JPH0936824A - 光伝送システム及び伝送路切替制御方法 - Google Patents

光伝送システム及び伝送路切替制御方法

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JPH0936824A
JPH0936824A JP7185377A JP18537795A JPH0936824A JP H0936824 A JPH0936824 A JP H0936824A JP 7185377 A JP7185377 A JP 7185377A JP 18537795 A JP18537795 A JP 18537795A JP H0936824 A JPH0936824 A JP H0936824A
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久 武冨
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初美 飯野
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史洋 伊川
Kanji Naito
寛治 内藤
Junichi Moriyama
順一 森山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1:N ライン切替LNR ADMシステムや1:N
ライン切替ネステッドシステムにおいて、区間毎に伝
送路の切替を行う。 【構成】 所定区間a,bの光伝送路WORK2の障害発生
を検出した中継局(あるいは現用端局)722は、予備
中継局(あるいは予備端局)720,710,110を介
して該区間の対地の中継局(あるいは現用端局)112
とK1,K2バイトを送受する。K1バイトを受信した
対地の中継局(あるいは現用端局)112はブリッジ制
御を行ってK2バイトを送出し、予備中継局(あるいは
予備端局)110,720は予備伝送路PTCTの接続を行
い、K1バイトを送出した中継局(あるいは現用端局)
722はK2バイトの受信によりスイッチ制御を行って
障害伝送路WORK2から予備伝送路PTCTに切り替わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光伝送システム及び伝送
路に障害が発生した場合の伝送路切替制御方法に係わ
り、特にN本の現用の光伝送路と1本の予備の光伝送路
を有し、該伝送路を介して各局間において、オーバヘッ
ドを備えたフレームフォーマットでデータを送受する光
伝送システム及び該システムにおける1:N伝送路切替
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
・シェルフ いくつかの基本シェルフを用意し、該基本シェルフを組
み合わせて端局、中継局、信号再生装置等を構成し、こ
れらを用いて光伝送システムを構築することが行われて
いる。図34はHS(High Speed)シェルフの構成図、図3
5はTRIB(Tributary)シェルフの構成図である。HSシェ
ルフ150は図34(a)に示すように、OC-48(2.4Ghz)光伝
送路とのインタフェースを行うライン光インタフェース
151,152、方路切替用のスイッチ153、アラームインタフ
ェース154、コントロール部155、クロック源156、トリ
ビュタリー側光インタフェース157、トリビュタリー電
気インタフェース158等を備えている。ライン光インタ
フェース151,152はそれぞれ図34(b)に示すように、光
信号を電気信号に変換するO/E変換部151a,151b;152a,15
2b、高次群信号(OC-48の光信号)を3種類の信号STS-
1、STS-3C、STS-12cに分離するデマルチプレクサ(DMUX)
151c,152c、信号STS-1、STS-3C、STS-12cを多重するマ
ルチプレクサ151s,152dを有している。スイッチ153は
デマルチプレクサ151c,152cで分離された3種類の信号
をスルーまたはトリビュタリー側にドロップする機能を
有している。又、スイッチ153トリビュタリー側から挿
入されたSTS-1、STS-3C、STS-12cをE(East)方向又はW
(West)方向にスイッチングする。
【0003】TRIBシェルフ160は図35(a)に示すよう
に、低次群信号(DS3×12ch、STS-1×12、OC-3/3c×2c
h、OC-12/12C×1ch)のインタフェース161,162と、スイ
ッチ163と、HSシェルフとのインタフェース164を有して
いる。トリビュタリー側インタフェース161,162は図3
5(b)に示すように低次群信号を信号STS-1、STS-3C、ST
S-12cに多重化してスイッチ163に入力し、スイッチ163
から入力された信号を分離して出力する多重/分離部
(MUX/DMUX)161a,162a、局内の多重装置との
インタフェース161b,162bを有している。
【0004】・LTE,LNR ADM,REG このHSシェルフ150とTRIBシェルフ160を組み合わせるこ
とにより、図36(a),(b)に示すように光伝送路の端局
となるLTE(Line Terminal Equipment)や、図36(c)に
示すように、中継局(D/I:Drop/Insert)となるLNR
ADM(Linear AddDrop Mutiplexer)を構成することがで
きる。又、システムを拡張するような場合、LTE構成の
端局を中継局に変更する必要があるが、かかる場合に
は、図37に示すように2つのLTEをバックツーバック
接続することにより、Add/Drop機能をもったLNR ADMと
同等の機能をもたせて中継局とすることができる。更
に、HSシェルフ150のスイッチで信号をスルーすること
により、信号再生装置REG(Regenerator)を構成すること
ができる。尚、図36(a),(b)におけるLTEではHSシェル
フの片側のライン光インタフェースのみを使用してい
る。
【0005】・伝送システムの構築 以上のようにして構成したLTEを図38に示すようにOC-
48光伝送路の端局(局A,局B)として使用することに
より、ポイントツーポイントの光伝送路システムを構築
できる。又、図39に示すように、LNR ADMをリング状
に接続することにより、リングシステムを構築できる。
更に、図40に示すように、端局(局A,局C)として
LTEを、中継局(局B)としてLNR ADMを使用することに
よりリニアADMシステムを構築することができる。又、
図41に示すように、現用、予備を1回線づつ備えた1
+1の構成に、2.4Gのスイッチコントローラ(2.4gSW CO
NT)を加えることにより、1+1ライン切替ポイントツ
ーポイントシステムを構築でき、同様に、図42に示す
ように、現用N回線、予備1回線の1:Nの構成に2.4G
のスイッチコントローラ(2.4gSW CONT)を加えることに
より、1:Nライン切替ポイントツーポイントシステム
を構築することができる。
【0006】予備回線のLTE装置に対しても低次群信号
をサポートすることができる。このような予備回線のLT
E装置が低次群信号をサポートする機能をPCA(Protec
tionChannel Access)という。通常のシステムでは信号
の伝送を行えない予備回線を用いてPCA信号を伝送す
ることにより、効率的に光伝送路を利用することができ
る。尚、現用回線が切り替えられた時には予備回線を用
いたPCA信号の伝送は行えなくなる。
【0007】・光信号ラインの切替 1:Nライン切替ポイントツーポイントシステムにおい
て、OC-48光信号ラインの切替に関する情報の授受は、
北米の新同期網の規格である、SONET(SynchronousOptic
al NETwork)で規定されているオーバーヘッドバイトの
内、K1/K2バイトを用いて行われる。
【0008】フレームフォーマット 図43(a)はSONET STS-3(OC-3)のフレームフォーマット
説明図であり、1フレーム9×270バイトで構成さ
れ、最初の9×9バイトはセクションオーバヘッド(Sec
tion Overhead)SOH、残りはパスオーバヘッド(Path
Overhead)POH及びペイロード(payload)PLであ
る。セクションオーバヘッドSOHは、フレームの先頭
を表わす情報(フレーム同期信号)、伝送路固有の情報
(伝送時のエラーをチェックする情報、ネットワークを
保守するための情報等)、パスオーバヘッドPOHの位
置を示すポインタ等を伝送する部分である。又、パスオ
ーバヘッドPOHは網内でのエンド・ツー・エンドの監
視情報を伝送する部分、ペイロードPLは150Mbpsの情
報を送る部分である。
【0009】セクションオーバヘッドSOHは、3×9
バイトの中継セクションオーバヘッド、1×9バイトの
ポインタ、5×9バイトの多重セクションオーバヘッド
で構成されている。中継セクションオーバヘッドは、図
43(b)に示すように、A1〜A2,C1,B1,E
1,F1,D1〜D3バイトを有している。又、多重セ
クションオーバヘッドは、B2,K1〜K2,D4〜D
12,Z1〜Z2バイトを有している。中継セクション
オーバヘッド、多重セクションオーバヘッドには未定義
のバイトが多数あり、通信業者によりその使用がゆだね
られている。図44はSONET OC-3のフレームを多重化し
て生成されたSONET OC-12のフレームフォーマット説明
図であり、9×9×4バイトのセクションオーバヘッドS
OHと、9×4バイトのパスオーバヘッドPOHと、9×2
60×4バイトのペイロードPLで構成されている。同様
に、SONET OC-48のフレームも構成される。
【0010】オーバヘッドバイトのうち、K1バイトは
主に切替要求のために用いられ、切替要求のレベルおよ
び切替ラインを指定する。K2バイトは主にK1バイト
に対する応答に用いられ、その他にもシステムのアーキ
テクチャ、切替モード、AIS(Alarm Indication Sign
al)/FERF(Far End Receive Failure)を表すために
用いられる。切替要求には信号障害時の切替要求の他
に、ロックアウト、フォースドスイッチ、マニュアルス
イッチによる切替要求がある。図45、図46にSONET
で規定されているK1/K2バイトの並びと、その意味
のリストを示す。
【0011】K1バイト K1バイトの前4ビットb1〜b4は切替要求を表し、後4
ビットb5〜b8は切替ラインを表し、最大14本の伝送路
を指定することができる。Lockout of Protectionは予
備伝送路への切替を禁止する切替要求、Forced Switch
は人為的な指定伝送路の切替要求であり、切替が行われ
たなら他に障害が発生してもそちらへ切り替わらない。
SF(Signal Failure) は伝送路の信号が失われた時
の切替要求であり、HighとLawの2つの優先度がある。
SD(Signal Degrade)は伝送路の信号劣化による切替
要求であり、HighとLawの2つの優先度がある。なお、S
F切替要求の方がSD切替要求より優先度が高い。Manual
Switchは人為的な切替要求で、他に障害が発生するとそ
ちらを優先して切り替わるもの、Wait-to-Restoreは障
害ラインが復旧した後に切り戻し要求が出されても、所
定時間経過してから切り戻しを行う要求、Exercisrは切
替動作が正常に行われるかを実際に切り替えて自己診断
するもの、No Requestは正常時あるいはブリッジを解除
する際等にに送るものである。
【0012】切り戻しモードは、切替の要因となる障害
等が除去された場合に、切り替えられていたラインがそ
のままの状態で切り戻されないNon-revertive modeと、
切り替えられていたラインが元のラインに切り戻される
Revertive modeの2種類の設定を行う事が出来る。前者
は主に1+1の構成の場合に用いられ、後者は1:N構成の場
合に用いられる。Revertive modeでは切替要因が除去さ
れた後、直ちに切り戻るのではなく、特定の時間後に切
り戻るWTR(Wait to Restore)機能を持っている。こ
れは切替がバタつくのを防止するための機能であり、SO
NETでは5分〜12分の間と規定されている。切替の際
にProtection Lineが競合した場合には、切替要求内容
のレベルが高い方が優先される。また各ラインには優先
度を2段階で設定する事ができ(LOW/HIGH)、切替要求内
容が同レベルの場合には、切替ラインの優先度が高い方
を切り替える。切替要求内容のレベルが同じで、ライン
の優先度も同一の場合には、先に切替要求を発生した方
を切替える。切替要求のレベル、ラインの優先度、およ
び切替要求発生時期が同一の場合は、ライン番号が若い
ラインを優先して切り替える。これらはSONETで規定さ
れているプライオリティ順序であるが、顧客によっては
それ以外のプライオリティ順序が要求される場合もあ
る。
【0013】K2バイト K2バイトのb1〜b4ビットは伝送路番号を指定するもの
で、受信K1バイトのb5〜b8がヌルの場合にはヌル(000
0)となり、その他の場合には切り替えた伝送路番号とな
る。b5ビットはネットワーク構成を示すもので、"1"は1
+1システムを示し、"0"は1:Nシステムを示す。b6〜b
8バイトは、切替モードの別、障害内容等を示すもので
ある。切替モードは、片方向の信号だけが切り替わる短
方向モード(Uni-directional mode)と、両方向の信号が
同時に切り替わる双方向モード(Bi-directional mode)
の2種類がある。
【0014】K1,K2バイトを用いた切替シーケン
ス Uni-directional modeの場合、図47(a)に示すよう
に、B局はSFを検出するとK1バイト(Switch reque
st)をA局に送る。A局は受信したK1バイト(Switch
request)により指定されたラインに対してブリッジ(Bri
dge)制御を行う。Bridge制御とは現用回線と予備回線の
両方に同一の信号を伝送する制御の事である。A局はBr
idge制御をおこなた後、受信したK1バイトに対応した
K2バイト(Switch response)を対向局(B局)に送信
する。このK2バイトを受信したB局では、Switch制御
を行う。Switch制御とは指定された受信方向のライン信
号を予備回線に切り替える制御のことである。Bi-direc
tional modeの場合、図47(b)に示すように、B局はS
Fを検出するとK1バイト(Switch request)をA局に
送る。A局は受信したK1バイト(Switch request)に
より指定されたラインに対してBridge制御を行い、Uni-
directional modeと同様にK2バイト(Switch respons
e)を返送すると同時に、Reverserequest(RR)を指定した
K1バイトを送出する。B局はRRを受信した時には、自
局が送出したK1バイトで指定したラインに対し、Swit
ch制御およびBridge制御を行い、対向局(A局)にK2
バイト(Switch response)を送出する。このK2バイト
(Switch response)を受信したA局はSwitch制御を行
う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現行のSONE
T規格においては以下の問題点が存在する。すなわち、 (1-1) 切替がおこなわれていない時に予備回線を利用し
て流される信号(PCA)が、現用回線のエクササイズ
の実行時に信号断になる。 (1-2) SONETの規格では、障害の重要さによる切替プラ
イオリティが、ラインの重要さによる切替プライオリテ
ィより高く設定されている。しかし、ラインの重要さに
よる切替プライオリティを高く設定することを望むユー
ザーもおり、かかる場合にはSONET規格では対応できな
い。 (1-3) 1システム当たりの現用回線の数は、現行のSONE
Tの規定により、14本以下に制限されており、現用回
線が15本以上の1:Nシステムを構築することができな
い。
【0016】(1-4) 現行のSONET規格は1:Nライン切替ポ
イントツーポイントシステムのみ規定するものであり、
1:N ライン切替LNR ADMシステムや1:N ライン切替ネス
テッドシステムについては何も規定していない。1:Nラ
イン切替ポイントツーポイントシステムにおいては、切
替区間は端局から端局の1区間である。すなわち、SONE
T規格は1区間のライン切替をサポートしているだけで
あり、伝送路を複数の区間に分けて区間毎にライン切替
を行う場合については規定していない。 (1-5) 伝送路を複数の区間に分けて区間毎にライン切替
を行う場合には、LNRADM装置(中継局)が切替区間の境目
に配置される。かかる場合、K1/K2バイトが入力さ
れた時、これを取り込んで終端するか、取り込まず次段
にそのままスルーするか等の制御をする必要がある。
又、K1/K2バイトを誤って次段に送出した時には、
誤った区間でライン切替が生じる。 (1-6) SONET規格はWTR(Wait To Restore)の時間につ
いて、漠然と5分〜12分と規定しているだけであり、
具体的な設定時間や、その間隔等が明確に示されていな
い。
【0017】又、従来の光伝送システムには以下の問題
がある。 (2-1) システム内の各端局に対してはTL-1メッセージを
介したクラフトインタフェース、1:N切替機能部に対し
ては別途独自のクラフトインタフェースを用いてそれぞ
れ管理・制御しており、別の手順・別のOSから操作を
行わなければならなかった。 (2-2) LNR ADM装置ではなくLTE装置を用いて中継局(D/
I)局を構成する場合には、スルーの信号も低次群でBack
-to-backで接続されるため、その局でのシェルフ数が多
くなる問題があった。 (2-3) LTE装置を用いてD/I局を構成する場合にはBack-t
o-backで接続するため(従来はDS3信号)、スルーする
べく信号についても一旦終端されてしまい、SONETで規
定されているライン区間とは異なるライン区間になるこ
とがある。
【0018】(2-4) 切替を行う際にプロテクションシェ
ルフの多重化部(MUX部)では、現状の入力信号をそれぞ
れのシェルフ毎に設定された単位(STS1C、3Cまたは、12
C)でしか処理できないため、各現用回線の低次群信号
が様々な種類の単位で構成されていて、その設定された
単位以外で構成された信号が切り替えられた場合には、
SONET規格を満たしたままで切り替える事が出来ない。
つまり、現用ライン1が OC-3C、現用ライン2がSTS-1
で、プロテクションシェルフがSTS-1で設定されている
場合に、現用ライン1が切り替わった時にOC-3CをSTS-1
レベルまでに分解してしまう。 (2-5) 1:Nポイントツーポイントを1:Nネステッド切替シ
ステムに変更、もしくはその逆の変更をおこなう為に
は、監視/制御用ユニットを交換する必要があった。 (2-6) 現行のシステムでは、端局のプロテクションライ
ンにはLTE装置を用いなければならない為、増設により
その局が中継局になった場合には、装置を変更する(シ
ェルフを増設)必要が生じる。 (2-7) 1:Nネステッドシステムにおいて、PCAチャン
ネルは各中継局間では使用出来ず、端局間でしか使用出
来ない。
【0019】以上から本発明の第1の目的は、SONET規
格の上記問題点を解決する光伝送システム及び光伝送路
切替制御方法を提供することである。本発明の第2の目
的は、現用回線のエクササイズの実行時に予備回線を利
用して流される信号(PCA)が断にならないようにす
ることである。本発明の第3の目的は、障害の重要さに
よる切替プライオリティとラインの重要さによる切替プ
ライオリティの優先レベルを適宜変更できるようにする
ことである。本発明の第4の目的は、1システム当たり
の現用回線の数を15本以上にすることである。本発明
の第5の目的は、伝送路を複数の区間に分けて区間毎に
伝送路の切替を正確に行える光伝送システム及び光伝送
路切替制御方法を提供することである。本発明の第6の
目的は、WTR(Wait To Restore)の時間を変更できる
ようにすることである。本発明の第7の目的は、従来の
光伝送システムが有する上記問題点を除去した光伝送シ
ステム及び光伝送路切替制御方法を提供することであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は本発明
によれば、オーバヘッドを備えたフレームフォーマット
に従ってデータを光伝送路を介して伝送する1:Nポイン
トツーポイント光伝送システムにおいて、現用及び予備
の各端局のそれぞれに、オーバヘッド中のK1,K2バ
イトを用いたプロトコルに従った処理を実行して1:Nラ
イン切替制御を行うオーバヘッド処理部を設けることに
より達成される。・・・請求項1 上記第1の目的は本発明によれば、オーバヘッドを備え
たフレームフォーマットに従ってデータを光伝送路を介
して伝送する1:Nポイントツーポイント光伝送システム
において、(N+1)組の一方の端局群及び(N+1)
組の他方の端局群に対応して、オーバヘッド中のK1,
K2バイトを用いたプロトコルに従った処理を実行して
障害伝送路を予備伝送路に切り替える制御を行う第1、
第2の伝送路切替制御部を設けることにより達成され
る。・・・請求項2
【0021】上記第1、第5の目的は本発明によれば、
オーバヘッドを備えたフレームフォーマットに従ってデ
ータを光伝送路を介して伝送する1:Nネステッド光伝送
システムにおいて、伝送路上に設けられると共に伝送路
より取り出したデータを分離して出力し、あるいは伝送
路にデータを多重化して挿入する中継局と、各中継局の
配設位置に対応する予備の伝送路上の位置に、前記中継
局により区切られた区間毎に、障害伝送路を予備伝送路
に切り替える予備伝送路接続装置(予備中継局)を設ける
ことにより達成される。・・・請求項3、請求項6 上記第1、第5の目的は本発明によれば、オーバヘッド
を備えたフレームフォーマットに従ってデータを光伝送
路を介して伝送する1:Nネステッド光伝送システムにお
いて、 光伝送路上に該伝送路より取り出したデータを
分離して出力し、あるいは伝送路にデータを多重化して
挿入する中継局を設けると共に、各中継局の配設位置に
対応する予備の伝送路上の位置に前記中継局により区切
られた区間毎に、障害伝送路を予備伝送路に切り替える
予備伝送路接続装置(予備中継局)を設け、更に、予備
の端局及び前記予備伝送路接続装置に対応して、オーバ
ヘッド中のK1,K2バイトを用いたプロトコルに従っ
た処理を実行する伝送路切替制御部を設けることにより
達成される。・・・請求項4
【0022】
【作用】光伝送路の障害発生を検出した現用端局のオー
バヘッド処理部は、予備端局のオーバヘッド処理部を介
して対地の現用端局のオーバヘッド処理部とK1,K2
バイトを送受する。K1バイトを受信した対地の現用端
局のオーバヘッド処理部はブリッジ制御を行ってK2バ
イトを送出し、予備端局のオーバヘッド処理部は予備伝
送路の接続を行い、K1バイトを送出した現用端局のオ
ーバヘッド処理部はK2バイトの受信によりスイッチ制
御を行って障害伝送路から予備伝送路に切り替わる。こ
のようにすれば、1:Nライン切替ポイントツーポイント
光伝送システムにおいて、K1/K2バイトを用いてラ
インを切り替えることが可能となる。・・・請求項1
【0023】光伝送路の障害発生を検出した現用端局は
第1の伝送路切替制御部に切替要求を出す。これによ
り、第1の伝送路切替制御部は第2の伝送路切替制御部
にK1バイトを送出する。第2の伝送路切替制御部はK
1バイトを受信すると前記現用端局の対向局にブリッジ
を指示し、該現用端局はブリッジ制御を行う。ついで、
第2の伝送路切替制御部は第1の伝送路切替制御部にK
2バイトを送出する。以後、第1、第2の伝送路切替制
御部は予備端局に接続を指示し、予備端局は予備伝送路
の接続を行う。しかる後、第1の伝送路切替制御部はK
1バイトを送出した現用端局にスイッチを指示し、該現
用端局はスイッチ制御を行って障害伝送路から予備伝送
路に切り替わる。このようにすれば、1:Nライン切替ポ
イントツーポイント光伝送システムにおいて、K1/K
2バイトを用いてラインを切り替えることが可能とな
る。・・・請求項2
【0024】所定区間の光伝送路の障害発生を検出した
中継局(あるいは現用端局)は、予備伝送路接続装置
(あるいは予備端局)を介して該区間の対地の中継局
(あるいは現用端局)とK1,K2バイトを送受する。
K1バイトを受信した対地の中継局(あるいは現用端
局)はブリッジ制御を行ってK2バイトを送出し、中継
局(あるいは予備端局)は予備伝送路の接続を行い、K
1バイトを送出した中継局(あるいは現用端局)はK2
バイトの受信によりスイッチ制御を行って障害伝送路か
ら予備伝送路に切り替わる。このようにすれば、1:N ラ
イン切替LNR ADMシステムや1:N ライン切替ネステッド
システムにおいて、区間毎に伝送路の切替を行うことが
できる。・・・請求項3、請求項6
【0025】所定区間における光伝送路の障害発生を検
出した中継局(あるいは現用端局)は、第1の伝送路切
替制御部に切替要求を出す。これにより、第1の伝送路
切替制御部は前記区間の第2の伝送路切替制御部にK1
バイトを送出する。第2の伝送路切替制御部はK1バイ
トを受信すると前記中継局の対向局にブリッジを指示
し、該局はブリッジ制御を行う。ついで、第2の伝送路
切替制御部は第1の伝送路切替制御部にK2バイトを送
出する。以後、第1、第2の伝送路切替制御部は予備伝
送路接続装置に接続を指示し、予備伝送路接続装置は予
備伝送路の接続を行う。しかる後、第1の伝送路切替制
御部はK1バイトを送出した現用端局にスイッチを指示
し、該現用端局はスイッチ制御を行って障害伝送路から
予備伝送路に切り替わる。このようにすれば、1:N ライ
ン切替LNR ADMシステムや1:N ライン切替ネステッドシ
ステムにおいて、区間毎に伝送路の切替を行うことがで
きる。・・・請求項4
【0026】伝送路の復旧により出される切替解除命令
後に切替状態を保持している時間(WTR時間)を任意
に設定しておき、伝送路に障害が発生した時、該障害伝
送路を予備の伝送路に切り替え、伝送路の復旧により出
される切替解除命令後、前記設定した時間が経過するま
で前記切替状態を保持し、該時間経過後に予備伝送路か
ら復旧伝送路に切り替える。このようにすれば、WTS
時間を任意に設定することができる。・・・請求項5
【0027】現用の伝送路上に中継局を設けると共に、
各中継局の配設位置に対応する予備の伝送路上の位置に
前記中継局により区切られた区間毎に、障害伝送路を予
備伝送路に切り替える予備伝送路接続装置(予備中継
局)を設ける。各予備伝送路接続装置は、伝送路障害時
に自分が管理しなければならない伝送路の番号を予め保
持し、切替要求レベル及び伝送路番号を有するK1バイ
ト(伝送路切替要求)を受信したとき、該伝送路番号と
自分が管理する伝送路の番号とを比較し、一致する場合
には該K1バイトを取り込んで障害伝送路と予備伝送路
との切替制御を行い、不一致の場合には、該K1バイト
を終端せず次段に送出する。このようにすれば、K1/
K2バイトが入力された時、終端するか、取り込まず次
段にそのままスルーするか等の判断を正確に行うことが
できる。この結果、K1/K2バイトを誤って次段に送
出して誤った区間でライン切替が生じるような事態を防
止できる。・・・請求項7
【0028】K1バイトを受信したとき、K1バイトの
伝送路番号と自分が管理する伝送路の番号とを比較し、
不一致の場合には予備伝送路が使用されているか調べ、
使用されていない場合には該K1バイトを次段に送出
し、使用されている場合には、それまで切り替えを実行
させていた伝送路切替のK1バイトと今回のK1バイト
との優先レベルを比較する。そして、後から発生したK
1バイトの優先レベルが低い場合には、該K1バイト発
行元にK2バイトで切替要求をリジェクトすることを通
知し、後から発生したK1バイトの優先度が高い場合に
は、前のK1バイト発行元にK2バイトでリジェクトす
ることを通知する。又、伝送路毎に優先レベルを付加し
ておき、K1バイトの優先レベルが同一の場合には、伝
送路の優先レベルを比較してリジェクトするか否かを決
定する。このようにすれば、切替要求レベル、ライン毎
の優先レベルに基づいてより重要な伝送路の救済ができ
る。・・・請求項8,9
【0029】伝送路の優先レベルを切替内容の優先レベ
ルより高くなるように外部より設定し、前記番号不一致
の場合、予備伝送路が使用されているか調べ、使用され
ていない場合には該K1バイトを次段に送出し、使用さ
れている場合には、まず、伝送路の優先レベルの大小、
ついで、K1バイトの優先レベルの大小を比較して切替
要求をリジェクトするか否かを決定する。このようにす
れば、ユーザの要望に応じて優先レベルを任意に設定し
て切替制御ができる。・・・請求項10K1バイトの伝
送路指定用ビットと共に未使用のオーバヘッドバイト
を、伝送路番号を指定するために使用する。このように
すれば、現用回線が15本以上の1:Nシステムを簡単に
構築することができる。・・・請求項11
【0030】定期的にK1,K2バイトを用いて伝送路
切替機能の自己診断(エクササイズ)を行う場合、予備
伝送路接続装置はK1バイトで指定された現用伝送路と
予備伝送路との切り替えを行わず、各端局あるいは各中
継局はK1,K2バイトの授受が正しく行われているか
監視して自己診断を行う。あるいは、外部より自己診断
開始が要求された時、予備伝送路接続装置は現用伝送路
と予備伝送路の切り替えを行わず、自己診断時に端局あ
るいは中継局より予備伝送路接続装置に送られて来る高
次群の光信号を監視して自己診断を行う。以上のように
すれば、現用回線のエクササイズの実行時に予備回線を
利用して流される信号(PCA)が断になることはな
い。・・・請求項12、13
【0031】
【実施例】 (A)本発明を適用できるシステム 本発明はN本の現用回線と1本の予備回線を備え、現用
回線に障害が生じた時にK1/K2バイトを用いて予備
回線に切り替わる光伝送システムである。図1〜図3は
本発明を適用できる光伝送システムであり、図1は1:N
ライン切替ポイントツーポイントシステム、図2は1:N
ライン切替LNR ADMシステム、図3は1:Nライン切替ネス
テッドシステムである。各図において、111〜11N
一方の現用端局、110は一方の予備端局、211〜21
Nは他方の現用端局、210は他方の予備端局であり、そ
れぞれLTEにより構成されている。310〜31N,320
〜32N,330〜33Nは信号再生装置REG、710
71N,720〜72N,730〜73N(図2)はLNR ADM
構成の中継局であり、予備回線PTCT、各現用回線WORK1
〜WORKNの中間に設けられるもの、821,832(図3)
は2つのLTEをバックツーバック接続してLNR ADMと同一
の機能をもたせた中継局(LTE−LTE)である。又、PC
はフォトカプラ、LFは光ファイバである。図1の1:N
ライン切替ポイントツーポイントシステムにおいては、
N本の現用回線(光伝送路)WORK1〜WORKNと1本の予備回
線(光伝送路)PTCTが設けられ、N本の現用回線WORK1〜W
ORKNの両端にはLTE構成の現用端局111〜11N,211
〜21Nが接続され、又、1本の予備回線PTCTの両端に
はLTE構成の予備端局110,210が接続されている。
各伝送路には、伝送距離を伸ばすために信号再生装置R
EG310〜31N,320〜32N,330〜33Nが適所
に配設され、又、各端局間はフォトカプラPCを介して
光ファイバLFにより接続され、所定の現用回線に障害
が発生した時に予備回線に切り替わるようになってい
る。尚、1:Nライン切替ポイントツーポイントシステム
では切替区間は端局間である。
【0032】図2の1:Nライン切替LNR ADMシステムにお
いては、N本の現用回線(光伝送路)WORK1〜WORKNと1本
の予備回線(光伝送路)PTCTが設けられ、N本の現用回線
WORK1〜WORKNの両端にはLTE構成の現用端局111〜11
N,211〜21Nが接続され、又、1本の予備回線PTCT
の両端にはLTE構成の予備端局110,210が接続され
ている。各現用回線WORK1〜WORKNにはLNR ADM構成の中
継局(D/I)711〜71N,721〜72N,731〜73
Nが同一のスパンで配設されている。又、現用回線にお
けるLNR ADMの配設位置と同一の予備回線PTCTの位置に
はLNR ADM構成の中継局710〜730が設けられ、更に
は、各端局間、各中継局間はそれぞれはフォトカプラP
Cを介して光ファイバLFにより接続されている。図2
の1:NリニアADMシステムでは、各現用回線WORK1〜WORKN
の4区間a,b,c,dに障害が発生した時、該区間の
予備回線に切り替わるようになっている。
【0033】図3の1:Nライン切替ネステッドシステム
においては、N本の現用回線(光伝送路)WORK1〜WORKNと
1本の予備回線(光伝送路)PTCTが設けられ、N本の現用
回線WORK1〜WORKNの両端にはLTE構成の現用端局111
11N,211〜21Nが接続され、1本の予備回線PTCT
の両端にはLTE構成の予備端局110,210が接続され
ている。各現用回線WORK1〜WORKNには、LNR ADM構成の
中継局(D/I)711,722や信号再生装置REG3
2,331が適宜設けられている。又、2つのLTEをバ
ックツーバック接続してなる中継局LTE-LTE821,83
2も適宜配備されている。現用回線WORK1〜WORKNにおけ
る各中継局(LNR ADM,LTE-LTE)の配設位置に対応する
予備回線PTCT上の位置には、LNR ADM構成の中継局710
〜730が設けられ、更には、各端局間、各中継局間は
それぞれはフォトカプラPCを介して光ファイバLFに
より接続されている。図3において現用回線WORK1に関
しては、中継局により区切られた3区間a,b,c〜d
毎に障害伝送路を予備伝送路に切り替わるようになって
おり、現用回線WORK2に関しては中継局により区切られ
た3区間a〜b,c,d毎に障害伝送路を予備伝送路に
切り替わるようになっている。
【0034】以上のように、各システムは最大N本の現
用回線WORK1〜WORKNと1本の予備回線PTCTを持ち、LTE
(Line Terminal Equiment)装置、LNR ADM(Linear Add D
rop Multiplexer)装置およびREG(Regenerator)装置
の3種類の装置によって構成される。LTE装置は現用回
線に用いられる場合と、予備回線に用いられる場合があ
り、それぞれ装置動作(モード、特に切替時の動作/K
1,K2バイトの処理)が異なる。それらの装置動作
(モード)は、OHB処理部(後述)に対してOSイン
タフェースからモード設定を行うことにより設定され
る。また、現用回線のLTE装置はもちろんだが、予備回
線のLTE装置に対しても低次群信号をサポートする事が
出来る。このような予備回線のLTE装置が低次群信号を
サポートする機能をPCA(Protection Channel Acces
s)といい、効率的に光ファイバーを利用することができ
る。
【0035】LTE装置は低次群信号(DS3,STS-1,OS-3,OC-
12)を高次群信号(OC-48)に多重、およびその逆の動作を
行い、OC-48光信号の伝送を行う。またLTE装置を用いて
Back-to-back接続による、D/I局構成を行う事も出来
る。LNR ADM装置はシステム内の中継局(D/I局)の現用
回線および予備回線に用いられ、端局装置として用いる
こともできるる。その局内で予備回線がLNR ADM装置で
構成されている場合は、現用回線にLNR ADM装置およびL
TEのBack-to-back構成の混在が可能である。LNR ADM装
置はOC-48光信号を受信し、電気信号に変換して分離す
る過程で必要な低次群信号をAdd/Drop/スルーし、再び
多重して光信号に変換し伝送する。REG装置は中継局の
現用回線および予備回線に用いられているが、全ての現
用回線がREG装置である場合には、予備回線もREG装置で
構成して安価にシステム設計出来る。REG装置は光信号
を電気信号に変換し再び光信号に変換して、光信号を修
正・増幅して伝送する装置で、伝送距離を伸ばすことが
できる。それぞれの装置はHSシェルフ、トリビュタリー
シェルフ(HD TRIBシェルフおよびLS TRIBシェルフ)に
よって構成されている。HSシェルフは高次群信号側(OC-
48)、HD TRIB およびLS TRIB シェルフは低次群信号側
(DS3,STS-1,OC-3,OC-12)をサポートする。
【0036】(B)HSシェルフ、TRIBシェルフ (a) HSシェルフ 図4はHSシェルフの構成図である。HSシェルフはOC-48
光信号インタフェースユニットとして、HT2Hユニット(O
C-48光送信ユニット)1およびHR2Hユニット(OC-48光受
信ユニット)2を持つ。HT2Hユニット1はSTS-48電気信
号をOC-48光信号に変換して送出する機能を持ち、HR2H
ユニット2はOS-48光信号をSTS-48電気信号に変換する
機能を持っている。STS-48電気信号の多重・分離にはHM2
Hユニット3が用いられる。HSシェルフがLTE装置および
LNR ADM装置に用いられる場合には、このユニット3は
低次群シェルフからの78M×8の電気信号をSTS-48電気信
号に多重し、逆にSTS-48電気信号を78M×8の電気信号に
分離する機能を持つ。また、多重・分離の際にはSTS-1×
48のTSA(Timeslot Assignment Access)機能も持つ。こ
のユニットは1HSシェルフ当たり2ユニットが用いら
れ、冗長構成が取られている。HSシェルフがREG装置に
用いられる場合には、このユニットはSTS-48電気信号を
スルーする機能を持ち、1HSシェルフ当たり2ユニット
が用いられ、その各々が別々のラインに用いられる為、
冗長構成は取られていない。
【0037】HSシェルフは、上記ユニットの他に、電源
供給ユニットとしてPW2Hユニット4、アラーム機能およ
びオーダワイヤ機能を持つAW2Hユニット5、シェルフ内
の情報を収集する機能および外部監視装置とのインタフ
ェース機能を持つSV2Hユニット6、シェルフ内の監視・
制御機能を司るMP2Hユニット7、OC-48信号のライン切
替をコントロールしたり、OC-48信号のOHBを処理す
るHS2Hユニット(オーバヘッドバイト処理部:OHB処
理部)8がある。HSシェルフはOHB処理部8を除け
ば、ほぼ図34のHSシェルフと同等の構成、機能を有し
ている。
【0038】(b) TRIBシェルフ HD TRIBシェルフは、DS3,STS-1,OC-3,OC-12の各低次群
信号のインタフェース機能を有し、DS3,STS-1,OC-12信
号の時には、1シェルフ当たり2×STS-12信号分の容
量、OC-3信号の時には1シェルフ当たり1×STS-12信号
分の容量を持つ。DS3,STS-1信号に関しては、1ユニッ
ト当たり3チャンネルで構成され、4枚の現用ユニット
と、1枚のプロテクションユニットからなる、1:4の
ユニット冗長構成になっている。OC-3,OC-12信号に関し
ては、1ユニット当たり1チャンネルで構成され、1+
1のライン冗長構成になっている。各インタフェースユ
ニットで処理された信号は、STS-12電気信号に多重化さ
れ、78M×8の電気信号としてHSシェルフのHM2Hユニット
3に送られる。また、HM2Hユニット3からのSTS-12電気
信号を分離・変換して、各インタフェースユニットに送
出する。LS TRIBシェルフはDS3,STS-1,OC-3,OC-12の各
低次群信号のインタフェース機能を有し、1シェルフ当
たり1×STS-12信号分の容量を持つ。DS3,STS-1信号に
ついては、1+1ユニット冗長構成、OC-3,OC-12信号に
ついては、1+1のライン冗長構成になっている。TRIB
シェルフは図35のTRIBシェルフとほぼ同一の構成、機
能を有している。
【0039】(c) OHB処理部の処理 HSシェルフのOHB処理部8はK1/K2バイトに基づ
いてライン切替処理を行うものであり、ライン切替の
基本処理の他に、WTR時間による切り戻し処理、
エクササイズ(自己診断)処理等の制御を行う。又、予備
回線上の予備中継局や予備端局のOHB処理部8は、上
記機能の他に、2以上の切替要求が同時に発生した場
合の競合処理、K1/K2バイトの終端/スルー/リ
ジェクト処理等を実行する。
【0040】(c-1) 切り戻し処理 Revertive modeでは切替要因が除去された後、直ちに切
り戻るのではなく、特定の時間後に切り戻るWTR(Wai
t to Restore)機能を持っている。これは切替がバタつ
くのを防止するための機能であり、SONETで5分〜12
分の間と規定されて、WTR時間は固定である。しか
し、WTR時間はシステムによって柔軟に変更すべきで
ある。そこで、本発明においては、WTR時間を5分〜
12分のいずれかの時間にOSインタフェースあるいは
端末装置CIDから任意に設定できるようにし、OHB
処理部はこの設定時間に基づいて切り戻し処理を行う。
【0041】(c-2) 自己診断処理 K1バイトのExerciseは切替動作が正常に行われている
かを実際に伝送路を切り替えて自己診断するものであ
り、定期的にK1,K2バイトを用いて伝送路切替機能
の自己診断(エクササイズ)を行う場合と外部より自己
診断開始を要求する場合がある。図5〜図7は1:Nポイ
ントツーポイントシステムにおけるかかる自己診断制御
説明図である。平常時には、図5に示すように現用回線
WK1〜WKnは正常であり、プロテクトラインPTCTは低次群
信号(PCA信号)を伝送するために用いられている。かか
る状態において、図6に示すように例えば現用回線WK1
の現用端局(LTE)211より対向局である端局111にK
1バイトでExerciseによる切替要求が出されると、該端
局111はブリッジ制御を実行する。また、予備回線の
2つの端局110,210はスイッチSW1,SW2を制
御して予備回線接続動作を行う。切替動作が正常に行わ
れている場合には、端局111からの高次群信号が点線
に沿って端局211に伝送されるから、該高次群信号の
受信を監視することにより切替動作の正常/異常を認識
することができる。しかし、かかる自己診断では、予備
回線が切り替わるため、低次群信号(PCA信号)が断
になってしまう。
【0042】そこで、本発明では自己診断に際して予備
回線の2つの端局110,210が予備回線接続動作を行
わないようにする。図7はかかる自己診断処理の説明図
である。例えば現用回線WK1の現用端局(LTE)211より
定期的に対向局である端局111にK1バイトでExercis
eによる切替要求が出されると、端局111はブリッジ制
御を実行すると共にK2バイトを端局211に送る。し
かし、予備回線の2つの端局110,210はスイッチS
W1,SW2を切替制御せず、予備回線の接続動作を行
わない。このため、端局211には予備回線を介して高
次群信号が到来しないが、該端局211はK1,K2バ
イトの授受が正しく行われているか監視することにより
自己診断を行うことができる。このようにすれば、PC
A信号は断とならず、従って、PCA信号の伝送を継続
しながら自己診断を実行することができる。又、現用回
線WK1の現用端局(LTE)111は外部より自己診断開始が
要求された時、ブリッジ制御を行うが、予備回線の2つ
の端局110,210はスイッチSW1,SW2を制御せ
ず、予備回線の接続動作を行わない。この場合、端局1
1からの高次群信号(光信号)はブリッジにより予備
端局110に到来するから、該光信号を予備端局に設け
た光検出器HDTで監視することにより自己診断を行
う。かかる場合にも、PCA信号の伝送を継続しながら
自己診断を実行することができる。
【0043】(c-3) 競合処理 切替の際にProtection Lineが競合した場合には、切替
要求内容のレベルが高い方が優先される。また各ライン
には優先度を2段階で設定する事ができ(LOW/HIGH)、切
替要求内容(SF High/Law, SD High/Law)が同レベルの場
合には、優先度が高いラインを切り替える。又、切替要
求内容のレベルが同じで、ラインの優先度も同一の場合
には、先に切替要求を発生した方を切替える。切替要求
のレベル、ラインの優先度、および切替要求発生時期が
同一の場合は、ライン番号が若いラインを優先して切り
替える。これらはSONETで規定されているプライオリテ
ィ順序であるが、顧客によってはそれ以外のプライオリ
ティ順序が要求される場合もある。かかる場合には、例
えば、端末装置あるいはOSインタフェースを介して伝
送路の優先度を切替要求内容の優先度より高く設定す
る。
【0044】(c-4) 切替スパン ポイントツーポイントシステムのようにシステム内に中
継局(LNR ADMもしくはLTEのBack-to-back構成)がない
場合には、切替は端局間で行われる。しかし、システム
内にLNR ADMもしくはLTEのBack-to-back構成の中継局
(D/I局)がある場合には、それぞれの区間毎に切替
を行う。これはネステッド切替システムと呼ばれる方式
で、Protection Lineが競合しない範囲で、複数の区間
で発生している障害を同時に救済する事が出来る。
【0045】(c-5) K1/K2バイトの終端/スルー/
リジェクト処理 ネステッド切替システムにおける予備回線上の各予備中
継局および予備端局では、その局が終端を行うラインの
番号を認識している。すなわち、予備回線上の各予備中
継局および予備端局のOHB処理部は、図8に示すよう
に、伝送路障害時に自分が管理しなければならない伝送
路の番号(ライン番号)8aを予めメモリMMに保持して
いる。そして、K1バイト(切替要求内容、切替要求レ
ベル、切替ライン番号を含む)を受信したとき、該ライ
ン番号と自分が管理するライン番号とを比較し、一致す
る場合には該K1バイトを取り込んで、障害伝送路と予
備伝送路との切替制御を行い(終端)、不一致の場合に
は、該K1バイトを終端せず次段に送出する(スル
ー)。メモリMMには、管理するライン番号8aの他
に、該ラインの優先度(High/Law)8b、プロテクトラ
インで切り替えているか否かを示す切替中フラグ8c、
WTR時間8d、切替モード8e等が記憶される。
【0046】又、自局が管理していないラインを指定し
ているK1バイトを受信した場合であって、既に他のラ
インの切替によりプロテクションラインが使用されてお
り、そのK1バイト(伝送路切替要求)のプライオリテ
ィの方が高い場合には、今回のK1バイト(伝送路切替
要求)に対してリジェクトされる事をK2バイトを用い
て通知する。それとは逆に、後から発生した伝送路切替
要求のプライオリティの方が高い場合、それまで切替を
実行させていた伝送路切替要求の発行元に対して、リジ
ェクトのK2バイトを送出する。すなわち、自局が管理
していないラインを指定しているK1バイトを受信した
場合、予備伝送路が使用されているか調べ、使用されて
いない場合には該K1バイトを次段に送出し、使用され
ている場合には、それまで切り替えを実行させていた伝
送路切替のK1バイトとの優先レベルを比較する。そし
て、後から発生したK1バイトの優先レベルが低い場合
には、該K1バイト発行元にK2バイトで切替要求をリ
ジェクトすることを通知し、後から発生したK1バイト
の優先度が高い場合には、前のK1バイト発行元にK2
バイトでリジェクトすることを通知する。かかるネステ
ッドシステムにおけるプロトコルはSONETでは未だ確立
していない本発明特有のプロトコルである。
【0047】(c-6) 切替要求で指定できるライン数の増
大処理 K1バイトで指定できるライン数はSONET規格では最大
14本であり、このため15本以上の光伝送システムを
構築できない。そこで、本発明にOHB処理部は、オー
バヘッドにおいて使用されていないバイト(例えば図1
1に示すZ1バイト)、あるいは使用されていないビッ
ト(例えばZ2バイトのb1ビット)を、K1バイトの伝送
路指定用ビットb5〜b8と共に伝送路番号を指定するため
に使用する。Z2バイトのb1ビットを併用すれば、最大
28本までライン(伝送路)を指定できる。
【0048】(C)本発明のライン切替制御 (a) 1:Nポイントツーポイントシステムにおける切替 (a-1) 第1の方式 図10は本発明の1:Nポイントツーポイントシステムに
おけるライン切替制御の第1の説明図である。111
11Nは一方の現用端局、110は一方の予備端局、21
1〜21Nは他方の現用端局、210は他方の予備端局、
310〜31Nは信号再生装置REG、410〜41n,420
〜42nは各端局に設けられたオーバヘッド処理部、8
1〜82は制御信号線、PCはフォトカプラー、LFは
光ファイバ、PTCTは予備の光伝送路(予備回線)、WK1
〜WKnはN本の現用光伝送路(現用回線)である。
【0049】光伝送路WK1の障害発生(×印)を検出し
た現用端局211のオーバヘッド処理部421は、制御線
82を介して予備端局210のオーバヘッド処理部420
にK1バイト(Switch Request)を送出する。オーバヘ
ッド処理部420は予備回線PTCTを介して該K1バイト
を予備端局110のオーバヘッド処理部410に送る。こ
れにより、オーバヘッド処理部410は該K1バイトを
対地の現用端局111に制御線81を介して入力する。
K1バイトを受信した対地の現用端局111のオーバヘ
ッド処理部411はブリッジ制御を行い、又、予備用端
局110,210のオーバヘッド処理部410,42 0は図
示しないスイッチを切り替えて予備伝送路PTCTの接続を
行う。しかる後、現用端局111のオーバヘッド処理部
411は前記と逆の経路で現用端局211にK2バイト(S
witch Response)を送出する。現用端局211のオーバヘ
ッド処理部421はK2バイトの受信によりスイッチ制
御を行って障害伝送路WK1から予備伝送路PTCTに切り替
わり、以後点線で示す経路でOC-48光信号を受信する。
このようにすれば、1:Nライン切替ポイントツーポイン
ト光伝送システムにおいて、K1/K2バイトを用いて
ラインを切り替えることが可能となる。
【0050】(a-2) 第2の方式 図11は本発明の1:Nポイントツーポイントシステムに
おけるライン切替制御の第2の説明図であり、図10と
同一部分には同一符号を付している。図10と異なる点
は、(n+1)組の端局群110〜11nに対応して伝送路
切替制御部(APSCONT:Automatic Protection Controlle
r)61を設け、(n+1)組の端局群21 0〜21nに対応
して伝送路切替制御部(APC CONT)62を設け、それぞ
れに端末装置(CID)91,92を接続した点である。伝
送路切替制御部(APC CONT)61、62はそれぞれオーバ
ヘッド中のK1,K2バイトを用いたプロトコルに従っ
た処理を実行して障害伝送路を予備伝送路に切り替える
制御を行い、端末装置(CID)91、92は各種データの
入力、指示を行うものである。
【0051】光伝送路WK1の障害発生(×印)を検出し
た現用端局211のOHB処理部42 1は制御線82を介
して伝送路切替制御部(APC CONT)62に障害内容、ライ
ン番号を通知する。これにより、伝送路切替制御部62
は予備端局210のOHB処理部420にK1バイト(Sw
itch request)を予備端局110へ送出するように指示す
る。OHB処理部420はK1バイトを作成して予備端
局110へ送出する。予備端局110のOHB処理部41
0は該K1バイトを受信すると伝送路切替制御部61に
通知する。伝送路切替制御部61はK1バイトを受け取
ると、現用端局211の対向局111に制御線81を介し
てブリッジを指示し、該現用端局111はブリッジ制御
を行う。又、伝送路切替制御部61,62は予備端局1
0,210のOHB処理部410,420に切替を指示
し、OHB処理部410,420は予備伝送路PTCTの接続
を行う。しかる後、現用端局111のOHB処理部411
は前記と逆の経路でK2バイト(Switch Respnse)を現
用端局211に送出する。現用端局211のオーバヘッド
処理部421はK2バイトの受信によりスイッチ制御を
行って障害伝送路WK1から予備伝送路PTCTに切り替わ
り、以後点線で示す経路でOC-48光信号を受信する。こ
のようにすれば、1:Nライン切替ポイントツーポイント
光伝送システムにおいて、K1/K2バイトを用いてラ
インを切り替えることが可能となる。
【0052】(b) 1:N LNR ADMシステムにおける切替 (b-1) 第1の方式 図11は本発明の1:N LNR ADMシステムにおけるライン
切替制御の第1の説明図である。図中、図10と同一部
分には同一符号を付している。各現用回線WK1〜WKnには
LNR ADM構成の中継局711〜71nが同一のスパン(必
ずしも同一でなくても良い)で配設されている。又、現
用回線におけるLNR ADMの配設位置と同一の予備回線PTC
Tの位置にはLNR ADM構成の中継局710が設けられ、更
には、各端局間、各中継局間はそれぞれはフォトカプラ
PCを介して光ファイバLFにより接続されている。こ
の1:NリニアADMシステムでは、各現用回線WK1〜WKnの2
区間A,Bに障害が発生した時、該区間の予備回線に切
り替わるようになっている。
【0053】区間Bの光伝送路WK1における障害発生
(×印)を検出した現用端局211のオーバヘッド処理
部421は、制御線82を介して予備端局210のオーバ
ヘッド処理部420にK1バイト(Switch Request)を送
出する。オーバヘッド処理部42 0は予備回線PTCTを介
して該K1バイトを予備中継局710のオーバヘッド処
理部430に送る。これにより、オーバヘッド処理部4
0は該K1バイトを対地の中継局711に制御線83を
介して入力する。K1バイトを受信した対地の中継局7
1のオーバヘッド処理部431はブリッジ制御を行い、
又、予備中継局710,予備端局210のオーバヘッド処
理部430,420は図示しないスイッチを切り替えてB
区間の予備伝送路PTCTの接続を行う。しかる後、中継局
711のオーバヘッド処理部431は前記と逆の経路で現
用端局211にK2バイト(Switch Response)を送出す
る。現用端局211のオーバヘッド処理部421はK2バ
イトの受信によりスイッチ制御を行って障害伝送路WK1
から予備伝送路PTCTに切り替わり、以後点線で示す経路
でOC-48光信号を受信する。
【0054】以上は区間Bで障害が発生した場合である
が、区間Aで障害が発生した場合も同様に切り替え制御
が行われる。例えば、A区間の伝送路WK2で障害が発生
すると(××印参照)、中継局712のオーバヘッド処理
部432は、制御線83を介して予備中継局710のオー
バヘッド処理部430にK1バイト(Switch Request)を
送出する。オーバヘッド処理部430は予備回線PTCTを
介して該K1バイトを予備端局110のオーバヘッド処
理部410に送る。これにより、オーバヘッド処理部4
0は該K1バイトを対地の現用端局112に制御線81
より入力する。K1バイトを受信した対地の中継局11
2のオーバヘッド処理部412はブリッジ制御を行い、
又、予備端局110,予備中継局710のオーバヘッド処
理部11 0,430は図示しないスイッチを切り替えてA
区間の予備伝送路PTCTの接続を行う。しかる後、現用端
局112のオーバヘッド処理部412は前記と逆の経路で
現用中継局712にK2バイト(Switch Response)を送出
する。
【0055】現用中継局712のオーバヘッド処理部4
2はK2バイトの受信によりスイッチ制御を行って障
害伝送路WK1から予備伝送路PTCTに切り替わり、以後一
点鎖線で示す経路でOC-48光信号を受信する。以上、1:N
リニアADM光伝送システムにおいては、各区間A,B
毎に障害伝送路を予備伝送路で切り替えることができ
る。
【0056】(b-2) 第2の方式 図13は本発明の1:N LNR ADMシステムにおけるライン
切替制御の第2の説明図であり、図12と同一部分には
同一符号を付している。図12と異なる点は、(n+
1)組の端局群110〜11nに対応して伝送路切替制御部(A
PS CONT:Automatic Protection Controller)61を設
け、(n+1)組の端局群210〜21nに対応して伝送路
切替制御部(APC CONT)62を設け、(n+1)組の中
継局群710〜71nに対応して伝送路切替制御部(APC CONT)
63,64を設け、それぞれに端末装置(CID)91〜
94を接続した点である。伝送路切替制御部(APC CONT)
61〜64はそれぞれオーバヘッド中のK1,K2バイ
トを用いたプロトコルに従った処理を実行して障害伝送
路を区間A,B毎に予備伝送路に切り替える制御を行
い、端末装置(CID)91〜94は各種データの入力、指
示を行う。
【0057】B区間の光伝送路WK1における障害発生(×
印)を検出した現用端局211のOHB処理部421は、
制御線82を介して伝送路切替制御部(APC CONT)62に
障害内容、ライン番号を通知する。これにより、伝送路
切替制御部62は予備端局210のOHB処理部420
K1バイト(Switch request)を予備中継局710へ送出
するように指示する。OHB処理部420はK1バイト
を作成して予備中継局710へ送出する。予備中継局7
0のOHB処理部430は該K1バイトを受信すると伝
送路切替制御部64に通知する。伝送路切替制御部64
はK1バイトを受け取ると、現用端局211の対向局7
1に制御線84を介してブリッジを指示し、該現用中
継局711のOHB処理部431はブリッジ制御を行う。
又、伝送路切替制御部64,62は予備中継局710
予備端局210のOHB処理部430,420に切替を指
示し、OHB処理部430,420は予備伝送路PTCTの接
続を行う。
【0058】しかる後、中継局711のOHB処理部4
1は前記と逆の経路でK2バイト(Switch Respnse)を
現用端局211に送出する。現用端局211のオーバヘッ
ド処理部421はK2バイトの受信によりスイッチ制御
を行って障害伝送路WK1から予備伝送路PTCTに切り替わ
り、以後点線で示す経路でOC-48光信号を受信する。以
上は区間Bで障害が発生した場合である。区間Aで障害
が発生した場合も同様に切り替え制御が行われる。この
結果、1:NリニアADM光伝送システムにおいては、各
区間A,B毎に障害伝送路を予備伝送路で切り替えるこ
とができる。
【0059】(c) 1:N ネステッド光伝送システムにおけ
る切替 (c-1) 第1の方式 図14は本発明の1:N ネステッド光伝送システムにおけ
るライン切替制御の第1の説明図である。図中、図10
と同一部分には同一符号を付している。各現用回線WK1
〜WKnにはLNR ADM構成の中継局(D/I)711,信号
再生装置REG312等が適宜配設されている。又、現
用回線におけるLNR ADMの配設位置と同一の予備回線PTC
Tの位置にはLNR ADM構成の中継局710が設けられ、更
には、各端局間、各中継局間はそれぞれはフォトカプラ
PCを介して光ファイバLFにより接続されている。こ
の1:Nネステッドシステムでは、現用回線WK1については
2区間A,Bに障害が発生した時、該区間の予備回線に
切り替わるようになっており、又、現用回線WK2につい
ては1区間Cに障害が発生した時、該区間の予備回線に
切り替わるようになっている。
【0060】区間Bの光伝送路WK1における障害発生
(×印)を検出した現用端局211のオーバヘッド処理
部421は、制御線82を介して予備端局210のオーバ
ヘッド処理部420にK1バイト(Switch Request)を送
出する。オーバヘッド処理部42 0は予備回線PTCTを介
して該K1バイトを中継局710のオーバヘッド処理部
43 0に送る。これにより、オーバヘッド処理部430
該K1バイトを対地の中継局711に制御線84を介し
て入力する。K1バイトを受信した対地の中継局711
のオーバヘッド処理部431はブリッジ制御を行い、
又、予備中継局710,予備端局210のオーバヘッド処
理部430,420は図示しないスイッチを切り替えてB
区間の予備伝送路PTCTの接続を行う。しかる後、中継局
711のオーバヘッド処理部431は前記と逆の経路で現
用端局211にK2バイト(Switch Response)を送出す
る。現用端局211のオーバヘッド処理部421はK2バ
イトの受信によりスイッチ制御を行って障害伝送路WK1
から予備伝送路PTCTに切り替わり、以後点線で示す経路
でOC-48光信号を受信する。以上は区間Bで障害が発生
した場合であるが、区間Aで障害が発生した場合も同様
に切り替え制御が行われる。
【0061】一方、区間Cの光伝送路WK2における障害
が発生すると(××印)、現用端局212のオーバヘッ
ド処理部422は、制御線82を介して予備端局210
オーバヘッド処理部420にK1バイト(Switch Reques
t)を送出する。オーバヘッド処理部420は予備回線PTC
Tを介して該K1バイトを中継局710をスルーして予備
端局110のオーバヘッド処理部410に送る。なお、中
継局710はK1バイトを受信しても、該K1バイトが
指示するライン番号(WK2)は自己が管理するライン番号
(WK1)と異なるから、該K1バイトをスルーする。オー
バヘッド処理部410はK1バイトを受信すると、該K
1バイトを対地の現用端局112に制御線81を介して
入力する。K1バイトを受信した対地の現用端局112
のオーバヘッド処理部412はブリッジ制御を行い、
又、予備用端局110,210のオーバヘッド処理部4
0,420は図示しないスイッチを切り替えて予備伝送
路PTCTの接続を行う。しかる後、現用端局112のオー
バヘッド処理部412は前記と逆の経路で現用端局212
にK2バイト(Switch Response)を送出する。現用端局
212のオーバヘッド処理部422はK2バイトの受信に
よりスイッチ制御を行って障害伝送路WK2から予備伝送
路PTCTに切り替わり、以後一点鎖線で示す経路でOC-48
光信号を受信する。
【0062】(c-2) 第2の方式 図15は本発明の1:N ネステッド光伝送システムにおけ
るライン切替制御の第2の説明図であり、図14と同一
部分には同一符号を付している。図14と異なる点は、
予備端局110,210及び予備の中継局710に対応
して伝送路切替制御部(APC CONT)61〜64を設け、
それぞれに端末装置(CID)91〜94を接続した点であ
る。伝送路切替制御部(APC CONT)61〜64はそれぞれ
オーバヘッド中のK1,K2バイトを用いたプロトコル
に従った処理を実行して障害伝送路を区間A,B,C毎
に予備伝送路に切り替える制御を行い、端末装置(CID)
91〜94は各種データの入力、指示を行う。
【0063】B区間の光伝送路WK1における障害発生(×
印)を検出した現用端局211のOHB処理部421は、
制御線82を介して伝送路切替制御部(APC CONT)62に
障害内容、ライン番号を通知する。これにより、伝送路
切替制御部62は予備端局210のOHB処理部420
K1バイト(Switch request)を予備中継局710へ送出
するように指示する。OHB処理部420はK1バイト
を作成して予備中継局710へ送出する。予備中継局7
0のOHB処理部430は該K1バイトを受信すると伝
送路切替制御部64に通知する。伝送路切替制御部64
はK1バイトを受け取ると、現用端局211の対向局7
1に制御線84を介してブリッジを指示し、該現用中
継局711のOHB処理部431はブリッジ制御を行う。
又、伝送路切替制御部64,62は予備中継局710
予備端局210のOHB処理部430,420に切替を指
示し、OHB処理部430,420は予備伝送路PTCTの接
続を行う。しかる後、中継局711のOHB処理部431
は前記と逆の経路でK2バイト(Switch Respnse)を現
用端局211に送出する。現用端局211のオーバヘッド
処理部421はK2バイトの受信によりスイッチ制御を
行って障害伝送路WK1から予備伝送路PTCTに切り替わ
り、以後点線で示す経路でOC-48光信号を受信する。以
上は区間Bで障害が発生した場合であるが、区間Aで障
害が発生した場合も同様に切り替え制御が行われる。
【0064】一方、区間Cの光伝送路WK2における障害
が発生すると(××印)、現用端局212のオーバヘッ
ド処理部422は、制御線82を介して伝送路切替制御
部(APCCONT)62に障害内容、ライン番号を通知する。
これにより、伝送路切替制御部62は予備端局210
OHB処理部420にK1バイト(Switch request)を予
備中継局710へ送出するように指示する。OHB処理
部420はK1バイトを作成して予備中継局710へ送出
する。予備中継局710のOHB処理部430は該K1バ
イトを受信すると伝送路切替制御部64に通知する。伝
送路切替制御部64はK1バイトを受け取ると、該K1
バイトのライン番号(WK2)と自己が管理するライン番号
(WK1)が一致するか判断し、不一致の場合には予備中継
局710のOHB処理部430に指示して受信したK1バ
イトを予備端局110のオーバヘッド処理部410に送
る。
【0065】オーバヘッド処理部410はK1バイトを
受信すると、伝送路切替制御部61に通知し、伝送路切
替制御部61は現用端局211の対向局112のOHB処
理部412に制御線81を介してブリッジを指示する。
この指示により、該現用中継局112はブリッジ制御を
行う。又、伝送路切替制御部61,62は予備端局1
0,210のOHB処理部410,420に切替を指示
し、OHB処理部410,420は予備伝送路PTCTの接続
を行う。しかる後、現用端局112のOHB処理部412
前記と逆の経路でK2バイト(Switch Respnse)を現用
端局212に送出する。現用端局212のオーバヘッド処
理部422はK2バイトの受信によりスイッチ制御を行
って障害伝送路WK1から予備伝送路PTCTに切り替わり、
以後予備回線を介してOC-48光信号を受信する。
【0066】(D)切替要求の終端/スルー/リジェク
ト処理 図16、図17は、1:N ネステッド光伝送システムにお
ける伝送路切替制御部の伝送路切替要求の終端/スルー
/リジェクト処理フローであり、図16は区間左側の伝
送路切替制御部61,64の処理フロー、図17は区間
右側の伝送路切替制御部62、63の処理フローであ
る。 (a) 左側伝送路切替制御部の処理 ライン切替要求であるK1バイト(Switch Request)を
受信すると(ステップ101)、区間左側の伝送路切替
制御部(例えば図15の伝送路切替制御部64)は、自
分が管理するラインの切替要求であるか判断する(ステ
ップ102)。なお、自分が管理するラインかどうかは
K1バイトのライン番号と自分がメモリに保持するライ
ン番号とを比較することにより行う。
【0067】切替要求が自分が管理するラインであれ
ば、既にプロテクトラインPTCTを切替使用中であるか判
断し(ステップ103)、切替使用中でなければK1バ
イトの発行局に対向する局に対してブリッジを指示し
(ステップ104)、しかる後、K1バイトの発行局に
対してK2バイト(Switch Response)を送る(ステップ
105)。ステップ103において、プロテクトライン
PTCTを切替使用中であれば、それまで切替使用中であっ
た局にブリッジ解除(Removed Bridge)を指示し(ステッ
プ106)、ついで、前記K1バイトの発行局に対向す
る局に対してブリッジを指示し(ステップ104)、し
かる後、K1バイトの発行局に対してK2バイト(Swit
ch Response)を送る(ステップ105)。なお、ステッ
プ106において、それまで切替使用中であった局のブ
リッジを解除する理由は以下の通りである。すなわち、
区間右側の伝送路切替制御部62は、切替要求の優先度
を判断し、後から発生した切替要求の優先度がそれまで
の切替要求の優先度より高ければ該切替要求を区間左側
の伝送路切替制御部64に送出し、低ければ該切替要求
をリジェクトする。従って、伝送路切替制御部64が受
信する切替要求の優先度が高いため、それまで切替使用
中であった局のブリッジを解除するのである。
【0068】一方、ステップ102において、自分が管
理するラインの切替要求でなければ、プロテクトライン
PTCTを切替使用中であるか判断し(ステップ107)、
切替使用中でなければ該K1バイト(Switch Request)
を次段の伝送路切替制御部63に送出する(ステップ1
08)。しかし、切替使用中の場合には、それまで切替
使用中であった局にブリッジ解除(Removed Bridge)を
指示し(ステップ109)、ついで、前記受信K1バイ
ト(Switch Request)を次段の伝送路切替制御部63に
送出する(ステップ108)。
【0069】(b) 右側伝送路切替制御部の処理 ライン切替要求であるK1バイト(Switch Request)を
受信すると(ステップ201)、区間左側の伝送路切替
制御部(例えば図15の伝送路切替制御部63)は、自
分が管理するラインの切替要求であるか判断する(ステ
ップ202)。なお、自分が管理するラインかどうかは
K1バイトのライン番号と自分がメモリに保持するライ
ン番号とを比較することにより行う。切替要求が自分が
管理するラインであれば、障害発生区間において自分は
プロテクトラインPTCTを他局に切替中であるか判断し
(ステップ203)、切替中でなければ他の伝送路切替
制御部が該区間のプロテクトラインPTCTを他に切替中で
あるか判断する(ステップ204)。
【0070】他も切替中でなければ、換言すれば、該区
間においてプロテクトラインがフリーの場合には、伝送
路切替制御部63は次段の伝送路切替制御部61に受信
K1バイト(Switch Request)を送出する(ステップ2
05)。以後、プロテクトラインの競合が生じて切替要
求がリジェクトされたか、すなわち、K2バイト(Reje
ct)を受信したか、あるいは、リジェクトされずに、K
2バイト(Switch Response)を受信したか監視する(ス
テップ206、207)。K2バイト(Switch Respons
e)を受信すれば、K1バイトの発行局に対してK2バイ
ト(Switch Response)を送り、プロテクトラインPTCTへ
の切り替えを指示する(ステップ208)。尚、プロテ
クトラインPTCTへの切り替え後、伝送路切替制御部63
は定期的にK1バイト(Switch Request)を次段の伝送
路切替制御部に送出するが、その間に優先度の高い切替
要求が発生すると、該K1バイト(Switch Request)に
対する応答としてしてK2バイト(Reject)受信する(ス
テップ206)。かかる場合、伝送路切替制御部63は
それまでプロテクトライン使用中の局に対して切り替え
解除(Removed Switch)を指示する(ステップ209)。
【0071】一方、ステップ204において、該区間の
プロテクトラインを他の伝送路切替制御部が切替中の場
合には、それまでの切替要求の優先度と今回の切替要求
の優先度の大小を比較する。すなわち、まず、切替要求
が、SF(Signal Failure),SD(Signal Degrade)に
よるものか、それらの優先度High/Lawを判断して切替
要求の優先度の大小を比較する(ステップ210)。後
から発生した切替要求の優先度が高い場合には、ステッ
プ205以降の処理を繰り返す。ステップ210におい
て、優先度が同一の場合には、切替ラインに予め設定し
てある優先レベルを比較する(ステップ211)。後か
ら発生した切替要求ラインの優先度が高い場合には、ス
テップ205以降の処理を繰り返す。しかし、後から発
生した切替要求ラインの優先度が先の切替要求ラインの
優先度と同一あるいは小さい場合には、K1バイト発行
局に対してK2バイト(Reject)を送る(ステップ21
2)。
【0072】一方、ステップ203において、自分が該
区間においてプロテクトラインPTCTを他の局ために切替
中の場合には、それまでの切替要求の優先度と今回の切
替要求の優先度の大小を比較する。すなわち、まず、切
替要求が、SF(Signal Failure),SD(Signal Degr
ade)によるものか、それらの優先度High/Lawを判断し
て切替要求の優先度の大小を比較する(ステップ21
3)。後から発生した切替要求の優先度が高い場合に
は、それまでプロテクトライン使用中の局に対して切り
替え解除(Removed Switch)を指示すると共に(ステップ
214)、K1バイト(Switch Request)を次段の伝送
路切替制御部に送出する(ステップ215)。ステップ
213において、優先度が同一の場合には、切替ライン
に予め設定してある優先レベルを比較する(ステップ2
16)。後から発生した切替要求ラインの優先度が高い
場合には、ステップ214以降の処理を繰り返す。しか
し、後から発生した切替ラインのの優先度が先の切替要
求ラインの優先度と同一あるいは小さい場合には、K1
バイト発行局に対してK2バイト(Reject)を送る(ステ
ップ217)。
【0073】一方、ステップ202において、切替要求
が自分が管理するラインでなければ、障害発生区間にお
けるプロテクトラインPTCTを他に切替中であるかチェッ
クし(ステップ218)、切替中でなければK1バイト
(Switch Request)を次段の伝送路切替制御部に送出す
る(ステップ215)。しかし、切替中であればステッ
プ213以降の処理を実行する。
【0074】(E)端局、中継局、信号再生局へのデー
タの設定、各種指示 図18は端局、中継局、信号再生局へのデータ、ソフト
ウェアのダウンロード、各種指示を行う場合のシステム
の構成図であり、301は端局、302は信号再生局、303は
中継局、304はOS、305はローカル通信網LCN、306
はパソコン等の端末装置CIDである。又、MCは各種
ソフトウェア、データ類を記憶するメモリカードであ
り、端局のみに示しているが各局に設けられている。
又、ローカル通信網305、端末装置306は端局にのみ接続
されているが他の局にも接続されている。切替制御用の
ソフトウェア、各局の装置モード、WTR時間等の各種
データ、ソフトウェアはOS304よりローカルネットワ
ークを介して、あるいは端末装置306より各局に設定さ
れ、各局は設定されたソフトウェア、データに従って切
替制御、その他の制御を実行する。
【0075】(F)K1/K2バイトによる切替制御例 図19〜図33はK1/K2バイトによる切替制御の手
順説明図であり、上部に1:Nネステッド光伝送システム
の構成を示し、下部に手順を示してある。各図の1:Nネ
ステッド光伝送システムにおいて、110〜114はLTE
構成の一方の端局であり、110は予備端局、111〜1
4は現用端局である。210〜214は他方の端局であ
り、210は予備端局、211〜214は現用端局であ
る。又、312,314,323,324は信号再生装置RE
G、711,713,721は現用回線に配置されたLNR ADM
構成、あるいはLTEのバックツーバック接続構成による
現用中継局、710,720は現用中継局と同一位置に配
置されたLNR ADM構成の予備の中継局であり、PTCTは予
備の光伝送路(予備回線)、WK1〜WK4は4本の現用光伝
送路(現用回線)である。尚、A局の予備端局110
現用回線WK1〜WK4を全て管理し、B,C局の予備中継局
710は現用回線WK1,WK3を管理し、D局の予備中継局7
0は現用回線WK1,WK2を管理し、E局の予備中継局72
0は現用回線WK1を管理し、F局の予備端局210は現用
回線WK1,WK3,WK4を管理する。
【0076】(a) 平常時 図19は平常時におけるK1/K2バイトの転送手順説
明図である。各区間A,B,Cの右側の局より左側の局
に対してK1バイト(No Request:K1=00000000)が各区間
の予備中継局を介して送られ、左側の局は該K1バイト
(No Request)を受信するとブリッジを解除し(Removed B
ridge)、予備中継局を介してK2バイト(=00001100)
を返送する。
【0077】(b) 自己診断 図20は自己診断(Exerciser)時におけるK1/K2バ
イトの転送手順説明図であり、現用回線WK1のB局よりE
xerciserを出す場合である。現用回線WK1の中継局711
は自己診断を行うために、K1バイト(=01000001)を生
成し、予備中継局710、予備端局110を介してA局側
の対向局である現用端局111に送る。A局側ではブリ
ッジ制御は行わず、単に現用端局111よりK2バイト
(=00011100)をB局の中継局711に送り、中継局711
はK1/K2バイトの送受により自己診断を行う。
【0078】(c) マニュアル切替 図21はマニュアルで回線を切り替える手順説明図であ
り、現用回線WK2の現用端局212がマニュアル切り替え
を要求する場合である。現用端局212は端末装置等か
らのマニュアル切替開始指示により、K1バイト(=1000
0010)を生成し、予備中継局720、710、予備端局1
0を介してA局側の対向局である現用端局112に送
る。尚、予備中継局710のB局は現用回線WK2が自分が
管理する回線でないため、該K1バイトをスルーする。
マニュアル切替のK1バイトにより現用端局112及び
予備A,D局が内蔵のスイッチを切り替えて現用回線WK
2をブリッジする。しかる後、現用端局112はK2バイ
ト(Switch Response)を現用端局212に送り、現用端
局212はK2バイト(Switch Response)を受信すると
現用回線WK2より予備回線に切り替わる。マニュアル切
り替えを解除する場合には、現用端局212は予備回線
への切り替えを解除し、しかる後、K1バイト(=00000
000)を送出し、その応答であるK2バイトを受信してマ
ニュアル解除手順を終了する。これと並行して、予備B
局はマニュアル切替の継続データを受信しないことによ
り、K1バイト(=00000000)を現用端局112に送出
し、現用端局112は該K1バイトの受信により予備回
線へのブリッジを解除すると共に、上記K1バイトの応
答であるK2バイトを送出する。
【0079】(d) フォースド切替(Forced Switch) 図22はForced Switchにより回線を切り替える手順説
明図であり、現用回線WK2の端局212がForced Switch
により回線切り替えを要求する場合である。Forced Swi
tchは他に切替要求が発生した場合の優先レベルがマニ
ュアルスイッチと異なるだけで切り替え手順はマニュア
ルスイッチの場合と同じである。
【0080】(e) ロックアウト ロックアウトは指示された回線への切り替えを禁止する
ものであり、予備回線をロックアウトする場合と現用回
線をロックアウトする場合がある。図23はA−B局間
の予備回線をロックアウトする場合の手順である。予備
B局は切り替え中であれば切り替えを解除し(Removed S
witch)、しかる後、lockoutのK1バイトを予備A局に
送り、A局側のブリッジを解除し、A局側よりK1バイ
ト(lockout)の応答であるK2バイトを受信してロック
アウトを終了する。尚、ロックアウトを解除するにはK
1バイト(No Request)を送出すれば良い。図24はA
−B局間の現用回線WK1をロックアウトする場合の手順
である。中継局711はlockoutのK1バイト(=1111000
1)を予備B局を介して予備A局に送り、A局側よりK1
バイト(lockout)の応答であるK2バイト(=00011100)を
受信して現用回線WK1のロックアウトを終了する。
【0081】(f) WTR 現用回線WK2において、信号状態が悪くなると現用端局
212は予備D局を介して対向局である現用端局112
対してK1バイト(=10100010;Switch Request)を送
る。現用端局112は該切替要求のK1バイトを受信す
ると、現用回線WK2をブリッジし、K1バイト(Switch R
equest)に対する応答であるK2バイト(Switch Respon
se)を現用端局212に送る。現用端局212は該K2バ
イト(SwitchResponse)を受信することにより現用回線W
K2から予備回線PTCTに切り替わる。ついで、回線WK2が
復旧すると、該回線へ切り戻すための指示が端末装置等
から現用端局212に入力される。この切り戻し指示に
より現用端局212は予め設定されているWTR時間が
経過するまで切替状態を維持するためのK1バイト(=01
100010)を対向局である現用端局112に送り、現切替状
態を維持させる。そして、K2バイト(Keep Switch)を
受信後、現切替状態を継続する。WTR時間が経過すれ
ば、現用端局212は予備回線への切り替えを解除し、
しかる後、K1バイト(=00000000)を送出し、その応答
であるK2バイトを受信して切り戻し制御を終了する。
一方、予備B局は切替継続のデータを受信しないことに
より、K1バイト(=00000000)を現用端局112に送出
し、現用端局112このK1バイトの受信により予備回
線へのブリッジを解除すると共に、上記K1バイトの応
答であるK2バイトを送出する。
【0082】(f) 2重障害 A−B局間の現用回線WK1でSD(Signal Degrade)によ
る障害(×印)が発生して切替後、A−D局間の現用回線
WK2でSF(Signal Failure)による障害(××印)が発生
したものとする。現用回線WK1において、信号状態が悪
くなると現用中継局711は予備B局を介して対向局で
ある現用端局111に対してK1バイト(=10100001;Sw
itch Request)を送る。現用端局111は該切替要求のK
1バイトを受信すると、現用回線WK1をブリッジし、K
1バイト(Switch Request)に対する応答であるK2バイ
ト (Switch Response)を現用中継局711に送る。現用
中継局711は該K2バイト(Switch Response)を受信
することにより現用回線WK1から予備回線PTCTに切り替
わる。かかる状態で、現用回線WK2において信号消失が
発生すると、現用端局212は予備D局を介して対向局
である現用端局112に向けてK1バイト(=11000010;
Switch Request)を送る。
【0083】予備D局は図17の処理を行って(ステッ
プ201、218、215)、該K1バイトを予備C局
へ送出する。予備C局はK1バイトを受信すると図16
の処理を行い(ステップ101、102、107、10
8)、該K1バイトを予備B局へ送出する。予備B局
は、図17の処理を行う(ステップ201、202、2
18以降)。この場合、予備B局はプロテクトラインPT
CTをラインWK1に切替中であるからそれまでの切替要求
と今回の切替要求の優先度を比較する。今回のK1バイ
ト(Switch Request)の優先度の方が高いから、プロテ
クトラインに切替中の中継局711に切替解除(Removed
Switch)を指示すると共に、予備A局に前記受信したK
1バイトを送出する。
【0084】予備A局はK1バイトを受信すると図16
の処理を行い(ステップ101→102→103→10
6→104→105)、現用端局111に切替解除(Rem
ovedBridge)を指示すると共に、現用端局112に対して
ブリッジを指示する。現用端局112はブリッジ制御実
行後、K1バイトの応答であるK2バイト(SwitchRespo
nse)を現用端局212に送る。現用端局212は該K2バ
イト(Switch Response)を受信することにより現用回線
WK2から予備回線PTCTに切り替わる。以上により、後か
ら優先度の高い切替要求が発生すると、該切替要求が指
示する障害回線を救済することになる。
【0085】(g) 別の2重障害 A−D局間の現用回線WK2でSD(Signal Degrade)によ
る障害(×印)が発生して切替後、A−B局間の現用回線
WK1でSF(Signal Failure)による障害(××印)が発生
したものとする。現用回線WK2において、信号状態が悪
くなると現用端局212は予備D局、予備C局、予備B
局、予備A局を介して対向局である現用端局112に対
してK1バイト(=10100010;Switch Request)を送る。
現用端局112は該切替要求のK1バイトを受信する
と、現用回線WK2をブリッジし、K1バイト(Switch Req
uest)に対する応答であるK2バイト(Switch Respons
e)を現用端局212に送る。現用端局212は該K2バイ
ト(Switch Response)を受信することにより現用回線WK
2から予備回線PTCTに切り替わる。かかる状態で、現用
回線WK1において信号消失が発生すると、現用中継局7
1は予備B局を介して対向局である現用端局111に向
けてK1バイト(=11000010;Switch Request)を送る。
この場合、予備B局はK1バイトを受信すると図17の
処理を行い(ステップ201→202→215)、該K
1バイト(=11000010;Switch Request)を予備A局に送
出する。
【0086】予備A局は図16の処理を行い(ステップ
101→102→103→106→104→105)、
現用端局112に切替解除(Removed Bridge)を指示する
と共に、現用端局111に対してブリッジを指示する。
ブリッジ制御実行後、現用端局111はK1バイトの応
答であるK2バイト(=00011100:Switch Response)を現
用中継局711に送る。現用中継局711は該K2バイト
(Switch Response)を受信することにより現用回線WK1
から予備回線PTCTに切り替わる。以上と並行して、現用
端局212は切替を継続するために、現用端局112に向
けてK1バイト(=10100010;Switch Request)を送る。
このK1バイトは予備D局、予備C局を介して予備B局
に到る。予備B局はK1バイトを受信すると図17の処
理を行う(ステップ201→202→218以降)。こ
の場合、予備B局は既にプロテクトラインPTCTを中継局
711に切替中であるから、ステップ218で「YES」と
なり、それまでの切替要求と今回の切替要求の優先度を
比較する。今回のK1バイト(Switch Request)の優先
度の方が低いから、K1バイト(=10100010;Switch Re
quest)の受け付けを拒絶するためのK2バイト(=00101
011:Reject)を作成し、該K2バイトを予備C局を介し
て予備D局に送出する。予備D局はK2バイト(=00101
011:Reject)を受信すれば、現用端局212に切替解除
(Removed Switch)を指示する。以上により、後から優
先度の高い切替要求が発生すると、該切替要求が指示す
る障害回線を救済することになる。
【0087】(h) その他の二重障害 図28〜図33はその他の二重障害発生時におけるK1
/K2バイトによる切替手順説明図である。図28はA
−D局間の現用回線WK2でSD(Signal Degrade)による
障害(×印)が発生して切替後、C−F局間の現用回線WK
3で切替優先度の高いSF(SignalFailure)による障害
(××印)が発生した場合である。かかる場合には、各予
備局A〜Fは図16、図17の処理を実行して最終的
に、切替優先度の高い、後から発生したK1バイト(=1
1000011:Switch Request)が指示する現用回線WK3を救済
する。
【0088】図29はC−F局間の現用回線WK3でSD
(Signal Degrade)による障害(×印)が発生して切替後、
A−D局間の現用回線WK2で切替優先度の高いSF(Sig
nalFailure)による障害(××印)が発生した場合であ
る。かかる場合には、各予備局A〜Fは図16、図17
の処理を実行して最終的に、切替優先度の高い、後から
発生したK1バイト(=11000010:Switch Request)が指
示する現用回線WK2を救済する。図30はC−D局間の
現用回線WK1でSD(Signal Degrade)による障害(×印)
が発生して切替後、A−F局間の現用回線WK4で切替優
先度の高いSF(SignalFailure)による障害(××印)が
発生した場合である。かかる場合には、各予備局A〜F
は図16、図17の処理を実行して最終的に、切替優先
度の高い後から発生したK1バイト(=11000100:Switch
Request)が指示する現用回線WK4を救済する。
【0089】図31はA−F局間の現用回線WK4でSD
(Signal Degrade)による障害(×印)が発生して切替後、
A−B局間の現用回線WK1で切替優先度の高いSF(Sig
nalFailure)による障害(××印)が発生した場合であ
る。かかる場合には、各予備局A〜Fは図16、図17
の処理を実行して最終的に、切替優先度の高い、後から
発生したK1バイト(=11000001:Switch Request)が指
示する現用回線WK1を救済する。図32はA−B局間の
現用回線WK1でSD(Signal Degrade)による障害(×印)
が発生して切替後、A−D局間の現用回線WK2で切替優
先度が同一のSD(SignalDegrade)による障害(××印)
が発生した場合である。かかる場合には、各予備局A〜
Fは図16、図17の処理を実行し、最終的に最初の切
替要求に係るK1バイト(=10100001:Switch Request)
が指示する現用回線WK1の救済を継続する。
【0090】図33は切り戻し待機中に障害が発生した
場合の切替制御手順である。A−F局間の現用回線WK4
で障害(×印)が発生してプロテクトラインPTCTに切り替
わり、しかる後、該障害回線WK4が復旧する。復旧によ
り切り戻し要求が発生するが、WTR(Wait-to-restor
e)を発行して予め設定したWTR時間切り戻しを待機す
る。かかる切り戻し待機中に、A−B局間の現用回線WK
1でSF(Signal Failure)による障害(××印)が発生す
ると、切り戻し待機が解除され、障害回線が救済され
る。
【0091】(G)補足 (a) 補足1 SONETで規定されているOHB(オーバヘッドバイト)の
うち、K1/K2バイトは切替に関する情報の授受を行
うために用いられる。K1バイトは主に切替の命令に用
いられ、K2バイトは主にその応答に用いられる。1:N
Point-to-pointシステムは、切替区間は1つであり、端
局はLTE装置、中継局はREG装置のみで構成される。SONE
Tではこの1:N Point-to-pointシステムのみが規定され
ている。K1/K2バイトは端局で終端されている。切
替方向はUni−ディレクションとBi−ディレクションの
2通りがある。1:Nネステッド切替システムは、両端局
間に切替の区間が複数存在し、また各ライン毎に異なる
切替の区間を持つ事ができるシステムである。このシス
テムはLTE装置、REG装置およびLNR ADM装置によって構
成される。端局には通常LTE装置が用いられるが、LNR A
DM装置を用いる事も可能である。この場合には、片側区
間だけの切替を行うように設定することができ、その設
定にはTL-1メッセージを用いる。このようにLNR ADM装
置を用いる事で、将来の増設を簡単に行う事ができる。
【0092】中継局で低次群信号のADD/DROPを行う場合
にはLNR ADM装置もしくはLTE装置のBack-to-back構成が
用いられる。ADD/DROPをおこなう必要がない中継局には
REG装置が用いられる。K1/K2バイトは端局およびL
NR ADM装置を用いている中継局で終端されている。LNR
ADM装置を用いている中継局では受信したK1バイトを
終端する場合とそのまま次の中継局にスルーする場合が
ある。その局で切替を管理しているラインに対するK1
バイトであれば終端し、そうでない場合はスルーして次
の中継局にそのまま伝える。但し、既にその区間が他の
プライオリティが高い要因によって切り替えられている
場合には、K2バイトを用いてK1バイトの発信局に対
してリジェクトする事を伝える。切替方向はUni−ディ
レクションのみである。
【0093】(b) 補足2 WTR(Wait to Restore)機能は、切替解除命令が発
生した直後に切り戻すのではなく、一定時間後に切り戻
す事で不安定な信号や不具合による切替のバタつきを防
止する。装置内にタイマーを持たせてこの機能を有する
ことが出来る。時間の設定はTL-1メッセージを用いてお
こなう事が出来る。この時にSONETで規定されている時
間範囲(5〜12分)より短く設定できるタイマーを設
け、設定可能とする事で、システム確認試験等の時間を
短縮することができる。
【0094】(c) 補足3 装置内のメモリーに記憶させなけばならない管理情報
(各現用回線のライン番号や切替を管理しているライン
番号)をTL-1メッセージを介して、OS/CIDから設
定をおこなうことができる。従って、他局からの集中設
定も可能である。
【0095】(d) 補足4 ライン切替機能のエクササイズ時に、実際にブリッジ制
御をおこなうと、プロテクションラインを流れているP
CA信号が断になってしまう。そこで、本システムでは
ブリッジ制御を行わずに局内系の光ユニットの動作だけ
を確認するようにする。正しく動作していればエクササ
イズPass、正しく動作しなければエクササイズFailと判
断する。また、スイッチ制御、ブリッジ制御および光ユ
ニットの発光も行わずにK1/K2バイトの受け渡しが
正しくおこなわれている事を確認することで自己診断す
る。正しくおこなわれていればエクササイズPass、正し
く行われていなければエクササイズFailと判断する。
【0096】(e) 補足5 K1/K2バイト処理部(OHB処理部)にネステッド
切替システムの機能とPoint-to-point切替システムの機
能を同時に持ち、それらのモードをTL-1メッセージを介
してOS/CIDから任意に変更するようにする。この
ようにすれば、OHB処理部を適宜に使い分ける事がで
きる。
【0097】(f) 補足6 1:Nネステッド切替システムにおいてプロテクションラ
インに用いられているLNR ADM装置は、自局で管理して
いるライン番号を認識しており、受信したK1バイトが
自局の管理ラインに対するものであれば終端し、そうで
なければスルーし次の中継局もしくは端局にそのまま送
出する。ただし、自局が管理しているラインでない場合
でも、既にその区間が切り替られていて、しかも切替プ
ライオリティが高い場合には、リジェクト命令をK2バ
イトを介してK1バイトを発信した局に返送する。
【0098】(g) 補足7 LTE装置を用いたD/I構成の局では、スルー信号をBack-t
o-back接続する為、全回線数分の低次群シェルフが必要
である。しかし、、LNR ADM装置を用いた場合には装置
内のTSA機能を使うことで、スルー信号のための低次群
シェルフを省くことができる。またADD/DROPする信号に
ついても、LTE構成のD/Iに比べて半分の低次群シェルフ
で充分になる。このようにLNR ADM装置を用いる事で、
必要な低次群シェルフを大幅に削減する事ができる。
【0099】(h) 補足8 切替のプライオリティ順序についてはSONETで規定され
ているが、顧客によってはそれとは異なるプライオリテ
ィ順序を要求している。そこでプライオリティ順序をTL
-1メッセージを介してOS/CIDから変更できる機能
を持たせ、顧客の要求により優先度の設定変更を可能に
してフレキジブルなプライオリティ順序をサポートす
る。
【0100】(i) 補足9 通常時のプロテクションラインの多重化部(MUX部)
は、PCA信号の低次群信号の構成(コンカチネーショ
ンの有無)に沿って処理を行っている。切替が発生した
場合には、切り替えられたラインの信号はプロテクショ
ンラインのMUX部で処理されるため、現用回線と予備
回線の構成が違う場合には、実際の信号の構成には合わ
ない処理が行われて信号の伝送が正しく行われなくな
る。従って、MUX部に自動的にコンカチネーション信
号を認識する機能を持たせて、切替発生と共にPCA用
から切り替られたライン用の設定に自動的に切り替える
事を可能とする。このようにすれば、信号毎に異なる低
次群信号の構成に合わせて、正しく処理を行うことが出
来る。今までは全現用回線のトリビュタリ信号の構成を
合わせる必要があった。
【0101】(j) 補足10 1+1ライン切替システムから1:Nライン切替システムへ変
更する場合には、システム変更中に切替が発生しないよ
うにロックアウト制御をおこない、その後システムの構
成を変更する。また、装置モード変更をした際、回線の
情報(クロスコネクト等)は、全て保持するようにす
る。これらの制御はTL-1メッセージを介して、OS/C
IDから行う事ができ、主信号を断にしないでシステム
の変更を行う事ができる。
【0102】(k) 補足11 現在のK1/K2バイトの情報量では、最大で14本の
現用回線を持つ切替システムしか管理出来ない。しか
し、SONETで規定されているOHBの中には未定義のバ
イトが含まれており(例えばZ1/Z2バイト)、その
バイトを用いることで情報量を増やし、15本以上の現
用回線を持つ切替システムを管理する。
【0103】(l) 補足12 LNR ADM装置が通常持っている切替機能をTL-1メッセー
ジによりOS/CIDから変更する。通常のLNR ADM装
置はEAST/WEST両側の切替を管理する事ができるが、そ
れを片側だけの切替を管理するように限定する機能を持
たせる。このように限定するとLTE装置と同じ機能にな
るが、これによりシステムタイプの変更(LTE装置からL
NR ADMへの変更)を行わずにEAST/WSEST片側設定を両側
に変更するだけで容易に、シェルフを増設したりする事
なく、システムの増設を行う事ができる。また、LNR AD
M装置を設置する局が切替区間の境目にある時は、EAST/
WESTの切替を独立に行う設定に変更できるようにする。
この場合にはLTE装置2台と同じ機能になるが、将来の
切替区間の切替等をシステムタイプの変更なしに、設定
の変更だけで行うことができる。
【0104】(m) 補足13 1:Nネステッド切替システムでは、PCAは最端局間を
切替区間とする場合でしか使用できない。この為ある区
間で切替が発生した場合には、PCAはまったく使用で
きなくなってしまう。この場合に、各中継局のプロテク
ションラインのMUX部に、低次群信号のADD/DROP機能
を持たせる事で、各中継局間でPCAを使用する事がで
き、その区間に実際に切替が発生しない限り、PCAを
使用する事ができる。このようにする事で、プロテクシ
ョンラインを効率良く使用する事ができる。
【0105】(n) 補足14 SONET規格の1:N Point-to-pointシステムと、オリジ
ナルの1:Nネステッド切替システムの両方が、同一のフ
ァームウェア上に搭載されていない場合、あるいは、
SONETで決まったNestedプロトコルへの変更の場合、シ
ステム変更を行うにはユニットの交換が必要となる。し
かし、ソフトウェアダウンロード機能を用いる事によ
り、ユニット交換を行わないでシステムを変更すること
が可能となる。しかもTL-1メッセージを使って、OS/
CIDから設定を行う事が出来るので、システム変更時
の作業が大幅に削減される。
【0106】(o) 補足15 通常時のプロテクションラインのMUX部は、PCA信
号の低次群信号の構成(コンカチネーションの有無)に
沿って処理を行っている。切替が発生した場合には、切
替えられたラインの信号はプロテクションラインのMU
X部で処理されるため、現用と予備用で違う構成の場合
には、実際の信号の構成には合わない処理が行われ、信
号の伝送が正しく行われなくなる。そこで切替が発生し
た時には、プロテクションラインのMUX部は多重・分
離を行わずに、高次群信号を電気信号に変換後そのまま
(この場合はSTS-48信号)、現用ラインのMUX部へ送
出する。これにより、各現用ラインのトリビュタリの種
類を意識する事なく、正しく処理をおこなう事が出来
る。LTE装置、REG装置およびLNR ADM装置では、装置毎
にSONET規格に則した、異なるOHB処理を実行する必
要がある。従って、従来は装置モードを変更する為に
は、各OHB処理機能を持つHS2Hというユニットの交換
が必要であった。そこでこのOHB処理機能をHS2Hユニ
ット内のソフトウェア部に持たせると、TL-1メッセージ
を使って、OS/CIDから装置モードを変更する事が
出来るようになり、ハードウェアの変更が不要となる。
【0107】(p) 補足16 LTEのBack-to-back構成とLNR ADMでは、K1/K2のコ
マンドの処理ルートが異なっている。すなわち、Back-t
o-back構成ではShelf1がEast側、Shelf2がWest側、LNR
ADMでは、Shelf1がEast-to-West、Shelf2がWest-to-Ea
stである。このため、各ラインのShelf1同士、Shelf2同
士を接続してK1/K2の装置間のフレキシブルなルー
トを確立する。そして、各装置が自分の装置モードを認
識してコマンドを送信するようにする。また、BRIDGEコ
マンドをLNR ADMのShelf1が受信した時には、Shelf2に
装置間接続を使って送信する事を可能とする。このよう
にすることにより、D/I局でBack-to-back構成とLNR ADM
を混在させる事が可能となる。
【0108】(q) 補足17 LNR ADM装置のMUX部に、REG装置のMUX部と同様の
スルー機能を持たせる事により、LNR ADM装置をREG装置
として用いる事ができる。従って、LNR ADM構成のREG装
置を中継局にすることにより、簡単にD/I局に変更する
事が出来るようになる。 (r) 補足18 以上の説明では、高次群信号をOC-48光信号として説明
したが、本発明はOC-48光信号に限らず、それ以外のも
のについても適用される。例えば、OC-12信号や将来開
発される予定のOC-192信号等についても適用する事が出
来る。又、以上の説明では、低次群信号をDS3,STS-1,OC
-3,OC-12信号として説明したが、本発明はこれの信号に
限らず、それ以外の場合にも適用する事が出来る。
【0109】(s) 補足19 以上述べてきたように、TL-1メッセージ(メッセージ文
法が規定されている)を有効に利用したシステム構成と
する事により、ユーザーによる各種の設定や切替命令等
を簡易に、しかもマンマシン系を一つにした統一された
手順でおこなう事ができるようになる。また、SONETの
規格の中で、1:Nシステムに関する項目はPoint-to-poin
tシステムに関しては詳しく記述されているが、ネステ
ッド切替システムに関しては十分な記述がなされていな
い。本発明によれば、1:Nネステッドシステムにおける
ライン切替を正しく行うことができる。以上、本発明を
実施例により説明したが、本発明は請求の範囲に記載し
た本発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明
はこれらを排除するものではない。
【0110】
【発明の効果】以上本発明によれば、SONET規格の各種
問題点を解決する光伝送システム及び光伝送路切替制御
方法を提供するができる。すなわち、1:Nポイントツー
ポイントシステムや1:Nネステッドシステムにおけるラ
イン切替を正しく行うことができる。本発明によれば、
現用回線のエクササイズの実行時に予備回線を利用して
流されている信号(PCA)が断にならないようにでき
る。本発明によれば、障害の重要さによる切替プライオ
リティとラインの重要さによる切替プライオリティの優
先レベルを適宜変更することができる。本発明によれ
ば、1システム当たりの現用回線の数を15本以上にす
ることできる。本発明によれば、伝送路を複数の区間に
分けて区間毎に伝送路の切替を正確に行える光伝送シス
テム及び光伝送路切替制御方法を提供できる。本発明に
よれば、WTR(Wait To Restore)の時間を任意に変更
することができる。本発明によれば、従来の光伝送シス
テムが有する問題点を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1:Nライン切替ポイントツーポイントシステ
ムの構成図である。
【図2】1:Nライン切替リニアADMシステムの構成
図である。
【図3】1:Nライン切替ネステッドシステムの構成図
である。
【図4】HSシェルフの構成図である。
【図5】自己診断説明図(平常時)である。
【図6】自己診断説明図(SONET規格によるExercise)で
ある。
【図7】本発明の自己診断説明図である。
【図8】OHB処理部の保持情報説明図である。
【図9】Z1,Z2バイト説明図である。
【図10】1:Nポイントツーポイントシステムのライン
切替制御方式(第1方式)の説明図である。
【図11】1:Nポイントツーポイントシステムのライン
切替制御方式(第2方式)の説明図である。
【図12】1:NリニアADM光伝送システムにおけるラ
イン切替制御方式(第1方式)の説明図である。
【図13】1:NリニアADM光伝送システムにおけるラ
イン切替制御方式(第2方式)の説明図である。
【図14】1:Nネステッド光伝送システムにおけるライ
ン切替制御方式(第1方式)の説明図である。
【図15】1:Nネステッド光伝送システムにおけるライ
ン切替制御方式(第2方式)の説明図である。
【図16】区間左側APSコントローラの切替要求受信
時の処理フローである。
【図17】区間右側APSコントローラの切替要求受信
時の処理フローである。
【図18】ソフトウェア、データ等の入力系の構成図で
ある。
【図19】K1/K2バイトによる切替制御(平常時)
の説明図である。
【図20】K1/K2バイトによる切替制御(自己診
断)の説明図である。
【図21】K1/K2バイトによる切替制御(マニュア
ル切替)の説明図である。
【図22】K1/K2バイトによる切替制御(フォース
ドスイッチ)の説明図である。
【図23】K1/K2バイトによる切替制御(予備回線
ロックアウト)の説明図である。
【図24】K1/K2バイトによる切替制御(現用回線
ロックアウト)の説明図である。
【図25】K1/K2バイトによる切替制御(WTR)
の説明図である。
【図26】K1/K2バイトによる切替制御(二重障
害)の説明図である。
【図27】K1/K2バイトによる切替制御(二重障
害)の説明図である。
【図28】K1/K2バイトによる切替制御(二重障
害)の説明図である。
【図29】K1/K2バイトによる切替制御(二重障
害)の説明図である。
【図30】K1/K2バイトによる切替制御(二重障
害)の説明図である。
【図31】K1/K2バイトによる切替制御(二重障
害)の説明図である。
【図32】K1/K2バイトによる切替制御(二重障
害)の説明図である。
【図33】K1/K2バイトによる切替制御(切り戻し
待機中における障害発生時)の説明図である。
【図34】HSシェルフの構成図である。
【図35】TRIBシェルフの構成図である。
【図36】LTE、LNR ADMの構成図である。
【図37】LTEのバックツーバック接続の構成図であ
る。
【図38】ポイントツーポイントシステムの構成図であ
る。
【図39】リングシステムの構成図である。
【図40】リニアADMシステムの構成図である。
【図41】1+1ライン切替ポイントツーポイントシステ
ムの構成図である。
【図42】1:Nライン切替ポイントツーポイントシステ
ムの構成図である。
【図43】SONET OC-3フレームフォーマット説明図であ
る。
【図44】SONET OC-12フレームフォーマット説明図で
ある。
【図45】K1バイト説明図表である。
【図46】K2バイト接続図表である。
【図47】Uni-ディレクショナルモード、Bi-ディレク
ショナルモードにおけるK1/K2バイトの送受シーケ
ンス説明図である。
【符号の説明】
111〜11N・・一方の現用端局 110・・一方の予備端局 211〜21N・・他方の現用端局 210・・他方の予備端局 310〜31N、320〜32N,330〜33N・・信号再
生装置REG 710〜71N,720〜72N,730〜73N・・LNR AD
M構成の中継局 821,832・・バックツーバック接続構成の中継局(L
TE−LTE) PTCT・・予備回線 WORK1〜WORKN・・現用回線 PC・・フォトカプラ LF・・光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04J 3/14 H04B 9/00 K H04L 1/22 N (72)発明者 伊川 史洋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 内藤 寛治 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 森山 順一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーバヘッドを備えたフレームフォーマ
    ットに従ってデータを光伝送路を介して伝送する光伝送
    システムにおいて、 N組の現用の端局と、 1組の予備用の端局と、 N組の現用端局間をそれぞれ接続するN本の光伝送路
    と、 1組の予備用端局間を接続する1本の光伝送路と、 各端局間の光伝送路上に適宜設けられた信号再生装置を
    備え、 現用及び予備の各端局はそれぞれ、オーバヘッド中のK
    1,K2バイトを用いたプロトコルに従った処理を実行
    して1:N伝送路切り替え制御を行うオーバヘッド処理
    部を有し、 光伝送路の障害発生を検出した現用端局のオーバヘッド
    処理部は、予備用端局のオーバヘッド処理部を介して対
    地の現用端局のオーバヘッド処理部とK1,K2バイト
    を送受しあって、障害伝送路を予備伝送路に切り替える
    ことを特徴とするポイント・ツー・ポイントの光伝送シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 オーバヘッドを備えたフレームフォーマ
    ットに従ってデータを光伝送路を介して伝送する光伝送
    システムにおいて、 N組の現用の端局と、 1組の予備用の端局と、 N組の現用端局間をそれぞれ接続するN本の光伝送路
    と、 1組の予備用端局間を接続する1本の光伝送路と、 各端局間の光伝送路上に適宜設けられた信号再生装置
    と、 (N+1)組の一方の端局群に対応して設けられ、オー
    バヘッド中のK1,K2バイトを用いたプロトコルに従
    った処理を実行して障害伝送路を予備伝送路に切り替え
    る制御を行う第1の伝送路切替制御部と、 (N+1)組の他方の端局群に対応して設けられ、オー
    バヘッド中のK1,K2バイトを用いたプロトコルに従
    った処理を実行して障害伝送路を予備伝送路に切り替え
    る制御を行う第2の伝送路切替制御部を備え、 第1、第2の伝送路切替制御部は、光伝送路の障害発生
    を検出した現用端局からの伝送路切替要求に基づいてK
    1,K2バイトを送受しあって、障害伝送路を予備伝送
    路に切り替えることを特徴とするポイント・ツー・ポイ
    ントの光伝送システム。
  3. 【請求項3】 オーバヘッドを備えたフレームフォーマ
    ットに従ってデータを光伝送路を介して伝送する光伝送
    システムにおいて、 N組の現用の端局と、 1組の予備用の端局と、 N組の現用端局間をそれぞれ接続するN本の光伝送路
    と、 1組の予備用端局間を接続する1本の光伝送路と、 N組の現用端局間の光伝送路上に設けられ、伝送路より
    取り出したデータを分離して出力し、あるいは伝送路に
    データを多重化して挿入する中継局と、 各中継局の配設位置に対応する予備の伝送路上の位置に
    設けられ、前記中継局により区切られた区間毎に、障害
    伝送路を予備伝送路に切り替える予備伝送路接続装置を
    備え、 所定区間の光伝送路の障害発生を検出した現用端局ある
    いは中継局は、予備端局あるいは予備伝送路接続装置を
    介して該区間の対地の現用端局あるいは中継局とK1,
    K2バイトを送受しあって、障害伝送路を予備伝送路に
    切り替えることを特徴とする1:Nネステッド光伝送シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 オーバヘッドを備えたフレームフォーマ
    ットに従ってデータを光伝送路を介して伝送する光伝送
    システムにおいて、 N組の現用の端局と、 1組の予備の端局と、 N組の現用端局間をそれぞれ接続するN本の光伝送路
    と、 1組の予備端局間を接続する1本の光伝送路と、 N組の現用端局間の光伝送路上に設けられ、伝送路より
    取り出したデータを分離して出力し、あるいは伝送路に
    データを多重化して挿入する中継局と、 各中継局の配設位置に対応する予備の伝送路上の位置に
    設けられ、前記中継局により区切られた区間毎に、障害
    伝送路を予備伝送路に切り替える予備伝送路接続装置
    と、 予備の端局及び前記予備伝送路接続装置に対応して設け
    られ、オーバヘッド中のK1,K2バイトを用いたプロ
    トコルに従った処理を実行する伝送路切替制御部を備
    え、 所定区間の光伝送路の障害発生を検出した現用端局ある
    いは中継局からの伝送路切替要求に基づいて、該区間の
    伝送路切替制御部は相互にK1,K2バイトを送受しあ
    って、該区間の障害伝送路を予備伝送路に切り替えるよ
    うに制御することを特徴とする1:Nネステッド光伝送
    システム。
  5. 【請求項5】 N本の現用の光伝送路と1本の予備の光
    伝送路を有し、該伝送路を介して各局間において、オー
    バヘッドを備えたフレームフォーマットでデータを送受
    する光伝送システムにおける1:N伝送路切替制御方法
    において、 伝送路の復旧により出される切替解除命令後、切替状態
    を保持している時間を任意に設定しておき、 伝送路に障害が発生した時、オーバヘッドに伝送路切り
    替え用のK1,K2バイトを挿入し、 該K1,K2バイトを予備の伝送路を介して局間で相互
    に送受し、 前記障害伝送路を予備の伝送路に切り替え、 伝送路の復旧により出される切替解除命令後に前記設定
    した時間が経過するまで前記切替状態を保持し、 該時間経過後に予備伝送路から復旧伝送路に切り替える
    ことを特徴とする1:N伝送路切替制御方法。
  6. 【請求項6】 N本の現用の光伝送路と1本の予備の光
    伝送路を有し、該伝送路を介して各局間でオーバヘッド
    を備えたフレームフォーマットに従ってデータを送受す
    ると共に、伝送路に障害が発生した時、オーバヘッドに
    伝送路切り替え用のK1,K2バイトを挿入し、該K
    1,K2バイトを予備の伝送路を介して局間で相互に送
    受し、前記障害伝送路を予備の伝送路に切り替える1:
    N伝送路切替制御方法において、 現用の伝送路上に中継局を設けると共に、各中継局の配
    設位置に対応する予備の伝送路上の位置に前記中継局に
    より区切られた区間毎に、障害伝送路を予備伝送路に切
    り替える予備伝送路接続装置を設け、 光伝送路の障害発生を検出した現用端局あるいは中継局
    は、予備用端局あるいは予備伝送路接続装置を介して対
    地の現用端局あるいは中継局のオーバヘッド処理部とK
    1,K2バイトを送受しあって、区間毎に障害伝送路を
    予備伝送路に切り替えることを特徴とする1:N伝送路
    切替制御方法。
  7. 【請求項7】 予備伝送路接続装置はそれぞれ、伝送路
    障害時に自分が管理しなければならない伝送路の番号を
    予め保持し、 切替要求レベル及び伝送路番号を有するK1バイト(伝
    送路切替要求)を受信したとき、該伝送路番号と自分が
    管理する伝送路の番号とを比較し、 一致する場合には該K1バイトを取り込んで障害伝送路
    と予備伝送路との切替制御を行い、 不一致の場合には、該K1バイトを終端せず次段に送出
    する請求項6記載の1:N伝送路切替制御方法。
  8. 【請求項8】 前記不一致の場合、予備伝送路が使用さ
    れているか調べ、 使用されていない場合には該K1バイトを次段に送出
    し、 使用されている場合には、それまで切り替えを実行させ
    ていた伝送路切替要求と今回の伝送路切替要求との優先
    レベルを比較し、 後から発生した伝送路切替要求の優先レベルが低い場合
    には、該伝送路切替要求の発行元にK2バイトで切替要
    求をリジェクトすることを通知し、 後から発生した伝送路切替要求の優先度が高い場合に
    は、それまでの伝送路切替要求の発行元にK2バイトで
    リジェクトすることを通知する請求項7記載の1:N伝
    送路切替制御方法。
  9. 【請求項9】 伝送路毎に優先レベルを付加しておき、
    伝送路切替要求の優先レベルが同一の場合には、伝送路
    の優先レベルを比較してリジェクトするか否かを決定す
    る請求項8記載の1:N伝送路切替制御方法。
  10. 【請求項10】 伝送路毎に優先レベルを付加すると共
    に、伝送路の優先レベルを伝送路切替要求の優先レベル
    より高くなるように外部より設定し、 前記不一致の場合、予備伝送路が使用されているか調
    べ、使用されていない場合には該K1バイトを次段に送
    出し、 使用されている場合には、まず、伝送路の優先レベルの
    大小、ついで、伝送路切替要求の優先レベルの大小を比
    較して今回の伝送路切替要求をリジェクトするか否かを
    決定する請求項7記載の1:N伝送路切替制御方法。
  11. 【請求項11】 K1バイトの伝送路指定用ビットと共
    に未使用のオーバヘッドバイトを伝送路番号を指定する
    ために使用する請求項7記載の1:N伝送路切替制御方
    法。
  12. 【請求項12】 定期的にK1,K2バイトを用いて伝
    送路切替機能の自己診断(エクササイズ)を行う場合、
    予備端局又は予備伝送路接続装置はK1バイトで指定さ
    れた現用伝送路と予備伝送路の切り替えを行わず、各現
    用端局あるいは各中継局はK1,K2バイトの授受が正
    しく行われているか否かを監視して自己診断を行う請求
    項6記載の1:N伝送路切替制御方法。
  13. 【請求項13】 外部より自己診断開始が要求された
    時、予備端局又は予備伝送路接続装置は現用伝送路と予
    備伝送路の切り替えを行わず、自己診断時に現用端局あ
    るいは中継局より予備伝送路接続装置に送られて来る光
    信号を監視して自己診断を行う請求項6記載の1:N伝
    送路切替制御方法。
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