JPH09313730A - パチンコ遊技機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技中に球箱に賞球を保管することにより発
生する種々の混乱をなくすと共に、営業上必要なパチン
コ球の保有量を極度に増大させることのないようにする
パチンコ遊技機構を提供する。 【解決手段】 島台の各パチンコ機本体１間に前面から
内部を透視し得るウインドケース４を設け、遊技者に払
い出された賞球を該ウインドケース４に一時預りできる
ようにすると共に、該ウインドケース４にその預球の返
却口１３を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技場に
備え付けられるパチンコ遊技機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ遊技場における遊技者は、いわ
ゆる大当たり等により多数の賞球が獲得できると、その
賞球を合成樹脂製の球箱に入れ周囲に積み上げて保管し
遊技を続行している。このため他の遊技者の邪魔となり
通路にもはみ出すために店内が混雑するという問題があ
った。

【０００３】また、上記のように遊技者が獲得した多数
の賞球を球箱に入れて保管していると、島台内で循環し
ている球数が少なくなるので正常な球循環に支障が出る
おそれがあった。このため営業のために必要なパチンコ
球の保有量が増すこととなった。また、パチンコ球の入
った球箱は重くて一人で運べないことも多いので景品交
換作業を店員が手伝う必要が生じ煩雑であった。特に閉
店時には景品交換のための計数器の使用が混雑するの
で、間違いも生じ易く店員とのトラブルの原因となるも
のであった。

【０００４】また、従来から上記問題点を解消するパチ
ンコ機として、特公平４−１９８７５号公報に示された
ように、賞球を計数する計数器とその計数値をプリント
アウトするプリンタを設けたものも知られているが、賞
球数が単にシートに印字されるだけでは、たとえ多数の
賞球が払い出されていても他の遊技者に対してそのパチ
ンコ機の出玉状況をアピールすることができないので、
パチンコ遊技場の経営上重要な宣伝効果が得られないと
いう問題がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の
如き遊技中に球箱に賞球を保管することにより発生する
種々の混乱をなくすと共に、営業上必要なパチンコ球の
保有量を極度に増大させることのないようにするパチン
コ遊技機構を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのために本発明のパチ
ンコ遊技機構は、島台の各パチンコ機本体間に前面から
内部を透視し得るウインドケースを設け、遊技者に払い
出された賞球を該ウインドケースに一時預りできるよう
にすると共に、該ウインドケースにその預球の返却口を
設けてなることを特徴とする。また、本発明は上記パチ
ンコ遊技機構において、パチンコ機本体の下皿に溜って
いる賞球を計数して島台内のアウト球集合樋に排出する
と共に、島台上部の球補給樋からそれと同数の賞球を計
数して預球としてウインドケースに供給されるようにし
たことを特徴とする。さらに、本発明は上記パチンコ遊
技機構において、ウインドケースに預球を計数しアウト
球集合樋に排出させる精算処理手段を設けたことを特徴
とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に図面と共に本発明の実施の形
態を説明する。図１にパチンコ遊技場における島台の前
面を示し、１はカウンタ板２上に並設されたパチンコ機
本体、３および４は各パチンコ機本体１の間に設けられ
た球貸機およびウインドケースである。球貸機３は周知
のように現金または所定のプリペイドカードを投入口９
に挿入することによりパチンコ球が貸出樋６を通ってパ
チンコ機本体１前面の上皿５に直接貸し出されるように
構成されている。７はパチンコ機本体１前面の下皿、８
は打球発射用ハンドルである。また１０は各パチンコ機
本体１の上部に設けられた呼出ランプである。

【０００８】ウインドケース４は、図２にも示したよう
に、前面に透明窓１１が設けられた薄幅縦長状のパチン
コ球貯留用ケースであって、該ウインドケース４の前面
の透明窓１１の下側に返却ボタン１２および樋状の返却
口１３が設けられ、該返却口１３の後側に球排出樋１４
が設けられ、該球排出樋１４に球計数器１５が設けられ
ている。なお該球排出樋１４は島台内のアウト球集合樋
（図示せず）に臨む。また、ウインドケース４の上部に
は精算ボタン１６とプリンタ１７およびそのシート排出
口１８、および補給器１９が設けられ、該補給器１９に
は島台上部に配設されている球補給樋（図示せず）と連
通するホース２０が配設されている。

【０００９】また、２１はパチンコ機本体１前面の下皿
７に設けられた球抜レバー、２２は該下皿７のさらに下
に設けられたホッパーである。球抜きレバー２１が操作
されると該下皿７の底部が開口して該下皿７に溜ってい
る賞球がホッパー２２に落下し該ホッパー２２に落下し
た賞球は計数器２３を通って島台内のアウト球集合樋に
排出される。そしてこの計数器２３にて計数された賞球
数が前記補給器１９を通してウインドケース４中に預球
として補給されるようにしている。

【００１０】このため遊技者は下皿７中に賞球が満旦に
なった場合に球抜きレバー２１を操作しホッパー２２を
通してその賞球をアウト球集合樋に排出させることによ
りそれと同数の球が球補給樋から補給器１９により計数
されてウインドケース４中に供給される。そしてその預
球を透明窓１１を通して透視できると共に、その遊技者
は返却ボタン１２を操作することによって何時でも該ウ
インドケース４中の預球を返却口１３を通して返却を受
けることができ遊技に使用できる。

【００１１】そして遊技を終える際は、遊技者は精算ボ
タン１６を押すことにより透明窓１１中の預球が球計数
器１５，球排出樋１４を通してアウト球集合樋に排出さ
れ、球計数器１５における計数値はプリンタ１７にてシ
ートに印字されてシート排出口１８より排出されるので
遊技者はその印字シートを持って景品交換に行くことが
できる。

【００１２】なお、２４は各パチンコ機本体１の呼出ラ
ンプ１０のさらに上方に設けられたセグメント表示器か
らなる持球表示パネルで、該表示パネル２４にはウイン
ドケース４中に保留し得ないようなさらに大量の賞球が
獲得された場合にその数がデジタル表示されるようにな
っている。そして２５はそのためにウインドケース４中
の預球のレベルを検知するべく設けられた球センサであ
る。

【００１３】

【発明の効果】このように本発明のパチンコ遊技機構
は、島台の各パチンコ機本体間にウインドケースを設け
て賞球を一時預りできるようにしたので、多数の賞球が
得られても球箱が必要でなくなり通路を邪魔することな
く遊技できると共に、重い球箱を運ぶ必要もなくなる。
そして従来のように多量のパチンコ球が球箱に滞留する
ことがないので島台を循環させる球数が不足するおそれ
もなくなり、かつまた、複数列の島台間でパチンコ球が
多量に移動することがなくなるので各島台間の球数を平
準化させることができる。また、ウインドケース４中の
預球は前面から見られるので好調な出球状況等を他の遊
技者にアピールできる効果がある。さらには精算処理手
段を設けたことにより景品交換も容易となるなどの種々
の利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパチンコ遊技機構を示す島台の正
面図。

【図２】本発明に係るパチンコ遊技機構のウインドケー
スの斜視図。

【符号の説明】

１ パチンコ機本体 ４ ウインドケース ５ 上皿 ７ 下皿 １１ 透明窓 １２ 返却ボタン １３ 返却口 １４ 球排出樋 １５ 球計数器 １６ 精算ボタン １７ プリンタ １９ 補給器 ２１ 球抜きレバー ２２ ホッパー ２３ 計数器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 島台の各パチンコ機本体間に前面から内
   部を透視し得るウインドケースを設け、遊技者に払い出
   された賞球を該ウインドケースに一時預りできるように
   すると共に、該ウインドケースにその預球の返却口を設
   けてなることを特徴とするパチンコ遊技機構。
2. 【請求項２】 パチンコ機本体の下皿に溜っている賞球
   を計数して島台内のアウト球集合樋に排出する共に、島
   台上部の球補給樋からそれと同数の賞球を計数して預球
   としてウインドケースに供給するようにした請求項１に
   記載のパチンコ遊技機構。
3. 【請求項３】 ウインドケースに預球を計数しアウト球
   集合樋に排出させる精算処理手段を設けた請求項１また
   は２に記載のパチンコ遊技機構。