JP2002041493A - マイクロコンピュータ - Google Patents

マイクロコンピュータ

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JP2002041493A JP2000229233A JP2000229233A JP2002041493A JP 2002041493 A JP2002041493 A JP 2002041493A JP 2000229233 A JP2000229233 A JP 2000229233A JP 2000229233 A JP2000229233 A JP 2000229233A JP 2002041493 A JP2002041493 A JP 2002041493A
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Shuichi Nitta
修一 新田
Keisuke Matsuda
啓資 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暴走監視装置を備えたマイクロコンピュータ
において、初期化処理に要する時間が長くなっても暴走
監視装置を正常に動作させることができ、しかも、初期
化処理が正規の順序で実行されない場合に確実に再起動
できるようにする。 【解決手段】 ウォッチドッグタイマを備えたマイコン
において、スタートアップルーチンでは、実行すべき処
理を複数の単位処理に分けて実行する(S120,S170,S22
0)。そして、各単位処理の実行時にフラグchkflgに各単
位処理の実行過程を記憶し(S110,S160,S210)、各単位処
理の実行後に、パススルーフラグchkflgから今回実行し
た単位処理は異常ジャンプによるものかを判定し(S130,
S180,S230)、異常ジャンプによるものであればマイクロ
コンピュータを再起動し(S140,S190,S240)、各単位処理
が正規の順序で実行されていれば、ウォッチドッグタイ
マ6の計時時間をクリア(S150,S200,S250)した後、次の
処理に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウェアの暴
走を監視する暴走監視装置を備えたマイクロコンピュー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロコンピュータにおい
て、ソフトウェアの暴走時に、その旨を検出して、マイ
クロコンピュータを自動的に再起動(リセット)する暴
走監視装置として、ウォッチドッグタイマが知られてい
る。
【0003】ウォッチドッグタイマは、入力クロックを
カウントすることにより時間を計時し、その計時時間が
暴走監視時間に達したときに、リセット信号を発生する
ことで、マイクロコンピュータを再起動させるものであ
る。そして、ウォッチドッグタイマを備えたマイクロコ
ンピュータに各種処理を実行させるためのソフトウェア
(プログラム)は、マイクロコンピュータから、ウォッ
チドッグタイマに対して、周期的或いはマイクロコンピ
ュータが所定の処理を実行する度に間欠的にクリア信号
を出力させることにより、ウォッチドッグタイマによる
計時時間をクリアするように設定される。
【0004】つまり、マイクロコンピュータがROM等
に記憶されたソフトウェアに従い正常に処理を実行して
いるときには、マイクロコンピュータからウォッチドッ
グタイマに周期的或いは間欠的にクリア信号を出力する
ことで、ウォッチドッグタイマによる計時時間が暴走監
視時間に達してマイクロコンピュータがリセットされる
のを防止し、マイクロコンピュータが何らかの原因で正
常に処理を実行できなくなった際には、マイクロコンピ
ュータからウォッチドッグタイマにクリア信号が出力さ
れなくなって、ウォッチドッグタイマの動作により、マ
イクロコンピュータを自動的に再起動できるようにして
いるのである。
【0005】ところで、マイクロコンピュータが実行す
べきソフトウェアには、マイクロコンピュータに対して
所望の演算処理を実行させるための通常処理用プログラ
ムの他に、起動直後にレジスタやメモリの初期化を実行
させるための初期化用プログラムがある。
【0006】そして、この初期化用プログラムは、通常
処理用プログラムとは異なり、マイクロコンピュータの
起動直後に一回だけ実行されるものであり、また、マイ
クロコンピュータ起動直後に速やかに通常処理を開始で
きるように、実行時間が短く設定されることから、初期
化用プログラムには、通常、ウォッチドッグタイマにク
リア信号を出力する処理は含まれていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年では、
マイクロコンピュータを用いた各種制御装置の多機能化
に伴い、マイクロコンピュータの入出力端子の数やマイ
クロコンピュータに組み込まれるメモリ(ROM,RA
M等)の容量が大きくなり、マイクロコンピュータの起
動直後に初期化用プログラムにより実行させるべき初期
化処理の時間(入出力端子やメモリをチェックするため
の処理時間)が長くなりつつある。
【0008】そして、このように初期化処理に要する時
間が長くなると、初期化処理実行中に、ウォッチドッグ
タイマの動作によって、マイクロコンピュータがリセッ
トされてしまう虞がある。つまり、ウォッチドッグタイ
マが計時動作を開始してからリセット信号を発生するま
での暴走監視時間は、通常処理実行時に生じるソフトウ
ェアの暴走を監視するためのものであることから、初期
化処理の実行時間とは関係なく設定される。このため、
上記のように初期化処理に要する時間が長くなると、初
期化処理実行中に、ウォッチドッグタイマによる計時時
間が暴走監視時間に達し、ウォッチドッグタイマからリ
セット信号が出力されて、マイクロコンピュータがリセ
ットされてしまうことがあるのである。
【0009】一方、こうした問題を防止する方法として
は、マイクロコンピュータが初期化処理を実行している
ときにウォッチドッグタイマが計時する暴走監視時間
を、通常処理実行時の暴走監視時間よりも長くするか、
或いは、通常処理実行時だけでなく、初期化処理実行時
にも、ウォッチドッグタイマに対してクリア信号を出力
することが考えられる。
【0010】しかし、上記前者のように、初期化処理実
行時と通常処理実行時とでウォッチドッグタイマの暴走
監視時間を切り換えるようにした場合、初期化処理実行
時にウォッチドッグタイマからリセット信号が出力され
るのを防止できるものの、ウォッチドッグタイマの暴走
監視時間をソフト的に切り換えることができるようにし
なければならず、ウォッチドッグタイマの構成が複雑に
なり、また、制御が煩雑になる問題がある。また、ウォ
ッチドッグタイマをこのように構成した場合、マイクロ
コンピュータの誤動作によって、ウォッチドッグタイマ
の設定時間が本来設定すべき時間とは異なるものとな
り、ウォッチドッグタイマが正常に機能しなくなること
も考えられる。
【0011】これに対して、上記後者のように、通常処
理実行時だけでなく、初期化処理実行時にも、ウォッチ
ドッグタイマに対して間欠的にクリア信号を出力するよ
うにした場合には、ウォッチドッグタイマの暴走監視時
間を切り換える必要がないので、ウォッチドッグタイマ
に暴走監視時間の切り換え機能を持たない従来のものを
そのまま使用でき、しかも、暴走監視時間がマイクロコ
ンピュータの誤動作によって切り換えられることもない
ので、上記前者の対策に比べて、マイクロコンピュータ
の信頼性を確保できる。
【0012】ところが、このように初期化処理実行時に
ウォッチドッグタイマへクリア信号を出力するようにし
た場合、マイクロコンピュータが通常処理を実行してい
る時に、異常ジャンプ命令等によってマイクロコンピュ
ータの処理が初期化処理に移行し、初期化用プログラム
中の狭小ループに入ってしまうと、ウォッチドッグタイ
マへのクリア信号の出力によって、ウォッチドッグタイ
マによる暴走監視機能が働かず、マイクロコンピュータ
をリセットできなくなってしまうという問題が発生す
る。
【0013】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、ウォッチドッグタイマ等の暴走監視装置を備
えたマイクロコンピュータにおいて、初期化処理に要す
る時間が暴走監視時間よりも長くなっても暴走監視装置
を正常に機能させることができ、しかも、初期化処理が
異常ジャンプ命令等によって正規の手順で実行されない
場合にはその旨を検出してマイクロコンピュータを再起
動できるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1記載のマイクロコンピュータにお
いては、起動直後には、記憶媒体に記憶された初期化用
プログラムに従い初期化処理を実行し、初期化処理が終
了すると、記憶媒体に記憶された通常処理用プログラム
に従い、暴走監視装置による計時時間を間欠的にクリア
する処理を含む通常処理を実行する。
【0015】また、初期化用プログラムは、マイクロコ
ンピュータに対して、初期化処理全体をマイクロコンピ
ュータが暴走監視時間よりも短い時間で実行可能に分割
してなる複数の単位処理を順次実行させると共に、マイ
クロコンピュータが各単位処理を実行する度に暴走監視
装置に信号を出力して計時時間をクリアさせ、更に、各
単位処理の実行時に当該単位処理を実行した旨を表す経
過情報を記憶させ、次の単位処理への移行時には、その
経過情報からそれまでに実行されるべき各単位処理が正
常に実行されたか否かを判定して、正常に実行されてい
ない場合には暴走監視装置による計時時間をクリアしな
い、といった手順で初期化処理を実行させるように構成
されている。
【0016】このため、本発明によれば、マイクロコン
ピュータよる初期化処理の実行時間が、暴走監視装置の
暴走監視時間よりも長くなったとしても、初期化処理実
行中に出力される信号により暴走監視装置による計時時
間をクリアできることになり、初期化処理実行時に暴走
監視装置の動作によってマイクロコンピュータが再起動
されるのを確実に防止できる。
【0017】また、初期化処理実行時には、初期化処理
を複数に分割した各単位処理が正常に実行されたか否か
を判定して、正常に実行されていなければ暴走監視装置
による計時時間をクリアしないようにされているので、
例えば、通常処理実行時の異常ジャンプ命令等によっ
て、マイクロコンピュータの処理が通常処理から初期化
処理に移行し、初期化処理が正規の手順で実行されない
場合に、暴走監視手段による計時時間をクリアしてしま
うのを防止し、マイクロコンピュータを再起動させるこ
とができる。
【0018】よって、本発明のよれば、マイクロコンピ
ュータにて実行すべき初期化処理の時間が長くなって
も、暴走監視装置によるソフトウェアの暴走監視機能を
正常に機能させることができると共に、マイクロコンピ
ュータの処理が通常処理から初期化処理へ移行した際に
マイクロコンピュータを再起動できなくなるのを防止
し、マイクロコンピュータの信頼性を向上することが可
能となる。
【0019】ここで、通常処理実行時の異常ジャンプ命
令等によって初期化処理が正規の手順で実行されない場
合にマイクロコンピュータを再起動できるようにするに
は、暴走監視装置による計時時間をクリアするのを禁止
するだけでもよい(この場合、暴走監視装置がマイクロ
コンピュータを再起動することになる)が、こうした異
常時に、より速やかにマイクロコンピュータを再起動で
きるようにするには、請求項2に記載のように、初期化
用プログラムを、経過情報からそれまでに実行されるべ
き各単位処理が正常に実行されていない場合に、マイク
ロコンピュータを直接再起動させるように構成するとよ
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用されたマイクロコン
ピュータ(以下単にマイコンという)10の構成を表す
ブロック図である。
【0021】本実施例のマイコン10は、例えば、自動
車に搭載されて、自動車各部を制御するために用いられ
るものであり、図1に示すように、CPU,ROM,R
AM等からなる演算処理部2と、制御対象となる自動車
各部の状態や乗員からの指令を表す検出信号を演算処理
部2に入力すると共に演算処理部2での演算結果に応じ
た制御信号を各種アクチュエータ出力する入出力部4
と、演算処理部2で実行されるソフトウェアの暴走を監
視するウォッチドッグタイマ6と、を備える。
【0022】ウォッチドッグタイマ6は、本発明の暴走
監視装置に相当するものであり、外部から入力される計
時用のクロック信号CLK1をカウントすることにより
時間を計時し、その計時時間が予め設定された暴走監視
時間に達すると、演算処理部2にリセット信号を出力し
て、演算処理部2(延いてはマイコン10)を再起動さ
せる。また、ウォッチドッグタイマ6は、演算処理部2
からクリア信号を受けると、それまで計時していた時間
をクリアして、クロック信号CLK1に基づく計時を再
開する。
【0023】一方、演算処理部2は、外部から入力され
るマシンクロックCLK0を受けて動作し、記憶媒体と
してのROMに記憶されたソフトウェアに従い各種演算
処理を実行するものである。そして、本実施例のマイコ
ン10は自動車用のものであることから、ROMには、
通常処理用プログラムとして、入出力部4から検出信号
を取り込み車両各部の制御量を算出して入出力部4から
制御信号を出力させる車両制御のための制御プログラム
が記憶されており、演算処理部2は、この制御プログラ
ムに従い車両制御のための演算処理(通常処理)を実行
する。
【0024】尚、この制御プログラムは、演算処理部2
が、制御プログラムに従い車両制御のための通常処理を
実行しているときに、ウォッチドッグタイマ6による暴
走監視時間よりも短い時間間隔で、ウォッチドッグタイ
マ6に対して間欠的にクリア信号を出力するクリア処理
を実行するように構成されている。
【0025】この結果、演算処理部2がROMに記憶さ
れた制御プログラムに従い車両制御のための通常処理を
正常に実行している際には、ウォッチドッグタイマ6に
よる計時時間が間欠的にクリアされ、ウォッチドッグタ
イマ6からリセット信号が出力されて演算処理部2(延
いてはマイコン10)がリセット(再起動)されること
はない。
【0026】また、ROMには、車両制御のための制御
プログラムに加えて、演算処理部2(延いてはマイコン
10)が電源投入により起動された直後(パワーオンリ
セット時)やリセット信号により再起動された直後(リ
セット時)に、演算処理部2に対して、内部のRAMや
図示しないレジスタを初期化したり入出力部4をチェッ
クする初期化処理(以下に説明するスタートアップルー
チン)を実行させるための初期化用プログラムも記憶さ
れている。
【0027】そして、演算処理部2は、マイコン10の
起動直後に、一回だけ、この初期化用プログラムに従い
初期化処理としてのスタートアップルーチンを実行し、
その後、上記制御プログラムに従い車両制御のための通
常処理を実行する。以下、演算処理部2が初期化プログ
ラムに従い実行するスタートアップルーチンを、図2に
示すフローチャートを用いて説明する。
【0028】尚、このスタートアップルーチンでは、マ
イコン10の起動直後に実行すべき処理を、演算処理部
2がウォッチドッグタイマ6の暴走監視時間よりも短い
時間で実行可能な複数の単位処理(本実施例では処理
1,処理2,処理3)に分けて順に実行するようにされ
ている。
【0029】図2に示すように、スタートアップルーチ
ンが開始されると、まずS110(Sはステップを表
す)にて、スタートアップルーチンでの単位処理の実行
過程を表す経過情報を記憶するために予め設定されてい
るnビットのパススルーフラグchkflgに、初期値「0」
を設定する。
【0030】次に、続くS120では、最初に実行すべ
き単位処理である「処理1」を実行し、「処理1」が終
了すると、続くS130にて、パススルーフラグchkflg
が初期値「0」になっているか否かを判定する。そし
て、S130にて、パススルーフラグchkflgが初期値
「0」になっていないと判定された場合には、今回実行
した「処理1」は他の処理からの異常ジャンプにより実
行されたものと判定して、S140に移行し、リセット
信号を発生して、マイコン10を再起動させる。
【0031】一方、S130にて、パススルーフラグch
kflgが初期値「0」になっていると判断された場合に
は、今回実行した「処理1」は、マイコン10の起動直
後に正規の手順で実行されたものと判断できることか
ら、続くS150に移行して、ウォッチドッグタイマ6
(図ではWDTと記載)にクリア信号を出力すること
で、ウォッチドッグタイマ6の計時時間をクリアする。
【0032】また次に、続くS160では、パススルー
フラグchkflgの最下位ビット(所謂LSB)を値「0」
から値「1」に書き換えることにより、S120での
「処理1」を正常に実行できた旨を記憶し、S170に
移行して、次に実行すべき「処理2」を実行する。
【0033】次に、S170での「処理2」が終了する
と、S180に移行して、パススルーフラグchkflgにお
いて最下位ビットだけが値「1」になっているか否かを
判定する。そして、パススルーフラグchkflgにおいて最
下位ビットだけが値「1」になっていれば、今回実行し
た「処理2」は「処理1」に続いて実行されたものであ
り、他の処理からの異常ジャンプによるものではないと
判定して、S200に移行し、そうでなければ、「処理
2」は他の処理からの異常ジャンプにより実行されたも
のであるので、S190に移行してリセット信号を発生
することにより、マイコン10を再起動させる。
【0034】次に、S200では、上記S150と同
様、ウォッチドッグタイマ6にクリア信号を出力するこ
とで、ウォッチドッグタイマ6の計時時間をクリアす
る。そして、続くS210では、パススルーフラグchkf
lgの下位2ビット目を値「0」から値「1」に書き換え
ることにより、S170での「処理2」を正常に実行で
きた旨を記憶し、S220に移行して、次に実行すべき
「処理3」を実行する。
【0035】また次に、S220での「処理3」が終了
すると、S230に移行して、パススルーフラグchkflg
において最下位ビットと下位2ビット目だけが値「1」
になっているか否かを判定し、パススルーフラグchkflg
において最下位ビットと下位2ビット目だけが値「1」
になっていれば、今回実行した「処理3」は「処理
1」,「処理2」に続いて実行されたものであり、他の
処理からの異常ジャンプによるものではないと判定し
て、S250に移行する。
【0036】そして、S250では、上記S150,S
200と同様に、ウォッチドッグタイマ6にクリア信号
を出力することで、ウォッチドッグタイマ6の計時時間
をクリアし、当該スタートアップルーチンを終了して、
通常処理に移行する。また、S230にて、パススルー
フラグchkflgにおいて最下位ビットと下位2ビット目だ
けが値「1」になっていない場合には、「処理3」は他
の処理からの異常ジャンプにより実行されたものである
ので、S240に移行してリセット信号を発生すること
により、マイコン10を再起動させる。
【0037】以上説明したように、本実施例のマイコン
10においては、演算処理部2で記憶媒体としてのRO
Mに記憶された初期化用プログラムが、スタートアップ
ルーチンで実行すべき初期化処理を、複数(本実施例で
は3つ)の単位処理(処理1〜処理3)に分けて順に実
行するように構成されており、しかも、これら各単位処
理(処理1〜処理3)の実行時には、パススルーフラグ
chkflgに各単位処理(処理1〜処理3)の実行過程を記
憶してゆき、各単位処理(処理1〜処理3)の実行後
に、パススルーフラグchkflgから、今回実行した単位処
理は正規の順序で実行されたものか異常ジャンプにより
実行されたものかを判定して、異常ジャンプによるもの
であれば、そのままマイコン10を再起動し、更に、各
単位処理(処理1〜処理3)が正規の順序で実行されて
いれば、ウォッチドッグタイマ6の計時時間をクリアし
た後、次の処理に移行するようにされている。
【0038】このため、本実施例によれば、スタートア
ップルーチンの実行時にウォッチドッグタイマ6の暴走
監視装置の動作によってマイコン10が再起動されるの
を防止できると共に、車両制御のための通常処理を実行
しているときに、異常ジャンプ命令等によって、マイコ
ン10の処理がスタートアップルーチンに移行してきた
際には、その旨を速やかに検出して、マイコン10を再
起動できる。
【0039】よって、本実施例のマイコン10によれ
ば、スタートアップルーチンの実行に要する時間が長く
なっても、ウォッチドッグタイマ6の誤動作を防止でき
ると共に、ソフトウェアの異常ジャンプ命令等によって
処理が通常処理からスタートアップルーチンに移行した
際に、マイコン10を再起動できなくなるのを防止し、
マイコン10の信頼性を向上することが可能となる。
【0040】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、暴走監視装置としてのウォッチドッグタイマ6は、
マイコン10に組み込まれるものとして説明したが、本
発明は、ウォッチドッグタイマ6等の暴走監視装置を外
部に備えたマイクロコンピュータであっても、上記実施
例と同様に適用して、同様の効果を得ることができる。
【0041】また、上記実施例では、初期化処理(スタ
ートアップルーチン)実行時に、パススルーフラグchkf
lgに基づき、初期化処理が正規の手順で実行されていな
いと判断した際(S130,S180,S230にてN
Oと判定された際)には、マイコン10を直接再起動す
る(S140,S190,S240)ものとして説明し
たが、初期化処理が正規の手順で実行されていないと判
断した際には、ウォッチドックタイマ6による計時時間
をクリアする処理(S150,S200,S250)を
実行するのを中止して、その次の処理に移行するように
してもよい。
【0042】つまり、初期化処理(スタートアップルー
チン)をこのように実行するようにした場合には、初期
化処理が正規の手順で実行されないときに、ウォッチド
ッグタイマ6の計時動作が継続され、最終的にはウォッ
チドッグタイマ6の計時時間が暴走監視時間に達して、
ウォッチドッグタイマ6がマイコン10を再起動するこ
とになる。よって、初期化処理をこのように実行するよ
うにしても、異常ジャンプ命令等によって初期化処理が
正規の手順で実行されない場合に、マイコン10を確実
に再起動することができるようになり、マイコン10の
信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のマイクロコンピュータの概略構成を
表すブロック図である。
【図2】 実施例のマイクロコンピュータにおいて初期
化処理として実行されるスタートアップルーチンを表す
フローチャートである。
【符号の説明】
2…演算処理部、4…入出力部、6…ウォッチドッグタ
イマ、10…マイクロコンピュータ(マイコン)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間を計時し、該計時時間が予め設定さ
    れた暴走監視時間に達した際にマイクロコンピュータを
    再起動させる暴走監視装置と、 マイクロコンピュータに実行させるべきソフトウェアと
    して、少なくとも、起動直後に初期化処理を実行させる
    ための初期化用プログラムと、該初期化処理実行後に、
    前記暴走監視時間よりも短い間隔で前記暴走監視装置に
    信号を出力して前記計時時間をクリアさせる処理を含む
    通常処理を実行させるための通常処理用プログラムと、
    が記憶された記憶媒体と、 を備え、前記記憶媒体に記憶されたソフトウェアに従い
    前記初期化処理及び前記通常処理を実行するマイクロコ
    ンピュータにおいて、 前記初期化用プログラムは、マイクロコンピュータに対
    して、 前記初期化処理全体をマイクロコンピュータが前記暴走
    監視時間よりも短い時間で実行可能に分割してなる複数
    の単位処理を順次実行させると共に、マイクロコンピュ
    ータが前記各単位処理を実行する度に、前記暴走監視装
    置に信号を出力して、前記計時時間をクリアさせ、 更に、前記各単位処理の実行時に当該単位処理を実行し
    た旨を表す経過情報を記憶させ、次の単位処理への移行
    時には、該経過情報からそれまでに実行されるべき前記
    各単位処理が正常に実行されたか否かを判定して、正常
    に実行されていない場合には前記計時時間をクリアしな
    い、 ように構成されていることを特徴とするマイクロコンピ
    ュータ。
  2. 【請求項2】 前記初期化用プログラムは、前記経過情
    報からそれまでに実行されるべき前記各単位処理が正常
    に実行されていない場合に、マイクロコンピュータを再
    起動させるように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のマイクロコンピュータ。
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