JPH09286801A - 溶解性の優れたセルロースエステル - Google Patents

溶解性の優れたセルロースエステル

Info

Publication number
JPH09286801A
JPH09286801A JP9849796A JP9849796A JPH09286801A JP H09286801 A JPH09286801 A JP H09286801A JP 9849796 A JP9849796 A JP 9849796A JP 9849796 A JP9849796 A JP 9849796A JP H09286801 A JPH09286801 A JP H09286801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substitution
degree
cellulose
weight
cellulose triacetate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9849796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3895801B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Takemoto
博之 武本
Hiroshi Ogawa
浩 小川
Kazuma Kokuni
数馬 小國
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP09849796A priority Critical patent/JP3895801B2/ja
Publication of JPH09286801A publication Critical patent/JPH09286801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3895801B2 publication Critical patent/JP3895801B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解性に優れ、なおかつ濃厚溶液粘度が低い
セルロースエステル、特に酢酸セルロースを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 グルコース残基における全平均置換度が
2.60以上の酢酸セルロースであって、グルコース残基の
2位と3位における合計平均置換度が1.97以下であり、
かつ6位における平均置換度が全平均置換度の31.0%以
下であることを特徴とするセルロースエステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料、繊
維、機能膜等の成型品の材料に有用な、溶解性の優れた
セルロースエステル、特に酢酸セルロースに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】平均置
換度の高い酢酸セルロース(ここで、平均置換度の高い
酢酸セルロースとは、平均置換度2.60以上の酢酸セルロ
ースを指し、以下、三酢酸セルロースと呼ぶ)は写真感
光材料の支持フィルムや液晶保護フィルム、繊維、機能
膜等の成型品の材料に現在用いられている。三酢酸セル
ロースは融点よりも分解温度の方が低いために、その成
型方法は溶液法による。フィルムの製造は一般には塩化
メチレンと、メタノールなどのアルコール類との混合溶
媒が用いられているが、生産性向上を目的とした、流延
されたフィルムの凝固速度を高める手法として、三酢酸
セルロースに対する貧溶媒(例えばエタノール、n−ブ
タノール、シクロヘキサン等)を多く加えて溶液のゲル
化特性を高める方法が開発されている(米国特許第 260
7704号、同第 2739069号、同第 2739070号)。この際、
貧溶媒を多く用いるほどゲル化特性が高まるが、その一
方で、例えば三酢酸セルロースに対する最も溶解性の良
い塩化メチレン:メタノールの溶媒組成はおよそ9:1
(重量比)といわれており、これ以上の貧溶媒の多用は
三酢酸セルロースの溶解状態の悪化を招く結果、溶液に
未溶解分が多く残り、溶液の濾過の際に濾材の目詰まり
を引き起こすなどの新たな問題を発生させた。
【0003】また、三酢酸セルロースに対する溶媒は、
塩化メチレンやクロロホルム等であり、アルコール類な
どの三酢酸セルロースに対する貧溶媒に比べると一般に
高価である上、毒性も強い。このため、作業の安全性を
高め、生産コストを低減させる意味においても貧溶媒の
多用は効果的であるが、上記したように三酢酸セルロー
スの溶解状態の維持とは相反するものである。従って、
これらのことより、貧溶媒を多く含む溶媒に対しても溶
解性の良好な三酢酸セルロースの開発が必要とされてい
た。
【0004】さらに、溶液法による三酢酸セルロース成
型の溶液には、生産効率の点から一般に濃厚溶液が用い
られているが、従来の三酢酸セルロースは濃厚溶液にお
ける粘度が高く、成型の際のハンドリング性に欠けると
いった欠点があった。ここで、濃厚溶液粘度の低減に
は、溶液の低濃度化と三酢酸セルロースの重合度低下が
有効とされるが、溶液の低濃度化に関しては、生産効率
の低下を引き起こす点から、また三酢酸セルロースの重
合度低下に関しては、成型品の物性劣化を引き起こす点
から、それぞれ困難であり、これまで濃厚溶液粘度を低
減させる有効な手段は見出されていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために、鋭意検討の結果、2位及び3位の合
計平均置換度が1.97以下であり、なおかつ全平均置換度
における6位の平均置換度の占める比率が31.0%以下で
あるセルロースエステル、特に三酢酸セルロースが従来
の三酢酸セルロースよりも溶解性に優れ、なおかつ濃厚
溶液粘度が低いことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】即ち、本発明は、グルコース残基における
全平均置換度が2.60以上の酢酸セルロースであって、グ
ルコース残基の2位と3位における合計平均置換度が1.
97以下であり、かつ6位における平均置換度が全平均置
換度の31.0%以下であることを特徴とするセルロースエ
ステルに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のセルロースエステルとし
ては、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸
セルロース、ニトロセルロース等が挙げられるが、これ
らの中でも酢酸セルロースが特に好ましい。よって、以
下の説明においては、酢酸セルロースについて行うが、
他のセルロースエステルについても同様である。
【0008】従来の三酢酸セルロース(例えば触媒硫酸
法など)は全平均置換度における6位の平均置換度の占
める比率が31.0%よりも高いものである。これに対し
て、本発明の三酢酸セルロースは従来の三酢酸セルロー
スよりも全平均置換度における6位の平均置換度の占め
る比率が低く、31.0%以下であることを特徴とする。
【0009】尚、酢酸セルロースの全平均置換度が一定
値以下であると、全平均置換度における6位の平均置換
度の占める比率に関係なく溶解性が向上するので、本発
明の酢酸セルロースは全平均置換度が2.60以上の範囲に
限定される。また、溶解性にかかわらず、耐湿寸法安定
性や複屈折等の製品物性を維持するためにも酢酸セルロ
ースの全平均置換度は2.60以上であること、すなわち、
三酢酸セルロースが望ましい。
【0010】溶解性の優れた及び濃厚溶液粘度の低い三
酢酸セルロースの条件として、2位及び3位の合計平均
置換度は高すぎない方が望ましい。従って、2位及び3
位の望ましい合計平均置換度は1.97以下である。
【0011】また、6位の平均置換度が低すぎると、お
のずと2位及び3位の合計平均置換度が高くなりすぎる
結果、溶解性の低下を招くので、全平均置換度における
6位の平均置換度の占める比率は、好ましくは31.0%以
下、さらに好ましくは29.0〜31.0%である。
【0012】全平均置換度における6位の平均置換度の
占める比率が通常の三酢酸セルロースよりも低いものを
使用した場合に、溶解性が優れる理由は以下のように推
定することができる。
【0013】即ち、6位の平均置換度が一定以下である
場合、三酢酸セルロース分子の形成する結晶構造中、本
来6位のアセチル基が位置されるべき場所があく結果、
結晶の欠陥が生成すると考えられる。このうような欠陥
へは溶媒が非常に侵入しやすくなり、その結果、三酢酸
セルロース分子の溶媒和が容易になり、溶解性に優れる
特性を持つと考えられる。また、全体の平均置換度が小
さくなれば、小さいなりの細密充填をとるような結晶構
造を形成すると考えられるので、溶解性に優れるための
6位の最適平均置換度も全体の平均置換度に応じて小さ
くなると考えられる。
【0014】本発明の三酢酸セルロースの粘度平均重合
度(DP)は、 290以上(例えば、290〜400)、さらに
好ましくは 250〜350(例えば、 300〜350)程度であるの
が好ましい。
【0015】本発明の三酢酸セルロースの製造法は、例
えば、先行文献(Brian R. Harkness and Derek G. Gra
y, Macromolecules, 1990, 23, 1452-1457) などによる
と、セルロースをトリチル化すると6位の水酸基に選択
的に導入されるため、トリチル化によりセルロース(も
しくは酢酸セルロース)の6位の水酸基を保護した後
に、アセチル化を行い、その後再び保護基を外す(脱ト
リチル化する)方法が挙げられるが、特に限定されるも
のではなく、その他各種の方法によって製造することも
可能である。また、このようにして得られた三酢酸セル
ロースを加水分解することにより、全平均置換度のより
低い三酢酸セルロースを得てもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明のセルロースエステルは溶解性に
優れるため、例えば、セルロースエステルに対する貧溶
媒を多く含んだ多成分溶媒への溶解性が従来のセルロー
スエステルよりも優れる。また、従来のセルロースエス
テルに対して濃厚溶液粘度が低いため、ハンドリング性
に優れる。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0018】実施例1 セルロース 100重量部に対して硫酸 7.8重量部、無水酢
酸 260重量部及び酢酸400重量部を加え、40℃で40分間
アセチル化を行った。その後、反応物を大過剰の水によ
り沈殿、洗浄し、乾燥を行い、DMSO1500重量部に溶
解させた。これに、ヒドラジン1水和物27重量部とDM
SO 100重量部の混合物を加え、50℃で5時間、部分加
水分解を行った。その後、反応物を大過剰の水により沈
殿、洗浄し、乾燥することにより、反応物(I)を得
た。なお、反応物(I)は酢酸セルロースであり、この
全平均置換度を滴定により求めたところ、 2.0であっ
た。尚、以下に滴定による全平均置換度の測定方法を示
す。
【0019】〈滴定による全平均置換度測定〉乾燥した
酢酸セルロースを精秤し、アセトンと水の混合溶媒(容
量比9:1)に溶解した後、所定量の1N−水酸化ナト
リウム水溶液を添加し、25℃で2時間ケン化した。フェ
ノールフタレインを指示薬として添加し、1N−硫酸
(濃度ファクター;F)で過剰の水酸化ナトリウムを滴
定した。また、上記と同様の方法により、ブランクテス
トを行った。そして、下記式に従って全平均置換度
(−)を算出した。
【0020】
【数1】
【0021】式中、Aは試料の滴定に要した1N−硫酸
量(ml)、Bはブランクテストに要した1N−硫酸量
(ml)、Fは1N−硫酸のファクター、Wは試料重量を
示す。
【0022】次に、反応物(I) 100重量部をピリジン
3000重量部に 100℃で溶解した。これに塩化トリチル
8.5重量部を加え、90℃に調温し、25時間攪拌し、トリ
チル化を行った。その後、さらに4−ジメチルアミノピ
リジン90重量部及び無水酢酸50重量部を加え、60℃で20
時間攪拌し、アセチル化を行った。その後、反応物を大
過剰の水により沈殿後、1000重量部のメタノールによる
洗浄を3回行った。反応物を乾燥した後、クロロホルム
3000重量部に溶解した。これに30重量%臭化水素酸の酢
酸溶液40重量部を加え、25℃で5分間攪拌することによ
り、脱トリチル化を行った。反応物を大過剰の水により
沈殿後、1000重量部のメタノールによる洗浄を3回行
い、乾燥することにより、三酢酸セルロースを得た。
【0023】実施例2 実施例1の方法により得られた三酢酸セルロース100重
量部を塩化メチレン500重量部に溶解させた。これに96
%酢酸水溶液1000重量部を加え、減圧により塩化メチレ
ンを除去しながら、65℃で45分間、酢酸と水による三酢
酸セルロースの部分加水分解を行った。反応物を大過剰
の水により沈殿、洗浄し、乾燥することにより、実施例
1記載の三酢酸セルロースよりも全平均置換度の低い三
酢酸セルロースを得た。
【0024】実施例3 実施例1の方法により得られた三酢酸セルロース100重
量部を塩化メチレン500重量部に溶解させた。これに96
%酢酸水溶液1000重量部を加え、減圧により塩化メチレ
ンを除去しながら、65℃で 100分間、酢酸と水による三
酢酸セルロースの部分加水分解を行った。反応物を大過
剰の水により沈殿、洗浄し、乾燥することにより、実施
例1及び2記載の三酢酸セルロースよりも全平均置換度
の低い三酢酸セルロースを得た。
【0025】実施例4 実施例1の方法により得られた三酢酸セルロース100重
量部を塩化メチレン500重量部に溶解させた。これに96
%酢酸水溶液1000重量部を加え、減圧により塩化メチレ
ンを除去しながら、65℃で 115分間、酢酸と水による三
酢酸セルロースの部分加水分解を行った。反応物を大過
剰の水により沈殿、洗浄し、乾燥することにより、実施
例1〜3のいずれに記載の三酢酸セルロースよりも全平
均置換度の低い三酢酸セルロースを得た。
【0026】比較例1 反応物(I) 100重量部に対して塩化トリチル10.5重量
部、無水酢酸70重量部及び30重量%臭化水素酸の酢酸溶
液50重量部を用いた以外は実施例1記載と同様の方法に
より、三酢酸セルロースを得た。
【0027】実施例5 反応物(I) 100重量部に対して塩化トリチル12重量
部、無水酢酸47重量部及び30重量%臭化水素酸の酢酸溶
液50重量部を用いた以外は実施例1記載と同様の方法に
より、三酢酸セルロースを得た。
【0028】実施例6 反応物(I) 100重量部に対して塩化トリチル13.6重量
部、無水酢酸44重量部及び30重量%臭化水素酸の酢酸溶
液60重量部を用いた以外は実施例1記載と同様の方法に
より、三酢酸セルロースを得た。
【0029】比較例2 従来の三酢酸セルロースを製造することを目的として、
セルロース 100重量部に対して硫酸 7.8重量部、無水酢
酸 260重量部及び酢酸 400重量部を加え、通常の反応方
法により三酢酸セルロースを製造した。
【0030】比較例3 実施例2記載と同様の方法により、比較例2記載の三酢
酸セルロースの部分加水分解を行い、比較例2記載の三
酢酸セルロースよりも全平均置換度の低い三酢酸セルロ
ースを得た。
【0031】比較例4 反応物(I) 100重量部に対して塩化トリチル 7.9重量
部及び無水酢酸44重量部を用いた以外は実施例1記載と
同様の方法により三酢酸セルロースを得た。
【0032】実施例1〜6及び比較例1〜4の三酢酸セ
ルロースについて、13C−NMRにより各位置の置換度
を測定した結果と粘度法による平均重合度の測定結果を
表1に示す。尚、スペクトルの例は実施例1〜3及び比
較例2、3の13C−NMRスペクトルを図1〜5に示
し、各置換位置の置換度の測定方法及び三酢酸セルロー
スの粘度平均重合度の測定方法を以下に示す。
【0033】〈各置換位置の置換度の測定〉2,3,6
位の置換度(グルコース環の炭素位置については下記の
化学式を参照)はT. Sei, K.Ishitani, R.Suzuki, K.Ik
ematsu, Polym.J.,17,1065-1069(1985) に記載された方
法で、13C−NMRスペクトルの測定結果により決定し
た。スペクトルの例は図2(実施例2)を用いて説明す
る。2位の置換度は、図2中の酢酸セルロースのグルコ
ース環の1位の炭素のシグナル(a+b)のうち2位が
アセチル基で置換されたもののシグナル(b)の面積の
割合から計算した。3位の置換度はグルコース環の4位
の炭素のシグナルのうち3位が未置換のもののシグナル
(c)の面積を2,3,4,5位の4炭素分のシグナル
(c+d+e+f+g+h+i+j)の全面積の4分の
1の値で割って、1からこの値を引いて計算した。6位
の置換度は6位の炭素のシグナル(k+l)のうち、ア
セチル基で置換されているもののシグナル(k)の面積
の割合から計算した。これらの値は、Y.Tezuka, Y.Tsuc
hiya, Carbohydr.Res.,273,83-91(1995)に記載された方
法で、酢酸セルロースの残存OH基をプロピオニル化す
ることによりセルロースアセテートプロピオネートにし
て、アセチル基とプロピオニル基のカルボニル炭素のシ
グナルの面積から計算したアセチル基の置換割合と同じ
値になったため、各置換位置の置換度の精度は高いこと
が明らかになった。
【0034】
【化1】
【0035】〈三酢酸セルロースの粘度平均重合度(D
P)の測定〉絶乾した試料の約 0.2gを精秤し、塩化メ
チレン:メタノール=9:1(重量比)の混合溶媒 100
mlに溶解した。これをオストワルド粘度計にて25℃で落
下秒数を測定し、重合度を以下の式により求めた。 ηrel =T/T0 〔η〕=(lnηrel )/C DP=〔η〕/Km (式中、T ;測定試料の落下秒数 T0 ;溶媒単独の落下秒数 C ;濃度(g/リットル) Km;6×10-4 を示す)
【0036】
【表1】
【0037】尚、表1中のそれぞれの位置の平均置換度
は小数点第3位を四捨五入した値であり、全平均置換度
及び2,3位の合計平均置換度は小数点第3位の精度で
それぞれの位置の平均置換度から計算し、小数点第3位
を四捨五入した値である。
【0038】〈貧溶媒を多く含む塩化メチレン主体の混
合溶媒に対する濾過度評価〉 実施例7〜12及び比較例5〜8 実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた三酢酸セルロ
ースについて、2mmのメッシュを通過し、なおかつ1mm
のメッシュを通過しない粒径の試料を調製して乾燥した
後、試料70gを 500mlの溶解用容器に入れ、メタノール
30g及びエタノール36gを添加し、15分間静置した。そ
の後、塩化メチレンを 264g添加し、2rpm の速度で容
器を回転することにより溶解を開始した。溶解開始6時
間後に、25℃に調温し、3kg/cm2 の圧力下、金巾(s
618)を3枚重ねたろ布(直径15mm、濾過面積1.77cm2)を
用いて溶液を濾過した。この時、濾過開始後20分までの
濾過量をP1(g)、20分より60分までの濾過量をP2(g)と
して測定し、下記式により濾過度Kw (g-1) を計算し
た。結果を表2に示す。尚、併せて粘度平均重合度と濾
過度Kw との関係を図6に示す。
【0039】
【数2】
【0040】ここで、溶解状態が良好である、すなわち
未溶解分の少ない溶液は、濾過抵抗が小さいために濾過
開始後60分までの全濾過量(P1+P2)が大きく、また、
濾布の目詰まりが少ないため、濾過時間20分以降の濾過
速度低下の度合いが小さい、すなわち(P2/P1)が大き
い。(P1+P2)が大きいほど、また、(P2/P1)が大き
いほどKw は小さくなることから、溶解状態が良好であ
る溶液のKw は溶解状態が良好でない溶液よりも小さな
値をとる。
【0041】
【表2】
【0042】このように、本発明の三酢酸セルロース
は、塩化メチレンを主体とした混合溶媒が貧溶媒エタノ
ール及びメタノールを多く含んだ場合においても溶解性
に優れるため、比較例の三酢酸セルロースに比べ、濾過
量(P1+P2)が大きく、また、(P2/P1)も大きい結
果、濾過度Kw が小さい。
【0043】〈三酢酸セルロースの濃厚溶液粘度評価
(η)〉 実施例13〜18及び比較例9〜12 実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた三酢酸セルロ
ースについて、三酢酸セルロースを15重量%となるよう
に、塩化メチレン/メタノール/イソプロパノール=8
0:16:4(重量比)の混合溶媒に溶解し、溶液を内径
2.6cmの粘度管に注入し、25℃に調温後、溶液中に直径
3.15mm、 0.135gを剛球を落下させて、間隔10cmの標線
間を通過する時間(秒)を測定して、濃厚溶液粘度
(η)とした。結果を表3に示す。尚、併せて粘度平均
重合度と濃厚溶液粘度(η)との関係を図6に示す。
【0044】
【表3】
【0045】このように、本発明の三酢酸セルロースは
貧溶媒メタノール及びイソプロパノールを多く含んだ塩
化メチレン主体の混合溶媒においても溶解性に優れる
上、濃厚溶液粘度ηが低く、成型の際のハンドリング性
に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における13C−NMRスペクトルを示
す図である。
【図2】実施例2における13C−NMRスペクトルを示
す図である。
【図3】実施例3における13C−NMRスペクトルを示
す図である。
【図4】比較例2における13C−NMRスペクトルを示
す図である。
【図5】比較例3における13C−NMRスペクトルを示
す図である。
【図6】実施例及び比較例における粘度平均重合度と濾
過度Kw との関係を示すグラフである。
【図7】実施例及び比較例における粘度平均重合度と濃
厚溶液粘度(η)との関係を示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルコース残基における全平均置換度が
    2.60以上の酢酸セルロースであって、グルコース残基の
    2位と3位における合計平均置換度が1.97以下であり、
    かつ6位における平均置換度が全平均置換度の31.0%以
    下であることを特徴とするセルロースエステル。
  2. 【請求項2】 6位における平均置換度が全平均置換度
    の29.0〜31.0%であることを特徴とする請求項1記載の
    セルロースエステル。
  3. 【請求項3】 セルロースエステルが酢酸セルロースで
    ある請求項1又は2記載のセルロースエステル。
JP09849796A 1996-04-19 1996-04-19 溶解性の優れたセルロースエステル Expired - Lifetime JP3895801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09849796A JP3895801B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 溶解性の優れたセルロースエステル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09849796A JP3895801B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 溶解性の優れたセルロースエステル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09286801A true JPH09286801A (ja) 1997-11-04
JP3895801B2 JP3895801B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=14221287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09849796A Expired - Lifetime JP3895801B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 溶解性の優れたセルロースエステル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3895801B2 (ja)

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000154202A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Daicel Chem Ind Ltd セルローストリアセテート及びその製造方法
JP2002062430A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Konica Corp セルロースエステルフィルム、長尺位相差フィルム、光学フィルムとその製造方法及びそれらを用いた偏光板と表示装置
JP2002265501A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアシレート溶液およびセルロースアシレートフイルムの製造方法
JP2002267840A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Fuji Photo Film Co Ltd 光学補償シート、偏光板、楕円偏光板および液晶表示装置
WO2002072638A1 (fr) * 2001-03-14 2002-09-19 Daicel Chemical Industries, Ltd. Procede d'ajustement du degre de substitution de l'acetate de cellulose par un groupe acetyle
JP2002316387A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアシレートフイルムおよびその製造方法
EP1375521A1 (en) * 2001-01-17 2004-01-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Cellulose acylate and solution thereof
JP2004170760A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Konica Minolta Holdings Inc 位相差フィルム、その製造方法及び偏光板
JP2005097621A (ja) * 2004-10-26 2005-04-14 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアセテート、セルロースアセテート溶液およびその調製方法
JP2006089574A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Daicel Chem Ind Ltd セルロースエステル及びその製造方法
JP2006213778A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Daicel Chem Ind Ltd セルロース混酸エステル及びその製造方法
WO2007077871A1 (ja) 2006-01-06 2007-07-12 Konica Minolta Holdings, Inc. 防湿性セルロースエステルフィルム、偏光板保護フィルム及び偏光板
JP2007197563A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Daicel Chem Ind Ltd セルロースエステルおよびその製造方法
JP2007217470A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Daicel Chem Ind Ltd セルロース混合脂肪酸エステル及びその製造方法
JP2008056768A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Daicel Chem Ind Ltd セルロースアセテート及びその製造方法
JP2009155555A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Daicel Chem Ind Ltd 6位高アセチル化セルロースジアセテート及びその製造方法
JP2010163737A (ja) * 2010-02-23 2010-07-29 Daicel Chem Ind Ltd セルローストリアセテート
JP2010265460A (ja) * 2010-05-25 2010-11-25 Konica Minolta Holdings Inc セルロースエステルフィルム、長尺位相差フィルム、光学フィルムとその製造方法及びそれらを用いた偏光板と表示装置
JP2013049867A (ja) * 2012-11-28 2013-03-14 Daicel Corp セルロースエステルの製造方法
JP6187653B1 (ja) * 2016-08-12 2017-08-30 富士ゼロックス株式会社 セルロースアシレート、樹脂組成物、及び、樹脂成形体
JP2018030911A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社ダイセル セルロースアセテート及びその製造方法
JPWO2017061474A1 (ja) * 2015-10-08 2018-08-02 株式会社ダイセル セルロースアセテート、セルロースアセテートの製造方法および製造装置
JP2020515689A (ja) * 2017-03-29 2020-05-28 イーストマン ケミカル カンパニー 位置選択的に置換されたセルロースエステル
WO2022190373A1 (ja) * 2021-03-12 2022-09-15 株式会社ダイセル 熱可塑性樹脂組成物
JP2022171672A (ja) * 2019-12-09 2022-11-11 株式会社ダイセル セルロースアセテート及びセルロースアセテート組成物

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4509239B2 (ja) * 1998-11-19 2010-07-21 ダイセル化学工業株式会社 セルローストリアセテート及びその製造方法
JP2000154202A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Daicel Chem Ind Ltd セルローストリアセテート及びその製造方法
JP2002062430A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Konica Corp セルロースエステルフィルム、長尺位相差フィルム、光学フィルムとその製造方法及びそれらを用いた偏光板と表示装置
US6984730B2 (en) * 2001-01-17 2006-01-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Cellulose acylate and solution thereof
EP1375521A4 (en) * 2001-01-17 2007-03-07 Fuji Photo Film Co Ltd CELLULOSE ACYLATE AND SOLUTION THEREOF
EP1375521A1 (en) * 2001-01-17 2004-01-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Cellulose acylate and solution thereof
JP2002267840A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Fuji Photo Film Co Ltd 光学補償シート、偏光板、楕円偏光板および液晶表示装置
US7671193B2 (en) * 2001-03-14 2010-03-02 Daicel Chemical Industries, Ltd. Method for adjusting the degree of substitution with acetyl group of cellulose acetate
WO2002072638A1 (fr) * 2001-03-14 2002-09-19 Daicel Chemical Industries, Ltd. Procede d'ajustement du degre de substitution de l'acetate de cellulose par un groupe acetyle
US8455637B2 (en) 2001-03-14 2013-06-04 Daicel Chemical Industries, Ltd. Process for adjusting degree of acetyl substitution of cellulose acetate
JP2002265501A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアシレート溶液およびセルロースアシレートフイルムの製造方法
JP2002316387A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアシレートフイルムおよびその製造方法
JP4547104B2 (ja) * 2001-04-19 2010-09-22 富士フイルム株式会社 セルロースアシレートフイルムおよびその製造方法
JP2004170760A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Konica Minolta Holdings Inc 位相差フィルム、その製造方法及び偏光板
JP2006089574A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Daicel Chem Ind Ltd セルロースエステル及びその製造方法
JP2005097621A (ja) * 2004-10-26 2005-04-14 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアセテート、セルロースアセテート溶液およびその調製方法
JP2006213778A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Daicel Chem Ind Ltd セルロース混酸エステル及びその製造方法
WO2007077871A1 (ja) 2006-01-06 2007-07-12 Konica Minolta Holdings, Inc. 防湿性セルロースエステルフィルム、偏光板保護フィルム及び偏光板
JP2007197563A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Daicel Chem Ind Ltd セルロースエステルおよびその製造方法
JP2007217470A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Daicel Chem Ind Ltd セルロース混合脂肪酸エステル及びその製造方法
JP2008056768A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Daicel Chem Ind Ltd セルロースアセテート及びその製造方法
JP2009155555A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Daicel Chem Ind Ltd 6位高アセチル化セルロースジアセテート及びその製造方法
JP2010163737A (ja) * 2010-02-23 2010-07-29 Daicel Chem Ind Ltd セルローストリアセテート
JP2010265460A (ja) * 2010-05-25 2010-11-25 Konica Minolta Holdings Inc セルロースエステルフィルム、長尺位相差フィルム、光学フィルムとその製造方法及びそれらを用いた偏光板と表示装置
JP2013049867A (ja) * 2012-11-28 2013-03-14 Daicel Corp セルロースエステルの製造方法
JPWO2017061474A1 (ja) * 2015-10-08 2018-08-02 株式会社ダイセル セルロースアセテート、セルロースアセテートの製造方法および製造装置
JP6187653B1 (ja) * 2016-08-12 2017-08-30 富士ゼロックス株式会社 セルロースアシレート、樹脂組成物、及び、樹脂成形体
JP2018024803A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 富士ゼロックス株式会社 セルロースアシレート、樹脂組成物、及び、樹脂成形体
JP2018030911A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社ダイセル セルロースアセテート及びその製造方法
US10927189B2 (en) 2016-08-22 2021-02-23 Daicel Corporation Cellulose acetate and producing method therefor
CN114031691A (zh) * 2016-08-22 2022-02-11 株式会社大赛璐 乙酸纤维素及其制备方法
CN114031691B (zh) * 2016-08-22 2023-08-25 株式会社大赛璐 乙酸纤维素及其制备方法
JP2020515689A (ja) * 2017-03-29 2020-05-28 イーストマン ケミカル カンパニー 位置選択的に置換されたセルロースエステル
JP2020518681A (ja) * 2017-03-29 2020-06-25 イーストマン ケミカル カンパニー 位置選択的に置換されたセルロースエステル
JP2022171672A (ja) * 2019-12-09 2022-11-11 株式会社ダイセル セルロースアセテート及びセルロースアセテート組成物
WO2022190373A1 (ja) * 2021-03-12 2022-09-15 株式会社ダイセル 熱可塑性樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3895801B2 (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3895801B2 (ja) 溶解性の優れたセルロースエステル
JP4035182B2 (ja) セルロースの混合脂肪酸エステルの製造方法
JP4035181B2 (ja) セルロースの混合脂肪酸エステル、その溶液およびセルロースの混合脂肪酸エステルフイルム
US5977347A (en) Cellulose acetate propionate
EP1548055B1 (en) Cellulose acetate solution and process for the preparation of the same
JP3978883B2 (ja) セルロースエステルフィルムの製造方法およびセルロースエステルフィルム
JP3655960B2 (ja) セルロースエステル溶液およびセルロースエステルフイルムの製造方法
JP2010196056A (ja) 酢酸セルロース及びその製造方法
JP3619592B2 (ja) セルロースアセテート溶液およびその調製方法
US4499043A (en) Process for producing a cellulose ester support
JP3712215B2 (ja) セルロースアセテート溶液、その調製方法およびセルロースアセテートフイルムの製造方法
JP3619591B2 (ja) セルロースアセテートフイルムの製造方法
JP3974058B2 (ja) セルロースの混合脂肪酸エステル溶液の調製方法およびセルロースの混合脂肪酸エステルフイルムの製造方法
JPH11292989A (ja) セルローストリアセテートフィルムの製造方法及びセルローストリアセテートフィルム
JP3264361B2 (ja) セルロースアセテート溶液の製造方法
WO2003011590A1 (fr) Procede de production d'un film d'acylate de cellulose
JP4344914B2 (ja) アルカリ溶解性カルボン酸エステル系セルロース誘導体及び該誘導体からなるフィルム
JPH1171464A (ja) セルロース混合エステル溶液及びその調製法
JP3474680B2 (ja) セルロースアセテートフィルムの製造方法
JP3264362B2 (ja) セルロースアセテート溶液の製造方法
JP4426741B2 (ja) セルロースアシレート溶液及びその製造方法
JP3805306B2 (ja) 偏光板保護フイルムおよび偏光板
JP2004002883A (ja) セルロースエステルフイルムおよびその製造方法
JP3927202B2 (ja) セルロースアセテートフイルムの製造方法
JP2007002257A (ja) セルロースアセテートフイルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061215

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term