JP2903952B2 - 熱延鋼板のクロップ切断方法 - Google Patents

熱延鋼板のクロップ切断方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱延鋼板を連続式熱
間仕上圧延機で仕上圧延する際に、仕上圧延に先立って
行う粗バー頭底部のクロップ切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼板を連続式熱間仕上圧延機で仕上
圧延するに際しては、かみ込み不良のために圧延中の鋼
板が詰まったり、コイルに巻き取ったときに品質不良部
分が発生しないように、仕上圧延に先立ち粗バー頭底部
のクロップを、仕上圧延機の手前に設けたクロップシヤ
ーで切断する。このようなクロップの切断は、経験的な
基準に基づいて行われているのが、一般的である。
【0003】上述した粗バー頭底部のクロップ切断は、
従来特開昭62−173115号公報に開示されている
ような方法で行われてきた。すなわち、切断前のクロッ
プ平面形状を光学式等の方法で測定し、その形状に基づ
いて仕上圧延機出側でのクロップ形状を予測し、その予
測形状と切断限界基準とからクロップ切断の有無および
切断長さを決定するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭62−173115号公報の基づいてクロップ
を切断する方法には、次のような問題点があった。すな
わち、仕上圧延機出側でのクロップ形状のみを考慮して
いるだけで、仕上圧延中の通板性を考慮していないの
で、仕上圧延機入口あるいは仕上圧延機内で鋼板が詰ま
る等の問題点があった。例えば、図4(a)に示すクロ
ップ21aと図4(b)に示すクロップ21bとは、そ
の長さにおいては同じLの長さであったとしても、クロ
ップ21bの方は先端部分の形状が幅方向に広がりを持
った形状をしているので、圧下力が幅方向に均等に配分
されて一様に圧延される結果通板性はよく、クロップ2
1aは先端部分が尖った形状をしているので、圧下力が
先端部分に集中される結果、幅方向のその部分のみが長
く圧延されて、かみ込み不良のために圧延中の鋼板が詰
まったりするので、ある程度切断して通板性をよくする
ことが必要となる。なお、上述したように、クロップの
形状が異なるのは、圧延素材であるスラブの加熱される
ときの加熱条件によるものと考えられる。
【0005】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、仕上圧延機で
の通板性がよく、かつ品質・歩留も最適となるような熱
延鋼板のクロップ切断方法を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る熱延鋼板
のクロップ切断方法は、仕上圧延機を通過する前の粗バ
ー頭底部のクロップを切断する熱延鋼板のクロップ切断
方法において、切断前のクロップ形状を測定し、その測
定形状から決定されるクロップ切断後の通板性を考慮し
たクロップ切断長さと、品質・歩留を考慮したクロップ
切断長さとを比較し、頭底部クロップとも切断長さの長
い方で切断するものである。
【0007】
【作用】この発明に係る熱延鋼板のクロップ切断方法に
おいては、通板性が問題となる頭部クロップ切断時に
は、必ず通板性が確保される切断長さでクロップが切断
されるので、仕上圧延中に鋼板が詰まることはない。そ
して、通板トラブルに起因する歩留低下が抑制される。
なお、AはB/B 0 と通板性との関係から決定すればよ
いし、Cは粗バ−の定常部から仕上圧延後に歩留ロスが
発生しないような値に決定すればよい。
【0008】
【実施例】本発明の1実施例の熱延鋼板のクロップ切断
方法を、頭部クロップを切断する場合について図1によ
り説明する。粗圧延機1により圧延された粗バー2の頭
部クロップ2aの平面形状を仕上圧延機3の前方に設け
たクロップシヤー4と粗圧延機1との間に設けたクロッ
プ形状計5で測定する。
【0009】この測定においては、図2に示すように、
頭部クロップ2aの長手方向各断面におけるクロップの
幅B(図2においてはB1とB2の和)が、先端からの距
離Lに応じて変化する値として測定される。そして、こ
のBとLの値がクロップ幅比演算器6に送られ、あらか
じめ設定器7により設定されている粗バー2の幅B0
の比(B/B0)が演算される。
【0010】さらに、演算されたクロップ幅比(B/B
0)の値は、クロップ切断長さ中間判定器8および9に
送られる。そして、クロップ切断長さ中間判定器8にお
いては、あらかじめ設定器10で設定してある基準値A
とB/B0の値とが比較され、B/B0=Aになったとき
のクロップ先端からの長さL1判定される。基準値A
は、前述したクロップの先端部の幅方向への広がりが大
きければ大きいほど、通板性はよくなるとの知見から決
定されるものであり、通板性を阻害しないB/B 0 の最
小値をAとしているので、クロップ先端から長さL 1
位置で切断すれば、切断後のクロップ先端の形状は、通
板性を阻害しない形状となる。
【0011】また、クロップ切断長さ中間判定器9にお
いては、図3に示すように、B/B0の値が1になった
ときのL2が判定され、このL2からあらかじめ設定器1
1で設定してある材質等によってあらかじめ定められて
いる基準値Cを差し引いた(L2−C)の値が判定され
る。 なお、Cを0、すなわちクロップを完全に除去する
ように2 の長さの位置で切断しても、圧延後の熱延鋼
板には新たなクロップが形成され、その分歩留が低下す
ることになるので、得策ではない。 したがって、歩留を
低下させないように、ある程度クロップを残して切断す
るのであるが、あまり残しすぎると通板性を阻害する恐
れがある上に、歩留の低減防止効果も飽和してくるの
で、Cの値は必要最小限の値にするのが普通である。そ
して、Cの値は圧延機の仕様や圧延条件により異なって
くるので、実験等で決定する。そして、L1と(L2
C)の値はクロップ切断長さ最終判定器12に送られ、
大小が比較される。L1≧(L2−C)と判定された場合
は切断長さをL1と決定し、L1≦(L2−C)と判定さ
れた場合は切断長さを(L2−C)と決定する。
【0012】このようにして決定したクロップ切断長さ
の信号は、クロップ切断長さ制御器13に送られ、クロ
ップ切断長さ制御器13はこの信号に基づいて、クロッ
プシヤー3にクロップ切断のタイミングを指示する。図
3ではBを差し引くケースを示しているが、場合によっ
ては切断長さにCを加えて(L2+C)で切断すること
もある。なお、AやCの値は、経験的に決まるものであ
るが、概ねAは0〜1.0、Cは0〜2000mmが一
般的である。
【0013】上述のように、通板異常を防止することを
主眼とした操業を行った6ケ月間の実績と、従来の操業
実績とを表1にまとめた。
【0014】
【表1】
【0015】表1から分かるように、頭底部のクロップ
ロスは0.22%から0.23%へと若干増加したが、
通板異常が1ケ月当り4回から1回に減少したことによ
り、通板異常によるミスロールの発生率が0.08%か
ら0.02%に減少したことにより、トータルロスが
0.30%から0.26%へと低下した。
【0016】
【発明の効果】本発明により、通板性が向上し、仕上圧
延機において鋼板が詰まるようなトラブルがなくなり、
総合的な歩留ロスが低減した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の熱延鋼板のクロップ切断方
法の説明図である。
【図2】頭部クロップの先端からの距離と長手方向各断
面の幅との関係を示す説明図である。
【図3】頭部クロップの品質・歩留を考慮した切断位置
を判定する方法を示す説明図である。
【図4】同一クロップ長さでもクロップ形状が異なると
通板性に差があることの説明図であり、(a)は通板性
の悪いクロップ形状を、(b)は通板性の良いクロップ
形状を示す。
【符号の説明】
1 粗圧延機 2 粗バー 3 仕上圧延機 4 クロップシヤー 5 クロップ形状計 6 クロップ幅比演算器 7 設定器 8 クロップ切断長さ中間判定器 9 クロップ切断長さ中間判定器 10 設定器 11 設定器 12 クロップ切断長さ最終判定器 13 クロップ切断長さ制御器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延機を通過する前の粗バー頭底部
    のクロップを切断する熱延鋼板のクロップ切断方法にお
    いて、切断前のクロップ形状を測定し、クロップの幅B
    と粗バ−の正常部の幅B 0 との比B/B 0 が所定の値Aに
    なったときのクロップ先端からの長さL 1 と、前記B/
    0 の値が1になったときのクロップ先端からの長さL 2
    から所定の長さCを差し引いた長さ(L 2 −C)とを比
    較し、頭底部クロップともいずれか長さの長い方で切断
    することを特徴とする熱延鋼板のクロップ切断方法。
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