JPH09331363A - 伝送路損失等化回路 - Google Patents

伝送路損失等化回路

Info

Publication number
JPH09331363A
JPH09331363A JP8150825A JP15082596A JPH09331363A JP H09331363 A JPH09331363 A JP H09331363A JP 8150825 A JP8150825 A JP 8150825A JP 15082596 A JP15082596 A JP 15082596A JP H09331363 A JPH09331363 A JP H09331363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
output
differential
inverting
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8150825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3576702B2 (ja
Inventor
Masahito Takeyabu
雅人 竹藪
Norio Murakami
典生 村上
Yasutaka Yamagata
康孝 山縣
Toshiyuki Sakai
俊行 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP15082596A priority Critical patent/JP3576702B2/ja
Priority to US08/778,791 priority patent/US6011435A/en
Publication of JPH09331363A publication Critical patent/JPH09331363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576702B2 publication Critical patent/JP3576702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/45475Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using IC blocks as the active amplifying circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45479Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection
    • H03F3/45632Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection in differential amplifiers with FET transistors as the active amplifying circuit
    • H03F3/45744Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection in differential amplifiers with FET transistors as the active amplifying circuit by offset reduction
    • H03F3/45766Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection in differential amplifiers with FET transistors as the active amplifying circuit by offset reduction by using balancing means
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2203/00Indexing scheme relating to amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements covered by H03F3/00
    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45291Indexing scheme relating to differential amplifiers the active amplifying circuit [AAC] comprising balancing means
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2203/00Indexing scheme relating to amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements covered by H03F3/00
    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45528Indexing scheme relating to differential amplifiers the FBC comprising one or more passive resistors and being coupled between the LC and the IC

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧変動、大地電圧変動、電源雑音、大
地雑音の影響をおさえ、又、等化曲線を細かく設定する
ことができ、更には、、集積回路に外付けする外部素子
を減小する。 【解決手段】 等化部21、等化出力のピーク値に基づ
いて等化部のゲインを制御する利得制御回路22、等化
出力信号をスライスしてデータパルス、タイミング抽出
用パルス、等化制御用パルスを出力スライサ回路23、
等化出力の直流成分を検出して等化部にフィードバック
するDC帰還レベル検出部24、等化部の前段に設けら
れた減衰回路25で伝送路損失等化回路を構成し、等化
部21を構成する√fAGC回路31を複数段カスコー
ド接続すると共に、√fAGC回路31を差動型非反転
増幅器で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送路損失等化回路
及び該伝送路損失等化回路を構成する各種回路に係わ
り、特に、同軸または平衡ケーブルによりPCM(Puls
e Code Modulation)信号を伝送するシステムの受信端に
おいて、伝送路による損失を自動的に等化し、信号を再
生する為の伝送路損失等化回路及び該伝送路損失等化回
路用の各種回路に関するものである。
【0002】
【従来技術】同軸または平衡ケーブルによりPCM信号
を伝送する信号伝送システムにおいて、信号波形は伝送
路を伝搬してゆくにつれて歪むと共にレベルが低下す
る。このため、適所に伝送路による損失を自動的に等化
し、信号を再生するための伝送路損失等化回路が設けら
れている。図37は従来の伝送路損失等化回路の構成図
である。11は伝送路損失と逆特性を持ち、波形整形す
る等化部であり、利得制御信号GCSのレベルに応じて
利得を可変する一次ハイパスフィルタである√f AG
C回路11aと、フラットなf特を維持しながら利得制
御信号GCSのレベルに応じて利得を可変する増幅回路
であるフラットAGC回路11bと、主に上記2段の増
幅系で発生した熱雑音を減衰するためのローパスフィル
タ(LPF1)11cと、等化出力の直流成分と基準電圧Vr
ef4の差に応じた信号を出力する差動増幅器11dを備
えている。
【0003】12は等化制御部であり、等化出力波形の
ピーク値を検出するピーク検出部12aと、等化出力波
形のピーク値と基準電圧Vref1の差に応じた信号を利得
制御信号GCSとして出力する差動増幅器12bを有し
ている。13はスライサであり、等化出力波形と基準電
圧Vref2を比較してタイミング抽出用パルスTEPを出
力する第1のコンパレータ13aと、等化出力波形と基
準電圧Vref3を比較してデータパルスDTPを出力する
第2のコンパレータ13bを有している。タイミング抽
出用パルスTEPは図示しないPLL回路に入力され、
データクロックパルスとなり、該データクロックパルス
に同期してデータパルスDTPの"1","0"が出力され
る。尚、両極性信号(AMI等)の場合は、正負2種の出力
となるので、計4個のコンパレータと参照レベルが必要
になる。
【0004】14は√fAGC回路11aの時定数を決
定する等化回路網、15はローパスフィルタ11cの時
定数を決定するLPF回路網、16は等化出力波形を直
流に変換するローパスフィルタである。等化部11、等
化制御部12、スライサ13は集積回路内部に設けら
れ、等化回路網14、LPF回路網15、ローパス16
は集積回路に外付けされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(1) 問題点1 図38は√fAGC回路11aの構成図であり、11a-1
はオペアンプ、11a-2は帰還用の可変抵抗、11a-3は抵
抗、11a-4はコンデンサである。√fAGC回路11a
のf特は図39に示すように、可変抵抗rXを大きくす
ると高域の利得が上昇し、√fに従って減衰する高域の
伝送路損失を補償するようになっている。MOSプロセ
スで実現する場合、上記可変抵抗11a-2には、ドレーン・
ソース間のインピーダンスがゲート電圧レベルによって
可変されるものが用いられる。IEEE JOURNAL OF SOLID-
STATE CIRCUITS VOL SC.21 NO.1 FEBRUARY 1986の図6
には様々なバリエーションが報告されている。従来の√
fAGC回路では、オペアンプが単相出力(Single-End
ed)であるため、電源電圧変動、グランドバウンス(大
地電圧変動)、電源雑音、大地雑音の影響が大きい問題
がある。
【0006】IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS V
OL VOl.23 NO.6 DECEMBER 1988には、1組の差動入力対
と1組の差動出力対を備えた差動型オペアンプが報告さ
れているが、このタイプの差動型オペアンプでは、図3
8の√fAGC回路のような非反転増幅回路を差動で実
現することは出来ない。又、上記文献には、2組の差動
入力対と1組の差動出力対を備えた差動型オペアンプの
報告もあるが、この場合では出力と帰還用入力が集積回
路内部で直結されており、そのため用途がボルテージホ
ロワに限られる。
【0007】(2) 問題点2 一般的に、集積回路内に伝送路損失等化回路を構築する
場合は、図40(a)に示すように√fAGC回路11a
とフラットAGC回路11bを一段ずつ設けた簡易型等
化回路が用いられる。すなわち、図40(b)、図40(c)
に示すf特を持つ両回路を接続し、図40(d)に示す総
合f特を得る。この場合、√fAGC11aの時定数を
決定する抵抗、容量といった受動素子は、集積回路の外
部に構築されなくてはならない問題がある(図37の等
化回路網14を参照)。これは、集積回路内素子に比
べ、外付け部品の製造バラツキは極めて小さく、また温
度変動に対してもより安定している為である。集積回路
内素子が設計標準値に対し大きくばらついた場合、図4
0(d)のf特は周波数軸に対し平行に移動し、そのため
等化偏差は極めて大きくなり等化出力のアイ開口率は小
さくなる。また、例えばバラツキが小さい外部部品を用
いた場合でも、図40(d)より明らかなように、伝送路
長の違いが顕著であり、長距離ほど等化偏差が大きくな
る。
【0008】(3)問題点3 図41は様々な伝送路長に対する伝送損失等化回路の構
成図であり、同期系1次群(1.544Mbps)を例として説明
する。図中、1は送信波を発生する送信波発生部、2は
伝送路、3は入力信号レベルをICレベルに減衰すると
共に、終端整合する減衰回路、4は短距離用の再生集積
回路(短距離用再生IC)、5は中長距離用の再生集積
回路(長距離用再生IC)である。従来は、主に局内の
装置間を結ぶ短距離用(図41(a))と、主に中継器に
用いられる中長距離用(図41(b))の2種類を用意し、
伝送路長によって使い分けていた。この場合、短距離用
の再生集積回路(短距離用再生IC)4には、伝送路損
失等化回路が内蔵されないものが多かった。これは、短
距離の伝送路での損失は小さく(0〜6dB;ITU-1 JT-I431
ISDN一次群速度 ユーザ網インタフェースレイヤ1仕様
4.4節参照)、アイ劣化も伝送に差し支えない程度であ
る為である。また、特に同期系1次群では、伝送路損失
の数dB分を打ち消すオーバーシュートおよびアンダーシ
ュートを送信波形に与える予等化を行う為(上記文献の
図 4-1パルスマスク参照)、等化回路の必要性はさらに
低いためである。
【0009】一方、中長距離伝送では、最大受信レベル
が小さいため、再生集積回路5の前段に短距離用のよう
に減衰回路3は不要であるが、等化回路は必須である。
近年、長距離伝送では、平衡または同軸ケーブルと中継
器を用いたものに代わり光ファイバによる伝送が主要に
なっている。一方で、光ファイバによる伝送は光/電
気、電気/光変換器が高価であるため、より経済的な平
衡または同軸ケーブル伝送で短距離から中距離までをカ
バーしようとする要求が強くなってきている。このた
め、従来技術で以上のような要求を満足するために、図
41(c)に示すような対策が講じられている。しかし、
長距離用再生集積回路5は大きな入力信号を扱えないの
で減衰回路3が必要となる。また、伝送路長と無関係に
伝送路損失等化を行うには、短距離伝送路損失に相当す
るローパスフィルタ6を減衰回路3の後段に挿入し、送
信波に与えられた予等化成分を除去する必要がある。こ
のため、問題点2で指摘した受動素子に加え、これらの
減衰回路3およびローパスフィルタ6を構成する受動素
子が、再生集積回路の外部に必要となる問題がある。
【0010】(4)問題点4 従来は、フラットな周波数特性の利得変化を得る手段と
して図42に示すようにフラットAGC回路11bが用
いられることが多い。かかる構成では、入力レベルとは
無関係に信号が減衰回路3で減衰される。このため、伝
送距離が長い場合には、増幅系の入力レベルは極めて小
さくなり、増幅段で発生する熱雑音は大きなものになっ
てしまう。このため結果的に等化回路のダイナミックレ
ンジを制限していることになる。
【0011】(5)問題点5 図43は直流オフセットをキャンセルする為の構成説明
図であり、11は等化部、16は等化出力波形を直流に
する外付けのローパスフィルタである。単相の信号を扱
う場合、スライサ13において参照レベル(vref2,3)と
等化出力の直流成分とが一定の電圧差を維持するように
するために、図43(a)に示すように直流帰還が行われ
る。また、差動の信号を扱う場合には、正負の等化出力
の直流成分が等しくなるように、図43(b)、(c)に示す
ような直流帰還が行われる。図43(c)では、アンプと
して、入力差動対とは別に補助入力差動対を備えたもの
が用いられる。これらの例では、等化出力の直流成分を
取り出す方法として、出力信号をローパスフィルタ16
に通している。この方法では、ローパスフィルタ16の
時定数を大きく取る必要があり、該ローパスフィルタを
構成する素子を集積回路外部に構築しなくてはならない
問題がある。尚、一般的に、集積回路内に構築できる抵
抗、容量に許容される値は、外部素子に比べて極めて小
さい。
【0012】(6)問題点6 スライサ回路13において、両極性信号を単相で処理
し、正負二つの参照レベルでスライスすると、図44に
示すように正負のパルスのデューティのバランスが良く
ない。すなわち、正規の参照レベルVref1′,Vref2′に
同方向にオフセットVofが重畳されると、参照レベルはV
ref1,Vref2に変化し、スライサデータのパルス幅(デュ
ーティ)に差が出てしまい、バランスが悪くなる。
【0013】(7) 問題点7 スライサ回路を構成するコンパレータには入力オフセッ
トがあり、CMOSの場合、特に大きく数十mV程度である。
これらのオフセットは、実質的なアイ開口率を下げ、ス
ライスデータのパルス幅の正負バランスを悪化させる問
題がある。MOS差動対のオフセットをキャンセルする方
法としては、IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS V
OL 27 NO.8 AUGUST 1992 、An Offset reduction Techn
ique for use with CMOS Integrated Comparators and
Amplifiers, pages 1168-1175およびIEEE JOURNAL OF S
OLID-STATE CIRCUITS VOL 30 NO.2 FEBRUARY 1995、A H
igh Temperature Precision Amplifier, pages 120-128
がある。しかし前者では複雑なディジタル制御が行わ
れ、また後者はオペアンプであり負帰還回路として用い
なくてはならないため、どちらも本スライサには不向き
である。
【0014】(8) 問題点8 図45は従来のピーク検出回路12aの構成図であり、
12a-1は等化出力信号と保持しているピーク信号の大小
を比較するコンパレータあるいは差動アンプ、12a-2は
等化出力信号の方がピーク信号より大きいときオンし、
小さいときオフするスイッチ、12a-3はピーク保持用の
コンデンサ、12a-4はコンデンサ充電用の定電流i1の電
流源、12a-5はコンデンサ放電用の定電流i2(<i1
の電流源である。基本的な動作は、出力よりも高いレベ
ルが入力するとスイッチ12a-2がONになり、コンデン
サ12a-3に電流i1が流れ込み出力レベルが上昇する。出
力よりも小さなレベルが入力するとスイッチ12a-2がオ
フになり、コンデンサ12a-3に充電されている電荷が放
電され、レベルが下降する。以上は、単相型であるが、
差動でも基本的な動作は同じである。図45の構成で
は、放電電流は、入出力に関わらず一定である。このた
め、入力データのパターンのパルス密度(”1”の比
率)によって波形が変化することになる。これを防ぐた
め、従来では、コンデンサ12a-3を外部に設けて時定数
を大きくしなければならない問題があった。
【0015】以上より、本発明の第1の目的は、問題点
1を解決できる、すなわち、電源電圧変動、大地電圧変
動、電源雑音、大地雑音の影響をおさえることができる
差動オペアンプ及び差動型非反転増幅回路、差動型ボル
テージフォロワを提供することである。本発明の第2の
目的は、問題点2を解決する伝送路損失等化回路を提供
することであり、等化曲線を細かく設定することがで
き、しかも、集積回路に外付けする外部素子無しでより
小さな等化偏差を実現できる伝送路損失等化回路を提供
することである。本発明の第3の目的は、問題点3を解
決する伝送路損失等化回路を提供することであり、短距
離から中距離までの伝送路長に対応でき、しかも、伝送
路長によらない等化波形が得られる伝送路損失等化回路
を提供することである。
【0016】本発明の第4の目的は、問題点4を解決す
る伝送路損失等化回路を提供することであり、熱雑音を
減小し、その分だけダイナミックレンジを拡大できる伝
送路損失等化回路を提供することである。本発明の第5
の目的は、問題点5を解決することであり、ローパスフ
ィルタを使用しないで等化出力の直流成分を検出帰還で
きる直流帰還レベル検出回路を提供することである。本
発明の第6の目的は、問題点6を解決することであり、
スライスデータのパルス幅を一定にでき、しかも、抵抗
素子のバラツキに関係なくレベルシフトができ、等化偏
差を小さくできるスライサ回路を提供することである。
本発明の第7の目的は、問題点7を解決することであ
り、入力オフセットを十分小さく押えて、連続信号であ
る等化出力波形をスライスして正負スライスデータ間の
パルス幅バランスを改善することである。本発明の第8
の目的は、問題点8を解決することであり、外部素子を
用いることなく、入力データのパルス密度に依存しない
等化制御ができる利得制御回路を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は本発明
によれば、正転入力と反転帰還入力、および反転入力と
正転帰還入力から成る2組の入力差動対と、1組の出力
差動対と、出力差動対の平均直流レベルを決定するバラ
ンスレベル入力を備えたオペアンプ、あるいは、正転入
力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入力から
成る2組の入力差動対と、1組の出力差動対と、出力差
動対の正転出力の平均直流レベルを決定する第1のバラ
ンスレベル入力と、反転出力の平均直流レベルを決定す
る第2のバランスレベル入力とを備えたオペアンプによ
り達成される。又、上記第1の目的は、本発明によれ
ば、上記オペアンプの正転入力を第1の入力とし、反転
入力を第2の入力とし、正転出力を第1の出力とし、反
転出力を第2の出力とし、第1の受動素子を反転帰還入
力と大地との間に接続し、第1の受動素子と等しいイン
ピーダンスを有する第2の受動素子を正転帰還入力と大
地との間に接続し、第3の受動素子を反転帰還入力と正
転出力との間に接続し、第3の受動素子と等しいインピ
ーダンスを有する第4の受動素子を正転帰還入力と反転
出力との間に接続してなる差動型非反転増幅回路により
達成される。更に、上記第1の目的は、上記差動型非反
転増幅回路を備え、差動型非反転増幅回路の第1および
第2の受動素子として抵抗と容量を直列に接続した回路
を備え、上記差動型非反転増幅回路の第3および第4の
受動素子として可変抵抗を備えた差動型可変ハイパスフ
ィルタを√fAGC回路として用いることにより達成さ
れる。
【0018】上記第2の目的は本発明によれば、差動型
可変ハイパスフィルタを複数段カスケード接続して集積
回路内部に備えると共に、可変ハイパスフィルタの第1
の抵抗と第1の容量、および可変抵抗を集積回路内部に
備えた伝送路損失等化回路により達成される。上記第3
の目的は本発明によれば、差動型可変ハイパスフィルタ
の差動出力に等値の抵抗の一端をそれぞれ接続し、上記
各抵抗の他端をそれぞれ差動出力とし、差動型可変ハイ
パスフィルタの第1または第2の受動素子である抵抗容
量直列接続回路と等インピーダンス値を有する回路を、
上記差動出力間に備えた伝送路損失等化回路により達成
される。上記第4の目的は本発明によれば、差動型可変
ハイパスフィルタの前段に可変減衰回路を設けた伝送路
損失等化回路により達成される。
【0019】上記第5の目的は本発明によれば、充電用
である第1の電流源およびそれを制御する第1のスイッ
チ、放電用である第2の電流源およびそれを制御する第
2のスイッチ、等化部から出力される第1の差動信号
(等化正転信号)が設定レベルを越えたとき第1の制御
信号を出力し、第2の差動信号(等化反転信号)が設定
レベルを越えたとき第2の制御信号を出力するスライサ
回路、第1の制御信号により第1のスイッチのオン・オ
フを制御し、第2の制御信号により第2のスイッチをオ
ン・オフ制御する手段と、充電電流と放電電流の差を積
分し、積分出力を等化出力の直流成分として出力と積分
回路を備えた直流帰還レベル検出回路により達成され
る。上記第6の目的は本発明によれば、抵抗分割型レベ
ルシフタを備えたスライサ回路において、スライサ回路
の電流源として、安定化電圧が正側入力に印加されるオ
ペアンプと、オペアンプの負側入力と大地との間に設け
られた集積回路内部素子である抵抗と、オペアンプ出力
がゲートに接続され、オペアンプの負側入力とソースが
接続されたNチャネルMOSFETを備え、NチャネルMOSFET
のドレーンを出力端子とする電流源を用いたスライサ回
路によ達成される。
【0020】上記第7の目的は本発明によれば、正側入
力、負側入力、出力の各端子を備え、かつ、差動入力と
補助差動入力を有する増幅回路と、第1の状態において
上記増幅回路の差動入力の正側と負側を短絡し、第2の
状態において上記負側入力端子と上記増幅回路の差動入
力の負側を短絡する第1のスイッチ手段と、第1状態に
おいて上記増幅回路の出力と上記増幅回路の補助差動入
力の負側を抵抗を介して接続し、上記出力端子と大地を
短絡し、第2の状態において、上記出力端子と上記増幅
回路の出力とを短絡する第2のスイッチ手段を備え、上
記正側入力端子と上記増幅回路の差動入力の正側を接続
し、上記増幅回路の補助差動入力の正側に参照レベルを
印加し、上記増幅回路の補助差動入力の負側に電荷保存
回路を接続してなるコンパレータにより達成される。上
記第8の目的は本発明によれば、充電用である第1の電
流源およびそれを制御する第1のスイッチ、放電用であ
る第2の電流源およびそれを制御する第2のスイッチ、
等化部出力の信号振幅が基準レベルを上回るときに上記
第1のスイッチをONにする手段、等化部出力がハイレ
ベルとなる毎に、所定時間だけ上記第2のスイッチをO
Nにする手段、充電電流と放電電流の差を積分する回路
を備え、積分回路の出力を等化部の利得制御信号として
出力する利得制御回路を備えた伝送路損失等化回路によ
り達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
(A)全体の構成 図1は本発明の伝送路損失等化回路の全体の構成図であ
り、集積回路で構成されている。21は伝送路損失と逆
特性を持ち、波形整形する等化部であり、利得制御信号
GCSのレベルに応じて利得を可変する一次ハイパスフ
ィルタである√f AGC回路31と、フラットなf特
を維持しながら利得制御信号GCSのレベルに応じて利
得を可変する増幅回路であるフラットAGC回路32等
を備えている。22は利得制御部であり、等化出力波形
のピーク値を検出し、該ピーク値に基づいて利得制御信
号GCSを出力する。23はスライサ回路であり、差動
の等化正転出力信号と差動の等化反転出力信号を入力さ
れ、正転側及び反転側におけるデータパルスDTP,D
TP′、タイミング抽出用パルスTEP、TEP、ピー
ク値検出用の等化制御用パルスEQC,EQC′をそれ
ぞれ出力する。24は等化出力の直流成分(単相信号の
場合)あるいは正転と反転の直流レベルの差(差動信号
の場合)を検出して等化部21の入力側に帰還するDC
帰還レベル検出部、25は伝送信号レベルを減衰する減
衰回路である。
【0022】入力側伝送路より到来した信号は減衰回路
25で所定レベル減衰した後、等化部21に入力する。
等化部21は伝送路の損失特性と逆特性で入信号を等化
してスライサ回路23に入力する。スライサ回路23は
入力信号よりデータパルス、タイミング抽出用パルス、
ピーク値検出用の等化制御用パルスを発生する。図示し
ないデータ再生部はタイミング抽出用パルスに同期して
データパルスを読み取って出力側伝送路に送出する。利
得制御回路22は等化出力のピーク値を検出し、該ピー
ク値に基づいて等化部21の√fAGC31、フラット
AGC32のゲインを制御する利得制御信号GCSを出
力し、等化部21は等化出力のピーク値が一定レベルに
なるようにゲインを制御する。又、DC帰還レベル検出
部24は、たとえば正転と反転の直流レベルの差(差動
信号の場合)を検出して等化部21の入力側に帰還し、
該差が零となるように制御する。
【0023】(B)等化部 (a)√fAGC回路及び等化回路網の集積回路内蔵化 図2(a)に示すように√fAGC回路を従来と同一構成
とし(図34参照)、かかる√fAGC回路31a〜3
1cを図2(b)に示すように複数段集積回路内部に構
築し、又、等化回路網(R、C、rx)31dも集積回路
内部素子を用いる。すなわち、個々の√fAGC回路
(可変フィルタ)31a〜31cを、単相出力オペアンプ
31a-1と、オペアンプの負側入力と出力との間に設けら
れた可変抵抗31a-2と、上記オペアンプの負側入力と大
地との間に設けられ、第1の抵抗31a-3と第1の容量31a
-4を直列に接続した直列回路とで構成し、各√fAGC
回路(可変フィルタ)31a〜31cを複数段カスコード
接続して集積回路内部に備え、かつ、各√fAGC回路
の第1の抵抗と第1の容量、および可変抵抗をそれぞれ
集積回路内部に備えて√fAGC回路31を構成する。
【0024】かかるカスコード接続の√fAGCによれ
ば、1段のみを用いる図34の従来技術に比べ、等化曲
線を細かく設定することが可能になる。図3は√f AGC
を3段用いた√fAGC回路31の周波数特性(f
特)、図4は等化回路21の総合周波数特性である。図
4より明らかなように、伝送損失とほぼ近似した周波数
特性を等化回路に持たせることができる。この結果、従
来技術のものに比べ、極めて等化偏差が小さく、伝送距
離による差も少ない。また、等化偏差が小さいので、集
積回路内部素子の製造バラツキにも対応可能である。な
ぜならば、伝送路損失曲線L(f,l)は(fは周波数、lは
距離)、 L(f-△f,l)≒L(f,l+△l) なる特性を持つためである。集積回路路内部素子の製造
バラツキにより、等化曲線が周波数軸方向に△fずれて
も、その曲線は異なる伝送距離l+△lに対応する。結
果として、従来技術に比べ、より小さい等化偏差を、外
部素子無しに実現できる。以上により従来の問題点2が
解決できる。
【0025】(b)短距離から中距離までの伝送路長へ
の対応 図5に示すように減衰回路25を集積回路(伝送路損失
等化回路)内部の初段に設け、その後段に、可変抵抗値
rxによりローパス、フラット、ハイパスと変化する√
fAGC等化回路31を設ける。尚、図5において、3
5は送信波発生部、36は伝送路、37は受信端、38
は終端抵抗である。ローバス、フラット、ハイパスと変
化する√fAGC等化回路31としては、図6(a)のよ
うな可変フィルタを用いる。この可変フィルタは、単相
出力オペアンプ31a-1を備え、オペアンプの正側入力を
入力とし、オペアンプの負側入力と出力との間に可変抵
抗(rx)31a-2を備え、上記オペアンプの負側入力と大
地との間に、第1の抵抗(R)31a-3と第1の容量(C)
31a-4を直列に接続した回路を備え、上記第1の抵抗31a
-3と同じ値を持つ第2の抵抗31a-5と、第1の容量31a-4
と同じ値を持つ第2の容量31a-6とを直列に接続した回
路を、出力と大地との間に備え、出力と上記オペアンプ
出力との間に第3の抵抗31a-7を備えて構成されてい
る。かかる可変フィルタは、図6(b)に示すように、r
X=r0のときフラットなf特となり、rX>r0でハイパ
ス型、rX<r0でローパス型となる。
【0026】利得制御信号GCSにより可変抵抗rxの
値が制御され、ローバス、フラット、ハイパスのいずれ
かの特性になる。減衰回路25を集積回路内部に設ける
ことで、減衰回路を構成する外部素子の分だけ、外部素
子数を削減できる。また、ローパス、フラット、ハイパ
スと変化する√fAGC等化回路を用いることで、送信
波に加えられた予等化成分の影響を受けること無く、伝
送路長に依らない等化波形が得られる。よって、従来の
問題点3で指摘した外部素子は不要となる。
【0027】(c)周波数特性がフラットな利得変化を得
る手段 図7に示すように、周波数特性がフラットな利得変化を
得る手段として、入力段に可変減衰回路25′を設け、
フラットAGCに代えてゲイン固定のフラットアンプ3
2′を設ける。図8は可変減衰回路25′の回路例であ
る。なお、r1側を可変にする方法もあるが、√fAG
C回路31と連動させて等化回路を構成するにはr2
を可変にする。この図7の構成によれば、最小受信レベ
ル入力時、可変減衰器25′のゲインが上昇し、従来技
術(図38)に比べて信号振幅が増大する。この結果、
フラットゲイン固定アンプ32′の出力が、減衰器のゲ
イン上昇分だけ上昇し、従来技術に比べて熱雑音が減少
し、その分だけダイナミックレンジを拡大でき、従来の
問題点4を解決できる。
【0028】(d)√fAGC回路等に適用できる差動
型非反転増幅回路 図9(a)は本発明にかかわる差動型非反転増幅回路の構
成図であり、図9(b)に対比のために従来の単相型非
反転増幅回路を並置して示している。図9(a)におい
て、101は正転入力と反転帰還入力、および反転入力
と正転帰還入力から成る2組の入力差動対と、1組の出
力差動対と、上記出力差動対の平均直流レベルを決定す
るバランスレベル入力を備え、出力差動対より、バラン
ス入力レベルを中心とするバランスの取れた差動信号を
出力する差動オペアンプである。差動型非反転増幅回路
100は、差動オペアンプ101の正転入力を第1の入
力とし、反転入力を第2の入力とし、正転出力を第1の
出力とし、反転出力を第2の出力とし、第1の受動素子
(Z1)102を反転帰還入力と大地との間に接続し、
第1の受動素子102と等しいインピーダンスを有する
第2の受動素子103を正転帰還入力と大地との間に接
続し、第3の受動素子(Z2)104を反転帰還入力と
正転出力との間に接続し、第3の受動素子と等しいイン
ピーダンスを有する第4の受動素子105を正転帰還入
力と反転出力との間に接続して構成されている。
【0029】図10は差動オペアンプ101の構成例で
あり、二対差動入力・差動出力電流ミラー型オペアンプ
の構成を有している。図中、101aは差動入力段、1
01bはカスコード段、101cはコモンモード帰還差
動対、101dはコモンモード検出器、101e,10
1fは位相補償コンデンサ、101g,10hは出力バ
ッファ、MはMOS FET、bias1, bias2はバイアス入力端
子、balはバランス入力端子である。
【0030】差動入力段101aは、正転入力ipと反
転帰還入力fbn、および反転入力inと正転帰還入力
fbpの2組の差動対101a-1,101a-2と、これら2組の
差動対の正転側同士を流れる電流の和をミラーするミラ
ー手段101a-3と、反転側同士を流れる電流の和をミラー
するミラー手段101a-4を備え、正転および反転の差動信
号はカレントミラーによってそれぞれ正負のカスコード
段101bに伝えられる。カスコード段101bは上記
2つの電流和がミラーされる正転側及び反転側のカスコ
ード増幅段101b-1,101b-2と、コモンモード差動対10
1cの片側を流れる電流がミラーされる正転側及び反転
側のカスコード増幅段101b-3,101b-4を備えている。カ
スコード段101bの正転側出力部及び反転側出力部に
はそれぞれ位相補償コンデンサ101e,101fが接
続され、出力バッファ101g,101hを介して1組
の差動出力(正転出力op、反転出力on)が出力され
るようになっている。尚、出力バッファ101g,10
1hは後段に接続される回路のインピーダンスが大きい
場合には省略することができる。
【0031】コモンモード検出器101dは、差動出力
の平均レベル(カスコード段のコモンモード)を検出し
てコモンモード帰還差動対101cにフィードバックす
る。コモンモード帰還差動対101cは、コモンモード
とバランス入力とを2つの入力とする1組の差動対101c
-1と、該差動対の片側を流れる電流を正転及び反転側の
カスコード段にミラーするミラー手段101c-2を有してい
る。差動入力段101aにおける正転及び反転の差動信
号はカレントミラーによってそれぞれ正負のカスコード
段に伝えられ、カスコード段101bではそれぞれの差
動信号の増幅を行って、出力バッファ101g、101
hを介して正転出力op、反転出onをそれぞれ出力す
る。コモンモード検出器101dは、差動出力の平均レ
ベルを検出してコモンモード帰還差動対101cにフィ
ードバックし、コモンモード帰還差動対101cは、バ
ランス入力レベルとコモンモード(平均レベル)との比
較を行い、カレントミラーによってカスコード段に伝え
る。この結果、バランス入力レベルとコモンモードとの
差に応じてカスコード段のゲインが制御され、コモンモ
ードがバランス入力レベルに等しくなる。又、この差動
オペアンプを用いれば、出力差動対の直流レベルをバラ
ンス入力レベルと等しくすることが可能である。
【0032】図11は差動オペアンプの別の構成図であ
り、図10と同一部分には同一符号を付している。図1
0の差動オペアンプと異なる点は、図10では入力差動
対で得られる電流和をカスコード段に電流ミラーしてい
るのに対して、図11では、電流和をカスコード段から
電流フォールドしている。
【0033】図9(a)の差動型非反転増幅回路を図2
(a),図6(a)の√fAGC回路に適用すれば、差
動型の等化が可能になり、従来の問題点1を解決するこ
とができる。図12は差動型非反転増幅回路を用いて構
成した差動型可変ハイパスフィルタの例であり、図9
(a)の差動型非反転増幅回路における第1および第2
の受動素子102,103を抵抗Rと容量Cの直列回路
で置き換え、第3および第4の受動素子104,105
として可変抵抗rxで置き換えたものである。この差動
型可変ハイパスフィルタは差動型の√fAGC回路とし
て使用することができる。
【0034】図13は図6(a)の√fAGC回路を差
動型可変ハイパスフィルタを用いて構成した例である。
差動型可変ハイパスフィルタの差動出力端子にそれぞれ
等値の2つの抵抗r0の一端を接続し、各抵抗r0の他端
をそれぞれ差動出力とし、又、差動型可変ハイパスフィ
ルタの第1または第2の受動素子である抵抗容量直列回
路100a,100bと等インピーダンス値を有する回
路100cを、差動出力端子間に設けたものである。ま
た、図10の作動アンプを用いることにより出力差動対
の直流レベルをバランス入力レベルと等しくすることが
可能な差動型ボルテージフォロワ構成することもでき
る。図14(a)はかかる差動型ボルテージフォロワの
構成例であり、図10の差動オペアンプの正転入力ip
を正転入力として備え、反転入力inを反転入力として
備え、又、正転出力opと反転帰還入力fbnとを短絡
しこれを正転出力として備え、反転出力onと正転帰還
入力fbpとを短絡しこれを反転出力として備えた構成
を有している。尚、図14(b)に単相における従来のボ
ルテージフォロワを示す。
【0035】(e)√fAGC回路等に適用できる差動
型非反転増幅回路の別の例 図15は本発明にかかわる差動型非反転増幅回路の別の
構成図であり、図9(a)と同一部分には同一符号を付
している。図9(a)の差動型非反転増幅回路と異なる
点は、2つのバランス入力を備え、バランス入力レベル
の片方を固定し、他方のバランス入力を可変にした点で
ある。可変する方の入力バランスレベルは、差動出力の
オフセット量の情報を持つものとする。すなわち、可変
する方の入力バランスレベルは、オフセット量に応じて
変化する。図16は、図15の差動オペアンプ101の
構成例であり、図10と同一部分には同一符号を付して
いる。図10と異なる点は、コモンモード帰還差動対1
01cを、(1)バランス入力baln、balp及びコモンモー
ドの3つを入力とする差動対101c-1′と、(2) 該差動対
101c-1′のバランス入力側をそれぞれ流れる電流を正転
及び反転側のカスコード段に電流ミラーにより帰還する
電流ミラー手段101c-2、101c-3で構成した点である。
【0036】図17は図15の差動オペアンプ101の
別の構成例であり、図16と同一部分には同一符号を付
している。図16と異なる点は、図16では入力差動対
で得られる電流和をカスコード段に電流ミラーしている
のに対して、図17では、電流和をカスコード段から電
流フォールドしている。図18は図15の差動オペアン
プ101の更に別の構成例であり、図16と同一部分に
は同一符号を付している。図16と異なる点は、コモン
モード帰還差動対101cを、(1)出力のコモンモード
と正バランス入力balpからなる第1の差動対と、出力の
コモンモードと負バランス入力balnからなる第2の差動
対を備えた4入力の差動対101c-1″と、(2) 該差動対10
1c-1″の正負バランス入力側をそれぞれ流れる電流を正
転及び反転側のカスコード段に電流ミラーにより帰還す
る電流ミラー手段101c-2、101c-3で構成した点である。
【0037】図19は図15の差動オペアンプ101の
更に別の構成例である。図16と異なる点は、コモンモ
ード帰還差動対101cを、(1)出力のコモンモードと
正バランス入力balpからなる第1の差動対と、出力のコ
モンモードと負バランス入力balnからなる第2の差動対
を備えた4入力の差動対101c-1″と、(2) 該差動対101c
-1″の正負バランス入力側をそれぞれ流れる電流を正転
及び反転側のカスコード段に電流ミラーにより帰還する
電流ミラー手段101c-2、101c-3と、(4) それぞれのカス
コード段から電流フォールドして帰還させる電流フォー
ルド手段101c-4で構成した点である。なお、以上のオペ
アンプの構成において、PチャンネルFETとNチャン
ネルFETを逆にすることにより、あるいは、一段もし
くは複数段の電流ミラー手段、電流フォールド手段を介
してカスコード段へ電流ミラーしたり、カスコード段か
ら電流フォールドすることにより、オペアンプを実現す
ることもできる。
【0038】図15の差動型非反転増幅回路によれば、
正負両出力間の直流オフセットがキャンセルされる方向
に、可変入力バランスレベルが変化し、直流オフセット
がキャンセルされる。図15の差動型非反転増幅回路は
図9(a)の差動型非反転増幅回路と同様に図2
(a),図6(a)の√fAGC回路に適用すれば、差
動型の等化ができるようになる。又、図11のように受
動素子102〜105を抵抗、コンデンサ、可変抵抗で
置き換えることにより、差動型可変ハイパスフィルタを
構成し、差動型の√fAGC回路として使用することが
でき、更に、図13と同様に構成して差動型の√fAG
C回路を構成することもできる。更に又、図14(a)の
ように構成することにより、差動型ボルテージフォロワ
を構成することもできる。また、差動型非反転増幅回路
を多段に接続するときは、図20に示すように初段を図
15の差動型非反転増幅回路とし、2段目以下を図9
(a)の差動型非反転増幅回路とすることにより、最終
段の出力直流オフセット量を初段の可変バランス入力に
帰還し、オフセットをキャンセルすることができる。
【0039】(B)スライサ回路 (a)スライサ回路の構成 従来のスライサ回路から出力されるスライサデータのパ
ルス幅(デューティ)は一定にならず差が出てしまい、バ
ランスが悪い。そこで、図21に示すように、コンパレ
ータ23a〜23c,23a′〜23c′と、その前段
に設けられた抵抗分割レベルシフタ23d、23d′と
でスライサ回路23を構成し、信号同士の比較によっ
て、データパルスDTP,DTP′、タイミング抽出用
パルスTEP,TEP′及び等化制御用パルスEQC,
EQC′をそれぞれ出力するようにする。抵抗分割レベ
ルシフタ23dは第1の入力端子IN1と第1のコンパ
レータ23aの正側入力との間に第1の抵抗r1を備
え、第1のコンパレータ23aの正側入力と第2のコン
パレータ23bの正側入力との間に第2の抵抗r2を備
え、第2のコンパレータ23bの正側入力と第3のコン
パレータ23cの正側入力との間に第3の抵抗r4を備
え、第3のコンパレータ23cの正側入力と大地との間
に第4の抵抗r4を備えている。
【0040】又、抵抗分割レベルシフタ23d′は第2
の入力端子IN2と第4のコンパレータ23a′の正側
入力との間に第1の抵抗と同値の第5の抵抗r1を備
え、第4のコンパレータ23a′の正側入力と第5のコ
ンパレータ23b′の正側入力との間に第2の抵抗と同
値の第6の抵抗r2を備え、第5のコンパレータ23
b′の正側入力と第6のコンパレータ23c′の正側入
力との間に第3の抵抗と同値の第7の抵抗r3を備え、
第6のコンパレータ23c′の正側入力と大地との間に
第4の抵抗と同値の第8の抵抗r4を備えている。更
に、第1のコンパレータ23aと第2のコンパレータ2
3bと第3のコンパレータ23cの負側入力は第2の入
力端子IN2に接続され、第4のコンパレータ23a′
と第5のコンパレータ23b′と第6のコンパレータ2
3c′の負側入力は第1の入力端子IN1と接続されて
いる。
【0041】上記、レベルシフタとしては図22に示す
レベルシフタ23e,23e′も用いられている。この
レベルシフタ23e,23e′において、23e-1〜23e-3
は抵抗でありそれぞれr1〜r3の値を有するもの、23e-
4は定電流源である。図22におけるデータパルスDT
Pを発生するコンパレータ23aのタイムチャートを図
23に示し、又、タイミング抽出用パルスTEPを発生
するコンパレータ23bのタイムチャートを図24に示
し、さらに、等化出力のピーク値を検出する際に使用す
る等化制御用パルスEQCを発生するコンパレータ23
cのタイムチャートを図25に示す。コンパレータ23
a′、23b′、23c′も同様のスライスを行う。
【0042】(b) レベルシフタの電流源 ところで、図21の抵抗分割型のレベルシフタでは、シ
フト量が等化出力の直流成分に依存する。このため、等
化出力の直流成分が変動すると、等化回路が目標とする
信号出力レベルが変動し、等化偏差を生じる。また、図
22定電流を用いたレベルシフタは、抵抗の素子バラツ
キによってシフト量が変化するため、製造バラツキによ
り等化偏差を生じる。そこで、製造バラツキに関わらず
一定の等化出力振幅を得るために、図22の電流源とし
て、図26に示す電流源を用いる。図26において、4
1はオペアンプであり、オペアンプ41の正側入力に安
定化電圧V0が印加され、オペアンプ41の負側入力と
大地との間には集積回路内部素子である抵抗Rが接続さ
れ、オペアンプ出力端子にはNチャネル MOSFET42の
ゲートが接続され、オペアンプ41の負側入力とNチャ
ネル MOSFET42のソースが接続されている。Nチャネ
ルMOSFET42のドレーンより定電流が取り出せるように
なっているが、図26の電流源では更に、NチャネルMO
SFET42のドレーンにカレントミラー回路43,44が
接続され、カレントミラー回路44より定電流を取り出
すようにしている。
【0043】かかる電流源においては、オペアンプ41
の負入力端子に安定化電圧V0に等しいレベルが発生す
る。よって集積回路内抵抗Rには、V0/Rの電流が流
れ、この電流はカレントミラー手段43,44を通じて
出力される。集積回路の内部に構築される抵抗の製造バ
ラツキによる係数kは、同一チップ内ではほぼ一定であ
り、図26の抵抗Rおよび図22の抵抗r1,r2,r3
はそれぞれ、以下のように表すことができる。 R =k・R0 1=k・r10 2=k・r20 3=k・r30 よって、r1,r2,r3においてシフトされるレベルは
それぞれ r1・i1=r1・V0/R =(k・r10)・V0/(k・R0) =V0・r10/R0 2・i1=V0・r20/R0 3・i1=V0・r30/R0 となり、これらは全て製造バラツキとは無関係な値とな
る。
【0044】以上のように、抵抗Rおよび抵抗r1
2,r3を同一チップ内に形成すれば、製造バラツキと
は無関係に一定のレベルシフトを行うことができ、製造
バラツキによる等化偏差を抑えることができる。また、
カレントミラーとして図27に示す回路を用いれば、よ
り正確なレベルシフトが可能である。
【0045】(c)カレントミラー 図27はカレントミラーの実施例であり、図27(a)
はカスコード型のカレントミラー、図27(b)は3段
カスコード型カレントミラー、図27(c)はウィルソ
ン型カレントミラー回路である。カスコード型カレント
ミラー回路は、第1のNチャネルMOSFET51aと第2
のNチャネルMOSFET51bと第3のNチャネルMOSFET51
cと第4のNチャネルMOSFET51dを備え、第1のNチ
ャネルMOSFET51aのドレーンを入力端子として、又、
第3のNチャネルMOSFET51cのドレーンを出力端子と
して有し、第1のNチャネルMOSFET51aのドレーン
とゲートおよび第3のNチャネルMOSFET51cのゲート
を接続し、第1のNチャネルMOSFET51aのソース、
第2のNチャネルMOSFET51bのドレーンとゲート、お
よび第4のNチャネルMOSFET51dのゲートを接続し、
第3のNチャネルMOSFET51cのソースと第4のNチャ
ネルMOSFET51dのドレーンを接続し、第2のNチャ
ネルMOSFET51bのソースと大地との間を接続し、第4
のNチャネルMOSFET51dのソースと大地との間を接続
して構成されている。
【0046】3段カスコード型カレントミラー回路は、
第1のNチャネルMOSFET52aと第2のNチャネルMOSF
ET52bと第3のNチャネルMOSFET52cと第4のNチャ
ネルMOSFET52dと第5のNチャネルMOSFET52eと第
6のNチャネルMOSFET52fを備え、第1のNチャネル
MOSFET52aのドレーンを入力として、又、第4のNチ
ャネルMOSFET52dのドレーンを出力として備え、第
1のNチャネルMOSFET52aのドレーンとゲートおよび
第4のNチャネルMOSFET52のゲートを接続し、第1
のNチャネルMOSFET51aのソース、第2のNチャネルMO
SFET52bのドレーンとゲート、および第5のNチャネ
ルMOSFET52eのゲートを接続し、第2のNチャネルM
OSFET52bのソース、第3のNチャネルMOSFET52cの
ドレーンとゲート、および第6のNチャネルMOSFET52
fのゲートを接続し、第4のNチャネルMOSFET52d
のソースと第5のNチャネルMOSFET52eのドレーンを
接続し、第5のNチャネルMOSFET52eのソースと第
6のNチャネルMOSFET52fのドレーンを接続し、第
3のNチャネルMOSFET52cのソースと大地との間を接
続し、第6のNチャネルMOSFET52fのソースと大地と
の間を接続して構成されている。
【0047】ウィルソン型カレントミラー回路は、第
1のNチャネルMOSFET53aと第2のNチャネルMOSFET5
3bと第3のNチャネルMOSFET53cを備え、第1のN
チャネルMOSFET53aのドレーンと第2のNチャネルMOS
FET53bのゲートを接続し、これを入力として備え、
第1のNチャネルMOSFET53aのゲート、第2のNチャ
ネルMOSFET53bのソースおよび第3のNチャネルMOSFE
T53cのドレーンとゲートを接続し、第1のNチャネ
ルMOSFET53aのソースと大地との間を接続し、第3の
NチャネルMOSFETのソースと大地との間を接続し、第
2のNチャネルMOSFET53bのドレーンを出力として備
えて構成されている。
【0048】(C)利得制御回路 (a)利得制御回路の構成 図28は利得制御回路22の構成図である。22aは充
電用である第1の電流源、22bは第1の電流源を制御
する第1のスイッチ、22cは放電用である第2の電流
源、22dは第2の電流源を制御する第2のスイッチ、
22eは等化部(利得可変回路)21の出力信号振幅が
基準レベルを上回るときに第1のスイッチ22bをオン
にするオア回路、22fは等化部の出力がハイレベルと
なる毎に所定時間だけ第2のスイッチ22dをオンする
スイッチ制御回路、22gは第1の電流源22aよりの
充電電流と第2の電流源22cへの放電電流の差を積分
する積分回路、22hは積分回路の出力を等化部21の
利得制御信号GCSとして出力するローパスフィルタで
ある。尚、ローパスフィルタ22hは前段のチャージポ
ンプで十分な時定数が得られる場合は不要である。
【0049】オア回路22eは、スライサ回路23から
出力される等化制御用パルスEQC、EQC′のいずれ
かがハイレベルになるとハイレベルのスイッチオン信号
を出力し、第1のスイッチ22bをオンする。スイッチ
制御回路22fはオア回路22f-1とパルサ22f-2を有し、
オア回路22f-1はスライサ回路23から出力されるデー
タパルスDTP,DTP′のいずれかがハイレベルにな
るとハイレベルの信号を出力し、パルサ22f-2はオア回
路22f-1の出力の立上りを検出して所定時間幅のスイッ
チオン信号を出力し、第2のスイッチ22dをオンす
る。等化部21から出力される等化出力のピークが大き
いとき、第1のスイッチ22bがオンしている期間が長
くなり、ピークが小さいとき、第1のスイッチ22bが
オンしている期間が短くなる。一方、第2のスイッチ2
2dは一定の期間オンする。従って、ピーク値が大きい
ときには充電電流が放電電流より大きくなって積分出力
が大きくなり、ピーク値が小さいときには放電電流が小
さくなって積分出力が減小する。これにより、ピーク値
の大小に応じた利得制御信号GCSが出力し、等化部2
1は該利得制御信号GCSに基づいて等化出力のピーク
が一定になるようにゲインを制御する。以上のように、
本発明の利得制御回路によれば、外部素子を用いること
無く、又、入力データのパルス密度に依存しない等化制
御が可能になり、従来の問題点8を解決することができ
る。
【0050】(b)入力断検出回路 図29は入力断検出回路の構成図であり、利得可変回路
(等化部)の出力がハイレベルになったとき、リセット
するタイマ22iと、タイマの出力によって制御される
第3のスイッチ22jと、第3のスイッチがオンになる
と積分回路22gを構成するコンデンサC1に蓄えられ
た電荷を放電する第3の電流源22kと、利得制御回路
の出力と参照電圧とを比較するコンパレータ(またはヒ
ステリシスコンパレータ)22mを備え、コンパレータ
またはヒステリシスコンパレータの出力により入力断を
検出するものである。
【0051】等化部21よりデータが出力されなければ
等化制御用パルスEQC,EQC′及びデータパルスD
TP,DTP′は出力されず、積分回路22gには充電
も放電も行われない。このため、利得制御信号GCSの
レベルは変わらず、利得制御信号GCSのレベルを参照
レベルと比較することにより入力断を検出することはで
きない。そこで、データパルスDTP,DTP′の入力
によってリセットされるタイマ22iを設け、タイマ2
2iの出力で制御される放電流源22kを設ける。タイ
マ22iは、放電流源22i-1と、コンデンサ22i-2と、デ
ータパルスDTP,DTP′がハイレベルの期間オンす
るスイッチ22i-3と、コンパレータ22i-4を有している。
データパルスDTP,DTP′がハイレベルになると、
スイッチ22i-3がオンし、コンデンサ22i-2が充電され
る。この結果、コンデンサの端子電圧V1は基準電圧Vr
ef1より大きくなり、第3のスイッチ22jはオンしな
い。又、このとき、利得制御信号GCSのレベルは基準
電圧Vref2より大きいため、入力断アラームは出力しな
い。
【0052】一方、データパルスDTP,DTP′の入
力が途絶えると、スイッチ22-3がオフし、コンデンサ22
i-2に充電されている充電電荷が放電し、コンデンサの
端子電圧が低下する。コンデンサの端子電圧V1が基準
電圧Vref1より小さくなる前にデータパルスDTP,D
TP′が到来すると、スイッチ22i-3がオンし、コンデ
ンサ22i-2が充電され、コンデンサの端子電圧V1は基
準電圧Vref1より小さくならない。しかし、データパル
スDTP,DTP′の入力が所定期間以上途絶えると、
コンデンサの端子電圧V1が放電により低下し、基準電
圧Vref1より小さくなる。コンデンサの端子電圧V1が
基準電圧Vref1より小さくなると、スイッチ22jがオ
ンし、積分回路22gから放電が生じ、利得制御信号G
CSのレベルが除々に下がり、参照レベルVref2を下回
るとコンパレータ22mより入力断アラームが出力さ
れ、データ断が検出できる。図30に入力断検出のタイ
ムチャートである。
【0053】(D)DC帰還レベル検出 (a)原理 等化出力の直流レベルは、正側ピークと負側ピークの差
に比例する。換言すれば、等化出力の直流レベルは、ス
ライサ回路23より出力される正側の等化制御用パルス
EQCと負側の等化制御用パルスEQC′のパルス幅に
比例する。従って、EQC,EQC′のパルス幅を検出
できれば、等化出力の直流レベルを検出できる。 (b)DC帰還レベル検出回路 図31は上記原理に基づいてDC帰還レベルを検出する
DC帰還レベル検出回路の構成図である。図中、24a
は充電用である第1の電流源、24bは正側の等化制御
用パルスEQCがハイレベルの時オンして第1の電流源
を制御する第1のスイッチ、24cは放電用である第2
の電流源、24dは負側の等化制御用パルスEQC′が
ハイレベルの時オンして第2の電流源を制御する第2の
スイッチ、24eは第1の電流源24aよりの充電電流
と第2の電流源24cへの放電電流の差を積分する積分
回路、24fはローパスフィルタである。尚、ローパス
フィルタ24fは前段のチャージポンプで十分な時定数
が得られる場合は不要である。
【0054】正側の等化制御用パルスEQCがハイレベ
ルになると、スイッチ24bがオンし、積分回路24e
は充電される。一方、負側の等化制御用パルスEQC′
がハイレベルになると、スイッチ24dがオンし、積分
回路24eは放電を開始する。差動の等化正転出力信号
の直流レベルが反転出力の直流レベルを上回っていると
きは充電される電荷が放電される電荷を上回り、逆に反
転出力の直流レベルが正転出力の直流レベルを上回って
いるときは放電される電荷が充電される電荷を上回る。
以上より、積分回路24eより正側の等化制御用パルス
EQCと負側の等化制御用パルスEQC′のパルス幅の
差に比例した電圧、すなわち、正転側と反転側の直流レ
ベルの差に比例した電圧が出力され、等化部21に直流
帰還される。これにより、等化部21は該直流レベルの
差が零となるように制御し、正転と反転の直流レベルが
等しくなったところで安定する。充電および放電を制御
するパルスのパルス幅と、充電電流および放電電流の値
を十分小さく設定すれば、従来の直流帰還回路のように
大きな外部素子(ローパスフィルタ)は不要となり、従
来の問題点5を解決できる。
【0055】(c)DC帰還レベル検出回路の適用例 図32〜図34はDC帰還レベル検出回路の適用例であ
り、直流オフセットをキャンセルするもので、21は等
化部、23はスライサ回路、24はDC帰還レベル検出
回路である。図32においては、差動対入力を備えるア
ンプ71の正側に正転信号(等化入力)を加え、DC帰
還レベル検出回路24の出力を差動対入力の負側に入力
した構成を有している。図33においては、差動対入力
と補助差動対入力とを有する差動増幅器72の差動対に
差動信号を入力し、補助差動対入力の正側に参照電圧Vr
efを印加し、直流帰還レベル検出回路24の出力を上記
補助差動対入力の負側に入力する構成を有している。
【0056】図34においては、正転入力と反転帰還入
力、および反転入力と正転帰還入力から成る2組の入力
差動対と、1組の出力差動対と、2つのバランス入力を
備えたオペアンプ73の第1のバランス入力に参照電圧
を印加し、直流帰還レベル検出回路24の出力を第2の
バランス入力に入力する構成を有している。
【0057】(E)スライサ回路に適用できる自動オフ
セットキャンセルコンパレータ (a)自動オフセットキャンセルコンパレータ 図35はスライサ回路23を構成する各コンパレータに
適用できる自動オフセットキャンセルコンパレータの構
成図である。このコンパレータは、正側入力端子INp、
負側入力INn及び出力端子OUTを備え、更に差動入力と補
助差動入力を有する増幅回路81と、第1の状態φ1
おいて増幅回路81の差動入力の正側ipと負側inを
短絡し、第2の状態φ2において負側入力INnと増幅回路
81の差動入力の負側inを短絡する第1のスイッチ手
段82と、第1状態φ1において増幅回路81の出力o
utと増幅回路の補助差動入力の負側ainを抵抗Rを
介して接続し、出力端子OUTと大地を短絡し、第2の
状態φ2において、出力端子OUTと増幅回路81の出
力outとを短絡する第2,第3のスイッチ手段83,
84を備え、正側入力端子INpと増幅回路の差動入力の
正側ipを接続し、増幅回路81の補助差動入力の正側
aipに参照レベルVrefを印加し、増幅回路81の補助
差動入力の負側に電荷保存回路85を接続し、増幅回路
の出力outと第2のスイッチ手段83との間に位相補償
回路86を接続して構成されている。位相補償回路86
は位相余裕が十分あれば不要である。
【0058】時間帯φ1(第1状態、オフセットキャン
セル・モード)において、コンパレータの正負の入力i
p,inが短絡される。又、増幅回路81の出力は抵抗
Rを介して負側補助入力ainに帰還され、出力レベル
は参照電圧レベルVrefと等しくなり、コンパレータ出力
はローレベル(”L”)に固定される。尚、位相補償回
路86は帰還による発振を防止する。時間帯φ1の動作
時における増幅回路81の負側補助入力ainのレベル
は電荷保存回路85に保存され、時間帯φ1以外の時間
帯φ2(第2状態、通常モード)において2つの入力レ
ベルが等しいとき、コンパレータの出力レベルはVrefと
なる。従って参照電圧レベルVrefを、次段ディジタル回
路の閾値Vthの近傍に設定すれば、コンパレータの入力
オフセットをキャンセルすることができる。コンパレー
タの利得を十分大きくすれば、VrefとVthとのオフセッ
トは、差動入力オフセットに換算すれば極めて小さくな
る。
【0059】(b)スライサ回路のコンパレータへの適
用 図22の6個のコンパレータ23a〜23c′に図35
のコンパレータを用いる。正転側のデータパルス出力用
の第1コンパレータ23aの出力が"H"の時間帯をφ1
とし(図36のタイムチャート参照)、この間、第4〜
第6コンパレータ23a′〜23c′をオフセットキャ
ンセル・モードにする。同様に、反転側のデータパルス
出力用の第4コンパレータ23a′の出力が"H"の時間
帯をφ2とし、この間、第1〜第3コンパレータ23a
〜23cをオフセットキャンセル・モードにする。
【0060】すなわち、第4〜第6のコンパレータ23
a′〜23c′は、時間帯φ1において、第1状態(オ
フキャンセルモード)となり、φ1以外の時間帯で第2
状態(通常モード)になる。又、第1〜第3のコンパレ
ータ23a〜23cは、時間帯φ2において、第1状態
(オフキャンセルモード)となり、φ2以外の時間帯で
第2状態(通常モード)になる。時間帯φ1の間、第4
〜第6のコンパレータ23a′〜23c′が"H"になる
ことはあり得ないので、オフセットキャンセル・モード
にしても問題はない。同様に、時間帯φ2の間、第1〜
第3コンパレータ23a〜23cをオフセットキャンセ
ル・モードにしても問題はない。以上のようにすれば、
入力オフセットを十分小さく抑えて、連続信号である等
化出力波形をスライスすることができ、従来の問題点7
を解決することができる。以上、本発明を実施例により
説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主
旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排
除するものではない。
【0061】
【発明の効果】以上本発明によれば、差動型非反転増幅
回路を構成でき、かかる差動型非反転増幅回路を等化部
の√fAGCに適用することにより差動型の等化が可能
になり、従来問題となっていた電源電圧変動、大地電圧
変動、電源雑音、大地雑音の影響をなくすことができ
る。又、差動型非反転増幅回路を構成する差動アンプを
用いれば、出力差動対の直流レベルをバランス入力レベ
ルと等しくすることが可能な差動型ボルテージフォロワ
を容易に構成することができる。本発明によれば、等化
部における√fAGCを複数段、カスコード接続して集
積回路の内部に構築し、等化回路網も集積回路内部素子
を用いるようにしたから、√fAGCを1段のみ用いる
従来技術に比べ、等化曲線を細かく設定することが可能
になり、しかも、より小さい等化偏差を、外部素子無し
に実現することができる。
【0062】本発明によれば、減衰回路を集積回路内部
の初段に設け、その後段に、ローパス、フラット、ハイ
パスと変化する√fAGCを設けて等化回路を構成した
から、減衰回路を構成する外部素子の分だけ外部素子数
を削減でき、しかも、ローパス、フラット、ハイパスと
変化する√fAGC等化回路を用いることで、送信波に
加えられた予等化成分の影響を受けること無く、伝送路
長に依らない等化波形を得ることができる。本発明によ
れば、周波数特性がフラットな利得変化を得る手段とし
て、入力段に可変減衰回路を設けるようにしたから、フ
ラットAGCの可変量分だけ、減衰回路出力の最小値が増
大し、熱雑音を減少でき、その分だけダイナミックレン
ジを拡大することができる。
【0063】本発明によれば、正側の等化制御用パルス
と負側の等化制御用パルスのパルス幅の差に比例した電
圧、すなわち、正転側と反転側の直流レベルの差に比例
した電圧を検出してDC帰還するようにしたから、従来
のようにローパスフィルタを使用しなくても正転と反転
の直流レベルの差を検出してDC帰還できる。本発明に
よれば、コンパレータの前段に抵抗分割レベルシフタあ
るいは電流源付き抵抗分割レベルシフタを設け、信号同
士の比較によって、スライスパルスを出力するようにス
ライサ回路を構成したから、正負パルスのデューティの
バランスを改善できる。又、電流源とレベルシフタを1
チップの集積回路内に納めてスライサ回路を構成したか
ら、製造バラツキとは無関係に一定のレベルシフトを行
うことができ、正負パルスのデューティバランスをより
改善でき、等化偏差を小さくできる。尚、本発明のカレ
ントミラーを用いることによりより正確なレベルシフト
が可能である。
【0064】本発明によれば、ローレベルを出力時、オ
フセットモードとなって入力オフセットをキャンセルす
るようにコンパレータを構成し、該コンパレータをスラ
イサ回路に適用したから、入力オフセットを十分小さく
抑えて、連続信号である等化出力波形をスライスするこ
とができる。本発明によれば、等化出力のピークが大き
いとき、充電電流が放電電流より大きくなって積分出力
(利得制御信号)が大きくなり、ピーク値が小さいとき
には放電電流が大きくなって積分出力(利得制御信号)
が減小するようにし、ピーク値の大小に応じた利得制御
信号GCSに基づいて等化出力のピークが一定となるよ
うにゲインを制御するように構成したから、外部素子を
用いること無く、入力データのパルス密度に依存しない
等化制御が可能になり、又、本発明によれば、データパ
ルスの到来が所定時間以上途絶えると時間経過に従って
積分出力(利得制御信号)が低下するように構成したか
ら、該積分出力レベルを監視することにより容易に入力
断を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝送路損失等化回路の構成図である。
【図2】√fAGC回路である。
【図3】√fAGCのf特性である。
【図4】等化回路の総合周波数特性である。
【図5】本発明による装置間伝送路、短中距離化への対
応説明図である。
【図6】ローパス〜フラット〜ハイパスに可変する√f
AGCである。
【図7】周波数特性がフラットな利得変化を得る構成図
である。
【図8】可変減衰回路の一例である。
【図9】非反転増幅回路である。
【図10】差動オペアンプの構成図である。
【図11】差動オペアンプの別の構成図である。
【図12】差動型可変ハイパスフィルタの構成図であ
る。
【図13】ローパス/フラット/ハイパスに可変する差
動型の√fAGC回路である。
【図14】ボルテージフォロワである。
【図15】差動型非反転増幅回路の別の構成図である。
【図16】差動オペアンプの構成図である。
【図17】差動オペアンプの別の構成図である。
【図18】差動オペアンプの更に別の構成図である。
【図19】差動オペアンプの更に別の構成図である。
【図20】差動型非反転増幅回路の縦続構成図である。
【図21】差動型スライサ(コンパレータ)の第1の構
成図である。
【図22】差動型スライサ(コンパレータ)の第2の構
成図である。
【図23】データパルス出力用コンパレータの動作説明
用タイムチャートである。
【図24】タイミング抽出用パルスを出力するコンパレ
ータの動作説明用タイムチャートである。
【図25】等化制御用パルスを出力するためのコンパレ
ータの動作説明用タイムチャートである。
【図26】レベルシフタのシフト量を一定にする為の電
流源の一例である。
【図27】カレントミラーである。
【図28】本発明による利得制御である。
【図29】入力断検出回路である。
【図30】入力断検出アラームタイムチャートである。
【図31】DC帰還レベル検出回路の構成図である。
【図32】DC帰還レベル検出回路の第1の適用例であ
る。
【図33】DC帰還レベル検出回路の第2の適用例であ
る。
【図34】DC帰還レベル検出回路の第3の適用例であ
る。
【図35】自動オフセットキャンセルコンパレータであ
る。
【図36】オフセットキャンセルのタイムチャートであ
る。
【図37】従来技術による伝送路損失等化回路の構成例
である。
【図38】√fAGC回路である。
【図39】√fAGC回路のf特である。
【図40】簡易型等化回路の構成図である。
【図41】様々な伝送路長に対する構成図である。
【図42】f特がフラットな利得変化を得る手段であ
る。
【図43】直流オフセットをキャンセルするための構成
図である。
【図44】両極性信号の単相処理説明図である。
【図45】従来のピーク検出回路の構成(単相)であ
る。
【符号の説明】
21・・等化部 22・・利得制御回路 23・・スライサ回路 24・・DC帰還レベル検出部 25・・減衰回路 31・・√fAGC 32・・フラットAGC GCS・・ゲイン制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山縣 康孝 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 酒井 俊行 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正転入力と反転帰還入力、および反転入
    力と正転帰還入力から成る2組の入力差動対と、1組の
    出力差動対と、上記出力差動対の平均直流レベルを決定
    するバランスレベル入力を備えることを特徴とするオペ
    アンプ。
  2. 【請求項2】 前記オペアンプの正転入力を第1の入力
    とし、反転入力を第2の入力とし、正転出力を第1の出
    力とし、反転出力を第2の出力とし、第1の受動素子を
    反転帰還入力と大地との間に接続し、第1の受動素子と
    等しいインピーダンスを有する第2の受動素子を正転帰
    還入力と大地との間に接続し、第3の受動素子を反転帰
    還入力と正転出力との間に接続し、第3の受動素子と等
    しいインピーダンスを有する第4の受動素子を正転帰還
    入力と反転出力との間に接続することを特徴とする請求
    項1記載の差動型非反転増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記差動型非反転増幅回路の第1および
    第2の受動素子として抵抗と容量を直列に接続した回路
    を備え、差動型非反転増幅回路の第3および第4の受動
    素子として可変抵抗を備えることを特徴とした請求項2
    記載の差動型可変ハイパスフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記差動型可変ハイパスフィルタの差動
    入力を差動入力とし、差動型可変ハイパスフィルタの差
    動出力にそれぞれ等値の抵抗の一端を接続し、前記各抵
    抗の他端をそれぞれ差動出力とし、上記差動型可変ハイ
    パスフィルタの第1または第2の受動素子である抵抗容
    量直列接続回路と等インピーダンス値を有する回路を、
    上記差動出力間に備えることを特徴とする請求項3記載
    の可変ハイパスフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記可変ハイパスフィルタを√fAGC
    回路として備えたことを特徴とする請求項3又は請求項
    4記載の伝送路損失等化回路。
  6. 【請求項6】 前記差動型可変ハイパスフィルタを複数
    カスコード接続して集積回路内部に備え、各差動型可変
    ハイパスフィルタの第1と第2と第3と第4の受動素子
    を集積回路内部に備えて√fAGC回路を構成したこと
    を特徴とする請求項3記載の伝送路損失等化回路。
  7. 【請求項7】 前記オペアンプの正転入力を正転入力と
    して備え、上記オペアンプの反転入力を反転入力として
    備え、上記オペアンプの正転出力と反転帰還入力とを短
    絡しこれを正転出力として備え、上記オペアンプの反転
    出力と正転帰還入力とを短絡しこれを反転出力として備
    えることを特徴とする請求項1記載の差動型ボルテージ
    フォロワ。
  8. 【請求項8】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、 バランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーする手段と、反転側同士を流れる電流の和をミラー
    する手段と、 各電流和がそれぞれミラーされるカスコード増幅段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 2つのカスコード段のコモンモードを検出する手段と、 コモンモードとバランス入力とを入力とする1組の差動
    対と、 上記差動対の片側を流れる電流を、上記2つのカスコー
    ド段にミラーする手段を備え、 上記2つのカスコード段の出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項1記載のオペアンプ。
  9. 【請求項9】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、 バランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーする手段と、反転側同士を流れる電流の和をミラー
    する手段と、 各電流和がそれぞれミラーされるカスコード増幅段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 各カスコード段の出力に接続された出力バッファと、 2つの出力バッファのコモンモードを検出する手段と、 コモンモードとバランス入力とを入力とする1組の差動
    対と、 上記差動対の片側を流れる電流を、上記2つのカスコー
    ド段にミラーする手段を備え、 上記2つの出力バッファの出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項1記載のオペアンプ。
  10. 【請求項10】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、 バランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和が電
    流フォールドされるカスコード増幅段と反転側同士を流
    れる電流の和が電流フォールドされるカスコード増幅段
    と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 2つのカスコード段のコモンモードを検出する手段と、 コモンモードとバランス入力とを入力とする1組の差動
    対と、 上記差動対の片側を流れる電流を、上記2つのカスコー
    ド段にミラーする手段を備え、 上記2つのカスコード段の出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項1記載のオペアンプ。
  11. 【請求項11】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、 バランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和が電
    流フォールドされるカスコード増幅段と反転側同士を流
    れる電流の和が電流フォールドされるカスコード増幅段
    と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 各カスコード段の出力に接続された出力バッファと、 2つの出力バッファのコモンモードを検出する手段と、 コモンモードとバランス入力とを入力とする1組の差動
    対と、 上記差動対の片側を流れる電流を、上記2つのカスコー
    ド段にミラーする手段を備え、 上記2つの出力バッファの出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項1記載のオペアンプ。
  12. 【請求項12】 正転入力と反転帰還入力、および反転
    入力と正転帰還入力から成る2組の入力差動対と、1組
    の出力差動対と、上記出力差動対の正転出力の平均直流
    レベルを決定する第1のバランスレベル入力と、反転出
    力の平均直流レベルを決定する第2のバランスレベル入
    力を備えることを特徴とするオペアンプ。
  13. 【請求項13】 前記のオペアンプの正転入力を第1の
    入力とし、反転入力を第2の入力とし、正転出力を第1
    の出力とし、反転出力を第2の出力とし、第1の受動素
    子を反転帰還入力と大地との間に接続し、第1の受動素
    子と等しいインピーダンスを有する第2の受動素子を正
    転帰還入力と大地との間に接続し、第3の受動素子を反
    転帰還入力と正転出力との間に接続し、第3の受動素子
    と等しいインピーダンスを有する第4の受動素子を正転
    帰還入力と反転出力との間に接続し、二つのバランス入
    力の片方に定電圧レベルを入力し、もう片方に可変レベ
    ルを入力することを特徴とする請求項12記載の差動型
    非反転増幅回路。
  14. 【請求項14】 前記差動型非反転増幅回路の第1およ
    び第2の受動素子として抵抗と容量を直列に接続した回
    路を備え、差動型非反転増幅回路の第3および第4の受
    動素子として可変抵抗を備えることを特徴とする請求項
    13記載の差動型可変ハイパスフィルタ。
  15. 【請求項15】 前記差動型可変ハイパスフィルタの差
    動入力を差動入力として備え、差動型可変ハイパスフィ
    ルタの差動出力にそれぞれ等値の抵抗の一端を接続し、
    前記各抵抗の他端をそれぞれ差動出力とし、上記差動型
    可変ハイパスフィルタの第1または第2の受動素子であ
    る抵抗容量直列接続回路と等インピーダンス値を有する
    回路を、上記差動出力間に備えることを特徴とする請求
    項14記載の可変ハイパスフィルタ。
  16. 【請求項16】 前記可変フィルタを√fAGC回路と
    して備えることを特徴とする請求項14又は請求項15
    記載の伝送路損失等化回路。
  17. 【請求項17】 前記差動型可変ハイパスフィルタを複
    数カスコード接続して集積回路内部に備え、各差動型可
    変ハイパスフィルタの第1と第2と第3と第4の受動素
    子を集積回路内部に備えて√fAGC回路を構成したこ
    とを特徴とする請求項14記載の伝送路損失等化回路。
  18. 【請求項18】 前記オペアンプの正転入力を正転入力
    として備え、上記オペアンプの反転入力を反転入力とし
    て備え、上記オペアンプの正転出力と反転帰還入力とを
    短絡しこれを正転出力として備え、上記オペアンプの反
    転出力と正転帰還入力とを短絡しこれを反転出力として
    備えることを特徴とする請求項12記載の差動型ボルテ
    ージフォロワ。
  19. 【請求項19】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーする手段と反転側同士を流れる電流の和をミラーす
    る手段と、 各電流和がミラーされるカスコード増幅段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 上記2つのカスコード段のコモンモードを検出する手段
    と、 上記コモンモードと2つのバランス入力の計3つを入力
    とする1組の差動対と、 上記差動対の正側を流れる電流を上記カスコード段の正
    側にミラーする手段と、 上記差動対の負側を流れる電流を上記カスコード段の負
    側にミラーする手段を備え、 上記2つのカスコード段の出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  20. 【請求項20】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和が電
    流フォールドされるカスコード段と反転側同士を流れる
    電流の和が電流フォールドされるカスコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 上記2つのカスコード段のコモンモードを検出する手段
    と、 上記コモンモードと2つのバランス入力の計3つを入力
    とする1組の差動対と、 上記差動対の正側を流れる電流を上記カスコード段の正
    側にミラーする手段と、 上記差動対の負側を流れる電流を上記カスコード段の負
    側にミラーする手段を備え、 上記2つのカスコード段の出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  21. 【請求項21】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和が電
    流フォールドされるカスコード段と反転側同士を流れる
    電流の和が電流フォールドされるカスコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 各カスコード段の出力に接続された出力バッファと、 上記2つの出力バッファのコモンモードを検出する手段
    と、 上記コモンモードと2つのバランス入力の計3つを入力
    とする1組の差動対と、 上記差動対の正側を流れる電流を上記カスコード段の正
    側にミラーする手段と、 上記差動対の負側を流れる電流を上記カスコード段の負
    側にミラーする手段を備え、 上記2つの出力バッファの出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  22. 【請求項22】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力からなる第1の入力差動対と、 反転入力と正転帰還入力から成る第2の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーする第1のミラー手段と反転側同士を流れる電流の
    和をミラーする第2のミラー手段と、 上記第1のミラー手段により電流ミラーされる第1のカ
    スコード段と、 上記第2のミラー手段により電流ミラーされる第2のカ
    スコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 上記2つのカスコード段出力のコモンモードを検出する
    手段と、 上記コモンモードと上記正バランス入力からなる第1の
    コモンモード帰還差動対と、上記コモンモードと上記負
    バランス入力からなる第2のコモンモード帰還差動対
    と、 上記第1のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記第1のカスコード段にミラーする第3のミラー手
    段と、 上記第2のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記第2のカスコード段にミラーする第4のミラー手
    段を備え、 上記2つのカスコード段の出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  23. 【請求項23】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力からなる第1の入力差動対と、 反転入力と正転帰還入力から成る第2の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーする第1のミラー手段と反転側同士を流れる電流の
    和をミラーする第2のミラー手段と、 上記第1のミラー手段により電流ミラーされる第1のカ
    スコード段と、 上記第2のミラー手段により電流ミラーされる第2のカ
    スコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 各カスコード段の出力に接続された出力バッファと、 上記2つの出力バッファのコモンモードを検出する手段
    と、 上記コモンモードと上記正バランス入力からなる第1の
    コモンモード帰還差動対と、上記コモンモードと上記負
    バランス入力からなる第2のコモンモード帰還差動対
    と、 上記第1のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記第1のカスコード段にミラーする第3のミラー手
    段と、 上記第2のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記第2のカスコード段にミラーする第4のミラー手
    段を備え、 上記2つの出力バッファの出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  24. 【請求項24】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力からなる第1の入力差動対と、 反転入力と正転帰還入力から成る第2の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和が電
    流フォールドされるカスコード段と反転側同士を流れる
    電流の和が電流フォールドされるカスコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 上記2つのカスコード段出力のコモンモードを検出する
    手段と、 上記コモンモードと上記正バランス入力からなる第1の
    コモンモード帰還差動対と、上記コモンモードと上記負
    バランス入力からなる第2のコモンモード帰還差動対
    と、 上記第1のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記カスコード段の一方ににミラーする手段と、上記
    第2のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流を上
    記カスコード段の他方にミラーする手段を備え、 上記2つのカスコード段の出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  25. 【請求項25】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力からなる第1の入力差動対と、 反転入力と正転帰還入力から成る第2の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和が電
    流フォールドされるカスコード段と反転側同士を流れる
    電流の和が電流フォールドされるカスコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 各カスコード段の出力に接続された出力バッファと、 上記2つの出力バッファのコモンモードを検出する手段
    と、 上記コモンモードと上記正バランス入力からなる第1の
    コモンモード帰還差動対と、上記コモンモードと上記負
    バランス入力からなる第2のコモンモード帰還差動対
    と、 上記第1のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記カスコード段の一方ににミラーする手段と、上記
    第2のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流を上
    記カスコード段の他方にミラーする手段を備え、 上記2つの出力バッファの出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  26. 【請求項26】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力からなる第1の入力差動対と、 反転入力と正転帰還入力から成る第2の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーするミラー手段と反転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーするミラー手段と、 各電流和がそれぞれミラーされるカスコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 上記2つのカスコード段出力のコモンモードを検出する
    手段と、 上記コモンモードと上記正バランス入力からなる第1の
    コモンモード帰還差動対と、上記コモンモードと上記負
    バランス入力からなる第2のコモンモード帰還差動対
    と、 上記第1のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記カスコード段の一方から電流フォールドする手段
    と、上記第2のコモンモード帰還差動対の片側を流れる
    電流を上記カスコード段の他方から電流フォールドする
    手段を備え、 上記2つのカスコード段の出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  27. 【請求項27】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力からなる第1の入力差動対と、 反転入力と正転帰還入力から成る第2の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーするミラー手段と反転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーするミラー手段と、 各電流和がそれぞれミラーされるカスコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 各カスコード段の出力に接続された出力バッファと、 上記2つの出力バッファのコモンモードを検出する手段
    と、 上記コモンモードと上記正バランス入力からなる第1の
    コモンモード帰還差動対と、上記コモンモードと上記負
    バランス入力からなる第2のコモンモード帰還差動対
    と、 上記第1のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記カスコード段の一方から電流フォールドする手段
    と、上記第2のコモンモード帰還差動対の片側を流れる
    電流を上記カスコード段の他方から電流フォールドする
    手段を備え、 上記2つの出力バッファの出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  28. 【請求項28】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力からなる入力差動対と、 反転入力と正転帰還入力からなる入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和が電
    流フォールドされるカスコード段と反転側同士を流れる
    電流の和が電流フォールドされるカスコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 上記2つのカスコード段出力のコモンモードを検出する
    手段と、 上記コモンモードと上記正バランス入力からなる第1の
    コモンモード帰還差動対と、上記コモンモードと上記負
    バランス入力からなる第2のコモンモード帰還差動対
    と、 上記第1のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記カスコード段の一方から電流フォールドする手段
    と、上記第2のコモンモード帰還差動対の片側を流れる
    電流を上記カスコード段の他方から電流フォールドする
    手段を備え、 上記2つのカスコード段の出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  29. 【請求項29】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力からなる入力差動対と、 反転入力と正転帰還入力からなる入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和が電
    流フォールドされるカスコード段と反転側同士を流れる
    電流の和が電流フォールドされるカスコード段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 各カスコード段の出力に接続された出力バッファと、 上記2つの出力バッファのコモンモードを検出する手段
    と、 上記コモンモードと上記正バランス入力からなる第1の
    コモンモード帰還差動対と、上記コモンモードと上記負
    バランス入力からなる第2のコモンモード帰還差動対
    と、 上記第1のコモンモード帰還差動対の片側を流れる電流
    を上記カスコード段の一方から電流フォールドする手段
    と、上記第2のコモンモード帰還差動対の片側を流れる
    電流を上記カスコード段の他方から電流フォールドする
    手段を備え、 上記2つの出力バッファの出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  30. 【請求項30】 前記オペアンプは、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、 正負1組のバランス入力と、 上記2組の差動対の、正転側同士を流れる電流の和をミ
    ラーする手段と反転側同士を流れる電流の和をミラーす
    る手段と、 各電流和がミラーされるカスコード増幅段と、 各カスコード段の出力に接続された位相補償手段と、 各カスコード段の出力に接続された出力バッファと、 上記2つの出力バッファのコモンモードを検出する手段
    と、 上記コモンモードと2つのバランス入力の計3つを入力
    とする1組の差動対と、 上記差動対の正側を流れる電流を上記カスコード段の正
    側にミラーする手段と、 上記差動対の負側を流れる電流を上記カスコード段の負
    側にミラーする手段を備え、 上記2つの出力バッファの出力を1組の差動出力とする
    ことを特徴とする請求項12記載のオペアンプ。
  31. 【請求項31】 オペアンプの正転入力を第1の入力と
    し、反転入力を第2の入力とし、正転出力を第1の出力
    とし、反転出力を第2の出力とし、第1の受動素子を反
    転帰還入力と大地との間に接続し、1つのバランス入力
    にし、第1の受動素子と等しいインピーダンスを有する
    第2の受動素子を正転帰還入力と大地との間に接続し、
    第3の受動素子を反転帰還入力と正転出力との間に接続
    し、第3の受動素子と等しいインピーダンスを有する第
    4の受動素子を正転帰還入力と反転出力との間に接続
    し、二つのバランス入力の片方に定電圧レベルを入力
    し、もう片方に可変レベルを入力してなる第1の差動型
    非反転増幅回路を初段に設け、 オペアンプの正転入力を第1の入力とし、反転入力を第
    2の入力とし、正転出力を第1の出力とし、反転出力を
    第2の出力とし、第1の受動素子を反転帰還入力と大地
    との間に接続し、第1の受動素子と等しいインピーダン
    スを有する第2の受動素子を正転帰還入力と大地との間
    に接続し、第3の受動素子を反転帰還入力と正転出力と
    の間に接続し、第3の受動素子と等しいインピーダンス
    を有する第4の受動素子を正転帰還入力と反転出力との
    間に接続し、1つのバランス入力に定電圧を入力してな
    る第2の差動型非反転増幅回路を第2段目以降に備える
    ことを特徴とする差動回路。
  32. 【請求項32】 単相出力オペアンプを備え、 オペアンプの正側入力を入力とし、 オペアンプの負側入力と出力との間に可変抵抗を備え、 上記オペアンプの負側入力と大地との間に、第1の抵抗
    と第1の容量を直列に接続した回路を備え上記第1の抵
    抗と同じ値を持つ第2の抵抗と、第1の容量と同じ値を
    持つ第2の容量とを直列に接続した回路を、出力と大地
    との間に備え、 出力端子と上記オペアンプ出力との間に第3の抵抗を備
    えることを特徴とする可変フィルタ。
  33. 【請求項33】 前記可変フィルタを伝送路損失等化回
    路の√fAGC回路として備えたことを特徴とする請求
    項32記載の伝送路損失等化回路。
  34. 【請求項34】 単相出力オペアンプを備え、オペアン
    プの正側入力を入力とし、オペアンプの負側入力と出力
    との間に可変抵抗を備え、上記オペアンプの負側入力と
    大地との間に、第1の抵抗と第1の容量を直列に接続し
    た回路を備えた可変フィルタを複数段カスケード接続し
    て集積回路内部に備え、かつ、各可変ハイパスフィルタ
    の第1の抵抗と第1の容量、および可変抵抗を集積回路
    内部に備えて√fAGC回路を構成したことを特徴とす
    る伝送路損失等化回路。
  35. 【請求項35】 充電用である第1の電流源およびそれ
    を制御する第1のスイッチと、 放電用である第2の電流源およびそれを制御する第2の
    スイッチと、 利得可変回路の出力信号振幅が基準レベルを上回るとき
    に上記第1のスイッチをONにする回路と、 上記利得可変回路出力がハイレベルとなる毎に所定時間
    だけ上記第2のスイッチをONにする回路と、 上記第1の電流源よりの充電電流と第2の電流源への放
    電電流の差を積分する積分回路を備え、 上記積分回路の出力を上記利得可変回路の利得制御信号
    として出力することを特徴とする利得制御回路。
  36. 【請求項36】 利得制御回路の出力にローパスフィル
    タを備えることを特徴とする請求項35記載の利得制御
    回路。
  37. 【請求項37】 前記利得可変回路出力がハイレベルに
    なったとき、リセットするタイマと、 タイマの出力によって制御される第3のスイッチと、 第3のスイッチがONになると前記積分回路を構成する
    コンデンサに蓄えられた電荷を放電する第3の電流源
    と、 上記利得制御回路の出力と参照電圧とを比較するコンパ
    レータまたはヒステリシスコンパレータを備え、 上記コンパレータまたはヒステリシスコンパレータの出
    力により入力断を検出することを特徴とする請求項35
    記載の利得制御回路。
  38. 【請求項38】 第1、第2の入力端子と、第1のコン
    パレータと第2のコンパレータと第3のコンパレータと
    第4のコンパレータと第5のコンパレータと第6のコン
    パレータを備え、 第1の入力端子と第1のコンパレータの正側入力との間
    に第1の抵抗を備え、 第1のコンパレータの正側入力と第2のコンパレータの
    正側入力との間に第2の抵抗を備え、 第2のコンパレータの正側入力と第3のコンパレータの
    正側入力との間に第3の抵抗を備え、 第3のコンパレータの正側入力と大地との間に第4の抵
    抗を備え、 第2の入力端子と第4のコンパレータの正側入力との間
    に第1の抵抗と同値の第5の抵抗を備え、 第4のコンパレータの正側入力と第5のコンパレータの
    正側入力との間に第2の抵抗と同値の第6の抵抗を備
    え、 第5のコンパレータの正側入力と第6のコンパレータの
    正側入力との間に第3の抵抗と同値の第7の抵抗を備
    え、 第6のコンパレータの正側入力と大地との間に第4の抵
    抗と同値の第8の抵抗を備え、 第1のコンパレータと第2のコンパレータと第3のコン
    パレータの負側入力を第2の入力端子に接続し、 第4のコンパレータと第5のコンパレータと第6のコン
    パレータの負側入力を第1の入力端子に接続し、 第1のコンパレータ、第2のコンパレータ、第3のコン
    パレータ、第4のコンパレータ、第5のコンパレータお
    よび第6のコンパレータの出力をそれぞれ第1の出力、
    第2の出力、第3の出力、第4の出力、第5の出力およ
    び第6の出力として備えることを特徴とするスライサ回
    路。
  39. 【請求項39】 第1、第2の入力端子と、第1のコン
    パレータと第2のコンパレータと第3のコンパレータと
    第4のコンパレータと第5のコンパレータと第6のコン
    パレータとを備え、 第1の入力端子と第1のコンパレータの正側入力との間
    に第1の抵抗を備え、 第1のコンパレータの正側入力と第2のコンパレータの
    正側入力との間に第2の抵抗を備え、 第2のコンパレータの正側入力と第3のコンパレータの
    正側入力との間に第3の抵抗を備え、 第3のコンパレータの正側入力と大地との間に第1の電
    流源を備え、 第2の入力端子と第4のコンパレータの正側入力との間
    に第1の抵抗と同値の第4の抵抗を備え、 第4のコンパレータの正側入力と第5のコンパレータの
    正側入力との間に第2の抵抗と同値の第5の抵抗を備
    え、 第5のコンパレータの正側入力と第6のコンパレータの
    正側入力との間に第3の抵抗と同値の第6の抵抗を備
    え、 第6のコンパレータの正側入力と大地との間に第1の電
    流源と同値の第2の電流源を備え、 第1のコンパレータと第2のコンパレータと第3のコン
    パレータの負側入力を第2の入力端子に接続し、 第4のコンパレータと第5のコンパレータと第6のコン
    パレータの負側入力を第1の入力端子に接続し、 第1のコンパレータ、第2のコンパレータ、第3のコン
    パレータ、第4のコンパレータ、第5のコンパレータお
    よび第6のコンパレータの出力をそれぞれ第1の出力、
    第2の出力、第3の出力、第4の出力、第5の出力およ
    び第6の出力として備えることを特徴とするスライサ回
    路。
  40. 【請求項40】 等化回路より出力される差動の正転等
    化信号及び等化反転信号を前記スライサ回路の第1、第
    2の入力とする請求項38または請求項39記載のスラ
    イサ回路。
  41. 【請求項41】 前記第1の電流源および第2の電流源
    は、 オペアンプを備え、 安定化電圧を該オペアンプの正側入力に印加し、オペア
    ンプの負側入力と大地との間に集積回路内部素子である
    抵抗を備え、 オペアンプ出力がゲートに接続され、オペアンプの負側
    入力とソースが接続されたNチャネル MOSFETを備え、 NチャネルMOSFETのドレーンを出力端子として有するこ
    とを特徴とする請求項39記載のスライサ回路。
  42. 【請求項42】 電流源は、前記NチャネルMOSFETのド
    レーンを入力とするカレントミラー回路を備え、カレン
    トミラー回路の出力を出力端子として備えることを特徴
    とする請求項41記載のスライサ回路。
  43. 【請求項43】 前記カレントミラー回路は、 第1のNチャネルMOSFETと第2のNチャネルMOSFETと第3
    のNチャネルMOSFETと第4のNチャネルMOSFETとを備え、 第1のNチャネルMOSFETのドレーンを入力端子として備
    え、 第1のNチャネルMOSFETのドレーンとゲートおよび第3
    のNチャネルMOSFETのゲートを接続し、 第1のNチャネルMOSFETのソース、第2のNチャネルMOSF
    ETのドレーンとゲート、および第4のNチャネルMOSFET
    のゲートを接続し、 第3のNチャネルMOSFETのソースと第4のNチャネルMOSF
    ETのドレーンを接続し、 第2のNチャネルMOSFETのソースと大地との間を接続
    し、 第4のNチャネルMOSFETのソースと大地との間を接続
    し、 第3のNチャネルMOSFETのドレーンを出力端子とするこ
    とを特徴とする請求項42記載のスライサ回路。
  44. 【請求項44】 前記カレントミラー回路は、 第1のNチャネルMOSFETと第2のNチャネルMOSFETと第3
    のNチャネルMOSFETと第4のNチャネルMOSFETと第5のN
    チャネルMOSFETと第6のNチャネルMOSFETを備え、 第1のNチャネルMOSFETのドレーンを入力端子として備
    え、 第1のNチャネルMOSFETのドレーンとゲートおよび第4
    のNチャネルMOSFETゲートを接続し、 第1のNチャネルMOSFETのソース、第2のNチャネルMOSF
    ETのドレーンとゲート、および第5のNチャネルMOSFET
    のゲートを接続し、 第2のNチャネルMOSFETのソース、第3のNチャネルMOSF
    ETのドレーンとゲート、および第6のNチャネルMOSFET
    のゲートを接続し、 第4のNチャネルMOSFETのソースと第5のNチャネルMOSF
    ETのドレーンを接続し、 第5のNチャネルMOSFETのソースと第6のNチャネルMOSF
    ETのドレーンを接続し、 第3のNチャネルMOSFETのソースと大地との間を接続
    し、 第6のNチャネルMOSFETのソースと大地との間を接続
    し、 第4のNチャネルMOSFETのドレーンを出力端子とするこ
    とを特徴とする請求項40記載のスライサ回路。
  45. 【請求項45】 前記カレントミラー回路は、 第1のNチャネルMOSFETと第2のNチャネルMOSFETと第3
    のNチャネルMOSFETを備え、 第1のNチャネルMOSFETのドレーンと第2のNチャネルMO
    SFETとのゲートを接続し、これを入力端子として備え、 第1のNチャネルMOSFETのゲート、第2のNチャネルMOSF
    ETのソースおよび第3のNチャネルMOSFETのドレーンと
    ゲートを接続し、 第1のNチャネルMOSFETのソースと大地との間を接続
    し、 第3のNチャネルMOSFETのソースと大地との間を接続
    し、 第2のNチャネルMOSFETのドレーンを出力端子とするこ
    とを特徴とする請求項40記載のスライサ回路。
  46. 【請求項46】 充電用である第1の電流源および該電
    流源を制御する第1のスイッチと、放電用である第2の
    電流源および該電流源を制御する第2のスイッチと、前
    記スライサ回路の第3の出力を上記第1のスイッチの制
    御信号とし、第6の出力を、上記第2のスイッチの制御
    信号とする手段と、上記第1の電流源よりの充電電流と
    第2の電流源への放電電流との差を積分する積分回路を
    備え、上記積分回路の積分信号を出力することを特徴と
    する請求項38または請求項39記載の直流帰還レベル
    検出回路。
  47. 【請求項47】 出力にローパスフィルタを備えること
    を特徴とする請求項46記載の直流帰還レベル検出回
    路。
  48. 【請求項48】 前記直流帰還レベル検出回路備えると
    共に、差動対入力を備える回路を備え、上記差動対入力
    の正側に正転信号を入力し、上記直流帰還レベル検出回
    路の出力を上記差動対入力の負側に入力することを特徴
    とする請求項46記載の直流帰還回路。
  49. 【請求項49】 前記直流帰還レベル検出回路を備える
    と共に、差動対入力と補助差動対入力とを有する回路を
    備え、上記差動対に差動信号を入力し、上記補助差動対
    入力の正側に参照電圧を印加し、上記直流帰還レベル検
    出回路の出力を上記補助差動対入力の負側に入力するこ
    とを特徴とする請求項46記載の直流帰還回路。
  50. 【請求項50】 前記直流帰還レベル検出回路と、 正転入力と反転帰還入力、および反転入力と正転帰還入
    力から成る2組の入力差動対と、1組の出力差動対と、
    2つのバランス入力端子を有するオペアンプを備え、 オペアンプの第1のバランス入力端子に参照電圧を印加
    し、 前記直流帰還レベル検出回路の出力をオペアンプの第2
    のバランス入力端子に入力することを特徴とする請求項
    46記載の直流帰還回路。
  51. 【請求項51】 正側入力、負側入力、出力の各端子を
    備え、かつ、 差動入力と補助差動入力を有する増幅回路と、 第1の状態において上記増幅回路の差動入力の正側と負
    側を短絡し、第2の状態において上記負側入力端子と上
    記増幅回路の差動入力の負側を短絡する第1のスイッチ
    手段と、 第1状態において上記増幅回路の出力と上記増幅回路の
    補助差動入力の負側を抵抗を介して接続し、上記出力端
    子と大地を短絡し、第2の状態において、上記出力端子
    と上記増幅回路の出力とを短絡する第2のスイッチ手段
    を備え、 上記正側入力端子と上記増幅回路の差動入力の正側を接
    続し、上記増幅回路の補助差動入力の正側に参照レベル
    を印加し、上記増幅回路の補助差動入力の負側に電荷保
    存回路を接続してなることを特徴とするコンパレータ。
  52. 【請求項52】 増幅回路の出力と第2のスイッチ手段
    との間に位相補償回路を備えたことを特徴とする請求項
    51記載のコンパレータ。
  53. 【請求項53】 請求項38または請求項39記載のス
    ライサ回路において、該スライサ回路の第1〜第6のコ
    ンパレータをそれぞれ、 正側入力、負側入力及び出力の各端子を備え、かつ、差
    動入力と補助差動入力を有する増幅回路と、第1の状態
    において上記増幅回路の差動入力の正側と負側を短絡
    し、第2の状態において上記負側入力端子と上記増幅回
    路の差動入力の負側を短絡する第1のスイッチ手段と、
    第1状態において上記増幅回路の出力と上記増幅回路の
    補助差動入力の負側を抵抗を介して接続し、上記出力端
    子と大地を短絡し、第2の状態において、上記出力端子
    と上記増幅回路の出力とを短絡する第2のスイッチ手段
    を備え、上記正側入力端子と上記増幅回路の差動入力の
    正側を接続し、上記増幅回路の補助差動入力の正側に参
    照レベルを印加し、上記増幅回路の補助差動入力の負側
    に電荷保存回路を接続してなるコンパレータにより構成
    し、 上記第1のコンパレータがパルスを出力する時間を上記
    第4から第6までのコンパレータの第1状態にし、上記
    第1のコンパレータがパルスを出力していない時間を上
    記第4から第6までのコンパレータの第2状態にし、 上記第4のコンパレータがパルスを出力する時間を上記
    第1から第3までのコンパレータの第1状態にし、上記
    第4のコンパレータがパルスを出力していない時間を上
    記第1から第3までのコンパレータの第2状態にするす
    ることを特徴とするスライサ回路。
  54. 【請求項54】 伝送路による損失を等化する伝送路損
    失等化回路において、 伝送路損失等化回路を集積回路で構成し、該伝送路損失
    等化回路の等化部の前段に減衰回路を設けると共に、該
    減衰回路を前記集積回路内に設けることを特徴とする伝
    送路損失等化回路。
  55. 【請求項55】 前記等化部を構成する√fAGC回路
    の後段に設けられるフラットAGC回路のゲイン一定値
    にを固定し、前記減衰回路の減衰度を可変としたことを
    特徴とする請求項54記載の伝送路損失等化回路。
JP15082596A 1996-06-12 1996-06-12 可変ハイパスフィルタ Expired - Fee Related JP3576702B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15082596A JP3576702B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 可変ハイパスフィルタ
US08/778,791 US6011435A (en) 1996-06-12 1997-01-06 Transmission-line loss equalizing circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15082596A JP3576702B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 可変ハイパスフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09331363A true JPH09331363A (ja) 1997-12-22
JP3576702B2 JP3576702B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=15505233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15082596A Expired - Fee Related JP3576702B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 可変ハイパスフィルタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6011435A (ja)
JP (1) JP3576702B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000252886A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Fujitsu Ltd 伝送路インタフェース・モジュール及び伝送システム
JP2000354072A (ja) * 1999-04-23 2000-12-19 Daimlerchrysler Ag 2線式線路上の干渉性縦電圧を低減する低減回路を備える回路装置
US6181454B1 (en) 1997-04-23 2001-01-30 Nec Corporation Adaptive threshold controlled decision circuit immune to ringing components of digital signals
JP2005278153A (ja) * 2004-02-20 2005-10-06 Fujitsu Ltd Dcオフセット補正を伴う適応型等化器
JP2005354425A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Fujitsu Ltd レシーバ回路
JP2006509458A (ja) * 2002-12-09 2006-03-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 拡張ウィルソン電流ミラー自己バイアス昇圧回路を有する増幅回路
JP2006166076A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Fuji Electric Holdings Co Ltd 演算増幅回路および積分器
WO2006129490A1 (ja) * 2005-06-01 2006-12-07 Advantest Corporation 伝送線路駆動回路
JP2006340097A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Rf Chips Technology Inc 利得制御回路および利得制御機能を有するアンプ回路
JP2007028625A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Altera Corp プログラム可能な、レシーバの等化回路および方法
JP2007505576A (ja) * 2003-09-11 2007-03-08 ザイリンクス インコーポレイテッド 組込型等化を有するアナログフロントエンドおよびその適用
US7257323B2 (en) 2001-11-21 2007-08-14 Nec Corporation Signal-off detection circuit and optical receiving device using the same
JP2009267462A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Nec Electronics Corp 信号処理装置
WO2009153838A1 (ja) * 2008-06-20 2009-12-23 富士通株式会社 受信装置
JP2013532922A (ja) * 2010-07-19 2013-08-19 ナショナル セミコンダクター コーポレーション 区分された粗いおよび微細な制御を有するアダプティブ信号イコライザ
JP2014515588A (ja) * 2011-05-31 2014-06-30 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 同相フィードバックを備えた広帯域幅c級増幅器
WO2018056100A1 (ja) * 2016-09-26 2018-03-29 株式会社村田製作所 高速シリアル信号イコライザおよび高速シリアルインターフェース

Families Citing this family (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6281749B1 (en) * 1997-06-17 2001-08-28 Srs Labs, Inc. Sound enhancement system
US6061551A (en) 1998-10-21 2000-05-09 Parkervision, Inc. Method and system for down-converting electromagnetic signals
US7515896B1 (en) 1998-10-21 2009-04-07 Parkervision, Inc. Method and system for down-converting an electromagnetic signal, and transforms for same, and aperture relationships
US7236754B2 (en) * 1999-08-23 2007-06-26 Parkervision, Inc. Method and system for frequency up-conversion
US6560301B1 (en) * 1998-10-21 2003-05-06 Parkervision, Inc. Integrated frequency translation and selectivity with a variety of filter embodiments
US6813485B2 (en) 1998-10-21 2004-11-02 Parkervision, Inc. Method and system for down-converting and up-converting an electromagnetic signal, and transforms for same
US7039372B1 (en) * 1998-10-21 2006-05-02 Parkervision, Inc. Method and system for frequency up-conversion with modulation embodiments
US6542722B1 (en) * 1998-10-21 2003-04-01 Parkervision, Inc. Method and system for frequency up-conversion with variety of transmitter configurations
US6370371B1 (en) 1998-10-21 2002-04-09 Parkervision, Inc. Applications of universal frequency translation
US6853690B1 (en) 1999-04-16 2005-02-08 Parkervision, Inc. Method, system and apparatus for balanced frequency up-conversion of a baseband signal and 4-phase receiver and transceiver embodiments
US6873836B1 (en) * 1999-03-03 2005-03-29 Parkervision, Inc. Universal platform module and methods and apparatuses relating thereto enabled by universal frequency translation technology
US6879817B1 (en) * 1999-04-16 2005-04-12 Parkervision, Inc. DC offset, re-radiation, and I/Q solutions using universal frequency translation technology
US7110444B1 (en) * 1999-08-04 2006-09-19 Parkervision, Inc. Wireless local area network (WLAN) using universal frequency translation technology including multi-phase embodiments and circuit implementations
US7065162B1 (en) 1999-04-16 2006-06-20 Parkervision, Inc. Method and system for down-converting an electromagnetic signal, and transforms for same
US7693230B2 (en) 1999-04-16 2010-04-06 Parkervision, Inc. Apparatus and method of differential IQ frequency up-conversion
US8295406B1 (en) 1999-08-04 2012-10-23 Parkervision, Inc. Universal platform module for a plurality of communication protocols
US7082171B1 (en) * 1999-11-24 2006-07-25 Parkervision, Inc. Phase shifting applications of universal frequency translation
US7292835B2 (en) * 2000-01-28 2007-11-06 Parkervision, Inc. Wireless and wired cable modem applications of universal frequency translation technology
US7010286B2 (en) 2000-04-14 2006-03-07 Parkervision, Inc. Apparatus, system, and method for down-converting and up-converting electromagnetic signals
US6566915B1 (en) * 2000-08-10 2003-05-20 Intel Corporation Differential envelope detector
US7454453B2 (en) * 2000-11-14 2008-11-18 Parkervision, Inc. Methods, systems, and computer program products for parallel correlation and applications thereof
US7010559B2 (en) * 2000-11-14 2006-03-07 Parkervision, Inc. Method and apparatus for a parallel correlator and applications thereof
JP2004516766A (ja) * 2000-12-22 2004-06-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 浮遊フィードバックを低減するための増幅回路及び方法
TW503618B (en) * 2001-05-11 2002-09-21 Via Tech Inc Data comparator using positive/negative phase strobe signal as the dynamic reference voltage and the input buffer using the same
TW569534B (en) * 2001-05-15 2004-01-01 Via Tech Inc Data transmission system using differential signals as edge alignment triggering signals and input/output buffers thereof
JP2003124783A (ja) * 2001-10-10 2003-04-25 Mitsubishi Electric Corp Gm−Cフィルタ
US7072427B2 (en) 2001-11-09 2006-07-04 Parkervision, Inc. Method and apparatus for reducing DC offsets in a communication system
JP4166466B2 (ja) * 2001-12-19 2008-10-15 ソニー株式会社 無線通信システム及び無線通信方法、無線通信装置及びその制御方法、並びにコンピュータ・プログラム
US6975848B2 (en) * 2002-06-04 2005-12-13 Parkervision, Inc. Method and apparatus for DC offset removal in a radio frequency communication channel
US7460584B2 (en) 2002-07-18 2008-12-02 Parkervision, Inc. Networking methods and systems
US7379883B2 (en) 2002-07-18 2008-05-27 Parkervision, Inc. Networking methods and systems
US8160237B2 (en) * 2004-07-12 2012-04-17 Actelis Networks, Inc. Multi-stage differential warping amplifier and method
TWI345873B (en) * 2004-09-03 2011-07-21 Rohm Co Ltd Balanced output circuit and electronic machine using the same
US7705671B1 (en) * 2006-07-28 2010-04-27 National Semiconductor Corporation Audio amplifier having an input stage with a supply-independent reference voltage
JP4412508B2 (ja) * 2007-10-04 2010-02-10 Necエレクトロニクス株式会社 半導体回路
US8344797B2 (en) * 2009-11-20 2013-01-01 Conexant Systems, Inc. Systems and methods for offset cancellation method for DC-coupled audio drivers
JPWO2011121658A1 (ja) * 2010-03-31 2013-07-04 株式会社アドバンテスト 可変イコライザ回路およびそれを用いた試験装置
US8330537B1 (en) * 2010-07-23 2012-12-11 National Semiconductor Corporation Low noise, high CMRR and PSRR input buffer
JP5320503B2 (ja) * 2010-09-10 2013-10-23 旭化成エレクトロニクス株式会社 増幅回路
JP6488674B2 (ja) * 2013-12-25 2019-03-27 パナソニック株式会社 Dcオフセットキャンセル回路
US9319186B1 (en) * 2014-04-04 2016-04-19 Altera Corporation Receiver eye-monitor circuit and method
US9729119B1 (en) * 2016-03-04 2017-08-08 Atmel Corporation Automatic gain control for received signal strength indication
CN105845096B (zh) * 2016-06-03 2018-07-20 京东方科技集团股份有限公司 面板驱动装置以及显示装置
CN107896097A (zh) * 2017-10-30 2018-04-10 平湖市燎原印刷厂 一种印刷机用编码器输入电路
JP2019193139A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 制限回路および電子装置
US10715358B1 (en) * 2018-11-29 2020-07-14 Xilinx, Inc. Circuit for and method of receiving signals in an integrated circuit device
CN112217529B (zh) * 2019-07-09 2023-07-21 富泰华工业(深圳)有限公司 降低无线传输数字信号干扰的方法和装置
KR20220057221A (ko) * 2020-10-29 2022-05-09 삼성전자주식회사 아날로그 프론트 앤드 수신기 및 상기 수신기를 포함한 전자 장치
WO2023115456A1 (zh) * 2021-12-23 2023-06-29 深圳市傲科光电子有限公司 一种连续时间线性均衡电路和宽带接收机

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4065075A (en) * 1976-04-14 1977-12-27 Larry Wayne Holcomb Tape transport for a cassette
JPS606757Y2 (ja) * 1976-09-13 1985-03-05 株式会社ケツト科学研究所 走行式パイプ検査装置
IT1185638B (it) * 1985-07-18 1987-11-12 Sgs Microelettronica Spa Amplificatore operazionale tutto differenziale per circuiti integrati in tecnologia mos
US4668919A (en) * 1986-02-19 1987-05-26 Advanced Micro Devices, Inc. High speed operational amplifier
US4825173A (en) * 1988-01-18 1989-04-25 Motorola, Inc. High gain, programmable differential amplifier circuitry
US5117199A (en) * 1991-03-27 1992-05-26 International Business Machines Corporation Fully differential follower using operational amplifier
US5136255A (en) * 1991-06-28 1992-08-04 Texas Instruments Incorporated Amplifier circuit
EP0684698B1 (en) * 1994-05-23 1999-11-17 STMicroelectronics S.r.l. Class AB output amplifier stage

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181454B1 (en) 1997-04-23 2001-01-30 Nec Corporation Adaptive threshold controlled decision circuit immune to ringing components of digital signals
JP2000252886A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Fujitsu Ltd 伝送路インタフェース・モジュール及び伝送システム
JP2000354072A (ja) * 1999-04-23 2000-12-19 Daimlerchrysler Ag 2線式線路上の干渉性縦電圧を低減する低減回路を備える回路装置
US7257323B2 (en) 2001-11-21 2007-08-14 Nec Corporation Signal-off detection circuit and optical receiving device using the same
JP2006509458A (ja) * 2002-12-09 2006-03-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 拡張ウィルソン電流ミラー自己バイアス昇圧回路を有する増幅回路
JP2007505576A (ja) * 2003-09-11 2007-03-08 ザイリンクス インコーポレイテッド 組込型等化を有するアナログフロントエンドおよびその適用
JP4850706B2 (ja) * 2003-09-11 2012-01-11 ザイリンクス インコーポレイテッド 組込型等化を有するアナログフロントエンドおよびその適用
JP2005278153A (ja) * 2004-02-20 2005-10-06 Fujitsu Ltd Dcオフセット補正を伴う適応型等化器
JP2005354425A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Fujitsu Ltd レシーバ回路
JP2006166076A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Fuji Electric Holdings Co Ltd 演算増幅回路および積分器
JP4685099B2 (ja) * 2005-06-01 2011-05-18 株式会社アドバンテスト 伝送線路駆動回路
JPWO2006129490A1 (ja) * 2005-06-01 2008-12-25 株式会社アドバンテスト 伝送線路駆動回路
US7902835B2 (en) 2005-06-01 2011-03-08 Advantest Corporation Transmission line driving circuit
WO2006129490A1 (ja) * 2005-06-01 2006-12-07 Advantest Corporation 伝送線路駆動回路
JP2006340097A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Rf Chips Technology Inc 利得制御回路および利得制御機能を有するアンプ回路
JP2007028625A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Altera Corp プログラム可能な、レシーバの等化回路および方法
JP2012130047A (ja) * 2005-07-14 2012-07-05 Altera Corp プログラム可能な、レシーバの等化回路および方法
JP2009267462A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Nec Electronics Corp 信号処理装置
JP4656260B2 (ja) * 2008-06-20 2011-03-23 富士通株式会社 受信装置
WO2009153838A1 (ja) * 2008-06-20 2009-12-23 富士通株式会社 受信装置
US8619915B2 (en) 2008-06-20 2013-12-31 Fujitsu Limited Receiver
JP2013532922A (ja) * 2010-07-19 2013-08-19 ナショナル セミコンダクター コーポレーション 区分された粗いおよび微細な制御を有するアダプティブ信号イコライザ
JP2014515588A (ja) * 2011-05-31 2014-06-30 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 同相フィードバックを備えた広帯域幅c級増幅器
WO2018056100A1 (ja) * 2016-09-26 2018-03-29 株式会社村田製作所 高速シリアル信号イコライザおよび高速シリアルインターフェース

Also Published As

Publication number Publication date
JP3576702B2 (ja) 2004-10-13
US6011435A (en) 2000-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09331363A (ja) 伝送路損失等化回路
EP0500694B1 (en) Fully differential cmos power amplifier
US6169764B1 (en) Analog adaptive line equalizer
JP2656734B2 (ja) 光受信回路
US9467313B2 (en) Continuous-time linear equalizer for high-speed receiving unit
US7724079B1 (en) Programmable logic enabled dynamic offset cancellation
EP0766381B1 (en) Improved single-ended to differential converter with relaxed common-mode input requirements
KR101127461B1 (ko) 고도의 선형 가변이득 증폭기
US20050248396A1 (en) Novel VGA-CTF combination cell for 10 GB/S serial data receivers
KR101472469B1 (ko) Dc 오프셋을 실시간으로 제거하는 dc 오프셋 보상 회로및 상기 dc 오프셋 보상 회로를 포함하는 수신 시스템
US10797802B2 (en) Optical receiver
US5708391A (en) High frequency differential filter with CMOS control
US8433259B2 (en) Gyrator circuit, wide-band amplifier and radio communication apparatus
US6696890B2 (en) Differential signal transfer circuit
JP2830087B2 (ja) 周波数特性補正回路
CN113497603B (zh) 借助于差分漂移电流感测来进行基线漂移修正的装置
JP2001177355A (ja) オフセット制御回路及びそれを用いた光受信器並びに光通信システム
JP5157907B2 (ja) 等化フィルタ回路
EP0329793B1 (en) High-speed electronic circuit having a cascode configuration
EP0696846B1 (en) High-pass filter structure with programmable zeros
US6873205B1 (en) Active continuous-time filter with increased dynamic range in the presence of blocker signals
KR100694632B1 (ko) 쌍방향 통신용 송수신기
US9013221B2 (en) Low-voltage differential signal receiver circuitry
US20230305246A1 (en) Opto-electronic assemblies
JP3815437B2 (ja) インターフェース回路

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees