JP3671111B2 - Rdsデータ復調器 - Google Patents

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  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、欧州で既に実用化されているRDS(Radio Data System )放送を復調するためのRDSデータ復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ARI(Auto-fahrer Rundfunk Informations )放送は、交通渋滞などの緩和を図るための情報提供サービスとして欧州で普及している。このARI放送によるシステムでは、道路交通情報を放送する放送局は、SK信号と呼ばれる57kHzの副搬送波を音声信号に多重する。受信機は、かかるSK信号を認識する検出部を有し、この検出結果より現在受信中の放送局から交通情報放送が得られるか否かを識別できる。
【0003】
さらに、この副搬送波は、ある特定の周波数で振幅変調され、その特定の周波数を受信機が検出することにより、地域情報や交通情報放送の開始、終了が認識される。地域情報を与える情報はBK信号、交通情報の開始、終了を与える情報はDK信号と呼ばれている。これらの、SK信号、BK信号、DK信号をまとめてARI変調信号と呼ぶ。
【0004】
このシステムをさらに発展させ、多種の情報サービスをデジタルデータとして提供することを目的としたRDS放送も知られている。このRDS放送仕様は、E.B.U.(European Broadcasting Union )によって規格化され、送信側では、伝送データに差分エンコードを施し、差分エンコードされた信号で1.1875kHzのクロックを2相PSK変調する。さらに、この2相PSK変調信号によって副搬送波である57kHz信号を副搬送波抑圧型振幅変調し、その両側波帯(DSB)信号が音声信号に多重される。この両側波帯信号をRDS変調信号と呼ぶ。
【0005】
受信機は、前述の仕様で送信されるDSB信号を復調し、E.B.Uの規格にしたがってデータと同期をとり、メッセージを解読する事ができる。なお、RDS変調信号の副搬送波は、ステレオ放送を示すパイロット信号(19kHz)の第3次高調波と同相か直交位相の関係に設定される。
【0006】
また、RDS信号とARI信号とは、同時送出が可能である。この時、それぞれの副搬送波は同じ周波数(57kHz)に設定され、その位相は常に直交位相の関係にある。また、RDS変調信号の主搬送波に対する周波数偏移は±2kHzであるがARI変調信号と同時送出の場合はRDS変調信号の周波数偏移は±1.2kHz、ARI信号の周波数偏移は±3.5kHzに設定される。
【0007】
図3に音声信号1に多重されたRDS変調信号2とARI変調信号3のスペクトラムを示す。このようなRDS変調信号を受信機側が認識するには、当然、専用の復調器が必要となる。以下、これについて図を参照しながら説明する。図4は、従来のRDSデータ復調器の例である。RDSデータ復調器は、アナログ信号処理技術を用いて復調されたアナログFM復調信号6からRDS変調信号を抽出し出力するためのフィルタ手段4と、その出力7からRDSデータ信号とRDSデータ復調のための再生クロック信号を出力するRDS復調手段5とで構成される。
【0008】
従来、このフィルタ手段4は、スイッチトキャパシタ回路などのアナログフィルタを使用するのが一般的であり、その出力7には、音声信号から分離されたRDS変調信号が現れる。なお、放送局が、ARI変調信号を同時に送出している場合には、RDS変調信号とARI変調信号が同時に現れる。
【0009】
抽出されたRDS変調信号、ARI変調信号は、RDS復調手段5に入力される。RDS復調手段5は、DSB復調用として、コスタスループ型PLLを有する。コスタスループ型PLLは、図5に示すように、乗算器8、9、位相比較器10、ループフィルタ11及び、VCO12から構成される。この型のPLLでは、副搬送波が存在しなくても同期が行われるのが特徴であり、VCOに対して副搬送波が0度、あるいは90度で同期が行われる。よって、副搬送波がないRDS変調信号を復調するのに適している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のRDSデータ復調器では、RDS変調信号のみが送出されている場合には、同期検波出力13からDSB復調されたRDS変調信号が得られるが、RDS変調信号とARI変調信号が同時に送出されている場合は、直交検波出力14からDSB復調されたRDS変調信号が得られる。これは、ARI信号の方がRDS信号より変調度が高いため、同時に送出されている場合には、ARI変調信号の方に同期がかかるからであり、ARI変調信号と直交関係にあるRDS変調信号は、直交検波出力14に現れることになる。
【0011】
よって、コスタスループ型PLLを使用する場合は、ARI変調信号とRDS変調信号の同時送出に対応するために信号の切り換えが必要となる。特開昭62−206929に開示されている方法は、この工夫がなされたものである。特開昭62−206929では、図5に示すように、同期検波出力13側にARI信号検出回路15を設け、ARI信号の有無を判定する。さらに、同期検波出力13と直交検波出力14のどちらか一方を選択するための信号切り換え回路16が設けられ、ARI信号検出回路15の判定結果によって、同期検波出力13または直交検波出力14の一方が後段に出力され、DSB復調されたRDS信号を取り出すというものである。
【0012】
しかしながら、かかる構成では、RDS変調信号とARI変調信号とが同時送出された場合、ARI信号検出回路15でARI信号を検出するまでの間は、DSB復調されたRDS信号を取り出すことができず、RDSデータの取得に時間がかかるという問題がある。
【0013】
逆に、RDS変調信号のみが送出された場合でも、ステレオ放送を示すパイロット信号(19kHz)がマルチパス等により歪んだ時に生じる3次高調波に上記のコスタスループ型PLLがロックしてしまい、ARI信号検出回路15が、ARI信号を検出したと誤判定し、結果として、信号切り換え回路16を誤って切り換えてしまうという問題がある。
【0014】
このことから見て、RDS復調手段5の前段で、ARI変調信号とRDS変調信号とを分離し、RDS変調信号のみをRDS復調手段5に入力させる手法がRDSデータの取得には都合がよいと考えられる。
【0015】
ARI変調信号を分離するこのような手法の一例として、E.B.U.の技術資料(Design princi ples for VHF/FM radio receivers using the EBU radio-data system RDS )には、CCD(Charge Coupled Device )による遅延回路によってARI変調信号を減衰させるためのフィルタ手段を構成することが提案されている。
【0016】
しかしながら、ARI変調信号とRDS変調信号とは、図3に示すごとく非常に近接しており、ARI変調信号のみを減衰させるためには、Qの高いフィルタが要求される。よって、この手法では、通過阻止周波数の素子によるバラツキが避けられず、素子規模も大きくなるという問題があり、量産には適していない。
【0017】
本発明は、上記のような課題を解消するために考案されたものであり、回路規模を増大させることなく高精度にARI信号を減衰させ、ARI変調信号の有無に関わらず、常に安定したRDSデータの取得が可能であり、しかも、従来のようなARI信号検出回路や信号切り換え回路を必要としないRDSデータ復調回路を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によれば、RDSデータ復調器は、アナログFM復調信号を入力とし、前記アナログFM復調信号をデジタルFM復調信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記デジタルFM復調信号を入力とし、57kHzに伝送零点を有し、ARI変調信号を減衰させるための第1の無限インパルス応答型フィルタと、前記無限インパルス応答型フィルタ1の出力を入力とし、57kHzに通過特性を有し、RDS変調信号を抽出するための第2の無限インパルス応答型フィルタと、前記第2の無限インパルス応答型フィルタの出力を入力とし、その入力信号からRDSデータ信号とRDSデータ復調のための再生クロック信号とを出力するRDS復調手段とを備えて構成され、前記第1の無限インパルス応答型フィルタは、その信号処理周期がRDS信号の副搬送波の4倍の周波数で行われ、その伝達関数の分母のZ −1 の項が零であることを特徴とする。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、RDSデータ復調器は、アナログFM復調信号を入力とし、前記アナログFM復調信号をデジタルFM復調信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記デジタルFM復調信号を入力とし、57kHzに伝送零点を有し、ARI変調信号を減衰させるための第1の無限インパルス応答型フィルタと、前記無限インパルス応答型フィルタ1の出力を入力とし、57kHzに通過特性を有し、RDS変調信号を抽出するための第2の無限インパルス応答型フィルタと、前記第2の無限インパルス応答型フィルタの出力を入力とし、その入力信号からRDSデータ信号とRDSデータ復調のための再生クロック信号とを出力するRDS復調手段とを備えて構成され、前記第2の無限インパルス応答型フィルタは、その信号処理周期がRDS信号の副搬送波の4倍の周波数で行われ、その伝達関数の分母のZ −1 の項が零であることを特徴とする。
【0021】
【作用】
本発明のRDSデータ復調器は、以上のように構成したので、アナログ信号処理技術を使用して復調されたアナログFM復調信号が、アナログ/デジタル変換手段18によってデジタルFM復調信号19に変換され、前記デジタルFM復調信号19が、57kHzに伝送零点を有し主としてARI変調信号を減衰させることを目的とした第1の無限インパルス応答型フィルタ20と、前記第1の無限インパルス応答型フィルタ20の出力を入力とし、57kHzに通過特性を有し主としてRDS変調信号を抽出することを目的とした第2の無限インパルス応答型フィルタ22を通過し、RDS復調手段24に入力される。
【0022】
よって、RDS復調手段24に入力されるARI変調信号は、十分に減衰させられているため、RDS変調信号とARI変調信号とが同時送出された場合であっても、従来のように、ARI信号を検出する必要がなく、さらに、RDS変調信号がノイズの影響を受け、復調された信号の信頼性が減少してしまうこともない。
【0023】
また、無限インパルス応答型フィルタを使用することによって、ARI変調信号のみを減衰させるためのQの高いフィルタの実現が容易となり、さらには、素子による通過阻止周波数のバラツキがなく、素子の規模も小さいという効果が得られる。
【0024】
さらには、第1の無限インパルス応答型フィルタの信号処理周期をRDS信号の副搬送波の4倍の周波数に設定してあるので、その伝達関数の分母のZ-1の項を零とすることができる。よって、伝送零点の周波数をARI変調信号の副搬送波に一致させることができるので、デジタルフィルタに特有の量子化誤差がなくなり、高精度にARI信号を減衰することができ、ハードウエアも削減できる効果が得られる。
【0025】
同様に、第2の無限インパルス応答型フィルタの信号処理周期をRDS信号の副搬送波の4倍の周波数に設定してあるので、その伝達関数の分母のZ-1の項を零とすることができる。よって、通過中心周波数をARI変調信号の副搬送波に一致させることができ、デジタルフィルタに特有の量子化誤差がなくなるので、高精度にRDS信号を通過させることができ、ハードウエアも削減できる効果が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な一実施例としてのRDSデータ復調器を示している。このRDSデータ復調器においては、まず、アナログ信号処理技術により復調されたアナログFM復調信号17が、アナログFM復調信号をデジタルFM復調信号に変換するアナログ/デジタル変換手段18によって、デジタルFM復調信号19に変換される。
【0027】
ついで、57kHzに伝送零点を有し主としてARI変調信号を減衰させることを目的とした第1の無限インパルス応答型フィルタ20によって、デジタルFM復調信号19からARI変調信号が減衰させられた信号21が得られる。ARI変調信号が減衰させられた信号21は、さらに、57kHzに通過特性を有し主としてRDS変調信号を抽出することを目的とした第2の無限インパルス応答型フィルタ22に入力される。第2の無限インパルス応答型フィルタ22によってRDS変調信号(帯域が同じなのでARI変調信号も含まれているが十分減衰させられているので問題ない)23が得られ、RDS変調信号は、RDS復調手段24に入力される。
【0028】
RDS復調手段24は、その入力信号からRDSデータ信号25とRDSデータ復調のための再生クロック信号26とを後段へ出力するが、かかる部分については従来と同様であるので詳細な説明は割愛する。
【0029】
図2は、本発明で使用する無限インパルス応答型フィルタの信号線図である。図2に示すように、無限インパルス応答型フィルタは、1サンプリング時間(1/F)に相当する時間分だけ入力信号を遅延する遅延手段27と、入力信号に係数(A1、A2、B0、B1、B2)を乗じる係数器28と、複数の入力を加算して出力する加算器29であらわされる。この型の伝達関数H(Z)は、次式で表される。
【0030】
H(Z)=(B0 +B1 -1+B2 -2)/(1−A1 -1−A2 -2
【0031】
図2に示す無限インパルス応答型フィルタは係数器28に乗じる係数(A1、A2、B0、B1、B2)によってさまざまなフィルタの種類を実現できる。例えば、帯域通過型フィルタ特性をもたせたい場合、伝達関数HBPF は、以下の式のようになる。
【0032】
HBPF (Z)=B(1−Z-2)/(1−A1 -1−A2 -2
【0033】
さらに、帯域阻止型フィルタ特性をもたせたい場合には、伝達関数HBEF は、以下の式のようになる。
【0034】
HBEF (Z)=B(1+Z-2)/(1−A1 -1−A2 -2
【0035】
第1の無限インパルス応答型フィルタ20、第2の無限インパルス応答型フィルタ22は、HBEF の式、HBPF の式に基づいて構成される。ここで、HBEF の式、及びHBPF の式における各係数は以下の意味合いをもつことになる。すなわち、A1はそのフィルタの通過阻止周波数、あるいは通過中心周波数、A2はそのフィルタのQ、Bは通過帯域における入出力の増幅度を決める要素となる。なお、HBEF の式、HBPF の式のフィルタは、必要に応じて、縦列接続することも可能である。
【0036】
図2に示すデジタルフィルタは、演算(係数の乗算)がデジタル処理により行われるため素子のばらつきといった要素がなく、従来のスイッチトキャパシタ回路などのアナログフィルタよりもフィルタの特性は高精度のものとなり、ARI変調信号の減衰を目的としたフィルタや、RDS変調信号の抽出を目的としたフィルタを少ない素子数で構成するのに最適である。
【0037】
また、サンプリング周期(1/F)もフィルタの特性を決める要素であり、本発明では、特に、サンプリング周波数Fを57kHz(RDS変調信号の副搬送波)の4倍とし、上記のHBEF の式、HBPF の式におけるパラメータA1を0と設定している。この結果、HBPF の式で実現される帯域通過型フィルタの通過中心周波数は、57kHzとなり、RDS変調信号の副搬送波と一致することになる。同様に、HBEF の式で実現される帯域阻止型フィルタの通過阻止周波数も57kHzとなり、ARI変調信号の副搬送波と一致する。
【0038】
A1が0であることは、A1が量子化による誤差の影響を受けないこと、換言すれば、HBEF の式、HBPF の式で実現されるフィルタの通過阻止周波数、あるいは通過中心周波数が量子化による影響を受けないことを意味する。さらには、零という係数はその係数器の出力が零ということであり、係数器が不要ということになる。
【0039】
以上、説明したとおり、サンプリング周期(1/F)を、RDS変調信号の副搬送波の4倍とすることで、そのフィルタの伝達関数の分母のZ-1の項を零にでき、高精度のフィルタを簡単な演算で構成することが可能となり、しかもハードウエアの削減につながる。
【0040】
上記に説明のように、ARI変調信号は、第1の無限インパルス応答型フィルタ20によって、高精度に減衰させられる。その出力からはARI変調信号が減衰させられた信号21が得られ、第2の無限インパルス応答型フィルタ22によって、RDS変調信号と減衰させられたARI変調信号とが抽出され、RDS復調手段24に信号23として入力される。ここで、ARI変調信号はRDS変調信号より十分小さく、RDS復調手段の内部にあるコスタスループPLL回路33がARI変調信号やパイロット信号の高調波に同期するとはなく、RDS変調信号に同期がかかる。よって、ARI変調信号の有無に関わらず同期検波出力34からDSB復調信号が得られ、従来のような同期検波出力34と、直交検波出力35との切り換えを行う信号切り換え回路が不要となる。
【0041】
また、DSB復調に要する時間もARI変調信号の有無によらず一定となるため、常に安定なRDSデータの供給が可能となる。DSB復調されたRDS変調信号は、2相PSK復調手段36によって2相PSK復調され、同時にクロック再生手段37によって、再生クロック信号26を出力する。2相PSK復調された信号は差分デコード手段38により差分デコードされRDSデータ信号25として出力される。
【0042】
なお、本発明では、帯域阻止型フィルタを帯域通過型フィルタより前段に設けるようにしている。これは、帯域阻止型フィルタは、Qが高いため群遅延歪みによる影響を受けやすいので、群遅延歪みを受けている帯域通過型フィルタの出力を帯域阻止型フィルタに入力すると、ARI成分がきれいに減衰できないことによる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のRDSデータ復調器によれば、従来のようなARI検出回路及び信号切り換え回路が不要となる。また、デジタルフィルタで実現されたフィルタは、演算(係数の乗算)がデジタル処理により行われるため素子のばらつきといった要素がなく、従来のスイッチトキャパシタ回路などのアナログフィルタよりもフィルタの特性は高精度のものとなる。さらには、無限インパルス応答型フィルタを使用することにより、回路規模を小さくすることができる。
【0044】
また、無限インパルス応答型フィルタの信号処理周期をRDS信号の副搬送波の4倍の周波数とすることで、その伝達関数の分母のZ-1の項を零とすることができ、伝送零点あるいは通過帯域の周波数をRDS変調信号やARI変調信号の副搬送波に一致させることができる。よって、デジタルフィルタに特有の量子化誤差がなくなるので、高精度に目標信号を減衰、または抽出でき、ハードウエアの規模も1層削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】実施例における無限インパルス応答型フィルタの信号線図である。
【図3】音声信号に多重されたRDS変調信号とARI変調信号のスペクトラム図である。
【図4】従来のRDSデータ復調器の構成図である。
【図5】従来のコスタスループ型PLLの構成図である。
【符号の説明】
1 ・・・・ 音声信号
2 ・・・・ RDS変調信号
3 ・・・・ ARI変調信号
4 ・・・・ フィルタ手段
5 ・・・・ RDS復調手段
8 ・・・・ 乗算器
9 ・・・・ 乗算器
10 ・・・・ 位相比較器
11 ・・・・ ループフィルタ
12 ・・・・ VCO
15 ・・・・ ARI信号検出回路
16 ・・・・ 信号切り換え回路
18 ・・・・ デジタル/アナログ変換手段
20 ・・・・ 無限インパルス応答型フィルタ
22 ・・・・ 無限インパルス応答型フィルタ
24 ・・・・ RDS復調手段
27 ・・・・ 遅延手段
28 ・・・・ 係数器
29 ・・・・ 加算器
36 ・・・・ 2相PSK復調手段
37 ・・・・ クロック再生手段
38 ・・・・ 差分デコード手段

Claims (2)

  1. アナログFM復調信号を入力とし、前記アナログFM復調信号をデジタルFM復調信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    前記デジタルFM復調信号を入力とし、57kHzに伝送零点を有し、ARI変調信号を減衰させるための第1の無限インパルス応答型フィルタと、
    前記無限インパルス応答型フィルタ1の出力を入力とし、57kHzに通過特性を有し、RDS変調信号を抽出するための第2の無限インパルス応答型フィルタと、
    前記第2の無限インパルス応答型フィルタの出力を入力とし、その入力信号からRDSデータ信号とRDSデータ復調のための再生クロック信号とを出力するRDS復調手段とを備え、
    前記第1の無限インパルス応答型フィルタは、その信号処理周期がRDS信号の副搬送波の4倍の周波数で行われ、その伝達関数の分母のZ −1 の項が零であることを特徴とするRDSデータ復調器。
  2. アナログFM復調信号を入力とし、前記アナログFM復調信号をデジタルFM復調信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    前記デジタルFM復調信号を入力とし、57kHzに伝送零点を有し、ARI変調信号を減衰させるための第1の無限インパルス応答型フィルタと、
    前記無限インパルス応答型フィルタ1の出力を入力とし、57kHzに通過特性を有し、RDS変調信号を抽出するための第2の無限インパルス応答型フィルタと、
    前記第2の無限インパルス応答型フィルタの出力を入力とし、その入力信号からRDSデータ信号とRDSデータ復調のための再生クロック信号とを出力するRDS復調手段とを備え、
    前記第2の無限インパルス応答型フィルタは、その信号処理周期がRDS信号の副搬送波の4倍の周波数で行われ、その伝達関数の分母のZ −1 の項が零であることを特徴とするRDSデータ復調器。
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