JP2019202881A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】起伏がある路面においても、円滑に走行させる搬送装置を提供する。【解決手段】台車10は、搬送物を載置する載置面を備えた本体部11と、本体部11に取り付けられ、回転方向及び速度をそれぞれ制御可能な複数のホイール群21〜24と、ホイール群21〜24をそれぞれ昇降させる昇降機構部と、制御部とを備える。ホイール群21〜24は、それぞれ2つのホイール21w〜24wを備える。ホイール21w〜24wは、メカナムホイールで構成される。昇降機構部は、ホイール21w〜24wを回転可能に支持する支持部材50を備え、この支持部材50を昇降させる。更に、制御部は、ホイール群21〜24のホイール21w〜24wを駆動させて、直進移動と中心軸回りの旋回とを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、資機材等の搬送対象物を載置して搬送するための搬送装置に関する。
建設現場においては、搬送装置を用いて資機材を搬送することがある。資機材は、間隔をおいた2つの厘木の上に配置され、搬送装置は、厘木の間で、資機材を厘木から持ち上げて搬送を行なう。この場合、資機材を、他のフロアにも運べるように方向転換を容易に行なう搬送装置が検討されている(例えば、特許文献1参照)。この文献に記載の台車は、4つのメカナムホイールと、これらメカナムホイールの内側に配置された複数のキャスタと、載置台を昇降するジャッキとを備える。台車の制御部は、ホイールがそれぞれ取り付けられたモータの回転方向及び速度を制御することにより、台車を、所定方向(前後方向、左右方向、斜め方向)に走行させ又は旋回させる。
特開2016−113283号公報
上記文献に記載された台車においては、ジャッキにより載置台を昇降させるため、台車の車体底面は、ホイールの高さで決まっていた。このため、坂の頂上等、路面に起伏がある場所では車体底面を路面に擦る可能性がある。この場合、走行に支障が生じたり、車体底面に擦り傷が生じたりすることがある。
上記課題を解決する搬送装置は、搬送対象物を載置する載置面を備えた本体部と、前記本体部に取り付けられ、回転方向及び速度を制御可能な複数の駆動車輪群と、前記本体部に固定され、前記駆動車輪群を昇降させる昇降機構部と、前記駆動車輪群毎に駆動させて、直進移動と中心軸回りの旋回とを制御する制御部とを備える。
本発明によれば、起伏がある路面においても、円滑に走行させることができる。
実施形態における台車の全体の説明図であって、(a)は斜視図、(b)は載置面の降下状態の側面図、(c)は載置面の上昇状態の側面図。 実施形態における台車を構成する部材の底面から見た配置図。 実施形態における台車の要部の構成の説明図であって、(a)は図2の要部の拡大図、(b)は(a)における3b−3b線方向から見た側面図、(c)は(a)における3c−3c線方向から見た側面図。 実施形態における台車の要部の側面図であって、(a)は図3(a)における4a−4a線方向から見た側面図、(b)は図3(a)における4b−4b線方向から見た側面図。 実施形態における台車の制御装置の構成を説明するブロック図。 実施形態における載置面の上昇状態の台車の要部の説明図であって、(a)は図4(a)に対応する側面図、(b)は図4(b)に対応する側面図。 実施形態における載置面の上昇状態の台車の要部の側面図。 変更例における台車の構成を示す図であって、(a)は載置面の降下状態の側面図、(b)は載置面の上昇状態の側面図。
以下、図1〜図7を用いて、搬送装置を具体化した一実施形態を説明する。
図1(a)に示すように、搬送装置としての台車10は、1辺が約1m程度の略正方形の平面を有し、下面が開口した略直方体形状の本体部11を備える。本体部11は、板形状の上面部及び4つの側面部を備え、後述する4つのホイール群21,22,23,24によって移動可能に支持される。本体部11の上面部11aの上面が、搬送する資機材等を載置する載置面となる。
各ホイール群21〜24は、それぞれ対向する位置に離間して配置され、駆動車輪としてのホイール21w,22w,23w,24wを、それぞれ2つずつ備える。本実施形態では、ホイール21w〜24wとして、メカナムホイールを用いる。なお、本体部11の側面部には、壁等に接触したことを検知するバンパセンサ(図示せず)が取り付けられている。
図1(b)は、台車10を高さH1に降下させた状態の側面図であり、図1(c)は、台車10を高さH2に上昇させた状態の側面図である。高さH1,H2は、路面G1からの高さである。図2は、台車10を下から見た図である。台車10の載置面の高さH1,H2は、各ホイール群21〜24を本体部11に対して昇降させて変更する。
図2に示すように、台車10は、各ホイール群21〜24を、回転可能に支持する支持部材50を備える。本実施形態では、各ホイール群21〜24は、同じ構成を有する機構によってそれぞれ昇降及び駆動され、これら機構は図2の左右及び上下の線L1,L2に対して線対称となるように配置される。各ホイール群21〜24のホイール21w,22w,23w,24wには、それぞれ回転軸21s,22s,23s,24sが貫通している。各回転軸21s〜24sの先端には、プーリー60が取り付けられている。
モータ61,62,63,64は、ホイール群21,22,23,24に対応して設けられ、本体部11の上面部11aに固定される。各モータ61〜64は、速度及び回転方向を変更できるスピードコントロールモータであり、各ホイール群21〜24を、それぞれ個別に回転駆動する。そして、ホイール21w〜24wとしてメカナムホイールを用いることにより、台車10を、任意のスピードで、前後進、横移動、旋回、斜め移動させることができる。また、本実施形態では、各モータ61,62,63,64の出力軸61a,62a,63a,64aは、偏心して設けられている。
また、ホイール群21〜24をそれぞれ囲む四角枠形状の支持部材50は、各回転軸21s〜24sを回転可能に支持する。そして、ホイール群21,22,23,24を昇降させるために、各支持部材50に対応して、アクチュエータとしての電動シリンダ26,27,28,29を設ける。各電動シリンダ26〜29は、水平方向に延在するように配置され、本体部11の上面部11aに固定される。電動シリンダ26,27,28,29の伸縮部としてのロッド26a,27a,28a,29aは水平方向に伸縮し、その先端部が水平方向(矢印D1方向及びこの反対方向)に往復運動する。また、電動シリンダ26〜29のロッド26a〜29aの各先端部には、ブロック30を設ける。
次に、図2〜図4を用いて、台車10の構成を詳述する。ここでは、上述したように、線L1,L2に対して線対称に、同じ構成の機構が配置されているため、ホイール群21に関する昇降機構部及び駆動機構部の構成について説明し、他のホイール群22,23,24の構成については、説明を省略する。
図3(a)は、図2の右上部分を拡大した図である。図3(b)は、図3(a)における3b−3b線方向の断面図、図3(c)は、図3(a)における3c−3c線方向の断面図である。また、図4(a)は、図3(a)における4a−4a線方向の断面図、図4(b)は、図3(a)における4b−4b線方向の断面図である。
そして、ホイール群21を昇降させる昇降機構部は、電動シリンダ26、ブロック30、固定部材31、緩和部材36、チェーン回動部材37、ローラチェーン40、スプロケット41,46、回転軸42,47、歯車44,45,49、ガイド凸部48a,58a、支持部材50、ラックギア55,56を備える。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ブロック30は、水平方向に開口した角筒形状であり、内部に配置された電動シリンダ26のロッド26aの先端部を、固定部材31によって固定する。ブロック30の上面には、上が開口したコ形状の突条部30aが形成され、この突条部30aの中央の凹部には、ガイド部材34が係合する。ガイド部材34は、電動シリンダ26の延在方向に延在する長尺形状物であって、本体部11の上面部11aに固定される。
更に、ブロック30は、ホイール21w側(電動シリンダ26のロッド26aの伸縮方向と直交する方向)に突出する突出部30pを備える。この突出部30pの中央には、緩和部材36の保持軸36sが貫通する孔を設ける。
緩和部材36は、両端部で支持された保持軸36sと、この保持軸36sが貫通するバネ受け部とを備える。バネ受け部とブロック30の突出部30pとの間には、保持軸36sに巻回されたバネ35が配置される。本実施形態では、電動シリンダ26のロッド26aが伸長することによりブロック30の突出部30pが一番外側に位置する時に、バネ35は自然長になるように配置される。
更に、緩和部材36は、電動シリンダ26とは反対側に突出する突出部36aを備える。この突出部36aには、チェーン回動部材37を取り付ける。
また、緩和部材36の上面には、突条部の中央の凹部を設ける。緩和部材36の上方には、水平方向に延在する長尺形状のガイド部材39が、上面部11aに固定される。ガイド部材39は、緩和部材36の上面に形成された凹部に嵌合され、ガイド部材39をガイドする。
図4(a)に示すように、チェーン回動部材37の上端部及び下端部には、ローラチェーン40の端部をそれぞれ取り付ける。そして、ローラチェーン40を、スプロケット41,46に巻回させる。スプロケット41,46の中心には、回転軸42,47を貫通させる。チェーン回動部材37及びローラチェーン40によって伝動装置が構成される。
図3(b)に示すように、回転軸42は、歯車44を貫通し、取付部材43に固定されたベアリングと、本体部11の側面部に固定されたベアリングとによって回転可能に支持される。取付部材43は、本体部11の上面部11aに固定される。
図4(b)に示すように、歯車44は、この歯車44の下方に配置された歯車45と噛み合う。歯車45の中心軸は、取付部材43に固定されたベアリングと、本体部11の側面部に固定されたベアリングとによって回転可能に支持される。歯車45は、支持部材50のラックギア55と噛み合う。
一方、図3(b)及び図4(a)に示すように、スプロケット46の回転軸47は、取付部材48に支持されたベアリングによって回転可能に支持される。この回転軸47は、スプロケット46とは反対側の端部において、歯車49を貫通する。取付部材48は、本体部11の上面部11aに固定される。
図3(a)に示すように、取付部材48には、支持部材50の昇降をガイドする2つのガイド凸部48aを設ける。ガイド凸部48aは、歯車49及び支持部材50のラックギア56を挟むように離間して配置される。
支持部材50は、連接された2つのホイール21wを囲む四角枠形状であり、側板部51,52と側板部53,54とを備える。対向する側板部51,52には、それぞれ、回転軸21sを支持するベアリングが配置される。対向する側板部53,54は、外側に突出させたラックギア55,56を備える。
側板部53(54)は、離間して配置された2つのガイド部材53a(54a)を備える。ガイド部材53a,54aは、中央に垂直方向に延在する溝部を備える。そして、ガイド部材54aの溝部には、取付部材48のガイド凸部48aが摺動可能に嵌合する。
更に、本体部11の側面部の端部領域には、ガイド部材58を固定する。このガイド部材58は、離間して高さ方向に(鉛直方向に延在するように)配置された2つのガイド凸部58aを備える。このガイド凸部58aは、ガイド部材53aの溝部に摺動可能に嵌合し、支持部材50の昇降をガイドする。
図3(c)に示すように、モータ61の出力軸61aには、ベルト69が巻回される。このベルト69は、固定部材65に回転可能に取り付けられたプーリー66、ホイール21wの回転軸21sのプーリー60にも巻回される。これにより、モータ61の出力軸61aの回転力は、ベルト69を介してホイール21wに伝達される。
また、台車10の本体部11には、図5に示す制御装置70を取り付ける。
図5に示すように、制御装置70は、制御部71及び記憶部72を備えている。制御装置70は、モータ61〜64及び電動シリンダ26〜29に接続される。更に、制御装置70は、路面マーク検出部75及び操作部76に接続される。
路面マーク検出部75は、床面に貼付されたガイド部材としての磁気テープの位置及び形状を検出する。操作部76は、タッチパネル等の表示部及び入力部を備える。操作部76のタッチパネルには、操作画面が表示される。また、タッチパネルを介して、自動運転指示や自動運転における搬送開始地点、搬送終了地点及び搬送開始についての情報が入力される。なお、制御装置70を遠隔操作できるようにしてもよい。この場合には、制御装置70と操作部76とを、無線又は有線通信で接続することにより遠隔操作する。
制御装置70の制御部71は、台車10の走行制御を行なう。具体的には、制御部71は、操作部76のタッチパネルを介して、自動運転指示とともに、搬送開始地点、搬送終了地点及び搬送開始の情報を取得する。制御部71は、路面マーク検出部75からの信号に基づいて、磁気テープの位置及びマークを特定する。制御部71は、台車10を、磁気テープ上で走行させ、停止を示すマーク上で停止させる。
この場合、記憶部72には、台車10の動きを制御するための情報が記録される。具体的には、ホイール21w〜24wの回転方向及び相対速度に関するホイール制御データが記録される。
制御部71は、ホイール制御データを用いて、モータ61〜64を駆動し、ホイール21w〜24wを制御する。ホイール21w〜24wの回転方向及び相対速度を制御することにより、台車10を、所定方向(前後方向、左右方向、斜め方向)に走行又は旋回させる。
また、制御装置70の制御部71は、ホイール21w〜24wの昇降制御を行なう。具体的には、制御部71は、電動シリンダ26〜29を制御することにより、各支持部材50に取り付けられたラックギア55,56を昇降させて、ホイール21w〜24wの昇降(最下位置〜最上位置)を制御する。
更に、台車10には、バッテリ(図示せず)が搭載されている。このバッテリは、各電動シリンダ26〜29、各モータ61〜64及び制御装置70等に電力を供給する。
次に、図1〜図7を用いて、上述した台車10における搬送処理について説明する。
ここでは、搬送物が置かれている場所(搬送開始地点)から、エレベータのかご等の搬送終了地点までの経路上に、磁気テープを貼付しておく。そして、搬送物の積み下ろし場所(搬送開始地点、搬送終了地点)には、間隔をおいて2つの厘木を設置しておく。この厘木の高さは、従来と同様に、台車10の載置面の降下時の高さH1よりも高く、載置面の上昇時の高さH2よりも低くする。また、厘木の間には、停止位置を示すマークを設ける。
そして、台車10を、磁気テープ上に設けられた所定位置(待機位置)に設置する。台車10の制御部71は、作業担当者による操作部76のタッチパネルを用いた操作により、搬送開始地点及び搬送終了地点に関する情報及び自動運転指示を取得する。そして、制御部71は、搬送開始位置まで、路面マーク検出部75によって検出された磁気テープに沿って、台車10を移動させる。
搬送開始位置の到着を検知した場合、台車10の制御装置70は、台車10への積載処理を実行する。ここで、制御装置70の制御部71は、搬送物を載置する台車10の載置面を、厘木の上面より高い位置に上昇させるために、電動シリンダ26〜29を駆動させる。
ここでは、制御装置70の制御部71は、電動シリンダ26〜29のロッド26a〜29aを縮小させる。これにより、ブロック30の突出部30pは、図2の矢印D1方向(水平方向)に移動し、緩和部材36は、自然長のバネ35を押圧した後、矢印D1方向に移動する。
そして、図4(a)に示すように、緩和部材36の移動に伴ってチェーン回動部材37が右方に移動し、この結果、ローラチェーン40は右回りに回転する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、ローラチェーン40の回転によって、スプロケット41、回転軸42及び歯車44も右回りに回転し、歯車45は左回りに回転する。この歯車45の回転に伴い、ラックギア55が押し下げられる。
また、ローラチェーン40の回転によって、スプロケット46、回転軸47及び歯車49が右回りに回転し、ラックギア56が押し下げられる。
そして、ラックギア55,56の押し下げにより、ホイール21w(22w〜24w)と本体部11との相対距離が離れ、本体部11が上昇する。この場合、本体部11は、回転軸21s(22s〜24s)を回転可能に支持した状態で、ガイド部材53a,54aの溝部(取付部材48及びガイド部材58のガイド凸部48a,58a)に沿って上昇する。
この結果、図6(a)及び図6(b)に示すように、台車10の載置面は、厘木より高い高さH2となり、搬送物を載置する。
この場合、図7に示すように、上昇した本体部11に固定されているモータ61(62〜64)の出力軸61a(62a〜64a)の回転力は、ベルト69を介して、ホイール21w(22w〜24w)の回転軸21s(22s〜24s)に伝達される。
そして、搬送物を載置面に積載した台車10を、制御装置70は、磁気テープに沿って、目的地の搬送終了地点まで移動する。この場合、制御装置70は、磁気テープを検出しながら、モータ61〜64の回転方向及び速度を制御し、ホイール21w〜24wを駆動させる。
そして、台車10の制御装置70は、搬送終了地点への到着を検知した場合、移動停止処理を実行する。具体的には、制御装置70の制御部71は、厘木の間の位置で、モータ61〜64を停止して、台車10を停止させる。
次に、台車10の制御装置70は、台車からの荷下ろし処理を実行する。ここでは、制御装置70の制御部71は、電動シリンダ26〜29を駆動し、ロッド26a〜29aを伸長させる。これにより、ブロック30の突出部30pは、上述した載置処理とは逆方向(図2の矢印D1とは反対方向)に移動し、緩和部材36は、矢印D1とは反対方向に移動する。
そして、図6(a)及び図6(b)に示すように、緩和部材36の移動に伴って、チェーン回動部材37が左方に移動し、ローラチェーン40が左回りに回転する。これにより、スプロケット41、回転軸42、歯車44、スプロケット46、回転軸47及び歯車49が左回りに回転し、歯車45が右回りに回転し、ラックギア55,56を押し上げる。この場合、ラックギア55,56が押し上げられることにより、ホイール21w(22w〜24w)と本体部11との相対距離が近くなり、本体部11は、ガイド部材53a,54aの溝部(ガイド凸部48a,58a)にガイドされながら降下する。そして、台車10の載置面が、厘木よりも低くなると、搬送物は厘木に積み替えられる。以上により、台車10の搬送処理が完了する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の台車10は、搬送物を載置する載置面を備えた本体部11に対して、各ホイール群21〜24を昇降させる昇降機構部を備える。これにより、本体部11を昇降させることができる。従って、走行時には、ホイール群21〜24と本体部11との距離を離して、本体部11の底面を高くすることができる。そして、本体部11の底面と路面G1との距離を離し、起伏がある路面G1においても、台車10を円滑に走行させることができる。
(2)本実施形態の台車10の各ホイール群21〜24は、それぞれ2つのホイール21w〜24wを備える。これにより、台車10の車高を低くするために、小径のホイール21w〜24wを用いた場合にも、メカナムホイールにより、搬送物の荷重を支持して走行することができる。
(3)本実施形態の台車10は、2つのホイール21w(22w〜24w)を貫通する回転軸21s(22s〜24s)は、モータ61(62〜64)によって駆動される。これにより、同じ回転方向及び速度で制御する複数のホイール21w(22w〜24w)を、効率的に駆動することができる。
(4)本実施形態の台車10は、各ホイール群21〜24に対応する電動シリンダ26〜29を備える。これにより、各ホイール群21〜24を、それぞれ対応する電動シリンダ26〜29を用いて、昇降させることができる。例えば、比較的、出力が小さい電動シリンダであっても、各ホイール群21〜24を個別に昇降させることができる。
(5)本実施形態の電動シリンダ26〜29は、ロッド26a〜29aの先端が水平方向に移動する。そして、ラックギア55,56が、ロッド26a〜29aの先端の移動を、昇降運動に変換して、ホイール21w〜24wを支持する支持部材50を昇降する。これにより、車高が低く水平方向に長い台車10において、昇降を制御するための電動シリンダ26〜29を配置することができる。
(6)本実施形態では、モータ61〜64のと、ホイール21w〜24wの回転軸21s〜24sとは、ベルト69に巻回される。これにより、モータ61〜64と、回転軸21s〜24sの位置関係が、昇降により変更された場合であっても、モータ61〜64の出力軸61a〜64aの回転力を、ホイール21w〜24wの回転軸21s〜24sに伝えることができる。
(7)本実施形態の支持部材50は、対向する側板部53,54に、ラックギア55,56を設ける。これにより、支持部材50をバランスよく昇降することができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態においては、電動シリンダ26〜29のロッド26a〜29aの伸縮運度を、チェーン回動部材37及びローラチェーン40によって回転運動に変換する。そして、ローラチェーン40の回転運動により回転される歯車45,49に噛み合うラックギア55,56を備えた支持部材50を昇降させて、ホイール21w〜24wを昇降させた。ホイール21w〜24wを昇降させる昇降機構部の構成は、これに限定されない。例えば、ラックギアを用いずにホイール21w〜24wを回転運動により昇降させてもよい。
具体的には、図8に示すように、台車90の本体部91に、連結部92を介して、支持部材93を取り付ける。この場合、連結部92を、本体部91及び支持部材93に回転可能に取り付ける。支持部材93の側部には、ホイール94を回転可能に取り付け、電動シリンダ96のロッドの先端を取り付ける。更に、電動シリンダ96を回動可能に本体部91に取り付ける。
そして、図8(a)に示すように、本体部91の載置面91aが降下した状態から、電動シリンダ96のロッドを縮小させて、支持部材93を右方向に引っ張る。この場合、支持部材93は、連結部92の本体部91の取付位置を中心として回転し、下方に突出する。これにより、図8(b)に示すように、支持部材93と本体部91との相対距離が離れて、本体部91が上昇する。この場合、ホイール94の昇降機構部の部品点数を少なくできるが、降下時の本体部91からホイール94の回転軸までの距離L3は、昇降時の距離L4と変わる。更に、ここで、電動シリンダ96の傾斜を少なくするために、電動シリンダ96のロッドと、支持部材93との間にクランク機構を配置してもよい。
・上記実施形態においては、台車10に取り付けられた電動シリンダ26〜29を動作させて、ホイール21w〜24wを同時に昇降させる。これに加えて、各電動シリンダ26〜29を、個別に制御してもよい。例えば、台車10が走行する路面に凹凸形状があり、載置面に積載された搬送物が傾斜する場合には、載置面が水平となるように、ホイール21w〜24wの高さを制御する。この場合、台車に載置面の傾斜(角度及び傾斜方向)を検出する傾斜検出部を設け、この傾斜検出部を制御装置70に接続する。更に、制御装置70の記憶部72には、傾斜(角度及び傾斜方向)に応じて各電動シリンダ26〜29を制御する傾斜制御データを記憶させる。そして、制御部71は、傾斜検出部が検出した傾斜(角度及び傾斜方向)に応じて、傾斜制御データを用いて、本体部11の載置面が水平となるように、電動シリンダ26〜29のロッド26a〜29aの伸縮量を制御する。これにより、走行路面の凹凸等によって台車が傾斜しても、載置面を水平に保つことができるので、搬送物を円滑かつ安定して搬送することができる。
・上記実施形態の台車10は、各電動シリンダ26〜29を、ホイール群21〜24のそれぞれに対応して設けた。台車の電動シリンダ26〜29は、ホイール群21〜24に1対1で対応して設ける場合に限定されない。例えば、2つのホイール群を同時に動作させるように2つの電動シリンダを設けてもよい。また、すべてのホイール群21〜24を同時に動作させる1つの電動シリンダを設けてもよい。
・上記実施形態においては、ホイール群21〜24を支持する支持部材50を昇降するアクチュエータとして電動シリンダ26〜29を用いた。支持部材50を昇降させるアクチュエータは、電動シリンダに限定されず、支持部材50の高さを変更するための動力源であれば、エアシリンダ等の往復運動を行なうアクチュエータや、クランク機構を備えたモータ等であってもよい。
・上記実施形態の台車10においては、ホイール群21〜24を駆動させる機構を、線L1,L2に対して線対称に配置した。ホイール群21〜24を駆動させる機構は、上記配置に限定されず、例えば、断面が長方体形状の本体部や搬送対象物の形状に応じた形状の本体部に収まるように配置してもよい。
・上記実施形態の台車10は、各ホイール群21〜24は、2つのホイール21w〜24wを有する。各ホイール群21〜24が備えるホイールは、2つに限らず、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。台車10が搬送する搬送物の想定荷重に応じた大きさ及び数のホイールを用いることが好ましい。
・上記実施形態の台車10のホイール21w〜24wは、駆動車輪としてメカナムホイールを用いる。台車10の駆動車輪としては、回転方向及び速度の制御により、少なくとも直進移動及び中心軸回りの旋回が可能なホイールであれば、メカナムホイールに限定されない。例えば、オムニホイール(登録商標)を用いてもよい。ここで、回転方向及び速度の制御により、少なくとも直進移動及び中心軸回りの旋回ができれば、台車に取り付けるホイール群の数は、4つに限定されず、例えばオムニホイールの場合には3つ等であってもよい。
・上記実施形態においては、搬送装置として、資機材等を搬送する台車10として説明した。搬送装置が搬送する搬送対象物は、物に限られず、人物等であってもよい。
G1…路面、H1,H2…高さ、L1,L2…線、L3,L4…距離、10,90…台車、11,91…本体部、11a…上面部、21,22,23,24…ホイール群、21s,22s,23s,24s…回転軸、21w,22w,23w,24w,94…ホイール、26,27,28,29,96…電動シリンダ、26a,27a,28a,29a…ロッド、30…ブロック、30a…突条部、30p…突出部、31,65…固定部材、34,39,58…ガイド部材、35…バネ、36…緩和部材、36a…突出部、36s…保持軸、37…チェーン回動部材、40…ローラチェーン、41,46…スプロケット、42,47…回転軸、43,48…取付部材、44,45,49…歯車、48a,58a…ガイド凸部、50,93…支持部材、51,52,53,54…側板部、53a,54a…ガイド部材、55,56…ラックギア、60,66…プーリー、61,62,63,64…モータ、61a,62a,63a,64a…出力軸、69…ベルト、70…制御装置、71…制御部、72…記憶部、75…路面マーク検出部、76…操作部、91a…載置面、92…連結部。

Claims (5)

  1. 搬送対象物を載置する載置面を備えた本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、回転方向及び速度を制御可能な複数の駆動車輪群と、
    前記本体部に固定され、前記駆動車輪群を昇降させる昇降機構部と、
    前記駆動車輪群毎に駆動させて、直進移動と中心軸回りの旋回とを制御する制御部とを備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記昇降機構部は、駆動車輪群毎に設けられており、
    前記昇降機構部は、伸縮部を有するアクチュエータを備え、前記伸縮部の先端の移動によって、前記駆動車輪群を昇降させることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記アクチュエータは、前記伸縮部が水平方向に延在するように前記本体部に固定され、
    前記昇降機構部は、
    前記アクチュエータの前記伸縮部の伸縮運動を回転運動に変換する伝動装置と、
    前記伝動装置の回転運動により回転される歯車と、
    前記歯車に係合し高さ方向に延在するラックギアを備え、前記駆動車輪の回転軸を回転可能に支持する支持部材とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記制御部は、前記載置面が水平となるように、前記アクチュエータのそれぞれを個別に制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の搬送装置。
  5. 前記各駆動車輪群は、回転軸によって連結された複数のホイールを備え、
    前記回転軸は、前記本体部に取り付けられた駆動モータに巻回されたベルトを用いて駆動されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の搬送装置。
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