JPH0939775A - 車両の液圧ブレーキ装置 - Google Patents

車両の液圧ブレーキ装置

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JPH0939775A
JPH0939775A JP7199484A JP19948495A JPH0939775A JP H0939775 A JPH0939775 A JP H0939775A JP 7199484 A JP7199484 A JP 7199484A JP 19948495 A JP19948495 A JP 19948495A JP H0939775 A JPH0939775 A JP H0939775A
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JP
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pressure
hydraulic pressure
hydraulic
valve
master cylinder
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JP7199484A
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Satoshi Shimizu
聡 清水
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の液圧ブレーキ装置において、ブースタ
の小型化を図る。 【解決手段】 ブレーキ操作部材の操作力により液圧P
mを発生させる加圧室34と、該加圧室34の液圧Pm
を受ける受圧ピストン40と、該受圧ピストン40によ
り、液圧源よりの液圧Peを前記加圧室34の液圧Pm
に応じた液圧Pem1に制御する制御圧室59とを備え
た液圧制御弁14において、前記受圧ピストン40の加
圧室34側の受圧面積S1と、制御圧室59側の受圧面
積S2との比S1/S2を1より大とすることにより液
圧制御弁14にサーボ機能を持たせ、ブースタ30を小
型化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタシリンダに
よって発生される液圧及び液圧源によって発生される液
圧を、適宜に組合せてホイールシリンダに供給し得るよ
うに構成した車両の液圧ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平7−2087号公報
に開示されているように、ブレーキ操作部材の操作力に
より液圧を発生させる加圧室と、該加圧室の液圧を受け
る受圧ピストンと、該受圧ピストンにより、液圧源より
の液圧を前記加圧室の液圧に応じた液圧に制御する制御
圧室とを備えた液圧制御弁を有し、液圧源の液圧をブレ
ーキ操作部材の操作力に応じた液圧に制御してホイール
シリンダに供給する液圧ブレーキ装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の液圧ブレーキ装置では、ブースタやマスタシリン
ダ、更に液圧制御弁等を有し、装置が大型化してしまう
という問題がある。
【0004】本発明は、前記従来の問題を解決するべく
なされたもので、ブースタを小型化し、装置の軽量化、
省スペース化、低コスト化を達成した車両の液圧ブレー
キ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキ操作
部材の操作力により液圧を発生させる加圧室と、該加圧
室の液圧を受ける受圧ピストンと、該受圧ピストンによ
り、液圧源よりの液圧を前記加圧室の液圧に応じた液圧
に制御する制御圧室とを備えた液圧制御弁を有し、液圧
源の液圧をブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧に制
御してホイールシリンダに供給する車両の液圧ブレーキ
装置において、前記液圧制御弁の受圧ピストンの、前記
加圧室側の受圧面積S1と、前記制御圧室側の受圧面積
S2との比S1/S2を1より大としたことにより、前
記目的を達成したものである。
【0006】即ち、前記液圧制御弁において、受圧ピス
トンの加圧室側に作用する力と制御圧室側に作用する力
とが等しくなるように、液圧源からの液圧が調圧され
る。このとき、前記受圧ピストンの加圧室側の受圧面積
S1と、この面積S1に働く液圧との積と、前記受圧ピ
ストンの制御圧室側の受圧面積S2と、この面積S2に
働く液圧との積とが等しくなる。従って、受圧ピストン
の制御圧室側にかかる液圧と加圧室側にかかる液圧との
比はS1とS2の比に等しく、制御圧室側にかかる液圧
は、加圧室側にかかる液圧の(S1/S2)倍となる。
本発明では、面積S1の方が面積S2より大きく、即ち
S1/S2>1となるように設定されているため、液圧
制御弁にサーボ機能が付与されることとなり、この分ブ
ースタを小型化することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて、具体的な実
施の形態の例を詳細に説明する。
【0008】図2に本発明に係わる液圧制御弁の構造を
示す。又、図1に該液圧制御弁を組み込んだ実施の形態
の一例である車両の液圧ブレーキ装置の全体構成を示
す。
【0009】図1、2に示すように、本実施の形態に係
わる液圧ブレーキ装置は、ブレーキペダル28(ブレー
キ操作部材)の操作力により液圧(マスタシリンダ液圧
Pm)を発生させる加圧室34と、該加圧室34の液圧
Pmを受ける受圧ピストン40と、該受圧ピストン40
により、液圧源12よりの液圧Peを前記加圧室34の
液圧Pmに応じた液圧(調整マスタシリンダ液圧Pem
1)に制御する制御圧室59とを備えた液圧制御弁14
を有し、液圧源12の液圧Peをブレーキペダル28の
操作力に応じた液圧Pem1に制御してホイールシリン
ダFL、RR、RL、FRに供給するようにしたもので
ある。ここにおいて、前記液圧制御弁14の受圧ピスト
ン40の、加圧室34側の受圧面積S1と、制御圧室5
9側の受圧面積S2との比S1/S2が1より大とされ
ている。
【0010】以下より詳細に説明する。
【0011】ブレーキペダル28はブースタ30を介し
てマスタシリンダ10に接続されている。ブレーキペダ
ル28の踏込みはブレーキスイッチ29によって検出さ
れ、制御装置31に伝達される。
【0012】マスタシリンダ10はブースタ30によっ
て図中右方向に移動させられる加圧ピストン32と、該
加圧ピストン32の移動によってマスタシリンダ液圧P
mが発生する加圧室34と、リザーバ36とを備える。
【0013】又、液圧制御弁14は、マスタシリンダ1
0と一体化されており、加圧室34よりマスタシリンダ
液圧Pmを受ける受圧ピストン40を有している。液圧
制御弁14は液路13により液圧源12と接続されてい
る。
【0014】チェンジバルブ20は、第1液路16によ
り液圧制御弁14と接続され、第2液路18によりマス
タシリンダ10と接続されている。チェンジバルブ20
には第1液路16からは調整マスタリシンダ液圧Pem
1が、第2液路18からはマスタシリンダ液圧Pmがそ
れぞれ入力される。チェンジバルブ20の出力ポート2
2からは、上記調整マスタシリンダ液圧Pem1及びマ
スタシリンダ液圧Pmのうち液圧の高い方が選択的に出
力される。
【0015】又、第2液路18中には、第1逆止弁24
及び第2逆止弁26が並列に設けられている。この第1
逆止弁24は、チェンジバルブ20からマスタシリンダ
10への流れのみを許容し、第2逆止弁26は、マスタ
シリンダ10からチェンジバルブ20への所定圧以上の
流れのみを許容する。
【0016】又、第2液路18中の、第1逆止弁24及
び第2逆止弁26とマスタシリンダ10との間にストロ
ークシミュレータ38が接続されている。
【0017】このストロークシミュレータ38は、マス
タシリンダ液圧Pmに応じて、ブレーキ液を消費し、比
較的ブレーキペダル30の踏み力が小さいときにストロ
ークを大きく確保し、大きいときに小さなストロークと
なるように調整するものである。
【0018】なお、図の符号42は液圧制御弁14の受
圧ピストン40を図の右方向に付勢するためのばねであ
る。この受圧ピストン40及びばね42の機能について
は後述する。
【0019】前記液圧源12は、ポンプ44、モータ4
5、アキュムレータ46、圧力センサ47、圧力スイッ
チ48、及びリリーフ弁49とから主に構成され、制御
装置31の指令に基づいて作動するモータ45によって
ポンプ44が駆動され、アキュムレータ46によって所
定の液圧Peにまで蓄圧される構成とされている。又、
その上限がリリーフ弁49によって規定されている。
【0020】制御装置31によるモータ45への指令
は、圧力センサスイッチ47により液圧源12の圧力が
所定圧Pfよりも下回って検出されたときに出力される
ようになっている。
【0021】又、第1液路16は、全ホイールシリンダ
FL、RR、RL、FRのうちの左後輪のホイールシリ
ンダRL及び右前輪のホイールシリンダFR側と接続さ
れており、チェンジバルブ20の出力ポート22は、
(残りの)左前輪のホイールシリンダFL及び右後輪の
ホイールシリンダRR側に接続されている。なおこの車
両は前輪駆動の車両である。
【0022】図1の説明に戻る。図1において、符号7
0は、加速スリップ制御(TRC制御)及び車両安定性
制動制御を実行する際に切換えられる電磁切換弁であ
り、符号71、72はABS、TRC、車両安定性制動
制御時に切換えられる電磁切換弁である。
【0023】電磁制御弁73は、これ自体は公知のもの
で、スリップ率等をパラメータとして、ホイールシリン
ダFL、RR、RL、FRに現に係る液圧を制御するた
めのものである。なお、減圧制御が行われる場合には、
ブレーキ液の一部は液路74を介してリザーバ36に環
流される。
【0024】なお、図1の符号75は、公知のPバルブ
(プロポーショニングバルブ)である。
【0025】次に、液圧制御弁14について説明する。
前に述べたように、この液圧制御弁14は、液圧源12
の液圧Peを、マスタシリンダ液圧Pmに応じた高さの
調整マスタシリンダ液圧Pem1に調圧するものであ
る。
【0026】図2に示すように、液圧制御弁14は(マ
スタシリンダ10と一体の)ハウジング50を備える。
ハウジング50の内部には、弁室51が形成されてお
り、ハウジング50の内側に突出して形成された仕切り
壁52で仕切られている。
【0027】仕切り壁52の弁室51側の壁面にはテー
パが形成され、弁座53とされており、この弁座53の
中央に円形断面の貫通孔54が形成されている。
【0028】一方、弁室51には、ばね55によって貫
通孔54の方向に付勢された弁子としてのボール56が
備えられている。貫通孔54を通してボール56を押圧
するように延びている受圧ピストン40の小径部40a
の先端は、ボール56の球面形状に沿って形成されてお
り、その中央部から受圧ピストン40の外周部に形成さ
れた円環溝57に至る液路58が形成されている。
【0029】又、ハウジング50の内周には加圧室34
において発生するマスタシリンダ液圧Pmを受ける前記
受圧ピストン40が摺動可能に嵌合されている。この受
圧ピストン40と仕切り壁52の間には制御圧室59が
形成されている。受圧ピストン40の加圧室34側の受
圧面積S1は、制御圧室59側の受圧面積S2より大き
く設計されている(S1>S2)。又弁室51側へ延び
ている小径部40aの断面積S3は無視し得る程に微小
である。この受圧ピストン40は貫通孔54の方向に前
記ばね42で付勢されており、逆の方向にばね60で付
勢されている。付勢力は、ばね42>ばね60である。
受圧ピストン40とハウジング50との間の液密はシー
ル部材40b、40cによって保たれている。
【0030】ハウジング50の側壁にはリザーバ36と
円環溝57とを連通させるポート50aと、第1液路1
6と接続されたポート50bとが設けられており、弁室
51には液圧源12側からの液路13と接続されたポー
ト50cが設けられている。又、加圧室34には、リザ
ーバ36と連通しブレーキ液を加圧室34に供給するた
めのポート50d、及び第2液路18と接続されたポー
ト50eが設けられている。
【0031】ブレーキペダル28が踏み込まれておら
ず、ポンプ44からのブレーキ液の供給もない状態で
は、図2で示すように受圧ピストン40がばね42に付
勢されて、ばね60、55の付勢力に抗してボール56
を弁座53から押し離している。
【0032】ブレーキペダル28の踏み込みが開始され
ると、圧力センサ48と圧力スイッチ47の信号を受け
た制御装置31の指令により直ちにポンプ44が作動を
開始し、液路13を介しポート50cから弁室51にブ
レーキ液が供給される。又、ブレーキペダル28の踏み
込みに伴ってマスタシリンダ10の加圧室34にマスタ
シリンダ液圧Pmが発生する。
【0033】弁室51内の(液圧源12側からの)液圧
Peが上昇し、受圧ピストン40の制御圧室59側に加
わる力(Pe×S2)が、加圧室34側に加わる力(P
m×S1)より大きくなると、受圧ピストン40は図の
左方向に移動し、ボール56が弁座53に着座する。但
し、受圧ピストン40の小径部40aの先端はまだボー
ル56に接している。
【0034】この際、受圧ピストン40の制御圧室59
側に加わる力Pe×S2は、加圧室34側に加わる力P
m×S1に等しい大きさとなり、次の式が成り立つ。
【0035】Pe:Pm=S1:S2 Pe=Pm×(S1/S2)
【0036】従って、制御圧室59の液圧(調整マスタ
シリンダ液圧)Pem1は、マスタシリンダ液圧Pmよ
り一定数(S1/S2)倍だけ大きくなる。
【0037】なお、厳密には制御圧室59側には、ばね
60の付勢力が加わり、加圧室34側には、ばね42の
付勢力が加わる。従って、調整マスタシリンダ液圧Pe
m1には、「ばね42の付勢力−ばね60の付勢力」に
対応する分もプラスされている。
【0038】ボール56が弁座53に着座すると、液圧
源12側の液圧Peは受圧ピストン40にはそれ以上作
用しなくなる。従って、マスタシリンダ液圧Pmの上昇
が止まっている限り、系はそこで動きがなくなり釣り合
うが、例えばアンチスキッド制御の実行によってホイー
ルシリンダRL、FRのブレーキ液の一部がリザーバ3
6に戻されたりして、制御圧室59のブレーキ液が少し
でも減小すると、加圧室34側の押圧力の方が相対的に
強くなるため、受圧ピストン40は図の右方向に移動し
て再び図2の状態に戻り、ボール56が弁座53から離
れる。すると、再び液圧源12側の液圧Peが受圧ピス
トン40に作用するようになり、結局制御圧室59はマ
スタシリンダ液圧Pmに(ばね42の付勢力−ばね60
の付勢力)分だけプラスした圧力を一定数(S1/S
2)倍した調整マスタシリンダ液圧Pem1に常に調圧
されるようになる。
【0039】この圧力増大分により、制動初期の調整マ
スタシリンダ液圧Pem1の立ち上がりを速めることが
でき、チェンジバルブ20でのマスタシリンダ液圧Pm
の遮断が速やかに行えるようになる。その結果、加圧室
34のブレーキ液の流出を抑えることができ、ブレーキ
操作フィーリングを向上させることができる。又、ブー
スタ30を小型化することができる。
【0040】ブレーキペダル30が弛められてマスタシ
リンダ液圧Pmが低下すると、受圧ピストン40の加圧
室34側に加わる力の方が制御圧室59側に加わる力よ
りも小さくなるため、受圧ピストン40が更に図の左へ
移動し、ボール56が弁座53に着座したままの状態で
受圧ピストン40の小径部40aの先端がボール56か
ら離れ、制御圧室59とリザーバ36とが液路58を通
じて連通させられる。
【0041】そのため、制御圧室59内のブレーキ液が
液路58を介してリザーバ36に排出され、制御圧室5
9の液圧が低下し、受圧ピストン40の制御圧室59側
に加わる力が小さくなり、該受圧ピストン40が再び図
の右方向に移動する。その結果、小径部40aの先端が
ボール56と当接する。
【0042】小径部40aの先端がボール56と当接す
ると、制御圧室59からリザーバ36へのブレーキ液の
排出が中止され、それでも受圧ピストン40の制御圧室
59側に加わる力が小されけば該受圧ピストン40はボ
ール56を図の右側に押し出し、該制御圧室59に液圧
Peを導入する。従って結局この場合も制御圧室59は
マスタシリンダ液圧Pmに一定数(S1/S2)をかけ
た分だけ増圧された調整マスタシリンダ液圧Pem1に
調圧されるようになる。
【0043】このようにして、制御圧室59の液圧がマ
スタシリンダ液圧Pmに比例した高さを有する調整マス
タシリンダ液圧Pem1に常に調圧され、これがポート
50bから第1液路16へと出力される。
【0044】次に、本実施形態に係る液圧ブレーキ装置
全体の作用を説明する。
【0045】ブレーキペダル28が踏み込まれ、ブース
タ30を介して加圧ピストン32が図1の右方向に移動
されると、加圧室34にマスタシリンダ液圧Pmが発生
する。又、圧力センサ48と圧力スイッチ47により液
圧源12の圧力が所定圧Pfよりも下回って検出された
ことが制御装置31に伝達されると、液圧源12に液圧
Peを発生させるべく、モータ45が駆動される。
【0046】発生したマスタシリンダ液圧Pmは、液圧
制御弁14の受圧ピストン40に伝達されると共に、第
2液路18を介してチェンジバルブ20に伝達される。
【0047】液圧制御弁14では、既に詳述したような
作用により、このマスタシリンダ液圧Pmを元に液圧源
12によって発生した液圧Peをマスタリシンダ液圧P
mの(S1/S2)倍の調整マスタシリンダ液圧Pem
1に調圧する。
【0048】液圧制御弁14において発生された調整マ
スタシリンダ液圧Pem1は、第1液路16を介してチ
ェンジバルブ20に入力されると共に、左後輪のホイー
ルシリンダRL、及び右前輪のホイールシリンダFR側
に伝達される(X配管のうちの1系統)。
【0049】チェンジバルブ20は、マスタシリンダ液
圧Pmと調整マスタシリンダ液圧Pem1のうち高い方
の液圧(通常は調整マスタシリンダ液圧Pem1)を出
力ポート22を介して左前輪のホイールシリンダFL、
及び右後輪のホイールシリンダRR側(X配管のうちの
残りの1系統)に伝達する。
【0050】なお、ブレーキペダル28を離した場合に
は、第2逆止弁26とチェンジバルブ20間のブレーキ
液圧を第1逆止弁24を介して円滑にマスタシリンダ1
0側へ戻すことができ、ホイールシリンダFL、RR側
に液圧が残らないようにすることができる。
【0051】以上のように本実施形態によれば、液圧制
御弁14が、受圧ピストン40の受圧面積S1、S2に
差をつけて、S1/S2を1より大としたため、常に液
圧源12側の液圧Peをマスタシリンダ液圧Pmの一定
数(S1/S2)倍に調圧することができる。これによ
り、液圧制御弁14はサーボ機能を有し、その分ブース
タ30を小型化することができる。
【0052】これを以下、グラフを用いて説明する。
【0053】図3は、本発明のようなサーボ機能を有す
る液圧制御弁を用いることなく、ブースタのみのサーボ
を利用した場合における、ブースタ入力とホイールシリ
ンダ圧力との関係を表わすグラフである。
【0054】図3において、Aのグラフは標準サイズの
ブースタの特性を表わしており、点P1はその助勢限界
点である。この助勢限界点とは、ここから先は、ブース
タ入力を増やしてもブースタがサーボ機能を発揮し得
ず、図のグラフが示すようにホイールシリンダへの出力
がそれほど増加しない点のことである。ここで、更に大
きな助勢力を得ようとして、ブースタのサイズはそのま
まで、サーボ比を上げるとBのグラフのようになり、点
P2がこの場合の助勢限界点となる。従って、助勢限界
点P2までについては、少しのブースタ入力に対し大き
なホイールシリンダ圧力が得られるが、図のdで示すよ
うに、前より助勢限界点が下がってしまう。このような
場合に、ドライなアスファルト路面のような高μ路等
で、制動をかけるときには、大きな油圧が必要となり、
特に非力な運転者の場合ロックに多大な労力を必要とす
る。従って、単にサーボ比を上げるのではなくブースタ
のサイズ自体を大きくすることによって大きな制動力を
得るようにしなければならなくなる。
【0055】本発明では、液圧制御弁にサーボ機能を持
たせたため、ブースタの小型化が図れる。即ち、図4
で、Aのグラフは図3の標準サイズのブースタの特性を
表わすグラフであり、これに対し、Cのグラフは、これ
よりサイズを小さくしたブースタの特性を表わすグラフ
で、P3がその助勢限界点である。
【0056】このとき、グラフCの特性を持つブースタ
に対し、本発明によるサーボ機能を有する液圧制御弁を
組合せた場合のブースタ特性を表わすのがDのグラフで
あり、点P4がその助勢限界点である。すると、図のh
が示すように、CからAへとブースタのサイズを大きく
した場合よりも、助勢限界点を大きく上げることがで
き、その分ブースタの小型、軽量化を達成することがで
きる。そのため、装置の軽量化、省スペース化、低コス
ト化を達成することができる。
【0057】このように、本実施形態によれば、液圧制
御弁にサーボ機能を持たせることによって、ブースタを
小型化できるため、ブースタは失陥時の制動力が確保で
きる程度の最小限のサイズがあればよいことになる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
液圧制御弁における受圧ピストンの加圧室側受圧面積と
制御圧室側受圧面積との比を1より大とすることで液圧
制御弁にサーボ機能を持たせることにより、ブースタを
小型化することができ、装置の軽量化、省スペース化及
び低コスト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる車両の液圧ブレーキ装置の
全体構成を示す油圧回路図
【図2】本実施形態に係わる液圧制御弁の構造を示す断
面図
【図3】ブースタのみのサーボによるブースタの特性を
示す線図
【図4】本実施形態に係わる液圧制御弁のサーボ機能を
表わす線図
【符号の説明】
10…マスタシリンダ 12…液圧源 14…液圧制御弁 16…第1液路 18…第2液路 20…チェンジバルブ 24…第1逆止弁 26…第2逆止弁 28…ブレーキペダル 30…ブースタ 32…加圧ピストン 34…加圧室 36…リザーバ 38…ストロークシミュレータ 40…受圧ピストン 59…制御圧室 70、71、72…電磁切換弁 73…電磁制御弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ操作部材の操作力により液圧を発
    生させる加圧室と、該加圧室の液圧を受ける受圧ピスト
    ンと、該受圧ピストンにより、液圧源よりの液圧を前記
    加圧室の液圧に応じた液圧に制御する制御圧室とを備え
    た液圧制御弁を有し、液圧源の液圧をブレーキ操作部材
    の操作力に応じた液圧に制御してホイールシリンダに供
    給する車両の液圧ブレーキ装置において、 前記液圧制御弁の受圧ピストンの、前記加圧室側の受圧
    面積S1と、前記制御圧室側の受圧面積S2との比S1
    /S2を1より大としたことを特徴とする車両の液圧ブ
    レーキ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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