JPH0948971A - 液晶媒体 - Google Patents

液晶媒体

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JPH0948971A
JPH0948971A JP8219112A JP21911296A JPH0948971A JP H0948971 A JPH0948971 A JP H0948971A JP 8219112 A JP8219112 A JP 8219112A JP 21911296 A JP21911296 A JP 21911296A JP H0948971 A JPH0948971 A JP H0948971A
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エッケハルト・バルトマン
Detlef Pauluth
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    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/06Non-steroidal liquid crystal compounds
    • C09K19/08Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least two non-condensed rings
    • C09K19/30Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least two non-condensed rings containing saturated or unsaturated non-aromatic rings, e.g. cyclohexane rings
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 新規液晶媒体、特にMLC、TNまたはST
Nディスプレイに適する液晶媒体を見出す。 【解決手段】 正の誘電異方性を有する極性化合物の混
合物を基材とする液晶媒体であって、一般式Iの化合物
の1種以上を含有する液晶媒体: RはH,C1〜15個のアルキル基またはアルケニル基
であり、この基は未置換であるか置換基として1個のC
NまたはCF3を有するかあるいは置換基として1個以
上のハロゲンを有し、この基中に存在する1個以上のC
2基は独立して、O原子が相互に直接結合しないもの
として、 または−O−CO−O−により置き換えられてもよく、
YはF,C1,C1〜6個を有するハロゲン化されてい
るアルキル基、アルケニル基またはアルコキシ基であ
り、L1およびL2は独立してHまたはFである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正の誘電異方性を
有する極性化合物の混合物を基材とする液晶媒体、その
電気光学目的における使用、およびこの媒体を含有する
ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】WO94/02546には、式:
【化8】 式中、X=F、Clまたはハロゲン化されているアルキ
ル基またはアルケニル基、L1およびL2=HまたはF、
で表わされる化合物がすでに開示されている。
【0003】液晶は、特に表示デバイスの誘電体として
使用される。この理由は、このような物質の光学的物性
は印加電圧により変更することができるからである。液
晶に基づく電気光学デバイスは、当業者に充分に周知で
あり、各種効果に基づくことができる。このようなデバ
イスの例には、動的散乱を有するセル、DAP(整列相
の変形)セル、ゲスト/ホストセル、TN(ねじれネマ
ティック)セル、STN(スーパーツィストネマティッ
ク)セル、SBE(超複屈折効果)セルおよびOMI
(光学モード干渉)セルがある。大部分の慣用の表示デ
バイスは、シャット−ヘルフリッヒ効果に基づいてお
り、ねじれネマティック構造を有する。
【0004】液晶材料は、良好な化学的安定性および熱
に対する安定性を有し、かつまた良好な電場に対する安
定性および電磁波照射線に対する安定性を有していなけ
ればならない。さらにまた、液晶材料は、比較的小さい
粘度を有するべきであり、かつまたセルにおいて、短い
アドレス時間、低いしきい電圧および大きいコントラス
トを付与すべきである。さらにまた、液晶材料は、慣用
の動作温度で、すなわち室温以上ないし室温以下のでき
るだけ広い範囲で、適当な中間相、例えば前記セル用の
ネマティックまたはコレステリック中間相を有していな
ければならない。液晶は一般に、複数の成分の混合物の
形態で使用されることから、これらの成分は相互に容易
に混和できるものであることが重要である。さらに別の
性質、例えば導電性、誘電異方性および光学異方性はセ
ルのタイプおよび用途分野に応じて相違する要件を満た
すものでなければならない。例えば、ねじれネマティッ
ク構造を有するセル用の材料は、正の誘電異方性および
小さい導電性を有していなければならない。
【0005】一例として、大きい正の誘電異方性、広い
ネマティック相、比較的小さい複屈折、非常に大きい抵
抗、良好なUVおよび温度安定性ならびに低い蒸気圧を
有する媒体が、各画素の切り換え用の集積非線型素子を
備えたマトリックス液晶ディスプレイ(MLCディスプ
レイ)に望まれる。このタイプのマトリックス液晶ディ
スプレイは公知である。各画素それぞれの切り換えに使
用することができる非線型素子の例には、能動的素子
(すなわち、トランジスター)がある。この素子は、
「能動的マトリックス」(active matrix)と称され、
2つのタイプに分類することができる: 1.基板としてのシリコンウエファー上のMOS(金属
酸化物半導体)または他のダイオード。 2.基板としてのガラス板上の薄膜トランジスター(T
FT)。
【0006】単結晶シリコンの基板材料としての使用
は、ディスプレイの大きさを制限する。これは、種々の
部分表示をモジュラー集合させてさえも、接合部分に問
題が生じるからである。好適であって、さらに有望なタ
イプ2の場合に、使用される電気光学効果は通常、TN
効果である。この効果は2種のテクノロジイ間で相違点
を有する:すなわち化合物半導体、例えばCdSeから
なるTFT、または多結晶形または無定形シリコンを基
材とするTFTである。後者の技術に関しては、格別の
研究努力が世界中でなされている。
【0007】TFTマトリックスは、当該ディスプレイ
の1枚のガラス板の内側に施され、もう1枚のガラス板
の内側は透明な対向電極を担持している。画素電極の大
きさと比較すると、TFTは非常に小さく、かつまた目
で見て、像に対する有害な効果は有していない。この技
術はまた、各フィルター素子が切り換え可能の画素に対
して向い側に位置するように、モザイク状の赤色、緑色
および青色フィルターを配列した全色コンパティブル画
像ディスプレイにまで発展させることができる。TFT
ディスプレイは通常、透過光内に交差偏光子を備えたT
Nセルとして動作し、裏側から照射される。本明細書に
おいて、MLCディスプレイの用語には、集積非線型素
子を備えたマトリックスディスプレイのいずれもが包含
される。すなわち能動的マトリックスに加えて、またバ
リスターまたはダイオード(MIM=金属−絶縁体−金
属)などの受動的素子を備えたディスプレイが包含され
る。
【0008】このタイプのMLCディスプレイは、TV
用途に(例えば、ポケット型テレビ受像機)またはコン
ピューター用途(ラップトップ型)および自動車または
航空機構造用の高度情報ディスプレイ用に特に適してい
る。コントラストの角度依存性および応答時間に関連す
る問題に加えて、MLCディスプレイでは、液晶混合物
の不適当な抵抗値による問題が生じる[TOGASHI,S.,SEK
IGUCHI,K.,TANABE,H.,YAMAMOTO,E.,SORIMACHI,K.,TAJIM
A,E.,WATANABE,H.,SHIMIZU,H.によるProc.Eurodisplay
84,1984年9月:A210〜288 Matrix LCD Controlled by D
ouble Stage Diode Rings,141頁以降、Pairs;STROMER,
M.によるProc.Eurodisplay 84,1984年9月:Design of T
hin Film Transistors for Matrix Addressing of Tele
vision Liquid Crystal Displays,145頁以降、Pair
s]。
【0009】この抵抗値が減少するほど、MLCディス
プレイのコントラストは低下し、残像消去の問題が生じ
ることがある。液晶混合物の抵抗値は一般に、MLCデ
ィスプレイの内部表面との相互作用によって、MLCデ
ィスプレイの寿命全般を通じて減少することから、許容
される動作寿命を得るためには、大きい(初期)抵抗値
は非常に重要である。特に、低電圧混合物の場合に、非
常に大きい抵抗値を得ることは従来、不可能であった。
温度上昇をできるだけ小さくして、かつまた加熱および
(または)UV照射線に露光した後に、この抵抗値を増
加させることがまた重要である。また、従来技術からの
混合物の低温物性は特に悪い。低温でさえも、結晶化お
よび(または)スメクティック相が生成せず、かつまた
粘度に対する温度依存性ができるだけ小さいことが要求
される。しかるに、従来技術のMLCディスプレイは、
現在の要件を満たすものではない。
【0010】従って、これらの欠点を有していないか、
または有していても小さい程度であり、広い動作温度範
囲、低温においても短い応答時間、およびまた小さいし
きい電圧と同時に、非常に大きい抵抗値を有するMLC
ディスプレイに対する多大の要求が継続している。TN
(シャット−ヘルフリッヒ)セルの場合に、このセルに
は下記の利点を促す媒体が望まれる:拡大したネマティ
ック相範囲(特に、低温に降下した場合でも)、超低温
における作動能力(野外使用、自動車、航空電子工
学)、UV照射線露光に対する増大した安定性(より長
い寿命)。
【0011】従来技術から利用できた媒体は、これらの
利点を達成することができると同時には、他のパラメー
ターを保有するものではない。スーパーツイストセル
(STN)の場合に、より大きいマルチプレキシビリテ
ィおよび(または)より低いしきい電圧および(また
は)より広いネマティック相範囲(特に、低温におけ
る)が可能な媒体が望まれる。この目的のために利用で
きるパラメーター(透明点、スメクティック−ネマティ
ック転移または融点、粘度、誘電率、弾性率)の幅のさ
らなる拡大が希求されている。
【0012】
【発明が解消しようとする課題】本発明の課題は、新規
液晶媒体、特にMLC、TNまたはSTNディスプレイ
用の液晶媒体を見出すことにあった。本発明のさらにも
う一つの課題は、前記欠点を有していないか、または有
していても小さい程度であり、かつまた好ましくは非常
に大きい抵抗値および低いしきい電圧を同時に有する、
特にMLC、TNまたはSTNディスプレイ用の液晶媒
体を見出すことにあった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によって、下記式
Iで表わされる化合物を含有する液晶媒体により、上記
課題が解消されることが見出された。
【発明の開示】本発明の課題は、前記欠点を有していな
いか、または有していても小さい程度であり、かつまた
非常に大きい抵抗値および低いしきい電圧を同時に有す
る、特にMLC、TNまたはSTNディスプレイ用の液
晶媒体を提供することにある。本発明により、この新規
媒体をディスプレイで使用することによって、この課題
が達成されることが見出された。従って、本発明は、正
の誘電異方性を有する極性化合物の混合物を基材とする
液晶媒体であって、下記一般式Iで表わされる化合物の
1種または2種以上を含有することを特徴とする液晶媒
体に関する:
【0014】
【化9】 式中、Rは、Hであるか、または炭素原子1〜15個を
有するアルキル基またはアルケニル基であり、この基は
未置換であるか、あるいは置換基として1個のCNまた
はCF3を有するか、あるいは置換基として少なくとも
1個のハロゲンを有し、この基中に存在する1個または
2個以上のCH2基はそれぞれ独立して、O原子が相互
に直接に結合しないものとして、
【化10】 Yは、FまたはClであるか、または炭素原子1〜6個
を有する、ハロゲン化されているアルキル基、アルケニ
ル基またはアルコキシ基であり、そしてL1およびL
2は、それぞれ相互に独立して、HまたはFである。
【0015】式Iで表わされる化合物は広い用途範囲を
有する。置換基を選択することによって、これらの化合
物は液晶媒体を主として構成する基材として使用するこ
とができる;しかしながら、式Iで表わされる化合物は
また、別の種類の化合物からの液晶基材に添加して、例
えばこの種の誘電体の誘電異方性および(または)光学
異方性を変えることができ、および(または)そのしき
い電圧および(または)その粘度を最適にすることがで
きる。式Iで表わされる化合物は純粋な状態で無色であ
り、そして電気光学用途に対して好ましく位置する温度
範囲で液晶中間相を形成する。これらの化合物は化学物
質、熱および光に対して安定である。
【0016】式Iで表わされる化合物を含有する新規媒
体において、Yは好ましくは、F、Cl、OCF3、O
CHF2、CF3、CHFCF3、CF2CHF2、C24
HF2、CF2CH2CF3、CHF2、OCH2CF3、O
CH2CHF2、OCF2CHF2、O(CH23CF3
OCH225、OCH2CF2CHF2、OCH2
37、OCHFCF3、OC25、OCF2CHFC
3、OCH=CF2、OCF=CF2、OCF=CFC
3、OCF=CF−C25、CH=CHF、CH=C
2、CF=CF2、CF2OCF3であり、特にF、OC
HFCF3、OCF3、OCHF2、OC25、OC
37、OCH=CF2またはCF2OCF3である。特に
好適な化合物として、式Iにおいて、Y=L1 =Fであ
る化合物が挙げられる。
【0017】Rがアルキル基および(または)アルコキ
シ基である場合に、この基は直鎖状または分枝鎖状であ
ることができる。この基は好ましくは、直鎖状であっ
て、炭素原子2個、3個、4個、5個、6個または7個
を有し、従って好ましくは、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、エトキシ、プロポ
キシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシまたはヘプト
キシであり、さらにまたメチル、オクチル、ノニル、デ
シル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシ
ル、ペンタデシル、メトキシ、オクトキシ、ノノキシ、
デコキシ、ウンデコキシ、ドデコキシ、トリデコキシま
たはテトラデコキシであることができる。オキサアルキ
ルは好ましくは、直鎖状の2−オキサプロピル(=メト
キシメチル)、2−(=エトキシメチル)または3−オ
キサブチル(=2- メトキシエチル)、2−、3−また
は4−オキサペンチル、2−、3−、4−または5−オ
キサヘキシル、2−、3−、4−、5−または6−オキ
サヘプチル、2−、3−、4−、5−、6−または7−
オキサオクチル、2−、3−、4−、5−、6−、7−
または8−オキサノニルあるいは2−、3−、4−、5
−、6−、7−、8−または9−オキサデシルである。
【0018】Rがアルキル基であって、この基中に存在
する1個のCH2が−CH=CH−により置き換えられ
ている場合に、この基は直鎖状または分枝鎖状であるこ
とができる。この基は好ましくは、直鎖状であって、炭
素原子2〜10個を有する。従って、この基は特に、ビ
ニル、プロプ−1−または−2−エニル、ブト−1−、
−2−または−3−エニル、ペント−1−、−2−、−
3−または−4−エニル、ヘキシ−1−、−2−、−3
−、−4−または−5−エニル、ヘプト−1−、−2
−、−3−、−4−、−5−または−6−エニル、オク
ト−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−ま
たは−7−エニル、ノン−1−、−2−、−3−、−4
−、−5−、−6−、−7−または−8−エニル、ある
いはデク−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−
6−、−7−、−8−または−9−エニルである。
【0019】Rがアルキル基であって、この基中に存在
する1個のCH2基が−O−により置き換えられている
場合、およびまた1個のCH2基が−CO−により置き
換えられている場合に、これらの基は好ましくは、隣接
している。従って、この基は1個のアシルオキシ基−C
O−O−または1個のオキシカルボニル基−O−CO−
を含有する。この基は好ましくは、直鎖状であって、炭
素原子2〜6個を有する。従って、この基は特に、アセ
トキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ペンタ
ノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、アセトキシメチ
ル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチ
ル、ペンタノイルオキシメチル、2−アセトキシエチ
ル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ブチリルオキ
シエチル、3−アセトキシプロピル、3−プロピオニル
オキシプロピル、4−アセトキシブチル、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、メトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、プロポ
キシカルボニルメチル、ブトキシカルボニルメチル、2
−(メトキシカルボニル)エチル、2−(エトキシカル
ボニル)エチル、2−(プロポキシカルボニル)エチ
ル、3−(メトキシカルボニル)プロピル、3−(エト
キシカルボニル)プロピルまたは4−(メトキシカルボ
ニル)ブチルである。
【0020】Rがアルキル基であって、この基中に存在
する1個のCH2基が未置換のまたは置換基を有する−
CH=CH−により置き換えられている場合、およびま
た隣接するCH2基が−CO−または−CO−O−また
は−O−CO−により置き換えられている場合に、この
基は直鎖状または分枝鎖状であることができる。この基
は好ましくは、直鎖状であつて、炭素原子4〜13個を
有する。従って、この基は特に、アクリロイルオキシメ
チル、2−アクリロイルオキシエチル、3−アクリロイ
ルオキシプロピル、4−アクリロイルオキシブチル、5
−アクリロイルオキシペンチル、6−アクリロイルオキ
シヘキシル、7−アクリロイルオキシヘプチル、8−ア
クリロイルオキシオクチル、9−アクリロイルオキシノ
ニル、10−アクリロイルオキシデシル、メタアクリロ
イルオキシメチル、2−メタアクリロイルオキシエチ
ル、3−メタアクリロイルオキシプロピル、4−メタア
クリロイルオキシブチル、5−メタアクリロイルオキシ
ペンチル、6−メタアクリロイルオキシヘキシル、7−
メタアクリロイルオキシヘプチル、8−メタアクリロイ
ルオキシオクチルおよび9−メタアクリロイルオキシノ
ニルである。
【0021】Rがアルキル基またはアルケニル基であっ
て、1個のCNまたはCF3により置換されている場合
に、この基は好ましくは、直鎖状である。CNまたはC
3による置換は、いずれか所望の位置であることがで
きる。Rがアルキル基またはアルケニル基であって、少
なくとも1個のハロゲンにより置換されている場合に、
この基は好ましくは、直鎖状であり、そしてハロゲンは
好ましくは、FまたはClである。多置換されている場
合には、ハロゲンは好ましくは、Fである。生成する基
にはまた、過フッ素化されている基が包含される。1個
の置換基を有する場合に、このフッ素または塩素置換基
はいずれか所望の位置に存在することができるが、好ま
しくはω−位置に存在する。式Iにおいて、重付加反応
に適する側鎖基Rを有する化合物は、液晶重付加生成物
の製造に適している。
【0022】分枝鎖状側鎖基Rを有する式Iで表わされ
る化合物は、これらが慣用の液晶基材中で良好な溶解性
を有することから、場合により重要であるが、特にこれ
らが光学活性である場合に、カイラルドーピング剤とし
て重要である。この種のスメクティック化合物は、強誘
電性材料用の成分として適している。SA相を有する式
Iで表わされる化合物は、例えば熱によりアドレスされ
るディスプレイに適している。
【0023】この種の分枝鎖状基は一般に、1個よりも
多くない鎖分枝を有する。好適な分枝鎖状基Rは、イソ
プロピル、2−ブチル(=1−メチルプロピル)、イソ
ブチル(=2−メチルプロピル)、2−メチルブチル、
イソペンチル(=3−メチルブチル)、2−メチルペン
チル、3−メチルペンチル、2−エチルヘキシル、2−
プロピルペンチル、イソプロポキシ、2−メチルプロポ
キシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、2−
メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−エチル
ヘキソキシ、1−メチルヘキソキシおよび1−メチルヘ
プトキシである。
【0024】Rがアルキル基であって、この基中に存在
する2個または3個以上のCH2基が−O−および(ま
たは)−CO−O−により置き換えられている場合に、
この基は直鎖状または分枝鎖状であることができる。こ
の基は好ましくは、分枝鎖状であつて、炭素原子3〜1
2個を有する。従って、この基は特に、ビスカルボキシ
メチル、2,2−ビスカルボキシエチル、3,3−ビス
カルボキシプロピル、4,4−ビスカルボキシブチル、
5,5−ビスカルボキシペンチル、6,6−ビスカルボ
キシヘキシル、7,7−ビスカルボキシヘプチル、8,
8−ビスカルボキシオクチル、9,9−ビスカルボキシ
ノニル、10,10−ビスカルボキシデシル、ビス(メ
トキシカルボニル)メチル、2,2−ビス(メトキシカ
ルボニル)エチル、3,3−ビス(メトキシカルボニ
ル)プロピル、4,4−ビス(メトキシカルボニル)ブ
チル、5,5−ビス(メトキシカルボニル)ペンチル、
6,6−ビス(メトキシカルボニル)ヘキシル、7,7
−ビス(メトキシカルボニル)ヘプチル、8,8−ビス
(メトキシカルボニル)オクチル、ビス(エトキシカル
ボニル)メチル、2,2−ビス(エトキシカルボニル)
エチル、3,3−ビス(エトキシカルボニル)プロピ
ル、4,4−ビス(エトキシカルボニル)ブチルおよび
5,5−ビス(エトキシカルボニル)ヘキシルである。
【0025】式Iで表わされる化合物は、刊行物(例え
ばHouben- WeylによるMethoden derOrganischen Chemi
e,Georg- Thieme出版社、Stuttgartなどの標準的学術
書)に記載されているようなそれ自体公知の方法によ
り、正確には当該反応に適する、公知の反応条件の下
に、製造することができる。それ自体は公知であるが、
本明細書には詳細に記載されていない変法を使用するこ
ともできる。本発明による式Iで表わされる化合物は、
例えば下記の方法により製造することができる:
【0026】
【化11】反応経路1
【0027】
【化12】反応経路2
【0028】本発明はまた、この種の媒体を含有する電
気光学ディスプレイ(特に、フレームとともにセルを形
成している2枚の面平行外側板、この外側板上の各画素
を切り換えるための集積非線型素子およびこのセル内に
位置している正の誘電異方性および大きい抵抗値を有す
るネマティック液晶混合物を備えたSTNまたはMLC
ディスプレイ)に関し、およびまたこれらの媒体の電気
光学目的における使用に関する。本発明による液晶混合
物は、利用できるパラメーター幅の重要な拡大を促進す
る。透明点、低温における粘度、熱およびUV安定性お
よび誘電異方性の達成可能な組合わせは、従来の材料に
比較してはるかに優れている。
【0029】高い透明点、低温におけるネマティック相
および大きい△εにかかわる要件は、従来では不充分な
程度にまでのみ達成可能であった。例えばZLI−31
19のような混合物系は匹敵できる透明点および比較的
好ましい粘度を有するが、これらの△εは+3にすぎな
い。別の混合物系は匹敵できる粘度および△ε値を有す
るが、60℃の領域の透明点を有するのみである。
【0030】本発明による液晶混合物は、80゜以上、
好ましくは90゜以上、特に好ましくは100゜以上の
透明点を有すると同時に、△ε≧6、好ましくは≧8の
誘電異方性値および大きい抵抗値を有し、かつまた−2
0℃まで低下しても、好ましくは−30℃まで低下して
も、特に好ましくは−40℃まで低下しても、ネマティ
ック相を保有する。この物性は、優れたSTNおよびM
LCディスプレイの達成を可能にする。特に、これらの
混合物は低い動作電圧を有するという特徴を有する。そ
のTNしきい値は、2.0V以下、好ましくは1.5V
以下、特に好ましくは<1.3Vである。
【0031】本発明による混合物の成分を適当に選択す
ることによって、他の有利な性質を保有しながら、より
大きいしきい電圧でより高い透明点(例えば、110゜
以上)を得ることができ、あるいはより小さいしきい電
圧でより低い透明点を得ることができることは言うまで
もない。同様に、その粘度が対応して小さい数値で増加
しても、比較的大きい△ε値を有し、従ってしきい値が
より小さい混合物を得ることができる。本発明によるM
LCディスプレイは、グーチ(Gooch)およびタリイ(T
arry)の透過度の第一最低値で好ましく動作する[C.H.
GoochおよびH.A.TarryによるElectron.Lett.,10,2〜4,1
974;C.H.GoochおよびH.A.TarryによるAppl.Phys.,8
巻、1575〜1584,1975]。この場合に、特に好ましい電
気光学的性質、例えば類似ディスプレイにおけるしきい
電圧と同一のしきい電圧において、特性曲線の高い急峻
度およびコントラストの小さい角度依存性(ドイツ国特
許30 22 818)などに加えて、透過度の第二最
低値におけるより小さい誘電異方性でも充分である。
【0032】これは、シアノ化合物を含有する混合物の
場合に比較して、本発明による混合物を使用することに
よって、第一最低値で格別に大きい抵抗値を得ることを
可能にする。各成分およびそれらの重量割合を適当に選
択することによって、MLCディスプレイの既定の層の
厚さに必要な複屈折の生成に、当業者は簡単な慣用の方
法を使用することができる。20℃における粘度は、好
ましくは<60mPa.s、特に好ましくは<50mm
2/秒である。ネマティック相範囲は、好ましくは少な
くとも90゜、特に少なくとも100゜である。この範
囲が好ましくは、少なくとも−20゜から+80゜まで
拡大される。
【0033】「容量保持率」(capacity holding rati
o)(HR)[S.Matsumoto等によるLiquidCrystals,5,1320(19
89);K.Niwa等によるProc.SID Conference,San Francisc
o,1984年6月、304頁(1984);G.Weber等によるLiquid Cr
ystals,5,1381(1989)]は、式Iで表わされる化合物を
含有する本発明による混合物は、式Iで表わされる化合
物の代わりに式:
【化13】 で表わされるシアノフェニル−シクロヘキサン化合物ま
たは式
【化14】 で表わされるエステル化合物を使用した類似混合物に比
較して、温度の上昇に従うHRの減少が格別に小さいこ
とを示す。
【0034】本発明による混合物のUV安定性はまた、
格別に良好である。すなわち、これらの混合物は、UV
照射線にさらされた場合におけるHRの減少が格別に小
さい。 本発明による媒体は好ましくは、複数(好まし
くは2種または3種以上)の式Iで表わされる化合物を
基材とするものである。すなわち、これらの化合物の割
合は、5〜95%、好ましくは10〜60%、特に好ま
しくは20〜50%の範囲である。本発明による媒体に
使用することができる式I〜XIIIおよびそれらの付
属式で表わされる各化合物は、公知であるか、または公
知化合物と同様に製造することができる。
【0035】好適態様を以下に示す:下記一般式II〜
VIIからなる群から選択される化合物の1種または2
種以上をさらに含有する媒体:
【化15】
【0036】各式中、各基は下記の意味を有する:
0:それぞれ9個までの炭素原子を有するn−アルキ
ル基、オキサアルキル基、フルオロアルキル基またはア
ルケニル基、X0:FまたはCl、あるいは炭素原子1
〜6個を有するハロゲン化されているアルキル基、アル
ケニル基またはアルコキシ基、Y1およびY2:それぞれ
相互に独立して、HまたはF、r:0または1、
【化16】
【0037】式IVで表わされる化合物は、好ましくは
下記の化合物である:
【化17】
【0038】式IIで表わされる化合物は好ましくは、
【化18】 式中、X0は、F、OCHF2またはOCH3である、で
ある。
【0039】下記一般式VIII〜XIIIからなる群
から選択される化合物の1種または2種以上をさらに含
有する媒体:
【化19】
【0040】各式中、R0、X0 ならびにY1 およびY2
それぞれ相互に独立して、請求項2に定義されていると
おりであり、好ましくはF、Cl、CF3、OCF3、O
CHF2、それぞれ6個までの炭素原子を有するアルキ
ル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニ
ルである。式I〜VIIで表わされる化合物の割合は、
総合して、総混合物の少なくとも50重量%である。式
Iで表わされる化合物の割合は、総混合物の3〜80重
量%である。式II〜VIIで表わされる化合物の割合
は、総混合物の20〜80重量%である。
【0041】
【化20】
【0042】式II、III、IV、V、VIまたはV
IIで表わされる化合物を含有する媒体。R0は、炭素
原子2〜7個を有する直鎖状アルキルまたはアルケニル
である。式I〜VIIで表わされる化合物から基本的に
なる媒体。好ましくは、下記式XIV〜XVIIからな
る群から選択される化合物をさらに含有する媒体:
【0043】
【化21】
【0044】各式中、R0およびX0は、上記定義のとお
りであり、そして1,4−フェニレン環はCN、塩素ま
たはフッ素により置換されていてもよい。1,4−フェ
ニレン環は好ましくは、置換基として1個または2個以
上のフッ素原子を有する。I:(II+III+IV+
V+VI+VII)重量比は好ましくは、1:10〜1
0:1である。一般式I〜XIIIからなる群から選択
される化合物から基本的になる媒体。
【0045】慣用の液晶材料に混合された式Iで表わさ
れる化合物、特に式II、III、IV、V、VIおよ
び(または)VIIで表わされる1個または2個以上の
化合物は比較的少ない割合でも、しきい電圧の有意の減
少および小さい複屈折値をもたらすと同時に、低いスメ
クティック−ネマティック相転移温度を有する広いネマ
ティック相範囲を付与する。すなわち、貯蔵寿命が改善
される。特に好ましい混合物としては、式Iで表わされ
る化合物の1種または2種以上に加えて、また式IVで
表わされる化合物、特に式IVa(式中、X0はFまた
はOCF3である)で表わされる化合物の1種または2
種以上を含有する混合物が挙げられる。式I〜VIIで
表わされる化合物は、無色であり、安定であり、かつま
た相互におよび別種の液晶材料と容易に混和する。
【0046】「アルキル」の用語は、直鎖状および分枝
鎖状の、炭素原子1〜7個を有するアルキル基、特に直
鎖状基、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルおよびヘプチルを包含する。炭素原子2〜
5個を有する基は一般に好適である。「アルケニル」の
用語は、直鎖状および分枝鎖状の、炭素原子2〜7個を
有するアルケニル基、特に直鎖状基を包含する。好適ア
ルケニル基は、C2〜C7−1E−アルケニル、C4〜C7
−3E−アルケニル、C5〜C7−4−アルケニル、C6
〜C7−5−アルケニルおよびC7−6−アルケニル、特
にC2〜C7−1E−アルケニル、C4〜C7−3E−アル
ケニルおよびC5〜C7−4−アルケニルである。
【0047】特に好適なアルケニル基の例は、ビニル、
1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニ
ル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニ
ル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ペプ
テニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘ
キセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニル、6−ヘ
プテニルなどである。5個までの炭素原子を有する基は
一般に好適である。「フルオロアルキル」の用語は、好
ましくは末端にフッ素を有する直鎖状基、すなわちフル
オロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピ
ル、4−フルオロブチル、5−フルオロペンチル、6−
フルオロヘキシルおよび7−フルオロヘプチルを包含す
る。しかしながら、フッ素の別の位置も除外されるもの
ではない。
【0048】「オキサアルキル」の用語は、好ましくは
式Cn2n+1−O−(CH2m(式中、nおよびmはそ
れぞれ相互に独立して、1〜6である)直鎖状基であ
る。nは好ましくは1であり、そしてmは好ましくは1
〜6である。R0およびX0の意味を適当に選択すること
によって、アドレス時間、しきい電圧、透過特性曲線の
急峻性などを所望のとおりに変えることができる。例え
ば、1E−アルケニル基、3E−アルケニル基、2E−
アルケニルオキシ基などは一般に、アルキル基およびア
ルコキシ基に比較して、短いアドレス時間、改良された
ネマティック形成傾向およびより広い弾性定数k33(曲
がり)とk11(拡がり)との比をもたらす。4−アルケ
ニル基、3−アルケニル基などは一般に、アルキル基お
よびアルコキシ基に比較して、より小さいしきい電圧お
よびより小さいk33/k11比値をもたらす。
【0049】−CH2CH2−基は一般に、単純な共有結
合に比較して、より大きいk33/k11値をもたらす。よ
り大きいk33/k11値は、例えば90゜のねじれ角を有
するTNセルにおいては平坦な透過特性曲線(灰色色調
が得られる)およびSTN、SBEおよびOMIセルに
おいては急峻な透過特性曲線(より大きいマルチプレッ
クス能力)をもたらし、およびまたその逆も真である。
式Iで表わされる化合物と式IIで表わされる化合物+
式IIIで表わされる化合物+式IVで表わされる化合
物+式Vで表わされる化合物+式VIで表わされる化合
物+式VIIで表わされる化合物との最適混合比は、所
望の性質、式I、式II、式III、式IV、式V、式
VIおよび(または)式VIIの成分の選択および存在
させることができるいずれかその他の成分の選択に実質
的に依存して変わる。前記範囲内の適当な混合比は場合
毎に容易に決定することができる。
【0050】本発明による混合物中の式I〜XIIIで
表わされる化合物の総量に制限はない。従って、本発明
による混合物は1種または2種以上の追加の成分を含有
することができ、これによって各種性質を最適にするこ
とができる。しかしながら、アドレス時間およびしきい
電圧に対して見出される効果は一般に、式I〜XIII
で表わされる化合物の総濃度が多いほど、大きい。特に
好ましい態様において、本発明による媒体は、式II〜
VII(好ましくは、式II、IIIおよび(または)
IV、特に式IVa)において、X0がF、OCF3、O
CHF2、OCH=CF2、OCF=CF2またはOCF2
−CF2Hである化合物を含有する。式Iで表わされる
化合物による好ましい相乗効果により、特に有利な性質
が得られる。特に、式Iで表わされる化合物および式I
Vaで表わされる化合物を含有する混合物は、それらの
小さいしきい電圧の点で際立っている。
【0051】偏光子、電極基板および表面処理を施した
電極からの、本発明によるMLCディスプレイの構造
は、このタイプのディスプレイに慣用の構造に相当す
る。ここで、慣用の構造の用語は、広く解釈されるべき
であり、MLCディスプレイの誘導型および改変型の全
部、特にポリ−Si TFTまたはMIMに基づくマト
リックスディスプレイ素子を包含する。しかしながら、
本発明によるディスプレイとねじれネマティックセルを
基材とする従来慣用のディスプレイとの間の基本的差異
は、液晶層の液晶パラメーターの選択にある。
【0052】本発明に従い使用することができる液晶混
合物は、それ自体慣用の方法で製造することができる。
一般に、少ない方の量で使用される成分の所望量を、主
要成分を構成する成分中に、有利には上昇温度で溶解さ
せる。有機溶剤中の、例えばアセトン、クロロホルムま
たはメタノール中の諸成分の溶液を混合し、充分に混合
した後に、例えば蒸留により溶剤を再度除去することも
できる。本発明による誘電体はまた、当業者に公知であ
って、刊行物に記載されている他の添加剤を含有するこ
とができる。例えば、0〜15%の多色性染料またはカ
イラルドーピング剤を添加することができる。
【0053】Cは結晶相を表わし、Sはスメクティック
相を表わし、ScはスメクティックC相を表わし、Nは
ネマティック相を表わし、そしてIは等方性相を表わ
す。V10は10%透過(視角は基板表面に対して垂直)
にかかわる電圧を表わす。tonは、V10の数値の2.5
倍に相当する動作電圧における、スイッチ−オン時間を
表わし、そしてtoffは、スイッチ−オフ時間を表わ
す。△nは、光学異方性を表わし、そしてn0は屈折率
を表わす。△εは誘電異方性を表わす(△ε=ε‖−ε
⊥、ここでε‖は分子の縦軸に対して平行の誘電率であ
り、そしてε⊥は分子の縦軸に対して垂直の誘電率であ
る)。電気光学的データは、別段の記載がないかぎり、
20℃で、第一最低値(すなわち、0.5のd・△n
値)において、TNセルで測定されたものである。光学
データは、別段の記載がないかぎり、20℃で測定され
たものである。
【0054】
【実施例】本出願および下記例において、液晶化合物の
構造は、下記表AおよびBに従い考慮できる化学式中へ
の変換とともに、頭文字で示されている。基Cn2n+1
およびCm2m+1は全部、n個またはm個の炭素原子を
それぞれ有する直鎖状アルキル基である。表Bのコード
は自明である。表Aには基礎構造に関わる頭文字のみが
示されている。各場合に、基本構造にかかわる頭文字の
後にハイフンで分離して、下記コードで示されている置
換基R1、R2、L1およびL2が示されている:
【0055】
【表1】
【0056】好適混合物の成分を表AおよびBに示す。表A
【化22】
【0057】
【化23】
【0058】表B
【化24】
【0059】混合物例 例A
【表2】
【0060】 透明点[℃]: 71 △n[589nm、20℃]: +0.0885 △ε[1 kHz、20℃]: 11.3 V(10,0,20) [V]: 1.0
【0061】例B
【表3】
【0062】 透明点[℃]: 70 △n[589nm、20℃]: +0.0887 △ε[1 kHz、20℃]: 11.8 V(10,0,20)[V]: 0.99 K3/K1: 1.86
【0063】例C
【表4】
【0064】 透明点[℃]: 86.8 △n[589nm、20℃]: +0.0955 △ε[1 kHz、20℃]: 6.62
【0065】例D
【表5】
【0066】 透明点[℃]: 90.5 △n[589nm、20℃]: +0.0967 △ε[1 kHz、20℃]: 6.57
【0067】例E
【表6】
【0068】 透明点[℃]: 91.9 △n[589nm、20℃]: +0.0972 △ε[1 kHz、20℃]: 6.93
【0069】例F
【表7】 透明点[℃]: +73 △n[589nm、20℃]: +0.0884 V(10,0,20)[V]: 1.00
【0070】例G
【表8】 透明点[℃]: +72 △n[589nm、20℃]: +0.0913 V(10,0,20)[V]: 0.99
【0071】例H
【表9】 透明点[℃]: +78 △n[589nm、20℃]: +0.0921 V(10,0,20)[V]: 1.08
【0072】例I
【表10】 透明点[℃]: +66 △n[589nm、20℃]: +0.0895 V(10,0,20)[V]: 0.89
【0073】例J
【表11】 透明点[℃]: 71 △n[589nm、20℃]: +0.0878 V(10,0,20)[V]: 0.99
【0074】例K
【0075】 透明点[℃]: +70 △n[589nm、20℃]: +0.0887 △ε[1 kHz、20℃]: +12.6 V(10,0,20)[V]: 0.90 K3/K1: 2.04
【0076】例L
【表13】 透明点[℃]: +66 △n[589nm、20℃]: +0.0947 △ε[1 kHz、20℃]: +13.8 V(10,0,20)[V]: 0.90 K3/K1: 1.88
【0077】例M
【表14】 透明点[℃]: +80 △n[589nm、20℃]: +0.0911 V(10,0,20)[V]: 1.12
【0078】例N
【表15】 透明点[℃]: +71 △n[589nm、20℃]: +0.0909 V(10,0,20)[V]: 1.02
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 カズアキ・タルミ ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 ブリギッテ・シューラー ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 エッケハルト・バルトマン ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 デトレフ・パウルート ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正の誘電異方性を有する極性化合物の混
    合物を基材とする液晶媒体であって、下記一般式Iで表
    わされる化合物の1種または2種以上を含有することを
    特徴とする液晶媒体: 【化1】 式中、Rは、Hであるか、または炭素原子1〜15個を
    有するアルキル基またはアルケニル基であり、この基は
    未置換であるか、あるいは置換基として1個のCNまた
    はCF3を有するか、あるいは置換基として少なくとも
    1個のハロゲンを有し、この基中に存在する1個または
    2個以上のCH2基はそれぞれ独立して、O原子が相互
    に直接に結合しないものとして、 【化2】 Yは、FまたはClであるか、または炭素原子1〜6個
    を有する、ハロゲン化されているアルキル基、アルケニ
    ル基またはアルコキシ基であり、そしてL1およびL
    2は、それぞれ相互に独立して、HまたはFである。
  2. 【請求項2】 一般式II、III、IV、V、VIお
    よびVII: 【化3】 各式中、それぞれの基は下記の意味を有する:R0は、
    それぞれ7個までの炭素原子を有するn−アルキル基、
    オキサアルキル基、フルオロアルキル基またはアルケニ
    ル基であり、 X0は、FまたはClであるか、あるいは炭素原子1〜
    6個を有する、ハロゲン化されているアルキル基、アル
    ケニル基またはアルコキシ基であり、 Y1およびY2は、それぞれ相互に独立して、HまたはF
    であり、 【化4】 rは、0または1である、 からなる群から選択される1種または2種以上の化合物
    をさらに含有することを特徴とする、請求項1に記載の
    液晶媒体。
  3. 【請求項3】 式I〜式VIIで表わされる化合物の割
    合が総合して、総混合物の少なくとも50重量%である
    ことを特徴とする、請求項2に記載の液晶媒体。
  4. 【請求項4】 式Iで表わされる化合物の割合が、総混
    合物の3〜80重量%であることを特徴とする、請求項
    1または2のいずれか1項に記載の液晶媒体。
  5. 【請求項5】 式II〜式VIIで表わされる化合物の
    割合が、総混合物の20〜80重量%であることを特徴
    とする、請求項2および3の少なくとも1項に記載の液
    晶媒体。
  6. 【請求項6】 式: 【化5】 式中、R0、X0およびY2は、請求項2に定義されてい
    るとおりである、 で表わされる化合物をさらに含有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の液晶媒体。
  7. 【請求項7】 X0がFまたはOCF3であり、そしてY
    2がHまたはFであることを特徴とする、請求項6に記
    載の液晶媒体。
  8. 【請求項8】 式Iで表わされる化合物において、Yが
    FまたはOCF3であり、そしてL1 およびL2 がHまた
    はFであることを特徴とする、請求項1に記載の液晶媒
    体。
  9. 【請求項9】 式: 【化6】 式中、X0 はF、OCHF2またはOCF3であり、Y1
    よびY2はそれぞれ相互に独立して、HまたはFであ
    り、 【化7】 そしてR0は請求項2に定義されているとおりである、
    で表わされる化合物の1種または2種以上をさらに含有
    することを特徴とする、請求項1に記載の液晶媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の液晶媒体の電気−光
    学目的への使用。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の液晶媒体を含有する
    電気光学液晶ディスプレイ。
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