JPH09323518A - トレーリングアーム式サスペンション - Google Patents

トレーリングアーム式サスペンション

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JPH09323518A
JPH09323518A JP14711896A JP14711896A JPH09323518A JP H09323518 A JPH09323518 A JP H09323518A JP 14711896 A JP14711896 A JP 14711896A JP 14711896 A JP14711896 A JP 14711896A JP H09323518 A JPH09323518 A JP H09323518A
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英則 片山
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    • B60G2204/4306Bracket or knuckle for rigid axles, e.g. for clamping

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴムブッシュにスグリ加工を施すようなことな
く、簡単な構造により、車両ロール時におけるオーバー
ステアの現象を解消することができるようにし、もって
車両の安定性および操縦性を良好にする。 【解決手段】車幅方向に間隔を隔てて配置され、かつ車
両高さ方向に揺動可能なように前端部10が車両本体5
に回転可能に連結されている一対のトレーリングアーム
1,1と、これら一対のトレーリングアーム1,1のそ
れぞれの後端部11にゴムブッシュ2を介して取付けら
れた一組のブラケット3,3とを有し、かつこれら一組
のブラケット3,3には、車幅方向に延びるアクスルハ
ウジング4の両端部40,40が取付けられている、ト
レーリングアーム式サスペンションであって、上記各ブ
ラケット3に対する上記アクスルハウジング4の端部4
0の取付中心位置Oaは、上記ゴムブッシュ2が上記各
ブラケット3を支持する支持中心位置Obよりも、下方
に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、自動車などの車両の後輪懸架
装置の一例としてのトレーリングアーム式サスペンショ
ン、さらに詳しくは、車両のロール時におけるアクスル
ステアの特性を改善し、車両の安定性を高めることがで
きるトレーリングアーム式サスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のトレーリングアーム式サ
スペンションの一例としては、実開昭60−5906号
公報に所載のものがある。同公報の図8および図9に記
載されているトレーリングアーム式サスペンションは、
本願の図5に示す構造のトレーリングアーム式サスペン
ションの車両ロール時において発生するオーバーステア
気味のアクスルステアの特性を緩和し、車両の安定性を
高め得る構造である。本願の図5に示す構造のトレーリ
ングアーム式サスペンションにおいて生じるアクスルス
テアの原理については、上記実開昭60−5906号の
明細書中に説明がなされているが、その内容は、本願発
明を理解する上で必要不可欠であるため、以下にその内
容を判り易く説明する。
【0003】すなわち、本願の図5に示すトレーリング
アーム式サスペンションは、前端部80が車両本体5に
回転可能に連結されているトレーリングアーム8の後端
部81に、2つのゴムブッシュ2,2を介してブラケッ
ト3eが取付けられており、かつこのブラケット3eに
は、後輪の車軸6を内装するアクスルハウジング4eの
端部が取付けられた構造となっている。上記ブラケット
3eに対するアクスルハウジング4eの取付中心位置O
1は、上記ゴムブッシュ2,2が上記ブラケット3eを
支持する支持中心位置O2,O2よりも、適当な寸法L
aだけ上方に位置している。むろん、上記トレーリング
アーム8は、図7(b)に示すように、車幅方向に間隔
を隔てて2本配置されており、上記アクスルハウジング
4eの両端部40c,40dが、これら一対のトレーリ
ングアーム8,8(8A,8B)に対して上記ブラケッ
ト3eやゴムブッシュ2を介して間接的に連結された構
造となっている。
【0004】上記構造のトレーリングアーム式サスペン
ションでは、図7(a),(b)に示すように、車両7
eの直進時においては、2本のトレーリングアーム8,
8のそれぞれは、略水平であり、互いに平行である。こ
れに対し、車両7eが旋回するときには、図8(a)に
示すように、車両7eがロールするために、2本のトレ
ーリングアーム8,8の傾斜角度が互いに相違すること
となる。具体的には、図5の仮想線に示すように、車両
の外輪側(バンプ側)のトレーリングアーム8(8B)
は、前端部10の連結点を中心として上方へ回動し、ま
た車両の内輪側(リバウンド側)のトレーリングアーム
8(8A)は下方へ回動する。
【0005】このようにして、トレーリングアーム8,
8がそれぞれ傾斜すると、ブラケット3eに対するアク
スルハウジング4eの取付中心位置O1、およびゴムブ
ッシュ2,2がブラケット3eを支持する支持中心位置
O2,O2は、本来ならば、図6に示す、O1',O2',
O2'へ位置するはずである。
【0006】ところが、アクスルハウジング4eの両端
部40c,40dは、一組のブラケット3e,3eを介
して一対のトレーリングアーム8,8に連結されている
ことに原因し、一対のトレーリングアーム8,8が非平
行状態になると、このアクスルハウジング4eには捩じ
り力や曲げ力が生じる。その一方、アクスルハウジング
4e自体は剛性が大きく、このアクスルハウジング4e
が容易に捩じり変形や曲げ変形を生じることはないため
に、結局は、上記アクスルハウジング4eに作用する捩
じり力や曲げ力によってゴムブッシュ2,2のゴムが弾
性変形することとなる。このゴムの弾性変形は、一対の
トレーリングアーム8,8のそれぞれに取付けられてい
るゴムブッシュ2,2どうしの力(弾性変形によって生
じる力)が相互に釣り合うようになされる。
【0007】したがって、実際には、トレーリングアー
ム8,8のそれぞれにおいて、ゴムブッシュ2,2がブ
ラケット3eを支持する支持中心位置O2',O2'は、O
2",O2"の位置へ変化することとなる。その結果、外輪
側のトレーリングアーム8(8B)においては、アクス
ルハウジング4eの一端部40dの取付中心位置O1'
が、車両後方へ移動し、O1"の位置となる。これに対
し、内輪側のトレーリングアーム8(8A)において
は、アクスルハウジング4eの他端部40cの取付中心
位置O1'が、車両前方へ移動し、O1"の位置となる。す
ると、アクスルハウジング4eの内輪側の端部40cの
方が、外輪側の端部40dよりも、所定寸法Saだけ、
車両前方に位置することとなる。
【0008】以上の結果、図8(b)に示すように、車
両7eの旋回時においては、車両7eの後輪Wc,Wd
が、車両7eの旋回方向とは逆向きとなるアクスルステ
アとなっていた。このように後輪Wc,Wdを車両7e
の旋回方向に対して逆向きにするアクスルステアは、車
両後部を旋回方向の外側へ脹らませることによって、結
果的には車両7eを旋回方向の内側へ切り込ませてゆく
オーバーステアであり、車両の安定性や操縦性の面から
すると、好ましくない。
【0009】そこで、上述した実開昭60−5906号
公報の図8および図9に記載された手段では、ゴムブッ
シュのゴムの特定位置にスグリ加工を施すことにより、
ゴムブッシュの弾性が方向によって異なる弾性値になる
ように設定し、もって上述したオーバーステアとなるア
クスルステアの現象を抑制するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手段では、ゴムブッシュのゴムの特定箇所にスグリ
加工を施す必要があるために、複数個のゴムブッシュの
それぞれにスグリ加工を施す作業が面倒となるばかり
か、スグリ加工を施したゴムブッシュをトレーリングア
ームに取付けるときには、その取付方向をも考慮しなけ
ればならないこととなって、サスペンションの製造時に
おける部品の組付作業性も悪化する。したがって、サス
ペンションの製造コストが高価となる不具合が生じてい
た。
【0011】また、従来のように、ゴムブッシュにスグ
リ加工を施すと、ゴムブッシュの機械的強度が低下する
こととなり、適切でない。さらには、ゴムブッシュが本
来有すべき緩衝性能も損なわれてしまい、通常走行時に
おける車両の乗り心地が悪くなるという不具合も生じて
いた。
【0012】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、ゴムブッシュにスグリ加工を施
すようなことなく、簡単な構造によって、車両ロール時
におけるオーバーステアの現象を解消することができる
ようにし、もって車両の安定性および操縦性を良好にす
ることができるトレーリングアーム式サスペンションを
提供することをその課題としている。
【0013】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0014】すなわち、本願発明は、車幅方向に間隔を
隔てて配置され、かつ車両高さ方向に揺動可能なように
前端部が車両本体に回転可能に連結されている一対のト
レーリングアームと、これら一対のトレーリングアーム
のそれぞれの後端部にゴムブッシュを介して取付けられ
た一組のブラケットとを有し、かつこれら一組のブラケ
ットには、車幅方向に延びるアクスルハウジングの両端
部が取付けられている、トレーリングアーム式サスペン
ションであって、上記各ブラケットに対する上記アクス
ルハウジングの端部の取付中心位置は、上記ゴムブッシ
ュが上記各ブラケットを支持する支持中心位置よりも、
下方に位置していることを特徴としている。
【0015】本願発明においては、ブラケットに対する
アクスルハウジングの端部の取付位置と、ゴムブッシュ
が上記ブラケットを支持する支持中心位置との高さ関係
が、従来のトレーリングアーム式サスペンションとは上
下逆の関係となっている。したがって、車両が旋回する
際の車両ロール時において、一対のトレーリングアーム
の傾斜角度が相違することに原因してアクスルハウジン
グに捩じり力や曲げ力が作用すると、外輪側に位置する
トレーリングアームに取付けられているゴムブッシュの
ゴムは、従来とは逆に、外輪側に位置するアクスルハウ
ジングの一端部を車両前方へ移動させるように変形する
こととなる。また、内輪側に位置するトレーリングアー
ムに取付けられているゴムブッシュのゴムは、やはり従
来とは逆に、内輪側に位置するアクスルハウジングの他
端部を車両後方へ移動させるように変形することとな
る。このため、アクスルハウジングの両端部のうち、車
両の外輪側の一端部を、車両の内輪側に位置する他端部
よりも車両前方に配置させることが可能となる。このよ
うなアクスルハウジングの配置状態では、トレーリング
アーム式サスペンションによって懸架されている後輪
を、車両の旋回方向と同方向に向けることができ、アン
ダーステアとすることができる。
【0016】したがって、本願発明では、車両の旋回時
におけるオーバーステア状態を解消することができるば
かりか、車両を積極的にアンダーステアに設定すること
ができ、車両の旋回時、あるいはロール時における車両
の安定性、ならびに操縦性を良好なものにできるという
格別な効果が得られる。本願発明では、従来とは異な
り、オーバーステアを解消する手段として、ゴムブッシ
ュにスグリ加工を施す必要はないために、ゴムブッシュ
の製造や組付けの作業性は良好であり、サスペンション
の製造コストを安価にする上で非常に有利である。さら
には、ゴムブッシュの強度や緩衝機能の低下を招く虞れ
もなく、通常走行時における車両の乗り心地が悪化する
といった不具合も解消することができるという優れた効
果も得られる。本願発明において、このように優れた効
果が得られることは、次に説明する実施形態から、さら
に明らかになるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0018】図1は、本願発明に係るトレーリングアー
ム式サスペンションの一例を示す概略平面図である。図
2は、図1のX−X線断面図である。なお、図1におい
て、矢印Frは、車両前方方向であり、矢印Wは、車幅
方向である。
【0019】このトレーリングアーム式サスペンション
は、いわゆる3リンク式サスペンションと称されるタイ
プである。図1に示すように、このトレーリングアーム
式サスペンションは、一対のトレーリングアーム1,1
(1A,1B)、これら一対のトレーリングアーム1,
1のそれぞれの後端部11,11に二箇所ずつ計四箇所
取付けられたゴムブッシュ2、およびこれらゴムブッシ
ュ2に支持された一組のブラケット3,3を具備して構
成されている。
【0020】また、上記一組のブラケット3,3には、
車幅方向に延びるアクスルハウジング4の両端部40,
40(40a,40b)が貫通して連結されている。図
2に示すように、各ブラケット3に対するアクスルハウ
ジング4の端部40の取付中心位置Oaは、上記ゴムブ
ッシュ2,2が上記ブラケット3を支持する支持中心位
置Ob,Obよりも、適当な寸法Lだけ低い位置に配置
されており、このトレーリングアーム式サスペンション
は、上記の構成に最大の特徴を有している。
【0021】上記一対のトレーリングアーム1,1は、
車幅方向に適当な間隔を隔てて配されており、車両前後
方向に延びている。これら一対のトレーリングアーム
1,1の各前端部10は、車両本体5に対して軸体50
を介して回転可能に連結されており、この軸体50を中
心として車両高さ方向に個々に揺動可能となっている。
図面上は省略しているが、各トレーリングアーム1の前
端部10を車両本体5に連結する手段としては、ゴムブ
ッシュが適宜利用される。
【0022】上記複数のゴムブッシュ2のそれぞれは、
中空円板状の弾性部材であるゴム21の中心部に軸体2
0を保持させた構成であり、各トレーリングアーム1の
後端部11に形成されている2つの貫通孔12,12に
嵌入して装着されている。
【0023】上記一組のブラケット3,3のそれぞれ
は、底板部30から2つの側板部31,32が立ち上が
った断面略コ字状の形態を有している。上記各ブラケッ
ト3は、2つの側板部31,32が上記各トレーリング
アーム1の後端部11をその下方から挟むように配され
た上で、上記2つの側板部31,32に2つのゴムブッ
シュ2,2の各軸体20が固定連結されることにより、
上記各トレーリングアーム1の後端部11に装着されて
いる。
【0024】上記アクスルハウジング4は、内部に後輪
用の車軸6を収容可能とするパイプ状に形成されてお
り、その長手方向中央部には、終減速装置などを内装す
るためのハウジング部41が設けられている。このアク
スルハウジング4の各端部40は、上記各ブラケット3
の各側板部31,32に貫通して上記各ブラケット3に
連結固定されている。
【0025】次に、上記構成のトレーリングアーム式サ
スペンションの作用について説明する。
【0026】まず、図4(a),(b)に示すように、
上記トレーリングアーム式サスペンションを備えた車両
7が矢印N方向に旋回するときには、車両7がロールす
る。このため、2つの後輪Wa,Wbのうち、外輪側
(バンプ側)の後輪Wbを支持するトレーリングアーム
1(1B)は、図2の矢印N1方向に上昇する。これに
対し、内輪側(リバウンド側)の後輪Waを支持するト
レーリングアーム1(1A)は、図2の矢印N2方向に
下降する。
【0027】図3は、上記のようなトレーリングアーム
1,1(1A,1B)の動作を模式的に表した説明図で
ある。同図に示すように、2本のトレーリングアーム1
A,1Bのそれぞれが上記した方向に傾斜した場合にお
いて、これらトレーリングアーム1A,1Bのそれぞれ
に装着されている2つのゴムブッシュ2,2の各ゴム2
1に何ら弾性変形が生じないとすれば、ゴムブッシュ
2,2が各ブラケット3を支持する支持中心位置Ob,
Ob、すなわちゴムブッシュ2,2の軸体20,20の
中心位置Ob,Obは、同図に示すOb’,Ob’に位
置する。そして、アクスルハウジング4の取付中心位置
Oaは、同図に示すOa’に位置する。
【0028】ところが、実際には、上記一対のトレーリ
ングアーム1A,1Bの傾斜角度が相違することに原因
して、これらトレーリングアーム1A,1Bに連結され
ているアクスルハウジング4には、捩じり力や曲げ力が
作用することとなる。その一方、このアクスルハウジン
グ4よりも各ゴムブッシュ2のゴム21の剛性が格段に
小さいことに原因し、各ゴムブッシュ2のゴム21は、
上記アクスルハウジング4に作用する捩じり力や曲げ力
によって変形する。このような複数のゴムブッシュ2の
ゴム21の変形は、トレーリングアーム1Aに取付けら
れているゴムブッシュ2,2が変形することによって生
じる力と、トレーリングアーム1Bに取付けられている
ゴムブッシュ2,2が変形することによって生じる力と
が、互いに釣り合うようになされる。すなわち、上記複
数のゴムブッシュ2のゴム21の変形は、アクスルハウ
ジング4の両端部4a,4bが連結されている一組のブ
ラケット3,3を互いに同一姿勢とするように行われ
る。
【0029】上記複数のゴムブッシュ2のゴム21の変
形は、具体的には、後端部11が上昇しているトレーリ
ングアーム1Bにおいては、ゴムブッシュ2,2の軸体
20,20の中心位置Ob’,Ob’を、図3の時計回
り方向に変位させて、Ob”,Ob”の位置へ移動させ
る変形となる。すると、上記ゴムブッシュ2,2によっ
て支持されているブラケット3の角度が変化することと
なって、アクスルハウジング4の一端部40bの取付中
心位置Oa’も、図3の時計回り方向に変位し、Oa”
の位置へ移動する。
【0030】これに対し、後端部11が下降しているト
レーリングアーム1Aにおいては、ゴムブッシュ2,2
のゴム21の変形は、これらゴムブッシュ2,2の軸体
20,20の中心位置Ob’,Ob’を、図3の反時計
回り方向に変位させて、Ob”,Ob”の位置へ移動さ
せる変形となる。すると、やはり上記ゴムブッシュ2,
2によって支持されているブラケット3の角度が変化す
ることとなって、アクスルハウジング4の他端部40a
の取付中心位置Oa’は、図3の反時計回り方向に変位
し、Oa”の位置へ移動する。
【0031】上記のようにして、アクスルハウジング4
の両端部40a,40bの2つの取付中心位置がO
a”,Oa”に配置される結果、外輪側に位置するアク
スルハウジング4の一端部40bが、内輪側に位置する
一端部40aよりも所定寸法Sだけ車両前方に位置する
こととなる。したがって、図4(b)に示すように、車
両7の2つの後輪Wa,Wbは、矢印Nの車両の旋回方
向と同方向を向くこととなり、アンダーステアとなり、
車両走行の安定性を高めることができる。また、アンダ
ーステア状態では、車両7の旋回時において車両7が旋
回方向の外方へ膨らんでいくときに、ドライバーは、こ
れを修正する操作として、車両7の旋回方向と同方向に
ステアリング操作を行えばよいから、一般のドライバー
にとってハンドリング操作性も良好となる。
【0032】なお、上記実施形態では、各トレーリング
アーム1に2つのゴムブッシュ2,2を一定間隔を隔て
て装着し、これら2つのゴムブッシュ2,2によってブ
ラケット3を支持しているために、ブラケット3の支持
の確実化が図れる。ただし、本願発明は必ずしもブラケ
ット3を支持するためのゴムブッシュ2の個数などはこ
れに限定されない。また、ブラケット3の形状や、ブラ
ケット3に対するアクスルハウジング4の具体的な取付
構造なども特定されない。
【0033】また、上記実施形態では、アクスルハウジ
ング4に終減速装置を収容するためのハウジング部41
が具備されているが、本願発明は必ずしも駆動輪となる
後輪を懸架する用途に限定されず、非駆動の後輪の懸架
用途にも用いることが可能である。したがって、アクス
ルハウジング4の具体的な構成も上記実施形態のものに
限定されない。
【0034】その他、本願発明に係るトレーリングアー
ム式サスペンションの各部の具体的な構成は、種々に設
計変更自在である。本願発明では、要は、各ブラケット
に対するアクスルハウジングの端部の取付中心位置が、
ゴムブッシュが各ブラケットを支持する支持中心位置よ
りも下方に配置されておればよく、これら双方の中心位
置の相互間寸法の具体的な値も限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るトレーリングアーム式サスペン
ションの一例を示す概略平面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】本願発明に係るトレーリングアーム式サスペン
ションの車両ロール時における各部の動作状態を模式的
に示す説明図である。
【図4】(a)は、本願発明に係るトレーリングアーム
式サスペンションを備えた車両のロール時の状態を示す
概略側面図であり、(b)は、その概略平面図である。
【図5】従来のトレーリングアーム式サスペンションの
一例を示す断面図である。
【図6】図5に示す従来のトレーリングアーム式サスペ
ンションの車両ロール時における各部の動作状態を模式
的に示す説明図である。
【図7】(a)は、従来のトレーリングアーム式サスペ
ンションを備えた車両の直進時の状態を示す概略側面図
であり、(b)は、その概略平面図である。
【図8】(a)は、従来のトレーリングアーム式サスペ
ンションを備えた車両のロール時の状態を示す概略側面
図であり、(b)は、その概略平面図である。
【符号の説明】
1 トレーリングアーム 2 ゴムブッシュ 3 ブラケット 4 アクスルハウジング 5 車両本体 10 前端部(トレーリングアームの) 11 後端部(トレーリングアームの) 21 ゴム(ゴムブッシュの) 40 端部(アクスルハウジングの) Oa ブラケットに対するアクスルハウジングの端部の
取付中心位置 Ob ゴムブッシュがブラケットを支持する支持中心位
置 Wa 内輪側の後輪 Wb 外輪側の後輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に間隔を隔てて配置され、かつ
    車両高さ方向に揺動可能なように前端部が車両本体に回
    転可能に連結されている一対のトレーリングアームと、
    これら一対のトレーリングアームのそれぞれの後端部に
    ゴムブッシュを介して取付けられた一組のブラケットと
    を有し、かつこれら一組のブラケットには、車幅方向に
    延びるアクスルハウジングの両端部が取付けられてい
    る、トレーリングアーム式サスペンションであって、 上記各ブラケットに対する上記アクスルハウジングの端
    部の取付中心位置は、上記ゴムブッシュが上記各ブラケ
    ットを支持する支持中心位置よりも、下方に位置してい
    ることを特徴とする、トレーリングアーム式サスペンシ
    ョン。
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