JP2003260515A - 金属帯の巻取り方法及び巻取り装置 - Google Patents

金属帯の巻取り方法及び巻取り装置

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JP2003260515A
JP2003260515A JP2002065388A JP2002065388A JP2003260515A JP 2003260515 A JP2003260515 A JP 2003260515A JP 2002065388 A JP2002065388 A JP 2002065388A JP 2002065388 A JP2002065388 A JP 2002065388A JP 2003260515 A JP2003260515 A JP 2003260515A
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coiler
winding
metal strip
roll
steel strip
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JP2002065388A
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Inventor
Hiroyuki Serio
浩之 芹生
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JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コイル内巻きのずれを抑えることが可能な鋼帯
の巻取り方法及び巻取り装置を提供する。 【解決手段】 第1のピンチロール4とコイラ1との間
に第2ピンチロール5を備える。該第2ピンチロールは
鋼帯幅方向に移動可能となっていて、鋼帯3の先端部の
斜行量に応じて、上記第2ピンチロール5の位置を調整
することで当該鋼帯先端部の斜行を矯正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼鈍設備、めっき
設備、圧延設備、金属帯表面の検査設備などに設けられ
て、鋼帯などの金属帯を巻き取る巻取り装置に係り、特
に鋼帯の巻取り開始処理に特徴を有する鋼帯の巻取り方
法及び巻取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間・冷間圧延設備や鋼帯検査設備など
にあっては、圧延等の処理が施された鋼帯が、通板テー
ブル等に案内されてコイラに連続して送られ、当該コイ
ラのマンドレルに巻き取られてコイルとなる。コイルと
なった鋼帯は、適宜、クレーン等の移送装置によって別
工程や保管場所などに移送される。
【0003】また、せん断直後など、鋼帯の先端部がコ
イラに巻き付くまでは巻取り張力が無いことなどから、
図6に示すように、コイラ50の上流側にピンチロール
51が配置されている。そして、巻取り開始時において
は、鋼帯52の先端部が一巻以上コイラ50に巻き付い
て巻取り張力が発生、つまり巻き取られる鋼帯52に張
力が発生するまで、上記ピンチロール51で鋼帯52を
挟持した状態で当該鋼帯52の先端部が案内テーブル
(不図示)に沿ってコイラ50側に送られる。続いて、
鋼帯52の先端部がコイラ50に一巻以上巻き付き巻取
り張力が生じたら、上記ピンチロール51での挟持を解
除して連続して巻き取る。図6中、符号53は、鋼帯5
2をコイラ50側に案内するデフレクタロールを、符号
54は端部検出器をそれぞれ表している。
【0004】ここで、巻き取ったコイルにテレスコープ
状の巻きずれが発生すると、コイル移送時に、巻きずれ
部分が折れ曲がるなどの損傷を起こすおそれがある。し
たがって、許容以上の巻きずれがある場合には、コイル
を巻き直す工程が別途必要となったり、損傷した巻きず
れ部分を切り捨てるなどの歩留まり低下の原因となる。
【0005】この巻きずれ防止のため、つまりコイルの
端部を揃えるために、従来にあっては、図6のように、
上記端部検出器54で鋼帯52に発生している蛇行を検
出して、当該蛇行に合わせてコイラ50の鋼帯幅方向位
置を動的に調整することによって、コイラ50上の鋼帯
52の端部位置を一定に調整し、もって、巻き取った鋼
帯52の端部を揃えている。
【0006】また、特開平8−71646号公報には、
上記ピンチロール51を用いた蛇行矯正方法が開示され
ている。これは、鋼帯尾端の鋼帯エッジ揃えのために、
鋼帯52の幅方向へのずれ量に応じて、ピンチロール5
1の軸を鋼帯52の進行方向に傾斜させて、ステアリン
グ機能で鋼帯52のずれを抑えるものである。なお、特
開昭62−93027号公報にも同様な蛇行制御が開示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにピンチロ
ール51を傾斜させて巻き取られる鋼帯52の蛇行を矯
正する方法は、ピンチロール51及びコイラ50間の鋼
帯52に張力が発生している場合に、有効である。しか
し、巻取り開始時のように、鋼帯52の先端部がピンチ
ロール51で押し出され、鋼帯52の先端部がコイラ5
0に一巻以上巻き付いて巻取り張力が発生するまでは、
上記ピンチロール51よりもコイラ50側に位置する鋼
帯部分には張力がかかっていない。したがって、上記ピ
ンチロール51による蛇行矯正が有効に作用することが
ない。
【0008】そして、鋼帯52に張力がかかっていない
状態で当該鋼帯52が送られると、鋼帯52の形状や通
板テーブルの水平度のずれ等によって、設備のセンタラ
インに対し鋼帯52の先端部が斜めに走行、つまり斜行
する場合があるという問題がある。また、このような場
合には、図7に示すように、鋼帯52の先端部が斜めに
コイラ50に巻き付いているためと、通板テーブル上で
鋼帯52が緩んでいるために、鋼帯52は幅方向に移動
する。そして、上記説明したコイラ50による蛇行制御
が行われていると、端部検出器54がこの移動を検出
し、この移動量に応じてコイラ50の鋼帯幅方向の位置
を移動させて調整しようとするために、コイラ50の内
巻きの巻きずれが過大となる。
【0009】このように、従来の鋼帯52の巻きずれを
抑える制御では、鋼帯52の巻取り開始時における巻き
ずれを有効に抑えることが出来ない。本発明は、上記の
ような点に着目してなされたもので、コイル内巻きのず
れを抑えることが可能な鋼帯の巻取り方法及び巻取り装
置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載した発明は、金属帯の
先端部をコイラに巻き取らせる際に、当該金属帯をピン
チロールを介してコイラ側に送り、続いてコイラで当該
金属帯の巻取りを開始する金属帯の巻取り方法におい
て、上記ピンチロールよりもコイラ側で金属帯を挟持し
て金属帯幅方向に変位可能な幅方向調整手段を設け、金
属帯の先端部が上記幅方向調整手段の設置位置を通過し
且つコイラでの金属帯の巻取りが一巻未満の状態のとき
に、上記幅方向調整手段によって、金属帯先端部を斜行
量が小さくなる方向に移動させることを特徴とするもの
である。
【0011】次に、請求項2に記載した発明は、金属帯
の先端部をコイラに巻き取らせる際に、当該金属帯をピ
ンチロールを介してコイラ側に送り、続いてコイラで当
該金属帯の巻取りを開始する金属帯の巻取り装置であっ
て、上記ピンチロールよりもコイラ側位置に配置されて
金属帯を挟持可能な第2ピンチロールと、その第2ピン
チロールを金属帯幅方向に移動可能なピンチ位置調整手
段と、上記ピンチロールと第2ピンチロールとの間の金
属帯の斜行量を検出する斜行量検出手段と、上記斜行量
検出手段が検出した斜行量が小さくなる方向に上記ピン
チ位置調整手段を介して上記第2ピンチロールの位置を
調整する巻取り制御部とを備えることを特徴とするもの
である。
【0012】次に、請求項3に記載した発明は、請求項
2に記載した構成に対し、上記巻取り制御部による調整
は、金属帯先端部が第2ピンチロール位置を通過し且つ
コイラでの金属帯の巻取りが一巻未満の状態の場合に行
われることを特徴とするものである。次に、請求項4に
記載した発明は、金属帯の先端部をコイラに巻き取らせ
る際に、当該金属帯をピンチロールを介してコイラ側に
送り、続いてコイラで当該金属帯の巻取りを開始する金
属帯の巻取り装置であって、上記コイラは、金属帯幅方
向に移動可能となっていると共に、金属帯を巻き取るマ
ンドレルに向けて金属帯を押し付け可能な押付けロール
を備え、さらに、金属帯先端部の斜行量を検出する斜行
量検出手段と、金属帯先端部が押付けロールとマンドレ
ルとの間を通過し且つコイラでの金属帯の巻取りが一巻
未満の状態のときに作動し、上記押付けロールをマンド
レルに押し付けて当該押付けロールとマンドレルとで金
属帯を挟持させると共に、上記斜行量検出手段の検出し
た斜行量が小さくなる方向にコイラを金属帯幅方向に変
位させるように制御する巻取り制御部とを備えることを
特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。本発明では、金属帯として
鋼帯を例示し、熱間圧延や冷間圧延などの圧延設備の下
流に設置された巻取り装置を例に説明する。図1は、本
実施形態に係る巻取り装置を示す構成図であって、符号
2はコイラ1のマンドレルを示す。
【0014】まず構成について説明すると、圧延後に鋼
帯3が、不図示の搬送テーブルに案内されてコイラ1側
に搬送される。そのコイラ1の上流側には、第1のピン
チロール4が配置されて、搬送される鋼帯3を挟持可能
となっている。また、その第1のピンチロール4よりも
コイラ1側に第2ピンチロール5が配置されている。図
1中、符号6は切断装置を示す。
【0015】上記第2ピンチロール5は、図2に示すよ
うに、上下のロール5a、5bを備え、下側ロール5b
は、その軸を左右の軸受台5cに回転自在に固定されて
いる。符号5dは軸受を示す。また、上側ロール5aの
軸も、左右の軸受台5cに回転自在に支持されている。
上側ロール5a用の軸受5eは、ピンチ圧下シリンダ5
fによって上下方向に変位可能となっていることで、上
下のロール5a、5b間の間隙が調整可能となってい
る。また、上記左右の軸受台5cは、図2(b)のよう
に、案内レール5gによってロール軸方向つまり、鋼帯
3の幅方向にのみ移動可能に支持されると共に、ボール
ねじ5hによって当該鋼帯3の幅方向の位置が調整され
るようなっている。上記ボールねじ5hは、ステップモ
ータなどの電動機5jによって回転駆動され、該電動機
5jは、巻取り制御部9からの指示に応じて回転が制御
される。ここで、上記ボールねじ機構が、ピンチ位置調
整手段を構成し、当該ピンチ位置調整手段及び第2ピン
チローラ自体によって幅方向調整手段を構成する。
【0016】また、上記第1のピンチロール4及び第2
ピンチロール5の近傍(図1では、下流側に配置した場
合を例示している。)には、それぞれ第1及び第2の端
部検出器7,8が配置されている。各端部検出器7,8
は、鋼帯3の幅方向位置を検出し、該検出信号を巻取り
制御部9に出力している。この端部検出器7,8及び後
述の斜行量検出部9Bは斜行量検出手段を構成する。
【0017】図1中、符号10は公知の搬送制御部であ
って、鋼帯3の搬送速度を制御したり、鋼帯3の先端部
位置のトラッキングを行ったりしている。この搬送制御
部10は、鋼帯3の先端部が第2の端部検出器8位置を
通過したことを検知すると、コイラでの鋼帯3の巻取り
が1巻未満の状態のとき、すなわち鋼帯3に張力が発生
する前に、鋼帯3の搬送を一時的に停止して、停止信号
を巻取り制御部9に出力する。また、当該巻取り制御部
9から再開信号を入力すると、鋼帯3の搬送処理を開始
する。
【0018】巻取り制御部9は、主要構成部として、制
御部本体9A、斜行量検出部9B、及び幅方向調整部9
Cを備える。制御部本体9Aは、上記搬送制御部10か
らの停止信号を入力すると、斜行量検出部9Bに作動信
号を出力する。また、斜行量検出部9B若しくは幅方向
調整部9Cから終了信号を入力すると、上記搬送制御部
10に再開信号を出力する。なお、制御部本体9Aが、
第2の端部検出器8などの検出値に基づき、鋼帯3の先
端部が第2の端部検出器8の設置位置を通過したことを
検知して、搬送制御部10に停止指令を供給するように
構成しても良い。
【0019】斜行量検出部9Bでは、作動信号を入力す
ると、第1及び第2の端部検出器7,8からの信号に基
づいて、第1のピンチロール4位置に対する第2ピンチ
ロール5位置での斜行量を演算し、当該斜行量が所定許
容範囲内か否かを判定して、許容範囲内と判定した場合
には、制御部本体9Aに終了信号を出力して処理を終了
する。一方、斜行量が許容範囲を越えると判定した場合
には、幅方向調整部9Cに対して作動信号を出力する。
【0020】幅方向調整部9Cは、作動信号を入力する
と、第2ピンチロール5のピンチ圧下シリンダ5fに対
し圧下指令を出力して鋼帯3を挟持させ、続いて、上記
斜行量検出部9Bが演算した斜行量に基づき当該斜行量
をゼロ若しくは低減するための変位量に応じた信号を電
動機5jに出力する。これによって、第2ピンチロール
5は、鋼帯3の斜行方向とは反対方向に移動する。その
後、幅方向調整部9Cは、終了信号を制御部本体9Aに
出力して処理を終了する。
【0021】なお、本実施形態では、第1のピンチロー
ル4及び第2ピンチロール5による挟持は、巻取り張力
が発生すると解除するように制御しており、コイラでの
鋼帯3の巻取りが1巻未満の状態の時に巻取り制御部に
よる調整を行うようにしている。また、第1のピンチロ
ール4による挟持は、鋼帯3の先端部が第1のピンチロ
ール4位置を通過する際に行われる。また、第1のピン
チロール4の挟持は、鋼帯3の尾端巻取り時にも行われ
る。
【0022】次に、上記構成の装置の作用・効果につい
て説明する。切断装置6で切断されて、新たに鋼帯3の
開始する場合には、鋼帯3の先端部が第1のピンチロー
ル4を通過すると当該第1のピンチロール4で鋼帯3を
挟持して鋼帯3の先端部をコイラ1に向けて送る。続い
て、鋼帯3の先端部が第2ピンチロール5位置を通過す
ると、鋼帯3の送りが一時的に停止し、鋼帯3の斜行量
が所定以上と判定すると、第2ピンチロール5による挟
持を開始すると共に、上記斜行量が小さくなる方向に第
2ピンチロール5位置を調整し、これによって鋼帯3の
先端部に斜行が無くなった若しくは低減した状態にして
から、鋼帯3の送りを再開し、鋼帯3の巻取りを行う。
【0023】これによって、巻取り開始時において、鋼
帯3の先端部がコイラ1のマンドレル2に斜めに巻き付
くことが防止されて、コイル最内巻きにおける、巻きず
れを無くす若しくは過大となることが防止される。続い
て、鋼帯3がマンドレル2に一巻以上巻き付くと、巻取
り中の鋼帯3に巻取り張力が作用するので、第1のピン
チロール4及び第2ピンチロール5の上側ロール5aを
上方に移動させて挟持を解除する。ただし、第2ピンチ
ロール5の下側ロール5bは、鋼帯3をコイラ1に案内
するデフレクタロールとして作用する。
【0024】巻取り張力が発生した後は、従来と同様
に、端部検出器7,8の検出に基づく蛇行量を抑える方
向にコイラ1の位置を調整したり、第1のピンチロール
4若しくは第2ピンチロール5の軸を傾斜して蛇行制御
して、コイラ1の端部合わせを行う。以上の処理によっ
て、鋼帯3の先端部をマンドレル2に対し垂直にかつコ
イラ1近傍まで張力を持たせた状態で巻き付きを開始で
きるようになるので、巻取り張力が発生する前の巻取り
開始直後から巻きずれを抑えつつ鋼帯3の巻取りが可能
となる。この結果、巻取り直しが不要となる。さらに、
巻きずれ部を切り捨てることがなくなり歩留まりの向上
にも繋がる。
【0025】ここで、本実施形態では、第2ピンチロー
ル5で鋼帯3の先端部側の位置を調整する際に、鋼帯3
の送りを一時停止しているが、必ずしも停止する必要は
ない。例えば、鋼帯3の送り速度を、上記第2ピンチロ
ール5の位置調整が可能な速度に落として送るようにし
ても良い。また、上記第2ピンチロール5の解除は、巻
取り張力が発生した後が好ましいが、巻取り張力が発生
する前に挟持を解除しても構わない。
【0026】また、上記実施形態では、金属帯として鋼
帯3を例示しているが、他の金属帯を巻き取る場合に本
発明を適用しても構わない。次に、第2実施形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、上記第1実施形態と同様
な部材などには同一の符号を付して説明する。本発明の
基本構成は、図4及び図5に示すように、上記第1実施
形態と同様であるが、第2ピンチロール5を設ける代わ
りに、押付けロール10を設け、コイラ1のマンドレル
2及び押付けロール10に上記第2ピンチロール5と同
等の作用、つまりマンドレル2及び押付けロール10で
幅方向調整手段を構成するようにしてものである。
【0027】すなわち、コイラ1に対し、マンドレル2
に向けて押し付け可能な押付けロール10を設けると共
にコイラ1の上流側に第2の端部検出器8を設置する。
上記押付けロール10は、コイラ1のハウジング12に
支持されている押し付け用アクチュエータ11によって
マンドレル2に接近・離隔可能となっている。また、上
記巻取り制御部9での処理についても、上記第1実施形
態と同様な処理であり、第2ピンチロール5による挟持
に対応する処理が、押付けロール10を作動させること
によるマンドレル2と押付けロール10での鋼帯3の挟
持処理に対応し、第2ピンチロール5による鋼帯3の幅
方向位置の調整が、コイラ1自体の鋼帯3の幅方向位置
の調整に対応する。
【0028】すなわち、幅方向調整部9Cは、作動信号
を入力すると、押付けロール10のアクチュエータ11
に圧下指令を供給して押付けロール10をマンドレル2
に押し付けて、鋼帯3の先端部側を挟持させ、続いて、
上記斜行量検出部9Bが演算した斜行量に基づき当該斜
行量をゼロ若しくは低減するための変位量に応じた信号
をコイラ1の駆動装置に出力する。これによって、コイ
ラ1は、鋼帯3の斜行方向とは反対方向に移動する。そ
の後、幅方向調整部9Cは、終了信号を制御部本体9A
に出力して処理を終了する。
【0029】なお、上記斜行量に応じた変位分だけ一度
コイラ1を移動させてから押付けロール10を押し付け
て、再度、斜行量に応じた変位分だけコイラ1を戻すよ
うな処理をして、マンドレル2への鋼帯3の巻き付け位
置を調整するようにしても良い。その他の制御などは、
上記第1実施形態と同様である。
【0030】次に、上記構成の装置の作用・効果につい
て説明する。切断装置で切断されて、新たに鋼帯3の開
始する場合には、鋼帯3の先端部が第1のピンチロール
4を通過すると当該第1のピンチロール4で鋼帯3を挟
持して鋼帯3の先端部をコイラ1に向けて送る。続い
て、鋼帯3の先端部が押付けロール10位置を通過する
と、鋼帯3の巻取りが1巻未満の状態のときに鋼帯3の
送りが一時的に停止し、鋼帯3の斜行量が所定以上と判
定すると、押付けロール10による挟持を開始すると共
に、上記斜行量が小さくなる方向にコイラ1の鋼帯3の
幅方向の位置を調整して、鋼帯3の先端部に斜行が無く
なった若しくは低減した状態にしてから、鋼帯3の送り
を再開し、鋼帯3の巻取りを行う。
【0031】これによって、巻取り開始時おいて、鋼帯
3の先端部がコイラ1のマンドレル2の斜めに巻き付く
ことが防止されて、コイル内巻き巻きずれを無くす若し
くは過大となることが防止される。続いて、マンドレル
2の鋼帯3が一巻以上巻き付くと、巻取り中の鋼帯3に
巻取り張力が作用するので、第1のピンチロール4の上
側ロール及び押付けロール10を上方に移動させて挟持
を解除する。なお、符号15は鋼帯3をコイラ1に案内
するデフレクタロールを示している。
【0032】巻取り張力が発生した後は、従来と同様
に、端部検出器7,8の検出に基づく蛇行量を抑える方
向にコイラ1の位置を調整したり、第1のピンチロール
4の軸を傾斜して蛇行制御して、コイラ1の端部合わせ
を行う。以上の処理によって、鋼帯3の先端部をマンド
レル2に対し垂直にかつコイラ1近傍まで張力を持たせ
た状態で巻き付きを開始できるようになるので、巻取り
張力が発生する前の巻取り開始直後から巻きずれを抑え
つつ鋼帯3の巻取りが可能となる。この結果、巻取り直
しが不要となる。さらに、巻きずれ部を切り捨てること
がなくなり歩留まりの向上にも繋がる。
【0033】ここで、本実施形態では、押付けロール1
0をマンドレル2に押し付けて鋼帯3の先端部側の位置
を調整する際に、鋼帯3の送りを一時停止しているが、
必ずしも停止する必要はない。例えば、鋼帯3の送り速
度を、上記第2ピンチロール5での調整が可能な速度に
落として送るように調整しても良い。また、上記押付け
ロール10の押し付け解除は、巻取り張力が発生した後
が好ましいが、巻取り張力が発生する前に押し付けを解
除しても構わない。
【0034】また、上記実施形態では、金属帯として鋼
帯3を例示しているが、他の金属帯を巻き取る場合に本
発明を適用しても構わない。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、金属帯先端部をコイラに垂直に若しくはほぼ垂直に
巻き付けることが可能となることで、コイルの最内巻き
の巻きずれを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1実施形態に係る巻取り装置
の構成を示す図である。
【図2】本発明に基づく第1実施形態に係る第2ピンチ
ロールのピンチ位置調整手段の機構を説明する図であ
る。
【図3】本発明に基づく第1実施形態に係る鋼帯巻取り
開始時の状態を示す模式図である。
【図4】本発明に基づく第2実施形態に係る巻取り装置
の構成を示す図である。
【図5】本発明に基づく第2実施形態に係る鋼帯巻取り
開始時の状態を示す模式図である。
【図6】従来の巻取り装置を説明する図である。
【図7】従来の問題を説明する図である。
【符号の説明】
1 コイラ 2 マンドレル 3 鋼帯 4 第1のピンチロール 5 第2ピンチロール 5a 上側ロール 5b 下側ロール 5c 軸受台 5f ピンチ圧下シリンダ 5g 案内レール 5h ボールねじ 5j 電動機 7,8 端部検出器 9 巻取り制御部 9A 制御部本体 9B 斜行量検出部 9C 幅方向調整部 10 押付けロール 11 アクチュエータ 12 ハウジング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯の先端部をコイラに巻き取らせる
    際に、当該金属帯をピンチロールを介してコイラ側に送
    り、続いてコイラで当該金属帯の巻取りを開始する金属
    帯の巻取り方法において、 上記ピンチロールよりもコイラ側で金属帯を挟持して金
    属帯幅方向に変位可能な幅方向調整手段を設け、金属帯
    の先端部が上記幅方向調整手段の設置位置を通過し且つ
    コイラでの金属帯の巻取りが一巻未満の状態のときに、
    上記幅方向調整手段によって、金属帯先端部を斜行量が
    小さくなる方向に移動させることを特徴とする金属帯の
    巻取り方法。
  2. 【請求項2】 金属帯の先端部をコイラに巻き取らせる
    際に、当該金属帯をピンチロールを介してコイラ側に送
    り、続いてコイラで当該金属帯の巻取りを開始する金属
    帯の巻取り装置であって、 上記ピンチロールよりもコイラ側位置に配置されて金属
    帯を挟持可能な第2ピンチロールと、その第2ピンチロ
    ールを金属帯幅方向に移動可能なピンチ位置調整手段
    と、上記ピンチロールと第2ピンチロールとの間の金属
    帯の斜行量を検出する斜行量検出手段と、上記斜行量検
    出手段が検出した斜行量が小さくなる方向に上記ピンチ
    位置調整手段を介して上記第2ピンチロールの位置を調
    整する巻取り制御部とを備えることを特徴とする金属帯
    の巻取り装置。
  3. 【請求項3】 上記巻取り制御部による調整は、金属帯
    先端部が第2ピンチロール位置を通過し且つコイラでの
    金属帯の巻取りが一巻未満の状態の場合に行われること
    を特徴とする請求項2に記載した金属帯の巻取り装置。
  4. 【請求項4】 金属帯の先端部をコイラに巻き取らせる
    際に、当該金属帯をピンチロールを介してコイラ側に送
    り、続いてコイラで当該金属帯の巻取りを開始する金属
    帯の巻取り装置であって、 上記コイラは、金属帯幅方向に移動可能となっていると
    共に、金属帯を巻き取るマンドレルに向けて金属帯を押
    し付け可能な押付けロールを備え、 さらに、金属帯先端部の斜行量を検出する斜行量検出手
    段と、 金属帯先端部が押付けロールとマンドレルとの間を通過
    し且つコイラでの金属帯の巻取りが一巻未満の状態のと
    きに作動し、上記押付けロールをマンドレルに押し付け
    て当該押付けロールとマンドレルとで金属帯を挟持させ
    ると共に、上記斜行量検出手段の検出した斜行量が小さ
    くなる方向にコイラを金属帯幅方向に変位させるように
    制御する巻取り制御部とを備えることを特徴とする金属
    帯の巻取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100905125B1 (ko) 2007-12-10 2009-06-30 주식회사 포스코 스트립 캐스팅 연속 압연공정의 사행제어 방법 및 그 장치
JP2010207867A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Jfe Steel Corp 金属帯の巻き取り方法および巻き取り設備
KR101030348B1 (ko) * 2009-09-30 2011-04-20 동명기계 주식회사 강판 권취장치

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