JPH04243639A - 車載視認装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラによる車
載視認装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近、ビデオカメラの小型化、低廉化、
高信頼性化等に伴い自動車にビデオカメラとモニターテ
レビを搭載して運転者の死角をカバーする車載視認装置
が普及してきている。

【０００３】このような装置は特にバスや荷物運送用大
型車両の後方視認用として有効に利用されており、安全
性の向上や省力化に役だっている。一般にこれらの車両
では、ビデオカメラは、車両の後部の屋根等に後方に向
けて設置されておりモニターテレビは運転席のダッシュ
ボード等に設置されて運転者が前方を向いた姿勢で視認
可能な位置に配置されている。従って、運転者は前方を
向いたままの姿勢でこのモニター画像を見て、後方確認
をしながら車両を後退させる等の運転操作が可能であり
操縦性、安全性の面でこの種装置を装備しない場合に比
べて極めて便利である。

【０００４】しかし、通常の前進走行の際には、運転者
はルームミラーやフェンダーミラー等により後方確認を
するのが常であり、ミラーによる左右逆転像（図３（Ａ
）参照）に慣れている。ところが、前述の車載視認装置
のように、ビデオカメラが車両の後方に向けて設置され
ていて、モニターテレビは運転者が前方を向いたままで
視認可能な位置に設置されている場合には、運転者は、
ミラーによる左右逆転像（図３（Ａ）参照）とは逆の像
、即ち左右正転像（図１（Ｂ）参照）であるモニター画
像を視認することになる。この結果、運転者の左右方向
に対する感覚に混乱が生じ易くなり、ハンドルの誤操作
等を生じ安全性に問題がある。

【０００５】また、一般に、運転者にとっての死角は後
方のみに限られず、車両の種類によって異なるが、複数
箇所あるため、これらの死角をカバーすべく適宜ビデオ
カメラを設置することが考えられる。

【０００６】例えば、通常の乗用車の場合、運転席の前
方にはエンジンルーム等が存在し、運転者は、車両の先
端部から後退した位置で運転するため、狭い路地から優
先道路へ出ようとする場合には前方の左右に死角を生ず
る場合がある。従って、車両の後端部にビデオカメラを
設置するとともに、このような死角に対応するために、
車両の先端部の適宜な位置にもビデオカメラを設置する
と便利である。

【０００７】しかし、設置された前後のビデオカメラの
うちから運転者がモニターしたいビデオカメラを選択す
るには、カメラ切り換え用の切り換えスイッチを操作す
ることが必要である。この場合、運転者がスイッチの操
作を誤り、車両を後退させようとするときに前方のビデ
オカメラの映像がモニターテレビに表示されていたりす
ると非常に危険である。実際には、後方に人や障害物が
存在するにも拘らず、運転者は、後方に人や障害物がな
いものと思いこんで車両を後退させてしまうことがある
からある。このことは、逆の場合についてもまた同様で
あり安全性に問題がある。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の点
に鑑みてなされたものであり、後方視認用ビデオカメラ
による映像の左右関係をルームミラーやフェンダーミラ
ー等によるものと同一にして運転者の左右方向に対する
感覚の混乱を防止して車両運転の操作性と安全性の向上
を図ることを目的とする。

【０００９】また、前方視認用ビデオカメラと後方視認
用ビデオカメラの切り換え操作を確実にして、運転者が
モニターテレビに表示される映像が前後いずれのビデオ
カメラによるものであるかについて誤認することを防止
して車両運転の操作性と安全性の向上を図ることを目的
とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するための手段として以下の（１）〜（２）に記
載した車載視認装置を提供しようというものである。

【００１１】（１）後方視認用ビデオカメラと、該後方
視認用ビデオカメラからの映像を表示する映像表示装置
を具備した車載視認装置において、該後方視認用ビデオ
カメラの撮像素子を左右逆走査型としたことを特徴とす
る車載視認装置。

【００１２】（２）前方視認用ビデオカメラと後方視認
用ビデオカメラと、これらのビデオカメラからの映像を
表示する映像表示装置を具備した車載視認装置において
、シフトレバーが前進モードにある時は該前方視認用ビ
デオカメラによる映像を、該シフトレバーが後退モード
にある時は該後方視認用ビデオカメラによる映像をそれ
ぞれ該映像表示装置に切り換えて表示することを特徴と
する車載視認装置。

【００１３】

【作用】本願発明は、上記手段によって構成されるため
以下の作用をなす。即ち、後方視認用ビデオカメラの撮
像素子を通常のビデオカメラとは左右逆走査型の撮像素
子とすることにより、この後方視認用ビデオカメラから
得られる映像は左右が逆転したものとなり、運転者は、
前方を向いた姿勢でルームミラー等による後方視界と左
右関係が同一の映像を映像表示装置上で視認することが
可能となる。

【００１４】また、前方視認用ビデオカメラと後方視認
用ビデオカメラとの切り換えをシフトレバーと連動させ
て、シフトレバーが前進モードにある時は前方視認用ビ
デオカメラによる映像を映像表示装置に表示させ、シフ
トレバーが後退モードにある時は後方視認用ビデオカメ
ラによる映像を映像表示装置に表示させることにより車
両の進行方向と選択されるビデオカメラが必ず対応する
ことになる。

【００１５】

【実施例】以下、本願発明の実施例について図１〜図３
により説明する。図１は、本願発明に係る車載視認装置
の構成を示す概略ブロック図である。１は前方視認用ビ
デオカメラであり、撮影レンズ１ａ、撮像素子１ｂ、信
号処理回路（図示せず）等により構成される。３は後方
視認用ビデオカメラであり、同様に、撮影レンズ３ａ、
撮像素子３ｂ、信号処理回路（図示せず）等により構成
される。なお、ここで、撮像素子３ｂは左右逆走査型の
撮像素子であり光電変換された信号は、通常の撮像素子
とは左右逆の順序で読み出される。４はモニターテレビ
であり、前方視認用ビデオカメラ１又は後方視認用ビデ
オカメラ３からの映像信号がスイッチ６により切り換え
られて表示される。５はオートマチックトランスミッシ
ョン車の変速装置であり、シフトレバー５ａを操作する
ことにより自動車のトランスミッションを適宜のモード
とすることができる。即ち、公知のように、Ｐはパーキ
ングモード、Ｂはバックモード、Ｎはニュートラルモー
ド、Ｄはドライブモード、２はセコンドモード、Ｌはロ
ーモードである。本実施例においては、シフトレバー５
ａがドライブモード（Ｄ）、セコンドモード（２）、又
はローモード（Ｌ）のいずれかにあるときは、スイッチ
６は接点６ａ側に接続されて前方視認用ビデオカメラ１
の映像がモニターテレビ４に表示される。又、シフトレ
バー５ａがバックモード（Ｂ）にあるときはスイッチ６
は接点６ｂ側に接続されて後方視認用ビデオカメラ３の
映像がモニターテレビ４に表示される。ここでシフトレ
バー５ａとスイッチ６との上記連動は、シフトレバー５
ａの操作により機械的に連動してスイッチ６が切り替わ
るようにしてもよいし、変速装置５に位置センサ等を設
けてシフトレバー５ａの位置を検出し、この検出信号で
スイッチ６を電子的に制御して切り換えるようにしても
よい。

【００１６】図２は、本願発明に係る車載視認装置を乗
用車に装備した場合の配置の一実施例を示す模式図であ
りる。前方視認用ビデオカメラ１は、その撮影レンズ１
ａを魚眼レンズとして自動車の先端に取り付けられ、後
方視認用ビデオカメラ３は自動車の後端に取り付けられ
ている。また、モニターテレビ４は運転席のダッシュボ
ードに載置されて、運転者７が前方を向いた姿勢で視認
可能になっている。８はルームミラーであり、９はフェ
ンダーミラーである。狭い路地から優先道路へ発進する
場合、運転者がシフトレバー５ａをドライブモード（Ｄ
）にすると、前方視認用ビデオカメラ１の映像がモニタ
ーテレビ４に表示される。この映像は、魚眼レンズによ
る広画角のものであるため、運転者は前方視界のみなら
ず左右の広い範囲をモニターテレビ４で確認して自動車
を発進させることができる。そしてこの際、シフトレバ
ー５ａをドライブモード（Ｄ）とすることにより、モニ
ターテレビ４に表示される映像は必ず前方視認用ビデオ
カメラ１のものとなるので、カメラ切り換えに際して誤
操作を生じる虞は全くない。

【００１７】更に、縦列駐車や車庫入れの場合には、運
転者が、シフトレバー５ａをバックモード（Ｂ）にする
と、後方視認用ビデオカメラ３の映像がモニターテレビ
４に表示される。この映像は、左右逆走査型撮像素子に
よるものであるため、モニターテレビ４に表示される映
像（図３（Ｃ）参照）は、ルームミラー８の像（図３（
Ａ）参照）と左右関係が同一であり、運転者は、左右の
感覚に混乱を生じることなく、前方を向いたままの姿勢
で自動車を後退運転することができる。この際、カメラ
の切り換えに誤操作が生じ得ないことは、先の場合と同
様である。

【００１８】なお、本実施例においては、オートマチッ
クトランスミッション車の場合について説明したが、マ
ニュアルトランスミッション車の場合が除外されるもで
ないことは言うまでもない。また、前方又は後方視認用
ビデオカメラの車両への設置位置は図２の態様に限られ
るものではなく、目的に応じて車内に設置したり、リト
ラクタブルな構造にしてもよい。更に、後方視認用ビデ
オカメラ３の左右逆走査型撮像素子は、ＣＣＤ等の個体
撮像素子を使用する場合には、信号読み出し用の水平レ
ジスターの出力端子を通常のＣＣＤとは左右逆の構成と
してもよいし、撮像管を使用する場合には、その水平偏
向回路の極性を通常の偏向回路とは左右逆の構成として
もよい。

【００１９】また、モニターテレビ４は、液晶テレビを
運転席側のサンバイザーの内側に一体に設置し、このサ
ンバーザーを倒してフロントウインドウと略平行な状態
にすることにより、車載視認装置の電源が入るように構
成すると便利である。これにより、必要な時のみサンバ
イザーを倒すことにより前方又は後方の死角をサンバイ
ザーに一体に設けられた液晶テレビでモニターすること
がきる。不必要な時には、サンバイザーを車両の天井面
と略平行な収納状態としておくことにより、不必要な情
報（視認用ビデオカメラによる映像）が表示されず運転
者の邪魔にならないと同時に車載バッテリーの消耗を軽
減することができる。この場合、サンバイザーの状態の
如何に拘らず車載視認装置の電源をＯＮ又はＯＦＦとす
るスイッチを別途設けることも可能である。

【００２０】

【発明の効果】上述の如く、請求項１記載の車載視認装
置によれば、後方視認用ビデオカメラの撮像素子を左右
逆走査型とすることにより該後方視認用ビデオカメラの
映像は映像表示装置に左右が逆転して表示されることに
なり、ルームミラー等で視認される後方視界と左右関係
が同様となるため、運転者は、混乱を生ずることなく的
確な運転操作をすることができ、安全性が向上する。

【００２１】また、請求項２記載の車載視認装置によれ
ば、運転者が、車両を前進させるために、シフトレバー
を前進モードとすれば、映像表示装置に表示される映像
は、自動的に前方視認用ビデオカメラのものとなり、車
両を後退させるために、シフトレバーを後退モードとす
れば、映像表示装置に表示される映像は、自動的に後方
視認用ビデオカメラのものとなるため、運転者は、別途
カメラの切り換え操作を行なう必要がなく、従って、誤
操作により前方視認用ビデオカメラの映像と後方視認用
ビデオカメラの映像を勘違いすることがなく、車両運転
の安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明に係る車載視認装置の構成を示す概略
ブロック図である。

【図２】本願発明に係る車載視認装置を乗用車に装備し
た場合の配置の一実施例を示す模式図でありる。

【図３】ルームミラーによる後方視界とモニターテレビ
による後方視界の関係を示す説明図である。

【符号の説明】

１　　前方視認用ビデオカメラ ３　　後方視認用ビデオカメラ ４　　モニターテレビ ５　　変速装置 ５ａ　　シフトレバー ６　　スイッチ ７　　運転者 ８　　ルームミラー ９　　フェンダーミラー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】後方視認用ビデオカメラと、該後方視認用
   ビデオカメラからの映像を表示する映像表示装置を具備
   した車載視認装置において、該後方視認用ビデオカメラ
   の撮像素子を左右逆走査型としたことを特徴とする車載
   視認装置。
2. 【請求項２】前方視認用ビデオカメラと後方視認用ビデ
   オカメラと、これらのビデオカメラからの映像を表示す
   る映像表示装置を具備した車載視認装置において、シフ
   トレバーが前進モードにある時は該前方視認用ビデオカ
   メラによる映像を、該シフトレバーが後退モードにある
   時は該後方視認用ビデオカメラによる映像をそれぞれ該
   映像表示装置に切り換えて表示することを特徴とする車
   載視認装置。