JP2002325054A - 波長多重光伝送システム - Google Patents

波長多重光伝送システム

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JP2002325054A
JP2002325054A JP2001127797A JP2001127797A JP2002325054A JP 2002325054 A JP2002325054 A JP 2002325054A JP 2001127797 A JP2001127797 A JP 2001127797A JP 2001127797 A JP2001127797 A JP 2001127797A JP 2002325054 A JP2002325054 A JP 2002325054A
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transmission line
wavelength
network
optical transmission
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JP2001127797A
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Hitoshi Iwabori
仁 岩堀
Mitsuru Otani
満 大谷
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プロテクション機能を備えた波長多重光伝送シ
ステムの構成を簡易化する。 【解決手段】ある特定の波長λ1に対応するネットワー
クに設置されるノード11にのみ、高度な仕様を満たす
APSなどの自律的冗長切り替え機能を実装する。そし
て、APSによる波長光λ1のモニタの結果発生された
切替要求信号を、新規に設けられた制御装置100に与
える。制御装置100は切替要求信号を受信すると、波
長光λ1のネットワークだけでなく、他のλ2〜λnの
ネットワークにおいても上記切替要求信号に対応する場
所に障害が発生したとみなし、この障害箇所に応じた切
替指示信号を発生する。そして、この切替指示信号を波
長光λ2〜λnのネットワークにおけるノード12〜1
nに与え、全てのネットワークにおいて切替処理を実施
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光信号を共
通の伝送路に波長多重して伝送する波長多重光伝送シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年になり通信ネットワークにおける伝
送帯域の需要はますます大きくなってきており、光通信
技術を応用して伝送容量の拡大を図ることが盛んに行わ
れている。光通信技術のなかでも、波長多重技術を応用
した波長多重光伝送システムが注目されている。
【0003】この種のシステムにおいては、各波長ごと
に個別にネットワークが形成され、同一の光伝送路を各
ネットワーク間で共用する形態が取られる。各ネットワ
ークは複数のノード装置を備えてなり、各ノードはネッ
トワークごとに専用に割り当てられた波長光を伝送す
る。各波長光は、波長多重/分離装置を介して共通の光
伝送路に送出される。
【0004】この種のシステムは基幹系に適用されるこ
とが多いので、障害に対する高度な耐性を備える必要が
ある。よって、光伝送路は現用系と予備系とを備えて二
重化され、障害時には現用系伝送路を流れるトラフィッ
クを予備系伝送路に迂回させるプロテクション機能を設
けるようにしている。この種の機能はセルフヒーリング
(Self Healing)機能とも称され、各ノード間で動作情
報を授受し、自律的に切替処理を行うことで短時間での
迂回処理が実現される。
【0005】ところで、プロテクション機能の実現のた
めには、障害区間の特定機能、伝送品質の監視機能、お
よび、伝送路の切替の形態を算出する機能などの多くの
機能をノード装置が実装する必要がある。ところが周知
のように、これらの機能はいずれも複雑な信号処理を必
要とするため、実装するノード装置はハードウェアおよ
びソフトウェアの両面から規模が大きくなるという不具
合を持つ。一つのネットワークにプロテクション機能を
持たせるには、ネットワークを構成するノード装置の全
てに上記機能を実装しなくてはならないため、ネットワ
ーク自体の規模やコストも大きくなる。
【0006】さらに、従来の波長多重光伝送システムに
あっては、上記プロテクション機能が個々のネットワー
クのそれぞれに設けられている。このため個々のネット
ワークの規模が大きく、ひいてはシステム全体が大規模
化するという不具合がある。またシステム構築にかかる
コストも大きくなるので、何らかの解決策が望まれてい
る。
【0007】さらに従来では、高度なプロテクション機
能を備えたネットワークの種類が少ない。現状では、信
頼性の高いプロテクション機能の実現のためには、標準
化された同期伝送システムに付随するプロテクション機
能を採用するのが最良とされている。つまり通信事業者
は、プロテクション機能を備えたシステムを構築するに
あたり同期伝送システムの標準を採用するほかなく、不
自由を強いられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
の波長多重光伝送システムでは、個々のネットワークの
全てにプロテクション機能を実装していたため、システ
ムの規模が大きいという不具合を有していた。また従来
では、高度なプロテクション機能を実装するためには特
定の標準に従うしかない。このため運用者にとっては選
択の余地が少なく、システムを構築するにあたっての自
由度が低くなり、不便であった。
【0009】本発明は上記事情によりなされたもので、
その第1の目的は、プロテクション機能を備えた波長多
重光伝送システムの構成を簡易化することにある。
【0010】また本発明の第2の目的は、特定の標準に
よらずプロテクション機能を実装できるようにし、これ
によりシステム構築にあたっての選択の余地を大きくし
て運用上の便宜を向上させた波長多重光伝送システムを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、異なる波長光を含む波長多重光を伝送する
光伝送路と、前記波長多重光における各波長光ごとに対
応付けて形成される複数のネットワークとを具備する波
長多重光伝送システムにあって、前記光伝送路は、現用
系伝送路と予備系伝送路とを備え、前記複数のネットワ
ークのそれぞれは、自己のネットワークに対応する波長
光を伝送するノード装置を備え、前記複数のネットワー
クのうち少なくとも一つの特定のネットワークに、自己
のネットワークに対応する波長光の前記光伝送路におけ
る状態を反映した例えばAPSバイトなどのメッセージ
情報を自己のネットワークに属するノード装置間で互い
に授受して当該波長光のトラフィックを現用系伝送路か
ら前記予備系伝送路に切り替える、例えばSDH(Sync
hronous Digital Hierarchy)システムにおけるAPS
(Automatic Protection Switching)などの自律的プロ
テクション機能を備え、前記特定のネットワーク以外の
ネットワークに、前記自律的プロテクション機能の動作
に呼応して、自己のネットワークに対応する波長光のト
ラフィックを前記現用系伝送路から前記予備系伝送路に
切り替える従属的プロテクション機能を備えるようにし
た。
【0012】より具体的には、上記の波長多重光伝送シ
ステムにあって、前記ノード装置のそれぞれに、伝送す
る波長光のトラフィックを前記現用系伝送路から前記予
備系伝送路に切り替える切替処理を与えられる切替指示
信号に応じた形態で実施する例えばAPS実行制御手段
などの切替実行制御手段を備え、前記複数のネットワー
クのうち少なくとも一つの特定のネットワークに属する
ノード装置に、伝送する波長光の前記光伝送路における
状態をモニタし、その結果に応じて前記切替処理を実施
する必要が生じた場合に切替要求信号を発生させるモニ
タ手段を備え、さらに、前記切替要求信号が発生された
場合に、この切替要求信号に示される内容をもとに前記
ノード装置のそれぞれにおいて実施すべき前記切替処理
の形態を算出し、この形態を反映した前記切替指示信号
を発生させる切替状態算出手段を具備するようにした。
【0013】このような手段を講じることにより、例え
ば波長の最も長い波長光を伝送するネットワークなどの
特定のネットワークにおける当該波長光の状態が、当該
ネットワークに属するノード装置に具備されるモニタ手
段により、モニタされる。波長光の状態とは、この波長
光により伝送されるトラフィックにビット誤りを生じた
回数、伝送信号フレームの区切りの有無、光信号そのも
のの有無などのほか、伝送信号フレームにおけるAPS
バイトの内容なども含む。このモニタの結果に応じて、
例えばAPSバイトに切替処理を要する旨の情報が記述
されていた場合には、切替要求信号が発生される。
【0014】切替要求信号が発生されると、切替状態算
出手段において、例えばAPSバイトの記述内容やトラ
フィックのモニタ結果などから障害の発生位置などが特
定され、それに応じて各ノード装置が実施すべき切替処
理の形態が算出される。切替処理の形態とは、例えばS
DHにおいてはBridge、Bridge&Switch、またはSwitch
などと称される状態である。そして、算出された形態を
反映した切替指示信号が発生される。そうして、この切
替指示信号に応じた形態の切替処理が、各ノード装置に
具備される切替実行制御手段により実施される。
【0015】ここで、切替状態算出手段においては、上
記特定のネットワークに属するノード装置に対する切替
指示信号だけでなく、特定のネットワーク以外のネット
ワークに属するノード装置に対する切替指示信号をも発
生される。
【0016】このようにすることで、特定のネットワー
クにおいて切替要求信号が発生すると、特定のネットワ
ーク以外のネットワーク(簡便のため、以下では他のネ
ットワークと称する)においても切替処理がなされると
いった処理が実現される。つまり一つの波長光の状態か
ら、他の全ての波長光にも係わる切替処理が実現され
る。
【0017】すなわち、複数のネットワークのうち、従
来のような高度のプロテクション機能(自律的プロテク
ション機能に相当する)を備えるネットワークは一つで
良い。他のネットワークは、切替に係わる最小限の機能
のみを備えたプロテクション機能(従属的プロテクショ
ン機能に相当する)を備えていれば、信号のモニタ機能
や切替形態の算出、他のノード装置へのメッセージの送
出などといった複雑な機能を実装しなくとも良くなる。
これにより、他のネットワークに属するノード装置は、
複雑な信号処理を実施する能力を備える必要が無くな
り、構成を簡易化することが可能になる。ひいては、波
長多重光伝送システム全体の規模を簡易化することが可
能になる。
【0018】また換言すれば、高度のプロテクション機
能を全てのネットワークに実装する必要が無くなること
から、他のネットワークでは、従来の技術で述べたよう
な同期伝送システムの標準を採用する必要が無くなる。
APSなどの高度のプロテクション機能は、SDH(Sy
nchronous Digital Hierarchy)などの標準に従う場合
だけに実装可能であるが、他のネットワークではAPS
に相当するほどに高度の機能を必要としないからであ
る。
【0019】このことから、他のネットワークでは特定
の標準に縛られること無く、任意の信号インタフェース
を採用することが可能になる。すなわち、システム構築
にあたっての選択の余地が大きくなり、運用上の便宜を
向上させることが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係わる波
長多重光伝送システムの概略構成を示すシステム構成図
である。図1において、複数の局舎A〜Dが光伝送路F
を介してリング状に接続される。光伝送路Fは、現用系
伝送路SLと予備系伝送路PLとを備える。現用系伝送
路SLと予備系伝送路PLとは、それぞれ時計回り(Cl
ockwise CW)回線と、反時計回り(Counter Clockwis
e CCW)回線とを備える。一つの回線には、図示する
ように互いに異なる波長光λ1〜λnが波長多重され
る。
【0021】図2は、図1に示されるシステムに備わる
複数のネットワークを示す概念図である。図2に示され
るように、図1のシステムには、各波長光λ1〜λnに
それぞれ対応付けて一つの通信ネットワークが形成され
る。波長ごとに区別されるこれらのネットワークを、以
下ではネットワークλ1,ネットワークλ2,…と称す
る。本実施形態においては、各ネットワークλ1〜λn
にそれぞれ4つのノードが配置され、これらのノードは
一つの波長を伝送する回線を介してリング状に接続され
る。このとき、各局舎A〜Dには、n個のノードが設置
される。
【0022】本実施形態においては、ネットワークλ1
を、特許請求の範囲でいうところの特定のネットワーク
とする。また、ネットワークλ1における伝送信号とし
て、SDHにおけるSTM−N(Synchronous Transpor
t Module-Level N)フォーマットを採用する。現時点で
はSTM−64レベルの多重化信号が実用化されてい
る。
【0023】図3は、図1に示される局舎Aの構成を示
すブロック図である。局舎Aは、ノード(Node)1
1〜1nと、現用系伝送路SLに接続される現用系波長
多重/分離装置2Sと、予備系伝送路SLに接続される
予備系波長多重/分離装置2Pとを備える。
【0024】現用系伝送路SLを介して伝送された波長
多重光は、現用系波長多重/分離装置2Sにおいて個々
の波長光λ1〜λnに分離され、それぞれノード11〜
1nに与えられる。予備系伝送路PLを介して伝送され
た波長多重光は、予備系波長多重/分離装置2Pにおい
ても個々の波長光λ1〜λnに分離され、それぞれノー
ド11〜1nに与えられる。なお、ここでは現用系の波
長と予備系の波長とが同じとなっているが、これは一例
であり、現用系と予備系の伝送光波長を異なるように設
定しても良い。
【0025】各ノード11〜1nは、低速回線Zを介し
て通信端局装置などの低次群装置(図示せず)に接続さ
れる。各ノード11〜1nは、各波長光λ1〜λnに割
り当てられた伝送信号を低次群装置との間で交換接続す
る。
【0026】また図3に示される局舎Aには、制御装置
100が設置される。制御装置100には、ノード11
で発生された切替要求信号が例えばLAN(Local Area
Network)経由で与えられる。制御装置100はこの切
替要求信号が与えられると、切替指示信号を発生する。
この切替指示信号は、各ノード11〜1nに与えられ
る。なお、図3では局舎Aを代表として示すが、他の局
舎B〜Dについても同様の構成となっている。ただし本
実施形態では、局舎Aにのみ制御装置100が設置され
るとする。
【0027】図4は、図3に示されるノード11の構成
を示す機能ブロック図である。ノード11は、現用系波
長多重/分離装置2Sから送出される波長光λ1を終端
する高速現用系インタフェース(I/F)部2と、予備
系波長多重/分離装置2Pから送出される波長光λ1を
終端する高速予備系インタフェース(I/F)部3と、
低速回線Zに接続される低速インタフェース(I/F)
部5と、各インタフェース部2,3,5を介して伝送さ
れる信号を電気信号の状態で交換し、ネットワークλ1
内における回線を設定する回線交換部(Time Slot Assi
gnment:TSA)1と、制御部4とを備える。
【0028】高速現用系インタフェース(I/F)部2
は、電気/光変換器(E/O)21と、光/電気変換器
(O/E)22とを備える。これらの変換器21,22
により、回線設定部1に至る信号は電気信号に変換さ
れ、またノード11から送出される信号は光信号とな
る。
【0029】高速予備系インタフェース(I/F)部3
は、電気/光変換器(E/O)31と、光/電気変換器
(O/E)32とを備え、さらに、APSバイト抽出部
33を備える。APSバイト抽出部33は、STM−N
フレームのオーバヘッドに定義されたAPSバイトを抽
出する。抽出されたAPSバイトは、制御部4に与えら
れる。
【0030】回線交換部1は、波長光λ1に設定される
STM−N信号フレームから所定のタイムスロットを分
離し、低速インタフェース部5を介して低速回線Zに送
出する。低速回線Zを介して装置内部に導入された低次
のSTM信号フレームは、回線交換部1においてSTM
−N信号フレームの所定のタイムスロットに多重され
る。回線交換部1は、多重または分離されるタイムスロ
ットをスイッチングすることで、ネットワークλ1内に
複数の回線を設定する。
【0031】なお、高速現用系インタフェース部2、高
速予備系インタフェース部3、および、回線交換部1は
ノード11の内部でそれぞれ冗長構成をとり、ノード障
害時には冗長切替処理により切り替えられるようになっ
ている。
【0032】ところで、制御部4は例えばマイクロコン
ピュータなどとして実現され、モニタ手段4aと、AP
S実行制御手段4bとを備える。このうちモニタ手段4
aは、波長光λ1の光伝送路Fにおける状態をモニタ
し、ビット誤りの回数、信号の有無などの情報をもと
に、波長多重光伝送システム内における障害の有無を検
知する。またモニタ手段4aは、高速予備系インタフェ
ース部3から与えられるAPSバイトに記述された内容
を解釈し、同じネットワークλ1に属するノード装置か
らの切替要求信号の有無を判定する。さらにモニタ手段
4aは、各インタフェース部2,3,5や回線交換部1
などの状態をモニタしてノード11の動作状態をチェッ
クし、装置内障害の有無を判定する。
【0033】以上のモニタ処理の結果、光伝送路Fの切
断が検知されたり、他ノードからの切替要求信号が検知
されたり、装置内障害の発生が検知されたりすると、伝
送路切替または装置内切替えを実施して、伝送される波
長光のトラフィックを救済する必要が生じる。このよう
な事態が生じると、モニタ手段4aは、障害の発生箇所
などの内容が記された切替要求信号を発生させる。この
切替要求信号は、制御装置100に与えられる。
【0034】APS実行制御手段4bは、制御装置10
0から与えられる切替指示信号に基づいて、波長光λ1
を介して伝送されるトラフィックを救済するための切替
処理を実施する。具体的には、回線交換部1に切替制御
信号を与え、切替指示信号により指示された回線接続の
形態を実現すべく、回線交換部1におけるスイッチング
を制御する。これにより、現用系伝送路SLを流れるト
ラフィックを予備系伝送路PLに迂回させるなどの処理
が実現される。
【0035】なお、モニタ手段4a、APS実行制御手
段4bの機能は、従来のノード装置が備える自律的冗長
切替機能、いわゆるAPSの機能の一部として実現され
る。具体的には、APSをコンプリートに実現するため
の制御プログラムの、一つのサブルーチンとして実現さ
れる機能である。
【0036】図5は、図3に示されるノード12の構成
を示す機能ブロック図である。ノード12〜1nは、そ
れぞれ現用系波長多重/分離装置2Sから送出される波
長光λ2に関して装置内外でのインタフェースをとる現
用系光インタフェース(I/F)部7と、予備系波長多
重/分離装置2Pから送出される波長光λ2に関して装
置内外でのインタフェースをとる予備系光インタフェー
ス(I/F)部8と、低速回線Zに接続される低速イン
タフェース(I/F)部10と、各インタフェース部
7,8,10を介して与えられる光信号を光信号のまま
交換接続する光スイッチ6と、制御部9とを備える。
【0037】ところで、制御部9は、切替実行制御手段
9aを備える。切替実行制御手段9aは、制御装置10
0から与えられる切替指示信号に基づいて、波長光λ2
を介して伝送されるトラフィックを救済するための切替
処理を実施する。すなわち、切替指示信号により指示さ
れた内容を反映した切替制御信号を光スイッチ6に与え
ることにより、現用系伝送路SLのトラフィックを予備
系伝送路PLに迂回させる処理などが実現される。
【0038】なお、他のノード13〜1nにおいても、
図5に示される構成と同じか、または略同等の構成とな
っている。重要なことは、ノード11は伝送信号フレー
ムの終端機能を備える必要があるのに対して、ノード1
2〜1nは伝送信号フレームの終端機能を必ずしも備え
る必要が無い点にある。
【0039】図6は、図3に示される制御装置100の
構成を示す機能ブロック図である。図6に示される制御
装置100は、CPU(Central Processing Unit)1
01と、記憶部102とを備える。CPU101は、ソ
フトウェアによる演算処理により実現される制御機能と
して、切替状態算出手段101aを備える。
【0040】記憶部102には、各ノード11〜1nに
おける回線の設定状態をデータベース化したリングマッ
プ(Ring Map)102aと、各ノード11〜1nにおけ
る回線設定部1または光スイッチ部6と低速回線Zとの
接続関係をデータベース化したファブリック(Fabric)
データ102bとが、所定の記憶領域に記憶される。
【0041】切替状態算出手段101aは、各ノード1
1〜1nに実装されたAPS実行制御手段4bまたは切
替実行制御手段9aにおける切替内容を管理する。すな
わち切替状態算出手段101aは、ノード11から切替
要求信号が与えられた場合に、この切替要求信号の内容
から障害の発生箇所やその程度などを特定する。そして
切替状態算出手段101aは、この特定した内容に応じ
て、各ノード11〜1nにおける回線の再設定状態を算
出し、その状態を実現すべき切替指示信号を各ノード1
1〜1nごとに個別に発生させる。これらの切替指示信
号は、各ノード11〜1nごとに個別に与えられる。
【0042】次に、上記構成における動作を説明する。
本実施形態においては、図1に示されるように、局舎C
〜D間の現用系伝送路SLおよび予備系伝送路PLの両
方が切断される形態の障害が発生したと仮定する。
【0043】このような障害が発生すると、障害区間に
隣接する局舎C,Dのノード11における高速現用系I
/F部2、高速予備系I/F部3で、波長光λ1の消滅
が検知される。すると、これらのノード11は伝送路切
替を要求するAPSバイトを生成し、予備系伝送路PL
を使用して、障害区間と反対まわりに他の局舎の各ノー
ド11に順次APSバイトを伝送する。このAPSバイ
トが局舎Aのノード装置11に達すると、その旨がモニ
タ手段4aで検出され、切替要求信号が制御装置100
に与えられる。
【0044】制御装置100はこの切替要求信号が与え
られると、まずネットワークλ1に関して、局舎C〜D
間の区間に障害が発生したことを特定する。次いで制御
装置100は、リングマップ102aおよびファブリッ
クデータ102bを参照し、この障害を回避するための
回線の接続形態を算出して、局舎Aのノード11に与え
るべき切替指示信号を発生させる。
【0045】切替指示信号を受けた局舎Aのノード11
は、指示の内容の通りに回線交換部1を制御し、現用系
伝送路SLを流れるトラフィックを障害から救済すべ
く、回線の再設定を行う。このようにして、ネットワー
クλ1におけるトラフィックのレストレーションが完了
し、ネットワークλ1において現用系伝送路SLを流れ
るトラフィックは救済される。なおネットワークλ1に
おいては、回線をループバックさせる、いわゆるリング
切替が実施される。またネットワークλ1における切替
の手順は、ITU−T勧告G.841などの規格に基づ
くものとなる。
【0046】さて、ネットワークλ2〜λnにおけるト
ラフィックの救済は、次に説明する手順により実現され
る。すなわち制御装置100は、ネットワークλ1にお
いて局舎C〜D間の区間に障害が発生したことを検知す
ると、他のネットワークλ2〜λnにおいても同じ箇所
に、同じ形態の障害が発生したものとみなす。つまり、
波長光λ1だけが切断され、他の波長光λ2〜λnが生
き残ることは、有り得ないものとする。なぜなら、波長
光λ1は他の波長光λ2〜λnと一緒に、同じ伝送路に
波長多重されているからである。本実施形態では波長多
重システムにおけるこの独特の事情に着目し、一つのネ
ットワークにおける障害の形態を、他のネットワークに
対しても当てはめるようにする。
【0047】制御装置100は、ネットワークλ2〜λ
nにおいても、局舎C〜D間の区間の現用系伝送路SL
と予備系伝送路PLとが切断されたとする。そして、こ
のような障害からトラフィックを救済するための切替指
示信号を、各ネットワークλ2〜λnに対して個別に発
生させる。
【0048】切替指示信号は、局舎Aのノード12〜1
nに対して個別に与えられる。そして各ノード12〜1
nの切替実行制御手段により、局舎C〜D間の区間を避
けるかたちでのトラフィック救済が実現される。このよ
うにして、ネットワークλ1における障害の発生が検知
されると、それに呼応した形での切替処理が、他のネッ
トワークλ2〜λnにおいても実現される。
【0049】このように本実施形態では、ある特定の波
長λ1に対応するネットワークに設置されるノード11
にのみ、高度な仕様を満たすAPSなどの自律的冗長切
り替え機能を実装する。そして、APSによる波長光λ
1のモニタの結果発生された切替要求信号を、新規に設
けられた制御装置100に与える。制御装置100は切
替要求信号を受信すると、波長光λ1のネットワークだ
けでなく、他のλ2〜λnのネットワークにおいても上
記切替要求信号に対応する場所に障害が発生したとみな
し、この障害箇所に応じた切替指示信号を発生する。そ
して、この切替指示信号を波長光λ2〜λnのネットワ
ークにおけるノード12〜1nに与え、全てのネットワ
ークにおいて切替処理を実施させるようにしている。
【0050】このようにしたので、波長光λ1のみの状
態に基づいて、全てのネットワークにおける切替処理が
実現される。また、ネットワークλ1およびネットワー
クλ2〜λnにおける切替の状態は、ネットワークλ1
において検知された障害箇所を避けるように、制御装置
100において算出される。
【0051】これにより、ネットワークλ2〜λnに高
度の自律的プロテクション機能を実装する必要が無くな
るので、ネットワークλ2〜λnにおけるノード12〜
1nの構成を簡易化でき、ネットワークλ2〜λnの構
成、ひいては波長多重光伝送システムの全体的な構成を
も簡易化することが可能になる。またネットワークλ1
においても、切替箇所や切替の形態の算出といった処理
が制御装置100に任せられるので、ノード11および
ネットワークλ1の構成、ひいては波長多重光伝送シス
テムの更なる簡易化を図ることが可能になる。
【0052】また本実施形態では、ネットワークλ2〜
λnに高度の自律的プロテクション機能を実装しなくと
も、システム全体に渡る切替処理を実施できることか
ら、SDHなどの規格に縛られること無く、ネットワー
クλ2〜λnにおける信号インタフェースを自由に採用
することができる。これにより、システム構築にあたっ
ての選択の余地が大きくなり、運用上の便宜の向上を図
ることが可能になる。
【0053】また、規格に縛られないということは、伝
送光信号のフォーマットを自由に設定できることを意味
する。よって本実施形態のシステムでは、例えばATM
などの非同期信号や、伝送路フレームをもたない信号ま
でも、ネットワークλ2〜λnにおいて伝送することが
可能になる。これによりシステム構築にあたっての自由
度はさらに大きくなる。
【0054】また本実施形態によれば、ネットワークλ
2〜λnにおいて、波長光を光/電変換してフレームの
区切りを探し、オーバヘッドの特定位置のAPSバイト
を取り込み、解釈し、必要な処置を施すといった、いわ
ゆる信号終端処理を実行しなくとも良くなる。これによ
り処理負担が軽くなるのに加えて、波長光を光の状態の
まま、ノード内部を通過またはドロップさせることが可
能になる。
【0055】これにより、伝送光を光信号のまま波長単
位でアド・ドロップする、光アド・ドロップモジュール
を備えたノードをシステム内に設置することが可能にな
る。この種のノードは、将来のフォトニックネットワー
ク(Photonic Network)に好適に利用できるものであ
る。またこの種のノードでは、現用系光インタフェース
部7および予備系光インタフェース部8を、例えば光増
幅器を備えた簡易な構成で実現できるので、これによっ
ても構成の簡易化を促すことが可能になる。
【0056】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば上記実施形態では、制御装置1
00を備え、制御装置100に切替形態の算出などのイ
ンテリジェンスな処理を実行させるようにした。これに
代えて、制御装置100の処理をノード11に実施させ
るようにしても良い。このようにするとノード11の構
成の規模は大きくなるが、制御装置100を省略できる
ことからシステム全体での規模は大きくならずに済む。
もちろん、ノード12〜1nの構成は、本実施形態での
構成と変えなくとも良い。
【0057】このほか、ネットワークトポロジ、各ノー
ドの構成、波長のアサインの状態など本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々の変形実施を行うことができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、プ
ロテクション機能を備えた波長多重光伝送システムの構
成を簡易化できるという効果がある。また本発明によれ
ば、特定の標準によらずプロテクション機能を実装でき
るようになり、これによりシステム構築にあたっての選
択の余地を大きくなり運用上の便宜が向上するといった
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる波長多重光伝送システムの概
略構成を示すシステム構成図。
【図2】 図1に示されるシステムに備わる複数のネッ
トワークを示す概念図。
【図3】 図1に示される局舎Aの構成を示すブロック
図。
【図4】 図3に示されるノード11の構成を示す機能
ブロック図。
【図5】 図4に示されるノード12の構成を示す機能
ブロック図。
【図6】 図5に示される制御装置100の構成を示す
機能ブロック図。
【符号の説明】
F…光伝送路 SL…現用系伝送路 PL…予備系伝送路 11,12〜1n…ノード 2S…現用系波長多重/分離装置 2P…予備系波長多重/分離装置 Z…低速回線 100…制御装置 1…回線交換部(TSA) 2…高速現用系インタフェース部 21,31…電気/光変換器 22,32…光/電気変換器 33…APSバイト抽出部 3…高速予備系インタフェース部 4…制御部 4a…モニタ手段 4b…APS実行制御手段 5…低速インタフェース部 6…光スイッチ 7…現用系光インタフェース部 8…予備系光インタフェース部 9…制御部 9a…切替実行制御手段 10…低速インタフェース部(LS I/F) 100…制御装置 101…CPU 101a…切替状態算出手段 102…記憶部 102a…リングマップ(Ring Map) 102b…ファブリックデータ(Fabric)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/423 H04B 9/00 N 12/437 Fターム(参考) 5K002 BA05 BA06 DA02 DA03 DA05 DA11 EA05 EA33 FA01 5K021 BB01 BB09 CC13 DD02 FF04 5K031 AA06 AA08 CA15 CB12 DA03 DA12 DA19 EA01 EA10 EA12 EB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる波長光を含む波長多重光を伝送す
    る光伝送路と、前記波長多重光における各波長光ごとに
    対応付けて形成される複数のネットワークとを具備する
    波長多重光伝送システムにおいて、 前記光伝送路は、現用系伝送路と予備系伝送路とを備
    え、 前記複数のネットワークのそれぞれは、 自己のネットワークに対応する波長光を伝送するノード
    装置を備え、 前記複数のネットワークのうち少なくとも一つの特定の
    ネットワークは、 自己のネットワークに対応する波長光の前記光伝送路に
    おける状態を反映したメッセージ情報を自己のネットワ
    ークに属するノード装置間で互いに授受して、当該波長
    光のトラフィックを現用系伝送路から前記予備系伝送路
    に切り替える自律的プロテクション機能を備え、 前記特定のネットワーク以外のネットワークは、 前記自律的プロテクション機能の動作に呼応して、自己
    のネットワークに対応する波長光のトラフィックを前記
    現用系伝送路から前記予備系伝送路に切り替える従属的
    プロテクション機能を備えることを特徴とする波長多重
    光伝送システム。
  2. 【請求項2】 異なる波長光を含む波長多重光を伝送す
    る光伝送路と、前記波長多重光における各波長光ごとに
    対応付けて形成される複数のネットワークとを具備する
    波長多重光伝送システムにおいて、 前記光伝送路は、現用系伝送路と予備系伝送路とを備
    え、 前記複数のネットワークのそれぞれは、自己のネットワ
    ークに対応する波長光を伝送するノード装置を備え、 前記ノード装置のそれぞれは、伝送する波長光のトラフ
    ィックを前記現用系伝送路から前記予備系伝送路に切り
    替える切替処理を、与えられる切替指示信号に応じた形
    態で実施する切替実行制御手段を備え、 前記複数のネットワークのうち少なくとも一つの特定の
    ネットワークに属するノード装置は、伝送する波長光の
    前記光伝送路における状態をモニタし、その結果に応じ
    て前記切替処理を実施する必要が生じた場合に、切替要
    求信号を発生させるモニタ手段を備え、 さらに、前記波長多重光伝送システム内に設けられ、前
    記切替要求信号が発生された場合にこの切替要求信号に
    示される内容をもとに前記ノード装置のそれぞれにおい
    て実施すべき前記切替処理の形態を算出し、この形態を
    反映した前記切替指示信号を発生させ、この切替指示信
    号を前記ノード装置のそれぞれに与える切替状態算出手
    段を具備することを特徴とする波長多重光伝送システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記モニタ手段は、自己を備えたノード
    装置の動作状態をチェックし、その結果に応じて前記切
    替処理を実施する必要が生じた場合に、前記切替要求信
    号を発生させることを特徴とする請求項2に記載の波長
    多重光伝送システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013046269A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Fujitsu Ltd 光伝送装置及び光伝送ネットワークシステム
JP2015216427A (ja) * 2014-05-07 2015-12-03 富士通株式会社 伝送装置

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