JP6800321B2 - 搬送台車 - Google Patents

搬送台車 Download PDF

Info

Publication number
JP6800321B2
JP6800321B2 JP2019517559A JP2019517559A JP6800321B2 JP 6800321 B2 JP6800321 B2 JP 6800321B2 JP 2019517559 A JP2019517559 A JP 2019517559A JP 2019517559 A JP2019517559 A JP 2019517559A JP 6800321 B2 JP6800321 B2 JP 6800321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevating
swivel
transport carriage
peripheral wall
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019517559A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018207639A1 (ja
Inventor
義人 大竹
義人 大竹
哲朗 山野邉
哲朗 山野邉
卓生 小林
卓生 小林
伸広 難波
伸広 難波
琢也 古野
琢也 古野
康 渡邉
康 渡邉
恵一 島崎
恵一 島崎
後藤 雅史
雅史 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2018207639A1 publication Critical patent/JPWO2018207639A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6800321B2 publication Critical patent/JP6800321B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61BRAILWAY SYSTEMS; EQUIPMENT THEREFOR NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B61B13/00Other railway systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61DBODY DETAILS OR KINDS OF RAILWAY VEHICLES
    • B61D47/00Loading or unloading devices combined with vehicles, e.g. loading platforms, doors convertible into loading and unloading ramps

Description

本発明は、搬送物を昇降する昇降機構を備える搬送台車に関する。
従来、搬送物を昇降する昇降機構を備える搬送台車が知られている。この種の技術を開示するものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、搬送台車の一部であるフォークリフト部において、フォークリフト部の走行輪を左右逆回転することで自転させ、内部に備えたボールネジを介しフォークの昇降を行う機構について記載されている。
特許第5862986号公報
搬送台車を駆動するための駆動部の駆動力を昇降機構の昇降に利用することにより、昇降機構を昇降させるための駆動部を省略できる。しかし、特許文献1の構成では、ボールネジを介して昇降を行うために何度も自転させる必要があり、所定の位置まで昇降させるための時間が長くなってしまう。また、この構成では重量物等を持ち上げるために、自転時における走行輪の回転カを相対的に強くする必要があり、モータを大型化する必要がある。
本発明は、走行用の駆動源が、搬送物を昇降する昇降用の駆動源を兼用するとともに、搬送物の昇降を速やかに行うことができる搬送台車を提供することを目的とする。
本発明は、車体本体(例えば、後述の車体本体10)と、前記車体本体に対して昇降可能な昇降部(例えば、後述の昇降部50)と、前記車体本体に回転可能に取り付けられる旋回部(例えば、後述の旋回部11)と、前記旋回部に軸支される一対の駆動輪(例えば、後述の駆動タイヤ12)と、前記旋回部に前記駆動輪ごとに配置され、正逆回転可能な駆動モータ(例えば、後述の駆動モータ13)と、前記旋回部の外周部分に沿って円弧状に立設し、その上部が周方向の一側から他側に向かって高くなるように形成される周壁部(例えば、後述の周壁部60)と、前記昇降部に支持され、前記周壁部の上部に接離可能なカム部材(例えば、後述のカム部材55)と、を備え、前記旋回部の回転に伴って回転する前記周壁部の高さに応じて前記カム部材が上下方向に移動することにより、前記昇降部が昇降する搬送台車(例えば、後述の搬送台車1)に関する。
これにより、駆動輪を駆動する駆動モータの駆動力を利用して昇降部を昇降させることができ、走行用と昇降用の駆動源を兼用することができる。また、旋回部の外周部分に沿って立設され、回転中心から離れた位置にある周壁部によって昇降部を押し上げる構成なので、周壁部上部の高さの変化(例えば、傾斜角度)により、回転角度を大きくしなくても僅かな回転角度(例えば、90度)で必要な上昇長さを確保でき、昇降時間の短縮を実現できる。
前記駆動モータは、前記旋回部の上面であって前記周壁部の内側に配置されることが好ましい。
これにより、周壁部の内側に駆動モータが配置されるレイアウトになるので、旋回部の回転中心から離れた位置に駆動輪を配置して駆動輪間の距離(径方向の長さ)を大きく確保して回転中心から離れた位置に力点を置くことができる。これによって、てこの原理(力のモーメント)により、回転中心の近くに力点が位置する構成に比べ、モータの回転力が弱くても、強い力で昇降部の昇降を実現でき、駆動モータの小型化、車体本体の小型化も達成できる。
前記搬送台車は、前記車体本体に配置され、前記昇降部の位置を上昇位置で固定可能なロック機構を更に備えることが好ましい。
これにより、旋回部によって上昇した昇降部を上昇位置で固定することができるので、旋回部を回転させて昇降部を上昇させた後に旋回部の位置を通常位置に戻して前進することもできる。また、旋回部を回転させたままの状態で搬送台車を横行させるときも、昇降部の意図しない上昇位置からの下降を防止することができる。
前記ロック機構は、前記昇降部の近傍に位置し、前記昇降部のリンク機構(例えば、後述のリンク機構52)の支点部(例えば、後述のリンク支点部526)を挟持することにより前記昇降部の位置を固定することが好ましい。
これにより、ロック機構を省スペースで小型化を可能にでき、更にリンク機構の支点部を挟持することにより、固定を保持するために必要な力を削減することができるため、ロック機構の駆動部も小型化が可能となる。
本発明によれば、走行用の駆動源が搬送物を昇降する昇降用の駆動源を兼用するとともに搬送物の昇降を速やかに行うことができる搬送台車を実現できる。
本発明の一実施形態に係る搬送台車の内部構成を模式的に示す平面図である。 本実施形態の搬送台車の旋回部の様子を示す斜視図である。 本実施形態の駆動モータ及び駆動タイヤの様子を示す平面図である。 本実施形態の昇降部及び周壁部を搬送台車の外側から見た様子を示す側面図である。 本実施形態のリンクプレート及びリニアブッシュを搬送台車の外側から見た様子を示す側面図である。 本実施形態のリンクプレート及びリニアブッシュの様子を示す平面図である。 本実施形態の搬送台車において、旋回部が通常位置で進行するときの動作制御の一例を模式的に示す図である。 本実施形態の搬送台車において、旋回部が横行位置で進行するときの動作制御の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る搬送台車1の内部構成を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態の搬送台車1の旋回部11の様子を示す斜視図である。なお、図1及び図2では、内部構成を隠す上カバーの図示を省略している。
図1に示す搬送台車1は、下方にスペースを有する搬送物の下に潜り込み、持ち上げて、当該搬送物を所定の位置まで搬送する低床型のAGV(Automatic Guided Vehicle)である。搬送台車1が対象とする搬送物は、例えば部品等を収容する台車等である。
搬送台車1の構成について説明する。本実施形態の搬送台車1は、車体本体10と、車体本体10に回転可能に支持された旋回部11と、旋回部11に取り付けられる一対の駆動タイヤ12と、駆動タイヤ12ごとに設けられる2個の駆動モータ13と、搬送台車1の各種の制御を行う制御ボックス30と、後述する各種の電装部品と、搬送物を昇降するための昇降機構15と、を備える。
車体本体10は、所定方向に細長い扁平な箱状に形成される。以下の説明において前後方向は搬送台車1の長手方向と平行な方向を意味し、左右方向は搬送台車1の短手方向と平行な方向を意味するものとする。
本実施形態の車体本体10には、右側前部、右側後部、左側前部及び左側後部のそれぞれに従動輪としてのキャスタ14が配置される。また、車体本体10の前後左右には進行方向に応じたスキャナセンサ35がそれぞれ配置される。例えば、前側に配置されるスキャナセンサ35は搬送台車1が前進するときに使用され、左右方向に配置されたスキャナセンサ35は、搬送台車1が横行するときに使用される。
車体本体10の内部には、制御ボックス30と各種の電装部品が配置される。制御ボックス30は、基板等を含むコンピュータであり、搬送台車1の各種の制御を行う。上述の電装部品は、制御バッテリ32、キャパシタ33、モータドライバ34、ハーネス(図示省略)等からなり、駆動モータ13への電力の供給や制御ボックス30への信号の入出力等を行う。
旋回部11は、車体本体10の前後方向の中央に配置される円盤部材である。旋回部11は、車体本体10に回転支持部18を介して回転可能に支持され、実施例ではベアリング等を用いている。旋回部11の回転により、搬送台車1の方向転換も可能となっている。旋回部11には、一対の駆動タイヤ12が取り付けられる。本実施形態の旋回部11には、径方向に切り欠かれた凹部111が2箇所形成される。この凹部111の内側に駆動タイヤ12が位置するレイアウトになっている。
以下、搬送台車1が前後方向に進むときの旋回部11の位置を通常位置とする。図1では、搬送台車1が前進するときの通常位置に旋回部11がある状態が示されている。図1において旋回部11が通常位置にあるときに右側に位置する駆動タイヤ12を第1駆動タイヤ12aとし、左側に位置する駆動タイヤ12を第2駆動タイヤ12bとして説明する。また、一対の駆動タイヤ12の向きが左右方向に平行な状態のときの旋回部11の位置を横行位置とする。
一対の駆動モータ13は、旋回部11の上面に固定される。駆動モータ13は、ステータ、ロータ、シャフト及びブレーキ機構(何れも図示省略)等からなる。駆動モータ13の駆動力は伝達機構20を介して駆動タイヤ12に伝達される。図2に示すように、伝達機構20は、減速機21、プーリ機構22,23、テンションローラ24等からなる。減速機21は、プーリ機構22を介して駆動モータ13に接続されるとともに、プーリ機構23を介して駆動タイヤ12に接続される。駆動モータ13の回転力はプーリ機構22を介して減速機21に入力される。プーリ機構22にはテンションローラ24によって張力が付与されており、張力が所定の範囲に管理される。減速機21は、プーリ機構22を介して入力された回転力を減速し、プーリ機構23を介して駆動タイヤ12に回転力を伝達する。
駆動モータ13及び伝達機構20は、駆動タイヤ12ごとに配置される。一方の第1駆動モータ13aの駆動力は第1伝達機構20aを介して第1駆動タイヤ12aに伝達され、他方の第2駆動モータ13bの駆動力は第2伝達機構20bを介して第2駆動タイヤ12bに伝達される。
このように、本実施形態の搬送台車1は、第1駆動タイヤ12a,第2駆動タイヤ12bごとに独立した駆動源を備えているので、第1駆動タイヤ12a,第2駆動タイヤ12bごとに回転方向を異ならせることが可能になっている。例えば、図1において旋回部11が通常位置にある状態で、搬送台車1を前進させる方向の第1駆動タイヤ12a,第2駆動タイヤ12bの回転を正回転とし、その逆側の回転を逆回転とする。この場合、第1駆動タイヤ12aを正回転させ、第2駆動タイヤ12bを逆回転させることにより、旋回部11を反時計回りに回転させることができる。同様に、第2駆動タイヤ12bを正回転とし、第1駆動タイヤ12aを逆回転させれば、旋回部11が時計回りに回転する。
旋回部11の上方には上面プレート16が配置される。上面プレート16は、前後方向に細長の板状部材である。この上面プレート16には段差吸収バネ17が配置される。本実施形態では、段差吸収バネ17が旋回部11の回転中心に位置するレイアウトになっている。
次に、昇降機構15について説明する。図3は、本実施形態の第2駆動モータ13b及び第2駆動タイヤ12bの近傍の様子を示す平面図である。図4は、本実施形態の昇降部50及び周壁部60を搬送台車1の外側から見た様子を示す側面図である。
本実施形態の昇降機構15は、左右一対の昇降部50と、旋回部11と一体的に回転する一対の周壁部60と、左右一対の昇降部50のそれぞれに配置されるカム部材55と、昇降部50を上昇位置で固定するための4個のロック機構70と、を備える(図1参照)。
昇降部50は、車体本体10の左右それぞれに配置される。左右一対のうち、右側に位置する第1昇降部50aと、左側に位置する第2昇降部50bと、は略同様の形状に構成される。以下、左側に配置される第2昇降部50bについて説明する。右側の第1昇降部50aも同様の構成であり、同じ符号を付して個別の説明について省略する。
第2昇降部50bは、前後方向に棒状に延びるプレート本体51と、プレート本体51の前後それぞれに配置されるリンク機構52と、プレート本体51の昇降をガイドするガイド部材53と、を備える。
プレート本体51は、搬送物を載置する荷載台として機能する。プレート本体51の下部には突出片54が設けられる。突出片54は、後述するカム部材55が取り付けられる部位である。
リンク機構52は、1つのプレート本体51の前後方向にそれぞれ配置される。前後に配置される2個のリンク機構52は、方向が異なる以外は同様の構成となっている。
図5は、本実施形態のリンク機構52及びガイド部材53を搬送台車1の外側から見た様子を示す側面図である。図6は、本実施形態のリンク機構52及びガイド部材53の様子を示す平面図である。
リンク機構52は、連結バー520と、第1リンク部材521と、第2リンク部材522と、から構成される。連結バー520は、プレート本体51の端部に連結される平角状の軸状部材である。第1リンク部材521は、その一側の端部が連結バー520の内側面に回転可能に軸支されるとともに他側の端部がリンク支点部526を介して第2リンク部材522に回転可能に連結される。第2リンク部材522は、第1リンク部材521に連結される側と反対側の端部が車体本体10側に回転可能に軸支される。
ガイド部材53は、プレート本体51の上下方向の移動をガイドする機構であればよく、本実施例ではリニアブッシュを用いている。ガイド部材53は、筒体531と、ロッド532と、ロッド保持部533と、を備える。筒体531は車体本体10に固定される。ロッド532は、筒体531に対してスライド移動可能に支持され、ロッド保持部533を介してプレート本体51に固定される。
次に、図2から図4を参照して周壁部60について説明する。周壁部60は、旋回部11の外周に沿って立設する壁状に構成される。周壁部60は、平面視において円弧状に形成される。
本実施形態では、周壁部60は、第1傾斜ブロック60a,第2傾斜ブロック60bとで構成され、第1傾斜ブロック60aと第2傾斜ブロック60bが旋回部11の回転中心を挟んで対向する位置に設けられる。第1駆動モータ13a,第2駆動モータ13b及び第1伝達機構20a,第2伝達機構20bは、第1傾斜ブロック60a,第2傾斜ブロック60bの径方向内側に位置するレイアウトになっている。以下、第2傾斜ブロック60bについて説明する。第1傾斜ブロック60aも同様の構成であり、同じ符号を付して個別の説明について省略する。
第2傾斜ブロック60bの上部は、周方向で一側から他側に進むにつれて高さが徐々に高くなるように傾斜している。本実施形態では、第2傾斜ブロック60bの傾斜面(上端面)600の傾斜角度が段階的に異なる形状となっている。即ち、相対的に高さが低い第1傾斜部601と相対的に高さが高い第2傾斜部602では、第2傾斜部602に比べて第1傾斜部601の勾配の方が大きくなっている。
次に、カム部材55について説明する。カム部材55は、突出片54から回転軸部分が旋回部11の径方向内側に突出し、周壁部60の上部に切離可能に構成されるカム駒である。旋回部11が通常位置にあり、後述するロック機構70が動作していない状態(アンロック状態)では、カム部材55が周壁部60の第1傾斜部601に接触する構成となっている。
昇降機構15の昇降動作について説明する。第1駆動タイヤ12a,第2駆動タイヤ12bごとに配置される第1駆動モータ13a,第2駆動モータ13bの回転方向を互いに異なる方向にすると、第1駆動タイヤ12a,第2駆動タイヤ12bのそれぞれが互いに逆方向に進もうとして第1駆動タイヤ12a,第2駆動タイヤ12bを軸支する旋回部11が回動する。旋回部11に立設した周壁部60も回転し、カム部材55は周壁部60の上部を滑りながら、当該周壁部60の高さに応じて上下方向に移動する。例えば、旋回部11を通常位置から反時計回りの横行位置まで90度回転させると、カム部材55の周壁部60との接触部分は第1傾斜部601から第2傾斜部602へと移行する。このとき、カム部材55は、平面視ではその位置が変わらない又は変わっても略同じ位置であるものの、上下方向ではその位置が徐々に上昇するように移動する。
プレート本体51は、カム部材を介して受けた力により上方に移動する。プレート本体51の移動に伴ってリンク機構52が略L字状に屈曲した状態から鉛直方向に沿ったI字状に回動し、昇降部50が上昇する。このとき、ガイド部材53によって昇降部50の上下方向の移動がガイドされるので、昇降部50の上下方向の移動は、ぶれることなくスムーズなものとなる。
昇降部50が上端位置(上昇位置)まで移動すると前後・左右方向に配置されるロック機構70によってプレート本体51の位置が固定される。次に、プレート本体51を上端位置で保持するロック機構70の構成について説明する。
図5及び図6に示すように、ロック機構70は、リンク支点部526をクランプするクランプアーム71と、クランプアーム71を回転可能に支持するクランプアーム支持部72と、クランプアーム71を挟持位置と解除位置の間で移動させる連動機構73と、連動機構73を駆動させるソレノイド74と、を備える。
クランプアーム71は、平板状の部材である。クランプアーム71には、リンク支点部526を挟持するための第1切欠部711と、ソレノイド74によって駆動される連動機構73と係合する第2切欠部712と、が形成される。第1切欠部711は下端部から上方に切り欠かれるとともに相対的に旋回部11寄りの位置に形成される。また、第2切欠部712は上端部から下方に切り欠かれるとともに相対的に旋回部11から離れた場所に形成される。後述するロック機構70の固定動作では、第2切欠部712が連動機構73から駆動力が伝達される力点となってクランプアーム71が回動し、第1切欠部711が作用点となってリンク支点部526を挟持する。
クランプアーム支持部72は、プレート本体51が上端位置にある状態で第1切欠部711によってリンク支点部526を挟持できる位置でクランプアーム71を支持する。
連動機構73及びソレノイド74は、ブラケット75を介してキャスタ収容部140に固定される。図6に示すように、連動機構73は、鉛直方向を向く回転軸731と、回転軸731に支持される係合部732と、を備える。係合部732は、一側の端部がソレノイド74の動作棒741に連結されるとともに他側の端部が第2切欠部712に係合可能に構成される。ソレノイド74の動作棒741が突出及び退避により係合部732が連動し、該係合部732によってクランプアーム71が挟持位置と解除位置の間を移動可能になっている。
ロック機構70の固定動作について説明する。プレート本体51が上端位置に移動して第1リンク部材521と第2リンク部材522が直線状に並ぶ状態で、ソレノイド74の動作棒741が突出位置に前進する。動作棒741の前進移動により、係合部732が回動して第2切欠部712を旋回部11側に押し、クランプアーム71を解除位置から挟持位置に下方に回動し、第1切欠部711にリンク支点部526が挟持される。挟持位置ではクランプアーム71によってリンク支点部526の前後方向の移動が規制されるので、第1リンク部材521と第2リンク部材522が直線状に並んだ状態で保持される。クランプアーム71において、第1切欠部711と第2切欠部712は、前後方向では互いに離れた位置に形成されるとともに、切り欠かれる方向が上下で互い違いになっているので、第2切欠部712が旋回部11側に押される量が僅かでもクランプアーム71を解除位置から挟持位置に移動させることが可能になっている。
ロック機構70の解除動作は、ソレノイド74の動作棒741を退避位置に移動させてクランプアーム71を挟持位置から解除位置に上方に回動させる。本実施形態では、クランプアーム71による挟持解除の際に、旋回部11を更に反時計回りに回転させてプレート本体51を上昇方向に付勢することにより、リンク支点部526に係っている力が軽減され、ソレノイド74の駆動力によるアンクランプを行い易い構成となっている。
ロック機構70にリンク支点部526の固定が解除された状態で、旋回部11が時計回りに回転することにより、カム部材55が周壁部60の傾斜面600を滑りながらプレート本体51が徐々に下降する。
次に、本実施形態の搬送台車1の動作制御について2つの例を挙げて説明する。図7は、本実施形態の搬送台車1において、旋回部11が通常位置で進行するときの動作制御の一例を模式的に示す図である。なお、図7においてロック機構70の部分に斜線のハッチングが付されている場合は、ロック機構70がロック状態であることを意味する。
図7中の(A)に示す開始状態では、搬送台車1のプレート本体51は下端位置(待機位置)にある。次に、図7中の(B)に示すように、制御ボックス30は、第1駆動モータ13aを正回転させるとともに第2駆動モータ13bを逆回転させることにより、旋回部11を反時計回りに90度回転させて横行位置にする。このとき、旋回部11の回転の過程で昇降部50が上端位置に移動する。この状態で、制御ボックス30は、4個のロック機構70の各ソレノイド74をそれぞれ駆動し、クランプアーム71を挟持位置に移動させて昇降部50を上端位置でロックする。この昇降部50の上端位置への移動によって搬送物(台車)が上方に移動し、搬送可能な状態になる。
次に、図7中の(C)に示すように、制御ボックス30は、ロック機構70のロック状態を保持したまま、旋回部11を横行位置から通常位置に回転させるように第1駆動モータ13a,第2駆動モータ13bを制御する。これによって、昇降部50が上端位置で保持されたまま旋回部11が通常位置に戻る。ロック機構70による固定は維持されたままで旋回部11の回転が行われるので、カム部材55が周壁部60から離間した状態でも昇降部50は上端位置で保持される。そして、図7中の(D)に示すように、第1駆動モータ13a,第2駆動モータ13bを正回転させて搬送台車1を前進移動させる。
搬送物を所定位置まで搬送し、昇降部50を下降させる場合は、下降準備動作に移行する。図7中の(E)に示すように、下降準備動作では、昇降部50を下端位置に移動させるために、旋回部11を時計回りに90度回転して通常位置に戻すように第1駆動モータ13a,第2駆動モータ13bを駆動する制御が行われる。これによって、旋回部11が再び反時計回りに回転し、カム部材55が周壁部60に接触する横行位置となる。この状態でロック機構70による挟持を解除するアンロック制御を行う。図7中の(F)に示すように、ロック機構70による挟持が解除された状態で旋回部11を横行位置から通常位置に回転させることにより、昇降部50が周壁部60の移動によって下降する。
次に、搬送台車1を横行させるときの動作制御の例について説明する。図8は、本実施形態の搬送台車1において、旋回部11が横行位置で進行するときの動作制御の一例を模式的に示す図である。なお、図8においてもロック機構70の部分に斜線のハッチングが付されている場合は、ロック機構70がロック状態であることを意味する。
図8中の(A)に示す開始状態では、搬送台車1のプレート本体51は下端位置にある。次に、図8中の(B)に示すように、制御ボックス30は、第1駆動モータ13a,第2駆動モータ13bを制御して旋回部11を通常位置から横行位置にする。このとき、旋回部11の回転の過程で昇降部50が上端位置に移動する。この状態で、制御ボックス30は、4個のロック機構70を制御して昇降部50を上端位置でロックする。
次に、図8中の(C)に示すように、第1駆動モータ13a,第2駆動モータ13bを同じ方向に回転させて搬送台車1を横行する。例えば、第1駆動モータ13a,第2駆動モータ13bの両方を逆回転又は正回転させる。搬送終了後、昇降部50を下降させる場合は図8中の(D)に示す下降準備動作に移行する。下降準備動作では、旋回部11が横行位置にある状態でロック機構70のアンロック制御を行う。次に、図8中の(E)に示すように、ロック機構70による昇降部5050の上端位置での保持が解除された状態で、旋回部11を横行位置から通常位置に回転させて昇降部50を下端位置に移動させる。
以上、説明した本実施形態の搬送台車1によれば、以下のような効果を奏する。
即ち、搬送台車1は、車体本体10と、車体本体10に対して昇降可能な昇降部50と、車体本体10に回転可能に取り付けられる旋回部11と、旋回部11に軸支される一対の駆動タイヤ(駆動輪)12と、旋回部11に駆動タイヤ12ごとに配置され、正逆回転可能な駆動モータ13と、旋回部11の外周部分に沿って円弧状に立設し、その上部が周方向の一側から他側に向かって高くなるように形成される周壁部60と、昇降部50に支持され、周壁部60の上部に接離可能なカム部材55と、を備え、旋回部11の回転に伴って回転する周壁部60の高さに応じてカム部材55が上下方向に移動することにより、昇降部50が昇降する。
これにより、駆動タイヤ12を駆動する駆動モータ13の駆動力を利用して昇降部50を昇降させることができ、走行用と昇降用の駆動源を兼用することができる。また、旋回部11の外周部分に沿って立設され、回転中心から離れた位置にある周壁部60によってカム部材55を介して昇降部50を押し上げる構成なので、周壁部60上部の傾斜面の傾斜角度により、回転角度を大きくしなくても僅かな回転角度(本実施形態では90度)で必要な上昇長さを確保でき、昇降時間の短縮を実現できる。
また、本実施形態では、駆動モータ13は、旋回部11の上面であって周壁部60の内側に配置される。
これにより、周壁部60の内側に駆動モータ13が配置されるレイアウトになるので、旋回部11の回転中心から離れた位置に駆動タイヤ12を配置して駆動タイヤ12間の距離(径方向の長さ)を大きく確保して回転中心から離れた位置に力点を置くことができる。これによって、てこの原理(力のモーメント)により、回転中心の近くに力点が位置する構成に比べ、駆動モータ13の回転力が弱くても、強い力で昇降部50の昇降を実現でき、駆動モータ13の小型化、車体本体の小型化も達成できる。
また、本実施形態の搬送台車1は、車体本体10に配置され、昇降部50の位置を上昇位置で固定可能なロック機構70を更に備える。
これにより、旋回部11によって上昇した昇降部50を上端位置(上昇位置)で固定することができるので、旋回部11を回転させて昇降部50を上昇させた後に旋回部11の位置を通常位置に戻して前進することもできる。また、旋回部11を回転させたままの状態で搬送台車1を横行させるときも、昇降部50の意図しない上端位置(上昇位置)からの下降を防止することができる。
また、本実施形態のロック機構70は、昇降部50の近傍に位置し、昇降部50のリンク機構52のリンク支点部526を挟持することにより昇降部50の位置を固定する。
これにより、ロック機構70を省スペースで小型化を可能にでき、更にリンク機構52のリンク支点部526を挟持することにより、固定を保持するために必要な力を削減することができるため、ロック機構70の駆動部も小型化が可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、低床型のAGVを搬送台車1の例として説明したが、このタイプに限定される訳ではない。搬送物を昇降する昇降機構を備える種々の搬送台車に本発明を適用することができる。
1 搬送台車
10 車体本体
11 旋回部
12 駆動タイヤ(駆動輪)
13 駆動モータ
50 昇降部
55 カム部材
60 周壁部

Claims (5)

  1. 車体本体と、
    前記車体本体に対して昇降可能な昇降部と、
    前記車体本体に回転可能に取り付けられる旋回部と、
    前記旋回部の外周部分に沿って円弧状に立設し、その上部が周方向の一側から他側に向かって高くなるように形成される周壁部と、
    前記昇降部に支持され、前記周壁部の上部に接するカム部材と、
    を備え、
    前記旋回部の回転に伴って回転する前記周壁部の高さに応じて前記カム部材が上下方向に移動することにより、前記昇降部が昇降する搬送台車。
  2. 前記車体本体に配置され、前記昇降部の位置を上昇位置で固定可能なロック機構を更に備える請求項1に記載の搬送台車。
  3. 前記ロック機構は、前記昇降部の近傍に位置し、前記昇降部のリンク機構の支点部を挟持することにより前記昇降部の位置を固定する請求項2に記載の搬送台車。
  4. 前記旋回部に軸支される一対の駆動輪と、
    前記旋回部に前記駆動輪ごとに配置され、正逆回転可能な駆動モータと、を備える請求項1に記載の搬送台車。
  5. 前記駆動モータは、前記旋回部の上面であって前記周壁部の内側に配置される請求項4に記載の搬送台車。
JP2019517559A 2017-05-11 2018-04-26 搬送台車 Active JP6800321B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094480 2017-05-11
JP2017094480 2017-05-11
PCT/JP2018/016976 WO2018207639A1 (ja) 2017-05-11 2018-04-26 搬送台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018207639A1 JPWO2018207639A1 (ja) 2020-05-14
JP6800321B2 true JP6800321B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=64105578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019517559A Active JP6800321B2 (ja) 2017-05-11 2018-04-26 搬送台車

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6800321B2 (ja)
WO (1) WO2018207639A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08207754A (ja) * 1994-11-29 1996-08-13 Fuji Kiki Kogyo Kk 搬送車
JPH09301693A (ja) * 1996-05-13 1997-11-25 Meidensha Corp 無人搬送車
WO2010048495A1 (en) * 2008-10-23 2010-04-29 Jervis B. Webb International Company Workpiece transport assembly and method of using same
JP4952709B2 (ja) * 2008-12-22 2012-06-13 株式会社豊田自動織機 無人搬送車
JP2011195133A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Honda Motor Co Ltd 車両

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018207639A1 (ja) 2020-05-14
WO2018207639A1 (ja) 2018-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6178667B2 (ja) タイヤ挟持装置とそれを備えた自動車搬送装置
JP4280940B2 (ja) 自動搬送装置
CN102839838A (zh) 汽车搬运器
JP3787351B1 (ja) 荷搬出入装置
JP5998091B2 (ja) 台車の駆動アシストユニット
JP6800321B2 (ja) 搬送台車
JP6155066B2 (ja) 台車の駆動アシストユニット
JP7074598B2 (ja) 搬送装置
JP6023621B2 (ja) 台車の駆動アシストユニット
US20220161835A1 (en) Device for assisting with the driving of a wheel of a removable electric propulsion system for a rolling object
JP4788367B2 (ja) ワイヤロープ操作機構
JP2007253813A (ja) 車両組立用支持装置、搬送台車、車両組立システム、及び車両の製造方法
JP7074597B2 (ja) 搬送装置
JP2017159780A (ja) 台車
CN108086764B (zh) 垂直升降类立体停车库的搬运台车旋转机构及搬运台车
JP2005059636A (ja) 台車
JP5862986B2 (ja) 無人搬送車
JP6263049B2 (ja) 搬出入装置およびそれを備えた駐車システム
JP3903465B2 (ja) 運搬車
JPH0941703A (ja) エレベータ方式立体駐車装置の横行台車駆動装置
JP2005105550A (ja) 駐輪施設
WO2013111663A1 (ja) 車体移送装置
CN117246945B (zh) 基于agv动力系统的叉举换向协力搬运小车
SU1539114A1 (ru) Ручна тележка дл перемещени грузов
JP2005327236A (ja) 搬送用自走車及び自在輪付き車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6800321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150