JPH11252032A - Rdsデータ復調器 - Google Patents

Rdsデータ復調器

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JPH11252032A
JPH11252032A JP10066262A JP6626298A JPH11252032A JP H11252032 A JPH11252032 A JP H11252032A JP 10066262 A JP10066262 A JP 10066262A JP 6626298 A JP6626298 A JP 6626298A JP H11252032 A JPH11252032 A JP H11252032A
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rds
ari
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雄治 山本
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    • H04H40/18Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving
    • HELECTRICITY
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    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H2201/00Aspects of broadcast communication
    • H04H2201/10Aspects of broadcast communication characterised by the type of broadcast system
    • H04H2201/13Aspects of broadcast communication characterised by the type of broadcast system radio data system/radio broadcast data system [RDS/RBDS]

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  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を増大させることなく高精度にAR
I信号を減衰させ、ARI変調信号の有無に関わらず、
常に安定したRDSデータの取得が可能であり、しかも
RDSデータの取得時間に差がないRDSデータ復調器
を提供する。 【解決手段】 アナログFM復調信号を入力とし、前記
アナログFM復調信号をデジタルFM復調信号に変換す
るアナログ/デジタル変換手段と、前記デジタルFM復
調信号を入力とし、57kHzに伝送零点を有し、AR
I変調信号を減衰させるための第1の無限インパルス応
答型フィルタと、前記無限インパルス応答型フィルタ1
の出力を入力とし、57kHzに通過特性を有し、RD
S変調信号を抽出するための第2の無限インパルス応答
型フィルタと、前記第2の無限インパルス応答型フィル
タの出力を入力とし、その入力信号からRDSデータ信
号とRDSデータ復調のための再生クロック信号とを出
力するRDS復調手段と、を備えたRDSデータ復調
器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欧州で既に実用化
されているRDS(Radio Data System )放送を復調す
るためのRDSデータ復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】ARI(Auto-fahrer Rundfunk Informa
tions )放送は、交通渋滞などの緩和を図るための情報
提供サービスとして欧州で普及している。このARI放
送によるシステムでは、道路交通情報を放送する放送局
は、SK信号と呼ばれる57kHzの副搬送波を音声信
号に多重する。受信機は、かかるSK信号を認識する検
出部を有し、この検出結果より現在受信中の放送局から
交通情報放送が得られるか否かを識別できる。
【0003】さらに、この副搬送波は、ある特定の周波
数で振幅変調され、その特定の周波数を受信機が検出す
ることにより、地域情報や交通情報放送の開始、終了が
認識される。地域情報を与える情報はBK信号、交通情
報の開始、終了を与える情報はDK信号と呼ばれてい
る。これらの、SK信号、BK信号、DK信号をまとめ
てARI変調信号と呼ぶ。
【0004】このシステムをさらに発展させ、多種の情
報サービスをデジタルデータとして提供することを目的
としたRDS放送も知られている。このRDS放送仕様
は、E.B.U.(European Broadcasting Union )に
よって規格化され、送信側では、伝送データに差分エン
コードを施し、差分エンコードされた信号で1.187
5kHzのクロックを2相PSK変調する。さらに、こ
の2相PSK変調信号によって副搬送波である57kH
z信号を副搬送波抑圧型振幅変調し、その両側波帯(D
SB)信号が音声信号に多重される。この両側波帯信号
をRDS変調信号と呼ぶ。
【0005】受信機は、前述の仕様で送信されるDSB
信号を復調し、E.B.Uの規格にしたがってデータと
同期をとり、メッセージを解読する事ができる。なお、
RDS変調信号の副搬送波は、ステレオ放送を示すパイ
ロット信号(19kHz)の第3次高調波と同相か直交
位相の関係に設定される。
【0006】また、RDS信号とARI信号とは、同時
送出が可能である。この時、それぞれの副搬送波は同じ
周波数(57kHz)に設定され、その位相は常に直交
位相の関係にある。また、RDS変調信号の主搬送波に
対する周波数偏移は±2kHzであるがARI変調信号
と同時送出の場合はRDS変調信号の周波数偏移は±
1.2kHz、ARI信号の周波数偏移は±3.5kH
zに設定される。
【0007】図3に音声信号1に多重されたRDS変調
信号2とARI変調信号3のスペクトラムを示す。この
ようなRDS変調信号を受信機側が認識するには、当
然、専用の復調器が必要となる。以下、これについて図
を参照しながら説明する。図4は、従来のRDSデータ
復調器の例である。RDSデータ復調器は、アナログ信
号処理技術を用いて復調されたアナログFM復調信号6
からRDS変調信号を抽出し出力するためのフィルタ手
段4と、その出力7からRDSデータ信号とRDSデー
タ復調のための再生クロック信号を出力するRDS復調
手段5とで構成される。
【0008】従来、このフィルタ手段4は、スイッチト
キャパシタ回路などのアナログフィルタを使用するのが
一般的であり、その出力7には、音声信号から分離され
たRDS変調信号が現れる。なお、放送局が、ARI変
調信号を同時に送出している場合には、RDS変調信号
とARI変調信号が同時に現れる。
【0009】抽出されたRDS変調信号、ARI変調信
号は、RDS復調手段5に入力される。RDS復調手段
5は、DSB復調用として、コスタスループ型PLLを
有する。コスタスループ型PLLは、図5に示すよう
に、乗算器8、9、位相比較器10、ループフィルタ1
1及び、VCO12から構成される。この型のPLLで
は、副搬送波が存在しなくても同期が行われるのが特徴
であり、VCOに対して副搬送波が0度、あるいは90
度で同期が行われる。よって、副搬送波がないRDS変
調信号を復調するのに適している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のRDSデータ復調器では、RDS変調信号のみが送出
されている場合には、同期検波出力13からDSB復調
されたRDS変調信号が得られるが、RDS変調信号と
ARI変調信号が同時に送出されている場合は、直交検
波出力14からDSB復調されたRDS変調信号が得ら
れる。これは、ARI信号の方がRDS信号より変調度
が高いため、同時に送出されている場合には、ARI変
調信号の方に同期がかかるからであり、ARI変調信号
と直交関係にあるRDS変調信号は、直交検波出力14
に現れることになる。
【0011】よって、コスタスループ型PLLを使用す
る場合は、ARI変調信号とRDS変調信号の同時送出
に対応するために信号の切り換えが必要となる。特開昭
62−206929に開示されている方法は、この工夫
がなされたものである。特開昭62−206929で
は、図5に示すように、同期検波出力13側にARI信
号検出回路15を設け、ARI信号の有無を判定する。
さらに、同期検波出力13と直交検波出力14のどちら
か一方を選択するための信号切り換え回路16が設けら
れ、ARI信号検出回路15の判定結果によって、同期
検波出力13または直交検波出力14の一方が後段に出
力され、DSB復調されたRDS信号を取り出すという
ものである。
【0012】しかしながら、かかる構成では、RDS変
調信号とARI変調信号とが同時送出された場合、AR
I信号検出回路15でARI信号を検出するまでの間
は、DSB復調されたRDS信号を取り出すことができ
ず、RDSデータの取得に時間がかかるという問題があ
る。
【0013】逆に、RDS変調信号のみが送出された場
合でも、ステレオ放送を示すパイロット信号(19kH
z)がマルチパス等により歪んだ時に生じる3次高調波
に上記のコスタスループ型PLLがロックしてしまい、
ARI信号検出回路15が、ARI信号を検出したと誤
判定し、結果として、信号切り換え回路16を誤って切
り換えてしまうという問題がある。
【0014】このことから見て、RDS復調手段5の前
段で、ARI変調信号とRDS変調信号とを分離し、R
DS変調信号のみをRDS復調手段5に入力させる手法
がRDSデータの取得には都合がよいと考えられる。
【0015】ARI変調信号を分離するこのような手法
の一例として、E.B.U.の技術資料(Design princ
i ples for VHF/FM radio receivers using the EBUrad
io-data system RDS )には、CCD(Charge Coupled
Device )による遅延回路によってARI変調信号を減
衰させるためのフィルタ手段を構成することが提案され
ている。
【0016】しかしながら、ARI変調信号とRDS変
調信号とは、図3に示すごとく非常に近接しており、A
RI変調信号のみを減衰させるためには、Qの高いフィ
ルタが要求される。よって、この手法では、通過阻止周
波数の素子によるバラツキが避けられず、素子規模も大
きくなるという問題があり、量産には適していない。
【0017】本発明は、上記のような課題を解消するた
めに考案されたものであり、回路規模を増大させること
なく高精度にARI信号を減衰させ、ARI変調信号の
有無に関わらず、常に安定したRDSデータの取得が可
能であり、しかも、従来のようなARI信号検出回路や
信号切り換え回路を必要としないRDSデータ復調回路
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、RDSデータ復調器は、アナログFM復調信号を
入力とし、前記アナログFM復調信号をデジタルFM復
調信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記
デジタルFM復調信号を入力とし、57kHzに伝送零
点を有し、ARI変調信号を減衰させるための第1の無
限インパルス応答型フィルタと、前記無限インパルス応
答型フィルタ1の出力を入力とし、57kHzに通過特
性を有し、RDS変調信号を抽出するための第2の無限
インパルス応答型フィルタと、前記第2の無限インパル
ス応答型フィルタの出力を入力とし、その入力信号から
RDSデータ信号とRDSデータ復調のための再生クロ
ック信号とを出力するRDS復調手段と、を備えて構成
される。
【0019】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のRDSデータ復調器における前記第1の無限インパ
ルス応答型フィルタは、その信号処理周期がRDS信号
の副搬送波の4倍の周波数で行われ、その伝達関数の分
母のZ-1の項が零であることを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載のRDSデータ復調器における前記第2の無限インパ
ルス応答型フィルタは、その信号処理周期がRDS信号
の副搬送波の4倍の周波数で行われ、その伝達関数の分
母のZ-1の項が零であることを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明のRDSデータ復調器は、以上のように
構成したので、アナログ信号処理技術を使用して復調さ
れたアナログFM復調信号が、アナログ/デジタル変換
手段18によってデジタルFM復調信号19に変換さ
れ、前記デジタルFM復調信号19が、57kHzに伝
送零点を有し主としてARI変調信号を減衰させること
を目的とした第1の無限インパルス応答型フィルタ20
と、前記第1の無限インパルス応答型フィルタ20の出
力を入力とし、57kHzに通過特性を有し主としてR
DS変調信号を抽出することを目的とした第2の無限イ
ンパルス応答型フィルタ22を通過し、RDS復調手段
24に入力される。
【0022】よって、RDS復調手段24に入力される
ARI変調信号は、十分に減衰させられているため、R
DS変調信号とARI変調信号とが同時送出された場合
であっても、従来のように、ARI信号を検出する必要
がなく、さらに、RDS変調信号がノイズの影響を受
け、復調された信号の信頼性が減少してしまうこともな
い。
【0023】また、無限インパルス応答型フィルタを使
用することによって、ARI変調信号のみを減衰させる
ためのQの高いフィルタの実現が容易となり、さらに
は、素子による通過阻止周波数のバラツキがなく、素子
の規模も小さいという効果が得られる。
【0024】さらには、第1の無限インパルス応答型フ
ィルタの信号処理周期をRDS信号の副搬送波の4倍の
周波数に設定してあるので、その伝達関数の分母のZ-1
の項を零とすることができる。よって、伝送零点の周波
数をARI変調信号の副搬送波に一致させることができ
るので、デジタルフィルタに特有の量子化誤差がなくな
り、高精度にARI信号を減衰することができ、ハード
ウエアも削減できる効果が得られる。
【0025】同様に、第2の無限インパルス応答型フィ
ルタの信号処理周期をRDS信号の副搬送波の4倍の周
波数に設定してあるので、その伝達関数の分母のZ-1
項を零とすることができる。よって、通過中心周波数を
ARI変調信号の副搬送波に一致させることができ、デ
ジタルフィルタに特有の量子化誤差がなくなるので、高
精度にRDS信号を通過させることができ、ハードウエ
アも削減できる効果が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の好適な一実
施例としてのRDSデータ復調器を示している。このR
DSデータ復調器においては、まず、アナログ信号処理
技術により復調されたアナログFM復調信号17が、ア
ナログFM復調信号をデジタルFM復調信号に変換する
アナログ/デジタル変換手段18によって、デジタルF
M復調信号19に変換される。
【0027】ついで、57kHzに伝送零点を有し主と
してARI変調信号を減衰させることを目的とした第1
の無限インパルス応答型フィルタ20によって、デジタ
ルFM復調信号19からARI変調信号が減衰させられ
た信号21が得られる。ARI変調信号が減衰させられ
た信号21は、さらに、57kHzに通過特性を有し主
としてRDS変調信号を抽出することを目的とした第2
の無限インパルス応答型フィルタ22に入力される。第
2の無限インパルス応答型フィルタ22によってRDS
変調信号(帯域が同じなのでARI変調信号も含まれて
いるが十分減衰させられているので問題ない)23が得
られ、RDS変調信号は、RDS復調手段24に入力さ
れる。
【0028】RDS復調手段24は、その入力信号から
RDSデータ信号25とRDSデータ復調のための再生
クロック信号26とを後段へ出力するが、かかる部分に
ついては従来と同様であるので詳細な説明は割愛する。
【0029】図2は、本発明で使用する無限インパルス
応答型フィルタの信号線図である。図2に示すように、
無限インパルス応答型フィルタは、1サンプリング時間
(1/F)に相当する時間分だけ入力信号を遅延する遅
延手段27と、入力信号に係数(A1、A2、B0、B
1、B2)を乗じる係数器28と、複数の入力を加算し
て出力する加算器29であらわされる。この型の伝達関
数H(Z)は、次式で表される。
【0030】H(Z)=(B0 +B1 -1+B2 -2
/(1−A1 -1−A2 -2
【0031】図2に示す無限インパルス応答型フィルタ
は係数器28に乗じる係数(A1、A2、B0、B1、
B2)によってさまざまなフィルタの種類を実現でき
る。例えば、帯域通過型フィルタ特性をもたせたい場
合、伝達関数HBPF は、以下の式のようになる。
【0032】HBPF (Z)=B(1−Z-2)/(1−A
1 -1−A2 -2
【0033】さらに、帯域阻止型フィルタ特性をもたせ
たい場合には、伝達関数HBEF は、以下の式のようにな
る。
【0034】HBEF (Z)=B(1+Z-2)/(1−A
1 -1−A2 -2
【0035】第1の無限インパルス応答型フィルタ2
0、第2の無限インパルス応答型フィルタ22は、HBE
F の式、HBPF の式に基づいて構成される。ここで、H
BEF の式、及びHBPF の式における各係数は以下の意味
合いをもつことになる。すなわち、A1はそのフィルタ
の通過阻止周波数、あるいは通過中心周波数、A2はそ
のフィルタのQ、Bは通過帯域における入出力の増幅度
を決める要素となる。なお、HBEF の式、HBPF の式の
フィルタは、必要に応じて、縦列接続することも可能で
ある。
【0036】図2に示すデジタルフィルタは、演算(係
数の乗算)がデジタル処理により行われるため素子のば
らつきといった要素がなく、従来のスイッチトキャパシ
タ回路などのアナログフィルタよりもフィルタの特性は
高精度のものとなり、ARI変調信号の減衰を目的とし
たフィルタや、RDS変調信号の抽出を目的としたフィ
ルタを少ない素子数で構成するのに最適である。
【0037】また、サンプリング周期(1/F)もフィ
ルタの特性を決める要素であり、本発明では、特に、サ
ンプリング周波数Fを57kHz(RDS変調信号の副
搬送波)の4倍とし、上記のHBEF の式、HBPF の式に
おけるパラメータA1を0と設定している。この結果、
HBPF の式で実現される帯域通過型フィルタの通過中心
周波数は、57kHzとなり、RDS変調信号の副搬送
波と一致することになる。同様に、HBEF の式で実現さ
れる帯域阻止型フィルタの通過阻止周波数も57kHz
となり、ARI変調信号の副搬送波と一致する。
【0038】A1が0であることは、A1が量子化によ
る誤差の影響を受けないこと、換言すれば、HBEF の
式、HBPF の式で実現されるフィルタの通過阻止周波
数、あるいは通過中心周波数が量子化による影響を受け
ないことを意味する。さらには、零という係数はその係
数器の出力が零ということであり、係数器が不要という
ことになる。
【0039】以上、説明したとおり、サンプリング周期
(1/F)を、RDS変調信号の副搬送波の4倍とする
ことで、そのフィルタの伝達関数の分母のZ-1の項を零
にでき、高精度のフィルタを簡単な演算で構成すること
が可能となり、しかもハードウエアの削減につながる。
【0040】上記に説明のように、ARI変調信号は、
第1の無限インパルス応答型フィルタ20によって、高
精度に減衰させられる。その出力からはARI変調信号
が減衰させられた信号21が得られ、第2の無限インパ
ルス応答型フィルタ22によって、RDS変調信号と減
衰させられたARI変調信号とが抽出され、RDS復調
手段24に信号23として入力される。ここで、ARI
変調信号はRDS変調信号より十分小さく、RDS復調
手段の内部にあるコスタスループPLL回路33がAR
I変調信号やパイロット信号の高調波に同期するとはな
く、RDS変調信号に同期がかかる。よって、ARI変
調信号の有無に関わらず同期検波出力34からDSB復
調信号が得られ、従来のような同期検波出力34と、直
交検波出力35との切り換えを行う信号切り換え回路が
不要となる。
【0041】また、DSB復調に要する時間もARI変
調信号の有無によらず一定となるため、常に安定なRD
Sデータの供給が可能となる。DSB復調されたRDS
変調信号は、2相PSK復調手段36によって2相PS
K復調され、同時にクロック再生手段37によって、再
生クロック信号26を出力する。2相PSK復調された
信号は差分デコード手段38により差分デコードされR
DSデータ信号25として出力される。
【0042】なお、本発明では、帯域阻止型フィルタを
帯域通過型フィルタより前段に設けるようにしている。
これは、帯域阻止型フィルタは、Qが高いため群遅延歪
みによる影響を受けやすいので、群遅延歪みを受けてい
る帯域通過型フィルタの出力を帯域阻止型フィルタに入
力すると、ARI成分がきれいに減衰できないことによ
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のRDSデ
ータ復調器によれば、従来のようなARI検出回路及び
信号切り換え回路が不要となる。また、デジタルフィル
タで実現されたフィルタは、演算(係数の乗算)がデジ
タル処理により行われるため素子のばらつきといった要
素がなく、従来のスイッチトキャパシタ回路などのアナ
ログフィルタよりもフィルタの特性は高精度のものとな
る。さらには、無限インパルス応答型フィルタを使用す
ることにより、回路規模を小さくすることができる。
【0044】また、無限インパルス応答型フィルタの信
号処理周期をRDS信号の副搬送波の4倍の周波数とす
ることで、その伝達関数の分母のZ-1の項を零とするこ
とができ、伝送零点あるいは通過帯域の周波数をRDS
変調信号やARI変調信号の副搬送波に一致させること
ができる。よって、デジタルフィルタに特有の量子化誤
差がなくなるので、高精度に目標信号を減衰、または抽
出でき、ハードウエアの規模も1層削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】実施例における無限インパルス応答型フィルタ
の信号線図である。
【図3】音声信号に多重されたRDS変調信号とARI
変調信号のスペクトラム図である。
【図4】従来のRDSデータ復調器の構成図である。
【図5】従来のコスタスループ型PLLの構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ・・・・ 音声信号 2 ・・・・ RDS変調信号 3 ・・・・ ARI変調信号 4 ・・・・ フィルタ手段 5 ・・・・ RDS復調手段 8 ・・・・ 乗算器 9 ・・・・ 乗算器 10 ・・・・ 位相比較器 11 ・・・・ ループフィルタ 12 ・・・・ VCO 15 ・・・・ ARI信号検出回路 16 ・・・・ 信号切り換え回路 18 ・・・・ デジタル/アナログ変換手段 20 ・・・・ 無限インパルス応答型フィルタ 22 ・・・・ 無限インパルス応答型フィルタ 24 ・・・・ RDS復調手段 27 ・・・・ 遅延手段 28 ・・・・ 係数器 29 ・・・・ 加算器 36 ・・・・ 2相PSK復調手段 37 ・・・・ クロック再生手段 38 ・・・・ 差分デコード手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログFM復調信号を入力とし、前記
    アナログFM復調信号をデジタルFM復調信号に変換す
    るアナログ/デジタル変換手段と、 前記デジタルFM復調信号を入力とし、57kHzに伝
    送零点を有し、ARI変調信号を減衰させるための第1
    の無限インパルス応答型フィルタと、 前記無限インパルス応答型フィルタ1の出力を入力と
    し、57kHzに通過特性を有し、RDS変調信号を抽
    出するための第2の無限インパルス応答型フィルタと、 前記第2の無限インパルス応答型フィルタの出力を入力
    とし、その入力信号からRDSデータ信号とRDSデー
    タ復調のための再生クロック信号とを出力するRDS復
    調手段と、を備えたRDSデータ復調器。
  2. 【請求項2】 前記第1の無限インパルス応答型フィル
    タは、その信号処理周期がRDS信号の副搬送波の4倍
    の周波数で行われ、その伝達関数の分母のZ-1の項が零
    であることを特徴とする請求項1に記載のRDSデータ
    復調器。
  3. 【請求項3】 前記第2の無限インパルス応答型フィル
    タは、その信号処理周期がRDS信号の副搬送波の4倍
    の周波数で行われ、その伝達関数の分母のZ-1の項が零
    であることを特徴とする請求項1に記載のRDSデータ
    復調器。
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US09/259,286 US6556631B1 (en) 1998-03-02 1999-03-01 RDS data demodulator capable of precisely attenuating ARI signal
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