JP4685099B2 - 伝送線路駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体試験装置等において伝送線路損失によるタイミング精度の劣化を補償する伝送線路駆動回路に関する。
半導体試験装置においては、信号発生回路と被試験デバイス(以後、「DUT」と称する)との間で多数の信号を伝送する必要がある。このため、比較的細い同軸ケーブルや、多層配線基板に形成された細い配線幅のストリップ線路あるいはマイクロストリップ線路などを用いて伝送線路が形成されている。これらの伝送線路では、表皮効果による導体損失や誘電体損失が大きい。しかも、実際の半導体試験装置では、これらの伝送線路損失に加えて、コネクターやソケットによる損失が発生する。したがって、これらの損失によって、DUT端での信号波形が劣化する。このような信号波形の劣化を補償する従来技術としては、伝送線路に信号を送出する伝送ドライバに、抵抗とコイルからなる周波数補償回路や、スイッチ、コンデンサ、カレントミラー回路等からなる遷移信号駆動手段を追加する手法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。これらの周波数補償回路や遷移信号駆動手段を用いることにより、伝送信号の立ち上がりあるいは立ち下がりのタイミングに合わせてピーキング電流を発生し、DUT端での信号波形の劣化を防止している。
特開平10−190747号公報(第2−5頁、図1−9)
ところで、最近ではDUTの多ピン・高速化が進み、より大きな損失補償が必要になってきており、これに対処するために信号発生回路の最大出力電圧を大きくする必要がある。しかしながら、高速信号の発生と大振幅信号の発生とは相反する要請であって、特許文献1に開示される方式においてこれらを両立させることは難しい。また、特許文献1に開示された手法では、伝送信号の信号パターンにかかわらず一定のピーキング電流を発生させているため、信号パターンに応じて変化する損失に対応することができないという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、伝送信号の高速化に対応することができ、信号パターンに応じた適切な損失補償を行うことができる伝送線路駆動回路を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の伝送線路駆動回路は、入力信号の信号パターンの内容を分析する信号分析手段と、信号分析手段による分析結果に応じて、前記入力信号を伝送線路に通したときに発生する損失に伴うタイミングのずれを打ち消す向きに入力信号の位相を調整した信号を出力する位相調整手段とを備え、位相調整手段の出力信号を伝送線路に送出する伝送線路駆動回路において、信号分析手段は、入力信号の低域成分を通過させるカットオフ周波数が異なる複数のフィルタと、フィルタの出力電圧の利得調整を行う利得調整手段と、利得調整手段によって利得調整が行われた後の複数のフィルタの出力電圧を合成する合成手段とを有しており、位相調整手段は、合成手段による合成電圧に応じて位相調整を行い、利得調整手段によって調整される利得は、伝送線路による信号損失の程度に応じて設定されている。伝送線路において損失が発生するとこの伝送線路を通して受信した信号が所定の閾値電圧を超えたり下回るタイミングが変化するが、パターンによってハイレベルからローレベルに、あるいはローレベルからハイレベルに完全に遷移したりしなかったりする場合には、受信側での立ち上がりタイミングおよび立ち下がりタイミングがパターンに応じて変化してしまう。そこで、伝送線路に入力される前に信号の位相調整を、このタイミング変化を打ち消すように行うことにより、適切な損失補償を行うことができる。特に、損失補償のために信号の振幅を大きくする必要がないため、伝送信号の高速化に容易に対応することができる。これは、位相調整を入力信号の信号パターンの内容に応じて行うことになり、信号パターンに応じた適切な損失補償を行うことが可能になる。
また、実際の伝送線路の損失に応じた適切な損失補償を行うことが可能になる。
また、伝送線路の特性を考慮して信号の位相調整を行うことができ、様々な伝送線路に対して共通の回路を用いた損失補償が可能になる。
また、上述した位相調整手段は、信号分析手段による分析結果に応じて参照電圧が変更される差動増幅器であることが望ましい。あるいは、上述した位相調整手段は、信号分析手段による分析結果に応じて参照電圧が変更される電圧比較器であることが望ましい。上述した位相調整手段は、信号分析手段による分析結果に応じて遅延量が変更される可変遅延回路であることが望ましい。これにより、伝送線路に送出される信号の変化のタイミング(信号の位相)を確実かつ容易に変更することができる。
また、上述した信号分析手段と位相調整手段は、入力信号を出力する回路が形成されているチップあるいはモジュールに組み込まれることが望ましい。これにより、伝送線路駆動回路や入力信号を出力する回路を含む構成全体の小型化と、製造工程の簡略化や部品点数の削減に伴うコストダウンなどが可能になる。
以下、本発明を適用した一実施形態の伝送線路駆動回路について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態の伝送線路駆動回路の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の伝送線路駆動回路1は、1つのドライバ入力回路10、複数のドライバ入力回路20、複数のローパスフィルタ(LPF)30(30A、30B、…)、複数の利得調整回路40、複数の加算器50、1つの加算器52、1つのドライバ出力回路60を備えている。この伝送線路駆動回路1は、損失が発生する伝送線路2と、その前段に設けられて伝送線路2に信号を送出するドライバ3との間に設けられており、伝送線路2に送出される信号パターンに応じて信号の変化タイミングを調整する動作を行う。
ドライバ入力回路10は、ドライバ3から出力される信号が入力されており、この信号に対して波形整形を行って同相の信号を出力する。この信号は、差動増幅器によって構成されるドライバ出力回路60に入力される。また、それぞれのドライバ入力回路20は、ドライバ入力回路10と同じ動作を行っており、ドライバ3から出力されるドライバパターン信号と同相の信号を出力する。それぞれのローパスフィルタ30(30A、30B、…)は、対応するドライバ入力回路20から出力される信号の低域成分を通過させる。それぞれの利得調整回路40は、外部から入力される制御データS1、S2、…によって利得が設定可能であり、対応するローパスフィルタ30から出力される低域成分に相当する電圧をこの設定された利得で増幅あるいは減衰して出力する。本実施形態では、上述したドライバ入力回路20、ローパスフィルタ30、利得調整回路40からなる処理系統が複数組備わっている。それぞれの加算器50は、これら複数組の処理系統に含まれる複数の利得調整回路40の出力電圧を加算する。加算器52は、複数の加算器50によって加算された電圧と所定の電圧VBB-DC とを加算して参照電圧VBBを生成する。この参照電圧VBBは、ドライバ出力回路60に入力される。ドライバ出力回路60は、ドライバ入力回路10から出力された信号と、加算器52から出力された参照電圧VBBの参照信号とが入力されており、これら2つの信号を用いた差動増幅を行う。ドライバ出力回路60から出力される信号は、伝送線路駆動回路1の出力信号としてレシーバ回路(図示せず)に向けて伝送線路2に送出される。
上述した複数のローパスフィルタ30が信号分析手段に、1つの加算器52、1つのドライバ出力回路60が位相調整手段に、複数の加算器50が合成手段に、複数の利得調整回路40が利得調整手段にそれぞれ対応する。
本実施形態の伝送線路駆動回路1はこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。複数のローパスフィルタ30A、30B、…のそれぞれは、異なるカットオフ周波数が設定されており、異なる周波数成分を通過させる。実際の伝送線路の影響を1つのフィルタで補償することが困難な場合は、それぞれのフィルタの出力を組み合わせることにより実際の伝送線路の影響と等しくすることができる。あるいは、いくつかのフィルタを切り替えて補償するようにしてもよい。
図2は、伝送線路2による損失によって発生する信号の減衰の説明図である。なお、図2では、信号の減衰状態を説明するために極端に損失が大きい場合が示されている。図2(A)には、高い周波数の信号パターンAの信号が伝送線路2に入力された状態が点線で示されている。伝送線路2における損失が大きいと、信号の電圧がローレベルからハイレベルに、あるいはハイレベルからローレベルに十分に遷移する前に次の状態変化が発生する。このときのタイミングのずれはt10、t11となる。また、図2(B)には、低い周波数の信号パターンCの信号が伝送線路2に入力された状態が点線で示されている。伝送線路2における損失が大きいと、信号電圧がローレベルからハイレベルに、あるいはハイレベルからローレベルに十分に遷移する際にある程度の時間を要するが、信号パターンCの場合にはハイレベルあるいはローレベルの期間が長いため信号はハイレベルあるいはローレベルに近い電圧レベルまで変化する。このときのタイミングのずれはt20(≠t10)、t21(≠t11)となる。実際の伝送線路2には、図2(C)に示すように、図2(A)に示した信号と図2(B)に示した信号とが適宜組み合わされた信号が入力される。図2(C)に示した例では、このときの信号の立ち上がりタイミングのずれt30は、図2(B)に示した信号パターンCの立ち上がりタイミングのずれt20と等しくなるが、立ち下がりタイミングのずれt31は、図2(B)に示した信号パターンCの立ち下がりタイミングのずれt21とは等しくならない。このように、伝送線路2に入力される信号のパターンに応じて立ち上がりタイミングや立ち下がりタイミングがずれる量が変動する。
それぞれのローパスフィルタ30の後段に設けられたそれぞれの利得調整回路40は、対応するローパスフィルタ30の出力電圧に対して、制御データ(S1、S2、…)に応じて設定される利得で信号の増幅あるいは減衰を行う。伝送線路2の長さや形状等に応じて特性(損失の量や損失の周波数依存性)は異なる。このため、入力信号が同じであっても伝送線路2を通した後の減衰の程度が異なる。伝送線路2の特性に対応させるために、制御データS1、S2、…の内容が変更され、各利得調整回路40における利得が可変に設定される。例えば、数々の特性を有する複数の伝送線路2について、制御データS1、S2、…をどのような値に設定したときに適切な補償を行うことが可能であるかを、あらかじめ実験やシミュレーション等によって求めておいて、実際に使用する伝送線路2の特性を測定してこの測定された特性に対応する制御データS1、S2、…を用いるようにすればよい。
複数の加算器50では、複数の利得調整回路40によって利得調整が行われた後の電圧を加算(合成)する。また、加算器52は、所定の電圧VBB-DC に、複数の加算器50によって加算された電圧を加算することにより参照電圧VBBの参照信号を生成し、この生成した参照信号をドライバ出力回路60に入力する。例えば、入力信号のローレベルとハイレベルの平均電圧(50%の電圧)が所定の電圧VBB-DC として用いられており、この電圧VBB-DC に、各ローパスフィルタ30を用いて入力信号の周波数成分を分析して得られた最終段の加算器50の出力電圧が重畳されて、ドライバ出力回路60に入力される。したがって、ドライバ出力回路60に入力される参照信号の電圧レベルを、入力信号の周波数に応じて変化させることができ、この参照信号の電圧レベルに対する差分増幅出力として得られる信号の立ち上がりタイミングおよび立ち下がりタイミングを、入力信号の信号パターンの内容に応じて調整することが可能になる。
このように、本実施形態の伝送線路駆動回路1では、伝送線路2に入力される前に、伝送線路2を通すことによって発生する損失によって生じるタイミング変化を打ち消すように、信号の位相調整を行うことにより、適切な損失補償を行うことができる。特に、損失補償のために信号の振幅を大きくする必要がないため、伝送信号の高速化に容易に対応することができる。また、位相調整を入力信号の信号パターンの内容に応じて行うことにより、信号パターンに応じた適切な損失補償を行うことが可能になる。
また、それぞれのローパスフィルタ30A、30B、…の出力電圧に対して利得調整を行うことにより、伝送線路2の特性を考慮して信号の位相調整を行うことでき、様々な伝送線路2に対して共通の伝送線路駆動回路1を用いた損失補償が可能になる。さらに、ドライバ出力回路60として差動増幅器を用いることにより、伝送線路2に送出される信号の変化のタイミング(信号の位相)を確実かつ容易に変更することができる。
図3は、伝送線路駆動回路1の具体的構成を部分的に示す回路図である。図3に示す構成は、図1に示したドライバ入力回路20から加算器52までの具体的構成を、2つの処理系統について示したものである。図3に示す構成は、一方の処理系統に対応する第1回路100と、他方の処理系統に対応する第2回路200と、所定の電圧VBB-DC を発生するトランジスタ300、抵抗302および定電流回路304と、所定の電圧VBB-DC に2つの処理系統の出力電圧を加算する3つの抵抗310、312、314とを含んでいる。
第1回路100は、差動増幅器を構成する2つのトランジスタ102、104と、これら2つのトランジスタ102、104のエミッタに共通に接続される可変定電流回路106と、2つのトランジスタ102、104のそれぞれのコレクタに個別に接続される負荷抵抗としての抵抗110、112と、一方の抵抗112に並列に接続されたコンデンサ114と、トランジスタ104のコレクタに接続されたトランジスタ120および定電流回路122とを有している。
一方のトランジスタ102のベースにはドライバ3から出力された信号が入力される他方のトランジスタ104のベースには、所定の参照電圧(例えばトランジスタ102に入力される信号のローレベルとハイレベルの平均電圧)VR を有する参照信号が入力される。したがって、一方のトランジスタ102に入力された信号と同相の信号が他方のトランジスタ104のコレクタから出力される。この出力信号の電圧レベルは、制御データS1によって可変定電流回路106の定電流出力値を変更することにより、可変することができる。トランジスタ104のコレクタから出力される信号は、抵抗112とコンデンサ114によって構成されるローパスフィルタによって平滑され、これらの素子定数(抵抗値と静電容量値)で決まるカットオフ周波数以下の低域成分のみが、トランジスタ120を介して出力される。2つのトランジスタ102、104が1つのドライバ入力回路20に、抵抗112、コンデンサ114がローパスフィルタ30Aに、可変定電流回路106が1つの利得調整回路40にそれぞれ対応する。
また、第2回路200は、差動増幅器を構成する2つのトランジスタ202、204と、これら2つのトランジスタ202、204のエミッタに共通に接続される可変定電流回路206と、2つのトランジスタ202、204のそれぞれのコレクタに個別に接続される負荷抵抗としての抵抗210、212と、一方の抵抗212に並列に接続されたコンデンサ214と、トランジスタ204のコレクタに接続されたトランジスタ220および定電流回路222とを有している。第2回路200の構成および各部の動作は、基本的に第1回路100の構成および各部の動作と同じであり、抵抗212およびコンデンサ214によって構成されるローパスフィルタ30Bのカットオフ周波数のみが異なっている。例えば、第1回路100に含まれる抵抗112とコンデンサ114によって構成されるローパスフィルタ30Aのカットオフ周波数の方が、第2回路200に含まれる抵抗212とコンデンサ214によって構成されるローパスフィルタ30Bのカットオフ周波数よりも高く設定されている。このため、第1回路100では入力信号の高周波成分までの各周波数成分の検出が可能であり、第2回路200では入力信号の低周波成分の検出が可能となる。
第1回路100、第2回路200および電圧VBB-DC を発生するトランジスタ300の各出力端は、3つの抵抗310、312、314を介して接続されており、この接続点から所定の電圧VBB-DC に2つの処理系統の出力電圧が重畳された参照電圧VBBの参照信号が出力される。
図4は、第1回路100の動作を説明する図であり、第2回路200を非動作状態にした場合に生成される参照電圧VBBの変化の様子が示されている。第1回路100では、入力信号の高周波成分を含む各周波成分が検出されるため、入力信号の電圧がローレベルとハイレベルの間で頻繁に切り替わったときに、この変化の状態を反映させた出力電圧が生成される。したがって、電圧BB-DC にこの出力電圧を重畳させた参照信号は、入力信号の頻繁な電圧変化に追随するように電圧が変化し、ドライバ出力回路60から出力するパターンAの信号の位相を調整することができる。
図5は、第2回路200の動作を説明する図であり、第1回路100を非動作状態にした場合に生成される参照電圧VBBの変化の様子が示されている。第2回路200では、入力信号の低周波成分が検出されるため、入力信号の電圧が比較的長い時間ローレベルあるいはハイレベルを維持したときに、この状態を反映させた出力電圧が生成される。したがって、電圧BB-DC にこの出力電圧を重畳させた参照信号は、入力信号の頻繁な電圧変化にはあまり追随しないように電圧が変化している。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。上述した実施形態では、差動増幅器によって構成されるドライバ出力回路60を用いて信号の位相調整を行ったが、差動増幅器の代わりに、電圧比較器や可変遅延回路を用いるようにしてもよい。電圧比較器を用いた場合には、プラス入力端子にドライバ入力回路10の出力信号を入力し、マイナス入力端子に参照電圧VBBの参照信号を入力すればよい。また、可変遅延回路を用いた場合には、参照電圧VBBに応じて遅延量を設定すればよい。
また、上述した実施形態では、複数のローパスフィルタ30A、30B、…を用いて入力信号の信号パターンの内容(周波数特性)を分析するようにしたが、一部あるいは全部のローパスフィルタをバンドパスフィルタやハイパスフィルタに置き換えるようにしてもよい。また、フィルタ以外の構成、例えばあらかじめ検出対象となる複数の信号パターン(比較パターン)を用意しておいて、入力信号とこれら複数の比較パターンとの相関を求めて入力信号の信号パターンの内容を分析するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、伝送線路駆動回路1内で、ドライバ入力回路10とドライバ出力回路60とを直接接続したが、ドライバ入力回路10とドライバ出力回路60との間に遅延回路を挿入するようにしてもよい。遅延回路を挿入することにより、ドライバ入力回路10から出力される信号の位相を調整することが可能となる。
また、上述した実施形態では、ドライバ3と伝送線路2の間に伝送線路駆動回路1を設けたが、ドライバ3(入力信号を出力する回路)やその前段に設けられた各種回路(図示せず)が1チップあるいは1つのモジュールの一部として形成されている場合に、伝送線路駆動回路1をこれらのチップあるいはモジュールに組み込むようにしてもよい。これにより、伝送線路駆動回路1やドライバ3等を含む回路の小型化と、製造工程の簡略化や部品点数の削減に伴うコストダウンなどが可能になる。
本発明によれば、伝送線路に入力される前に信号の位相調整を、このタイミング変化を打ち消すように行うことにより、適切な損失補償を行うことができる。特に、損失補償のために信号の振幅を大きくする必要がないため、伝送信号の高速化に容易に対応することができる。これは、位相調整を入力信号の信号パターンの内容に応じて行うことになり、信号パターンに応じた適切な損失補償を行うことが可能になる。
一実施形態の伝送線路駆動回路の構成を示す図である。 伝送線路による損失によって発生する信号の減衰の説明図である。 伝送線路駆動回路の具体的構成を部分的に示す回路図である。 第1回路の動作を説明する図である。 第2回路の動作を説明する図である。
符号の説明
1 伝送線路駆動回路
2 伝送線路
3 ドライバ
10、20 ドライバ入力回路
30 ローパスフィルタ(LPF)
40 利得調整回路
50、52 加算回路
60 ドライバ出力回路
100 第1回路
102、104、120、202、204、220 トランジスタ
106、206 可変定電流回路
110、112、210、212、302、310、312、314 抵抗
114、214 コンデンサ
122、222、304 定電流回路
200 第2回路

Claims (5)

  1. 入力信号の信号パターンの内容を分析する信号分析手段と、
    前記信号分析手段による分析結果に応じて、前記入力信号を伝送線路に通したときに発生する損失に伴うタイミングのずれを打ち消す向きに前記入力信号の位相を調整した信号を出力する位相調整手段と、
    を備え、前記位相調整手段の出力信号を前記伝送線路に送出する伝送線路駆動回路において、
    前記信号分析手段は、前記入力信号の低域成分を通過させるカットオフ周波数が異なる複数のフィルタと、前記フィルタの出力電圧の利得調整を行う利得調整手段と、前記利得調整手段によって利得調整が行われた後の前記複数のフィルタの出力電圧を合成する合成手段とを有しており、
    前記位相調整手段は、前記合成手段による合成電圧に応じて位相調整を行い、
    前記利得調整手段によって調整される利得は、前記伝送線路による信号損失の程度に応じて設定される伝送線路駆動回路。
  2. 請求項1において、
    前記位相調整手段は、前記信号分析手段による分析結果に応じて参照電圧が変更される差動増幅器である伝送線路駆動回路。
  3. 請求項1において、
    前記位相調整手段は、前記信号分析手段による分析結果に応じて参照電圧が変更される電圧比較器である伝送線路駆動回路。
  4. 請求項1において、
    前記位相調整手段は、前記信号分析手段による分析結果に応じて遅延量が変更される可変遅延回路である伝送線路駆動回路。
  5. 請求項1において、
    前記信号分析手段と前記位相調整手段は、前記入力信号を出力する回路が形成されているチップあるいはモジュールに組み込まれる伝送線路駆動回路。
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