JPH0944632A

JPH0944632A - 地図海図出力方法

Info

Publication number: JPH0944632A
Application number: JP7192773A
Authority: JP
Inventors: Shunji Takahashi; 瞬二高橋
Original assignee: Japan Radio Co Ltd
Current assignee: Japan Radio Co Ltd
Priority date: 1995-07-28
Filing date: 1995-07-28
Publication date: 1997-02-14

Abstract

(57)【要約】【課題】海図メモリを複数通り設けることなしに、海
図メモリにて使用している言語以外の言語にて場所名を
海図と共に表示可能にする。【解決手段】海図メモリから切り出した海図データに
含まれる場所名を抽出し（１０４）、抽出した場所名に
て場所名辞書を検索する（１０６）。切出された海図デ
ータ上の場所名を検索結果にて置換することにより（１
０８）、表示出力される海図上の場所名表記が、海図メ
モリ上で使用している言語と異なる言語による表記とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、船舶等に搭載さ
れ、電子的に生成される地図又は海図データに基づき地
図又は海図を表示器等により出力する地図海図出力方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】表示器
等により海図を出力しようとする場合には、従来から、
海図メモリ上に格納されている電子化された海図データ
を読み込み、この読み込んだ海図データに基づき表示器
等への出力データを生成する、という方法が採用されて
いた。しかしながら、この方法においては、海図メモリ
上に格納されている場所名を、当該海図メモリ上で使用
している言語以外の言語で出力することができない。本
発明は、このような問題点を解決することを課題として
なされたものであり、表示器等への出力データの生成方
法を改善することにより、地図メモリ又は海図メモリ上
で使用している言語以外の言語によって場所名を地図又
は海図とともに出力可能にすることを目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段及び発明の効果】このよう
な目的を達成するために、本発明に係る地図海図出力方
法は、所定言語にて表記された場所名を、他の言語によ
る表記に置換した上で、地図又は海図に重ね合わせて出
力することを特徴とする。このような処理により、地図
又は海図にて使用している言語（例えば地図メモリや海
図メモリ上で使用している言語）の如何によらず、必要
な言語にて場所名を地図又は海図と共に出力することが
可能になる。

【０００４】また、上述の置換に係る処理を使用者から
指示があった場合にのみ実行することによって、あるい
は出力に使用する言語を複数の言語の中から使用者から
の指示に応じて決定することによって、更に使用性を向
上させることができる。すなわち、複数の言語による場
所名表記のうちいずれかを選択して地図又は海図ととも
に出力することが可能になる。

【０００５】上述の地図又は海図及び場所名は、いずれ
も地図メモリ又は海図メモリに予め格納しておくことが
できる。すなわち、地図又は海図を示すグラフィックデ
ータ及び所定の言語で表記された場所名を含むテキスト
データを海図メモリに格納しておけばよい。地図メモリ
又は海図メモリ上に格納されているテキストデータ中の
場所名を他の言語により表記に変換する際には、例え
ば、場所名辞書を用いればよい。この場所名辞書は、表
示する可能性のある場所名に関し、地図メモリ又は海図
メモリ上の使用言語を含む複数言語による表記を互いに
対応付けてかつ検索可能に格納する手段である。このよ
うな地図メモリ又は海図メモリ及び場所名辞書を使用し
た場合には、指定された表示範囲に属するグラフィック
データ及びテキストデータを地図メモリ又は海図メモリ
から切り出し、場所名辞書を検索することにより、当該
テキストデータ中の場所名に関し上述の置換処理を実行
することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。

【０００７】図１には、本発明の一実施形態に係る装置
の構成が示されている。この図に示される装置は、海図
メモリ１、場所名辞書２、表示コントローラ３、表示器
４、スイッチ５及び６から構成されている。

【０００８】これらのうち海図メモリ１は、海岸線、等
深線等の海図データをグラフィックデータとして、また
当該海図に属する場所の名称（場所名）及びその位置
（例えば緯度及び経度）をテキストデータとして、それ
ぞれ格納するメモリである。すなわち、海図メモリ１に
格納される海図データは、図２に示されるような構造を
有している。また、海図メモリ１は、例えばＲＯＭカー
ド、ＲＯＭＩＣ、フロッピーディスク、コンパクトディ
スク等の媒体により提供される。更に、海図データのテ
キストデータ中に含まれる場所名は所定の言語、例えば
日本語により表記されている。

【０００９】一方、場所名辞書２は表示される可能性が
ある場所名に関する辞書であり、例えば図２に示される
構造を有する辞書データを格納している。この辞書デー
タにおいては、海図メモリ１にて使用されている言語
（以下原語という）と他の言語とを対応付ける構造を
有している。原語が日本語であり言語が英語である場
合には、例えば「東京」が「Ｔｏｋｙｏ」に対応付けら
れる。場所名辞書２は、例えば、ＲＯＭカード、ＲＯＭ
ＩＣ、フロッピーディスク、コンパクトディスク等、海
図メモリ１と同様の媒体によって提供することができ
る。また、表示コントローラ３と場所名辞書２の間に、
不揮発性のＲＡＭを設け、表示コントローラ３が場所名
辞書２上の辞書データを検索する際に場所名辞書２から
このＲＡＭ上に一旦辞書データを転送する手順を踏まえ
るようにしてもよい。

【００１０】表示コントローラ３は、海図メモリ１及び
場所名辞書２上に格納されている情報を利用して、表示
器４に付設されている表示用ＲＡＭ上に書き込むべき表
示データを生成し、生成した表示データを当該表示用Ｒ
ＡＭへ書き込むことにより、表示器４の画面上に画像を
表示させる。そのため、表示コントローラ３は、図３に
示されるような制御手順を実行する。

【００１１】この図においては、まず、表示範囲及び縮
尺の設定が実行される。表示範囲及び縮尺は、例えば、
使用者からによる入力デバイスの操作により表示コント
ローラ３に設定される。あるいは、図示しない測位装置
等から与えられる自位置情報に基づき、表示コントロー
ラ３が自動的に表示範囲や縮尺を設定する（１００）。
表示コントローラ３は、その後、設定された表示範囲に
対応する海図データを海図メモリ１から切り出す（１０
２）。表示コントローラ３は、切り出した海図データ中
のテキストデータから場所名に係るデータを抽出し（１
０４）、抽出した場所名にて場所名辞書２を検索する
（１０６）。この検索の結果得られるのは、海図メモリ
１にて使用している言語とは異なる言語による場所名の
表記である。表示コントローラ３は、海図メモリ１から
切り出した海図データ中の場所名を、場所名辞書２の検
索により得られた他の言語による表記にて置換した上で
（１０８）、図２に示されるように前述の表示データを
生成する（１１０）。また、その際には、縮尺データに
含まれている位置データ及びステップ１００にて決定さ
れた縮尺に応じ、海図上における場所名の表示位置を決
定する。

【００１２】このように、本実施形態によれば、海図メ
モリ１上で使用している言語による場所名表記を他の言
語による場所名表記に変換した上で表示器４、例えばＣ
ＲＴやＬＣＤの画面上に表示させることができる。従っ
て、使用者は、海図メモリ１にて使用している言語を理
解できない場合であっても、あるいは理解に困難をきた
す場合であっても、自らが良好に理解することができる
言語による場所名表記を享受することができる。また、
本実施形態によれば、海図メモリ１を複数の言語それぞ
れについて設ける必要がなく、装置の小型安価化を実現
することができる。

【００１３】図４には、表示コントローラ３にて実行可
能な手順の他の例が示されている。この図においては、
図３に示される手順と共通する手順に関しては省略され
ている。

【００１４】この図においては、ステップ１０２実行後
ステップ１０４実行に先立ちステップ１１２が実行され
ている。ステップ１１２においては、場所名辞書２を利
用した場所名表記の置換を実行するか否かが判定されて
おり、実行すると判定された場合にはステップ１０４
へ、実行しないと判定された場合にはステップ１０４〜
１０８を省略しステップ１１０へと、それぞれ処理を実
行している。このような処理は、図１に示されるスイッ
チ５を利用して実現することができる。すなわち、使用
者がスイッチ５を操作し場所名表記の変換の要不要を表
示コントローラ３に対し指示することにより、当該使用
者は、表示器４の画面上にて使用する言語を少なくとも
２種類の言語の間で切り替えることが可能になる。

【００１５】図５には、表示コントローラ３により実行
可能な手順の他の例が示されている。この図においても
図４と同様の省略が施されている。この図の手順が特徴
とするところは、ステップ１０４実行後言語の選択が行
われ（１１４）、その結果に応じて異なる言語に係る検
索（１０６〜１０６）が実行されることである。す
なわち、使用者は図１に示されるスイッチ６を操作する
ことにより表示器４の画面上で使用すべき言語を指定
し、表示コントローラ３は、スイッチ６による言語の設
定内容をステップ１１４にて判定している。この図の手
順を実行する場合、場所名辞書２としては、前述の原語
のほか言語〜による表記が対応付ける辞書を用い
る。ステップ１１４にて言語が選択された場合には言
語による表記が（１０６）、言語が選択された場
合には言語による表記が（１０６）、そして、言語
が選択された場合には言語よる表記が（１０６
）、場所名辞書２から検索され、その後ステップ１０
８が実行される。このような制御手順を実行することに
より、きわめて多数の言語の中から、表示に使用する言
語を選択することができる。むろん、この図に示される
手順を図４に示される手順と組み合わせることもでき
る。

【００１６】なお、以上の説明においては、海図及びこ
の海図上での表記に関する処理のみを説明した。しかし
ながら、図３〜図５に示される手順に更に他の手順を付
加することもできる。例えば、表示器４の画面上におい
て自位置の移動や特定の目標の移動を航跡、航路等とし
て表示する処理や、使用者によって指定された記号や文
字を表示する処理等に関しても、表示コントロ−ラ３に
より実行されることができる。また、図１に示されるス
イッチ５及６の構造は一例にすぎない。

【００１７】また、以上の説明では、表示器４への出力
を例として掲げたが、表示器４以外のデバイスへと海図
に係る表示データを出力するようにしても構わない。本
発明を地図の出力に応用することもできる。その構成等
については、上述の説明中に「海図」を「地図」と読み
かえればよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る装置の構成を示す
ブロック図である。

【図２】この実施形態において使用される海図データ
及び辞書データの構造並びにこれらのデータから表示デ
ータを生成する処理の概要を示す概念図である。

【図３】表示コントローラによって実行される手順の
一例を示すフローチャートである。

【図４】表示コントローラによって実行される手順の
他の一例を示すフローチャートである。

【図５】表示コントローラによって実行される手順の
他の一例を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１海図メモリ、２場所名辞書、３表示コントロー
ラ、４表示器、５，６スイッチ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定言語にて表記された場所名を、他の
言語による表記に置換した上で、地図又は海図に重ね合
わせて出力することを特徴とする地図海図出力方法。
【請求項２】請求項１記載の地図海図出力方法におい
て、上記置換に係る処理を、使用者から指示があった場合に
のみ実行することを特徴とする地図海図出力方法。
【請求項３】請求項１又は２記載の地図海図出力方法
において、上記他の言語としていずれの言語を使用するのかを、使
用者からの指示に応じ決定することを特徴とする地図海
図出力方法。
【請求項４】請求項１乃至３記載の地図海図出力方法
において、地図又は海図を示すグラフィックデータ及び上記所定言
語で表記された当該地図又は海図上の場所名を含むテキ
ストデータを地図メモリ又は海図メモリにあらかじめ格
納しておく一方で、上記所定言語を含む複数言語による表記を、表示する可
能性のある場所名に関し互いに対応付けてかつ検索可能
に、場所名辞書にあらかじめ格納しておき、少なくとも表示範囲が指定された後に、当該表示範囲に
係るグラフィックデータ及びテキストデータを地図メモ
リ又は海図メモリから切り出し、場所名辞書を検索する
ことにより当該テキストデータ中の場所名に関し上記置
換を実行することを特徴とする地図海図出力方法。