JPH09302683A - 地下室の構築方法 - Google Patents

地下室の構築方法

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JPH09302683A
JPH09302683A JP8141071A JP14107196A JPH09302683A JP H09302683 A JPH09302683 A JP H09302683A JP 8141071 A JP8141071 A JP 8141071A JP 14107196 A JP14107196 A JP 14107196A JP H09302683 A JPH09302683 A JP H09302683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
basement
anchor
ground
floor
Prior art date
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Pending
Application number
JP8141071A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Murasugi
隆夫 村杉
Yoshinori Oshikawa
義憲 押川
Chihiro Sato
千尋 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujiko KK
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujiko KK
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い土地でも施工でき、作業が容易にできる
地下室の構築方法を提供する。 【解決手段】 地下室を構築する地上に地下室の周壁1
3を構築し、該周壁13の内部にアンカー10を立設す
る。周壁13の上には、井桁に支圧桁17と反力桁18
工程とを架設し、アンカー10の頂部に圧入装置として
ジャッキ19を設置する。ミニバックホウ16で周壁1
3内部の土を掘り下げ、掘り下げた分だけジャッキ19
で周壁13を押し下げて、周壁13を所定の深さの地下
に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下室の構築方法
に関し、特に、狭い場所や小規模の地下室を容易に構築
できる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の地下室の構築は、地上から大きな
穴を掘削し、穴の内部に鉄筋を張り、コンクリート枠を
構築してからコンクリートを打設し、防水工事を行うと
いうものであった。とくに、穴の掘削は、コンクリート
枠を構築するために、予定された地下室よりも大きなも
のが必要となり、一般家庭用などの小規模な地下室の構
築には、建築費との関係で適用が困難なものであった。
【0003】そこで、実開昭51−88009号では、
鋼製又はコンクリート製の箱状骨組みの上部に入口を設
け、コンクリートブロック板で被覆し、その外面に遮水
用シートを被覆した組立地下室を予め作成し、全体を収
容できる適宜な大きさの穴を掘削し、上記組立地下室を
埋設施工するものを提案している。この方法によれば、
現場でコンクリート打設や防水工事をしないので簡便で
あり、必要最低限の大きさの穴であるので、工費も削減
できる。
【0004】しかし、それでも組立地下室を入れるため
には、組立地下室以上の大きさの穴を掘削しなければな
らず、一般家庭用の地下室構築工事では、通常、敷地が
狭いことから、作業スペースの確保が困難となる、とい
った問題があった。
【0005】そこで、特開昭54−19682号では、
図7に示すような構築方法を提案している。まず、地上
に地下構造体1を構築する。これは、工場などで予め形
成しておくことができる。また、地下構造体1の四周壁
の下端1aは尖らせて、地中に圧入し易くしておく。こ
れを地下室予定地の地上に設置し、四周壁内部の土を掘
り出し、穴2を形成する。地下構造体1の上部には、バ
イブレータ3が設置されており、掘削に応じてバイブレ
ータ3が振動し、地下構造体1は穴2内を沈下してい
く。これを繰り返すことにより、地下構造体1は、所定
の深さに埋設されることになる。この方法であれば、掘
削される穴2は、地下構造体1と同じ大きさでよく、狭
い土地でも施工可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法では、バイ
ブレータ3の振動で地下構造体1を沈下させるので、バ
イブレータ3自身が重くなければうまく沈下しない。し
たがって、必然的にバイブレータ3は大型にならざるを
得ない。また、地下構造体1上に設置できるバイブレー
タの数は制限される。また、このように大型で重いバイ
ブレータを地下構造体1の上に載せるのは大変な作業で
ある。地下構造体1の全体を均一に沈下させなければ、
バイブレータが滑り落ちるおそれがあるが、設置個数も
少なくなるので、均一には沈下させにくい。
【0007】本発明は、上記事実に鑑みてなされたもの
で、狭い土地でも施工でき、作業が容易にできる地下室
の構築方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、地面を掘り下げて形成した空間内に地下
室を形成する地下室の構築方法において、地下室を構築
する地上に地下室の周壁を構築する工程と、該周壁の近
傍にアンカーをその一部が地上に突出した状態で立設す
る工程と、該アンカーと上記周壁との間に周壁を地下に
向けて押し下げる圧入装置を設置する工程と、上記周壁
内部の土を掘り下げる工程と、掘り下げた分だけ上記圧
入装置により周壁を押し下げる工程と、を有し、上記周
壁が所定の深さの地下に設置されることを特徴としてい
る。
【0009】上記アンカーが上記周壁の内部に複数本立
設され、上記周壁が所定の深さに到達したら、上記アン
カーを適当な高さに切断し、地下室の床を地中の地耐力
および該アンカーで該アンカーで地下室の床を支持する
こととしてもよい。
【0010】また、上記周壁内に先端部分を直角に折曲
した鉄筋等からなる支持筋を予め配筋し、周壁が所定の
深さに到達したら、該支持筋の先端部分を周壁の中から
取り出して床の内部方向に水平に旋回させて地下室の床
を周壁と一体に形成して支持することもできる。上記ア
ンカーの地上に突出した高さが地上に構築された上記周
壁より高く、上記圧入装置がジャッキであることとして
もよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
って説明する。図1から図6は本発明の地下室構築方法
を説明する図である。本発明は、まず、図1に示すよう
に、地上にアンカー10を立設する。このアンカーを立
設するには、穿孔機で地表にアンカー10より太い穴1
1を穿設し、そこにアンカー10を入れ、穴11とアン
カー10との隙間にコンクリート12またはセメントと
砂を混合したモルタル等を打設して固める。コンクリー
ト12は、アンカー10の下端側が太くなるようにし、
引き抜き力に対する抵抗および地盤支持力が大きくなる
ようにする。地下室の形状とアンカー10の数は、この
実施例では、四角の地下室の各コーナーに一本づつの計
4本としている。しかし、アンカーの数や地下室の形状
はこの実施例に限定されるものではない。
【0012】アンカー10が立設されたら、図2、図3
(a)に示すように、これらを取り囲む地下室の周壁1
3を立設する。周壁13は、複数枚のプレキャストコン
クリートの板をボルトまたは高張力鋼線(ピアノ線)な
どで締め付けて組み立てることができるが、地上にコン
クリート枠を組み立てて、コンクリートを流し込んで形
成してもよい。また、周壁13の下端13aは、地中に
侵入し易いように尖らせておくとよい。更に、プレキャ
ストコンクリートの幅や高さ及び形状等については実施
例に開示したものに限定されるものではない。縦長のプ
レキャストコンクリートを横に寝かせて使用することも
可能である。
【0013】周壁13には先端部分を直角に折曲した鉄
筋等からなる支持筋28が予め配筋されている。図3
(b)に示すように先端の折曲部28aは周壁13の中
に収容されている。周壁13を所定の深さに圧入して目
的の地点に到達したら、周壁の一部を破壊して支持筋2
8の先端部分28aを周壁の中から取り出し、図3
(b)の矢印で示すように床の内部方向に水平に旋回さ
せ、破線で示す28bの位置まで旋回移動させる。周壁
より突出した支持筋28bは床を支持する支持筋(図示
せず)と連結結合されて地下室の床の支持筋となる。ま
た、地下の床面は支持筋の取り出しの際に破壊した部分
の周壁を修復すると共に周壁と一体になるように連結結
合して形成される。
【0014】別の実施例として、図3(c)に示すよう
に周壁13の中に回動自在な支持部材14を設けること
もできる。この回動型の支持部材14は、円柱形であり
垂直な回転軸14aを中心に回転する。一部が周壁面と
面一になるように切り取られており、周壁の圧入の邪魔
にならない構造である。一方、所定の位置に周壁が設置
された後、回動型の支持部材14を回転させることによ
り、切り取られていない周面が床内部に突出する。その
突起に床材を搭載する方法も考えられる。
【0015】図4、図5は、上記の周壁を圧入する状態
を示す図である。これらの図に示すように、周壁13の
近傍にトラッククレーン15が設置され、クレーンによ
りミニバックホウ16が周壁内に入れられる。また、周
壁13の上面には、左右方向に支圧桁17が架設され、
その上に井桁に反力桁18が架設される。そして、一つ
の反力桁18はそれぞれ2本の平行な桁からなり、アン
カー10を挟んでいる。アンカー10の頂部には、圧入
装置として油圧式のジャッキ19が固定され、ジャッキ
19の下端は反力桁18に当接している。
【0016】以上の組立が終了すると、ミニバックホウ
16は、周壁13に囲われた内部を掘削し始める。掘削
により出た土は、トラッククレーン15から吊り下げら
れたバケット20に投入され、バケット20からダンプ
トラック21に積み込まれる。
【0017】ミニバックホウ16で掘り下げられると、
ジャッキ19が作動し、周壁13を地中に押し込む。ジ
ャッキ19はアンカー10と周壁13との間にあって、
一端がアンカー10に固定され、アンカー10は簡単に
は抜けないようになっているので、周壁13を地中に圧
入することができる。このとき、周壁13の下端13a
が尖っていれば、圧入し易い。
【0018】ジャッキ19は各アンカーに設けられてい
るので、支圧桁17や反力桁18の水平を確認しなが
ら、個々のジャッキを加圧することができ、周壁13は
水平な状態を保って地中に圧入される。
【0019】図6に示すように、周壁13が所定の深さ
まで圧入されたら、ジャッキ19、支圧桁17、反力桁
18、ミニバックホウ16などを取り除く。そして、ア
ンカー10を適当な高さで切断し、あらかじめ周壁13
の内部に埋め込んであった鉄筋を取り出し、床の配筋と
結合させコンクリートを打設するか、さらに支持部材1
4を回転させて支持突起を内部に張り出させて、その上
に床21を張り、その後は、従来とおなじ作業方法によ
り、地下室を構築する。旋回して出した周壁13の内部
に埋め込んであった鉄筋と、床の配筋との結合について
は、埋め込み型のアンカーまたはネジ込み式または溶接
することも考えられる
【0020】床21をアンカー10で固定する構成とす
れば、地下室を構築後に地下水が湧出しても、その浮力
で床が浮くことも無くなり、また沈降することも防ぐこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
地下室の構築方法において、地下室を構築する地上に周
壁を構築し、その周壁の内部近傍にアンカーを立設し、
このアンカーと周壁との間に圧入装置を設置し、周壁内
部の土を掘り下げつつ、圧入装置により周壁を押し下げ
るようにしたので、周壁内のみを掘削すればよく、狭い
作業スペースでも地下室の構築が可能となる。
【0022】上記アンカーを上記周壁の内部に複数本立
設すれば、周壁外にワーキングスペースを取らずに作業
することが可能となり、ほぼ敷地いっぱいに地下室を構
築することができる。また、周壁が所定の深さに到達し
たら、上記アンカーを適当な高さに切断して、地下室の
床は地面に接合しているので、地耐力で地下室の床を支
持するようにすれば、圧入後にアンカーを抜き取る必要
もなく、床をしっかりと支持することができ、床下に地
下水が湧き出ても、浮力で床が浮くことも無くなると同
時に、不要な沈み込みも回避することが出来る。
【0023】上記周壁に回動する支持部材14を配備し
た場合は、周壁が所定の深さに到達したら、該支持部材
を水平方向に回動して突出部を作って地下室の床を支持
するようにすれば、床の支持構造を簡単に得ることがで
き、支持部材を収容していた部分も床に隠れるので、手
入れが不要となる。アンカーの地上に突出した高さを地
上に構築された上記周壁より高くすれば、圧入装置とし
てジャッキを使用でき、構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地面にアンカーを立設した状態を示す図であ
る。
【図2】アンカーの周辺に周壁を形成した状態を示す図
である。
【図3】(a)はアンカーの周辺に周壁を形成した状態
を示す上面図、(b)は周壁に支持筋を収納した状態と
取り出した状態を示す斜視図、(c)は回転支持部の構
造を示す平面図である。
【図4】周壁内部を掘削する状態を示す上面図である。
【図5】周壁内部を掘削する状態を示す側面図である。
【図6】周壁が地下の所定位置に設置された状態を示す
断面図である。
【図7】従来の地下室の構築方法を説明する図である。
【符号の説明】
10 アンカー 13 周壁 14 回転支持部材 17 支持桁 18 反力桁 19 圧入装置(ジャッキ) 21 ダンプカー 22 床 28 支持筋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面を掘り下げて形成した空間内に地下
    室を形成する地下室の構築方法において、地下室を構築
    する地上に地下室の周壁を構築する工程と、該周壁の近
    傍にアンカーをその一部が地上に突出した状態で立設す
    る工程と、該アンカーと上記周壁との間に周壁を地下に
    向けて押し下げる圧入装置を設置する工程と、上記周壁
    内部の土を掘り下げる工程と、掘り下げた分だけ上記圧
    入装置により周壁を押し下げる工程と、を有し、上記周
    壁が所定の深さの地下に設置されることを特徴とする地
    下室の構築方法。
  2. 【請求項2】 上記アンカーが上記周壁の内部に複数本
    立設され、上記周壁が所定の深さに到達したら、上記ア
    ンカーを適当な高さに切断し、地下室の床を地中の地耐
    力および該アンカーで支持することを特徴とする請求項
    1記載の地下室の構築方法。
  3. 【請求項3】 上記周壁内に先端部分を直角に折曲した
    鉄筋等からなる支持筋を予め配筋し、周壁が所定の深さ
    に到達したら、該支持筋の先端部分を周壁から取り出し
    て床の内部方向に水平に旋回させて地下室の床を周壁と
    一体に支持することを特徴とする請求項1又は2記載の
    地下室の構築方法。
  4. 【請求項4】 上記アンカーの地上に突出した高さが地
    上に構築された上記周壁より高く、上記圧入装置がジャ
    ッキであることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の地下室の構築方法。
JP8141071A 1996-05-11 1996-05-11 地下室の構築方法 Pending JPH09302683A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113614315A (zh) * 2019-01-07 2021-11-05 (株)高丽E&C 建造结构的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113614315A (zh) * 2019-01-07 2021-11-05 (株)高丽E&C 建造结构的方法

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