JP3976397B2 - Blsrネットワークシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SONET(Synchronous Optical Network)のBLSR(Bidirectional Line SwitchedRing)ネットワークに係り、特に、タイムスロット制御に特徴を有するBLSRネットワークシステム関するものである。
【0002】
【従来の技術】
Ringネットワーク内では、例えばSTS−1(Synchronous Transport Signal−1)と呼ばれるフレーム単位でトラヒックの転送が行われ、これらのフレームがあらかじめ定められたタイムスロットの位置に時分割多重されて伝送される。現在、BLSRネットワークとしては、”ANSI T1.105.01 SONET Automatic Protection Switching”に記載されているように、2−ファイバ(2−Fiber)BLSRおよび4−ファイバ(4−Fiber)BLSRがある。
【0003】
2−Fiber BLSRは、各ノード間を2本の光ファイバで接続し、各回線内の容量を二分し、一方を現用、他方を予備として用いる。これに対して、4−Fiber BLSRは、現用回線と予備回線を設け、各ノード間を、4本の光ファイバで接続して構成したものである。
【0004】
2−Fiber BLSRおよび4−Fiber BLSRは、共に通常は現用回線を用いてトラヒックを伝送し、障害発生時などに予備回線を用いてトラヒックを救済する方式である。以下では、OC(Optical Carrier)−48の4−Fiber BLSRを例にして説明する。また、以下ではトラヒックをパスと記述する。
【0005】
図1は、BLSRネットワークの構成例と、回線使用例を示している。図1において、10は、BLSRネットワーク全体を示し、BLSRネットワーク10は、光ファイバ伝送路群11と複数のノード12とからなる。図1においては、6つのノード(ノードA、ノードB、ノードC、ノードD、ノードEおよびノードF)からなるBLSRネットワークを示す。
【0006】
光ファイバ伝送路群11は、片方向2本ずつ、双方向4本の光ファイバからなり、時計回り方向CW(Clock Wise)方向現用回線13およびCW方向予備回線14ならびに反時計回り方向CCW(Counter Clock Wise)方向現用回線15およびCCW方向予備回線16から構成される。
【0007】
複数のノード12は、光ファイバ伝送路群11に間隔を置いて挿入され、各々が、図示省略した低次群装置を収容し、所属する低次群装置と光ファイバ伝送路群11との間で、各回線のパス(STS−1)を、挿入(Add)または抽出(Drop)を行う。したがって、ノード12は、ADM(Add Drop Multiplexer)とも呼ばれる。
【0008】
図1に示す例では、STS−1パスが、ノードCで挿入され、ノードDおよびノードEを通過し、ノードFで抽出されるパスが、CW方向現用回線13のタイムスロット番号#1を用いて伝送されることを示している。
【0009】
BLSRネットワークシステムでは、図1において、例えば、ノードDとノードEとの間の現用回線のみに障害が発生した場合、障害区間を通過するパスを予備回線を用いて伝送する。この場合の構成を図2に示す。
【0010】
図2において、ノードDおよびノードE間の現用回線13に障害が発生した場合には、ノードDおよびノードEは、現用回線13により伝送されていたタイムスロット番号#1に収容されているパスを、予備回線14のタイムスロット番号#1を用いて伝送するように切り替える、図2に示すこの切替は、「スパンスイッチ」と呼ばれる。
【0011】
また、BLSRネットワークシステムでは、図1において、ノードDおよびノードE間の現用回線13および予備回線14の両方に障害が発生した場合、障害区間を通過するパスを、ノードDにおいて、反対回り方向の予備回線16にループバックさせる。この場合の構成を図3に示す。
【0012】
図3において、ノードDおよびノードE間の現用回線13および予備回線14の両方に障害が発生した場合には、ノードDは、現用回線13により伝送されていたタイムスロット番号#1に収容されているパスをループさせ、予備回線16のタイムスロット番号#1を用いて反対方向に伝送するように切り替える。
【0013】
この場合、ノードC、ノードB、ノードAおよびノードFは、予備回線16のタイムスロット番号を入れ替えずに通過(スルー)させる。
【0014】
ノードEは、予備回線16により伝送されていたタイムスロット番号#1から、CW方向現用回線のタイムスロット番号#1にパスが乗せ替えられて、ノードFにて抽出する。図3に示す、ノードDおよびノードEにおける切替を、「リングスイッチ」という。
【0015】
このように、スパンスイッチまたはリングスイッチを実行するのは、障害回線の端部のノード(図2、図3の例ではノードD、ノードE)である。また、図3に示すように、リングスイッチを実行した場合は、ノードA、ノードB、ノードCおよびノードFは、予備回線および切替制御情報であるK−byteを通過させるフルパススルー(Full Pass Through)状態にはいる。
【0016】
次に、ノードの構成を説明する。図4に、ノード12の構成を示す。BLSRネットワーク上のノードはすべて同じ構成となるので代表として1つのノードの構成を示す。
【0017】
図4において、ノード12は、前述したように、ADM(Add Drop Multiplexer)と呼ばれ、Fiber回線(リング用回線)としては、CW方向現用回線13、CW方向予備回線14、CCW方向現用回線15およびCCW方向予備回線16の4回線と、低次群装置12−1からのパスを挿入するためのAdd回線27およびパスを抽出して低次群装置12−1に出力するためのDrop回線28とを収容する。
【0018】
他のノードから入力された光信号は光レシーバ(R)21で受信され、オーバヘッド処理部23へ入力され、オーバヘッドの処理が施される。オーバヘッドを取り除かれたパスは、高速側と低速側の各パスのタイムスロットインタチェンジTSI(Time Slot Interchange)およびタイムスロットアサインメントTSA(Time Slot Assignment)を行うクロスコネクト部20に入力され、STS−1単位に、それぞれの方向に振り分けられる。
【0019】
振り分けられたパスは、それぞれ多重化され、オーバヘッド処理部23にてオーバヘッドの処理が施され、光トランスミッタ(T)22で光信号に変換されて、CW方向現用回線13、CW方向予備回線14、CCW方向現用回線15もしくはCCW方向予備回線16またはDrop回線28のいずれかから出力される。
【0020】
例えば、図1に示す構成において、STS−1のパスは、ノードCで、図4に示す低次群装置12−1から、Add回線27を介して挿入され、オーバヘッド処理部23を介してクロスコネクト部20においてノードDへの伝送路のCW方向回線13に振り分けられ、タイムスロット番号#1の位置に多重化され、出力される。
【0021】
また、図4に示すパス切替制御部25は、ファイバー断などの伝送路の状態やシステム全体の管理装置であるOS(Operation System)からの指示により、リングスイッチやスパンスイッチを実行するかどうかを決定し、切替命令をクロスコネクト部20に指示する。クロスコネクト部20は、パス切替制御部25からの切替命令を受けて、リングスイッチもしくはスパンスイッチまたはフルパススルー(Full Pass Through)などの切り替え命令の種別に応じてパスの切替を行う。
【0022】
次に回線誤接続について説明する。図1のネットワークにおいて、図5に×印で示すように、ノードDが、ノード障害となった場合、図1に示すノードCからノードFへのタイムスロット番号#1のパスは、ノードCで予備伝送路16に乗せ替えられ、CCW方向の予備回線16のタイムスロット番号#1を用いて、ノードB、ノードA、ノードFを通過し、Eノードにて図3と同様に折り返されてCW方向の現用回線#1に乗せ替えられて、ノードFにて抽出される。この際、ノードノードでは、リングスイッチを実行している。
【0023】
図6は、図1に示すBLSRネットワークにおける別の回線使用例を示す図である。図6は、ノードBで挿入され、ノードCを通過し、ノードDで抽出されるパスと、ノードDで挿入され、ノードEを通過し、ノードFで抽出されるパスとが、双方ともタイムスロット番号#2を使って伝送されることを示している。
【0024】
図6において、図5と同じくノードDにおいてノード障害が発生した場合、図5と同様にタイムスロットの接続を行うと、ノードCで予備伝送路16に乗せ替えられ、CCW方向の予備回線16のタイムスロット番号#2を用いて、ノードB、ノードA、ノードFを通過し、ノードEにて折り返されてCW方向の現用回線#2に乗せ替えられて、ノードFにて抽出される。
【0025】
その結果、ノードFで抽出されるパスは、ノードBで挿入されたパスと接続され、パスの誤接続が発生する。このような誤接続を防ぐために、ANSIでは、図7のようにリングスイッチを行うノードCおよびノードEでは、パス アラームインディケーションシグナルAIS(Alarm Indication Signal)を、パス内の定められた位置に挿入する操作を行うことを規定している。このパスAISを挿入する操作は、スケルチ(Squelch)と呼ばれる。
【0026】
図8は、図1および図6の回線使用例が同時に存在した場合のパスの転送図である。図8では、パス1PCFは図1のSTS−1パスを、パス2PBDおよびパスPCFは、図6の2つのSTS−1パスを、それぞれ示す。
【0027】
ANSIによると、スケルチ操作のために各ノードは、リング内のノードIDの順番を示したリングトポロジマップ(Ring Topology Map)と、自ノードを通過、挿入あるいは抽出されるパスがどのノードで挿入され、どのノードで抽出されるかを示すSTSスケルチマップ(Squelch Map)との2種類のマップを保持する。
【0028】
図9は、図1のBLSRネットワークのRing Topology Mapの例である。図9は、BLSRネットワーク内では、CW方向にB,C,D,E,F,Aの順にノードが並んでいることを示している。図9では、6つのノードが記述されているが、BLSRでは16までのノード数を許容している。
【0029】
図10は、図1、図6のように回線設定された場合に、ノードA、ノードB、ノードC、ノードD、ノードEおよびノードFの各ノードが保持するSTS Squelch Mapの例である。
【0030】
図10において、例えば、図10(e)に示すように、ノードEが保持するSTS Squelch Mapによると、West側タイムスロット番号#1のパスは、ノードCで挿入されていることを示し、同様に、East側タイムスロット番号#1のパスは、ノードFで抽出されることを示している。
【0031】
また、West側タイムスロット番号#2のパスは、ノードDで挿入されていることを示し、East側タイムスロット番号#2のパスは、ノードFで、それぞれ、抽出されることを示している。
【0032】
次に、スケルチの実行方法を説明する。例えば、図5および図7のように、ノード障害の状態になった場合、CノードおよびEノードはリングスイッチを実行する。BLSRではLine Overhead上のK−byteによってMissing Nodeを特定する。Missing Nodeとは、自ノードから見て切り離されているノードである。
【0033】
例えば、図5および図7のような場合、ノードCおよびノードEにおけるMissing NodeはDノードとなる。このような状態の場合、Eノードでは、タイムスロット番号#1のパスは、発出ノード(Src)はCノードであるため、スケルチは実行されず、図5のようにパスを接続する。
【0034】
一方、タイムスロット#2のパスは、Missing NodeであるDノードが発出ノードであるため、そのままパスを接続すると誤接続が発生するので、図7のようにスケルチ(パスAIS挿入)が実行される。
【0035】
BLSRにおいては、ノードをスルーするパスのタイムスロットの入れ替え(Time Slot Interchange:以下、TSIと記述する)は実行することができない。図1の回線設定がされた場合、パスをスルーするノードDおよびノードEではタイムスロットを変えることができず、BLSR上でタイムスロット#1を使用し続けることになる。同様に、図6の回線設定例では、CおよびEノードではタイムスロットを変更することができずに、タイムスロット#2を使用し続けることになる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の技術におけるBLSRでは、高速側をスルーするパスのTSIは行われておらず、TSIをサポートしたときの障害時など、切替の必要性が発生した時のパスの保護の方法についても規定されていない。また、各ノードが保持するSTS Squelch Mapは、BLSRにおいてTSIをサポートしない場合を前提としており、TSIをサポートした場合には十分な情報ではない。
【0037】
本発明は上記問題点を解決するためのもので、BLSRにおいてノードをスルーするパスがタイムスロットを変更することのできるBLSRネットワークを提供することを目的とするものである。
【0038】
また、本発明は、切替発生時のパスの救済方法を提供することを目的とするものである。
【0039】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、各々、低次群装置を収容したノードが、複数の光ファイバ伝送路を介して順次接続され、各ノードは、前記低次群装置と前記光ファイバ伝送路との間でパスの挿入と抽出を行い、障害発生時に方路の切替を行うのーどあるパスがスルーする場合において、当該パスが前記伝送装置においてタイムスロット番号を変更することができるBLSRネットワークシステムであって、スパンスイッチあるいは単一リングスイッチが起動した場合には、障害が発生している現用伝送路とタイムスロット番号と同一の予備伝送路のタイムスロット番号を用いてパスを保護するようにしたものである。
【0040】
また、本発明は、ノード障害を含む多重障害によるリングスイッチが起動した場合には、現用伝送路から予備伝送路にパスの折り返しを行う前記伝送装置においては、障害が発生している隣接現用伝送路のタイムスロット番号と同一の予備伝送路のタイムスロット番号にパスを乗せ替えて転送し、予備伝送路から現用伝送路あるいは低速側へパスの折り返しを行う前記伝送装置においては前記の予備伝送路上におりかえされたパスが予備伝送路上のどのタイムスロット番号を使用しているかにより判断し、予備伝送路上の当該タイムスロット番号からパスを折り返す。
【0041】
上記のような動作を実現するために、BLSR上の伝送装置であるノードは、受信あるいは送信する現用伝送路上のパスについて、パスを終端する前記伝送装置までにBLSR上で使用するタイムスロット番号を順に記述したテーブルを保持する。
【0042】
以下、本発明を図に示す実施の形態によって、具体的に説明する
【0043】
【発明の実施の形態】
まず、BLSRにおけるTSIについて説明する。BLSRにおけるTSIとは、Ring上においてノードをスルーするパスのタイムスロット番号を変更する機能である。
【0044】
図11は、現用回線を使用しているパスの転送図の例を示している。
【0045】
図11では、タイムスロット番号#1を、ノードAで挿入されノードCで抽出されるパス1PACと、ノードDで挿入されノードFで抽出されるパス1PDFとの2つのパスが使用している。
【0046】
また、タイムスロット番号#2は、ノードBで挿入されノードDで抽出されるパス2PBDが使用し、さらに、タイムスロット番号#3は、ノードCで挿入されノードEで抽出されるパス3PCEが使用している。これら4つのパスはTSIは行っていない。
【0047】
図11のパス転送状況において、新たに、ノードAで挿入されノードEで抽出されるパスPAEが設定される場合を考える。
【0048】
このときのパス設定は、従来の技術によれば、図12に示すように、ノードAからノードEまでのすべてのノード間において他のパスが使用していないタイムスロット番号#4を使用して、パス4PAEの設定を行うことになる。これは、従来の技術においては、TSIをサポートしていないので、スルーするノードにおいてタイムスロットの入れ替えが実行できないためである。
【0049】
これに対して、本発明では、TSIをサポートしているので、あるスパン上でタイムスロットが空いていればパスをスルーするノードでタイムスロットを入れ替えることができる。
【0050】
図13は、上記の例と同じく、図9のパス転送状況において、新たに、ノードAで挿入されEで抽出されるパスを設定する場合の、本発明によるパス設定の例を示す。
【0051】
図13では、ノードA−ノードB間をタイムスロット番号#2を使用して、パス2PAB→、ノードB−ノードC間をタイムスロット番号#3を使用して、→パス3PBC→、ノードC−ノードD間をタイムスロット番号#1を使用して、パス→1PCD→、ノードD−ノードE間をタイムスロット番号#2を使用して、パス→2PDEの4つのパスにより、上記した、ノードAで挿入されノードEで抽出されるパスPAEを設定している。
【0052】
このとき、TSI機能により、ノードBでタイムスロット番号#2から#3へ、ノードCでタイムスロット番号#3から#1へ、ノードDでタイムスロット番号#1から#2へのタイムスロットの入れ替えを行っている。
【0053】
その結果、図12に示す従来の技術で必要であった、タイムスロット番号#4を使用することなく、ノードAからノードEまでのパスPAEを設定することができ、図12と比較してタイムスロットを効率的に使用することが可能となる。
【0054】
本発明による、TSIをサポートしたときのBLSRネットワークにおけるパスの転送の一例を図14に示す。図14では、パスがノードCからBLSR上に挿入され、CW方向現用回線13を使用して、ノードC−ノードD間でタイムスロット#1を使用し、ノードD−ノードE間でタイムスロット#2を、ノードE−ノードF間でタイムスロット#3を、それぞれ使用して転送されている。
【0055】
また、図14では、ノードDにおいてタイムスロットを#1から#2へ変更し、ノードEにおいてタイムスロットを#2から#3へ変更している。
【0056】
次に障害やOSからの指示により、ANSI T1.105.01記載のスパンスイッチやリングスイッチが起動した場合のパスの救済方法を述べる。
【0057】
図15は、ノードD−ノードE間で、スパンスイッチが起動した場合の図14に示したパスの救済方法を示している。スパンスイッチ起動時には、スパンスイッチが起動したノード間で予備伝送路14を使用してパスの救済が実行される。
【0058】
また、図14のパスが割り当てられるタイムスロット番号は、本発明により、通常時にCW方向現用回線13において使用している#2が使用される。このタイムスロット割り当てにより、OC−48 BLSRでは、ノードD−ノードE間にはSTS−1換算で48のパスが存在するが、通常時に現用回線13を使用しているパスのすべてが救済できることは明白である。
【0059】
図16は、ノードD−ノードE間でリングスイッチが起動した場合の図14に示したパスの救済方法を示している。リングスイッチの起動時には、CW方向現用回線13と逆方向のCCW側予備回線16を使用してパスを救済する。また、図12のパスが割り当てられるタイムスロット番号は、本発明により、通常時CW方向現用回線13において使用している#2が使用される。また、リングスイッチを実行しているノードD−ノードE以外の中間ノードであるノードC、ノード、ノードB、ノードAおよびノードFは、ANSI T1.105.01に定められるFull Pass Through状態であり、CCW方向予備回線16上の入力されたパスをそのまま、タイムスロット番号を入れ替えることなく逆側のCCW方向予備回線16へ出力する。従って、ノードDで折り返されたパスはノードEまで、タイムスロットを入れ替えることなく、ノードEまで転送され、ノードEでC4W方向現用回線13のタイムスロット番号#3へ折り返されてノードFにて抽出される。本発明によるタイムスロットの割り当てにより、ノードD−ノードE間の現用回線13を使用しているすべてのパスが救済できることは明白である。
【0060】
次に、ノード障害時のパスの救済方法について述べる。図17は、ノードDがノード障害により、ノードCおよびノードEにおいてリングスイッチが実行された場合の図14に示したパスの救済方法を示している。
【0061】
図17において、リングスイッチを起動しているノードCは、パスをCW方向現用回線13からCCW方向予備回線16へパスを折り返すノードであるため、本発明のタイムスロット割り当てにより、通常時CW方向現用回線13において使用しているタイムスロット番号は#1であるため、CCW方向予備回線16のタイムスロット番号#1に折り返す。
【0062】
また、ノードEは、CCW方向予備回線16のパスをCW方向現用回線13へ折り返すノードであるため、ノードEではノードCで折り返されたCCW方向予備回線16上のタイムスロット番号#1からCW方向現用回線13のタイムスロット番号#3へ折り返す。また、リングスイッチを実行しているノードC、E以外の中間ノードであるノードB、AおよびFは、Full Pass Through状態である。このとき、図16と図17において異なるのは、ノードEについて、CCW方向予備回線16から折り返すタイムスロットが、図16では#2、図17では#1となっている点である。この折り返すタイムスロット番号の制御については後述する。
【0063】
図18は、図14において設定されたパスの双方向パスを示している。図18では、パスがノードFからBLSR上に挿入され、CCW方向現用回線15を使用して、ノードF−ノードE間ではタイムスロット#3を使用し、ノードE−ノードD間ではタイムスロット#2を、ノードD−ノードC間ではタイムスロット#1を、それぞれ使用して転送されている。
【0064】
また、図18では、ノードEにおいて、タイムスロット番号を#3から#2へ変更し、ノードEにおいて、タイムスロット番号を#2から#1へ、それぞれ変更している。
【0065】
図19は、図18のようにパスが設定された場合のノードDにおいてノード障害が発生した場合のパスの救済方法を示している。図19では、ノードCおよびノードEにおいてリングスイッチが起動している。
【0066】
図19においてリングスイッチを起動しているノードEは、パスを、CCW方向現用回線15からCW方向予備回線14へ折り返すノードであるため、本発明のタイムスロット割り当てにより、通常時、CCW方向現用回線15において使用しているタイムスロット番号は#2であることから、CW方向予備回線14のタイムスロット番号#2に折り返す。
【0067】
また、ノードCは、CW方向予備回線14のパスを、低速側へ抽出するノードであるため、ノードCではノードEで折り返されたCW方向予備回線14上のタイムスロット番号#2から低速側へパスを抽出する。また、リングスイッチを実行しているノードC、E以外の中間ノードであるノードB、AおよびFは、Full Pass Through状態である。
【0068】
図17と図19により、双方向パスについては、各ノード間におけるパスのタイムスロット設定状態が同一でも、ノード障害時にはパスの救済にて使用する予備回線上のタイムスロット番号が異なる。図17では予備回線タイムスロット番号#1を使用し、図19ではタイムスロット番号#2を使用する。
【0069】
次に、TSIサポート時のスケルチについて説明する。図20は、BLSRにおけるTSIサポート時の別の回線設定を示している。図20ではパスがノードBからBLSR上に挿入され、CW方向現用回線13のノードB−ノードC間をタイムスロット番号#1を使用し、ノードC−ノードD間をタイムスロット番号#3を使用し、ノードDにて低速側に抽出している。また、もう一つのパスがノードDにてBLSR上に挿入され、ノードD−ノードE間にてCW方向現用回線13のタイムスロット番号#3を使用し、ノードE、F間にてタイムスロット番号#2を使用し、ノードFにて低速側に抽出している。
【0070】
図21は、図20のようにパスが設定された場合のノードDにおいてノード障害が発生した場合のパスの転送図を示している。図21では、ノードCおよびノードEにおいてリングスイッチが起動している。
【0071】
図21において、ノードCは、パスをCW方向現用回線13からCCW方向予備回線16へ折り返すノードであるため、通常時、CW方向現用回線13において使用しているタイムスロット番号#3であることから、CCW方向予備回線16のタイムスロット番号#2に折り返される。
【0072】
しかし、図21では、ノードB→ノードC→ノードDへのパスは、BLSR上から抽出されるノードDが、ノード障害により、使用できない。したがって、このパスはスケルチされる必要があり、折り返しを行うノードCにてスケルチが実行され、CCW方向予備回線のタイムスロット#3には、パスAISが挿入される。また、ノードD→ノードE→ノードFのパスについては、BLSR上にパスを挿入するノードDがノード障害となっていることから、リングスイッチを起動しているノードEにおいてCW方向現用回線13のタイムスロット番号#2にパスAISを挿入する。
【0073】
図22は、図14および図20のようにパスが設定されているときのBLSR10におけるパスの転送図を示している。
【0074】
次に、各ノードにおけるタイムスロット制御方法について述べる。
【0075】
まず、スパンスイッチや単一リングスイッチによる場合には、スパンスイッチやリングスイッチが起動した時点で通常時使用している現用回線のタイムスロット番号と同一のタイムスロット番号にて予備回線を使用する。
【0076】
図15のスパンスイッチを実行しているDノードでは、出力するCW方向現用回線13のタイムスロットの割り当てをそのまま、出力するCW方向予備回線14に適用する。また、Eノードでも、入力されるCW方向現用回線13のタイムスロットの割り当てをそのまま入力されるCW方向予備回線14に適用することによって図13のようにパスを接続することが可能である。
【0077】
図16における単一リングスイッチが起動する場合でも、リングスイッチを起動するノードD、EにてCW方向現用回線13のタイムスロットの割り当てをそのままCCW方向予備回線16にて適用すれば、図16のようなパスの接続が可能になる。
【0078】
しかし、ノード障害やリングの分割が発生することにより、タイムスロットの制御方法が複雑になる。図17では、ノードCにより、CCW方向予備回線16のタイムスロット番号#1にパスを折り返し、ノードEにてCCW方向予備回線のタイムスロット番号#1からパスをCW方向現用回線のタイムスロット番号#3に折り返す動作を行う。また、図21に示すようなスケルチ処理が必要とされる場合もある。
【0079】
このようなタイムスロット制御を実行するために、図10のSTS Squelch Mapを拡張したTSIテーブルを使用する。TSIテーブルは、そのノードで送受信されるパスについて各々のノード間においてどのタイムスロット番号を使用してパスを転送しているかを示すテーブルである。
【0080】
図23から図28は、図22のようにパスが設定されたときのノードA、ノードB、ノードC、ノードD、ノードEおよびノードFの各ノードが保持するTSIテーブルを示している。
【0081】
各テーブルの意味は同一であるため、代表として、図25に示す、ノードCにおけるTSIテーブルについて説明する。
【0082】
TSIテーブルは、ノードの各方向、すなわちWest方向(a)、East方向(b)毎に、送信(Outgoing)と受信(Incoming)のそれぞれのタイムスロットについて、収容されているパスがBLSR上でどのタイムスロット番号を使用してどのノードまで導通しているかを示す。表中の”−”は該当するノード間ではパスが存在しないことを示す。
【0083】
図25のノードCにおけるTSIテーブルは、図25(a)のWest側受信(Incoming)、すなわち、ノードC−ノードB間の受信側のタイムスロット#1は、ノードC−ノードB間でタイムスロット番号#1を使用し、ノードB−ノードA間でパスが存在しないため、ノードBで、BLSR上に挿入されていることを示している。
【0084】
また、East側送信(Outgoing)、すなわち、ノードC−ノードD間の送信側タイムスロット#1は、ノードC−ノードD間でタイムスロット番号#1を、ノードD−ノードE間でタイムスロット番号#2を、ノードE−ノードF間でタイムスロット番号#3を、それぞれ使用して、ノードFで、BLSRから抽出されていることを示している。
【0085】
また、タイムスロット番号#3は、ノードC−ノードD間でタイムスロット番号#3を使用してノードDで抽出されていることを示している。同様に、East側受信側タイムスロット番号#1は、ノードFでBLSR上に挿入され、ノードE−ノードF間でタイムスロット番号#3を、ノードD−ノードE間でタイムスロット番号#2を、ノードC−ノードD間でタイムスロット番号#1を、それぞれ使用してパスが導通していることを示している。
【0086】
図29は、リングスイッチにより現用回線から予備回線へパスを折り返す際のフローチャート例を示している。例として、図17および図21におけるノードCの動作について述べる。
【0087】
BLSRでは、ラインオーバヘッド(Line Overhead)上のK−byteによって、ミッシングノード(Missing Node)を特定するため、K−byteにより、リングスイッチを実行しているスパンも特定することができる。図17および図21の場合、Missing Nodeは、ノードDであるため、その隣接スパンであるノードD−ノードE間でリングスイッチが行われていることが特定できる(ステップ41)。
【0088】
次に、ステップ41で特定したスパン上にパスが存在するかどうかをTSIテーブルにより、決定する(ステップ42)。図25(b)によると、East側Outgoingパスのタイムスロット番号#1のパス30は、ノードD−ノードE間でタイムスロット番号#2を使用しているため、このスパンにパスが存在する。
【0089】
したがって、ステップ43により、図17のように、CCW方向予備回線のタイムスロット番号#1にパスを折り返す。また、East側Outgoingパスのタイムスロット番号#3のパス31は、ノードD−ノードE間では、パスが存在しないため、ステップ44により、CCW方向予備回線のタイムスロット番号#3には、図21のように、パスAISが挿入される。
【0090】
図30は、リングスイッチにより予備回線から現用回線あるいは低次群装置へパスを折り返す際のフローチャート例を示している。例として、図17および図21におけるノードEの動作について述べる。
【0091】
まず、K−byteにより、リングスイッチを実行しているスパンを特定する(ステップ51)。図17および図21の場合、K−byteにより、Missing NodeはノードDであるため、その隣接スパンであるノードD−ノードC間でリングスイッチが行われていることが特定できる。
【0092】
次に、ステップ51で特定したスパン上にパスが存在するかどうかを、TSIテーブルにより決定する(ステップ42)。図27(a)によると、West側Incomingパスのタイムスロット番号#2のパス33は、ノードD−ノードE間でタイムスロット番号#2を使用しているため、このスパンにパスが存在する。
【0093】
したがって、ステップ53により、CCW方向予備回線16のタイムスロット番号#1からパスを折り返す。折り返されたパスは、CW方向現用回線13のWest側受信タイムスロット番号#2のパスであるため、このパスをEast側送信タイムスロット番号#3に接続される。
【0094】
また、West側Incomingパスのタイムスロット番号#3のパス34はノードD、C間でパスが存在しないため、ステップ54により、図21のように、パスの接続先であるCW方向現用回線13のタイムスロット番号#2には、パスAISが挿入され、スケルチが実行される。
【0095】
以上説明した実施の形態は、4−Fiber BLSRを例にしたが、2−Fiber BLSRにも本発明は適用される。2−Fiber BLSRでは、全帯域の半分を現用に割り当て、残りの半分を予備に割り当てているので、現用に割り当てた帯域を現用回線に、予備に割り当てた帯域を予備回線と想定すれば、本発明は適用できる。
【0096】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、BLSRにおいて高速側をスルーするパスのTSIを行うことができ、限られた伝送路の帯域を有効に使用することができる。
【0097】
また、障害発生時やOSからの指示により切替が発生したときにもパスの保護の行うことができる。さらに、提案したTSIテーブルにより、ノード障害時やリング分割が行われたときにも、パスの接続が適切に実行され、スケルチを伴う場合にもパスAISを挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術による4−Fiber BLSRネットワークシステムの構成例および第1のパス設定例を示すネットワーク構成図。
【図2】図1におけるスパンスイッチによるパス救済例を示すネットワーク構成図。
【図3】図1におけるリングスパンスイッチによるパス救済例を示すネットワーク構成図。
【図4】ノードの基本構成を示すブロック図。
【図5】図1におけるノード障害時のリングスイッチによるパス救済例を示すネットワーク構成図。
【図6】従来の技術による4−Fiber BLSRネットワークシステムの構成例および第2のパス設定例を示すネットワーク構成図。
【図7】図6におけるノード障害時のスケルチ実行例を示すネットワーク構成図。
【図8】図1および図6のパス設定例が併存した場合におけるパス転送図。
【図9】図1のリングトポロジマップ。
【図10】図1および図6の各ノードにおけるSTSスケルチマップ。
【図11】現用回線を使用して設定したパスを例示するパス転送図。
【図12】従来の技術によるTSI非サポート時のパス設定例を示すパス転送図。。
【図13】本発明による、TSIサポート時のパス設定例を示すパス転送図。。
【図14】本発明による4−Fiber BLSRネットワークシステムの構成例および第1のパス設定例を示すネットワーク構成図。
【図15】図14におけるスパンスイッチによるパス救済例を示すネットワーク構成図。
【図16】図14におけるリングスイッチによるパス救済例を示すネットワーク構成図。
【図17】図14におけるノード障害時の場合のリングスイッチによるパス救済例を示すネットワーク構成図。
【図18】本発明による4−Fiber BLSRネットワークシステムの構成例および第2のパス設定例を示すネットワーク構成図。
【図19】図18におけるノード障害時の場合のリングスイッチによるパス救済例を示すネットワーク構成図。
【図20】本発明による4−Fiber BLSRネットワークシステムの構成例および第3のパス設定例を示すネットワーク構成図。
【図21】図20におけるノード障害時のスケルチ実行例を示すネットワーク構成図。
【図22】図14、図18および図20パス設定例におけるパス転送図。
【図23】図20におけるノードAが保持するTSIテーブルの構成図。
【図24】図20におけるノードBが保持するTSIテーブルの構成図。
【図25】図20におけるノードCが保持するTSIテーブルの構成図。
【図26】図20におけるノードDが保持するTSIテーブルの構成図。
【図27】図20におけるノードEが保持するTSIテーブルの構成図。
【図28】図20におけるノードFが保持するTSIテーブルの構成図。
【図29】本発明による現用回線から予備回線へのタイムスロット割り当て動作を示すフローチャート。
【図30】本発明による予備回線から現用回線あるいは低次群装置へのタイムスロット割り当て動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…BLSRネットワーク、11…光ファイバ伝送路群、12…ノード、13…CW方向現用回線、14…CW方向予備回線、15…CCW方向現用回線、16…CCW方向予備回線、21…光レシーバ、22…光トランスミッタ、23…オーバヘッド処理部、25…パス切替制御部、27…Add回線、28…Drop回線

Claims (5)

  1. 各々、低次群装置を収容する複数のノードが、複数の光ファイバ伝送路を介して、順次接続され、前記ノードは、前記低次群装置と前記光ファイバ伝送路との間でパスの挿入および抽出ならびに通過を行い、方路の切替を行うBLSRネットワークシステムにおいて、
    ANSI T1.105記載のリングスイッチが、BLSRネットワークの障害個所を間に挟む第1のノードと第2のノードとにより実行される場合、
    現用伝送路あるいは低次群装置から予備伝送路にパスを転送する前記リングスイッチを実行する前記第1のノードは、当該第1のノードが前記パスを前記障害個所方向へ伝送するために用いた現用伝送路上のタイムスロット番号と同一の第1のタイムスロット番号を用いて、現用伝送路とは逆方向の予備伝送路へ前記パスを転送し、
    予備伝送路から現用伝送路にパスを転送する前記リングスイッチを実行する前記第2のノードは、当該第2のノードが前記パスを前記障害個所方向から伝送するために用いた現用伝送路上のタイムスロット番号と同一の第2のタイムスロット番号を用いて、予備伝送路へ転送された前記パスを現用伝送路へ転送することにより、パスの救済を行うことを特徴とするBLSRネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載のBLSRネットワークシステムであって、
    前記ノードは、前記BLSRネットワークシステムの現用伝送路上から前記BLSRネットワーク用伝送装置に入力される前記パスについて、当該ノードまでの当該パスが使用するタイムスロットを、BLSR上へ挿入された前記ノードから順に記述され、前記BLSRネットワークシステムの現用伝送路へ前記ノードから出力される前記パスについて、当該ノードから当該パスが使用するタイムスロットを、BLSR上から抽出される前記ノードまで記述されたテーブルを保持することにより、パスの救済をおこなうことを特徴とするBLSRネットワークシステム。
  3. 請求項1に記載のBLSRネットワークシステムであって、
    前記パスを構成する、各ノード間の伝送路で用いるタイムスロット番号は当該各ノード間で同一のスロット番号ではなく、前記第1のタイムスロット番号と前記第2のタイムスロット番号とは異なるタイムスロット番号であることを特徴とするBLSRネットワークシステム。
  4. リングを一方向に回る現用回線と、現用回線とは逆方向にリングを回る予備回線とを有し、現用回線および予備回線を複数のタイムスロットに時分割多重してデータを伝送するリング・ネットワークを構成する複数のノード装置の1つであって、
    隣接する第1のノード装置または前記第1のノード装置との間の伝送路に障害がある場合に、当該障害がなければ前記第1のノード装置から第1の現用回線を経由して受信するデータを、前記第1のノード装置とは反対側に隣接する第2のノード装置から予備回線を介して受信し、
    当該予備回線から受信したデータを、前記障害がなければ前記第1の現用回線を経由して受信するデータを前記第2のノード装置へ送信するときに用いたタイムスロット番号を用いて、第2の現用回線を介して前記第2のノード装置へ送信することを特徴とするノード装置。
  5. 請求項4に記載のノード装置であって、
    前記リング・ネットワーク上の各ノード装置間で、いずれのタイムスロット番号を用いてデータを伝送しているかを管理するテーブルを有することを特徴とするノード装置。
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