JPH0944216A - 機械制御装置 - Google Patents

機械制御装置

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JPH0944216A
JPH0944216A JP7195519A JP19551995A JPH0944216A JP H0944216 A JPH0944216 A JP H0944216A JP 7195519 A JP7195519 A JP 7195519A JP 19551995 A JP19551995 A JP 19551995A JP H0944216 A JPH0944216 A JP H0944216A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラム等の書き換え時に機械が駆動状態
であっても予期せぬ駆動状態を招かずにプログラム等の
書き換えに入ることができる機械制御装置。 【解決手段】 エンジンが回転していると判定されると
(S600)、メモリ書換機へエンジン停止請求がなさ
れ(S700)、エンジンコントロールルーチン(S3
00)は書き換えない。操作者が、エンジンを停止し
て、再度、メモリ書換機から書換要求をした場合には、
ステップS800の次にメモリ書換機から書換制御プロ
グラムを受信し(S900)、それを実行する(S10
00,S2000)。この後、リセットにより新たなエ
ンジンコントロールルーチン(S300)が起動する。
したがって、書き換え時にはエンジンは停止し起動時に
も停止しているので、制御プログラム・データを変更し
ても自動車の機構が予期せぬ駆動状態とならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械の制御を行う
機械制御装置の内蔵プログラムまたは内蔵データの書き
換えに関し、例えば、自動車のエンジン制御のためのプ
ログラムやデータの書き換えに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、市場において、自動車のエンジン
を制御しているエンジン制御装置におけるプログラムの
書き換えは、プログラムの書換装置をそのエンジン制御
装置に接続して、エンジン制御装置側の処理と書換装置
側の処理との連携により実行していた。
【0003】すなわち、エンジン制御装置のCPUをリ
セットした直後に、そのCPU側の処理にて、プログラ
ムの書換装置が出力するモード判定用制御信号ラインの
信号状態をチェックし、プログラム書換モードでなけれ
ば、内蔵されている制御プログラムの起動に移り、エン
ジン制御を開始する。もし、モード判定用制御信号ライ
ンの信号状態が、プログラム書換モードとなっていれ
ば、内蔵の制御プログラムは起動せず、プログラムの書
換装置から送信されて来る新しい制御プログラムを読み
込んで、その内容を内蔵している制御プログラムの位置
に書き込んだ後、その新しい制御プログラムを起動させ
ていた。
【0004】リセット直後にこのようなプログラムの書
き換え処理を行うのは、例えば、書き換え対象が制御プ
ログラムであり、その制御プログラムが、仮に、書き換
え中の異常動作(例えば電源ダウン)により、正しく実
行されることのできない状態で終了した場合でも、再び
書換モードに入ってその制御プログラムを正しく書きな
おすことを可能とするためである。
【0005】このような制御プログラムの書き換えを、
制御プログラムの実行前にしなくてはならないという制
限を解決するものとして、特開平6−272611号公
報に記載されたエンジン制御装置が存在する。このエン
ジン制御装置は、プログラムの書換装置からシリアル通
信機能(SCI)割込みがかかった場合に、所定のシー
ケンスに従い、ROM書換プログラムをROM上からR
AM上にコピーし、ROM上のSCI割込みのベクター
アドレスをRAM上のROM書換プログラムへのアドレ
スに書き換えた後、ベクターアドレス以外のROM領域
を、プログラムの書換装置から受信した新たな制御プロ
グラムに書き換え、その後、ベクターアドレスも新しい
内容に書き換えていた。
【0006】このことにより、制御プログラムの実行中
であっても、制御プログラムを書き換えることができ
た。しかも、この書き換えはエンジン自体が駆動中でも
可能としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例では、エン
ジン駆動中において制御プログラムの書き換えをした場
合にも、エンジンの現状に応じて設定されている制御用
データは一旦RAMに退避しているので、そのデータ
を、プログラム等の書き換え後に元に戻せば、その後も
エンジンは安定駆動するかのように考えられる。
【0008】しかし、制御プログラムが変更されたとい
うことは、今までの制御とは異なる制御に突然に移行す
ることを意味しており、エンジンが駆動しているとその
エンジンとともに、そのエンジンにより駆動されている
自動車の各機構の駆動状態が急激に変化する恐れが有
り、このような変化を予期していない作業者に不安感を
生じさせる恐れがあった。
【0009】このことは、制御プログラムがエンジン制
御であることに関らず、例えば、ブレーキ制御、トラン
スミッション制御、サスペンション制御等においても、
その制御プログラムや制御データの書き換え時に、駆動
状態が急激に変化するという同じ問題が考えられた。
【0010】本発明は、内蔵プログラムや内蔵データの
書き換え時に機械が駆動装置により駆動されている場合
にも、機械あるいはその駆動装置の急激な変化や制御不
能等の予期せぬ駆動状態を招くこと無く、機械内蔵の制
御プログラムや制御データの書き換えに入ることができ
る機械制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
記載の発明は、内蔵プログラムおよび内蔵データにより
機械の制御を行う機械制御装置であって、前記内蔵プロ
グラムの起動中に外部から送信される書き換え命令があ
った場合に、前記機械の駆動がなされていない条件下
に、前記内蔵プログラムまたは内蔵データの一部または
全部を、外部から送信される新たなプログラムまたはデ
ータに書き換える処理に移行することを特徴とする機械
制御装置である。
【0012】請求項2記載の発明は、前記内蔵プログラ
ムの起動中に外部から送信される書き換え命令があった
場合に、前記機械の駆動がなされているときには、前記
内蔵プログラムまたは内蔵データの一部または全部を、
外部から送信される新たなプログラムまたはデータに書
き換える処理に移行せず、前記機械の駆動がなされてい
ることを報知することを特徴とする請求項1記載の機械
制御装置である。
【0013】請求項3記載の発明は、前記内蔵プログラ
ムの起動中に外部から送信される書き換え命令があった
場合に、前記機械の駆動がなされているときには、前記
機械の駆動を停止する停止制御の後に、前記内蔵プログ
ラムまたは内蔵データの一部または全部を、外部から送
信される新たなプログラムまたはデータに書き換える処
理に移行することを特徴とする請求項1記載の機械制御
装置である。
【0014】請求項4記載の発明は、前記停止制御によ
る前記機械の駆動の停止が、徐々に行われることを特徴
とする請求項3記載の機械制御装置である。請求項5記
載の発明は、前記内蔵プログラムまたは内蔵データの一
部または全部を、前記新たなプログラムまたはデータに
書き換える機能を果たす書換プログラムを、書き換え対
象でないメモリ領域に格納していることを特徴とする請
求項1〜4のいずれか記載の機械制御装置である。
【0015】請求項6記載の発明は、前記内蔵プログラ
ムまたは内蔵データの一部または全部を前記新たなプロ
グラムまたはデータに書き換える機能を果たす書換プロ
グラムを外部から書き換え対象でないメモリ領域に読み
込んで起動させる読込起動プログラムを、書き換え対象
でないメモリ領域に格納していることを特徴とする請求
項1〜4のいずれか記載の機械制御装置である。
【0016】請求項7記載の発明は、前記機械が自動車
であり、前記内蔵プログラムが自動車を制御する制御プ
ログラムまたはその制御プログラムに関連するプログラ
ムであり、前記内蔵データが自動車の制御に用いられる
制御データまたはその制御データに関連するデータであ
ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の機械
制御装置である。
【0017】請求項8記載の発明は、前記内蔵プログラ
ムまたは内蔵データが、前記自動車のエンジンを制御す
るためのプログラムまたはデータであることを特徴とす
る請求項7記載の機械制御装置である。
【0018】請求項9記載の発明は、前記機械の駆動の
有無が、前記自動車のエンジンの回転の有無にて判断さ
れることを特徴とする請求項7または8記載の機械制御
装置である。請求項10記載の発明は、前記内蔵プログ
ラムおよび内蔵データが、書き換え可能なROMに格納
されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか記
載の機械制御装置である。
【0019】ここで、請求項1の機械制御装置は、内蔵
プログラムの起動中に外部から送信される書き換え命令
があった場合に、前記機械の駆動がなされていない条件
下に、前記内蔵プログラムまたは内蔵データの一部また
は全部を、外部から送信される新たなプログラムまたは
データに書き換える処理に移行する。このことにより、
機械が駆動されていると、内蔵プログラムまたは内蔵デ
ータの書き換えがなされないので、操作者に予期せぬ駆
動状態となることが防止できる。
【0020】前記内蔵プログラムの起動中に外部から送
信される書き換え命令があった場合に、前記機械の駆動
がなされているときには、前記内蔵プログラムまたは内
蔵データの一部または全部を、外部から送信される新た
なプログラムまたはデータに書き換える処理に移行せ
ず、前記機械の駆動がなされていることを報知すること
とすれば、操作者に機械が駆動されているために、内蔵
プログラムや内蔵データの書き換えがなされていないこ
とを伝達することができるので、操作者は機械の駆動を
停止した後、再度、内蔵プログラムや内蔵データを書き
換えることにより、プログラムの書き換えが可能とな
る。
【0021】また、前記内蔵プログラムの起動中に外部
から送信される書き換え命令があった場合に、前記機械
の駆動がなされているときには、前記機械の駆動を停止
する停止制御の後に、前記内蔵プログラムまたは内蔵デ
ータの一部または全部を、外部から送信される新たなプ
ログラムまたはデータに書き換える処理に移行すること
とすれば、前述した操作者が行った機械の駆動停止処理
も、自動的に行われると共に、引き続いてプログラムの
書き換えも自動的に行われるので、機械が操作者に予期
せぬ駆動状態となることを防止しつつ、プログラムの書
き込み処理もできて、効率的である。
【0022】この停止制御は、前記機械の駆動を直ちに
停止するのではなく、徐々にしても良い。特に、自動車
のエンジンなどは急激に停止するのでなく、徐々に停止
することがエンジンの耐久性あるいはエンジンにより駆
動される自動車の各機構の耐久性の点から、また操作者
を不安にさせないことからも好ましい。例えば、アイド
ル状態までエンジンの回転数を低下させた後に停止すれ
ば良い。
【0023】尚、前記新たなプログラムまたはデータ
を、前記内蔵プログラムまたは内蔵データの一部または
全部と書き換える機能を果たす書換プログラムを、書き
換え対象でないメモリ領域に格納していることにより、
書換プログラム自身の実行時に自分自身を書き換えるこ
とがなく、それ以降の処理に異常を生じることを防止で
きる。尚、前記書き換え対象でないメモリ領域は、例え
ば通常の書き換え不能なROMが挙げられる。また書き
換え可能なROMやRAMであつても、その内容の書き
換えが禁止されているならば、書き換え対象でないメモ
リ領域として用いることができる。
【0024】また、前記新たなプログラムまたはデータ
を前記内蔵プログラムまたは内蔵データの一部または全
部と書き換える機能を果たす書換プログラムを外部から
書き換え対象でないメモリ領域に読み込んで起動させる
読込起動プログラムを、書き換え対象でないメモリ領域
に格納していても良い。このように、書換プログラム
も、最初から有しているのではなく、より簡単な読込起
動プログラムを備えておき、前記内蔵プログラムまたは
内蔵データを書き換える際に外部から読み込んで、それ
を起動して書き換えを行っても良い。プログラムを小さ
くすることができ、メモリの節約となる。尚、書換プロ
グラムを読み込む書き換え対象でないメモリ領域は、R
AMや書き換え可能なROMが挙げられる。読込起動プ
ログラムが格納されている書き換え対象でないメモリ領
域は、通常の書き換え不能なROM、書き換え可能なR
OMあるいはRAMが挙げられる。
【0025】より具体的には、例えば、前記機械が自動
車であり、前記内蔵プログラムが自動車を制御する制御
プログラムまたはその制御プログラムに関連するプログ
ラムであり、前記内蔵データが自動車の制御に用いられ
る制御データまたはその制御データに関連するデータで
ある。したがって、自動車においても異常な駆動状態を
招くこと無く、プログラムやデータの書き換えができ
る。制御プログラムに関連するプログラムとは、直接、
制御には関連しないがタイマカウント処理といった制御
に影響するプログラムなどが該当する。また制御データ
に関連するデータとは、直接、制御のデータとしては使
用されないが、数値計算上のテーブルといった制御に影
響するデータなどが該当する。
【0026】また、前記内蔵プログラムまたは内蔵デー
タが、前記自動車のエンジンを制御するためのプログラ
ムまたはデータであるとすると、エンジンの駆動状態に
あるいはそのエンジンにより駆動されている自動車の各
機構に、予期せぬ駆動状態を招くこと無く、プログラム
やデータの書き換えができる。
【0027】この場合、例えば、前記機械の駆動の有無
は、前記自動車のエンジンの回転の有無にて判断しても
良い。したがって、エンジンが回転していれば、プログ
ラムやデータの書き換えを禁止したり、エンジンが回転
していることを報知したり、あるいはエンジンの回転を
自動的に停止させてからプログラムやデータの書き換え
を実行させることができる。この他、車速や変速機のニ
ュートラルギア状態をチェックして、前記自動車の各機
構の駆動の有無を判断しても良い。例えば、車速がゼロ
の場合に駆動されていないと判断したり、変速機のギア
がニュートラルである場合に駆動されていないと判断す
る。
【0028】尚、前記内蔵プログラムおよび内蔵データ
は、例えば、書き換え可能なROMに格納される。この
書き換え可能なROMとしては、フラッシュEEPRO
MあるいはEEPROMが一般的であるが、他の書き換
え可能なROMでも良い。
【0029】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、本発明の一実施形態のエンジ
ン制御装置2の全体構成を示すブロック図である。図1
において、エンジン制御装置2は自動車に搭載され、内
燃機関型エンジンの制御を行う。エンジンには、運転状
態を表す様々なセンサ4が取り付けられており、これら
センサ4からの信号がエンジン制御装置2に入力され
る。エンジン制御装置2は、これらセンサ4からの信号
を波形処理する入力処理回路6と、このセンサ信号を入
力してエンジンの最適運転状態を演算するCPU8と、
このCPU8で演算された結果を制御信号として受けて
エンジンに取付けられた燃料噴射装置や点火装置などの
アクチュエータ10を駆動する出力回路12と、外部機
器であるメモリ書換機14とのデータ通信用の通信回路
16とを備えている。
【0030】CPU8には制御用プログラムに従い動作
するマイクロ・プロセッサ・ユニット(以下、MPUと
いう)18と、このMPU18を動作させるに必要なプ
ログラムおよびデータを格納するROM20と、MPU
18の演算結果を格納するRAM22と、前記入力処理
回路6および通信回路16からの信号を受けるととも
に、出力回路12に制御信号を出力するI/O24とが
備えられている。なお、ROM20は、一旦書き込んだ
データを全て消去することができ、しかも再書き込み可
能なフラッシュEEPROM(通称、フラッシュROM
またはフラッシュメモリ)20aが一部に用いられてい
る。他の一部は書き換え不可能なROM20bが用いら
れている。尚、この書き換え不可能なROM20bの代
りに、フラッシュEEPROMやEEPROMが用いら
れていても、消去や書き込みを許可しなければ良い。
【0031】尚、メモリ書換機14とエンジン制御装置
2とは、通信バス接続用コネクタ26にて信号的に接続
可能となっている。この通信バス接続用コネクタ26に
て接続された通信用バスライン28はCPU8とメモリ
書換機14との間でのシリアル通信機能によるデータ伝
送を可能としている。また、この通信バス接続用コネク
タ26により接続されたモード判定用制御信号ライン3
0は、後述するごとくリセット直後におけるCPU8の
実行モードをメモリ書換機14側から設定するものであ
る。
【0032】また、所定の条件下で、通信用バスライン
28を介してCPU8が受信したプログラムやデータ
は、その一部がRAM22に格納されて起動対象とな
り、他の一部が書き換え可能なフラッシュEEPROM
20a内に格納されていたプログラムあるいはデータの
一部または全部と置き換る。
【0033】前記ROM20およびRAM22のメモリ
領域の内容を図2に示す。フラッシュEEPROM20
aには、エンジン制御プログラム・データ格納エリア3
2が設けられて、既に該当する制御プログラムおよび制
御データが格納されている。すなわち内蔵プログラムお
よび内蔵データとして存在している。
【0034】書き込み不能なROM20bには、ブート
プログラム格納エリア34が設けられて、既に該当する
ブートプログラムが格納されている。また、RAM22
にはフラッシュROM書換制御プログラム格納エリア3
6および演算用ワーク領域38が設けられ、所定条件下
にメモリ書換機14から受信するフラッシュROM書換
制御プログラムをフラッシュROM書換制御プログラム
格納エリア36に格納すると共に、その実行時に演算作
業のために演算用ワーク領域38が使用される。
【0035】CPU8には、通常は、エンジン制御プロ
グラム・データ格納エリア32にはエンジン制御プログ
ラムおよびエンジン制御データが、更にブートプログラ
ム格納エリア34にはブートプログラムが存在し、CP
U8は、リセット直後にリセットエントリアドレスとし
て設定されているブートプログラムを起動した後、その
ブートプログラムにてエンジン制御プログラムをコール
して、エンジン制御を実行している。
【0036】ブートプログラムおよびエンジン制御プロ
グラムのフローチャートを図3に示す。CPU8がリセ
ットされると、まず、書き換え不能とされているROM
20b内のブートプログラムが起動して、モード判定用
制御信号ライン30の内容から、モード判定用制御信号
をチェックする(S100)。ここでモード判定用制御
信号のチェックにより、エンジン制御モードであると判
定されると、エンジン制御プログラムへジャンプする
(S200)。このことにより、フラッシュEEPRO
M20a内のエンジン制御プログラムの処理に移り、エ
ンジン制御データを参照して行われるエンジンコントロ
ールルーチンを実行する(S300)。
【0037】このエンジンコントロールルーチンは、例
えば、図4のフローチャートに示すごとくである。すな
わち、まず、エンジンストール判定処理(S110)が
なされ、続いて、エンジン回転数算出処理(S12
0)、各種センサ入力処理(S130)、目標燃料噴射
量演算処理(S140)、目標燃料噴射時期演算処理
(S150)、目標燃料噴射圧演算処理(S160)、
アクチュエータ制御パルス出力処理(S170)および
各種自己診断処理(S180)が実行される。
【0038】前記エンジンストール判定処理(S11
0)は、エンジンに設けられた回転数センサからエンジ
ンの回転数に応じて出力されるパルス信号を、所定時間
X(sec)以上、CPU8が検出しなかったことによ
りエンジンストールであると判定する処理であり、図5
のフローチャートに示すごとくである。
【0039】このエンジンストール判定処理において、
まず、直前のパルス信号のタイミングから計時した、パ
ルス信号を検出しない時間を表すタイムカウンタCEN
STの値を判定して(S112)、CENSTが所定時
間X以上の値であれば、エンジンストールであるとして
エンジンストールフラグXENSTをセットし(S11
4)、CENSTが所定時間X未満の値であれば、エン
ジンストールフラグXENSTをリセットする(S11
6)。
【0040】このような、タイムカウンタCENST
は、図6のフローチャートにより示す処理によりなされ
る。すなわち、図6(a)の時間周期割込処理によりタ
イムカウンタCENSTは、所定周期でインクリメント
(S117)される。そして、図6(b)のエンジン回
転数パルス入力割込処理により、エンジン回転数パルス
が入力する毎にタイムカウンタCENSTはクリア(S
118)される。したがって、エンジン回転数パルスが
CPU8に入力しない限り、タイムカウンタCENST
は次第に増加することになり、その値はエンジン回転数
パルスを検出しない時間を表すことになる。尚、図6
(b)のエンジン回転数パルス入力割込処理では、同時
に、エンジン回転数パルスの間隔に基づいてエンジン回
転数演算のためのパルス幅計測処理(S119)が行わ
れている。
【0041】このエンジンコントロールルーチン(S3
00)を一旦終了して、再度、エンジンコントロールル
ーチン(S300)を繰り返す前に、フラッシュROM
書換要求コマンドを受信したか否かが、フラッシュRO
M書換要求フラグXWRITEの状態にて判定される
(S400)。
【0042】このフラッシュROM書換要求フラグXW
RITEは、エンジン制御装置2に接続されているメモ
リ書換機14から通信用バスライン28を介してシリア
ル信号を受信した場合に割込実行されるSCI割込処理
内で設定される。すなわち、CPU8がメモリ書換機1
4からシリアル信号を受信すると、図7のフローチャー
トに示すSCI割込みが実行されて、まず、メモリ書換
機14から書き換え命令としてのフラッシュROM書換
要求コマンド’W’を受信したか否かが判定される(S
2010)。フラッシュROM書換要求コマンド’W’
であれば、フラッシュROM書換要求フラグXWRIT
Eをセットする(S2020)。フラッシュROM書換
要求コマンドでなければ、このまま処理を終了する。
【0043】したがって、エンジンコントロールルーチ
ン(S300)が繰り返すごとに、このフラッシュRO
M書換要求フラグXWRITEのセット状態がチェック
される(S400)。フラッシュROM書換要求フラグ
XWRITEがセットされていなければ、直ちに、エン
ジンコントロールルーチン(S300)を繰り返す。
【0044】フラッシュROM書換要求フラグXWRI
TEがセットされていた場合、まず、このフラッシュR
OM書換要求フラグXWRITEがリセットされる(S
500)。次にエンジンが停止しているか否かを、図5
のエンジンストール判定処理にて処理されているエンジ
ンストールフラグXENSTをチェックして判定する
(S600)。もしエンジンストールフラグXENST
がリセットされていれば、エンジンは回転していると判
定されて、通信用バスライン28を介してメモリ書換機
14への返信コードTRANSにエンジン停止請求コー
ド’F’がセットされて(S700)、エンジンコント
ロールルーチン(S300)を繰り返す。
【0045】この返信コードTRANSにセットされた
エンジン停止請求コード’F’は、CPU8の図示しな
い送信割込処理により、通信用バスライン28を介して
直ちにメモリ書換機14に送信される。このエンジン停
止請求コード’F’を受信したメモリ書換機14は、そ
のエンジン停止請求コード’F’あるいはそのエンジン
停止請求コード’F’の内容を示すコメントを、メモリ
書換機14自身のディスプレイに表示する。
【0046】このことにより、操作者に対して、エンジ
ン制御装置2側からエンジンの停止が要求される。した
がって、エンジンが停止されない限り、メモリ書換機1
4からフラッシュROM書換要求コマンド’W’を出力
していても、CPU8は、フラッシュROM書換処理
(S900以降)には移行せず、エンジンは、そのま
ま、今までの制御プログラム・制御データによる制御が
継続される。
【0047】次に、操作者が、エンジンを停止して、再
度、メモリ書換機14からフラッシュROM書換要求コ
マンド’W’を出力した場合には、エンジンの停止に伴
いエンジンストールフラグXENSTがセットされるの
で、ステップS600の次に、フラッシュROM書換モ
ード突入許可コード’W’を返信コードTRANSにセ
ットする処理がなされる(S800)。次に、メモリ書
換機14から、CPU8のRAM22上へのフラッシュ
ROM書換制御プログラムのダウンロードを実行する
(S900)。
【0048】すなわち、フラッシュROM書換モード突
入許可コード’W’を受信したメモリ書換機14は、所
定のハンドシェイクの基で、メモリ書換機14にセット
されているROM、RAMあるいは磁気ディスク等の記
憶媒体から、フラッシュROM書換制御プログラムを通
信用バスライン28を介して出力する。CPU8は、ス
テップS900の処理にて、このフラッシュROM書換
制御プログラムを受信してRAM22上のフラッシュR
OM書換制御プログラム格納エリア36に格納する。
【0049】フラッシュROM書換制御プログラムの受
信が終了すれば、RAM22上のフラッシュROM書換
制御プログラム格納エリア36の処理開始アドレスにジ
ャンプして、フラッシュROM書換制御プログラムを起
動する(S1000)。フラッシュROM書換制御プロ
グラム(S2000)にては、次のような手順にてフラ
ッシュEEPROM20aのエンジン制御プログラム・
データ格納エリア32の全てあるいは一部のプログラム
・データを書き換える。
【0050】1.メモリ書換機14から通信用バスライ
ン28を介して、書き換える対象アドレス(あるいは消
去対象ブロック)を読み込み、フラッシュEEPROM
20a上の対象アドレスから、書き換えデータ分の領域
(あるいは消去対象ブロック領域)を消去処理する。
【0051】2.メモリ書換機14から通信用バスライ
ン28を介して、新たなプログラム・データを読み込ん
で、旧来のプログラムやデータを消去したフラッシュE
EPROM20a上の領域に書き込む。 3.CPU8がメモリ書換機14から書き換えに必要な
全てのプログラム・データを受信して、フラッシュEE
PROM20aの書き換えが完了すれば、通信用バスラ
イン28を介してメモリ書換機14に書換完了信号を出
力し、以後、この書換完了信号の出力を繰り返す無限ル
ープに入る。
【0052】この書換完了信号を受信したことにより、
メモリ書換機14のディスプレイには、書換完了のメッ
セージが表示される。したがって、操作者は、モード判
定用制御信号ライン30をエンジン制御モードに設定し
て、リセット操作をCPU8側に行えば、ブートプログ
ラム格納エリア34は、書き換えが禁止されているエリ
アなので、ブートプログラムは図3に示した旧来のプロ
グラムが起動して、まず、モード判定用制御信号がチェ
ックされる(S100)。メモリ書換機14からのモー
ド判定用制御信号はエンジン制御モードに変更されてい
るので、ステップS200にて、フラッシュEEPRO
M20aのエンジン制御プログラム・データ格納エリア
32に格納されているエンジン制御プログラムを起動さ
せる。
【0053】このエンジン制御プログラムあるいはエン
ジン制御プログラムにて利用される制御データは、前述
したごとく全部またはその一部が書き換えられている。
したがって、ステップS300のエンジンコントロール
ルーチンでは書き換え前とは異なるエンジン制御が開始
されることになる。ただし、この時、エンジンは停止し
ているため、従来技術のごとく自動車の機構に予期せぬ
駆動がなされることはない。
【0054】尚、ステップS400〜ステップS800
の部分はここでは書き換えないので、エンジン制御状態
から、エンジン制御プログラム・データ格納エリア32
の書き換え処理に移る機能は維持される。勿論、ステッ
プS400〜ステップS800を書き換えても同じ内容
なら同じ機能が維持される。また同じ内容でなくても、
より改良された処理に書き換えても良い。
【0055】また、このステップS400〜ステップS
800の処理を、エンジン制御プログラム・データ格納
エリア32のデータとするのではなく、ブートプログラ
ムと同じく、書き換えが不可能(あるいはステップS2
000の処理では書き換えが禁じられた)ROM20b
に配置すれば、そのまま維持される。この場合も、新た
なエンジン制御プログラム側では、周期的に処理を繰り
返す間に、ステップS400〜ステップS800の処理
を実行するように設定されていれば良い。
【0056】本実施の形態では、エンジンが停止されて
いないと、エンジン制御プログラム・制御データの書き
換え処理がなされないので、エンジン駆動中に制御プロ
グラムや制御データが切り替わったことにより、自動車
が予期せぬ駆動状態となることがない。このため、操作
者に不安感を与えることがない。
【0057】また、書き換えた後のリセット後に、いき
なりステップS300の処理から始まるのではなく、ブ
ートプログラム格納エリア34に存在するブートプログ
ラムから始まるので、ステップS2000にて書き換え
に失敗して、エンジン制御プログラム・データ格納エリ
ア32が消去状態のままとなった場合に、リセットから
いきなり何も書かれていない処理に移るために生じるプ
ログラムの異常な動作を防止できる。
【0058】尚、ステップS900およびステップS1
000が読込起動プログラムに該当する。フラッシュR
OM書換制御プログラムが書換プログラムに該当する。 [実施の形態2]次に図3に示した処理と異なる処理の
形態を、図8のフローチャートに示す。他の構成・処理
については実施の形態1と同じなので説明は省略する。
図8の処理が図3の処理と異なる点は、ステップS60
0にてエンジンストールフラグXENSTがリセットさ
れていて、エンジンが回転中であると判定された場合
に、ステップS700の代りにステップS720および
ステップS740を実行する点である。
【0059】まず、ステップS720では、メモリ書換
機14へエンジン強制停止を知らせるために、返信コー
ドTRANSにエンジン強制停止コード’C’がセット
される。このことにより通信用バスライン28を介して
メモリ書換機14へエンジン強制停止が伝達される。し
たがって、このエンジン強制停止コード’C’を受信し
たメモリ書換機14は、エンジンが自動的に停止される
ことをディスプレイに表示して操作者に報知する。
【0060】ステップS740では、目標燃料噴射量を
ゼロにしたりディストリビュータへの電源供給停止によ
り、エンジンを停止させる。このようにしエンジンが停
止されるので、ステップS300に戻る必要が無くな
り、ステップS740からは直ちにステップS900の
処理に移る。以後、実施の形態1と同じく、エンジン制
御プログラム・データ格納エリア32内のプログラム・
データの書き換え処理に移る。
【0061】本実施の形態では、エンジン制御プログラ
ム・制御データの書き換え処理をしようとすると、エン
ジンが自動的に停止されるので、エンジン駆動中にエン
ジン制御プログラム・制御データの書き換え処理がなさ
れることはない。したがって、エンジン駆動中に制御プ
ログラムが別のプログラムに切り替わることはないの
で、自動車の駆動状態が予期せぬ状態となることが無
く、操作者に不安感を与えることもない。他の効果は実
施の形態1と同じである。
【0062】[その他]前記各実施の形態において、ス
テップS2000は、書き換えが終了するとメモリ書換
機14への書換完了信号の出力を繰り返す無限ループに
入ったが、書き換えが終了したら、メモリ書換機14へ
書換完了信号を出力した後、CPU8自身をリセットし
ても良い。また、リセットせずにステップS300の処
理にジャンプして、新しいプログラム・データによるエ
ンジン制御を開始しても良い。この場合も、エンジンは
駆動していないので問題ない。
【0063】前記実施の形態2において、ステップS7
20にてメモリ書換機14へエンジン強制停止を知らせ
た後、直ちにステップS740にてエンジンを停止して
いたが、メモリ書換機14へ知らせること無く、エンジ
ン制御装置2側でランプ等を点滅させてエンジン停止す
ることを報知した後、エンジンを停止しても良い。
【0064】また、前記実施の形態2において、エンジ
ンを急激に停止すると、エンジンに支障が生じたり、操
作者に不安感を与える恐れが有るので、一旦、アイドル
状態にまで、エンジン回転数を低下させて、その後に停
止させても良い。あるいは、ステップS720にてメモ
リ書換機14へエンジン強制停止を知らせた後、操作者
がエンジンの強制停止を認識すると考えられる時間、エ
ンジンの回転を維持した後、エンジンを停止しても良
い。
【0065】また、自動的に停止させる場合も、ステッ
プS720にてメモリ書換機14へエンジン強制停止の
許可を求めて回答を待つようにし、その求めに対して、
メモリ書換機14から操作者が停止許可のコードを送信
して来た場合に、ステップS740を実行しても良い。
操作者が停止不許可のコードを送信して来た場合には、
エンジンを停止せずに、再度ステップS300の処理に
戻り、プログラム・データの書き換え処理は中止する。
【0066】前記各形態において、リセット直後に、ス
テップS100にてモード判定用制御信号ライン30か
らのモード判定用制御信号をチェックして、フラッシュ
ROM書換モードであれば書き換え処理に移行していた
が、エンジン制御モードにおいてメモリ書換機14から
の書き換え命令により同様の書き換え処理に移行できる
ことから、特にステップS100の判定は必要ない。こ
のことから、モード判定用制御信号ライン30は特に設
けなくても、エンジン制御プログラム・制御データの書
き換えは可能となる。
【0067】したがって、従来、例えば、エンジン制御
装置2等からの自己診断データを、モード判定用制御信
号ライン30のない通常の通信バス接続用コネクタを介
して読み取るダイアグノーシス読取装置などの各種ツー
ルに、メモリ書換機14の機能を組み込んで使用するこ
とができ、従来のツールをそのまま利用することがで
き、特別なツールを新たに必要としない利点が生じる。
【0068】前記各形態は、エンジン制御のプログラム
・データの書き換えに限られていたが、本発明の適用範
囲は、これに限られない。すなわち、例えば、ブレーキ
制御、トランスミッション制御、サスペンション制御等
においても、エンジンの駆動によりブレーキ機構、トラ
ンスミッション機構、サスペンション機構の全部または
一部が駆動されている可能性が有り、そのような状況下
で、それらブレーキ制御、トランスミッション制御、サ
スペンション制御等の制御プログラムや制御データの書
き換えを行うと、それぞれの駆動状態が予期せぬ変化を
して、乗員に不安を生じさせる恐れが有るという問題、
あるいは書き換えに失敗すると正常に作動しないという
エンジン制御と同様な問題が存在するからである。
【0069】このため、エンジンが回転している場合に
は、実施の形態1,2と同じく、ブレーキ制御プログラ
ム、トランスミッション制御プログラムあるいはサスペ
ンション制御プログラム等を書き換える命令があった場
合に、操作者に警告して、エンジンを停止させたり、あ
るいは自動的にエンジンを停止させることにより、エン
ジンに駆動されている機構の予期せぬ駆動を生じること
がない。
【0070】また、これらブレーキ制御プログラム、ト
ランスミッション制御プログラムあるいはサスペンショ
ン制御プログラム等を書き換える場合も、更に前記各実
施の形態の場合も、エンジン回転の有無でなく、他の条
件として自動車の速度検出器のデータにより自動車が走
行駆動しているか否かを判定して、自動車が走行駆動し
ていないと判断される場合にプログラム・データの書き
換えを許可することとしても良い。また、ギアがニュー
トラル状態にある場合に、自動車が走行駆動されていな
いとしてプログラム・データの書き換えを許可すること
としても良い。
【0071】前記各実施の形態においては、メモリ書換
機14からフラッシュROM書換制御プログラムを受信
してRAM22上のフラッシュROM書換制御プログラ
ム格納エリア36に格納してから、そのフラッシュRO
M書換制御プログラムを起動していたが、フラッシュR
OM書換制御プログラムを、メモリ書換機14から読み
込むのではなく、書き換え不能な(または書き換え禁
止)ROM20bに備えておけば、メモリ書換機14か
らダウンロードする必要はない。
【0072】前記各実施の形態においては、リセット時
のスタートは、書き換え不能な(または書き換え禁止)
ROM20bに備えられたブートプログラムにて行って
いる。これは、もしエンジン制御プログラムの書き換え
に失敗した場合に、リセットから、いきなり何も書かれ
ていない領域にジャンプして、CPU8の動作が異常と
なることを防止するためであるが、更にステップS20
0のエンジン制御プログラムヘのジャンプ処理におい
て、そのジャンプ先に何も書かれていないことが判明す
ればジャンプを停止して、エラーコード等をメモリ書換
機14に出力して操作者に知らせるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のエンジン制御装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】 メモリ領域の内容説明図である。
【図3】 実施の形態1のブートプログラムおよびエン
ジン制御プログラムのフローチャートである。
【図4】 エンジンコントロールルーチンのフローチャ
ートである。
【図5】 エンジンストール判定処理のフローチャート
である。
【図6】 タイムカウンタCENSTの設定処理であ
り、(a)は時間周期割込処理、(b)はエンジン回転
数パルス入力割込処理である。
【図7】 フラッシュROM書換要求フラグXWRIT
EをセットするSCI割込み処理のフローチャートであ
る。
【図8】 実施の形態2のブートプログラムおよびエン
ジン制御プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
2…エンジン制御装置 4…センサ 6…入力
処理回路 8…CPU 10…アクチュエータ 12…出力回
路 14…メモリ書換機 16…通信回路 18…MP
U 20…ROM 20a…フラッシュEEPROM 20b…書き換え不可能な(または書き換えが禁止され
ている)ROM 22…RAM 24…I/O 26…通信バス接続
用コネクタ 28…通信用バスライン 30…モード判定用制御信
号ライン 32…データ格納エリア 34…ブートプログラム格
納エリア 36…フラッシュROM書換制御プログラム格納エリア 38…演算用ワーク領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内蔵プログラムおよび内蔵データにより機
    械の制御を行う機械制御装置であって、 前記内蔵プログラムの起動中に外部から送信される書き
    換え命令があった場合に、前記機械の駆動がなされてい
    ない条件下に、前記内蔵プログラムまたは内蔵データの
    一部または全部を、外部から送信される新たなプログラ
    ムまたはデータに書き換える処理に移行することを特徴
    とする機械制御装置。
  2. 【請求項2】前記内蔵プログラムの起動中に外部から送
    信される書き換え命令があった場合に、前記機械の駆動
    がなされているときには、前記内蔵プログラムまたは内
    蔵データの一部または全部を、外部から送信される新た
    なプログラムまたはデータに書き換える処理に移行せ
    ず、前記機械の駆動がなされていることを報知すること
    を特徴とする請求項1記載の機械制御装置。
  3. 【請求項3】前記内蔵プログラムの起動中に外部から送
    信される書き換え命令があった場合に、前記機械の駆動
    がなされているときには、前記機械の駆動を停止する停
    止制御の後に、前記内蔵プログラムまたは内蔵データの
    一部または全部を、外部から送信される新たなプログラ
    ムまたはデータに書き換える処理に移行することを特徴
    とする請求項1記載の機械制御装置。
  4. 【請求項4】前記停止制御による前記機械の駆動の停止
    が、徐々に行われることを特徴とする請求項3記載の機
    械制御装置。
  5. 【請求項5】前記内蔵プログラムまたは内蔵データの一
    部または全部を、前記新たなプログラムまたはデータに
    書き換える機能を果たす書換プログラムを、書き換え対
    象でないメモリ領域に格納していることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか記載の機械制御装置。
  6. 【請求項6】前記内蔵プログラムまたは内蔵データの一
    部または全部を前記新たなプログラムまたはデータに書
    き換える機能を果たす書換プログラムを外部から書き換
    え対象でないメモリ領域に読み込んで起動させる読込起
    動プログラムを、書き換え対象でないメモリ領域に格納
    していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載
    の機械制御装置。
  7. 【請求項7】前記機械が自動車であり、前記内蔵プログ
    ラムが自動車を制御する制御プログラムまたはその制御
    プログラムに関連するプログラムであり、前記内蔵デー
    タが自動車の制御に用いられる制御データまたはその制
    御データに関連するデータであることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか記載の機械制御装置。
  8. 【請求項8】前記内蔵プログラムまたは内蔵データが、
    前記自動車のエンジンを制御するためのプログラムまた
    はデータであることを特徴とする請求項7記載の機械制
    御装置。
  9. 【請求項9】前記機械の駆動の有無が、前記自動車のエ
    ンジンの回転の有無にて判断されることを特徴とする請
    求項7または8記載の機械制御装置。
  10. 【請求項10】前記内蔵プログラムおよび内蔵データ
    が、書き換え可能なROMに格納されていることを特徴
    とする請求項1〜9のいずれか記載の機械制御装置。
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