JPH0940444A - 合わせガラス用中間膜および合わせガラス - Google Patents

合わせガラス用中間膜および合わせガラス

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JPH0940444A
JPH0940444A JP7283226A JP28322695A JPH0940444A JP H0940444 A JPH0940444 A JP H0940444A JP 7283226 A JP7283226 A JP 7283226A JP 28322695 A JP28322695 A JP 28322695A JP H0940444 A JPH0940444 A JP H0940444A
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resin
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間膜同士のブロッキングを防止し、作業性
や脱気性が良好で且つ光学歪み現象が発生しない合わせ
ガラス用中間膜およびそれを用いた合わせガラスを提供
する。 【構成】 最外層の膜厚が45以上200μm未満であ
る多層樹脂膜の少なくとも一面に粗さが20〜40μm
である多数の微細なエンボスが形成されてなる合わせガ
ラス用中間膜。あるいは、最外層の膜厚が200μm以
上720μm以下である多層樹脂膜の少なくとも一面
に、粗さが20〜50μmの微細なエンボスが形成され
てなる合わせガラス用中間膜。合わせガラスは、該合わ
せガラス用中間膜を2枚のガラス板の間に挟着してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合わせガラス用中
間膜およびそれを用いた合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、2枚の透明ガラス板の間に可
塑化ポリビニルブチラール樹脂に代表される接着性中間
膜が挟着されてなる合わせガラスは、強度が大きく破損
し難く、破損した場合でも破片が飛散しない安全なガラ
ス材であり、例えば自動車や航空機等の輸送用機器ある
いは建築物等の窓ガラスに広く使用されている。
【0003】このような合わせガラスを製造する場合に
は、接着性の熱可塑性樹脂からなる中間膜を2枚のガラ
ス板の間に挿入し、得られた積層体を予備圧着して各層
間に残存する空気を脱気した後、本圧着して積層体を完
全に密着させる。
【0004】上記の合わせガラスに用いられる中間膜
は、保存時に中間膜同士が合着し塊状となる、いわゆる
ブロッキング現象が生じないこと、ガラスと中間膜とを
重ね合わせる際の作業性が良好であること、および予備
圧着工程における脱気性が良好であることが要求され
る。特に、予備圧着時における脱気性は合わせガラスの
品質を左右する。脱気が不十分であると、得られた合わ
せガラスの透明性が悪くなったり、促進試験を行うと気
泡が生じたりすることがある。
【0005】上記のような脱気性を含む中間膜の総合性
能は、素材である熱可塑性樹脂の種類や粘弾性等の物性
によって左右されるが、これらの物性を固定して考える
と、中間膜の表面形状がその総合性能を決定する大きな
要因となる。
【0006】特に、エンボスと呼ばれる多数の微細な凹
凸を中間膜の表面に形成すると効果があることが知ら
れ、従来より、エンボスが表面に形成された中間膜が使
用されている。そのエンボスの形態としては、例えばラ
ンダムな大きさや形状を有する凹凸を形成したものや、
格子状の多数の条溝を形成したもの等がある。
【0007】このようなエンボスが表面に形成された従
来の中間膜としては、例えば中間膜の表裏面に配列方向
を特定化したエンボスを形成したもの(特開平6−12
7983号公報)等があり、中間膜同士のブロッキング
防止や、ガラス板と中間膜とを重ね合わせる際の作業性
改善、および予備圧着工程での脱気性に関して効果が認
められている。
【0008】一方、近年では合わせガラスの用途の多様
化が進み、装飾性、断熱性、合わせ加工等、合わせガラ
スの付加価値の向上が幅広く要求されるようになってき
ている。このため、単一材よりなる中間膜だけでは要求
項目を総て満足させることが困難となり、単一樹脂膜か
らなる単層中間膜に代わり、多層樹脂膜からなる多層中
間膜が注目されている。例えば特開平4−254444
号公報においては、2種の可塑化ポリビニルアセタール
樹脂膜を積層して構成した、少なくも2層の多層樹脂膜
からなる多層中間膜が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブロッ
キングの防止、作業性改善あるいは脱気性向上のために
上記多層中間膜の表面にエンボスを形成した場合、最外
樹脂膜の膜厚が比較的薄い場合には、エンボスが中間膜
表面に形成されるだけではなく、多層樹脂膜を構成する
各樹脂層の界面にも該エンボスの凹凸に応じた凹凸状の
微小な変形が生じる。このため、各樹脂膜層の界面に微
小な乱れが生じて界面が不均一となる。その結果、この
ような多層中間膜を用いて作成した合わせガラスを通し
てガラスの反対側を見た場合、反対側の像が歪んで見え
る、いわゆる光学歪みが発生するという問題が生じてい
る。
【0010】本発明は、上記の問題を解決するもので、
その目的とするところは、中間膜同士のブロッキングを
防止し、さらに、作業性や脱気性が良好であり、かつ、
光学歪みが発生しない合わせガラス用中間膜およびそれ
を用いた合わせガラスを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべく
鋭意研究を行った結果、合わせガラス用多層中間膜に発
生する像の歪み、いわゆる光学歪み現象は、中間膜表面
に形成されたエンボスの粗さと多大な相関があることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、請求項1において、
最外樹脂膜の膜厚が45μm以上200μm未満である
多層樹脂膜からなる合わせガラス用中間膜において、前
記中間膜の少なくとも一面に、粗さが20〜40μmで
ある多数の微細なエンボスを形成したことを特徴とする
合わせガラス用中間膜を提供する。
【0013】また、本発明は、請求項2において、最外
樹脂膜の膜厚が200μm以上720μm以下である多
層樹脂膜からなる合わせガラス用中間膜において、前記
中間膜の少なくとも一面に、粗さが20〜50μmであ
る多数の微細なエンボスを形成したことを特徴とする合
わせガラス用中間膜を提供する。
【0014】また、本発明は、請求項3において、請求
項1又は請求項2記載の合わせガラス用中間膜の多層樹
脂膜が、アセタール基の炭素数が6〜10であるポリビ
ニルアセタール樹脂(a)と可塑剤とからなる少なくと
も一つの樹脂膜(A)と、アセタール基の炭素数が3〜
4であるポリビニルアセタール樹脂(b)と可塑剤とか
らなる少なくとも一つの樹脂膜(B)とが積層されてな
ることを特徴とする合わせガラス用中間膜を提供する。
【0015】また、本発明は、請求項4において、請求
項1又は請求項2記載の合わせガラス用中間膜の多層樹
脂膜が、アセタール基の炭素数が4〜6であり、かつ、
アセチル基が結合しているエチレン基量の、主鎖の全エ
チレン基量に対するモル分率の平均値が8〜30モル%
であるポリビニルアセタール樹脂(c)と可塑剤とから
なる少なくとも一つの樹脂膜(C)と、アセタール基の
炭素数が3〜4であり、かつ、アセチル基が結合してい
るエチレン基量の、主鎖の全エチレン基量に対するモル
分率の平均値が4モル%以下であるポリビニルアセター
ル樹脂(d)と可塑剤とからなる少なくとも一つの樹脂
膜(D)とが積層されてなることを特徴とする合わせガ
ラス用中間膜を提供する。
【0016】また、本発明は、請求項5において、請求
項1ないし請求項4のいずれか記載の合わせガラス用中
間膜の多層樹脂膜が、少なくとも二つの可塑化ポリビニ
ルブチラール樹脂膜が積層されており、隣接する各樹脂
膜に用いられるポリビニルブチラール樹脂の平均重合度
の差が300以上4500以下であることを特徴とする
合わせガラス用中間膜を提供する。
【0017】また、本発明は、請求項6において、請求
項1ないし請求項5のいずれか記載の合わせガラス用中
間膜の多層樹脂膜が、少なくとも二つの可塑化ポリビニ
ルブチラール樹脂膜が積層されており、隣接する各樹脂
膜の可塑剤含有量の差がそれぞれの膜を構成する各樹脂
100重量部に対して5重量部以上50重量部以下であ
ることを特徴とする合わせガラス用中間膜を提供する。
【0018】また、本発明は、請求項7において、請求
項1ないし請求項6のいずれか記載の合わせガラス用中
間膜の多層樹脂膜が、少なくとも最外樹脂膜には可塑化
ポリビニルブチラール樹脂膜が積層されてなることを特
徴とする合わせガラス用中間膜を提供する。
【0019】また、本発明は、請求項8において、請求
項1ないし請求項7記載の合わせガラス用中間膜の多層
樹脂膜が、ガラス転移温度が15℃以下である樹脂膜か
らなる少なくとも一つが積層されてなることを特徴とす
る合わせガラス用中間膜を提供する。
【0020】さらに、本発明は、請求項9において、請
求項1ないし請求項8のいずれか記載の合わせガラス用
中間膜を、2枚のガラス板の間に挟着してなる合わせガ
ラスを提供する。
【0021】本発明の合わせガラス用中間膜において、
熱可塑性樹脂からなる樹脂膜の表面に形成されるエンボ
スの形状は、円錐、角錐、擬錐体、角柱、円錐等の柱体
等、特に限定されることなく種々の形状を採用すること
ができる。
【0022】また、エンボスの底面径または底辺長や間
隔(ピッチ)は、合わせ加工時の脱気性(シール性、エ
アー溜まり限度)、作業性(中間膜同士のブロッキング
防止、中間膜とガラス板との適度な滑り)等を考慮して
適宜変更することができるが、外観上の不具合の解消の
ためには、底面径または底辺長は小さい方が好ましく、
反面、ピッチは大きい方が好ましい。一般的には、底面
径または底面長は30〜900μm、ピッチは100〜
1000μmの範囲が好ましいが、特にこれらに限定さ
れるものではない。
【0023】しかしながら、エンボスの粗さは最外樹脂
膜の膜厚において限定される。なお、ここで言うエンボ
スの粗さとは、エンボスの谷から山までの高さのことを
言う。請求項1記載の合わせガラス用中間膜は、多層樹
脂膜の最外樹脂膜の膜厚が45μm以上200μm未満
の場合であり、エンボス粗さは20〜40μmに限定さ
れる。最外樹脂膜の膜厚が45μm未満でエンボス粗さ
を20〜40μmとすると各樹脂膜の界面に微小な乱れ
が生じて界面が不均一となり、いわゆる光学歪みが発生
する。一方、最外樹脂膜の膜厚が200μm以上の場合
にはエンボス粗さは20〜40μmに限定されない。
【0024】請求項2記載の合わせガラス用中間膜は、
多層樹脂膜の最外樹脂膜の膜厚が200μm以上720
μm以下の場合であり、エンボス粗さは20〜50μm
に限定される。最外樹脂膜の膜厚が200μm未満でエ
ンボス粗さを特に40μmを超えてから50μm以下と
すると各樹脂膜の界面に微小な乱れが生じて界面が不均
一となり、いわゆる光学歪みが発生する。一方、720
μmを越える場合には、エンボス粗さは20〜50μm
に限定されない。
【0025】なお、エンボスの配列としては、規則的な
もの、ランダムなもの等、種々なものを採用することが
でき、特に限定されるものではないが、界面の乱れによ
る光学歪み現象が起こりにくいという点を考慮すれば、
エンボスの配列は規則的である方が好ましい。
【0026】中間膜表面にエンボスを形成する方法とし
ては、エンボスロール法、カレンダーロール法、異形押
出法等が挙げられるが、定量的に一定のエンボスを得る
にはエンボスロ−ル法が好ましい。
【0027】なお、本発明の合わせガラス用中間膜の膜
厚は、特に限定されるものではないが、各種の用途に対
して好適であるように、0.1〜2mmの範囲であるの
が好ましい。
【0028】本発明に用いる樹脂膜としては、従来より
合わせガラスに用いられている樹脂膜を使用することが
できる。例えば、可塑化ポリビニルブチラール系樹脂
膜、塩化ビニル系樹脂膜、エチレン−酢酸ビニル系樹脂
膜、ウレタン系樹脂膜等が挙げられる。これらの樹脂膜
は、耐候性、耐貫通性、ガラス破片の飛散防止性、透明
性、光学歪みが生じない等の、合わせガラスに要求され
る基本性能が優れている。また、これら樹脂膜には、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、接着力調整剤等の種々の添加
剤が含有あるいは付着されてもよい。
【0029】請求項3記載の合わせガラス用中間膜にお
いて用いられる樹脂膜は、アセタール基の炭素数が6〜
10であるポリビニルアセタール樹脂(a)と可塑剤と
からなる少なくとも一つの樹脂膜(A)と、アセタール
基の炭素数が3〜4であるポリビニルアセタール樹脂
(b)と可塑剤とからなる少なくとも一つの樹脂膜
(B)とが積層されてなる。
【0030】上記樹脂膜は、耐候性、耐貫通性、ガラス
破片の飛散防止性、透明性等の合わせガラスに要求され
る基本性能が優れているのに加えて、特に遮音性能に優
れている。
【0031】アセタール基の炭素数が6〜10であるポ
リビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールを炭
素数6〜10のアルデヒドでアセタール化することによ
り得られ、通常、主鎖のエチレン基にアセタール基とア
セチル基と水酸基とを有する。
【0032】アセタール基の炭素数が6〜10であるポ
リビニルアセタール樹脂(a)を得るのに用いられる炭
素数6〜10のアルデヒドとしては、n−ヘキシルアル
デヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−ヘプチルア
ルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデ
ヒド、n−デシルアルデヒド、ベンズアルデヒド、シン
ナムアルデヒド等の脂肪族、芳香族又は脂肪環族のアル
デヒドが、単独あるいは2種以上組み合わせて用いられ
る。
【0033】アルデヒドの炭素数が6未満では十分な遮
音性能を発現できないことがある。また、炭素数が10
を超えるとアルデヒドのアセタール化の反応性が乏しく
なり、かつ反応中にブロッキングが発生し易い等、樹脂
の合成に困難を伴うことが多い。より好ましいアルデヒ
ドとしては、炭素数6〜8のn−ヘキシルアルデヒド、
n−オクチルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド
などが単独あるいは組み合わせて使用される。
【0034】一方、アセタール基の炭素数が3〜4であ
るポリビニルアセタール樹脂(b)を得るのに用いられ
る炭素数3〜4のアルデヒドとしては、プロピオンアル
デヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド
等が単独あるいは2種以上組み合わせて用いられる。
【0035】請求項4記載の合わせガラス用中間膜にお
いて用いられる樹脂膜は、アセタール基の炭素数が4〜
6であり、かつ、アセチル基が結合しているエチレン基
の、主鎖の全エチレン基量に対するモル分率、の平均値
が8〜30モル%であるポリビニルアセタール樹脂
(c)と可塑剤とからなる少なくとも一つの樹脂膜
(C)と、アセタール基の炭素数が3〜4であり、か
つ、アセチル基が結合しているエチレン基の、主鎖の全
エチレン基量に対するモル分率、の平均値が4モル%以
下であるポリビニルアセタール樹脂(d)と可塑剤とか
らなる少なくとも一つの樹脂膜(D)とが積層されてな
る。
【0036】上記樹脂膜は、耐候性、耐貫通性、ガラス
破片の飛散防止性、透明性等の合わせガラスに要求され
る基本性能が優れているのに加えて、特に遮音性能に優
れている。
【0037】アセタール基の炭素数が4〜6であるポリ
ビニルアセタール樹脂(c)を得るのに用いられる炭素
数4〜6のアルデヒドとしては、n−ブチルアルデヒ
ド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、n−ヘ
キシルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド等が単
独あるいは適宜組み合わせて用いられる。
【0038】アルデヒド基の炭素数が4未満では十分な
遮音性能を発現できないことがある。また、炭素数が6
を超えたアルデヒドはアセタール化の反応性が乏しいこ
とがある。
【0039】また、アセタール基の炭素数が3〜4であ
るポリビニルアセタール樹脂(d)を得るのに用いられ
る炭素数3〜4のアルデヒドとしては、プロピオンアル
デヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド
等が単独あるいは2種以上組み合わせて用いられる。
【0040】ポリビニルアセタール樹脂(c)におい
て、アセチル基が結合しているエチレン基量の、主鎖の
全エチレン基量に対するモル分率の平均値(以下、「残
存アセチル基量」と言う。)は8〜30モル%に限定さ
れる。その理由は、この量が8モル%未満であると遮音
性能が十分に発揮されず、30モル%を超えるとアルデ
ヒドの反応率が著しく低下するからである。ポリビニル
アセタール樹脂(c)において、残存アセチル基量のよ
り好ましい値は10〜24モル%である。
【0041】ポリビニルアセタール樹脂(d)におい
て、残存アセチル基量は4モル%以下に限定される。そ
の理由は、この量が4モル%を超えるとポリビニルアセ
タール樹脂(c)の残存アセチル基量との差が小さく、
良好な遮音性能が発揮されないからである。ポリビニル
アセタール樹脂(d)において残存アセチル基量のより
好ましい値は2モル%以下である。
【0042】ポリビニルアセタール樹脂(c)及び
(d)を得るのに用いられるアルデヒドとして、特にn
−ブチルアルデヒドを用いることが好ましい。n−ブチ
ルアルデヒドの使用により、積層膜を構成する各層間の
接着強度がより強くなり、かつ、従来のブチラール樹脂
の合成方法と同様にしてポリビニルブチラール樹脂を得
ることができる。
【0043】請求項5記載の合わせガラス用中間膜にお
いて用いられる多層樹脂膜は、少なくとも二つの層の可
塑化ポリビニルブチラール樹脂膜が積層されており、隣
接する各層に用いられるポリビニルブチラール樹脂の平
均重合度の差が300以上4500以下であることを特
徴とする。
【0044】上記樹脂膜は、耐候性、耐貫通性、ガラス
破片の飛散防止性、透明性等の合わせガラスに要求され
る基本性能が優れており、特に耐貫通性に優れている。
【0045】上記樹脂膜の隣接する各層に用いられるポ
リビニルブチラール樹脂の平均重合度の差は、300以
上4500以下である必要がある。平均重合度の差が3
00未満の場合、隣接する各層の粘弾性的特性が近似す
るため、界面での衝撃エネルギーの吸収が小さくなり、
優れた耐貫通性は得られない。一方、各層に用いられる
ポリビニルブチラール樹脂の平均重合度は500〜50
00が好ましい。平均重合度が500未満であると、該
樹脂膜の剛性が著しく低下するため、合わせガラスの耐
貫通性が低下する。逆に、平均重合度が5000を超え
ると、成膜性に劣る。従って、隣接する各層に用いられ
るポリビニルブチラール樹脂の平均重合度の差は450
0以下となる。平均重合度の差のより好ましい範囲は5
00〜3500である。
【0046】請求項6記載の合わせガラス用中間膜にお
いて用いられる多層樹脂膜は、少なくとも二つの層の可
塑化ポリビニルブチラール樹脂膜が積層されており、隣
接する各層の可塑剤含有量の差がそれぞれの膜を構成す
る各樹脂100重量部に対して5重量部以上50重量部
以下であることを特徴とする。
【0047】上記樹脂膜の隣接する各層の可塑剤含有量
の差は、それぞれの膜を構成する各樹脂100重量部に
対して5重量部以上50重量部以下である必要がある。
可塑剤含有量の差が5重量部未満の場合、隣接する各層
の粘弾性的特性が近似するため、界面での衝撃エネルギ
ーの吸収が小さくなり、優れた耐貫通性は得られない。
一方、各層の可塑剤含有量は20〜70重量部が好まし
い。可塑剤含有量が20重量部未満であると、該樹脂膜
の合成が高すぎるため、合わせガラスの耐貫通性を低下
させる。逆に、可塑剤の含有量が70重量部を超える
と、可塑剤の滲み出しが起こり、合わせガラスの接着性
等に悪影響がある。従って、隣接する各層の可塑剤含有
量の差は、50重量部以下である必要がある。
【0048】請求項7記載の合わせガラス用中間膜にお
いて用いられる多層樹脂膜は、少なくとも最外層には可
塑化ポリビニルブチラール樹脂膜が積層されてなる。可
塑化ポリビニルブチラール樹脂膜は少なくとも片面に積
層されていればよいが、両面に積層されていればより大
きな効果が得られ、好ましい。
【0049】上記樹脂膜は、耐候性、耐貫通性、ガラス
破片の飛散防止性、透明性等の合わせガラスに要求され
る基本性能が優れており、特に耐貫通性に優れている。
また、合わせ加工性、耐ブロッキング性等の取り扱い性
(ハンドリング性)に優れている。
【0050】上記樹脂膜に用いられるポリビニルブチラ
ール樹脂の平均重合度は500〜5000が好ましい。
平均重合度が500未満であると、該樹脂膜の剛性が著
しく低下するため、合わせガラスの耐貫通性が低下す
る。逆に、平均重合度が5000を超えると、成膜性に
劣る。また、ポリビニルブチラール樹脂の残存アセチル
基量は、30モル以下のものが好ましい。残存アセチル
基量が30モル%を超えると、樹脂の製造においてアル
デヒドの反応性が低下するため、目的の組成を持つ樹脂
が得られない時がある。
【0051】上記樹脂膜に用いられるポリビニルブチラ
ール樹脂の平均ブチラール化度は、一般に40〜75モ
ル%が好ましい。樹脂の平均ブチラール化度が40モル
%未満では可塑剤との相溶性が悪くなり、耐貫通性の確
保に必要な量の可塑剤の混合が難しくなる。逆に、75
モル%を超える平均ブチラール化度の樹脂を得るには長
時間の反応時間を要し、プロセス上好ましくない。
【0052】請求項3又は請求項4記載の合わせガラス
用中間膜において用いられる可塑剤あるいは請求項5な
いし請求項7記載の合わせガラス用中間膜において用い
られる可塑化ポリビニルブチラール樹脂膜を得るために
用いられる可塑剤としては、一塩基酸エステル、多塩基
酸エステル等の有機系可塑剤や、有機リン酸系、有機亜
リン酸系等のリン酸系可塑剤が用いられる。
【0053】請求項7記載の合わせガラス用中間膜にお
いて用いられる樹脂膜は、ガラス転移温度が15℃以下
である樹脂膜からなる少なくとも一つの層が積層されて
なる。
【0054】上記樹脂膜は、近年合わせガラスに要求さ
れている高付加価値機能の一つである遮音性能に優れて
いる。
【0055】上記樹脂膜のガラス転移温度(Tg)は1
5℃以下である必要があり、より好ましいTgの範囲は
−20〜15℃である。樹脂膜のTgが15℃を超える
と十分な遮音性能が得られない。また、Tgが−20℃
より低温では、幅広い温度領域で十分な遮音性能が得ら
れず、好ましくない。
【0056】これらの樹脂膜には、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、接着力調製剤等の種々の添加剤が含有あるいは
付着されてもよい。
【0057】本発明における合わせガラス用中間膜の製
造方法としては、例えば、各樹脂膜をそれぞれ別々に成
形し、これらの各樹脂膜を重ね合わせて加熱加圧するこ
とにより一体化し、その後、表面にエンボスを形成する
方法、あるいは、各樹脂膜を多層押出し法により一体的
に積層成形し、その後、表面にエンボスを形成する方法
等がある。
【0058】このようにして得られた合わせガラス用中
間膜を用いて合わせガラスを製造するには、通常の合わ
せガラスの製法が採用される。例えば、2枚の透明な無
機ガラス板、あるいは剛性の高いポリカーボネート板、
ポリメチルメタクリレート板等のような有機ガラス板の
間に上記中間膜を挟み込み、これをゴムバッグに入れ、
減圧吸引しながら約70〜110℃で予備圧着し、次い
で、オートクレーブを用いるか、あるいはプレス成形機
を用いて、約120〜150℃の温度にて約10〜15
kg/cm2の圧力で本圧着を行う。
【0059】多層の合わせガラス用中間膜に発生する各
樹脂膜層の界面の微小な乱れによる合わせガラスを通し
ての像の歪み、いわゆる光学歪み現象は、中間膜の表面
に形成されたエンボスの粗さと大きな相関がある。特
に、本発明の請求項1の対象である、最外樹脂膜の膜厚
が45μm以上200μm未満と比較的薄い多層中間膜
においては、各樹脂膜層の界面は中間膜の表面に近い位
置にあり、このため、表面にエンボスを形成する際に界
面の乱れを起こし易い傾向がある。また、本発明の請求
項2の対象である、最外樹脂膜の膜厚が200μm以上
720μm以下の多層中間膜においても、同様なことが
言える。
【0060】本発明においては、該中間膜の少なくとも
一面に形成するエンボスの粗さを、請求項1においては
20〜40μmの範囲に、請求項2においては20〜5
0μmの範囲にそれぞれ限定したことにより、中間膜表
面にエンボスを形成した際に従来生じていた各樹脂膜層
の界面の乱れが生じることなく均一となる。したがっ
て、この中間膜を用いて合わせガラスを製造した場合に
は、光学歪みが生じることがない。また、中間膜同士の
ブロッキングも防止することができ、作業性や脱気性に
ついても良好な結果を得ることができる。また、請求項
3ないし5においては、多層樹脂膜の材質を特定するこ
とにより、光学歪み及び中間膜同士のブロッキングの防
止、作業性及び脱気性の向上に加えて、遮音性能にも優
れた合わせガラス用中間膜が得られる。
【0061】
【実施例】以下に本発明の実施例および比較例を示し、
本発明をさらに詳述するが、本発明はこれら各実施例
に、何ら限定されるものではない。
【0062】なお、中間膜のガラス転移温度は、粘弾性
スペクトロメーターを用い、10Hzの周波数における
広い温度範囲の粘弾性を測定し、貯蔵弾性率G’と損失
弾性率G”の比G”/G’である損失正接tanδが極
大値を示すときの温度をもってガラス転移温度とした。
各実施例および比較例により得られた合わせガラス用中
間膜のブロッキング性、さらにそれを用いた合わせガラ
スの脱気性、光学歪みを評価した。その評価方法を以下
に示す。
【0063】[ブロッキング性の評価方法]得られた合
わせガラス用中間膜を、10mm×25mmの長方形に
2枚裁断して積み重ね、その上に2kgの荷重を加え、
25時間放置した後、引っ張り試験機により、180°
ピール剥離力(サンプル数n:n=3の平均値)を測定
した。なお、値は大きい程、接着力が大きく、耐ブロッ
キング性が悪いことを示す。
【0064】[脱気性および光学歪みの評価方法]脱気
性と光学歪みの評価は、目視にて判定した。
【0065】[遮音性能]合わせガラスから試料を切り
出し、この試料を用いてダンピング試験用の振動発生機
(振研社製の加振機「G21−005D」)により加振
し、そこから得られる振動特性を機械インピーダンスア
ンプ(リオン社製「Xが−81」)にて増幅し、振動ス
ペクトルをFFTアナライザー(横河ヒューレットパッ
カード社製「FFTスペクトラムアナライザー HP
3582A」)により解析した。こうして得られた損失
係数と、ガラスとの共振周波数との比から、20℃にお
ける音周波数(Hz)と音響透過損失(dB)との関係
を示すグラフを作成し、音周波数2000Hz近辺にお
ける極小の音響透過損失(TL値)を求めた。このTL
値により、合わせガラスの遮音性能が判断できる。
【0066】(実施例1) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.13mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜A(膜厚0.13mm)と呼ぶ。
【0067】また、塩化ビニル系樹脂(PVC樹脂:塩
化ビニル−エチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体)100重量部と、可塑剤としてジ−2−エチルヘキ
シルフタレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜B(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0068】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜A(膜厚0.13mm)と、樹脂膜B(膜厚0.1
2mm)とを用い、これを、樹脂膜A(膜厚0.13m
m)/樹脂膜B(膜厚0.12mm)/樹脂膜A(膜厚
0.13mm)の順に、3層(合計膜厚0.38mm)
に重ね合わせ、プレス成形機で加熱圧着して一体化し、
多層の中間膜を得た後、得られた中間膜表面にエンボス
ロール法にてエンボスを形成し、合わせガラス用中間膜
を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さを、触針
式表面粗さ計(東京精密社製:surfcom E−R
M−S09A,E−RM−S02A,E−MD−S39
A)を用いて測定したところ、30μmであった。ま
た、ブロッキング性について測定した結果、接着力85
g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッキング
性は良好であり、作業性に優れることが分かった。
【0069】[合わせガラスの製造]上記合わせガラス
用中間膜を、その両側から透明なフロートガラス(縦3
0cm×横30cm×厚さ3mm)で挟み込み、これを
ゴムバッグ内に入れ、20torrの真空度で、20分
間脱気した後、脱気したままオーブンに移し、さらに9
0℃で30分間保持しつつ真空プレスした。このように
して予備圧着された合わせガラスを、エアー式オートク
レーブで、温度135℃、圧力12kg/cm 2条件
で、20分間本圧着を行い、合わせガラスを製造した。
得られた合わせガラスについて脱気性と光学歪みを評価
した結果、脱気性に優れ、光学歪み現象も発生せず、共
に良好であった。
【0070】(実施例2) [各樹脂膜の調製]実施例1において、樹脂膜A(膜厚
0.13mm)の平均膜厚を0.19mmに変更し、樹
脂膜A(膜厚0.19mm)を調製した。また、ポリウ
レタン樹脂(PU樹脂:4,4−ジイソシアネートジシ
クロヘキシルメタンと、ポリテトラメチレングリコール
との共重合体)100重量部を、ミキシングロールで十
分に溶融混練した後、プレス成形機で成形し、膜厚0.
38mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜C
(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0071】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜A(膜厚0.19mm)と樹脂膜C(膜厚0.38
mm)を用い、これを樹脂膜A(膜厚0.19mm)/
樹脂膜C(膜厚0.38mm)/樹脂膜A(膜厚0.1
9mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、38μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力80g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0072】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0073】(実施例3) [各樹脂膜の調製]実施例1において、樹脂膜A(膜厚
0.13mm)の平均膜厚を0.19mmに変更して樹
脂膜A(膜厚0.19mm)を調製した。また、樹脂膜
B(膜厚0.12mm)の平均膜厚を0.19mmに変
更して樹脂膜B(膜厚0.19mm)を調製した。
【0074】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜A(膜厚0.19mm)と樹脂膜B(膜厚0.19
mm)を用い、樹脂膜A(膜厚0.19mm)/樹脂膜
B(膜厚0.19mm)を2層(合計膜厚0.38m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、35
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力80g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0075】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0076】(実施例4) [各樹脂膜の調製]実施例1において、樹脂膜A(膜厚
0.13mm)の平均膜厚を0.09mmに変更して樹
脂膜A(膜厚0.09mm)を調製した。また、樹脂膜
B(膜厚0.12mm)の平均膜厚を0.20mmに変
更して樹脂膜B(膜厚0.20mm)を調製した。
【0077】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜A(膜厚0.09mm)と樹脂膜B(膜厚0.20
mm)を用いて、樹脂膜A(膜厚0.09mm)/樹脂
膜B(膜厚0.20mm)/樹脂膜A(膜厚0.09m
m)の順に3層(合計膜厚0.38mm)に重ね合わ
せ、それ以外は実施例1と同様に行い、合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さを
実施例1と同様に測定したところ、25μmであった。
また、ブロッキング性について測定した結果、接着力9
0g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッキン
グ性は良好であり、作業性に優れることが分かった。
【0078】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0079】(実施例5) [各樹脂膜の調製]実施例1において、樹脂膜A(膜厚
0.13mm)の平均膜厚を0.05mmに変更して樹
脂膜A(膜厚0.05mm)を調製した。また、樹脂膜
B(膜厚0.12mm)の平均膜厚を0.09mmに変
更して樹脂膜B(膜厚0.09mm)を調製した。さら
に、実施例2において、樹脂膜C(膜厚0.38mm)
の平均膜厚を0.19mmに変更して樹脂膜C(膜厚
0.19mm)を調製した。
【0080】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜A(膜厚0.05mm)、樹脂膜B(膜厚0.09
mm)および樹脂膜C(膜厚0.19mm)を用いて、
樹脂膜A(膜厚0.05mm)/樹脂膜C(膜厚0.1
9mm)/樹脂膜A(膜厚0.05mm)/樹脂膜B
(膜厚0.09mm)の順に4層(合計膜厚0.38m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、22
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力95g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0081】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0082】(比較例1) [各樹脂膜の調製及び合わせガラス用中間膜の製造]実
施例1におけるエンボスの粗さ30μmを43μmに変
更して合わせガラス用中間膜を調製した以外は、実施例
1と同様に行い、合わせガラス用中間膜を得た。得られ
た中間膜のブロッキング性について測定した結果、接着
力80g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0083】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れたものの、光学歪み現象が発生し、不良であった。
【0084】(比較例2) [各樹脂膜の調製及び合わせガラス用中間膜の製造]実
施例1におけるエンボスの粗さ30μmを22μmに変
更して、合わせガラス用中間膜を調製した以外は、実施
例1と同様に行い、合わせガラス用中間膜を得た。得ら
れた中間膜のブロッキング性について測定した結果、接
着力170g/cmと高い値を示した。すなわち、耐ブ
ロッキング性は不良であり、作業性に劣ることが分かっ
た。
【0085】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、透明性が
不十分であり、脱気不良が発生した。なお、光学歪み現
象は発生せず、良好であった。
【0086】(比較例3) [各樹脂膜の調製]実施例1において、樹脂膜A(膜厚
0.13mm)の平均膜厚を0.04mmに変更して樹
脂膜A(膜厚0.04mm)を調製した。また、樹脂膜
B(膜厚0.12mm)の平均膜厚を0.30mmに変
更して樹脂膜B(膜厚0.30mm)を調製した。
【0087】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜A(膜厚0.04mm)と樹脂膜B(膜厚0.30
mm)を用いて、樹脂膜A(膜厚0.04mm)/樹脂
膜B(膜厚0.30mm)/樹脂膜A(膜厚0.03m
m)の順に3層(合計膜厚0.38mm)に重ね合わ
せ、それ以外は実施例1と同様に行い、合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さを
実施例1と同様に測定したところ、35μmであった。
また、ブロッキング性について測定した結果、接着力8
0g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッキン
グ性は良好であり、作業性に優れることが分かった。
【0088】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
は優れているものの、光学歪み現象が発生し、不良であ
った。
【0089】以上の実施例1〜5および比較例1〜3の
結果を、表1にまとめて示す。
【0090】
【表1】
【0091】(実施例6) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.32mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜D(膜厚0.32mm)と呼ぶ。
【0092】また、塩化ビニル系樹脂(PVC樹脂:塩
化ビニル−エチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体)100重量部と、可塑剤としてジ−2−エチルヘキ
シルフタレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜E(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0093】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜D(膜厚0.32mm)と、樹脂膜E(膜厚0.1
2mm)とを用い、これを、樹脂膜D(膜厚0.32m
m)/樹脂膜E(膜厚0.12mm)/樹脂膜D(膜厚
0.32mm)の順に、3層(合計膜厚0.76mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、合わ
せガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボ
スの粗さを実施例1と同様に測定したところ、30μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力84g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0094】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0095】(実施例7) [各樹脂膜の調製]実施例6において、樹脂膜D(膜厚
0.32mm)の平均膜厚を0.71mmに変更し、樹
脂膜D(膜厚0.71mm)を調製した。また、ポリウ
レタン樹脂(PU樹脂:4,4−ジイソシアネートジシ
クロヘキシルメタンと、ポリテトラメチレングリコール
との共重合体)100重量部を、ミキシングロールで十
分に溶融混練した後、プレス成形機で成形し、膜厚0.
10mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜F
(膜厚0.10mm)と呼ぶ。
【0096】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜D(膜厚0.71mm)と樹脂膜F(膜厚0.10
mm)を用い、これを樹脂膜D(膜厚0.71mm)/
樹脂膜F(膜厚0.10mm)/樹脂膜D(膜厚0.7
1mm)の順に3層(合計膜厚1.52mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、48μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力65g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0097】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0098】(実施例8) [各樹脂膜の調製]実施例6において、樹脂膜D(膜厚
0.32mm)の平均膜厚を0.38mmに変更して樹
脂膜D(膜厚0.38mm)を調製した。また、樹脂膜
E(膜厚0.12mm)の平均膜厚を0.38mmに変
更して樹脂膜E(膜厚0.38mm)を調製した。
【0099】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜D(膜厚0.38mm)と樹脂膜E(膜厚0.38
mm)を用い、樹脂膜D(膜厚0.38mm)/樹脂膜
E(膜厚0.38mm)を2層(合計膜厚0.76m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、45
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力70g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0100】[合わせガラスの製造]実施例6と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0101】(実施例9) [各樹脂膜の調製]実施例6において、樹脂膜D(膜厚
0.32mm)の平均膜厚を0.26mmに変更して樹
脂膜D(膜厚0.26mm)を調製した。また、樹脂膜
E(膜厚0.12mm)の平均膜厚を0.24mmに変
更して樹脂膜E(膜厚0.24mm)を調製した。
【0102】[合わせガラス用多層中間膜の製造]上記
の樹脂膜D(膜厚0.26mm)と樹脂膜E(膜厚0.
24mm)を用いて、樹脂膜D(膜厚0.26mm)/
樹脂膜E(膜厚0.24mm)/樹脂膜D(膜厚0.2
6mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、合わせガラス
用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を実施例1と同様に測定したところ、25μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力90g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0103】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0104】(実施例10) [各樹脂膜の調製]実施例6において、樹脂膜D(膜厚
0.32mm)の平均膜厚を0.20mmに変更して樹
脂膜D(膜厚0.20mm)を調製した。また、樹脂膜
E(膜厚0.12mm)の平均膜厚を0.25mmに変
更して樹脂膜E(膜厚0.25mm)を調製した。さら
に、実施例7において、樹脂膜F(膜厚0.10mm)
の平均膜厚を0.11mmに変更して樹脂膜F(膜厚
0.11mm)を調製した。
【0105】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜D(膜厚0.20mm)、樹脂膜E(膜厚0.25
mm)および樹脂膜F(膜厚0.11mm)を用いて、
樹脂膜D(膜厚0.20mm)/樹脂膜F(膜厚0.1
1mm)/樹脂膜D(膜厚0.20mm)/樹脂膜E
(膜厚0.25mm)の順に4層(合計膜厚0.76m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、22
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力96g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0106】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0107】(比較例4) [各樹脂膜の調製及び合わせガラス用中間膜の製造]実
施例6におけるエンボスの粗さ30μmを53μmに変
更して合わせガラス用中間膜を調製した以外は、実施例
6と同様に行い、合わせガラス用中間膜を得た。得られ
た中間膜のブロッキング性について測定した結果、接着
力60g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0108】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れたものの、光学歪み現象が発生し、不良であった。
【0109】(比較例5) [各樹脂膜の調製及び合わせガラス用多層中間膜の製
造]実施例6におけるエンボスの粗さ30μmを18μ
mに変更して、合わせガラス用中間膜を調製した以外
は、実施例6と同様に行い、合わせガラス用中間膜を得
た。得られた中間膜のブロッキング性について測定した
結果、接着力170g/cmと高い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は不良であり、作業性に劣ること
が分かった。
【0110】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気不良
が発生した。なお、光学歪み現象は発生せず、良好であ
ったものの、透明性が不十分であった。
【0111】以上の実施例6〜10および比較例4〜5
の結果を、表2にまとめて示す。
【0112】
【表2】
【0113】(実施例11) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数6、重合度1700、残存アセチル基量
0.9モル%、アセタール化度65モル%)100重量
部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エ
チルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜G(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0114】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量0.9モル
%、ブチラール化度66モル%)100重量部と、可塑
剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレ
ート40重量部とを混合し、これをミキシングロールで
十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、
平均膜厚0.13mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜
を樹脂膜H(膜厚0.13mm)と呼ぶ。
【0115】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜G(膜厚0.12mm)と、樹脂膜H(膜厚0.1
3mm)とを用い、これを、樹脂膜H(膜厚0.13m
m)/樹脂膜G(膜厚0.12mm)/樹脂膜H(膜厚
0.13mm)の順に、3層(合計膜厚0.38mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、合わ
せガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボ
スの粗さを実施例1と同様に測定したところ、31μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力83g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0116】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0117】(実施例12) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数8、重合度1700、残存アセチル基量
0.9モル%、アセタール化度63モル%)100重量
部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エ
チルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.38mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜G(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0118】また、ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数3、重合度1700、残存アセチル基量
0.9モル%、アセタール化度66モル%)100重量
部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エ
チルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.19mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜H(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0119】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜G(膜厚0.38mm)と樹脂膜H(膜厚0.19
mm)を用い、これを樹脂膜H(膜厚0.19mm)/
樹脂膜G(膜厚0.38mm)/樹脂膜H(膜厚0.1
9mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、39μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力81g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0120】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0121】(実施例13) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数10、重合度1700、残存アセチル基
量0.9モル%、アセタール化度60モル%)100重
量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−
エチルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシ
ングロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプ
レス成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得た。得
られた樹脂膜を樹脂膜G(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0122】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量0.9モル
%、ブチラール化度66モル%)100重量部と、可塑
剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレ
ート40重量部とを混合し、これをミキシングロールで
十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、
平均膜厚0.05mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜
を樹脂膜H(膜厚0.05mm)と呼ぶ。
【0123】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜G(膜厚0.12mm)と、樹脂膜H(膜厚0.0
5mm)とを用い、これを、樹脂膜H(膜厚0.05m
m)/樹脂膜G(膜厚0.12mm)/樹脂膜H(膜厚
0.05mm)/樹脂膜G(膜厚0.12mm)/樹脂
膜H(膜厚0.05mm)の順に、5層(合計膜厚0.
39mm)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に
して合わせガラス多層の中間膜を製造した。得られた中
間膜のエンボスの粗さを、実施例1と同様に測定したと
ころ、21μmであった。また、ブロッキング性につい
て測定した結果、接着力98g/cmと低い値を示し
た。すなわち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性
に優れることが分かった。
【0124】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0125】(実施例14) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数6、重合度1700、残存アセチル基量
0.9モル%、アセタール化度65モル%)100重量
部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エ
チルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜G(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0126】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量0.9モル
%、ブチラール化度66モル%)100重量部と、可塑
剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレ
ート40重量部とを混合し、これをミキシングロールで
十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、
平均膜厚0.32mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜
を樹脂膜H(膜厚0.32mm)と呼ぶ。
【0127】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜G(膜厚0.12mm)と、樹脂膜H(膜厚0.3
2mm)とを用い、これを、樹脂膜H(膜厚0.32m
m)/樹脂膜G(膜厚0.12mm)/樹脂膜H(膜厚
0.32mm)の順に、3層(合計膜厚0.76mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、35μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力80g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0128】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0129】(実施例15) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数8、重合度1700、残存アセチル基量
0.9モル%、アセタール化度63モル%)100重量
部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エ
チルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.10mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜G(膜厚0.10mm)と呼ぶ。
【0130】また、ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数3、重合度1700、残存アセチル基量
0.9モル%、アセタール化度66モル%)100重量
部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エ
チルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.71mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜H(膜厚0.71mm)と呼ぶ。
【0131】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜G(膜厚0.10mm)と、樹脂膜J(膜厚0.7
1mm)とを用い、これを、樹脂膜H(膜厚0.71m
m)/樹脂膜G(膜厚0.10mm)/樹脂膜H(膜厚
0.71mm)の順に、3層(合計膜厚1.52mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、49μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力65g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0132】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0133】(実施例16) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数10、重合度1700、残存アセチル基
量0.9モル%、アセタール化度60モル%)100重
量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−
エチルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシ
ングロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプ
レス成形し、平均膜厚0.34mmの樹脂膜を得た。得
られた樹脂膜を樹脂膜G(膜厚0.34mm)と呼ぶ。
【0134】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量0.9モル
%、ブチラール化度66モル%)100重量部と、可塑
剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレ
ート40重量部とを混合し、これをミキシングロールで
十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、
平均膜厚0.21mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜
を樹脂膜H(膜厚0.21mm)と呼ぶ。
【0135】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜G(膜厚0.34mm)と、樹脂膜H(膜厚0.2
1mm)とを用い、これを、樹脂膜H(膜厚0.21m
m)/樹脂膜G(膜厚0.34mm)/樹脂膜H(膜厚
0.21mm)の順に、3層(合計膜厚0.76mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、22μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力97g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0136】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0137】以上の実施例11〜16の結果を、表3に
まとめて示す。
【0138】
【表3】
【0139】(実施例17) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数4、重合度1700、残存アセチル基量
12モル%、アセタール化度58モル%)100重量部
と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチ
ルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシング
ロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス
成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得た。得られ
た樹脂膜を樹脂膜I(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0140】また、ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数4、残存アセチル基量1モル%、アセタ
ール化度66モル%)100重量部と、可塑剤としてト
リエチレングリコールジ−2−エチルブチレート40重
量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に溶融
混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜厚
0.13mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜
J(膜厚0.13mm)と呼ぶ。
【0141】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜I(膜厚0.12mm)と、樹脂膜J(膜厚0.1
3mm)とを用い、これを、樹脂膜J(膜厚0.13m
m)/樹脂膜I(膜厚0.12mm)/樹脂膜J(膜厚
0.13mm)の順に、3層(合計膜厚0.38mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、30μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力86g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0142】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性、光学歪み及び遮音性能を評価した結
果、脱気性に優れ、光学歪み現象も発生せず、且つ遮音
性能も優れていた。
【0143】(実施例18) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数6、重合度1700、残存アセチル基量
8モル%、アセタール化度55モル%)100重量部
と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチ
ルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシング
ロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス
成形し、平均膜厚0.38mmの樹脂膜を得た。得られ
た樹脂膜を樹脂膜I(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0144】また、ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数4、重合度1700、残存アセチル基量
4モル%、アセタール化度64モル%)100重量部
と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチ
ルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシング
ロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス
成形し、平均膜厚0.19mmの樹脂膜を得た。得られ
た樹脂膜を樹脂膜J(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0145】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜I(膜厚0.38mm)と樹脂膜J(膜厚0.19
mm)を用い、これを樹脂膜J(膜厚0.19mm)/
樹脂膜I(膜厚0.38mm)/樹脂膜J(膜厚0.1
9mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、38μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力81g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0146】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性、光学歪み及び遮音性能を評価した結
果、脱気性に優れ、光学歪み現象も発生せず、且つ遮音
性能も優れていた。
【0147】(実施例19) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数4、重合度1700、残存アセチル基量
28モル%、アセタール化度50モル%)100重量部
と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチ
ルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシング
ロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス
成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得た。得られ
た樹脂膜を樹脂膜I(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0148】また、ポリビニルアセタール樹脂(アセタ
ール基の炭素数3、重合度1700、残存アセチル基量
1モル%、アセタール化度67モル%)100重量部
と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチ
ルブチレート40重量部とを混合し、これをミキシング
ロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレス
成形し、平均膜厚0.05mmの樹脂膜を得た。得られ
た樹脂膜を樹脂膜J(膜厚0.05mm)と呼ぶ。
【0149】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜I(膜厚0.12mm)と、樹脂膜J(膜厚0.0
5mm)とを用い、これを、樹脂膜J(膜厚0.05m
m)/樹脂膜I(膜厚0.12mm)/樹脂膜J(膜厚
0.05mm)/樹脂膜I(膜厚0.12mm)/樹脂
膜J(膜厚0.05mm)の順に、5層(合計膜厚0.
39mm)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に
して合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜
のエンボスの粗さを、実施例1と同様に測定したとこ
ろ、22μmであった。また、ブロッキング性について
測定した結果、接着力96g/cmと低い値を示した。
すなわち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優
れることが分かった。
【0150】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性、光学歪み及び遮音性能を評価した結
果、脱気性に優れ、光学歪み現象も発生せず、且つ遮音
性能も優れていた。
【0151】(実施例20) [各樹脂膜の調製]実施例17において、樹脂膜I(膜
厚0.12mm)をそのまま用いた。また、樹脂膜J
(膜厚0.13mm)の平均膜厚を0.32mmに変更
して樹脂膜J(膜厚0.32mm)を調製した。
【0152】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜I(膜厚0.12mm)と、樹脂膜J(膜厚0.3
2mm)とを用い、これを、樹脂膜J(膜厚0.32m
m)/樹脂膜I(膜厚0.12mm)/樹脂膜J(膜厚
0.32mm)の順に、3層(合計膜厚0.76mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、33μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力83g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0153】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性、光学歪み及び遮音性能を評価した結
果、脱気性に優れ、光学歪み現象も発生せず、且つ遮音
性能も優れていた。
【0154】(実施例21) [各樹脂膜の調製]実施例18において、樹脂膜I(膜
厚0.38mm)の平均膜厚を0.10mmに変更して
樹脂膜I(膜厚0.10mm)を調製した。また、樹脂
膜J(膜厚0.19mm)の平均膜厚を0.71mmに
変更して樹脂膜J(膜厚0.71mm)を調製した。
【0155】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜I(膜厚0.10mm)と、樹脂膜J(膜厚0.7
1mm)とを用い、これを、樹脂膜J(膜厚0.71m
m)/樹脂膜I(膜厚0.10mm)/樹脂膜J(膜厚
0.71mm)の順に、3層(合計膜厚1.52mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、48μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力66g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0156】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性、光学歪み及び遮音性能を評価した結
果、脱気性に優れ、光学歪み現象も発生せず、且つ遮音
性能も優れていた。
【0157】(実施例22) [各樹脂膜の調製]実施例19において、樹脂膜I(膜
厚0.12mm)の平均膜厚を0.36mmに変更して
樹脂膜I(膜厚0.36mm)を調製した。また、樹脂
膜J(膜厚0.05mm)の平均膜厚を0.20mmに
変更して樹脂膜J(膜厚0.20mm)を調製した。
【0158】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜I(膜厚0.36mm)と、樹脂膜J(膜厚0.2
0mm)とを用い、これを、樹脂膜J(膜厚0.20m
m)/樹脂膜I(膜厚0.36mm)/樹脂膜J(膜厚
0.20mm)の順に、3層(合計膜厚0.76mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、21μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力99g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0159】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性、光学歪み及び遮音性能を評価した結
果、脱気性に優れ、光学歪み現象も発生せず、且つ遮音
性能も優れていた。
【0160】以上の実施例17〜22の結果を、表4に
まとめて示す。
【0161】
【表4】
【0162】(実施例23) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.13mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜K(膜厚0.13mm)と呼ぶ。
【0163】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度2200、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度65モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.12mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜L(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0164】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜K(膜厚0.13mm)と、樹脂膜L(膜厚0.1
2mm)とを用い、これを、樹脂膜K(膜厚0.13m
m)/樹脂膜L(膜厚0.12mm)/樹脂膜K(膜厚
0.13mm)の順に、3層(合計膜厚0.38mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、30μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力85g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0165】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0166】(実施例24) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度5000、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.19mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜K(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0167】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1000、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度65モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.38mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜L(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0168】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜K(膜厚0.19mm)と樹脂膜L(膜厚0.38
mm)を用い、これを樹脂膜K(膜厚0.19mm)/
樹脂膜L(膜厚0.38mm)/樹脂膜K(膜厚0.1
9mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、40μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力80g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0169】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0170】(実施例25) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.05mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜K(膜厚0.05mm)と呼ぶ。
【0171】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度500、残存アセチル基量1モル%、ブチ
ラール化度65モル%)100重量部と、可塑剤として
トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート40
重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に溶
融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜厚
0.14mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜
L(膜厚0.14mm)と呼ぶ。
【0172】さらに、ポリビニルブチラール樹脂(PV
B樹脂:重合度4000、残存アセチル基量1モル%、
ブチラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分
に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均
膜厚0.14mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹
脂膜M(膜厚0.14mm)と呼ぶ。
【0173】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜K(膜厚0.05mm)と樹脂膜L(膜厚0.14
mm)と樹脂膜M(膜厚0.14mm)を用い、これを
樹脂膜K(膜厚0.05mm)/樹脂膜L(膜厚0.1
4mm)/樹脂膜M(膜厚0.14mm)/樹脂膜K
(膜厚0.05mm)の順に4層(合計膜厚0.38m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、21
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力95g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0174】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0175】(実施例26) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1500、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.19mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜K(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0176】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度2500、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.19mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜L(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0177】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜K(膜厚0.19mm)と樹脂膜L(膜厚0.19
mm)を用い、これを樹脂膜K(膜厚0.19mm)/
樹脂膜L(膜厚0.19mm)の順に2層(合計膜厚
0.38mm)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同
様に行い、合わせガラス用中間膜を製造した。得られた
中間膜のエンボスの粗さを実施例1と同様に測定したと
ころ、37μmであった。また、ブロッキング性につい
て測定した結果、接着力80g/cmと低い値を示し
た。すなわち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性
に優れることが分かった。
【0178】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0179】以上の実施例23〜26の結果を、表5に
まとめて示す。
【0180】
【表5】
【0181】(実施例27) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.32mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜K(膜厚0.32mm)と呼ぶ。
【0182】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度2200、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度65モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.12mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜L(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0183】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜K(膜厚0.32mm)と、樹脂膜L(膜厚0.1
2mm)とを用い、これを樹脂膜K(膜厚0.32m
m)/樹脂膜L(膜厚0.12mm)/樹脂膜K(膜厚
0.32mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に
重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガ
ラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの
粗さを、実施例1と同様に測定したところ、32μmで
あった。また、ブロッキング性について測定した結果、
接着力85g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブ
ロッキング性は良好であり、作業性に優れることが分か
った。
【0184】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0185】(実施例28) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度5000、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.70mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜K(膜厚0.70mm)と呼ぶ。
【0186】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1000、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.12mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜L(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0187】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜K(膜厚0.70mm)と樹脂膜L(膜厚0.12
mm)を用い、これを樹脂膜K(膜厚0.70mm)/
樹脂膜L(膜厚0.12mm)/樹脂膜K(膜厚0.7
0mm)の順に3層(合計膜厚1.52mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、50μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力60g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0188】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0189】(実施例29) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.20mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜K(膜厚0.20mm)と呼ぶ。
【0190】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度500、残存アセチル基量1モル%、ブチ
ラール化度65モル%)100重量部と、可塑剤として
トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート40
重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に溶
融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜厚
0.18mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜
L(膜厚0.18mm)と呼ぶ。
【0191】さらに、ポリビニルブチラール樹脂(PV
B樹脂:重合度4000、残存アセチル基量1モル%、
ブチラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分
に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均
膜厚0.18mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹
脂膜M(膜厚0.18mm)と呼ぶ。
【0192】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜K(膜厚0.20mm)と樹脂膜L(膜厚0.18
mm)と樹脂膜M(膜厚0.18mm)を用い、これを
樹脂膜K(膜厚0.20mm)/樹脂膜L(膜厚0.1
8mm)/樹脂膜M(膜厚0.18mm)/樹脂膜K
(膜厚0.20mm)の順に4層(合計膜厚0.76m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、22
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力93g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0193】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0194】(実施例30) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1500、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.38mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜K(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0195】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度2500、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.38mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜L(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0196】[合わせガラス用多層中間膜の製造]上記
の樹脂膜K(膜厚0.38mm)と樹脂膜L(膜厚0.
38mm)を用いて、樹脂膜K(膜厚0.38mm)/
樹脂膜L(膜厚0.38mm)の順に2層(合計膜厚
0.76mm)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同
様に行い、合わせガラス用中間膜を製造した。得られた
中間膜のエンボスの粗さを実施例1と同様に測定したと
ころ、41μmであった。また、ブロッキング性につい
て測定した結果、接着力80g/cmと低い値を示し
た。すなわち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性
に優れることが分かった。
【0197】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0198】以上の実施例27〜30の結果を、表6に
まとめて示す。
【0199】
【表6】
【0200】(実施例31) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.13mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜N(膜厚0.13mm)と呼ぶ。
【0201】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度65モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート5
5重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.12mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜O(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0202】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜N(膜厚0.13mm)と樹脂膜O(膜厚0.12
mm)を用い、これを樹脂膜N(膜厚0.13mm)/
樹脂膜O(膜厚0.12mm)/樹脂膜N(膜厚0.1
3mm)の順に3層(合計膜厚0.38mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、30μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力84g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0203】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0204】(実施例32) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.19mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜N(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0205】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
5重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.38mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜O(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0206】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜N(膜厚0.19mm)と樹脂膜O(膜厚0.38
mm)を用い、これを樹脂膜N(膜厚0.19mm)/
樹脂膜O(膜厚0.38mm)/樹脂膜N(膜厚0.1
9mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、39μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力79g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0207】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0208】(実施例33) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.05mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜N(膜厚0.05mm)と呼ぶ。
【0209】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度60モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート7
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.14mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜O(膜厚0.14mm)と呼ぶ。
【0210】さらに、ポリビニルブチラール樹脂(PV
B樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、
ブチラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
25重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分
に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均
膜厚0.14mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹
脂膜P(膜厚0.14mm)と呼ぶ。
【0211】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜N(膜厚0.05mm)と樹脂膜O(膜厚0.14
mm)と樹脂膜P(膜厚0.14mm)を用い、これを
樹脂膜N(膜厚0.05mm)/樹脂膜O(膜厚0.1
4mm)/樹脂膜P(膜厚0.14mm)/樹脂膜N
(膜厚0.05mm)の順に4層(合計膜厚0.38m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、22
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力96g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0212】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0213】(実施例34) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート3
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.19mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜N(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0214】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート5
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.19mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜O(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0215】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜N(膜厚0.19mm)と樹脂膜O(膜厚0.19
mm)を用い、これを樹脂膜N(膜厚0.19mm)/
樹脂膜O(膜厚0.19mm)の順に2層(合計膜厚
0.38mm)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同
様に行い、合わせガラス用中間膜を製造した。得られた
中間膜のエンボスの粗さを実施例1と同様に測定したと
ころ、34μmであった。また、ブロッキング性につい
て測定した結果、接着力85g/cmと低い値を示し
た。すなわち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性
に優れることが分かった。
【0216】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0217】以上の実施例31〜34の結果を、表7に
まとめて示す。
【0218】
【表7】
【0219】(実施例35) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.32mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜N(膜厚0.32mm)と呼ぶ。
【0220】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
5重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.12mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜O(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0221】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜N(膜厚0.32mm)と、樹脂膜O(膜厚0.1
2mm)とを用い、これを樹脂膜N(膜厚0.32m
m)/樹脂膜O(膜厚0.12mm)/樹脂膜N(膜厚
0.32mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に
重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガ
ラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの
粗さを、実施例1と同様に測定したところ、30μmで
あった。また、ブロッキング性について測定した結果、
接着力83g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブ
ロッキング性は良好であり、作業性に優れることが分か
った。
【0222】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0223】(実施例36) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.71mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜N(膜厚0.71mm)と呼ぶ。
【0224】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1000、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート5
5重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.10mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜O(膜厚0.10mm)と呼ぶ。
【0225】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜N(膜厚0.71mm)と樹脂膜O(膜厚0.10
mm)を用い、これを樹脂膜N(膜厚0.71mm)/
樹脂膜O(膜厚0.10mm)/樹脂膜N(膜厚0.7
1mm)の順に3層(合計膜厚1.52mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、49μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力60g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0226】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0227】(実施例37) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.21mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜N(膜厚0.21mm)と呼ぶ。
【0228】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度60モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート7
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.17mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜O(膜厚0.17mm)と呼ぶ。
【0229】さらに、ポリビニルブチラール樹脂(PV
B樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、
ブチラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
25重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分
に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均
膜厚0.17mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹
脂膜P(膜厚0.17mm)と呼ぶ。
【0230】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜N(膜厚0.21mm)と樹脂膜O(膜厚0.17
mm)と樹脂膜P(膜厚0.17mm)を用い、これを
樹脂膜N(膜厚0.21mm)/樹脂膜O(膜厚0.1
7mm)/樹脂膜P(膜厚0.17mm)/樹脂膜N
(膜厚0.21mm)の順に4層(合計膜厚0.76m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、22
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力95g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0231】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0232】(実施例38) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート3
5重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.38mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜N(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0233】また、ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
5重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.38mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜O(膜厚0.38mm)と呼ぶ。
【0234】[合わせガラス用多層中間膜の製造]上記
の樹脂膜N(膜厚0.38mm)と樹脂膜O(膜厚0.
38mm)を用いて、樹脂膜N(膜厚0.38mm)/
樹脂膜O(膜厚0.38mm)の順に2層(合計膜厚
0.76mm)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同
様に行い、合わせガラス用中間膜を製造した。得られた
中間膜のエンボスの粗さを実施例1と同様に測定したと
ころ、40μmであった。また、ブロッキング性につい
て測定した結果、接着力80g/cmと低い値を示し
た。すなわち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性
に優れることが分かった。
【0235】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0236】以上の実施例35〜38の結果を、表8に
まとめて示す。
【0237】
【表8】
【0238】(実施例39) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度65モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.13mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜Q(膜厚0.13mm)と呼ぶ。
【0239】また、塩化ビニル系樹脂(PVC樹脂:塩
化ビニル−エチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体)100重量部と、可塑剤としてジ−2−エチルヘキ
シルフタレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜R(膜厚0.12mm)と呼ぶ。
【0240】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜Q(膜厚0.13mm)と樹脂膜R(膜厚0.12
mm)を用い、これを樹脂膜Q(膜厚0.13mm)/
樹脂膜R(膜厚0.12mm)/樹脂膜Q(膜厚0.1
3mm)の順に3層(合計膜厚0.38mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、30μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力85g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0241】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0242】(実施例40) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度4500、残存アセチル基量28モル%、
ブチラール化度48モル%)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分
に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均
膜厚0.19mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹
脂膜Q(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
【0243】また、実施例39において、樹脂膜R(膜
厚0.12mm)の平均膜厚を0.38mmに変更して
樹脂膜R(膜厚0.38mm)を調製した。
【0244】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜Q(膜厚0.19mm)と樹脂膜R(膜厚0.38
mm)を用い、これを樹脂膜Q(膜厚0.19mm)/
樹脂膜R(膜厚0.38mm)/樹脂膜Q(膜厚0.1
9mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、39μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力80g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0245】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0246】(実施例41) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度700、残存アセチル基量1モル%、ブチ
ラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤として
トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート40
重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に溶
融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜厚
0.05mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜
Q(膜厚0.05mm)と呼ぶ。
【0247】また、ポリウレタン樹脂(PU樹脂:4,
4−ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンとポリテ
トラメチレングリコールとの共重合体)100重量部を
ミキシングロールで十分に溶融混練した後、プレス成形
機でプレス成形し、平均膜厚0.12mmの樹脂膜を得
た。得られた樹脂膜を樹脂膜S(膜厚0.12mm)と
呼ぶ。
【0248】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜Q(膜厚0.05mm)と樹脂膜S(膜厚0.12
mm)を用い、これを樹脂膜Q(膜厚0.05mm)/
樹脂膜S(膜厚0.12mm)/樹脂膜Q(膜厚0.0
5mm)/樹脂膜S(膜厚0.12mm)/樹脂膜Q
(膜厚0.05mm)の順に5層(合計膜厚0.39m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、21
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力96g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0249】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0250】(実施例42) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度2500、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度60モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.10mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜Q(膜厚0.10mm)と呼ぶ。
【0251】また、実施例39において、樹脂膜R(膜
厚0.12mm)の平均膜厚を0.09mmに変更して
樹脂膜R(膜厚0.09mm)を調製した。さらに、実
施例41において、樹脂膜S(膜厚0.12mm)の平
均膜厚を0.09mmに変更して樹脂膜S(膜厚0.0
9mm)を調製した。
【0252】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜Q(膜厚0.10mm)と樹脂膜R(膜厚0.09
mm)と樹脂膜S(膜厚0.09mm)を用い、これを
樹脂膜Q(膜厚0.10mm)/樹脂膜R(膜厚0.0
9mm)/樹脂膜S(膜厚0.09mm)/樹脂膜Q
(膜厚0.10mm)の順に4層(合計膜厚0.38m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、26
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力89g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0253】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0254】以上の実施例39〜42の結果を、表9に
まとめて示す。
【0255】
【表9】
【0256】(実施例43) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブ
チラール化度65モル%)100重量部と、可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート4
0重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に
溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜
厚0.32mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂
膜Q(膜厚0.32mm)と呼ぶ。
【0257】また、実施例1において調製した樹脂膜B
を樹脂膜R(膜厚0.12mm)として合わせて用意し
た。
【0258】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜Q(膜厚0.32mm)と樹脂膜R(膜厚0.12
mm)とを用い、これを樹脂膜Q(膜厚0.32mm)
/樹脂膜R(膜厚0.12mm)/樹脂膜Q(膜厚0.
32mm)の順に3層(合計膜厚0.76mm)に重ね
合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス
用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、32μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力84g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0259】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0260】(実施例44) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度4500、残存アセチル基量28モル%、
ブチラール化度48モル%)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分
に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均
膜厚0.71mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹
脂膜Q(膜厚0.71mm)と呼ぶ。
【0261】また、実施例1において、樹脂膜R(膜厚
0.12mm)の平均膜厚を0.10mmに変更して樹
脂膜R(膜厚0.10mm)を調製した。
【0262】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜Q(膜厚0.71mm)と樹脂膜R(膜厚0.10
mm)を用い、これを樹脂膜Q(膜厚0.71mm)/
樹脂膜R(膜厚0.10mm)/樹脂膜Q(膜厚0.7
1mm)の順に3層(合計膜厚1.52mm)に重ね合
わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせガラス用
中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボスの粗さ
を、実施例1と同様に測定したところ、49μmであっ
た。また、ブロッキング性について測定した結果、接着
力64g/cmと低い値を示した。すなわち、耐ブロッ
キング性は良好であり、作業性に優れることが分かっ
た。
【0263】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0264】(実施例45) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度700、残存アセチル基量1モル%、ブチ
ラール化度66モル%)100重量部と、可塑剤として
トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート40
重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分に溶
融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜厚
0.21mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜
Q(膜厚0.21mm)と呼ぶ。
【0265】また、ポリウレタン樹脂(PU樹脂:4,
4−ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンとポリテ
トラメチレングリコールとの共重合体)100重量部を
ミキシングロールで十分に溶融混練した後、プレス成形
機でプレス成形し、平均膜厚0.07mmの樹脂膜を得
た。得られた樹脂膜を樹脂膜S(膜厚0.07mm)と
呼ぶ。
【0266】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜Q(膜厚0.21mm)と樹脂膜S(膜厚0.07
mm)を用い、これを樹脂膜Q(膜厚0.21mm)/
樹脂膜S(膜厚0.07mm)/樹脂膜Q(膜厚0.2
1mm)/樹脂膜S(膜厚0.17mm)/樹脂膜Q
(膜厚0.21mm)の順に5層(合計膜厚0.77m
m)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行い、
合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエ
ンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、22
μmであった。また、ブロッキング性について測定した
結果、接着力95g/cmと低い値を示した。すなわ
ち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れるこ
とが分かった。
【0267】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0268】(実施例46) [各樹脂膜の調製]ポリビニルブチラール樹脂(PVB
樹脂:重合度2500、残存アセチル基量12モル%、
ブチラール化度60モル%)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部とを混合し、これをミキシングロールで十分
に溶融混練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均
膜厚0.30mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹
脂膜Q(膜厚0.30mm)と呼ぶ。
【0269】また、実施例43において樹脂膜R(膜厚
0.12mm)の平均膜厚を0.08mmに変更して樹
脂膜R(膜厚0.08mm)を調製した。さらに、実施
例45において樹脂膜S(膜厚0.12mm)の平均膜
厚を0.08mmに変更して樹脂膜S(膜厚0.08m
m)を調製した。
【0270】[合わせガラス用多層中間膜の製造]上記
の樹脂膜Q(膜厚0.30mm)と樹脂膜R(膜厚0.
08mm)と樹脂膜S(膜厚0.08mm)を用い、こ
れを樹脂膜Q(膜厚0.30mm)/樹脂膜R(膜厚
0.08mm)/樹脂膜S(膜厚0.08mm)/樹脂
膜Q(膜厚0.30mm)の順に4層(合計膜厚0.7
6mm)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様に行
い、合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜
のエンボスの粗さを実施例1と同様に測定したところ、
28μmであった。また、ブロッキング性について測定
した結果、接着力90g/cmと低い値を示した。すな
わち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れる
ことが分かった。
【0271】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0272】以上の実施例43〜46の結果を、表10
にまとめて示す。
【0273】
【表10】
【0274】(実施例47) [各樹脂膜の調製]ポリビニルアルコールにn−ヘキシ
ルアルデヒドを反応させて中核粒子とし、その後、n−
ブチルアルデヒドを反応させて、上記中核粒子の周りの
表層部分にn−ブチルアルデヒドでアセタール化された
外殻層が形成されてなる変性ポリビニルブチラール樹脂
(変性PVB樹脂:重合度1700、残存アセチル基量
1モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレン
グリコールジ−2−エチルブチレート40重量部とを混
合し、これをミキシングロールで十分に溶融混練した
後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜厚0.12m
mの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜T(膜厚
0.12mm)と呼ぶ。この樹脂膜Tのガラス転移温度
は7℃であった。
【0275】ポリビニルブチラール樹脂(PVB樹脂:
重合度1700、残存アセチル基量1モル%、ブチラー
ル化度66モル%)100重量部と、可塑剤としてトリ
エチレングリコールジ−2−エチルブチレート40重量
部とを混合し、これをミキシングロールで十分に溶融混
練した後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜厚0.
13mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜U
(膜厚0.13mm)と呼ぶ。
【0276】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜T(膜厚0.12mm)と、樹脂膜U(膜厚0.1
3mm)とを用い、これを、樹脂膜U(膜厚0.13m
m)/樹脂膜T(膜厚0.12mm)/樹脂膜U(膜厚
0.13mm)の順に、3層(合計膜厚0.38mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、32μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力85g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0277】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0278】(実施例48) [各樹脂膜の調製]ポリアクリル酸ブチル樹脂をミキシ
ングロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプ
レス成形し、平均膜厚0.19mmの樹脂膜を得た。得
られた樹脂膜を樹脂膜T(膜厚0.19mm)と呼ぶ。
この樹脂膜Tのガラス転移温度は13℃であった。
【0279】また、実施例47において樹脂膜U(膜厚
0.13mm)の平均膜厚を0.19mmに変更して樹
脂膜U(膜厚0.19mm)を調製した。
【0280】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜T(膜厚0.19mm)と樹脂膜U(膜厚0.19
mm)を用い、これを樹脂膜T(膜厚0.19mm)/
樹脂膜U(膜厚0.19mm)の順に2層(合計膜厚
0.38mm)に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同
様にして合わせガラス用中間膜を製造した。得られた中
間膜のエンボスの粗さを、実施例1と同様に測定したと
ころ、37μmであった。また、ブロッキング性につい
て測定した結果、接着力80g/cmと低い値を示し
た。すなわち、耐ブロッキング性は良好であり、作業性
に優れることが分かった。
【0281】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0282】(実施例49) [各樹脂膜の調製]ポリアクリル酸メチル樹脂をミキシ
ングロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプ
レス成形し、平均膜厚0.26mmの樹脂膜を得た。得
られた樹脂膜を樹脂膜T(膜厚0.26mm)と呼ぶ。
この樹脂膜Tのガラス転移温度は3℃であった。
【0283】また、実施例47において樹脂膜U(膜厚
0.13mm)の平均膜厚を0.06mmに変更して樹
脂膜U(膜厚0.06mm)を調製した。
【0284】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜T(膜厚0.26mm)と、樹脂膜U(膜厚0.0
6mm)とを用い、これを、樹脂膜U(膜厚0.06m
m)/樹脂膜T(膜厚0.26mm)/樹脂膜U(膜厚
0.06mm)の順に、3層(合計膜厚0.38mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、23μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力95g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0285】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0286】(実施例50) [各樹脂膜の調製]エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(EVA樹脂)をミキシングロールで十分に溶融混練し
た後、プレス成形機でプレス成形し、平均膜厚0.10
mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を樹脂膜T(膜厚
0.10mm)と呼ぶ。この樹脂膜Tのガラス転移温度
は−18℃であった。
【0287】また、塩化ビニル系樹脂(PVC樹脂:塩
化ビニル−エチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体)100重量部と、可塑剤としてジ−2−エチルヘキ
シルフタレート40重量部とを混合し、これをミキシン
グロールで十分に溶融混練した後、プレス成形機でプレ
ス成形し、平均膜厚0.14mmの樹脂膜を得た。得ら
れた樹脂膜を樹脂膜U(膜厚0.14mm)と呼ぶ。
【0288】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜T(膜厚0.10mm)と、樹脂膜U(膜厚0.1
4mm)とを用い、これを、樹脂膜U(膜厚0.14m
m)/樹脂膜T(膜厚0.10mm)/樹脂膜U(膜厚
0.14mm)の順に、3層(合計膜厚0.38mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、29μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力89g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0289】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0290】以上の実施例47〜50の結果を、表11
にまとめて示す。
【0291】
【表11】
【0292】(実施例51) [各樹脂膜の調製]実施例47において、樹脂膜T(膜
厚0.12mm)をそのまま用いた。また、樹脂膜U
(膜厚0.13mm)の平均膜厚を0.32mmに変更
して樹脂膜U(膜厚0.32mm)を調製した。
【0293】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜T(膜厚0.12mm)と、樹脂膜U(膜厚0.3
2mm)とを用い、これを、樹脂膜U(膜厚0.32m
m)/樹脂膜T(膜厚0.12mm)/樹脂膜U(膜厚
0.32mm)の順に、3層(合計膜厚0.76mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、33μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力84g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0294】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0295】(実施例52) [各樹脂膜の調製]実施例48において、樹脂膜T(膜
厚0.19mm)の平均膜厚を0.12mmに変更して
樹脂膜T(膜厚0.12mm)を調製した。また、樹脂
膜U(膜厚0.19mm)の平均膜厚を0.70mmに
変更して樹脂膜U(膜厚0.70mm)を調製した。
【0296】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜T(膜厚0.12mm)と、樹脂膜U(膜厚0.7
0mm)とを用い、これを、樹脂膜U(膜厚0.70m
m)/樹脂膜T(膜厚0.12mm)/樹脂膜U(膜厚
0.70mm)の順に、3層(合計膜厚1.52mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、47μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力68g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0297】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0298】(実施例53) [各樹脂膜の調製]実施例49において、樹脂膜T(膜
厚0.26mm)の平均膜厚を0.34mmに変更して
樹脂膜T(膜厚0.34mm)を調製した。また、樹脂
膜U(膜厚0.06mm)の平均膜厚を0.21mmに
変更して樹脂膜U(膜厚0.21mm)を調製した。
【0299】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜T(膜厚0.34mm)と、樹脂膜U(膜厚0.2
1mm)とを用い、これを、樹脂膜U(膜厚0.21m
m)/樹脂膜T(膜厚0.34mm)/樹脂膜U(膜厚
0.21mm)の順に、3層(合計膜厚0.76mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、22μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力95g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0300】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0301】(実施例54) [各樹脂膜の調製]実施例50において、樹脂膜T(膜
厚0.10mm)をそのまま用いた。また、樹脂膜U
(膜厚0.14mm)の平均膜厚を0.33mmに変更
して樹脂膜U(膜厚0.33mm)を調製した。
【0302】[合わせガラス用中間膜の製造]上記の樹
脂膜T(膜厚0.10mm)と、樹脂膜U(膜厚0.3
3mm)とを用い、これを、樹脂膜U(膜厚0.33m
m)/樹脂膜T(膜厚0.10mm)/樹脂膜U(膜厚
0.33mm)の順に、3層(合計膜厚0.76mm)
に重ね合わせ、それ以外は実施例1と同様にして合わせ
ガラス用中間膜を製造した。得られた中間膜のエンボス
の粗さを、実施例1と同様に測定したところ、36μm
であった。また、ブロッキング性について測定した結
果、接着力79g/cmと低い値を示した。すなわち、
耐ブロッキング性は良好であり、作業性に優れることが
分かった。
【0303】[合わせガラスの製造]実施例1と同様に
行い、合わせガラスを製造した。得られた合わせガラス
について、脱気性と光学歪みを評価した結果、脱気性に
優れ、光学歪み現象も発生せず、共に良好であった。
【0304】以上の実施例51〜54の結果を、表12
にまとめて示す。
【0305】
【表12】
【0306】
【発明の効果】上述の如く、本発明の合わせガラス用中
間膜によれば、合わせ工程において各樹脂膜層の界面は
乱れることなく均一となる。したがって、この中間膜を
用いて合わせガラスを製造した場合に、光学歪みの発生
を防止することができる。また、中間膜同士のブロッキ
ングも防止することができ、作業性や脱気性についても
良好な結果を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 59:00 B29L 9:00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外樹脂膜の膜厚が45μm以上200
    μm未満である多層樹脂膜からなる合わせガラス用中間
    膜であって、該中間膜の少なくとも一面に、粗さが20
    〜40μmの微細なエンボスが形成されてなることを特
    徴とする合わせガラス用中間膜。
  2. 【請求項2】 最外樹脂膜の膜厚が200μm以上72
    0μm以下である多層樹脂膜からなる合わせガラス用中
    間膜であって、該中間膜の少なくとも一面に、粗さが2
    0〜50μmの微細なエンボスが形成されてなることを
    特徴とする合わせガラス用中間膜。
  3. 【請求項3】 前記多層樹脂膜は、アセタール基の炭素
    数が6〜10であるポリビニルアセタール樹脂(a)と
    可塑剤とからなる少なくとも一つの樹脂膜(A)と、 アセタール基の炭素数が3〜4であるポリビニルアセタ
    ール樹脂(b)と可塑剤とからなる少なくとも一つの樹
    脂膜(B)とが積層されてなることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の合わせガラス用中間膜。
  4. 【請求項4】 前記多層樹脂膜は、アセタール基の炭素
    数が4〜6であり、かつ、アセチル基が結合しているエ
    チレン基量の、主鎖の全エチレン基量に対するモル分率
    の平均値が8〜30モル%であるポリビニルアセタール
    樹脂(c)と可塑剤とからなる少なくとも一つの樹脂膜
    (C)と、 アセタール基の炭素数が3〜4であり、かつ、アセチル
    基が結合しているエチレン基量の、主鎖の全エチレン基
    量に対するモル分率の平均値が4モル%以下であるポリ
    ビニルアセタール樹脂(d)と可塑剤とからなる少なく
    とも一つの樹脂膜(D)とが積層されてなることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の合わせガラス用中間
    膜。
  5. 【請求項5】 前記多層樹脂膜は、少なくとも二つの可
    塑化ポリビニルブチラール樹脂膜が積層されており、隣
    接する各樹脂膜に用いられるポリビニルブチラール樹脂
    の平均重合度の差が300以上4500以下であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の
    合わせガラス用中間膜。
  6. 【請求項6】 前記多層樹脂膜は、少なくとも二つの可
    塑化ポリビニルブチラール樹脂膜が積層されており、隣
    接する各樹脂膜の可塑剤含有量の差がそれぞれの膜を構
    成する各樹脂100重量部に対して5重量部以上50重
    量部以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    5のいずれか記載の合わせガラス用中間膜。
  7. 【請求項7】 前記多層樹脂膜は、少なくとも最外樹脂
    膜には可塑化ポリビニルブチラール樹脂膜が積層されて
    なることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれ
    か記載の合わせガラス用中間膜。
  8. 【請求項8】 前記多層樹脂膜は、ガラス転移温度が1
    5℃以下である樹脂膜からなる少なくとも一つが積層さ
    れてなることを特徴とする請求項1ないし請求項7記載
    の合わせガラス用中間膜。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれか記載
    の合わせガラス用中間膜が2枚のガラス板の間に挟着さ
    れてなることを特徴とする合わせガラス。
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