JPH07236916A - 連続冷間圧延機の出側張力制御方法および装置 - Google Patents

連続冷間圧延機の出側張力制御方法および装置

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JPH07236916A
JPH07236916A JP6030443A JP3044394A JPH07236916A JP H07236916 A JPH07236916 A JP H07236916A JP 6030443 A JP6030443 A JP 6030443A JP 3044394 A JP3044394 A JP 3044394A JP H07236916 A JPH07236916 A JP H07236916A
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JP
Japan
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tension
metal strip
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cold rolling
running
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JP6030443A
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Masaki Otsuka
正樹 大塚
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続冷間圧延機の出側の金属帯の走間剪断機
による切断時に、大幅な張力の変動を防止し、これによ
って冷間圧延機による金属帯の板厚制御を高精度で行う
ようにすること。 【構成】 連続冷間圧延機の出側に走間剪断機と巻取り
機とをこの順序で設け、圧延中の金属帯の切断および巻
取りを連続的に行い、金属帯の切断する位置が冷間圧延
機の最終スタンドに到達した以後から、巻取り機による
巻取り張力を低下させ、この低い張力に保たれた状態
で、走間剪断を行い、これによって金属帯の張力の大幅
な変動を防ぎ、冷間圧延機の板厚制御を高精度で行うこ
とができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続冷間圧延機からの
金属帯を、走間剪断機で切断し、巻取り機で巻取るよう
にした連続冷間圧延機の出側張力制御方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、連続冷間圧延機の出側の金属
帯は、巻取り機によって連続的に巻取られるように構成
され、この冷間圧延機と巻取り機との間に、金属帯を挟
持して案内するピンチロールと、それよりも下流側に走
間剪断機とがこの順序で配置されている。図6はこのよ
うな先行技術における冷間圧延機の最終スタンドの出側
の金属帯の張力の時間経過を示すグラフである。金属帯
は、巻取り機によって、定常の圧延時には大きな張力T
N11に定められ、時刻t11において走間剪断機で金
属帯が切断されると、その張力は参照符TN12に急激
に大きく減少して変動する。後行材の金属帯は、ピンチ
ロールによって張力TN13で導かれて、巻取り機にお
ける先行材の金属帯の巻取りリールとは別の巻取りリー
ルに、図6の時刻t12において巻取られ、その後、定
常の張力TN11で操業が行われる。ピンチロールのみ
によって後行材の金属帯が走行されるときの張力は参照
符T13で示される。
【0003】このような図6に示される先行技術では、
定常の圧延時の張力TN11と切断時の低下した張力T
N12との張力変動幅ΔTN1が大きく、そのため圧延
機における後行材の金属帯の板厚が大きく変動し、小さ
い張力TN12によって板厚が大きくなり、板厚偏差外
れ、すなわちストリップオフゲージが発生することにな
る。
【0004】この問題を解決する他の先行技術は、特開
平1−181916に開示されている。この先行技術で
は、連続冷間圧延機の最終スタンドと剪断機との間に設
けられたピンチロールのトルクを、金属帯の切断と同時
に、所定のトルクが働くように制御し、後行材の金属帯
の前方張力を保持するように構成されている。
【0005】この先行技術では、上述のようにピンチロ
ールで金属帯を押えてトルクを作用させているけれど
も、元来、巻取り機の巻取り張力がピンチロールによる
張力よりも充分に高く構成されている場合が多く、巻取
りリールによって金属帯に作用する張力と、ピンチロー
ルによって金属帯に作用する張力とを比較すると、ピン
チロールによって金属帯に作用する張力が大幅に小さ
い。したがってこのようにピンチロールの能力が比較的
低いにもかかわらず、巻取り機の巻取り張力が充分に高
い場合には、走間剪断機による金属帯の切断時の張力変
動は、かなり大きいものとなり、これによって連続冷間
圧延機による金属帯の板厚を予め定める板厚公差以内に
収めることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、連続
冷間圧延機の出側の金属帯の切断時における張力の急激
な変動を抑制してその冷間圧延機による板厚の変動を防
止することができるようにした連続冷間圧延機の出側張
力制御方法および装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続冷間圧延
機の出側に走間剪断機と巻取り機とを設け、圧延中の金
属帯の切断、巻取りがなされる連続冷間圧延機の出側張
力の制御方法であって、金属帯の切断する位置が、連続
冷間圧延機の最終スタンドに到達した以後から、巻取り
張力を下げることを特徴とする連続圧延機の出側張力制
御方法である。
【0008】また本発明は、連続冷間圧延機と、冷間圧
延機の出側の金属帯の張力を検出する張力検出手段と、
張力検出手段の下流側で金属帯を切断する走間剪断機
と、走間剪断機の下流側で金属帯を巻取る巻取りリール
と、巻取りリールを駆動するモータと、金属帯の走行長
さを検出する走行長さ検出手段と、走行長さ検出手段の
出力に応答し、金属帯の切断されるべき後端部が、冷間
圧延機の最終スタンドに到達した以後から、その後端部
が走間剪断機に到達するまでの期間において、巻取りリ
ール駆動モータによる金属帯の張力を、時間経過に伴っ
て低下し、金属帯の後端部が走間剪断機に到達した時点
で、その金属帯を切断する切断制御手段とを含むことを
特徴とする連続冷間圧延機の出側張力制御装置である。
【0009】さらにまた本発明は、冷間圧延機の出側に
設けられ、金属帯の板厚を検出する板厚検出手段と、板
厚検出手段の出力に応答して、最終スタンドとその1つ
前のスタンドのロール速度差を操作して板厚が予め定め
る一定の値になるように制御する板厚制御手段とを含
み、前記切断制御手段による張力の時間変化率は、前記
板厚制御手段の制御応答が充分可能な範囲内に定めるこ
とを特徴とする。
【0010】さらにまた本発明は、冷間圧延機と走間剪
断機との間にブライドルロールを介在することを特徴と
する。
【0011】
【作用】本発明に従えば、たとえば鋼などのストリップ
である金属帯の先行材が、連続冷間圧延機によって圧延
終了するまでの冷間圧延機出側の金属帯の張力を、定常
の大きな値に保ち、換言すると、金属帯の切断位置が冷
間圧延機の最終スタンドに到達する時点までは、その圧
延機出側の張力を定常の大きな張力に保ち、これによっ
て先行材の金属帯の圧延は、安定して行われることにな
り、次に、その切断位置が最終スタンドに到達した以後
では、金属帯を巻取る巻取りリールを駆動するモータに
よる巻取り張力を、時間経過に伴って低下して走間剪断
機による切断のための準備状態とし、このように金属帯
の張力が低下した状態で、切断が行われる。したがって
これによって走間剪断機によって金属帯が瞬時に走間剪
断されてその金属帯の張力がステップ的に、瞬時になく
なっても、金属帯の張力変動は少ない。このように急激
な張力変動が少ないので、冷間圧延機による金属帯の板
厚の偏差がわずかとなり、ストリップオフゲージは出現
しなくなる。
【0012】また本発明に従えば、冷間圧延機の板厚
は、板厚検出手段によって検出される板厚が変動すると
最終スタンドとその1つ前のスタンドのロール速度差を
操作して板厚が予め定める一定の値に制御されるように
板厚制御手段が設けられており、金属帯の切断前におけ
る張力の低下の時間変化率は、板厚制御手段の応答速度
以下に定め、すなわち板厚制御で対応することができる
範囲に定め、これによって金属帯の板厚変動を回避する
ことができる。こうして本発明に従えば、金属帯の走間
剪断時における急激な張力変動を防ぎ、連続冷間圧延機
による金属帯の板厚のストリップオフゲージ、すなわち
板厚偏差外れを防止することができるようになる。
【0013】さらに本発明に従えば、冷間圧延機と走間
剪断機との間に、ブライドルロールを介在して、その冷
間圧延機とブライドルロールとの間の張力を一定に保ち
つつ、そのブライドルロールよりも下流側の金属帯の張
力を、大きな時間変化率で低下し、これによって走間剪
断直前における金属帯に作用する張力をできるだけ小さ
くし、金属帯の切断による金属帯の張力の低下変動をさ
らに一層少なくすることができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の構成を示
すブロック図である。鋼などのストリップである金属帯
1は、連続冷間圧延機2によって圧延され、その金属帯
1の張力は張力検出手段3によって検出され、さらにそ
の下流側でピンチロール4によって挟持されて案内さ
れ、走間剪断機5において切断される。金属帯1は、回
転自在に固定位置に設けられた一対の案内ロール6を経
て、カローゼルリールと呼ばれる巻取り機7における巻
取りリール8によって巻取られる。巻取りリール8は、
金属帯1を巻取るためにモータ12によって駆動され、
そのトルク、したがって巻取り機7の金属帯1に作用す
る張力は、張力制御回路13によって制御される。
【0015】ベルトラッパー14は、無端状ベルト16
と、そのベルト16を案内する複数のロール17とを含
み、金属帯1の前端部を巻取りリール8で巻取るとき、
図1の状態で、そのベルト16の走行速度が巻取りリー
ル8の周速よりも大きく設定され、金属帯1の前端部が
巻取りリール8に、ベルト16によって案内されて巻付
けられる。この金属帯1の前端部が巻取りリール8にた
とえば1〜3巻、巻付けられた後には、ベルトラッパー
14は矢符18で示されるように、巻取り機7から退避
し、これによって巻取りリール8に金属帯1が巻付けら
れてコイルが形成された後に、次の新たな巻取りリール
9が、図1の参照符8で示される巻取りリールの位置に
もたらされることを可能にし、後続の金属帯の巻取り時
には、再びその参照符14aで示される位置からベルト
ラッパー14が上昇して金属帯の巻取りリール9への巻
取りを達成する。
【0016】ピンチロール4は、モータ19によって常
に予め定める一定の電流で回転駆動される。このピンチ
ロール4に関連して金属帯1の走行長さを検出する走行
長さ検出手段20が設けられる。この走行長さ検出手段
20は、たとえば金属帯1が予め定める一定長さだけ走
行するたび毎にパルスを発生するパルスジェネレータな
どによって実現されることができる。
【0017】連続冷間圧延機2では、多段(この実施例
では4段)の圧延スタンドS1〜S4が設けられ、各ス
タンドS1〜S4のワークロールは、モータM1〜M4
によって回転駆動される。冷間圧延機2における最終ス
タンドである第4のスタンドS4の出側の直後には、板
厚検出手段21が設けられ、金属帯1の板厚が検出され
る。板厚検出手段21の出力は、板厚制御手段22に与
えられ、これによってモータM1〜M4の回転速度が制
御され、その結果、板厚検出手段21によって検出され
る板厚が、予め定める一定の値に保たれる。板厚制御手
段22は、第1〜第3スタンドS1〜S3における各ワ
ークロールの周速の比R1,R2が予め定める一定の値
にそれぞれなるように、しかも板厚検出手段21によっ
て検出される板厚が大きくなるとそれらのワークロール
を低速に変化し、検出板厚が小さくなるとそれらのワー
クロールを高速に変化させ、さらに第4スタンドS4の
ワークロールの周速V4を予め定める一定の速度に保つ
ようにモータM1〜M4を、常に制御している。第1〜
第3スタンドS1〜S3の各ワークロールの周速を、V
1,V2,V3でそれぞれ表すと、比R1,R2は次の
とおりとなる。
【0018】
【数1】
【0019】こうして板厚検出手段21と板厚制御手段
22とによって、いわゆるモニターAGC(Automotic
Gage Control、自動板厚制御)が達成される。
【0020】走行長さ検出手段20の出力は、マイクロ
コンピュータなどによって実現される処理回路23に与
えられ、これによって走間剪断機5が動作制御されると
ともに、張力設定回路24に、目標とする張力の値が設
定され、その設定された張力を表す信号は張力制御回路
13に、張力検出手段3からの出力とともに与えられ、
張力制御回路13は、前述のようにモータ12のトルク
を制御して、張力検出手段3によって検出される張力
が、張力設定回路24によって設定された張力の値とな
るように制御する。
【0021】図2は、図1に示される金属帯1の板厚検
出手段21付近における冷間圧延機2の最終の第4スタ
ンドS4の出側直後の張力の時間経過を示すグラフであ
る。図3は、図1における処理回路23の動作を説明す
るためのフローチャートである。これらの図面を参照し
て、ステップn1からステップn2に移り、金属帯1の
走行長さを走行長さ検出手段20によって検出し、ステ
ップn3において、その走行長さが予め定める値、たと
えば1000mとなる先行材の金属帯1の後端部が、最
終の第4スタンドS4に到達したかどうかを演算して求
める。その先行材の後端部が最終の第4圧延スタンドS
4に到達したことが時刻t0において演算によって求め
られると、その後から時刻t1まで、予め定める一定の
時間変化率で、張力が減少するように、巻取り機7の巻
取りリール8のモータ12の負荷を、制御する。このた
めに処理回路23は張力設定回路24における設定張力
の値を、時間経過に伴って次第に低下するように設定す
る。
【0022】時刻t0以前では、モータ12は、定常の
張力TN1となるように張力設定回路24における設定
値が定められている。モータ12による金属帯1の張力
が予め定める値TN2に到達した時刻t1以降では、そ
の張力TN2を一定に保つ。
【0023】そこでステップn5において先行材の後端
部が走間剪断機5に到達したことが走行長さ検出手段2
0の出力によって処理手段23で演算して求められる
と、ステップn6に移り、走間剪断機5が動作されて金
属帯1の切断が時刻t2において行われる。この走間剪
断機5による金属帯1の切断の時刻t3では、金属帯1
の張力は、値TN3に低下するけれども、走間剪断のた
めの準備状態における張力TN2が比較的小さい値であ
るので、張力変動ΔTN2(=TN2−TN3)はわず
かである。そのため冷間圧延機2における板厚制御回路
22の板厚制御動作に悪影響が及ぼされることはない。
【0024】時刻t2で金属帯1が切断された後には、
その切断された金属帯の後行材はピンチロール4によっ
て案内され、巻取り機7に導かれる。こうして後行材の
ピンチロール4によって引っ張られるときの金属帯1に
作用する張力は、図2において参照符TN4で示されて
いる。
【0025】時刻t3では、後行材の前端部がたとえば
1〜3巻、巻取りリール9に巻取られたときの圧力変動
を示し、その後は、ベルトラッパー14は矢符18で示
されるように下降して退避する。こうして時刻t3以降
では、図3のステップn7においてモータ12の負荷を
元の値に設定して、後行材の金属帯1に張力TN1が作
用するように、張力設定回路24に張力の値を設定す
る。
【0026】また本発明では、時刻t0〜t1における
金属帯1の張力の時間変化率dTN/dtは、式3に示
されるとおりであり、この時間変化率は、板厚制御手段
22の応答速度以下に定め、すなわちこの張力の低下に
よる板厚変動を、自動板厚制御で対応することができる
範囲に収めることができる程度に、金属帯1の張力を時
間経過に伴って緩やかに低下させる。これによって冷間
圧延機2による板厚制御が高精度に達成される。
【0027】
【数2】
【0028】もしも仮に、金属帯1の剪断すべき位置が
最終の第4スタンドS4よりも上流側(図1の左方)に
あるときに金属帯の張力を変化するようにモータ12を
制御するように構成したとすれば、先行材と後行材との
冷間圧延機2による板厚が異なるときには、その切断す
べき位置が各圧延スタンドS1〜S4を通過するたび毎
に、後行材の前端部を圧延するために、ワークロールの
モータM1〜M4の速度およびワークロールの圧下位置
を、予め定める推定した値に順次的に変化していくいわ
ゆるFGC(Flying Gage Control)を行う必要があり、
この間は通常AGCは切れている期間である。したがっ
て後行材の前端部の板厚寸法が不正確な長さが、不所望
に長くなってしまうという問題が生じる。これに対し
て、本発明では、切断すべき金属帯1の位置が最終の第
4スタンドS4に到達した時点以降で張力を低下させる
ようにしたので、圧延すべき板厚が先行材と後行材とで
異なる場合、後行材の板厚寸法が不正確になる長さをで
きるだけ短くすることが可能になる。
【0029】金属帯1の切断前の張力TN2を、もっと
小さい値にすれば、張力変動ΔTN2をさらに小さくす
ることができ、自動板厚制御に悪影響を及ぼすことがさ
らになくなる。このことを可能にするために、図4に示
される本発明の他の実施例では、ブライドルロール26
を、冷間圧延機2とピンチロール4、したがって走間剪
断機5との間に介在する。この実施例は前述の実施例に
類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。ブライ
ドルロール26はたとえば合計4つのモータによって駆
動されるロール27〜30を有し、金属帯1が巻掛けら
れ、このブライドルロール26の上流側(図4の左方)
と下流側(図4の右方)との張力のいわば縁を切ること
が可能となる。ブライドルロール26のロール27より
も上流側の張力は、張力検出手段31によって検出さ
れ、ロール27を駆動するモータ32は、張力検出手段
31の出力に応答して、予め定める張力が得られるよう
にモータ32の負荷を制御する制御手段33によって制
御される。ブライドルロール26のロール30よりも下
流側の金属帯1の張力は、張力検出手段3によって検出
される。ロール28〜30もまた個別的なモータによっ
て駆動される。その他の構成は前述の実施例と同様であ
る。
【0030】このような実施例によれば、図5に示され
るように金属帯1の走間剪断機5で切断すべき位置が最
終の第4圧延スタンドS4に到達した時刻t0におい
て、巻取り機7のモータ12のトルク、したがって負荷
を、大きな時間変化率で低下させて、張力TN2aを充
分に低い値にすることができ、そのときの張力の時間変
化率dTN/dtを、自動板厚制御の応答速度を超える
値としても、板厚制御に悪影響を及ぼすことなく、金属
帯1の板厚を高精度で制御することを可能にし、しかも
金属帯の切断時における張力TN3aとの差である張力
変動ΔTN2aを小さくして、衝撃をなくし、円滑な圧
延操業を継続することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属帯の
切断すべき位置が連続冷間圧延機の最終スタンドに到達
した時点から、その金属帯に作用する巻取り張力を時間
経過に伴って低下し、これによって走間剪断機による金
属帯の切断時に発生する金属帯の張力の大きな変動を防
ぎ、冷間圧延機における板厚の変動を抑制することがで
きる。
【0032】このような剪断前における張力の低下の時
間変化率は、冷間圧延機の板厚制御手段の応答速度以下
に定めて、その板厚制御手段が冷間圧延機のワークロー
ルの速度を変化させて板厚が予め定める値に常に保たれ
るようにし、これによって板厚制御を一層、正確に行う
ことができる。
【0033】さらに本発明によれば、冷間圧延機と走間
剪断機との間にブライドルロールを介在して、冷間圧延
機とブライドルロールとの間の張力を大きな値に保って
圧延操業を行い、これに対して走間剪断を行うにあたっ
ては、ブライドルロールよりも下流側の金属帯の張力
を、大きな時間変化率で変化し、わずかな張力が金属帯
に作用している状態で走間剪断を行うことによって、そ
の金属帯に作用する張力変動をさらに一層少なくし、衝
撃を防ぐことができるとともに、冷間圧延機とブライド
ルロールとの間では、上述のように予め定める張力が保
たれているので、板厚に変動を来すことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の系統図である。
【図2】図1に示される実施例の連続冷間圧延機2の出
側直後における金属帯1の張力を示すグラフである。
【図3】図1に示される処理回路23の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例の全体の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4に示される実施例のブライドルロール26
の張力検出手段3付近における金属帯1の張力の時間経
過を示すグラフである。
【図6】先行技術の金属帯の時間経過を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 金属帯 2 連続冷間圧延機 3 張力検出手段 4 ピンチロール 5 走間剪断機 6 案内ロール 7 巻取り機 8,9 巻取りリール 12 巻取りリール8駆動用モータ 13 張力制御回路 14 ベルトラッパー 19 モータ 20 走行長さ検出手段 21 板厚検出手段 22 板厚制御手段 23 処理回路 24 張力設定回路 26 ブライドルロール 27〜30 ロール 31 張力検出手段 32 モータ 33 張力制御手段 S1〜S4 圧延スタンド M1〜M4 ワークロール駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 37/00 BBP 37/48 B21C 47/26 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続冷間圧延機の出側に走間剪断機と巻
    取り機とを設け、圧延中の金属帯の切断、巻取りがなさ
    れる連続冷間圧延機の出側張力の制御方法であって、 金属帯の切断する位置が、連続冷間圧延機の最終スタン
    ドに到達した以後から、巻取り張力を下げることを特徴
    とする連続圧延機の出側張力制御方法。
  2. 【請求項2】 連続冷間圧延機と、 冷間圧延機の出側の金属帯の張力を検出する張力検出手
    段と、 張力検出手段の下流側で金属帯を切断する走間剪断機
    と、 走間剪断機の下流側で金属帯を巻取る巻取りリールと、 巻取りリールを駆動するモータと、 金属帯の走行長さを検出する走行長さ検出手段と、 走行長さ検出手段の出力に応答し、金属帯の切断される
    べき後端部が、冷間圧延機の最終スタンドに到達した以
    後から、その後端部が走間剪断機に到達するまでの期間
    において、巻取りリール駆動モータによる金属帯の張力
    を、時間経過に伴って低下し、金属帯の後端部が走間剪
    断機に到達した時点で、その金属帯を切断する切断制御
    手段とを含むことを特徴とする連続冷間圧延機の出側張
    力制御装置。
  3. 【請求項3】 冷間圧延機の出側に設けられ、金属帯の
    板厚を検出する板厚検出手段と、 板厚検出手段の出力に応答して、最終スタンドとその1
    つ前のスタンドのロール速度差を操作して板厚が予め定
    める一定の値になるように制御する板厚制御手段とを含
    み、 前記切断制御手段による張力の時間変化率は、前記板厚
    制御手段の制御応答が充分可能な範囲内に定めることを
    特徴とする請求項2記載の連続冷間圧延機の出側張力制
    御装置。
  4. 【請求項4】 冷間圧延機と走間剪断機との間にブライ
    ドルロールを介在することを特徴とする請求項2または
    3記載の連続冷間圧延機の出側張力制御装置。
JP6030443A 1994-02-28 1994-02-28 連続冷間圧延機の出側張力制御方法および装置 Withdrawn JPH07236916A (ja)

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