JPH0930902A - 防虫剤組成物 - Google Patents

防虫剤組成物

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JPH0930902A
JPH0930902A JP7209148A JP20914895A JPH0930902A JP H0930902 A JPH0930902 A JP H0930902A JP 7209148 A JP7209148 A JP 7209148A JP 20914895 A JP20914895 A JP 20914895A JP H0930902 A JPH0930902 A JP H0930902A
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JP
Japan
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insect repellent
pest
composition
tcd
liquid
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JP7209148A
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Fujio Kanazawa
澤 富士雄 金
Mitsuyasu Makita
田 光 康 牧
Yoshimi Fujimoto
本 義 己 藤
Fukuo Yamashita
下 富久夫 山
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SUMISHO KAGAKUHIN KK
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
SUMISHO KAGAKUHIN KK
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Osaka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ほとんど無臭であること、また高い防虫効力を
使用期間中安定的に発揮すること、しかも固体表面への
含有液剤の浸出を防止して安全にまた経済的に利用でき
る防虫剤組成物を提供するにある。 【構成】昇華性の固型剤として純度97.0重量%以上
のトリシクロ[5.2.1.02.6 ]デカンを用い、溶
融状態のトリシクロ[5.2.1.02.6 ]デカン中に
常温揮散性の防虫液剤を混合したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温揮散性の防虫液剤
と昇華性の固形剤とからなる防虫剤組成物の改良組成に
関する。より具体的には該防虫液剤の防虫性能を弊害な
く安定して発揮させ得る組成に関する。
【0002】
【従来の技術】かつての防虫剤は、パラジクロルベンゼ
ン、ナフタレン、樟脳等の固形で昇華性のものが主流で
あった。しかし、この種の防虫剤はいずれも防虫効力が
強くないため、有効に利用するためには比較的多量の薬
剤が必要とされ、またそれぞれ特有の臭気を有するため
衣類等の防虫対象物に異臭が強く付着する等の欠点があ
った。
【0003】このような欠点があったかつての防虫剤に
対し、近年、比較的に強い防虫効力を有し、しかも常温
揮散性でほとんど無臭の液状の防虫剤が開発されるに至
っている。これには例えば、エンペンスリン((RS)
−1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル(1R)
−シス,トランス−クリサンテマート、(以下「VE
P」という。)を挙げることができる。
【0004】この液状の防虫剤の実用化は、例えばVE
Pの場合油液状剤であるところから、不織布などの基材
に含有させたり、また樹脂中に練り込んで含有させるこ
とにより行われている。
【0005】また、最近上記した液状の防虫剤の防虫効
力を相乗的に増強させることを意図して、VEPなどを
パラジクロルベンゼン等の昇華性固体中に含浸させた組
成も開発されている。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】上記した液状の防虫剤
は、常温下において蒸気圧が低く揮散性が不充分であ
る。例えば、VEPでは1.62×10-3mmHg(30
℃)である。このため、その揮散ガスの有効量が施用空
間に拡散するのに相当の時間を要し、特に初期防虫効果
が劣るという欠点がある。
【0007】また、この液状の防虫剤について前記した
不織布等の基材中への含有構成の形態では、その液剤が
基材表面に浸出する欠点があるため、衣類等への汚染の
原因となり、また使用時の安全を期する上においてそれ
相当の厳重な包装形態が必要となるなどの欠点がある。
このため、製品が割高となってしまう。
【0008】また、この液状の防虫剤が、VEPのよう
に無色、無臭のものであっては上記の構成形態において
は使用途中の残量を視覚的に確認できないことから、防
虫機能の有効、無効を判断することができない、という
欠点もあった。
【0009】また、前記したパラジクロルベンゼンなど
の昇華性固体中に液状の防虫剤を含浸させる組成形態で
は、前記した固体表面への液剤が浸出するという欠点に
加えて、液剤の含浸状態に偏りが製剤化の際に限らず、
使用後においても生じ易く、このため防虫効力に安定化
を期することが困難であるという欠点、さらには昇華性
固体に特有の異臭を衣類等に残留する欠点等が生じる。
【0010】一方、従来技術の欠点の内、多量の薬剤の
使用を改善するためには昇華性炭化水素に少量の薬剤を
担持させる方法があり、トリシクロ[5.2.1.0
2.6 ]デカン(以下「TCD」と略記する。)を初めと
する昇華性炭化水素について研究が行われたが、昇華性
炭化水素単独では防虫剤の担持能力が低いとされていた
(特公昭56−8801号公報)。またTCDは融点が
低く、単独で担体として使用するには製剤的に困難であ
るという欠点もあった。
【0011】そこで、本発明では上記した従来の防虫剤
における諸欠点を解消し、ほとんど無臭で高い防虫効力
を使用期間中安定的に発揮し、しかも固体表面への含有
液剤の浸出を防止して安全にまた経済的に利用できる防
虫剤組成物を提供することを目的とした。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、高純度のTCDを担体とすれば、上記の目的を
達成することができることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明の要旨は昇華性の固形剤として純度97.
0重量%以上のトリシクロ[5.2.1.02.6 ]デカ
ンを用い、溶融状態のトリシクロ[5.2.1.0
2.6 ]デカン中に常温揮散性の防虫液剤を混合したこと
を特徴とする防虫剤組成物にある。
【0013】本発明で用いられる高純度TCDは、例え
ば石油類を熱分解する際に副生するC5 留分を原料とし
て純度97.0重量%以上にまで精製されたジシクロペ
ンタジエンを水素化することにより得ることができる。
このような高純度ジシクロペンタジエンとしては例え
ば、丸善石油化学製のHDCPが挙げられる。水素化に
より得られたTCDは純度97.0重量%以上であり、
無色、微香性の昇華性固体で、融点73〜78℃、沸点
190〜192℃であって、次の化学構造式で示され
る。
【化1】
【0014】TCDの溶融は、TCDが十分に融解しか
つ防虫液剤の蒸発による損失が最小限となる温度範囲は
70〜90℃で、好ましくは、より良好な混合状態が得
られる80〜85℃の温度条件下で行われる。なお、7
0℃未満ではTCDが十分に融解しないし、また90℃
を超えると防虫液剤の蒸発による損失が過多となる。
【0015】また、本発明に係る防虫剤組成物の固形化
は、TCDと防虫液剤との混合液が冷却されることによ
って得られるが、この際の冷却は自然放冷、氷水上など
の冷却装置による急速冷却のいずれの方法によってもよ
い。
【0016】また、防虫液剤としてはVEPのほか、d
−アレスリン((RS)−3−アリル−2−メチル−4
−オキソシクロペント−2−エニル(1R)−シス,ト
ランス−クリサンテマート、プラレスリン((S)−2
−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)シクロ
ペント−2−エニル(1R)−シス,トランス−クリサ
ンテマート、以下「ETOC」という。)、テラレスリ
ン((RS)−3−アリル−2−メチル−4−オキソシ
クロペント−2−エニル−2,2,3,3−テトラメチ
ルシクロプロパンカルボキシレート、以下、「M10
8」という。)、フラメスリン(5−(2−プロピニ
ル)−2−フリルメチル(1R)−シス,トランス−ク
リサンテマート)など無臭性乃至微香性のものを用いる
ことができる。なお、防虫液剤として好ましくは、より
高い蒸気圧を有する点からVEPを単剤で、あるいはV
EPと他の防虫液剤との混合剤として配合することであ
る。
【0017】また、TCDと防虫液剤との配合量比はT
CDが比較的に高い昇華性能を有していることから、使
用時の周囲の環境条件や防虫剤としての剤型などの影響
から一概に定まらないが、常温条件下で使用される場合
にはTCD95.0〜99.7重量部に対し、防虫液剤
5.0〜0.3重量部の範囲の配合量とすることができ
る。この場合、防虫液剤の配合量が0.3重量部未満で
あると、防虫効力を安定的に有効に発揮できない。
【0018】また、上記の場合防虫液剤の配合量が3重
量部を超えると、当該組成物の固体表面に含有する防虫
液剤の一部が浸み出すことがある。なお、防虫液剤を3
重量部以上配合する場合には、結晶調節剤を配合するこ
とによって、上記の防虫液剤の浸み出しを解消すること
ができる。この場合、結晶調節剤としてはシクロドデカ
ン、トリイソプロピル−S−トリオキサン、トリter
t−ブチル−S−トリオキサンなどを挙げることができ
る。
【0019】この結晶調節剤の配合は、前記の防虫液剤
と同時にすることができる。またこの結晶調節剤の配合
量は、当該組成物全体の0.5〜15重量%の範囲とす
ることができる。なお、この量が0.5重量%未満のと
きには、前記した含有液剤の浸み出し阻止効果が十分に
得られず、また15重量%を超えるときには結晶調節剤
がTCD及び液剤の揮散を抑える結果、初期防虫効力が
低下をきたす。また当該組成物の防虫効力を長期に亘っ
て有効かつ安定的に発揮させる点から、この結晶調節剤
の配合量は1.0〜12重量%の範囲であることが好ま
しい。
【0020】また、当該組成物には任意成分として必要
に応じて賦形剤のほか、芳香剤、着色料などを本発明の
作用に支障がない量で適宜配合することができる。
【0021】
【作用】本発明において、次のような作用が生じる。T
CDは常温下において固形状を呈し、この固形物中に防
虫液剤は含有状態で保持される。この防虫液剤の保持状
態は当該組成物について均一であり、また当該組成物中
での移動が阻止される。従って、含有する防虫液剤が当
該組成物の表面上へ浸出することはない。また過量の防
虫液剤が配合される場合であっても、結晶調節剤の配合
とよってその浸出は有効に阻止される。
【0022】また、通常の環境条件下において当該組成
物はそのTCDが昇華するに際し含有する防虫液剤の揮
散を促進するように作用する。この作用により前記した
均一な保持状態と相俟って使用の全期間に亘って有効か
つ安定して発揮される。
【0023】また、TCDの溶融固化による融塊物のほ
か粉末の打錠剤としてなど多様な形態なものとすること
ができ、またTCDの昇華性状から当該組成物量の残量
を視覚的に確認できる。
【0024】
【実施例】
(1)先ず、組成物における含有液剤の浸出の有無につき
試験を行ない、その結果を次表1に示した。
【表1】
【0025】なお、この試験は純度97.0重量%、融
点78℃のTCD塊とVEP等とを80〜85℃の水溶
上の容器内で加熱、溶解、混合して溶融させたものを自
然放冷により固化させ、さらにこれを粉砕して得た粉末
を打錠し錠剤(25mmφ×10mm、4g)としたものに
ついてそれぞれ行なった。
【0026】また、含有液剤の浸出の有無は、上記の錠
剤をPP製の不織布間に狭んだ状態とし、この不織布上
に付着する液剤の程度により、付着が全く認められなか
ったとき○、僅かに付着が認められたとき△、かなりの
量の付着が認められたとき×、とした。
【0027】表1に示した結果から、TCDの溶融固化
物からなる錠剤について、含有されるVEP、M108
及びETOCの液剤量が3重量%以上となるとき、その
浸出の程度が甚しいことが判る。またこの含有液剤の浸
出を防止するにはトリプロピル−S−トリオキサンある
いはトリターシャルブチル−S−トリオキサンなどの結
晶調節剤の配合が有効であることが判る。
【0028】(2)次に、本発明に係る防虫剤組成物の実
施例を次表2の成分配合及び条件下で作成し、それぞれ
について防虫試験を行ない食害抑制率を求めた。
【表2】
【0029】先ず、実施No. 1及びNo. 3の組成物につ
いては次の製造方法及び用法によつた。即ち、TCDと
VEPとを80〜85℃の水浴上の容器内で加熱、溶
解、混合して溶融物を得た。次いで、これを図1に示す
受器部2内に充填しこれを自然放冷によって固化させて
組成物1を得た。また受器部2にはその上面部を蓋3で
閉止した包装Aの形態とした。なお、組成物1の重量は
8gであり、また蓋3の面上には開孔部4…を有する。
また防虫試験においてはNo.1は4器、No. 3は2器を
用いた。
【0030】実施No. 2、No. 4及びNo. 6の組成物
は、上記の製造過程で得られた溶融物を氷水上に浮せた
ステンレストレー内に流し込んで急冷固化させて固化物
を得て、これを粉砕して粉状物とし、さらにこれを打錠
して錠剤(25mmφ×10mm、4g)としたものであ
る。またこの2錠を図2に示す並列状態の錠剤11の状
態でPP製の不織布からなる包袋12内に封入した包装
Bの形態とした。なお、13は封止縁、14はその中空
部である。また防虫試験においてはNo. 2は4包、No.
4とNo. 6は2包を用いた。
【0031】実施No. 5の組成物は上記同様の製造過程
で得られた粉状物の8gを図3に示す和紙材からなる包
袋16内に封入した包袋Cの形態したものである。な
お、15は該粉状物、17は封止縁、18は中空部であ
る。また防虫試験においてはこの2包を用いた。
【0032】実施No. 7の組成物は配合成分としてTC
D、VEP及びM108、また実施No. 8の組成物は配
合成分としてTCD、VEP及びETOCの溶融物を実
施No. 5と同じ方法によって粉末化し、この粉状物の8
gをそれぞれ包装Cの形態とし、防虫試験においてはそ
の2包を用いた。
【0033】実施No. 9の組成物は、TCD、VEP及
びトリイソプロピル−S−トリオキサンの混合したもの
を実施No. 1と同じ方法で溶融物を得て、その8gを包
装Aの形態とし、防虫試験においてはその2器を用い
た。
【0034】実施No. 10の組成物は、TCD、VEP
及びトリイソプロピル−S−トリオキサンの混合したも
のを実施No. 2と同じ方法で打錠し4gの錠剤となし、
この2つを包装Bの形態とし、防虫試験においてはこの
2包を用いた。
【0035】実施No. 11及びNo. 12の組成物は、T
CD、VEP,M108及びトリイソプロピル−S−ト
リオキサンの混合したものより実施No. 1と同じ方法で
溶融物を得た。No. 11は溶融物をNo. 2と同じ方法で
粉状物とし、この8gを包装Cの形態とし、2包を防虫
試験に用いた。No. 12は溶融物8gを包装Aの形態と
し、防虫試験においてはこの2器を用いた。
【0036】実施No. 13の組成物はTCD、VEP及
びトリターシャルブチル−S−トリオキサンの混合した
ものを実施No. 1と同じ方法で溶融物となし、その8g
を包装Aの形態とし、防虫試験においてはその2器を用
いた。
【0037】また実施No. 14〜16は比較例である。
即ち、実施No. 14はTCDの溶融物の8gを前記包装
Aの形態とし、また実施No. 15はTCDとトリイソプ
ロピル−S−トリオキサンとの溶融物の8gを前記包装
Aの形態とし、防虫試験においてはそれぞれ2器を用い
たものである。また実施No. 16は市販品であり、PP
製の不織布シート(30×40×0.5mm)の基材にV
EPを含浸させたものであり、防虫試験においてはこの
2シートを用いた。
【0038】上記した各試料に対しては、次の方法によ
り食害試験を行なった。先ず、PP製の衣裳ケース(3
9×35×55cm,50l容量)内に試料と共に、供試
材としてのウールモスリン入り金網袋を配置し閉蓋状態
で暴露させた。
【0039】次いで、上記の配置から7日後に上記供試
材のウールモスリン上にコイガ幼虫(7日令)を10頭
放ち、これを上記の衣裳ケース内に戻して、閉蓋状態で
さらに7日間放置した。その後、この供試材を取り出し
て、ウールモスリンについて食害量を測定し、この食害
量から次式に基づいて食害抑制率を求めて7日後の値と
した。なお、食害抑制率の計算は次式によった。
【数1】
【0040】また、上記した供試材の取り出しと同時に
新たなウールモスリン入り金網袋を供試材として同衣裳
ケース内に放置し閉蓋状態で暴露させ、前記同様にこの
配置時から7日後に供試材のウールモスリン上にコイガ
幼虫を放ち、同衣裳ケース内に戻した。その7日後にこ
の供試材のウールモスリンについて食害量を測定し、前
記同様に食害抑制率を求めて21日後の値とした。
【0041】表2に示した結果から、本発明の防虫剤組
成物によれば実施No. 14〜16の対照品との比較にお
いて、使用後の早期における防虫効力に優れると共に、
その後においても有効な防虫効力が安定状態で得られる
ことが判る。
【0042】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されること
から、次のような効果が発揮される。本発明の防虫剤組
成物では、TCDの純度が97.0重量%以上と高いの
で、融点も高く、単独でも製剤が容易で担持能力も優れ
ている。また、本発明の防虫剤組成物では、TCDの存
在下に常温揮散性の防虫液剤が配合されてなるから、使
用開始の早期から有効な防虫効力が発揮される。
【0043】また、本発明の組成物は防虫液剤が溶融状
態のTCD中に混合されることによってなるから、得ら
れる防虫効力は使用期間中均一かつ安定的である。また
この構成特徴から当該組成物の表面への含有防虫液剤が
浸出状となることはない。従って、安全に利用すること
ができる。特に、当該組成物を不織布や和紙からなる包
袋内へ封入して製品化される場合であっても、その包材
上へ防虫液剤が浸出することなく安全に使用できる。
【0044】また、当該組成物中に過量の防虫液剤が配
合される場合であっても、結晶調節剤を配合することに
よって含有液剤の表面上への浸出を阻止できる。また、
配合成分は全て無臭性乃至微香性のものであることか
ら、当該組成物については、ほとんど無臭の状態で使用
できる。従って、従来品による場合の衣類等への異臭の
付着する弊害は解消できる。
【0045】また、TCDは常温下においては固体状を
呈していることから、防虫液剤に対しては基材として機
能すると共に、溶融後の再固化に際し多様な形状に成形
できる。従って、収容ケース内に直接充填し成形するこ
ともできる。これによって後処理工程を省略できるか
ら、製品を迅速かつ経済的に製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防虫剤組成物の包装形態を示す部
分断面斜視図
【図2】同部分断面図
【図3】同部分断面図
【符号の説明】
1,11,15 防虫剤組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 田 光 康 兵庫県西宮市田近野町7番33−303号 (72)発明者 藤 本 義 己 大阪府東大阪市永和2丁目11−20 (72)発明者 山 下 富久夫 大阪府東大阪市長栄寺11番23号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇華性の固形剤として純度97.0重量%
    以上のトリシクロ[5.2.1.02.6 ]デカンを用
    い、溶融状態のトリシクロ[5.2.1.02.6]デカ
    ン中に常温揮散性の防虫液剤を混合したことを特徴とす
    る防虫剤組成物。
  2. 【請求項2】前記防虫液剤が、エンペンスリン、d−ア
    レスリン、プラレスリン、テラレスリン及びフラメスリ
    ンから選択される1又は2以上であることを特徴とする
    請求項1の防虫剤組成物。
  3. 【請求項3】シクロドデカン、トリイソプロピル−S−
    トリオキサン及びトリtertブチル−S−トリオキサ
    ンから選択される1つが、前記した混合時に、さらに配
    合されてなることを特徴とする請求項1又は2の防虫剤
    組成物。
JP7209148A 1995-07-24 1995-07-24 防虫剤組成物 Pending JPH0930902A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031284A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Dainippon Jochugiku Co Ltd 防虫剤
US7423062B2 (en) 2003-12-17 2008-09-09 Sumitomo Chemical Company, Limited Insecticidal composition
JP2013184889A (ja) * 2012-03-05 2013-09-19 Dainippon Jochugiku Co Ltd 新規防虫剤

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