JPH09328554A - 柔軟化されたポリエステルフィルム - Google Patents

柔軟化されたポリエステルフィルム

Info

Publication number
JPH09328554A
JPH09328554A JP14703796A JP14703796A JPH09328554A JP H09328554 A JPH09328554 A JP H09328554A JP 14703796 A JP14703796 A JP 14703796A JP 14703796 A JP14703796 A JP 14703796A JP H09328554 A JPH09328554 A JP H09328554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
reaction
aliphatic polyester
film
oxazoline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14703796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3542871B2 (ja
Inventor
Norinobu Yamamoto
宣延 山本
Hiroshi Ito
宏 伊藤
Hiroya Kobayashi
博也 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP14703796A priority Critical patent/JP3542871B2/ja
Publication of JPH09328554A publication Critical patent/JPH09328554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3542871B2 publication Critical patent/JP3542871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可塑剤のブリードアウトが少なく、柔軟性を
有し、透明な軟質塩化ビニルあるいはナイロンに代わる
柔軟化されたポリエステルフィルムを提供することであ
る。 【解決手段】 本発明は、芳香族ポリエステルと数平均
分子量10000以上の脂肪族ポリエステルとを反応さ
せて得られるブロックコポリエステルを含んでなる柔軟
化されたポリエステルフィルムに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟化されたポリ
エステルフィルムに関する。柔軟化されたポリエステル
フィルムは、軟質塩化ビニルフィルムあるいはナイロン
フィルムに代わる透明性の高い軟質材料として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリエステルの代表例であるポリ
エチレンテレフタレート(PET)は、良好な機械強
度、熱的特性、湿度特性、透明性、その他の多くの優れ
た特性から、繊維、成形材料、包装材料、磁気記録材料
などの幅広い分野で使用されているが、柔軟性が乏しい
ため、ラッピング用フィルムあるいは包装材料などには
用いられておらず、透明性の高い軟質材料としては軟質
塩化ビニルやナイロンなどが主として使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、軟質塩化ビニ
ルでは、経時的な可塑剤のブリードアウトが起こりフィ
ルムが硬化したり、さらに焼却処理では人体に有害な塩
素ガスを発生するなど環境問題を有しており、またナイ
ロンでは特に吸湿率および湿度膨張係数が大きくフィル
ムの平面性が損なわれ、蒸着加工が困難であり、吸湿時
に印刷・ラミネート層の接着力が低下する等の問題があ
る。これらの問題から軟質塩化ビニルフィルムあるいは
ナイロンフィルムにかわる透明性の高い軟質材料とし
て、柔軟化ポリエステルフィルムが期待されていた。
【0004】これら問題を解決する手段として脂肪族ポ
リエステル成分と芳香族ポリエステル成分から成るブロ
ックコポリエステルが提案されてきたが、脂肪族ポリエ
ステルの数平均分子量が低いため成型の際の加熱で起こ
るランダム化反応による物性低下が著しかった。
【0005】そこで、本発明の目的は、これらの従来技
術の欠点を解消せしめ、可塑剤のブリードアウトが少な
く、耐水性に優れ、柔軟性を有した、透明な軟質塩化ビ
ニルあるいはナイロンに代わる柔軟化されたポリエステ
ルフィルムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、芳香族ポ
リエステルと特定の脂肪族ポリエステルとを反応させて
得られるブロックコポリエステルを含んでなるフィルム
により、上記目的を達成できることを見出し、本発明に
到達した。すなわち、本発明は、芳香族ポリエステルと
数平均分子量10000以上の脂肪族ポリエステルとを
反応させて得られるブロックコポリエステルを含んでな
る柔軟化されたポリエステルフィルムに関する。
【0007】該フィルムの引張弾性率は、10〜100
00kgf/cm2であることが、実用上好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で言う「柔軟化」とは、例
えば厚さ100ミクロンのフィルムを、ASTM−D8
82−90(A法)に準じて引張弾性率を測定したとき
の値が、従来の芳香族ポリエステルフィルムに比較して
低下していることを言う。
【0009】本発明のフィルムの引張弾性率は、通常1
0〜10000kgf/cm2、好ましくは10〜50
00kgf/cm2である。引張弾性率が10kgf/
cm2未満の場合、フィルムに適度な腰がなくなり取り
扱いにくい。引張弾性率が10000kgf/cm2
超える場合、柔軟性がなくなり包装材料としての特徴が
なくなる。
【0010】また本発明のフィルムの引張強度は、通常
50kgf/cm2以上、好ましくは100kgf/c
2以上、破断伸度は200%以上、また融点は150
℃以上が好ましい。引張強度および破断伸度がこれ以下
の時は非常に脆い感じのフィルムとなり、また融点がこ
れ以下になると使用用途が限定される。
【0011】ブロックコポリエステル 本発明に用いるブロックコポリエステルは、例えば、芳
香族ポリエステルと、数平均分子量10000以上、通
常10000〜100000の範囲の脂肪族ポリエステ
ルとをブロック化反応させて得られる。
【0012】前記芳香族ポリエステルと前記脂肪族ポリ
エステルとの反応比率は、特に制限はないが、芳香族ポ
リエステルと脂肪族ポリエステルとの重量比で5/95
〜95/5となるようにするのが好ましく、更に好まし
くは25/75〜75/25である。脂肪族ポリエステ
ルがこの範囲より少ないと柔軟化の効果が小さくなり好
ましくない。またこの範囲より多いと融点が低くなり好
ましくない。
【0013】ブロック化反応させる方法としては、例え
ば前記芳香族ポリエステルと前記脂肪族ポリエステルと
を溶融あるいは溶剤に溶解させて、(a)エステル交換
反応によりブロック化させる方法、あるいは、(b)種
々の鎖延長剤を用いてブロック化反応させる方法、等が
挙げられる。
【0014】前記ブロック化反応では、用いる方法によ
り反応条件は異なり、また反応せしめる芳香族ポリエス
テルの種類、脂肪族ポリエステルの種類、その末端基の
濃度、溶剤の有無、溶剤の種類、鎖延長剤の種類、反応
系内の水分率等の種々の条件により反応条件は異なる。
【0015】ブロック化反応に使用できる溶剤として
は、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキ
サン、n−ヘキサン、ジオキサン、クロロホルム、ジク
ロロエタンなどの不活性溶媒をあげることができる。
【0016】前記(a)の方法におけるエステル交換反
応は、一般的には窒素気流中、150℃以上、好ましく
は200℃以上、更に好ましくは250℃以上の反応温
度で行われる。前記(a)の方法は、加圧または減圧ま
たは常圧下の何れで行ってもよい。
【0017】前記エステル交換反応には通常、少量の触
媒を用いる必要がある。触媒としては、通常用いられて
いるものであれば特に制限はないが、Ti、Ge、Z
n、Fe、Mn、Co、Zr、Hf、V、Ir、La、
Ce、Li、Ca、Mg、Sn、Ba、Ni等の有機金
属化合物、有機酸塩、金属アルコキシド、金属酸化物、
金属水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、塩
化物が挙げられる。触媒の使用量は、通常得られる脂肪
族ポリエステル100重量部に対して、0.001〜5
重量部であり、このましくは0.01から0.5重量部
である。ただし、すでにこれらの触媒を含んだ芳香族ポ
リエステルあるいは脂肪族ポリエステルを用いる場合
は、新たに触媒を追加することなくエステル交換反応を
行っても何ら差し支えない。
【0018】また前記(b)の方法における鎖延長剤に
よる反応は、一般的には窒素気流中、20〜300℃、
好ましくは100〜200℃の反応温度で行われる。
【0019】前記(b)の方法は、加圧または減圧また
は常圧下の何れで行ってもよい。
【0020】前記鎖延長剤としては、イソシアナート、
エポキシ、アジリジン、オキサゾリン、多価金属化合
物、多官能酸無水物、リン酸エステル、亜リン酸エステ
ル等が挙げられ、一種、または二種以上を組み合わせて
もよい。
【0021】イソシアナート化合物としては特に制限は
ないが、一分子中にイソシアナート基を二個以上有する
ものであり、例えば、トリレンジイソシアナート(「T
DI」とも言う)、4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアナート(「MDI」とも言う)、ヘキサメチレンジ
イソシアナート、キシリレンジイソシアナート、メタキ
シリレンジイソシアナート、1,5−ナフタレンジイソ
シアナート、水素化ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、水素化トリレンジイソシアナート、水素化キシリレ
ンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート等の
イソシアナート化合物;スミジュールN(住友バイエル
ウレタン社製)の如きビュレットポリイソシアナート化
合物;デスモジュールIL、HL(バイエルA.G.社
製)、コロネートEH(日本ポリウレタン工業(株)
製)の如きイソシアヌレート環を有するポリイソシアナ
ート化合物;スミジュールL(住友バイエルウレタン
(株)社製)の如きアダクトポリイソシアナート化合
物、コロネートHL(日本ポリウレタン社製)の如きア
ダクトポリイソシアナート化合物等を挙げることができ
る。これらは、単独で使用し得るほか、2種以上を併用
することもできる。また、ブロックイソシアナートを使
用しても構わない。
【0022】ポリエステルとイソシアナート化合物との
反応比率は特に限定されないが、例えば、イソシアナー
ト化合物が有するイソシアナート基とポリエステルが有
する水酸基との比率(NCO/OH(モル比))が0.
5〜3.0であることが好ましく、0.8〜1.5であ
ることがより好ましい。
【0023】なお、ポリエステルとイソシアネート化合
物とのウレタン化反応を促進するために、必要に応じ
て、有機スズ化合物や第3級アミン等の公知の触媒を用
いることは自由である。
【0024】エポキシ化合物としては特に制限はない
が、分子中に少なくとも二個エポキシ基を有するもので
あり、例えば、(ポリ)エチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリ
シジルエステル、ο−フタル酸ジグリシジルエステル、
テレフタル酸ジグリシジルエステル、ハイドロキノンジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエ
ーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、ソルビト
ールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジ
ルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジル
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、グ
リセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパンポリグリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0025】なお、ポリエステルとエポキシ化合物との
反応を促進するために、必要に応じて、3級アミン、4
級アンモニウム塩、イミダゾール化合物等の公知の触媒
を用いることは自由である。
【0026】アジリジン化合物としては特に制限はない
が、例えば2,2’−ビスヒドロキシメチルブタノール
−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネー
ト]、エチレングリコール−ビス[3−(1−アジリジ
ニル)プロピオネート]、ポリエチレングリコール−ビ
ス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、プロ
ピレングリコール−ビス[3−(1−アジリジニル)プ
ロピオネート]、ポリプロピレングリコール−ビス[3
−(1−アジリジニル)プロピオネート]、テトラメチ
レングリコール−ビス[3−(1−アジリジニル)プロ
ピオネート]、ポリテトラメチレングリコール−ビス
[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、N,
N’−テトラメチレンビスエチレン尿素、N,N’−ペ
ンタメチレンビスエチレン尿素、N,N’−ヘキサメチ
レンビスエチレン尿素、N,N’−ヘプタメチレンビス
エチレン尿素、N,N’−オクタメチレンビスエチレン
尿素、N,N’−フェニレンビスエチレン尿素、N,
N’−トルイレンビスエチレン尿素、N,N’−ジフェ
ニル−4,4’−ビスエチレン尿素、3,3’−ジメチ
ルジフェニル4,4’−ビスエチレン尿素、3,3’−
ジメトキシジフェニル4,4’−ビスエチレン尿素、ジ
フェニルメタンP,P−ビスエチレン尿素等が挙げられ
る。これらの一種または二種以上を用いることができ
る。
【0027】アジリジン化合物の使用量はポリエステル
に対して0.001〜10重量%であり、より好ましく
は0.01〜5重量%である。
【0028】オキサゾリン化合物としては特に制限はな
いが、例えば、2−オキサゾリン、2−メチル−2−オ
キサゾリン、2−エチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロピル−2−オキサゾリン、2−ブチル−2−オキサ
ゾリン、2−フェニル−2−オキサゾリン、2,2’−
ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−メチレン−ビ
ス−(2−オキサゾリン)、2,2’−エチレン−ビス
−(2−オキサゾリン)、2,2’−トリメチレン−ビ
ス−(2−オキサゾリン)、2,2’−テトラメチレン
−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−ヘキサメチ
レン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−オクタ
メチレン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−エ
チレン−ビス−(4,4’−ジメチル−2−オキサゾリ
ン)、2,2’−p−フェニレン−ビス−(2−オキサ
ゾリン)、2,2’−m−フェニレン−ビス−(2−オ
キサゾリン)、2,2’−m−フェニレン−ビス−
(4,4’−ジメチル−2−オキサゾリン)、ビス−
(2−オキサゾリニルシクロヘキサン)スルフィド、ビ
ス−(2−オキサゾリニルノルボルナン)スルフィド等
が挙げられる。これらの中から一種または二種以上を用
いることができる。さらに好ましくは2,2’−m−フ
ェニレン−ビス−(2−オキサゾリン)、ビス−(2−
オキサゾリニルノルボルナン)スルフィドである。
【0029】ポリエステルとオキサゾリン化合物との反
応比率は特に限定されないが、例えば、オキサゾリン化
合物が有する2−オキサゾリン基(Ox)とポリエステ
ルが有するカルボキシル基(COOH)との比率(Ox
/COOH(モル比))が0.5〜10.0であること
が好ましく、0.8〜5.0であることがより好まし
い。
【0030】なお、ポリエステルとオキサゾリン化合物
との反応を促進するために、必要に応じて、酸性化合物
のアミン塩等の公知の触媒を用いることは自由である。
【0031】多価金属化合物としては特に制限はない
が、2価以上の有機金属化合物、金属塩および/または
金属アルコキシドなどが挙げられる。
【0032】2価以上の有機金属化合物および/または
金属塩の好ましい金属としては、亜鉛、カルシウム、
銅、鉄、マグネシウム、コバルト、バリウムなどが挙げ
られる。さらに好ましくは中和後、反応系中から多価金
属化合物の対アニオンを揮発分として分離・回収できる
亜鉛(II)アセチルアセトネート、酢酸亜鉛、蟻酸亜
鉛、プロピオン酸亜鉛、炭酸亜鉛などが挙げられる。
【0033】金属アルコキシドとしてはアルミニウムイ
ソプロポキシド、モノ−sec−ブトキシアルミニウム
ジイソプロピレート、アルミニウムエチレート、テトラ
イソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、
テトラ(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、テトラス
テアリルオキシチタンなどが挙げられる。
【0034】ポリエステルと多価金属化合物との反応比
率は特に限定されないが、ポリエステル末端のカルボキ
シル基と2価以上の有機金属化合物および/または金属
塩との中和反応の場合、例えば、金属化合物とポリエス
テルが有するカルボキシル基との比率(金属化合物/C
OOH(モル比))が0.1〜2.0であることが好ま
しく、0.2〜1.2であることがより好ましい。
【0035】ポリエステル末端の水酸基と金属アルコキ
シドとの反応の場合、例えば、金属化合物とポリエステ
ルが有する水酸基との比率(金属化合物/OH(モル
比))が0.1〜2.0であることが好ましく、0.2
〜1.2であることがより好ましい。
【0036】多官能酸無水物としては特に制限はない
が、例えば、二無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、ブタン−1,2,3,4−テ
トラカルボン酸二無水物、無水マレイン酸単独重合体、
無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸
−エチレン共重合体、無水マレイン酸−イソブチレン共
重合体、無水マレイン酸−イソブチルビニルエーテル共
重合体、無水マレイン酸−アクリロニトリル共重合体、
無水マレイン酸−スチレン共重合体などが挙げられる。
【0037】多官能酸無水物の使用量はポリエステルに
対して0.001〜10重量%であり、より好ましくは
0.01〜5重量%である。
【0038】リン酸エステルまたは亜リン酸エステルと
しては特に制限はないが、ジエステル、トリエステルい
ずれでもよくエステル基としては例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、フェニル、2−エチルヘキシル
などが挙げられるが反応性、経済性を考慮するとメチ
ル、エチル、フェニルが好ましい。
【0039】リン酸エステルまたは亜リン酸エステルの
使用量はポリエステルに対して0.001〜10重量%
であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0040】また反応時間の目安としては、反応装置・
反応スケールにもよるが、芳香族ポリエステルと脂肪族
ポリエステルとがブロック化した時点(反応系内が懸濁
状から透明になった時点)から5時間程度の間であり、
系内が懸濁状の時に反応を終了すると単に芳香族ポリエ
ステルと脂肪族ポリエステルをブレンドしただけの剛直
なフィルムしか得られず、また5時間以上になるとラン
ダム化による融点の低下が著しく、また弾性率も増大し
始めるので好ましくない。
【0041】前記ブロック化反応の際には、前記芳香族
ポリエステルと前記脂肪族ポリエステルとのランダム化
反応の抑制・防止のために、リン系化合物、硫黄エステ
ル系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、ヒンダー
ドアミン系化合物等を必要により添加することができ
る。
【0042】また前記ブロックコポリエステルには、必
要に応じて他の成分、例えば結晶核剤、顔料、染料、耐
熱剤、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、帯電防止剤、安定
剤、充填剤、強化材、難燃剤、可塑剤、他の重合体を本
発明の効果を損なわない範囲で添加することができる。
【0043】芳香族ポリエステル 本発明におけるブロックコポリエステルの原料である芳
香族ポリエステルは、主としてテレフタル酸と炭素数2
以上のグリコールを用いて、公知の方法により得ること
ができる。テレフタル酸以外の多塩基酸としては、例え
ばイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
1,4−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルスル
ホンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸が挙げられ、これらを小割合共
重合したものであっても良く、場合によってはコハク
酸、アジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸を物性の低下し
ない範囲で少量共重合したものでも良い。炭素数2以上
のグリコールとしては、例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,
4ーブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、デカ
メチレングリコール等が挙げられる。これらのうちで、
得られる芳香族ポリエステルの融点、経済性を考慮する
とテレフタル酸とエチレングリコール、テレフタル酸と
1,4ーブタンジオールの組合せが好ましい。
【0044】上記の如き芳香族ポリエステルは、更に二
無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ールの如き三官能以上の多官能化合物の一種以上を、必
要により少量共重合したポリエステルであっても良い。
【0045】脂肪族ポリエステル 本発明におけるブロックコポリエステルの原料である脂
肪族ポリエステルの分子量は、数平均分子量10000
以上であれば特に限定されないが、通常10000〜1
00000、好ましくは25000〜80000、更に
好ましくは40000〜70000の範囲である。脂肪
族ポリエステルと芳香族ポリエステルのランダム化反応
による物性低下を防ぐためには脂肪族ポリエステルの数
平均分子量が少なくとも10000以上必要である。こ
れよりも低くなるとランダム化による物性低下あるいは
融点の低下が著しくなる。熱的な劣化や強度などを考慮
すると脂肪族ポリエステルの数平均分子量は25000
以上が好ましく、40000以上が更に好ましい。ま
た、数平均分子量を100000以上にするには反応に
長時間要し、工業的に不利である。長時間反応すること
で分解等により生成する揮発分が多くなるので、数平均
分子量は100000以下であり、80000以下が好
ましく、70000以下が更に好ましい。
【0046】前記脂肪族ポリエステルを得るには、 (i)多塩基酸(あるいはそのエステル)とグリコール
を重縮合する方法 (ii)環状酸無水物と環状エーテルを開環重合する方
法 等が挙げられる。
【0047】(i)の方法で用いられる多塩基酸として
は、例えばコハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシ
ン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、オクタデカ
ンジカルボン酸、ダイマー酸あるいはそれらのエステル
等が挙げられ、グリコールとしては、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4ーブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、デカメチレングリコール等が挙げられる。ま
た、グリコール成分の一部としてポリオキシアルキレン
グリコールを使用することも可能であり、例えばポリオ
キシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコ
ール、ポリオキシテトラメチレングリコールおよびこれ
らの共重合体が例示される。
【0048】脂肪族ポリエステルの製造に際しては多塩
基酸(あるいはそのエステル)成分およびグリコール成
分の全量を初期混合し反応させてもよく、または反応の
進行にともなって分割して添加してもさしつかえない。
重縮合反応としては通常のエステル交換法またはエステ
ル化法さらには両方の併用によっても可能であり、また
必要により反応容器内を加圧または減圧にすることによ
り重合度を上げることができる。エステル交換反応には
通常、少量の触媒を用いる必要がある。触媒としては、
通常用いられているものであれば特に制限はないが、T
i、Ge、Zn、Fe、Mn、Co、Zr、Hf、V、
Ir、La、Ce、Li、Ca、Mg、Sn、Ba、N
i等の有機金属化合物、有機酸塩、金属アルコキシド、
金属酸化物、金属水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、硫酸
塩、硝酸塩、塩化物が挙げられる。触媒の使用量は、通
常得られる脂肪族ポリエステル100重量部に対して、
0.001〜5重量部であり、このましくは0.01か
ら0.5重量部である。
【0049】以上の(i)の方法により、前記多塩基酸
(あるいはそのエステル)と前記グリコールとからなる
構造単位を有する脂肪族ポリエステルが得られる。これ
らのうちで、得られる脂肪族ポリエステルの融点、ガラ
ス転移点、経済性を考慮すると、コハク酸と炭素数2以
上の前記グリコールとからなる構造単位を有する脂肪族
ポリエステルが好ましく、コハク酸とエチレングリコー
ルとからなる構造単位、及び/またはコハク酸と1,4
ーブタンジオールとからなる構造単位を有する脂肪族ポ
リエステルがさらに好ましい。
【0050】(ii)の方法で用いられる環状酸無水物
としては、例えば無水コハク酸、無水マレイン酸、無水
イタコン酸、無水グルタル酸、無水アジピン酸、無水シ
トラコン酸、等が挙げられる。環状エーテルとしては、
例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、シクロ
ヘキセンオキシド、スチレンオキシド、エピクロロヒド
リン、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジル
エーテル、テトラヒドロフラン、オキセパン、1,3−
ジオキソランなどが挙げられる。開環重合は公知の開環
重合触媒を用い、溶媒中での重合や塊状重合等の方法に
より行うことができる。
【0051】以上の(ii)の方法により、前記環状酸
無水物と前記環状エーテルとからなる構造単位を有する
脂肪族ポリエステルが得られる。これらのうちで、得ら
れる脂肪族ポリエステルの融点、ガラス転移点、経済性
を考慮すると、無水コハク酸と前記環状エーテルとから
なる構造単位を有する脂肪族ポリエステルが好ましく、
無水コハク酸とエチレンオキシドとからなる構造単位を
有する脂肪族ポリエステルがさらに好ましい。
【0052】このような脂肪族ポリエステルを得る方法
のなかで、比較的短い時間で工業的に効率よく製造でき
る方法としては、(ii)の環状酸無水物と環状エーテ
ルを開環重合する方法がより好ましい。
【0053】以下に、(ii)の環状酸無水物と環状エ
ーテルの開環重合についてさらに詳しく説明する。
【0054】(ii)の方法に用いられる無水コハク酸
等の環状酸無水物は、これまで単独重合しないことが知
られていた。このような単独重合しない環状酸無水物に
対し、重合触媒の存在下に環状エーテルを逐次的に添加
して重合させることによって、実質的に酸成分とアルコ
ール成分が交互共重合したポリエステルを短時間で生成
させ得る。
【0055】該重合は溶媒中での重合や塊状重合等の方
法により行うことができる。溶媒中での重合では環状酸
無水物は溶媒に溶解させて用い、塊状重合では環状酸無
水物を溶融させてから本発明に用いる。
【0056】溶媒中での重合は、回分式でも連続式でも
行うことができ、その際使用される溶媒としては、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n
−ヘキサン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロエタ
ンなどの不活性溶媒をあげることができる。
【0057】重合触媒としては、特に限定はなく、通常
ポリエステルを開環重合する際に使用するものを用い
る。例えばテトラメトキシジルコニウム、テトラエトキ
シジルコニウム、テトラ−iso−プロポキシジルコニ
ウム、テトラ−iso−ブトキシジルコニウム、テトラ
−n−ブトキシジルコニウム、テトラ−t−ブトキシジ
ルコニウム、トリエトキシアルミニウム、トリ−n−プ
ロポキシアルミニウム、トリ−iso−プロポキシアル
ミニウム、トリ−n−ブトキシアルミニウム、トリ−i
so−ブトキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシ
アルミニウム、モノ−sec−ブトキシ−ジ−iso−
プロポキシアルミニウム、エチルアセトアセテートアル
ミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エ
チルアセトアセテート)、テトラエトキシチタン、テト
ラ−iso−プロポキシチタン、テトラ−n−プロポキ
シチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラ−se
c−ブトキシチタン、テトラ−t−ブトキシチタン、ト
リ−iso−プロポキシガリウム、トリ−iso−プロ
ポキシアンチモン、トリ−iso−ブトキシアンチモ
ン、トリメトキシボロン、トリエトキシボロン、トリ−
iso−プロポキシボロン、トリ−n−プロポキシボロ
ン、トリ−iso−ブトキシボロン、トリ−n−ブトキ
シボロン、トリ−sec−ブトキシボロン、トリ−t−
ブトキシボロン、トリ−iso−プロポキシガリウム、
テトラメトキシゲルマニウム、テトラエトキシゲルマニ
ウム、テトラ−iso−プロポキシゲルマニウム、テト
ラ−n−プロポキシゲルマニウム、テトラ−iso−ブ
トキシゲルマニウム、テトラ−n−ブトキシゲルマニウ
ム、テトラ−sec−ブトキシゲルマニウム、テトラ−
t−ブトキシゲルマニウムなどの金属アルコキド;五塩
化アンチモン、塩化亜鉛、臭化リチウム、塩化すず(I
V)、塩化カドミウム、三フッ化ホウ素ジエチルエーテ
ルなどのハロゲン化物;トリメチルアルミニウム、トリ
エチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライ
ド、エチルアルミニウムジクロライド、トリ−iso−
ブチルアルミニウムなどのアルキルアルミニウム;ジメ
チル亜鉛、ジエチル亜鉛、ジイソプロピル亜鉛などのア
ルキル亜鉛;トリアリルアミン、トリエチルアミン、ト
リ−n−オクチルアミン、ベンジルジメチルアミンなど
の三級アミン;リンタングステン酸、リンモリブデン
酸、ケイタングステン酸などのヘテロポリ酸およびその
アルカリ金属塩;三塩化ジルコニウム、オクチル酸ジル
コニール、ステアリン酸ジルコニール、硝酸ジルコニー
ルなどのジルコニウム化合物等が挙げられ、中でもオク
チル酸ジルコニール、テトラアルコキシジルコニウム、
トリアルコキシアルミニウム化合物が特に好ましい。重
合触媒の使用量には特に制限はないが、通常環状酸無水
物および環状エーテルの合計量に対して0.001〜1
0重量%である。重合触媒の添加方法は環状酸無水物に
添加しておいてもよく、環状エーテルのように逐次添加
してもよい。
【0058】重合温度は、環状酸無水物と環状エーテル
が反応する温度であれば特に制限はないが、10〜25
0℃、好ましくは50〜150℃、さらに好ましくは1
00〜150℃である。反応に際して、反応容器内の圧
力は反応温度および溶媒の有無や溶媒の種類によって異
なるが、環状エーテルの逐次的な添加による圧力の上昇
に伴う未反応環状エーテルの増加は、反応生成物中のポ
リエーテル成分を増やすことになり好ましくない。した
がって、反応容器内の圧力は常圧〜50kgf/cm2 が好ま
しく、より好ましくは常圧〜15kgf/cm2 となるように
環状エーテルを添加する。
【0059】環状エーテルの逐次添加は、環状酸無水物
100重量部に対し1時間あたり環状エーテルを3〜9
0重量部が好ましく、より好ましくは5〜50重量部の
割合で行なう。
【0060】環状エーテルの添加速度が下限の3重量部
より遅い場合には、反応が長時間となり生産性が低下す
るなど工業的に好ましくない。また、上限の90重量部
より速い場合には、反応生成物中のポリエーテル成分が
増加して融点の低いポリエステルしか得られなくなる。
【0061】なお、環状エーテルの逐次添加とは、環状
エーテルを一括して添加しないことであり、連続的に滴
下する方法や多段階に分割して断続的に添加する方法の
いずれでもよい。好ましくは添加量が経時的に大きく変
動しないように連続的に添加するのがよい。
【0062】以上の(ii)の方法の好ましい実施態様
としては、具体的には、溶融あるいは溶媒中に溶解させ
た無水コハク酸を主成分とする環状酸無水物を仕込んだ
反応容器に、重合触媒の存在下で反応容器内の圧力を0
kgf/cm2〜50kgf/cm2 に維持しながら、環状酸無水物
100重量部に対し1時間あたり3〜90重量部の割合
で酸化エチレンを主成分とする環状エーテルを逐次的に
添加することが挙げられ、こうして得られた開環共重合
体の脂肪族ポリエステルを用いることが好ましいもので
ある。
【0063】(ii)の方法における環状酸無水物およ
び環状エーテルの反応比率は、これらのモル比で40/
60〜60/40の比率となるようにするのが好まし
く、残存環状酸無水物および脂肪族ポリエステルの末端
カルボキシル基がポリエステルの物性を低下させること
を考慮すると環状エーテルを過剰に添加するために40
/60〜49/51の比率となるようにするのがさらに
好ましい。このようにすることにより、脂肪族ポリエス
テルの末端カルボキシル基は全末端基中の50%未満と
なり、耐熱性が向上する。この比率の範囲をはずれる
と、未反応モノマーが増大して収率が低下することがあ
る。本発明で前記モル比を考慮して決定した所定量の環
状エーテルを逐次添加し終わった後、前記反応温度で重
合を継続して熟成するのが好ましい。熟成反応後に重合
系から生成したポリエステルを分離すればよい。
【0064】(i)、(ii)の方法によって得られた
脂肪族ポリエステルも数平均分子量が10000よりも
低い場合、さらにエステル交換反応で高分子量化しても
良いし、種々の鎖延長剤と反応させて高分子量化しても
良い。
【0065】それに用いることのできる鎖延長剤として
は、イソシアナート、エポキシ、アジリジン、オキサゾ
リン、多価金属化合物、多官能酸無水物、リン酸エステ
ル、亜リン酸エステル等が挙げられ、一種、または二種
以上を組み合わせてもよい。
【0066】イソシアナート化合物としては特に制限は
ないが、一分子中にイソシアナート基を二個以上有する
ものであり、例えば、トリレンジイソシアナート(「T
DI」とも言う)、4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアナート(「MDI」とも言う)、ヘキサメチレンジ
イソシアナート、キシリレンジイソシアナート、メタキ
シリレンジイソシアナート、1,5−ナフタレンジイソ
シアナート、水素化ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、水素化トリレンジイソシアナート、水素化キシリレ
ンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート等の
イソシアナート化合物;スミジュールN(住友バイエル
ウレタン社製)の如きビュレットポリイソシアナート化
合物;デスモジュールIL、HL(バイエルA.G.社
製)、コロネートEH(日本ポリウレタン工業(株)
製)の如きイソシアヌレート環を有するポリイソシアナ
ート化合物;スミジュールL(住友バイエルウレタン
(株)社製)の如きアダクトポリイソシアナート化合
物、コロネートHL(日本ポリウレタン社製)の如きア
ダクトポリイソシアナート化合物等を挙げることができ
る。これらは、単独で使用し得るほか、2種以上を併用
することもできる。また、ブロックイソシアナートを使
用しても構わない。
【0067】脂肪族ポリエステルとイソシアナート化合
物との反応比率は特に限定されないが、例えば、イソシ
アナート化合物が有するイソシアナート基と脂肪族ポリ
エステルが有する水酸基との比率(NCO/OH(モル
比))が0.5〜3.0であることが好ましく、0.8
〜1.5であることがより好ましい。
【0068】なお、脂肪族ポリエステルとイソシアネー
ト化合物とのウレタン化反応を促進するために、必要に
応じて、有機スズ化合物や第3級アミン等の公知の触媒
を用いることは自由である。
【0069】エポキシ化合物としては特に制限はない
が、分子中に少なくとも二個エポキシ基を有するもので
あり、例えば、(ポリ)エチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリ
シジルエステル、ο−フタル酸ジグリシジルエステル、
テレフタル酸ジグリシジルエステル、ハイドロキノンジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエ
ーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、ソルビト
ールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジ
ルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジル
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、グ
リセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパンポリグリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0070】エポキシ化合物との反応は、まず環状酸無
水物と環状エーテルを開環重合させ、得られた脂肪族ポ
リエステルとエポキシ化合物を反応させる方法あるいは
環状酸無水物と環状エーテルとエポキシ化合物を同時に
開環反応させる方法あるいは環状酸無水物と環状エーテ
ルとエポキシ化合物を同時に開環反応させ、さらにエポ
キシ化合物を反応させる方法がある。
【0071】なお、脂肪族ポリエステルとエポキシ化合
物との反応を促進するために、必要に応じて、3級アミ
ン、4級アンモニウム塩、イミダゾール化合物等の公知
の触媒を用いることは自由である。
【0072】アジリジン化合物としては特に制限はない
が、例えば2,2’−ビスヒドロキシメチルブタノール
−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネー
ト]、エチレングリコール−ビス[3−(1−アジリジ
ニル)プロピオネート]、ポリエチレングリコール−ビ
ス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、プロ
ピレングリコール−ビス[3−(1−アジリジニル)プ
ロピオネート]、ポリプロピレングリコール−ビス[3
−(1−アジリジニル)プロピオネート]、テトラメチ
レングリコール−ビス[3−(1−アジリジニル)プロ
ピオネート]、ポリテトラメチレングリコール−ビス
[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、N,
N’−テトラメチレンビスエチレン尿素、N,N’−ペ
ンタメチレンビスエチレン尿素、N,N’−ヘキサメチ
レンビスエチレン尿素、N,N’−ヘプタメチレンビス
エチレン尿素、N,N’−オクタメチレンビスエチレン
尿素、N,N’−フェニレンビスエチレン尿素、N,
N’−トルイレンビスエチレン尿素、N,N’−ジフェ
ニル−4,4’−ビスエチレン尿素、3,3’−ジメチ
ルジフェニル4,4’−ビスエチレン尿素、3,3’−
ジメトキシジフェニル4,4’−ビスエチレン尿素、ジ
フェニルメタンP,P−ビスエチレン尿素等が挙げられ
る。これらの一種または二種以上を用いることができ
る。
【0073】アジリジン化合物の使用量は脂肪族ポリエ
ステルに対して0.001〜10重量%であり、より好
ましくは0.01〜5重量%である。
【0074】オキサゾリン化合物としては特に制限はな
いが、例えば、2−オキサゾリン、2−メチル−2−オ
キサゾリン、2−エチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロピル−2−オキサゾリン、2−ブチル−2−オキサ
ゾリン、2−フェニル−2−オキサゾリン、2,2’−
ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−メチレン−ビ
ス−(2−オキサゾリン)、2,2’−エチレン−ビス
−(2−オキサゾリン)、2,2’−トリメチレン−ビ
ス−(2−オキサゾリン)、2,2’−テトラメチレン
−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−ヘキサメチ
レン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−オクタ
メチレン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−エ
チレン−ビス−(4,4’−ジメチル−2−オキサゾリ
ン)、2,2’−p−フェニレン−ビス−(2−オキサ
ゾリン)、2,2’−m−フェニレン−ビス−(2−オ
キサゾリン)、2,2’−m−フェニレン−ビス−
(4,4’−ジメチル−2−オキサゾリン)、ビス−
(2−オキサゾリニルシクロヘキサン)スルフィド、ビ
ス−(2−オキサゾリニルノルボルナン)スルフィド等
が挙げられる。これらの中から一種または二種以上を用
いることができる。さらに好ましくは2,2’−m−フ
ェニレン−ビス−(2−オキサゾリン)、ビス−(2−
オキサゾリニルノルボルナン)スルフィドである。
【0075】脂肪族ポリエステルとオキサゾリン化合物
との反応比率は特に限定されないが、例えば、オキサゾ
リン化合物が有する2−オキサゾリン基(Ox)と脂肪
族ポリエステルが有するカルボキシル基(COOH)と
の比率(Ox/COOH(モル比))が0.5〜10.
0であることが好ましく、0.8〜5.0であることが
より好ましい。
【0076】なお、脂肪族ポリエステルとオキサゾリン
化合物との反応を促進するために、必要に応じて、酸性
化合物のアミン塩等の公知の触媒を用いることは自由で
ある。
【0077】多価金属化合物としては特に制限はない
が、2価以上の有機金属化合物、金属塩および/または
金属アルコキシドなどが挙げられる。
【0078】2価以上の有機金属化合物および/または
金属塩の好ましい金属としては、亜鉛、カルシウム、
銅、鉄、マグネシウム、コバルト、バリウムなどが挙げ
られる。さらに好ましくは中和後、反応系中から多価金
属化合物の対アニオンを揮発分として分離・回収できる
亜鉛(II)アセチルアセトネート、酢酸亜鉛、蟻酸亜
鉛、プロピオン酸亜鉛、炭酸亜鉛などが挙げられる。
【0079】金属アルコキシドとしてはアルミニウムイ
ソプロポキシド、モノ−sec−ブトキシアルミニウム
ジイソプロピレート、アルミニウムエチレート、テトラ
イソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、
テトラ(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、テトラス
テアリルオキシチタンなどが挙げられる。
【0080】脂肪族ポリエステルと多価金属化合物との
反応比率は特に限定されないが、脂肪族ポリエステル末
端のカルボキシル基と2価以上の有機金属化合物および
/または金属塩との中和反応の場合、例えば、金属化合
物とポリエステルが有するカルボキシル基との比率(金
属化合物/COOH(モル比))が0.1〜2.0であ
ることが好ましく、0.2〜1.2であることがより好
ましい。
【0081】脂肪族ポリエステル末端の水酸基と金属ア
ルコキシドとの反応の場合、例えば、金属化合物と脂肪
族ポリエステルが有する水酸基との比率(金属化合物/
OH(モル比))が0.1〜2.0であることが好まし
く、0.2〜1.2であることがより好ましい。
【0082】多官能酸無水物としては特に制限はない
が、例えば、二無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、ブタン−1,2,3,4−テ
トラカルボン酸二無水物、無水マレイン酸単独重合体、
無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸
−エチレン共重合体、無水マレイン酸−イソブチレン共
重合体、無水マレイン酸−イソブチルビニルエーテル共
重合体、無水マレイン酸−アクリロニトリル共重合体、
無水マレイン酸−スチレン共重合体などが挙げられる。
【0083】多官能酸無水物との反応は、まず環状酸無
水物と環状エーテルを開環重合させ、得られた脂肪族ポ
リエステルと多官能酸無水物を反応させる方法あるいは
環状酸無水物と環状エーテルと多官能酸無水物を同時に
開環反応させる方法あるいは環状酸無水物と環状エーテ
ルと多官能酸無水物を同時に開環反応させ、さらに多官
能酸無水物を反応させる方法がある。
【0084】多官能酸無水物の使用量は脂肪族ポリエス
テルに対して0.001〜10重量%であり、より好ま
しくは0.01〜5重量%である。
【0085】リン酸エステルまたは亜リン酸エステルと
しては特に制限はないが、ジエステル、トリエステルい
ずれでもよくエステル基としては例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、フェニル、2−エチルヘキシル
などが挙げられるが反応性、経済性を考慮するとメチ
ル、エチル、フェニルが好ましい。
【0086】リン酸エステルまたは亜リン酸エステルの
使用量は脂肪族ポリエステルに対して0.001〜10
重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%であ
る。
【0087】鎖延長剤と脂肪族ポリエステルの反応温度
は20〜250℃が好ましく、より好ましくは100〜
200℃である。
【0088】鎖延長剤と脂肪族ポリエステルとの反応方
法は特に制限はないが、脂肪族ポリエステルを適当な溶
媒に溶かして鎖延長剤と反応させる方法、脂肪族ポリエ
ステルを加熱溶融させて鎖延長剤と反応させる方法など
が挙げられる。
【0089】フィルムの製造方法 本発明のフィルムの製造方法は、特に限定されないが、
Tダイ法、インフレーション法、カレンダー法、キャス
ト法、切削法、エマルション法、およびホットプレス法
などがある。
【0090】例えばTダイ法であれば、ブロックコポリ
エステルを押し出し機より溶融押し出しして、T型口金
等を用いて、シート状に口金より吐出させ、冷却ロール
または水等の冷媒中に導いて固化させる。通常押し出し
温度は融点〜融点+80℃の温度範囲であり、また冷却
温度は5〜90℃の範囲であることが好ましい。
【0091】またホットプレス法は、ペレットを2枚の
熱板の間で、圧縮成形機により加圧して製膜する方法で
ある。この時のプレス温度は融点〜融点+80℃の範囲
であり、プレス圧は10〜200kgf/cm2、また
冷却温度は5〜90℃の範囲であることが好ましい。
【0092】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらにより限定されるものでは
ない。なお、例中の部は重量部を表わす。実施例で実施
した評価方法は以下の通りである。結果は、表1および
表2に示した。
【0093】(融点)DSC(セイコー電子工業社製S
SC5200型)を用いて、サンプル20mgを窒素気
流下で280℃、5分間溶融保持し、ついで液体窒素で
急冷した。このサンプルを6℃/分の速度で昇温する過
程で結晶溶融に基づく吸熱ピーク温度を融点とした。
【0094】(引張試験)厚さ100ミクロンのフィル
ムを作成し、ASTM−D882−90(A法)に準じ
て引張強度(破断時)、破断伸度、引張弾性率を測定し
た。
【0095】(実施例1)オートクレーブに無水コハク
酸500.0部およびオクチル酸ジルコニール4.90
部を加え、窒素置換を行った。次いで撹拌下にオートク
レーブを徐々に130℃まで昇温して無水コハク酸を溶
融し、同温度でオートクレーブ内の圧力を4.0〜8.
5kgf/cm2 に維持しながら、酸化エチレン23
1.1部を1時間あたり58部の添加速度で4.0時間
にわたって連続的に導入した。酸化エチレン導入後13
0℃で1.0時間熟成反応を行ってから系を常温にもど
すことにより、重合生成物を得た。得られた重合生成物
をクロロホルムに溶解させてテトラヒドロフラン中で沈
澱精製する操作を3回繰り返して脂肪族ポリエステル
(1)を得た。この脂肪族ポリエステル(1)の収率を
求めたところ99.2%であった。また、GPC測定に
よる数平均分子量は14600、DSCによる融点は1
01.2℃であった。
【0096】得られた脂肪族ポリエステル(1)とポリ
エチレンテレフタレート(鐘紡(株)製ベルペットEF
G−7)とを 25/75の重量比率でフラスコに仕込
み、窒素気流中、0.9〜1.1mmHgの減圧下、2
80℃の条件で1時間反応させると系内の樹脂が透明に
なったので反応を終了した。
【0097】得られたブロック化コポリエステルを、2
40℃、100kgf/cm2、2分間の条件でホット
プレス法により、厚さ100ミクロンのフィルムを得
た。
【0098】(実施例2〜4)実施例1で得られた脂肪
族ポリエステル(1)とポリエチレンテレフタレート
(同上)との反応比率(重量比)を、それぞれ40/6
0、50/50、75/25に変えた以外は実施例1と
同様にして、厚さ100ミクロンのフィルムを得た。
【0099】(実施例5)実施例1で得られた脂肪族ポ
リエステル(1)12.0部を、温度計、攪拌装置およ
び窒素導入管を付した50ミリリットルのセパラブルフ
ラスコに加え、窒素置換を3回おこなった後、窒素気流
中、ドライアイス−メタノールに浸したトラップを備え
た真空ポンプで0.9〜1.1mmHgの減圧下、温度
240℃の条件で1.5時間反応させ、脂肪族ポリエス
テル(2)を得た。GPC測定による数平均分子量は4
4000、DSC測定による融点は、102.0℃であ
った。
【0100】得られた脂肪族ポリエステル(2)40.
0部とポリエチレンテレフタレート(鐘紡(株)製ベル
ペットEFG−7)60.0部をフラスコに仕込み、窒
素気流中、0.9〜1.1mmHgの減圧下、280℃
の条件で1.0時間反応させると系内の樹脂が透明にな
ったので反応を終了した。
【0101】得られたブロックコポリエステルを260
℃、100kgf/cm2、2分間の条件でホットプレ
ス法により、厚さ100ミクロンのフィルムにした。
【0102】(実施例6)実施例1で得られた脂肪族ポ
リエステル(1)12.0部を温度計、攪拌装置、窒素
導入管を付した50ミリリットルのセパラブルフラスコ
に加え、窒素置換を3回おこなった後、窒素気流中、ド
ライアイス−メタノールに浸したトラップを備えた真空
ポンプで0.9〜1.1mmHgの減圧下、温度240
℃の条件で3.0時間反応させ、脂肪族ポリエステル
(3)を得た。GPC測定による数平均分子量は600
00、DSC測定による融点は、102.1℃であっ
た。
【0103】得られた脂肪族ポリエステル(3)40.
0部とポリエチレンテレフタレート(鐘紡(株)製ベル
ペットEFG−7)60.0部をフラスコに仕込み、窒
素気流中、0.9〜1.1mmHgの減圧下、280℃
の条件で1.0時間反応させると系内の樹脂が透明にな
ったので反応を終了した。
【0104】得られたブロックコポリエステルを260
℃、150kgf/cm2、2分間の条件でホットプレ
ス法により、厚さ100ミクロンのフィルムを得た。
【0105】(比較例1)温度計、攪拌機、窒素導入管
および分流冷却器を備えた容量200ミリリットルのセ
パラブルフラスコに無水コハク酸60.06部、エチレ
ングリコール37.24部およびオクチル酸ジルコニー
ル0.36部を加え、窒素置換を行った。次に8.2時
間かけて反応温度148〜208℃、フラスコ内の圧力
を常圧から0.2mmHgに減圧しながら反応させ、重
合生成物を得た。GPC測定による数平均分子量は65
00であった。
【0106】得られた重合生成物40.0部とポリエチ
レンテレフタレート(鐘紡(株)製ベルペットEFG−
7)60.0部をフラスコに仕込み、窒素気流中、0.
9〜1.1mmHgの減圧下、280℃の条件で1.0
時間反応させると系内の樹脂が透明になったので反応を
終了した。
【0107】得られたブロックコポリエステルを240
℃、100kgf/cm2、2分間の条件でホットプレ
ス法により、厚さ100ミクロンのフィルムを得た。
【0108】(比較例2)ポリエチレンテレフタレート
(鐘紡(株)製ベルペットEFG−7)を260℃、1
50kgf/cm2、2分間の条件でホットプレス法に
より、厚さ100ミクロンのフィルムを製造し、本発明
の柔軟化されたポリエステルフィルムと物性を比較し
た。
【0109】(比較例3〜4)厚さ100ミクロンの、
市販の軟質塩化ビニル(PVC)フィルム(三菱化成ビ
ニル(株)製アルトロン#380)およびナイロン6
(PA6)フィルムを、本発明のポリエステルフィルム
と物性を比較した。
【0110】
【表1】
【0111】
【表2】
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、脂肪族ポリエステル成
分と芳香族ポリエステル成分とを含むブロックコポリエ
ステルの成型の際の加熱で起こるランダム化反応による
物性低下がなく、可塑剤のブリードアウトが少なく、柔
軟性を有し、透明な軟質塩化ビニルやナイロンに代わる
柔軟化されたポリエステルフィルムを提供できる。
【0113】本発明の柔軟化されたポリエステルフィル
ムは、例えば一般用あるいは食品用包装用フィルム、マ
ーキングフィルム、農業用ハウスフィルム、農業用マル
チフィルム、カバーフィルム、粘着テープ、粘着ラベ
ル、包装ケース、建材ラミネート用フィルム等に有用で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリエステルと数平均分子量10
    000以上の脂肪族ポリエステルとを反応させて得られ
    るブロックコポリエステルを含んでなる柔軟化されたポ
    リエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステルフィルムの引張弾性率
    が10〜10000kgf/cm2である請求項1に記
    載のポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 前記脂肪族ポリエステルが、主としてコ
    ハク酸またはその酸無水物と、炭素数2以上のグリコー
    ルまたはその環状エーテルとから成る構造単位を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のポリエステ
    ルフィルム。
  4. 【請求項4】 前記脂肪族ポリエステルが、溶融あるい
    は溶媒中に溶解させた無水コハク酸を主成分とする環状
    酸無水物を仕込んだ反応容器に、重合触媒の存在下で反
    応容器内の圧力を0 kgf/cm2〜50kgf/cm
    2 に維持しながら、環状酸無水物100重量部に対し1
    時間あたり3〜90重量部の割合で酸化エチレンを主成
    分とする環状エーテルを逐次的に添加して得られた開環
    共重合体である請求項3に記載のポリエステルフィル
    ム。
JP14703796A 1996-06-10 1996-06-10 柔軟化されたポリエステルフィルム Expired - Fee Related JP3542871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14703796A JP3542871B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 柔軟化されたポリエステルフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14703796A JP3542871B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 柔軟化されたポリエステルフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09328554A true JPH09328554A (ja) 1997-12-22
JP3542871B2 JP3542871B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=15421103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14703796A Expired - Fee Related JP3542871B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 柔軟化されたポリエステルフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3542871B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6475618B1 (en) 2001-03-21 2002-11-05 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Compositions for enhanced thermal bonding
US6730709B2 (en) 2000-05-30 2004-05-04 Nippon Shokubai Co., Ltd. Biodegradable recycled polyester resin and production process therefor

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6730709B2 (en) 2000-05-30 2004-05-04 Nippon Shokubai Co., Ltd. Biodegradable recycled polyester resin and production process therefor
US6475618B1 (en) 2001-03-21 2002-11-05 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Compositions for enhanced thermal bonding
US6946195B2 (en) 2001-03-21 2005-09-20 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Compositions for enhanced thermal bonding

Also Published As

Publication number Publication date
JP3542871B2 (ja) 2004-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0710685B1 (en) Process for producing aliphatic polyester
JP2688330B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物
US6730709B2 (en) Biodegradable recycled polyester resin and production process therefor
KR101601782B1 (ko) 섬유 보강된 tpu 복합제
JP3542871B2 (ja) 柔軟化されたポリエステルフィルム
JP3279915B2 (ja) 柔軟化されたポリエステル樹脂の製造方法
JP2968466B2 (ja) 脂肪族ポリエステルの製造方法
JP3392475B2 (ja) 高分子量ポリエステルの製造方法
KR102658068B1 (ko) 열가소성 폴리에스테르 수지 조성물 및 이로부터 제조된 폴리에스테르 수지
JP3048313B2 (ja) 高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法
JP3228690B2 (ja) 高分子量ポリエステル及びその製造方法
JP3155198B2 (ja) ポリエステルフィルム
JPS62292833A (ja) ポリエステル・ポリカ−ボネ−ト系エラストマ−
JP3018333B2 (ja) 高分子量ポリエステルの製造方法
JP3574627B2 (ja) 高分子量ポリエステルおよび成型品
JP2004155871A (ja) ポリエステル樹脂の製造方法及びポリエステル樹脂
JP3100314B2 (ja) 高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法
JP3625971B2 (ja) ポリエステルエラストマーの製造方法
JP2002053652A (ja) 生分解性のリサイクルポリエステル樹脂およびその製造方法
JPH093212A (ja) 脂肪族ポリエステルフィルム
JP3202912B2 (ja) 高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法
JPS6239168B2 (ja)
JP3392469B2 (ja) 高分子量ポリエステルの製造方法
JPH05117381A (ja) ポリエステル共重合体の製造方法
JP3254308B2 (ja) 高分子量ポリエステルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20031216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040402

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110409

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees