JPH0796317A - 金属ストリップの蛇行制御方法ならびにその装置 - Google Patents

金属ストリップの蛇行制御方法ならびにその装置

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JPH0796317A
JPH0796317A JP5242895A JP24289593A JPH0796317A JP H0796317 A JPH0796317 A JP H0796317A JP 5242895 A JP5242895 A JP 5242895A JP 24289593 A JP24289593 A JP 24289593A JP H0796317 A JPH0796317 A JP H0796317A
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JP
Japan
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meandering
metal strip
roll
lower rolls
tail end
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Pending
Application number
JP5242895A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Fujiwara
義治 藤原
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な構造の機器を使用せず、ラインの作業
性も損なわずに蛇行制御を行う。 【構成】 金属ストリップSを連続処理するプロセスラ
インにおける上下一対のロール51、52を有するロールス
タンドであって、上ロール51を、胴長方向のほぼ中央付
近で段差を設けた段付きロールとし、上下ロール51、52
をライン速度に対して任意の速度差に制御可能にして構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷延鋼帯等の金属スト
リップ(以下、板ともいう)のプロセスラインにおける
蛇行制御方法に関し、特に金属ストリップに張力が作用
していない場合の蛇行制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷延鋼帯等の金属ストリップのプロセス
ラインにおいては、金属ストリップの搬送ロールのアラ
インメント不良、ウエルダにおける溶接時の直角不良、
金属ストリップ自身の形状不良などさまざまな要因によ
って金属ストリップに蛇行が発生する。
【0003】蛇行が甚だしくなると、金属ストリップが
ラインから逸脱したり、ライン内の機器と異常接触した
り、幅方向の張力のアンバランスによって金属ストリッ
プが破断したりして好ましくないので、対策が必要であ
る。一般的な対策として、ピンチロール、ブライドルロ
ール等のライン内各搬送ロールの直角度やこれらのロー
ルの圧下状態をチェックし、修正するなどの対策がまず
行われる。
【0004】しかし、金属ストリップ自身の形状不良に
よる蛇行の場合などは、上記の対策では修正しきれない
ことが多く、サイドガイドやステアリングロールなどの
蛇行修正装置によって強制的に金属ストリップをライン
中心に戻す方法が採られるのが普通である。ステアリン
グロール方式の蛇行修正装置の一例として、特開昭61-9
5717号公報に記載されたものを図6、図7により説明す
る。
【0005】図6は金属ストリップのプロセスラインの
一部を示す正面図で、8、9はステアリングロール、4
は蛇行量検出器、Sは金属ストリップである。また、図
7はステアリングロール9の平面図で、ロール90は、回
転軸95を中心に、油圧シリンダ96の作動により、固定フ
レーム91のレール92上を回動フレーム94のローラ93がこ
ろがることにより傾動し、金属ストリップSの蛇行修正
を行う。この蛇行修正装置では、図6に示されているよ
うに蛇行量検出器とステアリングローラの組み合わせを
2組直列に配置し、前方のステアリングローラ8の旋回
角を蛇行量に比例させて概略のセンタリングを行い、後
方のステアリングロール9の旋回速度を蛇行量に比例さ
せるように動作させて最終の蛇行修正をすることによ
り、精度のよい蛇行修正を可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の修正方法は、つぎのような問題点がある。 1)サイドガイドによって強制的に金属ストリップをラ
イン中心に戻す方法では、金属ストリップの板厚が薄い
場合、エッジ部が変形して疵や形状不良を生じたり、破
断したりして十分な修正を行うことができない。 2)ステアリングロール方式の蛇行修正装置は、金属ス
トリップに張力が作用していないと効果がない。さら
に、装置ならびにライン配置が複雑となり、設備コスト
が高くなるばかりでなく通板等の操業やメインテナンス
コストも高いものとなる。
【0007】本発明は、このような問題点を解消した蛇
行修正装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】従来の問題点を解消する
ためには、金属ストリップ尾端に対して、張力のない状
態でかつ金属ストリップを移動させながら蛇行量を測定
し、積極的に蛇行修正を行うことが効果的である。すな
わち、本発明の金属ストリップの蛇行制御方法は、金属
ストリップを連続処理するプロセスライン内で金属スト
リップに張力が作用していない場合において、金属スト
リップの蛇行量を検出し、上下一対のロールを有するロ
ールスタンドにおいて前記金属ストリップの幅方向のい
ずれか一方の側のみを前記上下一対のロールで挟み、こ
の上下ロールの周速を、前記蛇行量の検出値に応じライ
ン速度に対して変化させることを特徴とする。
【0009】また、本発明の金属ストリップの蛇行制御
装置は、金属ストリップを連続処理するプロセスライン
における上下一対のロールを有するロールスタンドであ
って、上ロールを、胴長方向のほぼ中央付近で段差を設
けた段付きロールとし、上下ロールをライン速度に対し
て任意の速度差に制御可能としたことを特徴とする。
【0010】
【作 用】本発明の蛇行修正装置は、一種のピンチロー
ルである。ただし、通常のピンチロールと異なり、上ロ
ールは胴長のほぼ中央付近で段差を設けた段付きロール
となっている。このため、上下ロールで挟まれるのは金
属ストリップの片側のみである。
【0011】図5は金属ストリップのプロセスラインに
おける蛇行修正装置5付近の平面図で、蛇行修正装置5
は上ロール51の大径部分のみを示し、53は駆動モータ、
Sは金属ストリップ、Tはその尾端部である。金属スト
リップに張力が作用していないものとして、図5(a)
のように、金属ストリップの尾端部Tが、破線で示すご
とく進行左側に蛇行している場合は、尾端部Tの速度v1
に対して上下ロールの周速v2を、 v2 < v1 となるように低下させると、上ロール51の大径部が金属
ストリップの尾端部Tを挟み、片側、すなわち左側のみ
にブレーキ作用を行うので、金属ストリップの尾端部T
は右側に引き寄せられて蛇行が是正される。
【0012】逆に(b)のように尾端部Tが進行右側に
蛇行している場合は、上下ロールの周速v2を、 v2 > v1 となるように上昇させると、上ロール51の大径部が金属
ストリップの左側のみを前方へ引っ張ろうとする結果、
金属ストリップの尾端部Tは左側に引き寄せられてやは
り蛇行が是正される。
【0013】この原理により、上ロール51の周速v2を制
御することによって、張力のない状態における金属スト
リップ尾端部Tを任意の方向に移動させることができ
る。
【0014】
【実施例】本発明を実施した金属ストリップのプロセス
ラインの一部を示す図3は平面図、図4は正面図であ
る。1はペイオフリール、2はシャー(剪断機)、3は
ウエルダ、4は蛇行量検出器、5は蛇行修正装置、51は
その上ロール、52は下ロール、6はブライドルロール、
Cはコイル、Sは金属ストリップである。
【0015】ペイオフリール1で巻き戻したコイルCを
順次ライン内に送り出し、尾端部をシャー2で幅方向に
切断する。次のコイルCの先端部はやはりシャー2で切
断され、先行コイル尾端部とウエルダ3において接続さ
れるから、ブライドルロール6以降では金属ストリップ
Sが連続して搬送され、各種の処理が行われる。ところ
で、先行コイル尾端部がシャー2からウエルダ3に移動
する際、金属ストリップには張力が作用していないか
ら、破線で示すように何らかの蛇行が発生する。この蛇
行量を蛇行量検出器4で検出し、蛇行修正装置5で修正
し、蛇行を解消した状態で後続コイルとの接続を行うの
である。
【0016】図1は蛇行修正装置5の側面図、図2は正
面図で、53は上下ロールの駆動モータ、54は上ロール51
の昇降シリンダである。下ロール52は通常のフラットな
ロールであるが、上ロール51は胴長の中央付近で段差を
設け、異なる径とした段付きロールで、この実施例では
駆動モータ側が大径となっている。
【0017】段付きロールをどちら向きにしても差し支
えないが、大径側しか金属ストリップに接触しないか
ら、どちら側を大径とするかによって修正方向が逆とな
る。また、小径側は金属ストリップに接触しないからロ
ールでなく単に軸が露出していてもよい。また、原理的
には下ロールを段付きとしてもかまわないが、下ロール
は通常運転時、板の通過するパスラインより僅かに低い
位置にあるので板と接触する可能性があるから、通常の
段のないロールであることが好ましく、昇降シリンダ54
によって大きく退避できる上ロール51を段付きロールと
するのが現実的である。
【0018】通常運転時、すなわちコイル尾端部の通過
する以外の蛇行修正の必要がない時は上下ロール51、52
は開放されており、コイル尾端をシャー2において剪断
する直前に昇降シリンダ54により上ロール51を下降させ
る。当初は上下ロール51、52の周速を板の速度、すなわ
ちライン速度と等しくして板に対して特に蛇行修正は行
わない。コイル尾端の剪断が行われると同時に蛇行量検
出器4による検出を開始し、検出した蛇行方向ならびに
蛇行量に応じて、さきの図5で説明したような上下ロー
ル51、52の周速の変更を行うのである。
【0019】上下ロールの駆動モータ53は、無段階の速
度制御を行うため、直流モータ、あるいはVVVF制御
による交流モータなどを使用し、回転数、負荷電流等を
検出、フィードバックして精度のよい制御を行うことが
望ましい。本発明の蛇行修正装置は、さきに引用した従
来のステアリングロール等に比較してきわめて構造も簡
単であり、かつ、通常運転時には何ら金属ストリップに
作用を行わず、またこのために金属ストリップのパスル
ートが複雑になるという支障もない。
【0020】なお、以上プロセスライン入側における蛇
行制御の例で説明したが、本発明の蛇行制御方法はこの
他ライン内の張力の作用しない任意の箇所、たとえば出
側テンションリールにおける巻き取り時の最終段階にお
ける外周ずれ防止などに使用しても効果がある。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、金属ストリップに張力
が作用しておらず従来のステアリングロールの効果がな
い場合において、プロセスライン内に極めて簡易な構造
の蛇行修正装置を設置するのみで、その周辺の金属スト
リップの蛇行を防止し、例えばウエルダにおける板の接
続状態が改善されて操業中の板破断が減少することを始
め、ライン内機器の損傷、不完全な板処理、形状不良な
どを解消してプロセスラインの稼働率ならびに品質を向
上させるという、すぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛇行修正装置の実施例を示す側面図で
ある。
【図2】本発明の蛇行修正装置の実施例を示す正面図で
ある。
【図3】本発明の実施例におけるプロセスラインの一部
を示す平面図である。
【図4】本発明の実施例におけるプロセスラインの一部
を示す正面図である。
【図5】本発明の蛇行修正方法を説明する蛇行修正装置
付近の平面図である。
【図6】従来のプロセスラインの一部を示す正面図であ
る。
【図7】従来のステアリングロールを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 2 シャー 3 ウエルダ 4 蛇行量検出器 5 蛇行修正装置 51 上ロール 52 下ロール 53 駆動モータ 54 昇降シリンダ 6 ブライドルロール 8、9 ステアリングロール C コイル S 金属ストリップ T 尾端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップを連続処理するプロセス
    ライン内で金属ストリップに張力が作用していない場合
    において、金属ストリップの蛇行量を検出し、上下一対
    のロールを有するロールスタンドにおいて前記金属スト
    リップの幅方向のいずれか一方の側のみを前記上下一対
    のロールで挟み、この上下ロールの周速を、前記蛇行量
    の検出値に応じライン速度に対して変化させることを特
    徴とする金属ストリップの蛇行制御方法。
  2. 【請求項2】 金属ストリップ(S)を連続処理するプ
    ロセスラインにおける上下一対のロール(51、52)を有
    するロールスタンドであって、上ロール(51) を、胴長
    方向のほぼ中央付近で段差を設けた段付きロールとし、
    上下ロール(51、52)をライン速度に対して任意の速度
    差に制御可能としたことを特徴とする金属ストリップの
    蛇行制御装置(5)。
JP5242895A 1993-09-29 1993-09-29 金属ストリップの蛇行制御方法ならびにその装置 Pending JPH0796317A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100498066B1 (ko) * 2000-12-20 2005-07-01 주식회사 포스코 박판주조기의 박판사행 교정장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100498066B1 (ko) * 2000-12-20 2005-07-01 주식회사 포스코 박판주조기의 박판사행 교정장치

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