JPH09290541A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH09290541A
JPH09290541A JP8105551A JP10555196A JPH09290541A JP H09290541 A JPH09290541 A JP H09290541A JP 8105551 A JP8105551 A JP 8105551A JP 10555196 A JP10555196 A JP 10555196A JP H09290541 A JPH09290541 A JP H09290541A
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booklet
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Tokio Mizukami
時雄 水上
Hiroshi Fujikura
浩 藤倉
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AIMESU KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/28Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing downwardly on flat surfaces, e.g. of books, drawings, boxes, envelopes, e.g. flat-bed ink-jet printers
    • B41J3/283Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing downwardly on flat surfaces, e.g. of books, drawings, boxes, envelopes, e.g. flat-bed ink-jet printers on bank books or the like

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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 綴じ部を有する冊子を綴じ部を中央にして両
開きにした状態で綴じ部と平行な方向に正しく給送す
る。 【解決手段】支持面16の上方の支持軸13と、綴じ部
を収容するための溝17と、溝17の一方の側で支持軸
13に枢動可能に支持された第1支持枠14と、支持軸
(13)と平行に第1支持枠(14)に回転可能に支持
された第1回転軸25と、第1上側給送ローラ26、2
7と、支持軸13に枢動可能に支持された第2支持枠1
5と、第2支持枠15に回転可能に支持された第2回転
軸30と、第2回転軸30に固定的に装着された第2上
側給送ローラ31、32と、第1回転軸25及び第2回
転軸30を結合するユニバーサル・ジョイント33と、
一方の回転軸に結合された回転駆動手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、綴じ部を有する年
金手帳、日記帳、帳面、預金通帳、パスポート、等の冊
子の綴じ部を中央にして両開きにした状態で支持面上に
支持して綴じ部と平行な方向に給送しながら、綴じ部の
両側の頁に亘って綴じ部と垂直な方向に印刷するプリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】複数枚のシートを中央で綴じ糸によって
綴じた一般的な銀行通帳を、綴じ部に沿った方向に給送
して印刷動作を行うプリンタが従来から使用されてき
た。このような銀行通帳では、丁度真ん中の頁を開いた
場合以外は、綴じ部を挟んだ左右の頁の厚さは異なる。
本明細書でいう左右の頁とは、通帳を開いたときの綴じ
部を挟んだ左側及び右側の部分を指し、そして例えば左
側の頁の厚さとは、左側の部分に重ねられている用紙の
枚数により決まる左側の総計的な厚さ即ち高さを指す。
【0003】綴じ部と平行な方向に通帳を給送する従来
のプリンタでは次のような2つの代表的な給送機構を使
用していた。第1の給送機構においては、左右に開いた
通帳の表面の上方に、綴じ部と垂直な方向に延びる1本
の回転軸を設け、この回転軸の一端を枢動的に支持して
いた。この回転軸は、通帳の綴じ部に対しては90度を
保ちながら他端が通帳の表面に近づいたり若しくは遠ざ
かるように一端を中心として動くことができる。そし
て、回転軸上には、複数個のスポンジ製の給送ローラが
固定されていた。通帳の左右の頁の高さが異なると、回
転軸が傾くがスポンジ製の給送ローラが圧縮されて通帳
を給送する。しかしながら、この給送方式では、通帳の
左右の頁の高さが著しく異なる場合には、左側の頁に対
する給送力と、右側の頁に対する給送力とが同じになら
ず、従って、通帳を綴じ部に平行に給送することができ
なかった。
【0004】第2の給送機構においては、左右に開いた
通帳の表面の上方に、綴じ部と垂直な方向に延びる1本
の回転軸を設け、この回転軸の両端が上下動できるよう
に支持していた。これによりこの回転軸は、通帳の綴じ
部に対しては90度を保ちながら通帳の表面に対して平
行移動することができる。そしてこの回転軸上に複数個
の給送ローラが固定されていた。しかしながら、通帳の
左右の頁の高さが異なると、この回転軸が傾く点で上記
第1の給送機構と同じであり、したがって、左右の頁に
係合する全ての給送ローラの給送力を同じにすることは
できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
プリンタでは、通帳のような冊子を開いた状態で給送す
る場合に、左右の頁に係合する全ての給送ローラの給送
力を同じにすることはできなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】複数枚のシートを重ねて
その一端に沿った綴じ部(1)で綴じた冊子(2)を上
記綴じ部を中央にして両開きにした状態で支持面(1
6)上に載置して、上記綴じ部(1)に沿った方向に給
送して上記冊子(2)の左右の頁に上記綴じ部に垂直な
方向に印刷する本発明のプリンタは、(a)上記支持面
(16)の上方で該支持面に対して平行に延びるように
支持された支持軸(13)と、(b)上記支持面(1
6)の上記支持軸(13)に沿った中央部に該支持軸に
垂直に延びるように設けられた、上記綴じ部を収容する
ための溝(17)と、(c)上記溝(17)の一方の側
で上記支持軸(13)に枢動可能に支持された第1支持
枠(14)と、(d)上記支持軸(13)と平行に上記
第1支持枠(14)に回転可能に支持された第1回転軸
(25)と、(e)該第1回転軸(25)に固定的に装
着され上記冊子の両開きの頁の一方に押圧される第1上
側給送ローラ(26、27)と、(f)上記溝(17)
の他方の側で上記支持軸(13)に枢動可能に支持され
た第2支持枠(15)と、(g)上記支持軸(13)と
平行に上記第2支持枠(15)に回転可能に支持された
第2回転軸(30)と、(h)該第2回転軸(30)に
固定的に装着され上記冊子の両開き頁の他方の頁に押圧
される第2上側給送ローラ(31、32)と、(i)上
記第1回転軸(25)及び上記第2回転軸(30)を結
合するユニバーサル・ジョイント(33)と、(j)上
記第1回転軸(25)及び上記第2回転軸(30)の一
方に回転駆動力を与えるために該一方の回転軸に結合さ
れた回転駆動手段とを備える。
【0007】そして、上記回転駆動手段は、上記第1回
転軸(25)に固定的に取り付けられた第1プーリ(2
8)と、上記支持軸(13)上で回転可能に取り付けら
れた第2プーリ(23)と、上記第1プーリ(28)及
び上記第2プーリ(23)を連結し、上記第1プーリ及
び上記第2プーリを同じ方向に回転する第1ベルト(2
9)とを備えることを特徴とする。
【0008】そして、上記支持面(16)の下方で上記
第1回転軸(25)及び上記第2回転軸(30)と平行
に支持され駆動モータ(6)により回転される第3回転
軸(34)と、上記第1上側給送ローラ(26、27)
及び上記第2上側給送ローラ(31、32)のそれぞれ
に対向して上記第3回転軸(34)に固定され、上記支
持面(16)の開口部から突出して上記冊子の上記一方
の頁及び上記他方の頁に下側からそれぞれ係合する第1
下側給送ローラ(39、40)及び第2下側給送ローラ
(37、38)と、上記第3回転軸(34)に固定され
た第3プーリ(35)と、該第3プーリ(35)及び上
記第2プーリ(23)を連結し、該第2プーリを上記第
3プーリと反対方向に回転させる第2ベルト(36)と
を備え、上記第1上側給送ローラ(26、27)及び上
記第2上側給送ローラ(31、32)と上記第1下側給
送ローラ(39、40)及び上記第2下側給送ローラ
(37、38)とは回転方向が互いに逆であり、そして
同じ回転駆動力を生じることを特徴とする。
【0009】そして、上記第1回転軸(25)及び上記
第1上側給送ローラ(26、27)を上記第1下側給送
ローラ(39、40)に向けて押しつける第1バネ(6
7)と、上記第2回転軸(30)及び上記第2上側給送
ローラ(31、32)を上記第2下側給送ローラ(3
7、38)に向かって押しつける第2バネ(68)と、
上記支持軸(13)に固定され、そして上記第1支持枠
(14)を持ち上げるように該第1支持枠(14)に係
合する第1部材(43)と、上記支持軸(13)に固定
され、そして上記第2支持枠(15)を持ち上げるよう
に該第2支持枠(15)に係合する第2部材(44)
と、上記第1支持枠(14)及び上記第2支持枠(1
5)を持ち上げるように上記支持軸(13)を回動する
回動手段とを備えることを特徴とする。
【0010】そして、上記回動手段は、上記支持軸(1
3)に固定されたレバー(18)と、上記支持軸(1
3)の回動を生じるように上記レバー(18)を回動す
る第1駆動手段(19、21)とを備えることを特徴と
する。
【0011】そして、上記第1上側給送ローラは、上記
冊子を両開きにして載置した場合の左右の頁のうち一方
の頁の2箇所に係合する2つの給送ローラ(26及び2
7)を含み、上記第2上側給送ローラは、上記冊子の左
右の頁のうち他方の頁の2箇所に係合する2つの給送ロ
ーラ(31及び32)を含むことを特徴とする。
【0012】そして、上記第1上側給送ローラ(26、
27)及び上記第2上側給送ローラ(31、32)に隣
接する上記支持面(16)上で、上記支持軸(13)と
平行な印刷位置(65)に沿って移動されるプリント・
ヘッド(5)を備えることを特徴とする。
【0013】そして、上記印刷位置(65)と交差する
上記溝(17)内に、移動型のプラテン(46)が収容
され、該移動型のプラテン(46)は、上記綴じ部
(1)を有する上記冊子(2)の印刷時に、上記移動型
のプラテン(46)の上面が少なくとも上記溝(17)
の底面まで降下した位置に移動され、そして、上記移動
型のプラテン(46)は、シート用紙の印刷時に、上記
移動型のプラテン(46)の上面が上記支持面(16)
と同一面になるように上昇されることを特徴とする。
【0014】複数枚のシートを重ねてその一端に沿った
綴じ部(1)で綴じた冊子(2)を上記綴じ部を中央に
して両開きにした状態で支持面(16)上に載置して、
上記綴じ部(1)に沿った方向に給送して上記冊子
(2)の左右の頁に上記綴じ部に垂直な方向に印刷する
本発明のプリンタは、(a)上記支持面(16)の上方
で該支持面に対して平行に延びるように支持された第1
支持軸(13)と、(b)上記支持面の上記第1支持軸
(13)に沿った中央部に該第1支持軸に垂直に延びる
ように設けられた、上記綴じ部を収容するための溝(1
7)と、(c)上記溝(17)の一方の側で上記第1支
持軸(13)に枢動可能に支持された第1支持枠(1
4)と、(d)上記第1支持軸(13)と平行に上記第
1支持枠(14)に回転可能に支持された第1回転軸
(25)と、(e)該第1回転軸(25)に固定的に装
着され上記冊子の両開きの頁の一方に押圧される第1上
側給送ローラ(26又は27)と、(f)上記溝(1
7)の他方の側で上記第1支持軸(13)に枢動可能に
支持された第2支持枠(15)と、(g)上記第1支持
軸(13)と平行に上記第2支持枠(15)に回転可能
に支持された第2回転軸(30)と、(h)該第2回転
軸(30)に固定的に装着され上記冊子の両開きの頁の
他方の頁に押圧される第2上側給送ローラ(31又は3
2)と、(i)上記第1回転軸(25)及び上記第2回
転軸(30)を結合する第1ユニバーサル・ジョイント
(33)と、(j)上記支持面(16)の上方で該支持
面に対して平行に延びるように支持され且つ上記第1支
持軸(13)から離れた位置で該第1支持軸(13)と
平行に支持された第2支持軸(13A)と、(k)上記
溝(17)の上記一方の側で上記第2支持軸(13A)
に枢動可能に支持された第3支持枠(14A)と、
(l)上記第2支持軸(13A)と平行に上記第3支持
枠(14A)に回転可能に支持された第4回転軸(25
A)と、(m)該第4回転軸(25A)に固定的に装着
され上記冊子の両開きの頁の上記一方に押圧される第3
上側給送ローラ(26Aは27A)と、(n)上記溝
(17)の上記他方の側で上記第2支持軸(13A)に
枢動可能に支持された第4支持枠(15A)と、(o)
上記第2支持軸(13A)と平行に上記第4支持枠(1
5A)に回転可能に支持された第5回転軸(30A)
と、(p)該第5回転軸(30A)に固定的に装着され
上記冊子の両開きの頁の上記他方の頁に押圧される第4
上側給送ローラ(31A又は32A)と、(q)上記第
4回転軸(25A)及び上記第5回転軸(30A)を結
合する第2ユニバーサル・ジョイント(33A)と、
(r)上記第1回転軸(25)及び上記第4回転軸(2
5A)を同一方向に回転させる回転駆動手段とを備え、
上記第1支持枠(14)の上記第1上側給送ローラ(2
6又は27)と上記第3支持枠(14A)の上記第3上
側給送ローラ(26A又は27A)とが互いに隣り合う
ように上記第1支持枠(14)及び上記第3支持枠(1
4A)が配置され、そして上記第2支持枠(15)の上
記第2上側給送ローラ(31又は32)と上記第4支持
枠(15A)の上記第4上側給送ローラ(31A又は3
2A)とが互いに隣り合うように上記第2支持枠(1
5)及び上記第4支持枠(15A)が配置されているこ
とを特徴とする。
【0015】そして、上記回転駆動手段は、上記第1回
転軸(25)に固定的に取り付けられた第1プーリ(2
8)と、上記第1支持軸(13)上で回転可能に取り付
けられた第2プーリ(23)と、上記第1プーリ(2
8)及び上記第2プーリ(23)を連結し、上記第1プ
ーリ及び上記第2プーリを同じ方向に回転する第1ベル
ト(29)と、上記第4回転軸(25A)に固定的に取
り付けられた第4プーリ(28A)と、上記第2支持軸
(13A)上で回転可能に取り付けられた第5プーリ
(23A)と、上記第4プーリ(28A)及び上記第5
プーリ(23A)を連結し、上記第4プーリ及び上記第
5プーリを同じ方向に回転する第3ベルト(29A)
と、上記第2プーリ(23)及び上記第5プーリ(23
A)を同じ方向に回転する手段(35、36、35A,
36A、72、76)とを備えることを特徴とする。
【0016】そして、上記支持面(16)の下方で上記
第1回転軸(25)及び上記第2回転軸(30)と平行
に支持された第3回転軸(34)と、上記第1上側給送
ローラ(26、27)及び上記第2上側給送ローラ(3
1、32)のそれぞれに対向して第3回転軸(34)に
固定され上記支持面(16)の開口部から突出して上記
冊子の一方の頁及び上記他方の頁に下側からそれぞれ係
合する第1下側給送ローラ(39、40)及び第2下側
給送ローラ(37、38)と、上記第3回転軸(34)
に固定された第3プーリ(35、70)と、該第3プー
リ(35)及び上記第2プーリ(23)を連結し、該第
2プーリを上記第3プーリと反対方向に回転させる第2
ベルト(36)と、上記支持面(16)の下方で上記第
4回転軸(25A)及び上記第5回転軸(30A)と平
行に支持された第6回転軸(34A)と、上記第3上側
給送ローラ(26A、27A)及び上記第4上側給送ロ
ーラ(31A、32A)のそれぞれに対向して上記第6
回転軸(34A)に固定され上記支持面(16)の開口
部から突出して上記冊子の上記一方の頁及び上記他方の
頁に下側からそれぞれ係合する第3下側給送ローラ(3
9A、40A)及び第4下側給送ローラ(37A、38
A)と、上記第6回転軸(34A)に固定された第6プ
ーリ(35A、71)と、該第6プーリ(35A、7
1)及び上記第5プーリ(23A)を連結し、該第6プ
ーリを上記第5プーリと反対方向に回転させる第4ベル
ト(36A)と、上記第3プーリ(35、70)及び上
記第6プーリ(35A,71)を同じ方向に回転する手
段(6、72、74)とを備え、上記第1上側給送ロー
ラ(26、27)、上記第2上側給送ローラ(31、3
2)、上記第3上側給送ローラ(26A,27A)及び
上記第4上側給送ローラ(31A,32A)と上記第1
下側給送ローラ(39、40)、上記第2下側給送ロー
ラ(37、38)、上記第3下側給送ローラ(39A,
40A)及び上記第4下側給送ローラ(37A,38
A)とは回転方向が互いに逆であり、そして同じ回転駆
動力を生じることを特徴とする。
【0017】そして、上記第1回転軸(25)及び上記
第1給送ローラ(26、27)を上記第1下側給送ロー
ラ(39、40)に向けて押しつける第1バネ(67)
と、上記第2回転軸(30)及び上記第2上側給送ロー
ラ(31、32)を上記第2下側給送ローラ(37、3
8)に向かって押しつける第2バネ(68)と、上記第
1支持軸(13)に固定され、そして上記第1支持枠
(14)を持ち上げるように該第1支持枠(14)に係
合する第1部材(43)と、上記第1支持軸(13)に
固定され、そして上記第2支持枠(15)を持ち上げる
ように該第2支持枠(15)に係合する第2部材(4
4)と、上記第4回転軸(25A)及び上記第3上側給
送ローラ(26A、27A)を上記第3下側給送ローラ
(39A,40A)に向けて押しつける第3バネ(67
A)と、上記第5回転軸(30A)及び上記第4上側給
送ローラ(31A,32A)を上記第4下側給送ローラ
(31A,32A)に向かって押しつける第4バネ(6
8A)と、上記第2支持軸(13A)に固定され、そし
て上記第3支持枠(14A)を持ち上げるように該第3
支持枠(14A)に係合する第3部材(43A)と、上
記第2支持軸(13A)に固定され、そして上記第4支
持枠(15A)を持ち上げるように該第4支持枠(15
A)に係合する第4部材(44A)と、上記第1支持軸
(13)に固定された第1レバー(18)と、上記第2
支持軸(13A)に固定された第2レバー(18A)
と、上記第1レバー(18)と上記第2レバー(18
A)とを結合するリンク(73)とを備え、上記第1上
側給送ローラ(26、27)及び上記第2上側給送ロー
ラ(31、32)が、上記第1下側給送ローラ(39、
40)及び上記第2下側給送ローラ(37、38)にそ
れぞれ接するときに、上記第3上側給送ローラ(26
A、27A)及び上記第4上側給送ローラ(31A、3
2A)が、上記第3下側給送ローラ(39A、40A)
上記第4下側給送ローラ(37A,38A)のそれぞれ
から離れた位置になるように、上記リンク(73)が上
記第1レバー(18)及び上記第2レバー(18A)に
結合されていることを特徴とする。
【0018】そして、上記第1上側給送ローラは、上記
冊子を両開きにして載置した場合の左右の頁のうち一方
の頁の2箇所に係合する2つの給送ローラ(26及び2
7)を含み、上記第2上側給送ローラは、上記冊子の左
右の頁のうち他方の頁の2箇所に係合する2つの給送ロ
ーラ(31及び32)を含み、上記第3上側給送ローラ
は、上記冊子の左右の頁のうち上記一方の頁の2箇所に
係合する2つの給送ローラ(26A及び27A)を含
み、上記第4上側給送ローラは、上記冊子の左右の頁の
うち上記他方の頁の2箇所に係合する2つの給送ローラ
(31A及び32A)を含むことを特徴とする。
【0019】そして、上記第1上側給送ローラ(26、
27)及び上記第2上側給送ローラ(31、32)と、
上記第3上側給送ローラ(26A,27A)及び上記第
4上側給送ローラ(31A,32A)との間の上記支持
面上で、上記第1支持軸(13)及び上記第2支持軸
(13A)と平行な印刷位置(65)に沿って移動され
るプリント・ヘッド(5)を備えることを特徴とする。
【0020】そして、上記印刷位置(65)と交差する
上記溝(17)内に、移動型のプラテン(46)が収容
され、該移動型のプラテン(46)は、上記綴じ部
(1)を有する上記冊子(2)の印刷時に、上記移動型
のプラテン(46)の上面が少なくとも上記溝の底面ま
で降下した位置に移動され、そして、上記移動型のプラ
テン(46)は、シート用紙の印刷時に、上記移動型の
プラテン(46)の上面が上記支持面と同一面になるよ
うに上昇されることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に従うプリンタに
より、中央綴じ部1を有する冊子2を中央綴じ部の左右
に両開きにした状態で印刷する方式を示す。特に本発明
のプリンタは、綴じ部1が、糸若しくは堅固な糊付けに
より形成されていて、図1のように開くと、綴じ部1が
下方に突出するような冊子2の印刷に適する。冊子2を
左右に開くと、丁度真ん中の頁を開いた以外は、冊子2
の左側の頁の厚さT1と右側の頁の厚さT2とは、互い
に異なる。本発明のプリンタは、このように左右の頁の
総厚さが互いに異なる場合にも、左右の頁に対して冊子
2を綴じ部1と平行な矢印3の方向に均等な給送力を与
えることができるので、左右の両頁に亘って、この給送
方向と正しく垂直な矢印4の方向に、印刷を行うことが
できる。
【0022】図2は、本発明に従うプリンタを示す。冊
子2が両開きにして載置されるプリンタの支持面16の
中央部に溝17が設けられている。図1に示した日記帳
のような冊子2は、それの綴じ部1が溝17内に収容さ
れて矢印24Aの方向でフレームの支持面16に沿って
送り込まれ、そして印刷動作が終了すると、矢印24B
の方向に排出される。プリンタのフレーム10の平坦な
支持面16の4箇所に、支持部材11、12、11A及
び12Aが取り付けられている。支持部材11及び12
には、支持軸13が支持面16の上方にこれと平行にな
るようにそして溝17と直角になるように枢着されてい
る。そして支持部材11A及び12Aには、支持軸13
Aが表面16の上方にこれと平行になるようにそして溝
17と直角になるようにそして更に支持軸13と平行に
なるように枢着されている。支持部材11及び12に装
着されている給送機構は、支持部材11A及び12Aに
装着されている給送機構と向きが反対である他は、同じ
構造であるので、支持部材11及び12に装着されてい
る給送機構のみについて説明する。支持部材11A及び
12Aに装着されている給送機構の各部品には、支持部
材11及び12に装着されている給送機構の各部品の参
照数字にアルファベットの文字Aを付けてあるので、以
下の説明を、支持部材11A及び12Aの給送機構につ
いて兼用する。
【0023】(A)プリンタの印刷動作の説明:図2及
び図7を参照して、本発明のプリンタの印刷動作を説明
する。図7は、図2のプリンタの主要部を右側から見た
場合を示す。左側の給送機構の支持軸13は支持部材1
1及び12に枢着されそしてこれにはレバー18が固定
されていて、レバー18により或る角度だけ枢動するこ
とができる。レバー18により支持軸13が反時計方向
に枢動されると、支持枠14及び15が持ち上げられて
これらに支持されている全ての給送ローラ27、26、
32及び31が持ち上げられてフレームの支持面16と
の間に、冊子挿入用の空隙を生じる。左側の支持枠14
及び15が降下されているときには、右側の機構の支持
枠14A及び15Aが持ち上げられるように、そして、
左側の支持枠14及び15が上昇されているときには、
右側の機構の支持枠14A及び15Aが降下されるるよ
うに、レバー18及び18Aはリンク73により結合さ
れている。
【0024】図2には示されていないが、図7のよう
に、冊子を突き当てて位置決めする停止部材75がフレ
ームの支持面16から突出若しくは引っ込むように設け
られている。これの上昇及び降下は、周知の機構により
行われることができる。
【0025】プリンタの電源がオンにされると、駆動源
7が付勢されてレバー19を矢印21の方向に駆動し、
これにより図2及び図7の左側の支持部枠14及び15
が支持軸13の周りで反時計方向に上記の角度だけ枢動
され、これらに支持されている給送ローラ31、32、
26及び27がフレームの支持面16から上昇される。
そして、停止部材75が上昇される。これがプリンタの
待機状態である。
【0026】操作者が、冊子2を開いた状態で、これの
綴じ部1が図2の溝17内に入るように矢印24Aの方
向に挿入する。そして、操作者が制御パネルの動作開始
ボタンをオンにすると、検出装置45が冊子の存在を表
す検出信号を発生する。この検出装置45は、光を冊子
に当ててこれの反射光を検出する型のものである。制御
装置8(図3)は、この検出信号に応答して、停止部材
75を降下させ、駆動源7を滅勢する。これによりレバ
ー19が、バネ20の働きにより枢着点22の周りで時
計方向に回動され、左側の給送ローラ31、32、26
及び27が、冊子の表面まで降下する。これらの給送ロ
ーラがどのような状態で冊子の左右の頁に接触するかに
ついては後述する。
【0027】左側のレバー18と右側のレバー18Aと
はリンク73により連結されており、これにより、右側
の給送ローラ31A,32A,26A及び27Aが上昇
される。この状態が図7に示されている。但し、冊子は
示されていない。次いで、制御装置8は、駆動用のステ
ップ・モータ6を付勢する。ステップ・モータ6はプー
リ76の軸74を時計方向に回転し、その結果フレーム
の支持面16の下側の全ての給送ローラ37、38、3
9、40、37A,38A,39A及び40Aを時計方
向に回転し、そして全ての支持枠に支持されている全て
の給送ローラ31、32、26,27,31A,32
A,26A及び27Aを反時計方向に回転する。これに
より、冊子は、矢印24Aの方向に給送される。
【0028】制御装置8は、ステップ・モータ6のステ
ップ数をカウントすることにより、冊子の移動距離を知
ることができる。冊子の所定の印刷行がプリント・ヘッ
ド5の下側に到達すると、制御装置8は、ステップ・モ
ータ6を停止し、そしてプリント・ヘッド5を案内軸4
7に沿って移動させてこの1つの印刷行の印刷を行う。
この印刷が終了すると、制御装置8は、プリント・ヘッ
ド5を上昇し、そして再びステップ・モータ6を付勢し
て、次の印刷行まで冊子を矢印24Aの方向に給送す
る。そして再び、印刷を行う。この動作を繰り返す間
に、冊子の前縁部分が右側の給送ローラ31A,32
A,26A及び27Aの下側に到達する。これを検出す
ると制御装置8は、駆動源7を付勢する。これによりレ
バー19が枢着点22の周りで矢印21の方向に移動さ
れ、従って左側の支持枠14及び15は、支持軸13の
周りで反時計方向に回動されて給送ローラ31、32、
26及び27が上昇され、一方右側の支持枠14A及び
15Aは降下されて,給送ローラ31A,32A,26
A及び27Aは、冊子の表面にまで降下される。これに
より、冊子の給送は、右側の給送ローラ31A,32
A,26A及び27Aにより行われる。制御装置8は、
再びステップ・モータ6を付勢し、これにより次の印刷
行まで冊子が進められる。そして制御装置8は・プリン
ト・ヘッド5を付勢してこの印刷行の印刷を行う。全て
の印刷行の印刷が終了すると、制御装置8は、冊子を矢
印24Bの方向に給送して排出するために、ステップ・
モータ6を逆方向に回転させる。冊子が左側の給送ロー
ラ31、32、26及び27の下側に到達したことを検
出すると、制御装置8は、ステップ・モータ6を停止し
そして駆動源7を滅勢し、これにより左側の給送ローラ
31、32、26及び27が降下される。制御装置8は
再びステップ・モータを逆方向に回転させ、これにより
冊子は、矢印24Bの方向に排出される。
【0029】(B)プリンタの制御系について:図3
は、プリンタの制御系を示す。プリンタの制御装置8
は、プリンタ全体の動作を制御する。制御装置は8は、
検出装置45、検出装置84、若しくは検出装置60か
らの検出信号に応答して、駆動モータ6、駆動源7、駆
動源66及びプリント・ヘッド5の動作を制御する。制
御装置8の概略的な動作は、前項(A)の通りであり、
そして他のものの動作については後述する。
【0030】(C)給送機構の説明:図2を参照して、
給送機構を説明する。支持部材11及び12に装着され
ている給送機構と、支持部材11A及び12Aに装着さ
れている給送機構とは、向きが逆にされていることを除
き同じであるので、支持部材11及び12に装着されて
いる給送機構の詳細について説明する。
【0031】支持部材11及び12は、固定軸83を支
持している。固定軸83は、バネ67及び68のそれぞ
れの後端を固定的に支持している。そしてこれらのバネ
67及び68の中央部は支持軸13に緩く巻き付けられ
ており、そして先端は、回転軸25及び30に係合して
これらの回転軸をフレームの支持面16に向かって押し
つけるようにバイアスする。固定軸83と同じ固定軸8
3Aが、図7のように支持部材11A及び12Aの給送
機構側に設けられており、そしてバネ67及び68と同
じバネ67A及び68Aが同じようにして取り付けられ
ているが、図2には示されていない。
【0032】支持部材11及び12は、フレームの支持
面16の両端に設けられており、そして、支持部材11
及び12には、更に支持軸13が、フレームの平坦な支
持面16に対して平行になるように回転可能に枢着され
ている。本発明のプリンタにおいては、冊子の給送側に
フレームの支持面16と平行に配置された支持軸13を
基準として、後述の各構成要素が配置されている。
【0033】図2に示すように、支持部材11及び12
の間の中間部に、溝17が支持軸13に対して垂直方向
に設けられている。溝17の幅及び深さは、冊子の綴じ
部の寸法に従って決められる。フレーム10の支持面1
6のうち冊子が挿入される入り口に、検出装置45が設
けられている。この検出装置45は、冊子が挿入された
ことだけを検出する型のもので、前述のように冊子から
の反射光を検出する型のものである。この種の検出装置
は、この分野で周知であるので詳細な説明を行わない。
【0034】支持軸13の一端にレバー18が固定され
ている。レバー18は駆動レバー19に係合している。
駆動レバー19は、枢動点22においてフレーム10に
枢着されており、そしてバネ20により矢印21と反対
の方向にバイアスされている。フレーム内に設けられた
駆動源7により駆動レバー19が矢印21の方向に移動
されると、レバー18が反時計方向に回動しこれにより
支持軸13は、支持部材11及び12上で反時計方向に
枢動する。レバー18が枢動されない間、支持軸13は
回動せず静止している。支持軸13の一端に、プーリ2
3が回転可能に取り付けられている。
【0035】支持枠14及び15の一端が支持軸13上
に枢動可能に支持されている。支持枠14及び15は略
コの字型であり、支持軸13上で互いに独立的に枢動で
きる。支持枠14の他端、即ち矢印24Aが示す冊子の
給送方向で見て、支持軸13の下流側に、回転軸25が
支持軸13と平行に枢着されている。従って、回転軸2
5は、フレームの支持面16及び支持軸13の両方に対
して平行に支持されている。給送ローラ26及び27が
回転軸25に固定されている。プーリ28が回転軸25
の一端に固定されている。プーリ28及びプーリ23
は、ベルト29で連結されており、従って、プーリ28
並びに給送ローラ26及び27はプーリ23と同一回転
方向に回転される。
【0036】支持枠15の他端、即ち矢印24Aが示す
冊子の給送方向で見て、支持軸13の下流側に、回転軸
30が支持軸13と平行に枢着されている。従って、回
転軸30は回転軸25と同様に、フレームの支持面16
及び支持軸13の両方に対して平行に支持されている。
給送ローラ31及び32が回転軸30に固定されてい
る。給送ローラ26、27、31及び32の直径は等し
くそしてこれらは同じ材料で形成されている。給送ロー
ラ26、27、31及び32のそれぞれの下端がフレー
ムの支持面16と略同一の高さにあるとき、回転軸25
及び回転軸30は、それぞれの中心軸が一致するように
取り付けられている。回転軸25及び30は、ユニバー
サル・ジョイント33により結合されている。従って、
プーリ28が図2で見て反時計方向即ち冊子を給送する
方向に回転されると、給送ローラ26、27、31及び
32は同じ回転速度で回転され、これにより冊子の表面
に対して互いに等しい給送速度を生じる。
【0037】フレーム10の内部に回転軸34が枢着さ
れている。回転軸34は、支持軸13、回転軸25、回
転軸30及びフレームの支持面16に対して平行に支持
されている。図を簡略化するために、回転軸34の支持
機構は図示されていない。回転軸34は、駆動モータ6
により上側の給送ローラ26、27、31及び32と逆
の方向に回転される。回転軸34の一端には、プーリ3
5が固定されており、そしてこのプーリ35は、ベルト
36によりプーリ23と連結されている。ベルト36
は、プーリ35が時計方向の回転されるときに、プーリ
23を反時計方向に回転するように掛けられている。回
転軸34には、給送ローラ37、38、39及び40が
それぞれ給送ローラ31、32、26及び27と対向す
るように固定されている。給送ローラ37、38、39
及び40の直径は等しくそしてこれらは同じ材料で形成
されている。材料の例は、シリコーン・ゴムである。給
送ローラ37、38、39及び40の上端がフレームの
支持面16に形成されている開口部(図示せず)を介し
てこの支持面16からわずかに突出するように、回転軸
34が支持されている。プーリ35、プーリ23及びプ
ーリ28の外形が等しく、そして給送ローラ31、3
2、26、27、37、38、39及び40の直径が等
しいので、又図8に関して説明する理由により、図4に
示すように、冊子2は、等しい給送力で給送されること
ができる。
【0038】支持枠14のうち、支持軸13に垂直な部
分に棒部材41が支持軸13と平行に取り付けられてい
る。そして、支持軸13には、レバー43が取り付けら
れている。検出装置45が冊子を検出していないため
に、制御装置8によって駆動源7が付勢されず、これに
よりレバー19が図2に示す静止位置に維持され、これ
により給送ローラ31、32、26及び27が、給送ロ
ーラ37、38、39及び40にそれぞれ接触している
時に、棒部材41の下端に接触するようにレバー43が
支持軸13に固定されている。これと同様に、支持枠1
5のうち、支持軸13に垂直な部分に棒部材42が支持
軸13と平行に取り付けられている。そして、支持軸1
3には、レバー44が取り付けられている。検出装置4
5が冊子を検出していない時、レバー19が図2に示す
静止位置に維持され、これにより給送ローラ31、3
2、26及び27が、給送ローラ37、38、39及び
40にそれぞれ接触している時に、棒部材42の下端に
接触するようにレバー44が支持軸13に固定されてい
る。検出装置45が冊子を検出して、これに応答して制
御装置8が駆動源7を付勢すると、レバー19が枢着点
22の周りで矢印21で示した方向に回転されると、レ
バー18が図2で見て反時計方向に回動され、これによ
り支持軸13そしてこれに取り付けられているレバー4
3及び44が反時計方向に枢動して棒部材41及び42
を持ち上げる。この結果、支持枠14及び15は、支持
軸13の周りで図2で見て反時計方向に回動され、これ
により上側の給送ローラ26及び27並びに給送ローラ
31及び32が、上昇されて、下側の給送ローラ39及
び40並びに給送ローラ37及び38との間に空隙を生
じる。この空隙は、想定される冊子の厚さよりも大きい
ように選択される。これにより、操作者は、冊子をこれ
の先端が停止部材75に当たるまで、給送ローラ31、
32、26及び27の下側に挿入することができる。
【0039】給送ローラ26及び27を略等しい力で給
送ローラ39及び40に向かって押しつけるために、上
述のように、バネ67の一端が固定軸83に固定され、
そしてこれの他端は、回転軸25のうち給送ローラ26
及び27の中間の箇所に係合して、この回転軸25を図
2で見て支持軸13を中心とした時計方向にバイアスす
る。これと同様に、給送ローラ31及び32を略等しい
力で給送ローラ37及び38に向かって押しつけるため
に、バネ68の一端が固定軸83に固定され、そしてこ
れの他端は、回転軸30のうち給送ローラ31及び32
の中間の箇所に係合して、この回転軸30を図2で見て
支持軸13を中心とした時計方向にバイアスする。
【0040】図4を参照して、本発明の給送ローラの動
作を説明する。図4に示すように、冊子2を開いた場
合、左側に重なる頁数が右側に重なる頁数よりも少な
く、従って、左側の頁の厚さT1が、右側の頁の厚さT
2よりも小さいとする。このような冊子2が給送される
と、左側の頁に接触する給送ローラ31及び32は、バ
ネ68の押しつけ力に逆らって高さT1だけ上昇され、
一方右側の頁に接触する給送ローラ26及び27はバネ
67の押しつけ力に逆らって高さT2だけ上昇される。
【0041】図4から明らかなように、給送ローラ31
及び32は、フレームの支持面16との平行状態を維持
して上昇される。この理由は、回転軸30が支持軸13
と常に平行になるように支持枠15により支持されてい
るためである。同様にして、給送ローラ26及び27
は、フレームの支持面16との平行状態を維持して上昇
される。この理由は、回転軸25が支持軸13と常に平
行になるように支持枠14により支持されていて、そし
て、支持枠14及び15が互いに独立的に支持軸13の
周りで回動され、しかも回転軸25及び回転軸30が、
ユニバーサル・ジョイント33により連結されており、
この結果左側の給送ローラ31、32、37及び38
と、右側の給送ローラ26、27、39及び40とが、
冊子2の左右の頁に対して平行を維持して同じ給送速度
で係合するからである。
【0042】そして、ユニバーサル・ジョイント33
は、回転軸25からの回転トルクを回転軸30に伝達す
るだけで、バネ67により、回転軸25を介して給送ロ
ーラ26及び27に与えられる押しつけ力は、回転軸3
0の側に伝達されず、又、回転軸30を押しつけるバネ
68の押しつけ力は回転軸25の側に伝達されないの
で、支持枠14及び15のそれぞれの給送ローラは他方
の支持枠のバネの影響を受けずに、それぞれのバネの力
と重力のみにより冊子に押しつけられて、ほぼ同じピン
チ力を生じることができる。
【0043】このように各給送ローラが同じ給送速度そ
してピンチ力を生じることと、以下に説明する理由によ
り各給送ローラ26、27、31及び32が、ほぼ等し
い力で、冊子の表面に押しつけられることにより、冊子
は、左右の頁の高さが異なるにもかかわらず、矢印24
A及び24Bの方向からスキューすることなく給送され
ることができる。
【0044】本発明においては、回転軸25は、ベルト
29により駆動されている。これが、各給送ローラ2
6、27、31及び32をほぼ等しい力で冊子の表面に
押しつける効果を生じる。一方、回転軸25に図8のよ
うに歯車78が取り付けられ、そして、この歯車78が
歯車77により駆動される場合には次のような悪影響が
生じる。例えば、冊子を矢印24Bの方向に給送するた
めに、歯車77が矢印80の方向に回転されるとする。
歯車77の歯と歯車78の歯とが噛み合う結果、歯車7
8は、矢印82の方向に押し上げられようとする。歯車
78と回転軸25とは一体であるために、この回転軸2
5及びこれに支持されている給送ローラ26及び27も
矢印82の方向に持ち上げられる。支持枠15の回転軸
30は、ユニバーサル・ジョイント33により回転軸2
5に連結されているので、歯車78に対する持ち上げ力
は回転軸30に伝わらない。そして、バネ67及び68
の下方に向かう押しつけ力をP1とし、そして矢印82
の持ち上げる力をP2とすると、回転軸25及び30に
加わる力は次のようになる。
【0045】回転軸25: P1−P2 回転軸30: P1 即ち、矢印24Bの方向に冊子を給送するときには、給
送ローラ26及び27による押しつけ力が小さくなり、
従って、冊子は右曲がりに給送される。
【0046】次に、冊子を矢印24Aの方向に給送する
ために、歯車77が矢印79の方向に回転されるとす
る。歯車77の歯と歯車78の歯とが噛み合う結果、歯
車78は、矢印83の方向に押さえつけられようとす
る。歯車78と回転軸25とは一体であるために、この
回転軸25及びこれに支持されている給送ローラ26及
び27も矢印83の方向に押しつけられる。支持枠15
の回転軸30は、ユニバーサル・ジョイント33により
回転軸25に連結されているので、歯車78に対する押
しつけ力は回転軸30に伝わらない。この場合の、回転
軸25及び30に加わる力は次のようになる。
【0047】回転軸25: P1+P2 回転軸30: P1 即ち、矢印24Aの方向に冊子を給送するときには、給
送ローラ26及び27による押しつけ力が大きくなり、
従って、冊子は矢印24Aに沿って左曲がりに給送され
る。
【0048】これに対して、本発明のように回転軸25
にプーリ28が取り付けられて、そしてこれがベルト2
9により回転される場合には、上述のような回転方向に
依存した力P2が発生されず、給送ローラ31、32、
26及び27は、バネ68及び67の力だけにより押し
つけられることができる。そして、バネ67及び68の
押しつけ力を等しくすることにより、給送ローラ31、
32、26及び27は、等しい力で押しつけられること
ができる。
【0049】この結果、給送ローラ31及び32並びに
給送ローラ37及び38は、冊子2の左側の頁の表面の
うち、綴じ部1が延びる方向と平行な両端部の領域を上
下から把持して給送するので、左側の頁は、これ独自で
正しい給送方向に沿って給送されようとする。右側の頁
についても同じことが行われる。即ち、給送ローラ26
及び27並びに給送ローラ39及び40は、冊子2の右
側の頁の表面のうち、綴じ部1が延びる方向と平行な両
端部の領域を上下から把持して給送するので、右側の頁
は、これ独自で正しい給送方向に沿って給送されようと
する。この結果冊子2全体が矢印24で示す正しい給送
方向に沿って給送されることができる。
【0050】図4のような片側の頁当たり2つのローラ
対(31及び37の対と、32及び38の対)を使用し
た場合と、これの代わりに1対の給送ローラだけを使用
した場合には、どちらの場合も、図8のような歯車駆動
の場合に比べて格段に優れた給送効果を示すが、1対の
給送ローラの場合よりも2対の給送ローラを使用する方
が、更に優れた給送効果を生じることが分かった。1対
の給送ローラを左右の頁のそれぞれの綴じ部に近い内側
に配置すると、外側に置く場合よりも給送方向からスキ
ューすることが分かった。これに対して、1対の給送ロ
ーラを左右の頁のそれぞれの綴じ部から離れた外側のエ
ッジの近くに配置すると、スキューは少なくなるが、今
度は、左右の頁のそれぞれの一番上の用紙の中央部が上
方に持ち上げられて撓みを生じることが分かった。そし
て、この持ち上げられた用紙がプリント・ヘッドで平坦
に押されるときに、用紙に折り目が入ったりすることが
分かった。この傾向は、特に用紙の厚さが薄くなると生
じやすい。
【0051】上述のように、プーリ23が支持軸13に
回転可能に支持されそしてプーリ28とベルト29で連
結されているので、支持枠14及び15が、支持軸13
の周りで回動しても、ベルト29の張りは変わらない。
そして、支持軸13は、回転力を伝達するプーリ23を
回転自在に支持する働きをすると共に、給送ローラ2
6、27、31及び32を上昇させるように支持枠14
及び15を枢動させる機能を行い、そして更に第1バネ
67及び第2バネ68を支えている。このように枢動軸
に3つの機能を行わせることにより、部品の数を減少す
ることができ、スペースを減少しそしてコストを下げる
ことができる。
【0052】図2及び図7に示すように、支持軸13に
回動可能に枢着されている支持枠14及び15と、支持
軸13Aに回動可能に枢着されている支持枠14A及び
15Aとは、給送ローラ同士が互いに対向する向きに配
置されている。そして、2つのレバー18及び18A
は、互いにリンク73で連結されている。この配置によ
り、次のような効果が生じる。図7のように、右側の支
持枠14A及び15Aが持ち上げられているときには、
これら支持枠のそれぞれのバネ67A及び68Aは、上
向きに曲げられている。その理由は、これらのバネの後
端がそれぞれ固定軸83Aに固定的に支持され、中央部
が支持軸13Aに巻き付けられ、そして先端がそれぞれ
回転軸25A及び30Aによってこれらのバネの下方へ
の押しつけ力に逆らって上方に持ち上げられているから
である。この状態で、左側の支持枠14及び15を持ち
上げるために、レバー19が図7で見て右の方向に移動
されると、レバー18及び18Aは、反時計方向に回動
される。右側の支持枠14A及び15Aの回動時に、こ
れら右側の支持枠14A及び15Aのそれぞれのバネ6
7A及び68Aは撓められた状態から元に戻ろうとす
る。即ち、これら右側の支持枠14A及び15Aのそれ
ぞれのバネ67A及び68Aの力は、左側の支持枠14
及び15の上昇を助ける働きをする。これと逆に、支持
枠14及び15が持ち上げられているときのバネ67及
び68は右側の支持枠14A及び15Aの上昇を助ける
働きをする。このように、上記のような配置により、そ
れぞれのバネは、それぞれの回転軸を下向きに押しつけ
る働きをすると共に、上記のような追加の機能を行うこ
とができる。
【0053】(D)プリント・ヘッド5を上昇若しくは
降下させる機構について:図2を参照すると、プリント
・ヘッド5は、複数本のプリント・ワイアがマトリクス
状に配置されているドット・マトリクス型の衝撃式のプ
リント・ヘッドであり、そして案内棒47上にスライド
可能に装着されている。案内棒47上に於けるプリント
・ヘッド5の左右の移動は、図3に示す制御装置8の制
御のもとに行われる。このようなプリント・ヘッド5の
移動の仕方は、この分野で周知であるので詳細な説明は
行わない。又、プリント・ヘッドに対面してインク・リ
ボンが配置されている。インク・リボン、そしてこれの
配置はこの分野で周知であるので、図を簡略化するため
に示されていない。支持枠48は、支持軸13と平行に
延びる長い部材48Aと、この部材48Aの両端から略
直角に且つフレームの支持面16に略平行に延びる2つ
の短い部材48B及び48Cとを有し、案内棒47の両
端は2つの短い部材48B及び48Cの端部にそれぞれ
固定されている。2つの短い部材48B及び48Cのう
ち長い部材48Aに近い箇所には、枢着軸49及び50
が固定されている。これらの枢着軸49及び50は、フ
レームに固定されている支持フレームにそれぞれ枢着さ
れている。これらの支持フレームは、図面を簡略化する
ために図示されていない。支持枠48の部材48Aから
垂直部材51が延びている。垂直部材51のうち冊子の
給送方向(矢印24A及びB)に平行な表面には、板部
材52が固定されている。駆動レバー53の下端に固定
されている枢着軸54が、前記の図示されていない支持
フレームに枢着されている。駆動レバー53の枢着点5
5には、駆動源66により矢印61若しくは62の方向
に駆動される駆動レバー56が枢着されている。
【0054】駆動源66は、直流モータ若しくはステッ
プ・モータと、これの回転運動を矢印61若しくは62
の方向の運動に変換する周知のウォーム・ホィール機構
又はカム機構とを有する。これらの機構は周知であるの
で詳細に説明しない。駆動レバー53の上部には、検出
器収容部材58が取り付けられている。板部材52の他
端の側には、検出装置84が設けられている。この検出
装置84はフレーム10に取り付けられており、発光ダ
イオード85及び光検出装置86を有する。検出器収容
部材58の詳細を図5に示す。図5は、発光ダイオード
85、光検出装置86、検出器収容部材58、垂直部材
51及び板部材52を上方から見た図である。検出器収
容部材58は凹部を有し、そしてこの凹部の互いに対面
する部分には、発光ダイオード59及び光検出器60が
それぞれ取り付けられている。
【0055】図2、図5及び図6を参照してプリント・
ヘッド5の上下方向即ちフレームの支持面16に略垂直
な方向の動きを説明する。プリント・ヘッド5の上下方
向の動きを制御するために、2つの検出装置が設けられ
ている。1つは検出装置84でありこれは図2に示すよ
うな位置に固定されている。他の検出装置は、検出器収
容部材58の内部に設けられている。図5は、これらの
検出装置と垂直部材51及び検出器収容部材51とを上
方から見た図であり、検出装置84の発光ダイオード8
5及び光検出装置86と検出器収容部材58内の発光ダ
イオード59及び光検出装置60に対するプリント・ヘ
ッド5の相対的な移動を示す。
【0056】プリンタが待機モードにあるときは、図2
の駆動レバー56は駆動源66により矢印62の方向に
引っ張られる。これにより検出器収容部材58の表面6
4(図5)は、垂直部材51の表面63に係合して、垂
直部材51を矢印62の方向に回動させ、これにより支
持枠48が枢着軸49及び50の周りで時計方向に枢動
され、プリント・ヘッド5を、フレームの支持面16か
ら遠ざかるように移動させる。そして図5の(A)に示
すように、プリント・ヘッド5と直結している板部材5
2が発光ダイオード85からの光を横切る位置まで移動
されると、光検出装置86からの検出信号が制御装置8
に送られなくなり、これにより制御装置8は、プリント
・ヘッド5が、図6に示すように、フレームの支持面1
6から最大距離H1だけ離れた待機位置P1に到達した
ことを検出し、そして駆動源66を滅勢する。これによ
り、プリント・ヘッド5は、待機位置P1に留められ
る。
【0057】次に、印刷を開始するために、プリント・
ヘッド5が待機位置P1から降下される。このために、
制御装置8は、矢印61の方向に駆動レバー56が移動
するように駆動源66を付勢する。プリント・ヘッド5
は、これ自体の重量による重力又は適切なバネ(図示せ
ず)の働きにより枢着軸49及び50の周りで反時計方
向に回動されて、冊子2の被印刷頁の表面に近づく。待
機位置P1からのこの移動の間、板部材52が発光ダイ
オード85からの光を遮断しなくなるので、検出装置8
4の光検出器86が検出信号を発生して制御装置8に送
る。垂直部材51の表面63及び検出器収容部材の表面
64は、図5の(B)に示すように係合し続ける。従っ
て、板部材52は、発光ダイオード59からの光を遮断
し続け、光検出装置60は、検出信号を生じない。これ
により、制御装置8は、プリント・ヘッド5が、待機位
置P1から冊子の表面に向かって降下中であることを認
識する。図6に示すように、プリント・ヘッド5の先端
が、待機位置P1から距離H2だけ降下して冊子の表面
に着地すると、図5の(B)に示すように、板部材52
は、距離H2に対応する距離h2だけ移動される。着地
すると、プリント・ヘッド5と同じ動きをする支持部材
48の反時計方向の枢動は停止し、従って垂直部材51
そして板部材52の反時計方向即ち矢印61の方向での
移動は停止する。尚、プリント・ヘッド5が着地したと
きには、従来のように、プリント・ワイアと用紙の表面
との間にはわずかな間隔が生じるように構成されてい
る。
【0058】しかしながら、この時駆動源66により、
駆動レバー56は、まだ矢印61の方向に駆動されてお
り、従って、図5の(C)に示すように、検出器収容部
材58は、矢印61の方向に移動され続け、そして静止
中の板部材52が発光ダイオード59からの光を遮らな
くなる。これにより光検出器60が光検出信号を制御装
置8に送り、制御装置はこれに応答して駆動源66を直
ちに滅勢して駆動レバー56を停止する。この結果、図
5の(C)に示すように、垂直部材51の表面63及び
検出器収容部材58の表面64は、わずかな間隔Gだけ
離されている状態になる。この状態、即ちプリント・ヘ
ッドの先端が、冊子2の表面に着地している状態で、印
刷が行われる。印刷動作は、制御装置8の制御のもとに
図2の印刷行65に沿ってプリント・ヘッド5が移動さ
れている間に、プリント・ワイアが選択的に付勢される
ことにより行われる。
【0059】次に、1行の印刷が終了した後のプリント
・ヘッド5の上昇動作について説明する。ここで、冊子
2の左右の頁を別々に印刷する動作モードが選択された
ものとし、そして右側の頁の表面にプリント・ヘッド5
が左側から右側に向かって印刷を行うものとすると、プ
リント・ヘッド5が右端に到達して1行の印刷が完了さ
れると、制御装置8は、駆動源66を付勢し、これによ
り駆動レバー56が矢印62の方向に移動され、検出器
収容部材58の表面64が垂直部材51の表面63に係
合して、これを矢印62の方向に移動してプリント・ヘ
ッド5を冊子の表面から上昇させる。図5の(D)に示
すように、表面64が表面63に係合する課程で、板部
材52が光を遮断し、光検出装置60からの検出信号が
停止する。
【0060】駆動源66のモータとして、直流モータが
使用されている場合には、制御装置8は、この光検出装
置60からの検出信号の停止から所定の時間の経過後
に、駆動源66の動作を停止する。この所定の時間は、
図6に示すように、プリント・ヘッド5の先端を冊子2
の表面から距離H3だけ離れた印刷中の待機位置P2に
停止させるための時間であり、これを図5の(D)で説
明すると、板部材52は、距離H3に対応する距離h3
だけ矢印62の方向に移動される。駆動源66のモータ
として、ステップ・モータが使用される場合には、制御
装置8により、距離h3だけ板部材52を移動するステ
ップ数だけステップ・モータが回転される。
【0061】この結果、プリント・ヘッド5は、印刷済
みの1行の右端で、冊子2の表面から距離H3だけ上昇
されて留められている。この状態で、冊子2が矢印24
Aの方向に1行分だけ給送され、そしてプリント・ヘッ
ド5は、制御装置8の制御のもとに、次の印刷行の開始
位置に向かって戻される。次に、制御装置8は、駆動源
66を再び付勢して駆動レバー56を矢印61の方向に
移動させ、そして、プリント・ヘッド5が冊子の表面に
着地した後に、図5の(C)のように光検出装置60が
光を検出し、そして制御装置8は、これに応答して印刷
動作を開始させる。
【0062】このように、1頁だけに対して連続的に印
刷する場合には、プリント・ヘッド5は、最初の時だ
け、図6の待機位置P1から降下され、そして、1行の
印刷が終了する毎に、待機位置P1よりも低い印刷中の
待機位置P2にまで上昇され、そしてこの間に給送ロー
ラが回転されて、冊子2が1印刷行分だけ図2の矢印2
4Aの方向に給送されて、そしてプリント・ヘッド5が
印刷行の開始位置に到達すると、図5に関して説明した
ようにプリント・ヘッド5(そしてインク・リボン)が
冊子の表面に向かって降下されて着地され、印刷を開始
する。これにより、1頁の印刷中の、冊子の表面に垂直
な方向のプリント・ヘッド5の移動距離を短くすること
ができ、印刷速度を高めることができる。
【0063】これとは異なり、プリントヘッド5によ
り、最初に左側の頁の印刷行を印刷し、次いで、プリン
ト・ヘッド5を綴じ部1を越えて右側の頁に移動させ
て、印刷を行わせることができる。この場合、プリント
・ヘッド5は、待機位置P1から左側の印刷行の最初の
印刷位置迄降下されて、この印刷行を印刷し、これが終
了すると、プリント・ヘッド5は、再び待機位置P1に
まで上昇される。そしてこの待機位置P1の高さを維持
してプリント・ヘッド5が綴じ部1を越えて右側の頁の
最初の印刷位置にまで移動された時に、プリント・ヘッ
ド5は降下されて印刷を開始する。この印刷行の印刷を
終了すると、プリント・ヘッド5は再び待機位置P1に
まで上昇され、そして次に、給送ローラが回転されて冊
子2を1行分だけ給送し、そしてプリント・ヘッド5は
待機位置P1の高さを維持して、左側の頁の最初の印刷
位置にまで移動され、そして再び降下されてこの行の印
刷を開始する。
【0064】1頁だけを連続的に印刷するモード及び左
右の両頁を交互に印刷するモードの選択は、操作者によ
る操作パネル上のモード・スイッチ若しくはボタンの操
作により行われることができ、そして制御装置8がどち
らのモードが選択されたかを識別して、上述の動作を行
う。
【0065】駆動源66の駆動モータとしてステップ・
モータを使用して図9に示すようなプリント・ヘッド5
の上昇及び下降動作を動作を行うことができる。図9の
(A)は、冊子2の左側の頁の高さが右側の頁の高さよ
りも低い場合を示し、そして(B)は、冊子2の左側の
頁の高さが右側の頁の高さよりも高い場合を示す。
【0066】(A)の場合について説明すると、以下の
動作は、制御装置8の制御のもとに図5に関して説明し
た駆動源66の動作を制御することにより行われる。プ
リント・ヘッド5は、待機位置P1から左側の頁の左端
に向かって矢印101が示すように降下されて、紙面に
着地する。制御装置8は、矢印101の方向の降下の
間、ステップ・モータの回転ステップ数をカウントして
降下距離Y1を調べる。この降下距離Y1に対応するス
テップ数は、図5の(A)から(C)に至るまでのステ
ップ数を調べることにより判明する。そして1行の印刷
を行い、この頁の右端に到達する。プリント・ヘッド5
は矢印102の方向に上昇されて待機位置P1に到達す
る。次いでプリント・ヘッド5は右側の頁の左端に移動
されそして矢印103により示されるように、待機位置
P1から紙面に向かって降下される。この降下の間、制
御装置8は、ステップ・モータの回転ステップ数をカウ
ントして、降下距離Y2を調べる。そして、制御装置8
は、左側の頁に対する最初の降下距離Y1と右側の頁に
対する最初の降下距離Y2とを比較し、Y1>Y2であ
ることを検出する。そして、右側の頁の印刷行の印刷を
行う。この印刷が終了すると、Y1>Y2の場合には、
制御装置8は、右側の頁の右端にあるプリント・ヘッド
5を、図6の距離H3に相当する距離YH3だけ矢印1
04の方向に上昇させる。次いで、制御装置8は、冊子
2を1行分給送し、そしてプリント・ヘッド5の高さを
距離YH3の高さに維持して左側の頁の左端に向けて移
動させ、次いで、矢印105により示されるようにプリ
ント・ヘッド5を紙面に向けて降下させる。矢印105
が示すこの降下の間、制御装置8は、ステップ・モータ
の回転ステップ数をカウントし、降下距離Y3を調べ
る。この降下距離Y3は、ステップ・モータが回転され
初めてから、図5の(C)の状態に至るまでの回転ステ
ップ数を調べることにより判明する。次いで、新たな印
刷行の印刷が行われ、プリント・ヘッド5は、この印刷
行の右端に到達する。次いで、制御装置8は、上記の降
下距離Y3に等しい距離だけプリント・ヘッド5を矢印
106の方向に上昇させる。この時の上昇位置は、右側
の頁に於ける矢印104の距離YH3だけ上昇した位置
と同じ位置である。そして制御装置8は、この上昇位置
を維持しながらプリント・ヘッド5を右側の頁の左端ま
で移動させる。そして、プリント・ヘッド5は、紙面に
向けて降下され、そしてこの印刷行の印刷が行われ、プ
リント・ヘッド5は右側の端に到達する。次いで、プリ
ント・ヘッド5は、矢印104の方向に距離YH3だけ
上昇され、そして冊子2が1行分だけ給送され、次い
で、プリント・ヘッド5が左側の頁の左端に移動され、
上述と同じ動作が繰り返される。
【0067】このように、最初の印刷行の印刷動作の
間、プリント・ヘッド5の左右の頁に対する待機位置P
1からの降下距離Y1及びY2が調べられ、Y1>Y2
であるならば、第2行以下の印刷時のプリント・ヘッド
5の最大上昇位置は、降下距離が少ない頁、即ち右側の
頁から距離YH3(図6の距離H3に対応する)だけ上
昇した位置となる。
【0068】次に、(B)の場合について説明する。プ
リント・ヘッド5は、待機位置P1から左側の頁の左端
に向かって矢印111が示すように降下されて、紙面に
着地する。制御装置8は、矢印111の方向の降下の
間、ステップ・モータの回転ステップ数をカウントして
降下距離Y4を調べる。この降下距離Y4に対応するス
テップ数は、図5の(A)から(C)に至るまでのステ
ップ数を調べることにより判明する。そして1行の印刷
を行い、この頁の右端に到達する。プリント・ヘッド5
は矢印112の方向に上昇されて待機位置P1に到達す
る。次いでプリント・ヘッド5は右側の頁の左端に移動
されそして矢印113により示されるように、待機位置
P1から紙面に向かって降下される。この降下の間、制
御装置8は、ステップ・モータの回転ステップ数をカウ
ントして、降下距離Y5を調べる。そして、制御装置8
は、左側の頁に対する最初の降下距離Y4と右側の頁に
対する最初の降下距離Y5とを比較し、Y4<Y5であ
ることを検出する。そして、Y5とY4との差即ちY5
−Y4=Y6を計算する。そして、右側の頁の印刷行の
印刷を行う。この印刷が終了すると、このようにY4<
Y5の場合には、制御装置8は、右側の頁の右端にある
プリント・ヘッド5を、Y6+YH3の距離だけ矢印1
14の方向にプリント・ヘッド5を上昇させる。次い
で、制御装置8は、冊子2を1行分給送し、そしてプリ
ント・ヘッド5の高さを距離Y6+YH3の高さに維持
して左側の頁の左端に向けて移動させる。この時、プリ
ント・ヘッド5は左側の紙面から距離YH3(図6の距
離H3に等しい)だけ上昇した印刷中の待機位置P2
(図6)に保たれている。次いで、矢印115により示
されるようにプリント・ヘッド5を紙面に向けて降下さ
せる。次いで、新たな印刷行の印刷が行われ、プリント
・ヘッド5は、この印刷行の右端に到達する。次いで、
制御装置8は、プリント・ヘッド5を矢印116の方向
に上昇させる。この時の上昇位置は、左側の頁に於ける
距離YH3だけ上昇した位置と同じ位置である。そして
制御装置8は、この上昇位置を維持しながらプリント・
ヘッド5を右側の頁の左端まで移動させる。そして、プ
リント・ヘッド5は、紙面に向けて降下され、そしてこ
の印刷行の印刷が行われ、プリント・ヘッド5は右側の
端に到達する。次いで、プリント・ヘッド5は、矢印1
14の方向に距離Y6+YH3=Y7だけ上昇され、そ
して冊子2が1行分だけ給送され、次いで、プリント・
ヘッド5が左側の頁の左端に移動され、上述と同じ動作
が繰り返される。
【0069】このように、最初の印刷行の印刷動作の
間、プリント・ヘッド5の左右の頁に対する待機位置P
1からの降下距離Y4及びY5が調べられ、Y4<Y5
であるならば、第2行以下の印刷時のプリント・ヘッド
5の最大上昇位置は、降下距離が少ない頁、即ち左側の
頁から距離YH3(図6の距離H3に対応する)だけ上
昇した位置となる。
【0070】上述のような印刷動作により、左右の頁の
高さが変化しても、プリントヘッド5は、従来のように
印刷行毎に待機位置P1から降下することなく、待機位
置P1からの最初の降下距離が小さい頁に対する印刷中
の待機位置即ち紙面から至近距離H3だけ離れた高さの
位置と紙面との間で上下動されるだけなので、印刷速度
を改善することができる。
【0071】本発明に従うプリンタは、給送ローラ3
1、32、26及び27に亘る幅を有する一枚のシート
用紙に対して印刷を行うことができる。この場合には、
図10に示すように、図2では降下位置にあったプラテ
ン46が上昇される。この印刷モードは、操作者により
指定され、制御装置8がこれに応答して、プラテン46
を図2の溝17の底面の高さから図10に示す上昇位置
にまで移動させるために、プラテン移動機構(図示せ
ず)を付勢する。又、プラテンの移動を手動で行うこと
もできる。このプラテン移動機構は、カムなどを用いて
プラテン46を上昇又は降下させることにより実現され
ることができる。この上昇位置では、プラテン46の表
面は、フレームの支持面16と同一面にされ、これによ
り、プリント・ヘッド5がこのプラテン46上に移動さ
れてプリント・ワイアが付勢されるときに、シート用紙
の下側にはプラテン46が存在しているので、用紙の印
刷位置65に沿って印刷を行うことができる。シート用
紙の給送時には、給送ローラ31、32、26及び27
は、同じ高さに保たれことを除いて、動作は、図1の綴
じ部1を有する冊子2の印刷動作と同じである。
【0072】
【発明の効果】各給送ローラが同じ給送速度を生じるこ
とと、各給送ローラ26、27、31及び32が、ほぼ
等しい力で、冊子の表面に押しつけられることにより、
冊子は、左右の頁の高さが異なるにもかかわらず、矢印
24A及び24Bの方向へスキューすることなく給送さ
れることができる。
【0073】図2の実施例では、ベルト36はプーリ2
3及びプーリ35にたすき掛けに掛けられている。プー
リ23及びプーリ35の間の距離が短いとベルト36の
磨耗の進行が早くなることがある。同様に、ベルト36
Aはプーリ23A及びプーリ35Aにたすき掛けに掛け
られている。プーリ23A及びプーリ35Aの間の距離
が短いとベルト36Aの磨耗の進行が早くなることがあ
る。これを解決するために、ベルト36をプーリ23及
びプーリ35Aにたすき掛けに掛け、そしてベルト36
Aをプーリ23A及びプーリ35にたすき掛けに掛ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】綴じ部を有する冊子に対する給送方向及び印刷
方向を示す図。
【図2】本発明のプリンタの構造を示す図。
【図3】本発明のプリンタの制御系を示す図。
【図4】冊子に対する給送ローラの関係を示す図。
【図5】プリント・ヘッドの昇降時時の検出装置の位置
関係を示す図。
【図6】冊子に対するプリント・ヘッドの高さを示す
図。
【図7】図2の機構を右側から見た図。
【図8】従来の回転伝達機構の問題点を示す図。
【図9】冊子に対するプリント・ヘッドの移動を示す
図。
【図10】移動型プラテンを示す図。
【符号の説明】
1・・・綴じ部、 2・・・冊子、 5・・・プリント
・ヘッド、 6・・・ローラ回転用の駆動モータ、 7
・・・ローラを上下に移動させる駆動源、 8・・・制
御装置、 10・・・フレーム、 13,13A・・・
支持軸、 14・・・第1支持枠、 15・・・第2支
持枠、 14A・・・第3支持枠、 15A・・・第4
支持枠、 16・・・支持面、 18,18A・・・レ
バー、17・・・溝、 23,28,35,23A,2
8A,35A,70,71,76・・・プーリ、 2
5,30,25A,30A,34,34A・・・回転
軸、26、27、31、32、37、38、39、4
0、26A,27A、31A、32A,37A、38
A,39A,40A・・・給送ローラ、 29,36,
29A,36A,72・・・ベルト、 33,33A・
・・ユニバーサル・ジョイント、 46・・・プラテ
ン、 65・・・印刷行

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚のシートを重ねてその一端に沿った
    綴じ部(1)で綴じた冊子(2)を上記綴じ部を中央に
    して両開きにした状態で支持面(16)上に載置して、
    上記綴じ部(1)に沿った方向に給送して上記冊子
    (2)の左右の頁に上記綴じ部に垂直な方向に印刷する
    プリンタにおいて、 (a)上記支持面(16)の上方で該支持面に対して平
    行に延びるように支持された支持軸(13)と、 (b)上記支持面(16)の上記支持軸(13)に沿っ
    た中央部に該支持軸に垂直に延びるように設けられた、
    上記綴じ部を収容するための溝(17)と、 (c)上記溝(17)の一方の側で上記支持軸(13)
    に枢動可能に支持された第1支持枠(14)と、 (d)上記支持軸(13)と平行に上記第1支持枠(1
    4)に回転可能に支持された第1回転軸(25)と、 (e)該第1回転軸(25)に固定的に装着され上記冊
    子の両開きの頁の一方に押圧される第1上側給送ローラ
    (26、27)と、 (f)上記溝(17)の他方の側で上記支持軸(13)
    に枢動可能に支持された第2支持枠(15)と、 (g)上記支持軸(13)と平行に上記第2支持枠(1
    5)に回転可能に支持された第2回転軸(30)と、 (h)該第2回転軸(30)に固定的に装着され上記冊
    子の両開き頁の他方の頁に押圧される第2上側給送ロー
    ラ(31、32)と、 (i)上記第1回転軸(25)及び上記第2回転軸(3
    0)を結合するユニバーサル・ジョイント(33)と、 (j)上記第1回転軸(25)及び上記第2回転軸(3
    0)の一方に回転駆動力を与えるために該一方の回転軸
    に結合された回転駆動手段とを備える上記プリンタ。
  2. 【請求項2】上記回転駆動手段は、 上記第1回転軸(25)に固定的に取り付けられた第1
    プーリ(28)と、 上記支持軸(13)上で回転可能に取り付けられた第2
    プーリ(23)と、 上記第1プーリ(28)及び上記第2プーリ(23)を
    連結し、上記第1プーリ及び上記第2プーリを同じ方向
    に回転する第1ベルト(29)とを備えることを特徴と
    する請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】上記支持面(16)の下方で上記第1回転
    軸(25)及び上記第2回転軸(30)と平行に支持さ
    れ駆動モータ(6)により回転される第3回転軸(3
    4)と、 上記第1上側給送ローラ(26、27)及び上記第2上
    側給送ローラ(31、32)のそれぞれに対向して上記
    第3回転軸(34)に固定され、上記支持面(16)の
    開口部から突出して上記冊子の上記一方の頁及び上記他
    方の頁に下側からそれぞれ係合する第1下側給送ローラ
    (39、40)及び第2下側給送ローラ(37、38)
    と、 上記第3回転軸(34)に固定された第3プーリ(3
    5)と、 該第3プーリ(35)及び上記第2プーリ(23)を連
    結し、該第2プーリを上記第3プーリと反対方向に回転
    させる第2ベルト(36)とを備え、上記第1上側給送
    ローラ(26、27)及び上記第2上側給送ローラ(3
    1、32)と上記第1下側給送ローラ(39、40)及
    び上記第2下側給送ローラ(37、38)とは回転方向
    が互いに逆であり、そして同じ回転駆動力を生じること
    を特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】上記第1回転軸(25)及び上記第1上側
    給送ローラ(26、27)を上記第1下側給送ローラ
    (39、40)に向けて押しつける第1バネ(67)
    と、 上記第2回転軸(30)及び上記第2上側給送ローラ
    (31、32)を上記第2下側給送ローラ(37、3
    8)に向かって押しつける第2バネ(68)と、 上記支持軸(13)に固定され、そして上記第1支持枠
    (14)を持ち上げるように該第1支持枠(14)に係
    合する第1部材(43)と、 上記支持軸(13)に固定され、そして上記第2支持枠
    (15)を持ち上げるように該第2支持枠(15)に係
    合する第2部材(44)と、 上記第1支持枠(14)及び上記第2支持枠(15)を
    持ち上げるように上記支持軸(13)を回動する回動手
    段とを備えることを特徴とする請求項1、請求項2又は
    請求項3記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】上記回動手段は、上記支持軸(13)に固
    定されたレバー(18)と、上記支持軸(13)の回動
    を生じるように上記レバー(18)を回動する第1駆動
    手段(19、21)とを備えることを特徴とする請求項
    4記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】上記第1上側給送ローラは、上記冊子を両
    開きにして載置した場合の左右の頁のうち一方の頁の2
    箇所に係合する2つの給送ローラ(26及び27)を含
    み、 上記第2上側給送ローラは、上記冊子の左右の頁のうち
    他方の頁の2箇所に係合する2つの給送ローラ(31及
    び32)を含むことを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3、請求項4又は請求項5記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】上記第1上側給送ローラ(26、27)及
    び上記第2上側給送ローラ(31、32)に隣接する上
    記支持面(16)上で、上記支持軸(13)と平行な印
    刷位置(65)に沿って移動されるプリント・ヘッド
    (5)を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載のプリ
    ンタ。
  8. 【請求項8】上記印刷位置(65)と交差する上記溝
    (17)内に、上下に移動可能なプラテン(46)が収
    容され、該移動型のプラテン(46)は、上記綴じ部
    (1)を有する上記冊子(2)の印刷時に、上記移動型
    のプラテン(46)の上面が少なくとも上記溝(17)
    の底面まで降下した位置に移動され、そして、上記移動
    型のプラテン(46)は、シート用紙の印刷時に、上記
    移動型のプラテン(46)の上面が上記支持面(16)
    と同一面になるように上昇されることを特徴とする請求
    項7記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】複数枚のシートを重ねてその一端に沿った
    綴じ部(1)で綴じた冊子(2)を上記綴じ部を中央に
    して両開きにした状態で支持面(16)上に載置して、
    上記綴じ部(1)に沿った方向に給送して上記冊子
    (2)の左右の頁に上記綴じ部に垂直な方向に印刷する
    プリンタにおいて、 (a)上記支持面(16)の上方で該支持面に対して平
    行に延びるように支持された第1支持軸(13)と、 (b)上記支持面の上記第1支持軸(13)に沿った中
    央部に該第1支持軸に垂直に延びるように設けられた、
    上記綴じ部を収容するための溝(17)と、 (c)上記溝(17)の一方の側で上記第1支持軸(1
    3)に枢動可能に支持された第1支持枠(14)と、 (d)上記第1支持軸(13)と平行に上記第1支持枠
    (14)に回転可能に支持された第1回転軸(25)
    と、 (e)該第1回転軸(25)に固定的に装着され上記冊
    子の両開きの頁の一方に押圧される第1上側給送ローラ
    (26又は27)と、 (f)上記溝(17)の他方の側で上記第1支持軸(1
    3)に枢動可能に支持された第2支持枠(15)と、 (g)上記第1支持軸(13)と平行に上記第2支持枠
    (15)に回転可能に支持された第2回転軸(30)
    と、 (h)該第2回転軸(30)に固定的に装着され上記冊
    子の両開きの頁の他方の頁に押圧される第2上側給送ロ
    ーラ(31又は32)と、 (i)上記第1回転軸(25)及び上記第2回転軸(3
    0)を結合する第1ユニバーサル・ジョイント(33)
    と、 (j)上記支持面(16)の上方で該支持面に対して平
    行に延びるように支持され且つ上記第1支持軸(13)
    から離れた位置で該第1支持軸(13)と平行に支持さ
    れた第2支持軸(13A)と、 (k)上記溝(17)の上記一方の側で上記第2支持軸
    (13A)に枢動可能に支持された第3支持枠(14
    A)と、 (l)上記第2支持軸(13A)と平行に上記第3支持
    枠(14A)に回転可能に支持された第4回転軸(25
    A)と、 (m)該第4回転軸(25A)に固定的に装着され上記
    冊子の両開きの頁の上記一方に押圧される第3上側給送
    ローラ(26Aは27A)と、 (n)上記溝(17)の上記他方の側で上記第2支持軸
    (13A)に枢動可能に支持された第4支持枠(15
    A)と、 (o)上記第2支持軸(13A)と平行に上記第4支持
    枠(15A)に回転可能に支持された第5回転軸(30
    A)と、 (p)該第5回転軸(30A)に固定的に装着され上記
    冊子の両開きの頁の上記他方の頁に押圧される第4上側
    給送ローラ(31A又は32A)と、 (q)上記第4回転軸(25A)及び上記第5回転軸
    (30A)を結合する第2ユニバーサル・ジョイント
    (33A)と、 (r)上記第1回転軸(25)及び上記第4回転軸(2
    5A)を同一方向に回転させる回転駆動手段とを備え、 上記第1支持枠(14)の上記第1上側給送ローラ(2
    6又は27)と上記第3支持枠(14A)の上記第3上
    側給送ローラ(26A又は27A)とが互いに隣り合う
    ように上記第1支持枠(14)及び上記第3支持枠(1
    4A)が配置され、そして上記第2支持枠(15)の上
    記第2上側給送ローラ(31又は32)と上記第4支持
    枠(15A)の上記第4上側給送ローラ(31A又は3
    2A)とが互いに隣り合うように上記第2支持枠(1
    5)及び上記第4支持枠(15A)が配置されているこ
    とを特徴とする上記プリンタ。
  10. 【請求項10】上記回転駆動手段は、 上記第1回転軸(25)に固定的に取り付けられた第1
    プーリ(28)と、 上記第1支持軸(13)上で回転可能に取り付けられた
    第2プーリ(23)と、 上記第1プーリ(28)及び上記第2プーリ(23)を
    連結し、上記第1プーリ及び上記第2プーリを同じ方向
    に回転する第1ベルト(29)と、 上記第4回転軸(25A)に固定的に取り付けられた第
    4プーリ(28A)と、 上記第2支持軸(13A)上で回転可能に取り付けられ
    た第5プーリ(23A)と、 上記第4プーリ(28A)及び上記第5プーリ(23
    A)を連結し、上記第4プーリ及び上記第5プーリを同
    じ方向に回転する第3ベルト(29A)と、 上記第2プーリ(23)及び上記第5プーリ(23A)
    を同じ方向に回転する手段(35、36、35A,36
    A、72、76)とを備えることを特徴とする請求項9
    記載のプリンタ。
  11. 【請求項11】上記支持面(16)の下方で上記第1回
    転軸(25)及び上記第2回転軸(30)と平行に支持
    された第3回転軸(34)と、 上記第1上側給送ローラ(26、27)及び上記第2上
    側給送ローラ(31、32)のそれぞれに対向して第3
    回転軸(34)に固定され上記支持面(16)の開口部
    から突出して上記冊子の一方の頁及び上記他方の頁に下
    側からそれぞれ係合する第1下側給送ローラ(39、4
    0)及び第2下側給送ローラ(37、38)と、 上記第3回転軸(34)に固定された第3プーリ(3
    5、70)と、 該第3プーリ(35)及び上記第2プーリ(23)を連
    結し、該第2プーリを上記第3プーリと反対方向に回転
    させる第2ベルト(36)と、 上記支持面(16)の下方で上記第4回転軸(25A)
    及び上記第5回転軸(30A)と平行に支持された第6
    回転軸(34A)と、 上記第3上側給送ローラ(26A、27A)及び上記第
    4上側給送ローラ(31A、32A)のそれぞれに対向
    して上記第6回転軸(34A)に固定され上記支持面
    (16)の開口部から突出して上記冊子の上記一方の頁
    及び上記他方の頁に下側からそれぞれ係合する第3下側
    給送ローラ(39A、40A)及び第4下側給送ローラ
    (37A、38A)と、 上記第6回転軸(34A)に固定された第6プーリ(3
    5A、71)と、 該第6プーリ(35A、71)及び上記第5プーリ(2
    3A)を連結し、該第6プーリを上記第5プーリと反対
    方向に回転させる第4ベルト(36A)と、 上記第3プーリ(35、70)及び上記第6プーリ(3
    5A,71)を同じ方向に回転する手段(6、72、7
    4)とを備え、 上記第1上側給送ローラ(26、27)、上記第2上側
    給送ローラ(31、32)、上記第3上側給送ローラ
    (26A,27A)及び上記第4上側給送ローラ(31
    A,32A)と上記第1下側給送ローラ(39、4
    0)、上記第2下側給送ローラ(37、38)、上記第
    3下側給送ローラ(39A,40A)及び上記第4下側
    給送ローラ(37A,38A)とは回転方向が互いに逆
    であり、そして同じ回転駆動力を生じることを特徴とす
    る請求項10記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】上記第1回転軸(25)及び上記第1給
    送ローラ(26、27)を上記第1下側給送ローラ(3
    9、40)に向けて押しつける第1バネ(67)と、 上記第2回転軸(30)及び上記第2上側給送ローラ
    (31、32)を上記第2下側給送ローラ(37、3
    8)に向かって押しつける第2バネ(68)と、 上記第1支持軸(13)に固定され、そして上記第1支
    持枠(14)を持ち上げるように該第1支持枠(14)
    に係合する第1部材(43)と、 上記第1支持軸(13)に固定され、そして上記第2支
    持枠(15)を持ち上げるように該第2支持枠(15)
    に係合する第2部材(44)と、 上記第4回転軸(25A)及び上記第3上側給送ローラ
    (26A、27A)を上記第3下側給送ローラ(39
    A,40A)に向けて押しつける第3バネ(67A)
    と、 上記第5回転軸(30A)及び上記第4上側給送ローラ
    (31A,32A)を上記第4下側給送ローラ(31
    A,32A)に向かって押しつける第4バネ(68A)
    と、 上記第2支持軸(13A)に固定され、そして上記第3
    支持枠(14A)を持ち上げるように該第3支持枠(1
    4A)に係合する第3部材(43A)と、 上記第2支持軸(13A)に固定され、そして上記第4
    支持枠(15A)を持ち上げるように該第4支持枠(1
    5A)に係合する第4部材(44A)と、 上記第1支持軸(13)に固定された第1レバー(1
    8)と、 上記第2支持軸(13A)に固定された第2レバー(1
    8A)と、 上記第1レバー(18)と上記第2レバー(18A)と
    を結合するリンク(73)とを備え、 上記第1上側給送ローラ(26、27)及び上記第2上
    側給送ローラ(31、32)が、上記第1下側給送ロー
    ラ(39、40)及び上記第2下側給送ローラ(37、
    38)にそれぞれ接するときに、上記第3上側給送ロー
    ラ(26A、27A)及び上記第4上側給送ローラ(3
    1A、32A)が、上記第3下側給送ローラ(39A、
    40A)上記第4下側給送ローラ(37A,38A)の
    それぞれから離れた位置になるように、上記リンク(7
    3)が上記第1レバー(18)及び上記第2レバー(1
    8A)に結合されていることを特徴とする請求項9、請
    求項11又は請求項12記載のプリンタ。
  13. 【請求項13】上記第1上側給送ローラは、上記冊子を
    両開きにして載置した場合の左右の頁のうち一方の頁の
    2箇所に係合する2つの給送ローラ(26及び27)を
    含み、 上記第2上側給送ローラは、上記冊子の左右の頁のうち
    他方の頁の2箇所に係合する2つの給送ローラ(31及
    び32)を含み、 上記第3上側給送ローラは、上記冊子の左右の頁のうち
    上記一方の頁の2箇所に係合する2つの給送ローラ(2
    6A及び27A)を含み、 上記第4上側給送ローラは、上記冊子の左右の頁のうち
    上記他方の頁の2箇所に係合する2つの給送ローラ(3
    1A及び32A)を含むことを特徴とする請求項9、請
    求項10、請求項11、又は請求項12記載のプリン
    タ。
  14. 【請求項14】上記第1上側給送ローラ(26、27)
    及び上記第2上側給送ローラ(31、32)と、上記第
    3上側給送ローラ(26A,27A)及び上記第4上側
    給送ローラ(31A,32A)との間の上記支持面上
    で、上記第1支持軸(13)及び上記第2支持軸(13
    A)と平行な印刷位置(65)に沿って移動されるプリ
    ント・ヘッド(5)を備えることを特徴とする請求項
    9、請求項10、請求項11、請求項12又は請求項1
    3記載のプリンタ。
  15. 【請求項15】上記印刷位置(65)と交差する上記溝
    (17)内に、移動型のプラテン(46)が収容され、
    該移動型のプラテン(46)は、上記綴じ部(1)を有
    する上記冊子(2)の印刷時に、上記移動型のプラテン
    (46)の上面が少なくとも上記溝の底面まで降下した
    位置に移動され、そして、上記移動型のプラテン(4
    6)は、シート用紙の印刷時に、上記移動型のプラテン
    (46)の上面が上記支持面と同一面になるように上昇
    されることを特徴とする請求項14記載のプリンタ。
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