JP3766561B2 - コイルボックスの鋼板巻取り停止制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルボックスの鋼板巻取り停止制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、シートバーを連続的に熱間圧延するために、圧延中の先行圧延材の後端部と後行圧延材の先端部とをシャー切断の切断面のまま突き合わせ接合し、この接合したシートバーを連続圧延する方法が提案されている。この方法において、後行鋼板の温度低下を防止するために、シャー切断機で鋼板の先端を切断する前に該鋼板をコイルボックスによって巻取り、この状態で所定時間待機した後、巻戻すことを行っている。このコイルボックス装置での鋼板巻取り、巻戻しは、例えば特開平10−76313号公報に記載されているように、熱間粗圧延機により圧延された粗圧延材を、ベンディングロールを介して入側クレードルロール上でコイル状に巻き取り、そしてこの巻き取られたコイルをピーラーにより開端しながら出側クレードルロール上に搬送し巻き戻して仕上圧延機に供給する工程である。この巻取りにおいて巻戻し時にピーラーによる開端を行うために、クレードルロールの回転制御によって巻取ってコイル状にした粗圧延材の後端が所定高さ位置に来るように制御を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、粗圧延後の鋼板の先端、後端はフィッシュ、タングと呼ばれる形状を呈し、その形状及び大きさは一定ではなく粗圧延条件、鋼板性状により種々に変化する。このように変化する鋼板後端部の最長位置を確実に検知しなければ、巻取り時にベンデングロールが早期に停止したり、遅く停止したりする場合が発生し、コイル状に巻取った鋼板の後端の高さ位置が変化する。このため巻き戻し時において、前記鋼板後端(巻き戻し時には先端)の位置が高くなり過ぎたり、低くなり過ぎて、巻き戻し時のピーリング作業時にピーラーをコイルと先端の間に挿入することが出来なくなり、ピーリング作業がスムーズに行えず、連続化操業を中断しなければならない問題が発生する。本発明は、コイルボックスで巻き取り中の鋼板後端の最長端位置を確実に検知して、この最長端位置情報に基づいて、ベンディングロールの停止制御を行うことにより、巻き戻し時のピーリング作業をスムーズに行い、連続化操業の継続を可能とすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述したような問題を解消するべく、本発明は、コイルボックスで巻取り中の鋼板後端を確実に検知して、該鋼板後端が所定高さ位置になるように制御して、その後に行うピーリング作業をスムーズにし、連続化操業中の継続を可能とするコイルボックスの鋼板巻取り停止制御方法を提供するものである。その発明の要旨とするところは、
粗圧延機と仕上圧延機との間に設けたコイルボックスの鋼板巻取り停止制御方法において、前記粗圧延機で粗圧延した鋼板の後端部が粗圧延の最終スタンドを抜け、該コイルボックス入側にあるトラッキングセンサーを通過するラインセンサー位置における鋼板後端位置通過情報に、シートバー形状データより算出されたシートバーの最も突き出た位置の情報を加えて位置補正し、これに基づき巻取り最終時のコイルボックスの停止制御を行うことを特徴とするコイルボックスの鋼板巻取り停止制御方法にある。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。
図1は本発明に係る連続熱間圧延ラインにおけるコイルボックス制御工程を示す一実施例の概略図である。粗圧延機1において粗圧延されたシートバー2は、テーブルローラ3に乗って、いわゆる、コイルボックス4に供給されると、ガイドローラ5によってガイドされながら、ベンディングロール6によって所要の曲率で曲げられ、入側クレードルロール7の上でコイル状に巻き取られる。そしてこの巻き取られたシートバーコイル8は保熱状態を保持しながらピーラー12によりピーリング作業を行って巻戻されながら出側クレードルロール10の上を一点鎖線コイルのように移動させられる。巻き戻された粗圧延材が下流のテーブルローラ3に乗ってピンチロール11へ搬送されて仕上圧延機によって仕上圧延される。
【0006】
このような工程において、粗圧延機1の最終スタンド出側に設けたシートバー形状検出器13(例えばCCDカメラ)の形状測定値に基づいて、シートバー後端部の、いわゆるフィッシュ、タングと呼ばれる形状、寸法、鋼板センターからの最長端の長さの情報を得る。また、シートバーの後端部が粗圧延機の最終スタンドを抜け、コイルボックス4の入側に設けたトラッキングセンサー14を通過するラインセンター位置における鋼板後端位置通過情報とシートバー形状データより算出されたシートバーの最も突き出た位置を加えて位置補正する形状演算器15によって最終時のコイルボックスの停止制御を行うことにより、ピーリング作業が円滑に行え、連続化操業時でのピッチの乱れを起こすことなく操業が出来る。
【0007】
図2は本発明に係る一実施例であるシートバー後端部でのクロップ形状を示す図である。図2(a)はシートバー後端部がフィッシュテール形状を示しており、シートバーセンターを基準として全幅を定義する部分のセンターを意味し、シートバーの長手方向にシートバーセンター通過点より極大点のクロップ長さL1 、ラインセンターとシートバーセンターでのオフセンター補正L3 、ワーク側(WS)クロップ長さL4 、ドライブ側(DS)クロップ長さL2 なるフィッシュテールを形成する場合に、シートバーセンター通過点よりクロップシャーカットラインまでの長手方向長さLを設定すると共に、シートバーセンター通過点より接合シャーカットラインまでの長手方向長さL´を設定する。
【0008】
また、幅方向について、Aはラインセンターよりシートバーセンターずれ量を示すオフセンター量であり、Bはシートバーセンターより極小点の幅方向を示す極小点幅方向位置を示し、Cはシートバーセンターよりワーク側(WS)極大点までの幅方向長を示すワーク側(WS)極大点幅方向位置を示す。Dはシートバーセンターよりドライブ側(DS)極大点までの幅方向長を示すドライブ側(DS)極大点幅方向位置をそれぞれ示し、これら長手方向及び幅方向の形状を検出する。
【0009】
一方、図2(b)はシートバー後端部がフィッシュタング形状を示す場合であり、図2(a)と同様であるが、L2 、L4 はフィッシュタング形状の場合には全幅検出部よりドライブ側(DS)及びワーク側(WS)の極大点の長手方向長さをそれぞれ意味する。また、幅方向についてのフィッシュタング形状の場合のBは0である。このように、長手方向及び幅方向でのL1 〜L4 、A〜Dによる形状に基づいて形状演算器によって最終的な形状を認識した上でコイルボックスの位置停止制御を行う。
【0010】
このようにしてシートバー後端部のフィッシュテール、フィッシュタングと呼ばれる形状を呈する場合に、形状検出器と板幅によりシートバーセンターずれを見て、このシートバーの横ぶれを補正することにより、最適なシートバー後端部形状を考慮した停止ができるため、次の動作であるピーリング作業が円滑に行え、連続化操業時の最も重要なピッチの乱れを起こすことなく安定した操業が可能となる。
【0011】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によって連続熱間圧延ラインにおけるコイルボックスでのピーリング作業が円滑に行うことが出来、連続化操業として、極めて安定した操業、設備保護を図ることが出来る工業上極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続熱間圧延ラインにおけるコイルボックス制御工程を示す一実施例の概略図である。
【図2】本発明に係る一実施例であるシートバーの後端部でのクロップ形状を示す図である。
【符号の説明】
1 粗圧延機
2 シートバー
3 テーブルローラ
4 コイルボックス
5 ガイドローラ
6 ベンディングロール
7 入側クレードルロール
8 シートバーコイル
9 中間コイル
10 出側クレードルロール
11 ピンチロール
12 ピーラー
13 シートバー形状検出器
14 トラッキングセンサー
15 形状演算器
Claims (1)
- 粗圧延機と仕上圧延機との間に設けたコイルボックスの鋼板巻取り停止制御方法において、前記粗圧延機で粗圧延した鋼板の後端部が粗圧延の最終スタンドを抜け、該コイルボックス入側にあるトラッキングセンサーを通過するラインセンサー位置における鋼板後端位置通過情報に、シートバー形状データより算出されたシートバーの最も突き出た位置の情報を加えて位置補正し、これに基づき巻取り最終時のコイルボックスの停止制御を行うことを特徴とするコイルボックスの鋼板巻取り停止制御方法。
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