JPH0936765A - ディジタル受信機 - Google Patents

ディジタル受信機

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JPH0936765A
JPH0936765A JP7181961A JP18196195A JPH0936765A JP H0936765 A JPH0936765 A JP H0936765A JP 7181961 A JP7181961 A JP 7181961A JP 18196195 A JP18196195 A JP 18196195A JP H0936765 A JPH0936765 A JP H0936765A
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幹夫 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル変調された信号を受信する受信部
1〜6と、この受信した受信信号をデータ信号に復調す
るディジタル復調部9とを有し、このデータ信号に基づ
いて所定の処理を行うディジタル受信機において、簡易
な回路構成でデータ信号の受信品質を迅速に検出できる
ようにすること。 【構成】 前記ディジタル復調部9は受信信号を2値化
する2値化手段17と、この2値化された2値化波形に
基づいて前記データ信号の受信品質を検出する受信品質
検出装置37を備えていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えばFM多重放送受
信機等の受信機、特にディジタル変調された信号を受信
し、ディジタル復調部によりディジタル変調信号をデー
タ信号に復調し、該データ信号に基づいて所定の処理を
行うディジタル受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図40はFM放送に多重されたディジタ
ル変調信号を受信し、受信したデータを表示するFM多
重放送受信機の従来の構成例を示すものであり、1およ
び2は空間を伝搬している電磁波を受信するアンテナ、
3は比較器7からの制御信号(sig7a)に基づき受
信アンテナを選択するダイバーシティ部、4は受信した
RF信号の中から所定の周波数の受信信号を中間周波数
に変換するチューナ部、5はチューナ部4の局発周波数
を制御するPLL部、6はチューナ部4で中間周波数に
変換されたFM信号(sig4a)をベースバンド信号
(sig6a)に変換するFM検波部であり、自動選局
等の際に周波数の掃引を停止する条件となるストップ信
号(sig6c)および中間周波数信号の平滑出力であ
る受信電界強度信号、つまりSメータ信号(sig6
b)を出力する。これ等符号1〜6を付した各構成要素
によって受信部を構成している。
【0003】8はSメータ信号(sig6b)の電圧値
を制御部11に入力するためにディジタル値に変換する
A/D変換装置であり、7はSメータ信号(sig6
b)の電圧値と基準電圧値VR1を比較し該比較結果を
制御信号(sig7a)として出力する比較器である。
9はFM検波されたベースバンド信号(sig6b)か
らディジタル変調された多重信号を抽出し、ディジタル
復調し、データ信号(sig9a)と同期クロック信号
(sig9b)を出力するディジタル復調部、10は多
重信号中の誤り訂正符号に基づいて誤り訂正を行い、誤
り訂正が施されたデータ信号(sig10a)と同期確
立信号や受信率等の補助的な情報(sig10b)を出
力する誤り訂正部、11はチューニング制御や誤り訂正
部10からの受信データの処理や操作部13からの操作
信号等の処理を行う制御部、12はデータに基づいた情
報を表示する表示部、13は使用者がチューニング周波
数等の必要な情報を入力し、制御部11へその旨の信号
を送出する操作部である。
【0004】図41はディジタル復調部9の内部回路例
を示すもので、図41において、16はFM検波部出力
のベースバンド信号に重畳されているディジタル変調さ
れた多重信号成分を抽出するバンドパスフィルタ部(B
PF)、17はディジタル変調信号を2値化する2値量
子化装置、18は遅延検波を行うため該2値化された受
信信号(sig17)を1ビット時間相当遅延させる遅
延装置、19は該2値化された受信信号(sig17)
と該2値化された受信信号を1ビット遅延した信号(s
ig18)の排他的論理和(sig19)を出力する排
他的論理和装置(EXーOR)、20は該排他的論理和
出力の高周波成分を取り除くローパスフィルタ(LP
F)、21は後述する同期クロック再生部22からの同
期クロックに同期して、ローパスフィルタ20の出力信
号(sig20)の論理を判定し、ディジタル波形に変
換するデータ判定装置であり、この判定出力がディジタ
ル復調したデータ信号(sig9a)である。
【0005】23は該ディジタル検波信号のデータの変
化点で同期クロック(sig9b)との位相差を検出
し、進み位相パルス(sig23a)または遅れ位相パ
ルス(sig23b)を出力する2値量子化位相比較
器、24はディジタル積分の性質を持つカウンタ回路で
構成され、2値量子化位相比較器の出力を積分計数する
ことによってジッタ等のノイズの影響を軽減し遅相制御
信号(sig24a)または進相制御信号(sig24
b)を出力するシーケンシャルフィルタ、25は固定周
波数発振器、26はシーケンシャルフィルタの遅相制御
信号(sig24a)を受信すると該固定周波数発振器
の出力にパルスを追加し、進相制御信号(sig24
b)を受信するとパルスを除去するパルス付加/除去装
置、27はパルス付加/除去装置26の出力を分周し同
期クロック信号(sig9b)を出力する分周装置であ
り、これ等符号23〜27を付した各構成要素によって
同期クロック再生部22を構成している。
【0006】図42はダイバーシティ部3の内部回路例
を示すもので図42において、301は固定発振器、3
02は固定発振器301の出力信号と接地信号を比較器
7の制御信号(sig7a)に基づいて選択し出力する
選択装置、303は選択装置302からの出力信号の立
ち上がりを検出すると現在の出力信号の論理を反転させ
るように構成されたフリップフロップ装置、304はア
ンテナ1とアンテナ2をフリップフロップ装置303の
制御信号に基づいて選択しチューナ部4に接続する選択
装置であり、これ等符号301〜304を付した各構成
要素によってダイバーシティ部3を構成している。
【0007】次に動作について説明する。まず、ダイバ
ーシティ部3は、FM検波部6から出力されるSメータ
信号(sig6b)に基づく比較器7からの制御信号に
よってアンテナ1と2から受信アンテナを選択し、受信
した高周波信号を出力する。このダイバーシティ部3は
図44に示す特性を有するSメータ信号の電圧値がアン
テナ切り換えレベル電圧値以下すなわち比較器7の出力
が正論理のとき、選択装置302は固定発振器301の
出力信号を選択し出力するように設定しているので、フ
リップフロップ装置303の出力が正論理と負論理に定
期的に変化し、アンテナ1と2は定期的に交互に切り換
えて選択される。
【0008】このアンテナ切り換え動作は、Sメータ信
号(sig6b)の電圧値がアンテナ切り換えレベル電
圧値以上すなわち比較器7の出力である制御信号(si
g7a)が負論理となり、選択装置302が接地信号を
選択し出力し、フリップフロップ装置の出力が固定さ
れ、アンテナが固定されるまで続けられる。図43にS
メータ信号(sig6b)の変化とアンテナ選択の例を
示す。
【0009】チューナ部はPLL部5から出力されるチ
ューニング電圧に基づき所定の周波数にチューニング
し、ダイバーシティ部3から出力される高周波信号中の
所定の高周波信号を中間周波数信号に変換する。FM検
波部6はチューナ部4から受信した中間周波数信号をF
M検波しベースバンド信号(sig6a)に変換し出力
すると共に、中間周波数信号を整流したSメータ信号
(sig6b)および受信電界強度が所定値以上である
ことの意を示すストップ信号(sig6c)を出力す
る。
【0010】図44に受信電界強度に対するSメータ信
号出力特性例を示す。また、図33に受信電界強度に対
するストップ信号出力特性例を示す。ディジタル復調部
9はFM検波部6から出力されるベースバンド信号(s
ig6a)中のディジタル変調された多重信号を抽出
し、後述するディジタル復調によりディジタル復調信号
(sig9a)と同期クロック信号(sig9b)を出
力する。オーディオ処理部14はFM検波部6から出力
されるベースバンド信号(sig6a)中のオーディオ
信号を抽出し,ステレオ復調等の処理を施した信号を増
幅しスピーカ15を駆動し音響信号として出力する。
【0011】誤り訂正部10はディジタル復調部9から
受信したディジタル復調信号(sig9a)に付加され
ている誤り訂正符号に基づいて,誤り訂正を施したデー
タ信号(sig10a)を出力すると共に、同期確立判
定信号やデータ受信率等の補助的な情報(sig10
b)を出力する。制御部11は誤り訂正部10から受信
したデータ(sig10a)に基づいて表示部12に受
信データを表示すると共に、操作部13からの情報に基
づいてチューニング制御、オーディオ制御等を行う。
【0012】次に制御部の動作の中で本発明に関係の深
いチューニング制御について説明する。チューニング制
御は制御部11からPLL制御信号(sig11b)に
よりチューニング周波数のデータを送信し、該送信デー
タに基づいてPLL部5においてチューニング電圧を発
生し、該チューニング電圧に基づいてチューナ部4によ
りチューニングする。自動選局動作はチューニング周波
数のデータを順次変更しチューニング周波数を掃引しF
M検波部6から出力されるストップ信号(sig6c)
により受信電界強度が所定値以上であることの意を受信
した周波数で掃引を中断するすることにより自動選局を
行う。
【0013】次にディジタル復調部9の動作について説
明する前に、本従来例に採用されている遅延検波方式の
基礎理論について説明する。一般的に変調信号は s(t)=cos[2πft+φ(t)] f:ディジタル変調信号の搬送波周波数 φ(t):ディジタル変調成分 と表される。
【0014】上記変調信号にデータの1ビット時間T遅
延させた信号を乗積し、高域成分を除去すると sig20=cos[2πfT+φ(t)−φ(t−T)] となり、FM多重放送の場合2πfT=9.5πとなる
ので上式は sig20=sin[φ(t)−φ(t−T)] となり、変調成分のみ抽出されることから復調できる。
FM多重放送のディジタル変調方式はL−MSK変調方
式と呼ばれるものであり、この変調方式は周波数変調方
式の一種であり、図45のように正論理を80KHz、
負論理を72KHzにそれぞれ対応させる方式である。
【0015】次にディジタル復調部9の動作について説
明する。FM多重放送のベースバンド信号は図46のス
ペクトル構造を有しているので、FM検波部6から出力
されるベースバンド信号(sig6a)からバンドパス
フィルタ16によりディジタル変調された多重信号を抽
出し、このディジタル変調信号をシフトレジスタによる
遅延装置で1ビット時間T遅延させるため2値量子化装
置17により2値化し、該2値化されたディジタル変調
信号(sig17)と該ディジタル変調信号を遅延装置
18により1ビット時間相当分遅延させた信号(sig
18)の排他的論理和出力(sig19)をローパスフ
ィルタ20を通過させることにより、高域成分を除去し
た検波出力信号(sig20)を図47のようにデータ
判定装置21において、同期クッロク再生部22からの
同期クッロク信号(sig9b)に同期してデータ判定
することによりデータ信号(sig9a)を得る。
【0016】上記同期クッロク再生部22の動作は検波
出力信号(sig20)の変化点において同期クッロク
と位相比較を行い、同期クロックの位相が進んでいれば
進み位相信号(sig23a)、遅れていれば遅れ位相
信号(sig23b)を出力する。
【0017】シーケンシャルフィルタ24はディジタル
積分の性質を持つカウンタ回路で構成され、ジッタ等の
ノイズの影響を軽減するものであり、代表的なNビフォ
アMカウンタについて説明する。このNビフォアMカウ
ンタは進みまたは遅れ位相信号の総和がMとなるまで
に、進み位相信号がN個発生すれば遅相制御信号(si
g24a)を出力し、遅れ位相信号がN個発生すれば進
相制御信号(sig24b)を出力し、進みまたは遅れ
位相信号の総和がMとなるとカウンタをリセットする。
【0018】パルス付加/除去装置26は遅相制御信号
(sig24a)を受信すると発振器25の出力のパル
スを除去し、進相制御信号(sig24b)を受信する
と発振器25の出力にパルスを挿入した信号を出力す
る。分周器27はパルス付加/除去装置26からの信号
を分周し同期クッロク(sig9b)を出力する。発振
器25の発信周波数は同期クッロクのK倍に選定され、
分周期の分周比は1/Kに選ばれる。なお、上記の従来
例に関連する公知資料としては、例えば、特開平6−2
76113号公報、特開平4−47729号公報、特開
平4−47730号公報、特開平5−7169号公報等
がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のFM多重受信装
置は以上のように構成されているので、データの受信状
態は誤り訂正部10からのデータの同期が確立したこと
の意を示す同期確立信号(sig10b)を受信するこ
とによって、データ受信可能の判断をするか、誤り検出
及び訂正操作によってデータの誤り率から受信状態を判
断するか、Sメータ値により判断するしか方法がなかっ
た。
【0020】同期確立信号(sig10b)には、ブロ
ック同期確立信号とフレーム同期確立信号があるが、ブ
ロック同期確立信号は、復調データ信号(sig9a)
に含まれる同期ビットを数回連続して検出することに基
づいているため、電波を受信して判断を得るまでの時間
遅れが大きく、ダイバーシティ部3のように迅速な判断
が必要な装置の制御信号には使えないという問題点があ
った。
【0021】図48に示すデータフォーマット構造を持
つFM多重放送の場合、272ビットを1ブロックとし
ているので、ブロック同期確立を判断するのに、場合に
よっては数百ms程度の時間遅れが生じる。また、該1
ブロック中の16ビットのみを同期ビットとしているの
で、同期ビットの部分とその他の部分の受信状態が同じ
とも言い切れないという問題点もある。
【0022】また、フレーム同期確立信号は所定パター
ンの同期ビットを受信したことに基づいて出力されるの
で、ブロック同期確立信号よりもその判断にはるかに時
間を要する。また、受信率は、誤り訂正を施した際に訂
正できなかったブロックがどの程度あるかを算出してい
るので、フレーム同期確立信号よりもその判断にはるか
に時間を要する。
【0023】Sメータ信号(sig6b)は、静特性で
はその電圧値と受信状態すなわちエラーレートの相関は
強いが、僅かなD/U比でもマルチパスの位相差の影響
でデータの受信状態が劣化するような場合、Sメータ信
号(sig6b)からこのようなマルチパスを検出する
ことが難しいので、Sメータ信号(sig6b)からデ
ータの受信状態を判断できないこともあるという問題点
があった。
【0024】また、FM多重放送はすべてのFM放送局
が多重放送をしているわけではなく、また、多重放送を
している局であっても、本放送を行っているときにはい
つでも多重放送を行っているとも限らない。そのため、
上記のようなFM多重放送受信機では、Sメータ信号
(sig6b)やストップ(STOP)信号(sig6
c)では多重放送の有無を判断できないので、多重放送
局を自動選局する場合、Sメータ(sig6b)または
ストップ信号(sig6c)を条件に選局しなければな
らず、選局した後に、多重放送の有無を同期確立信号や
受信率で判断する必要があり、多重放送が無い局も選局
しなければならないという煩わしさがあり、その判断に
も時間を要するという問題点があった。
【0025】また、FM多重放送では、受信データを蓄
積して表示する情報があり、選局直後には、データ受信
状態が良好であっても、データの蓄積が完了してないた
め情報を表示できないことがある。従来のFM多重放送
受信機は上記のように構成されているため、このような
状態のとき、データ受信可能な状態にあって、データが
蓄積され表示可能になるまで待つとデータが表示される
のか、データ受信状態が悪くて表示データが無いのか
が、すぐには使用者に判らないという不便さがあった。
【0026】また、上記のような同期クロック再生部
は、2値量子化位相比較器23の出力を積分計数するこ
とによってジッタ等のノイズの影響を軽減するシーケン
シャルフィルタ24を用いるため、ダイバーシティ部3
によるアンテナ切り換え時に生じるような急激な位相の
変化に追従し難いなどの問題点もあった。
【0027】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡易な回路構成でデータの受信
の品質を迅速に検出することができるディジタル受信機
を得ることを目的とする。
【0028】また、この発明は安定な同期クロック再生
装置を備えたディジタル受信機を得ることを目的とす
る。
【0029】また、この発明はデータ受信に適したダイ
バーシティ装置を備えたディジタル受信機を得ることを
目的とする。
【0030】また、この発明はデータ受信が可能な状態
であるかどうかを使用者に知らせることができるディジ
タル受信機を得ることを目的とする。
【0031】また、この発明はデータ受信が可能な周波
数にチューニングすることができるディジタル受信機を
得ることを目的とする。
【0032】また、この発明はデータ受信が可能な周波
数を記憶することができるディジタル受信機を得ること
を目的とする。
【0033】また、この発明は受信品質検出装置の出力
信号とSメータ信号またはストップ信号を任意に切り換
えることができるディジタル受信機を得ることを目的と
する。
【0034】また、この発明はデータ受信が可能な周波
数とその周波数の受信電界強度を記憶することができる
ディジタル受信機を得ることを目的とする。
【0035】また、この発明は多重放送をしている局に
チューニングする機能と本放送をしている局にチューニ
ングする機能を任意に選択できるディジタル受信機を得
ることを目的とする。
【0036】また、この発明は多重放送をしている局の
自動選局と本放送をしている局の自動選局を任意に選択
できるディジタル受信機を得ることを目的とする。
【0037】また、この発明は多重放送をしている局の
周波数を記憶することができる機能と本放送をしている
局の周波数を記憶することができる機能を任意に選択で
きるディジタル受信機を得ることを目的とする。
【0038】また、この発明はデータ信号の受信品質検
出の信頼性を向上させたディジタル受信機を得ることを
目的とする。
【0039】また、この発明は受信品質検出装置を用い
たシステムを簡略化したディジタル受信機を得ることを
目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るディジタル受信機は、受信ディジタル変調信号およ
び検波出力信号を2値化する2値化手段と、この2値化
された2値化波形に基づいて前記データ信号の受信品質
を検出する受信品質検出装置を設けたものである。
【0041】請求項2に記載の発明に係るディジタル受
信機は、受信したディジタル変調信号の2値化波形の正
のパルス幅と第一の時間幅との差の時間幅および2値化
波形の負のパルス幅と第二の時間幅との差の時間幅と第
三の時間幅との差の時間幅を有するパルスを出力するパ
ルス発生手段を設けたものである。
【0042】請求項3に記載の発明に係るディジタル受
信機は、検波出力信号の2値化波形をシフトした波形と
同期クロックに基づきデータ判定したディジタル復調波
形を比較して得た出力信号のパルス幅に基づいて、デー
タ信号の受信品質を推定する受信品質検出装置を設けた
ものである。
【0043】請求項4に記載の発明に係るディジタル受
信機は、2ビット遅延検波の出力信号によりディジタル
復調信号の誤りを訂正する誤り訂正手段の誤り訂正パル
スのパルス数に基づいて、データ信号の受信品質を推定
する受信品質検出装置を設けたものである。
【0044】請求項5に記載の発明に係るディジタル受
信機は、検波出力波形に基づくトリガ信号と同期クロッ
ク信号に基づき、複数の発振器を切り換える同期クロッ
ク再生装置を設けたものである。
【0045】請求項6に記載の発明に係るディジタル受
信機は、第一および第二の検波手段の検波出力波形に基
づくトリガ信号の論理積出力信号と同期クロック信号に
基づき、複数の発振器を切り換える同期クロック再生装
置を設けたものである。
【0046】請求項7に記載の発明に係るディジタル受
信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき、同期ク
ロック再生装置の同期引き込み動作を停止する停止回路
を設けたものである。
【0047】請求項8に記載の発明に係るディジタル受
信機は、第一および第二の検波手段の検波出力波形から
トリガ信号を発生する第一と第二のトリガ発生手段を備
え、この両トリガ発生手段の出力信号が同時に出力され
る期間に基づいて、データ信号の受信品質を推定する受
信品質検出回路を設けたものである。
【0048】請求項9に記載の発明に係るディジタル受
信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき、複数の
受信アンテナの受信出力を選択合成するダイバーシティ
回路を設けたものである。
【0049】請求項10に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき、デー
タの受信状態を表示する表示手段を設けたものである。
【0050】請求項11に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき、デー
タ受信可能な周波数を自動選局する制御部を設けたもの
である。
【0051】請求項12に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき、選局
したデータ受信可能な周波数を記憶手段に記憶する制御
部を設けたものである。
【0052】請求項13に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき、デー
タ受信可能な周波数とその周波数の受信電界強度を記憶
手段に記憶する制御部を設けたものである。
【0053】請求項14に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき記憶さ
れた周波数と受信電界強度信号に基づき記憶された周波
数を呼び出す機能を任意に切り換える制御部を設けたも
のである。
【0054】請求項15に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき自動選
局する機能と、受信電界強度信号に基づき自動選局する
機能を任意に切り換える制御部を設けたものである。
【0055】請求項16に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき周波数
を記憶する機能と、受信電界強度信号に基づき周波数を
記憶する機能を任意に切り換える制御部を設けたもので
ある。
【0056】請求項17に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号と受信電界強度
信号またはストップ信号を切り換える切り替え回路を設
けたものである。
【0057】請求項18に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号と受信電界強度
信号またはストップ信号に基づき所定の処理を行うよう
にしたものである。
【0058】請求項19に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号を平滑する平滑
回路を設けたものである。
【0059】請求項20に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置からの複数の出力信号の合
成出力信号に基づき所定の処理を行うようにしたもので
ある。
【0060】請求項21に記載の発明に係るディジタル
受信機は、受信品質検出装置の出力信号に基づく一つの
判断によって複数のシステムを制御するように構成した
ものである。
【0061】
【作用】請求項1の発明におけるディジタル受信機は、
2値化された2値化波形に基づいてデータ信号の受信品
質を検出する受信品質検出装置を設けたことにより、受
信信号の品質を推定することができる。
【0062】請求項2の発明におけるディジタル受信機
は、受信した受信信号の2値化波形と第一および第二の
パルス波形を比較して得た誤差信号と所定の第三のパル
ス波形を比較した出力信号のパルス幅に基づいて、デー
タ信号の受信品質を推定する受信品質検出回路を設けた
ことにより、データ信号の受信品質を推定することがで
きる。
【0063】請求項3の発明におけるディジタル受信機
は、検波出力信号の2値化波形と同期クロックに基づき
データ判定したディジタル復調波形を比較した出力信号
のパルス幅に基づいて、データ信号の受信品質を推定す
る受信品質検出回路を設けたことにより、データ信号の
受信品質を推定することができる。
【0064】請求項4の発明におけるディジタル受信機
は、2ビット遅延検波による誤り訂正手段の誤り訂正パ
ルスのパルス数に基づいて、データ信号の受信品質を推
定する受信品質検出装置を設けたことにより、データ信
号の受信品質を推定することができる。
【0065】請求項5の発明におけるディジタル受信機
は、検波出力波形に基づくトリガ信号と同期クロック信
号に基づき発振器を切り換える同期クロック再生装置を
設けたことにより、迅速に精度の良い同期クロックが得
られる。
【0066】請求項6の発明におけるディジタル受信機
は、第一および第二の検波手段の検波出力波形に基づく
トリガ信号の論理積出力信号と同期クロック信号に基づ
き、複数の発振器を切り換える同期クロック再生装置を
設けたことにより、迅速に精度の良い同期クロックが得
られると共に誤同期を防止できる。
【0067】請求項7の発明におけるディジタル受信機
は、受信品質検出装置の出力信号に基づき同期クロック
再生装置の同期引き込み動作を停止する停止回路を設け
たことにより、誤同期を防止できる。
【0068】請求項8の発明におけるディジタル受信機
は、第一および第二の検波手段の検波出力波形からトリ
ガ信号を発生する第一と第二のトリガ発生手段を備え、
この両トリガ発生手段の出力信号が同時に出力される期
間に基づいて、データ信号の受信品質を推定する受信品
質検出装置を設けたことにより、データ信号の受信品質
を推定することができる。
【0069】請求項9の発明におけるディジタル受信機
は、受信品質検出装置の出力信号に基づき、複数の受信
アンテナからの受信信号を選択合成するダイバーシティ
回路を設けたことにより、精度の良いダイバーシティ制
御ができるようになる。
【0070】請求項10の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号に基づきデータの受
信状態を表示することにより、使用者がデータの受信状
態を認識することができる。
【0071】請求項11の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号に基づきデータ受信
可能な周波数を自動選局するようにしたことにより、デ
ータ受信不可能な周波数は選局せずにデータ受信可能な
周波数だけを選局する自動選局動作が迅速にできるよう
になる。
【0072】請求項12の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号に基づきデータ受信
可能な周波数を記憶するようにしたことにより、データ
受信不可能な周波数は記憶せずにデータ受信可能な周波
数だけを記憶する自動記憶動作すなわちオートメモリ動
作が迅速にできるようになる。
【0073】請求項13の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号に基づきデータ受信
可能な周波数とその周波数の受信電界強度を記憶するよ
うにしたことにより、現在受信している周波数の受信状
態が悪くなった場合に他の周波数を受信するリレーチュ
ーニング動作において、データ受信可能周波数とその周
波数の受信電界強度の探索動作を迅速に行えるようにな
ると共に現在受信している周波数の受信状態が悪くなっ
た場合、データ受信可能な周波数の受信電界強度を記憶
しているので、その受信電界強度を基にチューニングす
る周波数を選定することにより、データ受信可能周波数
におけるリレーチューニング動作を迅速にかつスムーズ
に行えるようになる。
【0074】請求項14の発明における受信機は、受信
品質検出装置の出力信号に基づき記憶された周波数と受
信電界強度信号に基づき記憶された周波数を呼び出す機
能を任意に切り換えるようにしたことにより、本放送を
受信したい場合は受信電界強度に基づいて記憶された周
波数を呼び出す機能を選択し、多重放送を受信したい場
合は本発明の受信品質検出装置の出力信号に基づいて記
憶された周波数を呼び出す機能を選択することにより、
使用者の望む情報を送信している周波数を選択すること
が任意にできるようになる。
【0075】請求項15の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき自動選局す
る機能と、受信電界強度信号に基づき自動選局する機能
を任意に切り換えるようにしたことにより、本放送を受
信したい場合は受信電界強度に基づいて自動選局する機
能を選択し、多重放送を受信したい場合は受信品質検出
装置の出力信号に基づいて自動選局する機能を選択し、
使用者の望む情報を送信している周波数を自動選局する
ことが任意にできるようになる。
【0076】請求項16の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号に基づき受信周波数
を記憶手段に記憶する機能と、受信電界強度信号に基づ
き受信周波数を記憶手段に記憶する機能を選択すること
により、使用者の望む情報を送信している周波数のみを
自動記憶することが任意にできるようになる。
【0077】請求項17の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号と受信電界強度信号
またはストップ信号を切り換える切り替え回路を設けた
ことにより、制御部の入力ポートを増設することなく本
発明の回路を追加できる。
【0078】請求項18の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号と受信電界強度信号
またはストップ信号に基づき所定の処理を行うようにし
たことにより、精度よくデータ信号の受信品質を推定す
ることができる。
【0079】請求項19の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号を平滑する平滑回路
を設けたことにより、受信電界強度信号やストップ信号
と同様にデータ信号の受信品質を電圧で表現できるの
で、受信品質に基づくシステム制御が容易になる。
【0080】請求項20の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置からの複数の出力信号の合成出
力信号に基づき所定の処理を行うようにしたことによ
り、精度よくデータ信号の受信品質を推定することがで
きる。
【0081】請求項21の発明におけるディジタル受信
機は、受信品質検出装置の出力信号に基づく一つの判断
によって複数のシステム制御を行うように構成したこと
により、システム全体の回路規模を縮小できる。
【0082】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の実施例1によるディジタル復調部
9を示す構成図であり、前記図41に示す従来例と同一
または相当部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0083】図1において、28は2値量子化装置17
から出力された2値化ディジタル変調波形(sig1
7)を受信し、この2値化ディジタル変調波形の立ち上
がりエッジを検出し、正のパルス(sig28)を出力
するパルス発生器(パルス発生手段)、29は2値量子
化装置17から出力された2値化ディジタル変調波形
(sig17)とパルス発生器28から出力されるパル
ス波形(sig28)の排他的論理和(sig29)を
出力する排他的論理和装置(EXーOR)(排他的論理
和手段)、30は2値量子化装置17から出力された2
値化ディジタル変調波形(sig17)を受信し、この
2値化ディジタル変調波形の立ち下がりエッジを検出
し、負のパルス(sig30)を出力するパルス発生器
(パルス発生手段)である。
【0084】31は2値量子化装置17から出力された
2値化ディジタル変調波形(sig17)とパルス発生
器30から出力されるパルス波形(sig30)の排他
的論理和(sig31)を出力する排他的論理和装置
(EXーOR)(排他的論理和手段)、32は2つの該
排他的論理和出力波形(sig29とsig31)の論
理和(sig32)を出力する論理和装置(OR)、3
3は論理和装置32からの出力波形(sig32)の立
ち上がりエッジを検出し正のパルス(sig33)を出
力するパルス発生器(パルス発生手段)、34は論理和
装置32からの出力波形(sig32)とパルス発生器
33から出力されるパルス波形(sig33)の排他的
論理和(sig34)を出力する排他的論理和装置(E
XーOR)(排他的論理和手段)、35は排他的論理和
装値34の出力信号(sig34)を平滑した信号を出
力する平滑回路、36は平滑回路35の出力信号を増幅
した信号(sig36)を出力する増幅回路であり、こ
れ等符号28〜36を付した各構成要素によって受信品
質検出装置37を構成している。
【0085】次に動作を図2の波形図について説明す
る。FM多重放送の場合のディジタル変調波形は周波数
変調方式であり、正論理が80KHz、負論理が72K
Hzで変調されている。このようにディジタル変調され
た信号を受信すると、2値量子化装置(2値化手段)1
7の出力波形(sig17)は80KHzか72KHz
の矩形波となる。
【0086】本実施例では、上記出力波形(sig1
7)の80KHzまたは72KHzのからの誤差を検出
することにより受信品質を推定する。2値量子化装置1
7の出力波形(sig17)は上述のように80KHz
か72KHzの矩形波であるので、図2において80K
Hzの矩形波のパルス幅をT1、72KHzの矩形波の
パルス幅をT2とし、パルス発生器28の出力波形(s
ig28)のパルス幅をT3、パルス発生器30の出力
波形(sig30)のパルス幅をT4とし、このパルス
幅T3とT4を T3=(T1+T2)/2 T4=(T1+T2)/2 に選ぶと、排他的論理和装置29の出力波形(sig2
9)と排他的論理和装置31の出力波形(sig31)
は図2に示すようになり、該排他的論理和装置29の出
力波形(sig29)のパルス幅をT5とすると、80
KHzの波形を受信している場合 T5=|T1−(T1+T2)/2|=|(T1−T2)/2| また、72KHzの波形を受信している場合 T5=|T2−(T1+T2)/2|=|(T2−T1)/2| となり、|(T1−T2)/2|=|(T2−T1)/
2|であるので、80KHzの波形を受信しても72K
Hzの波形を受信しても排他的論理和29の出力波形
(sig29)のパルス幅T5は同じパルス幅を得る。
【0087】また、該排他的論理和装置31の出力波形
(sig31)のパルス幅をT6とすると、パルス幅T
5の場合と同様に80KHzの波形を受信しても72K
Hzの波形を受信しても排他的論理和31の出力波形
(sig31)のパルス幅T6は同じパルス幅を得る。
排他的論理和装置29の出力波形(sig29)は2値
量子化装置17の出力波形(sig17)の正のパルス
幅、排他的論理和装置31の出力波形(sig31)は
2値量子化装置17の出力波形(sig17)の負のパ
ルス幅にそれぞれ基づいているので、論理和装値32に
よる該波形の論理和出力は、2値量子化装置17の出力
波形(sig17)の正負の両方のパルス幅に基づいた
パルス幅を得る。
【0088】パルス発生器33の出力波形(sig3
3)のパルス幅をT7とし、 T7=|(T1−T2)/2| に選ぶと、80KHzまたは72KHzの波形を受信し
ている場合、排他的論理和装置34の出力波形(sig
34)のパルス幅をT8とすると、 T8=|T5−T7|=0 または T8=|T6−T
7|=0 となり、排他的論理和装置34の出力波形(sig3
4)は図2のように無くなる。
【0089】受信波形に雑音が重畳され80KHzまた
は72KHzの波形からずれが生じると、2値量子化装
置17の出力波形(sig17)のパルス幅も80KH
zの矩形波のパルス幅T1または72KHzの矩形波の
パルス幅T2からずれを生じる。
【0090】今、2値化した受信信号のパルス幅がT9
のとき T5=|T9ー(T1+T2)/2| となり、該パルスに基づく排他的論理和装置34の出力
波形(sig34)のパルス幅T8は T8=|T5−T7|=||T9−(T1+T2)/2
|−(T2−T1)/2| (1)T9≧(T1+T2)/2のとき T8=|T9−(T1+T2)/2−(T2−T1)/
2|=|T9−T2| (2)T9≧(T1+T2)/2のとき T8=|(T1+T2)/2ーT9−(T2−T1)/
2|=|T1−T9| となり、排他的論理和装値34の出力波形(sig3
4)のパルス幅T8は2値量子化装置17の出力波形
(sig17)のパルス幅と80KHzまたは72KH
zのパルス幅からの誤差量の小さい方と一致するので、
パルス幅T8を測定することにより受信信号の品質の状
態を推定できる。
【0091】また、平滑回路35により排他的論理和装
置34の出力信号(sig34)を平滑化することによ
り該パルス幅T8に対応した電圧値を平滑回路35の出
力信号(sig35)により得られる。図1の実施例1
の構成の回路に単一周波数の正弦波を入力した場合の平
滑回路35の出力信号(sig35)の電圧値の特性を
図3に示す。図3のように入力周波数が80KHzまた
は72KHzのとき電圧値が最低となる。
【0092】また、図1の実施例1の構成の回路で実際
のデータを受信した場合のエラーレートと増幅回路36
の出力信号(sig36)の電圧値の関係を図4に示
す。図4のようにエラーレートが小さいときすなわち受
信信号の品質が良いとき電圧値が低く、エラーレートが
大きいとき、すなわち受信信号の品質が悪いとき電圧値
が高くなる。
【0093】図5はこの発明の実施例1によるディジタ
ル受信機を示す構成図であり、図5において、前記図4
0に示す従来例と同一または相当部分には同一符号を付
して重複説明を省略する。図において、制御部11の入
力ポートQ1に、先述の受信品質検出装置の出力信号
(sig34)を入力する。
【0094】図6は、図5の制御部11の動作を示すフ
ローチャートであり、まず、タイマーをリセットしてス
タートし、変数H=0とし(ステップST101)、受
信品質検出装置37の出力信号(sig34)のパルス
幅T8よりも短い周期で該出力信号の論理が正論理かを
判断し(ステップST102)、この判断がYESの場
合は変数Hの値を1だけ更新し(ステップST10
3)、ステップST102の判断がNOの場合と共にタ
イマー≦所定値かを判断し(ステップST104)、こ
の判断がYESの場合は所定時間に達していないのでス
テップST101の処理に戻り該動作を繰り返す。
【0095】また、ステップST104の判断がNOの
場合は所定時間内における受信品質検出装置37の出力
信号が正論理の時間が変数Hに格納されているので、次
の処理へ移行し変数Hの値により所定の処理を行う。こ
の動作を図7の波形図について説明する。受信品質検出
装置37の出力信号(sig34)が制御部11のポー
トQ1に入力されたとき、この出力信号のパルス幅より
も短い周期で該出力信号の論理が正論理かを判断し計数
すると、所定時間内における正論理の時間すなわちパル
ス幅の総和が求められ変数Hに格納され、該変数Hの値
に基づいて受信品質を判断し所定の処理を行うものであ
る。この図の場合H=9となる。
【0096】実施例2.図8はこの発明の実施例2によ
るディジタル受信機を示す構成図であり、図8におい
て、前記図5と同一または相当部分には同一符号を付し
て重複説明を省略する。図8において、68は受信品質
検出装置37の平滑出力(sig36)をA/D変換す
るA/D変換装置であり、受信品質検出装置37の平滑
出力信号(sig36)をA/D変換して制御部11へ
出力する。受信品質検出装置37の平滑出力信号(si
g36)は図4に示す出力電圧特性を有するので、A/
D変換により該出力電圧値を制御部11が読み込むと、
この値に基づいてデータ信号の受信品質を判断し所定の
動作を行うことができる。
【0097】実施例3.図9はこの発明の実施例3によ
るディジタル復調部を示す構成図であり、前記図1に示
す実施例1と同一または相当部分には同一符号を付して
重複説明を省略する。
【0098】図9において、38はローパスフィルタ2
0からの検波出力信号(sig20)を2値化する2値
量子化装置(2値化手段)、39は2値化した検波出力
信号(sig38)を同期クロックの周期の半分すなわ
ち1/2ビット時間であるT/2時間遅延させるための
波形シフト手段としての遅延装置(波形シフト手段)、
40は遅延装置39の出力信号(sig39)とデータ
判定装置21の出力信号(sig9a)の排他的論理和
(sig40)を出力する排他的論理和装置、41は排
他的論理和装置40の出力信号(sig40)を平滑し
た信号を出力する平滑回路、42は平滑回路41の出力
信号を増幅した信号(sig42)を出力する増幅回路
である。
【0099】次に動作を図10の波形例を使って説明す
る。検波出力信号(sig20)の変化点を同期パルス
の立ち下がりに同期させると同期クロック信号(sig
9b)が得られる。次に該同期信号の立ち上がりで検波
出力信号の正負を判定するとデータ信号(sig9a)
が得られる。また、検波出力信号(sig20)を2値
化すると検波出力信号の2値化信号(sig38)が得
られる。この検波出力信号の2値化信号(sig38)
をT/2時間遅延させると、遅延装置39から出力信号
(sig39)が得られる。データ信号(sig9a)
と出力信号(sig39)から排他的論理和出力信号
(sig40)が得られる。この図のように受信状態が
良好な場合は該排他的論理和出力信号に何も現れない。
【0100】次に受信波形に雑音が重畳され検波出力波
形(sig20)が乱れてくると、2値化した波形の変
化点の間隔が1データ時間Tからずれを生じる。この波
形のずれの成分は、上記の手法を施すことによって、検
波出力信号の2値化信号(sig38)をT/2時間遅
延させた出力信号(sig39)とデータ信号(sig
9a)の排他的論理和出力信号(sig40)のパルス
幅に現れる。所定時間内における該パルス幅の総和を前
記図5の出力信号(sig34)の所定時間内における
パルス幅の総和を制御部11が計数し、データ信号の受
信品質を判断する手法と同じ手法で、排他的論理和出力
信号(sig40)の所定時間内のパルス幅の総和を制
御部11が計数し、受信品質を判断することができる。
【0101】また、平滑回路41により該排他的論理和
出力信号(sig40)を平滑することにより、該波形
の成分に対応した電圧値を平滑回路41の出力信号とし
て得ることができ、増幅回路42により所定電圧値を得
ることができる。図9の構成の回路で実際のデータを受
信した場合のエラーレートと増幅回路42の出力信号
(sig42)の電圧値の関係は図4に示した特性と同
じ特性を得ることができる。この出力電圧値を前記図8
の平滑出力信号(sig36)の電圧値のA/D変換値
を制御部11が読み込み、受信品質を判断する手法と同
じ手法で、出力信号(sig42)の電圧値のA/D変
換値を制御部11が読み込み、受信品質を判断すること
ができる。
【0102】実施例4.図11はこの発明の実施例4に
よるディジタル復調部を示す構成図であり、図11にお
いて、前記図1と同一または相当部分には同一符号を付
して重複説明を省略する。
【0103】図11において、19は2値量子化装置1
7で2値化された受信信号(sig17)と該2値化さ
れた受信信号を遅延装置18によって1ビット遅延した
信号(sig18)の排他的論理和(sig19)を出
力する排他的論理和装置、20は排他的論理和装置19
の出力信号(sig19)の高周波成分を取り除くロー
パスフィルタでありこの両者で第一の検波手段を構成し
ている。43は遅延装置18の出力信号(sig18)
を1ビット時間相当遅延させる遅延装置(2ビット遅延
検波部)、44は該2値量子化装置17で2値化された
受信信号(sig17)と該2値化された受信信号を遅
延装置18と遅延装置43によって2ビット遅延した信
号(sig43)の排他的論理和(sig44)を出力
する排他的論理和装置、45は排他的論理和装置44の
出力信号(sig44)の高周波成分を取り除くローパ
スフィルタであり、この両者で第二の検波手段を構成し
ている。46は同期クロック再生部22からの同期クロ
ック(sig9b)に同期してローパスフィルタ45の
出力信号(sig45)の論理を判定し、ディジタル波
形に変換するデータ判定装置、47はデータ判定装置4
6からの2ビット遅延検波によるディジタル復調信号
(sig46)に基づいてデータ判定装置21からの1
ビット遅延検波によるディジタル復調信号(sig2
1)の誤りを訂正する誤り訂正装置(誤り訂正部)であ
り、誤り訂正を施したディジタル復調信号(sig9
a)と誤り訂正を施すための信号である誤り訂正パルス
信号(sig50)を出力する。また、該誤り訂正装置
47は2ビット遅延検波出力信号に基づく誤り訂正装置
であり、ブロック符号に基づく従来の誤り訂正部10と
は異なるものである。
【0104】48は1ビット遅延検波によるディジタル
復調信号の差分を出力をする差分変換装置であり、49
は1ビット遅延検波によるディジタル復調信号の差分出
力信号(sig48)と2ビット遅延検波によるディジ
タル復調信号(sig49)の排他的論理和(sig4
9)を出力する排他的論理和装置、50は該排他的論理
和信号(sig49)の和分変換を出力する和分変換装
置であり、この出力信号が誤り訂正を施す誤りパルス信
号である。51は1ビット遅延検波によるディジタル復
調信号(sig48)と和分変換出力(sig50)す
なわち誤りパルス信号の排他的論理和(sig9a)を
出力する排他的論理和装置であり、この排他的論理和装
置の出力信号が2ビット遅延検波による誤り訂正を施さ
れたデータ信号である。これ等符号48〜51を付した
各構成要素によって誤り訂正装置47を構成している。
52は誤り訂正装置47の誤り訂正パルス(sig5
0)を平滑した信号を出力する平滑回路、53は平滑回
路52の出力信号を増幅した信号(sig53)を出力
する増幅回路である。
【0105】次に動作について説明する。2ビット遅延
検波出力は1ビット遅延検波出力の差分変換出力と等価
であり、一般に2ビット遅延検波の方が1ビット遅延検
波よりも伝送特性が良いため、2ビット遅延検波出力と
1ビット検波出力の差分変換出力を比較し異なる場合は
訂正することにより誤り訂正を行うことができる。本発
明は誤りを訂正するための誤り訂正パルスの数により、
受信信号の品質の状態を推定するものである。1ビット
遅延検波については従来のものと重複するので説明を省
略する。
【0106】2値量子化装置17の出力信号(sig1
7)と該信号を遅延装置18および遅延装置43により
2ビット時間相当遅延させた出力信号(sig43)と
を排他的論理和装置44に入力し、この排他的論理和出
力(sig44)をローパスフィルタ45に入力し高周
波成分を除去した信号(sig45)から同期再生部2
2の同期クロックに同期してデータ判定装置46でデー
タを判定し、2ビット遅延検波によるディジタル復調信
号(sig46)を得る。
【0107】次に誤り訂正装置47の動作を図12のデ
ータ例を使って説明する。図12における送信系列を受
信し、1ビット遅延検波によるディジタル復調出力(s
ig21)のデータ系列を得たとき、このデータ系列の
4ビット目と6ビット目に誤りがある。誤り訂正の手法
は、まず、ディジタル復調出力(sig21)の差分変
換出力(sig48)を求め、該信号と2ビット遅延検
波によるディジタル復調信号(sig46)の排他的論
理和出力(sig49)を求める。
【0108】次にこの排他的論理和出力(sig49)
の和分変換出力(sig50)を求めると、1ビット遅
延検波によるディジタル復調信号(sig21)の誤り
ビット位置に正論理出力が現れているのが判る。これ
が、誤りパルス信号であり、受信状態が悪くなり、誤り
が増えると、この誤りパルスも増えるので、この誤りパ
ルスの数により受信品質を推定できる。この誤りパルス
の数すなわち所定時間における誤りパルスのパルス幅の
総和を、前記図5の(sig34)の所定時間内におけ
るパルス幅の総和を制御部11が計数し、受信品質を判
断する手法と同じ手法で、(sig50)の所定時間内
におけるパルス幅の総和を制御部11が計数し、受信信
号品質を判断することができる。
【0109】誤り訂正は1ビット遅延検波によるディジ
タル復調信号(sig21)と誤りパルス信号(sig
50)の排他的論理和操作により、誤りビットを反転さ
せることにより実現し、この操作により誤り訂正を施し
た信号(sig9a)を得ることができる。
【0110】また、平滑回路52により該和分変換出力
信号(sig50)を平滑することにより、該波形のパ
ルス数に対応した電圧値を平滑回路52の出力信号とし
て得ることができる。図11の構成の回路で実際のデー
タを受信した場合のエラーレートと増幅回路53の出力
信号(sig53)の電圧値の関係は前記図4に示した
特性と同特性を得ることができる。この出力電圧値を前
記図8の(sig36)の電圧値のA/D変換値を制御
部11が読み込み、受信品質を判断する手法と同じ手法
で、(sig53)の電圧値のA/D変換値を制御部1
1が読み込み、受信品質を判断することができる。
【0111】実施例5.図13はこの発明の実施例5に
よるディジタル復調部を示す構成図であり、図13にお
いて、前記図1と同一または相当部分には同一符号を付
して重複説明を省略する。
【0112】図13において、54はローパスフィルタ
(第一の検波手段)20からの検波出力信号(sig2
0)のゼロクロスを検出し、トリガを発生するトリガ発
生装置(トリガ発生手段)37は受信品質検出装置であ
り、その具体的構成は図1と同じである。55は受信品
質検出装置37の増幅回路36の出力信号(sig3
6)の電圧値と基準電圧VR2を比較し、受信品質検出
装置37の出力電圧値(sig36)が基準電圧VR2
より高いとき負論理を出力するコンパレータ、56はコ
ンパレータ55の出力信号とトリガ発生装置54の出力
信号の論理積を出力する論理積装置、58,59,60
は発振器、57は論理積装置56の出力信号と後述する
分周器61の出力信号に基づいて発振器58,59,6
0の出力信号を選択し出力する選択装置(切り替え手
段)、61は選択装置57の出力信号を分周して同期ク
ロック信号(sig9b)を出力する分周器である。
【0113】次に動作について説明する。同期クロック
の周波数をf、分周器の分周比をk、発振器58,5
9,60の発信周波数をそれぞれfa=0,fb=k×
f,fc=2×k×fとし、選択装置57はローパスフ
ィルタ20から出力される検波出力信号(sig20)
のゼロクロスに基づいて発生したトリガ信号(sig5
4)と分周器61から出力される同期クロック信号(s
ig9b)に基づき図14の真理値に従って発振器を選
択すると、図15に示すようにトリガ信号が出力されて
ないときは発振器59が選択され、トリガ信号が出力さ
れているとき(トリガ信号が正論理のとき)同期クロッ
ク信号が正論理であれば発振器60が選択され、また、
トリガ信号が出力されているとき(トリガ信号が正論理
のとき)同期クロックが負論理であれば発振器58が選
択される。
【0114】このように設定すると、受信状態が良好で
安定したトリガ信号が出力されるときは、発振器58と
60が選択されている時間が等しくなり、同期クロック
が確立されるが、受信状態が劣化し安定なトリガ信号が
出力されなくなったとき、例えば図16の点線の同期ク
ロック波形ようにトリガ信号に対して同期クロック信号
が遅れると、トリガ信号が正論理で同期クロック信号も
正論理である時間が増加し、発振器60が選択される時
間が長くなり、トリガ信号が正論理で同期クロック信号
が負論理である時間が減少し、発振器58が選択される
時間が短くなるので、同期クロック信号が正論理から負
論理に変化するタイミングが早められ、トリガ信号が出
力されない場合と比較して同期クロックの位相が進めら
れることになる。つまり、図16の実線の同期クロック
の波形に移行する。
【0115】逆に図17の点線の同期クロック波形のよ
うにトリガ信号に対して同期クロック信号が進むとトリ
ガ信号が正論理で同期クロック信号も正論理である時間
が減少し発振器60が選択される時間が短くなり、トリ
ガ信号が正論理で同期クロック信号が負論理である時間
が増加し発振器58が選択される時間が長くなるので、
同期クロック信号が負論理から正論理に変化するタイミ
ングが遅められトリガ信号が出力されない場合と比較し
て同期クロックの位相を遅らせたことになる。つまり、
図17の実線の同期クロックの波形に移行する。このよ
うにトリガ信号を受信する度に同期クロックの位相修正
を行うので、同期の確立が素早くできる。
【0116】また、前記図1に示す受信品質検出装置3
7の増幅回路36の出力信号(sig36)の出力電圧
をコンパレータ55で基準電圧VR2と比較し、上記出
力電圧が基準電圧VR2以上であれば該コンパレータは
負論理を出力し、論理積装置56により該コンパレータ
が負論理を出力しているときは、トリガ発生装置からト
リガ信号が出力されても選択装置57には出力されない
ので、トリガ信号による位相修正は行われないので受信
品質が悪い状態では同期引き込み動作を停止することが
できる。受信品質が悪い状態では正確なトリガ信号が出
力されるとは言い難いので、受信品質が所定値よりも悪
くなることを条件にトリガ信号による同期引き込み動作
を停止することによって誤同期を防止する。
【0117】実施例6.図18はこの発明の実施例6に
よるディジタル復調部を示す構成図であり、前記各実施
例と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明
を省略する。
【0118】図18において、62はローパスフィルタ
45からの検波出力信号(sig45)のゼロクロス時
刻を検出し、トリガ信号を発生するトリガ発生装置(第
二のトリガ発生手段)、63は該トリガ発生装置62と
トリガ発生装置54の出力信号の論理積を出力する論理
積装置、64は論理積装置63の出力信号波形の立ち上
がりエッジを検出し正のパルスを出力するパルス発生
器、65は論理積装置63の出力信号とパルス発生器6
4の出力信号の排他的論理和を出力する排他的論理和装
置、66は排他的論理和出力装置65の出力信号を平滑
した信号を出力する平滑回路、67は平滑回路66の出
力信号(sig66)を増幅した信号(sig67)を
出力する増幅回路である。
【0119】次に動作について説明する。受信状態が良
好な場合はトリガ発生装置54とトリガ発生装置62の
トリガ信号は同一時刻に出力されるが、受信状態が劣化
してくると該2つのトリガ発生装置の出力は同一時刻に
出力されなくなってくるので、論理積装置63の出力波
形は受信状態が劣化するにつれパルス幅が狭くなり、選
択装置57により発振器58,60を選択する時間が短
くなるため、トリガ信号に同期し難く、受信状態が悪い
ときに発生する誤同期が発生し難くなる。
【0120】また、受信状態に基づいて論理積装置63
の出力信号のパルス幅が変化するので、この出力信号に
より受信品質を検出することができる。上記論理積装置
63の出力信号のパルス幅をT11とし、パルス発生器
64の出力波形のパルス幅T12をトリガ発生装置5
4,62の出力波形のパルス幅と同一に選ぶと、排他的
論理和装置65の出力波形(sig65)のパルス幅T
13は T13=|T12−T11| となり、パルス幅T13を測定することにより受信品質
を推定できる。
【0121】所定時間内における該パルス幅の総和を、
前記図5の出力信号(sig34)の所定時間内におけ
るパルス幅の総和を制御部11が計数し、受信品質を判
断する手法と同じ手法で、出力波形(sig65)の所
定時間内におけるパルス幅の総和を制御部11が計数
し、受信品質を判断することができる。また、平滑回路
66により排他的論理和装置65の出力信号(sig6
5)を平滑化することにより該パルス幅T13に対応し
た電圧値を平滑回路66の出力信号により得られる。
【0122】また、図18の構成の回路で実際のデータ
を受信した場合のエラーレートと増幅回路66の出力信
号(sig66)の電圧値の関係は前記図4と同等の特
性を示す。この出力電圧値を前記図8の出力信号(si
g36)の電圧値のA/D変換値を制御部11が読み込
み、受信品質を判断する手法と同じ手法で、出力信号
(sig67)の電圧値のA/D変換値を制御部11が
読み込み、受信品質を判断することができる。
【0123】実施例7.図19はこの発明の実施例7よ
るディジタル受信機を示す構成図あり、前記各実施例と
同一または相当部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。
【0124】図19において、68はディジタル復調部
内の受信信号品質検出装置の平滑出力をA/D変換する
A/D変換装置、69は前記平滑出力(sig36)の
電圧値と基準電圧値VR3を比較して比較結果を出力す
る比較器である。また、上記受信信号品質検出装置の平
滑出力は前記したように信号品質に対応した電圧値を出
力するものであり、実施例1の構成例における平滑回路
35の出力信号(sig35)または増幅回路36の出
力信号(sig36)、実施例2の構成例における平滑
回路41の出力信号(sig41)または増幅回路42
の出力信号(sig42)、実施例3の構成例における
平滑回路52の出力信号(sig52)または増幅回路
53の出力信号(sig53)、実施例5の構成例にお
ける平滑回路66の出力信号(sig66)または増幅
回路67の出力信号(sig67)にも適応できる。
【0125】次に動作について説明する。上記平滑出力
(sig36)は比較器69によって基準電圧VR3と
比較され、受信品質検出器出力信号の電圧値が基準電圧
VR3より高いときすなわち受信品質が悪いとき、比較
器69はダイバーシティ部(受信部)3へ正論理を出力
しアンテナ切り換え状態に設定する。受信品質検出器出
力信号の電圧値が基準電圧VR3より低いときすなわち
受信品質が良いとき、比較器69はダイーバーシティ部
3へ負論理を出力し受信状態の良好な方のアンテナ受信
状態に固定するように設定する。
【0126】このように本実施例では上記平滑出力(s
ig36)によってダイバーシティを制御できる。ま
た、上記平滑出力(sig36)はA/D変換装置68
によってディジタル値に変換し制御部11に入力され、
該入力値に基づいて以下に示す実施例のように制御部1
1が動作する。
【0127】図20は本実施例によるディジタル受信機
の制御部11の動作を示すフローチャートであり、ま
ず、変数Qに受信品質検出装置の出力電圧値を格納し
(ステップST1)、変数Q≦所定値かを判断し(ステ
ップST2)、この判断がYESの場合は受信品質が良
い状態であると判断して、表示部11に「データ受信
中」であることの意を表示し(ステップST3)、ステ
ップST2の判断がNOの場合と共に次の処理に移行す
る。
【0128】図21は本実施例によるディジタル受信機
の制御部11の別の動作を示すフローチャートであり、
まず、変数FにFM放送受信帯域の最小周波数FMIN を
格納し(ステップST11)、しかる後、受信周波数を
変数Fにチューニングし(ステップST12)、変数Q
に受信品質検出装置の出力電圧値を格納し(ステップS
T13)、変数Q≦所定値かを判断し(ステップST1
4)、この判断がYESの場合は変数Fの周波数にチュ
ーニングしたまま次の処理へ移行する。また、この判断
がNOの場合は変数Fを変数FにFM放送の周波数間隔
ΔFだけ加えた周波数に更新し(ステップST15)、
変数F≦FMAX (FM放送受信帯域の最大周波数)かを
判断し(ステップST16)、この判断がYESの場合
はステップST12へ戻り、更新された変数Fの周波数
にて該動作を繰り返す。また、ステップST16の判断
がNOの場合は、変数Fの値がFM放送帯域を越えてい
るのでステップST11へ戻り、変数FをFMIN として
該動作を繰り返す。また、この一連の動作は使用者の要
求により、または自動的に起動されるものである。
【0129】図22は本実施例によるディジタル受信機
の制御部11の更に別の動作を示すフローチャートであ
り、まず、変数FにFM放送受信帯域の最小周波数FMI
N を格納すると共に変数I=0とし(ステップST2
1)、受信周波数を変数Fにチューニングし(ステップ
ST22)、変数Qに受信品質検出装置の出力電圧値を
格納し(ステップST23)、変数Q≦所定値かを判断
し(ステップST24)、この判断がYESの場合は変
数Iの値を1だけ更新し不揮発性記憶領域MF(I)に
変数Fの値を格納し(ステップST25)、ステップS
T24の判断がNOの場合と共に変数Fを変数FにFM
放送の周波数間隔ΔFだけ加えた周波数に更新し(ステ
ップST26)、変数F≦FMAX (FM放送受信帯域の
最大周波数)かを判断し(ステップST27)、この判
断がYESの場合はステップST22へ戻り、更新され
た変数Fの周波数にて該動作を繰り返す。
【0130】また、ステップST27の判断がNOの場
合はFM放送帯域を掃引したことになるので次の処理へ
移行する。また、この一連の動作は使用者の要求によ
り、または自動的に起動されるものである。
【0131】図23はこの発明の他の実施例によるディ
ジタル受信機の制御部の動作を示すフローチャートであ
り、まず、変数FにFM放送受信帯域の最小周波数FMI
N を格納すると共に変数I=0とし(ステップST3
1)、受信周波数を変数Fにチューニングし(ステップ
ST32)、変数Qに受信品質検出装置の出力電圧値を
格納すると共に変数SにSメータ出力電圧値を格納し
(ステップST33)、変数Q≦所定値かを判断し(ス
テップST34)、この判断がYESの場合は変数Iの
値を1だけ更新し不揮発性記憶領域MF(I)に変数F
の値を格納すると共に不揮発性記憶領域MS(I)に変
数Sの値を格納し(ステップST35)、ステップST
34の判断がNOの場合と共に変数Fを変数FにFM放
送の周波数間隔ΔFだけ加えた周波数に更新し(ステッ
プST36)、変数F≦FMAX (FM放送受信帯域の最
大周波数)かを判断し(ステップST37)、この判断
がYESの場合はステップST32へ戻り、更新された
変数Fの周波数にて該動作を繰り返す。
【0132】また、ステップST37の判断がNOの場
合はFM放送帯域を掃引したことになるので次の処理へ
移行する。また、この一連の動作は使用者の要求によ
り、または自動的に起動されるものである。
【0133】図24はこの発明の実施例によるディジタ
ル受信機の操作部および表示部であり、85は情報を表
示する表示部、86は受信機の動作を多重放送に基づく
か本放送に基づくかを選択するスイッチであり、「D]
側が選択されたときは多重放送に基づく動作、「A]側
が選択されたときは本放送に基づく動作を意味する。8
7は周波数サーチ動作を開始する釦、88はオートメモ
リ動作を開始する釦、89はメモリに記憶している周波
数を選局するための釦である。
【0134】図25はこの発明の実施例によるディジタ
ル受信機の制御部の動作を示すフローチャートであり、
図24の「サーチ」釦が押されたかを判断し(ステップ
ST41)、この判断がYESの場合は図24の「SE
LECT」スイッチ86が「D」または「A」のどちら
を指示しているかを判断し(ステップST42)、この
判断が「D」の場合は変数FにFM放送受信帯域の最小
周波数FMIN を格納し(ステップST43)、受信周波
数を変数Fにチューニングし(ステップST44)、変
数Qに本発明による受信品質検出装置の出力電圧値を格
納し(ステップST45)、変数Q≦所定値かを判断し
(ステップST46)、この判断がYESの場合は変数
Fの周波数にチューニングしたまま次の処理へ移行す
る。
【0135】また、この判断がNOの場合は変数Fを変
数FにFM放送の周波数間隔ΔFだけ加えた周波数に更
新し(ステップST47)、変数F≦FMAX (FM放送
受信帯域の最大周波数)かを判断し(ステップST4
8)、この判断がYESの場合はステップST44へ戻
り、更新された変数Fの周波数にて該動作を繰り返す。
また、ステップST48の判断がNOの場合は、変数F
の値がFM放送帯域を越えているのでステップST43
へ戻り変数FをFMIN として該動作を繰り返す。
【0136】上記ステップST42の判断が「A」の場
合は変数FにFM放送受信帯域の最小周波数FMIN を格
納し(ステップST49)、受信周波数を変数Fにチュ
ーニングし(ステップST50)、変数SにSメータ出
力電圧値を格納し(ステップST51)、変数S≧所定
値かを判断し(ステップST52)、この判断がYES
の場合は変数Fの周波数にチューニングしたまま次の処
理へ移行する。また、この判断がNOの場合は変数Fを
変数FにFM放送の周波数間隔ΔFだけ加えた周波数に
更新し(ステップST53)、変数F≦FMAX (FM放
送受信帯域の最大周波数)かを判断し(ステップST5
4)、この判断がYESの場合はステップST50へ戻
り、更新された変数Fの周波数にて該動作を繰り返す。
また、ステップST54の判断がNOの場合は、変数F
の値がFM放送帯域を越えているのでステップST49
へ戻り変数FをFMIN として該動作を繰り返す。
【0137】図26はこの発明の実施例によるディジタ
ル受信機の制御部11の動作を示すフローチャートであ
り、図24の「オートメモリ」釦88が押されたかを判
断し(ステップST61)、この判断がYESの場合は
変数FにFM放送受信帯域の最小周波数FMIN を格納す
ると共に変数I=0とし(ステップST62)、図24
の「SELECT」スイッチ86が「D」または「A」
のどちらを指示しているかを判断し(ステップST6
3)、この判断が「D」の場合は受信周波数を変数Fに
チューニングし(ステップST64)、変数Qに本発明
による受信品質検出装置の出力電圧値を格納し(ステッ
プST65)、変数Q≦所定値かを判断し(ステップS
T66)、この判断がYESの場合は変数Iの値を1だ
け更新し不揮発性記憶領域MFD(I)に変数Fの値を
格納し(ステップST67)、ステップST66の判断
がNOの場合と共に変数Fを変数FにFM放送の周波数
間隔ΔFだけ加えた周波数に更新し(ステップST6
8)、変数F≦FMAX (FM放送受信帯域の最大周波
数)かを判断し(ステップST69)、この判断がYE
Sの場合はステップST64へ戻り、更新された変数F
の周波数にて該動作を繰り返す。
【0138】また、ステップST69の判断がNOの場
合はFM放送帯域を掃引したことになるので次の処理へ
移行する。
【0139】上記ステップST63の判断が「A」の場
合は受信周波数を変数Fにチューニングし(ステップS
T70)、変数SにSメータ出力電圧値を格納し(ステ
ップST71)、変数S≧所定値かを判断し(ステップ
ST72)、この判断がYESの場合は変数Iの値を1
だけ更新し不揮発性記憶領域MFA(I)に変数Fの値
を格納し(ステップST73)、ステップST72の判
断がNOの場合と共に変数Fを変数FにFM放送の周波
数間隔ΔFだけ加えた周波数に更新し(ステップST7
4)、変数F≦FMAX (FM放送受信帯域の最大周波
数)かを判断し(ステップST75)、この判断がYE
Sの場合はステップST70へ戻り、更新された変数F
の周波数にて該動作を繰り返す。また、ステップST7
5の判断がNOの場合はFM放送帯域を掃引したことに
なるので次の処理へ移行する。
【0140】図27はこの発明の実施例によるディジタ
ル受信機の制御部11の動作を示すフローチャートであ
り、図24の「1」〜「6」の釦89が押されたかを判
断し(ステップST81)、この判断がYESの場合は
変数Iに押された該釦の番号を格納し(ステップST8
2)、図24の「SELECT」スイッチ86が「D」
または「A」のどちらを指示しているかを判断し(ステ
ップST83)、この判断が「D]の場合は変数Fに不
揮発性記憶領域MFD(I)の周波数を格納し(ステッ
プST84)、受信周波数を変数Fの周波数にチューニ
ングし(ステップST86)、次の処理を実行する。ま
た、上記ステップST83の判断が「A」の場合は変数
Fに不揮発性記憶領域MFA(I)の周波数を格納し
(ステップST85)、受信周波数を変数Fの周波数に
チューニングし(ステップST86)、次の処理を実行
する。
【0141】実施例8.図28はこの発明の実施例8に
よるディジタル受信機を示す構成図であり、前記各実施
例と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明
を省略する。
【0142】図28において、70はFM検波部6から
出力されるSメータ信号(sig6b)とディジタル復
調部から出力される本発明による受信信号品質信号(例
えばsig36)を制御部11からの制御信号(sig
11c)により選択する選択装置である。
【0143】次に図29のフローチャートについて動作
を説明する。まず、変数FにFM放送受信帯域の最小周
波数FMIN を格納すると共に変数I=0とし(ステップ
ST91)、受信周波数を変数Fにチューニングし(ス
テップST92)、選択装置63をQ側を選択するよう
に設定し変数Qに受信品質検出装置の出力電圧値を格納
し(ステップST93)、変数Q≦所定値かを判断し
(ステップST94)、この判断がYESの場合は変数
Iの値を1だけ更新し不揮発性記憶領域MF(I)に変
数Fの値を格納し(ステップST95)、選択装置63
をS側を選択するように設定し配列S(I)にSメータ
出力電圧値を格納し(ステップST96)、ステップS
T94の判断がNOの場合と共に変数Fを変数FにFM
放送の周波数間隔ΔFだけ加えた周波数に更新し(ステ
ップST97)、変数F≦FMAX (FM放送受信帯域の
最大周波数)かを判断し(ステップST98)、この判
断がYESの場合はステップST92へ戻り、更新され
た変数Fの周波数にて該動作を繰り返す。
【0144】また、ステップST98の判断がNOの場
合は、変数FがFM放送帯域を掃引したことになるので
次の処理へ移行する。また、この一連の動作は使用者の
要求により、または自動的に起動されるものである。
【0145】実施例9.図30はこの発明の実施例9に
よるディジタル受信機を示す構成図であり、前記各実施
例と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明
を省略する。
【0146】図30において、72は比較器69の出力
とFM検波部6の出力であるストップ信号(sig6
c)の論理和を出力する論理和装置、73は受信品質検
出装置の平滑出力電圧値(sig9d)と基準電圧VR
4を比較して比較結果を出力する比較器、74は比較器
73の出力とFM検波部6の出力であるストップ信号
(sig6c)の論理和を出力する論理和装置である。
【0147】次に動作について説明する。ディジタル復
調部9内の受信品質検出装置からの平滑出力は図31に
示すような特性を示すので、図31のように比較器69
の比較電圧VR3および比較器73の比較電圧VR4を
VLからVHの間に選ぶ必要があるとき、比較器69お
よび比較器73の出力特性は図32のようになるので、
該信号に基づいて制御する場合、電界強度が極端に弱い
とき正常な判断ができないことがある。FM検波部(受
信部)6から出力されるストップ信号出力特性を図33
のように設定すると、比較器69および比較器73の出
力とストップ信号の論理積出力は図34のようになり、
該論理積出力信号に基づいて制御することにより、電界
強度が極端に弱い場合でも正常な判断ができる。本実施
例では論理和装置72の出力信号(sig72)でダイ
バーシティ部3を制御し、論理和装置74の出力信号
(sig74)を制御部11のポートQ3に入力する。
【0148】次に図35のフローチャートについて動作
を説明する。まず、変数FにFM放送受信帯域の最小周
波数FMIN を格納し(ステップST101)、受信周波
数を変数Fにチューニングし(ステップST102)、
ポートQ3が負論理かを判断し(ステップST10
3)、この判断がNOの場合は次の処理へ移行する。ま
た、ステップST103の判断がYESの場合は、変数
Fを変数FにFM放送の周波数間隔ΔFだけ加えた周波
数に更新し(ステップST104)、変数F≦FMAX
(FM放送受信帯域の最大周波数)かを判断し(ステッ
プST105)、この判断がYESの場合はステップS
T102へ戻り、更新された変数Fの周波数にて該動作
を繰り返す。また、ステップST105の判断がNOの
場合は、変数Fの値がFM放送帯域を越えているのでス
テップST101へ、戻り変数FをFMIN として該動作
を繰り返す。また、この一連の動作は使用者の要求によ
り、または自動的に起動されるものである。
【0149】実施例10.図36はこの発明の実施例1
0によるディジタル受信機を示す構成図であり、前記各
実施例と同一または相当部分には同一符号を付して重複
説明を省略する。図36において、75はFM検波部6
の出力であるSメータ信号(sig6b)と比較電圧V
R5を比較して比較結果を出力する比較器、76は上記
Sメータ信号と比較電圧VR6を比較して比較結果を出
力する比較器である。
【0150】次に動作について説明する。ディジタル復
調部9内の受信品質検出装置からの平滑出力は、前記図
31に示すような特性を示すので、比較器69の比較電
圧VR3および比較器73の比較電圧VR4を図31の
ようにVLからVHの間に選ぶ必要があるとき、比較器
69および比較器73の出力特性は図32のようになる
ので、該信号に基づいて制御する場合、電界強度が極端
に弱いとき正常な判断ができないことがある。
【0151】FM検波部6から出力されるSメータ信号
(sig6b)と比較器75の基準電圧VR5および比
較器76の基準電圧VR6との比較出力特性を図33の
ように設定すると、比較器69および比較器73の出力
信号と比較器75および比較器76の出力信号の論理積
出力は図34のようになり、該論理積出力信号に基づい
て制御することにより、電界強度が極端に弱い場合でも
正常な判断ができる。本実施例では論理和装置72の出
力信号でダイバーシティ部3を制御し、論理和装置74
の出力信号を制御部11のポートQ3に入力する。この
ように本実施例でも実施例9と同様の効果を得ることが
できる。
【0152】実施例11.図37はこの発明の実施例1
1によるディジタル受信機を示す構成図であり、前記各
実施例と同一または相当部分には同一符号を付して重複
説明を省略する。図37において、77はディジタル復
調部11から出力される複数の平滑出力(sig3
6),(sig42),(sig53),(sig6
7)を合成する合成装置である。この複数の平滑出力を
発生するディジタル復調部の一例を図38に示す。
【0153】次に動作について説明する。本発明による
4種類の受信品質検出器の平滑出力は特性が揃っている
ため、合成装置77の出力特性を sig77=W1×sig36+W2×sig42+W
3×sig53+W4×sig67 とし、該出力信号(sig77)と基準電圧VR7の比
較出力信号によりダイバーシティ部3を制御すると共
に、該出力信号(sig77)の電圧値をA/D変換し
て制御部11に入力し、この制御部11によって所定の
処理を施すことによって、上記の平滑出力を単独で使用
する場合よりも正確な制御ができる。
【0154】実施例12.図39はこの発明の実施例1
2によるディジタル受信機を示す構成図であり、前記各
実施例と同一または相当部分には同一符号を付して重複
説明を省略する。
【0155】図39において、80は受信品質検出装置
の平滑出力(sig36)と基準電圧VR8を比較し比
較結果を出力する比較器、81は受信品質検出装置の平
滑出力(sig42)と基準電圧VR9を比較し比較結
果を出力する比較器、82は本発明による受信品質検出
器の平滑出力(sig53)と基準電圧VR10を比較
し比較結果を出力する比較器、83は受信品質検出装置
の平滑出力(sig67)と基準電圧VR11を比較し
比較結果を出力する比較器、84は比較出力信号(si
g80),(sig81),(sig82),(sig
83)の論理和を出力する論理和装置である。
【0156】次に動作について説明する。比較器80,
比較器81,比較器82,比較器83により4種類の受
信品質検出装置の平滑出力信号(sig36),(si
g42),(sig53),(sig67)をそれぞれ
基準電圧VR8,VR9,VR10,VR11と比較
し、受信状態が良い場合は負論理を出力し、受信状態が
悪い場合は正論理を出力するように設定し、論理和装値
84による比較出力信号(sig80),(sig8
1),(sig82),(sig83)の論理和出力信
号(sig84)をダイバーシティ部3に入力しダイバ
ーシティを制御する。
【0157】また、論理和出力信号(sig84)を制
御部11のポートQ3に入力し、制御部11によって所
定の処理を施すことによって、受信品質検出装置の平滑
出力を単独で使用する場合よりも正確な制御ができる。
また、本実施例ではダイバーシティ制御用の比較手段と
制御部11への入力信号用の比較手段を共用しており、
このように、比較手段の基準電圧が複数のシステムの制
御に共用できる値に選定することにより回路規模の削減
ができる。
【0158】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、受信したディジタル変調信号および検波出力信号を
2値化し、この2値化された2値化波形に基づいて受信
信号の受信品質を検出する受信品質検出装置を設けるよ
うに構成したので、受信品質を推定することができる効
果がある。
【0159】請求項2の発明によれば、受信したディジ
タル変調信号の2値化波形と第一および第二のパルス波
形を比較した誤差信号と所定の第三のパルス波形を比較
した誤差信号のパルス幅に基づいて受信信号の品質を推
定する受信品質検出装置を設けるように構成したので、
受信品質を推定することができる効果がある。
【0160】請求項3の発明によれば、検波出力信号の
2値化波形と同期クロックに基づきデータ判定したディ
ジタル復調波形を比較した誤差信号のパルス幅に基づい
て受信信号の品質を推定する受信品質検出装置を設ける
ように構成したので、受信品質を推定することができる
効果がある。
【0161】請求項4の発明によれば、2ビット遅延検
波による誤り訂正手段の誤り訂正パルスのパルス数に基
づいて、受信信号の品質を推定する受信品質検出装置を
設けるように構成したので、受信品質を推定することが
できる効果がある。
【0162】請求項5の発明によれば、検波出力波形に
基づくトリガ信号と同期クロック信号に基づき発振器を
切り換える同期クロック再生装置を設けるように構成し
たので、迅速に精度の良い同期クロックが得られる効果
がある。
【0163】請求項6の発明によれば、第一および第二
の検波手段の検波出力波形に基づくトリガ信号の論理積
出力信号と同期クロック信号に基づき発振器を切り換え
る同期クロック再生装置を設けるように構成したので、
迅速に精度の良い同期クロックが得られると共に誤同期
を防止できる効果がある。
【0164】請求項7の発明によれば、受信品質検出装
置の出力信号に基づき同期クロック再生装置の同期引き
込み動作を停止する停止回路を設けるように構成したの
で、誤同期を防止できる効果がある。
【0165】請求項8の発明によれば、第一および第二
の検波手段の検波出力波形からトリガ信号を発生する第
一と第二のトリガ発生手段を備え、この両トリガ発生手
段の出力信号が同時に出力される期間に基づいて受信信
号の品質を推定する受信品質検出装置を設けるように構
成したので、受信信号の品質を推定することができる効
果がある。
【0166】請求項9の発明によれば、受信品質検出装
置の出力信号に基づき複数の受信アンテナの受信出力を
選択合成するダイバーシティ回路を設けるように構成し
たので、制度の良いダイバーシティ制御ができる効果が
ある。
【0167】請求項10の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号に基づきデータの受信状態を表示するよ
うに構成したので、使用者がデータの受信状態を認識す
ることができる効果がある。
【0168】請求項11の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号に基づきデータ受信可能な周波数を自動
選局するように構成したので、データ受信不可能な周波
数は選局せずにデータ受信可能な周波数だけを選局する
自動選局動作が迅速にできる効果がある。
【0169】請求項12の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号に基づきデータ受信可能な周波数を記憶
するように構成したので、データ受信不可能な周波数は
記憶せずにデータ受信可能な周波数だけを記憶する自動
記憶動作すなわちオートメモリ動作が迅速にできる効果
がある。
【0170】請求項13の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号に基づきデータ受信可能な周波数とその
周波数の受信電界強度を記憶するように構成したので、
現在受信している周波数の受信状態が悪くなった場合に
他の周波数を受信するリレーチューニング動作におい
て、データ受信可能周波数とその周波数の受信電界強度
の探索動作を迅速に行えるようになると共に現在受信し
ている周波数の受信状態が悪くなった場合、データ受信
可能な周波数の受信電界強度を記憶しているので、その
受信電界強度を基にチューニングする周波数を選定する
ことにより、データ受信可能周波数におけるリレーチュ
ーニング動作を迅速にかつスムーズに行うことができる
効果がある。
【0171】請求項14の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号に基づき記憶された周波数と受信電界強
度信号に基づき記憶された周波数を呼び出す機能を任意
に切り換えるように構成したので、本放送を受信したい
場合は受信電界強度に基づいて記憶された周波数を呼び
出す機能を選択し、多重放送を受信したい場合は受信品
質検出装置の出力信号に基づいて記憶された周波数を呼
び出す機能を選択するように構成したので、使用者の望
む情報を送信している周波数を選択することが任意にで
きる効果がある。
【0172】請求項15の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号に基づき自動選局する機能と、受信電界
強度信号に基づき自動選局する機能を任意に切り換える
ように構成したので、本放送を受信したい場合は受信電
界強度に基づいて自動選局する機能を選択し、多重放送
を受信したい場合は受信品質検出装置の出力信号に基づ
いて自動選局する機能を選択することにより、使用者の
望む情報を送信している周波数を自動選局することが任
意にできる効果がある。
【0173】請求項16の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号に基づき自動選局する機能と、受信電界
強度信号に基づき自動選局する機能を任意に切り換える
ように構成したので、本放送を自動記憶したい場合は受
信電界強度に基づいて周波数を記憶する機能を選択し、
多重放送を自動記憶したい場合は受信品質検出装置の出
力信号に基づいて周波数を記憶する機能を選択すること
により、使用者の望む情報を送信している周波数のみを
自動記憶することが任意にできる効果がある。
【0174】請求項17の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号と受信電界強度信号またはストップ信号
を切り換える切り換え回路を設けるように構成したの
で、制御部の入力ポートを増設することなく、本発明の
回路を追加できる効果がある。
【0175】請求項18の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号と受信電界強度信号またはストップ信号
に基づき所定の処理を行うように構成したので、精度よ
く受信信号の品質を推定できる効果がある。
【0176】請求項19の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号を平滑する平滑回路を設けるように構成
したので、受信電界強度信号やストップ信号と同様に受
信信号の品質を電圧で表現でき、受信信号品質に基づく
システム制御が容易できる効果がある。
【0177】請求項20の発明によれば、複数の受信品
質検出装置の出力信号の合成出力信号に基づき所定の処
理を行うように構成したので、精度よく受信信号の品質
を推定できる効果がある。
【0178】請求項21の発明によれば、受信品質検出
装置の出力信号に基づく一つの判断によって複数のシス
テム制御を行うように構成したので、システム全体の回
路規模を縮小できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるディジタル受信機
のディジタル復調部の構成をを示すブロック図である。
【図2】 図1に示したディジタル復調部内の受信品質
検出装置の動作を説明するための波形図である。
【図3】 図1に示した受信品質検出装置に単一周波数
信号を入力した場合における入力周波数と出力信号の特
性を示す特性図である。
【図4】 図1に示した受信品質検出装置に実際のデー
タを入力した場合におけるエラーレートと出力信号の特
性を示す特性図である。
【図5】 この発明の実施例1によるディジタル受信機
の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施例1によるディジタル受信機
の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施例1によるディジタル受信機
の制御部の動作を説明するための波形図である。
【図8】 この発明の実施例2によるディジタル受信機
の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施例3によるディジタル受信機
のディジタル復調部の構成を示すブロック図である。
【図10】 図9に示した受信品質検出装置の動作を説
明するための波形図である。
【図11】 この発明の実施例4によるディジタル受信
機のディジタル復調部の構成を示すブロック図である。
【図12】 図11に示した2ビット遅延回路による誤
り訂正装置の動作を説明するための波形図である。
【図13】 この発明の実施例5によるディジタル受信
機のディジタル復調部の構成を示すブロック図である。
【図14】 図13に示した選択装置57の動作を説明
するための真理値を示す図である。
【図15】 図13に示した同期クロック再生装置の動
作を説明するための波形図である。
【図16】 図13に示した同期クロック再生装置の動
作を説明するための波形図である。
【図17】 図13に示した同期クロック再生装置の動
作を説明するための波形図である。
【図18】 この発明の実施例6によるディジタル受信
機のディジタル復調部の構成を示すブロック図である。
【図19】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の構成を示すブロック図である。
【図20】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図21】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の別の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図22】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の更に別の制御部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図23】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図24】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の操作部および表示部を示す構成図である。
【図25】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図26】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図27】 この発明の実施例7によるディジタル受信
機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図28】 この発明の実施例8によるディジタル受信
機の構成を示すブロック図である。
【図29】 この発明の実施例8によるディジタル受信
機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図30】 この発明の実施例9によるディジタル受信
機の構成を示すブロック図である。
【図31】 受信電界強度に対する受信品質検出装置の
出力電圧値の特性を示す特性図である。
【図32】 受信電界強度に対する受信品質検出装置の
出力電圧値の比較器出力論理の特性を示す特性図であ
る。
【図33】 受信電界強度に対するストップ信号の特性
を示す特性図である。
【図34】 受信電界強度に対する受信品質検出装置の
出力電圧値の比較器出力論理とストップ信号の論理積出
力の特性を示す特性図である。
【図35】 この発明の実施例9によるディジタル受信
機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図36】 この発明の実施例10によるディジタル受
信機の構成を示すブロック図である。
【図37】 この発明の実施例11によるディジタル受
信機の構成を示すブロック図である。
【図38】 この発明の実施例11によるディジタル受
信機のディジタル復調部の構成を示すブロック図であ
る。
【図39】 この発明の実施例12によるディジタル受
信機の構成を示すブロック図である。
【図40】 従来のFM多重放送受信機の構成を示すブ
ロック図である。
【図41】 従来のFM多重放送受信機のディジタル復
調部の構成を示すブロック図である。
【図42】 従来のFM多重放送受信機のダイバーシテ
ィ部の構成を示すブロック図である。
【図43】 従来のFM多重放送受信機のダイバーシテ
ィ部の動作を説明するための波形図である。
【図44】 従来のFM多重放送受信機のSメータ信号
出力特性を示す特性図である。
【図45】 FM多重放送のディジタル変調波形を示す
波形図である。
【図46】 FM多重放送のベースバンド信号のスペク
トラム図である。
【図47】 従来のFM多重放送受信機のディジタル復
調部の動作を説明するための波形図である。
【図48】 FM多重放送のデータフォーマットの構成
を示す構成図である。
【符号の説明】
1,2 アンテナ(受信部)、3 ダイバーシティ部
(受信部)、4 チューナ部(受信部)、5 PLL部
(受信部)、6 FM検波部(受信部)、9 ディジタ
ル復調部、11 制御部、17,38 2値量子化装置
(2値化手段)、19 排他的論理和装置(第一の検波
手段)、20 ローパスフィルタ(第一の検波手段)、
21,46 データ判定装置、28,30,33 パル
ス発生器(パルス発生手段)、29,31,34 排他
的論理和装置(排他的論理和手段)、37 受信品質検
出装置、39遅延装置(波形シフト手段)、43 遅延
装置(2ビット遅延検波部)、44 排他的論理和装置
(第二の検波手段)、45ローパスフィルタ(第二の検
波手段)、47 誤り訂正装置(誤り訂正部)、54
トリガ発生装置(トリガ発生手段)、57 選択装置
(切り替え手段)、58〜60 発振器、61 分周
器、62 トリガ発生装置(第二のトリガ発生手段)。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調された信号を受信する受
    信部と、この受信した受信信号をディジタル検波した検
    波出力信号の論理を判定しデータ信号に復調するディジ
    タル復調部とを有し、このデータ信号に基づいて所定の
    処理を行うディジタル受信機において、前記信号を2値
    化する2値化手段と、この2値化された2値化波形に基
    づいて前記データ信号の受信品質を検出する受信品質検
    出装置を備えていることを特徴とするディジタル受信
    機。
  2. 【請求項2】 前記受信品質検出装置は、受信したディ
    ジタル変調波形の2値化波形の正のパルス幅と第一の時
    間幅との差の時間幅および該2値化波形の負のパルス幅
    と第二の時間幅との差の時間幅と第三の時間幅との差の
    時間幅を有するパルスを出力するパルス発生手段を備
    え、このパルス発生手段の出力するパルス幅に基づい
    て、前記データ信号の受信品質を推定することを特徴と
    する請求項1に記載のディジタル受信機。
  3. 【請求項3】 前記受信品質検出装置は、検波出力信号
    の2値化波形をシフトする波形シフト手段と、検波出力
    信号波形を同期クロック信号に基づきデータ判定するデ
    ータ判定装置と、このデータ判定装置の出力波形と前記
    波形シフト手段の出力波形とを入力する排他的論理和手
    段とを備え、この排他的論理和手段の出力信号のパルス
    幅に基づいて前記データ信号の受信品質を推定すること
    を特徴とする請求項1に記載のディジタル受信機。
  4. 【請求項4】 ディジタル変調された信号を受信する受
    信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ信
    号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ信
    号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機におい
    て、前記ディジタル復調部は受信したディジタル変調波
    形を2値化する2値化手段と、この2値化された受信信
    号を入力する2ビット遅延検波部と、この2ビット遅延
    検波部の出力信号により前記ディジタル復調信号の誤り
    を訂正する誤り訂正部とを備え、この誤り訂正部の誤り
    訂正パルス信号の所定時間におけるパルス数に基づいて
    前記データ信号の受信品質を推定することを特徴とする
    ディジタル受信機。
  5. 【請求項5】 ディジタル変調された信号を受信する受
    信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ信
    号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ信
    号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機におい
    て、前記ディジタル復調部は受信信号を検波する検波手
    段と、前記検波手段の検波出力信号からトリガ信号を発
    生するトリガ発生手段と、複数の発振器と、この各発振
    器を前記トリガ信号の期間に再生クロックの高,低によ
    って切り替えて分周器へ接続する切り替え手段とを有す
    る同期クロック再生装置を備えたことを特徴とするディ
    ジタル受信機。
  6. 【請求項6】 ディジタル変調された信号を受信する受
    信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ信
    号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ信
    号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機におい
    て、受信信号を復調する第一と第二の検波手段と、前記
    各検波手段の検波出力波形からトリガ信号を発生する第
    一と第二のトリガ発生手段と、この第一と第二のトリガ
    発生手段の出力信号が同時に出力される期間に再生クロ
    ックの高,低によって複数の発振器を分周器へ切り替え
    接続する切り替え手段とを有する同期クロック再生装置
    を備えたことを特徴とするディジタル受信機。
  7. 【請求項7】 前記同期クロック再生装置は、前記受信
    品質検出装置の出力信号に基づき同期引き込み動作を停
    止する停止回路を備えたことを特徴とする請求項5また
    は請求項6に記載のディジタル受信機。
  8. 【請求項8】 ディジタル変調された信号を受信する受
    信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ信
    号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ信
    号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機におい
    て、前記受信信号を復調する第一と第二の検波手段と、
    前記各検波手段の検波出力波形からトリガ信号を発生す
    る第一と第二のトリガ発生手段と、この第一と第二のト
    リガ発生手段の出力信号が同時に出力される期間に基づ
    き所定の処理を行うことを特徴とするディジタル受信
    機。
  9. 【請求項9】 ディジタル変調された信号を受信する受
    信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ信
    号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ信
    号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機におい
    て、前記データ信号の受信品質を検出する受信品質検出
    装置と、前記受信品質検出装置の出力信号に基づき複数
    の受信アンテナの受信出力を選択合成するダイバーシテ
    ィ手段とを備えたことを特徴とするディジタル受信機。
  10. 【請求項10】 ディジタル変調された信号を受信する
    受信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ
    信号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ
    信号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機にお
    いて、前記データ信号の受信品質を検出する受信品質検
    出装置と、前記受信品質検出装置の出力信号によりデー
    タ信号の受信状態を表示する表示手段とを備えたことを
    特徴とするディジタル受信機。
  11. 【請求項11】 ディジタル変調された信号を受信する
    受信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ
    信号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ
    信号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機にお
    いて、前記データ信号の受信品質を検出する受信品質検
    出装置と、前記受信品質検出装置の出力信号に基づき受
    信周波数を選局する制御部とを備えたことを特徴とする
    ディジタル受信機。
  12. 【請求項12】 ディジタル変調された信号を受信する
    受信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ
    信号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ
    信号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機にお
    いて、前記データ信号の受信品質を検出する受信品質検
    出装置と、前記受信品質検出装置の出力信号に基づき受
    信周波数を選局し該選局した受信周波数を記憶手段に記
    憶する制御部とを備えたことを特徴とするディジタル受
    信機。
  13. 【請求項13】 前記制御部は、前記受信品質検出装置
    の出力信号に基づき受信周波数と該受信周波数の受信電
    界強度を記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1
    2に記載のディジタル受信機。
  14. 【請求項14】 前記制御部は、前記受信品質検出装置
    の出力信号に基づいて記憶された周波数を呼び出す機能
    と受信電界強度信号に基づいて記憶された周波数を呼び
    出す機能を任意に切り換えることを特徴とする請求項1
    2に記載のディジタル受信機。
  15. 【請求項15】 前記制御部は、前記受信品質検出装置
    の出力信号に基づき受信周波数を選局する機能と受信電
    界強度信号に基づき受信周波数を選局する機能を任意に
    切り換えることを特徴とする請求項12に記載のディジ
    タル受信機。
  16. 【請求項16】 前記制御部は、前記受信品質検出装置
    の出力信号に基づき受信周波数を記憶手段に記憶する機
    能と、受信電界強度信号に基づき受信周波数を記憶手段
    に記憶する機能を任意に切り換えることを特徴とする請
    求項12に記載のディジタル受信機。
  17. 【請求項17】 ディジタル変調された信号を受信する
    受信部と、この受信した受信信号を検波し判定しデータ
    信号に復調するディジタル復調部とを有し、このデータ
    信号に基づいて所定の処理を行うディジタル受信機にお
    いて、前記ディジタル復調部はディジタル変調波形を2
    値化する2値化手段と、この2値化された2値化波形に
    基づいて前記データ信号の受信品質を検出する受信品質
    検出装置と、中間周波数信号の平滑出力である受信電界
    強度信号と周波数の掃引を停止する条件となるストップ
    信号を出力するFM検波部と、前記受信品質検出装置の
    出力信号と前記受信電界強度信号または前記ストップ信
    号を切り換える手段と、この切り換える手段を切り替え
    制御する制御部とを備えたことを特徴とするディジタル
    受信機。
  18. 【請求項18】 前記制御部は、前記受信品質検出装置
    に基づく出力信号と前記受信電界強度信号に基づき所定
    の処理を行い、また前記受信品質検出手段に基づく出力
    信号と受信電界強度信号または前記ストップ信号に基づ
    き所定の処理を行うことを特徴とする請求項1から請求
    項17のうちいずれか1項に記載のディジタル受信機。
  19. 【請求項19】 前記受信品質検出装置の出力信号を平
    滑する平滑回路を設け、この平滑信号に基づき所定の処
    理を行い、また、前記平滑信号の増幅信号に基づき所定
    の処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項18
    のうちいずれか1項に記載のディジタル受信機。
  20. 【請求項20】 複数の受信品質検出装置を設け、この
    各受信品質検出装置からの出力信号を合成し該合成出力
    に基づき所定の処理を行うことを特徴とする請求項1か
    ら請求項19のうちいずれか1項に記載のディジタル受
    信機。
  21. 【請求項21】 前記受信品質検出装置の出力信号に基
    づく一つの判断によって複数のシステムを制御すること
    を特徴とする請求項1から請求項19のうちいずれか1
    項に記載のディジタル受信機。
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