JP3754416B2 - トラフィックの自己救済方式およびリエスタブリッシュ方式 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報通信ネットワークにおける、通信トラフィックのプロテクション・アーキテクチャに関する。特に本発明は、予備系伝送路を備えるネットワークにおいて、デュアルホーミングパスを介して伝送されるサービストラフィックの自己救済(Self-Healing)方式、及び、パートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ(re-establish)方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報通信ネットワークの幹線部分に適用されるシステムの多くは、複数のリングノードが伝送路を介してリング状に接続される形態をしている。この種のシステムの多くは、障害発生時に通信トラフィックを自動的に救済する機能、すなわちSelf-Healing機能を備える。
【0003】
トラフィックは、伝送ライン上に設定された通信パス(Path)を介して伝送される。障害が起こると、Self-Healing機能により現用系伝送路(Service Line)上のパスが予備系伝送路(Protection Line)に迂回させられる。これによりサービストラフィックが救済される。
【0004】
無障害時には、サービストラフィックは現用系伝送路を介して伝送されるため、予備系伝送路が未使用状態となる。そこで無障害時には、サービストラフィックとは別のトラフィックを予備系伝送路に流すことがある。この種のトラフィックとして、パートタイムトラフィック(part-time traffic)がある。パートタイムトラフィックは、ITU(International Telecommunication Union)から頒布されたITU−T(Telecommunication Standardization Sector of ITU)勧告においてextra trafficと称されるトラフィックに対応するトラフィックである。
【0005】
障害が起こると、パートタイムトラフィックは予備系伝送路から排除され、代わりにサービストラフィックが予備系伝送路に迂回させられる。この状態はレストレーションと称される。サービストラフィックがレストレーションされた状態で予備系伝送路に空きのパスが生じた場合には、空きパスに限りパートタイムトラフィックを再接続することが出来る。このような処理は、パートタイムトラフィックのリエスタブリッシュと称される。
【0006】
上記に説明した機能を備えるシステムの一つとして、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)規格に準拠するネットワークがある。SDHにおけるSelf-Healing機能は、APS(Automatic Protection Switching)と称される。
【0007】
ITU−T勧告G.841に、APSに関する詳しい記載が有る。この勧告にはサービストラフィックの自己救済方式と、パートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ方式とに関する記述が有る。またこの勧告には、“transoceanic application”と称される方式も記載されている。この方式は、特にリングノード間の距離が長い場合に伝送遅延を最小限にし得る方式である。
【0008】
ところで、パスには二つの種類がある。一つのタイプのパスは、2つのリングノードを一対一に結ぶ、いわゆるポイント・ツウ・ポイント型のパスである。もう一つのタイプのパスは、複数のリングノード間を一対多に結ぶポイント・ツウ・マルチポイント型のパスで、例えば一つのノードから発して複数のノードで終端されるマルチドロップ型パスである。後者のタイプのパスを、本明細書においてはデュアルホーミングパス(dual-homing path)と称する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、デュアルホーミングパスを介して伝送されるトラフィックの自己救済方式およびリエスタブリッシュ方式を提供し、これによりトラフィックのミスコネクトを防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、現用系伝送路および予備系伝送路を介して複数のノードをリング状に接続したリングネットワークシステムに、複数ノードで終端される往路側パスとこの往路側パスの始点に戻る方向の復路側パスとが対となり形成されるデュアルホーミングパスが存在する場合の当該デュアルホーミングパスを介して伝送されるサービストラフィックの自己救済方式であって、前記往路側パスの始点となり、かつ前記復路側パスの終点となるノードを第1種ノードとし、前記往路側パスの中間分岐点となるノードを第2種ノードとし、前記往路側パスの中間分岐点となり、かつ前記復路側パスの始点となるノードを第3種ノードとし、前記往路側パスの終点となり、かつ当該デュアルホーミングパスの経路中に前記第3種ノードが介在しない場合には前記復路側パスの始点となるノードを第4種ノードとしたとき、前記デュアルホーミングパスの通過する区間の現用系および予備系伝送路に障害が発生した場合に、前記デュアルホーミングパスを流れるサービストラフィックを現用系伝送路から当該区間と逆方向の予備系伝送路を介して迂回伝送させるべく、前記障害の発生箇所に応じて各ノードが自己のノード種別を変更しつつデュアルホーミングパスを再設定することを特徴とする。
【0011】
このような手段により、障害が発生した場合に、予備系伝送路にループバック無しの迂回経路が設定され、この経路にデュアルホーミングパスが迂回させられる。これは、障害の発生箇所に応じて各ノードが自己のノード種別を変更しつつ迂回経路を再設定することによるもので、いわば Transoceanic 型のリング切替により迂回経路が設定される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。この実施形態ではSDHに準拠するシステムを対象とする。
図1は、本発明の実施の形態に係わるリングネットワークシステムの構成を示す図である。このシステムは、複数のリングノード(以下ノード(Node)と称する)A〜Fを備える。各リングノードは、現用系伝送路(Service Line)SL、および予備系伝送路PL(Protection Line)を介してリング状に接続される。各伝送路SL,PLは、それぞれ時計回り(CW:Clockwise)方向、および反時計回り(CCW:Counter Clockwise)方向の双方向の伝送ルートを有する。図1に示される形態のシステムは、MS SPRing(Multiplex Section Shared Protection Ring)と称して知られている。
【0013】
現用系伝送路SL、および予備系伝送路PLには、複数のパス(Path)が時分割多重される。その多重化レベルは、例えばSTM−64(Synchronous Transfer Module Level-64)である。
【0014】
図1において、各ノードA〜Fは、STM−64信号に時分割多重されたタイムスロットから、任意のスロットをドロップする。ドロップされたスロットは、低次群信号として低速回線200を介して低次群装置(符号付さず)に送出される。
【0015】
また各ノードA〜Fは、低次群装置から低速回線200を介して送られた低次群信号を、STM−64信号の任意のタイムスロットに多重する。このようにして、所定の伝送容量を持つ通信パスがネットワーク内に形成される。各パスの伝送容量は、STM−1、STM−4、STM−16、または、STM−64のいずれかとなる。
【0016】
低次群装置には、交換機や端局装置などがある。ノードA〜Fには、このほか監視制御装置WS1〜WS6がそれぞれ接続される。監視制御装置はネットワークの監視制御を担う装置である。
【0017】
図2は、本実施形態に係わるノードA〜Fの構成を示す図である。ノードA〜Fは現用系伝送路SLに接続される現用系高速インタフェース部(HS I/F)1−0と、予備系伝送路PLに接続される予備系高速インタフェース部1−1とを備える。
【0018】
STM−64信号は、現用系高速インタフェース部1−0、および予備系高速インタフェース部1−1を介して装置内部に導入される。このSTM−64信号は、回線設定部(TSA:Time Slot Assignment)2−0に与えられる。回線設定部2−0は、STM−64信号に時分割多重されたタイムスロットのうち任意のタイムスロットをドロップする。このスロットは低速インタフェース部(LS I/F)3−1〜3−kに与えられる。低速インタフェース部(LS I/F)3−1〜3−kは、ドロップされたスロットを低速回線200を介して低次群信号として出力する。
【0019】
逆に、低速回線200から装置内部に到来する低次群信号は、低速インタフェース部3−1〜3−kを介して回線設定部2−0に与えられる。回線設定部2−0は、低次群信号をSTM−64フレームの任意のタイムスロットに多重する。多重された低次群信号を含むSTM−64信号は、隣接するノードに向け高速回線100を介して送出される。
【0020】
なお、回線設定部2−0は回線設定部2−1と対を成して二重化されている。定常時(すなわち無障害時)には、回線設定部2−0が現用系として動作する。回線設定部2−0に障害が起こると、装置内切り替えが実施されて回線設定部2−1が予備系として運用される。回線設定部2−1の動作は回線設定部2−0の動作と同様である。
【0021】
高速インタフェース部1−0,1−1、回線設定部2−0、2−1、低速インタフェース部3−1〜3−kは、それぞれサブコントローラ4H,4T,4Lを介して主制御部5に接続されている。サブコントローラ4H,4T,4Lは、主制御部5の種々の制御機能を補助する。サブコントローラ4H,4T,4Lと主制御部5とにより、冗長切り替え制御などの各種制御が階層的に実行される。
【0022】
主制御部5は、記憶部6と、管理網インタフェース(I/F)7とに接続される。記憶部6は、各種の制御プログラムなどを記憶する。管理網インタフェース7は、図1に示される監視制御装置に接続される。
【0023】
制御部5は、各インタフェース部(I/F)1−0,1−1,3−1〜3−kから与えられる情報に基づいて、回線設定部2−0,2−1を制御する。その際に必要となるプログラムおよびデータは、記憶部6に記憶される。データには、リングマップ、ファブリックデータなどが有る。
【0024】
(第1の実施形態)
図3は、図1に示されるシステムにおける、ポイント・ツウ・マルチポイント型のパスとしてのデュアルホーミングパスの設定例を示す図である。図中符号(A)〜(F)は図1におけるノードに対応する。実線は図1における現用系伝送路SLに対応する。破線は図1における予備系伝送路PLに対応する。矢印は伝送路に設定されたパスを示し、タイムスロットの一つに対応する。矢印の向きは伝送方向(CW,CCW)に対応する。
【0025】
例えばノードBに示されるように、ノードから出る方向の矢印は、この矢印に対応するパスがそのノードで低次群側にドロップされることを示す。逆にノードAに示されるように、ノードに入る方向の矢印は、この矢印に対応するパスが低次群側から伝送路にアッドされることを示す。
【0026】
ところで、図3においてノードAでアッドされたパスは、複数のノードB,C,D,Eにおいてそれぞれ分岐され、同報的にドロップされる。またノードAは、上記アッドされたパスと逆方向からのパスをドロップする。これらのパスを介して双方向通信が実現されている。本実施形態においては、便宜上、分岐されるほうのパスを”往路側パス”、往路側パスの始点に戻る方向のパスを”復路側パス”と称する。”デュアルホーミングパス”とは、往路側パスと復路側パスとをまとめて称する概念である。
【0027】
ITU−T勧告G.841には、デュアルホーミングパスを介して伝送されるサービストラフィックの救済方式が、具体的に記載されていない。またこの勧告には、デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ方式が、具体的に記載されていない。
【0028】
このため、ネットワークにデュアルホーミングパスが存在する状態において障害が発生すると、Self-Healing機能が正しく機能しない虞が有る。Self-Healing機能が正しく機能しないと、通信が途絶えたり、最悪の場合にはトラフィックのミスコネクトを生じたりする虞が有る。
【0029】
本実施形態においては、デュアルホーミングパスを介して伝送されるサービストラフィックの救済方式が、具体的に開示される。障害の発生に伴う冗長切り替え処理が、本実施形態において示される方式に則して実施されることにより、サービストラフィックのミスコネクトを防止することが可能になる。
【0030】
本実施形態では、デュアルホーミングパスに関して次の二つのルールを定める。
・(ルール1) 「往路側パスがドロップされていないノードで復路側パスがアッドされることを許可しない。」
図4に示されるように、ノードaでアッドされた往路側パスはノードb、dでドロップされている。よって復路側パスがノードb、dでアッドされることは許される(OK)。しかし、復路側パスがノードcでアッドされることは許されない(NG)。
【0031】
・(ルール2) 「復路側パスが複数のノードでドロップされることを許可しない。」
図5に示されるように、CW方向のパスはノードbとノードdとでドロップされている。よってこのパスを往路側パスとすると、CCW方向のパスが復路側パスとなる。復路側パスはノードaに達しており、同じパスが例えばノードbでドロップされることは許されない。
【0032】
これらのルールを設けたことにより、ネットワークの運用はよりシンプルになる。もし上記のルールが無いと、パスの優先度を決定する処理が煩雑になり、ネットワークの運用はより複雑なものになる。
【0033】
図6に、上記のルールを満たすデュアルホーミングパスの設定例を示す。図6において注意すべき点は、ノードbでアッドされた往路側パスが両方向(CWおよびCCW方向)に向け送出されていることである。このようなパスの設定状態は、上記のルールに反しないので許可される。
【0034】
さらに、パスをアッドする形態、およびパスをドロップする形態に応じて、ノードを複数の種別に分類する。再び図3を用いて説明する。
【0035】
図3において、ノードAは、往路側パスをアッドするとともに復路側パスをドロップしている。この種のノードをヘッドノード(Head Node)と称する。図3において、ヘッドノードは往路側パスの始点となるノードであり、かつ復路側パスの終点となるノードである。
【0036】
ノードBおよびDは、往路側パスをドロップするとともに復路側パスを通過(pass-through)している。この種のノードをドロップアンドコンティニューノード(Drop&Continue Node)と称する。図3において、ドロップアンドコンティニューノードは、往路側パスにとっては分岐ノードに相当し、復路側パスにとっては中間点ノード(すなわち、通過するだけのノード)に相当する。
【0037】
ノードCは、往路側パスをドロップするとともに復路側パスをアッドしている。この種のノードをドロップアンドコンティニュー・ウィズアッドノード(Drop&Continue with Add Node)と称する。図3において、ドロップアンドコンティニューウィズアッドノードは、往路側パスにとっては分岐ノードに相当し、復路側パスにとっては始点ノードとなる。この種のノードは、パスの“分岐”と“挿入”とを行うことから、より一般的には分岐挿入ノードと称しても良い。
【0038】
ノードEは、往路側パスを終端している。この種のノードをテールノード(Tail Node)と称する。テールノードにおいては、復路側パスが挿入されることがある。図3において、テールノードは、往路側パスにとっては終点ノードとなる。
【0039】
このほか、図10におけるノードFのように、往復のパスをパススルーさせるノードが有る。この種のノードをパススルーノード(Pass-Through Node)と称する。図3においては、パススルーノードは、往路側パスにとっても、復路側パスにとっても中間ノードとなる。
【0040】
以下の記述においては、煩雑を避けるため、ヘッドノードを(△)ノード、ドロップアンドコンティニューノードを(○)ノード、ドロップアンドコンティニュー・ウィズアッドノードを(◎)ノード、テールノードを(□)ノード、パススルーノードを(_)ノードとそれぞれ表記する。図面においてもこれらの記号を用いる。
【0041】
なお、ノードの種別は各パスごとに定義されるものである点に注意する必要がある。つまりノード種別は、「このノードは、第1のパスについては(○)であるが、第2のパスについては(△)である」というように表現される。すなわちノードの種別は、個々のパスにおけるノードの立場を示すものである。
【0042】
次に、本実施形態におけるサービストラフィックの救済方式を、種々のケースに分けて説明する。図3に示されるようにシステムに障害のない状態をノーマル状態(Normal State)と称する。この状態から障害が生じると、システムは障害状態(Failure State)となる。障害が発生すると、障害の形態や発生した場所に応じて冗長切り替えが実行され、パスの経路が変化する。以下の説明では、ITU−T勧告G.841に記載されるTransoceanic方式による冗長切り替え制御をデュアルホーミングパスに適用した例につき説明する。
【0043】
(ケース1)
図7は、第1のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図7においては、図3に示されるノードAおよびノードBの間の区間の現用系伝送路SLに障害が発生した状態が示される。この場合にはスパン切り替えが実行され、ノードAとノードBとの間の現用系伝送路SLに設定されたデュアルホーミングパスが同じ区間の予備系伝送路PLに迂回させられる。これにより、通信の双方向性を保ったままサービストラフィックを救済することができる。
【0044】
(ケース2)
図8は、第2のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図8においては、図3に示されるノードAおよびノードBの間の区間において、現用系伝送路SL、及び予備系伝送路PLに障害が発生した状態が示される。このように、同一区間の現用系伝送路SL、及び予備系伝送路PLに障害が発生した状態は、リング障害(ring failure)と称される。
【0045】
この場合、従来においてはリング切替(ring switch)と称される方式の冗長切り替えが実施される。より好ましくは、Transoceanic型のリング切替が実施される。しかしながら、通常のポイント・ツウ・ポイントのパスのみを考慮した切り替えによっては、デュアルホーミングパスを流れるサービストラフィックを救済することはできない。そこで、本実施形態では以下に説明する切り替えが実行される。
【0046】
ノードAは往路側パスをCW方向の現用系伝送路SLから切り離し、CCW方向の予備系伝送路PLに切り替える。ノードFはこのパスを予備系伝送路PL側から取り込んで、ノードEにパススルーする。ノードEはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともにノードDにパススルーする。ノードDはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともにノードCにパススルーする。ノードCはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともにノードBにパススルーする。ノードBはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードでドロップする。
【0047】
このようにして、ノードAからの往路側パスは現用系伝送路SLを介するCW方向の経路から、予備系伝送路PLを介するCCW方向の経路に迂回させられる。このとき、ノーマル状態で複数のノードでドロップされていた往路側パスの経路は、障害状態でも失われない。従って往路側パスを介して伝送されていたサービストラフィックは障害から救済される。
一方、ノードD、ノードE、ノードF、及び、ノードAは、ノードCからの復路側パスの取り込み先を現用系伝送路SLから予備系伝送路PLに切り替える。これにより復路側パスの経路はCW方向に迂回させられる。従って復路側パスを介して伝送されていたサービストラフィックも、同様に障害から救済される。
以上のようにして、デュアルホーミングパスを介して双方向に伝送されるサービストラフィックは、障害の発生によって断となることなく、救済される。
【0048】
重要な点は、各ノードにおけるパスの取り込み先の切り替えに伴い、いくつかのノードの種別が変化することである。すなわち、障害の発生の前後で、ノードBは(○)ノードから(□)ノードに、ノードEは(□)ノードから(○)ノードに、ノードFは対象とするデュアルホーミングパスに係わりのない状態から(_)ノードに、それぞれその種別が変化する。
【0049】
各ノードは、SDHフレームのSOH(Section Over Head)に定義されたKバイト(K-bytes)を介して、冗長切り替えに必要な情報を互いに授受する。図8においては、ノードAおよびノードBにより、障害の発生が直接に検出される。よってこれらのノードがスイッチングノードとして、残存する側の予備系伝送路PLを介して互いに逆方向にKバイトを送出する。ノードC、ノードD、ノードE、及び、ノードFは、順次転送されるKバイトを読み取り、これを解釈して障害の発生箇所などの情報を得る。
【0050】
このように各ノードは、Kバイトを介して障害の発生箇所、発生形態などの情報を取得する。そしてKバイトから取得した情報と、リングマップ、ファブリックデータとを参照し、サービストラフィックを救うべくパスの迂回経路を算出する。この算出された経路を実現すべく、各ノードは自ノードの切り替え状態を決定する。この処理は、各パスごとに個別に行われる。かくして、各ノードは、サービストラフィックを救済するためそれぞれ個別に自己のノード種別を変化させる。
【0051】
(ケース3)
図9は、第3のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図9においては図3のノードBおよびノードCの間の区間にリング障害が発生した状態が示される。
【0052】
ノードAは往路側パスを2分岐し、CW方向の現用系伝送路SLと、CCW方向の予備系伝送路PLとに送出する。ノードBは往路側パスを現用系伝送路SLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともに次のノードにパススルーする。ノードBでパススルーされた往路側パスは障害区間に達する。
【0053】
一方、ノードFはノードAからの往路側パスを予備系伝送路PLから取り込み、ノードEにパススルーする。ノードEはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともにノードDにパススルーする。ノードDはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともにノードCにパススルーする。ノードCはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み自ノードでドロップする。
【0054】
このようにして、ノードAからの往路側パスは、ノードA〜Bにおいて現用系伝送路SLを介するCW方向の経路に迂回させられる。また往路側パスは、ノードA、ノードF、ノードE、ノードD、及び、ノードCにおいては予備系伝送路PLを介するCCW方向の経路に迂回させられる。これにより往路側パスを介して伝送されていたサービストラフィックは、障害から救済される。
【0055】
一方、ノードCからの復路側パスは、CW方向の経路に迂回させられる。これは、復路側パスの取り込み先が、ノードD、ノードE、ノードF、及び、ノードAにおいて現用系伝送路SLから予備系伝送路PLに切り替えられたことによる。これにより復路側パスを介して伝送されていたサービストラフィックも、障害から救済される。
【0056】
以上に説明されたように、図9に示されるケースにおいても、デュアルホーミングパスを介して双方向に伝送されるサービストラフィックは障害から救済される。
【0057】
上記のケースでは、ノードCが(◎)ノードから(□)ノードに、ノードEが(□)ノードから(○)ノードに、ノードFが(_)ノードに、それぞれ変化する。ノードAは、障害発生の前後でその種別は変わらない。しかし、切り替えの実施に伴い、ノードAは往路側パスを2分岐して、CW方向の現用系伝送路SLと、CCW方向の予備系伝送路PLとに迂回させる。このように、分岐したパスを双方向に送出するノードをデュアルヘッドノード(dual head node)と称することもある。
【0058】
(ケース4)
図10は、第4のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図10においては図3のノードCおよびノードDの間の区間にリング障害が障害が発生した状態が示される。
【0059】
ノードAは(ケース3)と同様に、往路側パスを2分岐し、CW方向の現用系伝送路SLと、CCW方向の予備系伝送路PLとに送出する。ノードBおよびノードCはこのパスを現用系伝送路SLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともに次のノードにパススルーする。ノードCでパススルーされた往路側パスは障害区間に達する。
【0060】
一方、ノードFはノードAからの往路側パスを予備系伝送路PLから取り込み、ノードEにパススルーする。ノードEはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともにノードDにパススルーする。ノードDはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードでドロップする。
【0061】
このようにして、ノードAからの往路側パスは、ノードA〜ノードCにおいて現用系伝送路SLを介するCW方向の経路に迂回させられる。また往路側パスはノードA、ノードF、ノードE、及び、ノードDにおいて予備系伝送路PLを介するCCW方向の経路に迂回させられる。これにより、往路側パスを介して伝送されていたサービストラフィックは障害から救済される。なおノードCからの復路側パスを介して伝送されていたサービストラフィックは障害の影響を受けないので、経路は変更されない。
【0062】
上記のケースでは、ノードDが(○)ノードから(□)ノードに、ノードEが(□)ノードから(○)ノードに、ノードFが(_)ノードに、それぞれ変化する。なお、パス経路切り替えに伴い、ノードAがデュアルヘッドノードになる点はケース3と同様である。
【0063】
(ケース5)
図11は、第5のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図11においては図3のノードDおよびノードEの間の区間にリング障害が障害が発生した状態が示される。
【0064】
ノードAは往路側パスを2分岐し、CW方向の現用系伝送路SLと、CCW方向の予備系伝送路PLとに送出する。ノードB、ノードC、及び、ノードDはこのパスを現用系伝送路SLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともに次のノードに順次パススルーする。ノードDでパススルーされた往路側パスは障害区間に達する。
【0065】
一方、ノードFはノードAからの往路側パスを予備系伝送路PLから取り込み、ノードEにパススルーする。ノードEはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードでドロップする。
【0066】
このようにして、ノードAからの往路側パスは、ノードA〜ノードDにおいては現用系伝送路SLを介するCW方向の経路に迂回させられる。また往路側パスは、ノードA、ノードF、及び、ノードEにおいては予備系伝送路PLを介するCCW方向の経路に迂回させられる。これにより、同パスを介して伝送されていたサービストラフィックは障害から救済される。
【0067】
なおこのケースにおいて、種別が変更されるノードはノードFのみとなる。しかしながら、例えばノードEにおいては、トラフィックの送出先、及び取り込み先が切り替わっている。すなわち、ノードEの種別は結果的に変化しないと考えるべきである。ノードAについても同様である。
【0068】
(ケース6)
ネットワークにおいて、障害の発生する箇所は1箇所だけに限られない。すなわち、複数の区間において障害が発生することがあり得る。ネットワーク内に複数の障害が発生する状態を、多重障害と称する。特に、或るノードに隣接する二つの区間において発生した多重障害は、当該ノードがダウンしたのと等価である。
【0069】
以下、この多重障害が発生した場合について、説明する。
図12および図13は、第6のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図12は、図3のノードAとノードBとの間の区間、及び、ノードAとノードFとの間の区間に、リング障害が発生した状態を示す図である。よって図12においては、ノードAがネットワークから孤立することになる。
【0070】
図13は、図3のノードBとノードCとの間の区間、及び、ノードCとノードDの間の区間に、リング障害が発生した状態を示す図である。よって図13においては、ノードCがネットワークから孤立することになる。
【0071】
このような場合、本実施形態においては、各ノードはAPSに基づく伝送路切り替え処理を実施しない。図12及び図13において、ノードAは往路側トラフィックの始点である。ノードCは復路側トラフィックの始点である。このため、ノードAまたはノードCが孤立した場合には、双方向伝送を実現するパスを形成することが不可能となる。本実施形態においては、双方向の情報伝送を再現することが可能な場合にのみ、Transoceanic方式のリング切替によるデュアルホーミングパスの迂回処理が実施される。
【0072】
(ケース7)
図14は第7のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図14においては、ノードBを孤立させる形態の障害が発生した状態が示される。ノードBは(○)ノードであり、往路側、復路側いずれのパスもアッドしていない。よって他のノードで切り替えが実施されることによりデュアルホーミングパスを流れるサービストラフィックを救済することができる。そこで、具体的には以下に示す切り替え制御が行なわれる。
【0073】
ノードAは往路側パスを2分岐し、CW方向の現用系伝送路SLと、CCW方向の予備系伝送路PLとに送出する。ノードFは往路側パスを予備系伝送路PLから取り込み、ノードEにパススルーする。ノードEはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともにノードDにパススルーする。ノードDはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードで分岐してドロップするとともにノードCにパススルーする。ノードCはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードでドロップする。このようにすることで、ノードAからの往路側パスはCCW方向に迂回させられる。
【0074】
一方、ノードD、ノードE、ノードF、及び、ノードAは、復路側パスの取り込み先を現用系伝送路SLから予備系伝送路PLに切りかえる。よって、ノードCからの復路側パスはCW方向に迂回させられる。これにより復路側パスを流れるサービストラフィックが救済される。
【0075】
このケースでは、ノードCが(◎)ノードから(□)ノードに、ノードEが(□)ノードから(○)ノードに、ノードFが(_)ノードに、それぞれ変化する。
【0076】
(ケース8)
図15は、第8のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図15においては、ノードDを孤立させる形態の障害が発生した状態が示される。ケース7と同様に、残るノード(すなわちノードD以外のノード)で切り替え処理が実行されることにより、サービストラフィックを救済することができる。具体的には、以下に説明される制御が実施される。
【0077】
ノードAは往路側パスを2分岐し、CW方向の現用系伝送路SLと、CCW方向の予備系伝送路PLとに送出する。ノードFは往路側パスを予備系伝送路PLから取り込み、ノードEにパススルーする。ノードEはこのパスを予備系伝送路PLから取り込み、自ノードでドロップする。
【0078】
このようにして、ノードAからの往路側パスは、ノードA〜ノードCにおいて現用系伝送路SLを介するCW方向の経路に迂回させられる。ノードA、ノードF、ノードEにおいては、往路側パスは予備系伝送路PLを介するCCW方向の経路に迂回させられる。これにより、往路側パスを介して伝送されていたサービストラフィックは障害から救済される。またノードCからの復路側パスを介して伝送されていたサービストラフィックは障害の影響を受けないので、経路が変更されない。このケースでは、ノードFが(_)ノードに変化する。
【0079】
なお、重複障害が発生した際には、複数の障害が復旧される順序に注意する必要がある。すなわち、二つ以上の障害の復旧の順序によっては、復旧後に元のトラフィックの状態が再現されなくなる場合が有る。このような事態を避けるために、敢えて冗長切り替えを行わないことがある。以上の説明において示される例では、この点も考慮されている。
【0080】
[別のパス設定例]
図16は、図3に代わる別のパス設定例を示す図である。図16においてもノードAはヘッドノード(△)であるが、設定されるパスの経路は図3と異なっている。すなわち、ノードAでアッドされた往路側パスはノードAにおいて分岐され、CWおよびCCW方向の現用系伝送路SLに送出される。このうちCW方向のパスはノードBで分岐してドロップされたのち、ノードCでパススルーされてノードDで終端される。CCW方向のパスは、ノードFで分岐してドロップされたのちノードEで終端される。また、ノードAへの復路側パスはノードEおよびノードDでアッドされ、このうちノードEでアッドされたパスがノードAで終端される。
【0081】
なお本実施形態では、便宜上、復路側パスとペアであるCCW方向の往路側パスを、第1の往路側パスと称する。また、CW方向の往路側パスを、第2のパスと称する。
【0082】
図16に示されるようなパスの設定状態では、ノードAはヘッドノード(△)となる。つまりノードAは、第1及び第2の往路側パスとっての始点ノード、復路側パスにとっての終点ノードとなる。ノードBは、ドロップアンドコンティニューノード(○)となる。つまりノードBは、第2の往路側パスにとっては中間分離ノードとなる。ノードFは、ドロップアンドコンティニューノード(○)となる。つまりノードBは、第1の往路側パスにとっては中間分離ノード、復路側パスにとっては中間ノードとなる。ノードCは、パススルーノード(_)となる。つまりノードCは、第2の往路側パスにとっての中間ノードとなる。ノードDは、テールノード(□)となる。つまりノードDは、第2の往路側パスにとっての終点ノードとなる。ノードEは、テールノード(□)となる。つまりノードEは、第1の往路側パスにとっては終点ノードで、復路側パスにとっては始点ノードとなる。
【0083】
(ケース9)
図17は、第9のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図17においては、図16のノードAとノードBとの間の区間にリング障害が発生した状態が示される。
【0084】
ノードAは往路側パスを2分岐し、それぞれCCW方向の現用系伝送路SLと予備系伝送路PLとに送出する。現用系伝送路SLにおける往路側パスは、ノードFで分岐されドロップされたのち、ノードEで終端される。予備系伝送路PLにおける往路側パスは、ノードF及びノードEでパススルーされ、ノードDで分岐されドロップされる。さらにノードCでパススルーされてノードBで終端される。
【0085】
ノードEでアッドされた復路側パスはノードEを経てノードAでドロップされ、障害前と同じ経路を辿る。ノードBにおいては予備系伝送路PLを介するCW方向のパスがアッドされる。このパスはノードC〜ノードFを介してノードAにまで伝達される。このパスはノードAでドロップされない。
このようなパス設定の結果、ノードBが(□)ノードに、ノードDが(○)ノードにそれぞれ変化する。
【0086】
(ケース10)
図18は、第10のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図18においては図16のノードCとノードDとの間の区間にリング障害が発生した状態が示される。
【0087】
ノードAは往路側パスを3つに分岐し、それぞれCCW方向の現用系伝送路SLと予備系伝送路PL、及び、CW方向の現用系伝送路SLに送出する。このうちCW方向の現用系伝送路SLにおける往路側パスは、ノードBで分岐されドロップされたのち、ノードCを経て障害区間に達する。
【0088】
CCW方向の現用系伝送路SLの往路側パスは、ノードFで分岐ドロップされたのちノードEで終端される。予備系伝送路PLの往路側パスは、ノードF及びノードEでパススルーされ、ノードDで終端される。ノードEでアッドされた復路側パスはノードEを経てノードAでドロップされ、障害の発生前と同じ経路を辿る。さらに、ノードDでは予備系伝送路PLを介するCW方向のパスがアッドされ、ノードE,Fを介してノードAにまで伝達される。このパスはノードAでドロップされない。
(ケース11)
図19は、第11のケースにおけるサービストラフィック救済方式を示す図である。図19においては、図16に示されるノードAとノードFとの間の区間にリング障害が障害が発生した状態が示される。
【0089】
ノードAは往路側パスを2分岐し、それぞれCW方向の現用系伝送路SLと予備系伝送路PLとに送出する。このうち現用系伝送路SLの往路側パスは、ノードBで分岐してドロップされたのちノードCを経てノードDで終端される。予備系伝送路PLの往路側パスは、ノードB〜ノードDでそれぞれパススルーされ、ノードEで分岐してドロップされ、ノードEで終端される。
【0090】
一方、ノードEでアッドされた復路側パスはCCW方向の予備系伝送路PLに送出され、ノードD、ノードC、ノードBなる経路を経てノードAで終端される。
さらに、ノードFにおいて予備系伝送路PLを介するCW方向のパスがアッドされる。このパスはノードEにまで伝達されるが、ノードEにおいてドロップされない。またノードDでは現用系伝送路SLを介するCW方向のパスがアッドされる。このパスはノードC及びノードBを経て、ノードAにまで伝達される。このパスはノードAでドロップされない。
【0091】
このようなパス設定の結果、ノードEが(◎)ノードに、ノードFが(□)ノードにそれぞれ変化する。
【0092】
ケース9、ケース10、及び、ケース11のような場合には、次のような点に考慮して迂回処理が実施される。これらのケースでは、(△:ヘッド)ノードにおいてCWおよびCCW方向(双方向)に別れるトラフィックがアッドされている。このような場合には、本実施形態においては障害区間と逆方向(すなわち、ヘッドノードでアッドされた往路側パスが障害から遠ざかる方向)に関しては、元のパスの状態を変化させないようにしている。
【0093】
また本実施形態における全てのケースにおいて、障害区間よりも上流の区間(すなわち、障害区間からヘッドノードに向かう方向に有る区間)については、障害の前後でパスの状態を変化させないようにしている。
【0094】
以上のように本実施形態では、ネットワーク内にデュアルホーミングパスが存在する状態でリング障害が発生すると、現用系伝送路SLから予備系伝送路PLにデュアルホーミングパスを迂回させる。その際、障害の発生箇所に応じてネットワーク内の各ノードが自己のノード種別を変更するようにしている。
【0095】
このようにしたので、デュアルホーミングパスを介して伝送されるサービストラフィックのミスコネクトを防止することが可能となる。
【0096】
本実施形態において特徴的な点は、ネットワーク内の各ノードが、障害の発生箇所に応じて自己のノード種別を変更する点にある。これは、デュアルホーミングパスを予備系伝送路PLに迂回させるにあたり、Transoceanic型のリング切替が実施されるためである。
【0097】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態においては、デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ方式が、具体的に開示される。サービストラフィックのレストレーション後のリエスタブリッシュ処理が、本実施形態において示される方式に則して実施されることにより、パートタイムトラフィックのミスコネクトを防止することが可能になる。
【0098】
図20は、図1に示されるシステムにおけるデュアルホーミングパスの別の設定例を示す図である。図中符号(A)〜(F)はノードであり、図1に対応する。図20以降の図においては、リング状に接続されるノードが横一列に表示される。
【0099】
また図20以降の図においては、4つのトラフィックの状態を区別する。すなわち細線の矢印が「サービストラフィックの流れ」、太線の矢印が「定常時のパートタイムトラフィックの流れ」、二重線の矢印が「リエスタブリッシュ完了後のパートタイムトラフィックの流れ」、点線の矢印が「サービストラフィックの救済のため切断されたパートタイムトラフィック」をそれぞれ示す。
【0100】
ところで、パートタイムトラフィックに関しても、図4〜図6を参照して説明したルールを適用して、デュアルホーミングパスという概念を適用することができる。本実施形態においては、デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ方式につき説明する。なおパートタイムトラフィック、リエスタブリッシュなどの用語は、例えばITU−T勧告G.841(07/95)に記述されているので詳しい説明を省略する。
【0101】
図20において、パートタイムトラフィック(太線)に着目すると、ノードAは(△)ノード、ノードBは(○)ノード、ノードCは(□)ノードである。また別のデュアルホーミングパスに関してノードCは(□)ノード、ノードDは両方向の(△)ノード、ノードEは(◎)ノード、ノードFは(□)ノードである。一方、サービストラフィック(細線)に着目すると、ノードBとノードDとの間に、リングネットワークを互いに逆方向に通過するポイント・ツウ・ポイントのパスが設定されている。
【0102】
本実施形態では、デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックのリエスタブリッシュに際して、次に示すルールを適用する。
【0103】
(ルール4)
[ルール4−1]
サービストラフィックが迂回した状態の予備系伝送路PLに空きのスロットが有り、かつヘッドノードとテールノードとの間の双方向伝送が成立する場合に、デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックをリエスタブリッシュする。
[ルール4−2]
ドロップアンドコンティニュー・ウィズアッドノードが存在する場合には、サービストラフィックが迂回した状態の予備系伝送路PLに空きスロットが有り、かつヘッドノードとドロップアンドコンティニュー・ウィズアッドノードとの間の双方向伝送が成立する場合に、デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックをリエスタブリッシュする。
(ルール5)
ヘッドノードが両方向の予備系伝送路PLにパートタイムトラフィックを送出している場合には、各方向の予備系伝送路PL上のヘッドノードからテールノードまでのパートタイムトラフィックに対して、上記ルール4をそれぞれ独立に適用する。
【0104】
(ケース12)
さて、図20に示される状態からノードAとノードBとの間の現用系伝送路SLに障害が発生したとする。すると、図21に示されるようにノードAとノードBとの間の区間でスパン切り替えが実行される。よってこの区間の予備系伝送路PLのパートタイムトラフィックが切断される。したがって、ノードCにまで達するパートタイムトラフィックも、当然ながら切断される。
【0105】
次に、この区間の現用系伝送路SLのサービストラフィックが、空きとなった予備系伝送路PLに切り替えられる。これによりサービストラフィックが救済される。
【0106】
このとき、ノードC〜ノードF間に設定されたパートタイムトラフィックに係わるデュアルホーミングパスは、障害の影響を受けない。したがって、障害発生からパートタイムトラフィックのレストレーションの完了に至るまで、その状態に変化は無い。また、ノードC〜ノードFの種別も変化しない。
【0107】
上記切断されたパートタイムトラフィックの、双方向伝送を再現するための経路は、迂回したサービストラフィックにより占有されてしまっている。このため、ノードA〜ノードC間に張られていたデュアルホーミングパスに関しては、パートタイムトラフィックのリエスタブリッシュが実行されない。
このケースでは、上記ルール4−1が適用されている。
【0108】
(ケース13,14,15)
次に、ノードD〜ノードE間、ノードE〜ノードF間、ノードC〜ノードD間の現用系伝送路SLに障害が発生した場合を、順にケース13,ケース14,ケース15とする。各ケースにおけるパートタイムトラフィックのリエスタブリッシュが完了した状態を、それぞれ図22、図23、図24に示す。
【0109】
これらのケースでも、障害区間を挟んで対向するノード間でスパン切り替えが実行され、ケース12と同様にしてサービストラフィックが救済される。障害区間のパートタイムトラフィックは切断されるが、他の区間のパートタイムトラフィックの状態に変化は無い。
【0110】
また、ノードA〜ノードCの間に設定されていたデュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックは、ケース12と同様の事情からリエスタブリッシュされない。
ケース13では、上記ルール4−2およびルール5、ケース14ではルール4(すなわちルール4−1およびルール4−2)、ケース15ではルール5がそれぞれ適用されている。
【0111】
(ケース16)
このケースでは、図20に示される状態から、ノードAとノードFとの間にリング障害が発生した場合につき説明する。このような場合には、図25に示されるようにネットワーク内の全てのノードA〜ノードFが関わるリング切替が実行される。
【0112】
リング切替が実施されると、まず全てのパートタイムトラフィックが予備系伝送路PLから切断される。次に、第1の実施形態で説明したように、予備系伝送路PLにサービストラフィックが迂回させられる。そして、予備系伝送路PLに空きスロットが存在する場合には、パートタイムトラフィックがリエスタブリッシュされる。
このケースでは、上記ルール4−1およびルール5が適用されている。
【0113】
(ケース17)
次に、図20に示される状態からノードBとノードCとの間の区間にリング障害が発生した場合につき説明する。この場合でも、図26に示されるように、まず全てのパートタイムトラフィックが予備系伝送路PLから切断される。次に、サービストラフィックの迂回処理が実行され、その後、予備系伝送路PL空きスロットに対してのみ、パートタイムトラフィックがリエスタブリッシュされる。
このケースでは、上記ルール4−2およびルール5が適用されている。
【0114】
以上のように本実施形態では、障害に伴うサービストラフィックの予備系伝送路PLへの迂回完了ののち、残存する予備系伝送路PL上のパスに関して双方向(Bi-directional)伝送が成立する場合にのみ、デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックをリエスタブリッシュするようにしている。このようにしたので、デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックが誤接続される虞を無くすことが可能となる。
【0115】
なお、パートタイムトラフィックのリエスタブリッシュの際にノード間で授受される接続制御メッセージとしては、例えば特願平10−308713号(パートタイムトラフィック接続制御方法およびリングノード)の出願明細書中にて開示されたものをそのまま使用することができる。この明細書では、パートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ要求メッセージに、切替種別、送信元および送信先のスイッチングノードID、およびメッセージ経路の4つの情報を含ませることが開示されている。また、パートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ要求メッセージを、DCC(Data Communication Channel)を介して授受することが開示されている。
【0116】
また、上記の実施形態においてはではSDHに則したシステムに関して説明した。しかしながら本発明の思想はSDHに限定されるものではなく、例えば米国における標準であるSONET(Synchronous Optical Network)にも適用できる。
【0117】
本発明は、SDH/SONETに準拠するネットワークに係わる技術分野に有効である。特に本発明は、ループバックのない切り替え方式につき提案するものであるので、ノード間の距離が著しく長いシステムに好適に利用できる。従って本発明は、光海底ケーブルシステムに係わる技術分野において特に有効である。
【0118】
【発明の効果】
本発明によれば、デュアルホーミングパスに関して誤接続を生じる虞を無くしたトラフィック切替方式を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる情報通信システムのシステム構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるリングノードA〜リングノードFの主要部構成を示すブロック図。
【図3】図1に示されるシステムにおけるパスの設定状態の一例を示す図。
【図4】デュアルホーミングパスに関するルールを説明するために用いた図。
【図5】デュアルホーミングパスに関するルールを説明するために用いた図。
【図6】デュアルホーミングパスに関するルールを説明するために用いた図。
【図7】本発明の第1の実施形態でのケース1におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図8】本発明の第1の実施形態でのケース2におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図9】本発明の第1の実施形態でのケース3におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図10】本発明の第1の実施形態でのケース4におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図11】本発明の第1の実施形態でのケース5におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図12】本発明の第1の実施形態でのケース6におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図13】本発明の第1の実施形態でのケース6におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図14】本発明の第1の実施形態でのケース7におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図15】本発明の第1の実施形態でのケース8におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図16】図1に示されるシステムにおけるパスの設定状態の他の例を示す図。
【図17】本発明の第1の実施形態でのケース9におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図18】本発明の第1の実施形態でのケース10におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図19】本発明の第1の実施形態でのケース11におけるサービストラフィックの救済方式を示す図。
【図20】図1に示されるシステムにおけるパスの設定状態の別の例を示す図。
【図21】本発明の第2の実施形態でのケース12におけるリエスタブリッシュ方式を示す図。
【図22】本発明の第2の実施形態でのケース13におけるリエスタブリッシュ方式を示す図。
【図23】本発明の第2の実施形態でのケース14におけるリエスタブリッシュ方式を示す図。
【図24】本発明の第2の実施形態でのケース15におけるリエスタブリッシュ方式を示す図。
【図25】本発明の第2の実施形態でのケース16におけるリエスタブリッシュ方式を示す図。
【図26】本発明の第2の実施形態でのケース17におけるリエスタブリッシュ方式を示す図。
【符号の説明】
A〜F…ノード(Node:伝送装置)、OF…高速回線、SC…低速回線、SL…現用系伝送路、PL…予備系伝送路、WS1〜WS6…監視制御装置、1−0…現用系高速インタフェース部(HS I/F)、1−1…予備系高速インタフェース部、2−0,2−1…回線設定部(TSA)、3−1〜3−k…低速インタフェース部(LS I/F)、4H,4T,4L…サブコントローラ、5…主制御部、6…記憶部、7…管理網インタフェース(I/F)
Claims (27)
- 現用系伝送路および予備系伝送路を介して複数のノードをリング状に接続したリングネットワークシステムに、複数ノードで終端される往路側パスとこの往路側パスの始点に戻る方向の復路側パスとが対となり形成されるデュアルホーミングパスが存在する場合の当該デュアルホーミングパスを介して伝送されるサービストラフィックの自己救済方式であって、
前記往路側パスの始点となり、かつ前記復路側パスの終点となるノードを第1種ノードとし、
前記往路側パスの中間分岐点となるノードを第2種ノードとし、
前記往路側パスの中間分岐点となり、かつ前記復路側パスの始点となるノードを第3種ノードとし、
前記往路側パスの終点となり、かつ当該デュアルホーミングパスの経路中に前記第3種ノードが介在しない場合には前記復路側パスの始点となるノードを第4種ノードとしたとき、
前記デュアルホーミングパスの通過する区間の現用系および予備系伝送路に障害が発生した場合に、前記デュアルホーミングパスを流れるサービストラフィックを現用系伝送路から当該区間と逆方向の予備系伝送路を介して迂回伝送させるべく、前記障害の発生箇所に応じて各ノードが自己のノード種別を変更しつつデュアルホーミングパスを再設定することを特徴とするトラフィックの自己救済方式。 - 現用系伝送路および予備系伝送路を介して複数のノードをリング状に接続したリングネットワークシステムに、複数ノードで終端される往路側パスとこの往路側パスの始点に戻る方向の復路側パスとが対となり形成されるデュアルホーミングパスが存在する場合の当該デュアルホーミングパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ方式であって、
前記往路側パスの始点となり、かつ前記復路側パスの終点となるノードを第1種ノードとし、
前記往路側パスの中間分岐点となるノードを第2種ノードとし、
前記往路側パスの中間分岐点となり、かつ前記復路側パスの始点となるノードを第3種ノードとし、
前記往路側パスの終点となり、かつ前記デュアルホーミングパスの経路中に前記第3種ノードが介在しない場合には前記復路側パスの始点となるノードを第4種ノードとしたとき、
前記第1種ノードと第3種ノードとの間、または前記第1種ノードと第4種ノードとの間に双方向伝送が成立する場合に、前記デュアルホーミングパスを流れるパートタイムトラフィックをリエスタブリッシュすることを特徴とするリエスタブリッシュ方式。 - 複数のノードと、各ノードに挟まれる区間に敷設されそれぞれ双方向の伝送ルートを有する現用系伝送路及び予備系伝送路とを備え、各ノードは前記現用系伝送路及び予備系伝送路を介してリング状に接続されるリングネットワークシステムに適用される、前記現用系伝送路に設定されたパスを介して伝送されるトラフィックの自己救済方式であって、
複数のノードでドロップされるマルチドロップ型パスが前記現用系伝送路に設定されている状態から当該パスの設定区間の或る区間に障害が発生した場合に、前記マルチドロップ型パスの設定ルートを、前記予備系伝送路を介して障害が発生した区間を避けるように迂回させ、
前記マルチドロップ型パスは、往路側パスと、復路側パスとを含み、
前記往路側パスは、始点ノードから終点ノードに至るまでに、前記復路側パスを挿入する分岐挿入ノードを含む複数のノードで分岐されドロップされるパスであり、
前記復路側パスは、前記分岐挿入ノードで挿入され前記始点ノードに戻る方向に設定されるパスであることを特徴とするトラフィックの自己救済方式。 - 前記往路側パスの始点ノードと分岐挿入ノードとの間に有る区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、前記往路側パス及び復路側パスを障害発生前の方向と逆方向のルートの予備系伝送路に迂回させることを特徴とする請求項3に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記往路側パスが分岐されドロップされる分岐ノードが当該往路側パスの始点ノードと分岐挿入ノードとの間に存在する状態から、前記分岐ノードと前記分岐挿入ノードとの間に有る区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、前記往路側パスの始点ノードにおいて当該往路側パスを2分岐することを特徴とする請求項4に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記分岐挿入ノードおよび往路側パスの終点ノードの間の区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、当該往路側パスの始点ノードにおいて当該往路側パスを2分岐して一方の往路側パスを障害発生前の方向と逆方向のルートの予備系伝送路に迂回させることを特徴とする請求項3に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記往路側パスが分岐されドロップされる分岐ノードが当該往路側パスの終点ノードと分岐挿入ノードとの間に存在する状態から、当該分岐挿入ノードに隣接する区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、当該往路側パスの始点ノードで当該往路側パスを分岐し、障害の発生前の方向と逆方向のルートを介して前記終点ノードに至るパスを前記予備系伝送路に形成して前記サービストラフィックを迂回させることを特徴とする請求項6に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記往路側パスが分岐されドロップされる分岐ノードが当該往路側パスの終点ノードと分岐挿入ノードとの間に存在する状態から、当該終点ノードに隣接する区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、当該往路側パスの始点ノードで当該往路側パスを分岐し、障害の発生前の方向と逆方向のルートを介して前記終点ノードに至るパスを前記予備系伝送路に形成して前記サービストラフィックを迂回させることを特徴とする請求項6に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 複数の区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、前記往路側パスの始点ノードと分岐挿入ノードとの間で双方向伝送を再現可能な場合に、前記マルチドロップ型パスの設定ルートを前記予備系伝送路に迂回させることを特徴とする請求項3に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記往路側パスの始点ノードを孤立させる形態の障害が発生した場合に、前記マルチドロップ型パスの前記予備系伝送路への迂回処理を実施しないことを特徴とする請求項9に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記分岐挿入ノードを孤立させる形態の障害が発生した場合に、前記マルチドロップ型パスの前記予備系伝送路への迂回処理を実施しないことを特徴とする請求項9に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記分岐挿入ノードを孤立させる形態の障害が発生した場合に、前記往路側パスおよび復路側パスを障害発生前の方向と逆方向のルートの予備系伝送路に迂回させることを特徴とする請求項9に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記分岐ノードを孤立させる形態の障害が発生した場合に、前記往路側パスの始点ノードにおいて当該往路側パスを2分岐して一方の往路側パスを障害発生前の方向と逆方向のルートの予備系伝送路に迂回させることを特徴とする請求項9に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記マルチドロップ型パスは、始点ノードから両方向に設定される第1及び第2の往路側パスと、復路側パスとを含み、
前記第1及び第2の往路側パスは、始点ノードから終点ノードに至るまでに、それぞれ少なくとも一つのノードで分岐されドロップされるパスであり、
前記復路側パスは、前記第1または第2の往路側パスをドロップするノードで挿入され前記始点ノードに戻る方向に設定されるパスであることを特徴とする請求項3に記載のトラフィックの自己救済方式。 - 前記始点ノードと、第1の往路側パス上の分岐挿入ノードとの間の区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、前記第1の往路側パスおよび復路側パスを障害発生前の方向と逆方向のルートの予備系伝送路に迂回させることを特徴とする請求項14に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記第1の往路側パスを中継するノードと、第1の往路側パスの終点ノードとの間の区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、前記第2の往路側パスを前記始点ノードにおいて2分岐して予備系伝送路に迂回させることを特徴とする請求項14に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 前記始点ノードと、第2の往路側パスを分岐してドロップするノードとの間の区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、前記第2の往路側パスを障害発生前の方向と逆方向のルートの予備系伝送路に迂回させることを特徴とする請求項14に記載のトラフィックの自己救済方式。
- 複数のノードと、各ノードに挟まれる区間に敷設されそれぞれ双方向の伝送ルートを有する現用系伝送路及び予備系伝送路とを備え、各ノードは前記現用系伝送路及び予備系伝送路を介してリング状に接続されるリングネットワークシステムに適用される、前記予備系伝送路に設定されたパスを介して伝送されるパートタイムトラフィックのリエスタブリッシュ方式であって、
複数のノードでドロップされるマルチドロップ型パスが前記予備系伝送路に設定されている状態から当該パスの設定区間に障害が発生した場合に、この障害からサービストラフィックを救済する処理ののち前記予備系伝送路に空きのリソースが生じた場合に、当該空きのリソースに前記マルチドロップ型パスを再設定することを特徴とするトラフィックのリエスタブリッシュ方式。 - 前記障害が現用系伝送路にのみ発生した場合に、前記マルチドロップ型パスを、障害区間以外の区間の予備系伝送路に再設定することを特徴とする請求項18に記載のリエスタブリッシュ方式。
- 前記マルチドロップ型パスは、往路側パスと、復路側パスとを含み、
前記往路側パスは、始点ノードから終点ノードに至るまでに、前記復路側パスを挿入する分岐挿入ノードを含む複数のノードで分岐されドロップされるパスであり、
前記復路側パスは、前記分岐挿入ノードで挿入され前記始点ノードに戻る方向に設定されるパスであることを特徴とする請求項18に記載のリエスタブリッシュ方式。 - 前記マルチドロップ型パスは、始点ノードから両方向に設定される第1及び第2の往路側パスと、復路側パスとを含み、
前記第1及び第2の往路側パスは、始点ノードから終点ノードに至るまでに、それぞれ少なくとも一つのノードで分岐されドロップされるパスであり、
前記復路側パスは、前記第1または第2の往路側パスをドロップするノードで挿入され前記始点ノードに戻る方向に設定されるパスであることを特徴とする請求項18に記載のリエスタブリッシュ方式。 - 前記往路側パスの始点ノードと、前記復路側パスの始点ノードとの間の区間において前記現用系伝送路に障害が生じた場合に、前記第2の往路側パスを再設定することを特徴とする請求項21に記載のリエスタブリッシュ方式。
- 前記第1の往路側パスの分岐点であり、かつ前記復路側パスの始点となるノードと、第1の往路側パスの終点ノードとの間の区間において前記現用系伝送路に障害が生じた場合に、障害区間以外の区間におけるマルチドロップ型パスを再設定することを特徴とする請求項21に記載のリエスタブリッシュ方式。
- 前記第2の往路側パスの始点ノードと終点ノードとの間の区間において前記現用系伝送路に障害が生じた場合に、第1の往路側パス及び復路側パスにおけるマルチドロップ型パスを再設定することを特徴とする請求項21に記載のリエスタブリッシュ方式。
- 同じ区間において前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、この障害からサービストラフィックを救済する処理ののち前記予備系伝送路に空きのリソースが生じた場合に、当該空きのリソースに前記マルチドロップ型パスを再設定することを特徴とする請求項18に記載のリエスタブリッシュ方式。
- 前記予備系伝送路に前記マルチドロップ型パスが設定されていない区間の前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、この障害からサービストラフィックを救済する処理ののち前記予備系伝送路に空きのリソースが生じた場合に、当該空きのリソースに前記マルチドロップ型パスを再設定することを特徴とする請求項25に記載のリエスタブリッシュ方式。
- 前記マルチドロップ型パスは、始点ノードから片方向に設定されてドロップ先のノードにおいて分岐される往路側パスと、往路側パスの始点に戻る方向の復路側パスとを含み、
前記往路側パスの分岐ノードと、前記復路側パスの始点ノードとの間の区間の前記現用系伝送路および予備系伝送路に障害が生じた場合に、この障害からサービストラフィックを救済する処理ののち前記予備系伝送路に空きのリソースが生じた場合に、当該空きのリソースに前記マルチドロップ型パスを再設定することを特徴とする請求項25に記載のリエスタブリッシュ方式。
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