JPH08155542A - ストリップの巻取制御方法及び装置 - Google Patents

ストリップの巻取制御方法及び装置

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JPH08155542A
JPH08155542A JP6303796A JP30379694A JPH08155542A JP H08155542 A JPH08155542 A JP H08155542A JP 6303796 A JP6303796 A JP 6303796A JP 30379694 A JP30379694 A JP 30379694A JP H08155542 A JPH08155542 A JP H08155542A
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strip
winding
tail end
side edge
tension reel
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JP6303796A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Kanao
康彦 金尾
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストリップの尾端部分に巻取り張力を付与し
確実にストリップ側縁を揃えて巻き取ることができ、且
つ、十分に巻き締めることができるストリップの巻取制
御方法及び装置を提供する。 【構成】 ストリップ1の尾端部側縁を検出する尾端部
位置検出装置4’を巻取用リール3の近傍に配設するこ
とにより、ストリップ尾端部が全部巻き取られるまで側
縁の検出が行われる。また、ストリップ尾端部を通板ガ
イド装置8,9に沿って巻取用リール3に誘導するとき
に、ピンチロール14,15でストリップ尾端部を挟持
すると共に、ピンチロール14の軸方向各端部への押圧
力を押圧用シリンダ16で可変することにより、ストリ
ップ尾端部に巻取り張力が付与されると共に、蛇行の修
正が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップの巻取制御
方法及び装置に関し、特に、ストリップ尾端部の側縁を
揃えながら巻き取ることのできるストリップの巻取制御
方法及び装置に係る。
【0002】
【従来の技術】この種のストリップ巻取制御装置の従来
例を図8及び図9に示す。図8は、ストリップの巻取開
始時を示し、図9は、巻取終了直前を示している。図8
において、圧延されたストリップ1の先端は、ストリッ
プ1を切断するフライングシャー18、及びストリップ
1の側縁を検出する例えばイメージセンサとしてのカメ
ラを有する位置検出装置4を介して、デフレクタロール
19及びピンチロール20間に挿通され、デフレクタロ
ール19で走行方向が曲げられて下側に配設された通板
ガイド装置9へ誘導される。そして、ストリップ1は、
その自重により下側通板ガイド装置9のガイドテーブル
10上を滑り降り、巻取用テンションリール3とベルト
ラッパー13の隙間に沿って走行し、巻取用テンション
リール3への巻取りが開始される。
【0003】ある程度コイル状に巻かれるとベルトラッ
パー13は後退し、その後、図8に示すように、所定量
巻き取られると、上側通板ガイド装置8がコイル2上に
降ろされ、フライングシャー18によりストリップ1が
切断される。このとき、ストリップ1の尾端部は、垂れ
落ちないように、上側通板ガイド装置8に埋設された電
磁石又は永久磁石12により吸着され、上側通板ガイド
装置8のガイドテーブル11に接しながら滑り降り、巻
取りが完了する。
【0004】巻取開始から巻取完了までの間は常時、位
置検出装置4によりストリップ1の側縁の位置が監視さ
れ、その位置信号は制御装置4Aに供給される。制御装
置4Aでは、巻取開始時のストリップ1の側縁を検出し
てこれを初期値として記憶し、この初期値と入力された
検出値とを比較してその差分に応じた制御指令信号S 4A
を出力する。出力された指令信号S4Aは、図9でのY−
Y矢視を示す図10の概略構成図に示すように、電磁制
御弁7に供給され、電磁制御弁7を介して巻取制御シリ
ンダー6に供給される圧力流体7a、7bを制御する。
そして、巻取制御シリンダー6は、供給された圧力流体
7a、7bに応じて、巻取用テンションリール3が設け
られた巻取用リールハウジング5aの全体を押圧して巻
取用テンションリール3をその軸方向に移動し、コイル
2の側縁が揃うように作動制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に示したコイル側縁の一定制御にあっては、ストリ
ップ1が切断されるまでは、ストリップ1に巻取り張力
が作用し、コイル側縁の不揃いが解消され、コイル側縁
は一般的な巻きずれの許容量である10mm以内に制御
され安定して巻取りが行われるが、ストリップ1が切断
されると巻取り張力が大幅に減少し、更に、ストリップ
1の尾端部が最終スタンドのデフレクタロール19及び
ピンチロール20を通り抜けて巻取り張力が無くなると
制御不能状態となり、ときには尾端部のコイル側縁の不
揃いが10mmを越えることがあり、梱包のときに梱包
紙を破るなどの問題が生じる。
【0006】このような巻取り張力がなくなったときに
コイル側縁の不揃いを防止する方法又は装置として、例
えば、特開平5−31532号公報に記載された発明が
提案されている。これは、側縁検出器でストリップ側縁
を検出し、張力のない尾端部を巻き取るときには、その
検出された尾端部側縁のずれ量に応じてコイルの外周面
に接触するスナバロールの傾動量を制御するものであ
る。
【0007】しかしながら、この従来例にあっては、ス
ナバロールをその軸方向中心に対して傾動させて、コイ
ル外周面への押圧力を制御することによりコイル側縁の
不揃いを防止しており、過大な押圧力を付与すると却っ
て不揃いが生じる構造のために大きな押圧力を付与する
ことはできず、尾端部で巻き締めの緩みが生じ梱包した
あとの移動中にコイル側縁がずれて梱包紙を破損する恐
れがある。
【0008】また、上記従来例の他に、例えば、特開平
5−261434号公報に記載されたストリップ尾端巻
取装置も提案されている。これは、ストリップ尾端部の
押さえロールを有し、巻取り張力がなくなったときなど
に、この押さえロールをコイル外周面に圧接してストリ
ップの最終尾端部に至るまで強く巻き締めるものであ
る。しかしながら、この発明においては、ストリップ側
縁の検出機構が設けられておらず、側縁の不揃いを確実
に防止することは困難である。
【0009】したがって、本発明は、上記問題点を解消
し、巻取り張力のない尾端部分においても確実にストリ
ップ側縁を揃えて巻き取ることができ、且つ、十分に巻
き締めることができるストリップの巻取制御方法及び装
置を提供することを目的をする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載したストリップの巻取制御方法は、
走行するストリップを側縁を揃えながら巻取用テンショ
ンリールに巻き取るストリップの巻取制御方法におい
て、ストリップの尾端部を巻き取る際に、ストリップ尾
端部を通板ガイド装置に設けたロールで挟持して巻取り
張力を付与すると共に、前記巻取用テンションリールに
巻き取られる直前に設けられた位置検出装置によりスト
リップ尾端部の側縁を検出し、この検出値に基づいて前
記巻取用テンションリールをその軸方向に移動してスト
リップ尾端部の側縁を揃えながら巻き取ることを特徴と
する。
【0011】そして、請求項2に記載したストリップの
巻取制御装置は、走行するストリップの側縁を検出する
位置検出装置と、該位置検出装置から検出された位置信
号と予め記憶した初期設定値とを比較し、ストリップを
巻き取る巻取用テンションリールをこの比較結果に応じ
てその軸方向に移動しストリップの側縁の位置ずれを制
御する制御装置と、デフレクタロール及び前記巻取用テ
ンションリール間に配設され、ストリップの先端部及び
尾端部を前記巻取用テンションリールに誘導する通板ガ
イド装置とを備えるストリップの巻取制御装置におい
て、前記通板ガイド装置に配設されストリップ尾端部を
挟持して巻取り張力を付与する張力付与手段と、該張力
付与手段及び前記巻取用テンションリール間の当該巻取
用テンションリール近傍に配設され、ストリップ尾端部
の側縁を検出する尾端部位置検出装置とを備え、前記尾
端部位置検出装置から検出された位置信号を前記制御装
置に入力し、ストリップ尾端部側縁の位置ずれ制御の際
にはこの位置信号に基づいて制御を行うことを特徴とす
る。
【0012】また、請求項3に記載したストリップの巻
取制御装置は、ストリップ尾端部平面の両側に対向して
配設され当該尾端部を挟持するロールと、前記ロールの
軸方向両端の各端部に各々配設され軸受を介して該ロー
ルに押圧力を付与する押圧用シリンダと、各押圧用シリ
ンダの押圧力をそれぞれ可変してストリップの蛇行を修
正する蛇行修正装置と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、ストリップ
の尾端部を巻き取るときに、尾端部を通板ガイド装置に
設けたロールで挟持しているので、尾端部には巻取用テ
ンションリールの直前まで巻取り張力が付与されると共
に、巻取用テンションリールに巻き取られる直前に設け
られた位置検出装置でストリップ尾端部の側縁を検出
し、この検出値に基づいて巻取用テンションリールをそ
の軸方向に移動させることにより、尾端部の側縁を揃え
ながらの巻取制御が行われる。
【0014】そして、請求項2に記載した発明によれ
ば、走行するストリップの側縁を検出する位置検出装置
を、張力付与手段及び巻取用テンションリール間の巻取
用テンションリール側の近傍に配設しており、ストリッ
プ尾端部が全部巻き取られるまで側縁の検出が行われ
る。また、ストリップ尾端部を通板ガイド装置に沿って
巻取用テンションリールに誘導するときに、張力付与手
段でストリップ尾端部を挟持しているので、ストリップ
が切断された後も、尾端部には継続して巻取り張力が付
与される。
【0015】さらに、請求項3に記載した発明によれ
ば、ストリップ尾端部はその平面の両側からロールで挟
まれ、ロールの軸方向両端の各端部には各々押圧用シリ
ンダが配設され、この押圧用シリンダによる各押圧力を
蛇行修正装置でそれぞれ可変する。これにより、ストリ
ップの両側の側縁部にはそれぞれ異なる押圧力を付与す
ることができ、各側縁部に付与された押圧力によりスト
リップの蛇行が修正される。この蛇行修正は、コイル側
縁の均一巻取り制御の補助的制御として作用する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図3は、本実施例に係るストリップの巻
取制御装置の概略構成図であり、図1には巻取開始時、
図2には巻取中、図3には巻取終了直前のそれぞれの状
態が示されている。また、図4に、図3でのX−X矢視
を表す概略構成図を示す。図1において、1は、圧延機
(図示せず)で圧延されたストリップであり、ストリッ
プ1は、互いに圧接状態にありストリップ1を挟持する
デフレクタロール19及びピンチロール20を介して巻
取用テンションリール3に巻き取られる。ピンチロール
20には押圧力制御用のシリンダ20aが設けられ、ス
トリップ1には、押圧と巻取用テンションリール3の回
転との協動により巻取り時に張力が付与される。
【0017】巻取用テンションリール3には、巻取開始
時に巻取用テンションリール3に対して僅かの隙間を有
してベルトラッパー13が近接し、このベルトラッパー
13により、ストリップ1の先端は巻取用テンションリ
ール3の外周に沿って誘導されると共に押圧される。そ
して、ストリップ1はこの巻取用テンションリール3に
巻かれて図2に示すようにコイル2を形成する。
【0018】巻取用テンションリール3は、図4に示す
ように、リール駆動制御装置5により軸方向の移動が制
御される。リール駆動制御装置5は、巻取用テンション
リール3が設けられた巻取用リールハウジング5aと、
巻取用リールハウジング5a全体を押圧するピストンロ
ッド6aを有する巻取制御シリンダー6と、巻取制御シ
リンダー6に供給・排出される流体7a,7bの切替え
制御を行う例えば4ポート3位置切換弁で成る電磁制御
弁7と、流体7a,7bを吐出するポンプPと、戻され
た流体7a,7bを蓄えるタンクTとを有する。電磁制
御弁7には、後述するコントローラ22から方向指令信
号SD が供給され、この方向指令信号S D に基づいてリ
ール駆動制御装置5の作動制御が行われる。そして、こ
のリール駆動制御装置5及びコントローラ22により、
巻取用テンションリール3を移動制御する制御装置が構
成される。
【0019】ストリップ1とデフレクタロール19及び
ピンチロール20との間には、ストリップ1を切断する
フライングシャー18、及び、図5に示すように、スト
リップ1の平面の両側にそれぞれ対向するように配設さ
れた投光器4aと受光器4b(例えばイメージセンサ)
とを有しストリップ1の側縁を検出する位置検出装置4
が配設される。そして、この位置検出装置4の出力信号
は後述するコントローラ22に供給される。また、フラ
イングシャー18は、ストリップ1の切断時にストリッ
プ1の走行方向に移動し、フライングシャー18とスト
リップ1の速度が同一となったときにストリップ1は幅
方向に切断される。
【0020】デフレクタロール19及びピンチロール2
0と巻取用テンションリール3との間には、巻取開始時
及び巻取終了直前にストリップ1の走行を誘導する通板
ガイド装置8,9が配設され、上側に配設された通板ガ
イド装置8のデフレクタロール19側の端部は所定の角
度回転可能に保持され、下側の通板ガイド装置9は、デ
フレクタロール19の支持軸に所定の角度回転可能に保
持される。通板ガイド装置8,9は、巻取開始時及び巻
取終了直前には図1及び図3に示すように閉じられてい
るが、巻取中は図2に示すように、それぞれ押圧用シリ
ンダ23,24の作動により所定の角度回転されて開放
され、所定の位置に保持される。なお、押圧用シリンダ
23,24の作動はコントローラ22により制御され
る。ここで、下側の通板ガイド装置9の巻取用テンショ
ンリール3側の先端部9aは、図8の従来例に示すよう
に内蔵されたシリンダ押圧装置9bの作動により巻取開
始時には伸長され、ストリップ1の先端を巻取用テンシ
ョンリール3に確実に誘導する。
【0021】上下の各通板ガイド装置8,9は、ピンチ
ロール14,15と、押圧用シリンダ16と、尾端部位
置検出装置4’とを有し、対向するピンチロール14,
15は、それぞれ上下の通板ガイド装置8,9の長手方
向に沿って複数配設され、押圧用シリンダ16は、上側
の通板ガイド装置8に配設された各ピンチロール14に
接続されて、巻取開始時及び巻取終了直前に、対向する
ピンチロール15に向けて押圧力を発揮し、尾端部位置
検出装置4’は、上下通板ガイド装置8,9の端部の巻
取用テンションリール3近傍に配設される。この尾端部
位置検出装置4’は、図5に示すように位置検出装置4
と同様の構成の投光器4a’及び受光器4b’を有し、
その出力信号はコントローラ22に供給される。なお、
ピンチロール14,15、及び通板ガイド装置8,9を
駆動する押圧用シリンダ23,24により張力付与手段
が構成される。
【0022】コントローラ22は、図4に示すように、
位置検出装置4及び4’からの位置信号が入力され、マ
イクロコンピュータで構成される。コントローラ22
は、巻取開始時及び巻取終了直前では、尾端部位置検出
装置4’から検出された信号に基づいて方向指令信号S
D を出力し、巻取中では、デフレクタロール19の手前
の位置検出装置4から検出された信号に基づいて方向指
令信号SD を出力しており、位置検出装置4,4’の切
替えごとに検出されたストリップ1の側縁を初期値とし
て記憶し、この初期値と入力された検出値とを比較し、
その差分に応じて例えば電圧レベルが可変する方向指令
信号SD を算出して電磁制御弁7に出力し、巻取制御シ
リンダー6の作動を制御する。例えば、ハイレベルの方
向指令信号SD が電磁制御弁7に供給されたときには所
定の位置に電磁制御弁7のスプールが設定され、圧力流
体7aが巻取制御シリンダー6の圧力室6Aに供給され
てピストンが作動し、流体7bは圧力室6Bから押し出
され、一方、ローレベルの方向指令信号SD が供給され
たときには、圧力流体7bが圧力室6Bに供給され、流
体7aは圧力室6Aから押し出され、中間レベルの方向
指令信号SD が供給されたときには、流体7a,7bの
移動は行われない。この流体7a,7bの供給・排出に
よりピストンが押圧されて、ピストンロッド6aの前進
及び後退運動が行われる。これにより、例えば、位置検
出装置4,4’で検出された側縁の位置ずれが右方向の
ときには巻取用テンションリール3も同じ右方向にずれ
量に応じて移動され、コイル2の側縁が均一に揃えられ
る。
【0023】また、コントローラ22からは、巻取開始
時及び巻取終了直前に、尾端部位置検出装置4’からの
検出信号に基づいて押圧用シリンダ16の作動を制御す
る圧力指令信号SP が、蛇行修正装置21に出力され
る。圧力指令信号SP は、例えば、側縁のずれ方向に応
じた正負の符号を有し、ずれ量に応じて電圧レベルの変
化する信号である。
【0024】蛇行修正装置21は、図6に示すように、
入力信号電圧に比例して圧力流体を減圧する双方向型の
比例電磁圧力制御弁17a,17bと、比例電磁圧力制
御弁17a,17bに圧力制御信号SPa,SPbを供給す
る比例弁コントローラ21aと、圧力流体を吐出するポ
ンプPと、押圧用シリンダ16及び比例電磁圧力制御弁
17a,17bから戻った圧力流体を蓄えるタンクT
と、ポンプP及び比例電磁圧力制御弁17a,17b間
の管内の過度の圧力を逃がして圧力を一定に保持するリ
リーフ弁Rとを有する。押圧用シリンダ16は、ピンチ
ロール14の回転軸両端部に軸受けを介して各々接続さ
れたピストンロッド16a1,16b1を有するシリンダ1
6a, 16bから成り、この各シリンダ16a,16b
の圧力室16Aの流体は、それぞれ比例電磁圧力制御弁
17a,17bを介してポンプPから供給されると共
に、排出時には比例電磁圧力制御弁17a,17bを介
してタンクTに排出され、一方、圧力室16Bの流体
は、タンクTとの間で排出及び吸い込みが行われる。
【0025】比例弁コントローラ21aは、増幅回路及
び切替回路等から構成され、圧力指令信号SP に基づい
て圧力制御信号SPa,SPbを設定する。圧力指令信号S
P は増幅されて所定の電圧を有する圧力制御信号SPa
Pbが設定され、圧力指令信号SP の正負に応じて何れ
か一方の圧力制御信号SPa,SPbが切替えられて出力さ
れる。
【0026】比例電磁圧力制御弁17a,17bは、供
給された圧力制御信号SPa,SPbの電圧レベルに応じて
圧力流体の減圧を行い、圧力制御信号SPa,SPbの電圧
に比例して電磁ソレノイドにより弁の位置が微少に可変
され、減圧時には余分な圧力流体をタンクTに戻す。各
々の比例電磁圧力制御弁17a,17bは、圧力制御信
号SPa,SPbに応じて個別に制御され、これにより、ピ
ンチロール14の両端部に供給される押圧力は各端部ご
とにそれぞれ可変される。例えば、ストリップ1の蛇行
が生じていないときには、比例電磁圧力制御弁17a,
17bには圧力制御信号SPa,SPbを供給せず、ピンチ
ロール14の各端部には同一の押圧力を付与して保持
し、図6の右方に蛇行が生じたときには、押圧用シリン
ダ16bの押圧力を高めてストリップ1を左方に移動す
るために、片方の比例電磁圧力制御弁17aに所定の電
圧レベルの圧力制御信号SPaを供給して微少に減圧し、
押圧用シリンダ16aの押圧力を弱めることにより相対
的に押圧用シリンダ16bの押圧力を強くし、ピンチロ
ール14を傾動させてストリップ1を左方に移動させ
る。逆に、左方に蛇行が生じたときには、比例電磁圧力
制御弁17bに圧力制御信号SPbを供給して微少に減圧
し、相対的に押圧用シリンダ16aの押圧力を強くし
て、ストリップ1を右方に移動させる。これにより、ス
トリップ1は、所定の巻取り張力が付与されると共に、
蛇行が修正される。
【0027】次に、本実施例の動作を説明する。巻取開
始時には、ストリップ1の先端はデフレクタロール19
及びピンチロール20を抜けた後、自重により下方に曲
げられ、閉じられた通板ガイド装置8,9の間を走行
し、ベルトラッパー13に誘導されて巻取用テンション
リール3の外周に巻かれる。巻き付いた後に、尾端部位
置検出装置4’を作動させストリップ1の側縁を検出し
て先ず初期値を記憶し、側縁を監視して順次検出値と比
較を行い、巻取用テンションリール3をその軸方向に移
動してコイル2の側縁を均一に揃えるように制御を行う
と共に、ピンチロール14への押圧力を制御してストリ
ップ1の蛇行を修正する。ストリップ1が巻取用テンシ
ョンリール3にある程度巻き取られると、ベルトラッパ
ー13を後退させて通常の巻取り制御に移行する。
【0028】通常の巻取制御に移行したときには、側縁
の検出を位置検出装置4に切替え、上下の通板ガイド装
置8,9を開放させ、先ず側縁を検出して初期値を記憶
し、この初期値と順次検出された検出値との比較制御を
行う。ストリップ1は、デフレクタロール19及びピン
チロール20で圧接され巻取用テンションリール3で巻
き取られることにより、巻取り張力が付与されており、
位置検出装置4で検出されたストリップ1の側縁のずれ
量及び方向に応じて、巻取用テンションリール3がその
軸方向に可変されコイル2の側縁は均一に揃えらえる。
【0029】巻取終了直前では、図7のフローチャート
に示すような処理手順がコントローラ22のマイクロコ
ンピュータで実行される。先ず、ステップS1で、巻取
り装置全体を制御する上位の制御装置から出力されたス
トリップ1の切断信号を受信する。次に、ステップS2
で、押圧用シリンダ23,24を作動させて通板ガイド
装置8,9を閉じ、ステップS3で、押圧用シリンダ1
6を作動させて、ストリップ1をピンチロール14,1
5で挟持して尾端部に押圧力を付与する。ストリップ1
の切断時には、フライングシャー18が移動されるの
で、切断信号が出力されてから実際に切断されるまでに
時間遅れがあり、これにより、ストリップ1尾端部は切
断される前に挟持され巻取り張力が継続して付与され
る。このときのピンチロール14の両端部には押圧用シ
リンダ16により同一の押圧力が付与されており、ピン
チロール14は水平に保たれている。
【0030】そして、ステップS4に移行し、側縁の検
出を尾端部位置検出装置4’に切替え、側縁の検出を行
って初期値を記憶する。次に、ステップS5で、巻取用
テンションリール3の軸方向の移動制御を行う。記憶し
た初期値と検出値とを比較し、この差分に応じて方向指
令信号SD を算出し、これを電磁制御弁7に出力する。
電磁制御弁7では、方向指令信号SD の電圧レベルに応
じて圧力流体の方向が切替えられ、これにより、巻取制
御シリンダ6の作動が制御され、巻取用テンションリー
ル3の軸方向の移動が行われる。
【0031】次に、ステップS6に移行し、走行するス
トリップ1の蛇行修正制御を行う。初期値と検出値とか
ら、側縁のずれ方向に応じて正負の符号を有し、ずれ量
に応じて電圧レベルの変化する圧力指令信号SP を算出
し、これを、比例弁コントローラ21aに出力する。比
例弁コントローラ21aでは、圧力指令信号SP から圧
力制御信号SPa,SPbを設定し、比例電磁圧力制御弁1
7a,17bの減圧を制御し、ピンチロール14を傾動
させてストリップ1の蛇行を微少に修正する。そして、
ステップS7に移行し、尾端部位置検出装置4’により
巻取りが終了したか否か判定する。巻取りが終了してい
ないと判定したときには、ステップS5及びS6を再度
実行して制御を継続し、巻取りが終了したと判定したと
きには、尾端部巻取りの制御を終了する。これにより、
ストリップ1の尾端部の側縁は均一に揃えられて巻き取
れる。
【0032】このように、本実施例においては、尾端部
位置検出装置4’が巻取用テンションリール3の近傍に
配設されているので、ストリップ1の巻取終了時まで確
実に側縁を検出することができる。そして、ストリップ
1の先端部及び尾端部にはピンチロール14,15によ
り押圧力が付与される。このため、ストリップ1の先端
部は片寄りすることなく巻取用テンションリール3に誘
導され、且つ、ストリップ1の尾端部は切断後も継続し
て巻取り張力が付与され、制御不能状態が回避されるの
で、コイル側縁を揃えて巻き取ることができる。さら
に、ピンチロール14の両端に付与される押圧力を各端
部ごとに可変することができるので、ストリップ1の蛇
行を微少に修正することが可能となる。
【0033】なお、上記実施例においては、各シリンダ
は油圧式であっても空圧式であってもよい。また、本発
明の張力付与手段として、上記本実施例では、ピンチロ
ール14に押圧用シリンダ16で押圧力を付与している
が、これに限定されることなく、例えば、電磁ソレノイ
ドのプランジャでピンチロール14に押圧力を付与する
構成としてもよい。
【0034】また、上記実施例では、位置検出装置4,
4’はストリップの側縁の両端に亘って位置ずれを検出
しているが、ストリップの両端の各側縁部分あるいは何
れか一方の側縁部分のみに注目して位置ずれを検出する
ように構成してもよい。また、位置検出装置の受光器に
は、ホトトランジスタ又はホトダイオード等を用いても
よい。また、受光器に感度の良い位置検出用カメラを用
いた場合には、投光器を省いてもよい。
【0035】また、上記実施例では、尾端部位置検出装
置4’を、通板ガイド装置8,9に設けたが、これに限
定することなく、ストリップ1の側縁を検出することが
できる巻取用テンションリールの近傍に配設すれば、上
記の効果を発揮することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明においては、ストリップの尾端部を巻き取るとき
に、尾端部をロールで挟み押圧力を付与しているので、
尾端部に巻取り張力が生じ、巻取制御不能状態に陥るこ
とが回避される。また、巻取用テンションリールに巻き
取られる直前に設けられた位置検出装置でストリップの
尾端部の側縁を検出しているので、ストリップが巻き取
られるまで確実に側縁を検出することができ、尾端部の
側縁を均一に揃える巻取り制御を巻取終了まで実行する
ことができる。
【0037】そして、請求項2に記載した発明において
は、走行するストリップの側縁を検出する位置検出装置
を、張力付与手段及び巻取用テンションリール間の巻取
用テンションリール側の近傍に配設することにより、ス
トリップ尾端部が全部巻き取られるまで側縁の検出が行
うことができる。また、通板ガイド装置にストリップ尾
端部を挟持し尾端部に巻取り張力を付与する張力付与手
段を備えたことにより、ストリップが切断された後も、
尾端部には継続して巻取り張力が付与される。これによ
り、尾端部の巻取りで巻取制御不能状態に陥ることが回
避でき、確実にコイル側縁を揃えることができるので巻
取制御を向上することが可能になる。
【0038】さらに、請求項3に記載した発明において
は、尾端部を挟持するロール両端の各端部に押圧用シリ
ンダが各々配設され、押圧用シリンダごとに押圧力を可
変設定する蛇行修正装置を備えることにより、走行する
ストリップの蛇行を低下でき、巻取用テンションリール
を軸方向に移動制御する前記制御との相乗効果により、
コイル側縁の均一な巻取り制御が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す巻取開始状態の概略構
成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す巻取中状態の概略構成
図である。
【図3】本発明の一実施例を示す巻取終了直前状態の概
略構成図である。
【図4】図3のX−X矢視を示す概略構成図である。
【図5】位置検出装置の構成を示す概略断面図である。
【図6】押圧シリンダによる制御を示す概略構成図であ
る。
【図7】巻取終了直前での処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】従来のストリップ巻取装置を示す巻取開始状態
の概略構成図である。
【図9】従来のストリップ巻取装置を示す巻取終了直前
状態の概略構成図である。
【図10】図9のY−Y矢視を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 コイル 3 巻取用テンションリール 4 位置検出装置 4’ 尾端部位置検出装置 5 リール駆動制御装置 5a 巻取用リールハウジング 8,9 通板ガイド装置 14、15 ピンチロール 16 押圧用シリンダ 17a,17b 比例電磁圧力制御弁 19 デフレクタロール 21 蛇行修正装置 21a 比例弁コントローラ 22 コントローラ 23,24 押圧用シリンダ SD 方向指令信号 SP 圧力指令信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するストリップを側縁を揃えながら
    巻取用テンションリールに巻き取るストリップの巻取制
    御方法において、 ストリップの尾端部を巻き取る際に、ストリップ尾端部
    を通板ガイド装置に設けたロールで挟持して巻取り張力
    を付与すると共に、前記巻取用テンションリールに巻き
    取られる直前に設けられた位置検出装置によりストリッ
    プ尾端部の側縁を検出し、この検出値に基づいて前記巻
    取用テンションリールをその軸方向に移動してストリッ
    プ尾端部の側縁を揃えながら巻き取ることを特徴とする
    ストリップの巻取制御方法。
  2. 【請求項2】 走行するストリップの側縁を検出する位
    置検出装置と、該位置検出装置から検出された位置信号
    と予め記憶した初期設定値とを比較し、ストリップを巻
    き取る巻取用テンションリールをこの比較結果に応じて
    その軸方向に移動しストリップの側縁の位置ずれを制御
    する制御装置と、デフレクタロール及び前記巻取用テン
    ションリール間に配設され、ストリップの先端部及び尾
    端部を前記巻取用テンションリールに誘導する通板ガイ
    ド装置とを備えるストリップの巻取制御装置において、 前記通板ガイド装置に配設されストリップ尾端部を挟持
    して巻取り張力を付与する張力付与手段と、該張力付与
    手段及び前記巻取用テンションリール間の当該巻取用テ
    ンションリール近傍に配設され、ストリップ尾端部の側
    縁を検出する尾端部位置検出装置とを備え、前記尾端部
    位置検出装置から検出された位置信号を前記制御装置に
    入力し、ストリップ尾端部側縁の位置ずれ制御の際には
    この位置信号に基づいて制御を行うことを特徴とするス
    トリップの巻取制御装置。
  3. 【請求項3】 ストリップ尾端部平面の両側に対向して
    配設され当該尾端部を挟持するロールと、前記ロールの
    軸方向両端の各端部に各々配設され軸受を介して該ロー
    ルに押圧力を付与する押圧用シリンダと、各押圧用シリ
    ンダの押圧力をそれぞれ可変してストリップの蛇行を修
    正する蛇行修正装置と、を備えたことを特徴とする請求
    項2に記載のストリップの巻取制御装置。
JP6303796A 1994-12-07 1994-12-07 ストリップの巻取制御方法及び装置 Pending JPH08155542A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100883822B1 (ko) * 2002-11-30 2009-02-16 주식회사 포스코 스트립의 초기권취 제어방법
CN105598187A (zh) * 2016-03-23 2016-05-25 中国重型机械研究院股份公司 一种夹送辊摆动导板的装配机构
JP7250238B1 (ja) * 2023-01-06 2023-04-03 地方独立行政法人鳥取県産業技術センター 金属ロール端面揃え装置

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