JP5320503B2 - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5320503B2
JP5320503B2 JP2012507751A JP2012507751A JP5320503B2 JP 5320503 B2 JP5320503 B2 JP 5320503B2 JP 2012507751 A JP2012507751 A JP 2012507751A JP 2012507751 A JP2012507751 A JP 2012507751A JP 5320503 B2 JP5320503 B2 JP 5320503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
impedance element
input terminal
terminal
output terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012507751A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012032736A1 (ja
Inventor
一夫 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei EMD Corp
Original Assignee
Asahi Kasei EMD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei EMD Corp filed Critical Asahi Kasei EMD Corp
Priority to JP2012507751A priority Critical patent/JP5320503B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5320503B2 publication Critical patent/JP5320503B2/ja
Publication of JPWO2012032736A1 publication Critical patent/JPWO2012032736A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/45475Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using IC blocks as the active amplifying circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/3001Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor with field-effect transistors
    • H03F3/3022CMOS common source output SEPP amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/45179Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using MOSFET transistors as the active amplifying circuit
    • H03F3/45183Long tailed pairs
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45479Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection
    • H03F3/45928Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection using IC blocks as the active amplifying circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2203/00Indexing scheme relating to amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements covered by H03F3/00
    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45082Indexing scheme relating to differential amplifiers the common mode signal being taken or deducted from the one or more outputs of the differential amplifier
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2203/00Indexing scheme relating to amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements covered by H03F3/00
    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45528Indexing scheme relating to differential amplifiers the FBC comprising one or more passive resistors and being coupled between the LC and the IC

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、増幅回路に係り、特に、全差動型の演算増幅器を備えた増幅回路に関する。
増幅回路は、周知のように、入力された信号を増幅する機能を有する回路であって、他の回路と接続されて機器を構成している。このような増幅回路には、一般的に、信号が入力される前段の回路の消費電力に係る負荷を軽減するため、高い入力インピーダンスが要求されている。
図5は、従来の一般的な増幅回路を説明するための図である。図5に示した増幅回路は、全差動の演算増幅器104、演算増幅器104の反転入力端子104a、非反転入力端子104cに接続された2つの入力インピーダンス素子101a、101b、反転入力端子104aと非反転出力端子104bとの間と、非反転入力端子104cと反転出力端子104dとの間とに接続された2つの負帰還インピーダンス素子102a、102bを備えている。入力インピーダンス素子101a、101bのインピーダンスはいずれもZ1、負帰還インピーダンス素子102a、102bのインピーダンスはいずれもZ2である。
また、図中のVip、Vinは増幅回路に入力される信号の電圧を示し、Von、Vopは増幅回路から出力される信号の電圧を示している。Vsn、Vspは演算増幅器104の入力電圧である。以上の物理量を示す記号の添え字である「p」、「n」は、電圧の位相を表していて、「p」の添え字で表される電圧と「n」の添え字で表される電圧とは、互いに交流の直流成分を基準にした位相が反転した電圧であって、換言すれば位相が互いに180度相違している。
図5に示した一般的な増幅回路では、入力インピーダンス素子101a、101bのインピーダンス値が大きいと、増幅回路におけるノイズが大きくなるという不具合が生じる。このため、このような従来技術では、入力インピーダンスを充分高めることができなかった。
図5に示した増幅回路の入力インピーダンスを高めることを目的にした従来技術としては、例えば、図6に示した増幅回路が挙げられる。図6に示した増幅回路は、全差動の演算増幅器404、入力インピーダンス素子401〜403、負帰還インピーダンス素子410〜413を備えている。入力インピーダンス素子401〜403のうち、入力インピーダンス素子401が図5に示した入力インピーダンス素子101a、101bと同様に、演算増幅器の非反転入力端子、反転入力端子と接続されている。すなわち、図6に示した増幅回路は、図5に示した増幅回路の入力インピーダンス素子に入力インピーダンス素子402、403を加えたものである。
このような従来技術の増幅回路によれば、入力端子406、407に入力される電圧Viと、出力端子408、409から出力される電圧Voとの比(Vo/Vi)を大きくすることが可能である。なお、このような従来技術は、特許文献1に記載されている。
特開2004−320712号公報
前記したように、増幅回路の前段に設けられた回路の負荷を充分軽減するためには、図5に示した信号入力端子106、107に入力される、互いに180度ずれた位相を有する電流Iip、Iinを約「0」にまで小さくする必要がある。しかしながら、図6に示した従来技術は、帰還インピーダンス410、411に流れる電流i1を小さくするためのものであって、電流Iip、Iinを小さくすることを考慮したものではない。
また、増幅回路のノイズを低減するためには、図5に示した入力インピーダンス素子101、負帰還インピーダンス素子102のインピーダンス値Z1、Z2を小さくすることが必要である。しかし、図6に示した従来技術では、インピーダンス素子のインピーダンス値の大きさについても考慮するものではなかった。したがって、従来技術では、前段の回路の負荷を低減し、しかもノイズが小さい増幅回路を提供することができなかった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであって、入力インピーダンスを高めることによって前段の回路の負荷を低減し、しかもノイズが少ない増幅回路を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の一態様の増幅回路は、第1の入力端子(例えば図1に示した反転入力端子104a)と、第1の入力端子に入力される信号と異なる信号が入力される第2の入力端子(例えば図1に示した非反転入力端子104c)と、第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子(例えば図1に示した反転出力端子104d)と、第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子(例えば図1に示した非反転出力端子104b)と、を備える全差動型の演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器104)と、第1の入力端子に一端が接続される入力インピーダンス素子(例えば図1に示した入力インピーダンス素子101aまたは101b)と、入力インピーダンス素子の他端に一端が接続され、第1の出力端子に他端が接続される正帰還インピーダンス素子(例えば図1に示した正帰還インピーダンス素子103aまたは103b)と、第1の入力端子と第2の出力端子との間に接続される負帰還インピーダンス素子(例えば図1に示した負帰還インピーダンス素子102aまたは102b)と、を含み、第1入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1と、負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2と、正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3と、の間に、Z3≧Z2−Z1の関係があることを特徴とする。
また、本発明の一態様の増幅回路は、第1の入力端子(例えば図1に示した反転入力端子104a)と、第1の入力端子に入力される信号と異なる信号が入力される第2の入力端子(例えば図1に示した非反転入力端子104c)と、第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子(例えば図1に示した反転出力端子104d)と、第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子(例えば図1に示した非反転出力端子104b)と、を備える全差動型の演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器104)と、第1の入力端子に一端が接続される入力インピーダンス素子(例えば図1に示した入力インピーダンス素子101aまたは101b)と、入力インピーダンス素子の他端に一端が接続され、第1の出力端子に他端が接続される正帰還インピーダンス素子(例えば図1に示した正帰還インピーダンス素子103aまたは103b)と、第1の入力端子と第2の出力端子との間に接続される負帰還インピーダンス素子(例えば図1に示した負帰還インピーダンス素子102aまたは102b)と、を含み、入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1と、負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2と、正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3と、の間に、Z3≧(Z2+Z1)×(Z2−2×Z1)÷(Z2+2×Z1)の関係があることを特徴とする
また、本発明の一態様の増幅回路は、第1の入力端子(例えば図1に示した反転入力端子104a)と、第2の入力端子(例えば図1に示した非反転入力端子104c)と、第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子(例えば図1に示した反転出力端子104d)と、第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子(例えば図1に示した非反転出力端子104b)と、を備える全差動型の演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器104)と、入力信号が一端に入力され、演算増幅器の第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子(例えば図1に示した入力インピーダンス素子101a)と、入力信号と異なる入力信号が一端に入力され、演算増幅器の第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子(例えば図1に示した入力インピーダンス素子101b)と、第1の入力端子に一端が接続され、第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子(例えば図1に示した負帰還インピーダンス素子102a)と、第2の入力端子に一端が接続され、第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子(例えば図1に示した負帰還インピーダンス素子102b)と、第1の出力端子に一端が接続され、第1の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される第1の正帰還インピーダンス素子(例えば図1に示した正帰還インピーダンス素子103b)と、第2の出力端子に一端が接続され、第2の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される第2の正帰還インピーダンス素子(例えば図1に示した正帰還インピーダンス素子103a)と、を含み、第1の入力インピーダンス素子と第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しく、第1の負帰還インピーダンス素子と第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しく、第1の正帰還インピーダンス素子と第2の正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しいことを特徴とする。
また、本発明の一態様の増幅回路は、上記した発明において、第1の入力インピーダンス素子、第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1、第1の負帰還インピーダンス素子、第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2、第1の正帰還インピーダンス素子、第2の正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3、の間に、Z3≧Z2−Z1の関係があることが好ましい。
本発明の一態様の増幅回路は、第1の入力端子(例えば図3に示した反転入力端子104a)と、第2の入力端子(例えば図3に示した非反転入力端子104c)と、第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子(例えば図3に示した反転出力端子104d)と、第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子(例えば図3に示した非反転出力端子104b)と、を備える全差動型の演算増幅器(例えば図3に示した演算増幅器104)と、入力信号が一端に入力され、演算増幅器の第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子(例えば図3に示した入力インピーダンス素子101a)と、基準電圧が一端に入力され、演算増幅器の第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子(例えば図3に示した入力インピーダンス素子101b)と、第1の入力端子に一端が接続され、第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子(例えば図3に示した負帰還インピーダンス素子102a)と、第2の入力端子に一端が接続され、第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子(例えば図3に示した負帰還インピーダンス素子102b)と、第1の出力端子に一端が接続され、第1の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される正帰還インピーダンス素子(例えば図3に示した正帰還インピーダンス素子103b)と、を含み、第1の入力インピーダンス素子と第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しく、第1の負帰還インピーダンス素子と第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しいことを特徴とする。
また、本発明の一態様の増幅回路は、第1の入力端子(例えば図3に示した反転入力端子104a)と、第2の入力端子(例えば図3に示した非反転入力端子104c)と、第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子(例えば図3に示した反転出力端子104d)と、第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子(例えば図3に示した非反転出力端子104b)と、を備える全差動型の演算増幅器(例えば図3に示した演算増幅器104)と、入力信号が一端に入力され、演算増幅器の第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子(例えば図3に示した入力インピーダンス素子101a)と、基準電圧が一端に入力され、演算増幅器の第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子(例えば図3に示した入力インピーダンス素子101b)と、第1の入力端子に一端が接続され、第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子(例えば図3に示した負帰還インピーダンス素子102a)と、第2の入力端子に一端が接続され、第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子(例えば図3に示した負帰還インピーダンス素子102b)と、第1の出力端子に一端が接続され、第1の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される正帰還インピーダンス素子(例えば図3に示した正帰還インピーダンス素子103b)と、を含み、第1の入力インピーダンス素子、第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1、第1の負帰還インピーダンス素子、第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2、正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3、の間に、Z3≧(Z2+Z1)×(Z2−2×Z1)÷(Z2+2×Z1)の関係があることを特徴とする。
本発明の一態様の増幅回路は、第1の入力端子(例えば図4に示した反転入力端子104a)と、第2の入力端子(例えば図4に示した非反転入力端子104c)と、第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子(例えば図4に示した反転出力端子104d)と、第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子(例えば図4に示した非反転出力端子104b)と、を備える全差動型の演算増幅器(例えば図4に示した演算増幅器104)と、入力信号が一端に入力され、演算増幅器の第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子(例えば図4に示した入力インピーダンス素子101a)と、基準電圧が一端に入力され、演算増幅器の第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子(例えば図4に示した入力インピーダンス素子101b)と、第1の入力端子に一端が接続され、第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子(例えば図4に示した負帰還インピーダンス素子102a)と、第2の入力端子に一端が接続され、第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子(例えば図4に示した負帰還インピーダンス素子102b)と、第2の出力端子に一端が接続され、第2の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される正帰還インピーダンス素子(例えば図4に示した正帰還インピーダンス素子103a)と、を含み、第1の入力インピーダンス素子と第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しく、第1の負帰還インピーダンス素子と第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しいことを特徴とする。
また、本発明の一態様の増幅回路は、第1の入力端子(例えば図4に示した反転入力端子104a)と、第2の入力端子(例えば図4に示した非反転入力端子104c)と、第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子(例えば図4に示した反転出力端子104d)と、第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子(例えば図4に示した非反転出力端子104b)と、を備える全差動型の演算増幅器(例えば図4に示した演算増幅器104)と、入力信号が一端に入力され、演算増幅器の第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子(例えば図4に示した入力インピーダンス素子101a)と、基準電圧が一端に入力され、演算増幅器の第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子(例えば図4に示した入力インピーダンス素子101b)と、第1の入力端子に一端が接続され、第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子(例えば図4に示した負帰還インピーダンス素子102a)と、第2の入力端子に一端が接続され、第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子(例えば図4に示した負帰還インピーダンス素子102b)と、第2の出力端子に一端が接続され、第2の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される正帰還インピーダンス素子(例えば図4に示した正帰還インピーダンス素子103a)と、を含み、第1の入力インピーダンス素子、第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1、第1の負帰還インピーダンス素子、第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2、正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3、の間に、Z3≧(Z2+Z1)×(Z2−2×Z1)÷(Z2+2×Z1)の関係があることを特徴とする
以上説明した態様の増幅回路によれば、演算増幅器の入力端子と、この入力端子から入力される信号と同相の信号を出力する出力端子との間に、入力端子に接続された入力インピーダンス素子を介して正帰還インピーダンス素子を設けることにより、入力インピーダンス素子のインピーダンス値を大きくすることなく増幅回路の入力インピーダンスを高めることができる。このため、増幅回路内で生じるノイズを抑えながら高入力インピーダンスの増幅回路を提供することができる。
本発明の実施形態1の増幅回路を説明するための図である。 図1に示した演算増幅器の内部を説明するための回路図である。 本発明の実施形態2の増幅回路を説明するための図である。 本発明の実施形態2の変形例を説明するための図である。 従来の一般的な増幅回路を説明するための図である。 図5に示した増幅回路に基づく従来の増幅回路を説明するための図である。
以下、図を参照して本発明に係る実施形態1、実施形態2を説明する。
・実施形態1
(回路構成)
図1は、実施形態1の増幅回路を説明するための図である。図1に示した増幅回路は、演算増幅器104と、2つの入力インピーダンス素子101a、101b、2つの負帰還インピーダンス素子102a、102b、2つの正帰還インピーダンス素子103a、103b、コモンモードフィードバック回路(図中にCMFBと記す)105を含む。コモンモードフィードバック回路105は、演算増幅器104から出力されるコモンモード電圧を検出し、フィードバックする回路である。コモンモードフィードバック回路105により、コモンモード電圧を一定の値に維持できる。
演算増幅器104は、全差動型の演算増幅器であって、反転入力端子104a、反転入力端子104aに入力される信号と異なる信号が入力される非反転入力端子104c、反転入力端子104aと極性が同じである非反転出力端子104b、反転入力端子104aと極性が逆である反転出力端子104dを備えている。反転入力端子104aは、入力インピーダンス素子101aの一端が接続され、他端が信号入力端子106に接続される。また、信号入力端子106からは前段の回路から電圧Vipが印加され、このとき、信号入力端子106からは電流Iipが流れ込んでいる。
なお、上記した「反転入力端子104aに入力される信号と異なる信号」とは、位相及び同時に出力される電圧値が異なる信号をいう。反転入力端子104aに入力される信号と非反転入力端子104cに入力される信号とは、その位相が互いに略逆相の関係にあるものの、インピーダンス等の関係によって位相の相違が正確に180度にならない場合がある。
また、上記したように、位相が互いに略逆相の関係にある2つの信号に各々割り当てられた2つの端子の関係を、「極性が逆」とも記す。さらに、位相が略同相の関係にある2つの信号の各々に割り当てられた2つの端子の関係を、「極性が同じ」とも記す。
反転入力端子104aと非反転出力端子104bとの間には負帰還インピーダンス素子102aが接続される。非反転出力端子104bは、信号出力端子108に接続される。このとき、信号出力端子108から出力される信号の電圧をVonとする。
非反転入力端子104aは、入力インピーダンス素子101aを介して信号入力端子106に接続される。また、信号入力端子106からは前段の回路から電圧Vipが入力され、このとき、信号入力端子106からは電流Iipが流れ込んでいる。
非反転入力端子104cと反転出力端子104dとの間には負帰還インピーダンス素子102bが接続される。反転出力端子104dは、信号出力端子109に接続される。このとき、信号出力端子109から出力される信号の電圧をVopとする。
非反転入力端子104cは、入力インピーダンス素子101bを介して信号入力端子107に接続される。また、信号入力端子107からは前段の回路から電圧Vinが入力され、このとき、信号入力端子107からは電流Iinが流れ込んでいる。
さらに、実施形態1では、入力インピーダンス素子101aの他端に一端が接続され、反転出力端子104dに、他端が接続される正帰還インピーダンス素子103bを含む。そして、入力インピーダンス素子101bの他端に一端が接続され、非反転出力端子104bに、他端が接続される正帰還インピーダンス素子103aを含む。
以上述べたインピーダンス素子のうち、実施形態1では、入力インピーダンス素子101a、101bのインピーダンス値をZ1、負帰還インピーダンス素子102a、102bのインピーダンス置をZ2、正帰還インピーダンス素子103a、103bのインピーダンス値をZ3とする。
信号入力端子106、107は、前段の回路から増幅回路へ入力信号を入力するための端子である。信号入力端子106、107には、位相が互いに180度相違する差動信号が入力信号として入力される。また、信号出力端子108、109からは、差動信号が出力信号として出力される。
図中の「n」、「p」の添え字は、信号の位相の極性を示すものであり、「n」の添え字で示した信号と、「p」の添え字で示した信号とは、互いに極性が逆の関係になっている。また、「n」の添え字が付された信号同士、または「p」の添え字が付された信号同士は極性が同じ関係となる。
図2は、図1に示した演算増幅器104の内部を説明するための回路図である。図中の反転入力端子104a、非反転入力端子104cと、非反転出力端子104b、反転出力端子104dは、図1の同名端子に相当する。
また、図示したように、演算増幅器104には正電源電圧VDD、負電源電圧VSS、演算増幅器104を流れる電流を決定するためのVbiasp、Vbiasnが印加されている。
(動作)
次に、以上説明した実施形態1の増幅回路の動作を、式を使って説明する。
(1)従来の増幅回路の動作
ここでは、実施形態1の増幅回路の動作と比較するため、先ず、図5に示した従来の増幅回路の動作について式を使って説明する。なお、以下の式中のVip、Von、Vin、Vop、Vsn、Vsp、Z1、Z2は、全て図5中に示した、あるいは図5の説明において記した物理量である。
図5に示した従来の増幅回路において、キルヒホッフの法則にしたがって図5中のVspが印加されるノードの電流の総和が0となる条件は、以下の式(1)によって表される。
(Vip−Vsp)/Z1+(Von−Vsp)/Z2=0 …式(1)
式(1)を変形することにより、式(2)を得る。
(1/Z1+1/Z2)Vsp=Vip/Z1+Von/Z2 …式(2)
図5中のVsnが印加されるノードについても同様に、以下の式(3)、(4)が得られる。
(Vin−Vsn)/Z1+(Vop−Vsn)/Z2=0 …式(3)
(1/Z1+1/Z2)Vsn=Vin/Z1+Vop/Z2 …式(4)
差動出力電圧Vop−Vonを求めるために、式(2)から式(4)の両辺をそれぞれ減算すると、
(1/Z1+1/Z2)(Vsp−Vsn)
=(Vip−Vin)/Z1+(Von−Vop)/Z2
を得る。演算増幅器104の利得が充分高ければ、Vsp=Vsnとみなすことができるので、式(5)を得る。
Vop−Von=Z2(Vip−Vin)/Z1 …式(5)
式(5)から、図5に示した増幅回路はZ2/Z1の利得を持った増幅回路であることが分かる。
ここで、出力信号のコモン電圧(Von+Vop)/2は、コモンモードフィードバック回路105によってアナロググラウンド(0とする)となるように制御されるから、式(5)と(Von+Vop)/2=0との関係から、
Vop−Von=2Vop=Z2(Vip−Vin)/Z1となる。
上記の式を変形すると、式(6)が得られる。ただし、式(6)では、Vin=−Vipとする。
Vop=Z2(Vip−Vin)/2Z1=Vip・Z2/Z1 …式(6)
一方、演算増幅器104の入力電圧Vsp、Vsnを求めるためには、式(2)と式(4)の両辺をそれぞれ加算して、以下の式を得る。
(1/Z1+1/Z2)(Vsp+Vsn)
=(Vip+Vin)/Z1+(Von+Vop)/Z2
上記の式を変形すると、式(7)が得られる。
(Vsp+Vsn)/2
=(Vip+Vin)/Z1/2/(1/Z1+1/Z2)
+(Vop+Von)/Z2/2/(1/Z1+1/Z2)
=Z2(Vip+Vin)/2/(Z1+Z2)+Z1(Vop+Von)/2/(Z1+Z2)
…式(7)
演算増幅器104の利得が充分高ければ、Vsp=Vsnとみなすことができる。また、Vin=−Vip、Von=−Vopであるから、式(7)は、式(8)となる。
Vsp=Vsn=0 …式(8)
次に、図5に示した増幅回路の入力インピーダンス値Zip、Zinを求める。
キルヒホッフの法則にしたがい、電圧Vipが印加されるノードに流れ込む電流Iipの総和が0になる条件は、式(9)のように表される。
Iip+(Vsp−Vip)/Z1=0 …式(9)
ここで、Iipは、外部(前段の回路)から増幅回路へ流れ込む入力電流である。
式(8)、(9)により、式(10)が得られる。
Iip=(Vip−Vsp)/Z1=Vip/Z1 …式(10)
したがって、図5に示した増幅回路の入力インピーダンス値Zipは、
Zip=Vip/Iip=Z1 …式(11)
入力インピーダンス値Zinも同様に、式(12)のようになる。
Zin=Vin/Iin=Z1 …式(12)
以上のことから、従来の増幅回路は、有限の入力インピーダンス値Zip、Zinを持つことが分かる。
(2)実施形態1の増幅回路の動作
次に、図1に示した実施形態1の増幅回路の動作を説明する。
図1に示した増幅回路において、キルヒホッフの法則にしたがってVspが印加されるノードに流れ込む電流の総和が0になる条件は、式(13)によって表される。
(Vip−Vsp)/Z1+(Von−Vsp)/Z2=0 …式(13)
Vsnが印加されるノードについても同様に、式(14)が得られる。
(Vin−Vsn)/Z1+(Vop−Vsn)/Z2=0 …式(14)
式(13)と式(14)とは従来の増幅回路の式と同様の式であるから、前述した式(1)から式(8)が、実施形態1の増幅回路においても成立する。
次に、実施形態1の増幅回路へ外部から入力される電流Iip、Iinを求める。
図1において、Vipが印加されるノードに流れ込む電流の総和が0となる条件は、キルヒホッフの法則にしたがって式(15)のように表される。
Iip+(Vsp−Vip)/Z1+(Vop−Vip)/Z3=0 …式(15)
式(15)を変形し、式(16)を得る。
Iip+Vsp/Z1+Vop/Z3−(1/Z1+1/Z3)Vip=0
…式(16)
式(16)に式(6)を代入し、また、演算増幅器104の利得が充分高い場合には、Vsp=0とみなせることから、式(16)は、以下のようになる。
Iip+Z2・Vip/(Z1・Z3)−(1/Z1+1/Z3)Vip=0
上記の式を変形すると、式(17)が得られる。
Iip={1/Z1+1/Z3−Z2/(Z1・Z3)}Vip
={(Z1−Z2+Z3)/(Z1・Z3)}Vip …式(17)
したがって、実施形態1の増幅回路の入力インピーダンス値Zipは、以下の式(18)のように表される。
Zip=Vip/Iip=Z1・Z3/(Z1−Z2+Z3) …式(18)
インピーダンス値Zinは、同様に、式(19)によって得られる。
Zin=Vin/Iin=Z1・Z3/(Z1−Z2+Z3) …式(19)
上記した式(18)、(19)によれば、インピーダンス値Z1、Z2、Z3が、Z3≧Z2−Z1の関係になるように設定すれば、増幅回路を発振させることなく、入力インピーダンス値Zip、Zinが高い増幅回路を実現することが可能になる。
ここで、Z3=Z2−Z1とすれば、入力インピーダンスを無限大とすることができるが、増幅回路の発振を避けるためにはインピーダンス値Z3を、インピーダンス値Z2−Z1よりもわずかに大きく設定することが現実的である。このため、実施形態1のZ3は、その最小値をZ2−Z1とする、Z3≧Z2−Z1となる。
さらに、実施形態1では、このような条件を実現するため、インピーダンス素子103a、103bの設計値を、インピーダンス素子103a、103bが実現すべきインピーダンス値Z3の80%程度になるように設定することもある。
なお、以上説明した実施形態1において、インピーダンス素子101a、101b、102a、102b、103a、103bは、容量素子、抵抗素子等、増幅回路においてインピーダンス素子として機能する素子であればどのような素子を用いるものであってもよい。ただし、これらのインピーダンス素子間の特性のばらつきは実施形態1の増幅回路の特性を損なうため、各インピーダンス素子として、可能な限り電気特性、温度特性が一致するものを用いることが望ましい。特性が一致する素子としては、同様の設計、プロセスで作成された素子というのみならず、同一のウェハ上に設けられた素子を用いることが望ましい。
・実施形態2
(回路構成)
図3は、本発明の実施形態2の増幅回路を説明するための図である。図3に示した回路のうち、図1に示した回路と同様の構成については同様の符号を付し、その説明の一部を略すものとする。実施形態2の増幅回路は、実施形態1の増幅回路が全差動の構成を有するのに対し、入力部がシングルエンドの構成をとる点で実施形態1と相違する。すなわち、実施形態2では、入力インピーダンス素子101bの他端が基準電圧であるアナロググランドへ接続されている。
実施形態2の増幅回路は、外部から入力インピーダンス素子101aの他端へ入力信号を入力するための信号入力端子106と、入力インピーダンス素子101aの他端に一端が接続され、反転出力端子104dに他端が接続される正帰還インピーダンス素子103bを含んでいる。
(動作)
次に、図3に示した実施形態2の増幅回路の動作を、式を使って説明する。
図3に示した増幅回路において、キルヒホッフの法則にしたがってVspが印加されるノードに流れ込む電流の総和が0になる条件は、式(20)によって表される。
(Vip−Vsp)/Z1+(Von−Vsp)/Z2=0 …式(20)
式(20)を変形することにより、式(21)を得る。
(1/Z1+1/Z2)Vsp=Vip/Z1+Von/Z2 …式(21)
Vsnが印加されるノードについても同様に、式(22)、式(23)が得られる。
(0−Vsn)/Z1+(Vop−Vsn)/Z2=0 …式(22)
(1/Z1+1/Z2)Vsn=Vop/Z2 …式(23)
差動出力電圧Vop−Vonを求めるために、式(21)から式(23)の両辺をそれぞれ減算すると、
(1/Z1+1/Z2)(Vsp−Vsn)=Vip/Z1+(Von−Vop)/Z2
を得る。演算増幅器104の利得が充分高ければ、Vsp=Vsnとみなすことができるので、式(24)を得る。
Vop−Von=(Z2/Z1)Vip …式(24)
式(24)から、図3に示した増幅回路はZ2/Z1の利得を持った増幅回路であることが分かる。
ここで、出力信号のコモン電圧(Von+Vop)/2は、コモンモードフィードバック回路105によってアナロググラウンド(0とする)となるように制御されるから、式(24)と(Von+Vop)/2=0との関係から、
Vop−Von=2Vop=(Z2/Z1)Vipとなる。
上記の式を変形すると、式(25)が得られる。
Vop={Z2/(2Z1)}Vip …式(25)
一方、演算増幅器104の入力電圧Vsp、Vsnを求めるためには、式(21)と式(23)の両辺をそれぞれ加算して、以下の式を得る。
(1/Z1+1/Z2)(Vsp+Vsn)=Vip/Z1+(Von+Vop)/Z2
上記の式を変形すると、式(26)が得られる。
(Vsp+Vsn)/2
=Vip/Z1/2/(1/Z1+1/Z2)
+(Vop+Von)/Z2/2/(1/Z1+1/Z2)
=Z2・Vip/2/(Z1+Z2)+Z1(Vop+Von)/2/(Z1+Z2)
…式(26)
演算増幅器104の利得が充分高ければ、Vsp=Vsnとみなすことができる。また、Von=−Vopであるから、式(26)は、式(27)となる。
Vsp=Vsn=Z2・Vip/2/(Z1+Z2) …式(27)
次に、実施形態2の増幅回路へ外部から入力される電流Iipを求める。
図3において、Vipが印加されるノードに流れ込む電流の総和が0となる条件は、キルヒホッフの法則にしたがって式(28)のように表される。
Iip+(Vsp−Vip)/Z1+(Vop−Vip)/Z3=0 …式(28)
式(28)を変形し、式(29)を得る。
Iip+Vsp/Z1+Vop/Z3−(1/Z1+1/Z3)Vip=0
…式(29)
式(29)に式(25)と式(27)を代入し、式(29)は、以下のようになる。
Iip+Z2・Vip/{2(Z1+Z2)Z1}+Z2・Vip/(2Z1・Z3)
−(1/Z1+1/Z3)Vip=0
上記の式を変形すると、式(30)が得られる。
Iip
=[1/Z1+1/Z3−Z2/{2(Z1+Z2)Z1}−Z2/(2Z1・Z3)]Vip
=[(2Z12+2Z1・Z3+Z2・Z3+Z1・Z2−Z22)/{2Z1・Z3(Z1+Z2)}]Vip
…式(30)
したがって、実施形態2の増幅回路の入力インピーダンス値Zipは、以下の式(31)のように表される。
Zip=Vip/Iip
={2Z1・Z3(Z1+Z2)}/(2Z12+2Z1・Z3+Z2・Z3+Z1・Z2−Z22
…式(31)
上記した式(31)の分母が正となる範囲でゼロに近い値となるようにZ3を選べば入力インピーダンスを高くする事が可能となる。すなわちインピーダンス値Z1、Z2、Z3が、Z3≧(Z2+Z1)・(Z2−2Z1)/(Z2+2Z1)の関係になるように設定すれば、増幅回路を発振させることなく、入力インピーダンス値Zip、Zinが高い増幅回路を実現することが可能になる。
ここで、Z3=(Z2+Z1)・(Z2−2Z1)/(Z2+2Z1)とすれば、入力インピーダンスを無限大とすることができるが、増幅回路の発振を避けるためにはインピーダンス値Z3を、インピーダンス値(Z2+Z1)・(Z2−2Z1)/(Z2+2Z1)よりもわずかに大きく設定することが現実的である。このため、実施形態2のZ3は、その最小値を(Z2+Z1)・(Z2−2Z1)/(Z2+2Z1)とする、Z3≧(Z2+Z1)・(Z2−2Z1)/(Z2+2Z1)となる。
以上説明した実施形態2では、入力インピーダンス素子101aの他端に正帰還インピーダンス素子103bの一端が接続され、反転出力端子104dに、正帰還インピーダンス素子103bの他端が接続されている。しかし、実施形態2は、このような構成に限定されるものでない。例えば、図4に示すように、入力インピーダンス素子101bの他端に正帰還インピーダンス素子103aの一端が接続され、非反転出力端子104bに正帰還インピーダンス素子103aの他端が接続されるものであってもよい。
上記した態様の増幅回路は、内部で発生するノイズを抑えながら、入力インピーダンスが高いことが望まれる差動出力の増幅回路であれば、どのような増幅回路にも適用することができる。
101a、101b 入力インピーダンス素子
102a、102b 負帰還インピーダンス素子
103a、103b 正帰還インピーダンス素子
104 演算増幅器
104a 反転入力端子
104b 非反転出力端子
104c 非反転入力端子
104d 反転出力端子
105 コモンモードフィードバック回路
106、107 信号入力端子
108、109 信号出力端子

Claims (8)

  1. 第1の入力端子と、前記第1の入力端子に入力される信号と異なる信号が入力される第2の入力端子と、前記第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子と、前記第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子と、を備える全差動型の演算増幅器と、
    前記第1の入力端子に一端が接続される入力インピーダンス素子と、
    前記入力インピーダンス素子の他端に一端が接続され、前記第1の出力端子に他端が接続される正帰還インピーダンス素子と、
    前記第1の入力端子と前記第2の出力端子との間に接続される負帰還インピーダンス素子と、を含み、
    前記入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1と、前記負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2と、前記正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3と、の間に、
    Z3≧Z2−Z1
    の関係があることを特徴とする増幅回路。
  2. 第1の入力端子と、前記第1の入力端子に入力される信号と異なる信号が入力される第2の入力端子と、前記第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子と、前記第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子と、を備える全差動型の演算増幅器と、
    前記第1の入力端子に一端が接続される入力インピーダンス素子と、
    前記入力インピーダンス素子の他端に一端が接続され、前記第1の出力端子に他端が接続される正帰還インピーダンス素子と、
    前記第1の入力端子と前記第2の出力端子との間に接続される負帰還インピーダンス素子と、を含み、
    前記入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1と、
    前記負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2と、
    前記正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3と、の間に、
    Z3≧(Z2十Z1)×(Z2−2×Z1)÷(Z2十2×Z1)の関係があることを特徴とする増幅回路。
  3. 第1の入力端子と、第2の入力端子と、前記第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子と、前記第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子と、を備える全差動型の演算増幅器と、
    入力信号が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子と、
    前記入力信号と異なる入力信号が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子と、
    前記第1の入力端子に一端が接続され、前記第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第2の入力端子に一端が接続され、前記第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第1の出力端子に一端が接続され、前記第1の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される第1の正帰還インピーダンス素子と、
    前記第2の出力端子に一端が接続され、前記第2の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される第2の正帰還インピーダンス素子と、を含み、
    前記第1の入力インピーダンス素子と前記第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しく、前記第1の負帰還インピーダンス素子と前記第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しく、前記第1の正帰還インピーダンス素子と前記第2の正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しいことを特徴とする増幅回路。
  4. 前記第1の入力インピーダンス素子、前記第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1、前記第1の負帰還インピーダンス素子、前記第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2、前記第1の正帰還インピーダンス素子、前記第2の正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3、の間に、
    Z3≧Z2−Z1
    の関係があることを特徴とする請求項に記載の増幅回路。
  5. 第1の入力端子と、第2の入力端子と、前記第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子と、前記第1の入力端子と極性が逆である第2出力端子と、を備える全差動型の演算増幅器と、
    入力信号が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子と、
    基準電圧が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子と、
    前記第1の入力端子に一端が接続され、前記第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第2の入力端子に一端が接続され、前記第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第1の出力端子に一端が接続され、前記第1の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される正帰還インピーダンス素子と、を含み、
    前記第1の入力インピーダンス素子と前記第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しく、前記第1の負帰還インピーダンス素子と前記第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しいことを特徴とする増幅回路。
  6. 第1の入力端子と、第2の入力端子と、前記第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子と、前記第1の入力端子と極性が逆である第2出力端子と、を備える全差動型の演算増幅器と、
    入力信号が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子と、
    基準電圧が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子と、
    前記第1の入力端子に一端が接続され、前記第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第2の入力端子に一端が接続され、前記第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第1の出力端子に一端が接続され、前記第1の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される正帰還インピーダンス素子と、を含み、
    前記第1の入力インピーダンス素子、前記第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1、前記第1の負帰還インピーダンス素子、前記第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2、前記正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3、の間に、
    Z3≧(Z2+Z1)×(Z2−2×Z1)÷(Z2+2×Z1)
    の関係があることを特徴とする増幅回路。
  7. 第1の入力端子と、第2の入力端子と、前記第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子と、前記第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子と、を備える全差動型の演算増幅器と、
    入力信号が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子と、
    基準電圧が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子と、
    前記第1の入力端子に一端が接続され、前記第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第2の入力端子に一端が接続され、前記第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第2の出力端子に一端が接続され、前記第2の入力インピーダンス素子の一端に他.端が接続される正帰還インピーダンス素子と、を含み、
    前記第1の入力インピーダンス素子と前記第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しく、前記第1の負帰還インピーダンス素子と前記第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値とが等しいことを特徴とする増幅回路。
  8. 第1の入力端子と、第2の入力端子と、前記第1の入力端子と極性が同じである第1の出力端子と、前記第1の入力端子と極性が逆である第2の出力端子と、を備える全差動型の演算増幅器と、
    入力信号が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第1の入力端子が他端に接続される第1の入力インピーダンス素子と、
    基準電圧が一端に入力され、前記演算増幅器の前記第2の入力端子が他端に接続される第2の入力インピーダンス素子と、
    前記第1の入力端子に一端が接続され、前記第2の出力端子に他端が接続される第1の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第2の入力端子に一端が接続され、前記第1の出力端子に他端が接続される第2の負帰還インピーダンス素子と、
    前記第2の出力端子に一端が接続され、前記第2の入力インピーダンス素子の一端に他端が接続される正帰還インピーダンス素子と、を含み、
    前記第1の入力インピーダンス素子、前記第2の入力インピーダンス素子のインピーダンス値Z1、前記第1の負帰還インピーダンス素子、前記第2の負帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z2、前記正帰還インピーダンス素子のインピーダンス値Z3、の間に、
    Z3≧(Z2+Z1)×(Z2−2×Z1)÷(Z2+2×Z1)
    の関係があることを特徴とする増幅回路。
JP2012507751A 2010-09-10 2011-08-29 増幅回路 Active JP5320503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012507751A JP5320503B2 (ja) 2010-09-10 2011-08-29 増幅回路

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010203313 2010-09-10
JP2010203313 2010-09-10
JP2012507751A JP5320503B2 (ja) 2010-09-10 2011-08-29 増幅回路
PCT/JP2011/004796 WO2012032736A1 (ja) 2010-09-10 2011-08-29 増幅回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5320503B2 true JP5320503B2 (ja) 2013-10-23
JPWO2012032736A1 JPWO2012032736A1 (ja) 2014-01-20

Family

ID=45810347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012507751A Active JP5320503B2 (ja) 2010-09-10 2011-08-29 増幅回路

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8766715B2 (ja)
EP (1) EP2495873A4 (ja)
JP (1) JP5320503B2 (ja)
WO (1) WO2012032736A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016213727A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 株式会社東芝 増幅回路、ad変換器、集積回路、及び無線通信装置
CN115065326B (zh) * 2022-08-16 2022-11-29 基合半导体(宁波)有限公司 模拟前端电路、芯片及电子设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61109309A (ja) * 1984-11-02 1986-05-27 Nec Corp 差動入出力演算増幅器
JPH0555845A (ja) * 1991-08-27 1993-03-05 Onkyo Corp 平衡増幅器
JPH0550885B2 (ja) * 1986-01-20 1993-07-30 Nippon Electric Co
JPH0865067A (ja) * 1994-08-24 1996-03-08 Nippon Columbia Co Ltd 平衡増幅回路
JPH08116223A (ja) * 1994-09-29 1996-05-07 Ind Technol Res Inst 完全に差動的な非演算増幅器に基づく正帰還形のバイポーラ接合形トランジスタバイクワッドフィルタ
JP2000332548A (ja) * 1999-05-12 2000-11-30 Lucent Technol Inc 信号増幅回路および平衡入出力型差動増幅回路
JP2002223134A (ja) * 2000-12-28 2002-08-09 Alcatel 差動出力増幅器装置
JP2011244099A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Toyota Motor Corp サンプルホールド回路及びa/d変換装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1231388B (it) * 1989-08-25 1991-12-02 Sgs Thomson Microelectronics Convertitore di segnali elettrici analogici sbilanciati in segnali tutto-differenziali
JPH0495406A (ja) 1990-08-13 1992-03-27 Mitsubishi Electric Corp 差仂増巾回路
JP3576702B2 (ja) * 1996-06-12 2004-10-13 富士通株式会社 可変ハイパスフィルタ
TW586264B (en) 2003-04-14 2004-05-01 Realtek Semiconductor Corp Amplifying circuit
EP1758243A1 (en) * 2005-08-26 2007-02-28 Acqiris SA Low offset Sample-and-Hold and Amplifier
DE102005055426B4 (de) * 2005-11-21 2011-12-29 Xignal Technologies Ag Schaltungsanordnung mit einem rückgekoppelten, voll-differentiellen Operationsverstärker
JP5050885B2 (ja) 2008-02-01 2012-10-17 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置用基板、電気光学装置および電子機器
US7619472B1 (en) * 2008-06-04 2009-11-17 Newport Media, Inc. Noise-shaped blocker-reject amplifier

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61109309A (ja) * 1984-11-02 1986-05-27 Nec Corp 差動入出力演算増幅器
JPH0550885B2 (ja) * 1986-01-20 1993-07-30 Nippon Electric Co
JPH0555845A (ja) * 1991-08-27 1993-03-05 Onkyo Corp 平衡増幅器
JPH0865067A (ja) * 1994-08-24 1996-03-08 Nippon Columbia Co Ltd 平衡増幅回路
JPH08116223A (ja) * 1994-09-29 1996-05-07 Ind Technol Res Inst 完全に差動的な非演算増幅器に基づく正帰還形のバイポーラ接合形トランジスタバイクワッドフィルタ
JP2000332548A (ja) * 1999-05-12 2000-11-30 Lucent Technol Inc 信号増幅回路および平衡入出力型差動増幅回路
JP2002223134A (ja) * 2000-12-28 2002-08-09 Alcatel 差動出力増幅器装置
JP2011244099A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Toyota Motor Corp サンプルホールド回路及びa/d変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012032736A1 (ja) 2012-03-15
EP2495873A1 (en) 2012-09-05
US8766715B2 (en) 2014-07-01
JPWO2012032736A1 (ja) 2014-01-20
EP2495873A4 (en) 2017-02-08
US20120229205A1 (en) 2012-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5715531B2 (ja) シングル差動変換回路
US7042291B2 (en) Balanced amplifier and filter using the same
JP4738090B2 (ja) Btl方式の増幅回路
US6359510B1 (en) Amplifier circuit
TWI384751B (zh) 可消除直流電壓偏移之運算放大器
JP2007129722A (ja) 演算増幅器
US20120182071A1 (en) Operational amplifier circuit
US8570099B2 (en) Single-ended-to-differential filter using common mode feedback
US20190207564A1 (en) Negative capacitance circuits including temperature-compensation biasings
JP5320503B2 (ja) 増幅回路
JP6488674B2 (ja) Dcオフセットキャンセル回路
US9806703B2 (en) Single-ended to differential conversion circuit and signal processing module
JP6063643B2 (ja) 半導体装置および通信装置
JP2007081568A (ja) 差動型オペアンプ
CN107786185B (zh) 相位内插器
JP5865815B2 (ja) 演算増幅器
CN101202537B (zh) 低功率可变增益放大器
EP3139502B1 (en) Single-ended to differential conversion circuit and signal processing module
JP2008092310A (ja) 電圧制御電流源回路
JP2008011051A (ja) 差動演算増幅器
JP2006148775A (ja) 平衡型差動増幅器および平衡型演算増幅器
US11496104B2 (en) Differential amplifier
CN110445472B (zh) 具有恒定跨导偏压电路的运算放大器及其使用方法
JP4688152B2 (ja) 信号検出回路
TW202037071A (zh) 差分至單端轉換器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5320503

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350