JPH09309159A - タイヤ成形ドラムにおけるタイヤ部材端の巻き上げ装置 - Google Patents

タイヤ成形ドラムにおけるタイヤ部材端の巻き上げ装置

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JPH09309159A
JPH09309159A JP8125855A JP12585596A JPH09309159A JP H09309159 A JPH09309159 A JP H09309159A JP 8125855 A JP8125855 A JP 8125855A JP 12585596 A JP12585596 A JP 12585596A JP H09309159 A JPH09309159 A JP H09309159A
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Yoshinori Miyamoto
義則 宮本
Jirou Agawa
二郎 吾川
Yoshihiro Fukamachi
嘉博 深町
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  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 消耗品であるブラダを不要にでき、タイヤ部
材端を良好な状態に巻き上げるタイヤ部材端の巻き上げ
装置を提供する。 【解決手段】 半径方向内外方に拡縮可能な複数のビー
ドロックセグメントと、同各ビードロックセグメントを
半径方向内外方へ拡縮させるビードロック拡縮手段と、
軸方向に沿う前後進を可能に配置した円筒状の移動手段
と、同移動手段の前端部の円周方向等間隔位置に後端部
を中心とする半径方向内外方への揺動を可能に枢着して
先端部側を前記各ビードロックセグメントの方向に延長
した複数のフィンガーと、前記各フィンガーを半径方向
内方へ付勢するフィンガー付勢手段と、前記移動手段と
前記各ビードロックセグメントとの間に前後進を可能に
配置したフィンガー拡縮手段とを有し、同フィンガー拡
縮手段を前進させて前記各フィンガーに設けたカムロー
ラに当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ成形ドラム
におけるタイヤ部材端の巻き上げ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤ成形ドラムにおけるタイヤ
部材端の巻き上げ装置のうち、ダブルブラダ方式のもの
を図7(a)〜(d)に示し、シングルブラダ方式のも
のを図7(e)に示した。図7(a)〜(d)に示すダ
ブルブラダ方式のものは、図7(a)に示すようにタイ
ヤ部材Aを端部がダブルブラダCの上に位置するように
設置し、次いで図7(b)に示すようにタイヤ部材Aの
端部近くをビードロック機構Bによりロックし、次いで
図7(c)に示すように外側ブラダC1 内に圧力空気を
供給し、外側ブラダC1 を膨張させて、タイヤ部材Aの
端部を巻き上げ、次いで図7(d)に示すように内側ブ
ラダC2 に圧力空気を供給し、内側ブラダC2 を膨張さ
せて、タイヤ部材Aの端部を最終的に巻き上げる。
【0003】図7(e)に示すシングルブラダ方式のも
のは、タイヤ部材Aの端部近くをビードロック機構Bに
よりロックし、次いでシングルブラダD内に圧力空気を
供給して、シングルブラダDを膨張させるとともに、押
付板Eを矢印方向に移動させて、タイヤ部材Aの端部を
最終的に巻き上げる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図7(a)〜
(d)及び図7(e)に示すタイヤ部材端の巻き上げ装
置には、次の問題があった。即ち、ブラダはゴムで構成
されており、消耗品である。このブラダの上に材料を巻
き付けるか、または他のステージでバンド状に成形され
た部材を挿入する必要があるが、ゴムで構成されている
ので、破損に至らないまでも、成長して、その外径が大
きくなり、タイヤ成形精度を確保する上で、また作業を
する上で、阻害要因になる。
【0005】またブラダを膨張させて、タイヤ部材の端
部の巻き上げるので、導入する空気量を詳細に制御する
必要がある。また導入空気量を一旦設定しておいても、
新しいブラダに交換すると、その膨張特性が異なるの
で、導入空気量を改めて設定し直す必要がある。本発明
は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その目的と
する処は、ブラダを使用しなくても、タイヤ部材の端部
を良好な状態に巻き上げることができるタイヤ成形ドラ
ムにおけるタイヤ部材端の巻き上げ装置を提供しようと
する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、半径方向内外方に拡縮可能な複数のビ
ードロックセグメントと、同各ビードロックセグメント
を半径方向内外方へ拡縮させるビードロック拡縮手段
と、軸方向に沿う前後進を可能に配置した円筒状の移動
手段と、同移動手段の前端部の円周方向等間隔位置に後
端部を中心とする半径方向内外方への揺動を可能に枢着
して先端部側を前記各ビードロックセグメントの方向に
延長した複数のフィンガーと、前記各フィンガーを半径
方向内方へ付勢するフィンガー付勢手段と、前記移動手
段と前記各ビードロックセグメントとの間に前後進を可
能に配置したフィンガー拡縮手段とを有し、同フィンガ
ー拡縮手段を前進させて前記各フィンガーに設けたカム
ローラに当接させることにより同各フィンガーを半径方
向外方へ拡径させ、それとは逆に後退させて同カムロー
ラから離すことにより同各フィンガーを半径方向内方へ
縮径させるように構成したことを特徴としている(請求
項1)。
【0007】前記請求項1記載のタイヤ部材端の巻き上
げ装置において、各フィンガーの先端部をビードロック
セグメントの支持部にあずけて、フィンガー拡縮手段に
よる拡径とともに各フィンガーを拡径させるようにして
もよい(請求項2)。前記請求項1、2記載のタイヤ部
材端の巻き上げ装置において、各フィンガーの先端部に
ローラを設けてもよい(請求項3)。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明のタイヤ部材端の巻き
上げ装置を図1〜図4に示す一実施形態により説明す
る。図1は、タイヤ部材端の巻き上げ装置の全体を示す
縦断側面図で、図1の上側半分は、両側に配置したタイ
ヤ部材端の巻き上げ装置が相対的に寄り且つ各フィンガ
ーが縮径及び拡径したときの状態を示し、下側半分は、
両側に配置したタイヤ部材端の巻き上げ装置が相対的に
離れ且つ各フィンガーが縮径したときの状態を示してい
る。また図2は、タイヤ部材端の巻き上げ装置の詳細を
示す縦断側面図、図3は、図2の矢視X−X線に沿う正
面図、図4(a)〜(d)は、タイヤ部材端の巻き上げ
装置の作用説明図である。
【0009】図1、図2の1がタイヤ成形ドラム、2が
タイヤ成形ドラム1のドラム軸、16がドラム軸2の外
周面にドラム軸方向への前後進を可能に取付けた二重筒
状ピストン、5が二重筒状ピストン16をドラム軸方向
に前後進させるねじ棒駆動装置である。図1、図2の3
がビードロック機構で、同ビードロック機構3を具体的
に説明すると、6が二重筒状ピストン16の前端部に半
径方向内外方への拡縮を可能に取付けた複数のビードロ
ックセグメント(タイヤビード部を保持するビードロッ
クセグメント)、8が二重筒状ピストン16の内部にド
ラム軸方向への前後進を可能に嵌挿したピストン、8’
がピストン8背後の二重筒状ピストン16後部内に形成
した空気室、7がピストン8の前端部と各ビードロック
セグメント6とを連結する複数のリンクである。
【0010】図1〜図3の4がタイヤ部材A端をタイヤ
ビート周りに巻き上げる巻き上げ装置で、同巻き上げ装
置4を具体的に説明すると、9が複数のフィンガー、1
0が枢着ピン、11が円筒状の移動手段で、同移動手段
11が上記二重筒状ピストン16の後部外周面にドラム
軸方向への前後進を可能に支持されている。また上記各
フィンガー9の後端部が移動手段11の前端部の円周方
向等間隔位置に枢着ピン10により半径方向内外方への
揺動を可能に枢支されて、先端部側が前記各ビードロッ
クセグメント6の方向に延びている。
【0011】12が各フィンガー9の先端部に設けたロ
ーラで、各フィンガー9がローラ12を介してタイヤ部
材Aに接触して、各フィンガー9の先端部がタイヤ部材
上を滑らかに摺動する。同各フィンガー9のローラ12
は、拡径時、各ビードロックセグメント6の支持部13
に支えられており、各ビードロックセグメント6の拡径
とともに拡径する。
【0012】上記各フィンガー9の中央部内側面には、
カムローラ14が設けられている。このカムローラ14
への係合位置には、カム部材(フィンガー拡縮手段)1
5があり、このカム部材(フィンガー拡縮手段)15が
二重筒状ピストン16の前部外周面によりドラム軸方向
への前後進を可能に支持されている。16’がカム部材
15と二重筒状ピストン16との間に形成した一方の空
気室、16’’がカム部材15と二重筒状ピストン16
との間に形成した他方の空気室、17’が移動手段11
と二重筒状ピストン16との間に形成した空気室であ
る。
【0013】また上記各フィンガー9の中央外周面に
は、フィンガー付勢手段18が各フィンガー9を取り囲
むように取付けられて、各フィンガー9が縮径方向に付
勢されている。次に前記図1〜図4に示すタイヤ部材端
の巻き上げ装置の作用を具体的に説明する。 (1)図4(a)は、移動手段11とカム部材(フィン
ガー拡縮手段)15とが後退し、フィンガー付勢手段1
8により各フィンガー9が半径方向内方へ縮径している
状態を示している。この状態のときに、圧縮空気供給手
段(図示せず)からピストン8背後の空気室8’へ圧縮
空気を供給して、ピストン8を前進させ、その動きを各
リンク7を介して各ビードロックセグメント6に伝え
て、同各ビードロックセグメント6を拡径させる。
【0014】このとき、同各ビードロックセグメント6
の支持部13にあずけているローラ12を介して各フィ
ンガー9を枢着ピン10を中心に半径方向外方に図4
(b)の位置まで拡径させる。なお各フィンガー9が各
ビードロックセグメント6と同時に拡径しないと、図5
に示すようにタイヤ部材Aの下側に空間が生じるが、上
記のように各フィンガー9と各ビードロックセグメント
6とが同時に拡径するので、タイヤ部材Aの下側に空間
が生じない。 (2)次いで圧縮空気供給手段(図示せず)からカム部
材(フィンガー拡縮手段)15と二重筒状ピストン16
との間に形成した一方の空気室16’へ圧縮空気を供給
し、カム部材15(フィンガー拡縮手段)を図4(c)
の位置まで前進させて、カム部材15のカム斜面を各フ
ィンガー9のカムローラ14に当接させ、各フィンガー
9を図4(c)の位置まで拡径させて、タイヤ部材Aの
端部を巻き上げる。
【0015】なおカム部材15のカム斜面による拡径量
は、図6(a)のAのみであり、この拡径量Aに上記ビ
ードロックセグメント6の拡径による拡径量Bが加算さ
れることになる。BなしでA+Bの拡径量を確保するた
めには、カム部材15のカム斜面を図6(b)のC範囲
に形成する必要があり、カム部材15のストロークがC
に相当する長さになって、装置が大型化する。 (3)次いで圧縮空気供給手段(図示せず)から移動手
段11と二重筒状ピストン16との間に形成した空気室
17’へ圧縮空気を供給し、移動手段11を図4(d)
の位置まで前進させて、各フィンガー9をドラム中央部
側へ前進させる。このとき、各ローラ12をタイヤ部材
A端に接触させて、タイヤ部材Aの端部をさらに巻き上
げ、移動部材11を図4(d)の位置まで前進させたと
きには、タイヤ部材Aの端部の巻き上げを完了する。 (4)次いで圧縮空気供給手段(図示せず)からカム部
材15と固定ピストン16との間に形成した他方の空気
室16’’へ圧縮空気を供給し、カム部材(フィンガー
拡縮手段)15を後退させ、移動手段11も後退させ、
フィンガー付勢手段18により各フィンガー9を縮径し
て、スタートの状態に戻す。
【0016】
【発明の効果】本発明のタイヤ部材端の巻き上げ装置は
前記のように移動手段とフィンガー拡縮手段とを後退さ
せ、フィンガー付勢手段により各フィンガーを半径方向
内方へ縮径している状態のときに、各ビードロックセグ
メントを拡径させると同時に、同各ビードロックセグメ
ントの支持部にあずけているローラを介して各フィンガ
ーを枢着ピンを中心に半径方向外方に図4(b)の位置
まで拡径させて、タイヤ部材の下側に空間を生じさせな
いようにし、次いでフィンガー拡縮手段を図4(c)の
位置まで前進させて、フィンガー拡縮手段のカム斜面を
各フィンガーのカムローラに当接させ、各フィンガーを
図4(c)の位置まで拡径させて、タイヤ部材の端部を
巻き上げ、次いで移動手段を図4(d)の位置まで前進
させて、各フィンガーをドラム中央部側へ前進させ、各
ローラをタイヤ部材端に接触させて、タイヤ部材の端部
をさらに巻き上げ、移動部材を図4(d)の位置まで前
進させたときには、タイヤ部材端の巻き上げを完了し、
次いでフィンガー拡縮手段を後退させ、移動手段も後退
させ、フィンガー付勢手段により各フィンガーを縮径し
て、スタートの状態に戻すので、ブラダを使用しなくて
も、タイヤ部材の端部を良好な状態に巻き上げることが
できる。
【0017】またフィンガー拡縮手段のカム斜面による
拡径量Aにビードロックセグメントの拡径による拡径量
Bを加算するので、フィンガー拡縮手段のストロークを
長くしなくても、A+Bの拡径量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ部材端の巻き上げ装置の全体を
示す縦断側面図である。
【図2】タイヤ部材端の巻き上げ装置の詳細を示す縦断
側面図である。
【図3】図2の矢視X−X線に沿う正面図である。
【図4】(a)〜(d)はタイヤ部材端の巻き上げ装置
の作用説明図である。
【図5】タイヤ部材の下方に空間部が形成される状態を
示す説明図である。
【図6】(a)はフィンガー拡縮手段とビードロックセ
グメントとで拡径量A+Bを得る場合の説明図、(b)
はフィンガー拡縮手段のみで拡径量A+Bを得る場合の
説明図である。
【図7】(a)〜(d)は従来のダブルブラダ方式のタ
イヤ部材端の巻き上げ装置の作用説明図、(e)は従来
のシングルブラダ方式のタイヤ部材端の巻き上げ装置の
作用説明図である。
【符号の説明】
A タイヤ部材 6 ビードロックセグメント 7〜8’ ビードロック拡縮手段 7 リンク 8 ピストン 8’ 空気室 9 フィンガー 11 移動手段 12 ローラ 14 カムローラ 15 フィンガー拡縮手段(カム部材) 18 フィンガー付勢手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向内外方に拡縮可能な複数のビー
    ドロックセグメントと、同各ビードロックセグメントを
    半径方向内外方へ拡縮させるビードロック拡縮手段と、
    軸方向に沿う前後進を可能に配置した円筒状の移動手段
    と、同移動手段の前端部の円周方向等間隔位置に後端部
    を中心とする半径方向内外方への揺動を可能に枢着して
    先端部側を前記各ビードロックセグメントの方向に延長
    した複数のフィンガーと、前記各フィンガーを半径方向
    内方へ付勢するフィンガー付勢手段と、前記移動手段と
    前記各ビードロックセグメントとの間に前後進を可能に
    配置したフィンガー拡縮手段とを有し、同フィンガー拡
    縮手段を前進させて前記各フィンガーに設けたカムロー
    ラに当接させることにより同各フィンガーを半径方向外
    方へ拡径させ、それとは逆に後退させて同カムローラか
    ら離すことにより同各フィンガーを半径方向内方へ縮径
    させるように構成したことを特徴とするタイヤ成形ドラ
    ムにおけるタイヤ部材端の巻き上げ装置。
  2. 【請求項2】 前記各フィンガーの先端部を前記ビード
    ロックセグメントの支持部にあずけて、前記フィンガー
    拡縮手段による拡径とともに同各フィンガーを拡径させ
    る請求項1記載のタイヤ成形ドラムにおけるタイヤ部材
    端の巻き上げ装置。
  3. 【請求項3】 前記各フィンガーの先端部にローラを設
    けた請求項1、2記載のタイヤ成形ドラムにおけるタイ
    ヤ部材端の巻き上げ装置。
JP8125855A 1996-05-21 1996-05-21 タイヤ成形ドラムにおけるタイヤ部材端の巻き上げ装置 Withdrawn JPH09309159A (ja)

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