JP3215332B2 - 板材の熱間圧延方法 - Google Patents
板材の熱間圧延方法Info
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- JP3215332B2 JP3215332B2 JP26064296A JP26064296A JP3215332B2 JP 3215332 B2 JP3215332 B2 JP 3215332B2 JP 26064296 A JP26064296 A JP 26064296A JP 26064296 A JP26064296 A JP 26064296A JP 3215332 B2 JP3215332 B2 JP 3215332B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材の熱間圧延方
法に係わり、特に被圧延材接合部の板幅制御に適した板
材の熱間圧延方法に関する。
法に係わり、特に被圧延材接合部の板幅制御に適した板
材の熱間圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板材の熱間圧延においては、例えば鋼板
の場合、まず粗圧延によりスラブ(板厚250mm 程度、板
幅800 〜2000mm程度)からシートバー(板厚40mm程度)
が製造され、仕上げ圧延ではそれがさらに製品厚あるい
は次工程で必要とされる板厚(1〜20mm程度)に圧延さ
れる。粗圧延および仕上げ圧延はそれぞれ複数の圧延機
からなる圧延機群により構成されている。粗圧延段階で
の被圧延材の板幅制御は、サイジングプレスによる金型
を用いた幅圧下および竪ロール圧延機(エッジャー)を
用いた幅圧下によって行われている。仕上げ圧延段階で
の板幅制御は、粗圧延と同様にエッジャーを用いた幅圧
下によるほか、スタンド間張力操作による方法が知られ
ており、実用化されている。
の場合、まず粗圧延によりスラブ(板厚250mm 程度、板
幅800 〜2000mm程度)からシートバー(板厚40mm程度)
が製造され、仕上げ圧延ではそれがさらに製品厚あるい
は次工程で必要とされる板厚(1〜20mm程度)に圧延さ
れる。粗圧延および仕上げ圧延はそれぞれ複数の圧延機
からなる圧延機群により構成されている。粗圧延段階で
の被圧延材の板幅制御は、サイジングプレスによる金型
を用いた幅圧下および竪ロール圧延機(エッジャー)を
用いた幅圧下によって行われている。仕上げ圧延段階で
の板幅制御は、粗圧延と同様にエッジャーを用いた幅圧
下によるほか、スタンド間張力操作による方法が知られ
ており、実用化されている。
【0003】従来、熱間圧延では、被圧延材を一本ずつ
バッチ圧延する方法が採られていたが、最近、粗圧延を
終えたシートバーを仕上げ圧延の前に接合し、仕上げ圧
延を連続的に行う方法が開発されている。この連続圧延
では、バッチ圧延では不可能な薄板の製造が可能になる
ほか、先端および後端の非定常圧延部がなくなるため、
歩留りの向上が図れる、圧延能率が向上するなどの多く
の利点がある。
バッチ圧延する方法が採られていたが、最近、粗圧延を
終えたシートバーを仕上げ圧延の前に接合し、仕上げ圧
延を連続的に行う方法が開発されている。この連続圧延
では、バッチ圧延では不可能な薄板の製造が可能になる
ほか、先端および後端の非定常圧延部がなくなるため、
歩留りの向上が図れる、圧延能率が向上するなどの多く
の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら連続圧延
においては、シートバーの接合部近傍は、温度の局所的
な変動が生じ、接合方法によっては接合部近傍に低温部
が生じることがある。また、仕上げ圧延においては、ス
タンド間で被圧延材に張力をかけて圧延を行っている
が、特開平6−15317 号公報に開示されているように、
張力による接合部の破断を防止するため、接合部近傍で
は張力を定常部(被圧延材の接合部近傍を除く部位の総
称)に比べて低く設定することがある。その結果、接合
部近傍では定常部に比べて仕上げ圧延機内での板幅変動
が大きくなる。特に、接合部近傍の低温部が仕上げスタ
ンド間で低張力で圧延されると、定常部よりも板幅が広
くなり、これが板幅公差を超えると切り捨て量が増加し
て歩留りが低下するという問題がある。
においては、シートバーの接合部近傍は、温度の局所的
な変動が生じ、接合方法によっては接合部近傍に低温部
が生じることがある。また、仕上げ圧延においては、ス
タンド間で被圧延材に張力をかけて圧延を行っている
が、特開平6−15317 号公報に開示されているように、
張力による接合部の破断を防止するため、接合部近傍で
は張力を定常部(被圧延材の接合部近傍を除く部位の総
称)に比べて低く設定することがある。その結果、接合
部近傍では定常部に比べて仕上げ圧延機内での板幅変動
が大きくなる。特に、接合部近傍の低温部が仕上げスタ
ンド間で低張力で圧延されると、定常部よりも板幅が広
くなり、これが板幅公差を超えると切り捨て量が増加し
て歩留りが低下するという問題がある。
【0005】このような被圧延材の長手方向の温度変動
に対して、仕上げスタンド間張力を温度変動に対応させ
て変更する板幅制御が知られているが、接合部近傍では
極めて高周波数の温度変動が存在するため、このような
張力を用いた板幅制御は不適であり、また、接合部での
破断を防止する観点から接合部近傍は一定張力で圧延す
ることが望ましい。
に対して、仕上げスタンド間張力を温度変動に対応させ
て変更する板幅制御が知られているが、接合部近傍では
極めて高周波数の温度変動が存在するため、このような
張力を用いた板幅制御は不適であり、また、接合部での
破断を防止する観点から接合部近傍は一定張力で圧延す
ることが望ましい。
【0006】また、各仕上げ圧延機の入側には圧延機の
中央に被圧延材を導くサイドガイドと称する設備がある
が、接合部近傍の広幅部がこのガイドに接触すると接合
部に過大な張力がかかって破断したり、被圧延材が折れ
曲がって圧延機に噛み込むことによって破断したり、圧
延ロールを損傷したりする恐れがある。本発明は、前記
従来技術の問題点を解決すべくなされたものであり、接
合部近傍の温度分布や仕上げ圧延における張力変動にか
かわらず、仕上げ圧延機出側において接合部近傍で定常
部と同じ板幅を得ることを目的とする。
中央に被圧延材を導くサイドガイドと称する設備がある
が、接合部近傍の広幅部がこのガイドに接触すると接合
部に過大な張力がかかって破断したり、被圧延材が折れ
曲がって圧延機に噛み込むことによって破断したり、圧
延ロールを損傷したりする恐れがある。本発明は、前記
従来技術の問題点を解決すべくなされたものであり、接
合部近傍の温度分布や仕上げ圧延における張力変動にか
かわらず、仕上げ圧延機出側において接合部近傍で定常
部と同じ板幅を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、竪ロール圧延
機と水平圧延機を設けた粗圧延機で板材を圧延した後、
先行圧延材の後端部と後行圧延材の先端部とを接合し
て、連続的に仕上げ圧延機に送給して仕上げ圧延する熱
間圧延方法において、仕上げ圧延の際の接合部近傍の板
幅変動を補償するように、前記竪ロール圧延機の開度
を、圧延後に接合される板材の先端部では、先端から搬
送距離が第1の所定距離L0となるまでは第1のエッジ
ャー開度WE0とし、その後さらに搬送距離が第2の所
定距離L1だけ増える間に定常部の第2のエッジャー開
度WE1となるようにランプ状に開方向に操作し、圧延
後に接合される板材の後端部では、後端から遡った長手
方向距離が第3と第4の所定距離の和(L2+L3)の
位置で第3のエッジャー開度WE2とし、その位置から
搬送距離が第3の所定距離L2だけ増える間に第4のエ
ッジャー開度WE3となるようにランプ状に閉方向に操
作し、残りの搬送距離が第4の所定距離L3の部分は前
記第4のエッジャー開度WE3に保つように変更し、接
合する前の先行圧延材の後端部および後行圧延材の先端
部の板幅を調整することを特徴とする板材の熱間圧延方
法である。
機と水平圧延機を設けた粗圧延機で板材を圧延した後、
先行圧延材の後端部と後行圧延材の先端部とを接合し
て、連続的に仕上げ圧延機に送給して仕上げ圧延する熱
間圧延方法において、仕上げ圧延の際の接合部近傍の板
幅変動を補償するように、前記竪ロール圧延機の開度
を、圧延後に接合される板材の先端部では、先端から搬
送距離が第1の所定距離L0となるまでは第1のエッジ
ャー開度WE0とし、その後さらに搬送距離が第2の所
定距離L1だけ増える間に定常部の第2のエッジャー開
度WE1となるようにランプ状に開方向に操作し、圧延
後に接合される板材の後端部では、後端から遡った長手
方向距離が第3と第4の所定距離の和(L2+L3)の
位置で第3のエッジャー開度WE2とし、その位置から
搬送距離が第3の所定距離L2だけ増える間に第4のエ
ッジャー開度WE3となるようにランプ状に閉方向に操
作し、残りの搬送距離が第4の所定距離L3の部分は前
記第4のエッジャー開度WE3に保つように変更し、接
合する前の先行圧延材の後端部および後行圧延材の先端
部の板幅を調整することを特徴とする板材の熱間圧延方
法である。
【0008】また、本発明は、幅圧下を行うプレス装置
で板材を幅圧下し、次いで粗圧延機で圧延した後、先行
圧延材の後端部と後行圧延材の先端部とを接合して、連
続的に仕上げ圧延機に送給して仕上げ圧延する熱間圧延
方法において、仕上げ圧延の際の接合部近傍の板幅変動
を補償するように、前記プレス装置のプレス開度を、圧
延後に接合される板材の先端部では、先端から搬送距離
が第5の所定距離L4となるまでは第1のプレス開度W
P0とし、その後は定常部の第2のプレス開度WP1と
なるようにステップ状に開方向に操作し、圧延後に接合
される板材の後端部では、後端から遡った長手方向距離
が第6の所定距離L5の位置で第3のプレス開度WP2
とし、その後は第4のプレス開度WP3となるようにス
テップ状に閉方向に操作し、残りの搬送距離が前記第6
の所定距離L5の部分は前記第4のプレス開度WP3に
保つように変更し、接合する前の先行圧延材の後端部お
よび後行圧延材の先端部の板幅を調整することを特徴と
する板材の熱間圧延方法である。
で板材を幅圧下し、次いで粗圧延機で圧延した後、先行
圧延材の後端部と後行圧延材の先端部とを接合して、連
続的に仕上げ圧延機に送給して仕上げ圧延する熱間圧延
方法において、仕上げ圧延の際の接合部近傍の板幅変動
を補償するように、前記プレス装置のプレス開度を、圧
延後に接合される板材の先端部では、先端から搬送距離
が第5の所定距離L4となるまでは第1のプレス開度W
P0とし、その後は定常部の第2のプレス開度WP1と
なるようにステップ状に開方向に操作し、圧延後に接合
される板材の後端部では、後端から遡った長手方向距離
が第6の所定距離L5の位置で第3のプレス開度WP2
とし、その後は第4のプレス開度WP3となるようにス
テップ状に閉方向に操作し、残りの搬送距離が前記第6
の所定距離L5の部分は前記第4のプレス開度WP3に
保つように変更し、接合する前の先行圧延材の後端部お
よび後行圧延材の先端部の板幅を調整することを特徴と
する板材の熱間圧延方法である。
【0009】また、本発明は、幅圧下を行うプレス装置
で板材を幅圧下し、次いで竪ロール圧延機と水平圧延機
を設けた粗圧延機で圧延した後、先行圧延材の後端部と
後行圧延材の先端部とを接合して、連続的に仕上げ圧延
機に送給して仕上げ圧延する熱間圧延方法において、仕
上げ圧延の際の接合部近傍の板幅変動を補償するよう
に、前記プレス装置のプレス開度を、圧延後に接合され
る板材の先端部では、先端から搬送距離が第5の所定距
離L4となるまでは第1のプレス開度WP0とし、その
後は定常部の第2のプレス開度WP1となるようにステ
ップ状に開方向に操作し、圧延後に接合される板材の後
端部では、後端から遡った長手方向距離が第6の所定距
離L5の位置で第3のプレス開度WP2とし、その後は
第4のプレス開度WP3となるようにステップ状に閉方
向に操作し、残りの搬送距離が前記第6の所定距離L5
の部分は前記第4のプレス開度WP3に保つように変更
する幅圧下と、前記竪ロール圧延機の開度を、圧延後に
接合される板材の先端部では、先端から搬送距離が第1
の所定距離L0となるまでは第1のエッジャー開度WE
0とし、その後さらに搬送距離が第2の所定距離L1だ
け増える間に定常部の第2のエッジャー開度WE1とな
るようにランプ状に開方向に操作し、圧延後に接合され
る板材の後端部では、後端から遡った長手方向距離が第
3と第4の所定距離の和(L2+L3)の位置で第3の
エッジャー開度WE2とし、その位置から搬送距離が第
3の所定距離L2だけ増える間に第4のエッジャー開度
WE3となるようにランプ状に閉方向に操作し、残りの
搬送距離が第4の所定距離L3の部分は前記第4のエッ
ジャー開度WE3に保つように変更する幅圧下とを組み
合わせて行い、接合する前の先行圧延材の後端部および
後行圧延材の先端部の板幅を調整することを特徴とする
板材の熱間圧延方法である。
で板材を幅圧下し、次いで竪ロール圧延機と水平圧延機
を設けた粗圧延機で圧延した後、先行圧延材の後端部と
後行圧延材の先端部とを接合して、連続的に仕上げ圧延
機に送給して仕上げ圧延する熱間圧延方法において、仕
上げ圧延の際の接合部近傍の板幅変動を補償するよう
に、前記プレス装置のプレス開度を、圧延後に接合され
る板材の先端部では、先端から搬送距離が第5の所定距
離L4となるまでは第1のプレス開度WP0とし、その
後は定常部の第2のプレス開度WP1となるようにステ
ップ状に開方向に操作し、圧延後に接合される板材の後
端部では、後端から遡った長手方向距離が第6の所定距
離L5の位置で第3のプレス開度WP2とし、その後は
第4のプレス開度WP3となるようにステップ状に閉方
向に操作し、残りの搬送距離が前記第6の所定距離L5
の部分は前記第4のプレス開度WP3に保つように変更
する幅圧下と、前記竪ロール圧延機の開度を、圧延後に
接合される板材の先端部では、先端から搬送距離が第1
の所定距離L0となるまでは第1のエッジャー開度WE
0とし、その後さらに搬送距離が第2の所定距離L1だ
け増える間に定常部の第2のエッジャー開度WE1とな
るようにランプ状に開方向に操作し、圧延後に接合され
る板材の後端部では、後端から遡った長手方向距離が第
3と第4の所定距離の和(L2+L3)の位置で第3の
エッジャー開度WE2とし、その位置から搬送距離が第
3の所定距離L2だけ増える間に第4のエッジャー開度
WE3となるようにランプ状に閉方向に操作し、残りの
搬送距離が第4の所定距離L3の部分は前記第4のエッ
ジャー開度WE3に保つように変更する幅圧下とを組み
合わせて行い、接合する前の先行圧延材の後端部および
後行圧延材の先端部の板幅を調整することを特徴とする
板材の熱間圧延方法である。
【0010】前記本発明においては、仕上げ圧延の際の
接合部近傍の温度予測値とスタンド間張力の設定値に基
づいて、接合部近傍の板幅変動を予測し、該予測した板
幅変動を相殺するように板幅を調整することが好まし
い。
接合部近傍の温度予測値とスタンド間張力の設定値に基
づいて、接合部近傍の板幅変動を予測し、該予測した板
幅変動を相殺するように板幅を調整することが好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、接合されたシート
バーの仕上げ圧延後の板幅を測定し、仕上げ圧延におけ
る接合部近傍の板幅が定常部よりも大きいこと、そして
それが接合部近傍の温度変動と仕上げ圧延における接合
部の圧延方法によるものであることを見い出した。すな
わち、接合部では被圧延材の温度が高く、その近傍では
逆に温度が低い部分がある。仕上げスタンド間の張力の
板幅への影響は温度が高いほど大きく、板幅は高温部で
は狭く低温部では広くなる。このような板幅変動は、前
記したように仕上げスタンド間張力操作によっては制御
不能である。
バーの仕上げ圧延後の板幅を測定し、仕上げ圧延におけ
る接合部近傍の板幅が定常部よりも大きいこと、そして
それが接合部近傍の温度変動と仕上げ圧延における接合
部の圧延方法によるものであることを見い出した。すな
わち、接合部では被圧延材の温度が高く、その近傍では
逆に温度が低い部分がある。仕上げスタンド間の張力の
板幅への影響は温度が高いほど大きく、板幅は高温部で
は狭く低温部では広くなる。このような板幅変動は、前
記したように仕上げスタンド間張力操作によっては制御
不能である。
【0012】また、仕上げ圧延において、エッジャーで
幅圧下を行うことは接合部保護の観点から軽い圧下に留
めなければならず、したがって、仕上げ圧延では接合部
近傍の板幅変動を除去することは不可能である。かかる
知見に基づき、本発明では、仕上げ圧延で接合部近傍に
生じる板幅変動を予測して粗圧延の段階で先行材後端部
と後行材先端部を予成形しておくという新規な板幅制御
を導入した板材の熱間圧延方法を提案する。
幅圧下を行うことは接合部保護の観点から軽い圧下に留
めなければならず、したがって、仕上げ圧延では接合部
近傍の板幅変動を除去することは不可能である。かかる
知見に基づき、本発明では、仕上げ圧延で接合部近傍に
生じる板幅変動を予測して粗圧延の段階で先行材後端部
と後行材先端部を予成形しておくという新規な板幅制御
を導入した板材の熱間圧延方法を提案する。
【0013】すなわち、本発明によれば、仕上げ圧延で
接合部近傍に生じる板幅変動を予測して、粗圧延の段階
で板材の接合予定部(先行材後端部と後行材先端部)
を、仕上げ圧延による板幅変動量と相殺されるようにプ
レスおよび/またはエッジャーにより予成形しておくの
で、仕上げ圧延機出側での被圧延材の板幅を接合部と定
常部とで同じ幅に揃えることができる。
接合部近傍に生じる板幅変動を予測して、粗圧延の段階
で板材の接合予定部(先行材後端部と後行材先端部)
を、仕上げ圧延による板幅変動量と相殺されるようにプ
レスおよび/またはエッジャーにより予成形しておくの
で、仕上げ圧延機出側での被圧延材の板幅を接合部と定
常部とで同じ幅に揃えることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、接合装置を備えた熱間圧延設備の
概要を示す構成図である。図1において、1はプレス
(プレス装置)、2は竪ロール圧延機(エッジャー)、
3は水平圧延機、4は接合装置、5は粗圧延機(粗圧延
機群ともいう)、6は仕上げ圧延機(仕上げ圧延機群と
もいう)、13はパスラインである。図示のように接合装
置4は粗圧延機群5出側と仕上げ圧延機群6入側の間に
配設され、粗圧延後の先行圧延材後端と後行圧延材先端
とを接合するものである。
に説明する。図1は、接合装置を備えた熱間圧延設備の
概要を示す構成図である。図1において、1はプレス
(プレス装置)、2は竪ロール圧延機(エッジャー)、
3は水平圧延機、4は接合装置、5は粗圧延機(粗圧延
機群ともいう)、6は仕上げ圧延機(仕上げ圧延機群と
もいう)、13はパスラインである。図示のように接合装
置4は粗圧延機群5出側と仕上げ圧延機群6入側の間に
配設され、粗圧延後の先行圧延材後端と後行圧延材先端
とを接合するものである。
【0015】図2は、図1の粗圧延機群5の最終段のエ
ッジャー2および水平圧延機3において本発明を実施し
た例(第1実施例)の装置概要を示す構成図である。図
2において、7はテーブルローラ、8は熱間材検出器、
9は被圧延材測長装置、10はエッジャー開度設定装置、
12は被圧延材である。以下、まず第1実施例の作用につ
いて説明する。
ッジャー2および水平圧延機3において本発明を実施し
た例(第1実施例)の装置概要を示す構成図である。図
2において、7はテーブルローラ、8は熱間材検出器、
9は被圧延材測長装置、10はエッジャー開度設定装置、
12は被圧延材である。以下、まず第1実施例の作用につ
いて説明する。
【0016】被圧延材12がエッジャー2に向かって搬送
される際に、熱間材検出器8および被圧延材測長装置9
によって搬送距離が計測される。被圧延材測長装置9
は、テーブルローラ7の回転数から材料の長さを計測す
るもので、計測方法としては、テーブルローラ7に接続
したパルスジェネレータにより一定の角度ごとにパルス
を発生し、それをカウントすることにより長さに変換す
る方法など公知の技術を用いることができる。
される際に、熱間材検出器8および被圧延材測長装置9
によって搬送距離が計測される。被圧延材測長装置9
は、テーブルローラ7の回転数から材料の長さを計測す
るもので、計測方法としては、テーブルローラ7に接続
したパルスジェネレータにより一定の角度ごとにパルス
を発生し、それをカウントすることにより長さに変換す
る方法など公知の技術を用いることができる。
【0017】熱間材検出器8とエッジャー2との距離を
LEとする。被圧延材12の先端が熱間材検出器8を通過
してから距離LEだけ搬送されたときに被圧延材12がエ
ッジャー2に到達する。図3に示すように、被圧延材12
がさらに距離L0だけ搬送されるまで、エッジャー開度
をWE0として幅圧下を行い、その後さらに距離L1ま
で搬送される間にエッジャー開度を定常部開度WE1ま
でランプ状に操作し、その後はこの定常部開度WE1に
より幅圧下を行う。WE0はWE1を基準として、それ
からの変更量WE0−WE1を与えることによって決め
られる。
LEとする。被圧延材12の先端が熱間材検出器8を通過
してから距離LEだけ搬送されたときに被圧延材12がエ
ッジャー2に到達する。図3に示すように、被圧延材12
がさらに距離L0だけ搬送されるまで、エッジャー開度
をWE0として幅圧下を行い、その後さらに距離L1ま
で搬送される間にエッジャー開度を定常部開度WE1ま
でランプ状に操作し、その後はこの定常部開度WE1に
より幅圧下を行う。WE0はWE1を基準として、それ
からの変更量WE0−WE1を与えることによって決め
られる。
【0018】さらに、被圧延材12の後端が熱間材検出器
8を通過してから距離LE−(L2+L3)だけ搬送さ
れたときのエッジャー開度をWE2とする。WE2は定
常部の板幅制御を行った結果として、エッジャー開度が
変化し、WE1とは異なった開度となっていることもあ
る。距離LE−(L2+L3)の位置を起点として、さ
らに距離L2だけ搬送されたときのエッジャー開度がW
E3となるようにエッジャー開度をランプ状に操作し、
残りの長さL3の部分はエッジャー開度をWE3に保っ
て幅圧下を行う。WE3はWE2を基準として、それか
らの変化量WE3−WE2を与えることによって決めら
れる。これらのエッジャー開度変更はエッジャー開度設
定装置10に開度設定値を与えることにより行うことがで
きる。
8を通過してから距離LE−(L2+L3)だけ搬送さ
れたときのエッジャー開度をWE2とする。WE2は定
常部の板幅制御を行った結果として、エッジャー開度が
変化し、WE1とは異なった開度となっていることもあ
る。距離LE−(L2+L3)の位置を起点として、さ
らに距離L2だけ搬送されたときのエッジャー開度がW
E3となるようにエッジャー開度をランプ状に操作し、
残りの長さL3の部分はエッジャー開度をWE3に保っ
て幅圧下を行う。WE3はWE2を基準として、それか
らの変化量WE3−WE2を与えることによって決めら
れる。これらのエッジャー開度変更はエッジャー開度設
定装置10に開度設定値を与えることにより行うことがで
きる。
【0019】エッジャー2によって幅方向に圧下された
被圧延材12は水平圧延機3によって板厚方向に圧下され
る。幅圧下後の被圧延材12は端部が盛り上がったドッグ
ボーンと呼ばれる断面形状を持っているが、この水平圧
延により端部の盛り上がりが均されるために板幅が広が
る。さらに、ドッグボーン以外の部分も水平圧延により
幅方向に広がり、粗圧延後の被圧延材12の先端、後端の
板幅は、図4に示すように、エッジャー開度WE0で圧
延された部分の板幅はW0、開度WE1で圧延された部
分はW1、開度WE2で圧延された部分はW2になる。
被圧延材12は水平圧延機3によって板厚方向に圧下され
る。幅圧下後の被圧延材12は端部が盛り上がったドッグ
ボーンと呼ばれる断面形状を持っているが、この水平圧
延により端部の盛り上がりが均されるために板幅が広が
る。さらに、ドッグボーン以外の部分も水平圧延により
幅方向に広がり、粗圧延後の被圧延材12の先端、後端の
板幅は、図4に示すように、エッジャー開度WE0で圧
延された部分の板幅はW0、開度WE1で圧延された部
分はW1、開度WE2で圧延された部分はW2になる。
【0020】このようにして圧延されたシートバーを接
合装置4で接合し、仕上げ圧延機群6で仕上げ圧延を行
う。仕上げ圧延においては、接合部近傍の温度変動とそ
れに起因する張力変動のために、板幅変動が生じるが、
この板幅変動が図4で示されるシートバー先端、後端の
板幅予成形部と相殺するように予めエッジャー開度WE
0−WE1、WE3−WE2を設定しておくことによ
り、仕上げ圧延機出側では図5のような一定の板幅を持
った製品を得ることができる。これに対し、本発明を実
施しなかった場合の仕上げ板幅の例を図6に示す。低温
部の板幅が広くなっており、一定板幅の製品は得られな
い。
合装置4で接合し、仕上げ圧延機群6で仕上げ圧延を行
う。仕上げ圧延においては、接合部近傍の温度変動とそ
れに起因する張力変動のために、板幅変動が生じるが、
この板幅変動が図4で示されるシートバー先端、後端の
板幅予成形部と相殺するように予めエッジャー開度WE
0−WE1、WE3−WE2を設定しておくことによ
り、仕上げ圧延機出側では図5のような一定の板幅を持
った製品を得ることができる。これに対し、本発明を実
施しなかった場合の仕上げ板幅の例を図6に示す。低温
部の板幅が広くなっており、一定板幅の製品は得られな
い。
【0021】本発明の第2実施例は、図7に示す構成に
よりシートバー先端と後端の板幅の予成形をプレスによ
って行うものである。図7において、11はプレス開度設
定装置である。なお、図2と同一または相当部分にはこ
れと同じ符号を付し、説明を省略する。被圧延材12(こ
の場合はスラブ)がプレス1に向かって搬送される際
に、熱間材検出器8および被圧延材測長装置9によって
搬送距離が計測される。熱間材検出器8とプレス1の作
用端との距離をLPとする。被圧延材12の先端が熱間材
検出器8を通過してから距離LPだけ搬送されたときに
被圧延材12はプレス1の作用端に到達する。図8に示す
ように、被圧延材12がさらに距離L4だけ搬送されるま
で、プレス開度をWP0として幅圧下を行い、その後は
この定常部開度WP1により幅圧下を行う。WP0はW
P1を基準として、それからの変更量WP0−WP1を
与えることによって決められる。
よりシートバー先端と後端の板幅の予成形をプレスによ
って行うものである。図7において、11はプレス開度設
定装置である。なお、図2と同一または相当部分にはこ
れと同じ符号を付し、説明を省略する。被圧延材12(こ
の場合はスラブ)がプレス1に向かって搬送される際
に、熱間材検出器8および被圧延材測長装置9によって
搬送距離が計測される。熱間材検出器8とプレス1の作
用端との距離をLPとする。被圧延材12の先端が熱間材
検出器8を通過してから距離LPだけ搬送されたときに
被圧延材12はプレス1の作用端に到達する。図8に示す
ように、被圧延材12がさらに距離L4だけ搬送されるま
で、プレス開度をWP0として幅圧下を行い、その後は
この定常部開度WP1により幅圧下を行う。WP0はW
P1を基準として、それからの変更量WP0−WP1を
与えることによって決められる。
【0022】さらに、被圧延材12の後端が検出器を通過
してから距離LP−L5だけ搬送されたときの開度をW
P2として、以降の被圧延材12に対して開度をWP3に
保って幅圧下を行う。WP3はWP2を基準として、そ
れからの変化量WP3−WP2を与えることによって決
められる。これらのプレス開度変更はプレス開度設定装
置11に開度設定値を与えることにより行うことができ
る。このようにして先後端の予成形を行ったスラブを粗
圧延した後に得られるシートバーの先後端の板幅が図4
に示した輪郭を描くように、プレス開度設定装置11に開
度設定値WP0−WP1、WP2−WP3を設定してお
くことにより、本実施例においても第1実施例と同様の
効果が得られる。
してから距離LP−L5だけ搬送されたときの開度をW
P2として、以降の被圧延材12に対して開度をWP3に
保って幅圧下を行う。WP3はWP2を基準として、そ
れからの変化量WP3−WP2を与えることによって決
められる。これらのプレス開度変更はプレス開度設定装
置11に開度設定値を与えることにより行うことができ
る。このようにして先後端の予成形を行ったスラブを粗
圧延した後に得られるシートバーの先後端の板幅が図4
に示した輪郭を描くように、プレス開度設定装置11に開
度設定値WP0−WP1、WP2−WP3を設定してお
くことにより、本実施例においても第1実施例と同様の
効果が得られる。
【0023】また、第3実施例は、接合予定部の予成形
をプレスとエッジャーとに分担させて行うもので、前記
の第1および第2実施例を組み合わせて行えばよい。第
1実施例において、図3に示した先端部と後端部のエッ
ジャー開度のパターンの最適値は、仕上げ圧延における
各スタンド間の張力設定および各スタンド間における接
合部近傍の長手方向の温度変動によって変化する。
をプレスとエッジャーとに分担させて行うもので、前記
の第1および第2実施例を組み合わせて行えばよい。第
1実施例において、図3に示した先端部と後端部のエッ
ジャー開度のパターンの最適値は、仕上げ圧延における
各スタンド間の張力設定および各スタンド間における接
合部近傍の長手方向の温度変動によって変化する。
【0024】よって、仕上げ圧延における各スタンド間
の張力設定値および予測される各スタンド間における接
合部近傍の長手方向の温度変動から、図3におけるエッ
ジャー開度パターンを設定することが望ましい。具体的
には、スタンド間の張力設定値および各スタンド間にお
ける接合部近傍の長手方向の温度変動は、鋼種と被圧延
材の圧延スケジュールが同じであれば、被圧延材一本一
本で大きく変動するものではないから、鋼種、仕上げ圧
延機出側温度目標値、仕上げ圧延機出側板幅、仕上げ圧
延機出側板厚により区分されるテーブル値に開度パター
ンを格納し、それにしたがってエッジャー開度設定装置
10により開度設定を行えばよい。
の張力設定値および予測される各スタンド間における接
合部近傍の長手方向の温度変動から、図3におけるエッ
ジャー開度パターンを設定することが望ましい。具体的
には、スタンド間の張力設定値および各スタンド間にお
ける接合部近傍の長手方向の温度変動は、鋼種と被圧延
材の圧延スケジュールが同じであれば、被圧延材一本一
本で大きく変動するものではないから、鋼種、仕上げ圧
延機出側温度目標値、仕上げ圧延機出側板幅、仕上げ圧
延機出側板厚により区分されるテーブル値に開度パター
ンを格納し、それにしたがってエッジャー開度設定装置
10により開度設定を行えばよい。
【0025】また、第2実施例においても、第1実施例
と同様、鋼種、仕上げ圧延機出側温度目標値、仕上げ圧
延機出側板幅、仕上げ圧延機出側板厚により区分される
テーブル値にプレス開度パターンを格納し、それにした
がってプレス開度設定装置12により開度設定を行えばよ
い。第3実施例については、前記第1、第2実施例の好
適形態を組み合わせて実施すればよいことはいうまでも
ない。
と同様、鋼種、仕上げ圧延機出側温度目標値、仕上げ圧
延機出側板幅、仕上げ圧延機出側板厚により区分される
テーブル値にプレス開度パターンを格納し、それにした
がってプレス開度設定装置12により開度設定を行えばよ
い。第3実施例については、前記第1、第2実施例の好
適形態を組み合わせて実施すればよいことはいうまでも
ない。
【0026】本発明は、接合前のシートバーの先後端の
板幅を粗圧延において予成形することにより、先後端部
の板幅を仕上げ圧延機出側で定常部板幅と合致させるよ
うにするものであり、粗圧延、仕上げ圧延における定常
部板幅の制御と干渉することはない。したがって、本発
明は公知の定常部板幅制御技術と自由に組み合わせるこ
とができる。
板幅を粗圧延において予成形することにより、先後端部
の板幅を仕上げ圧延機出側で定常部板幅と合致させるよ
うにするものであり、粗圧延、仕上げ圧延における定常
部板幅の制御と干渉することはない。したがって、本発
明は公知の定常部板幅制御技術と自由に組み合わせるこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
接合前のシートバーの先後端の板幅を粗圧延において予
成形することにより、先後端部の板幅を仕上げ圧延機出
側で定常部板幅と合致させるようにすることができる。
したがって、接合部近傍での板幅が広くなって仕上げ圧
延において破断する原因となったり、板幅が公差を超え
て切り捨て処置となり歩留りを低下させたりすることを
防止することができるという優れた効果を有する。
接合前のシートバーの先後端の板幅を粗圧延において予
成形することにより、先後端部の板幅を仕上げ圧延機出
側で定常部板幅と合致させるようにすることができる。
したがって、接合部近傍での板幅が広くなって仕上げ圧
延において破断する原因となったり、板幅が公差を超え
て切り捨て処置となり歩留りを低下させたりすることを
防止することができるという優れた効果を有する。
【図1】接合装置を備えた熱間圧延設備の概要を示す構
成図である。
成図である。
【図2】第1実施例の装置概要を示す構成図である。
【図3】第1実施例によるエッジャー開度を示す線図で
ある。
ある。
【図4】第1実施例によるシートバーの先後端板幅を示
す線図である。
す線図である。
【図5】第1実施例による接合部近傍の仕上げ出側板幅
を示す線図である。
を示す線図である。
【図6】本発明を実施しない場合の接合部近傍の仕上げ
出側板幅を示す線図である。
出側板幅を示す線図である。
【図7】第2実施例の装置概要を示す構成図である。
【図8】第2実施例によるプレス開度を示す線図であ
る。
る。
1 プレス(プレス装置) 2 竪ロール圧延機(エッジャー) 3 水平圧延機 4 接合装置 5 粗圧延機(粗圧延機群) 6 仕上げ圧延機(仕上げ圧延機群) 7 テーブルローラ 8 熱間材検出器 9 被圧延材測長装置 10 エッジャー開度設定装置 11 プレス開度設定装置 12 被圧延材 13 パスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B21B 37/00 BBM B21B 37/00 BBM 37/22 122A 122Z (56)参考文献 特開 平7−88505(JP,A) 特開 平6−31324(JP,A) 特開 平3−155405(JP,A) 特開 昭62−68616(JP,A) 特開 平5−146807(JP,A) 特開 平6−262218(JP,A) 日本鉄鋼協会編「わが国における最近 のホットストリップ製造技術」(昭和62 年8月10日)、第61頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/26 B21B 1/02 B21B 1/26 B21B 15/00 B21B 37/22
Claims (4)
- 【請求項1】 竪ロール圧延機と水平圧延機を設けた粗
圧延機で板材を圧延した後、先行圧延材の後端部と後行
圧延材の先端部とを接合して、連続的に仕上げ圧延機に
送給して仕上げ圧延する熱間圧延方法において、 仕上げ圧延の際の接合部近傍の板幅変動を補償するよう
に、 前記竪ロール圧延機の開度を、圧延後に接合される板材
の先端部では、先端から搬送距離が第1の所定距離L0
となるまでは第1のエッジャー開度WE0とし、その後
さらに搬送距離が第2の所定距離L1だけ増える間に定
常部の第2のエッジャー開度WE1となるようにランプ
状に開方向に操作し、圧延後に接合される板材の後端部
では、後端から遡った長手方向距離が第3と第4の所定
距離の和(L2+L3)の位置で第3のエッジャー開度
WE2とし、その位置から搬送距離が第3の所定距離L
2だけ増える間に第4のエッジャー開度WE3となるよ
うにランプ状に閉方向に操作し、残りの搬送距離が第4
の所定距離L3の部分は前記第4のエッジャー開度WE
3に保つように変更し、接合する前の先行圧延材の後端
部および後行圧延材の先端部の板幅を調整することを特
徴とする板材の熱間圧延方法。 - 【請求項2】 幅圧下を行うプレス装置で板材を幅圧下
し、次いで粗圧延機で圧延した後、先行圧延材の後端部
と後行圧延材の先端部とを接合して、連続的に仕上げ圧
延機に送給して仕上げ圧延する熱間圧延方法において、 仕上げ圧延の際の接合部近傍の板幅変動を補償するよう
に、 前記プレス装置のプレス開度を、圧延後に接合される板
材の先端部では、先端から搬送距離が第5の所定距離L
4となるまでは第1のプレス開度WP0とし、その後は
定常部の第2のプレス開度WP1となるようにステップ
状に開方向に操作し、圧延後に接合される板材の後端部
では、後端から遡った長手方向距離が第6の所定距離L
5の位置で第3のプレス開度WP2とし、その後は第4
のプレス開度WP3となるようにステップ状に閉方向に
操作し、残りの搬送距離が前記第6の所定距離L5の部
分は前記第4のプレス開度WP3に保つように変更し、
接合する前の先行圧延材の後端部および後行圧延材の先
端部の板幅を調整することを特徴とする板材の熱間圧延
方法。 - 【請求項3】 幅圧下を行うプレス装置で板材を幅圧下
し、次いで竪ロール圧延機と水平圧延機を設けた粗圧延
機で圧延した後、先行圧延材の後端部と後行圧延材の先
端部とを接合して、連続的に仕上げ圧延機に送給して仕
上げ圧延する熱間圧延方法において、 仕上げ圧延の際の接合部近傍の板幅変動を補償するよう
に、 前記プレス装置のプレス開度を、圧延後に接合される板
材の先端部では、先端から搬送距離が第5の所定距離L
4となるまでは第1のプレス開度WP0とし、その後は
定常部の第2のプレス開度WP1となるようにステップ
状に開方向に操作し、圧延後に接合される板材の後端部
では、後端から遡った長手方向距離が第6の所定距離L
5の位置で第3のプレス開度WP2とし、その後は第4
のプレス開度WP3となるようにステップ状に閉方向に
操作し、残りの搬送距離が前記第6の所定距離L5の部
分は前記第4のプレス開度WP3に保つように変更する
幅圧下と、 前記竪ロール圧延機の開度を、圧延後に接合される板材
の先端部では、先端から搬送距離が第1の所定距離L0
となるまでは第1のエッジャー開度WE0とし、その後
さらに搬送距離が第2の所定距離L1だけ増える間に定
常部の第2のエッジャー開度WE1となるようにランプ
状に開方向に操作し、圧延後に接合される板材の後端部
では、後端から遡った長手方向距離が第3と第4の所定
距離の和(L2+L3)の位置で第3のエッジャー開度
WE2とし、その位置から搬送距離が第3の所定距離L
2だけ増える間に第4のエッジャー開度WE3となるよ
うにランプ状に閉方向に操作し、残りの搬送距離が第4
の所定距離L3の部分は前記第4のエッジャー開度WE
3に保つように変更する幅圧下とを組み合わせて行い、
接合する前の先行圧延材の後端部および後行圧延材の先
端部の板幅を調整することを特徴とする板材の熱間圧延
方法。 - 【請求項4】 仕上げ圧延の際の接合部近傍の温度予測
値とスタンド間張力の設定値に基づいて、接合部近傍の
板幅変動を予測し、該予測した板幅変動を相殺するよう
に板幅を調整する請求項1〜3のいずれかに記載の板材
の熱間圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26064296A JP3215332B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 板材の熱間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26064296A JP3215332B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 板材の熱間圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1099910A JPH1099910A (ja) | 1998-04-21 |
JP3215332B2 true JP3215332B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=17350762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26064296A Expired - Fee Related JP3215332B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 板材の熱間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3215332B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103920718B (zh) * | 2013-01-15 | 2015-09-23 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种粗轧带钢宽度控制方法 |
CN104324949B (zh) * | 2014-11-14 | 2016-08-17 | 北京金自天正智能控制股份有限公司 | 一种粗轧立辊道次立辊开口度的获取方法 |
CN112453053B (zh) * | 2020-09-28 | 2023-07-11 | 甘肃酒钢集团宏兴钢铁股份有限公司 | 薄规格及极薄规格带钢生产中光整机处带钢起筋消除方法 |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP26064296A patent/JP3215332B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
日本鉄鋼協会編「わが国における最近のホットストリップ製造技術」(昭和62年8月10日)、第61頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1099910A (ja) | 1998-04-21 |
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