JP2893422B2 - 地下構造体の施工方法 - Google Patents

地下構造体の施工方法

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JP2893422B2
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三郎 野田
隆 河戸
次郎 福江
健二 平賀
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Sekisui House Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、地下室などの地下構造体の施工方法に関
するものである。
従来の技術 この発明の発明者らは、比較的狭小な敷地であって
も、かつ、短期間で地下室を施工可能にした方法とし
て、予め地下室壁を地上で組み立て、この組み立てた地
下室壁体に圧入力を与えることによって地中へ進入させ
るとともに、この進入と同時に壁体によって囲まれる地
盤を堀削する工法を発明し、特願昭63−38326号(特開
平1−210522号)として出願した。そして、この場合の
圧入力を与える手段として、地下室壁体の周囲にコンク
リート製の錘体を設置し、この錘体と地下室壁体とをジ
ャッキを介して連結して、錘体に反力を支持させながら
このジャッキを締め付けるようにしている。
発明が解決しようとする課題 上記従来の工法において、反力を支持させるための錘
体は、圧入後不要になるとこの錘体に形成した穴へ膨張
セメントを充填し、その膨張によって破砕して処分する
ようにしているが、まず第1に、ジャッキの締め付けの
際に浮き上がらないような充分な重さを備えたものでな
ければならないことから、かなりの大きさのものが必要
となり、従って、破砕したコンクリートの量も多くなる
ことから敷地内に埋める訳にいかず、捨てるための場所
の選択が困難で、また処分のための運搬コストもかさむ
という不都合がある。しかも、このような大きなものが
現場に設置されたままだと、その後の作業の邪魔になる
ので圧入後直ちに処分しなければならず、このための工
程管理が必要になる欠点がある。この発明は、かかる従
来の欠点を解消することを目的としてなされたものであ
る。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この発明では、予め構築
した地下室壁体を地中へ圧入させて設置する工法におい
て、その周囲の地中へアンカー杭を、そのアンカー杭の
上端が地盤面よりも下方となるように設置し、且つ、こ
のアンカー杭上端よりも上部の土を掘削してそに上端を
露出させて、そのアンカー杭の上端と前記地下室壁体と
を連結部材で連結するとともに、同じく地下室壁体の地
中への圧入力に対する反力をそのアンカー杭に支持させ
ながら圧入させることを特徴とするものである。
上記において、アンカー杭としては、先端に螺旋羽根
を設けて回転させながら地中へ進入させるもの、或い
は、先端に定着板を設けてこの定着板の上部に砂利など
の充填材を充填して反力に対する支持力を持たせるもの
等が考えられる。
作用 上記この発明では、地中に設置したアンカー杭で反力
を支持させるので、圧入の際の反力を充分支持させるこ
とが出来るとともに、そのまま地中に埋設しておけるの
で処分のための作業や運搬が不要である。
実施例 第7図〜第9図は、この発明に使用される工法の概略
を示したものである。まず、第7図のように地盤上に地
下室壁に沿って下部梁1を設置し、次にこの下部梁1に
プレキャストコンクリート板からなる壁パネル2、2…
を組み立て(第8図)、更に、第9図のように壁パネル
2上端間に上部梁3を取り付けて地下室壁体4を構築す
る。このようにして構築した地下室壁体4の上端に押さ
え梁5を取り付け、地下室壁体より突出するこの押さえ
梁5端部の上に油圧ジャッキ6を設置するとともに、こ
の油圧ジャッキ6のロッド7を、地中に設置したアンカ
ー杭8の上端に連結し、このアンカー杭8で反力を支持
させながら油圧ジャッキ6を作動させて、地下室壁体4
を進入させるものである。
第1図は、上記第9図の詳細な構造を示しており、押
さえ梁5はH形綱からなるもので、ジャッキ6をその上
部フランジの上面に設置し、下方に垂下させたロッド7
の下端をアンカー杭8の上端へ連結している。その際、
アンカー杭8の上端を地盤面よりも下方まで埋め込むと
ともに、この上端よりも上部の土を掘ってその上端を露
出させ、これによって、前記ロッド7との連結を可能と
するとともに、堀削部を後で埋め戻すだけで良いように
している。11は、レバー12を備えた油圧ジャッキ6の操
作ユニット11で、前記ジャッキ6と配管13で結ばれ、レ
バー12を操作することによって、前記押さえ梁5に下向
きの力を与えながら、このジャッキ6自身をロッド7に
沿って下降させるものである。この操作ユニット11は各
ジャッキ6毎に設けられ、それらを交互に操作すること
によって地下室壁体4の水平を保ちつつ進入させる。な
お、下部梁1の下面には、進入を容易にするための断面
V字形の刃口梁14が一体に設けられている。
第2図は、進入途中の状態を示しており、このように
進入と同時に内部の土を堀削して排出する。そして、第
3図のように進入の完了後に地下室壁体4に囲まれる地
盤上へ礎版コンクリート15を打設して、床面を形成す
る。
第4図は、上記アンカー杭8の構造を示しており、鋼
管製の杭本体17の下部先端に1ピッチ分の螺旋羽根18を
設け、オーガ等の装置によってこのアンカー杭8を回転
させながら地中へねじ込んで設置するようにしたもので
ある。
第5図〜第6図は、この出願の請求項3の発明に従っ
て製作されるアンカー杭8とその設置方法を示したもの
で、このアンカー杭8は、第6図のようにロッドからな
る杭本体17の下部先端に円盤形の定着板25を取り付けた
もので、これを第5図のように予め形成した挿入穴20へ
設置した後、第6図のようにその上部に砂利等の充填材
23を充填して支持力を持たせるものである。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、地中へ設置したア
ンカー杭で圧入時の反力を支持させるので、施工後はそ
のまま埋設しておいても特に不都合はなく、そのため従
来のように錘体を用いたものと異なって、処分するため
の場所選びに困ることがなく、また処分地まで運搬する
必要がないとともに、その後の作業の邪魔になることが
ないから工程の管理も不要となる効果がある。加えて、
設置のために大きく場所を取ることがないから、それだ
け敷地も狭くて済む利点がある。さらには、反力をとる
ものとしてアンカー杭を用いるので、反力に対する支持
力が高く、また、このアンカー杭の上端よりも上部の地
盤を掘削して連結部材により地下室壁体を連結してお
り、圧入後は、連結部材を外して掘削部を埋め戻すだけ
で良いので、後処理が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、アンカー杭と油圧ジャッキを連結した状態の
要部の縦断面図、第2図は、地下室壁体の圧入工程を示
す全体縦断面図、第3図は、地下室壁体の圧入後の状態
を示す縦断面図、第4図はアンカー杭の一例を示す側面
図、第5図及び第6図は、アンカーの更に他の例とその
設置方法を示す縦断面図、第7図〜第9図は、地下室壁
体の組立方法を示す斜視図である。 4…地下室壁体、8…アンカー、18…螺旋羽根、20…挿
入穴、23…充填材、25…定着板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平賀 健二 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 積水ハウス株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−210522(JP,A) 特開 昭59−174483(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め構築した地下室壁体を地中へ圧入させ
    て設置する工法において、その周囲の地中へアンカー杭
    を、そのアンカー杭の上端が地盤面よりも下方となるよ
    うに設置し、且つ、このアンカー杭上端よりも上部の土
    を掘削してその上端を露出させて、そのアンカー杭の上
    端と前記地下室壁体とを連結部材で連結するとともに、
    同じく地下室壁体の地中への圧入力に対する反力をその
    アンカー杭に支持させながら圧入させることを特徴とす
    る地下構造体の施工方法。
  2. 【請求項2】アンカー杭の先端に螺旋羽根を設けて、こ
    のアンカー杭を回転させながら地中へ進入させることに
    よって地中へ設置することを特徴とする請求項1記載の
    地下構造体の施工方法。
  3. 【請求項3】アンカー杭の先端に定着板を設けて予め掘
    削した挿入穴へ設置した後、この挿入穴へ砂利その他の
    充填材を充填して、地盤へ固定することを特徴とする請
    求項1記載の地下構造体の施工方法。
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