JP2834840B2 - 情報処理装置の表示方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、情報処理装置の表示方式に係わり、特に漢
字等の学年配当の変更に対応させて、予め学年配当の変
更学年及びその変更内容をメモリ内に格納しておき、各
学年で学習する漢字等の単語又は文字について前記変更
学年を表示する同方式に関する。

（ロ）従来の技術 一般にワードプロセッサ、電子辞書等の情報処理装置
において、キーボードよりかな入力又はローマ字入力に
より読みをキーインし、変換キー又は実行キーの押下に
よって漢字に変換し、表示部に当該漢字に関する情報、
例えばその熟語、部首、画数等を表示する。

そこで変換表示について、同音語の処理を候補キーの
操作に応じて順次表示する一例が特公昭62−50865号に
示されている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 従来例では単に漢字の検索時、変換表示された漢字に
同音語があるときは次候補キーの繰返し操作により検索
表示するものであり、日本においては小学校教育で教育
漢字を各学年で定め、更にその対象の漢字を所定の年度
で削除又は追加、学年の移動を行っていることから、こ
の要求に対応することはできない。

従って本発明は上記要求に対応できる新規な方式を提
案するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、電子辞書等の情報処理装置における単語、
又は文字の所定時期に変更する変更情報を予めメモリ部
に格納しておき、使用者に予告すると共に当該変更内容
を表示部に表示できる構成である。

（ホ）作 用 本発明では、情報処理装置内のメモリ部に設けた辞書
部内の所望の単語又は文字に対し、キーボード等の入力
手段からの指定により、当該単語又は文字に係わる所定
年度からの変更内容を予め変更辞書に格納してあるの
で、使用者は随時前記辞書内の所望の単語又は文字につ
いての変更情報を表示部に表示できる。

（ヘ）実施例 図面に従って本発明を説明すると、第１図は本発明の
情報処理装置の表示方式を説明するためのブロック図、
第２図〜第４図は同方式の説明のためのフローチャー
ト、第５図及び第６図は同方式の説明のためのデータ構
造図、第７図〜第９図は同方式の説明のための画面状態
図、第10図は変更を示す一覧図である。

図面において、（１）は入力手段としてのキーボー
ド、（２）は入力部、（３）は情報処理部、（４）は表
示制御部、（５）は表示部、（６）は漢字辞書（７）、
変更辞書（８）、漢字コード部（９）、漢字辞書内の漢
字コード部（10）、漢字辞書内の学年情報部（11）、変
更辞書内の漢字コード部（12）、漢字辞書内の新学年情
報部（13）、バッファメモリ（14）を有するメモリ部、
（15）は時計部を示す。

次に本発明の電子辞書の表示方式の操作について説明
すると、キーボード（１）から文字列をキーインしてキ
ーボード（１）の所定キーとしての「変換」キーの押下
に対応してメモリ部（６）内の漢字辞書（７）を検索し
て、表示部（５）上に所定の漢字を表示する。

そこでカーソル（図示せず）を移動させて、前記表示
部（５）の画面上に表示された文字の中で指定する。

第２図のフローチャートに従って本発明を説明する
と、前述のように表示部（５）の画面上でカーソルにて
指定すると、指定の漢字コード部（10）の漢字コード
（KCODE）で漢字辞書（７）内の漢字（KJ）を検索す
る。この場合各漢字に対して学習漢字としての学習年度
（学年と称する）を付してあり、表示部（５）上に表示
し、前記漢字辞書（７）内の漢字コード（KCD）によっ
て変更辞書（８）を検索し、当該漢字があれば、インデ
ィケータ（＊）を表示する。

上記表示に係わり、先ず指定の漢字コード（KCODE）
で漢字辞書（７）の検索については、第７図の※１に対
応して第３図のフローチャートに従って行われ、更に第
２図の※２に対応して第４図のフローチャートに従って
説明すると、指定された漢字、例えば「真」について変
更辞書（８）を読出して、第９図に示した機能（S1〜S
9）中の「S1」を指定（「S1」キーの押下）すれば、第
９図に示す画面が現われ、一方「S2」を指定（「S2」キ
ーの押下）すれば、第８図の画面となり、各々平成３年
までの漢字配当が表示される。

前記変更辞書（８）内の各漢字コードに対して、変化
内容として「貝」はＲ（Replace）、「桜」は新たに追
加に相当する挿入（Insert）、「壱」は削除（Delete）
で、それぞれ旧学年（平成３年度まで）と、新学年（平
成４年度以降NGN）が格納されている。

第10図は平成４年度以降に変更する一覧表を示してお
り、新学年配当の漢字群を示し、前述の「真」は同図中
の第３学年に含まれている。

次に第１図において、前記変更学年の表示に時計部に
よる計時機能を備えた例を示してあり、前述の説明で平
成４年１月度になった時点で、新学年表示に自動的に切
換えて、平成４年１月度からの変更辞書に基づく新学年
情報部（13）の情報を表示する。

なお漢字辞書（７）内の上記３つの漢字の例では各々
平成３年までの学年（GN）が２年、ブランク（空白）及
び６年が格納されている。

以上の通り、内蔵辞書として漢字辞書の例について説
明したが、漢字辞書の代りに英語辞書を用いると、画面
上に表示した単語をカーソルで指定し、前述と同様に各
単語に対して教育学年を付しておけば、その変更につい
ては変更辞書にて、所定年度からの変更（学年の変化、
削除、挿入を含む）を表示部に表示することができる。

（ト）発明の効果 本発明の情報処理装置の表示方式によれば、ワードプ
ロセッサ、電子辞書においてキーボード等の入力手段か
らかな又はローマ字入力による文字列の入力に応じて、
先ずその文字列を表示部に表示し、漢字変換する場合
は、変換キーによって所定の漢字を表示させ、その漢字
の教育配当が変更、例えば次回の変更が平成４年度に行
われるので、それ迄の学年に加えて、平成４年度以降の
配当学年（新学年）を表示することができ、特に小学
生、又は教師にとってそれらの情報は役に立ち、漢字辞
書に付加された機能としてその効果は極めて大きい。又
英語辞書の場合、前述と同様に例えば中学１年、又は中
学２年に学習する単語の学習年度を変更辞書に格納して
おけば、前述と同様の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の情報処理装置の表示方式のブロック
図、第２図〜第４図は同方式を説明するためのフローチ
ャート、第５図及び第６図は同方式のデータ構造図、第
７図〜第９図は同方式の説明のための画面状態図、第10
図は同方式を説明するための変更辞書の一覧図を示す。 （１）……キーボード、（３）……情報処理部、（５）
……表示部、（６）……メモリ部、（７）……漢字辞書
部、（８）……変更辞書、（15）……バッファメモリ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文字列を入力する入力手段、単語又は文字
   を格納した辞書部を有するメモリ部、前記文字列に応じ
   て前記辞書部の単語又は文字を検索処理する情報処理部
   及び表示部を有する電子辞書において、前記メモリ部に
   変更辞書部を設け、変更時期及び変更内容を前記変更辞
   書に予め格納しておき、前記入力手段により文字列の入
   力に応じて前記辞書部及び変更辞書を検索し、該辞書部
   及び変更辞書に格納された所定情報を表示することを特
   徴とした情報処理装置の表示方式。