JP2003124783A - Gm−Cフィルタ - Google Patents

Gm−Cフィルタ

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JP2003124783A
JP2003124783A JP2001312785A JP2001312785A JP2003124783A JP 2003124783 A JP2003124783 A JP 2003124783A JP 2001312785 A JP2001312785 A JP 2001312785A JP 2001312785 A JP2001312785 A JP 2001312785A JP 2003124783 A JP2003124783 A JP 2003124783A
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filter
signal
gain
output
amplification gain
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JP2001312785A
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Toshitsugu Miwa
敏嗣 三輪
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/0422Frequency selective two-port networks using transconductance amplifiers, e.g. gmC filters
    • H03H11/0433Two integrator loop filters

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  • Networks Using Active Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタのゲインを調整し、ゲイン損失を精
度よく補正するGm−Cフィルタを提供する。 【解決手段】 入力信号SIの希望信号SI#を通過さ
せるフィルタ300と、制御対象であるフィルタ200
の出力信号SOのピーク電圧値と、希望信号SI#のピ
ーク電圧値を検出し、両者の比較によって、ゲインを調
整するゲイン調整コントロール信号CSを生成するコン
トロール信号生成部100を備え、フィルタ200にゲ
イン調整コントロール信号CSを入力することにことに
より、フィルタのゲイン損失を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間連続フィルタ
回路、特にGm―Cフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルタは、電子回路の中でも頻繁に用
いられる回路の1つであるが、フィルタ自身が発生する
ノイズのために信号対雑音比が悪く実用にならない場合
がある。特に近年、コンティニュアスタイムフィルタは
LSI化可能でかつ高速で、かつ時間連続系の特徴を生
かしたフィルタとして注目を浴びている。コンティニュ
アスタイムフィルタの代表例としては、Gm−Cフィル
タが知られている。
【0003】Gm−Cフィルタは、OTA(Operationa
l Tranceconductance Amplifier)を基本セルとして、
入力電圧に比例したリニア特性を持つ電流によって、キ
ャパシタ容量を充電する積分動作を行うことにより、フ
ィルタ特性を実現したものである。
【0004】図14は、OTAを基本セルとする2次バ
ンドパスGm−Cフィルタ10の一般的な回路構成を示
す図である。
【0005】2次バンドパスGm−Cフィルタ10は、
OTA1〜4と、キャパシタCC1と、キャパシタCC
2とを備える。
【0006】OTA1〜4は、それぞれコンダクタンス
Gm1〜Gm4の値に設定されている。
【0007】図15は、Gm−Cフィルタを構成する、
各OTAの回路構成を示す図である。
【0008】図15を参照して、各OTAは、Pチャン
ネルMOSトランジスタPT1およびPT2と、Nチャ
ンネルMOSトランジスタNT1〜NT6とを含む。
【0009】PチャンネルMOSトランジスタPT1お
よびNチャンネルMOSトランジスタNT1は、出力ノ
ードOPを介して、電源電圧VCCとノードN0との間
に直列に接続される。それぞれのトランジスタのゲート
は、制御信号VCOMおよび入力ノードINに伝達され
た信号を受ける。PチャンネルMOSトランジスタPT
2およびNチャンネルMOSトランジスタNT2は、電
源電圧VCCとノードN1との間に直列に接続される。
それぞれのトランジスタのゲートは、制御信号VCOM
および入力ノードIPに伝達された信号を受ける。Nチ
ャンネルMOSトランジスタNT3およびNT4は、ノ
ードN0とノードN1との間に並列に接続され、それぞ
れのゲートは、入力ノードIPおよびINに伝達された
信号を受ける。NチャンネルMOSトランジスタNT5
およびNT6は、ノードN1およびノードN0と接地電
圧GNDとの間にそれぞれ接続され、それぞれのゲート
は、バイアス信号VBIASを受ける。
【0010】各OTAは、入力ノードINおよびIPに
入力される信号レベルを比較し、その差を増幅した信号
を出力ノードOPから出力する。バイアス信号VBIA
Sおよび制御信号VCOMは、動作時においてそれぞれ
「H」レベルおよび「L」レベルである。
【0011】再び図14を参照して、OTA1〜3は、
各々並列に配置され、出力ノードN2と各OTAの出力
側とが接続されている。また、キャパシタCC2は、出
力ノードN2と接地電圧GNDとの間に接続されてい
る。さらに出力ノードN2に伝達された信号が2次バン
ドパスGm−Cフィルタ10の出力信号SOとなる。
【0012】OTA1は、入力ノードIPおよびINに
2次バンドパスGm−Cフィルタ10に入力される信号
SIおよび接地電圧GNDをそれぞれ受けて、出力信号
を出力ノードN2と電気的に接続される出力ノードOP
に伝達する。OTA2は、入力ノードIPおよびINに
ノードN3から伝達される信号および接地電圧GNDを
それぞれ受けて、出力信号をノードN2と電気的に接続
される出力ノードOPに伝達する。OTA4は、入力ノ
ードIPおよびINに接地電圧GNDおよびノードN2
に伝達される信号をそれぞれ受けて、出力信号をノード
N3と電気的に接続される出力ノードOPに伝達する。
キャパシタCC1は、接地電圧GNDとノードN3との
間に接続される。OTA3は、入力ノードIPおよびI
Nに接地電圧GNDおよびノードN2に伝達される信号
を受けて、出力信号をノードN2と電気的に接続される
出力ノードOPに伝達する。
【0013】2次バンドパスGm−Cフィルタ10は、
入力信号SIを受けて所定の周波数帯域信号の出力信号
SOを通過させる。
【0014】Gm―Cフィルタの設計において、基本セ
ルとして利用しているOTAの入力インピーダンスおよ
び出力インピーダンスが無限大とみなせる場合は、理想
的なゲイン特性を示すGm−Cフィルタを実現すること
ができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
はCMOSプロセスにおけるOTAの入力抵抗は無視で
きる一方で、出力抵抗は、最大でも数MΩレベルで止ま
る有限の値であり無視することはできない。このため、
理想的なゲイン特性を示すGm−Cフィルタを実現でき
ないおそれがある。
【0016】OTAの全体の出力抵抗Rdaは、出力段
のPチャンネルMOSトランジスタPT1側およびNチ
ャンネルMOSトランジスタNT1側のソース・ドレイ
ン間抵抗Rds1およびRds2にそれぞれ依存してい
る。ここで、PチャンネルMOSトランジスタPT1側
の出力抵抗Rds1は、Rdsp、NチャンネルMOS
トランジスタNT1側の出力抵抗Rds2は、Rdsn
*Rdsbri*gmdで示される。全体の出力抵抗R
daは、PチャンネルMOSトランジスタPT1側の出
力抵抗Rds1と、NチャンネルMOSトランジスタN
T1側の出力抵抗Rds2とを並列接続したものと等価
である。したがって、Pチャンネル側出力抵抗Rds1
あるいはNチャンネル側出力抵抗Rds2のうち、小さ
い方が支配的となる。したがって、OTA全体の出力抵
抗Rdaは、PチャンネルおよびNチャンネルMOSト
ランジスタ側の出力抵抗Rds1およびRds2のいず
れか一方に着目して考えることができる。ここで、Rd
sp,Rdsn,Rdsbri,gmdは、各々Pチャ
ンネルMOSトランジスタPT1のソース・ドレイン間
抵抗、NチャンネルMOSトランジスタNT1のソース
・ドレイン間抵抗、NチャンネルMOSトランジスタN
T3およびNT4のブリッジ抵抗、差動トランジスタで
あるNチャンネルMOSトランジスタNT1の相互コン
ダクタンスとする。
【0017】PチャンネルMOSトランジスタPT1お
よびNチャンネルMOSトランジスタNT1が飽和領域
で動作するときのソース・ドレイン間抵抗Rdspおよ
びRdsn(以下、総称してソース・ドレイン間抵抗R
dsと称する。)は次式(1)で決定される。
【0018】Rds=∂Vds/∂Ids=1/{β×
(Vgs−Vth−Vds)}…(1)(Vgs:ソー
ス・ゲート間電圧、Ids:ソース・ドレイン間電流、
Vth:トランジスタの閾値電圧、β:係数) すなわち、ソース・ドレイン間抵抗Rdsは、トランジ
スタのソース・ドレイン間電圧の関数とみなすことがで
きる。この結果、トランジスタのソース・ドレイン間バ
イアスが大きくなると、ソース・ドレイン間抵抗Rds
が大きくなり、トランジスタのソース・ドレイン間バイ
アスが小さくなると、ソース・ドレイン間抵抗Rdsが
小さくなる。
【0019】したがって、フィルタの入力信号の振幅レ
ベルが大きくなるに従って、OTAのPチャネルMOS
トランジスタ側あるいはNチャネルMOSトランジスタ
側のソース・ドレイン間抵抗Rdsも大きく変動する。
このため、全体としてGm−Cフィルタは、理想的な積
分動作ができなくなり、ゲイン特性は入力信号の振幅に
応じて変動することとなる。
【0020】そこで、出力インピーダンスの値を左右す
るソース・ドレイン間抵抗Rds等を改善することによ
りゲイン特性を調整する方式が考えられる。
【0021】しかしながら、製造段階において、コンダ
クタンスGm1〜Gm4の特性のずれや上記のパラメー
タRdsp,Rdsn,Rdsbri,gmd等のばら
つきが生じるため各素子を改善をすることによりゲイン
特性を調整することは困難である。
【0022】本発明は、上記課題を簡易に解決するGm
−Cフィルタを提供する事を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のGm−Cフィル
タは、入力信号における一定の周波数帯域の信号を所定
の増幅ゲインで増幅して、通過させるための第1のフィ
ルタと、第1のフィルタにおける増幅ゲインを調整する
ためのゲイン制御回路とを備え、ゲイン制御回路は、入
力信号から妨害波を阻止するとともに所定のゲインで増
幅するための第2のフィルタと、第1のフィルタの出力
信号および第2のフィルタの出力信号の振幅の最大値を
検出する検出回路と、検出回路の検出結果を受けて、第
1および第2のフィルタの出力信号比較に基いて、第1
のフィルタにおける増幅ゲインを設定する比較判定回路
とを含む。
【0024】好ましくは、第2のフィルタは、妨害波を
阻止するための増幅ゲインが1である単位フィルタユニ
ットと、単位フィルタユニットの出力を増幅させるため
の増幅回路とを含む。
【0025】本発明のGm−Cフィルタは、入力信号に
おける一定の周波数帯域の信号を所定の増幅ゲインで増
幅して、通過させるための複数の第1のフィルタと、複
数の第1のフィルタの各々における増幅ゲインを調整す
るための第1のゲイン制御回路とを備え、第1のゲイン
制御回路は、入力信号から妨害波を阻止するとともに所
定のゲインで増幅するための第2のフィルタと、複数の
第1のフィルタの各々と同様の特性を有する第1の模擬
フィルタと、第2のフィルタの出力信号を受けて第1の
模擬フィルタが出力する出力信号および第2のフィルタ
の出力信号の振幅の最大値を検出する第1の検出回路
と、第1の検出回路の検出結果を受けて、第2のフィル
タと、第1の模擬フィルタの出力信号比較に基いて、複
数の第1のフィルタおよび第1の模擬フィルタの増幅ゲ
インを設定する制御信号を生成する第1の比較判定回路
とを含む。
【0026】好ましくは、複数の第1のフィルタと直列
に接続され、入力信号における一定の周波数帯域の信号
を所定の増幅ゲインで増幅して、通過させるための複数
の第3のフィルタと、複数の第3のフィルタの各々にお
ける増幅ゲインを調整するための第2のゲイン制御回路
とをさらに備え、第2のゲイン制御回路は、複数の第3
のフィルタの各々と同様の特性を有する第2の模擬フィ
ルタと、第2のフィルタの出力信号を受けて第2の模擬
フィルタが出力する出力信号および第2のフィルタの出
力信号の振幅の最大値を検出する第2の検出回路と、第
2の検出回路の検出結果を受けて、第2のフィルタと、
第2の模擬フィルタの出力信号比較に基いて、複数の第
3のフィルタおよび第2の模擬フィルタの増幅ゲインを
設定する制御信号を生成する第2の比較判定回路とを含
む。
【0027】本発明のGm−Cフィルタは、入力信号に
おける一定の周波数帯域の信号を所定の増幅ゲインで増
幅して、通過させる第1のフィルタと、第1のフィルタ
における増幅ゲインを調整するための第1のゲイン制御
回路とを備え、第1のゲイン制御回路は、入力信号から
妨害波を阻止するとともに所定の増幅ゲインで増幅する
ための第2のフィルタと、第1のフィルタと同様の特性
を有する第1の模擬フィルタと、第2のフィルタの出力
信号を受けて第1の模擬フィルタが出力する出力信号お
よび第2のフィルタの出力信号の振幅の最大値を検出す
る第1の検出回路と、第1の検出回路の検出結果を受け
て、第2のフィルタと、第1の模擬フィルタの出力信号
比較に基いて、第1のフィルタおよび第1の模擬フィル
タの増幅ゲインを設定する制御信号を生成する第1の比
較判定回路とを含み、第1のフィルタと直列に接続さ
れ、入力信号における一定の周波数帯域の信号を所定の
増幅ゲインで増幅して、通過させる第3のフィルタと、
第3のフィルタにおける増幅ゲインを調整するための第
2のゲイン制御回路とをさらに備え、第2のゲイン制御
回路は、第3のフィルタと同様の特性を有する第2の模
擬フィルタと、第2のフィルタの出力信号を受けて第2
の模擬フィルタが出力する出力信号および第2のフィル
タの出力信号の振幅の最大値を検出する第2の検出回路
と、第2の検出回路の検出結果を受けて、第2のフィル
タと、第2の模擬フィルタの出力信号比較に基いて、第
3のフィルタおよび第2の模擬フィルタの増幅ゲインを
設定する制御信号を生成する第2の比較判定回路とを含
む。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付しその説明は繰返さない。
【0029】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に従うGm−Cフィルタ1000の回路ブロック
を示す図である。
【0030】Gm―Cフィルタ1000は、フィルタ2
00と、ゲイン制御回路700とを備える。フィルタ2
00は、ゲインGa=Pを理想のゲイン特性とするGm
−Cフィルタ10である。また、各OTAおよびその回
路構成は、図14および15で説明したのと同様である
のでその説明は繰り返さない。
【0031】ここで、2次バンドパスGm−Cフィルタ
10の特性を決定するパラメータについて説明する。
【0032】センター周波数Fc、フィルタのクォリテ
ィファクタQおよびゲインGaは次式(2)〜(4)で
決定される。
【0033】
【数1】
【0034】ただし、Gm1〜Gm4の値は、フィルタ
を構成するOTAのコンダクタンス、CaおよびCb
は、キャパシタCC1およびCC2各々の積分容量値を
示す。
【0035】したがって、ゲインGaは、OTA1およ
びOTA3のコンダクタンスの比で決定される。本発明
は、OTA1のコンダクタンスGm1を調整することに
より、フィルタのゲイン特性を改善することを目的とす
る。
【0036】図1を参照して、ゲイン制御回路700
は、フィルタ200に入力される入力信号SIに含まれ
る妨害波を阻止し、希望信号SI#を出力するためのフ
ィルタ300と、フィルタ300からの希望信号SI#
のピーク電圧をサンプリングしてサンプリング信号SR
を出力するためのピークディテクタ400bと、フィル
タ200を通過した出力信号SOのピーク電圧をサンプ
リングしてサンプリング信号SMを出力するピークディ
テクタ400aと、ピークディテクタ400aおよび4
00bのそれぞれの出力信号SMおよびSRを受けて、
ゲイン調整用コントロール信号CSを生成するコントロ
ール信号生成部100とを有する。
【0037】図2は、コントロール信号生成部100の
構成を示すブロックである。コントロール信号生成部1
00は、A/D変換器110(以下、ADC回路と称
す)と、D/A変換器120(以下、DAC回路と称
す)とを含む。ADC回路110は、ピークディテクタ
400aおよび400bから出力されたサンプリング信
号SMおよびSRを受けて、その差をデジタル変換し、
DAC回路120に信号DTを出力する。DAC回路1
20は、ADC回路110からのデジタル変換された入
力信号DTを受けて、フィルタ200にゲイン調整用コ
ントロール信号CSを出力する。
【0038】図3は、フィルタ300の回路構成を示す
図である。フィルタ300は、入力信号SIを受ける抵
抗R1〜R3と、キャパシタC1およびC2と、オペア
ンプ310とを含む。
【0039】抵抗R1は、ノードN0とノードN1との
間に接続され、抵抗R2は、ノードN1と接地電圧GN
Dとの間に接続される。キャパシタC1は、ノードN1
と、希望信号SI#を出力する出力ノードN3との間に
接続される。また、キャパシタC2は、ノードN1とノ
ードN2との間に接続される。抵抗R3は、オペアンプ
310と並列にノードN2と出力ノードN3との間に接
続される。フィルタ310の入力端子の一方は、ノード
N2と接続され、他方は、接地電圧GNDと接続され、
出力端子は、出力ノードN3と接続される。フィルタ3
00は、バンドパスフィルタであり、ゲインは抵抗比R
3/R1に比例する回路である。
【0040】次に本発明の、実施の形態1のGm―Cフ
ィルタ1000の動作について説明する。
【0041】図1を再び参照して、本発明のGm―Cフ
ィルタの入力信号SIは、フィルタ200と、フィルタ
300に入力される。ゲイン調整の初期期間において
は、フィルタ200の出力信号SOにはゲイン損失が発
生している。フィルタ300は、ゲインGa=Pの利得
を持ち、入力信号SIに混在する妨害波を阻止して、希
望信号SI#の信号成分をゲインGa=Pで通過させ
る。
【0042】ピークディテクタ400bは、フィルタ3
00を通過した後の希望信号SI#のピーク電圧値を正
確にサンプリングする。一方、ピークディテクタ400
aは、フィルタ200を通過した後の出力信号SOのピ
ーク電圧値を正確にサンプリングする。
【0043】双方のピークディテクタ400aおよび4
00bは、サンプリングによって生成されたサンプリン
グ信号SMおよびSRをコントロール信号生成部100
に入力する。
【0044】コントロール信号生成部100は、サンプ
リング信号SRを参照レベルとして、サンプリング信号
SMが参照レベルに一致するようなゲイン調整用コント
ロール信号CSを生成する。
【0045】図4は、フィルタ200のOTA1にゲイ
ン調整用コントロール信号CSを入力する構成を示す図
である。
【0046】上述したように式(4)によりGm―Cフ
ィルタのゲインGaはGm1とGm3の比、すなわち、
Gm1/Gm3で決定される。このゲイン調整用コント
ロール信号CSを、OTA1のバイアス信号VBIAS
に印加することにより、Gm1が変化し、フィルタ20
0は、ゲインGa=Pとなるように補正される。
【0047】図5は、本発明の実施の形態1のGm−C
回路1000のゲイン制御回路700の動作波形図であ
る。
【0048】ADC回路110は、高次比較方式であ
り、最上位ビットB7から最下位ビットB1の順にデジ
タルコードを決定する。たとえば、まずはじめに、最上
位ビットであるB7に“1”をセットして基準となるサ
ンプリング信号SRのレベルとサンプリング信号SMと
のピーク電圧値を比較する。基準となるサンプリング信
号SRのレベルの方がサンプリング信号SMよりもピー
ク電圧値が高いので、ビットB7に“1”をセットす
る。次に、ビットB6に“1”をセットして、基準とな
るサンプリング信号SRのレベルとサンプリング信号S
Mとのピーク電圧値を比較する。基準となるサンプリン
グ信号SRのレベルより、サンプリング信号SMのピー
ク電圧値の方が高いので、ビットB6に“0”をセット
する。動揺の方式にしたがって、ビットB5〜B0を順
に決定していき、最終的にADC変換器のデジタル出力
コードは、「10101010」と決定される。その結
果、ゲイン調整用コントロール信号CSは、最終的には
フィルタ200の入力信号SIの妨害波を除いた希望信
号SI#のピーク電圧値と、フィルタ200通過後の出
力信号SOのピーク電圧値がほぼ等しくなるアナログ制
御電圧レベルに到達する。
【0049】このような構成とすることにより、フィル
タ200で発生するゲイン損失を精度よく補正すること
が可能となる。
【0050】また、上述の構成においては、1入力1出
力の構成のGm−Cフィルタの構成について説明した
が、2入力2出力の構成のGm−Cフィルタについても
当然に適用可能であり、以下の実施の形態についても同
様である。
【0051】図6は、2入力2出力の構成のGm−Cフ
ィルタ20であるフィルタ200のOTA1にゲイン調
整用コントロール信号CSを入力する構成を示す図であ
る。
【0052】図6を参照して、OTA1〜3は、各々並
列に配置され、出力ノードN2とOTA1〜3の出力ノ
ードOPとが接続されている。また、出力ノードN4
と、OTA1〜3の出力ノードONとが接続されてい
る。ここで、各OTAの出力ノードONは、再び図15
を参照して、各OTAの回路構成におけるPチャンネル
MOSトランジスタPT2とNチャンネルMOSトラン
ジスタNT2の接続ノードである。キャパシタCC2
は、出力ノードN2と接地電圧GNDとの間に接続され
ている。さらに出力ノードN2に伝達された信号が2次
バンドパスGm−Cフィルタ20の出力信号SOPとな
る。また、キャパシタCC4は、出力ノードN4と接地
電圧GNDとの間に接続されている。さらに出力ノード
N4に伝達された信号が2次バンドパスフィルタ20の
出力信号SONとなる。
【0053】OTA1は、入力ノードIPおよびINに
2次バンドパスGm−Cフィルタ20に入力される信号
SIPおよびSINをそれぞれ受けて、出力信号を出力
ノードN2およびN4と電気的に接続される出力ノード
OPおよびONのそれぞれに伝達する。OTA2は、入
力ノードIPおよびINにノードN3およびN5から伝
達される信号をそれぞれ受けて、出力信号をノードN2
およびN4と電気的に接続される出力ノードOPおよび
ONにそれぞれ伝達する。OTA4は、入力ノードIP
およびINにノードN4およびN2に伝達される信号を
それぞれ受けて、出力信号をノードN3およびN5と電
気的に接続される出力ノードOPおよびONにそれぞれ
伝達する。キャパシタCC1は、接地電圧GNDとノー
ドN3との間に接続される。キャパシタCC3は、接地
電圧GNDとノードN5との間に接続される。OTA3
は、入力ノードIPおよびINにノードN4およびN2
に伝達される信号をそれぞれ受けて、出力信号をノード
N4およびN2と電気的に接続される出力ノードOPお
よびONにそれぞれ伝達する。
【0054】上記の2入力2出力の構成のGm−Cフィ
ルタ20の構成においても上述の方式と同様にしてコン
トロール信号CSをOTA1に入力することにより、フ
ィルタ200で発生するゲイン損失を精度よく補正する
ことが可能となる。
【0055】(実施の形態1の変形例)図7は、Gm―
Cフィルタ2000の回路ブロックを示す図である。
【0056】Gm―Cフィルタ2000は、ゲインGa
=Pであるフィルタ200と、ゲイン制御回路710と
を備える。
【0057】ゲイン制御回路710は、ゲインGa=1
であるフィルタ310と、ピークディテクタ400aお
よび400bと、増幅器500と、コントロール信号生
成部100とを含む。
【0058】ゲイン制御回路710は、実施の形態1の
ゲイン制御回路700と比較して、ゲインGa=Pのフ
ィルタ300に代えて、ゲインGa=1のフィルタ31
0およびP倍に増幅する増幅器500を備えた点が異な
る。
【0059】すなわち、フィルタ310は、ゲインGa
=1の利得を持ち、入力信号SIに混在する妨害波を阻
止して希望信号SI#の信号成分をゲインGa=1で通
過させる。
【0060】再び図3を参照して、フィルタ300のゲ
インは、抵抗比R3/R1で決まるため、フィルタ31
0は、フィルタ300の構成において、抵抗R1および
抵抗R3の抵抗値を同値にそれぞれ設計する事によって
実現される。
【0061】ピークディテクタ400bは、フィルタ3
00を通過した後の希望信号SI#のピーク電圧値を正
確にサンプリングし、サンプリング信号SRを生成す
る。また、増幅器500は、サンプリング信号SRをゲ
インGa=Pで増幅する。一方、ピークディテクタ40
0aは、フィルタ200を通過した後の出力信号SOの
ピーク電圧値を正確にサンプリングし、サンプリング信
号SMを生成する。
【0062】コントロール信号生成部100は、増幅器
500によって増幅されたサンプリング信号SRを参照
レベルとして、サンプリング信号SMが参照レベルに一
致するようなゲイン調整用コントロール信号CSを生成
する。このゲイン調整用コントロール信号CSを、フィ
ルタ200に含まれているOTA1に印加することによ
り、Gm1が変化し、フィルタ200は、ゲインGa=
Pとなるように補正される。
【0063】図8は、本発明の実施の形態1の変形例G
m−C回路2000のゲイン制御回路710の動作波形
を示す図である。図8において、参照レベルであるサン
プリング信号SRは、増幅器500の出力信号である点
で、図5のサンプリング信号SRと異なる。
【0064】図8においても、実施の形態1の図5で説
明した方式により、基準となるサンプリング信号SR
と、サンプリング信号SMとが一致するようにゲイン調
整用コントロール信号CSが設定される。
【0065】かかる構成においても、フィルタ200で
発生するゲイン損失を精度よく補正することが可能とな
る。
【0066】(実施の形態2)図9は、実施の形態2に
従うGm―Cフィルタ3000の回路ブロックを示す図
である。
【0067】Gm―Cフィルタ3000は、ゲインGa
=1である複数のフィルタ200a〜200cと、ゲイ
ン制御回路720とを備える。ここで、フィルタ200
a〜200cは、実施の形態1で説明したフィルタ20
0と同様なのでその説明は繰り返さない。
【0068】ゲイン制御回路720は、フィルタ200
♯と、フィルタ300と、ピークディテクタ400aお
よび400bと、コントロール信号生成部100とを含
む。
【0069】ゲイン制御回路720は、実施の形態1の
ゲイン制御回路700と比較して、フィルタ200a〜
200cのレプリカであるフィルタ200#をさらに備
えた点が異なる。
【0070】すなわち、実施の形態1のようにフィルタ
200通過後の出力信号SOを用いるのではなく、レプ
リカのフィルタ200#によって模擬的に増幅した結果
に基いて、ゲイン調整用コントロール信号CSを生成す
る事を目的としている。
【0071】本発明に係るGm―Cフィルタへの入力信
号SIは、3段のフィルタ200a〜200cとフィル
タ300とに入力される。ゲイン調整の初期期間におい
ては、フィルタ200a〜200cの出力信号(それぞ
れフィルタ200aの出力信号SO,フィルタ200b
の出力信号SO1,フィルタ200cの出力信号SO
2)は、それぞれにおいてゲイン損失が発生している。
フィルタ300は、ゲインGa=1の利得を持ち、入力
信号SIに混在する妨害波を阻止して希望信号SI#の
信号成分をゲインGa=1で通過させる。この希望信号
SI#は、ピークディテクタ400bとフィルタ200
♯へ入力される。ピークディテクタ400bは、フィル
タ300通過後の希望信号SI#のピーク電圧値を正確
にサンプリングし、サンプリング信号SRを生成する。
【0072】一方、ピークディテクタ400aは、フィ
ルタ200♯をゲインGa=1で通過した後の希望信号
SO#のピーク電圧値を正確にサンプリングし、サンプ
リング信号SMを生成する。双方のピークディテクタ4
00aおよび400bの出力信号は、コントロール信号
生成部100に入力される。コントロール信号生成部1
00は、ピークディテクタ400bのサンプリング信号
SRを参照レベルとしてピークディテクタ400aのサ
ンプリング信号SMが参照レベルに一致するようなゲイ
ン調整用コントロール信号CSを生成する。ゲイン調整
用コントロール信号CSは、各フィルタ200a〜20
0cおよびレプリカのフィルタ200#に伝送される。
このゲイン調整用コントロール信号CSを、各フィルタ
200a〜200cおよびレプリカのフィルタ200#
に含まれているOTA1に印加することにより、各フィ
ルタのGm1が変化し、ゲインGa=1となるように補
正される。
【0073】図10は、本発明の実施の形態2のGm−
C回路3000のゲイン制御回路720の動作波形を示
す図である。図10において、サンプリング信号SM
は、レプリカであるフィルタ200#の出力信号SO#
のピーク電圧値である点で、図5のサンプリング信号S
Mと異なる。
【0074】図10においても、実施の形態1の図5で
説明した方式により、基準となるサンプリング信号SR
と、サンプリング信号SMとが一致するようにゲイン調
整用コントロール信号CSが設定される。
【0075】かかる構成においても、フィルタ200a
〜200cで発生するゲイン損失を精度よく補正するこ
とが可能となる。
【0076】また、3段のフィルタ200a〜200c
により構成されているので、レプリカのフィルタ200
♯のゲインが調整されれば、3段のフィルタ200a〜
200cにより構成されるGm−Cフィルタ全体のゲイ
ン調整がされることとなり,簡易にGm−Cフィルタ全
体のゲイン調整を行なう事ができ、ゲイン調整の調整時
間の短縮が可能となる。なお、フィルタの段数は、3段
に限定されず、任意の複数段のフィルタに対して、本願
発明を同様に適用できる。
【0077】(実施の形態3)図11は、実施の形態3
に従うGm−Cフィルタ4000の回路ブロックを示す
図である。
【0078】Gm−Cフィルタ4000は、ゲインGa
=Pであるフィルタ200と、ゲイン=1である600
aおよび600b(以下、総称して、フィルタ600と
称す)と、ゲイン制御回路730および740とを含
む。フィルタ600aおよび600bは、それぞれ図1
4の2次バンドパスGm−Cフィルタ10と同様の構成
であり、ゲインGa=1に設定されている。
【0079】実施の形態3は、ゲインGaが異なる2種
類のフィルタ200および600を備えるGm−Cフィ
ルタ4000のゲイン調整を行なう事を目的としてい
る。
【0080】ゲイン制御回路730は、フィルタ600
のレプリカであるフィルタ600♯とゲインGa=1で
あるフィルタ310と、ピークディテクタ400cおよ
び400bと、コントロール信号生成部100aとを含
む。ゲイン制御回路740は、フィルタ200のレプリ
カであるフィルタ200♯と、フィルタ310と、ピー
クディテクタ400bおよび400aと、コントロール
信号生成部100bと、増幅器500とを含む。
【0081】ゲイン制御回路730は、ゲイン制御回路
720と比較して、レプリカのフィルタ200#に代え
てレプリカのフィルタ600#を備える点が異なる。す
なわち、ゲイン制御回路730は、フィルタ600用に
用いられる。
【0082】ゲイン制御回路740は、ゲイン制御回路
720と比較して、フィルタ300に代えてフィルタ3
10および増幅器500を備えた点が異なる。すなわ
ち、ゲイン制御回路740は、フィルタ200用に用い
られる。
【0083】なお、フィルタ310は、ゲイン制御回路
730および740において、共有可能である。
【0084】本発明に係るGm−Cフィルタ4000の
入力信号SIは、フィルタ200と2段のフィルタ60
0に入力される。ゲイン調整の初期期間においては、フ
ィルタ200,フィルタ600aおよび600bの出力
信号(それぞれSO,SOa,SOb)はゲイン損失が
発生している。
【0085】フィルタ310は、ゲインGa=1の利得
を持ち、入力信号に混在する妨害波を阻止して希望信号
SI#の信号成分をゲインGa=1で通過させる。この
希望信号SI#は、ピークディテクタ400b、レプリ
カのフィルタ600♯およびレプリカのフィルタ200
♯へ入力される。ピークディテクタ400bは、フィル
タ310通過後の希望信号SI#のピーク電圧値を正確
にサンプリングし、サンプリング信号SRを生成する。
【0086】一方、ゲイン制御回路730および740
のピークディテクタ400cおよび400aは、レプリ
カのフィルタ600♯およびフィルタ200♯通過後の
希望信号SO#cおよびSO#aのピーク電圧値を正確
にサンプリングし、各々サンプリング信号SMcおよび
SMaを生成する。
【0087】コントロール生成部100aは、ピークデ
ィテクタ400bのサンプリング信号SRを参照レベル
として、ピークディテクタ400cのサンプリング信号
SMcが参照レベルに一致するようなゲイン調整用コン
トロール信号CS1を生成する。ゲイン調整用コントロ
ール信号CS1は、フィルタ600aおよび600bに
入力される。
【0088】一方、コントロール生成部100bは、増
幅器500によりP倍に増幅されたピークディテクタ4
00bのサンプリング信号SRを、参照レベルとして、
ピークディテクタ400aのサンプリング信号SMaが
参照レベルに一致するようなゲイン調整用コントロール
信号CS2を生成する。ゲイン調整用コントロール信号
CS2は、フィルタ200に入力される。これらのゲイ
ン調整用コントロール信号CS1およびCS2を、各フ
ィルタ600aおよび600b、フィルタ200、レプ
リカのフィルタ200#および600#に含まれている
OTA1に印加することにより、各フィルタGm1が変
化しゲインGaが補正される。フィルタ200,200
#は、ゲインGa=Pに,フィルタ600,600#
は、ゲインGa=1にそれぞれ補正される。
【0089】図12および図13は、本発明の実施の形
態3のGm−C回路4000のゲイン制御回路730と
740の動作波形を示す図である。図12において、サ
ンプリング信号SMcは、レプリカであるフィルタ60
0#の出力信号SO#cのピーク電圧値である点で、図
5のサンプリング信号SMと異なる。また、図13にお
いて、サンプリング信号SRは、増幅器500によって
増幅された信号であり、サンプリング信号SMaは、レ
プリカであるフィルタ200#の出力信号SO#aのピ
ーク電圧値である点で、図10のサンプリング信号SR
およびSMと異なる。
【0090】図12および図13においても、実施の形
態1の図5で説明した方式により、基準となるサンプリ
ング信号SRと、サンプリング信号SMaおよびSMc
とが一致するようにゲイン調整用コントロール信号CS
が設定される。
【0091】かかる構成においても、フィルタ200お
よびフィルタ600で発生するゲイン損失を精度よく補
正することが可能となる。
【0092】また、2種類のフィルタ200および60
0から構成されている場合においても、レプリカのフィ
ルタ200♯および600#のゲインGaが調整されれ
ば、Gm−Cフィルタ全体のゲインを調整できる。この
結果,簡易にGm−Cフィルタ全体のゲイン調整を行な
う事ができ、ゲイン調整の調整時間が短縮できる。な
お、フィルタの段数は、3段に限定されず、任意の複数
段のフィルタに対して、本願発明を同様に適用できる。
また、ゲインGa=Pのフィルタ200を直列に接続さ
れる複数段のフィルタの最初の入力段に採用されたが、
これに限らず、入力段以降の任意の1つのフィルタをゲ
インGa=Pとし、それ以外のフィルタをゲインGa=
1となるように構成してもよい。
【0093】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載のGm−Cフィルタによれ
ば、比較判定回路によって、第1のフィルタにおける増
幅ゲインが設定されるためかかる増幅ゲインにより、第
1のフィルタのゲイン損失を精度よく補正することがで
きる。
【0095】請求項2記載のGm−Cフィルタによれ
ば、請求項1のGm−Cフィルタの効果に加えて、第2
のフィルタは、単位フィルタユニットと、増幅回路とを
含んでいるためそれぞれ独立に設計し、第2のフィルタ
の制御性の向上を図る事ができる。
【0096】請求項3記載のGm−Cフィルタによれ
ば、第1の模擬フィルタを用いて、増幅ゲインを設定す
る制御信号を生成する事により、複数の第1のフィルタ
で構成されている場合であっても簡易に各第1のフィル
タのゲイン損失を精度よく補正することができる。
【0097】請求項4記載のGm−Cフィルタによれ
ば、請求項3のGm−Cフィルタの効果に加えて、ゲイ
ンの異なる複数の第3のフィルタをさらに備える場合で
あっても、第2の模擬フィルタを用いて、第3のフィル
タの増幅ゲインを設定する制御信号を生成する事によ
り、簡易に複数の第3のフィルタのゲイン損失を精度よ
く補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に従うGm−Cフィル
タ1000の回路ブロックを示す図である。
【図2】 コントロール信号生成部100の構成を示す
ブロックである。
【図3】 フィルタ300の回路構成要素の一例を示す
図である。
【図4】 フィルタ200のOTA1にゲイン調整用コ
ントロール信号CSを入力する構成を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態1のGm−C回路100
0のゲイン制御回路700の動作波形図である。
【図6】 2入力2出力の構成のGm−Cフィルタ20
であるフィルタ200のOTA1にゲイン調整用コント
ロール信号CSを入力する構成を示す図である。
【図7】 Gm―Cフィルタ2000の回路ブロックを
示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態1の変形例Gm−C回路
2000のゲイン制御回路710の動作波形を示す図で
ある。
【図9】 実施の形態2に従うGm―Cフィルタ300
0の回路ブロックを示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態2のGm−C回路30
00のゲイン制御回路720の動作波形を示す図であ
る。
【図11】 実施の形態3に従うGm−Cフィルタ40
00の回路ブロックを示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態3のGm−C回路40
00におけるゲイン制御回路730の動作波形を示す図
である。
【図13】 本発明の実施の形態3のGm−C回路40
00におけるゲイン制御回路740の動作波形を示す図
である。
【図14】 OTAを基本セルとする2次バンドパスG
m−Cフィルタ10の一般的な回路構成を示す図であ
る。
【図15】 Gm−Cフィルタを構成する、各OTAの
回路構成を示す図である。
【符号の説明】 700,710,720,730,740 ゲイン制御
回路、1000,2000,3000,4000 Gm
−Cフィルタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号における一定の周波数帯域の信
    号を所定の増幅ゲインで増幅して、通過させるための第
    1のフィルタと、 前記第1のフィルタにおける増幅ゲインを調整するため
    のゲイン制御回路とを備え、 前記ゲイン制御回路は、前記入力信号から妨害波を阻止
    するとともに前記所定の増幅ゲインで増幅するための第
    2のフィルタと、 前記第1のフィルタの出力信号および前記第2のフィル
    タの出力信号の振幅の最大値を検出する検出回路と、 前記検出回路の検出結果を受けて、前記第1および第2
    のフィルタの出力信号比較に基いて、前記第1のフィル
    タにおける増幅ゲインを設定する比較判定回路とを含
    む、Gm−Cフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記第2のフィルタは、妨害波を阻止す
    るための増幅ゲインが1である単位フィルタユニット
    と、 前記単位フィルタユニットの出力を前記所定の増幅ゲイ
    ンで増幅するための増幅回路とを含む、請求項1記載の
    Gm−Cフィルタ。
  3. 【請求項3】 入力信号における一定の周波数帯域の信
    号を所定の増幅ゲインで増幅して、通過させるための複
    数の第1のフィルタと、 前記複数の第1のフィルタの各々における増幅ゲインを
    調整するための第1のゲイン制御回路とを備え、 前記第1のゲイン制御回路は、前記入力信号から妨害波
    を阻止するとともに前記所定の増幅ゲインで増幅するた
    めの第2のフィルタと、 前記複数の第1のフィルタの各々と同様の特性を有する
    第1の模擬フィルタと、 前記第2のフィルタの出力信号を受けて前記第1の模擬
    フィルタが出力する出力信号および前記第2のフィルタ
    の出力信号の振幅の最大値を検出する第1の検出回路
    と、 前記第1の検出回路の検出結果を受けて、前記第2のフ
    ィルタと、前記第1の模擬フィルタの出力信号比較に基
    いて、前記複数の第1のフィルタおよび前記第1の模擬
    フィルタの増幅ゲインを設定する制御信号を生成する第
    1の比較判定回路とを含む、Gm−Cフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記複数の第1のフィルタと直列に接続
    され、入力信号における一定の周波数帯域の信号を所定
    の増幅ゲインで増幅して、通過させるための複数の第3
    のフィルタと、 前記複数の第3のフィルタの各々における増幅ゲインを
    調整するための第2のゲイン制御回路とをさらに備え、 前記第2のゲイン制御回路は、前記複数の第3のフィル
    タの各々と同様の特性を有する第2の模擬フィルタと、 前記第2のフィルタの出力信号を受けて前記第2の模擬
    フィルタが出力する出力信号および前記第2のフィルタ
    の出力信号の振幅の最大値を検出する第2の検出回路
    と、 前記第2の検出回路の検出結果を受けて、前記第2のフ
    ィルタと、前記第2の模擬フィルタの出力信号比較に基
    いて、前記複数の第3のフィルタおよび前記第2の模擬
    フィルタの増幅ゲインを設定する制御信号を生成する第
    2の比較判定回路とを含む、請求項3記載のGm−Cフ
    ィルタ。
  5. 【請求項5】 入力信号における一定の周波数帯域の信
    号を所定の増幅ゲインで増幅して、通過させる第1のフ
    ィルタと、 前記第1のフィルタにおける増幅ゲインを調整するため
    の第1のゲイン制御回路とを備え、 前記第1のゲイン制御回路は、前記入力信号から妨害波
    を阻止するとともに前記所定の増幅ゲインで増幅するた
    めの第2のフィルタと、 前記第1のフィルタと同様の特性を有する第1の模擬フ
    ィルタと、 前記第2のフィルタの出力信号を受けて前記第1の模擬
    フィルタが出力する出力信号および前記第2のフィルタ
    の出力信号の振幅の最大値を検出する第1の検出回路
    と、 前記第1の検出回路の検出結果を受けて、前記第2のフ
    ィルタと、前記第1の模擬フィルタの出力信号比較に基
    いて、前記第1のフィルタおよび前記第1の模擬フィル
    タの増幅ゲインを設定する制御信号を生成する第1の比
    較判定回路とを含み、 前記第1のフィルタと直列に接続され、入力信号におけ
    る一定の周波数帯域の信号を所定の増幅ゲインで増幅し
    て、通過させる第3のフィルタと、 前記第3のフィルタにおける増幅ゲインを調整するため
    の第2のゲイン制御回路とをさらに備え、 前記第2のゲイン制御回路は、前記第3のフィルタと同
    様の特性を有する第2の模擬フィルタと、 前記第2のフィルタの出力信号を受けて前記第2の模擬
    フィルタが出力する出力信号および前記第2のフィルタ
    の出力信号の振幅の最大値を検出する第2の検出回路
    と、 前記第2の検出回路の検出結果を受けて、前記第2のフ
    ィルタと、前記第2の模擬フィルタの出力信号比較に基
    いて、前記第3のフィルタおよび前記第2の模擬フィル
    タの増幅ゲインを設定する制御信号を生成する第2の比
    較判定回路とを含む、Gm−Cフィルタ。
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