JP3097580B2 - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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JP3097580B2
JP3097580B2 JP08338655A JP33865596A JP3097580B2 JP 3097580 B2 JP3097580 B2 JP 3097580B2 JP 08338655 A JP08338655 A JP 08338655A JP 33865596 A JP33865596 A JP 33865596A JP 3097580 B2 JP3097580 B2 JP 3097580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータを複数備えた電子制御装置に関し、特に、その各マ
イクロコンピュータに制御プログラムや制御データをオ
ンボード書き込み可能な電子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平2−99746
号公報に開示されているように、自動車用の電子制御装
置として、電気的にデータの書き換えが可能なEEPR
OMやフラッシュEEPROM(以下、フラッシュメモ
リという)などの不揮発性メモリを有するマイクロコン
ピュータを備え、その不揮発性メモリに格納された制御
プログラムや制御データを、市場への供給後でも書き換
えることができるようにしたものが提案されている。
【0003】即ち、この種の電子制御装置において、マ
イクロコンピュータは、通常時には、不揮発性メモリに
格納されたデータにより構成される制御プログラムを実
行することでエンジン等の制御対象を制御する。これに
対して、不揮発性メモリ内のデータ(制御プログラムや
その実行時に参照される制御データ)を書き換える場合
には、電子制御装置に、別途用意されたメモリ書込装置
が接続され、これにより、上記メモリ書込装置とマイク
ロコンピュータとが、通信ラインを介して接続されるよ
うになっている。そして、マイクロコンピュータは、予
め定められた書き換え条件が成立すると、メモリ書込装
置から送信されて来る書込データ(つまり、新たな制御
プログラムや制御データを構成するデータ)を受信し
て、その書込データを不揮発性メモリに更新して書き込
む、といった書込処理を行う。
【0004】よって、このような電子制御装置によれ
ば、マイクロコンピュータを当該装置に実装した状態
で、その不揮発性メモリに制御プログラムや制御データ
を更新して書き込む、所謂オンボード書き込みが可能と
なるため、市場への供給後に、何等かの原因で動作内容
(制御内容)を変更しなければならない事態が起こった
としても、容易に対応することができる。
【0005】また、このようなオンボード書き込みが可
能な電子制御装置によれば、その製造工程において、マ
イクロコンピュータを装置に実装してから、その不揮発
性メモリに制御プログラムや制御データを新規に書き込
むことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、この
種の電子制御装置では、制御内容の複雑化に伴って、複
数のマイクロコンピュータを搭載したものが主流となっ
ており、このような電子制御装置においては、複数のマ
イクロコンピュータの各々について、オンボード書き込
みが可能となるように構成することが考えられる。
【0007】また、一般的に、マイクロコンピュータを
搭載する電子制御装置においては、制御の安全性を確保
するために、マイクロコンピュータにて制御プログラム
が正常に実行されているか否かを監視して、異常の発生
時には、マイクロコンピュータをリセット(初期化)し
てやる必要がある。
【0008】そして、複数のマイクロコンピュータを搭
載した電子制御装置の場合には、特定のマイクロコンピ
ュータが、他のマイクロコンピュータの動作(即ち、そ
のマイクロコンピュータにて制御プログラムが正常に実
行されているか否か)を監視して、異常検出時に上記他
のマイクロコンピュータをリセットするための動作を行
う、といった構成を採る場合がある。つまり、このよう
な構成を採れば、各マイクロコンピュータ毎に、その動
作を監視するための所謂ウォッチドックタイマ回路とい
ったハードウェア回路を設ける必要がなく、簡単な装置
構成で制御の安全性を確保できるからである。
【0009】しかしながら、電子制御装置において、前
述したように複数のマイクロコンピュータの各々につい
てオンボード書き込みが可能で、且つ、特定のマイクロ
コンピュータが他のマイクロコンピュータの動作を監視
する、という構成を採った場合には、以下のような問題
が生じる。
【0010】即ち、電子制御装置の製造工程において、
各マイクロコンピュータを実装してから、まず、他のマ
イクロコンピュータを監視する側のマイクロコンピュー
タ(以下、監視マイコンともいう)に制御プログラムな
どを新規に書き込み、その後、監視される側のマイクロ
コンピュータ(以下、被監視マイコンともいう)に制御
プログラムなどを新規に書き込もうとした時には、監視
マイコンが既に書き込まれた制御プログラムを実行して
通常動作を行うのに対し、被監視マイコンは通常の制御
プログラムを実行せずに書込処理を行うため、監視マイ
コンにより被監視マイコンが異常であると判断されてし
まう。この結果、書込処理を行っている(換言すれば、
制御プログラムなどの書き込み中である)被監視マイコ
ンが、監視マイコンの動作によってリセットされてしま
い、制御プログラムなどの書き込みを確実に行うことが
できなくなってしまうのである。
【0011】本発明は、このような問題に着目したもの
であり、1つのマイクロコンピュータが他のマイクロコ
ンピュータの動作を監視するように構成された電子制御
装置において、監視される側のマイクロコンピュータよ
りも先に、監視する側のマイクロコンピュータに制御プ
ログラムを書き込むようにしても、監視される側のマイ
クロコンピュータに制御プログラムを確実に書き込むこ
とができるようにすることで、1つのマイクロコンピュ
ータが他のマイクロコンピュータを監視することと、各
マイクロコンピュータの各々について制御プログラムの
オンボード書き込みを可能にすることとを、確実に両立
させることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
電子制御装置は、電気的にデータの書き換えが可能な不
揮発性メモリを有する第1及び第2の2つのマイクロコ
ンピュータを備えている。
【0013】そして、通常時において、第1のマイクロ
コンピュータは、自己の不揮発性メモリに格納されたデ
ータにより構成される第1の制御プログラムを実行する
ことで制御対象を制御し、第2のマイクロコンピュータ
は、自己の不揮発性メモリに格納されたデータにより構
成される第2の制御プログラムを実行することで制御対
象を制御する。そして更に、第1のマイクロコンピュー
タは、前記第1の制御プログラムの実行に伴い、第2の
マイクロコンピュータにて前記第2の制御プログラムが
正常に実行されているか否かを監視して、該第2の制御
プログラムの実行に異常が発生したと判断すると第2の
マイクロコンピュータをリセットするための動作を行
う。このため、第2のマイクロコンピュータの動作を監
視するための専用のハードウェア回路を設けることな
く、第2のマイクロコンピュータにおけるプログラム暴
走を回避して、制御の安全性を確保することができる。
【0014】一方、両マイクロコンピュータの各々は、
予め定められた書き換え条件が成立すると、外部から送
信されて来る書込データを各自の不揮発性メモリに更新
して書き込むための書込処理を行うが、特に請求項1に
記載の電子制御装置は、監視動作阻止手段を備えてい
る。そして、この監視動作阻止手段が、第2のマイクロ
コンピュータが前記書込処理を行っている間は、第1の
マイクロコンピュータの動作によって第2のマイクロコ
ンピュータがリセットされるのを阻止する。
【0015】具体的には、データの書き換えが可能な不
揮発性メモリが、例えばEEPROMやフラッシュメモ
リである場合には、データの新規書き込み時或いは書き
換え時に、マイクロコンピュータへ通常の動作電圧より
も高い所定の書込電圧を供給してやる必要がある。この
ため、請求項1に記載の電子制御装置において、前記第
2のマイクロコンピュータは、少なくとも所定の書込電
圧が供給されることを条件として前記書込処理を行うよ
うに構成されている。そして、前記監視動作阻止手段
は、第2のマイクロコンピュータに前記書込電圧が供給
されているか否かを検出して、その書込電圧が供給され
ている時に、第1のマイクロコンピュータの動作によっ
て第2のマイクロコンピュータがリセットされるのを阻
止するようにしている。この電子制御装置によれば、
該電子制御装置の製造工程において、各マイクロコンピ
ュータを実装してから、最初に、第1のマイクロコンピ
ュータ(詳しくは、その不揮発性メモリ)に第1の制御
プログラムの構成データを新規に書き込み、その後に、
監視される側の第2のマイクロコンピュータ(詳しく
は、その不揮発性メモリ)に第2の制御プログラムの構
成データを新規に書き込む、といった書き込み順序を採
った場合にも、書込処理を行っている最中の第2のマイ
クロコンピュータが、監視する側の第1のマイクロコン
ピュータの動作によってリセットされてしまうことが防
止される。
【0016】従って、本発明の電子制御装置によれば、
請求項に記載のように、監視される側の第2のマイク
ロコンピュータよりも先に、監視する側の第1のマイク
ロコンピュータに制御プログラム(第1の制御プログラ
ム)を書き込むようにしても、監視される側の第2のマ
イクロコンピュータに制御プログラム(第2の制御プロ
グラム)を確実に書き込むことができ、延いては、両マ
イクロコンピュータの各々について、如何なる順序で制
御プログラムを書き込むようにしても、その書き込みを
確実に行うことができるようになる。この結果、1つの
マイクロコンピュータが他のマイクロコンピュータを監
視することと、各マイクロコンピュータの各々について
制御プログラムのオンボード書き込みを可能にすること
とを、確実に両立させることができる。
【0017】
【0018】
【0019】そして更に、この電子制御装置によれば、
第2のマイクロコンピュータが書込処理を行っているか
否かを、特別な処理や回路を設けることなく簡単に検出
することができる。また、請求項に記載のように、第
1のマイクロコンピュータが、前記第2の制御プログラ
ムの実行に異常が発生したと判断すると第2のマイクロ
コンピュータへリセット信号を出力するのであれば、前
記監視動作阻止手段は、第1のマイクロコンピュータか
ら出力されたリセット信号が第2のマイクロコンピュー
タに入力されるのを阻止することで、第2のマイクロコ
ンピュータがリセットされるのを阻止するように構成す
ることができる。
【0020】そして、このようにすれば、第2のマイク
ロコンピュータが、前記書込処理を行っている時に第1
のマイクロコンピュータの動作によってリセットされて
しまうことを確実に防止できる。尚、この場合の監視動
作阻止手段としては、第1のマイクロコンピュータから
第2のマイクロコンピュータへ至るリセット信号の信号
ラインを連通及び遮断する、スイッチング素子や論理回
路素子を用いることができ、簡単な構成で確実な効果を
得ることができる。
【0021】一方、前述した目的を達成するための一層
好適な電子制御装置としては、請求項に記載の電子制
御装置を挙げることができる。即ち、請求項に記載の
電子制御装置は、請求項1に記載の電子制御装置と同様
の第1及び第2のマイクロコンピュータに加えて、シス
テム監視手段と阻止手段とを備えており、第1のマイク
ロコンピュータは、自己の不揮発性メモリに格納された
第1の制御プログラムの実行に伴い、所定時間以内毎に
自己が正常であることを示すモニタ信号を出力すると共
に、第2のマイクロコンピューにてその不揮発性メモリ
内の第2の制御プログラムが正常に実行されているか否
かを監視して、該第2の制御プログラムの実行に異常が
発生したと判断すると前記モニタ信号の出力を停止す
る。
【0022】そして、システム監視手段が、第1のマイ
クロコンピュータから出力される前記モニタ信号を監視
して、そのモニタ信号が前記所定時間よりも長く設定さ
れた時間以内に出力されない場合に、第1及び第2の両
マイクロコンピュータへリセット信号を出力する。
【0023】また更に、阻止手段が、前記両マイクロコ
ンピュータの少なくとも何れか一方が前記書込処理を行
っている間は、前記システム監視手段により前記両マイ
クロコンピュータがリセットされるのを阻止する。具体
的には、請求項4に記載の電子制御装置において、両マ
イクロコンピュータは、少なくとも所定の書込電圧が供
給されることを条件として前記書込処理を行うように構
成されており、阻止手段は、両マイクロコンピュータの
少なくとも何れか一方に前記書込電圧が供給されている
か否かを検出して、該書込電圧が供給されている時に、
前記システム監視手段により両マイクロコンピュータが
リセットされるのを阻止するようにしている。このよう
な請求項4に記載の電子制御装置によれば、両マイクロ
コンピュータが書込処理を行っていない通常時におい
て、第1のマイクロコンピュータ自身に異常が生じた場
合はもとより、第2のマイクロコンピュータに異常が生
じて、その異常を第1のマイクロコンピュータが検出し
た場合にも、第1のマイクロコンピュータによる上記モ
ニタ信号の出力が停止し、これに伴い、システム監視手
段から両マイクロコンピュータへリセット信号が出力さ
れる。よって、両マイクロコンピュータの通常時におけ
る異常を、1つのシステム監視手段だけで検出及び回避
することができる。
【0024】しかも、両マイクロコンピュータの少なく
とも何れか一方が書込処理を行っている時には、上記阻
止手段の作用により、両マイクロコンピュータがシステ
ム監視手段によりリセットされることが防止される。従
って、この請求項に記載の電子制御装置によれば、両
マイクロコンピュータの各々について、如何なる順序で
制御プログラムを書き込むようにしても、その書き込み
を確実に行うことができるようになり、しかも、極めて
簡単な構成で、両マイクロコンピュータを監視すること
と、両マイクロコンピュータの各々について制御プログ
ラムのオンボード書き込みを可能にすることとを、両立
させることができる。
【0025】そして更に、阻止手段は、両マイクロコン
ピュータの少なくとも何れか一方に前記書込電圧が供給
されているか否かを検出して、該書込電圧が供給されて
いる時に、前記システム監視手段により両マイクロコン
ピュータがリセットされるのを阻止するように構成され
ている。
【0026】このため、請求項1に記載の電子制御装置
と同様の効果、即ち、両マイクロコンピュータの何れか
が書込処理を行っているか否かを特別な処理や回路を設
けることなく簡単に検出できる、という効果を得ること
ができる。また、請求項に記載の電子制御装置におい
て、阻止手段を、請求項に記載の如く、システム監視
手段から出力されたリセット信号が両マイクロコンピュ
ータに入力されるのを阻止することで、両マイクロコン
ピュータがリセットされるのを阻止するように構成すれ
ば、前述した請求項に記載の電子制御装置と同様に、
両マイクロコンピュータの何れかが書込処理を行ってい
る時にリセットされてしまうことを確実に防止できる。
【0027】一方、請求項に記載の電子制御装置にお
いて、請求項に記載のように、システム監視手段が、
一定周期毎にカウント動作を行うと共に第1のマイクロ
コンピュータから出力される前記モニタ信号によりカウ
ント値が初期化されるカウンタと、このカウンタのカウ
ント値が所定値に達すると、前記両マイクロコンピュー
タへリセット信号を出力するリセット信号出力手段とか
らなり、更に、第1のマイクロコンピュータが、自己の
不揮発性メモリ内の第1の制御プログラムの実行に伴
い、前記カウンタへ、該カウンタのカウント値が初期化
されてから前記所定値に達するまでの時間よりも短い周
期で前記モニタ信号を出力する、という構成であれば、
前記阻止手段は、前記カウンタのカウント動作を強制的
に停止させることで、両マイクロコンピュータがリセッ
トされるのを阻止するように構成することができる。
【0028】つまり、請求項に記載の電子制御装置で
は、システム監視手段が、所謂ウォッチドックタイマ回
路であり、そのウォッチドックタイマ用のカウンタのカ
ウント動作を停止させることで、両マイクロコンピュー
タへリセット信号が出力されるのを禁止するようにして
いる。そして、この電子制御装置によれば、両マイクロ
コンピュータがリセットされてしまうことを、簡単な構
成で防止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記のものに何ら限定されることなく、本発明の技術的
範囲に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うま
でもない。
【0030】[第1実施形態]まず図1は、自動車に搭
載されて内燃機関型エンジン及び自動変速機の制御を行
う電子制御装置(以下、ECUという)2と、ECU2
に内蔵されたエンジン制御用及び自動変速機制御用の制
御プログラムや制御データを書き換える際、或いは新規
に書き込む際にECU2に接続されるメモリ書込装置4
とからなる、第1実施形態の電子制御装置のメモリ書換
システムの全体構成を表すブロック図である。
【0031】図1に示すように、ECU2は、エンジン
の回転状態に応じたパルス信号やオン/オフ信号を出力
する種々のセンサ8からの信号を入力して波形整形する
波形整形回路10と、エンジンの吸入空気量やスロット
ル開度などに応じたアナログ信号を出力する種々のアナ
ログセンサ12からの信号を入力してノイズ除去を行う
入力回路14と、入力回路14からのアナログ信号をデ
ジタル信号に変換して出力するA/D変換器(ADC)
16と、波形整形回路10及びA/D変換器16からの
信号に基づきエンジンに対する燃料噴射量や点火時期な
どの制御量を演算し、その演算結果に基づき制御信号を
出力するエンジン制御用のシングルチップマイクロコン
ピュータ(以下、メインマイコン或いは単にマイコンと
いう)18と、メインマイコン18からの制御信号を受
けて、エンジンに取付けられたインジェクタやイグナイ
タなどのアクチュエータ22aを駆動する出力回路20
aとを備えている。
【0032】そして更に、ECU2は、メインマイコン
18との間でDMA(Direct Memory Access)通信ライ
ン24を介してスロットル開度やトルク制御信号といっ
た制御情報の授受を行うと共に、自動変速機の変速タイ
ミングなどを演算して制御信号を出力する自動変速機制
御用のシングルチップマイクロコンピュータ(以下、サ
ブマイコン或いは単にマイコンという)26と、サブマ
イコン26からの制御信号を受けて、自動変速機に取付
けられた変速用リニアソレノイドなどのアクチュエータ
22bを駆動する出力回路20bとを備えている。
【0033】また、ECU2は、メインマイコン18と
サブマイコン26の夫々が外部装置としてのメモリ書込
装置4との間でシリアルデータ通信を行うための通信回
路28を備えており、この通信回路28は、メモリ書込
装置4に図示しないコネクタを介して接続されるシリア
ル通信ライン30と、当該ECU2内にて両マイコン1
8,26に共通して接続されたシリアル通信ライン32
との間に設けられている。尚、シリアル通信ライン32
は、通信回路28から両マイコン18,26に至る経路
の途中で、通信回路28とメインマイコン18を結ぶシ
リアル通信ライン32aと、通信回路28とサブマイコ
ン26を結ぶシリアル通信ライン32bとに分岐してい
る。
【0034】そして、通信回路28は、メモリ書込装置
4からシリアル通信ライン30を介して送信されて来る
データを、シリアル通信ライン32を介して両マイコン
18,26に送り、両マイコン18,26からシリアル
通信ライン32を介して受けたデータを、シリアル通信
ライン30を介してメモリ書込装置4に送信するように
構成されている。
【0035】また更に、ECU2は、車両に搭載された
バッテリBTから直接供給される電圧(以下、バッテリ
電圧という)VB と、バッテリBTから車両のイグニッ
ションスイッチIGSを介して供給される電圧(以下、
IG電圧という)VIGとを受けて、後述するように、上
記両マイコン18,26とその周辺回路(A/D変換器
16や出力回路20a,20bなど)に様々な種類の電
圧を供給する電源回路34も備えている。
【0036】尚、電源回路34には、メインマイコン1
8から後述するように出力される、モニタ信号としての
ウォッチドックタイマクリア信号(以下、WDC信号と
いう)W1が入力されている。そして、電源回路34
は、メインマイコン18からのWDC信号W1が予め設
定された時間以内にレベル反転しない場合に、メインマ
イコン18又はサブマイコン26の何れかに異常が発生
したと判断して、両マイコン18,26へ、それらをリ
セットするためのリセット信号R1を出力するウォッチ
ドックタイマ機能を有している。
【0037】次に、ECU2に搭載されたメインマイコ
ン18とサブマイコン26の内部構成について、図2を
用いて説明する。図2に示すように、両マイコン18,
26の各々は、プログラムに従い動作する周知のCPU
40と、CPU40を動作させるのに必要なプログラム
及びデータを格納する不揮発性のフラッシュメモリ42
及びマスクROM44と、CPU40の演算結果などを
一時記憶するためのRAM46と、信号の入出力を行う
ためのI/O(図示省略)とを備えている。
【0038】ここで、フラッシュメモリ42は、所定の
書込電圧(本実施形態では7.5V)VPPが印加された
状態でデータの書き換え(詳しくは、データの消去及び
書き込み)が可能な不揮発性ROMである。そして、両
マイコン18,26のフラッシュメモリ42には、EC
U2の製造工程において両マイコン18,26がECU
2へ実装された後に、CPU40により実行されるエン
ジン制御用または自動変速機制御用の制御プログラム及
びその実行時に参照される制御データが新規に書き込ま
れる。詳しくは、メインマイコン18のフラッシュメモ
リ42には、エンジン制御用の制御プログラム及び制御
データを構成するデータが新規に書き込まれ、サブマイ
コン26のフラッシュメモリ42には、自動変速機制御
用の制御プログラム及び制御データを構成するデータが
新規に書き込まれる。
【0039】また、メインマイコン18のフラッシュメ
モリ42に書き込まれるエンジン制御用の制御プログラ
ムには、所定時間TS1(本実施形態では4ms)毎に信
号レベルが反転するWDC信号W1を電源回路34へ出
力するための信号出力用プログラムと、サブマイコン2
6の動作を監視するための監視処理用プログラムとが含
まれており、サブマイコン26のフラッシュメモリ42
に書き込まれる自動変速機制御用の制御プログラムに
は、所定時間TS2(本実施形態では上記時間TS1と同じ
4ms)毎に信号レベルが反転するWDC信号W2を図
1の如くメインマイコン18へ出力するための信号出力
用プログラムが含まれている。
【0040】尚、以下の説明において、フラッシュメモ
リ42に制御プログラムなどを新規に書き込む旨の記載
が特に無い場合には、両マイコン18,26のフラッシ
ュメモリ42には、各マイコン18,26の役割に夫々
対応する上記制御プログラム及び制御データが既に書き
込まれているものとする。
【0041】一方、マスクROM44は、データの書き
換えが不能な不揮発性ROMであり、このマスクROM
44には、マイコン18,26のリセット(初期化)解
除の直後に実行されるブートプログラムが、両マイコン
18,26のECU2への実装前に予め格納されてい
る。
【0042】また、両マイコン18,26のマスクRO
M44には、メインマイコン18とサブマイコン26と
を識別可能な識別コードが予め格納されており、本実施
形態において、メインマイコン18の識別コードは「0
001」であり、サブマイコン26の識別コードは「0
010」である。
【0043】尚、両マイコン18,26のマスクROM
44に夫々格納されているブートプログラムの処理内容
は同一である。また、マスクROM44に代えて、フラ
ッシュメモリ42と同様に電気的にデータの書き換えが
可能な不揮発性ROMを用いても、データの書き換えが
禁止されていれば良い。
【0044】一方更に、両マイコン18,26の内部に
おいて、前述したシリアル通信ライン32(詳しくは、
メインマイコン18の場合にはシリアル通信ライン32
aであり、サブマイコン26の場合にはシリアル通信ラ
イン32bである)にシリアルデータを送信するための
電気的経路には、その経路をCPU40からの指令に応
じて連通又は遮断するスイッチ素子SW1が設けられて
おり、同様に、シリアル通信ライン32からシリアルデ
ータを受信するための電気的経路には、その経路をCP
U40からの指令に応じて連通又は遮断するスイッチ素
子SW2が設けられている。
【0045】また、図1に示すように、メインマイコン
18とサブマイコン26には、電源回路34から共通の
電源ライン38を介して、フラッシュメモリ42にデー
タを書き込む際に必要な上記書込電圧VPPが供給される
ようになっている。そして、図2に示すように、両マイ
コン18,26の内部において、上記電源ライン38か
ら書込電圧VPPを受けるための電気的経路にも、その経
路をCPU40からの指令に応じて連通又は遮断するス
イッチ素子SW3が設けられている。尚、上記スイッチ
素子SW1〜SW3の初期状態は全て連通状態である。
【0046】このような両マイコン18,26におい
て、CPU40は、リセット解除の直後に、マスクRO
M44内のブートプログラムの実行を開始し、当該EC
U2にメモリ書込装置4が接続されていない通常時に
は、そのブートプログラムにてフラッシュメモリ42内
の制御プログラム(メインマイコン18であれば、エン
ジン制御用の制御プログラムであり、サブマイコン26
であれば、自動変速機制御用の制御プログラム)をコー
ルして、その制御プログラムを実行することにより、エ
ンジン或いは自動変速機を制御するための制御処理を行
う。
【0047】そして更に、サブマイコン26は、上記自
動変速機制御用の制御プログラム(詳しくは、その中に
含まれた前述の信号出力用プログラム)の実行に伴い、
メインマイコン18へ所定時間TS2毎に信号レベルが反
転するWDC信号W2を出力する。また、メインマイコ
ン18は、上記エンジン制御用の制御プログラム(詳し
くは、その中に含まれた前述の信号出力用プログラム及
び監視処理用プログラム)の実行に伴い、電源回路34
へ所定時間TS1毎に信号レベルが反転するWDC信号W
1を出力すると共に、サブマイコン26からのWDC信
号W2を監視し、そのWDC信号W2が上記所定時間T
S2よりも長く設定された判定時間TH2(>TS2)以内に
レベル反転しない場合には、サブマイコン26における
制御プログラムの実行に異常が発生したと判断して、電
源回路34への自己のWDC信号W1のレベル反転出力
を停止する。
【0048】一方、両マイコン18,26のCPU40
は、ブートプログラムの実行を開始した際に、後述する
ように書込モードであると判定すると、フラッシュメモ
リ42内の制御プログラムを即座にコールすることなく
ブートプログラムの実行を続け、これにより、メモリ書
込装置4から送信されて来る書込データ(即ち、フラッ
シュメモリ42に書き込むべき新たな制御プログラム及
び制御データを構成するデータ)をフラッシュメモリ4
2に更新して書き込むための書込処理を行う。そして、
この書込処理を終了した後、フラッシュメモリ42に書
き込まれた新たな制御プログラムをコールして、前述の
通常時と同様の処理を行う。
【0049】次に、ECU2に設けられた電源回路34
の構成及び機能について、図3を用いて説明する。図3
に示すように、電源回路34は、定電圧出力用の2つの
PNP型トランジスタTr1,Tr2と、イグニッショ
ンスイッチIGSのオン時に供給されるIG電圧VIGを
受けて、トランジスタTr1から両マイコン18,26
やA/D変換器16などの各周辺回路へ、所定の動作電
圧(本実施形態では5V)VOMを供給させるメイン電源
作成部50と、バッテリBTから常時供給されるバッテ
リ電圧VB を受けて、トランジスタTr2から両マイコ
ン18,26へ、電源バックアップ用のバックアップ電
圧(本実施形態では上記動作電圧VOMと同じ5V)VOS
を常時供給させるサブ電源作成部52とを備えている。
【0050】尚、サブ電源作成部52を設けて両マイコ
ン18,26にバックアップ電圧VOSを常時供給するよ
うにしているのは、本実施形態においては、両マイコン
18,26に内蔵されたRAM46の一部の記憶領域
が、イグニッションスイッチIGSのオフ時にも継続し
てデータを保持するスタンバイRAMとして設定されて
いるためであり、このようなスタンバイRAMが不要な
場合には、サブ電源作成部52及びトランジスタTr2
は省略することができる。
【0051】そして、電源回路34は、後述するように
メモリ書込装置4から択一的に出力される書込許可信号
K1,K2を2本の信号線36a,36bを介して入力
すると共に、その書込許可信号K1,K2のうちの何れ
か一方が入力され、且つ、イグニッションスイッチIG
Sのオンに伴い上記動作電圧VOMが出力されている間、
バッテリ電圧VB 或いはIG電圧VIGから前述した書込
電圧VPPを生成して、その書込電圧VPPを電源ライン3
8(延いては、両マイコン18,26)に出力する書込
電圧作成部54を備えている。
【0052】そして更に、電源回路34は、メインマイ
コン18からのWDC信号W1が前述した所定時間TS1
よりも長く設定された判定時間TH1(>TS1)以内にレ
ベル反転したか否かを検出するためのウォッチドック検
出部56と、このウォッチドック検出部56によりWD
C信号W1が上記判定時間TH1以内にレベル反転しなか
ったと検出された時、及び、イグニッションスイッチI
GSがオンされて上記動作電圧VOMが立ち上がった時
に、メインマイコン18とサブマイコン26とにハイア
クティブのリセット信号R1を出力して両マイコン1
8,26をリセットするリセット制御部58とを備えて
いる。
【0053】ここで、ウォッチドック検出部56は、図
示されない発信回路からのクロック信号により一定周期
TC 毎にアップカウント動作を行うウォッチドックカウ
ンタ56aと、メインマイコン18からのWDC信号W
1がレベル変化する毎に、ウォッチドックカウンタ56
aをリセット(即ち、ウォッチドックカウンタ56aの
カウント値をゼロクリア)するためのパルス信号を出力
するエッジ検出回路56bと、このエッジ検出回路56
bからのパルス信号と上記書込電圧作成部54からの書
込電圧VPPとを入力し、書込電圧作成部54から書込電
圧VPPが出力されていない時にはエッジ検出回路56b
から上記パルス信号が出力される毎にウォッチドックカ
ウンタ56aをリセットし、書込電圧作成部54から書
込電圧VPPが出力されている時にはウォッチドックカウ
ンタ56aを継続してリセットし続けるオア回路56c
とから構成されている。
【0054】そして、リセット制御部58は、ウォッチ
ドックカウンタ56aのカウント値がオーバーフロー値
Mに達すると、メインマイコン18からのWDC信号W
1が上記判定時間TH1以内にレベル反転しなかったと判
断して、両マイコン18,26にリセット信号R1を出
力する。尚、ウォッチドックカウンタ56aがアップカ
ウント動作を行う一定周期TC に、ウォッチドックカウ
ンタ56aのオーバーフロー値Mを乗じた時間(TC ×
M)が、上記判定時間TH1である。
【0055】よって、書込電圧作成部54から書込電圧
VPPが出力されていない場合には、メインマイコン18
からのWDC信号W1が上記判定時間TH1以内にレベル
反転しなかった時に、両マイコン18,26がリセット
制御部58によりリセットされるが、書込電圧作成部5
4から書込電圧VPPが出力されている場合には、オア回
路56cによりウォッチドックカウンタ56aがリセッ
トされ続けて、そのアップカウント動作が強制的に停止
されるため、リセット制御部58による両マイコン1
8,26のリセットが阻止される。
【0056】一方更に、電源回路34は、IG電圧VIG
に基づきバッテリBTの出力電圧が低下したことを検出
する低電圧検出部60も備えており、図1では示されて
いないが、バッテリBTの出力電圧が所定値以下になる
と、この低電圧検出部60からメインマイコン18及び
サブマイコン26の少なくとも何れか一方に、報知信号
DIが出力されるようになっている。次に、メモリ書込
装置4は、CPU,ROM,RAMなどを備えた周知の
マイクロコンピュータを主要部として構成されており、
図示しないコネクタを介してECU2に接続される。そ
して、この接続時において、メモリ書込装置4は、図1
に示すように、ECU2のシリアル通信ライン30と、
電源回路34(書込電圧作成部54)から伸びた2本の
信号線36a,36bとに接続される。
【0057】また、特に図示はされていないが、メモリ
書込装置4は、当該装置を作動させるための起動スイッ
チや、メインマイコン18とサブマイコン26のうちの
何れのフラッシュメモリ42にデータを書き込むかを選
択するための選択スイッチに加えて、更に、その書き込
むデータであってECU2へ送信する書込データ(新た
な制御プログラム及び制御データを構成するデータ)を
格納したROMやフロッピーディスクなどの記憶媒体
と、様々なメッセージを表示するための表示部とを備え
ている。
【0058】そして、上記記憶媒体には、ECU2へ送
信する書込データと共に、その書込データが書き込まれ
るべきマイコン(メインマイコン18とサブマイコン2
6のうちの何れか)の識別コードが格納されている。ま
た、当然ではあるが、メインマイコン18のフラッシュ
メモリ42に書き込むべき書込データには、メインマイ
コン18が電源回路34へWDC信号W1を出力するた
めの信号出力用プログラムと、サブマイコン26の動作
を監視するための監視処理用プログラムとが含まれてお
り、サブマイコン26のフラッシュメモリ42に書き込
むべき書込データには、サブマイコン26がメインマイ
コン18へWDC信号W2を出力するための信号出力用
プログラムが含まれている。
【0059】次に、本第1実施形態のメモリ書換システ
ムにおいて、メモリ書込装置4で実行される処理と、E
CU2の両マイコン18,26で実行される処理につい
て、図4〜図6のフローチャートを用いて説明する。
尚、図4は、メモリ書込装置4で実行される処理を表す
フローチャートである。また、図5は、両マイコン1
8,26の各々で実行される処理を表すフローチャート
であり、そのステップ(以下、単に「S」と記す)20
0〜S260の処理が、マスクROM44内のブートプ
ログラムによって実行され、S270の処理が、フラッ
シュメモリ42内の制御プログラムによって実行され
る。そして、図6は、メインマイコン18にて、フラッ
シュメモリ42内の制御プログラムに含まれた監視処理
用プログラムにより、サブマイコン26の動作を監視す
るために実行されるサブマイコン監視処理を表すフロー
チャートである。
【0060】まず、メモリ書込装置4では、作業者によ
りECU2に接続された後に前述した起動スイッチがオ
ンされると、内部に備えたマイクロコンピュータが図4
に示す処理の実行を開始する。尚、メインマイコン18
のフラッシュメモリ42にデータを新規に書き込む場合
或いは既に格納されたデータを書き換える場合には、予
め、前記選択スイッチによりメインマイコン18がデー
タの書き込み対象として選択されていると共に、前記記
憶媒体には、メインマイコン18の識別コードとそのフ
ラッシュメモリ42に書き込むべき書込データとが格納
されているものとする。また同様に、サブマイコン26
のフラッシュメモリ42にデータを新規に書き込む場合
或いは既に格納されたデータを書き換える場合には、予
め、前記選択スイッチによりサブマイコン26がデータ
の書き込み対象として選択されていると共に、前記記憶
媒体には、サブマイコン26の識別コードとそのフラッ
シュメモリ42に書き込むべき書込データとが格納され
ているものとする。
【0061】図4に示すように、メモリ書込装置4側で
処理の実行が開始されると、最初のS100にて、前記
選択スイッチによりメインマイコン18がデータの書き
込み対象として選択されている場合には、信号線36a
にハイアクティブの書込許可信号K1を出力し、また、
サブマイコン26がデータの書き込み対象として選択さ
れている場合には、信号線36bにハイアクティブの書
込許可信号K2を出力する。尚、このようにメモリ書込
装置4からECU2へ書込許可信号K1,K2の何れか
一方が出力されることにより、ECU2側の電源回路3
4(書込電圧作成部54)は、両マイコン18,26へ
書込電圧VPPを供給可能な状態となる。
【0062】そして、続くS110にて、前記記憶媒体
に格納されている識別コードと書込データを読み出し
て、その読み出した識別コードと書込データとをECU
2へシリアル通信ライン30を介して順次送信する。
尚、この送信動作により、ECU2へは、まず、識別コ
ードが送信され、次いで、書込データが送信される。
【0063】すると、後述するように、上記S110で
送信された書込データは、ECU2側の両マイコン1
8,26のうち、データの書き込み対象である方のフラ
ッシュメモリ42に更新して書き込まれ、その後、EC
U2側からその書き込まれたデータが読み出されて返送
されて来るため、続くS120にて、ECU2からのデ
ータを受信し、更に続くS130にて、前記記憶媒体に
格納されている書込データと、上記S120で受信した
ECU2からのデータとをベリファイ(比較)する。
【0064】そして、続くS140にて、上記S130
のベリファイ結果を判定し、前記記憶媒体に格納されて
いる書込データとECU2からのデータとが一致してい
たならば、データの書き込み対象であるマイコンのフラ
ッシュメモリ42に、上記S110で送信した書込デー
タが正しく書き込まれたと判断して、S150に進む。
そして、このS150にて、上記S110で信号線36
a,36bの何れかに出力していた書込許可信号K1,
K2をロウレベルに戻し、その後、当該処理を終了す
る。
【0065】一方、上記S140にて、前記記憶媒体に
格納されている書込データとECU2からのデータとが
一致していないと判定した場合には、S160に移行し
て、データの書き込みに失敗したことを示す警告メッセ
ージを前述の表示部に表示し、その後、当該処理を終了
する。
【0066】次に、ECU2側では、イグニッションス
イッチIGSがオンされると、両マイコン18,26の
各々が、前述した電源回路34のリセット制御部58の
働きによりリセット状態から動作を開始して、図5に示
す処理を実行する。即ち、両マイコン18,26の各C
PU40は、最初に、マスクROM44に格納されたブ
ートプログラムの実行を開始し、まずS200にて、電
源回路34から電源ライン38を介して書込電圧VPPが
供給されているか否かを判定する。
【0067】ここで、イグニッションスイッチIGSが
オンされた時点で、当該ECU2にメモリ書込装置4が
接続されており、しかも、前述した図4におけるS10
0の処理によりメモリ書込装置4から書込許可信号K
1,K2の何れかが出力されていれば、電源回路34の
書込電圧作成部54から電源ライン38を介して両マイ
コン18,26に書込電圧VPPが供給されるため、上記
S200にて肯定判定される(書込電圧VPPが供給され
ていると判定される)。
【0068】そこで、S200で肯定判定された場合に
は、次のS210に進んで、前述した図4におけるS1
10の処理によりメモリ書込装置4からシリアル通信ラ
イン30を介して送信されて来る識別コードを受信し、
続くS220にて、その受信した識別コードと、マスク
ROM44に格納されている自分の識別コードとが一致
しているか否かを判定する。
【0069】そして、上記S220にて、両識別コード
が一致していると判定した場合には、通常動作モードで
はない書込モードであると判断して、次のS230に進
む。そして、このS230にて、前述したようにメモリ
書込装置4から上記識別コードに続いて送信されて来る
書込データ(制御プログラムや制御データを構成するデ
ータ)を受信し、その受信した書込データをフラッシュ
メモリ42内に更新して書き込む。そして更に、続くS
240にて、上記S230でフラッシュメモリ42に書
き込んだ全てのデータを読み出して、メモリ書込装置4
へ送信する。
【0070】すると、このS240でメモリ書込装置4
へ送信されるデータは、前述したように、メモリ書込装
置4側にて、前記記憶媒体に格納されている書込データ
と比較され、両データが一致していれば、ECU2側で
のデータ書き込みが無事終了したと判断されて、当該E
CU2へ出力されていた書込許可信号K1,K2がロウ
レベルに戻る。そして、これに伴い、当該ECU2側で
は、電源回路34の書込電圧作成部54が書込電圧VPP
の供給を停止する。
【0071】そこで、続くS250にて、電源回路34
からの書込電圧VPPの供給が停止されるまで待機し、書
込電圧VPPの供給が停止したと判定すると、フラッシュ
メモリ42にメモリ書込装置4からの書込データを正し
く書き込むことができたと判断して、次のS260に進
む。
【0072】そして、このS260にて、フラッシュメ
モリ42内の制御プログラムへジャンプし、上記S23
0の処理でフラッシュメモリ42に書き込まれた制御プ
ログラムの実行を開始する。これにより、通常時の動作
に移行して、図5のS270に示すように、メインマイ
コン18の場合であれば、エンジンを制御するための制
御処理を行い、また、サブマイコン26の場合であれ
ば、自動変速機を制御するための制御処理を行う。
【0073】一方、上記S200にて、書込電圧VPPが
供給されていないと判定した場合には、通常動作モード
であると判断して、上記S210〜S250の処理を実
行することなくS260に進む。つまり、メモリ書込装
置4から当該ECU2へ書込許可信号K1,K2が出力
されていない通常時には、フラッシュメモリ42に既に
書き込まれている制御プログラムの実行を即座に開始す
るのである。
【0074】また、上記S200にて書込電圧VPPが供
給されていると判定しても、上記S220にて、メモリ
書込装置4からの識別コードと、マスクROM44に格
納されている自分の識別コードとが一致してないと判定
した場合には、データの書き込み対象であるマイコンが
自分ではない(換言すれば、自分以外のマイコンがデー
タの書き込み対象である)と判断して、S280に移行
する。そして、このS280にて、図2に示した3つの
スイッチ素子SW1〜SW3を全て遮断状態(オフ状
態)にし、その後、S260に進む。
【0075】つまり、本実施形態のECU2では、2つ
のマイコン18,26が、1つのシリアル通信ライン3
0,32を共用してメモリ書込装置4との間でシリアル
データ通信を行うように構成されているため、自分以外
のマイコンがデータの書き込み中であると判断した場合
には、スイッチ素子SW1,SW2によりシリアル通信
ライン32との電気的接続を自ら遮断して、自己のシリ
アル通信ライン32への通信を強制的に禁止し、その
後、フラッシュメモリ42に既に書き込まれている制御
プログラムの実行を開始するのである。そして、これに
より、データの書き込み中である方のマイコンの受信デ
ータが他方のマイコンの送信データによって破壊されて
しまうことを確実に防止するようにしている。また、ス
イッチ素子SW3により電源ライン38との接続も遮断
するようにしているのは、データの書き込み対象でない
マイコンのフラッシュメモリ42に、誤ってデータが書
き込まれてしまうことを確実に防止するためである。
【0076】ここで、サブマイコン26にて、フラッシ
ュメモリ42に格納された制御プログラムの実行が開始
されると、その後は、前述した信号出力用プログラムが
所定時間TS2(4ms)毎に実行されて、当該サブマイ
コン26からメインマイコン18へ、その時間TS2毎に
信号レベルが反転するWDC信号W2が出力される。
【0077】また、メインマイコン18においても、フ
ラッシュメモリ42に格納された制御プログラムの実行
が開始されると、その後は、信号出力用プログラムが所
定時間TS1(4ms)毎に実行されて、当該メインマイ
コン18から電源回路34のウォッチドック検出部56
へ、その時間TS1毎に信号レベルが反転するWDC信号
W1が出力されるのであるが、更に、メインマイコン1
8では、上記信号出力用プログラムと交互に、サブマイ
コン26の動作を監視するための監視処理用プログラム
が実行され、これにより、図6に示すサブマイコン監視
処理が4ms毎に行われる。
【0078】即ち、図6に示すように、このサブマイコ
ン監視処理では、まずS310にて、サブマイコン26
からのWDC信号W2の信号レベルがハイレベル(5
V)とロウレベル(0V)の何れであるかを検出し、今
回検出した信号レベルと前回の当該処理で検出した信号
レベルとが一致しているか否かを判定する。
【0079】ここで、前述したように、サブマイコン2
6からのWDC信号W2は4ms毎にレベル反転するよ
うになっており、また、当該サブマイコン監視処理も4
ms毎に実行されるため、サブマイコン26にて制御プ
ログラムが正常に実行されていれば、今回検出される信
号レベルは前回検出した信号レベルと異なるはずであ
る。
【0080】このため、上記S310にて、今回検出し
た信号レベルと前回検出した信号レベルとが一致してい
ないと判定した場合には、サブマイコン26が正常に動
作していると判断して、S320に進み、RAM46の
所定領域に設定されたカウンタ用メモリ(以下、単にカ
ウンタという)の値をクリアする。
【0081】これに対し、上記S310にて、今回検出
した信号レベルと前回検出した信号レベルとが一致して
いると判定した場合には、サブマイコン26に異常が発
生している可能性があると判断して、S330に移行
し、上記カウンタの値をインクリメントする。
【0082】そして、S320でカウンタをクリアする
か、或いは、S330でカウンタをインクリメントした
後、S340に進んで、上記S310で今回検出したW
DC信号W2の信号レベルを、次回のS310で参照す
るためにRAM46に記憶し、続くS350にて、上記
カウンタの値が所定値N(本実施形態では22)以上で
あるか否かを判定する。尚、この所定値Nに当該サブマ
イコン監視処理の実行周期を乗じた時間(TS2×N=4
ms×22)が、前述の判定時間TH2である。
【0083】ここで、カウンタの値が所定値N以上でな
ければ(S350:NO)、そのまま当該サブマイコン
監視処理を終了するが、カウンタの値が所定値N以上で
あれば(S350:YES)、サブマイコン26に異常
が発生したと判断して、S360に進み、それ以後に信
号出力用プログラムが実行されるのを禁止して、電源回
路34へ自己のWDC信号W1がレベル反転して出力さ
れるのを停止する。そして、続くS370にて、カウン
タの値をクリアした後、当該サブマイコン監視処理を終
了する。
【0084】このような本第1実施形態のECU2にお
いて、両マイコン18,26のフラッシュメモリ42に
格納された制御プログラムが正常に実行されている場合
には、図7(A)に示すように、サブマイコン26から
メインマイコン18へ所定時間TS2(4ms)毎にレベ
ル反転するWDC信号W2が出力され、また、このWD
C信号W2と同様に、メインマイコン18から電源回路
34へ所定時間TS1(4ms)毎にレベル反転するWD
C信号W1が出力される。
【0085】そして、WDC信号W1がレベル反転する
毎に、電源回路34のウォッチドック検出部56にて、
ウォッチドックカウンタ56aがエッジ検出回路56b
からのパルス信号によりリセットされ、このような動作
が繰り返されることにより、電源回路34のリセット制
御部58から両マイコン18,26へリセット信号R1
が出力されない状態が継続する。
【0086】これに対し、サブマイコン26に異常が発
生して、図7(B)に示すように、サブマイコン26か
らメインマイコン18へのWDC信号W2のレベル反転
が停止した場合には、メインマイコン18で実行されて
いるサブマイコン監視処理のS350により、所定の判
定時間TH2(=TS2×N=4ms×22)の経過後に肯
定判定されて、同処理のS360により、メインマイコ
ン18から電源回路34へのWDC信号W1のレベル反
転が停止する。すると、電源回路34中のウォッチドッ
クカウンタ56aのカウント値がオーバーフローして、
リセット制御部58から両マイコン18,26へリセッ
ト信号R1が出力される。
【0087】また、メインマイコン18自体に異常が発
生して、メインマイコン18から電源回路34へのWD
C信号W1のレベル反転が停止した場合にも、上記ウォ
ッチドックカウンタ56aのカウント値がオーバーフロ
ーして、リセット制御部58から両マイコン18,26
へリセット信号R1が出力される。
【0088】このため、両マイコン18,26の何れか
でプログラム暴走が発生したとしても、両マイコン1
8,26は速やかにリセットされて初期状態から動作を
再開することとなり、制御の安全性が確保される。次
に、各マイコン18,26のフラッシュメモリ42に制
御プログラム及び制御データを新規に書き込んだり、或
いは、既に書き込まれている制御プログラム及び制御デ
ータを書き換える場合の動作について、メインマイコン
18のフラッシュメモリ42にエンジン制御用の制御プ
ログラム及び制御データが既に書き込まれている状況下
で、サブマイコン26のフラッシュメモリ42に自動変
速機制御用の制御プログラム及び制御データを新規に書
き込む場合を例に挙げて説明する。
【0089】この場合、作業者は、まず、メモリ書込装
置4の記憶媒体に、サブマイコン26に対応する「00
10」の識別コードと、サブマイコン26のフラッシュ
メモリ42に書き込むべき書込データとを格納してお
く。そして、メモリ書込装置4をECU2に接続して、
メモリ書込装置4の選択スイッチにより、サブマイコン
26をデータの書き込み対象として選択し、その後、メ
モリ書込装置4の起動スイッチをオンし、更に車両のイ
グニッションスイッチIGSをオンしてECU2を初期
状態から作動させる。
【0090】すると、メモリ書込装置4からECU2へ
信号線36bを介して書込許可信号K2が出力されるた
め(S100)、イグニッションスイッチIGSのオン
に伴い、ECU2側では、電源回路34の書込電圧作成
部54から両マイコン18,26へ電源ライン38を介
して書込電圧VPPが供給される。また、上記書込電圧作
成部54から書込電圧VPPが出力されている間は、電源
回路34のウォッチドック検出部56にて、ウォッチド
ックカウンタ56aがオア回路56cにより継続してリ
セットされるため、ウォッチドック検出部56及びリセ
ット制御部58の働きによる両マイコン18,26のリ
セットが阻止される。
【0091】そして、メモリ書込装置4からECU2
へ、上記記憶媒体に格納された識別コードと書込データ
とが順次送信され(S110)、ECU2側では、両マ
イコン18,26の各々が、マスクROM44に格納さ
れたブートプログラムの実行により、メモリ書込装置4
からの識別コードを、シリアル通信ライン30、通信回
路28、及びシリアル通信ライン32を介して受信して
(S200:YES,S210)、その受信した識別コ
ードと自分のマスクROM44に格納されている識別コ
ードとを比較する(S220)。
【0092】すると、メインマイコン18においては、
両識別コードが不一致となり(S220:NO)、スイ
ッチ素子SW1〜SW3が全て遮断状態となって、メイ
ンマイコン18とシリアル通信ライン32及び電源ライ
ン38との電気的接続が遮断され(S280)、その
後、フラッシュメモリ42内の制御プログラムが実行さ
れる(S260)。
【0093】これに対して、サブマイコン26において
は、両識別コードが一致するため(S220:YE
S)、このサブマイコン26だけが、メモリ書込装置4
からの書込データを受信して、その受信した書込データ
をフラッシュメモリ42に更新して書き込むこととなる
(S230)。
【0094】その後は、サブマイコン26からメモリ書
込装置4へ、シリアル通信ライン32、通信回路28、
及びシリアル通信ライン30を介して、フラッシュメモ
リ42に書き込まれたデータが送信され(S240)、
メモリ書込装置4において、記憶媒体に格納されたマス
ターの書込データとサブマイコン26からのデータとが
ベリファイされる(S130)。そして、そのベリファ
イの結果が良好ならば(S140:YES)、メモリ書
込装置4から出力されていた書込許可信号K2がロウレ
ベルに戻り(S150)、これに伴い、ECU2側で
は、電源回路34から両マイコン18,26への書込電
圧VPPの供給が停止する。
【0095】すると、サブマイコン26においても、フ
ラッシュメモリ42に書き込まれた制御プログラムの実
行が開始され(S250:YES,S260)、また、
電源回路34のウォッチドック検出部56においては、
オア回路56cによるウォッチドックカウンタ56aの
継続リセットが解除されて、当該ECU2は、電源回路
34のウォッチドック検出部56及びリセット制御部5
8の働きにより両マイコン18,26をリセット可能な
状態、即ち各マイコン18,26の動作を監視可能な通
常状態に復帰する。
【0096】そして、この状態で、サブマイコン26に
対する制御プログラム及び制御データの新規書き込みが
終了する。尚、サブマイコン26のフラッシュメモリ4
2に既に書き込まれている制御プログラム及び制御デー
タを書き換える場合についても、前述した新規書き込み
の場合と全く同様である。また、メインマイコン18の
フラッシュメモリ42に制御プログラム及び制御データ
を新規に書き込んだり、或いは、既に書き込まれている
制御プログラム及び制御データを書き換える場合には、
メモリ書込装置4の記憶媒体に、メインマイコン18に
対応する「0001」の識別コードと、メインマイコン
18のフラッシュメモリ42に書き込むべき書込データ
とを格納しておくと共に、メモリ書込装置4の選択スイ
ッチにより、メインマイコン18をデータの書き込み対
象として選択すれば良い。
【0097】一方、本第1実施形態では、メインマイコ
ン18が第1のマイクロコンピュータに相当しており、
サブマイコン26が第2のマイクロコンピュータに相当
している。そして、ウォッチドック検出部56のオア回
路56cが、監視動作阻止手段或いは阻止手段に相当し
ている。また、電源回路34のウォッチドック検出部5
6とリセット制御部58が、システム監視手段に相当し
ており、ウォッチドック検出部56のウォッチドックカ
ウンタ56aが、カウンタに相当し、リセット制御部5
8が、リセット信号出力手段に相当している。
【0098】以上詳述したように本第1実施形態のEC
U2では、メインマイコン18がフラッシュメモリ42
内の制御プログラムを実行することで、サブマイコン2
6にてフラッシュメモリ42内の制御プログラムが正常
に実行されているか否かを監視し、サブマイコン26の
異常を検出すると、サブマイコン26をリセットさせる
ために、自らが電源回路34のウォッチドック検出部5
6へ出力しているWDC信号W1のレベル反転を停止さ
せるのであるが、特に、マイコン18,26に書込電圧
VPPが供給されている時には、ウォッチドック検出部5
6のオア回路56cがウォッチドックカウンタ56aの
アップカウント動作を強制的に停止させて、マイコン1
8,26にリセット信号R1が出力されないようにして
いる。
【0099】このため、サブマイコン26がフラッシュ
メモリ42にデータを書き込むための書込処理を(S2
10〜S250)を行っている間は、メインマイコン1
8の上記監視動作によってサブマイコン26がリセット
されてしまうことが阻止される。
【0100】よって、当該ECU2の製造工程におい
て、各マイコン18,26を実装してから、最初に、メ
インマイコン18のフラッシュメモリ42に制御プログ
ラム及び制御データを新規に書き込み、その後に、監視
される側のサブマイコン26のフラッシュメモリ42に
制御プログラム及び制御データを新規に書き込む、とい
った書き込み順序を採った場合にも、書込処理を行って
いる最中のサブマイコン26が、監視する側のメインマ
イコン18の動作によってリセットされてしまうことが
防止される。
【0101】従って、本第1実施形態のECU2によれ
ば、両マイコン18,26の各々について、如何なる順
序で制御プログラムなどを書き込むようにしても、その
書き込みを確実に行うことができ、監視される側のサブ
マイコン26よりも先に、監視する側のメインマイコン
18に制御プログラムを書き込まなければならない制約
があっても、監視される側のサブマイコン26に制御プ
ログラム及び制御データを確実に書き込むことができ
る。この結果、メインマイコン18がサブマイコン26
の動作を監視することと、各マイコン18,26の各々
について制御プログラムのオンボード書き込みを可能に
することとを、確実に両立させることができる。
【0102】また、本第1実施形態のECU2では、メ
インマイコン18からのWDC信号W1のレベル反転が
停止すると、電源回路34内のウォッチドック検出部5
6及びリセット制御部58により、両マイコン18,2
6へリセット信号R1が出力されるようになっている。
【0103】よって、両マイコン18,26の通常時に
おける異常を、ウォッチドック検出部56及びリセット
制御部58からなる1組のハードウェア回路によって検
出及び回避することができ、両マイコン18,26の動
作を監視することと、各マイコン18,26のフラッシ
ュメモリ42に格納された制御プログラムや制御データ
を書き換えることとを、簡単な構成で確実に両立させる
ことができる。
【0104】尚、上記第1実施形態では、ウォッチドッ
クカウンタ56aのアップカウント動作を強制的に停止
させて両マイコン18,26がリセットされるのを阻止
するようにしたが、リセット制御部58から両マイコン
18,26へ至るリセット信号R1の信号ラインに、ス
イッチング素子や論理回路素子を設け、その素子によっ
て、書込電圧作成部54から書込電圧VPPが出力されて
いる時にその信号ラインを遮断したりロウレベル(パッ
シブレベル)に保持させるように構成しても良い。
【0105】[第2実施形態]次に、第2実施形態のメ
モリ書換システムでは、ECUが、前述した第1実施形
態のECU2に対して、下記の(1),(2)の点で異
なっている。尚、メモリ書込装置4は、第1実施形態の
ものと同じである。また、本第2実施形態において、第
1実施形態のものと同じ部材については、同一の符号を
付しているため、詳しい説明は省略する。
【0106】(1)まず、図8に示すように、第2実施
形態のECU62では、メインマイコン18が、サブマ
イコン26からのWDC信号W2が前述した判定時間T
H2以内にレベル反転しない場合に、自己のWDC信号W
1のレベル反転出力を停止するのではなく、サブマイコ
ン26をリセットするためのハイアクティブのリセット
信号R2aを出力する。
【0107】このため、メインマイコン18にて監視処
理用プログラムの実行により行われるサブマイコン監視
処理では、図10に示すように、図6に示した処理に対
して、S300とS375の処理が追加されていると共
に、図6のS360に代えてS365の処理が行われ
る。
【0108】即ち、第2実施形態のサブマイコン監視処
理では、まずS300にて、サブマイコン26をリセッ
トしている最中であるか否か、即ち上記リセット信号R
2aを現在出力しているか否かを判定する。そして、リ
セット信号R2aを出力していれば、S375に移行し
て、サブマイコン26のリセットを解除するべく、リセ
ット信号R2aの出力を停止して(ロウレベルに戻し
て)、その後、当該サブマイコン監視処理を終了する。
【0109】また、上記S300でリセット信号R2a
を出力していないと判定した場合には、第1実施形態の
場合と同様にS310〜S350の処理を実行する。そ
して、S350にてカウンタの値が所定値N以上である
と判定した場合には、サブマイコン26に異常が発生し
たと判断して、S365に進み、サブマイコン26をリ
セットするべく上記リセット信号R2aを出力し(ハイ
レベルにし)、続くS370でカウンタをクリアしてか
ら当該サブマイコン監視処理を終了する。
【0110】そして、メインマイコン18は、このよう
なサブマイコン監視処理により、サブマイコン26から
のWDC信号W2が判定時間TH2以内にレベル反転しな
かった場合に、当該処理の実行周期に相当する時間(4
ms)だけリセット信号R2aをハイレベルで出力する
ようにしている。
【0111】(2)次に、図8に示すように、本第2実
施形態のECU62では、第1実施形態の電源回路34
に代わる電源回路74を備えており、メインマイコン1
8から出力される上記リセット信号R2aは、この電源
回路74を経由して、リセット信号R2bとしてサブマ
イコン26に入力されるようになっている。
【0112】そして、このことに伴い、電源回路74
は、図9に示すように、第1実施形態の電源回路34に
対して、サブマイコンリセット制御部78を追加して備
えている。この追加されたサブマイコンリセット制御部
78は、メインマイコン18からのリセット信号R2a
と書込電圧作成部54からの書込電圧VPPとを入力し
て、書込電圧作成部54から書込電圧VPPが出力されて
いない時には上記リセット信号R2aをそのままリセッ
ト信号R2bとしてサブマイコン26に出力し、書込電
圧作成部54から書込電圧VPPが出力されている時には
上記リセット信号R2aの信号レベルに拘らずサブマイ
コン26へのリセット信号R2bをロウレベル(パッシ
ブレベル)に保持するアンド回路78aによって構成さ
れている。
【0113】よって、書込電圧作成部54から書込電圧
VPPが出力されていない場合には、メインマイコン18
からハイレベルのリセット信号R2aが出力された時
に、サブマイコン26がリセット信号R2bによりリセ
ットされるが、書込電圧作成部54から書込電圧VPPが
出力されている場合には、アンド回路78aによりサブ
マイコン26へのリセット信号R2bがロウレベルに保
持されるため(換言すれば、メインマイコン18から出
力されたリセット信号R2aがサブマイコン26に入力
されることが阻止されるため)、メインマイコン18に
よるサブマイコン26のリセットが阻止される。
【0114】尚、上記アンド回路78aは、リセット制
御部58と同様に、イグニッションスイッチIGSがオ
ンされてマイコン18,26の動作電圧VOMが立ち上が
った時に、サブマイコン26へのリセット信号R2bを
ハイレベルにしてサブマイコン26を初期状態から動作
させる機能も備えている。
【0115】つまり、本第2実施形態のECU62で
は、メインマイコン18に異常が発生した場合には、電
源回路74のウォッチドック検出部56及びリセット制
御部58によりメインマイコン18だけがリセットさ
れ、サブマイコン26に異常が発生した場合には、メイ
ンマイコン18によりサブマイコン26だけがリセット
されるようにしている。そして、サブマイコンリセット
制御部78を成すアンド回路78aが、書込電圧作成部
54から書込電圧VPPが出力されている時に、メインマ
イコン18から出力されたリセット信号R2aがサブマ
イコン26に入力されるのを阻止する、監視動作阻止手
段としての役割を果たしている。
【0116】よって、このような本第2実施形態のEC
U62によっても、サブマイコン26がフラッシュメモ
リ42にデータを書き込むための書込処理を行っている
間は、メインマイコン18の監視動作によってサブマイ
コン26がリセットされてしまうことが阻止される。
【0117】従って、この第2実施形態のECU62に
よっても、各マイコン18,26を実装してから、最初
に、メインマイコン18のフラッシュメモリ42に制御
プログラム及び制御データを新規に書き込み、その後
に、監視される側のサブマイコン26のフラッシュメモ
リ42に制御プログラム及び制御データを新規に書き込
む、といった書き込み順序を採った場合に、書込処理を
行っている最中のサブマイコン26が、監視する側のメ
インマイコン18の動作によってリセットされてしまう
ことが無く、メインマイコン18がサブマイコン26の
動作を監視することと、各マイコン18,26の各々に
ついて制御プログラムのオンボード書き込みを可能にす
ることとを、確実に両立させることができる。
【0118】[第3実施形態]次に、第3実施形態のメ
モリ書換システムでは、ECUが、前述した第2実施形
態のECU62に対して、下記の点で異なっている。
尚、本第3実施形態において、第1及び第2実施形態の
ものと同じ部材については、同一の符号を付しているた
め、詳しい説明は省略する。
【0119】即ち、前述した第2実施形態のECU62
は、第1実施形態の電源回路34にアンド回路78aを
追加した電源回路74を備えていたが(換言すれば、ア
ンド回路78aが電源回路74の内部に設けられていた
が)、図11に示すように、本第3実施形態のECU8
2では、アンド回路78aが電源回路34の外部に設け
られている。
【0120】そして、この第3実施形態のECU82に
よっても、第2実施形態と全く同様の効果を得ることが
できる。また、このようなECU82によれば、仕様変
更や車種の違いなどによりマイクロコンピュータが3つ
以上になっても、アンド回路78aと同様の回路を追加
するだけで対応でき、電源回路34を変更する必要がな
いという点で有利な面もある。
【0121】[その他]ところで、第2及び第3実施形
態では、メインマイコン18から出力されたリセット信
号R2aがサブマイコン26に入力されるのを、アンド
回路78aによって阻止するようにしたが、メインマイ
コン18が、サブマイコン26にて書込処理が実行され
ていることを検出して、サブマイコン26に対するリセ
ット信号の出力を止めるようにしても良い。
【0122】具体的には、図12に示すように、メイン
マイコン18は、ブートプログラムのS220で、メモ
リ書込装置4からの識別コードと自分の識別コードとが
一致してないと判定した場合には、S280でスイッチ
素子SW1〜SW3を遮断状態にした後、追加のS29
0にて、サブマイコン26がデータの書き込み中である
ことを示すフラグをセットし、そのフラグを図10のサ
ブマイコン監視処理で参照して、該フラグがセットされ
ていたならば、サブマイコン26に対するリセット信号
R2aの出力を禁止するようにすれば良い。
【0123】尚、この出力禁止状態は、イグニッション
スイッチIGSが再度オフからオンされて、当該メイン
マイコン18が初期状態から動作を開始した時に解除さ
れるようにすれば良い。つまり、このようにすれば、サ
ブマイコン26のデータ書き込みが完了した後にイグニ
ッションスイッチIGSを再度オンすることで、サブマ
イコン26の動作を監視可能な通常状態に復帰すること
ができる。
【0124】一方、上記各実施形態において、各マイコ
ン18,26は、電気的にデータの書き換えが可能な不
揮発性メモリとして、フラッシュメモリ(フラッシュE
EPROM)42を有するものであったが、EEPRO
Mや他のメモリを有するものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の電子制御装置のメモリ書換シ
ステムの全体構成を表すブロック図である。
【図2】 図1のメインマイコン及びサブマイコンの内
部構成を表す概略構成図である。
【図3】 図1の電源回路の構成を表す概略構成図であ
る。
【図4】 第1実施形態のメモリ書込装置で実行される
処理を表すフローチャートである。
【図5】 第1実施形態のメインマイコン及びサブマイ
コンで実行される処理を表すフローチャートである。
【図6】 第1実施形態のメインマイコンで実行される
サブマイコン監視処理を表すフローチャートである。
【図7】 図6のサブマイコン監視処理の作用を説明す
るタイムチャートである。
【図8】 第2実施形態の電子制御装置のメモリ書換シ
ステムの全体構成を表すブロック図である。
【図9】 図8の電源回路の構成を表す概略構成図であ
る。
【図10】 第2実施形態のメインマイコンで実行され
るサブマイコン監視処理を表すフローチャートである。
【図11】 第3実施形態の電子制御装置のメモリ書換
システムの全体構成を表すブロック図である。
【図12】 他の実施形態を説明するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2,62,82…電子制御装置(ECU) 4…メモ
リ書込装置 8…センサ 10…波形整形回路 12…アナログ
センサ 14…入力回路 16…A/D変換器 18…メイ
ンマイコン 20a,20b…出力回路 22a,22b…アクチ
ュエータ 24…DMA通信ライン 26…サブマイコン 2
8…通信回路 30,32,32a,32b…シリアル通信ライン 34,74…電源回路 36a,36b…信号線 38…電源ライン 40…CPU 42…フラッシ
ュメモリ 44…マスクROM 46…RAM SW1〜SW
3…スイッチ素子 50…メイン電源作成部 52…サブ電源作成部
54…書込電圧作成部 56…ウォッチドック検出部 56a…ウォッチドッ
クカウンタ 56b…エッジ検出回路 56c…オア回路 58
…リセット制御部 60…低電圧検出部 78…サブマイコンリセット制
御部 78a…アンド回路 BT…バッテリ IGS…イ
グニッションスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−200357(JP,A) 特開 平7−119537(JP,A) 特開 平8−305611(JP,A) 特開 昭62−286135(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/30 F02D 45/00 372 G06F 9/06 540

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的にデータの書き換えが可能な不揮
    発性メモリを有すると共に、通常時には、前記不揮発性
    メモリに格納されたデータにより構成される第1の制御
    プログラムを実行することで制御対象を制御し、予め定
    められた書き換え条件が成立した場合には、外部から送
    信されて来る書込データを前記不揮発性メモリに更新し
    て書き込むための書込処理を行う第1のマイクロコンピ
    ュータと、 電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを有
    すると共に、通常時には、前記不揮発性メモリに格納さ
    れたデータにより構成される第2の制御プログラムを実
    行することで制御対象を制御し、予め定められた書き換
    え条件が成立した場合には、外部から送信されて来る書
    込データを前記不揮発性メモリに更新して書き込むため
    の書込処理を行う第2のマイクロコンピュータとを備
    え、 前記第1のマイクロコンピュータが、前記第1の制御プ
    ログラムの実行に伴い、前記第2のマイクロコンピュー
    タにて前記第2の制御プログラムが正常に実行されてい
    るか否かを監視して、該第2の制御プログラムの実行に
    異常が発生したと判断すると前記第2のマイクロコンピ
    ュータをリセットするための動作を行うように構成され
    た電子制御装置であって、 前記第2のマイクロコンピュータが前記書込処理を行っ
    ている間は、前記第1のマイクロコンピュータの動作に
    よって前記第2のマイクロコンピュータがリセットされ
    るのを阻止する監視動作阻止手段を備えると共に、 前記第2のマイクロコンピュータは、少なくとも所定の
    書込電圧が供給されることを条件として、前記書込処理
    を行うように構成されており、 更に、前記監視動作阻止手段は、前記第2のマイクロコ
    ンピュータに前記書込電圧が供給されているか否かを検
    出して、該書込電圧が供給されている時に、前記第1の
    マイクロコンピュータの動作によって前記第2のマイク
    ロコンピュータがリセットされるのを阻止すること、 を特徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御装置におい
    て、前記第1のマイクロコンピュータは、前記第2の制御プ
    ログラムの実行に異常 が発生したと判断すると、前記第
    2のマイクロコンピュータへ、該第2のマイクロコンピ
    ュータをリセットするためのリセット信号を出力し、 前記監視動作阻止手段は、前記第1のマイクロコンピュ
    ータから出力された前記リセット信号が前記第2のマイ
    クロコンピュータに入力されるのを阻止することで、前
    記第2のマイクロコンピュータがリセットされるのを阻
    止するように構成されていること、 を特徴とする電子制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電子制御
    装置において、前記第2のマイクロコンピュータの不揮発性メモリに前
    記第2の制御プログラムを構成するデータが新規に書き
    込まれる前に、前記第1のマイクロコンピュータの不揮
    発性メモリに前記第1の制御プログラムを構成するデー
    タが書き込まれること、 を特徴とする電子制御装置。
  4. 【請求項4】 電気的にデータの書き換えが可能な不揮
    発性メモリを有すると共に、通常時には、前記不揮発性
    メモリに格納されたデータにより構成される第1の制御
    プログラムを実行することで制御対象を制御し、予め定
    められた書き換え条件が成立した場合には、外部から送
    信されて来る書込データを前記不揮発性メモリに更新し
    て書き込むための書込処理を行う第1のマイクロコンピ
    ュータと、 電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを有
    すると共に、通常時には、前記不揮発性メモリに格納さ
    れたデータにより構成される第2の制御プログラムを実
    行することで制御対象を制御し、予め定められた書き換
    え条件が成立した場合には、外部から送信されて来る書
    込データを前記不揮発性メモリに更新して書き込むため
    の書込処理を行う第2のマイクロコンピュータとを備
    え、 前記第1のマイクロコンピュータは、前記第1の制御プ
    ログラムの実行に伴い、所定時間以内毎に自己が正常で
    あることを示すモニタ信号を出力すると共に、前記第2
    のマイクロコンピュータにて前記第2の制御プログラム
    が正常に実行されているか否かを監視して、該第2の制
    御プログラムの実行に異常が発生したと判断すると前記
    モニタ信号の出力を停止し、 更に、前記第1のマイクロコンピュータから出力される
    前記モニタ信号を監視して、該モニタ信号が前記所定時
    間よりも長く設定された時間以内に出力されない場合
    に、前記両マイクロコンピュータへ、該両マイクロコン
    ピュータをリセットするためのリセット信号を出力する
    システム監視手段を備えた電子制御装置であって、 前記両マイクロコンピュータの少なくとも何れか一方が
    前記書込処理を行っている間は、前記システム監視手段
    により前記両マイクロコンピュータがリセットされるの
    を阻止する阻止手段を備えると共に、 前記両マイクロコンピュータは、少なくとも所定の書込
    電圧が供給されることを条件として、前記書込処理を行
    うように構成されており、 更に、前記阻止手段は、前記両マイクロコンピュータの
    少なくとも何れか一方に前記書込電圧が供給されている
    か否かを検出して、該書込電圧が供給されている時に、
    前記システム監視手段により前記両マイクロコンピュー
    タがリセットされるのを阻止すること、 を特徴とする電子制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子制御装置におい
    て、 前記阻止手段は、前記システム監視手段から出力された
    前記リセット信号が前記両マイクロコンピュータに入力
    されるのを阻止することで、前記両マイクロコンピュー
    タがリセットされるのを阻止するように構成されている
    こと、 を特徴とする電子制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の電子制御装置におい
    て、 前記システム監視手段は、 一定周期毎にカウント動作を行うと共に、前記第1のマ
    イクロコンピュータから出力される前記モニタ信号によ
    りカウント値が初期化されるカウンタと、 該カウンタのカウント値が所定値に達すると、前記両マ
    イクロコンピュータへ前記リセット信号を出力するリセ
    ット信号出力手段とからなり、 前記第1のマイクロコンピュータは、前記第1の制御プ
    ログラムの実行に伴い、前記カウンタへ、該カウンタの
    カウント値が初期化されてから前記所定値に達するまで
    の時間よりも短い周期で前記モニタ信号を出力し、 前記阻止手段は、前記カウンタのカウント動作を強制的
    に停止させることで、前記両マイクロコンピュータがリ
    セットされるのを阻止するように構成されていること、 を特徴とする電子制御装置。
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