JPH09502241A - 溶接可能な締着部材、締着部材溶接用装置および組立体部材を締着部材に締着するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ばね状スリーブ（１）形状を有しかつ長手方向スロット（２）を有し、構造部材にアーク溶接可能な締着部材。好適実施例では、両端部（３）が、溶接装置内で簡単に正確な位置に予め位置決めするために同一であり、ねじ状の内部ドリル孔（４）を有する。長手方向締着装置を溶接するための溶接装置は、送給通路と、締着装置のための軸線方向に移動可能なホルダとを有する。スロット付きのクランプ部材に代えて、軸線方向に移動可能なホルダ（５）が剛性チューブであり、ばね状スリーブ（１）として形成された締着部材がこの内部に保持される。組立体部材を締着部材に締着するための装置は、締着部材上に摩擦および形状的に取付け可能な組立体部材（２１）を有する。この組立体部材（２１）は、締着部材（２０）の外壁上に取付けられる保持部材（２３）の背部に係合するために、そのドリル孔（２７）内に肩部（２８）を有し得る。

Description

【発明の詳細な説明】 溶接可能な締着部材、締着部材溶接用装置および 組立体部材を締着部材に締着するための装置 本発明は、その一方の端面で１の部材にアーク溶接可能であり、少なくとも１ つの長手方向スリットを有する締着部材（ファスナー）に係り、また本発明は締 着部材を溶接するための溶接装置およびその組立体部材を締着部材に締着するた めの装置に関するものである。 請求項１の頭部に記載の締着部材は、カナダ国特許第８８７９１１号明細書あ るいは英国特許第１２７５７９９号明細書により公知であり、この締着部材では 、スリット付カップが弾発性的圧力が作用するボルトによりその中央部の内側で 把持され、部材に押圧されかつ溶接され、その部材上をその横方向部が湾曲して いる。この方法は合理的製造と、とりわけ、自動車業で要求されている信頼性を 有する製造とには適していない。 同じことが米国特許第３９９６４４６号明細書に記載の要素にも該当し、この 要素は事実、弾発性構造を有しているが、内側で把持され、溶接中、押圧せしめ られるように、その唯一可能な正しい位置にまず配置されなければならない。 たとえば、車体部材あるいは電気ケーブル等を締着するために、自動車業で数 多く使用されている他の締着部材が知られている。これら公知の全溶接締着部材 の共通の要素は、これらの締着部材を金属シートに溶接するためのフランジを原 則として有する、たとえば、ドイツ第３２１８８８６号公開明細書あるいはドイ ツ実用新案第７９２５４６９号明細書に記載されている中実スタッドとしてこれ らの締着部材が製造されているということである。この中実スタッドはスタッド 溶接装置上に可撓性コレットを必要とする。スタッドの剛性構造のために、特に 、幅広径のフランジのために、稼動サイクルが高い場合でも信頼性を有する態様 で作動する必要があるスタッド溶接装置のコレットで把持するには高価な機械部 品の使用を必要とするということが上記ドイツ明細書の図面から明らかである。 フランジを有しないがスタッド溶接装置のコレットチャックを実質的に簡略化 していない円筒状溶接スタッドがドイツ特許第２５３２３１１号公開明細書から 知られている。 さらに、金属シートとスタッドとの間の溶接金属の均一な品質に関する問題が 公知のスタッド構造を原因として発生し、このためにスタッドの溶接面形状に対 する特別の対策が必要である。これはドイツ特許第２２２７３８４号公開明細書 に記載の締着部材にも該当し、これらの締着部材ではねじ部付スタッドあるいは ナットを締着部材として溶接する必要がある。これらの図示された締着部材の双 方はスタッド溶接装置のコレットに高い要求を生じ、この目的のためにコレット は特に設計されなければならない。 さらに、コレットに疲労が存在する場合、スタッドとの電気接触は保証されず 、焼き焦げ領域が生じ、組立てラインで必須である信頼性を低下させる。 最後に、公知の溶接スタッドあるいは締着部材は限定された溶接面を有し、こ の溶接面は溶接装置内で正確に位置決めされなければならない。これらの要素は 事前に仕分けして溶接装置内に送給する必要があるため送給を複雑にする。 この先行技術を出発点として使用して、本発明の一つの目的は一方において、 支持部材に対する信頼性を有する溶接を保証し、最も簡単な実施形態の場合であ っても、種々の組立体部材をそれに締着する可能性を提供し、他方において、溶 接装置の保持部およびその送給装置を簡略化し、コレットと締着部材との間の最 適な電流を確保する溶接締着部材を提案することである。この締着部材が請求項 １に記載されている。 この締着部材によれば、一方において、該締着部材は剛性ホルダ内に送るため に事前に仕分けして正確に位置決めする必要はなく、他方において、電流伝達ホ ルダに長手方向スリットを形成したために弾発力あるいは押圧力が非常に大きく 、ホルダから締着部材への電流の最適な伝達が常に確保される。 一実施形態において、締着部材の両端面の円錐漏斗状部はねじ形状を有してい るが、外側ねじ部あるいは保持爪部を締着部材に設けてもよい。しかし、全特徴 中、共通の特徴は、締着部材は締着技術に必要な可撓性を確保するとともに、良 好な導電性を保証するために、弾発性のある形状を有することである。 例えば、公知のスタッドは、ドイツ特許第３２１８８８６号公開明細書あるい はドイツ実用新案第７９２５４６９号明細書に記載の溶接装置で溶接される。か かる中実スタッドは、溶接装置における可撓性コレットを必要とする。スタッド の剛性構造と、特に、幅広径を有するフランジとにより拘束され、稼動サイクル の大きな場合であっても、信頼できるように作動する必要がある溶接装置のコレ ットを有するホルダは、高価な機械部材を備える必要のあることが上記明細書の 図面から明らかである。 鋼またはＢｅ銅から成るコレットを有する公知のスタッドホルダを具備するこ の溶接装置においては、必要な可撓性を有するコレットは、特に、コレットの接 触、把持面がスタッドの鋭いねじ領域を支承するときに極端に摩耗する。 アーク原理によるスタッド溶接において、３−５０００Ａが小さな接触点を通 じて伝達され、コレットのクランプ力が解除されたときに焼き焦げ領域を形成す る。これは特に組立てラインにおいて必須である信頼性を低下させる。 さらに、公知の溶接スタッドの形成から、金属シートとスタッドとの間の均一 な溶接結合に関し問題が生じ、この結果、溶接面を鋭利化するための特別な対策 が必要である。これはドイツ特許第２２２７３８４号公開明細書に記載の締着部 材にも該当し、その場合、ねじ形成されたスタッドあるいはナットが締着部材と して溶接される。説明されたこれら両締着部材は溶接装置のコレットに特に厳し い要求を求め、この目的のためにこのコレットは特別に設計する必要がある。 さらに、プラスチックワッシャインサートだけでなく、種々の径を有するスタ ッドホルダチューブを必要とし、これにより、保持チューブが比較的大きな摩耗 を受けるスタッド溶接ガンが欧州特許第４０６４５９号公開明細書から知られて いる。 最後に、限定された溶接面を有する公知の溶接スタッドの構造は溶接スタッド を正確に位置決めして送給するための装置を必要とする。 この点から出発して、本発明の他の目的は、締着部材用送給装置と保持部をか なり簡略化でき、溶接過程で、保持部と締着部材との間の最適電流を確保する溶 接装置を提案することである。この目的を充足する溶接装置が請求項１４から請 求項１６までに記載されている。 請求の範囲に記載された溶接装置は、そのホルダが可撓性コレットの代わりに 剛性チューブを有することを特徴とし、可撓性スリーブとして形成されている締 着部材が案内され、大きな面積に亘って包囲される。この手法によれば、溶接装 置の故障し易い多数の可動部品が排除される。 公知の装置においては、ほとんどの場合にプラスチック材料から製作され、組 み付けられる組立体部材の締着孔の内壁は剛性リブとして均一に配置されたウエ ブを有するのが普通である。かかる輪郭付与可能な部材を中実溶接スタッドに組 み付けるには、特に半自動および自動組立てツールによる、高エネルギ消費と剛 性構造とを要する高押圧力を必要とする。 溶接スタッドの輪郭付与部に係合するロック保護部材を有する組立体部材も知 られているが，この場合、僅かな引っ張り力と剪断力のみが組み付け点からスタ ッドに伝達される。 組立体部材に円筒孔を有する場合も、組み付け力はウエブを有する組立体部材 の場合よりも数倍大きいが、スタッドと組立体部材の孔内壁との間の数点で接触 が行われるにすぎない。 この点から出発して、本発明の他の目的は、組立体部材を溶接締着部材に取付 けるための装置を提案することであり、この装置は組立体部材の装着をかなり簡 略化し、結合の信頼性および安全を向上させ、取付け部材の種類を多様化させる 。この目的を充足する装置が請求の範囲に記載されている。 例として与えられている実施例を示す図面を引用して、以下、本発明の詳細を 説明する。 第１図は本発明の締着部材の第１実施例の斜視図である。 第２図は第１図の締着部材の横断面図である。 第３図は溶接装置の剛性ホルダ内の第１図の締着部材を示す。 第４図は包囲する組立体部材を伴う第１図の溶接された締着部材を示す。 第５図は組立体部材が取付けられた他の溶接された締着部材を示す。 第６図は組立体部材が取付けられた他の溶接された締着部材を示す。 第７図は外側ねじ部を有する他の締着部材変形例の横断面図である。 第８図はスプリングワッシャを有する他の構造の締着部材の変形例の横断面図 である。 第９図は内側保持爪部を有する締着部材の他の実施例を示す。 第１０図は組立体部材が取付けられ、外側保持爪部を有する締着部材を示す。 第１１図は組立体部材が取付けられた第１図の締着部材を示す。 第１２図は組立体部材が取付けられた第１図の締着部材を示す。 第１３図は第１図の締着部材の変形例を示す。 第１４図は本発明の締着部材を有する電気コネクタの実施例を示す。 第１５図は溶接品質を測定するための装置を示す。 第１６図は組立体部材の他の型式の付属部材を示す。 第１７図、第１８図は、第１６図の部材の２つの変形例を示す。 第１９図は他の組立体部材を示す。 第２０図は締着部材および関連する組立体部材の他の変形例を示す。 第２１図は締着部材の他の実施例の横断面を示す。 第１図、第２図は、長手方向スリットを有する弾発性スリーブ形状の第１の締 着部材１を示している。第２図が示すように、この締着部材は軸線方向対称形状 を有し、両端面３は内側に漏斗形状である。しかし、両端面は半径方向において 対称ではなく、これら端面の内縁４がねじ状輪郭を有するように形成されている 。締着部材のスリーブ形状スリット構造により、材料の適切な選択により、各種 利点のある高弾力を締着部材が有する。取付け可能な組立体部材は原則として大 きな公差幅を有しており、剛性スタッドの使用による必要な可撓性が、プラスチ ックあるいは金属製部材のみによって与えられなければならない。これは組立体 部材を通して伝達される力が小さいという欠点を有する。従って、可撓性締着部 材から組立体部材に伝達可能な力はかなり大きい。さらに、中実材料から形成さ れる溶接スタッドの重量は大きく、自動車で使用される溶接スタッドの数を考慮 するとその全体重量がかなりのものになる。 中実溶接スタッドの全面を溶接する必要性は、結果として生じる大きな溶接面 が金属シートの厚さに対して好ましくない関係にあるという状態になる。このた め、溶接領域において薄い金属シートが激しい加熱と熱伝達とを受け、金属シー トに接するスタッドの縁領域の強度を弱くする。第１図、第２図に示される締着 部材によれば、 溶接領域が環状部分のみであり、また材料厚さが類似しているため、前記欠点は 除去される。 既述のように、対称形状の締着部材によれば、締着部材を軸線方向に向いた態 様で送給装置内に配置するだけでよく、正確な位置に正確に位置決めする必要が ない。これは送給装置を簡略化し、その信頼性を増大する。 上述のように、弾発性スリーブ形状締着部材の他の重要な利点は、送給装置が 実質的に簡略化可能であるという事実にある。締着部材は弾発性形状になされて いるため、複雑な作動機構を有するスリット付コレットを使用する代わりに、剛 性チューブをホルダとして使用すれば十分である。これは溶接装置の実質的な簡 略化だけでなく、その信頼性のかなりの増大も形成する。たとえば、第３図に、 第１図に示されている締着部材１がチューブ５内に示されている。既述のように 、締着部材は軸線方向に整合するだけでよいので、可撓性管と圧縮空気とによる 締着部材の通常の公知の送給手法をここで使用可能である。このように溶接方法 も同じとなり、これにより、公知の装置が使用可能であり、可動コレットを有す る複雑なホルダの代わりに、軸線方向に移動可能な保持チューブがこの公知の装 置上で使用可能である。当然のこととして、締着部材を送りチューブ５内のその 初期位置に配置するために必要な圧縮空気のパルスは大きさおよび長さの点で好 適に選択される必要がある。締着部材の貫通開口３８は保護ガスを溶接部に導入 可能とする。締着部材の外面６とホルダの内面７との双方は可能な限り滑らかな 軸線方向の送りと溶接電流伝達のための大領域面の接触とを確保するために滑ら かであり、締着部材の材料および孔径の双方は対応したプレストレスとするため に、締着部材の外径および管状保持装置の内径の構造および計算に関係する。 第４図は、包囲する組立体部材１０が設けられた第１図に記載の溶接された締 着部材１を示している。締着部材１は溶接部８で部材９、たとえば、自動車の金 属シート製ボディ構造体に溶接される。たとえば、プラスチック材料で製作され た組立体部材１０は締着部材１のねじ部４に直接ねじ込み可能なねじ１１により 固着される。締着部材の上部領域は溶接後でも弾発性を有しているので、組立体 部材が押圧されたときにクランプ作用が形成されねじで取付け後確実に結合可能 である。 第５図は他の締着部材１２を示し、この締着部材も同様に弾発性を有しかつス リーブ形状を有し、長手方向スリットを有しているが、２つの端面１３はＵ字状 に外方に湾曲した縁部１４を有している。円筒壁１５から外方に突出するこれら の縁部１４はクランプおよび保持作用を及ぼすことが可能である。この場合、こ の組立体部材１６は締着部材の湾曲縁部１４をより良く越えるために、その孔１ ８内に傾斜領域１９を好適な態様で有している。湾曲縁部１４の双方の外側は締 着部材とホルダとの間に十分な接触面を形成するものでなければならない。 第６図は、他の締着部材２０を示し、この締着部材はその形状のためにクラン プ作用のみで組立体部材２１を保持可能である。締着部材２０は同様な端面３と 長手方向スリット２２とを有している。締着部材の外面は平坦ではないが、同一 の２つの端部２３とこれらの端部より小径の中央部２４とを有している。これは 外側に２つの突起２５、２６を形成し、一方の突起２５は溶接された締着部材上 で組立体部材を保持する作用をする。組立体部材２１は、締着部材の圧縮された 中央部２４に対応するカラー２６を有し、図中、カラー２６の上縁部２８は突起 ２５の背部に係合する。組立体部材をより良く導入するために、下縁部４０が傾 斜している。傾斜縁部およびカラーは導入されたときに締着部材の上部を圧縮し 、この上端部はその後再び膨脹して組立体部材を確実に保持する。 第７図に記載の締着部材２９は、第１図に示されている締着部材と同じ端面３ を有し、上部端末部３０もその締着部材のものと同一である。しかし、中央部３ １はねじ山形状である。第７図に記載の締着部材２９は、その内側にねじを、お よび（または）その外側にねじすなわちナットを装着可能であることに留意する 必要がある。 第８図に記載の締着部材３２は、その中央部を除き第１図に示されているもの と構造が同一である。締着部材３２の中央部３３は弾発性クランプリング３４を 内側に収容するためにＳ字状を形成し、組立体部材を固定する重要性は明白であ る。 第９図の締着部材３５は他の実施例である。各端面３６に切込みが設けられ、 これにより、端面は弾発性を有している。この態様において、ねじだけでなく、 クランプ作用で保持可能なねじ部のないスタッド等もねじ部を有するボア内に収 容可能である。この締着部材もスリットを有している。さらに、保持爪部３９が 締着部材の表面から軸線方向に切り抜かれ、内方に湾曲している。スタッドが一 方側から締着部材内に導入されるか他方側から締着部材内に導入されるかにより 、一方あるいは他方の爪部３９がそれに係合し、さらにスタッドを固着する。 第１０図は、第９図のものと類似しているが保持爪部３９´が外方に湾曲して いる締着部材３５´を示している。スタッド４０ａを有する組立体部材４０が装 着されると、爪部３９´が締着部材の孔壁４０ｂに係合し、組立体部材をさらに 締着する。 第１１図は、締着部材１のボア３８内に突出するスタッド４２を有する組立体 部材４１が使用されるときに締着部材１が組立体部材により囲まれるという事実 により孔壁の保持力がかなり増大するということを示している。 第１２図は、高保持能力を有する形状的に係合するあご部(barb)４５が設けら れたスタッド４４を有する他の組立体部材４３を示している。 第１３図は、「長手方向スリット」という用語が締着部材の長手方向軸線に平 行なスリットを必ずしも意味しないということを示している。締着部材４６は、 この要素の長手方向軸線に対し傾斜した長手方向スリット４７を有している。端 面４８を有する締着部材の他の部材は第２図に示されている締着部材のものと同 一である。 第１４図は、本発明の締着部材を電気コネクタとして使用する可能性を示し、 原則として、第１図あるいは第１３図に示されている締着部材が使用可能である 。締着部材１は導電性基部９に溶接され、雄プラグ部として作用し、この雄プラ グ部上に、対応した形状のケーブルコンタクト端子５０の雌コンタクト部４９を コンタクトピン５１で押圧可能である。円筒状あるいはほぼ円筒状の弾発性締着 部材を使用して、平坦なプラグでは不可能な自動的かつ効果的な結合が可能とな る。 第１５図に従って、基部９上の溶接シーム８の機械的品質を監視することが可 能である。締着部材１はスリット２を有し、圧縮状態で溶接されるので、スリッ トはその後再度膨脹する傾向を有する。溶接シームが良くない場合、スリット２ の幅は良好な溶接シームの場合とは異なる態様で拡大する。従って、たとえば、 スリット形状の光学的検査により、溶接シームの品質に関する結論に達すること が可能である。 第１６図は、膨脹ピン５３の形状のロック要素を示し、この膨脹ピンは第１図 に示されている締着部材の開口３８に嵌合し、膨脹ピンの長さは締着部材の端面 ３間の最小距離よりも小さい。ピンを締着部材の内側に押込むことにより、ロッ ク要素はロック解除可能である。膨脹ピンの取り扱いをより良くするために、膨 脹ピンは少なくとも１端にスリットあるいは内部六角形部５４等を有する。この 膨脹ピンにより、盲孔５６と膨脹ピン用の小さな開口５７とを有する組立体部材 ５５を組み付け、ロックし、ロック解除することが可能である。滑らかな面を有 する膨脹ピン５３の代わりに、ピンの保持あるいは挿入および抜去を向上するた めに溝あるいはねじ部付面を有するピンが使用可能である。 第１９図は、弾発性締着部材の使用が剛性部材、たとえば、内側にビード６２ を設けた剛性キャップ６０を上記締着部材上に装着する可能性を開いていること を示している。キャップ部材はそれ自体で組立体部材を形成可能でありあるいは この組立体部材に結合可能であることを示している。 第２０図は、締着部材の他の実施例を示している。締着部材６２はそのスリー ブ壁６３に窓６４を有し、組立体部材６６上のこの組立体部材をロックする対応 する突起６５が窓６４内で把持される。摺動およびロックを改善するために、突 起は支持部材９に向かってそれらの基部に傾斜部６７を有し、頂部に向かって突 起６８を有している。ロックを解除するために、開口（図示せず）を組立体部材 に設けることが可能であり、この開口に対応する形状のツールが嵌合して、締着 部材を一体的に圧縮する。 第２１図は、締着部材７０のスリーブ壁の内面６９は回動を防止するために円 筒状の代わりに多角形、たとえば、六角形とすることが可能であるが、この箇所 の外面７１は円筒状であることを示している。溶接ガンを好適に適合させること により、スリーブ壁の外面を多角形、たとえば、六角形とすることが可能である 。 図中、締着部材の長手方向壁は均一な厚さであると示されているが、その部分 、とくに、中央部は他の部分より肉薄とすることが可能である。 一連の種々の締着部材を示したが、全部を取り扱っていない。従って、全部材 に認められる締着部材の本質的特徴、たとえば、スリーブ形状およびスリーブ壁 の弾発特性を更に組み合わせることが可能である。自動車工業が１応用例として 述べたが、他の応用分野もこの装置特に装置構造に適している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 Ｐ４２２５２１６．４ (32)優先日 1992年７月30日 (33)優先権主張国 ドイツ（ＤＥ） (31)優先権主張番号 Ｐ４３００１２０．３ (32)優先日 1993年１月５日 (33)優先権主張国 ドイツ（ＤＥ） (31)優先権主張番号 Ｐ４３００１２１．１ (32)優先日 1993年１月５日 (33)優先権主張国 ドイツ（ＤＥ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． アーク溶接により１つの端面を所定部材（９）に溶接可能で少なくとも １のスリットを備えた締着部材であって、この締着部材は半径方向に弾発性を有 するスリーブ（１，１２，２０，２９，３２，３５，４６，６２，７０）の形態 であり、これにより、長手方向スリット（２，２２，４７）は締着部材を弾性圧 縮可能に形成され、この締着部材は２つの端面（３，１３，３６，４８）のいず れか１方において溶接可能であることを特徴とする締着部材。 ２． 前記締着部材の長手方向スリット（２，２２，４７）が連続し、この締 着部材の長手方向軸線と平行にあるいはこの締着部材の長手方向軸線に対して傾 斜して延びることを特徴とする請求項１に記載の締着部材。 ３． 予め仕分けすることを避けて溶接組立装置内における正確な位置を確保 するために、２つの端面（３，１３，３６，４８）の構造が同じであることを特 徴とする請求項１または請求項２に記載の締着部材。 ４． 前記端面（３，１３，３６，４８）が、内側に向けて狭くなるホッパー 状であり、ねじ山の形状であることを特徴とする請求項１から請求項３までのい ずれか１項に記載の締着部材。 ５． 前記端面（１３）が、Ｕ字状に外方に湾曲した縁部を有し、この端面は 組立体部材（１６）の保持部として作用することを特徴とする請求項１から請求 項４までのいずれか１項に記載の締着部材。 ６． 前記締着部材の長手方向壁が、２つの端部（２３）と、より狭い中央部 （２４）とからなり、これにより、突起（２５）の１つが組立体部材（２１）の ための保持部として作用することを特徴とする請求項１から請求項５までのいず れか１項に記載の締着部材。 ７． 前記締着部材（２９）の長手方向壁の中央部が、ねじ（３１）の形状に なされていることを特徴とする請求項１から請求項６までのいずれか１項に記載 の締着部材。 ８． その長手方向壁のほぼ中央部（３３）がＳ字状であり、内部にクランプ リング（３４）が配置されることを特徴とする請求項１から請求項７までのいず れか１項に記載の締着部材。 ９． 前記締着部材（３５）の内方に向く端面（３６）が、スリットを形成さ れていることを特徴とする請求項１から請求項８までのいずれか１項に記載の締 着部材。 １０． 少なくとも１の内側あるいは外側爪部（３９，３９′）が設けられて いることを特徴とする請求項１から請求項９までのいずれか１項に記載の締着部 材。 １１． 前記長手方向壁が、その中央部が端面側の部分よりも、より薄い厚さ を有することを特徴とする請求項１から請求項１０までのいずれか１項に記載の 締着部材。 １２． そのスリーブ壁（６３）が、窓（６４）を有することを特徴とする請 求項１から請求項１１までのいずれか１項に記載の締着部材。 １３． 締着部材（７０）のスリーブ壁の外面（７１）は円筒状であり、スリ ーブ壁の内面（６９）は特に六角形状である多角形状であることを特徴とする請 求項１から請求項１２までのいずれか１項に記載の締着部材。 １４． 送給通路と締着部材用の軸線方向に移動可能なホルダとを有し、長い 締着部材上で溶接するための溶接組立体装置であって、前記軸線方向に移動可能 なホルダ（５）が、コレットチャックに代えて、剛性チューブの形態であり、可 撓性スリーブ（１，１２，２０，２９，３２，３５）の形態である前記締着部材 が、この内部を案内され、広い表面領域を覆われることを特徴とする溶接組立体 装置。 １５． 請求項１４に記載の溶接組立体装置の作動方法であって、前記締着部 材が、正確な位置決めを確保するために先にソートすることなく、ホルダに挿入 されかつ送給され、さらに、初期位置に配置されて前進され、圧縮空気のパルス により、部材に溶接されることを特徴とする方法。 １６． 保護ガスを、締着部材の中央部（３８）を通して溶接部まで導入可能 であることを特徴とする請求項１４に記載の溶接組立体装置。 １７． 所定部材上にアーク溶接接合された締着部材上で組立体部材を固定す るための装置であって、前記組立体部材（１０，１６，２１，４０，４１，４３ ， ５０，５５，６０，６６）が、摩擦により、および、形状的に係合する態様で、 弾発性スリーブ（１，１２，２０，２９，３２，３５，４６，６２，７０）の形 態の締着部材上に装着可能であることを特徴とする装置。 １８． 前記締着部材（１２，２０）の外壁に取付けられた保持部（１４，２ ３）が、その孔（１８，２７）内で組立体部材（１６，２１）の背部に係合する ことを特徴とする請求項１７に記載の装置。 １９． 前記組立体部材（２１）が、締着部材（２０）の外壁に取付けられた 保持部（２３）の背部に係合するために、その孔内に突起（２８）を有すること を特徴とする請求項１７または請求項１８に記載の装置。 ２０． 前記組立体部材（４０）が、スタッド（４０ａ）および／または孔（ ４０ｂ）を有し、組立体部材（４０）の装着中に、組立体部材を固着するために 、爪部（３９，３９′）がこの孔（４０ｂ）に係合することを特徴とする請求項 １７から請求項１９までのいずれか１項に記載の装置。 ２１． 前記組立体部材（４１）が、締着部材（１）の孔（３８）内に突出す るスタッド（４２）を有し、スタッドに作用する孔（３８）の壁部の保持力を増 大するために、形状的に係合する態様で締着部材（１）を囲むことを特徴とする 請求項１７から請求項２０までのいずれか１項に記載の装置。 ２２． 前記組立体部材（４３）は、形状的に係合するあご部（４５）を設け たスタッド（４４）を有することを特徴とする請求項１７から請求項２１までの いずれか１項に記載の装置。 ２３． 前記組立体部材が、ケーブル接触端子（５０）であり、この雌コンタ クト部（４９）は、溶接された締着部材（１，４６）の自由端を囲むことを特徴 とする請求項１７から請求項２２までのいずれか１項に記載の装置。 ２４． 前記組立体部材（５５）が、締着部材（１，４６）を収容する盲孔（ ５６）と、締着部材内に延びる拡幅ピン（５３）を収容するための同心状のより 小さな開口（５７）とを有し、この拡幅ピン（５３）は、締着部材の端面間の最 も小さな距離よりも長さが短いことを有することを特徴とする請求項１７から請 求項１８までのいずれか１項に記載の装置。 ２５． 前記拡幅ピン（５３）が、少なくとも一端に、スリットあるいは内部 六角部（５４）と、滑らかで、溝（５８）を形成されあるいはねじ（５９）の形 態にある外面とを有することを特徴とする請求項２４に記載の装置。 ２６． 前記組立体部材が、内側にビード（６１）を設けた剛性キャップ（６ ０）を備えるか、あるいは、Ｕ字状に外方に湾曲した縁部を設けられて締着部材 （１２）上に装着可能に形成された部材を含むことを特徴とする請求項１７から 請求項２２までのいずれか１項に記載の装置。 ２７． 前記組立体部材（６６）が、内部に突出する突起（６５）を設けた孔 を有し、これらの突起が、締着部材（６２）のスリーブ壁（６３）内の対応した 形状の窓部（６４）内にスナップ作用で係合可能であることを特徴とする請求項 １７から請求項２２までのいずれか１項に記載の装置。 ２８． 前記突起（６５）が、基部に向けて、傾斜部（６７）を有し、頂部向 けて、突起（６８）を有することを特徴とする請求項２７に記載の装置。 ２９． 締着部材（７０）のスリーブ壁の外面（７１）が円筒状であり、スリ ーブ壁の内面が特に六角形状である多角形状であることを特徴とする請求項１７ から請求項２８までのいずれか１項に記載の装置。