JPH09320860A - 磁気シールド装置 - Google Patents

磁気シールド装置

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JPH09320860A
JPH09320860A JP13648396A JP13648396A JPH09320860A JP H09320860 A JPH09320860 A JP H09320860A JP 13648396 A JP13648396 A JP 13648396A JP 13648396 A JP13648396 A JP 13648396A JP H09320860 A JPH09320860 A JP H09320860A
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JP
Japan
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electric iron
iron plates
magnetic shield
shield device
laminated
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JP13648396A
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Shoichi Takeo
正一 竹尾
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気鉄板自身に無理な力を加えることなくタン
ク壁等の構造物に取り付けることができ、また電気鉄板
相互を確実に結束して誘導電気機器運転時の品質を確保
すること。 【解決手段】変圧器、リアクトル等の誘導電気機器に装
着される磁気シールド装置8において、複数枚の電気鉄
板1を積層し、かつ当該複数枚の電気鉄板1の積層方向
中間に、誘導電気機器のタンク壁等の構造物)と連結固
定するための取付用支持具2aを少なくとも一つ配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば変圧器、リ
アクトル等の誘導電気機器に装着され、積層する電気鉄
板同士の接触面積が小さい縦積みの磁気シールド装置に
係り、特に電気鉄板自身に無理な力を加えることなくタ
ンク壁等の構造物に取り付けることができ、また電気鉄
板相互を確実に結束して誘導電気機器運転時の品質を確
保することができるようにした磁気シールド装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、容量の大きな変圧器やリアクト
ル等の誘導電気機器では、巻線からの漏れ磁束がタンク
壁に進入した際の渦電流損が大きくなると共に、これに
よるタンク壁の局部加熱が問題となる。
【0003】そこで、このタンク壁の局部加熱を防止す
るために、従来から、図18に斜視図を示すように、ケ
イ素鋼板等の高透磁率の薄板電気鉄板1を積層した磁気
シールド装置を、タンク壁に取り付ける方法が知られて
いる。この場合、磁気シールド装置の形状は一般的に短
冊状であり、これをタンク壁に多数並べて配置してい
る。
【0004】そして、従来、この磁気シールド装置は、
工作上の利点から、薄板電気鉄板1の積層厚に対して、
幅寸法を大きくとっており、その結果電気鉄板1は、タ
ンク壁に対して平行に積層される構成としている(以
下、この積層方法を平積みと称する)。
【0005】このような構成の磁気シールド装置の場
合、巻線からの漏れ磁束は、薄板電気鉄板1の面に対し
て垂直に進入することになる。ところが、薄板電気鉄板
1相互の間には、その結束方法にもよるが、絶縁物、接
着剤、あるいは絶縁油等の透磁率の低い物質が介在する
ため、磁束の進入方向に対して透磁率は大きく変化す
る。
【0006】このため、巻線からの漏れ磁束は、巻き線
から最も近くにある1枚目の電気鉄板1に進入すると、
まずこの1枚目の電気鉄板1を流れ、これが飽和する
と、抵抗の大きい介在物を通過して、2枚目の電気鉄板
1に進入するというように、順次遠い側へ進入すること
になる。その結果、必然的に、手前側と奥側とでは、電
気鉄板1を流れる磁束の量に差が生じることになる。
【0007】ところが、電気鉄板1には、磁束が流れる
と延びる性質があるため、前述のように磁束の流れる量
に差がある場合には、手前側と奥側とで延び量が異な
り、これらの電気鉄板1を一体化した磁気シールド装置
は、磁束の通過の度に弓なりの変形をし、振動や騒音の
原因になっていると考えられる。
【0008】そこで、磁束の流れを均一にするために、
電気鉄板1の積層方向を90度変え、磁束の進入方向に
対して平行にすることにより、手前側と奥側とで流れる
磁束量の差を無くせば、電気鉄板1が伸縮しても、一体
化した磁気シールド装置としては全体が伸縮するだけで
あり、振動や騒音を小さく抑えることが可能となる(以
下、この積層方法を縦積みと称する)。
【0009】しかしながら、このような構成の磁気シー
ルド装置の場合、電気鉄板1相互の結束方法と、タンク
壁への取付方法とが問題となる。すなわち、まず結束方
法については、平積みの場合、各電気鉄板1間の接触面
積が、短冊状の磁気シールド装置の幅寸法に比例するの
に対して、縦積みの場合は厚さ寸法に比例することにな
る。このため、例えば電気鉄板1を結束するのに接着剤
を用いる場合には、その接着面積は、縦積みでは極端に
小さくなり、結束強度上の問題が生ずる。
【0010】一方、タンク壁への取付方法については、
図19に斜視図を示すように、タンク壁9に溶接した薄
板の取り付け用押さえ板11を、そのすぐ脇に配置した
磁気シールド装置8に合わせて折り曲げることで固定す
る方法や、図20に正面図および側面図を示すように、
タンク壁9に設けた取り付け座3に、磁気シールド装置
8を取り付けボルト10により固定する方法がある。
【0011】しかしながら、いずれの取付方法の場合で
も、縦積みにした場合には、積層した電気鉄板1のうち
の一部しか固定することができないばかりでなく、局部
的な力が加わることによって、積層境界面で割れを生じ
る危険性がある。
【0012】また、磁気シールド装置8は、漏れ磁束に
よって常に磁気的吸引力を受けているために、何かの原
因で接着等の結束力が弱まり、積層方向端面の電気鉄板
1が剥がれ始めた場合には、磁気吸引力によって振動
し、金属疲労により破断する可能性がある。そして、高
圧の誘導電気機器内でこのような金属片が浮遊すれば、
たちまちブレイクダウンを起こす危険性があり、万が一
にも回避しなければならない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
磁気シールド装置においては、電気鉄板自身に無理な力
を加えずにタンク壁に取り付けることが困難であり、ま
た電気鉄板相互を確実に結束することができないという
問題があった。
【0014】本発明の目的は、電気鉄板自身に無理な力
を加えることなくタンク壁等の構造物に取り付けること
ができ、また電気鉄板相互を確実に結束して誘導電気機
器運転時の品質を確保することが可能な磁気シールド装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明では、変圧器、リ
アクトル等の誘導電気機器に装着される磁気シールド装
置において、複数枚の電気鉄板を積層し、かつ当該複数
枚の電気鉄板の積層方向中間に、誘導電気機器のタンク
壁等の構造物と連結固定するための取付用支持具を少な
くとも一つ配設して成る。
【0016】従って、請求項1に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、複数枚の電気鉄板を積層し、こ
れらの積層方向中間に、誘導電気機器のタンク壁やその
他の構造物と連結固定するための取付用支持具を少なく
とも一つ配設することにより、積層した電気鉄板に局部
的な力を作用させることなく、タンク壁等の構造物に取
り付けることができる。
【0017】また、請求項2に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の磁気シールド装置において、
複数枚の電気鉄板および取付用支持具の一つ、または任
意の積層沿面、あるいは当該積層沿面とこれに隣り合う
任意の積層方向端面に、絶縁シートを貼り付けるように
している。
【0018】従って、請求項2に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、複数枚の電気鉄板および取付用
支持具の一つ、または任意の積層沿面、あるいは積層沿
面とこれに隣り合う任意の積層方向端面に、絶縁シート
を貼り付けることにより、これらの電気鉄板および取付
用支持具を一体化して機械的強度を持たせると共に、特
に積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引力や機械的振動
によって剥離するのを防止することができる。
【0019】さらに、請求項3に対応する発明では、上
記請求項1に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、積層した複数枚の電気鉄板および取付用支持具の周
囲にグラステープ等の絶縁物を巻き付けて、複数枚の電
気鉄板および取付用支持具を一体に結束するようにして
いる。
【0020】従って、請求項3に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、積層した複数枚の電気鉄板およ
び取付用支持具の周囲にガラステープ等の絶縁物を巻き
付けることにより、これらの電気鉄板および取付用支持
具を一体化して機械的強度を持たせると共に、特に積層
方向両端面の電気鉄板が磁気吸引力や機械的振動によっ
て剥離するのを防止することができる。
【0021】また、請求項4に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の磁気シールド装置において、
複数枚の電気鉄板および取付用支持具を積層し、当該複
数枚の電気鉄板および取付用支持具の積層方向両端面と
少なくとも他の一つの積層沿面とに接する枠板に、複数
枚の電気鉄板および取付用支持具を並列配置し、枠板の
任意の端面と複数枚の電気鉄板および取付用支持具の全
数あるいは一部とを溶接等の固着方法で固着して、複数
枚の電気鉄板および取付用支持具を一体に結束するよう
にしている。
【0022】従って、請求項4に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、複数枚の電気鉄板および取付用
支持具を積層し、複数枚の電気鉄板および取付用支持具
の積層方向両端面と少なくとも他の一つの積層沿面とに
接する枠板に、複数枚の電気鉄板および取付用支持具を
並列配置し、枠板の任意の端面と複数枚の電気鉄板およ
び取付用支持具の全数あるいは一部とを、溶接あるいは
その他の固着方法で固着することにより、これらの電気
鉄板および取付用支持具を一体化して機械的強度を持た
せると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引
力や機械的振動によって剥離するのを防止することがで
きる。
【0023】さらに、請求項5に対応する発明では、上
記請求項1に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、複数枚の電気鉄板および取付用支持具の積層沿面の
うちの任意の面に、レーザー溶接、アーク溶接等の溶接
を施して、複数枚の電気鉄板および取付用支持具を一体
に結束するようにしている。
【0024】従って、請求項5に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、複数枚の電気鉄板および取付用
支持具の積層沿面のうちの任意の面に、他の構造部材を
用いることなく、レーザー溶接、アーク溶接、その他の
溶接を施すことにより、これらの電気鉄板および取付用
支持具を一体化して機械的強度を持たせると共に、特に
積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引力や機械的振動に
よって剥離するのを防止することができる。
【0025】一方、請求項6に対応する発明では、変圧
器、リアクトル等の誘導電気機器に装着される磁気シー
ルド装置において、短冊状の複数枚の電気鉄板の長辺側
の少なくとも一箇所に切り欠きを設けると共に、当該複
数枚の電気鉄板を積層し、かつ切り欠き部により形成さ
れた凹部に、誘導電気機器のタンク壁等の構造物と連結
固定するための取付用支持具を少なくとも一つ配設し、
さらに複数枚の電気鉄板と取付用支持具とを溶接等の固
着方法で固着して成る。
【0026】従って、請求項6に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、短冊状の電気鉄板の長辺側の少
なくとも一箇所に切り欠きを設け、電気鉄板を複数枚積
層し、切り欠き部により形成された凹部に、誘導電気機
器のタンク壁やその他の構造物と連結固定するための取
付用支持具を少なくとも一つ配設し、複数枚の電気鉄板
と取付用支持具とを、溶接やその他の固着方法で固着す
ることにより、積層した電気鉄板に局部的な力を作用さ
せることなく、タンク壁等の構造物に取り付けることが
できる。
【0027】また、請求項7に対応する発明では、上記
請求項6に対応する発明の磁気シールド装置において、
複数枚の電気鉄板の一つ、または任意の積層沿面、ある
いは当該積層沿面とこれに隣り合う任意の積層方向端面
に、絶縁シートを貼り付けるようにしている。
【0028】従って、請求項7に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、複数枚の電気鉄板の一つ、また
は任意の積層沿面、あるいは積層沿面とこれに隣り合う
任意の積層方向端面に、絶縁シートを貼り付けることに
より、これらの電気鉄板を一体化して機械的強度を持た
せると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引
力や機械的振動によって剥離するのを防止することがで
きる。
【0029】さらに、請求項8に対応する発明では、上
記請求項6に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、積層した複数枚の電気鉄板の周囲にグラステープ等
の絶縁物を巻き付けて、複数枚の電気鉄板を一体に結束
するようにしている。
【0030】従って、請求項8に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、積層した複数枚の電気鉄板の周
囲にガラステープ等の絶縁物を巻き付けることにより、
これらの電気鉄板を一体化して機械的強度を持たせると
共に、特に積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引力や機
械的振動によって剥離するのを防止することができる。
【0031】また、請求項9に対応する発明では、上記
請求項6に対応する発明の磁気シールド装置において、
複数枚の電気鉄板を積層し、当該複数枚の電気鉄板の積
層方向両端面と少なくとも他の一つの積層沿面とに接す
る枠板に、複数枚の電気鉄板を並列配置し、枠板の任意
の端面と複数枚の電気鉄板の全数あるいは一部とを溶接
等の固着方法で固着して、複数枚の電気鉄板を一体に結
束するようにしている。
【0032】従って、請求項9に対応する発明の磁気シ
ールド装置においては、複数枚の電気鉄板を積層し、複
数枚の電気鉄板の積層方向両端面と少なくとも他の一つ
の積層沿面とに接する枠板に、複数枚の電気鉄板を並列
配置し、枠板の任意の端面と複数枚の電気鉄板の全数あ
るいは一部とを、溶接あるいはその他の固着方法で固着
することにより、これらの電気鉄板を一体化して機械的
強度を持たせると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板
が磁気吸引力や機械的振動によって剥離するのを防止す
ることができる。
【0033】さらに、請求項10に対応する発明では、
上記請求項6に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、複数枚の電気鉄板の積層沿面のうちの任意の面に、
レーザー溶接、アーク溶接等の溶接を施して、複数枚の
電気鉄板を一体に結束するようにしている。
【0034】従って、請求項10に対応する発明の磁気
シールド装置においては、複数枚の電気鉄板の積層沿面
のうちの任意の面に、他の構造部材を用いることなく、
レーザー溶接、アーク溶接、その他の溶接を施すことに
より、これらの電気鉄板を一体化して機械的強度を持た
せると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引
力や機械的振動によって剥離するのを防止することがで
きる。
【0035】一方、請求項11に対応する発明では、変
圧器、リアクトル等の誘導電気機器に装着される磁気シ
ールド装置において、複数枚の電気鉄板を積層し、かつ
当該複数枚の電気鉄板の積層沿面に、誘導電気機器のタ
ンク壁等の構造物と連結固定するための取付用支持具を
溶接等の固着方法で固着して成る。
【0036】従って、請求項11に対応する発明の磁気
シールド装置においては、誘導電気機器において、複数
枚の電気鉄板を積層し、複数枚の電気鉄板の積層沿面
に、誘導電気機器のタンク壁やその他の構造物と連結固
定するための取付用支持具を、溶接やその他の固着方法
で固着することにより、積層した電気鉄板に局部的な力
を作用させることなく、タンク壁等の構造物に取り付け
ることができる。
【0037】また、請求項12に対応する発明では、上
記請求項11に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、複数枚の電気鉄板の一つ、または任意の積層沿面、
あるいは当該積層沿面とこれに隣り合う任意の積層方向
端面に、絶縁シートを貼り付けるようにしている。
【0038】従って、請求項12に対応する発明の磁気
シールド装置においては、複数枚の電気鉄板の一つ、ま
たは任意の積層沿面、あるいは積層沿面とこれに隣り合
う任意の積層方向端面に、絶縁シートを貼り付けること
により、これらの電気鉄板および取付用支持具を一体化
して機械的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面
の電気鉄板が磁気吸引力や機械的振動によって剥離する
のを防止することができる。
【0039】さらに、請求項13に対応する発明では、
上記請求項11に対応する発明の磁気シールド装置にお
いて、積層した複数枚の電気鉄板の周囲にグラステープ
等の絶縁物を巻き付けて、複数枚の電気鉄板を一体に結
束するようにしている。
【0040】従って、請求項13に対応する発明の磁気
シールド装置においては、積層した複数枚の電気鉄板の
周囲にガラステープ等の絶縁物を巻き付けることによ
り、これらの電気鉄板を一体化して機械的強度を持たせ
ると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引力
や機械的振動によって剥離するのを防止することができ
る。
【0041】また、請求項14に対応する発明では、上
記請求項11に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、複数枚の電気鉄板を積層し、当該複数枚の電気鉄板
の積層方向両端面と少なくとも他の一つの積層沿面とに
接する枠板に、複数枚の電気鉄板を並列配置し、枠板の
任意の端面と複数枚の電気鉄板の全数あるいは一部とを
溶接等の固着方法で固着して、複数枚の電気鉄板を一体
に結束するようにしている。
【0042】従って、請求項14に対応する発明の磁気
シールド装置においては、複数枚の電気鉄板を積層し、
複数枚の電気鉄板の積層方向両端面と少なくとも他の一
つの積層沿面とに接する枠板に、複数枚の電気鉄板を並
列配置し、枠板の任意の端面と複数枚の電気鉄板の全数
あるいは一部とを、溶接あるいはその他の固着方法で固
着することにより、これらの電気鉄板を一体化して機械
的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面の電気鉄
板が磁気吸引力や機械的振動によって剥離するのを防止
することができる。
【0043】さらに、請求項15に対応する発明では、
上記請求項11に対応する発明の磁気シールド装置にお
いて、複数枚の電気鉄板の積層沿面のうちの任意の面
に、レーザー溶接、アーク溶接等の溶接を施して、複数
枚の電気鉄板を一体に結束するようにしている。
【0044】従って、請求項15に対応する発明の磁気
シールド装置においては、複数枚の電気鉄板の積層沿面
のうちの任意の面に、他の構造部材を用いることなく、
レーザー溶接、アーク溶接、その他の溶接を施すことに
より、これらの電気鉄板を一体化して機械的強度を持た
せると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引
力や機械的振動によって剥離するのを防止することがで
きる。
【0045】以上により、電気鉄板自身に無理な力を加
えることなくタンク壁等の構造物に取り付けることがで
き、また電気鉄板相互を確実に結束して誘導電気機器運
転時の品質を確保することが可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。 <第1の実施形態>(請求項1対応) 図1は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例を
示す斜視図であり、図18乃至図20と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0047】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図1に示すように、複数枚の電気鉄板1を積層し、
かつこの複数枚の電気鉄板1の積層方向中間に、本磁気
シールド装置を誘導電気機器のタンク壁9やその他の構
造物と連結固定するための取付用支持具2aを少なくと
も一つ配設した構成としている。
【0048】図2は、本実施形態の磁気シールド装置
を、誘導電気機器のタンク壁に取り付けた状態の一例を
示す斜視図であり、図1、および図18乃至図20と同
一要素には同一符号を付して示している。
【0049】図2に示すように、磁気シールド装置8
を、誘導電気機器のタンク壁9に取り付けた取り付け座
3と磁気シールド装置8と一体にした取付用支持具2a
とにより、取り付けボルト10で固定している。
【0050】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1を
積層し、これらの積層方向中間に、誘導電気機器のタン
ク壁9やその他の構造物と連結固定するための取付用支
持具2aを少なくとも一つ配設していることにより、誘
導電気機器のタンク壁9への取り付け時には、取付用支
持具2aのみに取り付けボルト10等による締め付けの
力が作用し、薄板である電気鉄板1には無理な力が加わ
らない。
【0051】これにより、積層した電気鉄板1に局部的
な力を作用させることなく、タンク壁9等の構造物に取
り付けることができる。上述したように、本実施形態の
磁気シールド装置8は、複数枚の電気鉄板1を積層し、
かつこの複数枚の電気鉄板1の積層方向中間に、誘導電
気機器のタンク壁9等の構造物と連結固定するための取
付用支持具2aを少なくとも一つ配設するようにしたの
で、電気鉄板1自身に無理な力を加えることなくタンク
壁9等の構造物に取り付けることが可能となる。
【0052】<第2の実施形態>(請求項2対応) 図3は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例を
示す斜視図であり、図1および図2と同一要素には同一
符号を付して示している。
【0053】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図3に示すように、前記第1の実施形態の磁気シー
ルド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1および取付用
支持具2aの一つ、または任意の積層沿面、あるいはこ
の積層沿面とこれに隣り合う任意の積層方向端面に、絶
縁シート4を貼り付けた構成としている。
【0054】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1お
よび取付用支持具2aの一つ、または任意の積層沿面、
あるいは積層沿面とこれに隣り合う任意の積層方向端面
に、絶縁シート4を貼り付けていることにより、各電気
鉄板1および取付用支持具2aは一体に結束され、さら
に絶縁シート4の端部を積層方向両端面まで延長するこ
とにより、積層方向両端の電気鉄板1が剥離するのを防
ぐことができる。
【0055】これにより、電気鉄板1および取付用支持
具2aを一体化して機械的強度を持たせると共に、特に
積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動
によって剥離するのを防止することができる。
【0056】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第1の実施形態の磁気シールド装置8
において、複数枚の電気鉄板1および取付用支持具2a
の一つ、または任意の積層沿面、あるいはこの積層沿面
とこれに隣り合う任意の積層方向端面に、絶縁シート4
を貼り付けるようにしたので、複数枚の電気鉄板1およ
び取付用支持具2aを一体化して機械的強度を持たせる
と共に、特に積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力
や機械的振動によって剥離するのを防止することが可能
となる。
【0057】<第3の実施形態>(請求項3対応) 図4は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例を
示す斜視図であり、図1乃至図3と同一要素には同一符
号を付して示している。
【0058】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図4に示すように、前記第1の実施形態の磁気シー
ルド装置8を構成する積層した複数枚の電気鉄板1およ
び取付用支持具2aの周囲に絶縁物であるグラステープ
5を巻き付けて、電気鉄板1および取付用支持具2aの
周囲をバインドし、複数枚の電気鉄板1および取付用支
持具2aを一体に結束した構成としている。
【0059】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、積層した複数枚の電気
鉄板1および取付用支持具2aの周囲に絶縁物であるガ
ラステープ5を巻き付けていることにより、各電気鉄板
1および取付用支持具2aは一体に結束され、同時に積
層方向両端の電気鉄板1が剥離するのを防ぐことができ
る。
【0060】これにより、複数枚の電気鉄板1および取
付用支持具2aを一体化して機械的強度を持たせると共
に、特に積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力や機
械的振動によって剥離するのを防止することができる。
【0061】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第1の実施形態の磁気シールド装置8
において、積層した複数枚の電気鉄板1および取付用支
持具2aの周囲に絶縁物であるグラステープ5を巻き付
けて、複数枚の電気鉄板1および取付用支持具2aを一
体に結束するようにしたので、複数枚の電気鉄板1およ
び取付用支持具2aを一体化して機械的強度を持たせる
と共に、特に積層方向両端面の電気鉄板が磁気吸引力や
機械的振動によって剥離するのを防止することが可能と
なる。
【0062】<第4の実施形態>(請求項4対応) 図5は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例を
示す斜視図であり、図1乃至図4と同一要素には同一符
号を付して示している。
【0063】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図5に示すように、前記第1の実施形態の磁気シー
ルド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1および取付用
支持具2aの積層方向両端面と少なくとも他の一つの積
層沿面(本例では、電気鉄板1および取り付け支持具2
aの積層方向両端面を含む3面)とに接するコの字枠板
6aに、複数枚の電気鉄板1および取付用支持具2aを
並列配置し、コの字枠板6aの任意の端面と複数枚の電
気鉄板1および取付用支持具2aの全数あるいは一部と
を溶接等の固着方法で固着して、複数枚の電気鉄板1お
よび取付用支持具2aを一体に結束した構成としてい
る。
【0064】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1お
よび取付用支持具2aを積層し、複数枚の電気鉄板1お
よび取付用支持具2aの積層方向両端面と少なくとも他
の一つの積層沿面とに接するコの字枠板6aに、複数枚
の電気鉄板1および取付用支持具2aを並列配置し、コ
の字枠板6aの任意の端面と複数枚の電気鉄板1および
取付用支持具2aの全数あるいは一部とを、溶接あるい
はその他の固着方法で固着していることにより、各電気
鉄板1および取付用支持具2aは一体に結束され、同時
に積層方向両端の電気鉄板1が剥離するのを防ぐことが
できる。
【0065】これにより、複数枚の電気鉄板1および取
付用支持具2aを一体化して機械的強度を持たせると共
に、特に積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力や機
械的振動によって剥離するのを防止することができる。
【0066】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第1の実施形態の磁気シールド装置8
において、複数枚の電気鉄板1および取付用支持具2a
を積層し、この複数枚の電気鉄板1および取付用支持具
2aの積層方向両端面と少なくとも他の一つの積層沿面
とに接するコの字枠板6aに、複数枚の電気鉄板1およ
び取付用支持具2aを並列配置し、コの字枠板6aの任
意の端面と複数枚の電気鉄板1および取付用支持具2a
の全数あるいは一部とを溶接等の固着方法で固着して、
複数枚の電気鉄板1および取付用支持具2aを一体に結
束するようにしたので、複数枚の電気鉄板1および取付
用支持具2aを一体化して機械的強度を持たせると共
に、特に積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力や機
械的振動によって剥離するのを防止することが可能とな
る。
【0067】なお、本実施形態におけるコの字枠板6a
に代えて、図6に斜視図を示すように、πの字形枠板6
bを用い、取付用支持具としての機能も持たせるように
してもよいものである。
【0068】<第5の実施形態>(請求項5対応) 図7は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例を
示す斜視図であり、図1乃至図6と同一要素には同一符
号を付して示している。
【0069】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図7に示すように、前記第1の実施形態の磁気シー
ルド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1および取付用
支持具2aの積層沿面のうちの任意の面に、レーザー溶
接、アーク溶接等の溶接7を施して、複数枚の電気鉄板
1および取付用支持具2aを一体に結束した構成として
いる。
【0070】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1お
よび取付用支持具2aの積層沿面のうちの任意の面に、
他の構造部材を用いることなく、レーザー溶接、アーク
溶接、その他の溶接7を施していることにより、各電気
鉄板1および取付用支持具2aは一体に結束され、同時
に積層方向両端の電気鉄板1が剥離するのを防ぐことが
できる。
【0071】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第1の実施形態の磁気シールド装置8
において、複数枚の電気鉄板1および取付用支持具2a
の積層沿面のうちの任意の面に、レーザー溶接、アーク
溶接等の溶接7を施して、複数枚の電気鉄板1および取
付用支持具2aを一体に結束するようにしたので、複数
枚の電気鉄板1および取付用支持具2aを一体化して機
械的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面の電気
鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によって剥離するのを
防止することが可能となる。
【0072】<第6の実施形態>(請求項6対応) 図8は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例を
示す斜視図であり、図1乃至図7と同一要素には同一符
号を付して示している。
【0073】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図8に示すように、短冊状の複数枚の電気鉄板1の
長辺側の少なくとも一箇所に切り欠きを設けると共に、
この複数枚の電気鉄板1を積層し、かつ切り欠き部によ
り形成された凹部に、誘導電気機器のタンク壁9等の構
造物と連結固定するための取付用支持具2bを少なくと
も一つ埋設し、さらに複数枚の電気鉄板1と取付用支持
具2bとを溶接等の固着方法で固着した構成としてい
る。
【0074】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、短冊状の電気鉄板1の
長辺側の少なくとも一箇所に切り欠きを設け、電気鉄板
1を複数枚積層し、切り欠き部により形成された凹部
に、誘導電気機器のタンク壁9やその他の構造物と連結
固定するための取付用支持具2bを少なくとも一つ埋設
し、複数枚の電気鉄板1と取付用支持具2bとを、溶接
やその他の固着方法で固着していることにより、誘導電
気機器のタンク壁9への取り付け時には、この取り付け
支持具2bのみに取り付けボルト10等による締め付け
の力が作用し、薄板である電気鉄板1には無理な力が加
わらない。
【0075】これにより、積層した電気鉄板1に局部的
な力を作用させることなく、タンク壁9等の構造物に取
り付けることができる。上述したように、本実施形態の
磁気シールド装置8は、短冊状の複数枚の電気鉄板1の
長辺側の少なくとも一箇所に切り欠きを設けると共に、
複数枚の電気鉄板1を積層し、かつ切り欠き部により形
成された凹部に、誘導電気機器のタンク壁9等の構造物
と連結固定するための取付用支持具2bを少なくとも一
つ埋設し、さらに複数枚の電気鉄板1と取付用支持具2
bとを溶接等の固着方法で固着するようにしたので、積
層した電気鉄板1に局部的な力を作用させることなく、
タンク壁9等の構造物に取り付けることが可能となる。
【0076】<第7の実施形態>(請求項7対応) 図9は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例を
示す斜視図であり、図1乃至図8と同一要素には同一符
号を付して示している。
【0077】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図9に示すように、前記第6の実施形態の磁気シー
ルド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1の一つ、また
は任意の積層沿面、あるいはこの積層沿面とこれに隣り
合う任意の積層方向端面に、絶縁シート4を貼り付けた
構成としている。
【0078】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1の
一つ、または任意の積層沿面、あるいは積層沿面とこれ
に隣り合う任意の積層方向端面に、絶縁シート4を貼り
付けていることにより、各電気鉄板1は一体に結束さ
れ、さらにこの絶縁シート4の端部を積層方向両端面ま
で延長することにより、積層方向両端の電気鉄板1が剥
離するのを防ぐことができる。
【0079】これにより、複数枚の電気鉄板1を一体化
して機械的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面
の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によって剥離す
るのを防止することができる。
【0080】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第6の実施形態の磁気シールド装置8
において、複数枚の電気鉄板の一つ、または任意の積層
沿面、あるいは積層沿面とこれに隣り合う任意の積層方
向端面に、絶縁シート4を貼り付けるようにしたので、
複数枚の電気鉄板1を一体化して機械的強度を持たせる
と共に、特に積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力
や機械的振動によって剥離するのを防止することが可能
となる。
【0081】<第8の実施形態>(請求項8対応) 図10は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例
を示す斜視図であり、図1乃至図9と同一要素には同一
符号を付して示している。
【0082】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図10に示すように、前記第6の実施形態の磁気シ
ールド装置8を構成する積層した複数枚の電気鉄板1の
周囲に絶縁物であるグラステープ5を巻き付けて、電気
鉄板1の周囲をバインドし、複数枚の電気鉄板1を一体
に結束した構成としている。
【0083】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、積層した複数枚の電気
鉄板1の周囲に絶縁物であるガラステープ5を巻き付け
ていることにより、各電気鉄板1は一体に結束され、同
時に積層方向両端の電気鉄板1が剥離するのを防ぐこと
ができる。
【0084】これにより、複数枚の電気鉄板1を一体化
して機械的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面
の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によって剥離す
るのを防止することができる。
【0085】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第6の実施形態の磁気シールド装置8
において、積層した複数枚の電気鉄板1の周囲に絶縁物
であるグラステープ5を巻き付けて、複数枚の電気鉄板
1を一体に結束するようにしたので、複数枚の電気鉄板
1を一体化して機械的強度を持たせると共に、特に積層
方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によ
って剥離するのを防止することが可能となる。
【0086】<第9の実施形態>(請求項9対応) 図11は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例
を示す斜視図であり、図1乃至図10と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0087】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図11に示すように、前記第6の実施形態の磁気シ
ールド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1の積層方向
両端面と少なくとも他の一つの積層沿面(本例では、電
気鉄板1の積層方向両端面を含む3面)とに接するコの
字枠板6aに、複数枚の電気鉄板1を並列配置し、コの
字枠板6aの任意の端面と複数枚の電気鉄板1の全数あ
るいは一部とを溶接等の固着方法で固着して、複数枚の
電気鉄板1を一体に結束した構成としている。
【0088】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1を
積層し、複数枚の電気鉄板1の積層方向両端面と少なく
とも他の一つの積層沿面とに接するコの字枠板6aに、
複数枚の電気鉄板1を並列配置し、コの字枠板6aの任
意の端面と複数枚の電気鉄板1の全数あるいは一部と
を、溶接あるいはその他の固着方法で固着していること
により、各電気鉄板1は一体に結束され、同時に積層方
向両端の電気鉄板1が剥離するのを防ぐことができる。
【0089】これにより、複数枚の電気鉄板1を一体化
して機械的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面
の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によって剥離す
るのを防止することができる。
【0090】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第6の実施形態の磁気シールド装置8
において、複数枚の電気鉄板1を積層し、この複数枚の
電気鉄板1の積層方向両端面と少なくとも他の一つの積
層沿面とに接するコの字枠板6aに、複数枚の電気鉄板
1を並列配置し、コの字枠板6aの任意の端面と複数枚
の電気鉄板1の全数あるいは一部とを溶接等の固着方法
で固着して、複数枚の電気鉄板1を一体に結束するよう
にしたので、複数枚の電気鉄板1を一体化して機械的強
度を持たせると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板1
が磁気吸引力や機械的振動によって剥離するのを防止す
ることが可能となる。
【0091】<第10の実施形態>(請求項10対応) 図12は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例
を示す斜視図であり、図1乃至図11と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0092】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図12に示すように、前記第6の実施形態の磁気シ
ールド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1の積層沿面
のうちの任意の面に、レーザー溶接、アーク溶接等の溶
接7を施して、複数枚の電気鉄板1を一体に結束した構
成としている。
【0093】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1の
積層沿面のうちの任意の面に、他の構造部材を用いるこ
となく、レーザー溶接、アーク溶接、その他の溶接7を
施していることにより、各電気鉄板1は一体に結束さ
れ、同時に積層方向両端の電気鉄板1が剥離するのを防
ぐことができる。
【0094】これにより、複数枚の電気鉄板1を一体化
して機械的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面
の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によって剥離す
るのを防止することができる。
【0095】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第6の実施形態の磁気シールド装置8
において、複数枚の電気鉄板1の積層沿面のうちの任意
の面に、レーザー溶接、アーク溶接等の溶接7を施し
て、複数枚の電気鉄板1を一体に結束するようにしたの
で、複数枚の電気鉄板1を一体化して機械的強度を持た
せると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸
引力や機械的振動によって剥離するのを防止することが
可能となる。
【0096】<第11の実施形態>(請求項11対応) 図13は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例
を示す斜視図であり、図1乃至図12と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0097】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図13に示すように、複数枚の電気鉄板1を積層
し、かつこの複数枚の電気鉄板1の積層沿面に、誘導電
気機器のタンク壁9等の構造物と連結固定するための取
付用支持具2cを溶接等の固着方法で固着した構成とし
ている。
【0098】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1を
積層し、複数枚の電気鉄板1の積層沿面に、誘導電気機
器のタンク壁9やその他の構造物と連結固定するための
取付用支持具2cを、溶接やその他の固着方法で固着し
ていることにより、誘導電気機器のタンク壁9への取り
付け時には、この取り付け支持具2cのみに取り付けボ
ルト10等による締め付けの力が作用し、薄板である電
気鉄板1には無理な力が加わらない。
【0099】これにより、積層した電気鉄板1に局部的
な力を作用させることなく、タンク壁9等の構造物に取
り付けることができる。上述したように、本実施形態の
磁気シールド装置8は、複数枚の電気鉄板1を積層し、
かつこの複数枚の電気鉄板1の積層沿面に、誘導電気機
器のタンク壁9等の構造物と連結固定するための取付用
支持具2cを溶接等の固着方法で固着するようにしたの
で、積層した電気鉄板1に局部的な力を作用させること
なく、タンク壁9等の構造物に取り付けることが可能と
なる。
【0100】<第12の実施形態>(請求項12対応) 図14は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例
を示す斜視図であり、図1乃至図13と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0101】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図14に示すように、前記第11の実施形態の磁気
シールド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1の一つ、
または任意の積層沿面、あるいはこの積層沿面とこれに
隣り合う任意の積層方向端面に、絶縁シート4を貼り付
けた構成としている。
【0102】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1の
一つ、または任意の積層沿面、あるいは積層沿面とこれ
に隣り合う任意の積層方向端面に、絶縁シート4を貼り
付けていることにより、各電気鉄板1および取り付け支
持具2cは一体に結束され、さらにこの絶縁シート4の
端部を積層方向両端面まで延長することにより、積層方
向両端の電気鉄板1が剥離するのを防ぐことができる。
【0103】これにより、複数枚の電気鉄板1および取
付用支持具2cを一体化して機械的強度を持たせると共
に、特に積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力や機
械的振動によって剥離するのを防止することができる。
【0104】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第11の実施形態の磁気シールド装置
8において、複数枚の電気鉄板1の一つ、または任意の
積層沿面、あるいはこの積層沿面とこれに隣り合う任意
の積層方向端面に、絶縁シート4を貼り付けるようにし
たので、複数枚の電気鉄板1および取付用支持具2zを
一体化して機械的強度を持たせると共に、特に積層方向
両端面の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によって
剥離するのを防止することが可能となる。
【0105】<第13の実施形態>(請求項13対応) 図15は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例
を示す斜視図であり、図1乃至図14と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0106】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図15に示すように、前記第11の実施形態の磁気
シールド装置8を構成する積層した複数枚の電気鉄板1
の周囲に絶縁物であるグラステープ5を巻き付けて、電
気鉄板1の周囲をバインドし、複数枚の電気鉄板1を一
体に結束した構成としている。
【0107】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、積層した複数枚の電気
鉄板1の周囲に絶縁物であるガラステープ5を巻き付け
ていることにより、各電気鉄板1は一体に結束され、同
時に積層方向両端の電気鉄板1が剥離するのを防ぐこと
ができる。
【0108】これにより、複数枚の電気鉄板1を一体化
して機械的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面
の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によって剥離す
るのを防止することができる。
【0109】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第11の実施形態の磁気シールド装置
8において、積層した複数枚の電気鉄板1の周囲に絶縁
物であるガラステープ5を巻き付けて、複数枚の電気鉄
板1を一体に結束するようにしたので、複数枚の電気鉄
板1を一体化して機械的強度を持たせると共に、特に積
層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動に
よって剥離するのを防止することが可能となる。
【0110】<第14の実施形態>(請求項14対応) 図16は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例
を示す斜視図であり、図1乃至図15と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0111】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図16に示すように、前記第11の実施形態の磁気
シールド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1の積層方
向両端面と少なくとも他の一つの積層沿面(本例では、
電気鉄板1の積層方向両端面を含む3面)とに接するコ
の字枠板6aに、複数枚の電気鉄板1を並列配置し、コ
の字枠板6aの任意の端面と複数枚の電気鉄板1の全数
あるいは一部とを溶接等の固着方法で固着して、複数枚
の電気鉄板1を一体に結束した構成としている。
【0112】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1を
積層し、複数枚の電気鉄板1の積層方向両端面と少なく
とも他の一つの積層沿面とに接するコの字枠板6aに、
複数枚の電気鉄板1を並列配置し、コの字枠板6aの任
意の端面と複数枚の電気鉄板1の全数あるいは一部と
を、溶接あるいはその他の固着方法で固着していること
により、各電気鉄板1は一体に結束され、同時に積層方
向両端の電気鉄板1が剥離するのを防ぐことができる。
【0113】これにより、複数枚の電気鉄板1を一体化
して機械的強度を持たせると共に、特に積層方向両端面
の電気鉄板1が磁気吸引力や機械的振動によって剥離す
るのを防止することができる。
【0114】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第11の実施形態の磁気シールド装置
8において、複数枚の電気鉄板1を積層し、この複数枚
の電気鉄板1の積層方向両端面と少なくとも他の一つの
積層沿面とに接するコの字枠板6aに、複数枚の電気鉄
板1を並列配置し、コの字枠板6aの任意の端面と複数
枚の電気鉄板1の全数あるいは一部とを溶接等の固着方
法で固着して、複数枚の電気鉄板1を一体に結束するよ
うにしたので、複数枚の電気鉄板1を一体化して機械的
強度を持たせると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板
1が磁気吸引力や機械的振動によって剥離するのを防止
することが可能となる。
【0115】<第15の実施形態>(請求項15対応) 図17は、本実施形態による磁気シールド装置の構成例
を示す斜視図であり、図1乃至図16と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0116】すなわち、本実施形態の磁気シールド装置
は、図17に示すように、前記第11の実施形態の磁気
シールド装置8を構成する複数枚の電気鉄板1の積層沿
面のうちの任意の面に、レーザー溶接、アーク溶接等の
溶接7を施して、複数枚の電気鉄板1を一体に結束した
構成としている。
【0117】次に、以上のように構成した本実施形態の
磁気シールド装置8においては、複数枚の電気鉄板1の
積層沿面のうちの任意の面に、他の構造部材を用いるこ
となく、レーザー溶接、アーク溶接、その他の溶接7を
施していることにより、各電気鉄板1は一体に結束さ
れ、同時に積層方向両端の電気鉄板1が剥離するのを防
ぐことができる。
【0118】上述したように、本実施形態の磁気シール
ド装置8は、前記第11の実施形態の磁気シールド装置
8において、複数枚の電気鉄板1の積層沿面のうちの任
意の面に、レーザー溶接、アーク溶接等の溶接7を施し
て、複数枚の電気鉄板1を一体に結束するようにしたの
で、複数枚の電気鉄板1を一体化して機械的強度を持た
せると共に、特に積層方向両端面の電気鉄板1が磁気吸
引力や機械的振動によって剥離するのを防止することが
可能となる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、変圧器、リアクトル等の誘導電気機器
に装着される磁気シールド装置において、複数枚の電気
鉄板を積層し、かつ当該複数枚の電気鉄板の積層方向中
間に、誘導電気機器のタンク壁等の構造物と連結固定す
るための取付用支持具を少なくとも一つ配設するように
したので、電気鉄板自身に無理な力を加えることなくタ
ンク壁等の構造物に取り付けることが可能な磁気シール
ド装置が提供できる。
【0120】また、請求項2に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、複数枚の電気鉄板および取付用支持具の一つ、また
は任意の積層沿面、あるいは当該積層沿面とこれに隣り
合う任意の積層方向端面に、絶縁シートを貼り付けるよ
うにしたので、電気鉄板自身に無理な力を加えることな
くタンク壁等の構造物に取り付けることができると共
に、電気鉄板相互を確実に結束して誘導電気機器運転時
の品質を確保することが可能な磁気シールド装置が提供
できる。
【0121】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、上記請求項1に対応する発明の磁気シールド装置に
おいて、積層した複数枚の電気鉄板および取付用支持具
の周囲にグラステープ等の絶縁物を巻き付けて、複数枚
の電気鉄板および取付用支持具を一体に結束するように
したので、電気鉄板自身に無理な力を加えることなくタ
ンク壁等の構造物に取り付けることができると共に、電
気鉄板相互を確実に結束して誘導電気機器運転時の品質
を確保することが可能な磁気シールド装置が提供でき
る。
【0122】また、請求項4に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、複数枚の電気鉄板および取付用支持具を積層し、当
該複数枚の電気鉄板および取付用支持具の積層方向両端
面と少なくとも他の一つの積層沿面とに接する枠板に、
複数枚の電気鉄板および取付用支持具を並列配置し、枠
板の任意の端面と複数枚の電気鉄板および取付用支持具
の全数あるいは一部とを溶接等の固着方法で固着して、
複数枚の電気鉄板および取付用支持具を一体に結束する
ようにしたので、電気鉄板自身に無理な力を加えること
なくタンク壁等の構造物に取り付けることができると共
に、電気鉄板相互を確実に結束して誘導電気機器運転時
の品質を確保することが可能な磁気シールド装置が提供
できる。
【0123】さらに、請求項5に対応する発明によれ
ば、上記請求項1に対応する発明の磁気シールド装置に
おいて、複数枚の電気鉄板および取付用支持具の積層沿
面のうちの任意の面に、レーザー溶接、アーク溶接等の
溶接を施して、複数枚の電気鉄板および取付用支持具を
一体に結束するようにしたので、電気鉄板自身に無理な
力を加えることなくタンク壁等の構造物に取り付けるこ
とができると共に、電気鉄板相互を確実に結束して誘導
電気機器運転時の品質を確保することが可能な磁気シー
ルド装置が提供できる。
【0124】一方、請求項6に対応する発明によれば、
変圧器、リアクトル等の誘導電気機器に装着される磁気
シールド装置において、短冊状の複数枚の電気鉄板の長
辺側の少なくとも一箇所に切り欠きを設けると共に、当
該複数枚の電気鉄板を積層し、かつ切り欠き部により形
成された凹部に、誘導電気機器のタンク壁等の構造物と
連結固定するための取付用支持具を少なくとも一つ配設
し、さらに複数枚の電気鉄板と取付用支持具とを溶接等
の固着方法で固着するようにしたので、電気鉄板自身に
無理な力を加えることなくタンク壁等の構造物に取り付
けることが可能な磁気シールド装置が提供できる。
【0125】また、請求項7に対応する発明によれば、
上記請求項6に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、複数枚の電気鉄板の一つ、または任意の積層沿面、
あるいは当該積層沿面とこれに隣り合う任意の積層方向
端面に、絶縁シートを貼り付けるようにしたので、電気
鉄板自身に無理な力を加えることなくタンク壁等の構造
物に取り付けることができると共に、電気鉄板相互を確
実に結束して誘導電気機器運転時の品質を確保すること
が可能な磁気シールド装置が提供できる。
【0126】さらに、請求項8に対応する発明によれ
ば、上記請求項6に対応する発明の磁気シールド装置に
おいて、積層した複数枚の電気鉄板の周囲にグラステー
プ等の絶縁物を巻き付けて、複数枚の電気鉄板を一体に
結束するようにしたので、電気鉄板自身に無理な力を加
えることなくタンク壁等の構造物に取り付けることがで
きると共に、電気鉄板相互を確実に結束して誘導電気機
器運転時の品質を確保することが可能な磁気シールド装
置が提供できる。
【0127】また、請求項9に対応する発明によれば、
上記請求項6に対応する発明の磁気シールド装置におい
て、複数枚の電気鉄板を積層し、当該複数枚の電気鉄板
の積層方向両端面と少なくとも他の一つの積層沿面とに
接する枠板に、複数枚の電気鉄板を並列配置し、枠板の
任意の端面と複数枚の電気鉄板の全数あるいは一部とを
溶接等の固着方法で固着して、複数枚の電気鉄板を一体
に結束するようにしたので、電気鉄板自身に無理な力を
加えることなくタンク壁等の構造物に取り付けることが
できると共に、電気鉄板相互を確実に結束して誘導電気
機器運転時の品質を確保することが可能な磁気シールド
装置が提供できる。
【0128】さらに、請求項10に対応する発明によれ
ば、上記請求項6に対応する発明の磁気シールド装置に
おいて、複数枚の電気鉄板の積層沿面のうちの任意の面
に、レーザー溶接、アーク溶接等の溶接を施して、複数
枚の電気鉄板を一体に結束するようにしたので、電気鉄
板自身に無理な力を加えることなくタンク壁等の構造物
に取り付けることができると共に、電気鉄板相互を確実
に結束して誘導電気機器運転時の品質を確保することが
可能な磁気シールド装置が提供できる。
【0129】一方、請求項11に対応する発明によれ
ば、変圧器、リアクトル等の誘導電気機器に装着される
磁気シールド装置において、複数枚の電気鉄板を積層
し、かつ当該複数枚の電気鉄板の積層沿面に、誘導電気
機器のタンク壁等の構造物と連結固定するための取付用
支持具を溶接等の固着方法で固着するようにしたので、
電気鉄板自身に無理な力を加えることなくタンク壁等の
構造物に取り付けることが可能な磁気シールド装置が提
供できる。
【0130】また、請求項12に対応する発明によれ
ば、上記請求項11に対応する発明の磁気シールド装置
において、複数枚の電気鉄板の一つ、または任意の積層
沿面、あるいは当該積層沿面とこれに隣り合う任意の積
層方向端面に、絶縁シートを貼り付けるようにしたの
で、電気鉄板自身に無理な力を加えることなくタンク壁
等の構造物に取り付けることができると共に、電気鉄板
相互を確実に結束して誘導電気機器運転時の品質を確保
することが可能な磁気シールド装置が提供できる。
【0131】さらに、請求項13に対応する発明によれ
ば、上記請求項11に対応する発明の磁気シールド装置
において、積層した複数枚の電気鉄板の周囲にグラステ
ープ等の絶縁物を巻き付けて、複数枚の電気鉄板を一体
に結束するようにしたので、電気鉄板自身に無理な力を
加えることなくタンク壁等の構造物に取り付けることが
できると共に、電気鉄板相互を確実に結束して誘導電気
機器運転時の品質を確保することが可能な磁気シールド
装置が提供できる。
【0132】また、請求項14に対応する発明によれ
ば、上記請求項11に対応する発明の磁気シールド装置
において、複数枚の電気鉄板を積層し、当該複数枚の電
気鉄板の積層方向両端面と少なくとも他の一つの積層沿
面とに接する枠板に、複数枚の電気鉄板を並列配置し、
枠板の任意の端面と複数枚の電気鉄板の全数あるいは一
部とを溶接等の固着方法で固着して、複数枚の電気鉄板
を一体に結束するようにしたので、電気鉄板自身に無理
な力を加えることなくタンク壁等の構造物に取り付ける
ことができると共に、電気鉄板相互を確実に結束して誘
導電気機器運転時の品質を確保することが可能な磁気シ
ールド装置が提供できる。
【0133】さらに、請求項15に対応する発明によれ
ば、上記請求項11に対応する発明の磁気シールド装置
において、複数枚の電気鉄板の積層沿面のうちの任意の
面に、レーザー溶接、アーク溶接等の溶接を施して、複
数枚の電気鉄板を一体に結束するようにしたので、電気
鉄板自身に無理な力を加えることなくタンク壁等の構造
物に取り付けることができると共に、電気鉄板相互を確
実に結束して誘導電気機器運転時の品質を確保すること
が可能な磁気シールド装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気シールド装置の第1の実施形
態を示す斜視図。
【図2】同第1の実施形態の磁気シールド装置を誘導電
気機器のタンク壁へ取り付けた状態の一例を示す斜視
図。
【図3】本発明による磁気シールド装置の第2の実施形
態を示す斜視図。
【図4】本発明による磁気シールド装置の第3の実施形
態を示す斜視図。
【図5】本発明による磁気シールド装置の第4の実施形
態を示す斜視図。
【図6】本発明による磁気シールド装置の第4の実施形
態を示す斜視図。
【図7】本発明による磁気シールド装置の第5の実施形
態を示す斜視図。
【図8】本発明による磁気シールド装置の第6の実施形
態を示す斜視図。
【図9】本発明による磁気シールド装置の第7の実施形
態を示す斜視図。
【図10】本発明による磁気シールド装置の第8の実施
形態を示す斜視図。
【図11】本発明による磁気シールド装置の第9の実施
形態を示す斜視図。
【図12】本発明による磁気シールド装置の第10の実
施形態を示す斜視図。
【図13】本発明による磁気シールド装置の第11の実
施形態を示す斜視図。
【図14】本発明による磁気シールド装置の第12の実
施形態を示す斜視図。
【図15】本発明による磁気シールド装置の第13の実
施形態を示す斜視図。
【図16】本発明による磁気シールド装置の第14の実
施形態を示す斜視図。
【図17】本発明による磁気シールド装置の第15の実
施形態を示す斜視図。
【図18】従来の磁気シールド装置の構成例を示す斜視
図。
【図19】従来の磁気シールド装置を誘導電気機器のタ
ンク壁へ取り付けた状態の一例を示す斜視図。
【図20】従来の磁気シールド装置を誘導電気機器のタ
ンク壁へ取り付けた状態の他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…電気鉄板、 2a…取付用支持具、 2b…取付用支持具、 2c…取付用支持具、 3…取り付け座、 4…絶縁シート、 5…ガラステープ、 6a…コの字枠板、 6b…πの字枠板、 7…溶接、 8…磁気シールド装置、 9…タンク壁、 10…取り付けボルト、 11…取り付け用押さえ板。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器、リアクトル等の誘導電気機器に
    装着される磁気シールド装置において、 複数枚の電気鉄板を積層し、かつ当該複数枚の電気鉄板
    の積層方向中間に、前記誘導電気機器のタンク壁等の構
    造物と連結固定するための取付用支持具を少なくとも一
    つ配設して成ることを特徴とする磁気シールド装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の磁気シールド装置
    において、 前記複数枚の電気鉄板および取付用支持具の一つ、また
    は任意の積層沿面、あるいは当該積層沿面とこれに隣り
    合う任意の積層端面に、絶縁シートを貼り付けるように
    したことを特徴とする磁気シールド装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の磁気シールド装置
    において、 前記積層した複数枚の電気鉄板および取付用支持具の周
    囲にグラステープ等の絶縁物を巻き付けて、複数枚の電
    気鉄板および取付用支持具を一体に結束するようにした
    ことを特徴とする磁気シールド装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の磁気シールド装置
    において、 前記複数枚の電気鉄板および取付用支持具を積層し、当
    該複数枚の電気鉄板および取付用支持具の積層方向両端
    面と少なくとも他の一つの積層沿面とに接する枠板に、
    前記複数枚の電気鉄板および取付用支持具を並列配置
    し、前記枠板の任意の端面と前記複数枚の電気鉄板およ
    び取付用支持具の全数あるいは一部とを溶接等の固着方
    法で固着して、複数枚の電気鉄板および取付用支持具を
    一体に結束するようにしたことを特徴とする磁気シール
    ド装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載の磁気シールド装置
    において、 前記複数枚の電気鉄板および取付用支持具の積層沿面の
    うちの任意の面に、レーザー溶接、アーク溶接等の溶接
    を施して、複数枚の電気鉄板および取付用支持具を一体
    に結束するようにしたことを特徴とする磁気シールド装
    置。
  6. 【請求項6】 変圧器、リアクトル等の誘導電気機器に
    装着される磁気シールド装置において、 短冊状の複数枚の電気鉄板の長辺側の少なくとも一箇所
    に切り欠きを設けると共に、当該複数枚の電気鉄板を積
    層し、かつ前記切り欠き部により形成された凹部に、前
    記誘導電気機器のタンク壁等の構造物と連結固定するた
    めの取付用支持具を少なくとも一つ配設し、さらに前記
    複数枚の電気鉄板と取付用支持具とを溶接等の固着方法
    で固着して成ることを特徴とする磁気シールド装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載の磁気シールド装置
    において、 前記複数枚の電気鉄板の一つ、または任意の積層沿面、
    あるいは当該積層沿面とこれに隣り合う任意の積層端面
    に、絶縁シートを貼り付けるようにしたことを特徴とす
    る磁気シールド装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項6に記載の磁気シールド装置
    において、 前記積層した複数枚の電気鉄板の周囲にグラステープ等
    の絶縁物を巻き付けて、複数枚の電気鉄板を一体に結束
    するようにしたことを特徴とする磁気シールド装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項6に記載の磁気シールド装置
    において、 前記複数枚の電気鉄板を積層し、当該複数枚の電気鉄板
    の積層方向両端面と少なくとも他の一つの積層沿面とに
    接する枠板に、前記複数枚の電気鉄板を並列配置し、前
    記枠板の任意の端面と前記複数枚の電気鉄板の全数ある
    いは一部とを溶接等の固着方法で固着して、複数枚の電
    気鉄板を一体に結束するようにしたことを特徴とする磁
    気シールド装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項6に記載の磁気シールド装
    置において、 前記複数枚の電気鉄板の積層沿面のうちの任意の面に、
    レーザー溶接、アーク溶接等の溶接を施して、複数枚の
    電気鉄板を一体に結束するようにしたことを特徴とする
    磁気シールド装置。
  11. 【請求項11】 変圧器、リアクトル等の誘導電気機器
    に装着される磁気シールド装置において、 複数枚の電気鉄板を積層し、かつ当該複数枚の電気鉄板
    の積層沿面に、前記誘導電気機器のタンク壁等の構造物
    と連結固定するための取付用支持具を溶接等の固着方法
    で固着して成ることを特徴とする磁気シールド装置。
  12. 【請求項12】 前記請求項11に記載の磁気シールド
    装置において、 前記複数枚の電気鉄板の一つ、または任意の積層沿面、
    あるいは当該積層沿面とこれに隣り合う任意の積層端面
    に、絶縁シートを貼り付けるようにしたことを特徴とす
    る磁気シールド装置。
  13. 【請求項13】 前記請求項11に記載の磁気シールド
    装置において、 前記積層した複数枚の電気鉄板の周囲にグラステープ等
    の絶縁物を巻き付けて、複数枚の電気鉄板を一体に結束
    するようにしたことを特徴とする磁気シールド装置。
  14. 【請求項14】 前記請求項11に記載の磁気シールド
    装置において、 前記複数枚の電気鉄板を積層し、当該複数枚の電気鉄板
    の積層方向両端面と少なくとも他の一つの積層沿面とに
    接する枠板に、前記複数枚の電気鉄板を並列配置し、前
    記枠板の任意の端面と前記複数枚の電気鉄板の全数ある
    いは一部とを溶接等の固着方法で固着して、複数枚の電
    気鉄板を一体に結束するようにしたことを特徴とする磁
    気シールド装置。
  15. 【請求項15】 前記請求項11に記載の磁気シールド
    装置において、 前記複数枚の電気鉄板の積層沿面のうちの任意の面に、
    レーザー溶接、アーク溶接等の溶接を施して、複数枚の
    電気鉄板を一体に結束するようにしたことを特徴とする
    磁気シールド装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017002225A1 (ja) * 2015-07-01 2017-06-29 三菱電機株式会社 変圧器
CN111091952A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 特变电工沈阳变压器集团有限公司 一种卷制焊接式油箱磁屏蔽结构及其制作方法
WO2022194328A3 (de) * 2021-03-19 2022-12-15 REDUR GmbH & Co. KG Niederspannungsabschirmkörper, niederspannungsstromwandler, niederspannungsstromwandleranordnung bzw. niederspannungselektrikanordnung

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CN111091952B (zh) * 2018-10-23 2023-03-10 特变电工沈阳变压器集团有限公司 一种卷制焊接式油箱磁屏蔽结构及其制作方法
WO2022194328A3 (de) * 2021-03-19 2022-12-15 REDUR GmbH & Co. KG Niederspannungsabschirmkörper, niederspannungsstromwandler, niederspannungsstromwandleranordnung bzw. niederspannungselektrikanordnung

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