JPH0936245A - 半導体回路装置 - Google Patents

半導体回路装置

Info

Publication number
JPH0936245A
JPH0936245A JP7180115A JP18011595A JPH0936245A JP H0936245 A JPH0936245 A JP H0936245A JP 7180115 A JP7180115 A JP 7180115A JP 18011595 A JP18011595 A JP 18011595A JP H0936245 A JPH0936245 A JP H0936245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
mos
fet
external connection
connection terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7180115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3327060B2 (ja
Inventor
Tsutomu Ichikawa
勉 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP18011595A priority Critical patent/JP3327060B2/ja
Publication of JPH0936245A publication Critical patent/JPH0936245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3327060B2 publication Critical patent/JP3327060B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源系統に対応した複数の保護回路を設け
て、静電気放電などによって発生した過電圧による半導
体素子の破壊を防ぐことができる半導体回路装置を提供
する。 【構成】 電源系統5,6に対応した保護回路1をMO
S- FETQ1 ,Q2 で構成し、電源系統7,8に対応
した保護回路10をMOS- FETQ11,Q12で構成し
た。これにより、パッケージに静電気が帯電して、その
電荷が模擬的にパッケージ容量Cpo,Cnoに蓄積さ
れると、その電荷が、保護回路1のMOS- FETQ1
,Q2 によって、外部接続端子9に放電される。ま
た、静電気による電荷が模擬的にパッケージ容量Cp
i,Cniに蓄積されると、その電荷が、保護回路10
のMOS- FETQ11,Q12によって、外部接続端子9
に放電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズの影響を防
止しまたは電源系のインピーダンスを低減するために複
数の電源系統を備えた半導体回路装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の半導体回路装置の一部を
簡略的に示した回路図である。この半導体回路装置は、
図2に示すように、MOS- FETQ1 ,Q2 で構成さ
れた保護回路1と、MOS- FETQ3 ,Q4 で構成さ
れた出力バッファ回路2と、MOS- FETQ5 〜Q10
及び抵抗Rで構成された内部回路3とを備えている。そ
して、この半導体回路装置には、出力バッファ回路2用
の電源系統5,6と、内部回路3用の電源系統7,8と
が分離して設けられている。これにより、装置外部への
出力バッファ回路2の動作時に、電源線50や接地線6
0に重畳したノイズが内部回路3に影響を与えることを
防止している。
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の半導体回路装置では、次のような問題があった。近
年、このような集積回路装置では、MOS- FETQ1
〜Q10の微細化が行われ、各MOS- FETのゲート酸
化膜の膜厚が薄くなっている。このために、外部接続端
子9を介して行われる静電気放電(ESD;Elect
ro−Static Discharge)によって、
半導体回路装置の故障が起こり易くなってきている。
【0003】ところで、静電気の電荷が、外部接続端子
9を介して外部から半導体回路装置内部に放電して流れ
込む場合における、人体モデル(HBM;Human
Body Model)や機械モデル(MM;Mach
ine Model)等、コンデンサ放電法によって模
擬されるESDに対しては、保護素子や保護回路の研究
が進んでおり、これらは良い耐圧レベルにある。
【0004】しかしながら、半導体回路装置自体あるい
は半導体回路装置のパッケージが帯電して、その電荷が
外部接続端子9を介して外部に放電する場合における、
パッケージ帯電モデル(CPM;Charged Pa
ckage Model)やデバイス帯電モデル(CD
M;Charged Device Model)によ
って模擬されるESDに対しては、MOS- FETQ1
〜Q10が必ずしも十分な耐圧レベルにあるとはいえず、
組立や検査時におけるESDによって半導体回路装置の
故障が増加する傾向にある。
【0005】すなわち、作業中におけるハンドリング等
の摩擦によって、静電気が半導体回路装置のパッケージ
に帯電し、この電荷が、図2に示すように、模擬的にパ
ッケージ容量Cpo,Cnoやパッケージ容量Cpi,
Cniに蓄積された状態になる。静電気の電荷がパッケ
ージ容量Cpo,Cnoに帯電すると、電源系統5,6
が供給する電圧を越える過電圧が、電源線50や接地線
60に発生することがある。このとき、CPMで模擬さ
れるスイッチSWが閉じて、外部接続端子9が接地され
ると、保護回路1のMOS- FETQ1 ,Q2 と出力バ
ッファ回路2のMOS- FETQ3 ,Q4 が保護素子と
して作用する。このため、パッケージ容量Cpo,Cn
oの電荷は、外部接続端子9を経由して、外部に放電さ
れる。この結果、出力バッファ回路2等の破壊を防ぐこ
とができる。
【0006】しかし、静電気がパッケージ容量Cpi,
Cniに帯電し、電源系統7,8の電圧を越える過電圧
が、電源線70や接地線80に発生した場合に、スイッ
チSWが閉じて、外部接続端子9を接地すると、この静
電気による電荷が、パッケージ容量Cpi,Cniから
図2の二点鎖線で示す経路m,n,p,qに沿って流れ
る事態が生じる。
【0007】具体的には、電源系統7のパッケージ容量
Cpiの電荷は、電源線70を経由して、経路mを流れ
る。これにより、内部回路3のMOS- FETQ9 のゲ
ート酸化膜に高電圧がかかり、MOS- FETQ9 の薄
いゲート酸化膜が破壊される。また、電荷が経路nを流
れ、つまり、電荷が、MOS- FETQ5 を介して出力
バッファ回路2のMOS- FETQ3 のゲートからドレ
インに流れると、MOS- FETQ3 が保護素子として
作用せず、ゲート酸化膜に高電圧がかかって、MOS-
FETQ3 の薄いゲート酸化膜が破壊される。一方、電
源系統8のパッケージ容量Cniにおいても、その電荷
は、接地線80を経由して、経路pを流れる。これによ
り、内部回路3のMOS- FETQ10の薄いゲート酸化
膜が破壊される。また、電荷が経路qを流れると、出力
バッファ回路2のMOS- FETQ4 が保護素子として
作用せず、薄いゲート酸化膜が破壊されることとなる。
【0008】このように、外部接続端子9が接地され
て、パッケージ容量Cpi,Cniの大きな電荷が、電
源系統7,8の電源線70や接地線80を経由して流れ
ると、出力バッファ回路2や内部回路3を構成するMO
S- FETの薄いゲート酸化膜に高電圧がかかって、破
壊されるので、組立や検査時に、半導体回路装置の故障
が増加することとなる
【0009】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたもので、電源系統に対応した複数の保護回路を
設けて、静電気放電等によって発生した過電圧による半
導体素子の破壊を防ぐことができる半導体回路装置を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る半導体回路装置は、分離され
た複数の電源系統と、上記複数の電源系統と外部接続端
子との間に設けられ、各電源系統で生じた過電圧による
電荷を上記外部接続端子に各々放電可能な複数の保護回
路とを具備する構成とした。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の半導
体回路装置において、電源線と接地線とがバッファ回路
に接続されたバッファ回路用の第1の電源系統と、電源
線と接地線とが内部回路に接続された内部回路用の第2
の電源系統と、上記第1の電源系統の電源線と接地線と
の間に接続され、第1の電源系統が供給する電源電圧を
越える過電圧が加えられたときに、この過電圧による電
荷を上記外部接続端子に放電する第1の保護回路と、上
記第2の電源系統の電源線と接地線との間に接続され、
第2の電源系統が供給する電源電圧を越える過電圧が加
えられたときに、この過電圧による電荷を上記外部接続
端子に放電する第2の保護回路とを具備する構成とし
た。
【0012】請求項3の発明は、請求項2に記載の半導
体回路装置において、上記第1の保護回路を、ゲートと
ソースとが上記第1の電源系統の電源線に接続され且つ
ドレインが上記外部接続端子に接続された第1のMOS
- FETと、ゲートとソースとが上記第1の電源系統の
接地線に接続され且つドレインが上記外部接続端子に接
続された第2のMOS- FETとで形成し、上記第2の
保護回路を、ゲートとソースとが上記第2の電源系統の
電源線に接続され且つドレインが上記外部接続端子に接
続された第3のMOS- FETと、ゲートとソースとが
上記第2の電源系統の接地線に接続され且つドレインが
上記外部接続端子に接続された第4のMOS- FETと
で形成した構成としてある。
【0013】請求項4の発明は、請求項1に記載の半導
体回路装置において、上記複数の保護回路のうち、一以
上の保護回路の動作電圧または動作速度を、他の保護回
路の動作電圧または動作速度と異ならしめた構成として
ある。
【0014】請求項1の発明によれば、例えば、静電気
が半導体回路装置のパッケージに帯電し、各電源系統が
供給する電圧を越える過電圧が各電源系統に加えられる
と、その過電圧による電荷が各電源系統に接続された各
保護回路によって、外部接続端子に放電される。
【0015】請求項2の発明によれば、第1の電源系統
が供給する電圧を越える過電圧が、第1の電源系統の電
源線と接地線との間に加えられると、その過電圧による
電荷が第1の保護回路によって、外部接続端子に放電さ
れる。また、第2の電源系統が供給する電圧を越える過
電圧が、第2の電源系統の電源線と接地線との間に加え
られると、その過電圧による電荷が第2の保護回路によ
って外部接続端子に放電される。
【0016】請求項3の発明によれば、過電圧が第1の
電源系統の電源線と接地線との間に加えられると、この
過電圧による電荷が、第1の保護回路の第1及び第2の
MOS- FETによって、外部接続端子に放電され、ま
た、過電圧が第2の電源系統の電源線と接地線との間に
加えられると、この過電圧による電荷が、第2の保護回
路の第3及び第4のMOS- FETによって、外部接続
端子に放電される。
【0017】請求項4の発明によれば、一以上の保護回
路の動作電圧または動作速度を、他の保護回路の動作電
圧または動作速度よりも大きくまたは遅く設定すること
で、外部接続端子側から流入する電荷が上記一以上の保
護回路に集中することを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形
態に係る半導体回路装置を示す回路図である。なお、図
2に示した要素と同一要素については同一符号を付して
説明する。本実施形態の半導体回路装置は、電源系統
5,6(第1の電源系統)に対応させた保護回路1(第
1の保護回路)と、出力バッファ回路2と、内部回路3
−1,3−2と、電源系統7,8(第2の電源系統)に
対応させた保護回路10(第2の保護回路)とを備えて
いる。
【0019】保護回路1は、電源系統5,6が供給する
直流電源電圧を越える過電圧が電源線50,接地線60
に発生したときに、その電荷を外部接続端子9に放電す
るための回路であり、P型のMOS- FETQ1 (第1
のMOS- FET)とN型のMOS- FETQ2 (第2
のMOS- FET)とで構成されている。具体的には、
MOS- FETQ1 のゲートとソースとが電源線50に
接続されており、MOS- FETQ2 のゲートとソース
とが接地線60に接続されている。そして、これらMO
S- FETQ1 ,Q2 のドレイン間が接続され、このド
レイン間の接続点が外部接続端子9に接続されている。
また、MOS- FETQ1 ,Q2 のサブストレートは、
各ソースに接続されている。以下に述べる各回路のP型
のMOS- FET及びN型のMOS- FETのサブスト
レートも、同様に接続されている。なお、MOS- FE
TQ1 ,Q2 の動作電圧(クランプ電圧)は、電源系統
5,6の直流電源電圧よりも大きく設定されている。こ
れにより、過電圧が電源線50に発生し、クランプ電圧
以上の電圧がMOS- FETQ1 のサブストレート,ド
レイン間に印加されると、MOS- FETQ1 が、電源
線50の過電圧による電荷をサブストレート,ドレイン
間に流し、外部接続端子9に放電して、過電圧をクラン
プするようになっている。また、過電圧が接地線60に
発生し、クランプ電圧以上の電圧がMOS- FETQ2
に印加されると、MOS- FETQ2 は、バイポーラト
ランジスタのON状態とほぼ同様の動作を行い、接地線
60を流れる電荷をソース,ドレイン間に流し、外部接
続端子9に放電して、過電圧をクランプするようになっ
ている。
【0020】出力バッファ回路2は、半導体回路装置の
信号を外部回路(図示を省略)に出力するための回路で
あり、保護回路1のMOS- FETQ1 ,Q2 と同様に
保護回路としても機能する。この出力バッファ回路2
は、P型のMOS- FETQ3とN型のMOS- FET
Q4 とで構成されている。具体的には、MOS- FET
Q3 ,Q4 のゲートが内部回路3−1に接続されると共
に、MOS- FETQ3 のソースが電源線50に接続さ
れ、MOS- FETQ4 のソースが接地線60に接続さ
れている。そして、MOS- FETQ3 とMOS- FE
TQ4 とのドレイン間が接続されており、このドレイン
間の接続点が外部接続端子9に接続されている。これに
より、出力バッファ回路2のMOS- FETQ3 が、内
部回路3−1から信号を受け取ると、この信号を外部接
続端子9に送り、MOS- FETQ4 が、内部回路3−
1から信号を受け取ると、この信号を外部接続端子9に
送るようになっている。この出力バッファ回路2は、保
護回路1と同じ保護機能を有している。すなわち、過電
圧が電源線50,接地線60に発生し、クランプ電圧以
上の電圧がMOS- FETQ3 のサブストレート,ドレ
イン間に印加されると、MOS- FETQ3 が、電源線
50の過電圧による電荷をサブストレート,ドレイン間
に流し、外部接続端子9に放電するようになっている。
また、MOS- FETQ4 は、バイポーラトランジスタ
のON状態とほぼ同様の動作を行い、接地線60の過電
圧による電荷をソース,ドレイン間に流すようになって
いる。
【0021】内部回路3−1は、C- MOS(Comp
lementary MOS)31,32で構成されて
いる。具体的には、C- MOS31は、P型のMOS-
FETQ5 とN型のMOS-FETQ6 とを備えてお
り、MOS- FETQ5 とMOS- FETQ6 のゲート
間及びドレイン間がそれぞれ接続されている。そして、
ゲート間の接続点が信号線11を経由して別の内部回路
(図示を省略)に接続され、ドレイン間の接続点がMO
S- FETQ3 のゲートに接続されている。さらに、M
OS- FETQ5のソースは電源線70に接続され、M
OS- FETQ6 のソースは接地線80に接続されてい
る。一方、C- MOS32も、P型のMOS- FETQ
7 とN型のMOS- FETQ8 とを備えており、MOS
- FETQ7 とMOS- FETQ8 のゲート間及びドレ
イン間がそれぞれ接続されている。そして、ゲート間の
接続点が信号線12を経由して内部回路(図示を省略)
に接続され、ドレイン間の接続点がMOS-FETQ4
のゲートに接続されている。さらに、MOS- FETQ
7 のソースが電源線70に接続され、MOS- FETQ
8 のソースが接地線80に接続されている。これによ
り、内部回路3−1のC- MOS31,32が、別の内
部回路(図示を省略)からの信号を信号線11,12を
介して受け取ると、この受け取った信号を出力バッファ
回路2のMOS- FETQ3 ,Q4 のゲートに送るよう
になっている。
【0022】内部回路3−2は、入力バッファであり、
P型のMOS- FETQ9 とN型のMOS- FETQ10
とで構成されている。具体的には、MOS- FETQ9
とMOS- FETQ10のゲート間及びドレイン間がそれ
ぞれ接続されている。そして、このゲート間の接続点が
抵抗Rを経由して外部接続端子9に接続され、ドレイン
間の接続点が信号線13を経由して別の内部回路(図示
を省略)に接続されている。また、MOS- FETQ9
のソースは電源線70に接続され、MOS- FETQ10
のソースは接地線80に接続されている。これにより、
内部回路3−2は、信号が外部接続端子9に発生する
と、信号線13を経由して、この信号を別の内部回路
(図示を省略)に送るようになっている。
【0023】電源系統5,6は、出力バッファ回路2用
の電源系統であり、電源系統7,8は、内部回路3−
1,3−2用の電源系統である。具体的には、電源系統
5は電源線50を有し、電源系統6は接地線60を有し
ており、これらの電源線50,接地線60は出力バッフ
ァ回路2に接続されている。これにより、電源系統5,
6の直流電源電圧を出力バッファ回路2に供給するよう
になっている。電源系統7は電源線70を有し、電源系
統8は接地線80を有しており、これらの電源線70,
接地線80は内部回路3−1,3−2に接続されてい
る。これにより、電源系統7,8の直流電源電圧を内部
回路3−1,3−2に供給するようになっている。すな
わち、電源系統7,8を電源系統5,6から分離するこ
とで、出力バッファ回路2の動作時に、電源線50や接
地線60に重畳したノイズの内部回路3−1,3−2に
対する影響を防止している。
【0024】保護回路10は、電源系統7,8が供給す
る直流電源電圧を越える過電圧が電源線70,接地線8
0に発生したときに、その電荷を外部接続端子9に放電
するための回路であり、P型のMOS- FETQ11(第
3のMOS- FET)とN型のMOS- FETQ12(第
4のMOS- FET)とで構成されている。具体的に
は、MOS- FETQ11のゲートとソースとが電源線7
0に接続され、MOS- FETQ12のゲートとソースと
が接地線80に接続されている。そして、MOS- FE
TQ11とMOS- FETQ12とのドレイン間が接続さ
れ、このドレイン間の接続点が抵抗Rを経由して外部接
続端子9に接続されている。なお、MOS- FETQ1
1,Q12のクランプ電圧は、MOS- FETQ1 ,Q2
のクランプ電圧とほぼ等しく設定されている。これによ
り、過電圧が電源線70に発生し、クランプ電圧以上の
電圧がMOS- FETQ11のサブストレート,ドレイン
間に印加されると、MOS- FETQ11が、電源線70
の過電圧による電荷をサブストレート,ドレイン間に流
し、外部接続端子9に放電して、過電圧をクランプする
ようになっている。また、過電圧が接地線80に発生
し、クランプ電圧以上の電圧がMOS- FETQ12に印
加されると、MOS- FETQ12は、バイポーラトラン
ジスタのON状態とほぼ同様の動作を行い、接地線80
を流れる電荷をソース,ドレイン間に流し、外部接続端
子9に放電して、過電圧をクランプするようになってい
る。
【0025】次に、CPMで模擬される静電気放電時に
本実施形態の半導体回路装置が示す動作について説明す
る。なお、CDMで模擬される静電気放電時における動
作も、CPMの場合と本質的に同様であるので、その記
載は省略する。CPMによると、作業中のハンドリング
等の摩擦によって、静電気がパッケージに発生し、その
電荷が電源系統5,6のパッケージ容量Cpo,Cno
と電源系統7,8のパッケージ容量Cpi,Cniとに
蓄積され、外部接続端子9にスイッチSWが接続された
状態に模擬することができる。
【0026】静電気による電荷が電源系統5のパッケー
ジ容量Cpoに蓄積された状態のときに、外部接続端子
9が接地されると、即ち、スイッチSWが閉じると、パ
ッケージ容量Cpoに蓄積された電荷による電圧が、電
源線50に加わり、保護回路1のMOS- FETQ1 の
サブストレート,ドレイン間に印加されると共に、出力
バッファ回路2のMOS- FETQ3 のサブストレー
ト,ドレイン間に印加される。この印加電圧がMOS-
FETQ1 ,Q3 のクランプ電圧以上の過電圧の場合に
は、MOS- FETQ1 ,Q3 が動作し、電源線50の
電荷が、MOS-FETQ1 ,Q3 のサブストレート,
ドレイン間を流れる。この結果、パッケージ容量Cpo
に蓄積された電荷が、二点鎖線で示す経路a,a´を経
由して外部接続端子9に放電されることとなる。すなわ
ち、CPMによって電源系統5の電源電圧より大きい過
電圧が生じた場合には、MOS- FETQ1 ,Q3 が保
護素子として作用して、パッケージ容量Cpoの過電圧
の電荷が外部接続端子9に全て放電され、過電圧がクラ
ンプされる。
【0027】また、静電気による電荷が電源系統6のパ
ッケージ容量Cnoに蓄積された状態のときに、外部接
続端子9が接地されると、パッケージ容量Cnoに蓄積
された電荷による過電圧が接地線60に加わり、MOS
- FETQ2 ,Q4 に印加される。すると、MOS- F
ETQ2 ,Q4 が、同様に保護素子として作用し、接地
線60の電荷がソース,ドレイン間に流れる。この結
果、パッケージ容量Cnoに蓄積された電荷は、二点鎖
線で示す経路b,b´を経由して外部接続端子9に放電
される。したがって、集積回路のパッケージに帯電して
も、保護回路1のMOS- FETQ1 ,Q2 がパッケー
ジ容量Cpo,Cnoの電荷を、二点鎖線で示す経路
a,a´,b,b´を経由して外部接続端子9に放電さ
せると共に、出力バッファ回路2が保護回路として機能
するので、電源線50と接地線60との間に接続されて
いる出力バッファ回路2を構成するMOS- FETQ3
,Q4 のゲート酸化膜が薄くとも、破壊されることは
ない。
【0028】一方、静電気による電荷が電源系統7のパ
ッケージ容量Cpiに蓄積された状態のときに、外部接
続端子9が接地されると、その電荷による電圧が、電源
線70に加わり、この電圧が、保護回路10のMOS-
FETQ11のサブストレート,ドレイン間に印加され
る。そして、この印加電圧がMOS- FETQ11のクラ
ンプ電圧以上の過電圧であると、MOS- FETQ11が
動作し、電源線70の電荷が、MOS- FETQ11のサ
ブストレート,ドレイン間に流れる。この結果、パッケ
ージ容量Cpiに蓄積された電荷が、二点鎖線で示す経
路cを経由して外部接続端子9に放電される。すなわ
ち、MOS- FETQ11が保護素子として作用して、パ
ッケージ容量Cpiの過電圧の電荷が外部接続端子9に
全て放電され、電源線70に生じた過電圧がクランプさ
れる。また、電源系統の8パッケージ容量Cniに静電
気による電荷が蓄積された状態のときに、外部接続端子
9が接地されると、その電荷による過電圧が接地線80
に加わり、この電圧がMOS- FETQ12に印加され
る。このため、MOS-FETQ12が、同様に保護素子
として作用し、接地線80を流れる電荷がMOS- FE
TQ12のソース,ドレイン間に流れ、パッケージ容量C
niに蓄積された電荷が、二点鎖線で示す経路dを経由
して外部接続端子9に放電される。このように、集積回
路のパッケージに帯電しても、保護回路10のMOS-
FETQ11とMOS- FETQ12とが、パッケージ容量
Cpi,Cniの電荷を、二点鎖線で示す経路c,dを
経由して外部接続端子9に放電させるので、電源線70
と接地線80との間に接続されているMOS- FETQ
9 ,Q10やMOS-FETQ3 ,Q4 の薄いゲート酸化
膜が、過電圧によって破壊されることはない。
【0029】このように、本実施形態の半導体回路装置
によれば、保護回路1,10によって、装置のパケージ
に帯電した静電気の影響を除くことができ、この結果、
半導体回路装置の信頼性の向上を図ることができる。ま
た、パッケージ容量は、人体容量に比較して小さいの
で、保護回路10のMOS- FETQ11,Q12が過電圧
による電荷を放電するときの、放電電流は小さい。この
ために、MOS- FETQ11,Q12を小型にすることが
できるので、集積回路装置のレイアウト面積を小さくす
ることができる。
【0030】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変
形や変更が可能である。例えば、本実施形態の半導体回
路装置では、MOS- FETQ1 〜Q4 ,Q11,Q12を
同一の素子で形成したが、保護素子として機能するので
あれば、同一素子である必要はない。また、本実施形態
の半導体回路装置では、保護素子としてMOS- FET
Q1〜Q4 を用いたが、これに限るものではなく、フィ
ールド酸化膜をゲート酸化膜とする寄生MOS- FET
やサイリスタ等、保護素子として機能するものであるな
らば、どのような素子でも使用することができることは
勿論である。さらに、本実施形態の半導体回路装置で
は、2系統の電源系統5,6と電源系統7,8とを有す
るものについて説明したが、これに限るものではない。
3系統以上の電源系統を有する半導体回路装置について
は、上記保護回路1,10と同構造の保護回路を各電源
系統に接続することで、本発明の目的を達成することが
できる。また、内部回路3−1をC- MOS31,32
で構成し、内部回路3−2をMOS- FETQ9 ,Q10
で構成したが、これに限るのもではない。
【0031】また、本実施形態の半導体回路装置では、
CPM,CDMで模擬されるESDに対して適用可能に
形成した。すなわち、保護回路10のMOS- FETQ
11,Q12は、パッケージ容量Cpi,Cniの電荷を放
電させるために特設したものであるので、上記のごとく
小型にすることができる。そして、このMOS- FET
Q11,Q12を小型にしたまま、本実施形態の半導体回路
装置をHBM,MMで模擬されるESDにも適用するこ
とできる。この場合には、MOS- FETQ11,Q12の
のクランプ電圧や動作速度をMOS- FETQ1 〜Q4
のクランプ電圧や動作速度を異ならしめておく。すなわ
ち、HBM,MMで模擬されるESDの場合には、外部
接続端子9から装置内に放電電流が流入するので、保護
回路10のMOS- FETQ11,Q12の動作速度を、保
護回路1のMOS- FETQ1 ,Q2 及び出力バッファ
回路2のMOS- FETQ3 ,Q4 より速く設定してお
くと、流入した放電電流がMOS- FETQ11,Q12に
集中して流れ、小型のMOS- FETQ11,Q12を破損
するおそれがある。したがって、半導体回路装置をHB
M,MMで模擬されるESDにも適用可能にする場合に
は、MOS- FETQ11,Q12のクランプ電圧をMOS
- FETQ1 〜Q4 のクランプ電圧よりも大きく設定す
るか、動作速度を遅く設定しておく。
【0032】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、静電気の帯電等で発生する過電圧が、各電源系統
に発生しても、各電源系統に接続された保護回路が、こ
の過電圧による電荷を外部接続端子に流すので、過電圧
による内部回路やバッファ回路の破壊を防ぐことがで
き、装置の信頼性の向上を図ることができるという効果
がある。特に、請求項4の発明によれば、一以上の保護
回路の動作電圧または動作速度を、他の保護回路の動作
電圧または動作速度よりも大きくまたは遅く設定するこ
とで、外部接続端子側から流入する電荷が上記一以上の
保護回路に集中することを防止することができるので、
HBM,MMで模擬されるESDに対する耐圧を劣化さ
せることなく、CPM,CDMで模擬されるESDに対
する耐圧をも向上させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体回路装置を示
す回路図である。
【図2】従来例に係る半導体回路装置の一部を簡略的に
示した回路図である。
【符号の説明】
1,10 保護回路 2 出力バッファ回路 3−1,3−2 内部回路 5〜8 電源系統 9 外部接続端子 31,32 C- MOS 50,70 電源線 60,80 接地線 Cpo,Cpi,Cno,Cni パッケージ容量 Q1 〜Q12 MOS- FET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02H 7/20 9470−5G H05F 3/02 L H03K 19/00 H01L 27/04 H 19/003 H05F 3/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離された複数の電源系統と、 上記複数の電源系統と外部接続端子との間に設けられ、
    各電源系統で生じた過電圧による電荷を上記外部接続端
    子に各々放電可能な複数の保護回路と、 を具備することを特徴とした半導体回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体回路装置におい
    て、 電源線と接地線とがバッファ回路に接続されたバッファ
    回路用の第1の電源系統と、 電源線と接地線とが内部回路に接続された内部回路用の
    第2の電源系統と、 上記第1の電源系統の電源線と接地線との間に接続さ
    れ、第1の電源系統が供給する電源電圧を越える過電圧
    が加えられたときに、この過電圧による電荷を上記外部
    接続端子に放電する第1の保護回路と、 上記第2の電源系統の電源線と接地線との間に接続さ
    れ、第2の電源系統が供給する電源電圧を越える過電圧
    が加えられたときに、この過電圧による電荷を上記外部
    接続端子に放電する第2の保護回路と、 を具備することを特徴とした半導体回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体回路装置におい
    て、 上記第1の保護回路を、ゲートとソースとが上記第1の
    電源系統の電源線に接続され且つドレインが上記外部接
    続端子に接続された第1のMOS- FETと、ゲートと
    ソースとが上記第1の電源系統の接地線に接続され且つ
    ドレインが上記外部接続端子に接続された第2のMOS
    - FETとで形成し、 上記第2の保護回路を、ゲートとソースとが上記第2の
    電源系統の電源線に接続され且つドレインが上記外部接
    続端子に接続された第3のMOS- FETと、ゲートと
    ソースとが上記第2の電源系統の接地線に接続され且つ
    ドレインが上記外部接続端子に接続された第4のMOS
    - FETとで形成した、 ことを特徴とする半導体回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体回路装置におい
    て、 上記複数の保護回路のうち、一以上の保護回路の動作電
    圧または動作速度を、他の保護回路の動作電圧または動
    作速度と異ならしめた、 ことを特徴とする半導体回路装置。
JP18011595A 1995-07-17 1995-07-17 半導体回路装置 Expired - Fee Related JP3327060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18011595A JP3327060B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 半導体回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18011595A JP3327060B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 半導体回路装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0936245A true JPH0936245A (ja) 1997-02-07
JP3327060B2 JP3327060B2 (ja) 2002-09-24

Family

ID=16077687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18011595A Expired - Fee Related JP3327060B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 半導体回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3327060B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1311630C (zh) * 2003-02-28 2007-04-18 松下电器产业株式会社 电容性负载驱动电路与液晶显示装置
JP2008235886A (ja) * 2007-03-08 2008-10-02 Sarnoff Corp 改善された静電放電保護のための方法および装置
JP2011061232A (ja) * 2010-11-15 2011-03-24 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2020018149A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 株式会社デンソー 蓄電池システム
US11309333B2 (en) 2019-12-24 2022-04-19 Kioxia Corporation Semiconductor integrated circuit

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129893A (ja) 2008-11-28 2010-06-10 Sony Corp 半導体集積回路

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1311630C (zh) * 2003-02-28 2007-04-18 松下电器产业株式会社 电容性负载驱动电路与液晶显示装置
JP2008235886A (ja) * 2007-03-08 2008-10-02 Sarnoff Corp 改善された静電放電保護のための方法および装置
JP2011061232A (ja) * 2010-11-15 2011-03-24 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2020018149A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 株式会社デンソー 蓄電池システム
US11309333B2 (en) 2019-12-24 2022-04-19 Kioxia Corporation Semiconductor integrated circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP3327060B2 (ja) 2002-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6970336B2 (en) Electrostatic discharge protection circuit and method of operation
US5946175A (en) Secondary ESD/EOS protection circuit
US6469560B1 (en) Electrostatic discharge protective circuit
JPH09134997A (ja) 半導体素子における静電放電保護装置
JPH08274618A (ja) 耐過電圧集積回路出力バッファ
JP2002083931A (ja) 半導体集積回路装置
JP2003031672A (ja) 半導体集積回路装置
JP3327060B2 (ja) 半導体回路装置
JP3526853B2 (ja) 半導体装置の静電気破壊防止回路
JP3464340B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP2806532B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP3780896B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP3161600B2 (ja) 半導体集積回路
JP3025373B2 (ja) 半導体集積回路
JP3997857B2 (ja) 半導体集積回路装置
US20020089018A1 (en) Semiconductor device
KR100631956B1 (ko) 정전기 방전 보호 회로
JP2752680B2 (ja) 半導体集積回路装置の過電圧吸収回路
JPS61263255A (ja) 半導体装置のサ−ジ保護回路
KR100327429B1 (ko) 이에스디(esd) 보호회로
JP2839624B2 (ja) 半導体集積回路
JPH04213869A (ja) 集積回路の端子保護用回路装置
JP3440972B2 (ja) サージ保護回路
JP7347951B2 (ja) サージ吸収回路
JP3757040B2 (ja) 半導体装置のデータ出力回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080712

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090712

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees