JP2016213727A - 増幅回路、ad変換器、集積回路、及び無線通信装置 - Google Patents

増幅回路、ad変換器、集積回路、及び無線通信装置 Download PDF

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雅則 古田
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Tetsuro Itakura
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Abstract

【課題】主演算増幅器と副演算増幅器とのミスマッチによる増幅誤差が抑制された、増幅精度の高い増幅回路を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る増幅回路は、入力端子と、出力端子と、第1,第2演算増幅器と、第1,第2入力インピーダンス素子と、第1〜第3帰還インピーダンス素子と、加算器と、を備える。第1(第2)演算増幅器は、第1(第3)ノードに接続された反転入力端子と、第2(第4)ノードに接続された出力端子と、を備える。第1(第2)入力インピーダンス素子は、一端が前記入力端子に接続され、他端が第1(第3)ノードに接続される。第1(第2)帰還インピーダンス素子は、一端が第1(第3)ノードに接続され、他端が第2(第4)ノードに接続される。第3帰還インピーダンス素子は、一端が第1ノードに接続され、他端が第4ノードに接続される。加算器は、第1及び第2演算増幅器の出力電圧を加算する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、増幅回路、AD変換器、集積回路、及び無線通信装置に関する。
従来、演算増幅器の有限利得に起因して生じる増幅誤差を低減するために、主演算増幅器と、副演算増幅器と、を備える増幅回路が提案されている。この増幅回路では、副演算増幅器の仮想接地電圧を増幅して主演算増幅器の出力電圧に加算する。これにより、主演算増幅器の利得を等価的に向上させ、増幅誤差を低減させ、増幅回路の増幅精度を向上させることができる。
しかしながら、従来の増幅回路では、半導体の製造ばらつきにより生じる主演算増幅器と副演算増幅器との間にミスマッチによって、増幅誤差が発生した。この増幅誤差により、従来の増幅回路は、増幅精度の向上が制限されるという問題があった。
Paul C. Yu, Hae-Seung Lee, " A High-Swing 2-V CMOS Operational Amplifier with Replica-Amp Gain Enhancement", IEEE JSSC, Dec. 1993
主演算増幅器と副演算増幅器とのミスマッチによる増幅誤差が抑制された、増幅精度の高い増幅回路、並びに、この増幅回路を備えるAD変換器、集積回路、及び無線通信装置を提供する。
一実施形態に係る増幅回路は、入力端子と、出力端子と、第1演算増幅器と、第1入力インピーダンス素子と、第1帰還インピーダンス素子と、第2演算増幅器と、第2入力インピーダンス素子と、第2帰還インピーダンス素子と、第3帰還インピーダンス素子と、加算器と、を備える。入力端子は、入力電圧が入力される。出力端子は、出力電圧が出力される。第1演算増幅器は、第1ノードに接続された反転入力端子と、非反転入力端子と、第2ノードに接続された出力端子と、を備える。第1入力インピーダンス素子は、一端が前記入力端子に接続され、他端が第1ノードに接続される。第1帰還インピーダンス素子は、一端が第1ノードに接続され、他端が第2ノードに接続される。第2演算増幅器は、第3ノードに接続された反転入力端子と、非反転入力端子と、第4ノードに接続された出力端子と、を備える。第2入力インピーダンス素子は、一端が入力端子に接続され、他端が第3ノードに接続される。第2帰還インピーダンス素子は、一端が第3ノードに接続され、他端が第4ノードに接続される。第3帰還インピーダンス素子は、一端が第1ノードに接続され、他端が第4ノードに接続される。加算器は、第1演算増幅器の出力電圧と、第2演算増幅器の出力電圧と、を加算して出力する。
従来の増幅回路を示す機能ブロック図。 図1の増幅回路の一例を示す回路図。 主演算増幅器と副演算増幅器とを備える従来の増幅回路を示す機能ブロック図。 第1実施形態に係る増幅回路を示す機能ブロック図。 第2実施形態に係る増幅回路を示す回路図。 第3実施形態に係る増幅回路を示す回路図。 第4実施形態に係る増幅回路を示す回路図。 第5実施形態に係る増幅回路を示す回路図。 第6実施形態に係る増幅回路を示す回路図。 第7実施形態に係る増幅回路を示す回路図。 第8実施形態に係る演算増幅器を示す回路図。 第9実施形態に係るAD変換回路を示す機能ブロック図。 第10実施形態に係る無線通信装置のハードウェア構成を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、従来の増幅回路について説明する。図1は、従来の増幅回路を示す機能ブロック図である。図1の増幅回路は、入力端子TINと、出力端子TOUTと、増幅器Aと、帰還回路βと、減算器SUBと、を備える。入力端子TINは、入力電圧VINを入力される。出力端子TOUTは、出力電圧VOUTを出力する。増幅器Aの利得をA、帰還回路βの帰還係数をβとすると、この増幅回路の出力電圧VOUTは、以下の式で表される。
Figure 2016213727
式(1)において、出力電圧VOUTは、テイラー展開して示されている。式(1)の右辺の第1項(1/β×VIN)は、出力電圧VOUTの期待値(設計値)である。一方、式(1)の右辺の第2項以降(1/β×{−1/βA+(1/βA)−・・・}×VIN)は、出力電圧VOUTの期待値に対する誤差電圧である。以下では、式の右辺の第X項を、単に第X項という。
式(1)より、誤差電圧は、増幅器Aの利得Aに反比例し、Aが無限大のときに0となることがわかる。しかしながら、実際には、利得Aは有限の値である。また、半導体プロセスの微細化により、高利得の増幅器Aの製造も困難である。このため、図1の増幅回路では、利得Aに応じた誤差電圧は発生する。
例えば、β=1/2、A=100の場合、式(1)の第1項は1/β×VIN=2×VIN、第2項は−1/βA×VIN=−0.04×VIN、第3項は1/β×VIN=0.0008×VINとなる。したがって、第4項以降を無視すると、VOUT=(2−0.04+0.0008)VIN=2.0408VINとなる。すなわち、出力電圧VOUTには、期待値に対して2.04%の誤差電圧が発生する。
図2は、図1の増幅回路の一例を示す回路図である。図2の増幅回路は、入力端子TINと、出力端子TOUTと、演算増幅器(オペアンプ)OPと、入力インピーダンス素子Ziと、帰還インピーダンス素子Zfと、を備える。演算増幅器OPは、図1の増幅器Aに相当する。演算増幅器OPの利得をA、入力インピーダンス素子ZiのインピーダンスをZi、帰還インピーダンス素子ZfのインピーダンスをZfとすると、この増幅回路の出力電圧VOUTは、以下の式で表される。
Figure 2016213727
式(1)と同様、式(2)の第1項は、出力電圧VOUTの期待値であり、式(2)の第2項以降は、出力電圧VOUTの期待値に対する誤差電圧である。また、式(2)において、帰還係数βは、Zi/Zfである。式(1),(2)より、従来の増幅回路の誤差電圧は、利得Aに反比例し、第2項の誤差電圧が支配的であることがわかる。
そこで、誤差電圧を低減する増幅回路として、従来、図3の増幅回路が提案されている。図3は、主演算増幅器と、副演算増幅器と、を備える従来の増幅回路を示す機能ブロック図である。図3の増幅回路は、入力端子TINと、出力端子TOUTと、増幅器A〜Aと、帰還回路β,βと、減算器SUB,SUBと、加算器ADと、を備える。増幅器Aが主増幅器であり、増幅器A,Aが副増幅器である。増幅器A〜Aの利得をA〜A、帰還回路β,βの帰還係数をβ,β、β=β=βとすると、この増幅回路の出力電圧VOUTは、以下の式で表される。
Figure 2016213727
式(3)において、第1項は、出力電圧VOUTの期待値であり、第2項以降は、出力電圧VOUTの期待値に対する誤差電圧である。式(3)からわかるように、誤差電圧は、利得Aに反比例する。これは、図1の増幅回路と同様である。これに対して、図3の増幅回路では、A=Aの場合、第2項の誤差電圧が除去される点が、図1の増幅回路と異なる。
上述の通り、図1の増幅回路では、出力電圧VOUTの誤差電圧の中で、第2項の誤差電圧が支配的である。このため、第2項の誤差電圧を除去すると、誤差電圧全体を低減することができる。
例えば、β=1/2、A=A=A=100の場合、式(3)の第1項は1/β×VIN=2×VIN、第2項は−(1/β)(1−A/A)×VIN=0、第3項は−A/β ×VIN=−0.0008×VINとなる。したがって、第4項以降を無視すると、VOUT=(2−0.0008)VIN=1.9992VINとなる。すなわち、図3の増幅回路の出力電圧VOUTに発生する誤差電圧は、期待値に対して0.04%である。このように、図3の増幅回路は、図1の増幅回路に比べて、誤差電圧を大幅に低減することができる。
しかしながら、実際には、半導体の製造ばらつきや環境変動によって、主増幅器A,Aには、ミスマッチが発生する。ミスマッチとは、2つの増幅器の利得にずれが生じることをいう。例えば、AとAとが20%ずれ、A/A=1.2となった場合、式(3)の第2項は0.008×VINとなり、VOUT=(2+0.008−0.0008)VIN=2.0082VINとなる。このとき、誤差電圧は、0.41%となり、A=Aの場合(ミスマッチが発生しなかった場合)の誤差電圧に比べて、1桁大きくなってしまう。
このように、図3に示す従来の増幅回路は、増幅器間の利得のミスマッチによって、出力電圧VOUTに発生する誤差電圧が増大するという問題があった。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る増幅回路について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る増幅回路を示す機能ブロック図である。図4に示すように、この増幅回路は、入力端子TINと、出力端子TOUTと、増幅器A,Aと、帰還回路β〜βと、減算器SUB,SUBと、加算器ADと、を備える。入力端子TINは、入力電圧VINを入力される。出力端子TOUTは、出力電圧VOUTを出力する。
増幅器Aは、本実施形態に係る増幅回路の主増幅器である。増幅器Aは、減算器SUBの出力電圧を入力される。増幅器Aは、入力された電圧を所定の利得で増幅して出力する。増幅器Aの利得は、Aであるものとする。増幅器Aの出力電圧は、加算器AD及び帰還回路βに入力される。増幅器Aは、例えば、オペアンプにより構成される。
増幅器Aは、本実施形態に係る増幅回路の副増幅器である。増幅器Aは、減算器SUBの出力電圧を入力される。増幅器Aは、入力された電圧を所定の利得で増幅して出力する。増幅器Aの利得は、Aであるものとする。増幅器Aの出力電圧は、加算器AD及び帰還回路β,βに入力される。増幅器Aは、例えば、オペアンプにより構成される。
帰還回路βは、増幅器Aの出力電圧を入力される。帰還回路βは、入力された電圧に応じた電圧を帰還する。帰還回路βの帰還係数は、βであるものとする。帰還回路βが帰還した電圧は、減算器SUBに入力される。帰還回路βは、例えば、抵抗素子や容量素子などのインピーダンス素子により構成される。
帰還回路βは、増幅器Aの出力電圧を入力される。帰還回路βは、入力された電圧に応じた電圧を帰還する。帰還回路βの帰還係数は、βであるものとする。帰還回路βが帰還した電圧は、減算器SUBに入力される。帰還回路βは、例えば、抵抗素子や容量素子などのインピーダンス素子により構成される。
帰還回路βは、増幅器Aの出力電圧を入力される。帰還回路βは、入力された電圧に応じた電圧を帰還する。帰還回路βの帰還係数は、βであるものとする。帰還回路βが帰還した電圧は、減算器SUBに入力される。帰還回路βは、例えば、抵抗素子や容量素子などのインピーダンス素子により構成される。
減算器SUBは、入力電圧VINと、帰還回路β,βがそれぞれ帰還した電圧と、を入力される。減算器SUBは、入力電圧VINから、帰還回路β,βがそれぞれ帰還した電圧を減算して出力する。減算器SUBの出力電圧は、増幅器Aに入力される。
減算器SUBは、入力電圧VINと、帰還回路βが帰還した電圧と、を入力される。減算器SUBは、入力電圧VINから、帰還回路βが帰還した電圧を減算して出力する。減算器SUBの出力電圧は、増幅器Aに入力される。
加算器ADは、増幅器Aの出力電圧と、増幅器Aの出力電圧と、を入力される。加算器ADは、増幅器Aの出力電圧と、増幅器Aの出力電圧と、を加算して出力する。加算器ADの出力電圧が、増幅回路の出力電圧VOUTとなる。
本実施形態に係る増幅回路の出力電圧VOUTは、β=β=β=βとすると、以下の式で表される。
Figure 2016213727
式(4)の第1項は、出力電圧VOUTの期待値であり、第2項以降は、出力電圧VOUTの期待値に対する誤差電圧である。式(4)からわかるように、第2項の誤差電圧は、A×Aに反比例する。
例えば、β=1/2、A=A=100の場合、式(4)の第1項は1/β×VIN=2×VIN、第2項は−1/β×VIN=−0.0008×VINとなる。したがって、第3項以降を無視すると、VOUT=(2−0.0008)VIN=1.9992VINとなる。すなわち、本実施形態に係る増幅回路の出力電圧VOUTに発生する誤差電圧は、期待値に対して0.04%となる。このように、本実施形態に係る増幅回路は、図3の増幅回路と同様、増幅器間にミスマッチが発生していない場合、図1の増幅回路に比べて誤差電圧を大幅に低減することができる。
一方、本実施形態に係る増幅回路では、図3の増幅回路とは異なり、増幅器A,Aにミスマッチが発生した場合でも、誤差電圧を抑制することができる。
例えば、AとAとが20%ずれ、A=80、A=100となった場合、第2項は0.001×VINとなる。したがって、第3項以降を無視すると、VOUT=(2−0.001)VIN=1.999VINとなる。このとき、誤差電圧は、0.05%であり、図3の増幅回路の誤差電圧に比べて、1桁小さくなっていることがわかる。このように、本実施形態に係る増幅回路は、図3の増幅回路に比べて、増幅器間のミスマッチが発生した場合の誤差電圧を大幅に低減することができる。これは、式(4)の第2項が、利得の2乗(A×A)に反比例するためである。
以上説明した通り、本実施形態に係る増幅回路は、出力電圧VOUTに発生する誤差電圧のうち、支配的な誤差電圧(第2項の誤差電圧)を抑制することができる。しがたって、入力電圧VINを精度よく増幅することができる。
また、本実施形態に係る増幅回路は、半導体の製造バラつきや環境変動に起因して、増幅器間に利得のミスマッチが発生した場合であっても、電圧誤差を低減し、入力電圧VINを精度よく増幅することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態に係る増幅回路の一例について説明する。図5は、図4の増幅回路の一例を示す回路図である。
図5に示すように、本実施形態に係る増幅回路は、入力端子TINと、出力端子TOUTと、演算増幅器OP〜OPと、入力インピーダンス素子Zi11,Zi12,Zi21,Zi22と、帰還インピーダンス素子Zf11,Zf12,Zf13,Zfと、を備える。
演算増幅器OP(第1演算増幅器)は、主演算増幅器である。演算増幅器OPは、反転入力端子(−)がノードN(第1ノード)に接続され、非反転入力端子(+)が接地線に接続され、出力端子がノードN(第2ノード)に接続されている。ノードNは、演算増幅器OPの反転入力端子と、入力インピーダンス素子Zi11と、帰還インピーダンス素子Zf11,Zf13と、の接続点である。ノードNは、演算増幅器OPの出力端子と、入力インピーダンス素子Zi21と、帰還インピーダンス素子Zf11と、の接続点である。以下では、接地線に接続されることを、接地されるという。この演算増幅器OPは、図4の増幅器Aに相当する。演算増幅器OPの利得は、Aであるものとする。
演算増幅器OP(第2演算増幅器)は、副演算増幅器である。演算増幅器OPは、反転入力端子(−)がノードN(第3ノード)に接続され、非反転入力端子(+)が接地され、出力端子がノードN(第4ノード)に接続されている。ノードNは、演算増幅器OPの反転入力端子と、入力インピーダンス素子Zi12と、帰還インピーダンス素子Zf12と、の接続点である。ノードNは、演算増幅器OPの出力端子と、入力インピーダンス素子Zi22と、帰還インピーダンス素子Zf12,Zf13と、の接続点である。演算増幅器OPは、図4の増幅器Aに相当する。演算増幅器OPの利得は、Aであるものとする。
入力インピーダンス素子Zi11(第1入力インピーダンス素子)は、一端が入力端子TINに接続され、他端がノードNに接続されている。入力電圧VINは、入力インピーダンス素子Zi11を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に印加される。入力インピーダンス素子Zi11のインピーダンスは、Zi11であるものとする。
入力インピーダンス素子Zi12(第2入力インピーダンス素子)は、一端が入力端子TINに接続され、他端がノードNに接続されている。入力電圧VINは、入力インピーダンス素子Zi12を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に印加される。入力インピーダンス素子Zi12のインピーダンスは、Zi12であるものとする。
帰還インピーダンス素子Zf11(第1帰還インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還インピーダンス素子Zf11を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還インピーダンス素子Zf11のインピーダンスは、Zf11であるものとする。
帰還インピーダンス素子Zf12(第2帰還インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還インピーダンス素子Zf12を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還インピーダンス素子Zf12のインピーダンスは、Zf12であるものとする。
帰還インピーダンス素子Zf13(第3帰還インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還インピーダンス素子Zf13を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還インピーダンス素子Zf13のインピーダンスは、Zf13であるものとする。
演算増幅器OP(第3演算増幅器)は、反転入力端子(−)がノードN(第5ノード)に接続され、非反転入力端子(+)が接地され、出力端子が出力端子TOUTに接続されている。ノードNは、演算増幅器OP3の反転入力端子と、入力インピーダンス素子Zi21,Zi22と、帰還インピーダンス素子Zfと、の接続点である。演算増幅器OPの利得は、Aであるものとする。
帰還インピーダンス素子Zf(第4帰還インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端が出力端子TOUTに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還インピーダンス素子Zfを介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還インピーダンス素子Zfのインピーダンスは、Zfであるものとする。
入力インピーダンス素子Zi21(第3入力インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、入力インピーダンス素子Zi21を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に印加される。入力インピーダンス素子Zi21のインピーダンスは、Zi21であるものとする。
入力インピーダンス素子Zi22(第4入力インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、入力インピーダンス素子Zi22を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に印加される。入力インピーダンス素子Zi22のインピーダンスは、Zi22であるものとする。
本実施形態に係る増幅回路では、各インピーダンス素子のインピーダンスは、Zi11=Zi12=Zi、Zf11=Zf12=Zf13=Zf、Zi21=Zi22=Ziとなるように設定される。以上のような構成により、図4の増幅回路の各機能構成が実現される。本実施形態では、加算器ADは、入力インピーダンス素子Zi21,Zi22と、演算増幅器OPと、帰還インピーダンスZfと、により構成される。
利得Aが十分に大きく、かつ、Zi=Zfの場合、本実施形態に係る増幅回路の出力電圧VOUTは、以下の式で表される。
Figure 2016213727
式(5)の第1項は、出力電圧VOUTの期待値であり、式(5)の第2項以降は、出力電圧VOUTの期待値に対する誤差電圧である。式(5)からわかるように、第2項の誤差電圧は、A×Aに反比例する。したがって、本実施形態に係る増幅回路により、図4の増幅回路と同様の効果が得られる。
なお、図5の増幅回路では、演算増幅器OPと、帰還インピーダンス素子Zfと、により帰還回路が形成されている。この帰還回路の帰還係数はZi/Zfである。したがって、本実施形態の出力電圧VOUTは、演算増幅器OP,OPの出力電圧を加算した電圧のZi/Zf倍の電圧となる。上記の式(5)は、Zi/Zf=1の場合の出力電圧VOUTを示しているが、Zi/Zf≠1の場合であっても、第2項の誤差電圧は、A×Aに反比例する。したがって、Zi,Zfに依存せずに、図4の増幅回路と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
第3実施形態について、図6を参照して説明する。本実施形態では、図5の増幅回路の変形例について説明する。本実施形態に係る増幅回路は、図5の増幅回路が縦続接続された増幅回路である。図6は、本実施形態に係る増幅回路を示す回路図である。
図6に示すように、本実施形態に係る増幅回路は、出力端子TOUT1,TOUT2と、演算増幅器OPと、入力インピーダンス素子Zi23,Zi24と、帰還インピーダンス素子Zf21,Zf22,Zf23と、をさらに備える。出力端子TOUT1は、図5の出力端子TOUTに相当する。帰還インピーダンス素子Zf21は、帰還インピーダンス素子Zfに相当する。他の構成は、図5の増幅回路と同様である。また、本実施形態において、演算増幅器OPは、2段目の増幅回路の増幅器Aを構成し、帰還インピーダンス素子Zf21は、2段目の増幅回路の帰還回路βを構成する。
演算増幅器OP(第4演算増幅器)は、反転入力端子(−)がノードN(第6ノード)に接続され、非反転入力端子(+)が接地線に接続され、出力端子が出力端子TOUT2に接続されている。ノードNは、演算増幅器OPの反転入力端子と、入力インピーダンス素子Zi23,Zi24と、帰還インピーダンス素子Zf22と、の接続点である。演算増幅器OPの利得は、Aであるものとする。
入力インピーダンス素子Zi23(第5入力インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、入力インピーダンス素子Zi23を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に印加される。入力インピーダンス素子Zi23のインピーダンスは、Zi23であるものとする。
入力インピーダンス素子Zi24(第6入力インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、入力インピーダンス素子Zi24を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に印加される。入力インピーダンス素子Zi24のインピーダンスは、Zi24であるものとする。
帰還インピーダンス素子Zf22(第5帰還インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端が出力端子TOUT2に接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還インピーダンス素子Zf22を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還インピーダンス素子Zf22のインピーダンスは、Zf22であるものとする。
帰還インピーダンス素子Zf23(第6帰還インピーダンス素子)は、一端がノードNに接続され、他端が出力端子TOUT2に接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還インピーダンス素子Zf23を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還インピーダンス素子Zf23のインピーダンスは、Zf23であるものとする。
本実施形態に係る増幅回路では、各インピーダンス素子のインピーダンスは、Zi23=Zi24=Zi、Zf22=Zf23=Zfとなるように設定される。本実施形態に係る増幅回路において、演算増幅器OP,OPは、2段目の増幅回路の増幅器A,Aにそれぞれ相当する。また、出力端子TOUT1,VOUT2は、2段目の増幅回路のノードN,Nに相当する。
出力端子TOUT1,VOUT2の後段に、4つのインピーダンス素子(入力インピーダンス素子Zi21〜Zi24に相当する構成)と、2つの演算増幅器及び4つの帰還インピーダンス素子(演算増幅器OP,OP及び帰還素子Zf21〜Zf23に相当する構成)と、交互に接続し、最終段に加算器ADを接続することにより、図5の増幅回路を任意の段数だけ縦続接続することができる。例えば、出力端子TOUT1,VOUT2の後段に、加算器ADを接続することにより、図5の増幅回路が2段縦続接続された増幅回路が構成される。
本実施形態によれば、図5の増幅回路を任意の段数だけ縦続接続することにより、任意の増幅率を有する増幅回路を実現することができる。また、本実施形態に係る増幅回路は、複数の次数を有するフィルタ回路等に適用することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について、図7を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態に係る増幅回路の他の例について説明する。本実施形態に係る増幅回路は、スイッチトキャパシタ回路を備え、サンプルフェーズと増幅フェーズとの2つの動作フェーズを有する。図7は、本実施形態に係る増幅回路を示す回路図である。
図7に示すように、本実施形態に係る増幅回路は、入力端子TINと、出力端子TOUTと、演算増幅器OP,OPと、サンプルホールド回路SH〜SHと、帰還容量素子Cf11〜Cf13と、AD変換器ADC,ADCと、デジタル加算器adと、を備える。演算増幅器OP,OPは、図5の演算増幅器OP,OPと同様である。
サンプルホールド回路SH(第1サンプルホールド回路)は、スイッチトキャパシタ回路であり、図5の入力インピーダンス素子Zi11に相当する。サンプルホールド回路SHは、スイッチSW11〜SW13と、サンプル容量素子Ci11と、を備える。
スイッチSW11は、一端が入力端子TINに接続され、他端がノードN(第7ノード)に接続されている。ノードNは、スイッチSW11,SW12とサンプル容量素子Ci11と、の接続点である。スイッチSW12は、一端がノードNに接続され、他端が接地されている。スイッチSW13は、一端がノードNに接続され、他端が接地されている。
サンプル容量素子Ci11は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。サンプル容量素子Ci11の容量値は、Ci11であるものとする。
サンプルホールド回路SHは、サンプルフェーズにおいて、スイッチSW11,SW13がオンになり、スイッチSW12がオフになる。これにより、サンプル容量素子Ci11に入力電圧VINがサンプルされる。
また、サンプルホールド回路SHは、増幅フェーズにおいて、スイッチSW11,SW13がオフになり、スイッチSW12がオンになる。これにより、サンプル容量素子Ci11にサンプルされた入力電圧VINがホールドされる。
サンプルホールド回路SH(第2サンプルホールド回路)は、スイッチトキャパシタ回路であり、図5の入力インピーダンス素子Zi12に相当する。サンプルホールド回路SHは、スイッチSW21〜SW23と、サンプル容量素子Ci12と、を備える。
スイッチSW21は、一端が入力端子TINに接続され、他端がノードN(第8ノード)に接続されている。ノードNは、スイッチSW21,SW22とサンプル容量素子Ci12と、の接続点である。スイッチSW22は、一端がノードNに接続され、他端が接地されている。スイッチSW23は、一端がノードNに接続され、他端が接地されている。
サンプル容量素子Ci12は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。サンプル容量素子Ci12の容量値は、Ci12であるものとする。
サンプルホールド回路SHは、サンプルフェーズにおいて、スイッチSW21,SW23がオンになり、スイッチSW22がオフになる。これにより、サンプル容量素子Ci12に入力電圧VINがサンプルされる。
また、サンプルホールド回路SHは、増幅フェーズにおいて、スイッチSW21,SW23がオフになり、スイッチSW22がオンになる。これにより、サンプル容量素子Ci12にサンプルされた入力電圧VINがホールドされる。
帰還容量素子Cf11は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。帰還容量素子Cf11は、図5の帰還インピーダンス素子Zf11に相当する。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還容量素子Cf11を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還容量素子Cf11の容量値は、Cf11であるものとする。
帰還容量素子Cf12は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。帰還容量素子Cf12は、図5の帰還インピーダンス素子Zf12に相当する。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還容量素子Cf12を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還容量素子Cf12の容量値は、Cf12であるものとする。
帰還容量素子Cf13は、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続されている。帰還容量素子Cf13は、図5の帰還インピーダンス素子Zf13に相当する。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還容量素子Cf13を介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還容量素子Cf13の容量値は、Cf13であるものとする。
サンプルホールド回路SH(第3サンプルホールド回路)は、スイッチトキャパシタ回路であり、スイッチSW31〜SW33と、サンプル容量素子Ci21と、を備える。
スイッチSW31は、一端がノードNに接続され、他端がノードN(第9ノード)に接続されている。ノードNは、スイッチSW31,SW32と、サンプル容量素子Ci21と、の接続点である。スイッチSW32は、一端がノードNに接続され、他端が接地されている。スイッチSW33は、一端がノードN10(第10ノード)に接続され、他端が接地されている。ノードN10は、スイッチSW32と、サンプル容量素子Ci21と、AD変換器ADCの入力端子と、の接続点である。
サンプル容量素子Ci21は、一端がノードNに接続され、他端がノードN10に接続されている。サンプル容量素子Ci21の容量値は、Ciであるものとする。
サンプルホールド回路SHは、増幅フェーズにおいて、スイッチSW31,SW33がオンになり、スイッチSW32がオフになる。これにより、演算増幅器OPの出力電圧がサンプル容量素子Ci21にサンプルされる。
また、サンプルホールド回路SHは、サンプルフェーズにおいて、スイッチSW31,SW33がオフになり、スイッチSW32がオンになる。これにより、サンプル容量素子Ci21にサンプルされた演算増幅器OPの出力電圧がホールドされ、AD変換器ADCに入力される。
AD変換器ADC(第1AD変換器)は、入力端子がノードN10に接続され、出力端子がデジタル加算器adの入力端子に接続されている。AD変換器ADCは、増幅フェーズにおいて、サンプルホールド回路SHの出力電圧を入力され、入力された電圧をAD変換し、デジタル信号を出力する。AD変換器ADCが出力したデジタル信号は、デジタル加算器adに入力される。
サンプルホールド回路SH(第4サンプルホールド回路)は、スイッチトキャパシタ回路であり、スイッチSW41〜SW43と、サンプル容量素子Ci22と、を備える。
スイッチSW41は、一端がノードNに接続され、他端がノードN11(第11ノード)に接続されている。ノードN11は、スイッチSW41,SW42と、サンプル容量素子Ci22と、の接続点である。スイッチSW42は、一端がノードN11に接続され、他端が接地されている。スイッチSW43は、一端がノードN12(第12ノード)に接続され、他端が接地されている。ノードN12は、スイッチSW42と、サンプル容量素子Ci22と、AD変換器ADCの入力端子と、の接続点である。
サンプル容量素子Ci22は、一端がノードN11に接続され、他端がノードN12に接続されている。サンプル容量素子Ci22の容量値は、Ci22であるものとする。
サンプルホールド回路SHは、増幅フェーズにおいて、スイッチSW41,SW43がオンになり、スイッチSW42がオフになる。これにより、演算増幅器OPの出力電圧がサンプル容量素子Ci22にサンプルされる。
また、サンプルホールド回路SHは、サンプルフェーズにおいて、スイッチSW41,SW43がオフになり、スイッチSW42がオンになる。これにより、サンプル容量素子Ci22にサンプルされた演算増幅器OPの出力電圧がホールドされ、AD変換器ADCに入力される。
AD変換器ADC(第2AD変換器)は、入力端子がノードN12に接続され、出力端子がデジタル加算器adの入力端子に接続されている。AD変換器ADCは、増幅フェーズにおいて、サンプルホールド回路SHの出力電圧を入力され、入力された電圧をAD変換し、デジタル信号を出力する。AD変換器ADCが出力したデジタル信号は、デジタル加算器adに入力される。
デジタル加算器adは、AD変換器ADC,ADCがそれぞれ出力したデジタル信号を入力される。デジタル加算器adは、入力されたデジタル信号を加算して出力する。デジタル加算器adの出力信号が、本実施形態における出力電圧VOUTとなる。このため、本実施形態では、出力電圧VOUTは、デジタル信号となる。
本実施形態に係る増幅回路では、各容量素子の容量値は、Ci11=Ci12=Ci、Cf11=Cf12=Cf13=Cf、Ci21=Ci22=Ciとなるように設定される。以上のような構成により、図4の増幅回路の各機能構成が実現される。本実施形態では、加算器ADは、サンプルホールド回路SH,SHと、AD変換器ADC,ADCと、デジタル加算器adと、により構成される。
この増幅回路は、サンプルフェーズと増幅フェーズとを交互に繰り返すことにより、所定の時間間隔で入力電圧VINを増幅する。ここで、AD変換器ADC,ADCの分解能が無限大とすると、電荷保存則より、出力電圧VOUTは、以下の式で表される。
Figure 2016213727
式(6)の第1項は、出力電圧VOUTの期待値であり、第2項以降は出力電圧VOUTの期待値に対する誤差電圧である。式(6)からわかるように、第2項の誤差電圧は、A×Aに反比例する。したがって、本実施形態に係る増幅回路により、図4の増幅回路と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、AD変換器ADCの入力信号は、AD変換器ADCの入力信号に比べて小さい。このため、AD変換器ADCの分解能は、AD変換器ADCの分解能より小さくしてもよい。
(第5実施形態)
第5実施形態について、図8を参照して説明する。本実施形態では、図7の増幅回路の変形例について説明する。図8は、本実施形態に係る増幅回路を示す回路図である。図8に示すように、本実施形態に係る増幅回路は、図7のAD変換器ADC,ADC及びデジタル加算器adの代わりに、演算増幅器OPと、帰還容量素子Cfと、を備える。他の構成は、図7の増幅回路と同様である。
演算増幅器OPは、反転入力端子(−)がノードN10,N12に接続され、非反転入力端子(+)が接地され、出力端子が出力端子TOUTに接続されている。演算増幅器OPの利得は、Aであるものとする。利得Aは、十分に大きいものとする。
帰還容量素子Cfは、一端がノードN10,N12に接続され、他端が出力端子TOUTに接続されている。演算増幅器OPの出力電圧は、帰還容量素子Cfを介して、演算増幅器OPの反転入力端子に帰還される。帰還容量素子Cfの容量は、Cfであるものとする。
本実施形態では、加算器ADは、サンプルホールド回路SH,SHと、演算増幅器OPと、帰還容量素子Cfと、により構成される。
図8の増幅回路では、演算増幅器OPと、帰還容量素子Cfと、により帰還回路が形成されている。この帰還回路の帰還係数はCi/Cfである。したがって、本実施形態の出力電圧VOUTは、演算増幅器OP,OPの出力電圧を加算した電圧のCi/Cf倍の電圧となる。本実施形態に係る増幅回路は、図7の増幅回路と同様に、Ci,Cfに依存せず、第2項の誤差電圧がA×Aに反比例する。したがって、本実施形態に係る増幅回路により、図4の増幅回路と同様の効果が得られる。
(第6実施形態)
第6実施形態について、図9を参照して説明する。本実施形態では、図7の増幅回路の他の変形例について説明する。図9は、本実施形態に係る増幅回路を示す回路図である。図9に示すように、本実施形態に係る増幅回路は、図7のサンプルホールド回路SH,SH、AD変換器ADC,ADC、及びデジタル加算器adの代わりに、バッファ回路Bと、サンプルホールド回路SHと、を備える。他の構成は、図7の増幅回路と同様である。
バッファ回路Bは、入力端子がノードNに接続され、出力端子がスイッチSW53の一端に接続されている。バッファ回路Bは、増幅フェーズにおいて、演算増幅器OPの出力電圧を入力され、入力された電圧を反転出力する。すなわち、バッファ回路Bの利得は−1である。
サンプルホールド回路SH(第5サンプルホールド回路)は、スイッチトキャパシタ回路であり、スイッチSW51〜SW53と、サンプル容量素子Ciと、を備える。
スイッチSW51は、一端がノードNに接続され、他端がノードN13(第13ノード)に接続されている。ノードN13は、スイッチSW51,SW52と、サンプル容量素子Ciと、の接続点である。スイッチSW52は、一端がノードN13に接続され、他端が接地されている。スイッチSW53は、一端がバッファ回路Bの出力端子に接続され、他端が出力端子TOUTに接続されている。
サンプル容量素子Ciは、一端がノードN13に接続され、他端が出力端子TOUTに接続されている。容量素子Ciの容量値は、Ciであるものとする。
サンプルホールド回路SHは、増幅フェーズにおいて、スイッチSW51,SW53がオンになり、スイッチSW52がオフになる。これにより、演算増幅器OPの出力電圧と、バッファ回路Bの出力電圧と、がサンプル容量素子Ciにサンプルされる。
バッファ回路Bの出力電圧は、演算増幅器OPの出力電圧を反転したものである。また、バッファ回路Bの出力電圧は、演算増幅器OPの出力電圧と反対側からサンプル容量素子Ciに入力される。結果として、サンプル容量素子Ciには、演算増幅器OP,OPの出力電圧を加算した電圧がサンプルされる。このように、本実施形態では、加算器ADは、バッファ回路Bと、サンプルホールド回路SHと、により構成される。
また、サンプルホールド回路SHは、サンプルフェーズにおいて、スイッチSW51,SW53がオフになり、スイッチSW52がオンになる。これにより、サンプル容量素子Ciにサンプルされた電圧(演算増幅器OPの出力電圧とバッファ回路Bの出力電圧との和)がホールドされ、出力電圧VINとして出力される。このように、本実施形態に係る増幅回路によれば、バッファ回路Bを用いて、加算器ADを構成することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態では、図9の増幅回路の変形例について説明する。図10は、本実施形態に係る増幅回路を示す回路図である。図10に示すように、本実施形態に係る増幅回路は、図9の増幅回路を差動構成としたものであり、反転入力側の増幅回路と、非反転入力側の増幅回路と、を備える。
反転入力側の増幅回路(以下、「増幅回路P」という)は、入力電圧VINPが入力される入力端子TINPと、出力電圧VOUTPが出力される出力端子TOUTPと、備える。非反転入力側の増幅回路(以下、「増幅回路M」という)は、入力電圧VINMが入力される入力端子TINMと、出力電圧VOUTMが出力される出力端子TOUTMと、備える。増幅回路P,Mは、図9の増幅回路と異なり、いずれもバッファ回路Bを備えない。
演算増幅器OPの反転入力端子は、増幅回路PのノードNに接続され、非反転入力端子は、増幅回路MのノードNに接続されている。また、演算増幅器Pの反転出力端子は、増幅回路PのノードNに接続され、非反転出力端子は、増幅回路MのノードNに接続されている。
演算増幅器OPの反転入力端子は、増幅回路PのノードNに接続され、非反転入力端子は、増幅回路MのノードNに接続されている。また、演算増幅器OPの反転出力端子は、増幅回路PのノードNに接続され、非反転出力端子は、増幅回路MのノードNに接続されている。
そして、本実施形態では、増幅回路PのノードNは、増幅回路MのスイッチSW53の一端に接続され、増幅回路MのノードNは、増幅回路PのスイッチSW53の一端に接続されている。すなわち、増幅回路Pの演算増幅器OPの出力電圧は、増幅回路Mのサンプル容量素子Ciに入力され、増幅回路Mの演算増幅器OPの出力電圧は、増幅回路Pのサンプル容量素子Ciに入力される。
このような構成により、利得が−1のバッファ回路Bを用いることなく、増幅回路Pのサンプル容量素子Ciに、演算増幅器OPの出力電圧を反転して入力することができる。同様に、増幅回路Mのサンプル容量素子Ciに、演算増幅器OPの出力電圧を反転して入力することができる。したがって、本実施形態では、加算器ADは、サンプルホールド回路SHにより構成される。
(第8実施形態)
第8実施形態について、図11を参照して説明する。本実施形態では、増幅回路を構成する演算増幅器の一例について説明する。図11は、本実施形態に係る演算増幅器を示す回路図である。図11に示すように、本実施形態に係る演算増幅器は、トランジスタM〜Mを備える。以下では、演算増幅器の反転入力端子を入力端子TINP、非反転入力端子を入力端子TINM、反転出力端子を出力端子TOUTP、非反転出力端子を出力端子TOUTMという。図11におけるVDDは、電源電圧である。
トランジスタMは、PチャネルMOSトランジスタ(以下、「PMOS」という)である。トランジスタMは、ソース端子が電源線に接続され、ドレイン端子が出力端子TOUTPに接続され、ゲート端子がトランジスタMのゲート端子に接続されている。ゲート端子には、バイアス電圧VBPが印加されている。
トランジスタMは、PMOSである。トランジスタMは、ソース端子が電源線に接続され、ドレイン端子が出力端子TOUTMに接続され、ゲート端子がトランジスタMのゲート端子に接続されている。ゲート端子には、バイアス電圧VBPが印加されている。
トランジスタMは、NチャネルMOSトランジスタ(以下、「NMOS」という)である。トランジスタMは、ソース端子がトランジスタMのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が出力端子TOUTPに接続され、ゲート端子が入力端子TINPに接続されている。
トランジスタMは、NMOSである。トランジスタMは、ソース端子がトランジスタMのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が出力端子TOUTMに接続され、ゲート端子が入力端子TINMに接続されている。
トランジスタMは、NMOSである。トランジスタMは、ソース端子が接地され、ドレイン端子がトランジスタM,Mのソース端子に接続され、ゲート端子にはバイアス電圧VBNが印加されている。
上記の各実施形態に係る増幅回路は、主増幅器と副増幅器とを接続することにより、主増幅器の利得を等価的に向上させることができる。このため、増幅器として、図11に示すような単純な構成の演算増幅器を利用した場合であっても、誤差電圧を抑制し、入力電圧VINを精度よく増幅することができる。
なお、図11の演算増幅器は、差動構成であるが、単相構成であってもよい。また、図11の演算増幅器は、MOSトランジスタにより構成されたが、バイポーラトランジスタなどの他の種類のトランジスタにより構成されてもよい。
(第9実施形態)
第9実施形態に係るAD変換器について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係るAD変換器を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るAD変換器は、上述の第1実施形態〜第7実施形態に係る増幅回路のいずれかを備える。図12に示すように、このAD変換器は、標本化器と、増幅器と、量子化器と、を備える。
標本化器は、入力されたアナログ信号を、所定の時間間隔でサンプルし、サンプルした信号を出力する。増幅器は、標本化器の出力信号を、所定の利得で増幅して出力する。量子化器は、増幅器の出力信号を量子化し、デジタル信号を出力する。
本実施形態に係るAD変換器は、増幅器が、上述の第1実施形態〜第7実施形態に係る増幅回路のいずれかにより構成される。また、標本化器の機能が、増幅回路のサンプルホールド回路SHにより実現されてもよい。増幅回路の出力信号VOUTが、増幅器の出力信号となり、量子化器によって量子化される。
上述の各実施形態に係る増幅回路は、主増幅器と副増幅器とを接続することにより、主増幅器の利得を等価的に向上させることができる。また、主増幅器と副増幅器とのミスマッチに起因する増幅誤差を抑制することができる。このような増幅回路を備えるため、本実施形態に係るAD変換器は、高精度なAD変換が可能となる。
(第10実施形態)
第10実施形態に係る集積回路及び無線通信装置について、図13を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る無線通信装置のハードウェア構成を示す図である。このハードウェア構成は一例であり、ハードウェア構成は種々の変更が可能である。
図13に示すように、本実施形態に係る無線通信装置は、ベースバンド部111と、RF部121と、アンテナと、を備える。
ベースバンド部111は、制御回路112と、送信処理回路113と、受信処理回路114と、DA変換器115,116と、AD変換器117,118とを備える。RF部121とベースバンド部111は、まとめて1チップの集積回路(IC)として構成されてもよいし、別々のチップで構成されてもよい。
ベースバンド部111は、例えば、1チップのベースバンドLSI又はベースバンドICである。また、ベースバンド部111は、図13に破線で示すように、IC131と、IC132と、の2チップのICを備えてもよい。図13の例では、IC131は、DA変換器115と,116と、AD変換器117,118と、を備える。IC132は、制御回路112と、送信処理回路113と、受信処理回路114と、を備える。各ICに含まれる構成の分け方は、これに限られない。また、ベースバンド部111は、3つ以上のICにより構成されてもよい。
制御回路112は、他の端末(基地局を含む)との通信に関する処理を行う。具体的には、制御回路112は、データフレーム、制御フレーム及び管理フレームの3種類のMACフレームを扱い、MAC層において規定される各種の処理を実行する。また、制御回路112は、MAC層より上位層(例えば、TCP/IPやUDP/IP、さらにその上層のアプリケーション層など)の処理を実行してもよい。
送信処理回路113は、制御回路112からMACフレームを受け取る。送信処理回路113は、MACフレームへのプリアンブル及びPHYヘッダの追加や、MACフレームの符号化や変調を実行する。これにより、送信処理回路113は、MACフレームをPHYパケットに変換する。
DA変換器115,116は、送信処理回路113が出力したPHYパケットをDA変換する。図13の例では、DA変換器は2系統設けられ、並列処理しているが、DA変換器は1つでもよいし、アンテナの数だけ設けられる構成も可能である。
RF部121は、例えば、1チップのRFアナログICや高周波ICである。RF部121は、ベースバンド部111とまとめて1チップに構成されてもよいし、送信回路122を備えるICと、受信処理回路を備えるICと、の2チップにより構成されてもよい。RF部121は、送信回路122と、受信回路123と、を備える。
送信回路122は、DA変換器115,116によりDA変換されたPHYパケットにアナログ信号処理を行う。送信回路122が出力したアナログ信号が、アンテナを介して無線で送信される。送信回路122は、送信フィルタ、ミキサ、及びパワーアンプ(PA)などを備える。
送信フィルタは、DA変換器115,116によりDA変換されたPHYパケットの信号から、所望帯域の信号を抽出する。ミキサは、発振装置から供給される一定周波数の信号を利用して、送信フィルタによりフィルタリング後の信号を無線周波数にアップコンバートする。プリアンプは、アップコンバート後の信号を増幅する。増幅後の信号がアンテナに供給され、無線信号が送信される。
受信回路123は、アンテナで受信した信号にアナログ信号処理を行う。受信回路123が出力した信号は、AD変換器117,118に入力される。受信回路123は、LNA(低雑音増幅器)、ミキサ、及び受信フィルタなどを備える。
LNAは、アンテナで受信した信号を増幅する。ミキサは、発振装置から供給される一定周波数の信号を利用して、増幅後の信号をベースバンドにダウンコンバートする。受信フィルタは、ダウンコーバート後の信号から所望帯域の信号を抽出する。抽出後の信号は、AD変換器117,118に入力される。
AD変換器117,118は、受信回路123からの入力信号をAD変換する。図13の例では、AD変換器は2系統設けられ、並列処理しているが、AD変換器は1つであってもよいし、AD変換器がアンテナの数だけ設けられる構成でもよい。
本実施形態に係る無線通信装置は、AD変換器117,118として、第9実施形態に係るAD変換器を備える。第4実施形態に係るAD変換器は、高精度なAD変換が可能なため、本実施形態に係る無線通信装置は、信頼性の高い無線信号の受信処理が可能となる。
受信処理回路114は、AD変換器117,118によりAD変換されたPHYパケットを受け取る。受信処理回路114は、PHYパケットの復調及び復号化や、PHYパケットからのプリアンブル及びPHYヘッダの除去などを行う。これにより、受信処理回路114は、PHYパケットをMACフレームに変換する。受信処理回路114による処理後のフレームは、制御回路112に入力される。
なお、図13の例では、DA変換器115,116及びAD変換器117,118は、ベースバンド部111に配置されていたが、RF部121に配置されるように構成することも可能である。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
IN:入力端子、TOUT:出力端子、A:増幅器、β:帰還回路、SUB:減算器、AD:加算器、Zi:入力インピーダンス素子、Zf:帰還インピーダンス素子、OP:演算増幅器、SH:サンプルホールド回路、Ci:サンプル容量素子、Cf:帰還容量素子、N:ノード、ADC:AD変換器、ad:デジタル加算器、SW:スイッチ、B:バッファ回路、M:トランジスタ、111:ベースバンド部、112:制御回路、112:送信処理回路、114:受信処理回路、115,116:DA変換器、117,118:AD変換器、121:RF部、122:送信回路、123:受信回路、131,132:集積回路

Claims (13)

  1. 入力電圧が入力される入力端子と、
    出力電圧が出力される出力端子と、
    第1ノードに接続された反転入力端子と、非反転入力端子と、第2ノードに接続された出力端子と、を備える第1演算増幅器と、
    一端が前記入力端子に接続され、他端が前記第1ノードに接続された第1入力インピーダンス素子と、
    一端が前記第1ノードに接続され、他端が前記第2ノードに接続された第1帰還インピーダンス素子と、
    第3ノードに接続された反転入力端子と、非反転入力端子と、第4ノードに接続された出力端子と、を備える第2演算増幅器と、
    一端が前記入力端子に接続され、他端が前記第3ノードに接続された第2入力インピーダンス素子と、
    一端が前記第3ノードに接続され、他端が前記第4ノードに接続された第2帰還インピーダンス素子と、
    一端が前記第1ノードに接続され、他端が前記第4ノードに接続された第3帰還インピーダンス素子と、
    前記第1演算増幅器の出力電圧と、前記第2演算増幅器の出力電圧と、を加算して出力する加算器と、
    を備える増幅回路。
  2. 前記第1入力インピーダンス素子は、前記入力信号をサンプルする第1サンプルホールド回路であり、
    前記第2入力インピーダンス素子は、前記入力信号をサンプルする第2サンプルホールド回路である
    請求項1に記載の増幅回路。
  3. 前記第1帰還インピーダンス素子、前記第2帰還インピーダンス素子、及び前記第3帰還インピーダンス素子は、容量素子である
    請求項1又は請求項2に記載の増幅回路。
  4. 前記加算器は、
    第5ノードに接続された反転入力端子と、非反転入力端子と、前記出力端子に接続された出力端子と、を備える第3演算増幅器と、
    一端が前記第2ノードに接続され、他端が前記第5ノードに接続された第3入力インピーダンス素子と、
    一端が前記第4ノードに接続され、他端が前記第5ノードに接続された第4入力インピーダンス素子と、
    一端が前記第5ノードに接続され、他端が前記出力端子に接続された第4帰還ピーダンス素子と、
    を備える請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の増幅回路。
  5. 第6ノードに接続された反転入力端子と、非反転入力端子と、前記出力端子に接続された出力端子と、を備える第4演算増幅器と、
    一端が前記第2ノードに接続され、他端が前記第6ノードに接続された第5入力インピーダンス素子と、
    一端が前記第4ノードに接続され、他端が前記第6ノードに接続された第6入力インピーダンス素子と、
    一端が前記第6ノードに接続され、他端が前記出力端子に接続された第5帰還ピーダンス素子と、
    一端が前記第5ノードに接続され、他端が前記出力端子に接続された第6帰還ピーダンス素子と、
    を更に備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の増幅回路。
  6. 前記第3入力インピーダンス素子は、前記第1演算増幅器の出力電圧をサンプルする第3サンプルホールド回路であり、
    前記第4入力インピーダンス素子は、前記第2演算増幅器の出力電圧をサンプルする第4サンプルホールド回路である
    請求項4又は請求項5に記載の増幅回路。
  7. 前記第4帰還インピーダンス素子は、容量素子である
    請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の増幅回路。
  8. 前記加算器は、
    前記第1演算増幅器の出力電圧をサンプルする第3サンプルホールド回路と、
    前記第3サンプルホールド回路がホールドした電圧をAD変換する第1AD変換器と、
    前記第2演算増幅器の出力電圧をサンプルする第4サンプルホールド回路と、
    前記第4サンプルホールド回路がホールドした電圧をAD変換する第2AD変換器と、
    前記第1AD変換器及び前記第2AD変換器の出力信号を加算するデジタル加算器と、
    を備える請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の増幅回路。
  9. 前記加算器は、
    前記第1演算増幅器の出力電圧を反転出力するバッファ回路と、
    前記第2演算増幅器の出力電圧と、前記バッファ回路の出力電圧と、をサンプルする第5サンプルホールド回路と、
    を備える請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の増幅回路。
  10. 差動構成された請求項9に記載の増幅回路。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の増幅回路を備えるAD変換器。
  12. 請求項11に記載のAD変換器を備える集積回路。
  13. 請求項12に記載の集積回路を備える無線通信装置。
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