JPH09295866A - 混合イオン導電体 - Google Patents

混合イオン導電体

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JPH09295866A
JPH09295866A JP8107918A JP10791896A JPH09295866A JP H09295866 A JPH09295866 A JP H09295866A JP 8107918 A JP8107918 A JP 8107918A JP 10791896 A JP10791896 A JP 10791896A JP H09295866 A JPH09295866 A JP H09295866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池、センサなど電気化学デバイスに用
いられる混合イオン導電体で、特にプロトンもしくは酸
化物イオンを伝導する高いイオン電導性を保有し、かつ
長期にわたり化学的に安定な材料を提供する。 【解決手段】 式Ba1-xxCe1-yy3-α(ただ
し、LはMg、Ca、およびSrからなる群より選択さ
れる少なくとも一種の元素、MはLa、Pr、Nd、P
m、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、およびYからなる群より選択される少なくと
も一種の元素、0<x≦0.2、0.05≦y≦0.2
6)で表されるペロブスカイト型酸化物からなる混合イ
オン導電体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池、センサ
ーなどの電気化学デバイスに用いれらる混合イオン導電
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者らが開発した高いイオン電導性
をもつ、プロトンと酸化物イオンの混合イオン導電体が
特開平05−028820号公報、特開平06−236
114号公報などに開示されている。この混合イオン導
電体は、バリウムセリウムをベース(BaCe1-xx
3-α)としたペロブスカイト型酸化物で、セリウムの一
部を希土類元素Mで置換することにより、高いイオン電
導性を発生させるものであった。特に、その置換量xを
0.16から0.23にすることで、高い電導性を有
し、従来酸化物イオン電導体として用いられてきたジル
コニア系酸化物、イットリア安定化ジルコニアより高イ
オン電導性を持っている。置換元素としては、希土類元
素が最適であり、特に、重希土類元素が原子半径的にも
電荷バランス的にも良好である。この材料を固体電解質
に用いた新しい燃料電池、センサなど、電気化学デバイ
スも開発されてきた。この材料を用いた燃料電池の放電
特性や、センサ特性は、従来にない優れた特性を示し、
工業的にも優れていることが実証されている(特開平0
5−234604号公報、特開平05−290860号
公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記材
料は、化学的安定性の点で全く問題がないわけではなか
った。例えば、炭酸ガス濃度が20%以上のところで昇
温した場合、バリウムの析出がみられたり、燃料電池放
電中のような高水蒸気圧下では、白金電極近傍でバリウ
ムの偏析がみられた。一方、センサなどでは、低温での
高イオン電導性の長期保持や、酸化物自体の耐酸性の向
上が課題であった。
【0004】本発明は、化学的安定性、特に炭酸ガスを
含む雰囲気下での化学的安定性に優れたバリウムセリウ
ム系ペロブスカイト型酸化物からなる混合イオン導電体
を提供することを目的とする。本発明は、さらに低温で
高イオン電導性を長期保持する混合イオン導電体を提供
することを目的とする。さらに、本発明は、耐酸性に優
れた混合イオン導電体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、バリウムセリ
ウム系酸化物中のバリウムの量を化学量論比から減らす
とともに別の安定な元素で置換することによって、炭酸
ガス雰囲気下での化学安定性を向上するものである。す
なわち、本発明の混合イオン導電体は、基本的に、式B
1-xxCe1-yy3-α(ただし、LはMg、Ca、
およびSrからなる群より選択される少なくとも一種の
元素、MはLa、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、およびYか
らなる群より選択される少なくとも一種の元素、0<x
≦0.2、0.05≦y≦0.26)で表されるペロブ
スカイト型酸化物からなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記のように本発明の混合イオン
導電体は、式Ba1-xxCe1-yy3-α(ただし、L
はMg、Ca、およびSrからなる群より選択される少
なくとも一種の元素、MはLa、Pr、Nd、Pm、S
m、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b、およびYからなる群より選択される少なくとも一種
の元素、0<x≦0.2、0.05≦y≦0.26)で
表されるペロブスカイト型酸化物からなる。 バリウム
セリウム系酸化物の炭酸ガスによる被毒の主原因は、酸
化物中の偏析バリウムが炭酸ガスと反応し、より安定な
炭酸バリウムを形成するためと考えられる。そこで、本
発明では、バリウムセリウム系酸化物中のバリウムの量
を化学量論比から減らすとともに、別の安定な元素M
g、Ca、またはSrに置換し、これによって偏析する
バリウムを少なくさせるものである。
【0007】また、式(Ba1-xxa(Ce1-yyb
3-α(ただし、LはMg、Ca、およびSrからなる
群より選択される少なくとも一種の元素、MはLa、P
r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb、およびYからなる群より選択さ
れる少なくとも一種の元素、0≦x≦0.2、0.05
≦y≦0.26、0.9≦a/b<1)で表されるペブ
スカイト型酸化物からなる混合イオン導電体は、炭酸ガ
スを含む雰囲気下での化学的安定性に優れている。
【0008】次に、式(Ba1-xxa(Ce1-yyb
3-α(ただし、LはMg、Ca、およびSrからなる
群より選択される少なくとも一種の元素、MはLa、P
r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb、およびYからなる群より選択さ
れる少なくとも一種の元素、0≦x≦0.2、0.05
≦y≦0.26、1<a/b≦1.1)で表されるペブ
スカイト型酸化物からなる混合イオン導電体は、低温に
おいて高イオン電導性を長期保持する。高イオン電導性
が損なわれる原因に、高温で一旦バリウムが析出する
と、低温でバリウムが粒界に析出しているものと考えら
れる。一旦析出したバリウムは、低温では反応しない。
また、電導性低下は、バリウムが析出した母体に起因し
ていることがわかっている。そこで、本発明では、低温
で高イオン電導性を長期保持させるため、あらかじめ化
学量論比以上のバリウムまたは置換体を含む酸化物と
し、低温でも組成変化を起こさないようにするものであ
る。こうすることにより、導電率のアレニウスプロット
の活性化エネルギーは、従来の材料より低くなり、低温
で高イオン電導性を発揮することができる。
【0009】式(Ba1-xxa(Ce1-yybc
3-α(ただし、LはMg、Ca、およびSrからなる群
より選択される少なくとも一種の元素、MはLa、P
r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb、およびYからなる群より選択さ
れる少なくとも一種の元素、NはB、Al、Ga、I
n、C、Si、およびGeからなる群より選択される少
なくとも一種の元素、0≦x≦0.2、0.05≦y≦
0.26、0<c≦0.1)で表されるペブスカイト型
酸化物からなる混合イオン導電体は、耐酸性に優れてい
る。バリウムセリウム系酸化物で、酸に反応容易な原因
の一つに結合性の弱さがある。これは、バリウム元素や
セリウム元素、およびそれらの置換元素は、比較的塩基
性の高い(原子半径の大きい)元素であり、酸化物自体
塩基性が高く、酸化物内の結合が弱い。本発明では、微
量の酸化性元素Nを添加することにより、酸化物内、お
よび粒界同士の結合性を高めるもである。上記の式にお
いて、a+bまたはa+b+cは、酸化物がペロブスカ
イト構造をとる1.8ないし2.4の範囲の値である。
【0010】前記のように本発明により、化学的安定性
に優れ、かつ高イオン導電性の材料が得られる。この混
合イオン電導体を用いることにより、どのような条件
下、環境下でも高性能、長寿命な燃料電池やセンサ、電
気デバイスを構成することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。 《実施例1》本実施例は、バリウムセリウム酸化物中の
バリウムの量を化学量論比から減らすことにより、また
は、バリウムの一部を別の安定な元素Lに置換すること
により、耐炭酸ガスの化学安定性および高水蒸気雰囲気
下での安定性を向上させた事例である。具体的には、B
1-xxCe1-yy3-αで表される組成のペロブスカ
イト型酸化物で、置換元素LがMg、Ca、およびSr
からなる群より選択される少なくとも一種の元素で、0
<x≦0.2である材料と、(Ba1-xxa(Ce1-y
yb3-α(Lは前記と同じ)で表される組成のペロ
ブスカイト型酸化物で、0≦x≦0.2、0.9≦a/
b<1である材料について調べた事例である。
【0012】まず、表1に示す材料を合成した。それぞ
れ酸化物の合成は固相反応法を用いた。それぞれバリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、セリ
ウム、ガドリニウムの酸化粉末をそれぞれ所定の量を混
合し、メノウ乳鉢中エタノール溶媒を用いて粉砕混合し
た。充分に混合した後、溶媒を飛ばし、更にバーナーで
脱脂し、再度メノウ乳鉢中で粉砕混合を繰り返した。こ
うして得られた粉末を円柱状にプレス成形し、1300
℃で10時間焼成した。焼成したものを粗粉砕した後、
ベンゼン溶媒中遊星ボールミル粉砕をして3μm程度に
造粒した。得られた粉末を150℃で真空乾燥した後、
2トン/cm2で静水圧プレスをして円柱状に成形し、
直ちに1650℃で10時間焼成して、多結晶焼結体を
合成した。この焼結体の密度は、理論密度の96%以上
であり、構造はペロブスカイト型であった。
【0013】この円柱状焼結体を、厚さ0.5mm、直
径14mmのディスクに加工し、耐炭酸ガス測定試料と
した。また、その円柱状焼結体の両端面に0.5cm2
の面積となるように白金ペーストを塗布し、焼き付けて
電極を形成し、イオン導電率測定試料とした。耐炭酸ガ
ス特性は、雰囲気を制御できる示差熱分析により調べ、
1100℃までの昇温過程での炭酸バリウムの生成をみ
た。また、導電率は、空気中、交流インピーダンス法に
より測定した抵抗値から算出し、測定装置中のリード抵
抗成分を完全に補正した。図1に、本実施例のいくつか
の材料の導電率をアレニウスプロットとして示す。ま
た、表2には、各材料の500℃での導電率と、耐炭酸
ガス特性の評価結果とを併せて示す。置換元素Lの置換
量xと導電率の関係を図2に、a/bと導電率の関係を
図3にそれぞれ示す。図中YSZはイットリア安定化ジ
ルコニアを示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】これらの評価結果から明らかなように、耐
炭酸ガス特性は、著しく向上し、かつイオン電導性も実
用的なレベルを保持している。置換量が0.1以上、ま
たはa/bが0.9より小さいとき、耐炭酸ガス特性は
向上するが、導電率の低下が著しく、材料としては望ま
しくない。また、酸化物を還元雰囲気中、空気雰囲気
中、高水蒸気圧下、および炭酸ガス雰囲気下、各種温度
で1000時間放置し、その後の表面状態を調べた結
果、いずれの場合も、表面状態および組成、構造に変化
はなく、これら酸化物が化学的に非常に安定であること
がわかった。以上のように、上記酸化物は、高イオン伝
導性を保持しながら、かつ化学的安定性が向上したこと
が証明された。なお、上記実施例は、材料の一例を示し
たものであって、上記式に従う他の材料でも同様の結果
が得られた。
【0017】《実施例2》本実施例は、高イオン電導性
を長期保持する材料の事例で、化学量論比以上のバリウ
ムを含むか、または、(Ba1-xxa(Ce1-yyb
3-αで表される組成のペロブスカイト型酸化物で、0
≦x≦0.2、1<a/b≦1.1である材料に関する
ものである。まず、表3に示す材料を合成した。実施例
1と同様にして、それぞれの酸化物を合成した。これら
焼結体の密度は、理論密度の96%以上であり、構造は
ペロブスカイト型であった。実施例1と同様、に円柱状
焼結体を、厚さ0.5mm、直径14mmのディスクに
加工し、その両端面に0.5cm2の面積となるように
白金ペーストを塗布し、焼き付けて電極を形成しイオン
導電率測定用、および連続通電試験用の試料とした。
【0018】これらの試料について、まず導電率を測定
した。次に、低温での連続通電試験を行った。すなわ
ち、温度を300℃に設定し、1Vの電圧を印加して出
力電流値の経時変化を調べた。図4に、いくつかの材料
の導電率を示す。図5には、1000時間連続通電試験
をした際の出力電流値の変化を示す。また、表2に各々
の材料の300℃での導電率と、連続通電1000時間
後の出力電流の変化率を示す。さらに、図6には、a/
bと導電率の関係を示す。a/bが1.1を越えると、
導電率が低下するものもあり、a/bは1.1より小さ
いことが望ましい。これらの結果より、本発明材料が、
従来のバリウムセリウム系酸化物より長期にわたり高い
導電率を保持できることがわかる。同様に、温度を変え
ての連続試験でも良好な結果が得られた。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】以上本実施例に示したように、上記酸化物
は、従来の材料に比べ、高イオン伝導性を長期に保持す
ることが証明された。なお、上記実施例は、材料の一例
を示したものであって、上記式に従う他の材料でも同様
の結果が得られた。
【0022】《実施例3》本実施例は、酸化物自体の耐
酸性を図る事例で、微量の酸化性元素を添加することに
より、酸化物内、および粒界同士の結合性を高め、耐酸
性の向上を図るものである。具体的には、(Ba
1-xxa(Ce1-yybc3-αで表される組成の
ペロブスカイト型酸化物で、添加元素NがB、Al、G
a、In、C、Si、およびGeからなる群より選択さ
れる少なくとも一種の元素で、0≦x≦0.2、0<c
≦0.1である材料の事例を示す。
【0023】まず、表5に示す材料を合成した。実施例
1と同様にして、それぞれの酸化物を合成した。これら
焼結体の密度は、理論密度の96%以上であり、構造は
ペロブスカイト型であった。実施例1と同様、に円柱状
焼結体を、厚さ0.5mm、直径14mmのディスクに
加工し、その両端面に0.5cm2の面積となるように
白金ペーストを塗布し、焼き付けて電極を形成しイオン
導電率測定用、および連続通電試験用の試料とした。
【0024】これらの試料について、まず導電率を測定
した。次に、耐酸性を調べるため、合成した酸化物を比
重1.38の硝酸溶液に投入し、反応状況を調べた。図
7に、本発明のいくつかの材料の導電率を示す。表6に
は、耐酸性の評価結果および500℃での導電率を示
す。また、添加元素量と導電率の関係を図8に示す。酸
性元素の添加により、それぞれの酸化物の耐酸性が著し
く向上し、かつ、電導性も充分実用的なレベルを保持し
ていることがわかった。置換量xが0.1以上、または
a/bが0.9より小さいとき、耐酸性は向上するが、
導電率の低下が著しく、材料としては望ましくない。
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】以上本実施例に示したように、本発明の材
料が、高い導電率を保持し、かつ従来のバリウムセリウ
ム系酸化物より耐酸性が向上していることがわかった。
なお、本実施例は、材料の一例を示したものであって、
上記式に従う他の材料でも同様の結果が得られた。
【0028】また、本実施例で示した酸化物は、固相焼
結法を用い合成したが、例えば、共沈法や、硝酸塩法、
スプレー顆粒法などの手法を用いて合成しても良い。も
ちろん、酸化物の形状、作製法も規定するものではな
く、バルク、膜どのような形状でも良く、製作法もCV
D、スパッタ、溶射などどのような手段であっても良
い。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、耐炭酸ガ
スや高水蒸気雰囲気での安定性の向上した混合イオン電
導体を得ることができる。また、高イオン電導性を長期
保持させることを可能にし、あるいは耐酸性能を向上さ
せることができる。従って、この混合イオン電導体を用
いることにより、高性能、長寿命な燃料電池やセンサな
どの電気デバイスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における材料の導電率を示す
図である。
【図2】実施例1における置換元素Lの置換量xと導電
率の関係を示す図である。
【図3】実施例1におけるa/bと導電率の関係を示す
図である。
【図4】実施例2における材料の導電率を示す図であ
る。
【図5】実施例2における連続通電時の出力電流値の変
化を示す図である。
【図6】実施例2におけるa/bと導電率の関係を示す
図である。
【図7】実施例3における材料の導電率を示す図であ
る。
【図8】実施例3における添加元素Nの量cと導電率の
関係を示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Ba1-xxCe1-yy3-α(ただ
    し、LはMg、Ca、およびSrからなる群より選択さ
    れる少なくとも一種の元素、MはLa、Pr、Nd、P
    m、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
    m、Yb、およびYからなる群より選択される少なくと
    も一種の元素、0<x≦0.2、0.05≦y≦0.2
    6)で表されるペロブスカイト型酸化物からなることを
    特徴とする混合イオン導電体。
  2. 【請求項2】 式(Ba1-xxa(Ce1-yyb3-
    α(ただし、LはMg、Ca、およびSrからなる群よ
    り選択される少なくとも一種の元素、MはLa、Pr、
    Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、E
    r、Tm、Yb、およびYからなる群より選択される少
    なくとも一種の元素、0≦x≦0.2、0.05≦y≦
    0.26、0.9≦a/b<1)で表されるペブスカイ
    ト型酸化物からなることを特徴とする混合イオン導電
    体。
  3. 【請求項3】 式(Ba1-xxa(Ce1-yyb3-
    α(ただし、LはMg、Ca、およびSrからなる群よ
    り選択される少なくとも一種の元素、MはLa、Pr、
    Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、E
    r、Tm、Yb、およびYからなる群より選択される少
    なくとも一種の元素、0≦x≦0.2、0.05≦y≦
    0.26、1<a/b≦1.1)で表されるペブスカイ
    ト型酸化物からなることを特徴とする混合イオン導電
    体。
  4. 【請求項4】 式(Ba1-xxa(Ce1-yybc
    3-α(ただし、LはMg、Ca、およびSrからなる
    群より選択される少なくとも一種の元素、MはLa、P
    r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
    o、Er、Tm、Yb、およびYからなる群より選択さ
    れる少なくとも一種の元素、NはB、Al、Ga、I
    n、C、Si、およびGeからなる群より選択される少
    なくとも一種の元素、0≦x≦0.2、0.05≦y≦
    0.26、0<c≦0.1)で表されるペブスカイト型
    酸化物からなることを特徴とする混合イオン導電体。
  5. 【請求項5】 0.16≦y≦0.23である請求項
    1、2、3、または4に記載の混合イオン導電体。
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