JP2003067221A - ウォッチドッグタイマの制御回路 - Google Patents

ウォッチドッグタイマの制御回路

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JP2003067221A
JP2003067221A JP2001253190A JP2001253190A JP2003067221A JP 2003067221 A JP2003067221 A JP 2003067221A JP 2001253190 A JP2001253190 A JP 2001253190A JP 2001253190 A JP2001253190 A JP 2001253190A JP 2003067221 A JP2003067221 A JP 2003067221A
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Kazuto Nakao
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術の利点を生かしながら、最適なタイマ
初期化許可期間が異なる複数のイベントが存在する場合
でも、確実にマイクロコントローラの暴走を検出するこ
とが可能なウォッチドックタイマの制御回路を提供す
る。 【解決手段】ウォッチドックタイマ20の制御回路1
に、複数イベント毎の処理正常処理時間の最大値及び最
小値である、ウォッチドックタイマ20の初期化許可期
間の最大値及び最小値を格納する最大値レジスタ5及び
最小値レジスタ6を設ける。マイクロコントローラが実
行するイベントに応じて出力されたイベント入力信号に
よって、第1の選択回路3及び第2の選択回路4で、実
行するイベントの処理時間の最大値及び最小値を選択し
て、マイクロコントローラが実行するイベントに応じた
ウォッチドックタイマの最適な初期化許可期間を選択す
ることで、確実にマイクロコントローラの暴走を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコントロ
ーラの暴走検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータには、一般的に、
マイクロプロセッサとマイクロコントローラとがある。
マイクロプロセッサは、CPU及びバスインタフェース
で構成され、セットを作成するのにメモリなどの複数の
デバイスが必要となる。これに対し、マイクロコントロ
ーラは、CPU、バスインタフェース及び周辺I/Oを
ワンチップに集積してあり、機器に組み込んで1チップ
でセットが構成できるように、システム的に作られてい
る。よって、マイクロコントローラを使用することで、
機器の部品点数及び製造工数を低減することが可能とな
る。
【0003】マイクロコントローラのCPUが実行する
プログラムが、バグやノイズ等が原因で暴走すると、マ
イクロコントローラを組み込んだ機器は、制御が不能に
なってしまう。そこで、マイクロコントローラの暴走を
検出するために、ウォッチドックタイマが一般的に使用
される。
【0004】ウォッチドッグタイマは、クロック信号を
常にカウントし、予め決めた一定時間が経過するとオー
バフローするタイマ(カウンタ)であり、定期的に初期
化することで、オーバフローを防止できる。マイクロコ
ントローラの暴走を検出するためには、マイクロコント
ローラのプログラムに、ウォッチドックタイマの初期化
命令を組み込んでおく。また、オーバフローを検出する
と、暴走検出信号を出力するオーバフロー検出回路をウ
ォッチドッグタイマに組み込んでおく。
【0005】このようにすることで、プログラムが正常
に動作していると、ウォッチドッグタイマは定期的に初
期化され、オーバフローすることはない。一方、もしプ
ログラムが暴走し、ウォッチドックタイマの初期化命令
を組み込んであるメインルーチンから外れると、ウォッ
チドックタイマはオーバフローする。そして、ウォッチ
ドッグタイマのオーバフロー検出回路は、オーバフロー
を検出して、マイクロコントローラに暴走検出信号を出
力する。マイクロコントローラは、リセットされて、初
期状態から再スタートする。
【0006】上記のように、ウォッチドックタイマを使
用することで、マイクロコントローラの暴走を検出する
ことができるが、ある周期で繰り返し初期化が発生する
という症状のマイクロコントローラの暴走は、従来のウ
ォッチドッグタイマでは、検出できないという問題があ
った。
【0007】そこで、特開2000−250786公報
には、この問題に対処したウォッチドッグタイマに関す
る技術が開示されている。この公報に開示されたウォッ
チドッグタイマは、図4に示した構成である。図4は、
特開2000−250786公報に開示されたウォッチ
ドッグタイマの構成を示したブロック図である。図4に
示したように、ウォッチドッグタイマ101は、ウォッ
チドックタイマカウンタ21、オーバフロー検出回路2
2、タイムベースタイマカウンタ23、オーバフロー検
出回路24、比較回路25、ANDゲート26、第1の
選択回路13、第2の選択回路14、第1の最大値レジ
スタ15、第2の最大値レジスタ16、第1の最小値レ
ジスタ17、及び第2の最小値レジスタ18を備えてい
る。
【0008】ウォッチドックタイマカウンタ21は、ク
ロック信号30をカウントし、カウント値31を出力す
る。オーバフロー検出回路22は、カウント値31によ
りマイクロコントローラがオーバフローしたことを検出
し、暴走検出信号32を出力する。
【0009】なお、従来のウォッチドッグタイマは、上
記のウォッチドックタイマカウンタ21と、オーバフロ
ー検出回路22と、によって構成されている。
【0010】タイムベースタイマカウンタ23は、マイ
クロコントローラが有するタイムベースタイマから出力
されたクロック信号40をカウントし、カウント値41
を出力する。オーバフロー検出回路24は、カウント値
41によりマイクロコントローラのタイムベースタイマ
がオーバフローしたことを検出して、マイクロコントロ
ーラのCPUへ割り込み信号45を出力して、割り込み
処理を要求する。マイクロコントローラのCPUは、こ
の要求に応じて割り込み処理を行い、その結果、メイン
プログラムの設定された開始アドレスから実行する。メ
インプログラムの一連の実行処理は、タイムベースタイ
マのオーバフローまでに終了する。これにより、タイム
ベースタイマのオーバフロー毎に、メインプログラムの
実行が繰り返される。
【0011】第1の最大値レジスタ15には、通常のイ
ベントの処理が正常に終了する時間の最大値である、ウ
ォッチドッグタイマカウンタ21の初期化許可期間の最
大値を設定し、第2の最大値レジスタ16には、メイン
プログラムの実行が長くなるある特定のイベントが発生
した場合における、イベントの処理が正常に終了する時
間の最大値である、ウォッチドックタイマカウンタ21
の初期化許可期間の最大値を設定してある。また、第1
の最小値レジスタ17には、通常のイベントの処理が正
常に終了する時間の最小値である、ウォッチドッグタイ
マカウンタ21の初期化許可期間の最小値を設定し、第
2の最小値レジスタ18には、メインプログラムの実行
が長くなるある特定のイベントが発生した場合におけ
る、イベントの処理が正常に終了する時間の最小であ
る、ウォッチドックタイマカウンタ21の初期化許可期
間の最小値を設定してある。
【0012】第1の選択回路13は、特定のイベントの
有無に応じて第1の最大値レジスタ15及び第2の最大
値レジスタ16に格納されたウォッチドッグタイマカウ
ンタ21の初期化許可期間の最大値を選択して、比較回
路25に出力する。第2の選択回路14は、特定のイベ
ントの有無に応じて、第1の最小値レジスタ17及び第
2の最小値レジスタ18に格納されたウォッチドッグタ
イマカウンタ21の初期化許可期間の最小値を選択し
て、比較回路25に出力する。
【0013】比較回路25は、第1の選択回路13が出
力したウォッチドッグタイマカウンタ21の初期化許可
期間の最大値と、第2の選択回路14が出力したウォッ
チドッグタイマカウンタ21の初期化許可期間の最小値
と、タイムベースタイマカウンタ23が出力したカウン
ト値41と、を比較して、カウント値41が最大値と最
小値との間にある場合、ウォッチドッグタイマ初期化許
可信号43を出力する。
【0014】ANDゲート26は、マイクロコントロー
ラからウォッチドッグタイマ初期化信号33が出力され
ている間に、比較回路25ウォッチドッグタイマ初期化
許可信号43が出力されると、ウォッチドックタイマカ
ウンタ21にリセット出力信号44を出力して、ウォッ
チドックタイマカウンタ21をリセット(初期化)す
る。
【0015】次に、ウォッチドックタイマ101の動作
を説明する。図5は、特開2000−250786公報
に開示されたウォッチドックタイマの動作を説明するた
めのタイミングチャートである。上記のように、マイク
ロコントローラ101は、通常のイベント及びある特定
のイベントの処理が正常に終了する最大時間である第1
の最大値及び第2の最大値、並びに最小時間である第1
の最小値及び第2の最小値によって決定されるウォッチ
ドックタイマの初期化許可期間が設定されている。よっ
て、図5に示したように、初期化許可期間内にウォッチ
ドックタイマ初期化信号33及びウォッチドックタイマ
初期化許可信号43が出力されると、ウォッチドックタ
イマカウンタ21は初期化されるので、マイクロコント
ローラは、メインプログラムの実行を続ける。
【0016】一方、マイクロコントローラが暴走した場
合、初期化許可期間内にウォッチドックタイマ初期化信
号33と、ウォッチドックタイマ初期化許可信号43
と、の少なくとも一方は、ANDゲート26に入力され
ない。そのため、初期化許可期間内にウォッチドックタ
イマカウンタ21は初期化されず、最終的にオーバフロ
ーし、暴走検出信号32がオーバフロー検出回路22か
ら出力される。よって、マイクロコントローラはリセッ
トされる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されたウォッチドックタイマは、特定のイベン
トの有無によってタイマ初期化許可期間を選択している
ため、ウォッチドックタイマの最適な初期化許可期間が
異なる複数のイベントが存在する場合には、イベントに
応じたウォッチドックタイマの最適な初期化許可期間が
選択できないという問題がある。
【0018】また、この問題の対策として、複数のイベ
ント毎の最適な初期化許可期間を包含した初期化許可期
間として、イベントの初期化許可期間の幅を広くする方
法が考えられる。しかし、従来のウォッチドッグタイマ
での問題点である、ある周期で繰り返し初期化が発生す
るという症状のマイクロコントローラの暴走が発生した
場合、初期化許可期間の幅が広いために、マイクロコン
トローラの暴走を検出できないという問題が生じてしま
う。
【0019】そこで、本発明は上記の問題を解決するた
めに創作したものであり、その目的は、従来技術の利点
を生かしながら、最適なタイマ初期化許可期間が異なる
複数のイベントが存在する場合でも、確実にマイクロコ
ントローラの暴走を検出することが可能なウォッチドッ
クタイマの制御回路を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0021】(1)処理時間が異なる複数のイベントを
含むマイクロコントローラのプログラム実行時間を管理
して、マイクロコントローラの暴走を検出するウォッチ
ドッグタイマの制御回路であって、初期化された該マイ
クロコントローラのプログラム実行開始とともに、出力
されるクロック信号を計数して計時を行う計数手段と、
該複数のイベント毎に、処理正常終了時間の最大値及
び最小値を記憶した記憶手段と、実行するイベントに応
じて該マイクロコントローラが出力するイベント選択信
号によって、該記憶手段が記憶した処理正常終了時間の
最大値及び最小値を選択する選択手段と、該計数手段の
計数値が、該選択した処理正常終了時間の最大値及び最
小値の間であると、初期化許可信号を出力する比較手段
と、該マイクロコントローラから出力された初期化信
号、及び該比較手段から出力された初期化許可信号が入
力されると、該ウォッチドッグタイマを初期化する初期
化手段と、を備えたことを特徴とする。
【0022】この構成において、ウォッチドッグタイマ
の制御回路は、計数手段で初期化されたマイクロコント
ローラのプログラム実行開始とともに、出力されるクロ
ック信号を計数して計時を行い、記憶手段で複数のイベ
ント毎に、処理正常終了時間の最大値及び最小値を記憶
して、選択手段で実行するイベントに応じてマイクロコ
ントローラが出力するイベント選択信号によって、記憶
手段が記憶した処理正常終了時間の最大値及び最小値を
選択し、計数手段の計数値が、選択した処理正常終了時
間の最大値及び最小値の間であると、比較手段で初期化
許可信号を出力し、マイクロコントローラから出力され
た初期化信号、及び比較手段から出力された初期化許可
信号が入力されると、初期化手段でウォッチドッグタイ
マを初期化して、処理時間が異なる複数のイベントを含
むマイクロコントローラのプログラム実行時間を管理
し、マイクロコントローラの暴走を検出する。したがっ
て、マイクロコントローラが複数の処理時間の異なるイ
ベントを実行する場合でも、マイクロコントローラが実
行するイベントに応じたウォッチドックタイマの最適な
初期化許可期間を選択して、確実にマイクロコントロー
ラの暴走を検出することが可能となり、マイクロコント
ローラの信頼性を向上させることができる。
【0023】(2)前記記憶手段は、前記複数のイベン
ト毎に、処理正常終了時間の最大値を記憶した最大値記
憶手段と、前記複数のイベント毎に、処理正常終了時間
の最小値を記憶した最小値記憶手段と、を備え、前記選
択手段は、実行するイベントに応じて前記マイクロコン
トローラが出力するイベント選択信号によって、該最大
値記憶手段が記憶した処理正常終了時間の最大値を選択
する最大値選択手段と、実行するイベントに応じて前記
マイクロコントローラが出力するイベント選択信号によ
って、該最小値記憶手段が記憶した処理正常終了時間の
最小値を選択する最小値選択手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0024】この構成において、ウォッチドッグタイマ
の制御回路は、複数のイベント毎に、処理正常終了時間
の最大値を記憶した最大値記憶手段、及び複数のイベン
ト毎に、処理正常終了時間の最小値を記憶した最小値記
憶手段を備えた記憶手段と、実行するイベントに応じて
マイクロコントローラが出力するイベント選択信号によ
って、最大値記憶手段が記憶した処理正常終了時間の最
大値を選択する最大値選択手段、及び実行するイベント
に応じてマイクロコントローラが出力するイベント選択
信号によって、最小値記憶手段が記憶した処理正常終了
時間の最小値を選択する最小値選択手段を備えた選択手
段と、によって構成されている。したがって、複数のイ
ベント毎の、処理正常終了時間の最大値及び処理正常終
了時間の最小値を効率良く、記憶させることが可能とな
る。
【0025】(3)前記記憶手段は、記憶した値を書換
え可能なレジスタであることを特徴とする。
【0026】この構成において、ウォッチドッグタイマ
の制御回路は、記憶した値を書換え可能なレジスタによ
って記憶手段が構成される。したがって、マイクロコン
トローラが実行するイベントの処理正常終了時間に応じ
て、レジスタの内容を容易に変更することができ、様々
なシステムにマイクロコントローラに適用可能となる。
【0027】(4)前記記憶手段は、イベントが実行さ
れない場合の処理正常終了時間の最大値及び最小値を記
憶したことを特徴とする。
【0028】この構成において、ウォッチドックタイマ
の制御回路では、イベントが実行されない場合の処理正
常終了時間の最大値及び最小値を、記憶手段が記憶して
いる。したがって、マイクロコントローラでイベントが
実行される場合のみならず、イベントが実行されない場
合にも、確実にマイクロコントローラの暴走を検出する
ことが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
ウォッチドックタイマの制御回路の構成を示したブロッ
ク図である。本発明のウォッチドックタイマの制御回路
は、図4に示した従来のウォッチドックタイマにおける
第1の最大値レジスタ、第2の最大値レジスタ、第1の
最小値レジスタ、第2の最小値レジスタ、第1の選択回
路、及び第2の選択回路の構成を改良したものであり、
従来の構成と同一部分には、同一符号を付している。
【0030】図1に示したように、ウォッチドッグタイ
マの制御回路1は、ウォッチドックタイマカウンタ21
及びオーバフロー検出回路22によって構成されたウォ
ッチドッグタイマ20を制御するためのものであり、以
下のような構成である。なお、ウォッチドックタイマ2
0及び制御回路1に接続するマイクロコントローラは図
示していない。
【0031】制御回路1は、計数手段であるタイムベー
スタイマカウンタ23と、オーバフロー検出回路24
と、比較手段である比較回路25と、初期化手段である
ANDゲート26と、選択手段として、最大値選択手段
である第1の選択回路3、及び最小値選択手段である第
2の選択回路4と、記憶手段として、最大値記憶手段で
ある最大値レジスタ5、及び最小値記憶手段である最小
値レジスタ6と、を備えている。
【0032】ウォッチドックタイマカウンタ21は、ク
ロック信号30をカウントし、カウント値31を出力す
る。オーバフロー検出回路22は、入力されたカウント
値31が所定の値を超えた場合に、マイクロコントロー
ラが暴走したことを検出し、暴走検出信号32を出力す
る。暴走検出信号32をマイクロコントローラの初期化
信号として用いることで、マイクロコントローラの暴走
を停止して、マイクロコントローラを初期状態から動作
させることができる。
【0033】タイムベースタイマカウンタ23は、マイ
クロコントローラが有するタイムベースタイマから出力
されたクロック信号40をカウント(計数)し、カウン
ト値41を出力する。カウント値41は、オーバフロー
検出回路は24、及び比較回路は25に出力される。
【0034】オーバフロー検出回路24は、カウント値
41が所定の値を超えた場合に、マイクロコントローラ
のタイムベースタイマがオーバフローしたことを検出し
て、マイクロコントローラのCPUへ割り込み処理を要
求する。マイクロコントローラのCPUは、この要求に
応じて割り込み処理を行い、メインプログラムの設定さ
れた開始アドレスから実行する。このメインプログラム
の一連の実行処理は、タイムベースタイマのオーバフロ
ーまでに終了する。よって、タイムベースタイマのオー
バフロー毎に、メインプログラムの実行が繰り返され
る。
【0035】最大値レジスタ5は、最大値レジスタ5−
0〜最大値レジスタ5−Nを備えている。マイクロコン
トローラが実行するイベント数がN個である場合、各イ
ベントの処理正常終了時間の最大値に相当する最大計数
値、及びイベントが実行されない時の処理正常終了時間
の最大値に相当する最大計数値を、各最大値レジスタに
格納する。例えば、イベント1の処理正常処理時間の最
大値に相当する最大計数値を最大値レジスタ5−1に格
納する。
【0036】最小値レジスタ6は、最小値レジスタ6−
0〜最小値レジスタ6−Nを備えている。マイクロコン
トローラが実行するイベント数がN個である場合、各イ
ベントの処理正常終了時間の最小値に相当する最小計数
値、及びイベントが実行されない時の処理正常終了時間
の最小値に相当する最小計数値を、各最小値レジスタに
格納する。例えば、イベント1の処理正常処理時間の最
小値に相当する最小計数値を最小値レジスタ6−1に格
納する。
【0037】ここで、イベントの処理正常終了時間の最
小値及び最大値によって決まる処理正常終了期間にウォ
ッチドックタイマを初期化すると、ウォッチドックタイ
マカウンタ21はオーバフローせず、引き続きマイクロ
コントローラの動作を監視できるので、この期間をウォ
ッチドックタイマの初期化許可期間とも称する。
【0038】第1の選択回路3は、マイクロコントロー
ラが実行するイベントに応じて、マイクロコントローラ
から出力されるイベント入力信号48が入力されると、
イベント入力信号48に応じて最大値レジスタ5−0〜
5−Nに格納されたウォッチドッグタイマの初期化許可
期間の最大値を選択して、比較回路25に出力する。
【0039】第2の選択回路4は、マイクロコントロー
ラが実行するイベントに応じて、マイクロコントローラ
から出力されるイベント入力信号48が入力されると、
イベント入力信号48に応じて最小値レジスタ6−0〜
6−Nに格納されたウォッチドッグタイマの初期化許可
期間の最小値を選択して、比較回路25に出力する。
【0040】比較回路25は、第1の選択回路3が出力
したウォッチドッグタイマの初期化許可期間の最大値
と、第2の選択回路4が出力したウォッチドッグタイマ
の初期化許可期間の最小値と、タイムベースタイマカウ
ンタ23が出力したカウント値41と、を比較して、カ
ウント値41が最大値及び最小値の間にある場合、ウォ
ッチドッグタイマ初期化許可信号43を出力する。
【0041】ANDゲート26は、マイクロコントロー
ラからウォッチドッグタイマ初期化信号33が出力され
ている間に、比較回路25ウォッチドッグタイマ初期化
許可信号43が出力されると、ウォッチドックタイマカ
ウンタ21にリセット出力信号44を出力して、ウォッ
チドックタイマカウンタ21をリセット(初期化)す
る。
【0042】次に、本発明の特徴である第1の選択回路
3、第2の選択回路4、最大値レジスタ5、及び最小値
レジスタ6の詳細な構成及び動作について説明する。図
2は、本発明の制御回路が備える第1の選択回路、第2
の選択回路、最大値レジスタ、及び最小値レジスタの構
成を示した回路図である。
【0043】第1の選択回路3は、N+1個のスイッチ
SW3−0〜SW3−Nと、NORゲート7と、を備え
ている。最大値レジスタ5は、N+1個の最大値レジス
タ5−0〜5−Nを備えている。スイッチSW3−0〜
SW3−Nの一端は、それぞれ最大値レジスタ値46を
出力する出力線に接続されている。スイッチSW3−0
〜SW3−Nの他端は、それぞれ最大値レジスタ5−0
〜5−Nに接続されている。例えば、スイッチSW3−
0は最大値レジスタ5−0に接続され、スイッチSW3
−1は最大値レジスタ5−1に接続され、スイッチSW
3−2〜SW3−(N−1)は同様に接続され、SW3
−Nは最大値レジスタ5−Nに接続されている。
【0044】マイクロコントローラがN個のイベントを
実行する場合、第1の選択回路3には、イベント入力信
号48として、N個のイベント入力信号48−1〜48
−Nが入力され、スイッチSW3−1〜SW3−Nの開
閉制御信号となる。例えば、イベント1の実行時にマイ
クロコントローラから出力されるイベント入力信号48
−1のみが“H”となり、他のイベント入力信号48−
2〜48−Nは“L”となり、スイッチSW3−1のみ
が閉(ON)となる。
【0045】また、各イベント入力信号は、NORゲー
ト7にも入力される。NORゲート7の出力信号は、ス
イッチSW3−0の開閉制御信号となる。つまり、マイ
クロコントローラにおいていずれのイベントも実行され
ない場合は、イベント入力信号を48−1〜48−Nは
すべて“L”となり、NORゲート7からは“H”信号
が出力され、スイッチSW3−0のみが閉(ON)とな
る。
【0046】次に、第1の選択回路3、第2の選択回路
4、最大値レジスタ5、及び最小大値レジスタ6の動作
を、図2及び図3に基づいて説明する。図3は、本発明
におけるウォッチドックタイマの制御回路の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【0047】マイクロコントローラにおいてイベントが
発生しない場合、イベント入力信号48−1〜48−N
は、“L”である。そのため、第1の選択回路3では、
NORゲート7の出力が“H”となり、スイッチSW3
−0がONし、他のスイッチはOFFとなる。したがっ
て、最大値レジスタ5−0が選択され、最大値レジスタ
値46として最大値レジスタ5−0に格納されたウォッ
チドッグタイマの初期化許可期間の最大値P2が出力さ
れる。
【0048】また、第2の選択回路4では、NORゲー
ト8の出力が“H”となりスイッチSW4−0がON
し、他のスイッチはOFFとなる。したがって、最小値
レジスタ6−0が選択され、最小値レジスタ値47とし
て最小値レジスタ6−0に格納されたウォッチドッグタ
イマの初期化許可期間の最小値P1が出力される。
【0049】ウォッチドックタイマの初期化期間の最小
値P1が、時間t1に対応し、ウォッチドックタイマの
初期化期間の最小値P2が、時間t2に対応するので、
図3に示したように、ウォッチドッグタイマの初期化許
可期間(イベントの処理正常終了期間)は、時間t1〜
時間t2となる。この初期化許可期間内に、ウォッチド
ッグタイマ初期化信号33が出力されると、ウォッチド
ックタイマ20のウォッチドックタイマカウンタ21が
初期化される。
【0050】マイクロコントローラにおいてイベント1
が発生した場合、イベント入力信号48−1のみが
“H”となる。そのため、第1の選択回路3では、スイ
ッチSW3−1がONし、他のスイッチはOFFとな
る。したがって、最大値レジスタ5−1が選択され、最
大値レジスタ値46として最大値レジスタ5−1に格納
されたウォッチドッグタイマの初期化許可期間(イベン
トの処理正常終了時間)の最大値P4が出力される。
【0051】また、第2の選択回路4では、スイッチS
W4−1がONし、他のスイッチはOFFとなる。した
がって、最小値レジスタ6−1が選択され、最小値レジ
スタ値47として最小値レジスタ6−1に格納されたウ
ォッチドッグタイマの初期化許可期間の最小値P3が出
力される。
【0052】ウォッチドックタイマの初期化許可期間の
最小値P3が、時間t3に対応し、ウォッチドックタイ
マの初期化許可期間の最小値P4が、時間t4に対応す
るので、図3に示したように、ウォッチドッグタイマの
初期化許可期間は、時間t3〜時間t4となる。この初
期化許可期間内に、ウォッチドッグタイマ初期化信号3
3が出力されると、ウォッチドックタイマ20のウォッ
チドックタイマカウンタ21が初期化される。
【0053】マイクロコントローラにおいてイベントN
が発生した場合、詳細な説明は省略するが、上記のイベ
ント1が発生した場合と同様である。
【0054】以上のように、ウォッチドックタイマ20
の制御回路1は、複数イベント毎の処理正常処理時間の
最大値及び最小値である、ウォッチドックタイマ20の
初期化許可期間の最大値及び最小値を格納する最大値レ
ジスタ5及び最小値レジスタ6を備えているので、マイ
クロコントローラが複数の処理時間の異なるイベントを
実行する場合でも、マイクロコントローラが実行するイ
ベントに応じたウォッチドックタイマの最適な初期化許
可期間を選択することが可能であり、確実にマイクロコ
ントローラの暴走を検出することができる。
【0055】なお、上記の説明ではウォッチドックタイ
マの初期化許可期間の最大値及び最小値を格納する記録
手段としてレジスタを用いた場合について説明したが、
これに限るものではなく、例えば、ROMや不揮発性メ
モリ用使用しても、同様の機能を構築することが可能と
なる。
【0056】また、最大値レジスタ5及び最小値レジス
タ6に格納したウォッチドックタイマの初期化許可期間
の最大値及び最小値は、接続するマイクロコントローラ
が実行するイベントに応じて書換え可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0058】(1)ウォッチドッグタイマの制御回路
は、計数手段で初期化されたマイクロコントローラのプ
ログラム実行開始とともに、出力されるクロック信号を
計数して計時を行い、記憶手段で複数のイベント毎に、
処理正常終了時間の最大値及び最小値を記憶して、選択
手段で実行するイベントに応じてマイクロコントローラ
が出力するイベント選択信号によって、記憶手段が記憶
した処理正常終了時間の最大値及び最小値を選択し、計
数手段の計数値が、選択した処理正常終了時間の最大値
及び最小値の間であると、比較手段で初期化許可信号を
出力し、マイクロコントローラから出力された初期化信
号、及び比較手段から出力された初期化許可信号が入力
されると、初期化手段でウォッチドッグタイマを初期化
して、処理時間が異なる複数のイベントを含むマイクロ
コントローラのプログラム実行時間を管理し、マイクロ
コントローラの暴走を検出するので、マイクロコントロ
ーラが複数の処理時間の異なるイベントを実行する場合
でも、マイクロコントローラが実行するイベントに応じ
たウォッチドックタイマの最適な初期化許可期間を選択
して、確実にマイクロコントローラの暴走を検出でき、
マイクロコントローラの信頼性を向上させることができ
る。
【0059】(2)ウォッチドッグタイマの制御回路
は、複数のイベント毎に、処理正常終了時間の最大値を
記憶した最大値記憶手段、及び複数のイベント毎に、処
理正常終了時間の最小値を記憶した最小値記憶手段を備
えた記憶手段と、実行するイベントに応じてマイクロコ
ントローラが出力するイベント選択信号によって、最大
値記憶手段が記憶した処理正常終了時間の最大値を選択
する最大値選択手段、及び実行するイベントに応じてマ
イクロコントローラが出力するイベント選択信号によっ
て、最小値記憶手段が記憶した処理正常終了時間の最小
値を選択する最小値選択手段を備えた選択手段と、によ
って構成されていることによって、複数のイベント毎
の、処理正常終了時間の最大値及び処理正常終了時間の
最小値を効率良く、記憶させることができる。
【0060】(3)ウォッチドッグタイマの制御回路
は、記憶した値を書換え可能なレジスタによって記憶手
段が構成されるため、マイクロコントローラが実行する
イベントの処理正常終了時間に応じて、レジスタの内容
を容易に変更することができ、様々なシステムにマイク
ロコントローラに適用できる。
【0061】(4)ウォッチドックタイマの制御回路で
は、イベントが実行されない場合の処理正常終了時間の
最大値及び最小値を、記憶手段が記憶しているので、マ
イクロコントローラでイベントが実行される場合のみな
らず、イベントが実行されない場合にも、確実にマイク
ロコントローラの暴走を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るウォッチドックタイマ
の制御回路の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の制御回路が備える第1の選択回路、第
2の選択回路、最大値レジスタ、及び最小値レジスタの
構成を示した回路図である。
【図3】本発明におけるウォッチドックタイマの制御回
路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】特開2000−250786公報に開示された
ウォッチドッグタイマの構成を示したブロック図であ
る。
【図5】特開2000−250786公報に開示された
ウォッチドックタイマの動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1−制御回路 3,13−第1の選択回路 4,14−第2の選択回路 5−最大値レジスタ 6−最小値レジスタ 20,101−ウォッチドックタイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/78 510 G06F 1/04 352

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理時間が異なる複数のイベントを含む
    マイクロコントローラのプログラム実行時間を管理し
    て、マイクロコントローラの暴走を検出するウォッチド
    ッグタイマの制御回路であって、 初期化された該マイクロコントローラのプログラム実行
    開始とともに、出力されるクロック信号を計数して計時
    を行う計数手段と、 該複数のイベント毎に、処理正常終了時間の最大値及び
    最小値を記憶した記憶手段と、 実行するイベントに応じて該マイクロコントローラが出
    力するイベント選択信号によって、該記憶手段が記憶し
    た処理正常終了時間の最大値及び最小値を選択する選択
    手段と、 該計数手段の計数値が、該選択した処理正常終了時間の
    最大値及び最小値の間であると、初期化許可信号を出力
    する比較手段と、 該マイクロコントローラから出力された初期化信号、及
    び該比較手段から出力された初期化許可信号が入力され
    ると、該ウォッチドッグタイマを初期化する初期化手段
    と、を備えたことを特徴とするウォッチドッグタイマの
    制御回路。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記複数のイベント毎
    に、処理正常終了時間の最大値を記憶した最大値記憶手
    段と、前記複数のイベント毎に、処理正常終了時間の最
    小値を記憶した最小値記憶手段と、を備え、 前記選択手段は、実行するイベントに応じて前記マイク
    ロコントローラが出力するイベント選択信号によって、
    該最大値記憶手段が記憶した処理正常終了時間の最大値
    を選択する最大値選択手段と、実行するイベントに応じ
    て前記マイクロコントローラが出力するイベント選択信
    号によって、該最小値記憶手段が記憶した処理正常終了
    時間の最小値を選択する最小値選択手段と、を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のウォッチドッグタイマ
    の制御回路。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、記憶した値を書換え可
    能なレジスタであることを特徴とする請求項1に記載の
    ウォッチドッグタイマの制御回路。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、イベントが実行されな
    い場合の処理正常終了時間の最大値及び最小値を記憶し
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    ウォッチドックタイマの制御回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009223617A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Kyocera Mita Corp Cpu暴走監視回路、cpu暴走監視システム及び画像形成装置
US8904222B2 (en) 2009-02-17 2014-12-02 Renesas Electronics Corporation Watchdog timer and control method therefor

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