動車の左側
に設置されたカメラであり、すべてのカメラはビデオ信
号を出力する。

【００１３】５はウインカー方向検出手段、６はハンド
ル方向検出手段、７は指示入力手段である。ウインカー
方向検出手段５としては、運転者がウインカーを操作す
るスイッチに連動させて得る方法によって実現すること
ができる。ハンドル方向検出手段６は自動車のハンドル
に回転センサを用いることによって実現することができ
る。指示入力手段７は例えば十字に配されたスイッチと
決定をあらわすスイッチがあれば簡単に実現することが
できる。

【００１４】８は切り換え制御手段、９は画像表示手段
である。切り換え制御手段８はマイコンと画像処理装置
を使用して実現することができる。画像表示手段９の最
も一般的な例としては車載ＴＶを挙げることができる。

【００１５】カメラ１〜４より得られる画像情報は、運
転状態検出手段５〜７より得られる情報に応じて、運転
状況により最も必要とされる画像を切り換え制御手段に
よって選択され、表示される。

【００１６】例えば５〜７からの情報がまったく無い場
合には、１〜４より得られる情報を切り換え制御手段８
によって合成し、画像表示手段９の画面を４分割して表
示する。ここでウインカー方向検出手段５から右方向に
ウインカーを出したという情報が切り換え制御手段８に
加えられると、後方右側を監視しているカメラ３の画像
を画像表示手段９に画面一杯に表示するように切り換え
制御手段８によって切り換えることにより右後方の安全
確認を容易に行うことができる。

【００１７】またカメラ１〜４の画像が４分割されて表
示されている時に縦列駐車をしようとした場合に左側を
監視しているカメラ４の画像を指示入力手段６によって
選択することにより、運転者の視界を広くして安全に駐
車できるように補助することができる。

【００１８】本実施例においては、カメラを４台使用し
た場合について説明を行ったが、本発明はこれに限るも
のではなく１台以上のカメラを使用することによって、
実現することができる。また、運転状態の検出手段も３
つの状態を検出する場合について説明を行ったが、本発
明はこれに限るものではなく１つ以上の運転状態の検出
手段を使用することによって、実現することができる。

【００１９】また、本実施例においては画像の切り換え
の様子を４分割された状態からどれか１つのカメラから
の画像情報を表示する制御方法について説明したが、例
えば選択された画像を最も大きく表示し、そのほかの画
像はそれよりも小さく表示するようにしても効果を得ら
れることはあきらかである。

【００２０】また、本実施例においてはカメラからの出
力信号としてＮＴＳＣ、ＰＡＬなどのビデオ信号を用い
て説明したが、本発明は、画像の情報形態を限定するも
のではないため、例えばビデオ信号を変調したＲＦ Ｔ
Ｖ信号、ＲＧＢ信号、Ｙ／Ｃ信号等いずれの信号でも画
像に関する信号であれば、同様の効果を得ることができ
る。したがって配線の困難な場合には、ビデオ信号を変
調したＲＦ ＴＶ信号を使用することにより配線を省略
することができる。この場合、カメラを自動車から離し
て設置することができ、例えば車庫にカメラを設置し、
駐車するときに車庫内の様子を確認しながら駐車すると
いう使用方法を実現することができ、車庫内に人が居た
ような場合に事故を起こすのを未然に防止することがで
きるという効果がある。

【００２１】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、カメラから得られる画像情報を運転状態検出手段
より得られる情報に従って表示の切り換え制御を行うた
め、運転者をあまり煩わせることなく、周囲の状態を知
ることができ、自動車の運航を安全に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のブロック図である。

【符号の説明】

１〜４…カメラ、 ５…ウインカー方向検出手段、 ６…ハンドル方向検出手段、 ７…指示入力手段、 ８…切り換え制御手段、 ９…画像表示手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】撮影した映像を電気信号に変換して出力す
   る１つ以上のカメラを有し、該カメラの出力する画像情
   報を表示する表示手段を有する自動車運航の補助装置に
   おいて、 自動車の方向指示装置の指示方向検出手段または、自動
   車の操舵装置の操舵方向検出手段または、変速装置の状
   態検出手段または、走行速度検出手段または、他物体と
   の距離検出手段を少なくとも１つ以上備え、少なくとも
   １つ以上の手段からの信号によって、前記画像情報表示
   手段に表示する画像を制御する手段を備えたことを特徴
   とする車載カメラ切り換え装置。