JPH0941703A - エレベータ方式立体駐車装置の横行台車駆動装置 - Google Patents

エレベータ方式立体駐車装置の横行台車駆動装置

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JPH0941703A
JPH0941703A JP7195623A JP19562395A JPH0941703A JP H0941703 A JPH0941703 A JP H0941703A JP 7195623 A JP7195623 A JP 7195623A JP 19562395 A JP19562395 A JP 19562395A JP H0941703 A JPH0941703 A JP H0941703A
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carriage
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が比較的簡単で、しかも少ないエネルギ
消費により横行台車の操作を行なうことができるエレベ
ータ方式立体駐車装置の横行台車駆動装置を提供するこ
と。 【解決手段】 エレベータ方式立体駐車装置において、
横行用のレール211、212の近傍の複数箇所に複数
の送りローラ232を所定の間隔をおいて配置し、また
送りローラにはこの送りローラを駆動する駆動手段23
1を連結し、さらに前記送りローラのローラ面には複数
の噛合歯233が設けられる一方、横行台車には、前記
送りローラの噛合歯に噛み合う噛合歯261を有するラ
ック26が設けられており、前記送りローラをして、そ
の噛合歯を横行台車のラックに噛み合わせて回転させる
ようにした。これにより、横行台車は確実な駆動力を受
けて一定の走行径路上を横行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータ方式立体駐
車装置の横行台車駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6乃至図8にこの種従来の独立鉄塔型
のエレベータ方式立体駐車装置の構成を示している。図
6は上記従来の立体駐車装置の断面側面図(A)および
断面正面図(B)でありこの図において、31は昇降路
であり、この昇降路31上に昇降装置32が設置されて
いる。昇降装置32は、図7に示すように、4本のガイ
ドレール33と、これら4本のガイドレール33に組み
付けられた昇降リフト34とを備えている。
【0003】図7に示したように、4本のガイドレール
33は昇降路31の自動車の入出側(以下、手前側とい
う)の左右両側2箇所と、昇降路31の奥側の左右両側
2箇所とにそれぞれ垂直方向へ延びて立設されている。
これらのガイドレール33は断面が中空で四角形状の柱
状部材からなり、その一面に昇降リフト用の挿通部33
1が長手方向に沿って形成されている。ここに挙げられ
ているのはフォーク式の駐車装置であり、昇降リフト3
4に、外枠を構成する2本のサイドフレーム351の内
側に自動車の前後車輪を支持可能なフォーク部352を
有するフォーク状ステージ35を用い、各サイドフレー
ム351の各基端部353が外側方向に斜めに延出され
て支持アームとなり、各ガイドレール33にその挿通部
331を通じて挿通され、各ガイドレール33内におい
てガイドローラ36に連結されている。ガイドローラ3
6は、図8に示すように、ガイドローラフレーム361
とその上下部に軸支されたローラ362とからなり、図
示されない昇降駆動機構から導出された駆動チェーン3
7に連結されてガイドレール33内を上下移動可能な構
造になっている。
【0004】図6において、38は昇降路31の両側に
階層的に画成された駐車区画であり、そこに横行装置3
9が設置されている。横行装置39は、図7に示すよう
に、各駐車区画38の手前側と奧側に設置された各一対
の横行レール40と、昇降路31の手前側と奧側に設置
された一対の中間レール41と、その上に配置された横
行台車42とを備えている。
【0005】図7に示したように、各駐車区画38に設
置された各対の横行レール40と、昇降路31に設置さ
れた一対の中間レール41とはほぼ一直線になるように
配置されている。そして、横行レール40と中間レール
41との間の繋ぎ目部分には、昇降リフト34の昇降運
動にともなってフォーク状ステージ35の基端部353
が通過可能な間欠部Bが、各レール40、41の長手方
向に対して斜め方向に延びて形成されている。横行台車
42は各階層において、昇降路31に対して片側の駐車
区画に1台、他側の駐車区画にも1台収納されるように
なっている。各横行台車42は、フォーク状ステージ3
5が通り抜け可能にH形のフレーム421とその両側の
フォーク部422とからなる。また、各横行台車42の
手前側端および奧側端のフレーム部分には横行レール4
0および中間レール41上を走行する複数の走行ローラ
46が取り付けられている。そして横行台車42は、図
7に示してあるように、一方の側端(この例では奧側
端)のフレーム部分に電動モータから成るローラ駆動装
置47を搭載してその側端に設けられた走行ローラ46
を駆動するようになっている。これにより奧側端の走行
ローラが駆動側ローラとなって横行台車42を一対の横
行レール40と中間レール41との間で横行可能にして
いる。
【0006】かかる構成の駐車装置において、自動車を
入庫する場合、まずその入出庫部Eで自動車を載置され
たフォーク状ステージ35が昇降リフト34の作動によ
り、昇降路31を上昇して、指定の階層の所定の高さ位
置で停止される。続いてその階層の一方の駐車区画38
から横行台車42がローラ駆動装置47の作動により一
対の横行レール40および中間レール41上を横行して
昇降路31上まで移動され、昇降路31上で停止され
る。次いでフォーク状ステージ35の下降によりその横
行台車42を通り抜けると同時に自動車がフォーク状ス
テージ35から横行台車42へ受け渡しされ、そのまま
横行台車42はローラ駆動装置47の先とは逆方向の作
動によりその駐車区画38に戻されて自動車が格納され
る。
【0007】自動車を出庫する場合は、まず、自動車を
格納している駐車区画38からその横行台車42がロー
ラ駆動装置47の作動により一対の横行レール40およ
び中間レール41上を昇降路31上まで横行移動され、
次いで昇降路31をフォーク状ステージ35が昇降リフ
ト34の作動により上昇してその横行台車42を一旦通
り抜けると同時に自動車が横行台車42からフォーク状
ステージ35へ受け渡しされる。続いて横行台車42が
ローラ駆動装置47の逆作動によりその駐車区画38へ
戻されると、フォーク状ステージ35は昇降リフト34
の作動によりそのまま入出庫部Eへ下降していく。
【0008】このように、この種のエレベータ方式立体
駐車装置では、昇降リフト34と横行台車42とが上下
方向に相互に通り抜け可能な構造とする一方、昇降リフ
ト34の昇降路31に沿った昇降動作と、各横行台車4
2の各駐車区画38と昇降路31との間の横行動作との
連携により自動車の受け渡しを行なうようになってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエレベータ方式立体駐車装置では、昇降リフト34
の昇降路31に沿った昇降動作と、各横行台車42の各
駐車区画38と昇降路31との間の横行動作とを連携さ
せるために、横行台車42には走行ローラ46のみなら
ず、走行ローラ46を駆動するために電動モータから成
るローラ駆動装置47をも搭載しているため、ローラ駆
動装置47の駆動力を対応する走行ローラ46に伝達す
るための動力伝達機構を取り付けたり、或いはローラ駆
動装置47に電力を供給するための集電機構(トロリー
装置など)を合わせて装備しなければならず、構造が複
雑になるという不具合があった。また、横行台車42が
ローラ駆動装置47を搭載しているため、ローラ駆動装
置47はそれ自身と前記動力伝達機構などをも運搬する
ための馬力を余計に出力する必要があり、エネルギを無
駄に消費する虞があった。
【0010】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、構造が比較的簡単で、しかも少ないエ
ネルギ消費により横行台車の操作を行なうことができる
エレベータ方式立体駐車装置の横行台車駆動装置を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、エレベータ方式立体駐車装置において、
横行レールの近傍の複数箇所に複数の送りローラを所定
の間隔をおいて配置し、また送りローラにはこの送りロ
ーラを駆動する駆動手段を連結し、さらに前記送りロー
ラのローラ面には複数の噛合歯が設けられる一方、横行
台車には、前記送りローラの噛合歯に噛み合うラックが
設けられており、前記送りローラをして、その噛合歯を
横行台車のラックに噛み合わせて回転させ、横行台車を
横行レールに沿って送り操作するようにしたことを要旨
とする。ラックの端部の噛合歯は、好ましくは、歯の高
さが他の歯の高さより徐々に低く、且つ歯のピッチが他
の歯のピッチよりも徐々に大きく変化するように設定さ
れている。この噛合歯の漸次変化の方向は、ラックの末
端から中央部寄り位置への方向、或いはラックの中央部
寄り位置から末端への方向のいずれであってもよい。さ
らに、複数の送りローラは、1つの送りローラが横行台
車を送り操作し終わる前に次の送りローラがその横行台
車を送り操作し得る間隔に配置されているのが好まし
い。
【0012】
【作用】したがって本発明によれば、上記構成により横
行台車は、当該横行台車のラックに噛合歯が噛み合わさ
れた送りローラの回転動作により送り出し作用を受け、
横行レールおよび中間レール上を走行する。そして1つ
の送りローラによって送り操作を受けている横行台車が
走行して、この送りローラによる送り操作が終了する位
置に来るよりも前に、横行台車のラックの進行方向先端
部分には次の送りローラの噛合歯が噛み合い、横行台車
の送り操作を引き継ぐ。これにより横行台車は、間隔を
開けて配置された送りローラによって連続的に走行せし
められ、一定の走行径路上を横行する。ラックの端部に
設けられた噛合歯は、歯の高さが他の歯の高さより徐々
に低く、且つ歯のピッチが他の歯のピッチよりも徐々に
大きく変化するよう設定されているため、ラックの進行
方向先端部分に次の送りローラの噛合歯が噛み合うとき
噛合歯とラックとは互いの歯のずれを吸収しながら正し
く噛み合う。そしてこの横行操作に際して、横行台車は
軽量であるので駆動出力は少なくて済み、また、構造は
比較的簡単にすることができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の横行台車駆動装置を組み込ん
だエレベータ方式立体駐車装置の一実施例の構成を示す
平面図であり、図2は前記横行台車駆動装置の構成およ
び配置状態を拡大して表す部分平面図である。この実施
例に係る立体駐車装置はフォーク式の立体駐車装置であ
り、図1において、11はエレベータ方式立体駐車装置
のほぼ中央部において垂直方向に延びて設定された昇降
路、12は昇降装置であり、昇降路11の複数箇所(こ
の実施例では4隅部)に垂直方向へ延びて配置された4
本のガイドレール13と、これらのガイドレール13に
組み付けられた昇降リフト14とを備えている。
【0014】4本のガイドレール13はそれぞれ、断面
が中空で且つほぼ四角形状の柱状部材、または断面コ字
形のアングルを向かい合わせにして略四角形状とした柱
状部材からなり、昇降路11の内部を向いた面に長手方
向に沿って昇降リフト挿通用の挿通部131が設けられ
ている。これらのガイドレール13は、昇降路11の自
動車の入出側の左右両側2箇所と、昇降路11の奥側の
左右両側2箇所とにそれぞれ設置されている。ここで説
明の便宜上、図1中の昇降路11において後述する昇降
リフト14との位置関係を示す基準線Pが付されてい
る。この基準線Pは、昇降路11上に配置された昇降リ
フト14のフォーク部152の中心Xを通り、サイドフ
レーム151に平行なフォーク部中心線である。入出側
の各ガイドレール13はそれぞれ、昇降リフト14のサ
イドフレーム151に対して外側に、基準線Pから外側
に変位量Lを設定されて駐車区画21に近接した位置に
配置されている。一方、奥側の各ガイドレール13はそ
れぞれ、昇降リフト14のサイドフレーム151に対し
て内側に、基準線Pから内側に変位量Lを設定されて昇
降路11の中央方向寄りの位置に配置されている。した
がって、入出側のガイドレール13と奧側のガイドレー
ル13とは、基準線Pを中心軸(対称軸)として、互い
に外側、内側の対称位置にある。
【0015】昇降リフト14には、外枠を構成する2本
のサイドフレーム151の内側に自動車の前後車輪を支
持可能なフォーク部152を設けたフォーク状ステージ
15を用い、各ガイドレール13に対しその入出側に配
置される各サイドフレーム151の各基端部153が外
側方向斜めに延出されて支持アームとなり、入出側の各
ガイドレール13内にその挿通部131を通じて挿通さ
れ、各ガイドレール13内においてガイドローラ16に
連結されている。また、奥側に配置される各サイドフレ
ーム151の各基端部153が内側方向斜めに延出され
て支持アームとなり、奥側の各ガイドレール13にその
挿通部131を通じて挿通され、各ガイドレール13内
においてガイドローラ16を介して連結されている。ガ
イドローラ16はそれぞれ、図5に示すように、ガイド
ローラフレーム161と、その上下部に軸支されたロー
ラ162とからなり、図示されない昇降駆動機構から導
出された駆動チェーン17に連結されてガイドレール1
3内を上下移動可能な構造になっている。
【0016】このようにして、昇降路11の入出側の左
右両側2箇所に各ガイドレール13がフォーク状ステー
ジ15のサイドフレーム151に対して所定量L分だけ
外側に配置されるとともに、そのガイドレール13のサ
イドフレーム151から外側への変位量Lと同じ分だ
け、奥側の各ガイドレール13がサイドフレーム151
に対して内側に変位させて配置されている。
【0017】図1において、21は昇降路の両側に階層
的に画成された駐車区画であり、22(左側を22a、
右側を22bとする)は各駐車区画21に配置された横
行台車である。
【0018】各駐車区画21には、その自動車入出側と
奧側に各一対の横行レール211(左側を211a、右
側を211bとする)が設置されるとともに、これらの
横行レール211の延長上中間部分、すなわち昇降路1
1の自動車入出側と奧側に一対の中間レール212が設
置されている。図1に示したように、各駐車区画21に
設置された各対の横行レール211と、昇降路11に設
置された一対の中間レール212とはほぼ一直線になる
ように配置されている。そして、横行レール211と中
間レール212との間の繋ぎ目部分には、昇降リフト1
4の昇降運動にともなってフォーク状ステージ15の基
端部153すなわち支持アームが通過可能な間欠部B
が、各レール211、212の長手方向に対して斜め方
向に延びて形成されている。また間欠部Bは、フォーク
状ステージ15の各サイドフレーム基端部153の各ガ
イドレール13に対する組み付け方向が自動車入出側と
奥側とで異なっていることから、それぞれの基端部15
3が延びる向きに合わせて切り欠かれている。すなわ
ち、入出側の各間欠部Bは入出側の基端部153に対応
して、昇降路11側から見て、外側方向斜めに、駐車区
画21に近接した位置に設けられている。奥側の各間欠
部Bは奥側の基端部153に対応して、昇降路11から
見て、内側方向斜めに、昇降路11の中央に寄せた位置
に設けられている。なお、このような間欠部Bにより、
中間レール212の入出側の一方が奥側の他方よりも長
く設定され、これとは反対に横行レール211の入出側
の一方が奥側の他方よりも短く設定されている。
【0019】横行台車22は各階層において、昇降路1
1に対して片側の駐車区画に1台、他側の駐車区画にも
1台収納されるようになっている。各横行台車22は、
フォーク状ステージ15が通り抜け可能に、略T形をな
すフレーム221と、その両側に形成されたフォーク部
222とからなる。また、各横行台車22の一端側に備
えられたフレーム部221aの両端部分には、横行レー
ル211および中間レール212上を走行する2個の車
輪223がピッチ間隔を大きく採って配置され、その他
端側のフレーム221端には横行レール40および中間
レール41上を走行する2個の車輪223が小さいピッ
チ間隔で配置されている。
【0020】前記横行レール211および中間レール2
12の外側近傍には、これら横行レール211および中
間レール212上で横行台車22を横行移動させる横行
台車駆動装置23が配置されている。横行台車駆動装置
23は、横行レール211および中間レール212の近
傍の複数箇所(この実施例では2箇所)に所定の間隔を
おいて配置された複数の駆動手段であるギヤードモータ
231(231a、231b)と、ギヤードモータ23
1の出力軸に取り付けられた送りローラとしてのギヤロ
ーラ232(232a〜232d)とで構成されてい
る。ギヤローラ232は横行台車22と作動連結してこ
の横行台車22を横行させるものであり、ギヤローラ2
32aは横行レール211aの近傍で当該横行レール2
11aの中間レール212寄り端部付近に配置されてい
る。また、ギヤローラ232bは中間レール212の近
傍で当該中間レール212の横行レール211a寄り端
部付近に配置されており、ギヤローラ232cは中間レ
ール212の近傍で当該中間レール212の横行レール
211b寄り端部付近に配置されており、ギヤローラ2
32dは横行レール211bの近傍で当該横行レール2
11bの中間レール212寄り端部付近に配置されてい
る。
【0021】なお、ここでギヤローラ232aとギヤロ
ーラ232bとの配置関係についてもう少し詳しくみる
と、図2に示してあるように、ギヤローラ232aから
横行レール211aの中間レール212寄り末端までの
距離(ここではSとする)は、ギヤローラ232bから
中間レール212の横行レール211a寄り末端までの
距離(ここではTとする)よりも大きく設定されてい
る。また同様にして、ギヤローラ232dから横行レー
ル211bの中間レール212寄り末端までの距離S
は、ギヤローラ232cから中間レール212の横行レ
ール211b寄り末端までの距離Tよりも大きく設定さ
れている。すなわち、横行レール211aおよび211
b近傍のギヤローラ232aおよび232dからそれぞ
れ対応する横行レール211aおよび211b末端まで
の距離Sは、中間レール212近傍のギヤローラ232
bおよび232cからそれぞれ対応する中間レール21
2末端までの距離Tに対して、 S > T となっている。したがって、ギヤローラ232aおよび
232dの組とギヤローラ232bおよび232cの組
とを比較した場合、ギヤローラ232aおよび232d
はそれぞれ対応するレールの末端から充分に中央寄りの
位置に配置されている一方、ギヤローラ232bおよび
232cの方は対応するレールの末端により一層近い構
造になっている。
【0022】ギヤードモータ231aの出力軸とギヤロ
ーラ232aおよび232bとはチェーン234および
スプロケット235、236機構からなる動力伝達部
材、或いはその他の機構で構成された動力伝達部材によ
って作動連結されており、ギヤードモータ231aが1
台で2個のギヤローラ232a、232bを回転駆動す
るようになっている。またギヤードモータ231bにつ
いても同様で、このギヤードモータ231bの出力軸と
ギヤローラ232cおよび232dとはチェーン234
およびスプロケット235、236機構からなる動力伝
達部材、或いはその他の機構で構成された動力伝達部材
によって作動連結されており、ギヤードモータ231b
が1台で2個のギヤローラ232c、232dを回転駆
動するようになっており、以上2基のギヤードモータ2
31a、231bのそれぞれによって駆動される2台の
横行台車駆動装置23が横行レール211および中間レ
ール212の外側近傍に配設されている。
【0023】また、ギヤローラ232は、そのローラ面
の全周にわたって複数の噛合歯233が形成され、歯車
構造のローラとなっている。他方、横行台車22のフレ
ーム部221aには複数の噛合歯261を有するラック
26(26aおよび26b)が取り付けられるかまたは
直接形成されている。このラック26は、図1および図
2に示すように、横行台車22のフレーム部221aに
設けられるに当たって、フレーム部221aの後端部分
262(昇降路11側から遠い方の位置)ではその末端
近くまで延びている一方、フレーム部221aの前端部
分263(昇降路11側に近い方の位置)ではその末端
から一定寸法後退した位置で終わるように配置されてい
る。この点についてより詳しく説明するため、横行台車
22bのフレーム部221a上に設けられたラック26
bに注目すると、このラック26bの後端262bはフ
レーム部221aの後端近くまで延びている一方、ラッ
ク26bの前端263bはフレーム部221aの前端か
ら寸法Dだけ後退した位置で終わっている。横行台車2
2aのフレーム部221a上に設けられたラック26a
についても同様で、このラック26aの後端262aは
フレーム部221aの後端近くまで延びている一方、ラ
ック26aの前端263aはフレーム部221aの前端
から寸法Dだけ後退した位置で終わっている。そして、
ギヤローラ232の噛合歯233をラック26の噛合歯
261に噛み合わせてギヤローラ232を回転させるこ
とにより横行台車22を送り操作する構造になってい
る。この実施例において、ギヤードモータ231は、横
行台車22を駐車区画21から昇降路11へ、或いはそ
の逆へと横行させることができるよう、正転および逆転
が可能である。
【0024】図3は、横行台車22に設けられたラック
26の構造およびギヤローラ232との噛み合い状態を
表す部分拡大図である。この図に示すように、ラック2
6の端部付近に設けられた噛合歯261は、歯の高さが
他の部分の歯すなわちラック26の中央寄り部分に設け
られた噛合歯261の高さより徐々に低く変化するよう
に設定されている。この実施例において、ラック26の
端部付近の噛合歯261の高さの漸次変化はラック26
の末端から中央寄りの位置へかけて設定されている。こ
のため、図3においてラック26の端部付近に設けられ
た複数の噛合歯261の歯先を結ぶと、同図中一点鎖線
で表すように一定の角度θの傾きを持つテーパ状にな
る。また、ラック26の端部付近の噛合歯261は、歯
のピッチが他の部分の歯のピッチよりも徐々に大きく変
化するように設定されている。このラック26の端部付
近に設けられた噛合歯261のピッチを、他の部分の歯
のピッチよりも大きくする変化の具合は、例えば図3に
示すように噛合歯261のピッチの値をラック26の一
端から中央寄り方向へ順次a、b、c、………、とし、
それよりも中央寄り部分では均一にdであるとすると、 a > b > c > d 或いは、 d < a < b < c 等のような設定になっている。すなわち、ラック26の
端部付近の噛合歯261のピッチはラック26の末端か
ら中央寄りの位置へかけて、或いはラック26の中央寄
りの位置から末端へかけて徐々に大きくなるよう変化し
ていてもどちらでもよい。なお、ギヤローラ232のロ
ーラ面に設けられた噛合歯233のピッチはdに等しく
一定である。
【0025】図4は横行台車駆動装置23の構成と横行
レール211または中間レール212との間の配置関係
を表す図2中A−A線における断面図である。図1およ
び図2を参照して既に述べたように、複数のギヤローラ
232a〜232dは、横行レール211から中間レー
ル212に沿って一定の規則をもって配置されている。
このため、横行台車22aは横行レール211aまたは
中間レール212上のどこにあっても、そのラック26
aがいずれかのギヤローラ232a、232bに係合
し、また横行台車22bは横行レール211bまたは中
間レール212上のどこにあっても、そのラック26b
がいずれかのギヤローラ232c、232dに係合する
ことになる。
【0026】このような配置関係に設定することによ
り、1つのギヤローラ232が横行台車22を送り操作
し終わる前に次のギヤローラ232がその横行台車22
を送り操作することができる。
【0027】図4に示すように、横行台車駆動装置23
のギヤードモータ231は、横行レール211の外側近
傍において、当該横行レール211を支持固定するフレ
ームと同一または別体のベース部50に固定取り付けさ
れた支持台機構51に載置されている。支持台機構51
は、ベース部50に固定された下板52と、下板52の
外側端部にピン53などによって回転可能に結合され且
つ下板52から上方へ一定寸法離間して水平な状態を保
ち得る上板54と、下板52および上板54の内側端部
において両板52、54の間に介装された弾性部材とし
てのばね55と、下板52の先端部において当該下板5
2の下側(裏側)からばね55に向けてねじ込まれ、ば
ね55の付勢力を調整する調節ねじ56とから構成され
ている。そして、ギヤードモータ231は上板54の上
面に固定取り付けされている。また、下板52の上面の
内側端部および外側端部間の中間位置には支柱部材57
が上板54へ向けて立設されている。この支柱部材57
の先端と上板54の下面との間には、上板54が水平状
態を保っているとき僅かな隙間dができるように支柱部
材57の寸法が設定されている。
【0028】なお横行台車22に取り付けられた車輪2
23には、その幅方向ほぼ中心位置にガイドフランジ2
23aが設けられ、またこの車輪223を走行可能に支
持する横行レール211には前記ガイドフランジ223
aが嵌合するガイド溝211cが形成されている。これ
により、横行台車22の横行に際して、その車輪223
は横行レール211に沿って案内されながら走行するこ
とができる。なお、このようなガイドフランジ223a
とガイド溝211cとの組合せは車輪223および横行
レール211の間で彼此取り替えて装備してもよい。ま
た、これらガイドフランジ223aとガイド溝211c
との組合せは、対になって設けられた車輪223および
横行レール211の片側のみに設けられる。
【0029】かかる構成により、横行台車駆動装置23
を構成するギヤードモータ231およびギヤローラ23
2は支持台機構51の上板54に取り付けられることに
よってばね55の弾性作用を受けた状態で支持されるこ
とになる。なお、弾性部材としては、前記ばね55の他
にゴム、空気圧シリンダ等を使用することも可能であ
る。
【0030】次に、この昇降装置12の動作について立
体駐車装置全体における自動車の入出庫動作とともに説
明する。この動作に入るよりも前の待機状態について説
明すると、横行台車22aは横行レール211a上に設
置されこれに対応する駐車区画21に格納されており、
また横行台車22bは横行レール211b上に設置され
これに対応する駐車区画21に格納されている。この場
合において、ラック26の前端263はフレーム部22
1aの前端から寸法Dだけ後退した位置で終わっている
が、横行レール211aおよび211b近傍のギヤロー
ラ232aおよび232dはそれぞれ対応する横行レー
ル211aおよび211bの前方末端から充分に中央寄
りの位置に配置されているから、ギヤローラ232aお
よび232dはそれぞれ対応するラック26a、26b
に係合している(図2中ギヤローラ232aとラック2
6aとの係合に注目)。
【0031】自動車を入庫する場合は、まず、その入出
庫部で自動車が載置されたフォーク状ステージ15が昇
降リフト14の上昇動作により昇降路11上を上昇され
る。このとき、図5に示すように、フォーク状ステージ
15のフォーク部152に対する自動車の荷重を、フォ
ーク部152の入出側では入出側の各ガイドレール13
に対して内側で受けるとともに、フォーク部152の奥
側では奥側の各ガイドレール13に対して外側で受ける
ことにより全体としてフォーク状ステージ15の中央で
バランスをとり、フォーク状ステージ15の捩れを防止
する。したがって、各ガイドローラ16が各ガイドレー
ル13上をスムーズに移動し、フォーク状ステージ15
が円滑に昇降していく。ここでは図1中右側の駐車区画
21へこれから自動車を入庫するものとする。
【0032】フォーク状ステージ15が指定の階層の所
定の高さ位置で停止されると、続いて、その階層の一方
の駐車区画21の横行レール211bと、同じ階層の中
間レール212とに対応して設置された横行台車駆動装
置23のギヤードモータ231bの駆動により2個のギ
ヤローラ232c、232dが回転され、前記一方の駐
車区画21に配置されている横行台車22bがその横行
レール211bから中間レール212へ向けて送り出さ
れる。このとき横行台車22bは、そのラック26bが
先ずギヤローラ232dに噛み合った状態から駆動され
始めることにより横行レール211b上を図1中左方へ
移動せしめられる。横行台車22bが横行レール211
b上を図1中左方へ移動せしめられて進み、中間レール
212に差しかかると今度はラック26bの噛合歯26
1がギヤローラ232cの噛合歯233にも噛み合い、
横行台車22bはギヤローラ232cおよび232dに
よって駆動される。
【0033】このときの噛み合い動作において、ラック
26bの端部付近に設けられた噛合歯261は、歯の高
さが他の部分の歯すなわちラック26bの中央寄り部分
に設けられた噛合歯261の高さより徐々に低く、且つ
歯のピッチが他の部分の歯のピッチよりも徐々に大きく
変化するよう設定されているから、前記ラック26bの
先端のギヤローラ232cとの噛み合いが円滑に行なわ
れる。すなわち、ギヤローラ232cの回転の関係で当
該ギヤローラ232cの噛合歯233とラック26bの
先端部分に設けられた噛合歯261との位置が或る位相
において合わなくても、ギヤローラ232cが数ピッチ
分回転する間にギヤローラ232とラック26bとは互
いの噛合歯233および261のずれを吸収しながら正
しく噛み合う。したがって、両噛合歯233および26
1は合致するようになり、ギヤローラ232cとラック
26bとは互いの噛合歯233および261が食い違う
ことなく正しく噛み合う。
【0034】そして、横行台車22bはギヤローラ23
2cおよび232dの駆動によって昇降路11の方へ横
行移動され、横行レール211bから中間レール212
へ乗り移るときにギヤローラ232dは横行台車22b
から外れる。そして、横行台車22bが昇降路11のほ
ぼ真上に到達するとギヤードモータ231bは駆動停止
し横行台車22bを中間レール212上に停止させる。
かかる動作により横行台車22bが昇降路11の上で停
止された状態が図2に示してある。この横行駆動の最後
の段階でラック26bの前端263bは中間レール21
2の他端部近傍に到達している。このとき横行台車22
b上のラック26bについてみると、先にも述べたよう
にこのラック26bの前端263bはフレーム部221
aの前端から寸法Dだけ後退した位置で終わっており、
またこの前端263bが接近したギヤローラ232bは
中間レール212の末端により近い位置に設置されてい
るから、ラック26bの前端263bがギヤローラ23
2bに届かない位置で横行台車22bは静止される(図
2中ギヤローラ232bとラック26bとが係合してい
ない点に注目)。これにより、横行操作によってラック
26bの前端が進行方向先方の中間レール212末端近
くに到達したときにこのラック26bがギヤローラ23
2b噛み合って横行台車22a(上記の場合は横行レー
ル211a上で静止していなければならない)を誤動作
させる事故を防止している。
【0035】横行台車22bが昇降路11上で停止され
ると、続いて昇降リフト14の下降動作によりフォーク
状ステージ15が下降し、前記横行台車22bを通り抜
けると同時に自動車がフォーク状ステージ15から横行
台車22bへ受け渡しされる。その後、横行台車22b
は、上述したギヤードモータ231bの逆方向駆動によ
って各ギヤローラ232c、232dが先とは逆向きに
回転されることにより、これらのギヤローラ232c、
232dの逆送り操作を受け、昇降路11上から元の駐
車区画21に引き戻されて自動車が格納される。なお、
横行台車22aを横行させる操作も上記操作と同じ要領
で行なわれる。
【0036】本発明においては、横行台車駆動装置23
による前記横行台車22の送り出し、引き戻し操作に当
たって、ギヤローラ232は、当該横行台車駆動装置2
3自身の重量とこの横行台車駆動装置23に作用するば
ね55の力とを加えた力を押圧力として横行台車22上
のラック26に当接係合している。なおばね55は、横
行台車駆動装置23に対して引張作用を及ぼしていて
も、或いは押し上げ作用を及ぼしていてもよく、いずれ
の作用を及ぼすかは横行台車駆動装置23の重量、ギヤ
ローラ232がラック26との間で噛み合いながら送り
動作をし横行台車22を駆動するのに必要な押圧力等を
勘案して決定する。そして前記押圧力は、ばね55の調
整により、ギヤローラ232が回転したときにその噛合
歯233が横行台車22のラック26から外れないよ
う、充分な値に設定されている。また、ギヤードモータ
231およびギヤローラ232が支持台機構51の上で
ばね55により弾性支持されていることにより、横行台
車22の高さ寸法に多少ばらつきがあったり、フレーム
部221aが走行方向に波打ち変形していたとしても、
上板54と支柱部材57との間に形成された隙間dによ
る許容範囲内で、ばね55の伸縮によって吸収しつつ、
ギヤローラ232によるラック26に対する押圧力はほ
ぼ一定に維持し、両者の噛み合い具合を良好に保つこと
ができる。
【0037】そして、1つのギヤローラ232が横行台
車22を送り操作し終わる前に次のギヤローラ232が
その横行台車22のフレーム部221aの進行方向先端
部に当接し、この横行台車22を連続して送り操作す
る。なお、横行台車22を次のギヤローラ232に受け
渡した後、元の横行台車22を送り操作し終わったギヤ
ローラ232は横行台車22から外れる。このとき、横
行台車駆動装置23およびばね55によって発生されて
いたギヤローラ232の押圧力により、支持台機構51
の上板54はピン53結合部を中心として図4中反時計
回り方向へ回転しようとするが、この上板54は支柱部
材57に突き当たって支持ロックされ、支柱部材57が
ギヤローラ232の押圧力を支持する。そしてこの状態
で、前記受け渡した横行台車22が引き戻されるときに
先とは逆方向へ送り操作するために、ギヤローラ232
は待機状態となる。
【0038】自動車を出庫する場合は、まず、自動車を
格納している駐車区画21からその横行台車22が対応
するギヤローラ232の回転により横行レール211か
ら中間レール212へ送り出されて昇降路11上まで横
行移動される。次いで、昇降路11上をフォーク状ステ
ージ15が上昇してその横行台車22を通り抜けると同
時に自動車が横行台車22からフォーク状ステージ15
へ受け渡しされる。この自動車の受け渡しに際して、同
様に、フォーク状ステージ15のフォーク部152に対
する自動車の荷重を、フォーク部152の入出側では入
出側の各ガイドレール13に対して内側で受けるととも
に、フォーク部152の奥側では奥側の各ガイドレール
13に対して外側で受けることにより全体としてフォー
ク状ステージ15の中央でバランスをとり、フォーク状
ステージ15の捩れを防止する。したがって、各ガイド
ローラ16が各ガイドレール13上をスムーズに移動
し、フォーク状ステージ15が円滑に上昇する。続いて
横行台車22がその駐車区画21へ戻されて、フォーク
状ステージ15はそのまま入出庫部へ下降していく。
【0039】このように上記実施例によれば、横行台車
22は、間隔を開けて配置された複数のギヤローラ23
2と横行台車22に設けたラック26とが互いの噛合歯
を食い違わせることなく円滑に噛み合いながら送り動作
をし横行台車22を駆動することによって連続的に走行
せしめられるから、確実な駆動力を受けて一定の走行径
路上を横行することができる。そして、横行台車22は
種々の駆動機構や動力伝達機構が積み込まれていないた
め軽量であるので横行操作に際してギヤードモータ23
1の駆動出力は少なくて済みエネルギのロスを低減でき
る。また、移動する横行台車に種々の駆動機構や動力伝
達機構が積み込まれている場合に比べて横行台車駆動装
置23が静止固定されているため集電機構等が不要であ
り、構造を比較的簡単にすることができる。
【0040】また、昇降路11の入出側の左右両側2箇
所に各ガイドレール13をフォーク状ステージ15のサ
イドフレーム151に対して所定量L分だけ外側に配置
するとともに、そのガイドレール13のサイドフレーム
151から外側への変位量Lと同じ分だけ、奥側の各ガ
イドレール13をサイドフレーム151に対して内側に
変位配置して、フォーク状ステージ15のフォーク部1
52に対する自動車の荷重を、フォーク部152の入出
側では入出側の各ガイドレール13に対して内側で受け
るとともに、フォーク部152の奥側では奥側の各ガイ
ドレール13に対して外側で受けることにより全体とし
てフォーク状ステージ15の中央でバランスをとってい
るので、フォーク状ステージ15の捩れを防止して、各
ガイドローラ16の各ガイドレール13上での上下動を
スムーズに行うことができ、フォーク状ステージ15の
円滑な昇降動作を実現することができる。
【0041】なお、本実施例における昇降装置12を、
地上設置型、または地下設置型の各エレベータ方式立体
駐車装置や、さらに連立型、多塔型の各種立体駐車装置
に同様に適用し、同様な作用効果を得ることができる。
また本発明は、前記実施例に挙げたフォーク式の立体駐
車装置のみならずトレー式の立体駐車装置においても適
用することができる。
【0042】なお、上に挙げた実施例では横行台車駆動
装置23のギヤローラ232は横行台車22に設けたラ
ック26に対して上から下へ押圧力を及ぼしながら当接
係合するように設置されているが、このような態様に限
られるものではなく、例えば横方向、すなわち図4で見
ればフレーム部221aの外側面(右端面)に対して右
から左へ押圧力を及ぼすように設置してもよい。そし
て、このような姿勢に合わせて支持台機構51の取り付
け方向も90度変更すればよい。さらに、横行台車22
のフレーム部221aの下端から外側へフランジを延ば
してこのフランジの下面にラック26を設け、ギヤロー
ラ232を横行台車22に設けたラック26に対して下
から上へ押圧力を及ぼしながら当接係合するように設置
してもよい。さらに、上に挙げた実施例では横行台車駆
動装置の構成を1台のギヤードモータ231によって2
個のギヤローラ232を駆動するようにしているが、各
ギヤローラ232を個別に各1台のギヤードモータ23
1に直結する構成を採ってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータ方式立体駐車装置において、横行レールの近
傍の複数箇所に複数の送りローラを所定の間隔をおいて
配置し、また送りローラにはこの送りローラを駆動する
駆動手段を連結し、さらに前記送りローラのローラ面に
は複数の噛合歯が設けられる一方、横行台車には、前記
送りローラの噛合歯に噛み合うラックが設けられてお
り、前記送りローラをして、その噛合歯を横行台車のラ
ックに噛み合わせて回転させるようにしたため、横行台
車は確実な駆動力を受けて一定の走行径路上を横行する
ことができる。そして、横行台車は種々の駆動機構や動
力伝達機構が積み込まれていないため軽量であるので横
行操作に際して駆動手段の駆動出力は少なくて済みエネ
ルギのロスを低減できる。また、移動する横行台車に種
々の駆動機構や動力伝達機構が積み込まれている場合に
比べて横行台車駆動装置が静止固定されているため集電
機構等が不要であり、構造を比較的簡単にすることがで
きる。
【0044】さらにラックの端部付近に設けられた噛合
歯を、歯の高さが他の歯の高さより低く、且つ歯のピッ
チが他の歯のピッチよりも大きく設定した場合は、ラッ
クの進行方向先端部分に次の送りローラの噛合歯が噛み
合うとき噛合歯とラックとは互いの歯のずれを吸収しな
がら正しく噛み合うから、横行台車が一の送りローラか
ら他の送りローラへと渡って行く際の引き渡しが円滑に
行なえる等種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の横行台車駆動装置を組み込んだエレベ
ータ方式立体駐車装置の一実施例の構成を示す平面図で
ある。
【図2】前記実施例の横行台車駆動装置の構成および配
置状態を拡大して表す部分平面図である。
【図3】前記実施例の横行台車に設けられたラックの端
部の構造およびギヤローラとの噛み合い状態を表す部分
拡大図である。
【図4】前記実施例における横行台車駆動装置の構成と
横行レールまたは中間レールとの間の配置関係を表す図
2中A−A線における断面図である。
【図5】前記実施例における昇降装置の一部省略正面図
である。
【図6】(a)従来のエレベータ方式立体駐車装置の側
面断面図である。 (b)従来のエレベータ方式立体駐車装置の正面断面図
である。
【図7】従来のエレベータ方式立体駐車装置の昇降装置
および横行装置の平面断面図である。
【図8】従来のエレベータ方式立体駐車装置の昇降装置
の一部省略正面図である。
【符号の説明】
11 昇降路 12 昇降装置 13 ガイドレール 131 挿通部 14 昇降リフト 15 フォーク状ステージ 151 サイドフレーム 152 フォーク部 153 基端部 L 変位量 16 ガイドローラ 161 ガイドローラフレーム 162 ローラ 17 駆動チェーン 21 駐車区画 211 横行レール 212 中間レール B 間欠部 22 横行台車 221 フレーム 221a フレーム部 222 フォーク部 223 車輪 23 横行台車駆動装置 231 ギヤードモータ 232 ギヤローラ 233 噛合歯 26 ラック 261 噛合歯 51 支持台機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向へ延びる昇降路と、この昇降路
    の複数箇所に垂直方向へ延びて配置されたガイドレール
    と、これらのガイドレールに沿って昇降運動可能に組み
    付けられたガイドローラおよびこのガイドローラに連結
    された支持アームを有し支持アーム先端部で自動車を支
    持する自動車受け部材から構成された昇降リフトと、前
    記昇降路とその側方に形成された各階層の駐車区画との
    間に対にして配設され、前記各支持アームが横断して通
    過するための斜め方向に延びる間欠部を形成する横行レ
    ールおよび中間レールと、前記各階層の各対の横行レー
    ルおよび中間レール上に車輪を介して横行可能に配置さ
    れた横行台車とを備え、前記昇降リフトの各支持アーム
    を前記横行レールおよび中間レール間の各間欠部を通し
    て昇降するようにしたエレベータ方式立体駐車装置にお
    いて、 前記横行レールおよび中間レールの近傍の複数箇所に所
    定の間隔をおいて配置された複数の送りローラと、 これらの送りローラを駆動する駆動手段とが設けられ、 前記送りローラは、ローラ面に複数の噛合歯を有してお
    り、 横行台車には、前記送りローラの噛合歯に噛み合うラッ
    クが設けられており、 前記送りローラは、その噛合歯を横行台車のラックに噛
    み合わせて回転し、横行台車を横行レールおよび中間レ
    ールに沿って送り操作することを特徴とするエレベータ
    方式立体駐車装置の横行台車駆動装置。
  2. 【請求項2】 ラックの端部の噛合歯は、歯の高さが他
    の歯の高さより徐々に低く、且つ歯のピッチが他の歯の
    ピッチよりも徐々に大きく変化するように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のエレベータ方式立体
    駐車装置の横行台車駆動装置。
  3. 【請求項3】 複数の送りローラは、1つの送りローラ
    が横行台車を送り操作し終わる前に次の送りローラがそ
    の横行台車を送り操作し得る間隔に配置されていること
    を特徴とする請求項1または2記載のエレベータ方式立
    体駐車装置の横行台車駆動装置。
  4. 【請求項4】 送りローラは、当該送りローラを弾性支
    持する支持台機構によって支持され、ローラ面と横行台
    車のラック面との噛み合い部における変位を吸収するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレ
    ベータ方式立体駐車装置の横行台車駆動装置。
  5. 【請求項5】 送りローラを弾性支持する支持台機構に
    は送りローラを支持ロックする支柱部材が設けられ、送
    りローラが横行台車を送り操作し終わったときに送りロ
    ーラの押圧力を支持することを特徴とする請求項4記載
    のエレベータ方式立体駐車装置の横行台車駆動装置。
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