JPH09314230A - 連続矯正ラインにおける金属ストリップの蛇行防止方法 - Google Patents
連続矯正ラインにおける金属ストリップの蛇行防止方法Info
- Publication number
- JPH09314230A JPH09314230A JP3777397A JP3777397A JPH09314230A JP H09314230 A JPH09314230 A JP H09314230A JP 3777397 A JP3777397 A JP 3777397A JP 3777397 A JP3777397 A JP 3777397A JP H09314230 A JPH09314230 A JP H09314230A
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- Japan
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- looper
- roll
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ルーパを備えた連続矯正ラインにおける金属
ストリップの蛇行防止方法を提供する。 【解決手段】 ラインの正常運転時に、ルーパ5に蓄え
られた金属ストリップSを、ルーパ5のルーパロール5
aとその前後のデフレクタロール5b,5bに所定の巻
き付き角θで常時接触させた状態で送り出すことによ
り、金属ストリップSの蛇行を防止する。
ストリップの蛇行防止方法を提供する。 【解決手段】 ラインの正常運転時に、ルーパ5に蓄え
られた金属ストリップSを、ルーパ5のルーパロール5
aとその前後のデフレクタロール5b,5bに所定の巻
き付き角θで常時接触させた状態で送り出すことによ
り、金属ストリップSの蛇行を防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続矯正ラインに
おける金属帯の蛇行防止方法に関する。
おける金属帯の蛇行防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテンションレベラを備えた連続矯
正ラインの従来例の概要を図2に示すが、ペイオフリー
ル1から巻き戻されたステンレス鋼帯などの金属ストリ
ップSは、ウェルダ3、サイドトリマ4、ルーパ5を経
て送り出され、入側ブライドルロール6と出側ブライド
ルロール8との間で所定の張力を付与された状態でテン
ションレベラ(以下、単にレベラという)7でレベリン
グされた後、形状確認定盤9、シャー10を経由してテン
ションリール2で巻き取り処理がなされる。
正ラインの従来例の概要を図2に示すが、ペイオフリー
ル1から巻き戻されたステンレス鋼帯などの金属ストリ
ップSは、ウェルダ3、サイドトリマ4、ルーパ5を経
て送り出され、入側ブライドルロール6と出側ブライド
ルロール8との間で所定の張力を付与された状態でテン
ションレベラ(以下、単にレベラという)7でレベリン
グされた後、形状確認定盤9、シャー10を経由してテン
ションリール2で巻き取り処理がなされる。
【0003】ところで、金属ストリップSをレベラ7で
レベリングしている間にラインの起動・停止を行うと、
レベラ7のワークロールによってレベラマークあるいは
ロールマークと呼ばれる欠陥が発生する。そこで、この
ようなレベラマークの発生を防止するために、ラインの
起動・停止を行う場合は、ライン速度を一たん低速に
し、レベラマークが発生しない速度で圧下あるいは開放
した後に、ラインを加速あるいは停止するという措置が
とられるのが一般的である。
レベリングしている間にラインの起動・停止を行うと、
レベラ7のワークロールによってレベラマークあるいは
ロールマークと呼ばれる欠陥が発生する。そこで、この
ようなレベラマークの発生を防止するために、ラインの
起動・停止を行う場合は、ライン速度を一たん低速に
し、レベラマークが発生しない速度で圧下あるいは開放
した後に、ラインを加速あるいは停止するという措置が
とられるのが一般的である。
【0004】しかし、レベラ7を低速・圧下開放の状態
にすると、その間にレベラ7を通過する金属ストリップ
Sはレベリングされないから形状矯正されない部分が発
生する。このノーレベリング部の発生を防止するため、
ライン停止後にレベラ開放のまま金属ストリップSをレ
ベリングされない長さだけ、逆方向に戻した後にライン
起動する方法が採用されている例が報告されている(た
とえば、「日新製鋼技報、第54号(昭和61年7月発行、
P.61〜68)」参照)。
にすると、その間にレベラ7を通過する金属ストリップ
Sはレベリングされないから形状矯正されない部分が発
生する。このノーレベリング部の発生を防止するため、
ライン停止後にレベラ開放のまま金属ストリップSをレ
ベリングされない長さだけ、逆方向に戻した後にライン
起動する方法が採用されている例が報告されている(た
とえば、「日新製鋼技報、第54号(昭和61年7月発行、
P.61〜68)」参照)。
【0005】この場合、図示したように、レベラ7の上
流側にサイドトリマ4などが設けられていると金属スト
リップSを逆送させることができないから、この場合
は、サイドトリマ4と入側ブライドルロール6との間に
設けられたルーパ5によって、逆送された金属ストリッ
プSを吸収するようにする。これによって、サイドトリ
マ4でトリミング中であっても支障なく逆送することが
できる。
流側にサイドトリマ4などが設けられていると金属スト
リップSを逆送させることができないから、この場合
は、サイドトリマ4と入側ブライドルロール6との間に
設けられたルーパ5によって、逆送された金属ストリッ
プSを吸収するようにする。これによって、サイドトリ
マ4でトリミング中であっても支障なく逆送することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の方法では、金属ストリップSを逆送した後にラインを
運転してルーパ5に蓄えられた金属ストリップSを放出
した後、ルーパロール5aを図3に示したように金属ス
トリップSから離した状態で定常運転に入れるのである
が、その際パスラインが変わるため、金属ストリップS
が蛇行し易いという問題があった(図中の5bはデフレ
クタロール)。
の方法では、金属ストリップSを逆送した後にラインを
運転してルーパ5に蓄えられた金属ストリップSを放出
した後、ルーパロール5aを図3に示したように金属ス
トリップSから離した状態で定常運転に入れるのである
が、その際パスラインが変わるため、金属ストリップS
が蛇行し易いという問題があった(図中の5bはデフレ
クタロール)。
【0007】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決した連続矯正ラインにおける金属ストリップ
の蛇行防止方法を提供することを目的とする。
課題を解決した連続矯正ラインにおける金属ストリップ
の蛇行防止方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、入出側ブライドルロール間にレベラを
備え、入側ブライドルロールの上流側に金属ストリップ
を逆送させることのできない装置を備え、かつ該装置と
前記入側ブライドルロールとの間に逆送された金属スト
リップを蓄えるルーパを設けてなる連続矯正ラインにお
ける金属ストリップの蛇行を防止する方法であって、前
記ラインの正常運転時に、前記ルーパに蓄えられた金属
ストリップを、前記ルーパのルーパロールとその前後の
デフレクタロールに所定の巻き付き角で常時接触させた
状態で送り出すようにしたことを特徴とする連続矯正ラ
インにおける金属ストリップの蛇行防止方法である。
めに、本発明は、入出側ブライドルロール間にレベラを
備え、入側ブライドルロールの上流側に金属ストリップ
を逆送させることのできない装置を備え、かつ該装置と
前記入側ブライドルロールとの間に逆送された金属スト
リップを蓄えるルーパを設けてなる連続矯正ラインにお
ける金属ストリップの蛇行を防止する方法であって、前
記ラインの正常運転時に、前記ルーパに蓄えられた金属
ストリップを、前記ルーパのルーパロールとその前後の
デフレクタロールに所定の巻き付き角で常時接触させた
状態で送り出すようにしたことを特徴とする連続矯正ラ
インにおける金属ストリップの蛇行防止方法である。
【0009】なお、前記金属ストリップを逆送させるこ
とのできない装置の上流側に金属ストリップを拘束し得
る上下一対の補助ロールを配置するようにしてもよい。
とのできない装置の上流側に金属ストリップを拘束し得
る上下一対の補助ロールを配置するようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態について、図面を参照しながら詳しく説明する。図1
は、本発明に用いられるルーパの動作を示す側面図であ
る。まず、ライン停止時に逆送された金属ストリップS
がルーパ5に蓄えられているときは、図1(a) に示すよ
うに、ルーパロール5aはその逆送された長さ分だけ下
方に下がった状態になっている。
態について、図面を参照しながら詳しく説明する。図1
は、本発明に用いられるルーパの動作を示す側面図であ
る。まず、ライン停止時に逆送された金属ストリップS
がルーパ5に蓄えられているときは、図1(a) に示すよ
うに、ルーパロール5aはその逆送された長さ分だけ下
方に下がった状態になっている。
【0011】ついで、定常運転に入って、ルーパ5から
金属ストリップSを送り出すときは、金属ストリップS
に負荷される張力が急激に変化しないように徐々にルー
パロール5aを上方に移動させていき、最終的には、図
1(b) に示すように、デフレクタロール5bより若干高
い状態になるように、ルーパロール5aを位置決めす
る。具体的には、金属ストリップSをルーパロール5a
とその前後のデフレクタロール5bに所定の巻き付き角
θ(たとえば約120 °)になるように常時接触させる。
これによって、金属ストリップSはルーパロール5aと
デフレクタロール5b間で、摩擦力および張力によって
その板幅方向の拘束力が生じることになるから、金属ス
トリップSの蛇行は抑制されることになる。
金属ストリップSを送り出すときは、金属ストリップS
に負荷される張力が急激に変化しないように徐々にルー
パロール5aを上方に移動させていき、最終的には、図
1(b) に示すように、デフレクタロール5bより若干高
い状態になるように、ルーパロール5aを位置決めす
る。具体的には、金属ストリップSをルーパロール5a
とその前後のデフレクタロール5bに所定の巻き付き角
θ(たとえば約120 °)になるように常時接触させる。
これによって、金属ストリップSはルーパロール5aと
デフレクタロール5b間で、摩擦力および張力によって
その板幅方向の拘束力が生じることになるから、金属ス
トリップSの蛇行は抑制されることになる。
【0012】また、図4に示すように、ルーパ5の入側
にあるサイドトリマ4の上流側に上下一対の補助ロール
13を設置して、金属ストリップSを巻き付ける。これに
よって、金属ストリップSはルーパロール5aとデフレ
クタロール5b間に生じる摩擦力および張力はさらに高
められて大きな拘束力が生じ、一方サイドトリマ4にお
いても同様の拘束力が生じることになるから、金属スト
リップSの蛇行をさらに確実に抑制可能となる。
にあるサイドトリマ4の上流側に上下一対の補助ロール
13を設置して、金属ストリップSを巻き付ける。これに
よって、金属ストリップSはルーパロール5aとデフレ
クタロール5b間に生じる摩擦力および張力はさらに高
められて大きな拘束力が生じ、一方サイドトリマ4にお
いても同様の拘束力が生じることになるから、金属スト
リップSの蛇行をさらに確実に抑制可能となる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、ラインの正常運転時
に、ルーパに蓄えられた金属ストリップを、ルーパのル
ーパロールとその前後のデフレクタロールに所定の巻き
付き角で常時接触させた状態で送り出すようにしたの
で、金属ストリップの蛇行を防止することができ、これ
によって製品の品質や歩留りの向上に大いに寄与する。
に、ルーパに蓄えられた金属ストリップを、ルーパのル
ーパロールとその前後のデフレクタロールに所定の巻き
付き角で常時接触させた状態で送り出すようにしたの
で、金属ストリップの蛇行を防止することができ、これ
によって製品の品質や歩留りの向上に大いに寄与する。
【図1】本発明に用いられるルーパのルーパロールの動
作を示す側面図である。
作を示す側面図である。
【図2】従来の連続処理ラインの一例を示す概要図であ
る。
る。
【図3】ルーパロールの動作を説明する側面図である。
【図4】本発明の別の態様を示す側面図である。
1 ペイオフリール 2 テンションリール 3 ウェルダ 4 サイドトリマ 5 ルーパ 5a ルーパロール 5b デフレクタロール 6 入側ブライドルロール 8 出側ブライドルロール 7 レベラ(テンションレベラ) 9 形状確認定盤 10 シャー 11 入側デフレクタロール 12 出側デフレクタロール 13 補助ロール S 金属ストリップ
Claims (2)
- 【請求項1】 入出側ブライドルロール間にレベラを備
え、入側ブライドルロールの上流側に金属ストリップを
逆送させることのできない装置を備え、かつ該装置と前
記入側ブライドルロールとの間に逆送された金属ストリ
ップを蓄えるルーパを設けてなる連続矯正ラインにおけ
る金属ストリップの蛇行を防止する方法であって、 前記ラインの正常運転時に、前記ルーパに蓄えられた金
属ストリップを、前記ルーパのルーパロールとその前後
のデフレクタロールに所定の巻き付き角で常時接触させ
た状態で送り出すようにしたことを特徴とする連続矯正
ラインにおける金属ストリップの蛇行防止方法。 - 【請求項2】 前記金属ストリップを逆送させることの
できない装置の上流側に金属ストリップを拘束し得る上
下一対の補助ロールを配置したことを特徴とする請求項
1記載の連続矯正ラインにおける金属ストリップの蛇行
防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03777397A JP3262730B2 (ja) | 1996-03-25 | 1997-02-21 | 連続矯正ラインにおける金属ストリップの蛇行防止方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-68250 | 1996-03-25 | ||
JP6825096 | 1996-03-25 | ||
JP03777397A JP3262730B2 (ja) | 1996-03-25 | 1997-02-21 | 連続矯正ラインにおける金属ストリップの蛇行防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09314230A true JPH09314230A (ja) | 1997-12-09 |
JP3262730B2 JP3262730B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=26376922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03777397A Expired - Fee Related JP3262730B2 (ja) | 1996-03-25 | 1997-02-21 | 連続矯正ラインにおける金属ストリップの蛇行防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3262730B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113798323A (zh) * | 2020-06-13 | 2021-12-17 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种实施无间隙推钢的控制装置和控制方法 |
CN116921498A (zh) * | 2023-09-18 | 2023-10-24 | 新乡巴山航空材料有限公司 | 一种适用于平整高目数金属丝编织网径向打卷的装置 |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP03777397A patent/JP3262730B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113798323A (zh) * | 2020-06-13 | 2021-12-17 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种实施无间隙推钢的控制装置和控制方法 |
CN116921498A (zh) * | 2023-09-18 | 2023-10-24 | 新乡巴山航空材料有限公司 | 一种适用于平整高目数金属丝编织网径向打卷的装置 |
CN116921498B (zh) * | 2023-09-18 | 2024-01-09 | 新乡巴山航空材料有限公司 | 一种适用于平整高目数金属丝编织网径向打卷的装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3262730B2 (ja) | 2002-03-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |