JP2978820B2 - 情報処理装置起動方式 - Google Patents

情報処理装置起動方式

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JP2978820B2
JP2978820B2 JP9089248A JP8924897A JP2978820B2 JP 2978820 B2 JP2978820 B2 JP 2978820B2 JP 9089248 A JP9089248 A JP 9089248A JP 8924897 A JP8924897 A JP 8924897A JP 2978820 B2 JP2978820 B2 JP 2978820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置起動
方式に関し、特に、起動時に初期化プログラムおよび自
己診断プログラムを実行する情報処理装置起動方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の情報処理装置起動方式は、あらか
じめROMなどに初期化プログラムおよび自己診断プロ
グラムを記憶させておき、電源投入時に実行させてい
た。
【0003】この種のプログラムは初期化の過程でウェ
イト時間を挿入したり、電源投入から特定の時間はアク
セス禁止であったりする。ウェイト時間の計測に特定の
命令を何回も実行させることによって実現したり、電源
投入してからの時間のアクセス禁止の場合には、適当に
ウェイト時間を挿入して実現していた。このため、無駄
なウェイト時間が発生していて、情報処理装置が電源を
投入してからOSが動き出すまでの時間が遅くなってい
た。
【0004】また、ウェイト時間を必要最小限確保した
場合は、情報処理装置のCPUを高速なものに変更する
改造等をすると、ウェイト時間が不足することも発生し
ていた。
【0005】従来方式の問題点を解決するため、電源投
入時の所要時間を短縮して、高速に起動させる方式が特
開平3−204042号公報に提案されている。
【0006】この公報に示された方式は、「電源投入の
度に診断しなければならないほど信頼性は低くなく、診
断時間が長いので無駄が大きい」欠点を解決する点に注
目している。提案された方式は、情報処理装置の各機能
をそれぞれ、またはまとめて、何回か情報処理装置を起
動するごとに1回診断する方式である。例えば、5回起
動しても診断するのは1回だけである。
【0007】図17と図18を参照して説明する。図1
7はブロック図である。図17に示す情報処理装置は、
バス1701を介して接続されているプロセッサ170
2と、不揮発性メモリであるROM1703と、電気的
に書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM1
704とを含んで構成されている。
【0008】図18は動作を示すフローチャートであ
る。電源が投入されるとプロセッサ1702はROM1
703から命令を読み込んで実行する。ステップ181
1で初期設定後、EEPROM1704の予め定められ
た番地の内容を読み出し、読み出した値をXとする(ス
テップ1812)。Xが0か否かを判断し(ステップ1
813)、0であればN−1をA番地に書き込む(N回
電源を投入する毎に1回の診断を行う)。次に診断を行
う(ステップ1815)。以降の動作は公知なので説明
を省略する。Xが0でないときには、X−1をA番地に
書き込み、診断をバイパスして情報処理装置を使用可と
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の情報処
理装置起動方式は、無駄なウェイト時間が発生してい
て、情報処理装置が電源を投入してからOSが動き出す
までの時間が遅くなるという問題点がある。
【0010】また、ウェイト時間を必要最小限確保した
場合は、情報処理装置のCPUを高速なものに変更する
改造等をすると、ウェイト時間が不足するという問題点
がある。
【0011】一方、特開平3−204042号公報に提
案された方式は、何回か情報処理装置を起動するごとに
1回診断する方式である。「電源投入の度に診断しなけ
ればならないほど信頼性は低くなく」とも決して故障の
発生は0にはならない。従って、情報処理装置が故障し
た時の検出が何回かに1回しかできず、情報処理装置が
実際に故障した時でも、故障を検出せずにプログラムを
動作させてしまう可能性があるという問題点がある。
【0012】また、情報処理装置の診断時間が起動する
度に違うため、情報処理装置の利用者は、何らかの問題
があって情報処理装置の起動が遅いのか、それとも通常
より余分に診断をするために起動が遅いのか、判別でき
ないという問題点がある。
【0013】本発明の目的は、初期化プログラムおよび
自己診断プログラム実行時に無駄な処理時間を削減し
て、起動時間を短縮した情報処理装置起動方式を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置起
動方式は、起動時に初期化プログラムおよび自己診断プ
ログラムを実行する情報処理装置起動方式において、ク
ロックパルスにより時間の計時を行うタイマーと、前記
タイマーから時間を読み取るタイマー計時手段と、初期
化プログラムを実行する時に初期化可能な時間となって
いるかの確認および自己診断プログラムを実行する時に
自己診断可能な時間となっているかの確認を行う手段と
を備えることを特徴とする本発明の情報処理装置起動方
式は、起動時に初期化プログラムおよび自己診断プログ
ラムを実行する情報処理装置起動方式において、クロッ
クパルスにより時間の計時を行うタイマーと、前記タイ
マーから時間を読み取るタイマー計時部と、情報処理装
置の各種の機能を初期化する各機能初期化部と、前記情
報処理装置の各種の機能を診断する各機能診断部と、前
記情報処理装置のスケジュールを制御するスケジューラ
とを備え、前記スケジューラは、前記タイマー計時部の
値が初期化可能な時間となったら前記各機能初期化部に
制御を渡し、初期化プログラム実行終了後、前記タイマ
ー計時部の値が診断可能な時間となったら前記各機能診
断部に制御を渡すようにしてもよい。
【0015】本発明の情報処理装置起動方式は、前記ス
ケジューラは、前記初期化プログラムと前記自己診断プ
ログラムの実行の順番と、前記初期化プログラムと前記
自己診断プログラムの未実行または実行済の情報とを有
するキューテーブルを備えるようにしてもよい。
【0016】本発明の情報処理装置起動方式は、前記キ
ューテーブルは、前記初期化プログラムと前記自己診断
プログラムの各モジュールの呼出可能時間情報を持つモ
ジュールテーブルを備え、前記タイマーは、特定の時間
になったら割り込み信号を発生する機能を持ち、前記ス
ケジューラは、最も早く動作可能なモジュールを選択し
て前記割り込み信号を利用して割り当てた時間のみ前記
モジュールを動作させるようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。図1を参照すると、本発明の実施の
形態は、スケジューラ101と、タイマー計時部102
と、初期化部103と、診断部106と、エラーメッセ
ージ表示部109とを含む。
【0019】初期化部103は、タイマー関連初期化部
104と、各機能初期化部105とを備えている。タイ
マー関連初期化部104は、タイマー計時部102が利
用するタイマーの初期化の他、タイマーを利用するため
に必要な最低限の機能の初期化、例えばバスやキャッシ
ュ等の初期化を行う。各機能初期化部105は、情報処
理装置の各種の機能を初期化する機能群である。なお、
タイマーは、情報処理装置固有のクロックを1クロック
毎にカウントアップしていくもので、図では省略してあ
る。
【0020】診断部106は、タイマー関連診断部10
7と、各機能診断部108とを備えている。タイマー関
連診断部107は、タイマー計時部102が利用するタ
イマーの診断の他、タイマーを利用するために必要な最
低限の機能の診断、例えばCPUの診断やキャッシュの
診断等と、スケジューラ101がタイマー計時部102
より読み取った時間を保存するレジスタまたはメモリ等
の診断を行う。各機能診断部108は、情報処理装置の
各種の機能を診断する機能群である。
【0021】次に、本発明の実施の形態の動作につい
て、図1、図2を参照して説明する。
【0022】図2は、本発明の実施の形態のフローチャ
ートである。情報処理装置が動き出すと、最初にスケジ
ューラ101が動作する。スケジューラ101は、タイ
マー関連初期化部104に初期化の指示をする(ステッ
プ201)。タイマー関連初期化部104の初期化が終
了すると、スケジューラ101は、タイマー関連診断部
107に診断の指示をする。タイマー関連診断部107
は診断をして正常ならばスケジューラ101に制御を移
行し、異常ならばエラーメッセージ表示部109にエラ
ーメッセージの表示を指示する。エラーメッセージ表示
部109はエラーメッセージ表示後、動作を停止する
(ステップ202)。タイマー関連診断部107による
診断が終了するとスケジューラ101は、タイマー計時
部102にタイマーの値を読む指示をする。タイマー計
時部102はタイマーの値を読み取り、スケジューラ1
01にタイマーの値を返す。返されたタイマーの値を起
点としてスケジューラ101は各初期化や各診断の制御
を開始する(ステップ203)。この時間を、以降、ベ
ース時間と称する。
【0023】再度、スケジューラ101は、タイマー計
時部102にタイマーの値を読む指示をする。タイマー
計時部102はタイマーの値を読み取り、スケジューラ
101にタイマーの値を返す(ステップ204)。スケ
ジューラ101は、読み取った値とベース時間の差を求
め、差が初期化可能な値となったら、各機能初期化部1
05に制御を渡す。差が初期化可能でない値の場合に
は、ステップ204に戻る(ステップ205、ステップ
206)。機能の初期化が終了したら、スケジューラ1
01は、他に初期化する機能がないか確認をする。も
し、初期化すべき機能があればステップ204に戻る。
初期化すべき機能がなければ、次に進む(ステップ20
7)。
【0024】スケジューラ101は、タイマー計時部1
02にタイマーの値を読む指示をする。タイマー計時部
102はタイマーの値を読み取り、スケジューラ101
にタイマーの値を返す(ステップ208)。スケジュー
ラ101は、読み取った値とベース時間の差を求め、差
が診断可能な時間となったら、各機能診断部108に制
御を渡す(ステップ209)。もし、各機能診断部10
8の診断中に機能の異常を検出したならば、エラーメッ
セージ表示部109にエラーメッセージの表示を指示す
る。エラーメッセージ表示部109はエラーメッセージ
表示後、動作を停止する(ステップ210)。
【0025】機能の診断が終了したら、スケジューラ1
01は、他に診断すべき機能が無いか確認をする。も
し、診断すべき機能があれば再度スケジューラ101
は、ステップ208に戻る。もし無ければ終了する(ス
テップ211)。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0027】まず、第1の実施例について説明する。第
1の実施例は、キーボードのみを初期化および診断をす
れば情報処理装置が起動できる例である。
【0028】図3は、本発明の第1の実施例の構成を示
すブロック図である。図3を参照すると、本発明の第1
の実施例は、スケジューラ301と、タイマー計時部3
02と、初期化部303と、診断部306と、エラーメ
ッセージ表示部309とを含む。
【0029】スケジューラ301は、ベース時間310
を備えている。ベース時間310は、時間の基準点とな
る時間を格納するレジスタまたはメモリである。
【0030】初期化部303は、タイマー初期化部30
4と、キーボード初期化部305とを備えている。タイ
マー初期化部304は、タイマー計時部302が利用す
るタイマーの初期化を行う。キーボード初期化部305
は、情報処理装置に接続されるキーボードの初期化を行
う。なお、タイマーは、情報処理装置固有のクロックを
1クロック毎にカウントアップしていくもので、図では
省略してある。
【0031】診断部306は、タイマー診断部307
と、キーボード診断部308とを備えている。タイマー
診断部307は、タイマー計時部302が利用するタイ
マー300の診断を行う。キーボード診断部308は、
情報処理装置に接続されるキーボードの機能を診断す
る。
【0032】次に、動作について、図3、図4、図5、
図6、図7を参照して説明する。
【0033】図4は、本発明の第1の実施例のフローチ
ャートである。
【0034】図5は、本発明の実施例のキーボードのタ
イムチャートである。POW ON時間501は、キー
ボードに電源が供給された時間であり、この時点からキ
ーボードの動作が始まる。初期化時間502は、POW
ONしてからキーボード内部で初期化している時間
で、この期間は情報処理装置本体よりキーボードに対し
てコマンドを発行することはできない。また、キーボー
ドのキーを押下してもキーデータが情報処理装置に通知
されない。この期間を過ぎると情報処理装置からコマン
ドを発行することができるようになる。リセットコマン
ド503は、情報処理装置本体からのリセット(初期
化)コマンドである。キーコード504は、リセット
(初期化)コマンドの処理時に押下されていたキーボー
ドのキーコードである。
【0035】図6は、キーボードにコマンドを発行する
時の制限事項を示した図である。リセットコマンドを発
行した後のみ(他のコマンドは関係無し)0〜3msの
コマンド受付不可期間601と10〜50msのコマン
ド受付不可期間603は、次のコマンドを発行禁止であ
る。3ms〜10msのコマンド受付可能期間602
と、50ms以降のコマンド受付可能期間604は、次
のコマンドを発行可能である期間である。情報処理装置
本体はコマンド受付可能期間602またはコマンド受付
可能期間604の期間にキーボードにコマンドを発行し
なくてはならない。
【0036】図7は、キーボード初期化および診断の流
れを各モジュールの分担別に示した図である。
【0037】図3を参照しながら、図4と図7の動作の
流れを説明する。情報処理装置が動き出すと、最初にス
ケジューラ301が動作する。スケジューラ301は、
タイマー初期化部304にタイマーの初期化を指示す
る。タイマー初期化部304はタイマーの初期化をする
(ステップ401)。タイマーの初期化が終了すると、
スケジューラ301はタイマー診断部307にタイマー
の診断を指示する。タイマー診断部307は診断をす
る。もし、診断の結果タイマーが正常に動作しなけれ
ば、エラーメッセージ表示部309にエラーメッセージ
表示の指示をして情報処理装置の動作を停止する(ステ
ップ402)。タイマーの診断の結果タイマーが正常な
らば、スケジューラ301はタイマー計時部302に計
時の指示をする。タイマー計時部302はタイマーを計
時し、スケジューラ301に計時した値を返す(ステッ
プ403)。以降、このタイマー計時部302より受け
取った時間を現在時間と称する。スケジューラ301は
計時された値をベース時間310にセットする(ステッ
プ404、ステップ701)。
【0038】スケジューラ301は、タイマー計時部3
02より現在時間を受け取る(ステップ405)。最初
は初期化可能時間は設定されていないため、ベース時間
310と現在時間を比較すると、等しいかまたはベース
時間310の値が小さいので、初期化可能と判断し(ス
テップ406)、キーボード初期化部305にキーボー
ドの初期化の指示をする(ステップ407)。キーボー
ド初期化部305は、ベース時間310をPOW ON
時間501とほぼ同じであるとして、スケジューラ30
1に対して、初期化時間502後にキーボード初期化部
305を呼び出す値と初期化が終了していない値とを返
す(ステップ702)。スケジューラ301はタイマー
計時部302より現在時間を受け取り(ステップ40
8)、現在時間とキーボード初期化部305を呼び出す
値を加えて、ベース時間310を書き換える(ステップ
409)。スケジューラ301は初期化は終了していな
いので、ステップ405に戻る(ステップ410)。
【0039】スケジューラ301は、タイマー計時部3
02より現在時間を受け取る(ステップ405)。スケ
ジューラ301は、ベース時間310と現在時間との差
を計算する。もし、差が正の値であれば、まだキーボー
ド初期化部305を呼び出す時間になっていないと判断
しステップ405に戻る。負の値であれば、キーボード
初期化部305を呼び出す時間であると判断をする(ス
テップ406、ステップ703)。以降の説明では時間
待ちの説明は省略する。
【0040】キーボード初期化部305の指定した時間
となると、ベース時間310と現在時間との差は負の値
となるので、キーボードの初期化は可能となる(ステッ
プ406)。スケジューラ301は、キーボード初期化
部305にキーボードの初期化の指示をする(ステップ
407)。キーボード初期化部305は、キーボードに
リセットコマンドを発行し(ステップ704)、スケジ
ューラ301に対して、50ms後にキーボード初期化
部305を呼び出す値と初期化終了していない値を返す
(ステップ705)。スケジューラ301はタイマー計
時部302より現在時間を受け取り(ステップ40
8)、現在時間とキーボード初期化部305を呼び出す
値を加えて、ベース時間310を書き換える(ステップ
409)。スケジューラ301は初期化は終了していな
いので、ステップ405に戻る(ステップ410)。
【0041】上述と同様の時間待ちの処理を経て、50
ms後にキーボード初期化部305が呼ばれる(ステッ
プ407、ステップ706)。キーボード初期化部30
5は、スケジューラ301に初期化を終了したことを示
す値を返す(ステップ707)。スケジューラ301は
初期化が終了した値を受け取り(ステップ410)、診
断処理を開始する。
【0042】スケジューラ301は、タイマー計時部3
02より現在時間を受け取る(ステップ411)。最初
は診断可能時間は設定されていないため、ベース時間3
10と現在時間を比較すると、等しいかまたはベース時
間310の値が小さいので、診断可能と判断し(ステッ
プ412)、キーボード診断部308にキーボードの診
断の指示をする(ステップ413)。キーボード診断部
308は、キーボードに自己診断コマンドを発行しまだ
自己診断結果をキーボードから受け取っていないため正
常終了したと判断する(ステップ414、ステップ70
8)。キーボード診断部308はスケジューラ301に
対して、10ms後にキーボード初期化部305を呼び
出す値と、診断が終了していないことを示す値とを返す
(ステップ709)。ここで、10msはキーボードか
ら自己診断結果が出力されるまでの時間である。スケジ
ューラ301はタイマー計時部302より現在時間を受
け取り(ステップ415)、現在時間とキーボード初期
化部305を呼び出す値を加えて、ベース時間310を
書き換える(ステップ416)。スケジューラ301
は、診断は終了していないのでステップ411に戻る
(ステップ417)。
【0043】上述と同様の時間待ちの処理を経て、10
ms後にキーボード診断部308が呼ばれる(ステップ
413、ステップ710)。キーボード診断部308
は、キーボードからの自己診断結果を受け取る(ステッ
プ414、ステップ711)。もし、自己診断結果が異
常ならば、(ステップ414、ステップ712)エラー
メッセージの表示の指示をエラーメッセージ表示部30
9に与え(ステップ418、ステップ714)、動作を
停止する(ステップ419、ステップ716)。
【0044】もし、自己診断結果が正常ならば、キーボ
ード診断部308は診断終了を示す値をスケジューラ3
01に返す(ステップ713)。スケジューラ301は
タイマー計時部302より現在時間を受け取り(ステッ
プ415)、現在時間とキーボード初期化部305を呼
び出す値を加えて、ベース時間310を書き換える(ス
テップ416)。スケジューラ301は診断終了なので
(ステップ417)、初期化および診断の処理を終了す
る。
【0045】次に、本発明の第2の実施例について、図
5、図6、図8、図9、図10、図11を参照して説明
する。第2の実施例は、第1の実施例と同様、キーボー
ドのみを初期化および診断をすれば情報処理装置が起動
できる例である。
【0046】図8は、本発明の第2の実施例の構成を示
すブロック図である。図8を参照すると、スケジューラ
801と、タイマー計時部802と、初期化部803
と、診断部806と、エラーメッセージ表示部809と
を含む。
【0047】スケジューラ801は、ベース時間810
とキューテーブル811とを備えている。ベース時間8
10は、時間の基準点となる時間を格納するレジスタま
たはメモリである。キューテーブル811は、各初期化
および診断モジュールの実行の順番と実行未・済の情報
を含むテーブルである。
【0048】図9は、キューテーブル811の構成図で
ある。図9を参照すると、キューテーブル811は実行
するモジュールのアドレスを示すモジュールポインタ9
01と実行の未実行または実行済を示す未・済フラグ9
02とから構成される。これらの情報は実行する順番に
並べられている。
【0049】初期化部803は、タイマー初期化部80
4と、キーボード初期化部805とを備えている。タイ
マー初期化部804は、タイマー計時部802が利用す
るタイマーの初期化をする。キーボード初期化部805
は、初期化A812、初期化B813とを備えている。
初期化A812は初期化時間502をスケジューラ80
1に伝える。初期化B813は情報処理装置に接続され
るキーボードを初期化する。なお、タイマーは、情報処
理装置固有のクロックを1クロック毎にカウントアップ
していくもので、図では省略してある。
【0050】診断部806は、タイマー診断部807
と、キーボード診断部808とを備えている。タイマー
診断部807は、タイマー計時部802が利用するタイ
マー800の診断をする。キーボード診断部808は、
診断A814と診断B815とを備えている。診断A8
14は情報処理装置に接続されるキーボードの機能を自
己診断するコマンドを発行する。診断B815は。自己
診断結果を受け取り、正常・異常を判定する。
【0051】次に、動作について説明する。
【0052】図10は、第2の実施例のフローチャート
である。図11は、キーボード初期化および診断の流れ
を各モジュールの分担別に示した図である。
【0053】情報処理装置が動き出すと、最初にスケジ
ューラ801が動作する。スケジューラ801は、タイ
マー初期化部804にタイマーの初期化を指示する。タ
イマー初期化部804はタイマーの初期化をする(ステ
ップ1001)。タイマーの初期化が終了すると、スケ
ジューラ801はタイマー診断部807にタイマーの診
断を指示する。タイマー診断部807は診断をする(ス
テップ1002)。もし、診断の結果タイマーが正常に
動作しなければ、エラーメッセージ表示部809にエラ
ーメッセージ表示の指示をして情報処理装置の動作を停
止する。タイマーの診断の結果タイマーが正常ならば、
スケジューラ801はタイマー計時部802より現在時
間を受け取る(ステップ1003)。スケジューラ80
1は現在時間をベース時間810にセットし(ステップ
1004)、未・済フラグ902を未実施にセットする
(ステップ1005、ステップ1101)。
【0054】スケジューラ801は、タイマー計時部8
02より現在時間を受け取る(ステップ1006)。最
初は次のモジュールを呼び出すまでの時間は設定されて
いないため、ベース時間810と現在時間を比較する
と、等しいかまたはベース時間810の値が小さいの
で、最初のモジュールを呼び出し可と判断し(ステップ
1007)、最初に呼び出すモジュールをモジュールポ
インタ901より選択する(ステップ1008)。選択
した初期化A812をスケジューラ801は呼び出す
(ステップ1009)。初期化A812は、ベース時間
810をPOW ON時間501とほぼ同じであるとし
て、スケジューラ801に対して、初期化中時間502
後に次のモジュール呼出可能の値を返す(ステップ11
02)。この値を、以降、呼出可能時間と称する。スケ
ジューラ801はキューテーブル811の初期化A81
2の未・済フラグ902を実行済みにセットする(ステ
ップ1010、ステップ1103)。スケジューラ80
1はタイマー計時部802より現在時間を受け取り(ス
テップ1011)、現在時間と呼出可能時間を加えて、
ベース時間810を書き換える(ステップ1012)。
次にスケジューラ801は、キューテーブル811の初
期化A812の次に呼び出すモジュールの有無を未・済
フラグ902を参照してチェックする。次に初期化B8
13が動作するのでステップ1006に戻る(ステップ
1013)。
【0055】スケジューラ801は、タイマー計時部8
02より現在時間を受け取る(ステップ1006)。ス
ケジューラ801は、ベース時間810と現在時間との
差を計算する。もし、差が正の値であれば、まだ次モジ
ュールを呼び出し可能な時間になっていないと判断し、
ステップ1006に戻る。負の値であれば、次モジュー
ルを呼び出し可能な時間であると判断をする(ステップ
1007)。次モジュールの呼出可能な時間となるま
で、処理はループし続ける(ステップ1104)。以降
の説明で、時間待ちの説明は略す。
【0056】次モジュールを呼出可能な時間となると、
ベース時間810と現在時間との差は負の値となる(ス
テップ1007)。スケジューラ801はキューテーブ
ル811より未・済フラグ902を参照して未実行のモ
ジュールで実行順序の早いモジュールを探す(ステップ
1008)。スケジューラ801は、見つけたモジュー
ルである初期化B813を呼び出す(ステップ100
9)。初期化B813は、キーボードにリセットコマン
ドを発行し(ステップ1105)、スケジューラ801
に対して、50msの呼出可能時間を返す(ステップ1
106)。スケジューラ801はキューテーブル811
の初期化B813の未・済フラグ902を実行済みにセ
ットする(ステップ1010、ステップ1107)。ス
ケジューラ801はタイマー計時部802より現在時間
を受け取り(ステップ1011)、現在時間と呼出可能
時間を加えて、ベース時間810を書き換える(ステッ
プ1012)。スケジューラ801は、キューテーブル
811の初期化B813の次に呼び出すモジュールの有
無を未・済フラグ902を参照してチェックする。次に
診断A814が動作するのでステップ1006に戻る
(ステップ1013)。
【0057】上述と同様の時間待ちの処理を経て、50
ms経つまでループを続ける(ステップ1108)。ス
ケジューラ801はキューテーブル811より未・済フ
ラグ902を参照して未実行のモジュールで実行順序の
早いモジュールを探す(ステップ1008)。スケジュ
ーラ801は、見つけたモジュールである診断A814
を呼び出す(ステップ1009)。診断A814は、キ
ーボードに自己診断コマンドを発行し(ステップ100
9、ステップ1109)、スケジューラ801に対して
呼出可能時間10msを返す(ステップ1110)。ス
ケジューラ801はキューテーブル811の診断A81
4の未・済フラグ902を実行済みにセットする(ステ
ップ1010、ステップ1111)。スケジューラ80
1はタイマー計時部802より現在時間を受け取り(ス
テップ1011)、現在時間と呼出可能時間を加えて、
ベース時間810を書き換える(ステップ1012)。
スケジューラ801は、キューテーブル811の診断A
814の次に呼び出すモジュールの有無を未・済フラグ
902を参照してチェックする。次に診断B815が動
作するのでステップ1006に戻る(ステップ101
3)。
【0058】上述と同様の時間待ちの処理を経て、10
ms経つまでループを続ける(ステップ1112)。ス
ケジューラ801はキューテーブル811より未・済フ
ラグ902を参照して未実行のモジュールで実行順序の
早いモジュールを探す(ステップ1008)。スケジュ
ーラ801は、見つけたモジュールである診断B815
を呼び出す(ステップ1009)。診断B815は、キ
ーボードからの自己診断結果を受け取る(ステップ11
13)。もし、自己診断結果が異常ならば(ステップ1
114)、エラーメッセージ表示部809にエラーメッ
セージを表示する指示をし(ステップ1116)動作を
停止する(ステップ1118)。自己診断結果が正常な
らば、スケジューラ801に制御を返す(ステップ11
15)。スケジューラ801は、キューテーブル811
の診断B815の未・済フラグ902を実行済みにセッ
トする(ステップ1010、ステップ1117)。スケ
ジューラ801はタイマー計時部802より現在時間を
受け取り(ステップ1011)、現在時間と呼出可能時
間を加えて、ベース時間810を書き換える(ステップ
1012)。スケジューラ801は、キューテーブル8
11の診断B815の次に呼び出すモジュールの有無を
未・済フラグ902を参照してチェックする。次に呼び
出すモジュールは無いので、初期化および診断の処理を
終了する(ステップ1013)。
【0059】次に、本発明の第3の実施例について、図
5、図6、図12、図13、図14、図15、図16を
参照して説明する。第3の実施例は、キーボードとRA
Mの初期化および診断をすれば情報処理装置が起動でき
る例である。
【0060】図12は、本発明の第3の実施例の構成を
示すブロック図である。図12を参照すると、本発明の
第3の実施例は、スケジューラ1201と、タイマー計
時部1202と、初期化部1203と、診断部1206
と、エラーメッセージ表示部1209とを含む。
【0061】スケジューラ1201は、キューテーブル
1210を備える。キューテーブル1210は、各初期
化および診断モジュールの実行の順番と未実行・実行済
の情報を含むテーブルである。キューテーブル1210
は機能テーブル1228とモジュールテーブル1229
とを備えている。
【0062】図13を参照すると、機能テーブル122
8は、機能ポインタ1301から構成され、モジュール
テーブル1229は、各機能ごとのテーブルから構成さ
れる。図13について、詳細は後述する。
【0063】初期化部1203は、タイマー関連初期化
部1204と各機能初期化部1205とを備えている。
【0064】タイマー関連初期化部1204は、タイマ
ー1初期化部1211、タイマー2初期化部1212、
RAM1初期化部1213、割込初期化部1214を備
えている。タイマー1はタイマー2よりも小さな単位で
時間を計時できるタイマーである。タイマー2は特定の
時間になったら割り込み信号を発生する機能を持つがタ
イマー1は計時できるだけで良い単純な機能を持つ。タ
イマー1初期化部1211は、タイマー計時部1202
が利用するタイマーの初期化をする。タイマー2初期化
部1212は、特定の時間ごとに割り込み信号を発生す
るタイマー2の初期化をする。RAM1初期化部121
3は、割り込みが発生した時に割り込み先に飛び込むア
ドレス(ベクタテーブル)の初期化をする。割込初期化
部1214は、タイマー2により割り込みが信号が発生
した時に割り込みを発生させる機能を初期化する。
【0065】各機能初期化部1205は、キーボード初
期化部1215とRAM2初期化部1216とを備えて
いる。キーボード初期化部1215は、キーボード初期
化部A1217を備えている。キーボード初期化部A1
217は、情報処理装置に接続されるキーボードを初期
化する。RAM2初期化部1216はRAM2初期化部
A1218を備えている。RAM2初期化部A1218
はベクタテーブル以外のRAMを初期化する。
【0066】診断部1206は、タイマー関連診断部1
207と各機能診断部1208とを備えている。
【0067】タイマー関連診断部1207は、タイマー
1診断部1219、タイマー2診断部1220、RAM
1診断部1221、割込診断部1222を備えている。
【0068】タイマー1診断部1219は、タイマー計
時部1202が利用するタイマーの診断をする。タイマ
ー2診断部1220は、特定の時間ごとに割り込み信号
を発生するタイマーの診断をする。RAM1診断部12
21は、割り込みが発生した時に割り込み先に飛び込む
アドレス(ベクタテーブル)の診断をする。割込診断部
1222は、タイマーにより割り込みが信号が発生した
時に割り込みを発生させる機能を診断する。
【0069】各機能診断部1208は、キーボード診断
部1223とRAM2診断部1224とを備えている。
キーボード診断部1223は、キーボード診断部A12
25とキーボード診断部B1226を備えている。キー
ボード診断部A1225は、情報処理装置に接続される
キーボードの機能を自己診断するコマンドを発行する。
キーボード診断部B1226は、自己診断コマンドの結
果を受け取る。RAM2診断部1224はRAM2診断
部A1227を備えている。RAM2診断部A1227
はベクタテーブル以外のRAMを診断する。
【0070】図13は、キューテーブル1210の構成
図である。機能テーブル1228は、機能ポインタ13
01より構成される。機能ポインタ1301は、モジュ
ールテーブル1229の中の各機能ごとに用意されたテ
ーブルのポインタを示す。機能テーブル1228の並び
は待ち時間の発生しやすいモジュール順に並ぶ。
【0071】モジュールテーブル1229は、各機能ご
とのテーブルから構成される。各機能はキーボートとR
AM2の2つであるため、キーボードモジュールテーブ
ル1305とRAM2モジュールテーブル1306とか
ら構成されている。各テーブルはそれぞれに呼出可能時
間1302と初期化・診断モジュールへのポインタであ
るモジュールポインタ1303、モジュールの実行の未
実行・実行済を示す未・済フラグ1304とから構成さ
れる。これらの情報は、実行する順番に並べられてい
る。
【0072】次に、動作について説明する。
【0073】図14は、本発明の第3の実施例のフロー
チャートである。
【0074】図15は、第3の実施例の「最も早く動作
可能なモジュール選択」1405のフローチャートであ
る。
【0075】図16は、各機能の初期化または診断モジ
ュールのスケジュールを示す図で、図13のモジュール
テーブル1229を時間軸を加えた図にしたものであ
る。図16を参照すると、機能キーボードは、初期化時
間502後にキーボード初期化部A1217が動作す
る。キーボード初期化部A1217が終了すると50m
s後にキーボード診断部A1225が動作する。キーボ
ード診断部A1225が終了すると10ms後にキーボ
ード診断部B1226が動作する。機能RAM2は、0
ms後にRAM2初期化部A1218が動作する。RA
M2初期化部A1218が終了すると0ms後にRAM
2診断部A1227が動作する。
【0076】まず、動作概要を説明する。
【0077】本実施例では、スケジューラ1201が診
断および初期化モジュールの制御を実施する。各モジュ
ールはスケジューラ1201より割り当てられた時間内
のみ動作する。本実施例では、スケジューリングされる
モジュールの代表的な例を取り上げる。キーボード関係
のモジュールは周辺機器とのインタフェースを持つた
め、自主的に割り当てられた時間を開放しやすいと共
に、特定の時間以上の時間待ちをしなくてはならないモ
ジュールである。一方、RAM関係のモジュールは周辺
機器との通信はないため、強制的に割り当てた時間を取
り上げられるモジュールであり、特定の時間以上の時間
待ちをする必要は発生しない。以上より、キーボード関
係の処理の隙間を縫ってRAMの初期化をする処理の例
である。
【0078】次に、動作詳細を説明する。まず、図14
を参照して説明する。
【0079】情報処理装置が動き出すと、最初にスケジ
ューラ1201が動作する。スケジューラ1201は、
タイマー関連初期化部1204に初期化を指示する。タ
イマー関連初期化部1204はタイマー1の初期化、タ
イマー2の初期化、RAM1の初期化、割り込みの初期
化をする(ステップ1401)。タイマー関連の初期化
が終了すると、スケジューラ1201はタイマー関連診
断部1207に診断を指示する。タイマー関連診断部1
207は、タイマー1の診断、タイマー2の診断、RA
M1の診断、割り込みの診断をする(ステップ140
2)。もし、診断の結果、正常でなければ、エラーメッ
セージ表示部1209にエラーメッセージ表示の指示を
して情報処理装置の動作を停止する。診断の結果、正常
ならばスケジューラ1201はタイマー計時部1202
より現在時間を受け取る(ステップ1403)。スケジ
ューラ1201はキューテーブル1210の初期化、タ
イマーによる割り込み処理の設定、RAM1の設定等を
実施し、全ての機能ポインタ1301の示すテーブルの
最初に実行されるモジュールの呼出可能時間1302に
現在時間を加える(ステップ1404)。
【0080】スケジューラ1201は、キューテーブル
1210の機能テーブル1228より示されるモジュー
ルテーブル1229内のテーブルとベース時間とを参照
し、最初に呼出可能時間となるモジュールを検索する。
【0081】検索については図15を参照して説明す
る。最初にタイマー計時部1202より現在時間を受け
取る(ステップ1501)。次に優先順位を調べるため
に、機能ポインタ1301の最初のテーブルの先頭から
未・済フラグ1304が未であるモジュールを検索す
る。更に、その呼出可能時間1302からタイマーで計
時した時間を引いた差を時間値αとして設定する。つま
り、時間値αには初期化時間502にほぼ等しい値が設
定される(ステップ1502)。検索結果の初期値とし
て検索したモジュールを選択するので、キーボード初期
化部A1217が設定される(ステップ1503)。次
に機能ポインタ1301の次のポインタを選択する(ス
テップ1504)。
【0082】次に時間値αが0以下、つまり、即実行可
能か否かチェックする。もし、0または負の値ならば、
初期値として選択されているモジュールが検索結果とな
る(ステップ1505)。もし、時間値αが正の値なら
ば、RAM2モジュールテーブル1306の先頭から、
未・済フラグ1304が未であるモジュールを検索す
る。RAM2初期化部A1218が最初に見つかるので
これを選択する(ステップ1506)。RAM2初期化
部A1218の呼出可能時間1302の値からタイマー
で計時した時間を引いた差を求める。更に、この差と時
間値αとの差を計算する(ステップ1507)。もし、
差が0または負の値であれば、新しく選択したモジュー
ルの実行を優先するため、新しく選択したモジュールの
呼出可能時間1302を時間値αとし(ステップ150
8、ステップ1509)、検索結果に新しく選択したモ
ジュールを選択する(ステップ1510)。もし、差が
正の値ならば次のステップに進む(ステップ150
8)。次の機能を調べるため、機能ポインタ1301の
次のポインタを選択する(ステップ1511)。もし、
次に動作するモジュールを持つ機能があればステップ1
505に戻る。機能がなければ終了する(ステップ15
12)。
【0083】上述の検索より、大部分の場合はRAM2
初期化部A1218が選択される(ステップ140
5)。
【0084】検索の結果、まだ呼出可能時間にならない
場合もあるため、タイマーによる計時(ステップ140
6)と呼出可能となるまで、ステップ1406に戻る
(ステップ1407)処理があるが、RAM2初期化部
A1218の呼出可能時間は0msであるため、次のス
テップに進む。
【0085】各モジュールの実行を途中で切り替えるた
めにタイムアウト時間の10ms後に割り込みが発生す
るように設定(ステップ1408)し、検索されたモジ
ュールであるRAM2初期化部A1218を実行する
(ステップ1409)。RAM2初期化部A1218は
周辺機器との通信等による待ち時間は生じないので、1
0ms後の割り込みによるタイムアウトで実行を中断さ
れる。タイムアウト中断してくるため、モジュールポイ
ンタ1303に中断したアドレスを書き換えてステップ
1405に戻る(ステップ1410、ステップ141
5)。
【0086】初期化時間502を過ぎるまで、ステップ
1405〜ステップ1415までが繰り返される。
【0087】初期化時間502を過ぎると、ステップ1
405よりキーボード初期化部A1217が選択され
る。選択の過程を図15を参照して説明する。
【0088】最初にタイマー計時部1202より現在時
間を読み取る(ステップ1501)。次に優先順位を調
べるために、機能ポインタ1301の最初のテーブルの
先頭から未・済フラグ1304が未であるモジュールを
検索する。検索した結果のモジュールの呼出可能時間1
302の初期化時間502から現在時間を引いた差を時
間値αに設定する(ステップ1502)。検索結果の初
期値として検索したモジュールを選択するので、キーボ
ード初期化部A1217が設定される。次に機能ポイン
タ1301の次のポインタを選択する(ステップ150
4)。時間値αをチェックすると時間値αは0または負
の値であるため、キーボード初期化部A1217が選択
される。
【0089】ステップ1406とステップ1407は、
初期化時間502は過ぎているため次のステップに進
む。
【0090】各モジュールの実行を途中で切り替えるた
めにタイムアウト時間の10ms後に割り込みが発生す
るように設定し(ステップ1408)、検索されたモジ
ュールであるキーボード初期化部A1217を実行する
(ステップ1409)。キーボード初期化部A1217
はリセットコマンドを発行して、スケジューラ1201
に戻る。この間の時間は10msに満たないため、タイ
ムアウトで実行は中断されず終了となる(ステップ14
10)。
【0091】スケジューラ1201は、未・済フラグ1
304を済みにセットし(ステップ1411)タイマー
計時部1202より現在時間を読み取る(ステップ14
12)。現在時間をキーボード初期化部A1217の次
に実行可能なキーボード診断部A1225の呼出可能時
間1302に加える(ステップ1413)。次にまだ未
実行のモジュールがあるのか確認をし、あるのでステッ
プ1405に戻る(ステップ1414)。
【0092】次に最も早く動作可能なモジュールを選択
すると、実行を中断したRAM2初期化部A1218が
選択される(ステップ1405)。以下上記と同様に処
理が進められていく。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、タイマ
ーを計時した値を比較することで、周辺機器の制御の待
ち時間を最適化できるため、情報処理装置の起動時間を
短縮する効果がある。
【0094】また、同じ理由で、情報処理装置のCPU
のみを高速なCPUに交換した時でも周辺機器制御の待
ち時間が不足することはないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態のフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の第1の実施例のフローチャートであ
る。
【図5】本発明の実施例のキーボードのタイムチャート
である。
【図6】本発明の実施例のキーボードにコマンドを発行
する時の制限事項を示した図である。
【図7】本発明の第1の実施例のキーボード初期化およ
び診断の流れを各モジュールの分担別に示した図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図9】本発明の第2の実施例のキューテーブルの構成
図である。
【図10】本発明の第2の実施例のフローチャートであ
る。
【図11】本発明の第2の実施例のキーボード初期化お
よび診断の流れを各モジュールの分担別に示した図であ
る。
【図12】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図13】キューテーブルの構成図である。
【図14】本発明の第3の実施例のフローチャートであ
る。
【図15】本発明の第3の実施例の「最も早く動作可能
なモジュール選択」のフローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施例の各モジュールのスケ
ジュールを示す図である。
【図17】従来技術の構成を示すブロック図である。
【図18】従来技術の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
101 スケジューラ 102 タイマー計時部 103 初期化部 104 タイマー関連初期化部 105 各機能初期化部 106 診断部 107 タイマー関連診断部 108 各機能診断部 109 エラーメッセージ表示部 301 スケジューラ 302 タイマー計時部 303 初期化部 304 タイマー初期化部 305 キーボード初期化部 306 診断部 307 タイマー診断部 308 キーボード診断部 309 エラーメッセージ表示部 310 ベース時間 501 POW ON時間 502 初期化時間 503 リセットコマンド 504 キーコード 801 スケジューラ 802 タイマー計時部 803 初期化部 804 タイマー初期化部 805 キーボード初期化部 806 診断部 807 タイマー診断部 808 キーボード診断部 809 エラーメッセージ表示部 810 ベース時間 811 キューテーブル 812 初期化A 813 初期化B 814 診断A 815 診断B 1201 スケジューラ 1202 タイマー計時部 1203 初期化部 1204 タイマー関連初期化部 1205 各機能初期化部 1206 診断部 1207 タイマー関連診断部 1208 各機能診断部 1209 エラーメッセージ表示部 1210 キューテーブル 1211 タイマー1初期化部 1212 タイマー2初期化部 1213 RAM1初期化部 1214 割込初期化部 1215 キーボード初期化部 1216 RAM2初期化部 1217 キーボード初期化部A 1218 RAM2初期化部A 1219 タイマー1診断部 1220 タイマー2診断部 1221 RAM1診断部 1222 割込診断部 1223 キーボード診断部 1224 RAM2診断部 1225 キーボード診断部A 1226 キーボード診断部B 1227 RAM2診断部A 1228 機能テーブル 1229 モジュールテーブル 1301 機能ポインタ 1302 呼出可能時間 1303 モジュールポインタ 1304 未・済フラグ 1305 キーボードモジュールテーブル 1306 RAM2モジュールテーブル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起動時に初期化プログラムおよび自己診
    断プログラムを実行する情報処理装置起動方式におい
    て、クロックパルスにより時間の計時を行うタイマー
    と、前記タイマーから時間を読み取るタイマー計時手段
    と、初期化プログラムを実行する時に初期化可能な時間
    となっているかの確認および自己診断プログラムを実行
    する時に自己診断可能な時間となっているかの確認を行
    う手段とを備えることを特徴とする情報処理装置起動方
    式。
  2. 【請求項2】 起動時に初期化プログラムおよび自己診
    断プログラムを実行する情報処理装置起動方式におい
    て、クロックパルスにより時間の計時を行うタイマー
    と、前記タイマーから時間を読み取るタイマー計時部
    と、情報処理装置の各種の機能を初期化する各機能初期
    化部と、前記情報処理装置の各種の機能を診断する各機
    能診断部と、前記情報処理装置のスケジュールを制御す
    るスケジューラとを備え、前記スケジューラは、前記タ
    イマー計時部の値が初期化可能な時間となったら前記各
    機能初期化部に制御を渡し、初期化プログラム実行終了
    後、前記タイマー計時部の値が診断可能な時間となった
    ら前記各機能診断部に制御を渡すことを特徴とする情報
    処理装置起動方式。
  3. 【請求項3】 前記スケジューラは、前記初期化プログ
    ラムと前記自己診断プログラムの実行の順番と、前記初
    期化プログラムと前記自己診断プログラムの未実行また
    は実行済の情報とを有するキューテーブルを備えること
    を特徴とする請求項2記載の情報処理装置起動方式。
  4. 【請求項4】 前記キューテーブルは、前記初期化プロ
    グラムと前記自己診断プログラムの各モジュールの呼出
    可能時間情報を持つモジュールテーブルを備え、前記タ
    イマーは、特定の時間になったら割り込み信号を発生す
    る機能を持ち、前記スケジューラは、最も早く動作可能
    なモジュールを選択して前記割り込み信号を利用して割
    り当てた時間のみ前記モジュールを動作させることを特
    徴とする請求項3記載の情報処理装置起動方式。
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